JP2004326145A - 監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】中央監視装置と接続される複数の端末器4により、定常または非定常状態の監視中に端末器が非定常状態を検知した場合、その時点で各端末器の取り付け位置を特定しにくく効果的にブザー手段を吹鳴可能とする。
【解決手段】定常または非定常の状態を監視する複数の端末器2〜4および1台の中央処理装置21と、端末器2〜4および中央処理装置21との間で定常状態または非定常状態に関するデータの送信および受信を行うデータ通信手段6と、端末器2〜4にて警報音を鳴らすブザー手段20とを備え、中央処理装置21は、定常または非定常状態の監視中に、端末器2〜4から非定常状態である信号を受信した場合、非定常状態を送信した端末器に加えて非定常状態を送信しない端末器のブザー手段20を短い時間だけ動作させた後にこれらを停止させ、その後に非定常状態を送信した端末器のブザー手段20のみを動作させる。
【選択図】 図2
【解決手段】定常または非定常の状態を監視する複数の端末器2〜4および1台の中央処理装置21と、端末器2〜4および中央処理装置21との間で定常状態または非定常状態に関するデータの送信および受信を行うデータ通信手段6と、端末器2〜4にて警報音を鳴らすブザー手段20とを備え、中央処理装置21は、定常または非定常状態の監視中に、端末器2〜4から非定常状態である信号を受信した場合、非定常状態を送信した端末器に加えて非定常状態を送信しない端末器のブザー手段20を短い時間だけ動作させた後にこれらを停止させ、その後に非定常状態を送信した端末器のブザー手段20のみを動作させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末器からの非定常信号に基づいて中央処理装置から自動通報を行う監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、窃盗犯罪の増加に伴い、住居における監視システムの需要が増加している。従来この種の監視システムは、侵入者検知用のセンサ端末器と警報を発する中央処理装置との組み合わせからなり、中央処理装置は、各センサ端末器より侵入発生などの非定常状態を受け付けると(例えば使用者が警備サービスを契約している)警備会社の外線電話へ自動的に通報し、中央処理装置との間で音声通話、あるいは、中央処理装置に接続しているカメラの映像をFAX信号に変換するなどして警備会社に送信するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、最近では、カメラの映像を確認する機能を廃して、各センサ端末器と中央処理装置との間で簡易的な通話機能(宅内インターホン機能)を備えた安価な監視システムも提案されており、以下、その構成について説明する。
【0004】
図9は、従来この種の監視システムのシステムブロック図であり、1は中央処理装置、2〜4は端末器である。これら中央処理装置1と端末器2〜4の間は、後述する無線による通信手段によって通信が行われる。
【0005】
図10は中央処理装置1の内部ブロック図である。5は制御手段、6はデータ通信手段、7は音声を変復調して通信を行う音声通信手段、8はデータ通信手段6からの出力を受けて外線電話に接続して音声通信手段7を公衆回線に接続する公衆回線接続手段。9は電話回線に接続するための外線接続部、10は1全体の状態を表示する表示部、11は中央処理装置1全体の動作を設定する設定部である。12は音声通信手段6から出力される音声を拡声する音声出力手段、13は中央処理装置から端末器に対して音声を送信するための音声入力手段である。
【0006】
図11は端末器2〜4の内部ブロック図である。14は侵入検知手段で(図示はしないが)人を検知するセンサーの場合では、赤外線の受発光部を設けており、端末器2〜4の周囲1〜3mに発光した赤外線出力の変化に応じて非定常状態を検知するものであり、窓の開閉状態を検知するセンサーの場合では、窓の開閉により磁石の近接の変化に応じて非定常状態を検知するものである。
【0007】
つまり、この端末器を宅内の窓近傍あるいは居間などに設置することにより、外部から宅内への侵入を検知することができる。
【0008】
15は端末制御部で、侵入検知手段14からの非定常信号、すなわち侵入が発生したという情報を、中央処理装置1に対して自らの端末器コードと共に、データ通信手段16を用いて無線によって送信するものである。17は音声通信手段で、中央処理装置1との間で音声信号を通信する。18は音声出力手段で、音声通信手段17によって受信・復調された音声信号を拡声するものである。19は音声入力手段で、これによって端末器2周辺の音声は集音され、音声通信手段17で変調されて中央処理装置1に送信される。20は端末器2〜4自体で警報音を吹鳴するブザー手段である。
【0009】
以上の構成に基づいて動作を説明する。使用者の外出時において、中央処理装置1の設定部11により警戒モードを設定することにより、制御手段5は、データ通信手段6に対して端末器2〜4を警戒モードに切り替えるよう信号を出力し、端末器2〜4のデータ通信手段16を介して端末制御部15は(それまでの)非警戒モードから警戒モードに切り替えるのと同時に、侵入検知手段14からの信号を受付け可能な状態にする。
【0010】
警戒動作中において端末器2〜4が設置されている宅内の窓近傍あるいは居間に外部から宅内への侵入があると侵入検知手段14が動作し、端末器2〜4におけるデータ通信手段16に対して非定常状態発生の信号が出力される。データ通信手段16はこの信号を受けると中央処理装置1のデータ通信手段6に対して信号を発信する。この信号は、まず自らの端末器のアドレスコードと侵入が発生したという旨の状態コードを順次送信する。中央処理装置1では、中央処理装置1のデータ通信手段6においてこの送信信号を受信し、どの端末器からの信号かを判別し、さらには侵入発生した旨の信号を受信する。この信号に基づき、中央処理装置1は非定常状態発生の信号を出力した端末器に対してデータ通信手段6を介して警報音を鳴らすよう出力し、非定常状態発生の信号を出力した端末器のデータ通信手段16がこれを受信すると端末制御部15はブザー手段20を動作させ警報音を発する。
【0011】
一方、中央処理装置1は公衆回線接続手段8を動作させ、外線接続部9から予め登録された電話番号に対応した宅外の電話機との通話構成が確立する。これによって端末器の周辺の音声を、音声入力手段19を通じて宅外の電話機でモニタすることができるようになり、周辺状況の傍受が可能となる。また、必要な場合は電話機を通じて音声出力手段18から使用者の音声によって侵入者に対して威嚇を行うわけである。
【0012】
ここで課題となるのは、使用者(家人)が端末器2〜4を設置した自宅に帰宅した場合である。つまり、家人が帰宅時に宅内の中央処理装置1の設定部11にて警戒モードより非警戒モードに切り替える前に、宅内に設置している警戒中の端末器2〜4に使用者が(不審者の宅内侵入として)検知されてしまうのである。
【0013】
この課題に関しては新たな提案がされており、図12に示す制御手段5の要部動作を示すフローチャートを用いて説明する。
【0014】
警戒動作を開始すると、中央処理装置1は端末器2〜4の侵入検知手段14が非定常状態を検知するのを待つが、ここでは(わかりやすく説明するために一律に玄関のドアに取り付けた)端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知した例を挙げる。図12のフローチャートに示すように、S1にて端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知すると、S2〜S4にて端末器2のブザー手段20にて短い警報音(約1秒間)を鳴らした後に、S5にて1分間の停止期間をもうけ、S6にてS5の停止期間中に使用者が中央処理装置1の設定部11にて警戒モードを非警戒モードに切り替えた場合(つまり警戒解除の操作を行った場合)には警戒動作を終了するが、警戒解除の操作を行わない場合には、S7にて端末器2のブザー手段20を再び動作させて本格的な警報音を鳴らす。(同時に外部に電話をかけ通報する)。これにより、端末器が不審者の外部侵入を検知した場合には短い警報音を鳴らして威嚇することにより(端末器2の設置している玄関よりさらに)宅内への侵入を思いとどまらせ、その後に本格的に警報を鳴らして不審者を追い出すわけである。一方、家人の場合には、短い警報音による威嚇は周知のことなので驚きもせず(この例では1分間の)停止期間のうちに宅内の中央処理装置1の操作にて警戒を解除するわけである。
【0015】
【特許文献1】
特開平05−290416号公報(第1−2頁、第1図)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、中央処理装置1は、非定常状態を検知した時点で非定常状態を検知した端末器のみ短い警報音を鳴らすために、この短い警報音を発した端末器の取り付けられている位置を特定されやすく、その後の(上記の例で言えば1分間の)停止期間に侵入者がその端末器を破壊することにより本格的な警報を行うことができないと言う課題を有していた。
【0017】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、警戒中に非定常状態を検知した場合、その時点で各端末器の取り付け位置を特定されることなく効果的に警報ブザーを吹鳴可能な監視システムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の監視システムは、定常または非定常の状態を監視する複数の端末器および1台の中央処理装置と、前記端末器および前記中央処理装置との間で前記定常状態または非定常状態に関するデータの送信および受信を行うデータ通信手段と、前記端末器にて警報音を鳴らすブザー手段とを備え、前記中央処理装置は、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の前記ブザー手段を所定時間だけ動作させた後に停止させ、その後に前記非定常状態を送信した端末器の前記ブザー手段を動作させるようにしたものである。これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器のみならず他の端末器のブザー手段も用いて一斉に短い時間の警報音を発するため、複数の警報音が宅内に共鳴して各端末器の取り付け位置を特定されにくくするのと同時に宅内への侵入者に対して効果的に威嚇ができ、その後の停止期間を経て非定常状態を検知した端末器による本格的な警報を行うことを可能とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、定常または非定常の状態を監視する複数の端末器および1台の中央処理装置と、前記端末器および前記中央処理装置との間で前記定常状態または非定常状態に関するデータの送信および受信を行うデータ通信手段と、前記端末器にて警報音を鳴らすブザー手段とを備え、前記中央処理装置は、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の前記ブザー手段を所定時間だけ動作させた後に停止させ、その後に前記非定常状態を送信した端末器の前記ブザー手段を動作させるようにしたものであり、これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器のみならず他の端末器のブザー手段も用いて一斉に短い時間の警報音を発するため、複数の警報音が宅内に共鳴して各端末器の取り付け位置を特定されることなく効果的に威嚇ができ、その後の停止期間を経て非定常状態を検知した端末器による本格的な警報が可能になるというものである。
【0020】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の監視システムにて、中央処理装置は、使用者の操作により前記ブザー手段を動作させる時間を設定する第1の操作入力手段を備え、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の前記ブザー手段を前記第1の操作入力手段により設定した時間だけ動作させるようにしたものであり、これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器に加えて他の端末器のブザー手段による警報ブザーの吹鳴時間を各端末器を設置する環境に応じて(中央処理装置の操作設定手段にて)自由に設定が可能となる。つまり、閑静な住宅街では短めのブザー吹鳴時間を設定し、反面、周囲の音がうるさい歓楽街では長めのブザー吹鳴時間を設定するなど状況に応じたブザー吹鳴時間を設定可能にするというものである。
【0021】
請求項3に記載の発明は、請求項1〜2に記載の監視システムにて、中央処理装置は、使用者の操作により前記端末器の中で特定の端末器を設定する第2の操作入力手段を備え、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の中で前記第2の操作入力手段により設定した特定の端末器の前記ブザー手段を所定時間だけ動作させるようにしたものであり、これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器に加えて短時間の警報ブザーを鳴らす端末器を(中央処理装置の操作設定手段にて)自由に設定することが可能となる。つまり、幼児が就寝しているなどの事情により騒音を嫌う特定の部屋に設置している端末器は、その他の端末器にて非定常状態を検知した場合の短時間警報ブザーは鳴らさないようにするなど端末器別に警報ブザー吹鳴の重みづけを設定可能にするというものである。
【0022】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の監視システムの少なくとも一つの手段をコンピュータに実行させるためのプログラムである。この構成によれば、監視システムは、定常または非定常状態の監視中に、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態を検知した場合、非定常状態を検知した端末器に加えて他の端末器のブザーを短時間吹鳴するため、複数の警報音が宅内に共鳴して各端末器の取り付け位置を特定されることなく効果的な威嚇を可能にするものである。また、プログラムであるのでマイコンなどを用いて本発明の監視システムの一部あるいは全てを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布が簡単にできる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図1〜8を参照しながら説明する。なお、上記従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0024】
(実施例1)
図1は、本実施例1の監視システムのシステムブロック図、図2は、本発明の実施例1の中央処理装置の内部ブロック図、図3は、本発明の実施例1の端末器2〜4の内部ブロック図であり、図4は、中央処理装置21の要部動作を示すフローチャートである。図1〜3に示すように、中央処理装置21以外は従来例と同じ構成である。
【0025】
以上のように構成された監視システムについて、以下その動作、作用を説明する。
【0026】
警戒動作を開始すると、中央処理装置1は端末器2〜4の侵入検知手段14が非定常状態を検知するのを待つが、ここでは従来例と同様に(わかりやすく説明するために)玄関のドアに取り付けた端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知した例を挙げて説明する。
【0027】
その他、侵入検知手段14には人体を検知する人感センサーがあり、この場合は赤外線の受発光部を設けてセンサーの周囲1〜3mに発光した赤外線出力の変化に応じて非定常状態を検知する訳である。
【0028】
図4のフローチャートに示すように、S1にて端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知すると、S2にて端末器2のブザー手段20のブザー吹鳴を開始し、S8にて端末器3のブザー手段20のブザー吹鳴を開始し、S9にて端末器4のブザー手段20のブザー吹鳴を開始し、S3にて(本格的な警報前の事前警報という意味合いから)プレ警報と称する1秒間の短い警報音を吹鳴させ、S4およびS10にて吹鳴中のブザーを停止させ、S5にて1分間の停止期間を設ける。
【0029】
ここで、S6にてS5の停止期間中に使用者(家人)が宅内の中央処理装置1の設定部11にて警戒モードを非警戒モードに切り替えた場合(つまり警戒解除の操作を行った場合)には警戒動作を終了するが、警戒解除の操作を行わない場合には、S7にて端末器2のブザー手段20を再び動作させて本格的な警報音を鳴らす。これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器のみならず他の端末器のブザー手段も用いて一斉に短い時間の警報音を発するため、複数の警報音が宅内に共鳴して各端末器の取り付け位置を特定されにくく非定常状態を検知した端末器を宅内への侵入者に破壊される恐れを軽減できるばかりか、宅内に設置したすべての端末器からの威嚇音により侵入者に対して効果的に威嚇ができ、その後の停止期間を経て非定常状態を検知した端末器による本格的な警報ができる。
【0030】
補足するが、近年の犯罪事情を鑑みると、外部からの不審者が短時間のうちに宅内奥の居間まで侵入する場合が多く、監視システムが外部からの不審者に対して如何にして宅内侵入を防ぐか(例として仮に玄関まで入られても如何にして居間まで侵入するのを思いとどまらせるか)という点も重要な要素になっており、その意味でもいずれかの端末器が非定常状態を検知した時点で一斉に短時間の警報ブザーを吹鳴することは大きな効果が期待できる。一方で、上記の例で挙げた停止期間を経て、非定常状態を検知した端末器のみで本格的な警報ブザーを連続的に吹鳴するのは侵入した不審者を追い払う意味合いも大きいが、非定常状態を検知した端末器の周囲(例えば玄関のドアや、ベランダなど)は破壊されている場合も多く(近隣の住民など)周囲の人に対して侵入のあった場所(破壊箇所)を速やかに伝える重要な役割があるため、いずれかの端末器が非定常状態を検知した時点で一斉に短時間の警報ブザーを吹鳴することにより(最終的に本格的な警報ブザーを吹鳴する)非定常状態を検知した端末器を見つけにくくする上でも大きな効果が期待できる。
【0031】
なお、本実施例では、端末器が一斉に短時間の警報ブザーを吹鳴する時間、および、停止時間を具体的に示したが、これらの時間は特に限定するものでなく監視システムの目的応じて自由に設定しても構わない。
【0032】
また、本実施例では、端末器の台数を具体的に示したが、台数は特に限定するものではなく、端末器のアドレスコードと状態コードを特定できる限りにおいては、端末器の台数は何台でも構わない。
【0033】
(実施例2)
図5は、本発明の実施例2の中央処理装置の内部ブロック図、図6は、中央処理装置21の要部動作を示すフローチャートである。図5に示すように、第1の操作入力手段25は使用者の操作により端末器2〜4のブザー手段20を動作させる警報ブザーを吹鳴する時間を設定するものである。その他は、制御手段24以外は実施例1と同じ構成である。
【0034】
以上のように構成された監視システムについて、以下その動作、作用を説明する。
【0035】
図6のフローチャートに示すように、上記実施例1に加えた処理はS11およびS12である。
【0036】
警戒動作を開始して、S1にて端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知すると、S2およびS8およびS9にて端末器2〜4のブザー手段20のブザー吹鳴を開始し、S11にて使用者が第1の操作入力手段25にて予め設定したブザー手段20を吹鳴する時間tを呼び出し、S12にて呼び出した時間tだけ(本実施例では1秒間であるが)短い警報音を吹鳴させ、S4およびS10にて吹鳴中のブザーを停止させる。これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器に加えて他の端末器のブザー手段による警報ブザーの吹鳴時間を各端末器を設置する環境に応じて(中央処理装置の操作設定手段にて)自由に設定が可能となる。つまり、閑静な住宅街では短めのブザー吹鳴時間を設定し、反面、周囲の音がうるさい歓楽街では長めのブザー吹鳴時間を設定するなど状況に応じたブザー吹鳴時間を設定できる。
【0037】
なお、本実施例では、端末器が一斉に短時間の警報ブザーを吹鳴する時間を端末器2〜4共通の時間としたが端末器毎に設定しても構わない。
【0038】
(実施例3)
図7は、本実施例3の中央処理装置の内部ブロック図、図8は、中央処理装置21の要部動作を示すフローチャートである。図7に示すように、第2の操作入力手段27は使用者の操作により前記端末器の中で特定の端末器を設定するものであり、具体的には、他の端末器が非定常状態を検知した場合に連動して短時間の警報ブザーを吹鳴するか否かを端末器毎に設定する。(端末器別に設定した情報は保持され、制御手段26により呼び出しが可能である)。その他は、制御手段26以外は実施例2と同じ構成である。
【0039】
以上のように構成された監視システムについて、以下その動作、作用を説明する。
【0040】
図8のフローチャートに示すように、上記実施例2に加えた処理はS13〜S15である。
【0041】
警戒動作を開始して、S1にて端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知すると、S2にて端末器2のブザー手段20のブザー吹鳴を開始し、S13にて使用者が第2の操作入力手段27にて予め設定した端末器毎に短時間の警報ブザーを吹鳴するか否かの情報を一括して呼び出し、S14およびS15にて第2の操作入力手段27の設定内容に応じて端末器3〜4の短時間の警報ブザーを吹鳴する。これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器に加えて短時間の警報ブザーを鳴らす端末器を(中央処理装置の操作設定手段にて)自由に設定することが可能となる。つまり、幼児が就寝しているなどの事情により騒音を嫌う特定の部屋に設置している端末器は、その他の端末器にて非定常状態を検知した場合の短時間警報ブザーは鳴らさないようにするなど端末器別に短時間の警報ブザーの入り切りを設定できる。
【0042】
なお、上述の実施例において第一の操作入力手段25と第二の操作入力手段27とをひとつにしてもよい。また、この操作入力手段により1回目のブザー手段の動作から2回目のブザー手段が動作するまでの時間(図4で言えばS5の1分間)も操作入力するようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、監視システムは、定常または非定常の状態を監視する複数の端末器および1台の中央処理装置と、前記端末器および前記中央処理装置との間で前記定常状態または非定常状態に関するデータの送信および受信を行うデータ通信手段と、前記端末器にて警報音を鳴らすブザー手段とを備え、前記中央処理装置は、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の前記ブザー手段を所定時間だけ動作させた後に停止させ、その後に前記非定常状態を送信した端末器の前記ブザー手段を動作させるようにしたものであり、これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器のみならず他の端末器のブザー手段も用いて一斉に短い時間の警報音を発するため、複数の警報音が宅内に共鳴して各端末器の取り付け位置を特定されることなく効果的に威嚇ができ、その後の停止期間を経て非定常状態を検知した端末器による本格的な警報ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のシステムブロック図
【図2】本発明の実施例1の中央処理装置の内部ブロック図
【図3】本発明の実施例1の端末器2〜4の内部ブロック図
【図4】本発明の実施例1の中央処理装置の動作フローチャート
【図5】本発明の実施例2の中央処理装置の内部ブロック図
【図6】本発明の実施例2の中央処理装置の動作フローチャート
【図7】本発明の実施例3の中央処理装置の内部ブロック図
【図8】本発明の実施例3の中央処理装置の動作フローチャート
【図9】従来の監視システムのシステムブロック図
【図10】従来の監視システムの中央処理装置の内部ブロック図
【図11】従来の監視システムの端末器2〜3の内部ブロック図
【図12】従来の中央処理装置の動作フローチャート
【符号の説明】
2、3、4 端末器
6 データ通信手段
7 音声通信手段
8 公衆回線接続手段(通信回線接続装置または外線接続手段)
10 表示手段
11 設定部
12 音声出力手段
13 音声入力手段
14 侵入検知手段
21 中央処理装置
22 制御手段
23 端末制御部
20 ブザー手段
25 第一の操作入力手段
27 第二の操作入力手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末器からの非定常信号に基づいて中央処理装置から自動通報を行う監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、窃盗犯罪の増加に伴い、住居における監視システムの需要が増加している。従来この種の監視システムは、侵入者検知用のセンサ端末器と警報を発する中央処理装置との組み合わせからなり、中央処理装置は、各センサ端末器より侵入発生などの非定常状態を受け付けると(例えば使用者が警備サービスを契約している)警備会社の外線電話へ自動的に通報し、中央処理装置との間で音声通話、あるいは、中央処理装置に接続しているカメラの映像をFAX信号に変換するなどして警備会社に送信するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、最近では、カメラの映像を確認する機能を廃して、各センサ端末器と中央処理装置との間で簡易的な通話機能(宅内インターホン機能)を備えた安価な監視システムも提案されており、以下、その構成について説明する。
【0004】
図9は、従来この種の監視システムのシステムブロック図であり、1は中央処理装置、2〜4は端末器である。これら中央処理装置1と端末器2〜4の間は、後述する無線による通信手段によって通信が行われる。
【0005】
図10は中央処理装置1の内部ブロック図である。5は制御手段、6はデータ通信手段、7は音声を変復調して通信を行う音声通信手段、8はデータ通信手段6からの出力を受けて外線電話に接続して音声通信手段7を公衆回線に接続する公衆回線接続手段。9は電話回線に接続するための外線接続部、10は1全体の状態を表示する表示部、11は中央処理装置1全体の動作を設定する設定部である。12は音声通信手段6から出力される音声を拡声する音声出力手段、13は中央処理装置から端末器に対して音声を送信するための音声入力手段である。
【0006】
図11は端末器2〜4の内部ブロック図である。14は侵入検知手段で(図示はしないが)人を検知するセンサーの場合では、赤外線の受発光部を設けており、端末器2〜4の周囲1〜3mに発光した赤外線出力の変化に応じて非定常状態を検知するものであり、窓の開閉状態を検知するセンサーの場合では、窓の開閉により磁石の近接の変化に応じて非定常状態を検知するものである。
【0007】
つまり、この端末器を宅内の窓近傍あるいは居間などに設置することにより、外部から宅内への侵入を検知することができる。
【0008】
15は端末制御部で、侵入検知手段14からの非定常信号、すなわち侵入が発生したという情報を、中央処理装置1に対して自らの端末器コードと共に、データ通信手段16を用いて無線によって送信するものである。17は音声通信手段で、中央処理装置1との間で音声信号を通信する。18は音声出力手段で、音声通信手段17によって受信・復調された音声信号を拡声するものである。19は音声入力手段で、これによって端末器2周辺の音声は集音され、音声通信手段17で変調されて中央処理装置1に送信される。20は端末器2〜4自体で警報音を吹鳴するブザー手段である。
【0009】
以上の構成に基づいて動作を説明する。使用者の外出時において、中央処理装置1の設定部11により警戒モードを設定することにより、制御手段5は、データ通信手段6に対して端末器2〜4を警戒モードに切り替えるよう信号を出力し、端末器2〜4のデータ通信手段16を介して端末制御部15は(それまでの)非警戒モードから警戒モードに切り替えるのと同時に、侵入検知手段14からの信号を受付け可能な状態にする。
【0010】
警戒動作中において端末器2〜4が設置されている宅内の窓近傍あるいは居間に外部から宅内への侵入があると侵入検知手段14が動作し、端末器2〜4におけるデータ通信手段16に対して非定常状態発生の信号が出力される。データ通信手段16はこの信号を受けると中央処理装置1のデータ通信手段6に対して信号を発信する。この信号は、まず自らの端末器のアドレスコードと侵入が発生したという旨の状態コードを順次送信する。中央処理装置1では、中央処理装置1のデータ通信手段6においてこの送信信号を受信し、どの端末器からの信号かを判別し、さらには侵入発生した旨の信号を受信する。この信号に基づき、中央処理装置1は非定常状態発生の信号を出力した端末器に対してデータ通信手段6を介して警報音を鳴らすよう出力し、非定常状態発生の信号を出力した端末器のデータ通信手段16がこれを受信すると端末制御部15はブザー手段20を動作させ警報音を発する。
【0011】
一方、中央処理装置1は公衆回線接続手段8を動作させ、外線接続部9から予め登録された電話番号に対応した宅外の電話機との通話構成が確立する。これによって端末器の周辺の音声を、音声入力手段19を通じて宅外の電話機でモニタすることができるようになり、周辺状況の傍受が可能となる。また、必要な場合は電話機を通じて音声出力手段18から使用者の音声によって侵入者に対して威嚇を行うわけである。
【0012】
ここで課題となるのは、使用者(家人)が端末器2〜4を設置した自宅に帰宅した場合である。つまり、家人が帰宅時に宅内の中央処理装置1の設定部11にて警戒モードより非警戒モードに切り替える前に、宅内に設置している警戒中の端末器2〜4に使用者が(不審者の宅内侵入として)検知されてしまうのである。
【0013】
この課題に関しては新たな提案がされており、図12に示す制御手段5の要部動作を示すフローチャートを用いて説明する。
【0014】
警戒動作を開始すると、中央処理装置1は端末器2〜4の侵入検知手段14が非定常状態を検知するのを待つが、ここでは(わかりやすく説明するために一律に玄関のドアに取り付けた)端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知した例を挙げる。図12のフローチャートに示すように、S1にて端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知すると、S2〜S4にて端末器2のブザー手段20にて短い警報音(約1秒間)を鳴らした後に、S5にて1分間の停止期間をもうけ、S6にてS5の停止期間中に使用者が中央処理装置1の設定部11にて警戒モードを非警戒モードに切り替えた場合(つまり警戒解除の操作を行った場合)には警戒動作を終了するが、警戒解除の操作を行わない場合には、S7にて端末器2のブザー手段20を再び動作させて本格的な警報音を鳴らす。(同時に外部に電話をかけ通報する)。これにより、端末器が不審者の外部侵入を検知した場合には短い警報音を鳴らして威嚇することにより(端末器2の設置している玄関よりさらに)宅内への侵入を思いとどまらせ、その後に本格的に警報を鳴らして不審者を追い出すわけである。一方、家人の場合には、短い警報音による威嚇は周知のことなので驚きもせず(この例では1分間の)停止期間のうちに宅内の中央処理装置1の操作にて警戒を解除するわけである。
【0015】
【特許文献1】
特開平05−290416号公報(第1−2頁、第1図)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、中央処理装置1は、非定常状態を検知した時点で非定常状態を検知した端末器のみ短い警報音を鳴らすために、この短い警報音を発した端末器の取り付けられている位置を特定されやすく、その後の(上記の例で言えば1分間の)停止期間に侵入者がその端末器を破壊することにより本格的な警報を行うことができないと言う課題を有していた。
【0017】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、警戒中に非定常状態を検知した場合、その時点で各端末器の取り付け位置を特定されることなく効果的に警報ブザーを吹鳴可能な監視システムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の監視システムは、定常または非定常の状態を監視する複数の端末器および1台の中央処理装置と、前記端末器および前記中央処理装置との間で前記定常状態または非定常状態に関するデータの送信および受信を行うデータ通信手段と、前記端末器にて警報音を鳴らすブザー手段とを備え、前記中央処理装置は、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の前記ブザー手段を所定時間だけ動作させた後に停止させ、その後に前記非定常状態を送信した端末器の前記ブザー手段を動作させるようにしたものである。これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器のみならず他の端末器のブザー手段も用いて一斉に短い時間の警報音を発するため、複数の警報音が宅内に共鳴して各端末器の取り付け位置を特定されにくくするのと同時に宅内への侵入者に対して効果的に威嚇ができ、その後の停止期間を経て非定常状態を検知した端末器による本格的な警報を行うことを可能とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、定常または非定常の状態を監視する複数の端末器および1台の中央処理装置と、前記端末器および前記中央処理装置との間で前記定常状態または非定常状態に関するデータの送信および受信を行うデータ通信手段と、前記端末器にて警報音を鳴らすブザー手段とを備え、前記中央処理装置は、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の前記ブザー手段を所定時間だけ動作させた後に停止させ、その後に前記非定常状態を送信した端末器の前記ブザー手段を動作させるようにしたものであり、これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器のみならず他の端末器のブザー手段も用いて一斉に短い時間の警報音を発するため、複数の警報音が宅内に共鳴して各端末器の取り付け位置を特定されることなく効果的に威嚇ができ、その後の停止期間を経て非定常状態を検知した端末器による本格的な警報が可能になるというものである。
【0020】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の監視システムにて、中央処理装置は、使用者の操作により前記ブザー手段を動作させる時間を設定する第1の操作入力手段を備え、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の前記ブザー手段を前記第1の操作入力手段により設定した時間だけ動作させるようにしたものであり、これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器に加えて他の端末器のブザー手段による警報ブザーの吹鳴時間を各端末器を設置する環境に応じて(中央処理装置の操作設定手段にて)自由に設定が可能となる。つまり、閑静な住宅街では短めのブザー吹鳴時間を設定し、反面、周囲の音がうるさい歓楽街では長めのブザー吹鳴時間を設定するなど状況に応じたブザー吹鳴時間を設定可能にするというものである。
【0021】
請求項3に記載の発明は、請求項1〜2に記載の監視システムにて、中央処理装置は、使用者の操作により前記端末器の中で特定の端末器を設定する第2の操作入力手段を備え、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の中で前記第2の操作入力手段により設定した特定の端末器の前記ブザー手段を所定時間だけ動作させるようにしたものであり、これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器に加えて短時間の警報ブザーを鳴らす端末器を(中央処理装置の操作設定手段にて)自由に設定することが可能となる。つまり、幼児が就寝しているなどの事情により騒音を嫌う特定の部屋に設置している端末器は、その他の端末器にて非定常状態を検知した場合の短時間警報ブザーは鳴らさないようにするなど端末器別に警報ブザー吹鳴の重みづけを設定可能にするというものである。
【0022】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の監視システムの少なくとも一つの手段をコンピュータに実行させるためのプログラムである。この構成によれば、監視システムは、定常または非定常状態の監視中に、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態を検知した場合、非定常状態を検知した端末器に加えて他の端末器のブザーを短時間吹鳴するため、複数の警報音が宅内に共鳴して各端末器の取り付け位置を特定されることなく効果的な威嚇を可能にするものである。また、プログラムであるのでマイコンなどを用いて本発明の監視システムの一部あるいは全てを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布が簡単にできる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図1〜8を参照しながら説明する。なお、上記従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0024】
(実施例1)
図1は、本実施例1の監視システムのシステムブロック図、図2は、本発明の実施例1の中央処理装置の内部ブロック図、図3は、本発明の実施例1の端末器2〜4の内部ブロック図であり、図4は、中央処理装置21の要部動作を示すフローチャートである。図1〜3に示すように、中央処理装置21以外は従来例と同じ構成である。
【0025】
以上のように構成された監視システムについて、以下その動作、作用を説明する。
【0026】
警戒動作を開始すると、中央処理装置1は端末器2〜4の侵入検知手段14が非定常状態を検知するのを待つが、ここでは従来例と同様に(わかりやすく説明するために)玄関のドアに取り付けた端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知した例を挙げて説明する。
【0027】
その他、侵入検知手段14には人体を検知する人感センサーがあり、この場合は赤外線の受発光部を設けてセンサーの周囲1〜3mに発光した赤外線出力の変化に応じて非定常状態を検知する訳である。
【0028】
図4のフローチャートに示すように、S1にて端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知すると、S2にて端末器2のブザー手段20のブザー吹鳴を開始し、S8にて端末器3のブザー手段20のブザー吹鳴を開始し、S9にて端末器4のブザー手段20のブザー吹鳴を開始し、S3にて(本格的な警報前の事前警報という意味合いから)プレ警報と称する1秒間の短い警報音を吹鳴させ、S4およびS10にて吹鳴中のブザーを停止させ、S5にて1分間の停止期間を設ける。
【0029】
ここで、S6にてS5の停止期間中に使用者(家人)が宅内の中央処理装置1の設定部11にて警戒モードを非警戒モードに切り替えた場合(つまり警戒解除の操作を行った場合)には警戒動作を終了するが、警戒解除の操作を行わない場合には、S7にて端末器2のブザー手段20を再び動作させて本格的な警報音を鳴らす。これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器のみならず他の端末器のブザー手段も用いて一斉に短い時間の警報音を発するため、複数の警報音が宅内に共鳴して各端末器の取り付け位置を特定されにくく非定常状態を検知した端末器を宅内への侵入者に破壊される恐れを軽減できるばかりか、宅内に設置したすべての端末器からの威嚇音により侵入者に対して効果的に威嚇ができ、その後の停止期間を経て非定常状態を検知した端末器による本格的な警報ができる。
【0030】
補足するが、近年の犯罪事情を鑑みると、外部からの不審者が短時間のうちに宅内奥の居間まで侵入する場合が多く、監視システムが外部からの不審者に対して如何にして宅内侵入を防ぐか(例として仮に玄関まで入られても如何にして居間まで侵入するのを思いとどまらせるか)という点も重要な要素になっており、その意味でもいずれかの端末器が非定常状態を検知した時点で一斉に短時間の警報ブザーを吹鳴することは大きな効果が期待できる。一方で、上記の例で挙げた停止期間を経て、非定常状態を検知した端末器のみで本格的な警報ブザーを連続的に吹鳴するのは侵入した不審者を追い払う意味合いも大きいが、非定常状態を検知した端末器の周囲(例えば玄関のドアや、ベランダなど)は破壊されている場合も多く(近隣の住民など)周囲の人に対して侵入のあった場所(破壊箇所)を速やかに伝える重要な役割があるため、いずれかの端末器が非定常状態を検知した時点で一斉に短時間の警報ブザーを吹鳴することにより(最終的に本格的な警報ブザーを吹鳴する)非定常状態を検知した端末器を見つけにくくする上でも大きな効果が期待できる。
【0031】
なお、本実施例では、端末器が一斉に短時間の警報ブザーを吹鳴する時間、および、停止時間を具体的に示したが、これらの時間は特に限定するものでなく監視システムの目的応じて自由に設定しても構わない。
【0032】
また、本実施例では、端末器の台数を具体的に示したが、台数は特に限定するものではなく、端末器のアドレスコードと状態コードを特定できる限りにおいては、端末器の台数は何台でも構わない。
【0033】
(実施例2)
図5は、本発明の実施例2の中央処理装置の内部ブロック図、図6は、中央処理装置21の要部動作を示すフローチャートである。図5に示すように、第1の操作入力手段25は使用者の操作により端末器2〜4のブザー手段20を動作させる警報ブザーを吹鳴する時間を設定するものである。その他は、制御手段24以外は実施例1と同じ構成である。
【0034】
以上のように構成された監視システムについて、以下その動作、作用を説明する。
【0035】
図6のフローチャートに示すように、上記実施例1に加えた処理はS11およびS12である。
【0036】
警戒動作を開始して、S1にて端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知すると、S2およびS8およびS9にて端末器2〜4のブザー手段20のブザー吹鳴を開始し、S11にて使用者が第1の操作入力手段25にて予め設定したブザー手段20を吹鳴する時間tを呼び出し、S12にて呼び出した時間tだけ(本実施例では1秒間であるが)短い警報音を吹鳴させ、S4およびS10にて吹鳴中のブザーを停止させる。これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器に加えて他の端末器のブザー手段による警報ブザーの吹鳴時間を各端末器を設置する環境に応じて(中央処理装置の操作設定手段にて)自由に設定が可能となる。つまり、閑静な住宅街では短めのブザー吹鳴時間を設定し、反面、周囲の音がうるさい歓楽街では長めのブザー吹鳴時間を設定するなど状況に応じたブザー吹鳴時間を設定できる。
【0037】
なお、本実施例では、端末器が一斉に短時間の警報ブザーを吹鳴する時間を端末器2〜4共通の時間としたが端末器毎に設定しても構わない。
【0038】
(実施例3)
図7は、本実施例3の中央処理装置の内部ブロック図、図8は、中央処理装置21の要部動作を示すフローチャートである。図7に示すように、第2の操作入力手段27は使用者の操作により前記端末器の中で特定の端末器を設定するものであり、具体的には、他の端末器が非定常状態を検知した場合に連動して短時間の警報ブザーを吹鳴するか否かを端末器毎に設定する。(端末器別に設定した情報は保持され、制御手段26により呼び出しが可能である)。その他は、制御手段26以外は実施例2と同じ構成である。
【0039】
以上のように構成された監視システムについて、以下その動作、作用を説明する。
【0040】
図8のフローチャートに示すように、上記実施例2に加えた処理はS13〜S15である。
【0041】
警戒動作を開始して、S1にて端末器2の侵入検知手段14が非定常状態を検知すると、S2にて端末器2のブザー手段20のブザー吹鳴を開始し、S13にて使用者が第2の操作入力手段27にて予め設定した端末器毎に短時間の警報ブザーを吹鳴するか否かの情報を一括して呼び出し、S14およびS15にて第2の操作入力手段27の設定内容に応じて端末器3〜4の短時間の警報ブザーを吹鳴する。これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器に加えて短時間の警報ブザーを鳴らす端末器を(中央処理装置の操作設定手段にて)自由に設定することが可能となる。つまり、幼児が就寝しているなどの事情により騒音を嫌う特定の部屋に設置している端末器は、その他の端末器にて非定常状態を検知した場合の短時間警報ブザーは鳴らさないようにするなど端末器別に短時間の警報ブザーの入り切りを設定できる。
【0042】
なお、上述の実施例において第一の操作入力手段25と第二の操作入力手段27とをひとつにしてもよい。また、この操作入力手段により1回目のブザー手段の動作から2回目のブザー手段が動作するまでの時間(図4で言えばS5の1分間)も操作入力するようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、監視システムは、定常または非定常の状態を監視する複数の端末器および1台の中央処理装置と、前記端末器および前記中央処理装置との間で前記定常状態または非定常状態に関するデータの送信および受信を行うデータ通信手段と、前記端末器にて警報音を鳴らすブザー手段とを備え、前記中央処理装置は、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の前記ブザー手段を所定時間だけ動作させた後に停止させ、その後に前記非定常状態を送信した端末器の前記ブザー手段を動作させるようにしたものであり、これにより、中央処理装置が定常または非定常状態の監視中に各端末器にて非定常状態(外部からの侵入)を検知した場合、非定常状態を検知した端末器のみならず他の端末器のブザー手段も用いて一斉に短い時間の警報音を発するため、複数の警報音が宅内に共鳴して各端末器の取り付け位置を特定されることなく効果的に威嚇ができ、その後の停止期間を経て非定常状態を検知した端末器による本格的な警報ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のシステムブロック図
【図2】本発明の実施例1の中央処理装置の内部ブロック図
【図3】本発明の実施例1の端末器2〜4の内部ブロック図
【図4】本発明の実施例1の中央処理装置の動作フローチャート
【図5】本発明の実施例2の中央処理装置の内部ブロック図
【図6】本発明の実施例2の中央処理装置の動作フローチャート
【図7】本発明の実施例3の中央処理装置の内部ブロック図
【図8】本発明の実施例3の中央処理装置の動作フローチャート
【図9】従来の監視システムのシステムブロック図
【図10】従来の監視システムの中央処理装置の内部ブロック図
【図11】従来の監視システムの端末器2〜3の内部ブロック図
【図12】従来の中央処理装置の動作フローチャート
【符号の説明】
2、3、4 端末器
6 データ通信手段
7 音声通信手段
8 公衆回線接続手段(通信回線接続装置または外線接続手段)
10 表示手段
11 設定部
12 音声出力手段
13 音声入力手段
14 侵入検知手段
21 中央処理装置
22 制御手段
23 端末制御部
20 ブザー手段
25 第一の操作入力手段
27 第二の操作入力手段
Claims (4)
- 定常または非定常の状態を監視する複数の端末器および1台の中央処理装置と、前記端末器および前記中央処理装置との間で前記定常状態または非定常状態に関するデータの送信および受信を行うデータ通信手段と、前記端末器にて警報音を鳴らすブザー手段とを備え、前記中央処理装置は、定常または非定常の状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の前記ブザー手段を所定時間だけ動作させた後に停止させ、その後に前記非定常状態を送信した端末器の前記ブザー手段のみ動作させるようにした監視システム。
- 中央処理装置は、使用者の操作により端末器のブザー手段を動作させる時間を設定する第1の操作入力手段を備え、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の前記ブザー手段を前記第1の操作入力手段により設定した時間だけ動作させるようにした請求項1記載の監視システム。
- 中央処理装置は、使用者の操作により前記端末器の中で特定の端末器を設定する第2の操作入力手段を備え、定常または非定常状態の監視中に、前記端末器から非定常状態である信号を受信した場合、前記非定常状態を送信した端末器および非定常状態を送信しない前記端末器の中で前記第2の操作入力手段により設定した特定の端末器の前記ブザー手段を所定時間だけ動作させるようにした請求項1〜2のいずれか1項記載の監視システム。
- 請求項1〜3のいずれか記載の監視システムにて少なくとも一つの手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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