JP2004339361A - 架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体 - Google Patents

架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体 Download PDF

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Katsunori Takahashi
克典 高橋
Kenji Iuchi
謙治 居内
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Abstract

【課題】本発明は、耐熱性、機械的強度及び柔軟性に優れており、外観性に優れた所望形状の成形品を得ることができる力学特性に優れた架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を提供する。
【解決手段】本発明の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体は、ポリプロピレン系樹脂40〜80重量%及びポリエチレン系樹脂20〜60重量%からなるポリオレフィン系樹脂100重量部と、ビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共重合体の水素添加物1〜20重量部とからなる樹脂組成物を架橋発泡させてなることを特徴とするので、優れた耐熱性、力学特性及び柔軟性を有しており、汎用の成形方法によって複雑にして美麗な成形品を確実に得ることができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伸びや引張強さなどの力学特性に優れた架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体は、優れた柔軟性及び耐熱性を有していることから、各種断熱材や雑貨として広く用いられており、最近では車両用内装材としても用いられている。
【0003】
そして、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を車両用内装材として用いるにあたっては、真空成形やスタンピング成形などの汎用の成形方法を用いて成形されるが、近年、車両の内装が複雑化してきている。
【0004】
従って、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を汎用の成形方法を用いて所望形状に成形するにあたり、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体は、大きく延伸或いは圧縮され、その結果、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体に破れや皺が発生するといった問題点が発生していた。
【0005】
そこで、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の力学特性を改善して架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体に破れや皺が発生するのを防止するために、特許文献1には、結晶化度が60〜80%の範囲内にあるエチレン又はブテンが共重合されたポリプロピレン樹脂、炭素原子数が4以上のα−オレフィンが共重合されたポリエチレン樹脂、結晶純度が95%以上のホモポリプロピレン樹脂を上記ポリプロピレン樹脂及びポリエチレン樹脂に対して1〜7重量%よりなることを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物を発泡させてなる架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体が提案されている。
【0006】
しかしながら、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体は、高結晶化度を有するポリプロピレン樹脂の添加量が増加するに伴って、発泡体の伸びや柔軟性、特に、常温域での伸びや柔軟性が著しく低下するために、ポリプロピレン樹脂の添加量には制限があり、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体に充分な力学特性を付与することができないといった問題点があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−45975号公報(特許請求の範囲)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐熱性、力学特性及び柔軟性に優れており、外観性に優れた所望形状の成形品を得ることができる架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体は、ポリプロピレン系樹脂40〜80重量%及びポリエチレン系樹脂20〜60重量%からなるポリオレフィン系樹脂100重量部と、ビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共重合体の水素添加物1〜20重量部とからなる樹脂組成物を架橋発泡させてなることを特徴とする。
【0010】
上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を構成するポリオレフィン系樹脂は、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂とからなるが、上記ポリプロピレン系樹脂としては、従来から発泡体に用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、ホモポリプロピレン、プロピレンを50重量%以上含有するプロピレンとこれと共重合可能なモノマーとの共重合体などが挙げられ、単独で用いられても二種類以上が併用されてもよい。なお、プロピレンとこれと共重合可能なモノマーとの共重合体としては、ブロック共重合体又はランダム共重合体の何れであってもよいが、ランダム共重合体が好ましい。
【0011】
又、プロピレンと共重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテンなどのα−オレフィンが挙げられ、エチレンが好ましい。プロピレンと共重合可能なモノマーは、単独で用いられても二種類以上が併用されてもよい。
【0012】
そして、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を構成するポリエチレン系樹脂としては、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどが挙げられ、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。なお、ポリエチレン系樹脂は、単独で用いられても二種類以上が併用されてもよい。
【0013】
又、ポリオレフィン系樹脂中におけるポリプロピレン系樹脂の含有量は、少ないと、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の耐熱性及び力学特性が低下する一方、多いと、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の柔軟性が低下するので、40〜80重量%に限定され、50〜70重量%が好ましい。同様に、ポリオレフィン系樹脂中におけるポリエチレン系樹脂の含有量は、20〜60重量%に限定され、30〜50重量%が好ましい。
【0014】
更に、上記ポリオレフィン系樹脂には、ビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共重合体の水素添加物(以下、「ランダム共重合体水素添加物」という)が添加される。
【0015】
上記ランダム共重合体水素添加物を構成するビニル芳香族化合物としては、例えば、スチレン、メチルスチレン、t−ブチルスチレン、ビニルベンゼン、ビニルピリジンなどが挙げられ、スチレンが好ましい。
【0016】
又、上記ランダム共重合体水素添加物を構成する共役ジエンとしては、例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン(2−メチル−1,3−ブタジエン)、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンなどが挙げられ、ランダム共重合体水素添加物がポリプロピレン系樹脂に対する相溶性に優れていることから、1,3−ブタジエン、イソプレンが好ましく、1,3−ブタジエンがより好ましい。
【0017】
更に、上記ランダム共重合体水素添加物中におけるビニル芳香族化合物成分の含有量は、少ないと、ポリエチレン系樹脂との相溶性が低下することがある一方、多いと、ポリプロピレン系樹脂との相溶性が低下することがあるので、3〜50重量%が好ましく、5〜20重量%がより好ましい。
【0018】
なお、ビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共重合体の水素添加物としては、JSR社から商品名「ダイナロン1320P」「ダイナロン1321P」「ダイナロン2324P」で市販されている。
【0019】
そして、ビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共重合体の水素添加物の添加量は、少ないと、ブロック共重合体水素添加物を添加した効果が発現せず、又、多いと、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の力学特性及び耐熱性が却って低下するので、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して1〜20重量部に限定され、4〜15重量部が好ましい。
【0020】
このように、本発明では、上記のような特定の分子構造を有するランダム共重合体水素添加物を添加することによって、得られる架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の耐熱性、力学特性及び柔軟性を向上させている。この架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の耐熱性、力学特性及び柔軟性の向上の原因は明確には解明されていないものの以下のことが考えられる。
【0021】
即ち、上述したランダム共重合体水素添加物は、ビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共重合体の水素添加物であるが、共役ジエン成分は、ポリオレフィン系樹脂との親和性に優れており、この共役ジエン成分に起因して、ランダム共重合体水素添加物は、ポリオレフィン系樹脂中に超微分散した状態となっている。
【0022】
このように、ランダム共重合体水素添加物をポリオレフィン系樹脂中に超微分散させることによりポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂とのアロイ構造を微細化させていると共に、ランダム共重合体水素添加物自体の有する柔軟化作用を発揮させることによって、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体に優れた耐熱性、力学特性及び柔軟性を付与しており、汎用の成形方法、特に、スタンピング成形により成形した場合にあっても、破れたり皺を生じたりすることはなく、複雑にして美麗な成形品を確実に得ることができる。
【0023】
又、本発明の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体には、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の物性を損なわない範囲内において、炭酸カルシウム、タルク、クレー、酸化マグネシウムなどの気泡形成剤;2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどのフェノール系、リン系、アミン系、ジラウリルチオプロピオネートなどのイオウ系などの酸化防止剤;メチルベンゾトリアゾールなどの金属害防止剤;ヘキサブロモビフェニルエーテル、デカブロモジフェニルエーテルなどのハロゲン化難燃剤、ポリリン酸アンモニウム、トリメチルフォスフェートなどのリン系難燃剤などの難燃剤の他、充填剤、帯電防止剤、安定剤、顔料などが添加されてもよい。
【0024】
次に、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法について説明する。先ず、上記ポリプロピレン系樹脂及びポリエチレン系樹脂からなるポリオレフィン系樹脂、ランダム共重合体水素添加物及び熱分解型発泡剤、必要に応じて架橋助剤及びその他の添加剤を添加してなる発泡性樹脂組成物を汎用の混練装置に供給して熱分解型発泡剤の分解温度未満の温度にて溶融、混練して所望形状の発泡性樹脂成形品に成形する。
【0025】
なお、上記混練装置としては、例えば、単軸押出機、二軸押出機などの押出機、バンバリーミキサー、ロールなどの汎用混練装置などが挙げられ、押出機が好ましい。
【0026】
ここで、上記熱分解型発泡剤としては、従来から発泡体の製造に用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トルエンスルホニルヒドラジド、4,4−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)などが挙げられ、これらは単独で用いられても二種類以上が併用されてもよい。
【0027】
そして、上記熱分解型発泡剤の添加量は、少ないと、発泡性樹脂成形品が発泡しないことがある一方、多いと、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の気泡が破裂することがあるので、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して1〜50重量部が好ましく、4〜25重量部がより好ましい。
【0028】
更に、上記架橋助剤としては、従来から発泡体の製造に用いられているものであれば、特に限定されず、例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、1,10−デカンジオールジメタクリレート、トリメリット酸トリアリルエステル、トリアリルイソシアヌレート、エチルビニルベンゼン、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリアリルエステル、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、フタル酸ジアリル、テレフタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリルなどが挙げられ、これらは単独で用いられても二種類以上が併用されてもよい。
【0029】
そして、上記架橋助剤の添加量は、少ないと、発泡性樹脂組成物が発泡時に必要な架橋度、即ち、剪断粘度を得ることができないことがある一方、多いと、発泡性樹脂組成物に付与する架橋度の制御が困難となることがあるので、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部が好ましく、0.2〜8重量部がより好ましく、0.3〜6重量部が特に好ましく、0.5〜5重量部が最も好ましい。
【0030】
次に、上記発泡性樹脂成形品に電離性放射線を照射して架橋構造を付与する。この際、上述した架橋助剤を発泡性樹脂組成物に添加することによって、発泡性樹脂成形品に照射する電離性放射線量を低減して、電離性放射線の照射に伴うポリオレフィン系樹脂分子の切断、劣化を防止することができる。
【0031】
なお、上記電離性放射線としては、特に限定されず、例えば、α線、β線、γ線、電子線などを挙げることができ、電子線が好ましい。又、発泡性樹脂成形品に対する電離性放射線の照射量は、少ないと、発泡性樹脂成形品の発泡に必要な剪断粘度を付与することができないことがある一方、多いと、発泡性樹脂成形品の剪断粘度が高くなりすぎて発泡性が低下し、発泡倍率の高い架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を得ることができなくなると共に架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の外観性も低下することがあるので、0.1〜10Mradが好ましく、0.2〜5Mradがより好ましく、0.5〜3Mradが特に好ましい。
【0032】
そして、上記のようにして架橋された発泡性樹脂成形品を熱分解型発泡剤の分解温度以上に加熱し発泡させて架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体を得ることができる。
【0033】
【実施例】
(実施例1〜4、比較例1〜5)
表1に示した所定量のエチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン成分:2重量%、メルトインデックス:0.5g/10分、密度:0.91g/cm)、ホモポリプロピレン(メルトインデックス=0.5g/10分、密度0.91g/cm)、直鎖状低密度ポリエチレン(メルトインデックス=2.1g/10分、密度:0.92g/cm)、高密度ポリエチレン(メルトインデックス=3.0g/10分、密度0.96g/cc)、ランダム共重合体水素添加物としてスチレン−1,3ブタジエンランダム共重合体の水素添加物(JSR社製 商品名「ダイナロン1320P」、スチレン成分の含有量:10重量%)、ジビニルベンゼン3重量部、アゾジカルボンアミド13重量部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3重量部、ジラウリルチオプロピオネート0.3重量部及びメチルベンゾトリアゾール0.5重量部を単軸押出機に供給して樹脂温度185℃にて溶融混練して厚さ1mmの発泡性ポリオレフィン系樹脂シートを得た。
【0034】
得られた発泡性ポリオレフィン系樹脂シートの両面に加速電圧700kVで電子線を1.5Mrad照射して発泡性ポリオレフィン系樹脂シートを架橋させた後、この発泡性ポリオレフィン系樹脂シートを250℃に加熱して発泡させて架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートを得た。
【0035】
得られた架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートのゲル分率、見掛け密度、23℃における破断点伸度及び引張強さ、175℃における破断点伸度及び引張強さを下記に示した要領で測定し、その結果を表2に示した。
【0036】
(ゲル分率)
架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートをAg秤量し、これを120℃のキシレン中に24時間浸漬して不溶解分を200メッシュの金網で濾過し、金網上の残渣を真空乾燥して乾燥残渣の重量を測定し(Bg)、下記式により算出した。
ゲル分率(重量%)=(B/A)×100
【0037】
(見掛け密度)
架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートの見掛け密度をJIS K7222に準拠して測定した。
【0038】
(破断点伸度)
架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートの破断点伸度は、設定温度を変更した以外は、JIS K6767(A法)に準拠して測定された伸びをいい、具体的には、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートを所定温度に調整されたオーブン内に放置し、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートの表面温度をサーモラベルにより測定して、23℃での破断点伸度を測定する場合には、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートの表面温度が23℃となった時に、175℃での破断点伸度を測定する場合には、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートの表面温度が175℃となった時に測定した。
【0039】
(引張強さ)
架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートの引張強さは、設定温度を変更した以外はJIS K6767(A法)に準拠して測定された引張強さをいい、具体的には、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートを所定温度に調整されたオーブン内に放置し、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートの表面温度をサーモラベルにより測定して、23℃での引張強さを測定する場合には、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートの表面温度が23℃となった時に、175℃での引張強さを測定する場合には、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡シートの表面温度が175℃となった時に測定した。
【0040】
なお、実施例1、2及び比較例5を比較した場合、比較例5ではランダム共重合体水素添加物が過剰に添加されているために、力学特性の一つである23℃における引張強さが低下しており、耐熱性の評価指標である175℃における引張強さが低下していた。
【0041】
【表1】
Figure 2004339361
【0042】
【表2】
Figure 2004339361
【0043】
【発明の効果】
本発明の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体は、ポリプロピレン系樹脂40〜80重量%及びポリエチレン系樹脂20〜60重量%からなるポリオレフィン系樹脂100重量部と、ビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共重合体の水素添加物1〜20重量部とからなる樹脂組成物を架橋発泡させてなることを特徴とするので、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂とのアロイ構造を特定分子構造を有するランダム共重合体の水素添加物の作用によって微分散状態とすると共に、ポリオレフィン系樹脂中に超微分散したランダム共重合体水素添加物の柔軟作用によって、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体は、優れた耐熱性、力学特性及び柔軟性を有しており、汎用の成形方法、特にスタンピング成形によって複雑にして美麗な成形品に成形加工することができる。

Claims (2)

  1. ポリプロピレン系樹脂40〜80重量%及びポリエチレン系樹脂20〜60重量%からなるポリオレフィン系樹脂100重量部と、ビニル芳香族化合物と共役ジエンのランダム共重合体の水素添加物1〜20重量部とからなる樹脂組成物を架橋発泡させてなることを特徴とする架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体。
  2. ビニル芳香族化合物がスチレンであり且つ共役ジエンがブタジエンであることを特徴とする請求項1に記載の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006052263A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Sekisui Chem Co Ltd ポリオレフィン系樹脂発泡シート
JPWO2016039400A1 (ja) * 2014-09-10 2017-06-22 積水化学工業株式会社 発泡体、積層体及び成形体

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