JP2004339741A - 超臨界co2冷媒融雪システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】舗装体の内部に熱源装置に接続された融雪パイプを埋設してなる融雪システムにおいて、前記熱源装置はCO2冷媒を用いたCO2ヒートポンプシステムからなり、前記ヒートポンプのガスクーラを融雪パイプに送られる不凍液とCO2冷媒とを熱交換して該不凍液を所定温度以上に加熱するように構成し、さらに前記融雪パイプを前記舗装体の一定長さ毎に1本の連続したパイプを該舗装体の全面に加熱範囲が広がるように屈曲して形成してなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、舗装道路等の融雪や凍結防止に適用され、舗装体の内部に加熱流体が流動する融雪パイプを埋設し、該融雪パイプに前記加熱流体を生成する熱源装置を接続してなる融雪装置であって、CO2(炭酸ガス)ヒートポンプを備えた超臨界CO2冷媒融雪システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
舗装道路上の積雪の除去または凍結防止の融雪装置として、フロンやアンモニアを冷媒とするヒートポンプの熱によって該積雪の除去や凍結防止を行なうようにしたヒートポンプ式融雪システムが用いられている。
図4はかかるヒートポンプ式融雪システムの一例を示し、図において100はヒートポンプで、該ヒートポンプ100の凝縮器で冷媒を冷却することにより昇温された不凍液は、不凍液ポンプ014によって不凍液供給管012を経て入口ヘッダー015に達し、該入口ヘッダー015に複数接続されている融雪パイプ011を通流することにより舗装道路上の積雪を加熱して融解せしめた後、該融雪パイプ011から出口ヘッダー016に流出し、該出口ヘッダー016から不凍液戻り管013を通って前記ヒートポンプ100の凝縮器に戻される。
【0003】
また、冷媒にCO2(炭酸ガス)を使用したヒートポンプ式融雪システムに関する技術が特許文献1(特開2001−241785公報)にて提供されている。
特許文献1の技術においては、ヒートポンプ100の凝縮器におけるCO2冷媒の冷却流体として吸収冷凍機を循環する冷却流体を用いるとともに、凝縮器においてCO2冷媒を冷却することにより昇温された不凍液等の冷却流体を融雪装置に導き、該昇温流体によって舗装体上の積雪を加熱して融解せしめるように構成している。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−241785公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示されている従来技術にあっては、前記ヒートポンプ100の凝縮器からの昇温された不凍液の温度は25℃程度であって、この不凍液が前記融雪パイプ011を通流して舗装道路上の積雪を加熱して融解しヒートポンプ100の凝縮器に戻される温度が20℃程度必要であることから、前記不凍液の融雪パイプ011出入り口温度差は5℃程度となる。また、従来は一定温度で冷媒が冷却される凝縮過程が存在することから、不凍液の温度の昇温が制限されていた。
このため、かかる従来技術にあっては、積雪量の多い舗装道路の融雪を行う場合には、融雪パイプ011の数及び入口ヘッダー015、出口ヘッダー016を増加した融雪システムが必要となって、融雪装置が大型で、複雑な構造となり、また、積雪量が過大な豪雪地域や寒冷地域においては、ボイラー加熱手段や電熱線加熱手段等の加熱手段を用いることを要しており、ボイラーでは環境負荷が大きく、電熱線ではエネルギー消費が大きい装置となる。
【0006】
また、融雪パイプ011に供給される不凍液温度が25℃程度と低いことから、加熱効果を上げるため、該融雪パイプ011を舗装道路の表面近くに埋設することを必要とし、このため、夏季等の融雪パイプ不使用時において融雪パイプの熱膨張による舗装体の割れが発生し易い。
【0007】
また、前記特許文献1の技術においては、CO2冷媒を臨界圧力以下で用いるものであるため、フロンやアンモニア冷媒と同様に凝縮過程が存在し、不凍液温度は30℃以下に限定される。また、気液分離器や液ポンプが必要となりコストが高くなる。
【0008】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、豪雪地域や寒冷地域に対しても、ボイラー加熱手段や電熱線加熱手段等を用いることなく融雪能力の大きい融雪装置が得られ、かつ融雪パイプに供給される不凍液温度の上昇に対応して融雪パイプの構造を簡単化し、構成部品数を減少して低コスト化したCO2冷媒を用いた融雪システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる目的を達成するもので、舗装道路等の舗装体の内部に加熱流体が流動する融雪パイプを埋設し、該融雪パイプに前記加熱流体を生成する熱源装置を接続してなる融雪システムにおいて、前記熱源装置はCO2ガス(炭酸ガス)冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機と、該圧縮機により圧縮した超臨界状態のCO2ガス冷媒を冷却するガスクーラと、該ガスクーラにより冷却したCO2冷媒を減圧、膨張させる膨張装置と、膨張後のCO2冷媒に熱を与えて気化させる蒸発器とを備えたCO2ヒートポンプシステムからなり、前記融雪パイプ内に不凍液を流動せしめるように構成するとともに、前記ガスクーラを前記融雪パイプに送られる不凍液と前記CO2冷媒とを熱交換して該不凍液を所定温度以上に加熱するように構成し、さらに前記融雪パイプを前記舗装体の一定長さ毎に1本の連続したパイプを該舗装体の全面に加熱範囲が広がるように屈曲して形成して、該融雪パイプの不凍液入口及び出口と前記ガスクーラとを接続管にて接続してなることを特徴とする。
かかる発明において好ましくは、前記ガスクーラは、前記不凍液の前記融雪パイプ入口温度を60℃程度に加熱するように構成されてなる。
【0010】
かかる発明によれば、CO2ガス冷媒は圧縮機において超臨界圧力(73atm)以上に圧縮され、ガスクーラにおいて融雪パイプから接続管を経て導入される冷却流体即ち低温の不凍液と熱交換する。
該CO2ガス冷媒は、31℃以上で超臨界状態となり温度が一定となる飽和状態が存在しないため、前記圧縮機においてCO2ガス冷媒を高圧、高温に加圧し、ガスクーラにおいて該高圧、高温のCO2ガス冷媒を冷却流体である不凍液と熱交換することにより、該CO2ガス冷媒を冷却するとともに、該CO2ガス冷媒と熱交換後の前記不凍液を60℃程度の温度レベルにして取り出すことが可能となる。
【0011】
融雪パイプ内を通流することにより舗装体表面の融雪作用を行った後の不凍液の温度は20℃程度とすることから、60℃程度の不凍液を前記融雪パイプに導入することにより、該融雪パイプ内で40℃程度の温度差まで融雪が可能となり、舗装体の一定長さ毎に1本の連続したパイプを屈曲して該舗装体の全面に加熱範囲が広がるように形成すれば、1本の融雪パイプで該舗装体上の融雪を確実に行うことができる。
【0012】
従って、かかる発明によれば、融雪パイプに60℃程度の温度レベルに保持された高温の冷却流体(不凍液)を供給することが可能となって、積雪量の多い舗装体に対しても該舗装体表面への供給熱量を増大して融雪装置の融雪能力を増大することができる。
これにより、従来のヒートポンプ式融雪装置では適用が困難であった豪雪地域や寒冷地域に対しても、ボイラー加熱手段や電熱線加熱手段等の加熱手段を用いることなく、かかる地域に適応した融雪能力の大きい融雪装置を得ることができる。
また、融雪パイプに60℃程度の温度レベルに保持された高温の冷却流体(不凍液)を供給することが可能となるため、該融雪パイプの埋設深さを大きくしても、充分な融雪作用をなし得ることとなり、これによって、夏季等の融雪パイプ不使用時における融雪パイプの熱膨張量を小さくすることができ、該融雪パイプの熱膨張による舗装体の割れの発生を防止できる。
【0013】
また、かかる発明によれば、融雪パイプに60℃程度の温度レベルに保持された高温の不凍液を供給することにより、融雪パイプ出入り口間における不凍液の温度差を大きくとることが可能となって、これによって舗装体の一定長さ毎に1本の連続したパイプで融雪パイプを構成することができ、従来技術のような舗装体毎に多数のパイプを埋設して多数のヘッダーに連結するものに比べて、融雪パイプの構造が簡単化され構成部品数が少なくて済む。
【0014】
かかる発明において、前記融雪パイプを次のように構成することが可能となる。
即ち、前記融雪パイプを、一定長さの前記舗装体の幅方向外側から内側へ向けて延びかつ該舗装体の長手方向に往復するような形態で埋設する。
また、前記融雪パイプを、前記舗装体の幅方向及び長手方向における埋設間隔が200mm〜300mmの範囲になるように埋設する。
【0015】
このように構成することにより、融雪パイプの設置ピッチを従来技術(100mm〜150mm)よりも大きく採って、従来技術に比べて舗装体当たりの融雪パイプ数を低減でき、融雪パイプの施工コストを低減できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0017】
図1は本発明の第1実施例に係る超臨界CO2冷媒融雪システムを備えた舗装道路の融雪装置の全体構成を示す系統図である。図2は舗装体及び融雪パイプの平面略図であり、(A)はその第1例を、(B)はその第2例を示す。図3は冷凍サイクル図である。
【0018】
第1実施例を示す図1において、1はモータ2により駆動される圧縮機である。
3は圧縮機1から冷媒管21を通して送られる超臨界高圧CO2ガスを冷却するガスクーラである。
【0019】
4は前記ガスクーラ3の冷媒出口に冷媒管22を介して接続されるCO2ガスの膨張弁である。該膨張弁4は、通常の冷凍サイクル用減圧弁、あるいは毛細管状の細管内を前記ガスクーラ3からのCO2液冷媒を通流させることにより、該CO2ガス冷媒を減圧する公知のキャピラリチューブを用いるのがよい。
【0020】
5は前記膨張弁4から、冷媒管23を通して送られる冷媒を加熱して蒸発、気化する蒸発器で、該蒸発器5にて気化されたCO2ガス冷媒は冷媒管24を通して、前記圧縮機1の吸入口に送られる。
前記蒸発器5におけるCO2冷媒の蒸発によって、冷却負荷6を循環する冷却流体を冷却するようになっている。
以上により、CO2ヒートポンプ100を構成する。
【0021】
10は表面が積雪状態にある舗装体、11は該舗装体の内部に埋設された融雪パイプである。
該融雪パイプ11は、内部を不凍液が通流し、前記舗装体10の一定長さL毎に1本の連続したパイプを該舗装体10の全面に加熱範囲が広がるように屈曲して形成している。そして、該融雪パイプ11の不凍液入口は不凍液供給管12を介して前記ガスクーラ3の冷却媒体出口に接続され、該融雪パイプ11の不凍液出口は不凍液戻り管13を介して前記ガスクーラ3の冷却媒体入口に接続されている。
【0022】
前記舗装体10及び融雪パイプ11の施工例を示す図2において、図2(A)に示す第1例においては、該融雪パイプ11を、一定長さLの舗装体10の幅方向外側から内側へ向けて、長手方向つまり前記一定長さLの方向に往復するような螺旋状に連続的に巻いた形態で、かつ隣り合うパイプ内における不凍液の流動方向が対向流になるように埋設している。
そして、かかる第1例においては、前記融雪パイプ11の幅方向間隔e及び長手方向間隔fを、図4に示される従来のもの(150mm)よりも大きい200mm〜300mmの範囲になるように(好ましくはe=f=250mm)設定し、入口及び出口を前記不凍液供給管12及び不凍液戻り管13に接続する。
【0023】
図2(B)に示す第2例においては、一定長さLの2つの舗装体10の夫々について、前記第1例と同一形態で配置した融雪パイプ11を、2つの舗装体10における融雪パイプ11の入口及び出口が向かい合うように、該入口及び出口に関して対称な形態で埋設している。
【0024】
かかる構成からなるCO2冷凍システムを備えた融雪装置において、前記蒸発器5から冷媒管24を通して圧縮機1に吸入されたCO2ガス冷媒は、該圧縮機1において圧縮がなされ、図3に示される臨界点CP(73atm)以上の超臨界圧力に圧縮されて高圧、高温CO2ガスとなり、ガスクーラ3に導入される。
【0025】
該ガスクーラ3においては、前記高圧、高温CO2ガスと、前記融雪パイプ11にて融雪作用を行った後、不凍液戻り管13を通して導入された不凍液とを熱交換する。
該CO2ガス冷媒は、図3に示されるように、31.1℃以上で超臨界状態となり温度が一定となる飽和状態が存在しないため、前記圧縮機1によって該CO2ガス冷媒を高圧、高温に加圧し、ガスクーラ3において該高圧、高温のCO2ガス冷媒を冷却流体である不凍液と熱交換することにより、該CO2ガス冷媒を冷却するとともに、該CO2ガス冷媒と熱交換後の前記不凍液を60℃程度の温度レベルにして取り出すことが可能となる。
【0026】
前記ガスクーラ3において、60℃程度の温度レベルに昇温された不凍液は不凍液ポンプ14により不凍液供給管12を通して融雪パイプ11に送り込まれ、該融雪パイプ11内を流動することにより、舗装体10上の積雪を融解した後、不凍液戻り管13を通して前記ガスクーラ3に戻される。
ここで、かかる実施例においては、前記融雪パイプ11を、一定長さLの舗装体10の幅方向外側から内側へ向けて、長手方向に往復するような螺旋状に連続的に巻いた形態でかつ隣り合うパイプ内における不凍液の流動方向が対向流になるように配置しているので、該融雪パイプ11からの熱が舗装体10内で分散しながら積雪路面に伝達されることとなり、該積雪路面への熱流束を一様にして積雪路面を均一に加熱できる。
【0027】
一方、前記ガスクーラ3において、前記不凍液によって冷却されたCO2冷媒は膨張弁4に導入される。該膨張弁4においてはCO2冷媒を減圧して蒸発器5に導入されて、該蒸発器5において前記冷熱負荷6を循環する冷却流体(熱媒体)と熱交換することにより、蒸発、気化されて前記圧縮機1に吸入される。
【0028】
かかる実施例によれば、前記ガスクーラ3において60℃程度の高温不凍液を生成して、該高温不凍液を融雪パイプ11に導入して該融雪パイプ11内を流動せしめ、前記舗装体10表面の融雪作用を行った後の不凍液の温度は20℃程度であるから、該融雪パイプ11内で40℃程度の温度差まで融雪が可能となる。従って、前記融雪パイプ11を、図2(A)、(B)のように、前記舗装体10の一定長さL毎に1本の連続したパイプを屈曲して該舗装体10の全面に加熱範囲が広がるように形成すれば、1本の融雪パイプ11で該舗装体10上の融雪を確実に行うことができる。
【0029】
従って、かかる実施例によれば、前記ガスクーラ3において60℃程度の温度レベルに保持された高温の不凍液を生成して、前記融雪パイプ11に供給することが可能となって、積雪量の多い舗装体10に対しても該舗装体10の積雪表面への供給熱量を増大して融雪装置の融雪能力を増大することが可能となる。
これにより、豪雪地域や寒冷地域に対しても、ボイラー加熱手段や電熱管加熱手段等の格別な加熱手段を付設することなく、かかる地域に適応した融雪能力の大きい融雪システムを提供できる。
【0030】
また、前記融雪パイプ11に60℃程度の温度レベルに保持された高温の不凍液を供給することが可能となるため、該融雪パイプ11の埋設深さを大きくしても、充分な融雪作用をなし得ることとなる。
これによって、夏季等の融雪パイプ不使用時における融雪パイプ11の熱膨張量を小さくすることができ、該融雪パイプ11の熱膨張による舗装体10の割れの発生を防止できる。
【0031】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、融雪パイプに60℃程度の温度レベルに保持された高温の冷却流体(不凍液)を供給することが可能となって、積雪量の多い舗装体に対しても該舗装体表面への供給熱量を増大させて融雪システムの融雪能力を増大することができる。
これにより、従来のヒートポンプ式融雪装置では適用が困難であった豪雪地域や寒冷地域に対しても、ボイラー加熱手段や電熱線加熱手段等の加熱手段を用いることなく、かかる地域に適応した低環境負荷でありかつ省エネルギーの融雪能力の大きい融雪システムを得ることができる。
また、融雪パイプに60℃程度の温度レベルに保持された高温の冷却流体(不凍液)を供給することが可能となるため、該融雪パイプの埋設深さを大きくしても、充分な融雪作用をなし得ることとなり、これによって、夏季等の融雪パイプ不使用時における舗装体の割れの発生を防止できる。
【0032】
また、かかる発明によれば、融雪パイプに60℃程度の温度レベルに保持された高温の不凍液を供給することにより、融雪パイプ出入り口間における不凍液の温度差を大きくとることが可能となって、これによって舗装体の一定長さ毎に1本の連続したパイプで融雪パイプを構成することができ、従来技術のような舗装体毎に多数のパイプを埋設して多数のヘッダーに連結するものに比べて融雪パイプの構造が簡単化され構成部品数が少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る超臨界CO2冷媒融雪システムを備えた舗装道路の融雪システムの全体構成を示す系統図である。
【図2】舗装体及び融雪パイプの平面略図であり、(A)はその第1例を、(B)はその第2例を示す。
【図3】超臨界炭酸ガスの冷凍サイクルである。
【図4】従来のヒートポンプ式融雪システムの一例である。
【符号の説明】
1 圧縮機
2 モータ
3 ガスクーラ
4 膨張弁
5 蒸発器
6 冷却負荷
10 舗装体
11 融雪パイプ
12 不凍液供給管
13 不凍液戻り管
14 不凍液ポンプ
100 ヒートポンプ
Claims (4)
- 舗装道路等の舗装体の内部に加熱流体が流動する融雪パイプを埋設し、該融雪パイプに前記加熱流体を生成する熱源装置を接続してなる融雪システムにおいて、前記熱源装置はCO2ガス(炭酸ガス)冷媒を超臨界圧力まで圧縮する圧縮機と、該圧縮機により圧縮した超臨界状態のCO2ガス冷媒を冷却するガスクーラと、該ガスクーラにより冷却したCO2冷媒を減圧、膨張させる膨張装置と、膨張後のCO2冷媒に熱を与えて気化させる蒸発器とを備えたCO2ヒートポンプシステムからなり、前記融雪パイプ内に不凍液を流動せしめるように構成するとともに、前記ガスクーラを前記融雪パイプに送られる不凍液と前記CO2冷媒とを熱交換して該不凍液を所定温度以上に加熱するように構成し、さらに前記融雪パイプを前記舗装体の一定長さ毎に1本の連続したパイプを該舗装体の全面に加熱範囲が広がるように屈曲して形成して、該融雪パイプの不凍液入口及び出口と前記ガスクーラとを接続管にて接続してなることを特徴とする超臨界CO2冷媒融雪システム。
- 前記ガスクーラは、前記不凍液の前記融雪パイプ入口温度を60℃程度に加熱するように構成されてなることを特徴とする請求項1記載の超臨界CO2冷媒融雪システム。
- 前記融雪パイプは、一定長さの前記舗装体の幅方向外側から内側へ向けて延び、かつ該舗装体の長手方向に往復するような形態で埋設されてなることを特徴とする請求項1記載の超臨界CO2冷媒融雪システム。
- 前記融雪パイプは、前記舗装体の幅方向及び長手方向における埋設間隔を200mm〜300mmの範囲にて埋設されてなることを特徴とする請求項1記載の超臨界CO2冷媒融雪システム。
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A521 | Written amendment |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080509 |