JP2004324611A - リザーブ容器ユニットとジェットポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】鞍型の燃料タンクにおいて、副室から主室に燃料を移送するジェットポンプと、主室のリザーブ容器外の燃料をリザーブ容器内に導入するジェットポンプを兼ね、構造を簡略化する。
【解決手段】鞍型の燃料タンク4において、主室4a内に配置されるリザーブ容器12と、燃料ポンプ16と、プレッシャレギュレータ22と、ジェットポンプ10によりユニットが構成され、ジェットポンプ10は、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料を受け入れ、逃がし燃料が第1縮流部を通過する際に生じる負圧によって副室4b内の燃料を、燃料移送管6を経由してリザーブ容器12内に導入し、逃がし燃料が第2縮流部を通過する際に生じる負圧によって主室4a内でリザーブ容器外の燃料をリザーブ容器12内に導入する。
【選択図】 図1
【解決手段】鞍型の燃料タンク4において、主室4a内に配置されるリザーブ容器12と、燃料ポンプ16と、プレッシャレギュレータ22と、ジェットポンプ10によりユニットが構成され、ジェットポンプ10は、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料を受け入れ、逃がし燃料が第1縮流部を通過する際に生じる負圧によって副室4b内の燃料を、燃料移送管6を経由してリザーブ容器12内に導入し、逃がし燃料が第2縮流部を通過する際に生じる負圧によって主室4a内でリザーブ容器外の燃料をリザーブ容器12内に導入する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関等に燃料を供給する燃料供給装置に関し、プレッシャレギュレータからの逃がし燃料の流速を利用したジェットポンプによって副室の燃料が吸引されるように構成された鞍型燃料タンクの燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】後輪駆動車や四輪駆動車では、後輪駆動のためのプロペラシャフトが車体中央部に前後方向に延びて配設されている。このため、この種の車両では、車体底部に設置する燃料タンクは、プロペラシャフトを迂回して取り囲んだ形状すなわち鞍型に形成されている。このような鞍型燃料タンクでは、プロペラシャフトを迂回する部位により、燃料ポンプにより燃料が吸引される主室と、吸引口を持たない副室とに分断されているため、ジェットポンプにおけるリターン燃料の負圧により副室から主室へ燃料を移送する構成が採用されている。
【0003】
主室にはリザーブ容器が設置され、リザーブ容器内燃料が燃料ポンプによって車両用エンジン等に供給される。車両用エンジン等に供給される燃料圧はプレッシャレギュレータによって一定圧に調整される。一定圧に調整するには過剰な燃料を逃がす必要があるところ、その逃がし燃料が持つエネルギーを利用するジェットポンプにより、リザーブ容器外燃料がリザーブ容器内に導入される。つまり、プレッシャレギュレータからの逃がし燃料を受け入れてその流速を利用して負圧を発生させ、その負圧によってリザーブ容器外燃料はリザーブ容器内に導入される。この燃料供給装置によると、燃料タンク内燃料が残り少なくなって液面が低下しても、リザーブ容器内燃料の液面は高く保たれるために、燃料タンク内燃料を最後まで利用するのに有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の燃料供給装置では、副室から主室に燃料を移送するためのジェットポンプと、主室のリザーブ容器外燃料をリザーブ容器内に導入する場合のジェットポンプが必要とされ、部品点数が多くなるだけでなく、燃料を移送する配管も多数必要となり、構造が複雑化する。また、ジェットポンプの数が多ければ、それによって発生し、燃料に混入する気泡も多くなる。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みて創作されたものであり、鞍型の燃料タンクの場合、従来は少なくとも2個必要であったジェットポンプの数を1個とすることによって全体の部品点数を減らして構造を簡略化し、ひいてはジェットポンプの数を少なくすることによって燃料を吐出する際に発生する気泡を低減し、リザーブ容器内燃料に多量の気泡が混入してしまう事態の発生を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】上記目的を解決するため、請求項1に係る燃料供給装置は、主室と副室を有するとともに副室から主室へ燃料を移送する燃料移送管を備えた鞍型の燃料タンク内に設置されて用いられるリザーブ容器ユニットである。このユニットは、主室内に配置されるリザーブ容器と、そのリザーブ容器内燃料を吸引して吐出する燃料ポンプと、その燃料ポンプから吐出される燃料の一部を逃がして燃料ポンプから吐出される燃料圧を一定圧に調整するプレッシャレギュレータと、ジェットポンプを有する。このジェットポンプは、前記プレッシャレギュレータからの逃がし燃料を受け入れ、逃がし燃料が第1縮流部を通過する際に生じる負圧によって副室内の燃料を燃料移送管を経由してリザーブ容器内に導入し、逃がし燃料が第2縮流部を通過する際に生じる負圧によって主室内でリザーブ容器外の燃料をリザーブ容器内に導入する。ここでいうリザーブ容器は、燃料タンク内に設置される燃料貯蔵用の容器をいう。また、逃がし燃料が最初に第1の縮流部を通過し、次いで第2の縮流部を通過することが有利である(請求項2)
【0007】
これにより、鞍型の燃料タンクにおいて、プレッシャレギュレータからの逃がし燃料により負圧によって、副室から主室に燃料を移送するジェットポンプと、主室のリザーブ容器外の燃料をリザーブ容器内に導入するジェットポンプを兼ね、ジェットポンプの数を1つにすることができ、構造が簡略化できる。また、ジェットポンプの数を減らすことにより、ジェットポンプから発生する気泡を最小限に抑えることができる。
【0008】
請求項3に係るジェットポンプは、主流入口と第1流入口と第2流入口と流出口と第1縮流部と第2縮流部を有する。主流入口は第1縮流部の上流に連通し、第1流入口は第1縮流部に連通し、第2流入口は第2縮流部に連通し、主流入口に流速を持った流体が流入すると、第1縮流部に生じる負圧によって第1流入口から流体を吸い込み、第2縮流部に生じる負圧によって第2流入口から流体を吸い込み、流出口から流体を吐出する。これにより、2箇所から流体を吸い込む場合においても、2つのジェットポンプを必要とせず、ジェットポンプの数を減らすことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、下記に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1) ジェットポンプは第1のジェットポンプの吐出部と第2のジェットポンプの導入口がハウジングにより一体化されて構成されている。
(形態2) ハウジングと第2のジェットポンプの導入口の接続部分はOリングで気密されている。
(形態3) リザーブ容器は樹脂で成形されており、その成形体に、ジェットポンプの取付け部と、ジェットポンプからの吐出流が衝突する壁が一体に成形されている。
(形態4) リザーブ容器は、弾性部材により燃料タンク底面に付勢されており、ジェットポンプの容器外側開口はリザーブ容器底面と燃料タンク底面間の微小な間隙に開口している。
(形態5) リザーブ容器は略筒状であり、その容器内空間に燃料ポンプとプレッシャレギュレータが収容されている。
(形態6) リザーブ容器に、ジェットポンプと燃料ポンプとプレッシャレギュレータが組み付けられている。即ち、リザーブ容器に、燃料ポンプとプレッシャレギュレータとジェットポンプの全部が予めアッシー化されている。
(形態7) セットプレートからリザーブ容器に向けて伸びる案内レールがセットプレートに一体に成形されている。
(形態8) セットプレートからリザーブ容器に向けて伸びる案内レールは平板状に形成され、中央線に沿って伸びる長孔が形成され、さらにその一部に大径の孔が形成されて両サイドが薄肉となっている脆弱部が形成されている。
(形態9) 案内レールは平板状に形成され、その先端に下方から上方に伸びるスリットが形成されている。
(形態10) リザーブ容器には案内レールを受け入れるスロットが一体的に成形されている。
(形態11) スロット内にはテーパ状の突起が形成され、案内レールは弾性変形して突起を乗り越えて案内レールの長孔に係合され、係合すると離脱することが禁止される。
(形態12) スロットの内面には金属板が配置されている。
(形態13) リザーブ容器底面には上方に突出するスナップフィットが一体に成形され、一次フィルタの周縁にはそのスナップフィットに係合する係合孔が一体に形成されている
【0010】
【実施例】本発明の第1実施例に係る燃料供給装置を図1に従って詳細に説明する。
図1に示すように、本実施例の燃料供給装置2は、一次フィルタ14、燃料ポンプ16、二次フィルタ18およびプレッシャレギュレータ22をリザーブ容器12内に配置したユニットがセットプレート30により燃料タンク4の天井に有する開口4d部に固定され、鞍型の燃料タンク4の主室4a内に設置されて構成される。一次フィルタ14と、燃料ポンプ16と、二次フィルタ18と、プレッシャレギュレータ22は、リザーブ容器12内に収容されて位置決めされてアッシー化されている。
【0011】
鞍型燃料タンク4には、ほぼ中央にプロペラシャフトを迂回して盛り上がった部分4cが形成され、燃料8が溜まるタンク室が主室4aと副室4bに分割されている。主室4aにはリザーブ容器12が設置され、燃料8が溜められる。また、プレッシャレギュレータ22から逃がし燃料をジェットポンプ10に導入する配管24と、逃がし燃料によって発生する負圧により、副室4bから燃料をリザーブ容器12に導入する燃料移送管6が設けられ、燃料移送管6が副室4bの燃料に浸っている先端部にはサクションフィルタ28が取り付けられる。また、図9に示すように、燃料移送管6が副室4bの燃料に浸っている先端部にはサクションフィルタ28は装着されなくてもよい。
【0012】
以下、図2乃至図8に基づき詳細に説明する。
一次フィルタ14は、目の細かなナイロン製の袋状フィルタと、その内部に挿入されていて袋内に一定容積を確保している樹脂製の骨格で構成されている。袋状フィルタの内部空間は燃料ポンプ16の吸入孔に連通している。一次フィルタ14は、リザーブ容器12内に収容され、リザーブ容器12の底面に沿って配置されている。図3に示すように、骨格は、袋状フィルタの底面の何箇所かをリザーブ容器12の底面に付勢する膨出部68と、袋状フィルタの底面のそれ以外の部分をリザーブ容器12の底面から僅かに離れた位置に維持する骨格本体70で構成されている。これにより、一次フィルタ14の底面とリザーブ容器12の底面間に間隔が確保され、フィルタ全面で濾過することができる。
一次フィルタ14の周縁には、リザーブ容器12の底面から上方に突出するスナップフィット60に係合する係合孔14aが一体的に形成されている。スナップフィット60に係合孔14aが係合することによって、一次フィルタ14がリザーブ容器12の底面から浮き上がることが防止され、リザーブ容器12の底面に沿った位置に維持される。
目の細かなナイロン製の袋状フィルタは、燃料から露出すると、表面張力によって燃料が目を塞ぐ。袋状フィルタの一部でも燃料に漬かっている限り、燃料に漬かっている部分から燃料がフィルタ内に侵入するために、袋状フィルタの上面が露出するほど燃料が少なくなってもなおも燃料を利用することができる。燃料中の異物は、一次フィルタ14により概ね除去され、後記する二次フィルタ18でさらに除去される。一次フィルタ14で異物が概ね除去された燃料が燃料ポンプに吸引される。
【0013】
図2に示すように、燃料ポンプ16は、ほぼ縦型円柱形状をなしており、その底部に燃料吸込み管(図示省略)を有している。燃料吸込み管(図示省略)には一次フィルタ14が接続されている。なお、燃料ポンプ16の上端部には、電気コネクタ38および燃料吐出管20が設けられている。
燃料ポンプ16は、電気コネクタ38を通じて通電されることにより駆動され、後述するリザーブ容器12内の燃料を一次フィルタ14から吸入して昇圧して燃料吐出管20から吐出する。
【0014】
燃料吐出管20にはプレッシャレギュレータ22が接続されている。プレッシャレギュレータ22は、燃料吐出管20内の圧力が所定値を超えると燃料を燃料吐出管20から逃がして燃料吐出管20内の圧力を所定値に維持するリリーフバルブであり、二次フィルタ18に供給する燃料の圧力、ひいては内燃機関へ供給する燃料の圧力を所定圧に制御する。プレッシャレギュレータ22から逃げた燃料は図2では図示しない配管によって後記するジェットポンプ10に案内される。プレッシャレギュレータ22は、後記するフィルタカバー64のプレッシャレギュレータ取付部42内に収容され、フィルタカバー64のプレッシャレギュレータ取付部42にキャップ40が組み込まれることにより、抜け止め状態で支持されている。
【0015】
燃料ポンプ16の周囲には、ドーナツ状の容器48が形成されており、そのドーナツ状の容器48内に、ドーナツ状の二次フィルタ18が収容され、ドーナツ状の容器48の上面開口を防ぐフィルタカバー64によって覆われている。ドーナツ状の容器48およびフィルタカバー64は樹脂成形品からなる。ドーナツ状の二次フィルタ18によって、ドーナツ状の容器48は内室と外室に二分され、燃料吐出管20はドーナツ状の容器48の内室に連通している。ドーナツ状の容器48の外室には燃料供給管66が連通している。燃料ポンプ16から送り出された燃料は、ドーナツ状の容器48の内室から二次フィルタ18を通過してドーナツ状の容器48の外室に至り、燃料供給管66に入る。燃料供給管66はセットプレート30を貫通して燃料タンク4外に伸びている。この実施例の場合、燃料供給管66は図1に示すデリバリパイプ26を介してインジェクタに接続されており、異物が除去された燃料が内燃機関に供給される。ドーナツ状の容器48の中空部に、その底面開口部から燃料ポンプ16が挿入されている。ドーナツ状の容器48の底部には、取り付けステー54が組み付けられることにより、燃料ポンプ16が抜け止め状態で支持されている。燃料ポンプ16と取り付けステー54との間には、クッションラバー56が介在されており、燃料ポンプ16が弾性的に支持されている。
【0016】
図4はジェットポンプ10を詳細に示したものである。樹脂成形品からなるリザーブ容器12の底面には、ジェットポンプ10aを受入れる凹所122が形成されており、リザーブ容器12の壁を貫通してその凹所に連通する開口126、118が形成されている。開口126には、もう1つのジェットポンプ10bの吐出口128がOリング114を介して接続され、ハウジング112により固定されている。これにより2つのジェットポンプ10a、10bは一体化されている。開口118はリザーブ容器12の底面と燃料タンク4aの底面との間隔に開口している。図2に示すように、リザーブ容器12の底面と燃料タンク4aの底面間には、突起58によって僅かな間隔が確保されている。
【0017】
ジェットポンプ10a、10bはそれぞれ凹所122、110に収容され、その後にそれぞれプラグ116、104が固定される。ジェットポンプ10bは、プレッシャ燃料からの逃がし燃料を受け入れる開口108と、副室4bからの燃料を受入れる開口102と、ベンチュリ130を備えている。ジェットポンプ10aは、ジェットポンプ10bの吐出口128より吐出された燃料を受け入れる開口126と、主室4aのリザーブ容器12外の燃料を受入れる開口118と、ベンチュリ120を備えている。これら2つのジェットポンプ10a、10bはハウジング112により一体に固定されている。
【0018】
開口108にはホース106が取付けられ、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料が開口108に導かれる。その燃料は矢印Aに示すように、ジェットポンプ10bのベンチュリ130を通過する。ベンチュリ130から噴出する戻り燃料の流速が速いために、ベンチュリ130の下流部には負圧が発生する。この負圧によって、矢印Bに示すように、副室4bの燃料が、燃料移送管6に接続された開口102を通過してジェットポンプ10bに吸い込まれ、ジェットポンプ10bの吐出口128から吐出される。開口128はジェットポンプ10aの開口126に接続されていて、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料と、副室4bから吸い込まれた燃料が開口126に導入される。その燃料は矢印Cに示すように、ジェットポンプ10aのベンチュリ120を通過する。ベンチュリ120から噴出する逃がし燃料の流速が速いために、ベンチュリ120の下流部には負圧が発生する。この負圧によって、矢印Dに示すように、主室4aのリザーブ容器12外の燃料が、開口118よりジェットポンプ10aに吸い込まれ、ジェットポンプ10aの吐出口124から吐出される。このようにして、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料の流速を利用して、一体化されたジェットポンプ10により、副室4bの燃料と主室4aのリザーブ容器12外の燃料を同時にリザーブ容器12内に導入する。
【0019】
ジェットポンプ10の吐出口124から吐出される燃料には多くの気泡が含まれている。これが勢い良くリザーバ容器12内へ放出されると、リザーブ容器が気泡混じりの燃料で満たされることがある。リザーブ容器12が気泡混じりの燃料で満たされると、燃料ポンプ16が多量の気泡を吸い込んでベーパロックしたり、あるいは、気泡混じりの燃料がインジェクタに供給されてしまってインジェクタから意図した量の燃料が噴射されないことがある。
【0020】
ジェットポンプが1個になったことにより、燃料中に混じる気泡の発生はかなり低減されるが、完全に消滅させるために、この実施例では、ジェットポンプ10の吐出口124を取囲んで一巡する壁52が、樹脂製のリザーブ容器12と一体に成形されている。すなわち、ジェットポンプ10からの吐出流は、一巡する壁52に取り囲まれた閉空間に放出され、その閉空間にある間に燃料から気泡が排除され、気泡が排除されてから壁52の外部に移動するようにされており、壁52の外でリザーブ容器12に内部に存在する燃料に多量の気泡が混じってしまう事態の発生を防止している。
【0021】
次にリザーブ容器12と、それを燃料タンク4の天井に有する開口部4dに固定するセットプレート30について図5乃至図7参照して説明する。セットプレート30は樹脂成形品からなり、燃料タンク4の天井の開口部4dに固定されて、燃料タンク4の開口部4dを塞ぐ略円板部30bと、円板部30bの下面から突出する円筒状の壁30aと、円筒状の壁30aから下方に伸びる一対の案内レール36a、36bを備えている。円筒状の壁30aは燃料タンク4の取り付け孔4dに嵌合可能である。図2に示されるように、セットプレート30が燃料タンク4の取り付け孔4dを塞ぐようにして装着されることによって、リザーブ容器12は燃料タンク4に配置されて位置決めされる。セットプレート30の外周縁部は、燃料タンク4の取り付け孔4dの口縁部上に図示されないシールガスケットを介して載置され、取り付け孔4dの口縁部上に図示されないボルトにより締付される。これにより、燃料タンク4にセットプレート30が固定される。
セットプレート30は、上下面に貫通するターミナルを備えた電気コネクタ32とを有している。セットプレート30の電気コネクタ32には、セットプレート30の下面側において燃料ポンプ16の電気コネクタ38が電気的に接続されている。また、セットプレート30の電気コネクタ32には、セットプレート30の上面側において図示しない給電用コネクタに電気的に接続される。
【0022】
図5に良く示すように、セットプレート30の円筒状の壁30aから、一対の案内レール36a、36bが伸びている。各案内レール36a、36bは平板状に形成されている。各案内レール36a、36bの中央線に沿って長孔74が形成されている。長孔74の上端には大径の穴34が形成されており、大径の穴34の両サイドは薄肉の脆弱部72となっている。各案内レール36a、36bの先端には、下端から上方に伸びるスリット76が形成されている。スリット76は長孔74の両サイドに形成されている。
【0023】
図6に良く示されるように、リザーブ容器12には、一対の案内レール36a、36bを受入れる鞘状のスロット44a、44bが用意されており、リザーブ容器12は一対の案内レール36a、36bに沿ってセットプレート30に接近したり離反したりする。鞘状スロット44a、44b内には案内レール36a、36bが一方方向にのみ摺動可能としたテーパ状突起46a、46bが設けられ、セットプレート30とリザーブ容器12を組付ける際には、案内レール36a、36bが弾性変形してテーパ状突起46a、46bを乗り越える。通常使用時には、セットプレート30とリザーブ容器12が離反しないように、案内レール36a、36bの長孔74の端部にテーパ状突起46a、46bが係合される。
【0024】
案内レール36a、36bを受入れる鞘状のスロット44a、44bの内側には金属板78が配置されている。これにより、案内レール36a、36bと、それを受け入れるリザーブ容器側のスロット44a、44bが摺動するときに、軋み音などが発生するのを防止できる。金属板78の材質は特に限定されるものではないが、本実施例においては腐食しにくいステンレスを選択した。
【0025】
セットプレート30とリザーブ容器12の間には、図2では図示されない圧縮スプリングがセットされており、リザーブ容器12は燃料タンク4の底面に付勢されている。燃料タンク4は樹脂でブロー成形されており、残存燃料量や気温の変化によって変形する。リザーブ容器12は、燃料タンク4に変形に抗して、常時、燃料タンク4の底面に付勢されている。
【0026】
燃料タンク4に激しい加速度が加わったとき、リザーブ容器12が燃料タンク4に対して相対的に変位しようとする。このとき、案内レール36a、36bが強固であると、リザーブ容器12が燃料タンク4に対して変位するときに、セットプレート30の円板部30bが破壊されることがある。特に、案内レール36a、36bの付け根において円板部30bが破壊されることがある。円板部30bが破壊されると、燃料タンク4から燃料が漏れ出す可能性がある。本実施例では、案内レール36a、36bに脆弱部72が形成されており、燃料タンク4に激しい加速度が加わってリザーブ容器12が燃料タンク4に対して相対的に変位する場合には、先に脆弱部72が破壊されるために円板部30bが破壊されることがない。脆弱部72が用意されていることによって燃料タンク4が損傷して燃料が漏れ出すことが防止される。なお、脆弱部72が破壊されても、燃料ポンプを駆動するための電気ケーブルや、燃料を供給するホース類が繋がっており、作動しつづけることができる。即ち、エンジンに燃料を送りつづけることができ、自動車は安全を確保するのに必要な走行をすることができる。
【0027】
図7はリザーブ容器12を平面視した図である。スナップフィット60は2個あれば、一次フィルタ14をリザーブ容器12の底面に沿って配置しておくことができる。消泡用の壁52は、ジェットポンプ10の吐出口124の周りを一巡している。その高さは、リザーブ容器12の側壁よりも低い。壁52の形状は特に限定されるものではないが、平面視したときに角がない形状、例えばビーン(豆)型、略楕円形状若しくは略円形状が好ましい。角があると、燃料中に混入した気泡が角部に集中する可能性があるからである。
【0028】
一巡する壁52の中央部に隔壁50が形成されており、ジェットポンプ10からの吐出流が隔壁50の廻りを廻るように構成されている。ジェットポンプ10からの吐出流は隔壁50に沿うように吐出される。
隔壁50の両サイドと一巡する壁52の間にはクリアランス80、82が確保されている。クリアランス82は、図8(a)に示されるように、壁50の一部を切り欠いて形成することができる。クリアランス82は、吐出流が隔壁50の廻りを複数回旋回することを許容するものであれば良く、図8(b)に示される如き孔明き形状のクリアランス82b、図8(c)に示される如きメッシュ形状のクリアランス82cなど適宜応用してもよい。
ジェットポンプ10の吐出口124から吐出される気泡混じりの燃料は、そのままリザーブ容器12内に放出されず、壁52に衝突し、隔壁50に案内されて流れ、その回りを複数回旋回しているうちに、気泡の除去が促進される。
【0029】
なお、本実施例においてはジェットポンプ10は、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料により副室4bの燃料を吸い込み、吐出した燃料により主室4aのリザーブ容器12外の燃料を吸い込んで、リザーブ容器12に吐出するという形態であるが、本発明のジェットポンプ10によれば、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料により主室4aのリザーブ容器12外の燃料を吸い込み、吐出した燃料により副室4bの燃料を吸い込んで、リザーブ容器12に吐出するという形態もとることができる。
【0030】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、鞍型の燃料タンクにおいて従来、少なくとも2個必要であったジェットポンプを、プレッシャレギュレータからの逃がし燃料で発生する負圧により、副室から主室に燃料を移送するジェットポンプと主室のリザーブ容器外の燃料をリザーブ容器内に導入するジェットポンプを兼ね、ジェットポンプの数を1個とすることによって全体の部品点数を減らして構造を簡略化し、ひいてはジェットポンプによって燃料を吐出する際に発生する気泡を低減し、リザーブ容器内燃料に多量の気泡が混入してしまう事態の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る燃料供給装置の全体概略図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るリザーブ容器12およびその内部の構成図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る一次フィルタ14の要部概略図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るジェットポンプ10の断面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係るセットプレート30及び案内レール36a、36bの正面図および側面図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る案内レール36aと鞘状スロット44aの係合を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例に係るリザーブ容器12の平面図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る隔壁50の正面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る燃料供給装置の全体概略図である。
【符号の説明】
2 燃料供給装置
4 燃料タンク
6 燃料移送管
10 ジェットポンプ
12 リザーブ容器
14 一次フィルタ
16 燃料ポンプ
18 二次フィルタ
22 プレッシャレギュレータ
30 セットプレート
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関等に燃料を供給する燃料供給装置に関し、プレッシャレギュレータからの逃がし燃料の流速を利用したジェットポンプによって副室の燃料が吸引されるように構成された鞍型燃料タンクの燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】後輪駆動車や四輪駆動車では、後輪駆動のためのプロペラシャフトが車体中央部に前後方向に延びて配設されている。このため、この種の車両では、車体底部に設置する燃料タンクは、プロペラシャフトを迂回して取り囲んだ形状すなわち鞍型に形成されている。このような鞍型燃料タンクでは、プロペラシャフトを迂回する部位により、燃料ポンプにより燃料が吸引される主室と、吸引口を持たない副室とに分断されているため、ジェットポンプにおけるリターン燃料の負圧により副室から主室へ燃料を移送する構成が採用されている。
【0003】
主室にはリザーブ容器が設置され、リザーブ容器内燃料が燃料ポンプによって車両用エンジン等に供給される。車両用エンジン等に供給される燃料圧はプレッシャレギュレータによって一定圧に調整される。一定圧に調整するには過剰な燃料を逃がす必要があるところ、その逃がし燃料が持つエネルギーを利用するジェットポンプにより、リザーブ容器外燃料がリザーブ容器内に導入される。つまり、プレッシャレギュレータからの逃がし燃料を受け入れてその流速を利用して負圧を発生させ、その負圧によってリザーブ容器外燃料はリザーブ容器内に導入される。この燃料供給装置によると、燃料タンク内燃料が残り少なくなって液面が低下しても、リザーブ容器内燃料の液面は高く保たれるために、燃料タンク内燃料を最後まで利用するのに有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の燃料供給装置では、副室から主室に燃料を移送するためのジェットポンプと、主室のリザーブ容器外燃料をリザーブ容器内に導入する場合のジェットポンプが必要とされ、部品点数が多くなるだけでなく、燃料を移送する配管も多数必要となり、構造が複雑化する。また、ジェットポンプの数が多ければ、それによって発生し、燃料に混入する気泡も多くなる。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みて創作されたものであり、鞍型の燃料タンクの場合、従来は少なくとも2個必要であったジェットポンプの数を1個とすることによって全体の部品点数を減らして構造を簡略化し、ひいてはジェットポンプの数を少なくすることによって燃料を吐出する際に発生する気泡を低減し、リザーブ容器内燃料に多量の気泡が混入してしまう事態の発生を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】上記目的を解決するため、請求項1に係る燃料供給装置は、主室と副室を有するとともに副室から主室へ燃料を移送する燃料移送管を備えた鞍型の燃料タンク内に設置されて用いられるリザーブ容器ユニットである。このユニットは、主室内に配置されるリザーブ容器と、そのリザーブ容器内燃料を吸引して吐出する燃料ポンプと、その燃料ポンプから吐出される燃料の一部を逃がして燃料ポンプから吐出される燃料圧を一定圧に調整するプレッシャレギュレータと、ジェットポンプを有する。このジェットポンプは、前記プレッシャレギュレータからの逃がし燃料を受け入れ、逃がし燃料が第1縮流部を通過する際に生じる負圧によって副室内の燃料を燃料移送管を経由してリザーブ容器内に導入し、逃がし燃料が第2縮流部を通過する際に生じる負圧によって主室内でリザーブ容器外の燃料をリザーブ容器内に導入する。ここでいうリザーブ容器は、燃料タンク内に設置される燃料貯蔵用の容器をいう。また、逃がし燃料が最初に第1の縮流部を通過し、次いで第2の縮流部を通過することが有利である(請求項2)
【0007】
これにより、鞍型の燃料タンクにおいて、プレッシャレギュレータからの逃がし燃料により負圧によって、副室から主室に燃料を移送するジェットポンプと、主室のリザーブ容器外の燃料をリザーブ容器内に導入するジェットポンプを兼ね、ジェットポンプの数を1つにすることができ、構造が簡略化できる。また、ジェットポンプの数を減らすことにより、ジェットポンプから発生する気泡を最小限に抑えることができる。
【0008】
請求項3に係るジェットポンプは、主流入口と第1流入口と第2流入口と流出口と第1縮流部と第2縮流部を有する。主流入口は第1縮流部の上流に連通し、第1流入口は第1縮流部に連通し、第2流入口は第2縮流部に連通し、主流入口に流速を持った流体が流入すると、第1縮流部に生じる負圧によって第1流入口から流体を吸い込み、第2縮流部に生じる負圧によって第2流入口から流体を吸い込み、流出口から流体を吐出する。これにより、2箇所から流体を吸い込む場合においても、2つのジェットポンプを必要とせず、ジェットポンプの数を減らすことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、下記に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1) ジェットポンプは第1のジェットポンプの吐出部と第2のジェットポンプの導入口がハウジングにより一体化されて構成されている。
(形態2) ハウジングと第2のジェットポンプの導入口の接続部分はOリングで気密されている。
(形態3) リザーブ容器は樹脂で成形されており、その成形体に、ジェットポンプの取付け部と、ジェットポンプからの吐出流が衝突する壁が一体に成形されている。
(形態4) リザーブ容器は、弾性部材により燃料タンク底面に付勢されており、ジェットポンプの容器外側開口はリザーブ容器底面と燃料タンク底面間の微小な間隙に開口している。
(形態5) リザーブ容器は略筒状であり、その容器内空間に燃料ポンプとプレッシャレギュレータが収容されている。
(形態6) リザーブ容器に、ジェットポンプと燃料ポンプとプレッシャレギュレータが組み付けられている。即ち、リザーブ容器に、燃料ポンプとプレッシャレギュレータとジェットポンプの全部が予めアッシー化されている。
(形態7) セットプレートからリザーブ容器に向けて伸びる案内レールがセットプレートに一体に成形されている。
(形態8) セットプレートからリザーブ容器に向けて伸びる案内レールは平板状に形成され、中央線に沿って伸びる長孔が形成され、さらにその一部に大径の孔が形成されて両サイドが薄肉となっている脆弱部が形成されている。
(形態9) 案内レールは平板状に形成され、その先端に下方から上方に伸びるスリットが形成されている。
(形態10) リザーブ容器には案内レールを受け入れるスロットが一体的に成形されている。
(形態11) スロット内にはテーパ状の突起が形成され、案内レールは弾性変形して突起を乗り越えて案内レールの長孔に係合され、係合すると離脱することが禁止される。
(形態12) スロットの内面には金属板が配置されている。
(形態13) リザーブ容器底面には上方に突出するスナップフィットが一体に成形され、一次フィルタの周縁にはそのスナップフィットに係合する係合孔が一体に形成されている
【0010】
【実施例】本発明の第1実施例に係る燃料供給装置を図1に従って詳細に説明する。
図1に示すように、本実施例の燃料供給装置2は、一次フィルタ14、燃料ポンプ16、二次フィルタ18およびプレッシャレギュレータ22をリザーブ容器12内に配置したユニットがセットプレート30により燃料タンク4の天井に有する開口4d部に固定され、鞍型の燃料タンク4の主室4a内に設置されて構成される。一次フィルタ14と、燃料ポンプ16と、二次フィルタ18と、プレッシャレギュレータ22は、リザーブ容器12内に収容されて位置決めされてアッシー化されている。
【0011】
鞍型燃料タンク4には、ほぼ中央にプロペラシャフトを迂回して盛り上がった部分4cが形成され、燃料8が溜まるタンク室が主室4aと副室4bに分割されている。主室4aにはリザーブ容器12が設置され、燃料8が溜められる。また、プレッシャレギュレータ22から逃がし燃料をジェットポンプ10に導入する配管24と、逃がし燃料によって発生する負圧により、副室4bから燃料をリザーブ容器12に導入する燃料移送管6が設けられ、燃料移送管6が副室4bの燃料に浸っている先端部にはサクションフィルタ28が取り付けられる。また、図9に示すように、燃料移送管6が副室4bの燃料に浸っている先端部にはサクションフィルタ28は装着されなくてもよい。
【0012】
以下、図2乃至図8に基づき詳細に説明する。
一次フィルタ14は、目の細かなナイロン製の袋状フィルタと、その内部に挿入されていて袋内に一定容積を確保している樹脂製の骨格で構成されている。袋状フィルタの内部空間は燃料ポンプ16の吸入孔に連通している。一次フィルタ14は、リザーブ容器12内に収容され、リザーブ容器12の底面に沿って配置されている。図3に示すように、骨格は、袋状フィルタの底面の何箇所かをリザーブ容器12の底面に付勢する膨出部68と、袋状フィルタの底面のそれ以外の部分をリザーブ容器12の底面から僅かに離れた位置に維持する骨格本体70で構成されている。これにより、一次フィルタ14の底面とリザーブ容器12の底面間に間隔が確保され、フィルタ全面で濾過することができる。
一次フィルタ14の周縁には、リザーブ容器12の底面から上方に突出するスナップフィット60に係合する係合孔14aが一体的に形成されている。スナップフィット60に係合孔14aが係合することによって、一次フィルタ14がリザーブ容器12の底面から浮き上がることが防止され、リザーブ容器12の底面に沿った位置に維持される。
目の細かなナイロン製の袋状フィルタは、燃料から露出すると、表面張力によって燃料が目を塞ぐ。袋状フィルタの一部でも燃料に漬かっている限り、燃料に漬かっている部分から燃料がフィルタ内に侵入するために、袋状フィルタの上面が露出するほど燃料が少なくなってもなおも燃料を利用することができる。燃料中の異物は、一次フィルタ14により概ね除去され、後記する二次フィルタ18でさらに除去される。一次フィルタ14で異物が概ね除去された燃料が燃料ポンプに吸引される。
【0013】
図2に示すように、燃料ポンプ16は、ほぼ縦型円柱形状をなしており、その底部に燃料吸込み管(図示省略)を有している。燃料吸込み管(図示省略)には一次フィルタ14が接続されている。なお、燃料ポンプ16の上端部には、電気コネクタ38および燃料吐出管20が設けられている。
燃料ポンプ16は、電気コネクタ38を通じて通電されることにより駆動され、後述するリザーブ容器12内の燃料を一次フィルタ14から吸入して昇圧して燃料吐出管20から吐出する。
【0014】
燃料吐出管20にはプレッシャレギュレータ22が接続されている。プレッシャレギュレータ22は、燃料吐出管20内の圧力が所定値を超えると燃料を燃料吐出管20から逃がして燃料吐出管20内の圧力を所定値に維持するリリーフバルブであり、二次フィルタ18に供給する燃料の圧力、ひいては内燃機関へ供給する燃料の圧力を所定圧に制御する。プレッシャレギュレータ22から逃げた燃料は図2では図示しない配管によって後記するジェットポンプ10に案内される。プレッシャレギュレータ22は、後記するフィルタカバー64のプレッシャレギュレータ取付部42内に収容され、フィルタカバー64のプレッシャレギュレータ取付部42にキャップ40が組み込まれることにより、抜け止め状態で支持されている。
【0015】
燃料ポンプ16の周囲には、ドーナツ状の容器48が形成されており、そのドーナツ状の容器48内に、ドーナツ状の二次フィルタ18が収容され、ドーナツ状の容器48の上面開口を防ぐフィルタカバー64によって覆われている。ドーナツ状の容器48およびフィルタカバー64は樹脂成形品からなる。ドーナツ状の二次フィルタ18によって、ドーナツ状の容器48は内室と外室に二分され、燃料吐出管20はドーナツ状の容器48の内室に連通している。ドーナツ状の容器48の外室には燃料供給管66が連通している。燃料ポンプ16から送り出された燃料は、ドーナツ状の容器48の内室から二次フィルタ18を通過してドーナツ状の容器48の外室に至り、燃料供給管66に入る。燃料供給管66はセットプレート30を貫通して燃料タンク4外に伸びている。この実施例の場合、燃料供給管66は図1に示すデリバリパイプ26を介してインジェクタに接続されており、異物が除去された燃料が内燃機関に供給される。ドーナツ状の容器48の中空部に、その底面開口部から燃料ポンプ16が挿入されている。ドーナツ状の容器48の底部には、取り付けステー54が組み付けられることにより、燃料ポンプ16が抜け止め状態で支持されている。燃料ポンプ16と取り付けステー54との間には、クッションラバー56が介在されており、燃料ポンプ16が弾性的に支持されている。
【0016】
図4はジェットポンプ10を詳細に示したものである。樹脂成形品からなるリザーブ容器12の底面には、ジェットポンプ10aを受入れる凹所122が形成されており、リザーブ容器12の壁を貫通してその凹所に連通する開口126、118が形成されている。開口126には、もう1つのジェットポンプ10bの吐出口128がOリング114を介して接続され、ハウジング112により固定されている。これにより2つのジェットポンプ10a、10bは一体化されている。開口118はリザーブ容器12の底面と燃料タンク4aの底面との間隔に開口している。図2に示すように、リザーブ容器12の底面と燃料タンク4aの底面間には、突起58によって僅かな間隔が確保されている。
【0017】
ジェットポンプ10a、10bはそれぞれ凹所122、110に収容され、その後にそれぞれプラグ116、104が固定される。ジェットポンプ10bは、プレッシャ燃料からの逃がし燃料を受け入れる開口108と、副室4bからの燃料を受入れる開口102と、ベンチュリ130を備えている。ジェットポンプ10aは、ジェットポンプ10bの吐出口128より吐出された燃料を受け入れる開口126と、主室4aのリザーブ容器12外の燃料を受入れる開口118と、ベンチュリ120を備えている。これら2つのジェットポンプ10a、10bはハウジング112により一体に固定されている。
【0018】
開口108にはホース106が取付けられ、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料が開口108に導かれる。その燃料は矢印Aに示すように、ジェットポンプ10bのベンチュリ130を通過する。ベンチュリ130から噴出する戻り燃料の流速が速いために、ベンチュリ130の下流部には負圧が発生する。この負圧によって、矢印Bに示すように、副室4bの燃料が、燃料移送管6に接続された開口102を通過してジェットポンプ10bに吸い込まれ、ジェットポンプ10bの吐出口128から吐出される。開口128はジェットポンプ10aの開口126に接続されていて、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料と、副室4bから吸い込まれた燃料が開口126に導入される。その燃料は矢印Cに示すように、ジェットポンプ10aのベンチュリ120を通過する。ベンチュリ120から噴出する逃がし燃料の流速が速いために、ベンチュリ120の下流部には負圧が発生する。この負圧によって、矢印Dに示すように、主室4aのリザーブ容器12外の燃料が、開口118よりジェットポンプ10aに吸い込まれ、ジェットポンプ10aの吐出口124から吐出される。このようにして、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料の流速を利用して、一体化されたジェットポンプ10により、副室4bの燃料と主室4aのリザーブ容器12外の燃料を同時にリザーブ容器12内に導入する。
【0019】
ジェットポンプ10の吐出口124から吐出される燃料には多くの気泡が含まれている。これが勢い良くリザーバ容器12内へ放出されると、リザーブ容器が気泡混じりの燃料で満たされることがある。リザーブ容器12が気泡混じりの燃料で満たされると、燃料ポンプ16が多量の気泡を吸い込んでベーパロックしたり、あるいは、気泡混じりの燃料がインジェクタに供給されてしまってインジェクタから意図した量の燃料が噴射されないことがある。
【0020】
ジェットポンプが1個になったことにより、燃料中に混じる気泡の発生はかなり低減されるが、完全に消滅させるために、この実施例では、ジェットポンプ10の吐出口124を取囲んで一巡する壁52が、樹脂製のリザーブ容器12と一体に成形されている。すなわち、ジェットポンプ10からの吐出流は、一巡する壁52に取り囲まれた閉空間に放出され、その閉空間にある間に燃料から気泡が排除され、気泡が排除されてから壁52の外部に移動するようにされており、壁52の外でリザーブ容器12に内部に存在する燃料に多量の気泡が混じってしまう事態の発生を防止している。
【0021】
次にリザーブ容器12と、それを燃料タンク4の天井に有する開口部4dに固定するセットプレート30について図5乃至図7参照して説明する。セットプレート30は樹脂成形品からなり、燃料タンク4の天井の開口部4dに固定されて、燃料タンク4の開口部4dを塞ぐ略円板部30bと、円板部30bの下面から突出する円筒状の壁30aと、円筒状の壁30aから下方に伸びる一対の案内レール36a、36bを備えている。円筒状の壁30aは燃料タンク4の取り付け孔4dに嵌合可能である。図2に示されるように、セットプレート30が燃料タンク4の取り付け孔4dを塞ぐようにして装着されることによって、リザーブ容器12は燃料タンク4に配置されて位置決めされる。セットプレート30の外周縁部は、燃料タンク4の取り付け孔4dの口縁部上に図示されないシールガスケットを介して載置され、取り付け孔4dの口縁部上に図示されないボルトにより締付される。これにより、燃料タンク4にセットプレート30が固定される。
セットプレート30は、上下面に貫通するターミナルを備えた電気コネクタ32とを有している。セットプレート30の電気コネクタ32には、セットプレート30の下面側において燃料ポンプ16の電気コネクタ38が電気的に接続されている。また、セットプレート30の電気コネクタ32には、セットプレート30の上面側において図示しない給電用コネクタに電気的に接続される。
【0022】
図5に良く示すように、セットプレート30の円筒状の壁30aから、一対の案内レール36a、36bが伸びている。各案内レール36a、36bは平板状に形成されている。各案内レール36a、36bの中央線に沿って長孔74が形成されている。長孔74の上端には大径の穴34が形成されており、大径の穴34の両サイドは薄肉の脆弱部72となっている。各案内レール36a、36bの先端には、下端から上方に伸びるスリット76が形成されている。スリット76は長孔74の両サイドに形成されている。
【0023】
図6に良く示されるように、リザーブ容器12には、一対の案内レール36a、36bを受入れる鞘状のスロット44a、44bが用意されており、リザーブ容器12は一対の案内レール36a、36bに沿ってセットプレート30に接近したり離反したりする。鞘状スロット44a、44b内には案内レール36a、36bが一方方向にのみ摺動可能としたテーパ状突起46a、46bが設けられ、セットプレート30とリザーブ容器12を組付ける際には、案内レール36a、36bが弾性変形してテーパ状突起46a、46bを乗り越える。通常使用時には、セットプレート30とリザーブ容器12が離反しないように、案内レール36a、36bの長孔74の端部にテーパ状突起46a、46bが係合される。
【0024】
案内レール36a、36bを受入れる鞘状のスロット44a、44bの内側には金属板78が配置されている。これにより、案内レール36a、36bと、それを受け入れるリザーブ容器側のスロット44a、44bが摺動するときに、軋み音などが発生するのを防止できる。金属板78の材質は特に限定されるものではないが、本実施例においては腐食しにくいステンレスを選択した。
【0025】
セットプレート30とリザーブ容器12の間には、図2では図示されない圧縮スプリングがセットされており、リザーブ容器12は燃料タンク4の底面に付勢されている。燃料タンク4は樹脂でブロー成形されており、残存燃料量や気温の変化によって変形する。リザーブ容器12は、燃料タンク4に変形に抗して、常時、燃料タンク4の底面に付勢されている。
【0026】
燃料タンク4に激しい加速度が加わったとき、リザーブ容器12が燃料タンク4に対して相対的に変位しようとする。このとき、案内レール36a、36bが強固であると、リザーブ容器12が燃料タンク4に対して変位するときに、セットプレート30の円板部30bが破壊されることがある。特に、案内レール36a、36bの付け根において円板部30bが破壊されることがある。円板部30bが破壊されると、燃料タンク4から燃料が漏れ出す可能性がある。本実施例では、案内レール36a、36bに脆弱部72が形成されており、燃料タンク4に激しい加速度が加わってリザーブ容器12が燃料タンク4に対して相対的に変位する場合には、先に脆弱部72が破壊されるために円板部30bが破壊されることがない。脆弱部72が用意されていることによって燃料タンク4が損傷して燃料が漏れ出すことが防止される。なお、脆弱部72が破壊されても、燃料ポンプを駆動するための電気ケーブルや、燃料を供給するホース類が繋がっており、作動しつづけることができる。即ち、エンジンに燃料を送りつづけることができ、自動車は安全を確保するのに必要な走行をすることができる。
【0027】
図7はリザーブ容器12を平面視した図である。スナップフィット60は2個あれば、一次フィルタ14をリザーブ容器12の底面に沿って配置しておくことができる。消泡用の壁52は、ジェットポンプ10の吐出口124の周りを一巡している。その高さは、リザーブ容器12の側壁よりも低い。壁52の形状は特に限定されるものではないが、平面視したときに角がない形状、例えばビーン(豆)型、略楕円形状若しくは略円形状が好ましい。角があると、燃料中に混入した気泡が角部に集中する可能性があるからである。
【0028】
一巡する壁52の中央部に隔壁50が形成されており、ジェットポンプ10からの吐出流が隔壁50の廻りを廻るように構成されている。ジェットポンプ10からの吐出流は隔壁50に沿うように吐出される。
隔壁50の両サイドと一巡する壁52の間にはクリアランス80、82が確保されている。クリアランス82は、図8(a)に示されるように、壁50の一部を切り欠いて形成することができる。クリアランス82は、吐出流が隔壁50の廻りを複数回旋回することを許容するものであれば良く、図8(b)に示される如き孔明き形状のクリアランス82b、図8(c)に示される如きメッシュ形状のクリアランス82cなど適宜応用してもよい。
ジェットポンプ10の吐出口124から吐出される気泡混じりの燃料は、そのままリザーブ容器12内に放出されず、壁52に衝突し、隔壁50に案内されて流れ、その回りを複数回旋回しているうちに、気泡の除去が促進される。
【0029】
なお、本実施例においてはジェットポンプ10は、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料により副室4bの燃料を吸い込み、吐出した燃料により主室4aのリザーブ容器12外の燃料を吸い込んで、リザーブ容器12に吐出するという形態であるが、本発明のジェットポンプ10によれば、プレッシャレギュレータ22からの逃がし燃料により主室4aのリザーブ容器12外の燃料を吸い込み、吐出した燃料により副室4bの燃料を吸い込んで、リザーブ容器12に吐出するという形態もとることができる。
【0030】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、鞍型の燃料タンクにおいて従来、少なくとも2個必要であったジェットポンプを、プレッシャレギュレータからの逃がし燃料で発生する負圧により、副室から主室に燃料を移送するジェットポンプと主室のリザーブ容器外の燃料をリザーブ容器内に導入するジェットポンプを兼ね、ジェットポンプの数を1個とすることによって全体の部品点数を減らして構造を簡略化し、ひいてはジェットポンプによって燃料を吐出する際に発生する気泡を低減し、リザーブ容器内燃料に多量の気泡が混入してしまう事態の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る燃料供給装置の全体概略図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るリザーブ容器12およびその内部の構成図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る一次フィルタ14の要部概略図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るジェットポンプ10の断面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係るセットプレート30及び案内レール36a、36bの正面図および側面図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る案内レール36aと鞘状スロット44aの係合を示す斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例に係るリザーブ容器12の平面図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る隔壁50の正面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る燃料供給装置の全体概略図である。
【符号の説明】
2 燃料供給装置
4 燃料タンク
6 燃料移送管
10 ジェットポンプ
12 リザーブ容器
14 一次フィルタ
16 燃料ポンプ
18 二次フィルタ
22 プレッシャレギュレータ
30 セットプレート
Claims (3)
- 主室と副室を有するとともに副室から主室へ燃料を移送する燃料移送管を備えた鞍型の燃料タンク内に設置されて用いられるリザーブ容器ユニットであり、
主室内に配置されるリザーブ容器と、
そのリザーブ容器内燃料を吸引して吐出する燃料ポンプと、
その燃料ポンプから吐出される燃料の一部を逃がして燃料ポンプから吐出される燃料圧を一定圧に調整するプレッシャレギュレータと、
そのプレッシャレギュレータからの逃がし燃料を受け入れ、逃がし燃料が第1縮流部を通過する際に生じる負圧によって副室内の燃料を、燃料移送管を経由してリザーブ容器内に導入し、逃がし燃料が第2縮流部を通過する際に生じる負圧によって主室内でリザーブ容器外の燃料をリザーブ容器内に導入するジェットポンプとを有するリザーブ容器ユニット。 - 逃がし燃料が最初に第1の縮流部を通過し、次いで第2の縮流部を通過することを特徴とする請求項1に記載のリザーブ容器ユニット。
- 主流入口と第1流入口と第2流入口と流出口と第1縮流部と第2縮流部を有し、主流入口は第1縮流部の上流に連通し、第1流入口は第1縮流部に連通し、第2流入口は第2縮流部に連通し、主流入口に流速を持った流体が流入すると、第1縮流部に生じる負圧によって第1流入口から流体を吸い込み、第2縮流部に生じる負圧によって第2流入口から流体を吸い込み、流出口から流体を吐出することを特徴とするジェットポンプ。
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