JP2004333094A - 混合乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】粉粒体等の被処理物の付着を防止して、被処理物の回収率を向上させるべく構成された混合乾燥機を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明にかかる混合乾燥機は、容器10と、容器10内に投入された被処理物を攪拌し得る攪拌翼20,30,40とを備えた混合乾燥機であって、攪拌翼20,30,40が、容器10内壁に沿って設けられた複数の攪拌軸21,31,41と、攪拌軸21,31,41に固着された翼本体部とを用いて構成され、容器10内の上方位置にて回転駆動する回転軸18と、攪拌軸21,31,41とが、容器10内の上方位置に設けられたアーム部を用いて連結されており、容器10内の上方位置に、攪拌軸21,31,41およびアーム部を補強するための上部補強部材60が設けられていることを特徴としている。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明にかかる混合乾燥機は、容器10と、容器10内に投入された被処理物を攪拌し得る攪拌翼20,30,40とを備えた混合乾燥機であって、攪拌翼20,30,40が、容器10内壁に沿って設けられた複数の攪拌軸21,31,41と、攪拌軸21,31,41に固着された翼本体部とを用いて構成され、容器10内の上方位置にて回転駆動する回転軸18と、攪拌軸21,31,41とが、容器10内の上方位置に設けられたアーム部を用いて連結されており、容器10内の上方位置に、攪拌軸21,31,41およびアーム部を補強するための上部補強部材60が設けられていることを特徴としている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体等の被処理物を混合・乾燥等させるための混合乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転駆動する垂直軸を容器内に備えた混合乾燥機であって、垂直軸に攪拌翼を設けたものは、従来から知られている。また、一般的に、攪拌翼としては、リボン翼等が用いられている。
【0003】
具体的には、例えば、図4に示すような構成のものが知られている。以下、図4を用いて、従来技術にかかる混合乾燥機における容器内部の構成について説明する。
【0004】
図4に示された混合乾燥機は、円錐型の容器本体111と、蓋体112とから成る容器110内に、回転駆動する垂直軸121を備え、この垂直軸に設けられたリボン翼131が回転駆動するように構成されている。
【0005】
垂直軸121は、その上端部に垂直軸側フランジ122が固着されており、この垂直軸側フランジ122は、駆動軸161の下端部に固着された駆動軸側フランジ162と連結されている。駆動軸161は、容器110外に設けられた駆動手段(図示省略)にて回転駆動させられるべく構成されている。
また、垂直軸121の下端部は、容器本体111の下端側にて、軸受け等(図示省略)を用いて、回転可能に固定されている。
【0006】
リボン翼131は、複数のアーム部141を用いて垂直軸121に固定されており、各アーム部141の一端部が垂直軸121に固着され、他端部がリボン翼131の所定箇所に固定されている。
【0007】
従来技術にかかる混合乾燥機(以下、「第一従来技術にかかる混合乾燥機」という。)は、以上のように構成されており、容器本体111内に被処理物たる粉粒体等を投入した後に、駆動軸161等を介してリボン翼131を回転駆動させることにより、被処理物の混合処理、乾燥処理等を行うことができる。
【0008】
また、この第一従来技術にかかる混合乾燥機においては、容器110外に加熱手段を設けることによって、容器110内の被処理物の乾燥処理をより促進することができる。
【0009】
さらに、他の従来技術にかかる混合乾燥機(以下、「第二従来技術にかかる混合乾燥機」という。)としては、容器内に、垂直軸、垂直軸の回転によって攪拌処理を行う板状の攪拌翼、および攪拌翼を垂直軸に固着するアーム部等を設けた構成の混合乾燥機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この第二従来技術にかかる混合乾燥機においても、上記第一従来技術と同様に、容器外に加熱手段を設けてもよい。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−141363号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術にかかる容器回転型処理装置においては、次のような問題があった。
【0012】
第一従来技術にかかる混合乾燥機において、被処理物を混合、乾燥処理させる際には、上述したように、垂直軸121等を介してリボン翼131を回転駆動させるわけであるが、かかる構成によれば、垂直軸121は攪拌機能を有さず、その周速度も遅いために、垂直軸121に対して粉粒体等の被処理物が付着しやすく、付着した被処理物は更新されにくい。また、図4のように構成されたリボン翼131は、それ自身、粉粒体等の被処理物が付着しやすい。
したがって、このような混合乾燥機によれば、被処理物が垂直軸121およびリボン翼131に付着して未乾燥物として残留しやすいため、回収率が低下するという問題があった。
【0013】
また、第一従来技術にかかる混合乾燥機においては、容器110の下部領域には、垂直軸121とリボン翼131、およびリボン翼131をサポートするアーム部141が密な状態で配設されている。つまり、容器110の下部領域が密に構成されていることにより、容器110の下部領域において被処理物の付着が激しくなるおそれがある。したがって、かかる混合乾燥機によれば、容器110下部領域が、容器110内から粉粒体等の被処理物を排出させる際の抵抗となって、排出時間が長くなるという問題があった。また、容器110下部領域に粉粒体等の被処理物が付着して、回収率が低下するという問題もあった。
【0014】
第二従来技術にかかる混合乾燥機は、上記第一従来技術のようなリボン翼131を有さず、板状の攪拌翼を用いて構成されているため、第一従来技術よりは、被処理物の付着は少ない。しかし、この第二従来技術は、攪拌翼を垂直軸に取り付けるためにアーム部が設けられているため、このアーム部に被処理物が付着する場合がある。
また、垂直軸には補助翼が設けられているため、第一従来技術に比べれば、垂直軸に対する被処理物の付着は少ないが、依然として垂直軸自身は攪拌機能を有さず、その周速度も遅いために、第一従来技術ほどではないまでも、垂直軸に対する被処理物の付着は生ずる。
したがって、第二従来技術にかかる混合乾燥機においても、粉粒体等の被処理物がアーム部および垂直軸に付着して未乾燥物として残留し、回収率が低下するという問題があった。
【0015】
さらに、乾燥処理をより促進させるために、上述したように、第一および第二従来技術のいずれの場合であっても、容器外部に加熱手段を設けることが可能である。しなしながら、これらの従来技術にかかる混合乾燥機の容器外部に加熱手段を設けても、垂直軸は容器の外壁から最も離れた位置に存在することとなるため、垂直軸に付着した粉粒体等の被処理物には加熱手段からの熱が伝わりにくく、垂直軸に付着した被処理物の乾燥は促進されず、未乾燥物として残留するおそれがある。
したがって、上記従来技術にかかる混合乾燥機によれば、加熱手段を設けても、垂直軸に付着した被処理物の乾燥処理を効果的に行うことはできず、垂直軸に付着した被処理物の回収を促進することが困難であるという問題があった。
【0016】
そこで、本発明は上記従来技術にかかる問題を解決するためになされたものであって、粉粒体等の被処理物が付着する箇所を減少させて、被処理物の回収率を向上させるべく構成された混合乾燥機を提供することを課題とする。また、本発明は、粉粒体等の被処理物の排出時間を短縮することが可能な混合乾燥機を提供することを課題とする。さらに、本発明は、容器中央部における混合性能を高めることが可能な混合乾燥機を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記課題を解決するための本発明は、
容器と、前記容器内に投入された被処理物を攪拌し得る攪拌翼とを備えた混合乾燥機であって、
前記攪拌翼が、前記容器内壁に沿って設けられた複数の攪拌軸と、前記攪拌軸に固着された翼本体部とを用いて構成され、
前記容器内の上方位置にて回転駆動する回転軸と、前記攪拌軸とが、前記容器内の上方位置に設けられたアーム部を用いて連結されている
ことを特徴としている。
なお、本発明にかかる混合乾燥機は、混合処理および乾燥処理の少なくとも一方の処理を行う装置である。
【0018】
このような構成によれば、従来技術にて用いられていた垂直軸(容器の長手方向中心部に長軸状に設けられた回転駆動する軸)を設けることなく、攪拌翼を回転駆動させることができる。具体的には、一端部が駆動軸に連結された短軸状の回転軸と、この回転軸の他端部に接続されたアーム部とを備え、このアーム部を介して、回転軸の回転駆動力を攪拌翼に伝達可能に構成されている。
つまり、このような構成によれば、従来、粉流体等の被処理物が付着して回収率の低下を招いていた長軸状の「垂直軸」を設ける必要がないため、被処理物の回収率を向上させることが可能な混合乾燥機を得ることができる。また、このように「垂直軸」を設けていないため、容器中心部での被処理物の滞留が低減し、この容器中心部における被処理物の混合効率が高まることとなる。
さらに、従来技術においては、容器外部に加熱手段を設けても、容器中心部に設けられていた「垂直軸」に付着した被処理物等には、その熱が伝わりにくく、かかる被処理物の乾燥は促進されなかった。しかし、本発明にかかる構成によれば、容器中心部に「垂直軸」を設けていないため、被処理物が容器中心部に滞留せず、この被処理物が容器内の全体(特に容器壁面近傍)で攪拌処理等される割合が高まる。よって、本発明によれば、容器外部に加熱手段を設けた際に、その熱によって被処理物を効果的に乾燥させることができる。
また、本発明によれば、従来であれば容器中心部の下部領域にまで達するように設けられていた「垂直軸」を設けることなく、混合乾燥機を構成可能であるため、容器内から粉粒体等を排出させる際の詰まりを減少させることができる。
さらに、上述した構成によれば、第二従来技術にて用いられていた「垂直軸」に固着された「アーム部」を設ける必要もないため、粉粒体等の被処理物の回収率をより高めることができる。
【0019】
また、本発明にかかる混合乾燥機においては、前記容器内の上方位置に、前記攪拌軸および前記アーム部を補強するための上部補強部材が設けられており、前記上部補強部材が、環状に形成されている構成が好ましい。
ここで、「環状」とは、円環状に限定されず、多角形状である角環状や、曲線と直線とから成るその他の環状等、全ての環状を含む概念である。
【0020】
さらに、本発明にかかる混合乾燥機においては、前記容器内の下方位置に、前記攪拌軸を補強するための下部補強部材が設けられている構成が好ましい。なお、この下部補強部材も、上部補強部材と同様に「環状」に形成されることが好ましい。また、この下部補強部材と上部補強部材とは、略同心円状に形成されることが好ましい。
【0021】
また、本発明にかかる混合乾燥機においては、前記翼本体部がパドル形状であることが好ましい。かかる好ましい形状によれば、連続した螺旋形状であるリボン翼に比べ、翼の占有面積が小さく粉粒体の付着量を少なくできる。また、リボン翼、パドル翼共に粉粒体を上部に移送する流動混合を行うが、パドル翼は、さらに翼の上下の先端部で剪断混合を促進するので、リボン翼より混合性能が優れている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施形態にかかる混合乾燥機の概略側面図を示したものである。図1に示された混合乾燥機は、その内部にて粉粒体等の被処理物の混合、乾燥処理等を行う容器10、容器10内に粉粒体等を投入する投入部13、容器10内の攪拌軸等(図示省略)を駆動させる駆動手段(電動モータ等)14、および容器10内の処理状態を観察等する際に用いられる観測口15等を用いて構成されている。
【0024】
容器10は、円錐型の容器本体11と、容器本体11の上方側開口部を閉塞すべく形成された蓋体12とを用いて構成されている。容器本体11と蓋体12とは、それぞれに設けられた本体側フランジ11a、蓋体側フランジ12a、およびこれらのフランジ11a,12aを締結させるボルト(図示省略)等を用いて接続されており、本体側フランジ11aと蓋体側フランジ12aとの間には、ガスケット等(図示省略)のシール部材が設けられている。
【0025】
また、本実施形態にかかる混合乾燥機においては、投入部13、駆動手段14、および観測口15が、それぞれ蓋体12の上部に設けられている。そして、本実施形態にかかる混合乾燥機は、必要に応じて、投入部13から粉粒体等の被処理物が投入された後に、駆動手段14を用いて、これに接続された駆動軸(後述する)を回転させ、駆動軸を介して容器10内に設けられた攪拌翼等(後述する)を回転駆動させることによって、粉粒体等の被処理物に対する混合処理、および乾燥処理等を行うように構成されている。
【0026】
次に、本発明の実施形態にかかる混合乾燥機における容器10内の構造について具体的に説明する。
【0027】
図2は、本発明の実施形態にかかる混合乾燥機の容器内構造の概略図を示したものである。また、図3は、図2のIII−III線矢視概略図を示したものである。
これらの図に示すように、本実施形態にかかる混合乾燥機においては、容器10内部に、駆動手段14にて回転駆動可能である駆動軸17と、この駆動軸17によって回転可能な回転軸18と、この回転軸18に取り付けられた攪拌翼20,30,40等とが設けられている。
駆動軸17と回転軸18とは、それぞれに設けられた駆動軸側フランジ17aおよび回転軸側フランジ18aを用いて連結されており、これらのフランジ17a,18aは、ボルト(図示省略)等を用いて締結されている。
【0028】
本実施形態においては、図2および図3に示すように、容器10の上方位置にて回転駆動する回転軸18と、攪拌翼20,30,40を構成する攪拌軸21,31,41とが、容器10上方位置に設けられたアーム部51,52,53を用いて連結されている。そして、この容器10の上方位置においては、これらの攪拌軸21,31,41およびアーム部51,52,53を補強するために、上部補強部材60が設けられている。すなわち、本実施形態においては、回転軸18と複数(ここでは三つ)の攪拌軸21,31,41とが、各攪拌軸に対応して設けられた複数のアーム部51,52,53を用いて連結され、これらの各要素を補強するために、環状(円環状)の上部補強部材60が設けられている。
【0029】
攪拌翼20,30,40は、アーム部51,52,53に連結された攪拌軸21,31,41と、各攪拌軸21,31,41に固着された複数の翼本体部22〜26,32〜36,42〜46とを用いて構成さている。
【0030】
各攪拌軸21,31,41は、容器本体11の内壁に沿って設けられており、具体的には、容器本体11の内壁面と略平行となるような角度でアーム部51,52,53に取り付けられている。また、攪拌軸21,31,41と容器本体11内壁面との間隔は、各攪拌軸21,31,41に翼本体部が固着された際に、翼本体部と容器本体11内壁面とが接触しない程度の大きさに設定される。
【0031】
本実施形態において、翼本体部22〜26,32〜36,42〜46は、パドル形状に形成されている(パドル翼として構成されている)。ここで、パドル形状とは、一定幅を有する短辺と、容器本体11の内壁面に対して平行なカーブから成る長辺とで形成される平板の形状である。このとき、短辺は全て同一幅であっても、また二段階あるいは複数段階に変化してもよい。翼本体部22〜26,32〜36,42〜46を成す平板は、例えば、水平面に対して15゜〜45゜の傾きを有するように各攪拌軸21,31,41に取り付けられる。
【0032】
以上のような形状を有する翼本体部22〜26,32〜36,42〜46は、容器本体11の内面に近接するように攪拌軸21,31,41に取り付けられており、翼本体部と容器本体11の内面との間には、略5〜20mm程度の間隔が設けられている。ここでの間隔は、狭いほど壁面での内容物の流動がよく、また壁面への付着も少なくなるが、回転体(翼本体部等)と壁面(容器本体11の内面)との接触を避けるためには、経験上(製缶精度、組立精度等によって)、上述した5〜20mm程度の間隔であることが好ましい。なお、この間隔は、缶体サイズ(容器本体11のサイズ)によっても異なる。
【0033】
アーム部51,52,53は、容器10内の上方位置にて回転駆動する回転軸18と、各攪拌翼20,30,40を成す攪拌軸21,31,41とを連結するように構成されている。これらのアーム部51,52,53は、回転軸18の回転中心軸に対して、アーム部51,52,53の長手方向の中心軸が略直角となるように(混合乾燥機の接地面と略平行となるように)、回転軸18に固着されている。
【0034】
本実施形態にかかる混合乾燥機においては、アーム部51,52,53および攪拌軸21,31,41を補強するため、上述したように、容器10の上方位置に環状の上部補強部材60が設けられている。ここでは、容器10内を回転駆動する攪拌翼20,30,40にて攪拌処理される被処理物に接しない上方位置に、上部補強部材60が設けられている。したがって、この上部補強部材60は、第二従来技術にて説明した「アーム部」と異なり、被処理物の投入時以外は、基本的に被処理物が付着することはない。
【0035】
また、本実施形態にかかる混合乾燥機を構成する上部補強部材60は、図3に示すように円環状に形成されているため、必要最低限の大きさで且つ強固に、アーム部51,52,53および攪拌軸21,31,41を補強することができる。
ただし、この上部補強部材60の形状はこの「円環状」に限定されるものではなく、必要に応じて、種々の形状(の環状部材)を用いることが可能である。したがって、例えば、上部補強部材60の形状は、直棒で結ばれた多角形状(角環状)であってもよい。また、例えば、曲線と直線とから成るその他の環状形状であってもよい。
【0036】
さらに、本実施形態においては、図2に示すように、容器10(容器本体11)の下方位置に、攪拌軸21,31,41を補強するための下部補強部材70が設けられている。本実施形態においては、この下部補強部材70も円環状に形成されている。なお、この下部補強部材70の形状も、上記上部補強部材60と同様に「円環状」に限定されるものではなく、必要に応じて、多角形状である角環状や、曲線と直線とから成るその他の環状等としてもよい。また、本実施形態においては、この下部補強部材70と先に説明した上部補強部材60とは、略同心円状に形成されることが好ましい。
【0037】
次に、以上のように構成された本実施形態にかかる混合乾燥機の作動状態および作用効果について説明する。
【0038】
本実施形態にかかる混合乾燥機においては、投入部13から投入された粉粒体等の被処理物を容器10内で混合処理、乾燥処理等させるために、駆動手段14、駆動軸17、回転軸18、およびアーム部51,52,53を介して、攪拌翼20,30,40を回転駆動させる。
【0039】
この際、本実施形態においては、容器10内の粉粒体等の被処理物が、攪拌翼20,30,40(を成す翼本体部)によりかき上げられ、容器10の内周面に沿って上方に移動した後、中心部へ折り返しすことによって、容器10内の粉粒体等が全体として循環混合すべく、攪拌翼20,30,40(を構成する翼本体部)等の角度等が設定して取り付けられている。
なお、この粉粒体等の循環方向は、上記方向に限定されるものではなく、必要に応じて、例えば、容器10の中心部に沿って上方に移動した後、容器10の内周面に沿って下方に折り返すような構成であってもよい。このような循環方向とする際には、それに合わせて、翼本体部等の設定角度を変更すればよい。
【0040】
上述したように作動する本実施形態にかかる混合乾燥機は、従来使用されていた「垂直軸」を用いることなく、アーム部51,52,53を用いて、攪拌軸21,31,41と共に翼本体部22〜26,32〜36,42〜46を、回転軸18を中心に回転駆動させている。
【0041】
すなわち、従来であれば中心部で滞留していた粉粒体等の被処理物が、容器10の中央部分においては、上方から下方へ移動し、下方の被処理物は再び容器10の内壁面に沿って上方へ移動することとなる。つまり、本実施形態においては、「垂直軸」をなくしたことによって、従来発生していた容器中央部における被処理物の滞留および「垂直軸」への付着を低減させて、粉粒体等の被処理物に対して、効果的な攪拌作用を加えることができる。
したがって、本実施形態にかかる混合乾燥機によれば、「垂直軸」をなくしたことによって、混合(攪拌)性能を向上させることが可能となる。
【0042】
また、本実施形態にかかる混合乾燥機においては、上述したように、「垂直軸」を有しない構成であるため、中心部に折り返してきた粉粒体等の付着対象が存在しない。
したがって、本実施形態にかかる混合乾燥機によれば、粉粒体等の回収率を向上させることができる。
【0043】
さらに、本実施形態にかかる混合乾燥機においては、「垂直軸」をなくしたことによって、容器中央部に被処理物が滞留せず、被処理物は容器本体11内の全体を使って攪拌されるため、容器10内全体の粉粒体等の混合状態が向上することとなる。
したがって、本実施形態によれば、容器10の外部に加熱手段を設けた場合、容器10内の粉粒体等の全体に対して熱が伝わりやすくなり、従来発生していた、垂直軸近傍の粉粒体等の乾燥不足等を防止して、それに基づく残留(未乾燥物としての残留)もなくすこととが可能となり、回収率を向上させることができる。
【0044】
また、従来技術(特に第一従来技術)にかかる「垂直軸」は、容器の下部領域にまで設けられていたため、従来はこの下部領域が「密」な状態であり、粉粒体等の排出時において詰まり等が発生する場合があった。
しかしながら、本実施形態においては、「垂直軸」が設けられていないため、従来発生していた下部領域の「密」な状態は解消される。
したがって、本実施形態によれば、従来技術において粉粒体等を排出する際に抵抗となっていた容器下部領域の密な構造を解消し、粉粒体等排出時の抵抗をなくして排出時間を短縮させることができる。また、本実施形態によれば、容器下部領域の構造を改善することにより、容器下部領域における粉粒体等の付着も減少させることが可能となるので、粉粒体等の回収率も向上させることができる。
【0045】
さらに、本実施形態によれば、攪拌軸21,31,41の上部および下部に、それぞれ「円環状」の上部補強部材60および下部補強部材70を設けているため、攪拌翼自身の剛性が高くなり、攪拌軸およびアーム部のサイズを小さく設計することが可能であるという効果を得ることができる。
【0046】
また、これまでの説明においては、攪拌翼20,30,40の回転数等については特に説明しなかったが、本実施形態においては、攪拌翼20,30,40が、90rpm以下の回転数で回転駆動させられる構成が好ましい。ここで、90rpm以下が好ましいのは、あまりに高い回転数とすると、種々の問題が生ずるからである。
一般的な混合乾燥機において、攪拌効果だけを考慮すれば、90rpmよりも100rpm以上で回転させることが好ましい。しかしながら、100rpm以上の回転数で作動させると、次のような問題が生ずる。
【0047】
まず第一の問題としては、攪拌翼を100rpm以上で回転させると、容器内において、ボルテックスが発生しやすくなるという点があげられる。「ボルテックス」とは、粉粒体等が、容器内周面近傍では高い位置までかき上げられ、容器中心部分では深く落ち込むような状態となる現象である。このような状態となると、容器内周面近傍の高い位置までかき上げられた粉粒体等はその位置で付着してしまい、粉粒体等に分離・偏析等が生じ、粉粒体等に対する適当な処理を行うことができなくなる。
【0048】
また、第二の問題としては、攪拌翼を100rpm以上で回転させると、粉粒体等に与えられるせん断力が大きすぎて、粉粒体等の粒子が破壊されたり、粉粒体等が容器内周面に付着等するため、粉粒体等に対する適当な処理を行うことができないという点があげられる。
【0049】
また、第三の問題としては、攪拌翼を100rpm以上で回転させるために、モータ動力の増大を図らなければならないという点があげられる。
【0050】
さらに、第四の問題としては、攪拌翼等を100rpm以上で回転させることによって、大きな攪拌熱が発生し、温度条件がシビアな製品等については、製品劣化のおそれがあるという点があげられる。
【0051】
以上の問題点の発生を防止するためには、100rpmより低い回転数が好ましい。そこで、本実施形態にかかる混合乾燥機においては、攪拌翼を90rpm以下で回転させることが好ましい。
【0052】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0053】
例えば、本実施形態においては、被処理物の回収率が高い等の種々の効果を有する攪拌翼を混合乾燥機に適用する場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、必要に応じて、濾過処理も実施可能な装置に、上述した構成を有する攪拌翼を適用することも可能である。
具体的には、容器本体の内面形状に沿ってフィルタ部を設け、かかるフィルタ部を備えた容器内に攪拌翼を設けるように構成してもよい。また、このようなフィルタ部を設ける場合には、容器本体をさらに上下(容器本体下部と容器本体上部と)に分割可能であるように構成し、フィルタ部が容器本体下部に対して着脱自在に設けられてもよい。さらに、フィルタ部は多層構造を有し、容器本体の内面に接する金網部と、金網部に積層された焼結金属部とを有するように構成されてもよい。
上記のような装置であれば、容器内にスラリー状被処理物を投入して、濾過処理、混合処理、および乾燥処理等を連続して実施可能な、濾過混合乾燥機を得ることができる。
【0054】
また、上記実施形態において、下部補強部材は、攪拌軸下部から下部補強部材までの長さ(a)と、攪拌軸の全長(b)との比(a/b)が、
a/b = 1/3〜1/10
という範囲内に設定されることが好ましい。
この好ましい構成によれば、下部領域の「密」な状態を解消できると共に、下部補強部材よりも下端側の攪拌軸に対しても十分な補強作用を得ることができる。
【0055】
さらに、上記実施形態においては、下部補強部材の開口面積は、容器本体下部に設けられた粉体排出口の開口面積と同等、あるいはそれよりも大きい面積であることが好ましい。この好ましい構成によれば、粉粒体の排出をスムーズに行うことができる。
【0056】
また、上記実施形態においては、全ての翼がパドル翼である場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。したがって、例えば、下部補強部材よりも下側の翼としては、リボン翼を用いることも可能である。このような構成によれば、リボン翼が攪拌軸を補強する部材としても機能するため、上述した攪拌軸下部から下部補強部材までの長さ(a)と、攪拌軸の全長(b)との比(a/b)をより大きくすることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、粉粒体等の被処理物の付着を防止して、被処理物の回収率を向上させるべく構成された混合乾燥機を得ることができる。また、本発明によれば、粉粒体等の被処理物の排出時間を短縮することが可能な混合乾燥機をえることができる。さらに、本発明によれば、容器中央部における混合性能を高めることが可能な混合乾燥機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる混合乾燥機の概略側面図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる混合乾燥機の容器内構造の概略図である。
【図3】図2のIII−III線矢視概略図である。
【図4】従来技術にかかる混合乾燥機の容器内構造の概略図である。
【符号の説明】
10…容器、11…容器本体、11a…本体側フランジ、12…蓋体、12a…蓋体側フランジ、13…投入部、14…駆動手段、15…観測口、17…駆動軸、17a…駆動軸側フランジ、18…回転軸、18a…回転軸側フランジ
20,30,40…攪拌翼、21,31,41…攪拌軸、22〜26,32〜36,42〜46…翼本体部、51,52,53…アーム部、60…上部補強部材、70…下部補強部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体等の被処理物を混合・乾燥等させるための混合乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転駆動する垂直軸を容器内に備えた混合乾燥機であって、垂直軸に攪拌翼を設けたものは、従来から知られている。また、一般的に、攪拌翼としては、リボン翼等が用いられている。
【0003】
具体的には、例えば、図4に示すような構成のものが知られている。以下、図4を用いて、従来技術にかかる混合乾燥機における容器内部の構成について説明する。
【0004】
図4に示された混合乾燥機は、円錐型の容器本体111と、蓋体112とから成る容器110内に、回転駆動する垂直軸121を備え、この垂直軸に設けられたリボン翼131が回転駆動するように構成されている。
【0005】
垂直軸121は、その上端部に垂直軸側フランジ122が固着されており、この垂直軸側フランジ122は、駆動軸161の下端部に固着された駆動軸側フランジ162と連結されている。駆動軸161は、容器110外に設けられた駆動手段(図示省略)にて回転駆動させられるべく構成されている。
また、垂直軸121の下端部は、容器本体111の下端側にて、軸受け等(図示省略)を用いて、回転可能に固定されている。
【0006】
リボン翼131は、複数のアーム部141を用いて垂直軸121に固定されており、各アーム部141の一端部が垂直軸121に固着され、他端部がリボン翼131の所定箇所に固定されている。
【0007】
従来技術にかかる混合乾燥機(以下、「第一従来技術にかかる混合乾燥機」という。)は、以上のように構成されており、容器本体111内に被処理物たる粉粒体等を投入した後に、駆動軸161等を介してリボン翼131を回転駆動させることにより、被処理物の混合処理、乾燥処理等を行うことができる。
【0008】
また、この第一従来技術にかかる混合乾燥機においては、容器110外に加熱手段を設けることによって、容器110内の被処理物の乾燥処理をより促進することができる。
【0009】
さらに、他の従来技術にかかる混合乾燥機(以下、「第二従来技術にかかる混合乾燥機」という。)としては、容器内に、垂直軸、垂直軸の回転によって攪拌処理を行う板状の攪拌翼、および攪拌翼を垂直軸に固着するアーム部等を設けた構成の混合乾燥機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この第二従来技術にかかる混合乾燥機においても、上記第一従来技術と同様に、容器外に加熱手段を設けてもよい。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−141363号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術にかかる容器回転型処理装置においては、次のような問題があった。
【0012】
第一従来技術にかかる混合乾燥機において、被処理物を混合、乾燥処理させる際には、上述したように、垂直軸121等を介してリボン翼131を回転駆動させるわけであるが、かかる構成によれば、垂直軸121は攪拌機能を有さず、その周速度も遅いために、垂直軸121に対して粉粒体等の被処理物が付着しやすく、付着した被処理物は更新されにくい。また、図4のように構成されたリボン翼131は、それ自身、粉粒体等の被処理物が付着しやすい。
したがって、このような混合乾燥機によれば、被処理物が垂直軸121およびリボン翼131に付着して未乾燥物として残留しやすいため、回収率が低下するという問題があった。
【0013】
また、第一従来技術にかかる混合乾燥機においては、容器110の下部領域には、垂直軸121とリボン翼131、およびリボン翼131をサポートするアーム部141が密な状態で配設されている。つまり、容器110の下部領域が密に構成されていることにより、容器110の下部領域において被処理物の付着が激しくなるおそれがある。したがって、かかる混合乾燥機によれば、容器110下部領域が、容器110内から粉粒体等の被処理物を排出させる際の抵抗となって、排出時間が長くなるという問題があった。また、容器110下部領域に粉粒体等の被処理物が付着して、回収率が低下するという問題もあった。
【0014】
第二従来技術にかかる混合乾燥機は、上記第一従来技術のようなリボン翼131を有さず、板状の攪拌翼を用いて構成されているため、第一従来技術よりは、被処理物の付着は少ない。しかし、この第二従来技術は、攪拌翼を垂直軸に取り付けるためにアーム部が設けられているため、このアーム部に被処理物が付着する場合がある。
また、垂直軸には補助翼が設けられているため、第一従来技術に比べれば、垂直軸に対する被処理物の付着は少ないが、依然として垂直軸自身は攪拌機能を有さず、その周速度も遅いために、第一従来技術ほどではないまでも、垂直軸に対する被処理物の付着は生ずる。
したがって、第二従来技術にかかる混合乾燥機においても、粉粒体等の被処理物がアーム部および垂直軸に付着して未乾燥物として残留し、回収率が低下するという問題があった。
【0015】
さらに、乾燥処理をより促進させるために、上述したように、第一および第二従来技術のいずれの場合であっても、容器外部に加熱手段を設けることが可能である。しなしながら、これらの従来技術にかかる混合乾燥機の容器外部に加熱手段を設けても、垂直軸は容器の外壁から最も離れた位置に存在することとなるため、垂直軸に付着した粉粒体等の被処理物には加熱手段からの熱が伝わりにくく、垂直軸に付着した被処理物の乾燥は促進されず、未乾燥物として残留するおそれがある。
したがって、上記従来技術にかかる混合乾燥機によれば、加熱手段を設けても、垂直軸に付着した被処理物の乾燥処理を効果的に行うことはできず、垂直軸に付着した被処理物の回収を促進することが困難であるという問題があった。
【0016】
そこで、本発明は上記従来技術にかかる問題を解決するためになされたものであって、粉粒体等の被処理物が付着する箇所を減少させて、被処理物の回収率を向上させるべく構成された混合乾燥機を提供することを課題とする。また、本発明は、粉粒体等の被処理物の排出時間を短縮することが可能な混合乾燥機を提供することを課題とする。さらに、本発明は、容器中央部における混合性能を高めることが可能な混合乾燥機を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記課題を解決するための本発明は、
容器と、前記容器内に投入された被処理物を攪拌し得る攪拌翼とを備えた混合乾燥機であって、
前記攪拌翼が、前記容器内壁に沿って設けられた複数の攪拌軸と、前記攪拌軸に固着された翼本体部とを用いて構成され、
前記容器内の上方位置にて回転駆動する回転軸と、前記攪拌軸とが、前記容器内の上方位置に設けられたアーム部を用いて連結されている
ことを特徴としている。
なお、本発明にかかる混合乾燥機は、混合処理および乾燥処理の少なくとも一方の処理を行う装置である。
【0018】
このような構成によれば、従来技術にて用いられていた垂直軸(容器の長手方向中心部に長軸状に設けられた回転駆動する軸)を設けることなく、攪拌翼を回転駆動させることができる。具体的には、一端部が駆動軸に連結された短軸状の回転軸と、この回転軸の他端部に接続されたアーム部とを備え、このアーム部を介して、回転軸の回転駆動力を攪拌翼に伝達可能に構成されている。
つまり、このような構成によれば、従来、粉流体等の被処理物が付着して回収率の低下を招いていた長軸状の「垂直軸」を設ける必要がないため、被処理物の回収率を向上させることが可能な混合乾燥機を得ることができる。また、このように「垂直軸」を設けていないため、容器中心部での被処理物の滞留が低減し、この容器中心部における被処理物の混合効率が高まることとなる。
さらに、従来技術においては、容器外部に加熱手段を設けても、容器中心部に設けられていた「垂直軸」に付着した被処理物等には、その熱が伝わりにくく、かかる被処理物の乾燥は促進されなかった。しかし、本発明にかかる構成によれば、容器中心部に「垂直軸」を設けていないため、被処理物が容器中心部に滞留せず、この被処理物が容器内の全体(特に容器壁面近傍)で攪拌処理等される割合が高まる。よって、本発明によれば、容器外部に加熱手段を設けた際に、その熱によって被処理物を効果的に乾燥させることができる。
また、本発明によれば、従来であれば容器中心部の下部領域にまで達するように設けられていた「垂直軸」を設けることなく、混合乾燥機を構成可能であるため、容器内から粉粒体等を排出させる際の詰まりを減少させることができる。
さらに、上述した構成によれば、第二従来技術にて用いられていた「垂直軸」に固着された「アーム部」を設ける必要もないため、粉粒体等の被処理物の回収率をより高めることができる。
【0019】
また、本発明にかかる混合乾燥機においては、前記容器内の上方位置に、前記攪拌軸および前記アーム部を補強するための上部補強部材が設けられており、前記上部補強部材が、環状に形成されている構成が好ましい。
ここで、「環状」とは、円環状に限定されず、多角形状である角環状や、曲線と直線とから成るその他の環状等、全ての環状を含む概念である。
【0020】
さらに、本発明にかかる混合乾燥機においては、前記容器内の下方位置に、前記攪拌軸を補強するための下部補強部材が設けられている構成が好ましい。なお、この下部補強部材も、上部補強部材と同様に「環状」に形成されることが好ましい。また、この下部補強部材と上部補強部材とは、略同心円状に形成されることが好ましい。
【0021】
また、本発明にかかる混合乾燥機においては、前記翼本体部がパドル形状であることが好ましい。かかる好ましい形状によれば、連続した螺旋形状であるリボン翼に比べ、翼の占有面積が小さく粉粒体の付着量を少なくできる。また、リボン翼、パドル翼共に粉粒体を上部に移送する流動混合を行うが、パドル翼は、さらに翼の上下の先端部で剪断混合を促進するので、リボン翼より混合性能が優れている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施形態にかかる混合乾燥機の概略側面図を示したものである。図1に示された混合乾燥機は、その内部にて粉粒体等の被処理物の混合、乾燥処理等を行う容器10、容器10内に粉粒体等を投入する投入部13、容器10内の攪拌軸等(図示省略)を駆動させる駆動手段(電動モータ等)14、および容器10内の処理状態を観察等する際に用いられる観測口15等を用いて構成されている。
【0024】
容器10は、円錐型の容器本体11と、容器本体11の上方側開口部を閉塞すべく形成された蓋体12とを用いて構成されている。容器本体11と蓋体12とは、それぞれに設けられた本体側フランジ11a、蓋体側フランジ12a、およびこれらのフランジ11a,12aを締結させるボルト(図示省略)等を用いて接続されており、本体側フランジ11aと蓋体側フランジ12aとの間には、ガスケット等(図示省略)のシール部材が設けられている。
【0025】
また、本実施形態にかかる混合乾燥機においては、投入部13、駆動手段14、および観測口15が、それぞれ蓋体12の上部に設けられている。そして、本実施形態にかかる混合乾燥機は、必要に応じて、投入部13から粉粒体等の被処理物が投入された後に、駆動手段14を用いて、これに接続された駆動軸(後述する)を回転させ、駆動軸を介して容器10内に設けられた攪拌翼等(後述する)を回転駆動させることによって、粉粒体等の被処理物に対する混合処理、および乾燥処理等を行うように構成されている。
【0026】
次に、本発明の実施形態にかかる混合乾燥機における容器10内の構造について具体的に説明する。
【0027】
図2は、本発明の実施形態にかかる混合乾燥機の容器内構造の概略図を示したものである。また、図3は、図2のIII−III線矢視概略図を示したものである。
これらの図に示すように、本実施形態にかかる混合乾燥機においては、容器10内部に、駆動手段14にて回転駆動可能である駆動軸17と、この駆動軸17によって回転可能な回転軸18と、この回転軸18に取り付けられた攪拌翼20,30,40等とが設けられている。
駆動軸17と回転軸18とは、それぞれに設けられた駆動軸側フランジ17aおよび回転軸側フランジ18aを用いて連結されており、これらのフランジ17a,18aは、ボルト(図示省略)等を用いて締結されている。
【0028】
本実施形態においては、図2および図3に示すように、容器10の上方位置にて回転駆動する回転軸18と、攪拌翼20,30,40を構成する攪拌軸21,31,41とが、容器10上方位置に設けられたアーム部51,52,53を用いて連結されている。そして、この容器10の上方位置においては、これらの攪拌軸21,31,41およびアーム部51,52,53を補強するために、上部補強部材60が設けられている。すなわち、本実施形態においては、回転軸18と複数(ここでは三つ)の攪拌軸21,31,41とが、各攪拌軸に対応して設けられた複数のアーム部51,52,53を用いて連結され、これらの各要素を補強するために、環状(円環状)の上部補強部材60が設けられている。
【0029】
攪拌翼20,30,40は、アーム部51,52,53に連結された攪拌軸21,31,41と、各攪拌軸21,31,41に固着された複数の翼本体部22〜26,32〜36,42〜46とを用いて構成さている。
【0030】
各攪拌軸21,31,41は、容器本体11の内壁に沿って設けられており、具体的には、容器本体11の内壁面と略平行となるような角度でアーム部51,52,53に取り付けられている。また、攪拌軸21,31,41と容器本体11内壁面との間隔は、各攪拌軸21,31,41に翼本体部が固着された際に、翼本体部と容器本体11内壁面とが接触しない程度の大きさに設定される。
【0031】
本実施形態において、翼本体部22〜26,32〜36,42〜46は、パドル形状に形成されている(パドル翼として構成されている)。ここで、パドル形状とは、一定幅を有する短辺と、容器本体11の内壁面に対して平行なカーブから成る長辺とで形成される平板の形状である。このとき、短辺は全て同一幅であっても、また二段階あるいは複数段階に変化してもよい。翼本体部22〜26,32〜36,42〜46を成す平板は、例えば、水平面に対して15゜〜45゜の傾きを有するように各攪拌軸21,31,41に取り付けられる。
【0032】
以上のような形状を有する翼本体部22〜26,32〜36,42〜46は、容器本体11の内面に近接するように攪拌軸21,31,41に取り付けられており、翼本体部と容器本体11の内面との間には、略5〜20mm程度の間隔が設けられている。ここでの間隔は、狭いほど壁面での内容物の流動がよく、また壁面への付着も少なくなるが、回転体(翼本体部等)と壁面(容器本体11の内面)との接触を避けるためには、経験上(製缶精度、組立精度等によって)、上述した5〜20mm程度の間隔であることが好ましい。なお、この間隔は、缶体サイズ(容器本体11のサイズ)によっても異なる。
【0033】
アーム部51,52,53は、容器10内の上方位置にて回転駆動する回転軸18と、各攪拌翼20,30,40を成す攪拌軸21,31,41とを連結するように構成されている。これらのアーム部51,52,53は、回転軸18の回転中心軸に対して、アーム部51,52,53の長手方向の中心軸が略直角となるように(混合乾燥機の接地面と略平行となるように)、回転軸18に固着されている。
【0034】
本実施形態にかかる混合乾燥機においては、アーム部51,52,53および攪拌軸21,31,41を補強するため、上述したように、容器10の上方位置に環状の上部補強部材60が設けられている。ここでは、容器10内を回転駆動する攪拌翼20,30,40にて攪拌処理される被処理物に接しない上方位置に、上部補強部材60が設けられている。したがって、この上部補強部材60は、第二従来技術にて説明した「アーム部」と異なり、被処理物の投入時以外は、基本的に被処理物が付着することはない。
【0035】
また、本実施形態にかかる混合乾燥機を構成する上部補強部材60は、図3に示すように円環状に形成されているため、必要最低限の大きさで且つ強固に、アーム部51,52,53および攪拌軸21,31,41を補強することができる。
ただし、この上部補強部材60の形状はこの「円環状」に限定されるものではなく、必要に応じて、種々の形状(の環状部材)を用いることが可能である。したがって、例えば、上部補強部材60の形状は、直棒で結ばれた多角形状(角環状)であってもよい。また、例えば、曲線と直線とから成るその他の環状形状であってもよい。
【0036】
さらに、本実施形態においては、図2に示すように、容器10(容器本体11)の下方位置に、攪拌軸21,31,41を補強するための下部補強部材70が設けられている。本実施形態においては、この下部補強部材70も円環状に形成されている。なお、この下部補強部材70の形状も、上記上部補強部材60と同様に「円環状」に限定されるものではなく、必要に応じて、多角形状である角環状や、曲線と直線とから成るその他の環状等としてもよい。また、本実施形態においては、この下部補強部材70と先に説明した上部補強部材60とは、略同心円状に形成されることが好ましい。
【0037】
次に、以上のように構成された本実施形態にかかる混合乾燥機の作動状態および作用効果について説明する。
【0038】
本実施形態にかかる混合乾燥機においては、投入部13から投入された粉粒体等の被処理物を容器10内で混合処理、乾燥処理等させるために、駆動手段14、駆動軸17、回転軸18、およびアーム部51,52,53を介して、攪拌翼20,30,40を回転駆動させる。
【0039】
この際、本実施形態においては、容器10内の粉粒体等の被処理物が、攪拌翼20,30,40(を成す翼本体部)によりかき上げられ、容器10の内周面に沿って上方に移動した後、中心部へ折り返しすことによって、容器10内の粉粒体等が全体として循環混合すべく、攪拌翼20,30,40(を構成する翼本体部)等の角度等が設定して取り付けられている。
なお、この粉粒体等の循環方向は、上記方向に限定されるものではなく、必要に応じて、例えば、容器10の中心部に沿って上方に移動した後、容器10の内周面に沿って下方に折り返すような構成であってもよい。このような循環方向とする際には、それに合わせて、翼本体部等の設定角度を変更すればよい。
【0040】
上述したように作動する本実施形態にかかる混合乾燥機は、従来使用されていた「垂直軸」を用いることなく、アーム部51,52,53を用いて、攪拌軸21,31,41と共に翼本体部22〜26,32〜36,42〜46を、回転軸18を中心に回転駆動させている。
【0041】
すなわち、従来であれば中心部で滞留していた粉粒体等の被処理物が、容器10の中央部分においては、上方から下方へ移動し、下方の被処理物は再び容器10の内壁面に沿って上方へ移動することとなる。つまり、本実施形態においては、「垂直軸」をなくしたことによって、従来発生していた容器中央部における被処理物の滞留および「垂直軸」への付着を低減させて、粉粒体等の被処理物に対して、効果的な攪拌作用を加えることができる。
したがって、本実施形態にかかる混合乾燥機によれば、「垂直軸」をなくしたことによって、混合(攪拌)性能を向上させることが可能となる。
【0042】
また、本実施形態にかかる混合乾燥機においては、上述したように、「垂直軸」を有しない構成であるため、中心部に折り返してきた粉粒体等の付着対象が存在しない。
したがって、本実施形態にかかる混合乾燥機によれば、粉粒体等の回収率を向上させることができる。
【0043】
さらに、本実施形態にかかる混合乾燥機においては、「垂直軸」をなくしたことによって、容器中央部に被処理物が滞留せず、被処理物は容器本体11内の全体を使って攪拌されるため、容器10内全体の粉粒体等の混合状態が向上することとなる。
したがって、本実施形態によれば、容器10の外部に加熱手段を設けた場合、容器10内の粉粒体等の全体に対して熱が伝わりやすくなり、従来発生していた、垂直軸近傍の粉粒体等の乾燥不足等を防止して、それに基づく残留(未乾燥物としての残留)もなくすこととが可能となり、回収率を向上させることができる。
【0044】
また、従来技術(特に第一従来技術)にかかる「垂直軸」は、容器の下部領域にまで設けられていたため、従来はこの下部領域が「密」な状態であり、粉粒体等の排出時において詰まり等が発生する場合があった。
しかしながら、本実施形態においては、「垂直軸」が設けられていないため、従来発生していた下部領域の「密」な状態は解消される。
したがって、本実施形態によれば、従来技術において粉粒体等を排出する際に抵抗となっていた容器下部領域の密な構造を解消し、粉粒体等排出時の抵抗をなくして排出時間を短縮させることができる。また、本実施形態によれば、容器下部領域の構造を改善することにより、容器下部領域における粉粒体等の付着も減少させることが可能となるので、粉粒体等の回収率も向上させることができる。
【0045】
さらに、本実施形態によれば、攪拌軸21,31,41の上部および下部に、それぞれ「円環状」の上部補強部材60および下部補強部材70を設けているため、攪拌翼自身の剛性が高くなり、攪拌軸およびアーム部のサイズを小さく設計することが可能であるという効果を得ることができる。
【0046】
また、これまでの説明においては、攪拌翼20,30,40の回転数等については特に説明しなかったが、本実施形態においては、攪拌翼20,30,40が、90rpm以下の回転数で回転駆動させられる構成が好ましい。ここで、90rpm以下が好ましいのは、あまりに高い回転数とすると、種々の問題が生ずるからである。
一般的な混合乾燥機において、攪拌効果だけを考慮すれば、90rpmよりも100rpm以上で回転させることが好ましい。しかしながら、100rpm以上の回転数で作動させると、次のような問題が生ずる。
【0047】
まず第一の問題としては、攪拌翼を100rpm以上で回転させると、容器内において、ボルテックスが発生しやすくなるという点があげられる。「ボルテックス」とは、粉粒体等が、容器内周面近傍では高い位置までかき上げられ、容器中心部分では深く落ち込むような状態となる現象である。このような状態となると、容器内周面近傍の高い位置までかき上げられた粉粒体等はその位置で付着してしまい、粉粒体等に分離・偏析等が生じ、粉粒体等に対する適当な処理を行うことができなくなる。
【0048】
また、第二の問題としては、攪拌翼を100rpm以上で回転させると、粉粒体等に与えられるせん断力が大きすぎて、粉粒体等の粒子が破壊されたり、粉粒体等が容器内周面に付着等するため、粉粒体等に対する適当な処理を行うことができないという点があげられる。
【0049】
また、第三の問題としては、攪拌翼を100rpm以上で回転させるために、モータ動力の増大を図らなければならないという点があげられる。
【0050】
さらに、第四の問題としては、攪拌翼等を100rpm以上で回転させることによって、大きな攪拌熱が発生し、温度条件がシビアな製品等については、製品劣化のおそれがあるという点があげられる。
【0051】
以上の問題点の発生を防止するためには、100rpmより低い回転数が好ましい。そこで、本実施形態にかかる混合乾燥機においては、攪拌翼を90rpm以下で回転させることが好ましい。
【0052】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0053】
例えば、本実施形態においては、被処理物の回収率が高い等の種々の効果を有する攪拌翼を混合乾燥機に適用する場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、必要に応じて、濾過処理も実施可能な装置に、上述した構成を有する攪拌翼を適用することも可能である。
具体的には、容器本体の内面形状に沿ってフィルタ部を設け、かかるフィルタ部を備えた容器内に攪拌翼を設けるように構成してもよい。また、このようなフィルタ部を設ける場合には、容器本体をさらに上下(容器本体下部と容器本体上部と)に分割可能であるように構成し、フィルタ部が容器本体下部に対して着脱自在に設けられてもよい。さらに、フィルタ部は多層構造を有し、容器本体の内面に接する金網部と、金網部に積層された焼結金属部とを有するように構成されてもよい。
上記のような装置であれば、容器内にスラリー状被処理物を投入して、濾過処理、混合処理、および乾燥処理等を連続して実施可能な、濾過混合乾燥機を得ることができる。
【0054】
また、上記実施形態において、下部補強部材は、攪拌軸下部から下部補強部材までの長さ(a)と、攪拌軸の全長(b)との比(a/b)が、
a/b = 1/3〜1/10
という範囲内に設定されることが好ましい。
この好ましい構成によれば、下部領域の「密」な状態を解消できると共に、下部補強部材よりも下端側の攪拌軸に対しても十分な補強作用を得ることができる。
【0055】
さらに、上記実施形態においては、下部補強部材の開口面積は、容器本体下部に設けられた粉体排出口の開口面積と同等、あるいはそれよりも大きい面積であることが好ましい。この好ましい構成によれば、粉粒体の排出をスムーズに行うことができる。
【0056】
また、上記実施形態においては、全ての翼がパドル翼である場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。したがって、例えば、下部補強部材よりも下側の翼としては、リボン翼を用いることも可能である。このような構成によれば、リボン翼が攪拌軸を補強する部材としても機能するため、上述した攪拌軸下部から下部補強部材までの長さ(a)と、攪拌軸の全長(b)との比(a/b)をより大きくすることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、粉粒体等の被処理物の付着を防止して、被処理物の回収率を向上させるべく構成された混合乾燥機を得ることができる。また、本発明によれば、粉粒体等の被処理物の排出時間を短縮することが可能な混合乾燥機をえることができる。さらに、本発明によれば、容器中央部における混合性能を高めることが可能な混合乾燥機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる混合乾燥機の概略側面図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる混合乾燥機の容器内構造の概略図である。
【図3】図2のIII−III線矢視概略図である。
【図4】従来技術にかかる混合乾燥機の容器内構造の概略図である。
【符号の説明】
10…容器、11…容器本体、11a…本体側フランジ、12…蓋体、12a…蓋体側フランジ、13…投入部、14…駆動手段、15…観測口、17…駆動軸、17a…駆動軸側フランジ、18…回転軸、18a…回転軸側フランジ
20,30,40…攪拌翼、21,31,41…攪拌軸、22〜26,32〜36,42〜46…翼本体部、51,52,53…アーム部、60…上部補強部材、70…下部補強部材
Claims (4)
- 容器と、前記容器内に投入された被処理物を攪拌し得る攪拌翼とを備えた混合乾燥機であって、
前記攪拌翼が、前記容器内壁に沿って設けられた複数の攪拌軸と、前記攪拌軸に固着された翼本体部とを用いて構成され、
前記容器内の上方位置にて回転駆動する回転軸と、前記攪拌軸とが、前記容器内の上方位置に設けられたアーム部を用いて連結されている
ことを特徴とする混合乾燥機。 - 前記容器内の上方位置に、前記攪拌軸および前記アーム部を補強するための上部補強部材が設けられており、前記上部補強部材が、環状に形成されている
請求項1に記載の混合乾燥機。 - 前記容器内の下方位置に、前記攪拌軸を補強するための下部補強部材が設けられている
請求項1または2に記載の混合乾燥機。 - 前記翼本体部がパドル形状を有する
請求項1から3のいずれか1項に記載の混合乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003133177A JP2004333094A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 混合乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003133177A JP2004333094A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 混合乾燥機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004333094A true JP2004333094A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33507810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003133177A Withdrawn JP2004333094A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | 混合乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004333094A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108669224A (zh) * | 2018-05-03 | 2018-10-19 | 芜湖裕优机械科技有限公司 | 一种具有搅拌功能的粮食烘干机 |
CN109621781A (zh) * | 2018-12-30 | 2019-04-16 | 天津药物研究院药业有限责任公司 | 一种药用搅拌釜及其使用方法 |
CN109900092A (zh) * | 2019-03-12 | 2019-06-18 | 范桂英 | 一种大米精加工用烘干装置 |
-
2003
- 2003-05-12 JP JP2003133177A patent/JP2004333094A/ja not_active Withdrawn
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