JP2004330988A

JP2004330988A - Seat belt device

Info

Publication number: JP2004330988A
Application number: JP2003132552A
Authority: JP
Inventors: Takashi Santo; 崇山藤; Daisuke Yamamura; 大輔山村; Kazuyuki Fukushima; 一之福島; Takashi Niimi; 崇新見
Original assignee: WAKAMIYA KOGYO KK; Mitsubishi Motors Corp
Current assignee: WAKAMIYA KOGYO KK; Mitsubishi Motors Corp
Priority date: 2003-05-12
Filing date: 2003-05-12
Publication date: 2004-11-25
Anticipated expiration: 2023-05-12
Also published as: JP4217761B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a seat belt device for preventing the seat belt position from accidentally displacing even when a curtain air back inflates. <P>SOLUTION: This seat belt device fixes the position of the seat belt 3 having a vertical movement function using a lock button 27 of a vertical slide operation type in which the upper position is set at a lock position and the lower position is set a lock release position. The vehicle rear side part of the lock button 27 in a slider member 15 is molded to provide a projection 28 along the entire surface on the vehicle rear side of the lock button 27 so that the upper end of the projection 28 is substantially the same as the upper end of the lock button 27 at the lock position or the upper end of the projection 28 lies on the upper side of the vehicle. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、アンカの位置調節が可能なシートベルト装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
乗用車（車両）には、衝突から乗員を保護するために、シートベルト装置が装備されている。こうしたシートベルト装置のうち、フロントシートの乗員を保護するシートベルト装置の多くは、リトラクタから延びるシートベルトをセンターピラーに設けられた肩アンカで下方へ折り返して、車室内へ引き出し、この引き出されたシートベルトの途中にタングを保持させる構造が用いられている。
【０００３】
シートベルトを装着する際には、乗員の上体の前面を横切るようにシートベルトを引き出し、タングをバックルに装着（接続）することにより、乗員の上体がシートベルトで拘束されるようになっている。
【０００４】
なお、センターピラーに設けられる肩アンカには、フロントシートに着座する乗員の体格に合わせてシートベルトを適切に装着できるように、上下方向に移動可能とされたものがある。詳細には、肩アンカの上方にロックボタンが設けられ、該ロックボタンが肩アンカの下方への移動が不能な通常位置から車両下方に押し下げられると肩アンカの上下移動が可能となり、肩アンカを所定の位置まで移動させた後でロックボタンを通常位置まで戻すことで、肩アンカの位置が再び固定される。これにより、乗員が肩アンカの位置を簡単に調整可能とされている。
【０００５】
また、乗員を車両事故等から保護する装置として、シートベルトのほかにエアバックが挙げられる。特に、特許文献１に記載される車両の側部に設置されるカーテンエアバックは、車両側部に対する衝撃から乗員を保護するための乗員保護装置である。
【０００６】
カーテンエアバッグ装置は、車室内のルーフサイドレールを覆うトリムの内側にインフレータと共にエアバッグを格納させてなり、車両側部から衝撃が加わるとインフレータの作動によりエアバッグが膨張し、該エアバッグがトリムから下方へカーテン状に展開して、乗員の側部と車体との間へ進入し、乗員を保護する機能を有する。
【０００７】
【特許文献１】
特開２００１−５８５５６号公報
【０００８】
図４は、前述する肩アンカの上下位置を調節するロックボタンをセンターピラーに備えた車両において、カーテンエアバックが車室内に展開する様子を示した概略図である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
同図に示すように、上記ロックボタンをセンターピラーに備えた車両では、カーテンエアバッグ２０は、展開時には車両下方へカーテン状に展開するが、展開する際にロックボタン１８との接触により、シートベルト３のロックが解除されてしまうおそれがある。すなわち、車両下方へ展開するカーテンエアバック２０により、上下スライド操作式のロックボタン１８が車両下方へ押し下げられてしまう場合があり、この場合にはシートベルト３のロックが解除されてシートベルト３の設定位置が車両下方へずれてしまうおそれがあるといった問題がある。
【００１０】
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、カーテンエアバックが展開しても不用意にシートベルト位置がずれないようにしたシートベルト装置を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題解決するための手段】
上記課題を解決する第１の発明は、車体を構成するピラー部と、
前記ピラー部に上下移動可能に設置されたシートベルト保持部と、
前記ピラー部に設置され、前記シートベルト保持部の少なくとも下方への移動を不能にするロック位置と該ロック位置から車両下方に押し下げられ前記シートベルト保持部の少なくとも下方への移動を可能にするロック解除位置との間を移動可能なロックボタンと、
前記ピラー部上方に設置され、車体への衝撃荷重入力時に前記ピラー部の車室内側面に沿って車両下方に展開するエアバッグとを有するシートベルト装置において、
前記エアバック展開時に、該エアバックによって前記ロックボタンが前記ロック位置から前記ロック解除位置へ移動されることを防止する突起部を前記ピラー部に設けたことを特徴とするシートベルト装置である。
【００１２】
上下スライド操作式のロックボタンが、カーテンエアバックの展開により車両下方へ押し下げられてしまうことを防止する機能（移動防止機能）を有する突起部を、ピラー（ピラートリム等）に設けることで、シートベルトのロック解除に伴う不用意なシートベルトの設定位置のずれを防止する。
【００１３】
上記課題を解決する第２の発明は、第１の発明に係るシートベルト装置において、前記突起部は、前記ロックボタン近傍の上方部位に設けられることを特徴とするシートベルト装置である。
【００１４】
不用意なシートベルトのロック解除を防止する突起部を、ロックボタン近傍の上方部位に設けることにより、突起部の有する移動防止機能をより効果的なものとする。
【００１５】
上記課題を解決する第３の発明は、第１の発明に係るシートベルト装置において、前記突起部は、前記ロックボタン近傍の車両前方側部位又は車両後方側部位の少なくとも一方に設けられることを特徴とするシートベルト装置である。
【００１６】
突起部をロックボタン近傍の車両前方側部位又は車両後方側部位の少なくとも一方に設けることにより、移動防止機能を維持しつつ、通常のロックボタンの操作が妨げられることを防止する。特に、突起部をロックボタンの車両後方側に設けることにより、ロックボタンの通常の操作性にほとんど影響を与えることなく移動防止機能を発揮させる。
【００１７】
上記課題を解決する第４の発明は、第３の発明に係るシートベルト装置において、前記突起部の上端は、前記ロック位置におけるロックボタンの上端と略同じかそれよりも上方側にまで形成されていることを特徴とするシートベルト装置である。
【００１８】
突起部の形状を、その上端がロック位置におけるロックボタンの上端と同じかそれよりも上方側にまで及ぶ形状とすることにより、展開するカーテンエアバックがロックボタンよりも先に突起部に接触して、ロックボタンへの接触を防止し、より確実に移動防止機能を発揮させる。
【００１９】
上記課題を解決する第５の発明は、第３又は第４の発明に係るシートベルト装置において、前記突起部は、前記ロックボタンの車両後方側に設けられることを特徴とするシートベルト装置である。
【００２０】
突起部をロックボタンの車両後方側に設けることにより、移動防止機能を発揮させつつ、通常のロックボタンの操作が妨げられることをより適切に防止する。
【００２１】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明の実施形態に係るシートベルト装置をカーテンエアバックと共に車内側から示した概略外観図であり、特に上下移動するスライダー部分を示してある。なお、同図には、展開したカーテンエアバックとシートベルト装置との干渉を示すため、カーテンエアバック２０については展開している途中の様子を示してある。また、同図に示すシートベルト装置は運転手席側のピラーに設置されたシートベルト装置である。
【００２２】
同図に示すように、シートベルト３は、ピラーを構成するスライダー部材１５に設けられた開口部１５ａを通してピラートリム２の内側から車室内に引き出されている。なお、従来の技術で説明するように、ピラートリム２の内部にはガイド機構及びガイド機構に取付けられたシートベルト保持部としての肩アンカがあり、ロックボタン２７の操作によりガイド機構における可動台がガイドレール部材に沿って上下移動することができるようになっている。
【００２３】
図２は、車両のセンターピラーに装着されたシートベルト装置の概略内部構造図である。同図を用いて、シートベルト装置の説明及びシートベルト位置調整機構の説明をする。
【００２４】
同図に示すように、センターピラー１を構成するセンターピラーインナーパネル１ａ（一部しか図示せず）の前面（車室内側）が、例えば断面がハット形をなした合成樹脂製のトリム２（センターピラー用）で覆ってあり、センターピラーインナーパネル１ａとトリム２とが対向配置されている。トリム２の前面部分における上方には、シートベルト位置調節用の開口部２ａが形成されている。
【００２５】
一方、シートベルト３を引出し可能に巻き取るリトラクタ４からは、トリム２とセンターインナーパネル１ａとの間に沿って上方ヘシートベルト３が引き出されている。トリム２の開口部２ａとこれと向き合うセンターピラーインナーパネル１ａの上部との間には、肩アンカ５が内蔵されており、リトラクタ４からのシートベルト３の端部が、この肩アンカ５に到達している。
【００２６】
ガイド機構６は、センターピラーインナーパネル１ａの上部の前面に設置された上下方向に延びる帯形のガイドレール部材７と、同ガイドレール部材７に組付く該レール部材７に沿って移動可能な可動台８と、該可動台８の上端部に搭載されたロック部９とを有している。
【００２７】
ロック部９は、ガイドレール部材７における所望のレール位置においてロックの解除が可能な常閉形のロック機構（図示しない）で形成してある。肩アンカ５は、アンカボルト１１により可動台８の前面下部に車体前後方向に回動自在に固定されている。
【００２８】
肩アンカ構造の一部として、肩アンカ５の前面側にはスライダー部材１５が組み合わせてあり、このスライダー部材１５はトリム２の開口部２ａを塞ぎトリム２の前面壁の内面にならうように配置されている。このスライダー部材１５は、可動台８の各部に配設されていて、スライダー部材１５をトリム２の内面に沿って上下方向に移動させるのと一緒に可動台８が上下に変位するようにしてある。また、スライダー部材１５の肩アンカ５と向き合う部分には、シートベルト３をピラートリム２の内側から車室内に引き出すための開口部１５ａが設けられている。
【００２９】
また、スライダー部材１５のうち、開口部１５ａの直上の部分には、ロック部９を収める凹状に突き出たロックボタン１８が形成されている。ロックボタン１８は、上下スライド操作式のロックボタンであり、上方位置をロック位置とし、下方位置をロック解除位置としてある。
【００３０】
このロックボタン１８の裏面が該ロックボタン１８の変位をロック方向及びロック解除方向に変換させるロック部９と接続されていて、ロックボタン１８を下方へスライド操作するとロック部９のロックが解除され、ロックボタン１８を上方へ戻すと再びロック部９がロックされるようにしてある。
【００３１】
図３は、ガイド機構の概略断面図であり、特にロック部のロック機構について説明する図である。同図に基づいて、ロック部９のロック機構を説明する。同図（ａ）に示すように、ロック部９を有する可動台８が移動可能に設けられたガイドレール部材７には、シートベルト位置を段階的に固定するための複数の孔部２３が一定間隔で設けられている。ロック部９に内蔵されたロック用ピン２１は、バネ２５により常時孔部２３に挿入される状態となっており、ロック用ピン２１が孔部２３に挿入されることにより、可動部８は車両下方へスライドしないようにガイドレール部材７における所定の位置に固定される。
【００３２】
スライダー部材１５に設けられたロックボタン１８は、ロックボタン１８を車両下方へ操作することにより、ロック部９に内蔵されたノブ２２を車両下方へスライドさせるようにロック部９と接続されている。
【００３３】
図３（ｂ）に示すように、ノブ２２のロックボタン操作方向側には傾斜部２２ａが形成されており、ノブ２２が車両下方（ロックボタン操作方向）へスライドする際に、ロック用ピン２１に設けられた凸部２４が傾斜部２２ａに沿ってロック解除方向へ移動することによりロック用ピン２１自体がバネ２５の付勢に逆らって孔部２３から抜け出る。この結果、ロック部９におけるロックが解除され可動台８はガイドレール部材７にそってスライドすることができるようになる。
【００３４】
すなわち、スライダー部材１５は、ロックボタン２７を車両下方へ引き下げる（ロック解除位置）ことにより、ピラートリム２に沿って一定の範囲を段階的に移動することができる。また、ロックボタン２７を車両下方へ引き下げながら所望の位置を選択した後、ロックボタン２７を車両上方へ戻す（ロック位置）ことにより、シートベルト３が所望の位置に固定される。
【００３５】
ここで、本実施形態では、突起部２８がスライダー部材１５におけるロックボタン２７の近傍に設けられている。突起部２８は、ロックボタン２７の車両後方側の全面に沿って、突起部２８の上端がロック位置におけるロックボタン２７の上端よりも車両上側となるように、スライダー部材１５に一体的にロックボタン２７の車両後方側部位を形成している。なお、突起部２８がスライダー部材１５の表面から突出する高さは、ロックボタン２７の高さと略同じか若干高くなるようにする。また、突起部２８の上端は、ロック位置となるロックボタン２７の上端よりも少し下方であっても、エアバック展開時にエアバック下端によりロックボタン２７が押し下げられることが防止できる位置であればよい。
【００３６】
突起部２８を設けたことにより、カーテンエアバッグ２０が車両下方へ展開する際にまず突起部２８と接触して車室内側へ押されるため、展開するカーテンエアバッグ２０がロックボタン２７を押し下げることを防ぐことができる。この結果、車両下方へ展開するカーテンエアバック２０により、シートベルト３のロックが解除されてシートベルト３の設定位置が車両下方へずれてしまうことを防止することができる。
【００３７】
突起部２８の本実施形態に示す以外の設置場所としては、ロックボタン２７の近傍であってその上部付近に設置しても又ロックボタン２７近傍の車両前方側に設置しても、同様にカーテンエアバック２０によるロック解除を防止することができる。突起部２８がロックボタン２７の車両上方にある場合には、展開するカーテンエアバック２０がまず最初にロックボタン２７上部付近の突起部と接触して、車室内へ押し出されるため、その下方に存在するロックボタン２７と接触することはより確実に防止される。また、突起部２８がロックボタン２７近傍の車両前方側か車両後方側に設けられている場合には、ロックボタンの通常操作時に邪魔にならずロックボタンの操作性が向上する。
【００３８】
しかしながら、ロックボタン２７が配設されたセンターピラーは、フロントシートに着座する乗員から見て斜め後方に位置するため、シートベルト３の設定位置を変更するためロックボタン２７をスライド操作する際には、ロックボタン２７の上端部を車両前方から指を掛けて操作する場合が多い。したがって、突起部をロックボタン近傍の車両後方側に設置した場合には、車両上方や車両前方に設けられている場合に比べて、ロックボタンの操作性がより向上する。
【００３９】
本実施形態では、ロックボタン２７の車両後方側部位にのみ突起部２８設けたため、ロックボタン２７の車両前方からの操作性を確保したまま、カーテンエアバック２０によるシートベルト３の設定位置のずれを防止することができる。
【００４０】
【発明の効果】
第１の発明によれば、シートベルト保持部の少なくとも下方への移動を不能にするロック位置と該ロック位置から車両下方に押し下げられシートベルト保持部の少なくとも下方への移動を可能にするロック解除位置との間を移動可能なロックボタンを有するシートベルト装置において、上下スライド操作式のロックボタンが、カーテンエアバックの展開により車両下方へ押し下げられてしまうことを防止する機能（移動防止機能）を有する突起部を、ピラーに設けることで、シートベルトのロック解除に伴う不用意なシートベルトの設定位置のずれを防止することができる。この結果、カーテンエアバックの展開により、不用意にシートベルトの設定位置がずれて、シートベルトが弛んでしまうことを防止することができる。
【００４１】
また、第２の発明によれば、不用意なシートベルトのロック解除を防止する突起部を、ロックボタン近傍の上方部位に設けることにより、突起部の有する移動防止機能をより効果的なものとすることができる。
【００４２】
また、第３の発明によれば、不用意なシートベルトのロック解除を防止する突起部を、ロックボタン近傍の車両前方側部位又は車両後方側部位の少なくとも一方に設けることにより、移動防止機能を維持しつつ、通常のロックボタン操作が妨げられることを防止することができる。特に、突起部をロックボタンの車両後方側に設けることにより、ロックボタンの通常の操作性にほとんど影響を与えることなく移動防止機能を発揮させることができる。
【００４３】
また、第４の発明によれば、突起部の上端を、ロック位置におけるロックボタンの上端と略同じかそれよりも上方側にまで形成することにより、展開するカーテンエアバックがロックボタンよりも先に突起部に接触して、ロックボタンへの接触を防止し、より確実に移動防止機能を発揮させることができる。
【００４４】
また、第５の発明によれば、突起部をロックボタンの車両後方側に設けることにより、移動防止機能を発揮させつつ、通常のロックボタンの操作が妨げられることをより適切に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るシートベルト装置の概略外観図である。
【図２】車両のセンターピラーに装着されたシートベルト装置の概略内部構造図である。
【図３】シートベルト装置のガイド機構の概略断面図である。
【図４】従来の一例に係るシートベルト装置の概略外観図である。
【符号の説明】
１センターピラー
１ａセンターピラーインナーパネル
２センターピラー用トリム
２ａ開口部
３シートベルト
４リトラクタ
５肩アンカ
６ガイド機構
７ガイドレール部材
８可動台
９ロック部
１１アンカボルト
１５スライダー部材
１５ａ開口部
１８ロックボタン
２０カーテンエアバック
２１ロック用ピン
２２ノブ
２２ａ傾斜部
２３孔部
２４凸部
２５バネ
２７ロックボタン
２８突起部
２９肩アンカ取付部[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a seat belt device capable of adjusting the position of an anchor.
[0002]
[Prior art]
A passenger car (vehicle) is equipped with a seat belt device in order to protect an occupant from a collision. Among these seat belt devices, many of the seat belt devices for protecting the front seat occupant are folded down by a shoulder anchor provided on the center pillar and pulled out into the passenger compartment, and then pulled out. A structure in which a tongue is held in the middle of the seat belt is used.
[0003]
When wearing the seat belt, pull the seat belt across the front of the passenger's upper body and attach (connect) the tongue to the buckle so that the passenger's upper body is restrained by the seat belt. ing.
[0004]
Some shoulder anchors provided on the center pillar are movable in the vertical direction so that the seat belt can be properly worn according to the physique of the occupant seated on the front seat. Specifically, a lock button is provided above the shoulder anchor, and when the lock button is pushed downward from the normal position where the shoulder anchor cannot be moved downward, the shoulder anchor can be moved up and down. After moving to a predetermined position, the position of the shoulder anchor is fixed again by returning the lock button to the normal position. As a result, the occupant can easily adjust the position of the shoulder anchor.
[0005]
In addition to a seat belt, an air bag can be cited as a device for protecting an occupant from a vehicle accident or the like. In particular, the curtain airbag installed on the side portion of the vehicle described in Patent Document 1 is an occupant protection device for protecting the occupant from an impact on the vehicle side portion.
[0006]
The curtain airbag device is configured such that an airbag is stored together with an inflator inside a trim that covers a roof side rail in a vehicle interior. When an impact is applied from the side of the vehicle, the airbag is inflated by the operation of the inflator, and the airbag is It expands downward from the trim in the form of a curtain, enters between the side of the occupant and the vehicle body, and has a function of protecting the occupant.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-58556
FIG. 4 is a schematic view showing a state in which the curtain airbag is deployed in the vehicle interior in a vehicle provided with a lock button for adjusting the vertical position of the shoulder anchor described above in the center pillar.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
As shown in the figure, in a vehicle equipped with the lock button on the center pillar, the curtain airbag 20 is deployed in a curtain shape downward when deployed, but the seat is brought into contact with the lock button 18 during deployment. There is a risk that the belt 3 may be unlocked. That is, the curtain airbag 20 that extends downward in the vehicle may push down the lock button 18 that is slid up and down. In this case, the seat belt 3 is unlocked and the seat belt 3 is unlocked. There is a problem that the set position may be shifted downward in the vehicle.
[0010]
The present invention has been made in view of the above situation, and an object of the present invention is to provide a seat belt device that prevents the seat belt position from being inadvertently shifted even when a curtain airbag is deployed.
[0011]
[Means for solving the problems]
A first invention for solving the above-described problem is a pillar portion constituting a vehicle body,
A seat belt holding part installed on the pillar part so as to be vertically movable;
A lock position that is installed in the pillar portion and that disables at least the downward movement of the seat belt holding portion, and a lock that allows the seat belt holding portion to move at least downward by being pushed downward from the lock position to the vehicle lower side. A lock button that can be moved between release positions;
In the seat belt device having an airbag installed above the pillar portion and deployed below the vehicle along the side surface of the pillar portion when the impact load is applied to the vehicle body,
The seat belt device according to claim 1, wherein a protrusion is provided on the pillar portion for preventing the lock button from being moved from the locked position to the unlocked position by the airbag when the airbag is deployed.
[0012]
By providing a protrusion (pillar trim, etc.) on the pillar that has a function that prevents the up / down sliding lock button from being pushed down by the deployment of the curtain airbag (moving prevention function). Prevents inadvertent displacement of the seat belt setting position due to unlocking of the seat belt.
[0013]
A second invention that solves the above problem is the seat belt device according to the first invention, wherein the protrusion is provided in an upper portion near the lock button.
[0014]
Providing a protrusion that prevents inadvertent unlocking of the seat belt at an upper portion in the vicinity of the lock button makes the movement prevention function of the protrusion more effective.
[0015]
According to a third invention for solving the above-mentioned problem, in the seat belt device according to the first invention, the protrusion is provided in at least one of a vehicle front side portion and a vehicle rear side portion near the lock button. The seat belt device.
[0016]
Providing the protrusion on at least one of the vehicle front side portion and the vehicle rear side portion near the lock button prevents a normal operation of the lock button from being hindered while maintaining the movement prevention function. In particular, by providing the protrusion on the vehicle rear side of the lock button, the movement preventing function is exhibited without substantially affecting the normal operability of the lock button.
[0017]
According to a fourth invention for solving the above-mentioned problems, in the seat belt device according to the third invention, the upper end of the projection is formed to be substantially the same as or higher than the upper end of the lock button in the lock position. This is a seat belt device.
[0018]
By making the shape of the protrusion so that its upper end is the same as or higher than the upper end of the lock button in the locked position, the deploying curtain airbag comes into contact with the protrusion before the lock button. This prevents contact with the lock button, and more reliably prevents movement.
[0019]
A fifth invention for solving the above-mentioned problems is the seat belt apparatus according to the third or fourth invention, wherein the protrusion is provided on the vehicle rear side of the lock button. .
[0020]
By providing the protrusion on the vehicle rear side of the lock button, it is possible to more appropriately prevent the operation of the normal lock button from being hindered while exhibiting the movement prevention function.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a schematic external view showing a seat belt device according to an embodiment of the present invention from a vehicle inner side together with a curtain airbag, and particularly shows a slider portion that moves up and down. In the figure, in order to show interference between the deployed curtain airbag and the seat belt device, the curtain airbag 20 is shown in the middle of being deployed. Further, the seat belt apparatus shown in the figure is a seat belt apparatus installed in a pillar on the driver's seat side.
[0022]
As shown in the figure, the seat belt 3 is pulled out from the inside of the pillar trim 2 into the vehicle compartment through an opening 15a provided in the slider member 15 constituting the pillar. As described in the prior art, the pillar trim 2 includes a guide mechanism and a shoulder anchor as a seat belt holding portion attached to the guide mechanism, and the movable table in the guide mechanism is guided by the operation of the lock button 27. It can move up and down along the rail member.
[0023]
FIG. 2 is a schematic internal structure diagram of the seat belt device mounted on the center pillar of the vehicle. The seat belt device and the seat belt position adjusting mechanism will be described with reference to FIG.
[0024]
As shown in the figure, the front side (vehicle interior side) of a center pillar inner panel 1a (only a part of which is shown) constituting the center pillar 1 has a trim 2 made of, for example, a synthetic resin having a hat-shaped cross section ( The center pillar inner panel 1a and the trim 2 are arranged to face each other. Above the front surface of the trim 2, an opening 2a for adjusting the seat belt position is formed.
[0025]
On the other hand, from the retractor 4 that winds up the seat belt 3 so that it can be pulled out, the upper seat belt 3 is pulled out along the space between the trim 2 and the center inner panel 1a. A shoulder anchor 5 is built in between the opening 2a of the trim 2 and the upper portion of the center pillar inner panel 1a facing it, and the end of the seat belt 3 from the retractor 4 reaches this shoulder anchor 5. doing.
[0026]
The guide mechanism 6 is a belt-shaped guide rail member 7 that is installed on the front surface of the upper portion of the center pillar inner panel 1 a and extends in the vertical direction, and is movable along the rail member 7 that is assembled to the guide rail member 7. It has a base 8 and a lock part 9 mounted on the upper end of the movable base 8.
[0027]
The lock portion 9 is formed by a normally closed lock mechanism (not shown) capable of releasing the lock at a desired rail position in the guide rail member 7. The shoulder anchor 5 is fixed to the lower portion of the front surface of the movable base 8 by an anchor bolt 11 so as to be rotatable in the longitudinal direction of the vehicle body.
[0028]
As a part of the shoulder anchor structure, a slider member 15 is combined on the front side of the shoulder anchor 5, and this slider member 15 closes the opening 2 a of the trim 2 and is arranged so as to follow the inner surface of the front wall of the trim 2. Has been. The slider member 15 is disposed in each part of the movable table 8 so that the movable table 8 is displaced vertically along with the slider member 15 being moved in the vertical direction along the inner surface of the trim 2. . Further, an opening 15 a for pulling out the seat belt 3 from the inside of the pillar trim 2 into the vehicle interior is provided at a portion of the slider member 15 facing the shoulder anchor 5.
[0029]
Further, a lock button 18 protruding in a concave shape for accommodating the lock portion 9 is formed in a portion of the slider member 15 immediately above the opening 15a. The lock button 18 is an up / down slide operation type lock button, and an upper position is a lock position and a lower position is a lock release position.
[0030]
The back surface of the lock button 18 is connected to a lock portion 9 that converts the displacement of the lock button 18 into a lock direction and a lock release direction. When the lock button 18 is slid downward, the lock portion 9 is unlocked, When the lock button 18 is returned upward, the lock unit 9 is locked again.
[0031]
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of the guide mechanism, and is a view for explaining the lock mechanism of the lock portion. Based on the figure, the lock mechanism of the lock part 9 is demonstrated. As shown in FIG. 5A, the guide rail member 7 provided with a movable base 8 having a lock portion 9 is movably provided with a plurality of holes 23 for fixing the position of the seat belt in stages. It is provided at intervals. The lock pin 21 built in the lock portion 9 is always inserted into the hole portion 23 by the spring 25. When the lock pin 21 is inserted into the hole portion 23, the movable portion 8 becomes a vehicle. The guide rail member 7 is fixed at a predetermined position so as not to slide downward.
[0032]
The lock button 18 provided on the slider member 15 is connected to the lock unit 9 so as to slide the knob 22 incorporated in the lock unit 9 downward of the vehicle by operating the lock button 18 downward of the vehicle.
[0033]
As shown in FIG. 3B, an inclined portion 22a is formed on the lock button operation direction side of the knob 22, and when the knob 22 slides downward (in the lock button operation direction), the lock pin 21 is formed. When the convex portion 24 provided in is moved in the unlocking direction along the inclined portion 22 a, the locking pin 21 itself comes out of the hole portion 23 against the bias of the spring 25. As a result, the lock in the lock portion 9 is released, and the movable base 8 can slide along the guide rail member 7.
[0034]
That is, the slider member 15 can move in a certain range stepwise along the pillar trim 2 by lowering the lock button 27 downward (lock release position). Further, after selecting the desired position while lowering the lock button 27 downward in the vehicle, the seat belt 3 is fixed at the desired position by returning the lock button 27 upward (lock position).
[0035]
Here, in the present embodiment, the protruding portion 28 is provided in the vicinity of the lock button 27 in the slider member 15. The protrusion 28 is integrated with the slider member 15 so that the upper end of the protrusion 28 is on the upper side of the vehicle with respect to the upper end of the lock button 27 at the lock position along the entire rear surface of the lock button 27. 27 vehicle rear side portions are formed. The height at which the protruding portion 28 protrudes from the surface of the slider member 15 is set to be substantially the same as or slightly higher than the height of the lock button 27. Further, the upper end of the protrusion 28 may be a position that can prevent the lock button 27 from being pushed down by the lower end of the airbag when the airbag is deployed, even if it is slightly below the upper end of the lock button 27 that becomes the lock position. .
[0036]
By providing the protruding portion 28, when the curtain airbag 20 is deployed to the lower side of the vehicle, the curtain airbag 20 first contacts the protruding portion 28 and is pushed to the vehicle interior side, so that the deployed curtain airbag 20 depresses the lock button 27. Can be prevented. As a result, it is possible to prevent the seatbelt 3 from being unlocked and the set position of the seatbelt 3 from being shifted downward in the vehicle by the curtain airbag 20 that extends downward in the vehicle.
[0037]
The installation location of the protrusion 28 other than that shown in the present embodiment is similar to the curtain whether it is installed in the vicinity of the lock button 27 and in the vicinity of the lock button 27 or on the vehicle front side in the vicinity of the lock button 27. Unlocking by the airbag 20 can be prevented. When the protrusion 28 is located above the lock button 27, the deploying curtain airbag 20 first comes into contact with the protrusion near the upper portion of the lock button 27 and is pushed out into the vehicle interior. Contacting the lock button 27 is more reliably prevented. Further, when the protrusion 28 is provided on the vehicle front side or the vehicle rear side in the vicinity of the lock button 27, the operability of the lock button is improved without disturbing the normal operation of the lock button.
[0038]
However, since the center pillar provided with the lock button 27 is located obliquely rearward when viewed from the occupant seated on the front seat, when the lock button 27 is slid to change the set position of the seat belt 3. In many cases, the upper end of the lock button 27 is operated with a finger from the front of the vehicle. Therefore, when the protrusion is installed on the vehicle rear side in the vicinity of the lock button, the operability of the lock button is further improved as compared with the case where the protrusion is provided above the vehicle or in front of the vehicle.
[0039]
In the present embodiment, since the protrusion 28 is provided only on the vehicle rear side portion of the lock button 27, the setting position of the seat belt 3 by the curtain airbag 20 is shifted while the operability of the lock button 27 from the front of the vehicle is secured. Can be prevented.
[0040]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the invention, the lock position that disables at least the downward movement of the seat belt holding portion, and the unlocking that allows the seat belt holding portion to move at least downward by being pushed down from the lock position to the vehicle lower side. In a seat belt device having a lock button that can be moved between positions, a function (a movement prevention function) for preventing the lock button of the up / down slide operation type from being pushed down by the deployment of the curtain airbag. By providing the protrusion having the pillar on the pillar, it is possible to prevent an inadvertent shift in the seat belt setting position associated with the unlocking of the seat belt. As a result, it is possible to prevent the seat belt from being inadvertently shifted due to the deployment of the curtain airbag and the seat belt to be loosened.
[0041]
In addition, according to the second invention, by providing a protrusion that prevents inadvertent unlocking of the seat belt at an upper part in the vicinity of the lock button, the movement preventing function of the protrusion is more effective. can do.
[0042]
Further, according to the third invention, the movement preventing function is provided by providing the protrusion for preventing inadvertent unlocking of the seat belt in at least one of the vehicle front side portion and the vehicle rear side portion near the lock button. While maintaining, it is possible to prevent the normal lock button operation from being hindered. In particular, by providing the protruding portion on the vehicle rear side of the lock button, the movement preventing function can be exhibited without substantially affecting the normal operability of the lock button.
[0043]
According to the fourth aspect of the present invention, the upper end of the protrusion is formed to be substantially the same as or higher than the upper end of the lock button at the lock position, so that the curtain airbag to be deployed is ahead of the lock button. It is possible to prevent the movement of the lock button from being brought into contact with the protrusion by preventing the contact with the lock button.
[0044]
According to the fifth invention, by providing the protrusion on the vehicle rear side of the lock button, it is possible to more appropriately prevent the operation of the normal lock button from being hindered while exhibiting the movement preventing function. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic external view of a seat belt device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic internal structure diagram of a seat belt device mounted on a center pillar of a vehicle.
FIG. 3 is a schematic sectional view of a guide mechanism of the seat belt device.
FIG. 4 is a schematic external view of a seat belt device according to a conventional example.
[Explanation of symbols]
1 Center Pillar 1a Center Pillar Inner Panel 2 Center Pillar Trim 2a Opening 3 Seat Belt 4 Retractor 5 Shoulder Anchor 6 Guide Mechanism 7 Guide Rail Member 8 Movable Base 9 Locking Part 11 Anchor Bolt 15 Slider Member 15a Opening 18 Lock Button 20 Curtain airbag 21 Lock pin 22 Knob 22a Inclined portion 23 Hole portion 24 Convex portion 25 Spring 27 Lock button 28 Projection portion 29 Shoulder anchor attachment portion

Claims

車体を構成するピラー部と、
前記ピラー部に上下移動可能に設置されたシートベルト保持部と、
前記ピラー部に設置され、前記シートベルト保持部の少なくとも下方への移動を不能にするロック位置と該ロック位置から車両下方に押し下げられ前記シートベルト保持部の少なくとも下方への移動を可能にするロック解除位置との間を移動可能なロックボタンと、
前記ピラー部上方に設置され、車体への衝撃荷重入力時に前記ピラー部の車室内側面に沿って車両下方に展開するエアバッグとを有するシートベルト装置において、
前記エアバック展開時に、該エアバックによって前記ロックボタンが前記ロック位置から前記ロック解除位置へ移動されることを防止する突起部を前記ピラー部に設けたことを特徴とするシートベルト装置。A pillar part constituting the vehicle body;
A seat belt holding part installed on the pillar part so as to be vertically movable;
A lock position that is installed in the pillar portion and that disables at least the downward movement of the seat belt holding portion, and a lock that allows the seat belt holding portion to move at least downward by being pushed downward from the lock position to the vehicle lower side. A lock button that can be moved between release positions;
In the seat belt device having an airbag installed above the pillar portion and deployed below the vehicle along the side surface of the pillar portion when the impact load is applied to the vehicle body,
The seat belt device according to claim 1, wherein a protrusion is provided on the pillar portion for preventing the lock button from being moved from the locked position to the unlocked position by the airbag when the airbag is deployed.

請求項１に記載するシートベルト装置において、
前記突起部は、前記ロックボタン近傍の上方部位に設けられることを特徴とするシートベルト装置。In the seat belt device according to claim 1,
The seat belt device according to claim 1, wherein the protrusion is provided at an upper portion in the vicinity of the lock button.

請求項１に記載するシートベルト装置において、
前記突起部は、前記ロックボタン近傍の車両前方側部位又は車両後方側部位の少なくとも一方に設けられることを特徴とするシートベルト装置。In the seat belt device according to claim 1,
The protrusion is provided on at least one of a vehicle front side portion and a vehicle rear side portion in the vicinity of the lock button.

請求項３に記載するシートベルト装置において、
前記突起部の上端は、前記ロック位置におけるロックボタンの上端と略同じかそれよりも上方側にまで形成されていることを特徴とするシートベルト装置。In the seat belt device according to claim 3,
The seat belt device according to claim 1, wherein an upper end of the protrusion is formed to be substantially the same as or higher than the upper end of the lock button at the lock position.

請求項３又は４に記載するシートベルト装置において、
前記突起部は、前記ロックボタンの車両後方側に設けられることを特徴とするシートベルト装置。The seat belt device according to claim 3 or 4,
The protrusion is provided on a vehicle rear side of the lock button.