JP2004338046A

JP2004338046A - Throwaway type reamer

Info

Publication number: JP2004338046A
Application number: JP2003138138A
Authority: JP
Inventors: Hironori Kondou; 浩教近藤
Original assignee: Tungaloy Corp
Current assignee: Tungaloy Corp
Priority date: 2003-05-16
Filing date: 2003-05-16
Publication date: 2004-12-02
Anticipated expiration: 2023-05-16
Also published as: JP4330925B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a reamer stabilizing the finished surface roughness of an internal wall of a machined hole while facilitating adjustment of an outer diameter and a back taper. <P>SOLUTION: In this throwaway type reamer, the rotating shape around an axis O of an auxiliary cutting edge 11 is formed of at least one circular arc, or at least one circular arc and at least one straight line continuous with the rear end in the direction of the axis O of the circular arc. The circular arc is formed in convex shape on the radially outside of a tool body 1, and an outer diameter on the rear end side in the direction of the axis O is made smaller than the maximum outer diameter in relation to a point where the outer diameter of the auxiliary cutting edge 11 becomes maximum. A throwaway tip 10 is energized toward the radially outside of the tool body 1, in the tip side position rather than the intermediate position in the direction of the axis O of the auxiliary cutting edge 11. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被削材の下穴を所定の直径に仕上げ加工するためのリーマに関し、特にスローアウェイ式リーマに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
スローアウェイ式リーマ（以下、リーマという）は、一般的に副切れ刃の外径およびバックテーパを調整する機構を備えており、その調整機構が簡易であること、調整が容易であること、調整の精度が高いことが望まれる。例えば、調整が容易に行えるような構成を有したリーマとして、図８に示すものがある。図８（ａ）はこのリーマの正面図であり、図８（ｂ）はこのリーマの先端視側面図である。図８（ｃ）はこのリーマのチップ座付近の拡大正面図である。
【０００３】
このリーマは、図８に示すように工具本体（１２）の先端部にスローアウェイチップ（４０）（以下、チップという）を保持するチップ保持部（４２）を形成し、リテーナ（６０）を介してチップ（４０）を工具本体（１２）に取付ける。そして、前記リテーナ（６０）に切欠が形成され、該チップ（４０）がクランプねじ（１４２）によってチップ保持部（４２）の座面（１１４）に着座されるとともに、前記リテーナ（６０）の受面（８６）に受けられる。前記リテーナ（６０）の軸方向側面（９６）に傾斜面（１００）を形成し、該工具本体（１２）に調節ねじ（１４６）を設けて、前記調節ねじ（１４６）の先端部（１４８）のテーパ外周面が前記傾斜面（１００）と接触する。前記調節ねじ（１４６）を回転させることにより、前記リテーナ（６０）および該チップ（４０）の半径方向位置、つまり該リーマの外径が調節される。
【０００４】
この従来リーマは、調節ねじ（１４６）を締め込み、又は、緩めることによって、リテーナ（６０）を座面（１１４）上において微小角度回転させ、チップ（４０）の副切れ刃（６２Ｂ）の外径が変えられる。この外径の調節に伴って副切れ刃（６２Ｂ）のバックテーパも僅かに変わる。そして、リテーナ（６０）の側面（９４）が工具本体（１２）の端面（１１８）と当接した状態を保ちつつ、リテーナ（６０）がチップ（４０）を該工具本体（１２）に強固に固定することができ、且つ、チップ（４０）の該工具本体（１２）に対する位置を調節できる。（例えば、特許文献１参照）
【特許文献１】
特開２００２−２７３６２１号公報（第２頁乃至第９頁、図１乃至図３）
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述した従来リーマにおける外径の調節は、調節ねじ（１４６）を回転操作するだけの容易な操作で実現する。しかしながら、外径の調節に伴って副切れ刃（６２Ｂ）のバックテーパは変化し、加工穴内壁の仕上げ面あらさが安定しないという問題があった。特に高送り加工では、バックテーパの変動は、上記仕上げ面あらさを劣化させるため、高能率加工を妨げる要因となっていた。また、バックテーパを調節するためには、外径の調節ねじ（１４６）に加え、バックテーパの調節ねじが必要であり、外径を調節した後バックテーパの調節をする必要があった。このバックテーパの調節は、副切れ刃（６２Ｂ）の先端の半径と後端の半径の差を調節することによって行われる。前記半径の差は、ダイヤルゲージ等の測定器を用いて測定することとなる。このバックテーパは、大きすぎると加工穴内壁の仕上げ面あらさを劣化させてしまい、逆になくなると副切れ刃（６２Ｂ）と加工穴内壁との接触長さが不必要に長くなり切削抵抗を増加させてしまう。そのため、前記半径の差を数μｍの値に調節しなければならず、この調節作業は容易といえるものではなかった。
【０００６】
本発明は、上述した問題に鑑みなされたものであり、その目的は、外径およびバックテーパの調節が容易であるとともに、加工穴内壁の仕上げ面あらさを安定させるリーマを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のスローアウェイ式リーマは、軸線（Ｏ）を中心とする略円柱状の工具本体の先端部に、副切れ刃を該工具本体の外周面から突出させてスローアウェイチップが着脱自在に設けられたスローアウェイ式リーマにおいて、前記副切れ刃は、該軸線（Ｏ）回りの回転形状が少なくとも１つの円弧、または、少なくとも１つの円弧と、この円弧の該軸線（Ｏ）方向後端に連なる少なくとも１つの直線と、で形成され、前記円弧が該工具本体の径方向外側に凸状をなし、前記副切れ刃の外径が最大となる点に対し、該軸線（Ｏ）方向の後端側の外径が上記最大外径より小さくされるとともに、該スローアウェイチップは、前記副切れ刃の該軸線（Ｏ）方向における中間の位置より先端側の位置を該工具本体の径方向外側に向かって付勢されることを特徴とするスローアウェイ式リーマである。
【０００８】
上述した構成のリーマによれば、副切れ刃は、外径が最大となる位置から軸線（Ｏ）方向の後端側では外径が縮小し、バックテーパが付与される。そのため、前記副切れ刃と加工穴内壁との接触長さが不必要に長くならず、切削抵抗が低減され、びびりが防止され、加工穴径が安定する。また、前記付勢によって、副切れ刃は、該軸線（Ｏ）方向の先端部が工具本体の径方向外側に向かって移動し、該リーマの外径が調節され、同時に副切れ刃のバックテーパも確保される。チップを付勢するにあたっては、副切れ刃の該軸線（Ｏ）方向における中間の位置より先端側の１つの位置のみを付勢すればよいので、該リーマの外径の調節機構が簡易であり、且つ、外径の調整が非常に容易となる。
【０００９】
該リーマの外径を調節するに伴い、副切れ刃は、該軸線（Ｏ）に対する傾きが僅かに変化することになる。しかし、前記副切れ刃の回転形状は、円弧をなすので上記傾きの影響を受けることがない。よって、加工穴内壁の仕上げ面は、副切れ刃の傾きの変化にかかわらず同一円弧で形成されるので、仕上げ面あらさが安定する。特に高送り加工したときの仕上げ面あらさは、副切れ刃の回転形状が直線をなすものに対して大幅に向上する。
【００１０】
副切れ刃の該軸線（Ｏ）回りの回転形状における円弧の曲率半径は、１０ｍｍ〜２００ｍｍの範囲であることが好ましい。これは、上記曲率半径が１０ｍｍ未満では、加工穴内壁の仕上げ面のうねりによる凹凸が大きくなり表面あらさが劣化してしまうからであり、上記曲率半径が２００ｍｍ以上になると、副切れ刃の傾きの影響を排除できず加工穴内壁の仕上げ面あらさが不安定になるからである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明の第１の実施例を図１乃至図５を参照しながら説明する。図１（ａ）はこの実施例のリーマ先端部の正面図であり、図１（ｂ）は図１（ａ）におけるＡ−Ａ断面図である。図２（ａ）乃至（ｃ）はこの実施例リーマに装着されるチップの形状を示す図であり、図２（ｄ）乃至（ｆ）は別のチップ形状を示す図である。図３（ａ）乃至（ｃ）はこの実施例のリーマの副切れ刃の軸線（Ｏ）回りの回転形状を示す図である。図４（ａ）は副切れ刃の外径の調節前後におけるチップの移動状態を示す図であり、図４（ｂ）は図３（ａ）に示すチップの副切れ刃の拡大図である。図５は従来リーマと本実施例のリーマそれぞれの加工穴内壁の仕上げ面を示す図である。
【００１２】
図１に示すようにこの実施例のリーマは、工具本体（１）が軸線Ｏを中心とする略円柱状をなし、該工具本体（１）の先端部外周には凹状をなす切りくずポケット（２）が形成され、この切りくずポケット（２）の該工具本体（１）の回転方向（Ｋ）を向く壁面に沿って凹状のチップ座（３）が形成されている。前記チップ座（３）は、上記回転方向（Ｋ）に向く底面（３ａ）と、該工具本体の径方向外側と上記軸線方向先端側に向く側壁（３ｂ、３ｃ）と、が備えられている。また、図示しない後端側には、該リーマを工作機械に把持するためのシャンク部が形成されている。
【００１３】
工具本体（１）の先端部外周にはガイドパッド（２０）が設けられる。図１（ｂ）に示すように、前記ガイドパッド（１０）は、例えば該工具本体（１）の軸線（Ｏ）方向に沿って周方向に３カ所設けられる。なお、これらガイドパッドの周方向の配置は等角度間隔でも不等角度間隔であってもよい。これらガイドパッド（２０）は、その外周面（２０ａ）の外径を副切れ刃（１１）の外径と同一か、または、わずかに小さく設定され、加工穴と摺接することによって該工具本体（１）を支持し直進性を高める。
【００１４】
前記チップ座（３）に装着されるチップ（１０）は、図２（ａ）、（ｄ）、（ｇ）に示すように上面（１０ａ）が略長方形平板状をなす。対向する長辺の稜線が副切れ刃（１１）をなし、この副切れ刃（１１）に対して鈍角に斜戴した稜線が主切れ刃（１２）をなす。これら副切れ刃（１１）と主切れ刃（１２）は、該チップ（１０）の中心を基準として対称に一対に設けられ２回使用できる。該チップ（１０）は、図２（ａ）乃至（ｃ）に示したように、前記副切れ刃（１１）が曲率半径Ｒ１の円弧で形成され、前記副切れ刃（１１）に繋がる側面（１０ｃ）が前記副切れ刃形状に対応する曲面で形成されている。ただし、前記側面（１０ｃ）は、該チップ（１０）を該工具本体（１）に装着するときの取付基準面となるので、平坦面であることが望ましい。したがって、図２（ｄ）乃至（ｆ）に例示したように、副切れ刃（１１）に繋がる側面は、曲面をなす第１側面（１０ｅ）より下面側に平坦な第２側面（１０ｃ）が設けられてもよい。また、図２（ｇ）乃至（ｉ）に例示したように、副切れ刃（１１）は、チップ（１０）の上面（１０ａ）に副切れ刃（１１）の稜線に沿う円錐面（１０ｆ）が設けられ、この円錐面（１０ｆ）とこの円錐面（１０ｆ）に繋がる側面（１０ｃ）との交差する稜線に曲率半径Ｒ１の円弧状の切れ刃（１１）が形成されてもよい。
【００１５】
該チップ（１０）は図２に示すように、その中央部に上下面（１０ａ、１０ｂ）の法線方向に貫通する取付穴（１３）が形成されている。この取付穴（１３）は、該チップ（１０）の上面（１０ａ）から下面（１０ｂ）に向かうにつれ直径を縮小するテーパ穴が一部形成されている。そして、この取付穴（１３）を臨むように、工具本体（１）のチップ座（３）の底面（３ａ）にはねじ穴（図示しない）が形成されている。このねじ穴は、前記取付穴（１３）に対してチップ座（３）の両側壁（３ｂ、３ｃ）寄りに若干偏心して形成されている。そして、クランプねじ（１４）は、その頭部が取付穴（１３）のテーパ内周面に対応した形状に形成されており、前記ねじ穴に締め込むことにより、頭部が取付穴（１３）のテーパ内周面に偏心した状態で係合する。そして、チップ（１０）は、その下面（１０ｂ）をチップ座（３）の底面（３ａ）に押し付けられるとともに、副切れ刃（１１）に対する取付基準面（１０ｃ、１０ｄ）がチップ座（３）の両側壁（３ｂ、３ｃ）に向かって押し付けられ、チップ座（３）内に強固にクランプされる。
【００１６】
チップ（１０）が工具本体（１）に装着されたとき、副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）回りの回転形状は、図３（ａ）に示すように、曲率半径（Ｒ１）の円弧からなり、該工具本体（１）の径方向外側に向かって凸状をなしている。そして、前記副切れ刃（１１）の外径が最大となる点（１１Ｃ）は、前記副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）方向における先端部（１１Ａ）と後端部（１１Ｂ）との間にあり、前記副切れ刃（１１）は、前記点（１１Ｃ）より後端側では外径が縮小しバックテーパが付与されている。前記円弧の曲率半径（Ｒ１）は１０ｍｍ〜２００ｍｍの範囲に設定されている。
【００１７】
該工具本体（１）の先端部内部には、該軸線（Ｏ）に略直交する同一軸線上にねじ穴（１５ａ）と挿入穴（１５ｂ）とが設けられている。図１（ｂ）に示すように前記挿入穴（１５ｂ）は、チップ座（３）の側壁（３ｂ）に開口し、且つ、該工具本体（１）の径方向外側に向いている。また、前記ねじ穴（１５ａ）は、前記挿入穴（１５ｂ）に連通し該工具本体（１）の外周面（１ａ）に開口する。これらねじ穴（１５ａ）と挿入穴（１５ｂ）は、該軸線（Ｏ）方向において、副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）方向における中間の位置よりも先端側の位置に設けられている。
【００１８】
前記ねじ穴（１５ａ）には調節ねじ（１６ａ）が螺合され、前記挿入穴（１５ｂ）には調節楔（１６ｂ）が挿入される。前記調節ねじ（１６ａ）を螺回しチップ座（３）側に進出させると、前記調節楔（１６ｂ）は、その楔面（１６ｃ）が該チップ（１０）の副切れ刃（１１）に対する取付基準面（１０ｃ）を押圧し、該チップ（１０）を該工具本体（１）の径方向外側に向かって付勢する。そうすると、図４（ａ）および（ｂ）に示すように該チップは、副切れ刃（１１）の先端部（１１Ａ）が上記径方向の外側に位置を変えるように、僅かに回転する。そして、前記副切れ刃（１１）の外径がＤ１からＤ２へ拡大し、外径の調節が行われることになる。
【００１９】
図４（ｂ）に示すように、副切れ刃（１１）の外径Ｄ１がＤ２に拡大すると、副切れ刃（１１）は、調節前の状態に対してα゜傾き、バックテーパ（ＢＴ２）を確保する。よって、副切れ刃（１１）と加工穴内壁との接触が不必要に長くならないので、切削抵抗が増加しない。さらに、副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）回りの回転形状は、上述したように副切れ刃（１１）がα゜傾いた場合にも、調節前と同一の円弧で構成されるので、加工穴内壁の仕上げ面形状は実質的に変わらず、表面あらさが安定する。このように、この実施例のリーマは、１つの調節ねじ（１６ａ）を回転操作するだけで、該リーマの外径を調節することができ、バックテーパを調節する部材および調節する作業を必要としない。そのため、調節機構が簡単であり、調節作業が容易且つ短時間で行える。そのうえ、加工穴内壁の表面あらさが安定するという効果を有する。
【００２０】
該リーマの外径の調節後、該チップ（１０）の取付基準面（１０ｃ、１０ｄ）の一部は、チップ座（３）の側壁（３ｂ、３ｃ）から僅かに離れる。このとき、該チップ（１０）は、クランプねじ（１４）によってチップ座の両側壁（３ｂ、３ｃ）に向かって押し付けられているため、調節楔（１６ｂ）の楔面（１６ｃ）とチップ座の側壁（３ｂ、３ｃ）とによって常に押圧された状態となり、強固にクランプされている。
【００２１】
この実施例のリーマは、副切れ刃（１１）の外径を所定の寸法に調節した後、後端側に設けられたシャンク部（図示しない）を工作機械の主軸（図示しない）に把持され回転駆動される。そして、該リーマは、該軸線（Ｏ）を被削材に予め加工された加工穴（図示しない）の中心軸線に一致するように位置決めされ、該軸線（Ｏ）方向先端側へ送りを与えられ、前記加工穴の仕上げ加工を行う。
【００２２】
副切れ刃（１１）によって切削された加工穴内壁の仕上げ面（Ｗ）は、副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）回りの回転形状が転写され、図５（ｂ）の斜線部で示すように該リーマの１回転当たりの送り（ｆ）のピッチで凹凸を繰り返す。図５（ａ）に示すように副切れ刃（１１）が直線の場合、副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）に対する傾き（α゜）が大きくなるにしたがい、仕上げ面（Ｗ）の最大高さ（Ｒｙ）が大きくなっていくが、本実施例のリーマでは、上記傾き（α゜）が大きくなっても、副切れ刃（１１）の円弧部が仕上げ面（Ｗ）に転写されるので、仕上げ面（Ｗ）の表面あらさにおける最大高さ（Ｒｙ）は実質的に変化せず、表面あらさが安定する。また、仕上げ面（Ｗ）に周期的に発生する継ぎ目（Ｘ）の凸部が尖鋭にならず、目視での送りマークが目立たないので、仕上げ面外観が向上する。
【００２３】
副切れ刃（１１）の回転形状における円弧の曲率半径（Ｒ１）は、副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）方向の長さや送り条件に応じて、１０ｍｍ〜２００ｍｍの範囲で適宜設定される。これは、上記曲率半径（Ｒ１）が１０ｍｍ未満では、加工穴内壁の仕上げ面（Ｗ）に形成された凹凸の山と谷の差（Ｒｙ）が大きくなり表面あらさが劣化してしまうからであり、上記曲率半径（Ｒ１）が２００ｍｍ以上になると、副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）に対する傾きが大きくなった場合、加工穴内壁の仕上げ面（Ｗ）に副切れ刃（１１）の円弧が転写されなくなり、仕上げ面あらさが不安定となるからである。
【００２４】
本発明の実施例における副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）回りの回転形状は、円弧で形成され、該リーマの外径を調節するに伴い、副切れ刃（１１）が傾斜したときに、前記円弧で形成されればよい。したがって、副切れ刃（１１）の上記回転形状は、上述したもの以外に、図２（ｂ）と（ｃ）に示すように、２つ以上の円弧を隣接させたもの、又は、円弧と直線とを隣接させたものであってもよい。
【００２５】
図３（ｂ）において、副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）回りの回転形状は、該軸線（Ｏ）方向において先端から後端側に向かって３つの異なる曲率半径（Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４）の円弧（１１ａ、１１ｂ、１１ｃ）が隣接している。これら３つの円弧（１１ａ、１１ｂ、１１ｃ）は、該工具本体の径方向外側に向かって凸状をなし、曲率半径（Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４）は１０ｍｍ〜２００ｍｍの範囲に設定される。外径が最大となる点（１１Ｃ）は、副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）方向の先端部（１１Ａ）と後端部（１１Ｂ）との間にあり、前記点（１１Ｃ）より後端側の円弧にはバックテーパが付与されている。前記点（１１Ｃ）を有する円弧（１１ｃ）の曲率半径（Ｒ３）が最も大きく、この円弧が加工穴内壁の仕上げ面に転写されることとなる。
【００２６】
図３（ｃ）において、副切れ刃（１１）の該軸線（Ｏ）回りの回転形状は、曲率半径Ｒ５の円弧（１１ｅ）と、その円弧の後端に隣接する直線（１１ｆ）と、からなる。前記円弧（１１ｅ）は径方向外側に向かって凸状をなし、曲率半径Ｒ５が１０ｍｍ〜２００ｍｍの円弧をなす。外径が最大となる点（１１Ｃ）は、この円弧上の先端部（１１Ａ）と後端部（１１Ｆ）との間にあり、前記点（１１Ｃ）より後端側の円弧と直線にはバックテーパが付与されている。そしてこの円弧が加工穴内壁の仕上げ面に転写されることとなる。
【００２７】
以上説明した図３（ｂ）および（ｃ）に示すような回転形状を有する副切れ刃（１１）においては、上述した１つの円弧からなる副切れ刃（１１）と同様の作用効果が得られる。図３（ａ）乃至（ｃ）に示した副切れ刃（１１）の軸線（Ｏ）回りの回転形状においては、該副切れ刃（１１）の外径の調節をした後に、先端部（１１Ａ）および後端部（１１Ｆ）の直径が外径寸法より小さく設定されるべきである。さらに好ましくは、該副切れ刃（１１）の上記回転形状において、前記先端部（１１Ａ）の直径は、前記先端部（１１Ａ）から該リーマの１回転当たりの送り量だけ後端側の位置における直径よりも小さいべきである。そうすれば、加工穴内壁は、該副切れ刃を形成する円弧、または、円弧と直線によって加工されることになり、仕上げ面の表面あらさが良好となる。また、該副切れ刃（１１）の軸線（Ｏ）回りの回転形状における円弧の曲率半径が大きくなると、該副切れ刃（１１）の外径と、先端部（１１Ａ）および後端部（１１Ｂ）の直径との差が非常に小さくなるため、該副切れ刃（１１）の上記回転形状における円弧の曲率半径の製造誤差は、前記曲率半径の−３０％〜３０％の範囲とされるのが好ましい。さらに好ましくは−２０％〜２０％の範囲とされるべきである。
【００２８】
次に、本発明の第２の実施例を図６に示す。図６（ａ）はこの実施例のリーマの先端部の正面図であり、図６（ｂ）は、図６（ａ）に示すリーマのＤ−Ｄ断面図である。この実施例のリーマは、チップ（１０）をロケータ（４０）を介して工具本体（１）に着座させたものである。この実施例のリーマに用いられるチップ（１０）は、第１の実施例に用いられたものと同一チップである。チップ（１０）はクランプねじ（１４）によって側壁（３ｂ、３ｃ）に押し付けられ、チップ座（３）の底面（３ａ）に強固に固定される。ロケータ（４０）は工具本体（１）のロケータ取付座（６）の底面（６ａ）にねじ（４１）によって着座される。そして、前記ロケータ（１７）が該軸線（Ｏ）の先端側を調節ねじ（１６ａ）と調節楔（１６ｂ）とによって付勢されることにより、前記ロケータ（４０）に固定されたチップ（１０）は、その副切れ刃（１１）の先端部（１１Ａ）を該工具本体（１）の径方向外側に移動させられる。
【００２９】
次に、本発明の第３の実施例を図７に示す。図７（ａ）はこの実施例のリーマの先端部の正面図である。図７（ｂ）は図７（ａ）に示すリーマのＥ−Ｅ断面図である。この実施例のリーマは、チップ（１０）がその上面に形成された傾斜面（１０ｅ）をクランプ駒（４２）に押圧されることによってチップ座（３）に着座される。前記クランプ駒（４２）にはねじ穴（４２ｂ）が設けられ、このねじ穴（４２ｂ）に左右ねじ（４３）の一方のねじ（４３ａ）が螺合し、他方の逆ねじ（４３ｂ）が工具本体（１）に設けられたねじ穴（１７）に螺合する。この左右ねじ（４３）を回転させると、クランプ駒（４２）は、その押圧部（４２ａ）がチップ（１０）上面に設けられた傾斜面（１０ｅ）を押圧し、チップ（１０）をチップ座（３）の底面（３ａ）へ押し付けるとともに、該軸線（Ｏ）に向かって押し付ける。副切れ刃（１１）の外径の調節は、第１の実施例と同様に調節ねじ（１６ａ）を回転させ、副切れ刃（１１）の先端部（１１Ａ）を該工具本体（１）の径方向外側に移動させることによって行われる。このときにも、チップ（１０）は、クランプ駒（４２）の押圧部（４２ａ）によって該軸線（Ｏ）に向かって、押圧されているので、強固に固定されている。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のリーマは、軸線（Ｏ）を中心とする略円柱状の工具本体の先端部に、副切れ刃を該工具本体の外周面から突出させてスローアウェイチップが着脱自在に設けられたスローアウェイ式リーマにおいて、
前記副切れ刃は、該軸線（Ｏ）回りの回転形状が少なくとも１つの円弧、または、少なくとも１つの円弧と、この円弧の該軸線（Ｏ）方向後端に連なる少なくとも１つの直線と、で形成され、前記円弧が該工具本体の径方向外側に凸状をなし、前記副切れ刃の外径が最大となる点に対し、該軸線（Ｏ）方向の後端側の外径が上記最大外径より小さくされるとともに、該スローアウェイチップは、前記副切れ刃の該軸線（Ｏ）方向における中間の位置より先端側の位置を該工具本体の径方向外側に向かって付勢されることを特徴とするスローアウェイ式リーマである。
【００３１】
上述した構成のリーマによれば、副切れ刃は、外径が最大となる位置から軸線（Ｏ）方向の後端側では外径が縮小し、バックテーパが付与される。そのため、前記副切れ刃と加工穴内壁との接触長さが不必要に長くならず、切削抵抗が低減され、びびりが防止され、加工穴径が安定する。また、前記付勢によって、副切れ刃は、該軸線（Ｏ）方向の先端部が工具本体の径方向外側に向かって移動し、該リーマの外径が調節され、同時に副切れ刃のバックテーパも確保される。チップを付勢するにあたっては、副切れ刃の該軸線（Ｏ）方向における中間の位置より先端側の１つの位置のみ付勢すればよいので、該リーマの外径の調節機構が簡易であり、且つ、外径の調整が非常に容易となる。該リーマの外径を調節するに伴い、副切れ刃は、該軸線（Ｏ）に対する傾きが僅かに変化することになる。しかし、前記副切れ刃の回転形状は、円弧をなすので上記傾きの影響を受けることがない。よって、加工穴内壁の仕上げ面は、副切れ刃の傾きの変化にかかわらず同一円弧で形成されるので、仕上げ面あらさが安定する。特に高送り加工したときの上記仕上げ面あらさは、副切れ刃の回転形状が直線をなすものと比較すれば、大幅に向上する。
【００３２】
以上のことから、本発明のリーマは、副切れ刃の外径およびバックテーパの調節を容易に行えるとともに、加工穴内壁の仕上げ面あらさを安定させるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）本発明の第１の実施例の先端部の正面図である。
（ｂ）図１（ａ）におけるＡ−Ａ断面図である。
【図２】（ａ）本発明の第１の実施例に用いられるチップの正面図である。
（ｂ）図２（ａ）に示すチップの側面図である。
（ｃ）図２（ａ）におけるＡ−Ａ断面図である。
（ｄ）本発明の第１の実施例に用いられる他のチップの正面図である。
（ｅ）図２（ａ）に示すチップの側面図である。
（ｆ）図２（ａ）におけるＢ−Ｂ断面図である。
（ｇ）本発明の第１の実施例に用いられる他のチップの正面図である。
（ｈ）図２（ｄ）に示すチップの側面図である。
（ｉ）図２（ｄ）におけるＣ−Ｃ断面図である。
【図３】（ａ）本発明の第１の実施例のリーマにおける副切れ刃の軸線（Ｏ）回りの回転形状である。
（ｂ）本発明の第１の実施例のリーマにおける副切れ刃の軸線（Ｏ）回りの回転形状の変形例である。
（ｃ）本発明の第１の実施例のリーマにおける副切れ刃の軸線（Ｏ）回りの回転形状の変形例である。
【図４】（ａ）本発明の第１の実施例における副切れ刃の外径の調節前後におけるチップの移動状態を示す図である。
（ｂ）図４（ａ）に示すチップの副切れ刃の拡大図である。
【図５】（ａ）従来リーマの加工穴内壁の仕上げ面を示す図である。
（ｂ）本発明の第１の実施例の加工穴内壁の仕上げ面を示す図である。
【図６】（ａ）本発明の第２の実施例の正面図である。
（ｂ）図６（ａ）におけるＤ−Ｄ断面図である。
【図７】（ａ）本発明の第３の実施例の正面図である。
（ｂ）図７（ａ）におけるＥ−Ｅ断面図である。
【図８】（ａ）従来のリーマの正面図である。
（ｂ）図８（ａ）に示すリーマの先端視側面図である。
（ｃ）図８（ａ）に示すリーマのチップ座付近の拡大正面図である。
【符号の説明】
１工具本体
２切りくずポケット
３チップ座
１０チップ
１１副切れ刃
１２主切れ刃
１６ａ調節ねじ
１６ｂ調節楔
４０ロケータ
４２クランプ部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a reamer for finishing a prepared hole of a work material to a predetermined diameter, and particularly to a throw-away reamer.
[0002]
[Prior art]
A throw-away reamer (hereinafter referred to as a reamer) generally has a mechanism for adjusting the outer diameter and the back taper of the sub-cutting edge, and the adjustment mechanism is simple, easy to adjust, and adjustable. It is desired that the accuracy of the data be high. For example, there is a reamer shown in FIG. 8 as a reamer having a configuration that allows easy adjustment. FIG. 8A is a front view of the reamer, and FIG. 8B is a side view of the reamer viewed from the front end. FIG. 8C is an enlarged front view of the vicinity of the tip seat of the reamer.
[0003]
In this reamer, as shown in FIG. 8, a tip holding portion (42) for holding a throw-away tip (40) (hereinafter, referred to as a tip) is formed at a tip end portion of a tool body (12), and is formed via a retainer (60). The tip (40) is attached to the tool body (12). Then, a notch is formed in the retainer (60), and the tip (40) is seated on the seat surface (114) of the tip holding portion (42) by the clamp screw (142), and the receiving of the retainer (60) is performed. Received on the surface (86). An inclined surface (100) is formed on an axial side surface (96) of the retainer (60), and an adjusting screw (146) is provided on the tool body (12), and a tip (148) of the adjusting screw (146) is provided. Is in contact with the inclined surface (100). By rotating the adjusting screw (146), the radial position of the retainer (60) and the tip (40), that is, the outer diameter of the reamer is adjusted.
[0004]
In this conventional reamer, the retainer (60) is rotated by a small angle on the seat surface (114) by tightening or loosening the adjusting screw (146), so that the outside of the sub cutting edge (62B) of the tip (40) is removed. The diameter can be changed. With the adjustment of the outer diameter, the back taper of the sub cutting edge (62B) also slightly changes. The retainer (60) firmly attaches the tip (40) to the tool body (12) while maintaining the side surface (94) of the retainer (60) in contact with the end surface (118) of the tool body (12). It can be fixed and the position of the tip (40) relative to the tool body (12) can be adjusted. (For example, see Patent Document 1)
[Patent Document 1]
JP-A-2002-273621 (Pages 2 to 9, FIGS. 1 to 3)
[Problems to be solved by the invention]
[0005]
The adjustment of the outer diameter in the conventional reamer described above is realized by an easy operation of simply rotating the adjusting screw (146). However, the back taper of the sub cutting edge (62B) changes with the adjustment of the outer diameter, and there is a problem that the finished surface roughness of the inner wall of the machined hole becomes unstable. In particular, in high-feed machining, fluctuations in the back taper deteriorate the roughness of the finished surface, thus hindering high-efficiency machining. Further, in order to adjust the back taper, an adjusting screw for the back taper is required in addition to the adjusting screw (146) for the outer diameter, and it is necessary to adjust the back taper after adjusting the outer diameter. The adjustment of the back taper is performed by adjusting the difference between the radius at the front end and the radius at the rear end of the sub cutting edge (62B). The difference between the radii is measured using a measuring instrument such as a dial gauge. If the back taper is too large, the finished surface roughness of the inner wall of the machined hole is degraded. If the back taper is eliminated, the contact length between the sub-cutting edge (62B) and the inner wall of the machined hole becomes unnecessarily long, increasing the cutting resistance. Let me do it. Therefore, the difference between the radii has to be adjusted to a value of several μm, and this adjustment operation cannot be said to be easy.
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a reamer that facilitates adjustment of an outer diameter and a back taper and stabilizes a finished surface roughness of an inner wall of a processed hole.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems and achieve such an object, the indexable reamer of the present invention includes a sub-cutting edge provided at a tip end of a substantially cylindrical tool body centered on an axis (O). In a throw-away reamer in which a throw-away tip is detachably provided so as to protrude from an outer peripheral surface of a tool body, the auxiliary cutting edge has a rotation shape around the axis (O) of at least one arc or at least one arc. And at least one straight line connected to the rear end of the arc in the axis (O) direction, wherein the arc has a convex shape radially outward of the tool body, and has an outer diameter of the sub-cutting edge. The maximum outside diameter of the rear end side in the direction of the axis (O) is smaller than the maximum outside diameter with respect to the point where Front side from intermediate position A throw-away reamer characterized in that it is biased toward the position of the radially outer side of the tool body.
[0008]
According to the reamer having the above-described configuration, the outer diameter of the sub-cutting edge is reduced at the rear end side in the axis (O) direction from the position where the outer diameter is maximum, and a back taper is provided. Therefore, the contact length between the auxiliary cutting edge and the inner wall of the machined hole is not unnecessarily increased, cutting resistance is reduced, chatter is prevented, and the machined hole diameter is stabilized. Further, the tip of the auxiliary cutting edge moves in the direction of the axis (O) radially outward of the tool body by the urging, whereby the outer diameter of the reamer is adjusted, and at the same time, the back taper of the auxiliary cutting edge is adjusted. Is also secured. When the tip is urged, it is sufficient to urge only one position on the tip side from the intermediate position of the auxiliary cutting edge in the direction of the axis (O), so that the outer diameter adjusting mechanism of the reamer is simple. In addition, the adjustment of the outer diameter becomes very easy.
[0009]
As the outer diameter of the reamer is adjusted, the inclination of the minor cutting edge with respect to the axis (O) slightly changes. However, since the rotation shape of the sub cutting edge forms an arc, it is not affected by the inclination. Therefore, the finished surface of the inner wall of the machined hole is formed by the same arc regardless of the change in the inclination of the sub-cutting edge, so that the finished surface roughness is stabilized. In particular, the roughness of the finished surface when high-feed processing is performed is greatly improved as compared with the case where the rotational shape of the sub-cutting edge is a straight line.
[0010]
It is preferable that the radius of curvature of the arc in the rotational shape of the minor cutting edge around the axis (O) is in the range of 10 mm to 200 mm. This is because if the radius of curvature is less than 10 mm, the unevenness due to the undulation of the finished surface of the inner wall of the machined hole becomes large and the surface roughness is deteriorated. This is because the influence cannot be excluded and the finished surface roughness of the inner wall of the machined hole becomes unstable.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1A is a front view of a tip portion of the reamer of this embodiment, and FIG. 1B is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 2 (a) to 2 (c) are diagrams showing the shape of the chip mounted on the reamer of this embodiment, and FIGS. 2 (d) to 2 (f) are diagrams showing another chip shape. FIGS. 3A to 3C are views showing the rotation shape of the auxiliary cutting edge of the reamer of this embodiment around the axis (O). FIG. 4A is a diagram showing the movement of the tip before and after the adjustment of the outer diameter of the sub cutting edge, and FIG. 4B is an enlarged view of the sub cutting edge of the tip shown in FIG. 3A. FIG. 5 is a view showing the finished surface of the inner wall of the machined hole of each of the conventional reamer and the reamer of this embodiment.
[0012]
As shown in FIG. 1, in the reamer of this embodiment, the tool body (1) has a substantially cylindrical shape centered on the axis O, and a concave chip pocket ( 2) is formed, and a concave chip seat (3) is formed along the wall surface of the chip pocket (2) facing the rotation direction (K) of the tool body (1). The tip seat (3) is provided with a bottom surface (3a) facing in the rotation direction (K), and side walls (3b, 3c) facing radially outside of the tool body and toward the axial front end. . A shank portion for holding the reamer on a machine tool is formed on a rear end side (not shown).
[0013]
A guide pad (20) is provided on the outer periphery of the tip of the tool body (1). As shown in FIG. 1 (b), the guide pad (10) is provided at, for example, three places in the circumferential direction along the axis (O) direction of the tool main body (1). Note that the circumferential arrangement of these guide pads may be at equal angular intervals or at irregular angular intervals. The outer diameter of the guide pad (20) is set to be equal to or slightly smaller than the outer diameter of the auxiliary cutting edge (11), and the tool pad (20) is brought into sliding contact with a machining hole to form the tool body ( Support 1) and improve straightness.
[0014]
The upper surface (10a) of the chip (10) mounted on the chip seat (3) has a substantially rectangular flat plate shape as shown in FIGS. 2 (a), (d) and (g). The opposing long side ridge forms a sub cutting edge (11), and the ridge line obliquely oblique to the sub cutting edge (11) forms a main cutting edge (12). The sub cutting edge (11) and the main cutting edge (12) are provided in a pair symmetrically with respect to the center of the tip (10) and can be used twice. As shown in FIGS. 2 (a) to 2 (c), the tip (10) is formed such that the sub cutting edge (11) is formed by an arc having a radius of curvature R1, and a side surface (11) connected to the sub cutting edge (11). 10c) is formed with a curved surface corresponding to the sub cutting edge shape. However, the side surface (10c) is desirably a flat surface because it serves as an attachment reference surface when the tip (10) is attached to the tool body (1). Therefore, as illustrated in FIGS. 2D to 2F, the side surface connected to the sub-cutting edge (11) has a flat second side surface (10c) on the lower surface side from the curved first side surface (10e). May be provided. Further, as exemplified in FIGS. 2 (g) to 2 (i), the sub cutting edge (11) has a conical surface (10f) along the ridge line of the sub cutting edge (11) on the upper surface (10a) of the tip (10). May be provided, and an arc-shaped cutting edge (11) having a radius of curvature R1 may be formed at a ridgeline where the conical surface (10f) intersects a side surface (10c) connected to the conical surface (10f).
[0015]
As shown in FIG. 2, the chip (10) has a mounting hole (13) formed in the center thereof so as to penetrate in the normal direction of the upper and lower surfaces (10a, 10b). The mounting hole (13) is partially formed with a tapered hole whose diameter decreases from the upper surface (10a) to the lower surface (10b) of the chip (10). A screw hole (not shown) is formed on the bottom surface (3a) of the tip seat (3) of the tool body (1) so as to face the mounting hole (13). The screw holes are formed slightly eccentric with respect to the mounting holes (13) near both side walls (3b, 3c) of the chip seat (3). The head of the clamp screw (14) is formed in a shape corresponding to the tapered inner peripheral surface of the mounting hole (13). Eccentrically engaged with the inner peripheral surface of the taper. The lower surface (10b) of the tip (10) is pressed against the bottom surface (3a) of the tip seat (3), and the reference mounting surface (10c, 10d) for the sub-cutting edge (11) is set to the tip seat (3). Are pressed toward both side walls (3b, 3c) of the chip and firmly clamped in the chip seat (3).
[0016]
When the tip (10) is mounted on the tool body (1), the rotation shape of the sub cutting edge (11) around the axis (O) has a radius of curvature (R1) as shown in FIG. It consists of a circular arc and has a convex shape toward the outside in the radial direction of the tool body (1). The point (11C) at which the outer diameter of the sub-cutting edge (11) is the largest is the tip (11A) and the rear end (11B) of the sub-cutting edge (11) in the direction of the axis (O). The secondary cutting edge (11) has a reduced outer diameter on the rear end side from the point (11C) and is provided with a back taper. The radius of curvature (R1) of the arc is set in the range of 10 mm to 200 mm.
[0017]
Inside the tip of the tool body (1), a screw hole (15a) and an insertion hole (15b) are provided on the same axis substantially orthogonal to the axis (O). As shown in FIG. 1 (b), the insertion hole (15b) opens in the side wall (3b) of the tip seat (3) and faces outward in the radial direction of the tool body (1). The screw hole (15a) communicates with the insertion hole (15b) and opens on the outer peripheral surface (1a) of the tool body (1). The screw hole (15a) and the insertion hole (15b) are provided at a position on the distal end side in the axis (O) direction with respect to the intermediate position of the sub cutting edge (11) in the axis (O) direction. .
[0018]
An adjusting screw (16a) is screwed into the screw hole (15a), and an adjusting wedge (16b) is inserted into the insertion hole (15b). When the adjusting screw (16a) is screwed and advanced to the tip seat (3) side, the adjusting wedge (16b) has a wedge surface (16c) whose mounting wedge surface (16c) is attached to the sub cutting edge (11) of the tip (10). The surface (10c) is pressed to urge the tip (10) radially outward of the tool body (1). Then, as shown in FIGS. 4A and 4B, the tip is slightly rotated so that the tip portion (11A) of the sub cutting edge (11) changes its position to the outside in the radial direction. Then, the outer diameter of the sub cutting edge (11) increases from D1 to D2, and the outer diameter is adjusted.
[0019]
As shown in FIG. 4B, when the outer diameter D1 of the sub cutting edge (11) is enlarged to D2, the sub cutting edge (11) is inclined by α ゜ with respect to the state before adjustment, and the back taper (BT2) To secure. Therefore, the contact between the minor cutting edge (11) and the inner wall of the machined hole does not become unnecessarily long, so that the cutting resistance does not increase. Further, the rotation shape of the sub cutting edge (11) around the axis (O) is constituted by the same arc as before adjustment even when the sub cutting edge (11) is inclined by α ゜ as described above. The finished surface shape of the inner wall of the machined hole does not substantially change, and the surface roughness is stabilized. Thus, the reamer of this embodiment can adjust the outer diameter of the reamer only by rotating one adjusting screw (16a), and requires a member for adjusting the back taper and an operation for adjusting the back taper. do not do. Therefore, the adjusting mechanism is simple, and the adjusting operation can be performed easily and in a short time. In addition, there is an effect that the surface roughness of the inner wall of the machined hole is stabilized.
[0020]
After adjusting the outer diameter of the reamer, a part of the reference mounting surface (10c, 10d) of the tip (10) is slightly separated from the side wall (3b, 3c) of the tip seat (3). At this time, since the tip (10) is pressed toward both side walls (3b, 3c) of the tip seat by the clamp screw (14), the wedge surface (16c) of the adjusting wedge (16b) and the tip seat are not slid. It is constantly pressed by the side walls (3b, 3c) and is firmly clamped.
[0021]
In the reamer of this embodiment, after adjusting the outer diameter of the sub-cutting edge (11) to a predetermined dimension, a shank (not shown) provided on the rear end side is gripped by a main shaft (not shown) of a machine tool. It is driven to rotate. The reamer is positioned so that the axis (O) coincides with the center axis of a processing hole (not shown) formed in the work material in advance, and is fed toward the tip side in the axis (O) direction. Then, finishing of the processing hole is performed.
[0022]
On the finished surface (W) of the inner wall of the machined hole cut by the sub-cutting edge (11), the rotational shape of the sub-cutting edge (11) about the axis (O) is transferred, and the shaded portion in FIG. As shown, the irregularities are repeated at the pitch of the feed (f) per rotation of the reamer. When the minor cutting edge (11) is a straight line as shown in FIG. 5 (a), as the inclination (α 副) of the minor cutting edge (11) with respect to the axis (O) increases, the finished surface (W) becomes smaller. Although the maximum height (Ry) increases, in the reamer of the present embodiment, even if the inclination (α ゜) increases, the arc portion of the sub cutting edge (11) is transferred to the finished surface (W). Therefore, the maximum height (Ry) in the surface roughness of the finished surface (W) does not substantially change, and the surface roughness is stabilized. Further, the convex portion of the seam (X) periodically generated on the finished surface (W) does not become sharp, and the feed mark visually does not stand out, so that the appearance of the finished surface is improved.
[0023]
The radius of curvature (R1) of the circular arc in the rotational shape of the sub cutting edge (11) is appropriately set in the range of 10 mm to 200 mm according to the length of the sub cutting edge (11) in the direction of the axis (O) and the feeding conditions. You. This is because if the radius of curvature (R1) is less than 10 mm, the difference (Ry) between the peaks and valleys of the irregularities formed on the finished surface (W) of the inner wall of the machined hole becomes large, and the surface roughness deteriorates. When the radius of curvature (R1) is 200 mm or more, when the inclination of the sub cutting edge (11) with respect to the axis (O) increases, the finishing surface (W) of the inner wall of the machined hole has the sub cutting edge (11). This is because the arc is not transferred and the finished surface roughness becomes unstable.
[0024]
The rotation shape of the sub cutting edge (11) around the axis (O) in the embodiment of the present invention is formed by an arc, and when the sub cutting edge (11) is inclined as the outer diameter of the reamer is adjusted. Then, it may be formed by the arc. Therefore, in addition to those described above, the rotational shape of the sub-cutting edge (11) may be, as shown in FIGS. 2B and 2C, two or more circular arcs adjacent to each other, or a circular arc and a straight line. May be adjacent to each other.
[0025]
In FIG. 3 (b), the rotational shape of the sub cutting edge (11) around the axis (O) has three different radii of curvature (R2, R3, The arcs (11a, 11b, 11c) of R4) are adjacent. These three arcs (11a, 11b, 11c) are convex toward the outside in the radial direction of the tool main body, and the radius of curvature (R2, R3, R4) is set in a range of 10 mm to 200 mm. The point (11C) where the outer diameter becomes maximum is located between the front end (11A) and the rear end (11B) of the auxiliary cutting edge (11) in the direction of the axis (O). An arc on the rear end side is provided with a back taper. The radius of curvature (R3) of the arc (11c) having the point (11C) is the largest, and this arc is transferred to the finished surface of the inner wall of the machined hole.
[0026]
In FIG. 3 (c), the rotational shape of the sub cutting edge (11) about the axis (O) is defined by an arc (11e) having a radius of curvature R5 and a straight line (11f) adjacent to the rear end of the arc. Become. The arc (11e) is convex toward the outside in the radial direction, and has a radius of curvature R5 of 10 mm to 200 mm. The point (11C) where the outer diameter is maximum is between the front end (11A) and the rear end (11F) on this arc, and the arc and the straight line on the rear end side from the point (11C) are back. Tapered. Then, this arc is transferred to the finished surface of the inner wall of the processing hole.
[0027]
In the sub cutting edge (11) having the rotating shape as shown in FIGS. 3B and 3C described above, the same operation and effect as those of the sub cutting edge (11) composed of one arc described above can be obtained. . In the rotational shape of the sub cutting edge (11) around the axis (O) shown in FIGS. 3A to 3C, after the outer diameter of the sub cutting edge (11) is adjusted, the tip portion (11A) is adjusted. ) And the diameter of the rear end (11F) should be set smaller than the outer diameter dimension. More preferably, in the rotating shape of the sub-cutting edge (11), the diameter of the tip (11A) is at a position on the rear end side from the tip (11A) by a feed amount per rotation of the reamer. Should be smaller than the diameter. Then, the inner wall of the machined hole is machined by the arc forming the sub-cutting edge or the arc and the straight line, so that the surface roughness of the finished surface is improved. Also, when the radius of curvature of the arc in the rotational shape of the sub cutting edge (11) about the axis (O) increases, the outer diameter of the sub cutting edge (11), the leading end (11A) and the rear end (11B). ) Is very small, so that the manufacturing error of the radius of curvature of the circular arc in the rotating shape of the sub cutting edge (11) is in the range of −30% to 30% of the radius of curvature. Is preferred. More preferably, it should be in the range of -20% to 20%.
[0028]
Next, a second embodiment of the present invention is shown in FIG. FIG. 6A is a front view of the tip of the reamer of this embodiment, and FIG. 6B is a cross-sectional view of the reamer shown in FIG. The reamer of this embodiment has a tip (10) seated on a tool body (1) via a locator (40). The chip (10) used in the reamer of this embodiment is the same chip as that used in the first embodiment. The tip (10) is pressed against the side walls (3b, 3c) by the clamp screw (14) and is firmly fixed to the bottom surface (3a) of the tip seat (3). The locator (40) is seated on the bottom surface (6a) of the locator mounting seat (6) of the tool body (1) by screws (41). The tip (10) fixed to the locator (40) by the locator (17) being urged by the adjusting screw (16a) and the adjusting wedge (16b) at the tip end of the axis (O). The tip (11A) of the sub-cutting edge (11) is moved radially outward of the tool body (1).
[0029]
Next, a third embodiment of the present invention is shown in FIG. FIG. 7A is a front view of the tip of the reamer of this embodiment. FIG. 7B is a cross-sectional view taken along the line EE of the reamer shown in FIG. In the reamer of this embodiment, the tip (10) is seated on the tip seat (3) by pressing the inclined surface (10e) formed on the upper surface thereof by the clamp piece (42). The clamp piece (42) is provided with a screw hole (42b). One screw (43a) of the left and right screws (43) is screwed into the screw hole (42b), and the other reverse screw (43b) is a tool. It is screwed into a screw hole (17) provided in the main body (1). When the left and right screws (43) are rotated, the clamp piece (42) is pressed by the pressing portion (42a) against the inclined surface (10e) provided on the upper surface of the chip (10), and the chip (10) is moved to the chip seat. While pressing against the bottom surface (3a) of (3), it also presses toward the axis (O). The outer diameter of the minor cutting edge (11) is adjusted by rotating the adjusting screw (16a) in the same manner as in the first embodiment, so that the tip (11A) of the minor cutting edge (11) is attached to the tool body (1). This is done by moving it radially outward. Also at this time, the chip (10) is firmly fixed because it is pressed toward the axis (O) by the pressing portion (42a) of the clamp piece (42).
[0030]
【The invention's effect】
As described above, in the reamer of the present invention, the indexable tip is detachably attached to the tip of the substantially cylindrical tool body centered on the axis (O) by projecting the sub cutting edge from the outer peripheral surface of the tool body. In the throwaway reamer provided in
The minor cutting edge is formed by at least one arc or at least one arc having a rotation shape about the axis (O) and at least one straight line connected to the rear end of the arc in the axis (O) direction. And the outer diameter of the rear end side in the direction of the axis (O) is outside the maximum with respect to the point where the arc has a convex shape on the radially outer side of the tool body and the outer diameter of the auxiliary cutting edge is the largest. And the indexable insert is biased toward a radially outer side of the tool main body at a position on the tip side of an intermediate position of the auxiliary cutting edge in the direction of the axis (O). It is a characteristic throwaway reamer.
[0031]
According to the reamer having the above-described configuration, the outer diameter of the sub-cutting edge is reduced at the rear end side in the axis (O) direction from the position where the outer diameter is maximum, and a back taper is provided. Therefore, the contact length between the auxiliary cutting edge and the inner wall of the machined hole is not unnecessarily increased, cutting resistance is reduced, chatter is prevented, and the machined hole diameter is stabilized. Further, the tip of the auxiliary cutting edge moves in the direction of the axis (O) radially outward of the tool body by the urging, whereby the outer diameter of the reamer is adjusted, and at the same time, the back taper of the auxiliary cutting edge is adjusted. Is also secured. When the tip is urged, only one position on the tip side from the intermediate position of the sub cutting edge in the direction of the axis (O) needs to be urged, so that the outer diameter adjustment mechanism of the reamer is simple, In addition, the adjustment of the outer diameter becomes very easy. As the outer diameter of the reamer is adjusted, the inclination of the minor cutting edge with respect to the axis (O) slightly changes. However, since the rotation shape of the sub cutting edge forms an arc, it is not affected by the inclination. Therefore, the finished surface of the inner wall of the machined hole is formed by the same arc regardless of the change in the inclination of the sub-cutting edge, so that the finished surface roughness is stabilized. In particular, the finish surface roughness at the time of high feed processing is greatly improved as compared with the case where the rotational shape of the sub-cutting edge is a straight line.
[0032]
From the above, the reamer of the present invention has an effect of easily adjusting the outer diameter and the back taper of the sub cutting edge and stabilizing the finished surface roughness of the inner wall of the machined hole.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 (a) is a front view of a distal end portion of a first embodiment of the present invention.
(B) It is AA sectional drawing in FIG.1 (a).
FIG. 2A is a front view of a chip used in the first embodiment of the present invention.
FIG. 2B is a side view of the chip shown in FIG.
(C) It is AA sectional drawing in FIG.2 (a).
FIG. 4D is a front view of another chip used in the first embodiment of the present invention.
FIG. 3E is a side view of the chip shown in FIG.
(F) It is BB sectional drawing in FIG.2 (a).
(G) It is a front view of another chip used for the 1st example of the present invention.
(H) is a side view of the chip shown in FIG. 2 (d).
(I) It is CC sectional drawing in FIG.2 (d).
FIG. 3 (a) is a view showing a rotation shape about an axis (O) of a minor cutting edge in a reamer according to the first embodiment of the present invention.
(B) It is a modification of the rotation shape about the axis (O) of the sub cutting edge in the reamer of the first embodiment of the present invention.
(C) A modification of the rotation shape about the axis (O) of the sub cutting edge in the reamer of the first embodiment of the present invention.
FIG. 4A is a view showing a state of movement of a tip before and after adjustment of an outer diameter of a sub-cutting edge in the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 (b) is an enlarged view of a sub cutting edge of the tip shown in FIG. 4 (a).
FIG. 5A is a view showing a finished surface of an inner wall of a processed hole of a conventional reamer.
(B) It is a figure which shows the finished surface of the inner wall of a processing hole of the 1st Example of this invention.
FIG. 6 (a) is a front view of a second embodiment of the present invention.
(B) It is DD sectional drawing in FIG.6 (a).
FIG. 7A is a front view of a third embodiment of the present invention.
(B) It is EE sectional drawing in FIG.7 (a).
FIG. 8A is a front view of a conventional reamer.
(B) It is a front view side view of the reamer shown in FIG. 8 (a).
(C) It is an enlarged front view near the tip seat of the reamer shown in FIG. 8 (a).
[Explanation of symbols]
1 Tool body
2 Chip pocket
3 Chip seat
10 chips
11 minor cutting edge
12 main cutting edge
16a Adjustment screw
16b Adjustable wedge
40 locators
42 Clamping member

Claims

軸線（Ｏ）を中心とする略円柱状の工具本体の先端部に、副切れ刃を該工具本体の外周面から突出させてスローアウェイチップが着脱自在に設けられたスローアウェイ式リーマにおいて、
前記副切れ刃は、該軸線（Ｏ）回りの回転形状が少なくとも１つの円弧、または、少なくとも１つの円弧と、この円弧の該軸線（Ｏ）方向後端に連なる少なくとも１つの直線と、から形成され、前記円弧が該工具本体の径方向外側に凸状をなし、前記副切れ刃の外径が最大となる点に対し、該軸線（Ｏ）方向の後端側の外径が上記最大外径より小さくされるとともに、該スローアウェイチップは、前記副切れ刃の該軸線（Ｏ）方向における中間の位置より先端側の位置を該工具本体の径方向外側に向かって付勢されることを特徴とするスローアウェイ式リーマ。In a throw-away reamer, a sub cutting edge is protruded from an outer peripheral surface of the tool main body at a tip end of a substantially cylindrical tool main body centered on the axis (O), and a throw-away tip is detachably provided.
The minor cutting edge is formed by at least one arc or at least one arc having a rotation shape about the axis (O) and at least one straight line continuing to the rear end of the arc in the axis (O) direction. And the outer diameter of the rear end side in the direction of the axis (O) is outside the maximum with respect to the point where the arc has a convex shape on the radially outer side of the tool body and the outer diameter of the sub-cutting edge is maximum. The indexable insert is made smaller than the diameter, and the tip of the indexable insert is urged toward a radially outer side of the tool main body at a position on the distal end side of an intermediate position of the auxiliary cutting edge in the direction of the axis (O). Characteristic throw-away reamer.

前記副切れ刃の該軸線（Ｏ）回りの回転形状における円弧の曲率半径が１０ｍｍ〜２００ｍｍであることを特徴とする請求項１に記載のスローアウェイ式リーマ。The indexable reamer according to claim 1, wherein a radius of curvature of a circular arc in a rotation shape of the minor cutting edge about the axis (O) is 10 mm to 200 mm.