JP2004315995A - 玉縁用の芯材 - Google Patents

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Abstract

【課題】不織布よりなる基布の上に2本の毛糸を所定間隔をもって平行に配置固定して構成する玉縁用の芯材において、縫い縮みや皺の発生がなく、且つ2本の毛糸の間隔を極小から最大まで自由に設定できるようにする。
【解決手段】不織布よりなる基布1の上に2本の毛糸3,3を所定間隔dをもって平行に配置し、不織布よりなる被い布2を基布1及び毛糸3,3上に接着することにより、2本の毛糸3,3を基布1と被い布2とで挟持固定して玉縁用の芯材4を構成したものである。これにより、縫い縮みや皺等の発生の心配は全くなく、また2本の毛糸の間隔dを極小から最大までの広い範囲で自由に設定することができ、機械生産による生産能率の向上が可能であり、毛糸の規格(太さ)もアタッチメントのノズルを変えるだけで簡単に対応できる。
【選択図】 図1

Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば洋服のポケット口等の裁ち目を玉縁で処理する場合に使用される芯材に関するものである。
【従来の技術】
洋服の裾や袖口或はポケット口等の布の裁ち目は、通常、布はしがほつれないように別布でくるんで縁どり処理する方法が採られており、その縁どりを玉縁あるいはパイピングと称している。特にポケット口のように装飾性を重要視される部位では、玉縁のなかに所定太さの毛糸を芯材として入れることにより、ふっくらとした形状に仕上げる、といった方法が従来より採用されている。
【発明が解決しようとする課題】
上記のように玉縁の芯材として毛糸を用いる場合、布はしを縁どり処理した玉縁のなかに毛糸を通すということは、作業として非常に難しく極めて非能率的である。
それを解消する手段として、薄い不織布等の基布の上に毛糸をのせこれをミシンにて縫着して玉縁用の芯材を構成し、玉縁用布地の裏に上記芯材を接着しておいて、上記毛糸を玉縁用布地でくるむようにして従来通りの玉縁処理を行う、という方策が考えられる。このようにすれば、玉縁のなかに毛糸を通すといった困難で非能率な作業はなくなり、玉縁処理作業の能率化をはかることができる。
ところが、上記のように基布に毛糸を縫着して玉縁用の芯材を構成するという方策は、以下に記述するような課題を有している。
すなわち、基布の上に毛糸をのせこれをミシンで縫いつけると、縫い縮みにより基布に皺が生じてしまい、玉縁用布地への貼り付け作業や毛糸をくるむように玉縁処理する場合の作業が円滑に行われ難い、という課題を有している。
また、例えばポケット口のように相対向する切り口の両側に玉縁を突き合わせ形成する場合(一般に、両玉縁と称されている)は、図7のように、薄い不織布等の基布aのうえに所定間隔dをもって2本の毛糸b,bを平行に並べ、これをミシンにて縫着cして玉縁用の芯材を構成する。そして、この芯材を玉縁用布地eの裏に接着して玉縁部材を構成する。この玉縁用布地eをポケット形成しようとする服地の表面に接合(又は接着)し、毛糸b,bの中央側辺縁部を服地に縫着f,fする。そして上記2本の毛糸b,bの間隔dの中央に基布a,玉縁用布地e及び服地にわたる切り込みgを入れてポケット口を構成すると共に、玉縁用布地e及び基布aの間隔dの半分1/2の部分で両側の毛糸b,bをそれぞれくるみ込み、毛糸b,bの側方側辺縁部h,hをポケット口の折返し部に縫い付けて、ポケット口に互いに突き合わされた2条の玉縁を有する所謂玉縁ポケットを構成する。この場合、ポケットの大きさや種類あるいはポケット口への縫い付け方等によって毛糸bのくるみ込み方も異なり、それに応じて2本の毛糸b,bの必要とする間隔d寸法も異なる。
ところが、上記のように基布aの上に2本の毛糸b,bをミシンにて縫着cする方策では、毛糸b,bの間隔dはミシンの規格幅によって決まるので、間隔d寸法の自由度は制限されざるを得ず、ミシンの規格幅以外、例えば規格幅より間隔dが小さいものは加工できない、という課題を有している。
本発明は、上記のような課題を解決することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明は、例えば不織布等の薄布よりなる基布の上に毛糸を配置し、例えば不織布等の薄布よりなる被い布を上記基布及び毛糸上に接着することにより、毛糸を基布と被い布とで挟持固定して玉縁用の芯材を構成したことを第1の特徴とするものである。
これにより、基布上に毛糸をミシンで縫着して玉縁用芯材を構成するものに比し、縫い縮みや皺等の発生の心配は全くなく、また基布と被い布との上下の布地の素材を種々変更組合せることにより、伸び止め効果のバリエーションや風合いなどの自由度の拡大をはかることができる。
また本発明は、例えば不織布等の薄布よりなる基布の上に2本の毛糸を所定の間隔をもって平行に配置し、例えば不織布等の薄布よりなる被い布を上記基布及び2本の毛糸上に接着することにより、2本の毛糸を基布と被い布とで挟持固定して両玉縁用の芯材を構成したことを第2の特徴とするものである。
これにより、上記第1の特徴の場合と同じ作用,効果に加え、2本の毛糸の間隔を極小から最大までの広い範囲で自由に設定することができ、機械生産による生産能率の向上が可能であり、毛糸の規格(太さ)もアタッチメントのノズルを変えるだけで簡単に対応できる、という作用,効果を奏し得る。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に付き、図面を参照して説明する。
図1は本発明にかかる玉縁用芯材の一例を示す図で、1は極く薄い不織布等の薄布よりなる基布であり、所定の幅寸法(例えば60mm程度)をもった細長い帯形状をなす。この基布1上には長手方向に向けて所定太さの2本の毛糸3,3が間隔dをもって平行に配置され、その上に極く薄い不織布等の薄布よりなる被い布2が接着され、上記毛糸3,3は基布1と被い布2との間に挟持された状態で接着固定される。このようにして玉縁用の芯材4が構成される。
上記基布1の裏面(毛糸を配設した面の反対側の面)には必要に応じて接着樹脂加工等により接着層が形成され、玉縁用布地に圧接若しくは加熱圧接することにより簡単に接着することができるようになっている。
上記のように構成された玉縁用の芯材4は長手方向に所定長さのところで切断され、図2に示すように、玉縁用布地5の裏面に基布1裏面を圧接若しくは加熱圧接等にて接着固定され、玉縁部材6が構成される。
この玉縁部材6を用いて玉縁ポケットを形成する方法を、図3〜5を参照して以下簡単に説明する。
先ず、玉縁部材6の玉縁用布地5の裏面(芯材4を接合した面の反対側の面)をポケットを形成しようとする服地10の表面に接合(又は接着)し、毛糸3,3の中央側辺縁部を服地10に縫着7,7する。次に、毛糸3,3の間隔dのほぼ中央部にて玉縁部材6及び服地10に切り込み8を入れ、服地10の上記縫着7,7部と切り込み8との間の部分を裏側へ折込んで折返し部11a,11aをもったポケット口11を形成する。そして、上記切り込み8にて2分割された玉縁部材6の間隔d部分の切り込み8より左側の部分で左側の毛糸3を,8より右側の部分で右側の毛糸3をそれぞれくるみ込み、玉縁部材6の2本の毛糸3,3より側方の部分をポケット口11より裏側へ回り込ませ折返し部11a,11aに重ねて縫着9,9することにより、互いに突き合わされた2条の玉縁でポケット口11を端末処理された所謂玉縁ポケットを得ることができるものである。
上記玉縁部材6による玉縁ポケットの構成方法は、従来より公知の方法と同じであり、図3は割りと称される玉縁ポケット構成方法であり、図4は片返しと称される玉縁ポケット構成方法である。
また、図5はフラップ付ポケットの玉縁ポケット構成方法の一例で、12はフラップ表地13とフラップ裏地14とからなるフラップ、15はポケット地である。このフラップ付ポケットの玉縁ポケット構成方法も、上記図3及び図4に示す割りと称される玉縁ポケット構成方法及び片返しと称される玉縁ポケット構成方法と同様、従来より公知のものと同じであるので、詳しい説明は省略する。
本発明にかかる玉縁用の芯材4は、例えば図6の実施例に示すように、基布1と被い布2との間に1本の毛糸3を挟持固定して構成することにより、片玉縁用の芯材としても適用できるものであるが、特に図1〜5の実施例のように両玉縁用の芯材に適用した場合は、2本の毛糸の間隔を例えば約4mm程度から30mm或は40mm程度位までの広い範囲で自由に設定することができ、業界のあらゆる要望に的確に対応することができる。
尚、図6(A)及び(B)において、毛糸3を1本とした以外の構成は、図1〜2に示す第1実施例の構成と同じであり、図1〜2と同一の符号は図1〜2と同じ部分を示している。また、図6(C)は図6(A),(B)に示す玉縁部材6をフラップ付ポケットの一方のポケット口11に縫着7及び9して片玉縁ポケットを形成した例を示している。図6(C)において、図5と同一の符号は図5と同じ部分を表している。この図6(C)における玉縁部材6による玉縁ポケット構成方法も従来より公知のものと同じであり、詳しい説明は省略する。
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、玉縁用の芯材を基布と被い布との間で毛糸を挟持固定して構成したことにより、基布上に毛糸をミシンで縫着して玉縁用芯材を構成するものに比し、縫い縮みや皺等の発生の心配は全くなく、また基布と被い布との上下の布地の素材を種々変更組合せることにより、伸び止め効果のバリエーションや風合い(張り感,ソフト感等)などの自由度の拡大をはかることができ、ばらつきのない高品質の製品を得ることができる。
また、特に本発明を両玉縁用の芯材に適用した場合は、2本の毛糸の間隔を例えば約4mm程度から30mm或は40mm程度位までの広い範囲で自由に設定することができ、機械生産による生産能率の向上が可能であり、毛糸の規格(太さ)もアタッチメントのノズル(太さ)を変えるだけで簡単に対応できるもので、コスト低廉なることと相俟って実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる玉縁用の芯材の一例を示すもので、(A)は斜視図、(B)は横断面図である。
【図2】図1に示す玉縁用の芯材を玉縁用布地に接着して構成した玉縁部材で、(A)は斜視図、(B)は横断面図である。
【図3】ポケット口への玉縁部材の縫い付け構造の一例を示す断面説明図である。
【図4】ポケット口への玉縁部材の縫い付け構造の他の例を示す断面説明図である。
【図5】フラップ付ポケットのポケット口への玉縁部材の縫い付け構造の一例を示す断面説明図である。
【図6】本発明にかかる玉縁用の芯材の他の例を示すもので、(A)は斜視図、(B)は横断面図、(C)はフラップ付ポケット口への(A),(B)に示す玉縁部材の縫い付け構造例を示す断面説明図である。
【図7】玉縁用の芯材の対照例を示すもので、(A)は斜視図、(B)は横断面図である。
【符号の説明】
1 基布
2 被い布
3 毛糸
4 玉縁用の芯材
5 玉縁用布地
6 玉縁部材
7,9 縫着
8 切り込み
10 服地
11 ポケット口
11a 折返し部
12 フラップ
13 フラップ表地
14 フラップ裏地
15 ポケット地

Claims (3)

  1. 基布の上に毛糸を配置し、該基布及び毛糸上に被い布を接着することにより、毛糸を基布と被い布とで挟持固定してなることを特徴とする玉縁用の芯材。
  2. 基布の上に2本の毛糸を所定の間隔をもって平行に配置し、該基布及び毛糸上に被い布を接着することにより、2本の毛糸を基布と被い布とで挟持固定してなることを特徴とする玉縁用の芯材。
  3. 請求項1または2に記載の玉縁用の芯材において、基布の裏面に、玉縁用布地に接着するための接着層を形成したことを特徴とする玉縁用の芯材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016117297A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 株式会社タチエス シートカバー及び車両用シート
KR200490996Y1 (ko) * 2019-04-19 2020-02-04 김규정 옷깃 세움 가이더

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