JP2004315389A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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靖浩 野畑
Tomomi Kuromiya
友美 黒宮
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Abstract

【課題】本発明の目的は、水溶液中で不安定な成分、水と相溶性の悪い成分、他の配合成分と反応し変質しやすい等の性質を持った成分を安定に、しかも長期間にわたって皮膚外用剤中に維持した皮膚外用剤を提供することにある。
【解決手段】予め有効成分として糖および糖誘導体、アミノ酸類、酵素類、ビタミン類、有機酸、植物抽出エキス類、生薬エキス類、及びこれら以外の保湿剤、収斂剤、美白剤、抗炎症剤、皮膚(細胞)賦活化剤、抗菌剤、酸化防止剤、香料等に用いられる成分から選ばれる1種以上を含有させた籾殻焼成シリカを含むことを特徴とする皮膚外用剤であり、さらに好適にはアルカリゲネス レータスB−16株細菌の産生する多糖類を含有した皮膚外用剤。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め籾殻焼成シリカに有効成分を含有させ、これを配合することを特徴とする皮膚外用剤に関する。詳しくは、他の成分と接触することで変性、劣化等の影響が生じる有効成分を予め籾殻焼成シリカに含有させて皮膚外用剤に配合することを特徴とする皮膚外用剤である。
【0002】
【従来の技術】
化粧品及び医薬部外品である皮膚外用剤は、一般に洗顔クリーム、クレンジングクリーム、化粧水等の洗浄を目的とした製品、美容液、パック、マッサージクリーム等の整肌を目的とした製品、クリーム、乳液、リップクリーム等のような保護を目的とした基礎化粧品、ファンデーション、白粉、プレスドケーキ等のベースメイクを目的とした化粧品、口紅、ほお紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ等のポイントメークを目的とした化粧品、ネイルエナメル等のような美爪を目的とした仕上化粧品、サンケア、制汗、防臭、脱色、除毛、防虫、浴用等のようなボディ化粧品等に分類される。さらにこれらの皮膚外用剤には、一般的に保湿、肌荒れを防ぐ、シミ・ソバカスを防ぐ、肌をひきしめる、消炎、血行促進、加齢による肌の衰えを防ぐ等の効果を得るために、それぞれの目的に応じ、有効成分、例えば保湿性を有する成分、エモリエント性を有する成分、収れん性を有する成分、角質柔軟性を有する成分、美白性を有する成分、消炎(抗炎症)性を有する成分、紫外線防止性を有する成分、酸化防止性を有する成分、細胞賦活化性を有する成分、血行促進性を有する成分等の生理活性成分が配合されている。
【0003】
近年、化粧品の有用性が重視されるようになり、例えば皮膚外用剤では、多種類の有効成分を皮膚外用剤に配合するようになった。しかし、配合成分によっては、配合成分間の化学反応による変化や析出・凝集・沈澱等が生じ、皮膚外用剤の設計上の大きな制限となっている。例えば、皮膚用外用剤に配合される酵素類、ビタミン類等の中には、製剤中で非常に不安定であり、微量でも水分があると失活およびあるいは分解することで品質低下の原因となり、その配合が困難な場合が多かった。 また、タンニン類、フラボノイド類等を含有する生薬成分等は、化粧品等の製品に配合した場合に製剤の物性に影響を及ぼすことがあった。
【0004】
これらの問題を解決するために、多くの方法が提案、実施されている。例えば、不安定なアミラーゼ、プロテアーゼ又はリパーゼ等の酵素をハイドロキシアパタイトに固定化して化粧料に配合する方法(例えば、特許文献1参照)がある。しかし、この固定化方法は、酵素にのみ利用でき、しかもハイドロキシアパタイトとの結合により、その立体構造にゆがみを生じ酵素活性が低下する問題点がある。また、不安定な成分、相溶性のない成分を圧縮崩壊性マイクロカプセルに入れて配合する方法(例えば、特許文献2及び3参照)が提示されたが、カプセルの強度が弱すぎると、製品中でのマイクロカプセルの崩壊や含有成分の漏出が生じることがあり、逆にマイクロカプセルの強度が強すぎると使用時の圧縮による崩壊が期待通りに起こらないなど、マイクロカプセルの強度の調整が難しい。
【0005】
この改善方法として、pH4以上あるいはpH9以下で溶解するpH感受溶解性マイクロカプセルに含有し、安定化させる方法(例えば、特許文献4および5参照)が提案されたが、製品全体のpHを4以下あるいは9以上にすることにより、皮膚用外用剤に配合される多糖類、合成ポリマーがpHの影響を受け分解し、品質低下を起こす場合があり好ましくない。このように有効成分、あるいは相溶性の悪い成分を皮膚用外用剤に配合した場合の安定性を向上させるために、種々の方策が提案されているが、これらは必ずしも満足のいくものではなかった。
【0006】
【特許文献1】
特公平8−764号公報
【特許文献2】
特開昭62−161712号公報
【特許文献3】
特公告平7−121850号公報
【特許文献4】
特開平6−192035号公報
【特許文献5】
特開平7−96166号公報
【0007】
【発明の解決しようとする課題】
本発明の目的は、水溶液中で不安定な成分、水と相溶性の悪い成分、他の配合成分と反応し変質しやすい等の性質を持った成分を安定に、しかも長期間にわたって皮膚外用剤中に維持した皮膚外用剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、酵素類、ビタミン類等の各種有効成分を安定に保持し、その作用を十分に発揮させる皮膚外用剤を得るべく研究を重ねた結果、籾殻焼成シリカに予め有効成分を取り込ませ、皮膚外用剤に配合することで、有効成分を安定化させることができ、さらに、特定の多糖類が籾殻焼成シリカの分散に有効であることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、請求項1に係る発明は、予め有効成分を含有させた籾殻焼成シリカを含有してなることを特徴とする皮膚外用剤である。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の皮膚外用剤であり、有効成分が糖および糖誘導体、アミノ酸類、酵素類、ビタミン類、有機酸、植物抽出エキス類、生薬エキス類から選ばれる1種以上であることを特徴としている。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項2記載の皮膚外用剤であり、糖および糖誘導体がキシリトール、ソルビトール、D−グルクロン酸、D−ガラクツロン酸、トレハロース、ラフィノース、ショ糖ステアリン酸エステルから選ばれる1種以上であることを特徴とする。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項2記載の皮膚外用剤であり、アミノ酸類がトリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、チロシン、リジン、グリシン、アラニン、グルタミン、セリン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸から選ばれる1種以上であることを特徴としている。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項2記載の皮膚外用剤であり、酵素類が、リパーゼ、プロテアーゼ、カタラーゼから選ばれる1種以上であるとこを特徴としている。
【0014】
請求項6に係る発明は、請求項2記載の皮膚外用剤であり、ビタミン類がレチノール、レチナール、デヒドロレチナール、カロチン、リコピン、トコフェロール又はその誘導体、ユビキノン類、フィトナジオン、メナキノン、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸リン酸ナトリウム、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、ピリドキシン、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類から選ばれる1種以上であることを特徴としている。
【0015】
請求項7に係る発明は、請求項2記載の皮膚外用剤であり、有機酸がコウジ酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、サルチル酸、フェルラ酸、イソフェルラ酸、カフェ酸、クロロゲン酸から選ばれる1種以上であることを特徴としている。
【0016】
請求項8に係る発明は、請求項1ないし7のいずれか記載の皮膚外用剤であり、少なくともグルコース、フコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖とする多糖類を含有することを特徴としている。
【0017】
請求項9に係る発明は、請求項8記載の皮膚外用剤であり、多糖類がアルカリゲネス レータス B−16株細菌の産生する多糖類であることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明は、籾殻を焼成して得られた焼成シリカに予め有効成分を含有させた後、これを配合してなることを特徴とする皮膚外用剤である。皮膚外用剤には、多くの成分が配合されるために、使用される各種成分間で化学反応による変質、錯体形成、凝集、析出等が起こり、配合成分の本来の効果が失われたり、発揮されない場合がある。これを防止するために各種配合成分の内の変化を受け易い成分あるいは安定性に欠ける成分等を予め籾殻焼成シリカに含ませて、これを配合してなる皮膚外用剤である。
【0019】
本発明の皮膚外用剤は、本発明の皮膚外用剤は、化粧品及び医薬部外品に該当するものであり、その製品形態が水溶液、乳液、懸濁分散液、クリーム、ペースト、ムース、ジェル等のものであり、具体的には、洗顔クリーム、クレンジングクリーム、化粧水、美容液、パック、マッサージクリーム、クリーム、乳液、リップクリーム等の基礎化粧品、ファンデーション、白粉等のベースメイク化粧品、口紅、ほお紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ等のポイントメーク化粧品、ネイルエナメル、サンケア、制汗、防臭、脱色、除毛、防虫、浴用等のようなボディ化粧品等があげられ、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、軟膏、香水、オーデコロン、歯磨等がある。
【0020】
本発明の籾殻焼成シリカは、籾殻を選別して稲茎等を除き、水もしくは1〜30%濃度の無機酸水溶液(塩酸、硫酸、硝酸水溶液)に30分〜3時間、好ましくは5〜10%濃度の塩酸水溶液に1時間〜2時間に浸漬し、加熱煮沸処理を行なうと更に望ましい。酸による浸漬処理を行なった後、水洗して酸を十分に除去し、水を切った後、乾燥させた後、通常、電気炉等を使用して籾殻を酸素存在下、650℃〜1200℃にて30分〜6時間、望ましくは800℃〜920℃にて1時間〜4時間加熱、焼成することにより得られる。
【0021】
籾殻は、おおよそ木質層、シリカ層、クチクラ層からなり、これを焼成することにより、木質層およびクチクラ層が焼失し、ミクロ網目構造とマクロ網目構造を持つシリカ層が残る。籾殻中のシリカ量は籾殻全量の約20重量%を占め、最高で80%の気孔を有する極めて多孔質のものとなっている。焼成した籾殻シリカを粉砕することで、マクロの編目構造を潰し、ミクロ網目構造と多数の微細気孔を有する焼成シリカが得られる。
【0022】
本発明の焼成シリカは、比表面積が250〜800m/g、気孔率が50〜80%、吸水量が150〜400mL/シリカ100g、吸油量が100〜400mL/シリカ100gであり、好ましくは比表面積が300〜600m/g、気孔率が55〜75%、吸水量が170〜350mL/シリカ100g、吸油量が120〜350mL/シリカ100gであり、より好ましくは比表面積が350〜500m/g、気孔率が60〜70%、吸水量が180〜300mL/シリカ100g、吸油量が140〜300mL/シリカ100gである。比表面積が250m/g未満、気孔率が50%未満、吸水量が150mL/シリカ100g未満、吸油量が100mL/シリカ100g未満となる籾殻焼成シリカでは、本発明の効果を得ることができない場合がある。また、比表面積800m/g、気孔率80%、吸水量400mL/シリカ100g、吸油量400mL/シリカ100gをそれぞれ超える焼成シリカを得ることは困難であり、実用的ではない。
【0023】
籾殻焼成シリカの比表面積は、カルロエルバ社製「Sorptomatic Series1900」を用いてBET法により測定した。また、吸水量及び吸油量は、JIS K5101に準拠して測定される。
【0024】
本発明の籾殻焼成シリカは、本来、ラグビーボール状の形状をしており、使用目的に応じて適宜、粉砕して使用される。焼成シリカの粉砕方法は、特に限定されるものではなく、粉砕の程度、粉砕物の大きさを考慮して適宜、選択されれば良く、通常、ジェットミルを用いて行われる。粉砕して使用される焼成シリカの大きさは特に限定されるものではなく、通常、長径が100〜0.1μmであり、20〜0.5μmが好適である。
【0025】
本発明の焼成シリカにおける溶媒の除去方法としては、特に限定されず、例えば、容器底部から焼成シリカと基剤の混合物を充填中に上部より溶媒の吸収体を通して除去する方法、底面が網状になった容器の上部から焼成シリカと基剤の混合物を充填中に底部より除去する方法、容器に焼成シリカと基剤の混合物を充填した後、室温又は加温して溶媒を乾燥除去する方法等が挙げられる。
【0026】
本発明の籾殻焼成シリカに含有される皮膚外用剤配合の有効成分は、糖および糖誘導体、アミノ酸類、酵素類、ビタミン類、有機酸、植物抽出エキス類、生薬エキス類、及びこれら以外の保湿剤、収斂剤、美白剤、抗炎症剤、皮膚(細胞)賦活化剤、抗菌剤、酸化防止剤、香料等に用いられる成分から選ばれる1種以上である。中でも糖および糖誘導体、アミノ酸類、酵素類、ビタミン類、有機酸、植物抽出エキス類、生薬エキス類が好適である。
【0027】
糖および糖誘導体としては、具体的にはソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等)、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース、アルドヘプトース、ヘプロース等、オクツロース等、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α、α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられ、これらの糖および糖誘導体成分の1種又は2種以上を適宜選択して配合される。その配合量は、糖および糖誘導体の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤の0.01〜5重量%である。
【0028】
アミノ酸類としては、具体的にはバリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンなどや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、又はピロリドンカルボン酸等がある。これらのアミノ酸の1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その配合量は、アミノ酸の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤の0.01〜5重量%である。
【0029】
酵素類としては、天然出物、微生物産生工業生産物等の性状は問わず特に限定されるものではないが、具体的にはリパーゼ、プロテアーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、リゾチーム、アルカリホスファターゼ、アミラーゼ、パンクレアチン、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼ等リパーゼ、プロテアーゼ、カタラーゼ等がある。好ましくはリパーゼ、プロテアーゼ、カタラーゼである。これらの酵素類の1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その配合量は酵素の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤の0.001〜0.5重量%である。
【0030】
ビタミン類としては、天然出物、微生物産生工業生産物等の性状は問わず特に限定されるものではないが、例えばレチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群:アスコルビン酸及びその誘導体、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群:トコフェロール及びその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群:フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)、その他、必須脂肪酸(ビタミンF)、カルニチン、γ−オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンUがある。望ましくは、レチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、トコフェロール又はその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群:フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)である。これらのビタミンの1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その配合量は、ビタミンの種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤の0.001〜0.5重量%である。
【0031】
有機酸としては、乳酸、ピルビン酸、メバチロン酸、コハク酸、グリコール酸、クエン酸、サルチル酸、マレイン酸、リンゴ酸、フェルラ酸、イソフェルラ酸、カフェー酸、クロロゲン酸、コウジ酸、キノリン酸、レチノイン酸で、その配合量は、有機酸の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤の0.1〜20重量%である。
【0032】
植物抽出エキス類としては、具体的にはアルニカ、サンザシ、キナ、サルビア、ボダイジュ、オタネニンジン、トショウ、マンネンロウ、オトギリソウ、イチョウ、メリッサ、オノニス、マロニエ、センブリ、ニンニク、カミツレ、サイム、ハッカ、イラクサ、トウガラシ、ショウガ、ホップ、西洋トチノキ、ラベンダー、ニンジン、カラシナ、ケイ、マツ、センキュウ、ニワトコ、ヤマゼリ、ハシリドコロ、ボタン、ヤマモモ、ドクダミ、コウホネ、シブガキ、トウキンセンカ、グビジンソウ、リンドウ、ブドウ、ハマボウフウ、ダイダイ、ユズ、ショウブ、ナツミカン、ハマメリス、メリーロート、ウイキョウ、サンショウ、シャクヤク、ユーカリ、ヨモギ、エンメイソウ、コメ、クララ、ショウキョウ、チョウジ等があり、これらの1種又は2種以上が用いられる。その配合量は、通常、皮膚外用剤の0.001〜5重量%、特に0.01〜3重量%配合することが好ましい。但し、水またはアルコールまたは多価アルコールに可溶成分であれば良く、これらに限定されるものではない。
【0033】
生薬エキスとしては、クルミの葉、オウゴン、セージ、ホップ、ローズマリー、オトギリソウ、ハッカ、カミツレ、何首鳥、黄連、黄柏、黄苓、重薬、陳皮、人参、シャクヤク、トウシン、プロポリス、タクシア、タンニン、ハマメリス、ボタン、樺木タール、ローヤルゼリー、コウボエキス等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができ、通常、皮膚用外用剤の0.001〜5重量%である。
【0034】
本発明で用いられる保湿剤としては、アルカリ単純温泉水、深層水、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸などのムコ多糖類またはそれらの塩、コラーゲン、エラスチン、ケラチンなどのタンパク質またはそれらの誘導体並びにそれらの塩、大豆及び卵由来のリン脂質、糖脂質、セラミド、ムチン、ハチミツ、エリスリトール、マルトース、マルチトール、キシリトール、キシロース、ペンタエリスリトール、フルクトース、デキストリン及びその誘導体、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、トレハロース、ブドウ糖等の糖類、尿素、アスパラギン、アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、イソロイシン、オルチニン、グルタミン、グリシン、グルタミン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、システイン、シスチン、シトルリン、スレオニン、セリン、チロシン、トリプトファン、テアニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン、ピロリドンカルボン酸及びその塩、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、リジンなどのアミノ酸及びそれらの誘導体又はそれらの塩、D−パンテノール、植物抽出液類が上げられる。
【0035】
保湿剤に用いられる植物抽出液類としては、アボカド抽出物、アーモンド油、イナゴマメ抽出物、イネ抽出物、イチゴ抽出物、ウイキョウ抽出物、ウスベニアオイ抽出物、オウレン抽出物、オリーブ油、オドリコソウ抽出物、カカオ脂、カラスムギ抽出物、キズタ抽出物、クマザサ抽出物、クチナシ抽出物、グレープフルーツ抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ゲンチアナ抽出物、ゴボウ抽出物、コボタンヅル抽出物、ゴマ抽出物、サボテン抽出物、サボンソウ抽出物、ショウガ抽出物、ジオウ抽出物、シア脂、シモツケ抽出物、センキュウ抽出物、ゼニアオイ抽出物、タチジャコウソウ抽出物、ツバキ抽出物、トウモロコシ抽出物、トウチュウカソウ抽出物、トルメンチラ抽出物、ドクダミ抽出物、バクモンドウ抽出物、ハウチマメ抽出物、ハマメリス抽出物、ハッカ抽出物、ミドリハッカ抽出物、セイヨウハッカ抽出物、パセリ抽出物、バラ抽出物、ヒマワリ抽出物、ヒノキ抽出物、ヘチマ抽出物、プルーン抽出物、ブッチャーズブルーム抽出物、ボラージ油、ボタン抽出物、ホホバ油、ボダイジュ抽出物、ホップ抽出物、マツ抽出物、マロニエ抽出物、マカデミアナッツ油、マルメロ抽出物、ムラサキ抽出物、メドウホーム油、メリッサ抽出物、ヤグルマソウ抽出物、ユリ抽出物、ユズ抽出物、ライム抽出物、ラベンダー抽出物、リンドウ抽出物、ワレモコウ抽出物及びリンゴ抽出物等が挙げられる。酵母代謝物、酵母菌抽出エキス、米発酵エキス、米糠発酵エキス、ユーグレナ抽出物、生乳・脱脂粉乳の乳酸発酵物やトレハロース又はその誘導体などアルコール類・多価アルコール類として、エタノール、イソピロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロールなどの天然アルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなどの合成アルコール。酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、ソルビトール、マンニトールなど。これらの保湿成分は、1種又は2種以上を適宜選択して配合され、その配合量は、保湿成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して0.5〜20重量%である。
【0036】
本発明で用いられる収れん剤(成分)としては、スルホ石炭酸亜鉛、スルホ石炭酸ナトリムおよび、植物抽出液類が上げられる。植物抽出液類としては、アルニカ、サンザシ、キナ、サルビア、ボダイジュ、オタネニンジン、トショウ、マンネンロウ、オトギリソウ、イチョウ、メリッサ、オノニス、マロニエ、センブリ、ニンニク、カミツレ、サイム、ハッカ、イラクサ、トウガラシ、ショウガ、ホップ、西洋トチノキ、ラベンダー、ニンジン、カラシナ、ケイ、マツ、センキュウ、ニワトコ、ヤマゼリ、ハシリドコロ、ボタン、ヤマモモ、ドクダミ、コウホネ、シブガキ、トウキンセンカ、グビジンソウ、リンドウ、ブドウ、ハマボウフウ、ダイダイ、ユズ、ショウブ、ナツミカン、ハマメリス、メリーロート、ウイキョウ、サンショウ、シャクヤク、ユーカリ、ヨモギ、エンメイソウ、コメ、クララ、ショウキョウ、チョウジ、クルミの葉、オウゴン、セージ、ホップ、ローズマリー、オトギリソウ、ハッカ、カミツレ、何首鳥、黄連、黄柏、黄苓、重薬、陳皮、人参、シャクヤク、トウシン、プロポリス、タクシア、タンニン、ハマメリス、ボタン、樺木タール、ローヤルゼリー、コウボエキスなどの植物抽出物があげられる。 収れん剤としては、これらの1種または2種以上を合わせて使用することができる。その使用量は、通常、皮膚外用剤に対して0.001〜5重量%である。
【0037】
本発明で用いられる美白剤(成分)としては、チロシナーゼ阻害薬、エンドセリン拮抗薬、α−MSH阻害薬、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン、エラグ酸およびその塩やその誘導体、コウジ酸およびその塩さらにはその誘導体、アルブチン及びその塩さらにはその誘導体、システインおよびその塩さらにはその誘導体、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウムなどのビタミンC類及びそれらの塩やその誘導体、グルタチオン及びその塩さらにはその誘導体、レゾルシン及びその塩さらにはその誘導体、ルシノール、ネオアガロビオース、アガロースオリゴサッカライド、植物抽出液類が上げられる。
【0038】
美白剤(成分)に用いられる植物抽出液類としては、アスパラガス抽出物、アルテア抽出物、イブキトラノオ抽出物、インチンコウ抽出物、エンドウ豆抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、オノニス抽出物、海藻抽出物、火棘抽出物、カンゾウ抽出物、キイチゴ抽出物、クジン抽出物、黒砂糖抽出物、ケイケットウ抽出物、ゴカヒ抽出物、小麦胚芽抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ抽出物、シャクヤク抽出物、シラユリ抽出物、センプクカ抽出物、ソウハクヒ抽出物、大豆抽出物、胎盤抽出物、タラノキ抽出物、茶抽出物、トウキ抽出物、糖蜜抽出物、ノイバラ抽出物、ビャクレン抽出物、ブドウ種子抽出物、ブナノキ抽出物、フローデマニータ抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、モッカ抽出物、ユキノシタ抽出物、ヨクイニン抽出物、羅漢果抽出物などをあげることができ、その1種または2種以上を適宜選択して配合される。美白剤成分の配合量は、通常、皮膚外用剤に対して0.01〜10重量%である。植物抽出物等を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分換算の量である。
【0039】
本発明で用いられる抗炎症剤としては、酸化亜鉛、イオウ及びその誘導体、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウムなどのグリチルリチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、β−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、3−サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウムなどのグリチルレチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、トラネキサム酸、コンドロイチン硫酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、アラントイン、グアイアズレン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、各種微生物及び動植物の抽出物などがあげられる。その配合量は、抗炎症剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して0.01〜1重量%である。
【0040】
本発明で用いられる使用できる皮膚(細胞)賦活化剤(成分)としては、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその塩、サイクリックAMP、サイクリックGMP、フラビンアデニンヌクレオチド、グアニン、アデニン、シトシン、チミン、キサンチン及びそれらの誘導体、カフェイン、テオフェリンおよびその塩、レチノール及びパルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等のレチノール誘導体、レチナール及びデヒドロレチナール等のレチナール誘導体、カロチンなどのカロチノイド及びビタミンA類、チアミンおよびチアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩等のチアミン塩類、リボフラビンおよび酢酸リボフラビンなどのリボフラビン塩類、ピリドキシンおよび塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート等のピリドキシン塩類、フラビンアデニンヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸およびニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸誘導体、コリン類などのビタミンB類、γ−リノレン酸およびその誘導体、エイコサペンタエン酸及びその誘導体、エストラジオール及びその誘導体並びにそれらの塩、グリコール酸、コハク酸、乳酸、サリチル酸などの有機酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩などがあげられる。その配合量は皮膚(細胞)賦活化剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して0.01〜1重量%である。
【0041】
本発明で用いられる抗菌剤(成分)としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、フェノキシエタノール及びチアントール、イソプロピルメチルフェノールなどがあげられる。その配合量は抗菌剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常皮膚外用剤に対して0.01〜1重量%である。
【0042】
本発明で用いられる酸化防止剤(成分)としては、レチノール、デヒドロレチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチナール、レチノイン酸、ビタミンA油などのビタミンA類およびそれらの誘導体及びそれらの塩、α−カロテン、β−カロテン、γ−カロテン、クリプトキサンチン、アスタキサンチン、フコキサンチンなどのカロテノイド類及びその誘導体、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサール−5−リン酸エステル、ピリドキサミンなどのビタミンB類、それらの誘導体及びそれらの塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウム等のビタミンC類、それらの誘導体及びそれらの塩、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、1、2、5−ジヒドロキシ−コレカルシフェロールなどのビタミンD類、それらの誘導体及びそれらの塩、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロールなどのビタミンE類、それらの誘導体及びそれらの塩、トロロックス、その誘導体及びそれらの塩、ジヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、α−リポ酸、デヒドロリポ酸、グルタチオン、その誘導体及びそれらの塩、尿酸、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム等のエリソルビン酸、その誘導体及びそれらの塩、没食子酸、没食子酸プロピルなどの没食子酸、その誘導体及びそれらの塩、ルチン、α−グリコシル−ルチンなどのルチン、その誘導体及びそれらの塩、トリプトファン、その誘導体及びそれらの塩、ヒスチジン、その誘導体及びそれらの塩、N−アセチルシステイン、N−アセチルホモシステイン、N−オクタノイルシステイン、N−アセチルシステインメチルエステル等のシステイン誘導体及びそれらの塩、N、N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、N、N’−ジオクタノイルシスチンジメチルエステル、N、N’−ジオクタノイルホモシスチンジメチルエステルなどのシスチン誘導体及びそれらの塩、カルノシン及びその誘導体及びそれらの塩、ホモカルノシン及びその誘導体及びそれらの塩、アンセリン及びその誘導体及びそれらの塩、カルシニン及びその誘導体及びそれらの塩、ヒスチジン及び/又はトリプトファン及び/又はヒスタミンを含むジペプチド又はトリペプチド誘導体及びそれらの塩、フラバノン、フラボン、アントシアニン、アントシアニジン、フラボノール、クエルセチン、ケルシトリン、ミリセチン、フィセチン、ハマメリタンニン、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどのフラボノイド類、タンニン酸、カフェ酸、フェルラ酸、プロトカテク酸、カルコン、オリザノール、カルノソール、セサモール、セサミン、セサモリン、ジンゲロン、クルクミン、テトラヒドロクルクミン、クロバミド、デオキシクロバミド、ショウガオール、カプサイシン、バニリルアミド、エラグ酸、ブロムフェノール、フラボグラシン、メラノイジン、リボフラビン、リボフラビン酪酸エステル、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンヌクレオチド、ユビキノン、ユビキノール、マンニトール、ビリルビン、コレステロール、エブセレン、セレノメチオニン、セルロプラスミン、トランスフェリン、ラクトフェリン、アルブミン、ビリルビン、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、メタロチオネイン、O−ホスホノ−ピリドキシリデンローダミン、及び米国特許第5、594、012記載のN−(2−ヒドロキシベンジル)アミノ酸、その誘導体及びそれらの塩、及びN−(4−ピリドキシルメチレン)アミノ酸、並びにその誘導体及びそれらの塩などをあげることができ、抗酸化成分の含有量は、抗酸化成分の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して0.01〜10重量%である。植物抽出物等を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分換算の量である。
【0043】
本発明で用いられる香料(成分)としては、天然香料や合成香料があり、天然香料としてはバラ油、ジャスミン油、ネロリ油、ラベンダー油、チュベローズ油、イランイラン油、クラリセージ油、クローブ油、ペパーミント油、ゼラニウム油、パッチュリー油、サンダルウッド油、シンナモン油、コリアンダー油、ナツメグ油、パイン油、バニラ油、ペルーバルサム油、バナナ油、アップル油、フェンネル油、トンカビーンズ油、ペパー油、レモン油、オレンジ油、ベルガモット油、オポポナックス油、ベチバー油、オリス油、オークモス油、アニス油、ボアドローズ油などの植物性香料、ムスク油、シベット油、カストリウム油、アンバーグリス油などの動物性香料である。合成香料としては、リモネン、β−カリオフィリンなどの炭化水素類、シス−3−ヘキセノール、リナロール、ファルネソール、β−フェニルエチルアルコール、ゲラニオール、シトロネロール、ターピネオール、メントール、サンタロール、バクダノール、ブラマノールなどのアルコール類、リラノール、リリアール、2、6−ノナジエナール、シトラール、α−ヘキシルシンナミックアルデヒドなどのアルデヒド類、β−イオノン、l−カルボン、シクロペンタデカノン、ダマスコン、メチルイオノン、イロン、イソイースーパー、アセチルセドレン、ムスコンなどのケトン類、ベンジルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモネート、リナリルアセテート、ベンジルベンゾエートなどのエステル類、γ−ウンデカラクトン、ジャスミンラクトン、シクロペンタデカノリッド、エチレンブラシレートなどのラクトン類、ガラクソリッド、アンブロキサン、ローズオキサイドなどのオキサイド類、オイゲノールなどのフェノール類、インドールなどの含窒素化合物、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタールなどのアセタール類、オーランチオールなどのシッフ塩基類などである。香料は一般的に一種類単独で使用することは少なく、目的に応じて複数種を組み合わせた調合香料として用いられる。
【0044】
糖および糖誘導体、アミノ酸類、酵素類、ビタミン類、有機酸、植物および海草抽出エキス類、生薬エキス類、保湿剤、収斂剤、美白剤、抗炎症剤、皮膚(細胞)賦活化剤、抗菌剤、酸化防止剤、香料等の配合比率は、特に限定されるものではなく、目的とする皮膚外用剤に応じて適宜決定されれば良い。
【0045】
本発明の籾殻焼成シリカに有効成分を含有させる方法は、特に限定されないが、有効成分を溶剤に溶解させ、これに籾殻焼成シリカを浸漬する方法、有効成分を溶剤に溶解させ、これを籾殻焼成シリカに噴霧する方法、有効成分を水性あるいは油性エマルションとして調製して籾殻焼成シリカを浸漬する又は噴霧する方法等があり、いずれを用いても良い。一般的には有効成分を溶剤に溶解させ、これに籾殻焼成シリカを浸漬する方法が一般的である。溶剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール、水、ヘキサン、揮発性シリコーン、揮発性炭化水素等が挙げられ、これらの2種以上を混合して使用する。この中でも、溶剤の回収の容易さからエタノール、水が好ましい。
【0046】
本発明の皮膚外用剤で使用する多糖類は、粉体皮膚外用剤にあっては籾殻焼成シリカの分散および他の有効成分の分散のために使用され、液状皮膚外用剤にあっては籾殻焼成シリカおよび他の有効成分の分散安定化、更には皮膚外用剤の適度な粘性の付与のために用いられる多糖類であり、少なくともフコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖として含む多糖類である。好ましくは下記式(1)に示されるようなグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる繰返し構造の主鎖からなり、主鎖中の1つのグルコースに1つのフコースが分岐した構造からなっている多糖類である。
【0047】
【化1】
Figure 2004315389
【0048】
本発明に使用される多糖類は、微生物産生の多糖類として得られるもので、一般に微生物は、2種以上の多糖類を産生することが多いために本発明に使用される多糖類の他に他の多糖類が含まれていても本発明の多糖類の効果を妨げるものでなければ、他の多糖類が含まれることを妨げるものではない。本発明に使用される多糖類を産生する微生物は、特に限定されるものではないが、例えば、アルカリゲネス レータスB−16株細菌(FERM BP−2015号)がある。
【0049】
本発明に使用される多糖類の製造は、例えば、アルカリゲネス レータスB−16株細菌の場合、次のように製造される。アルカリゲネス レータスB−16株細菌は、通常の微生物の培養方法で培養され、例えば、炭素源にフラクトース、グルコース、シュークロースなどの単糖類、ヘミセルロース、デンプン、コーンスターチなどの天然高分子、オリーブ油脂などの油類を、窒素源に尿素、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウムなどの無機態窒素源、トリプトン、酵母エキス、肉エキス、ペプトン、麦芽エキスなどの有機態窒素源を、その他リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウムなどの無機塩類を加えた培地を用いて、初発pHが4〜10、培養温度が15〜40℃で通気攪拌液体培養を3〜10日間行なう。培養後、該培養液に約2倍量(容量)以上のアセトン、エタノール、イソプロピルアルコールなどの有機溶媒を入れ、培養産生物を不溶性の凝集物として回収する。
【0050】
アルカリゲネス レータスB−16株細菌の生産する多糖類(以下「B−16多糖類」と記す)には、少なくとも2種の多糖類が含まれていることが確かめられており、一つは、本発明の多糖類である前記式(1)に示すようなグルコース、グルクロン酸、ラムノースからなる繰返し構造の主鎖中にある1つのグルコースに1つのフコースが分岐した構造を有する多糖類であり、分子量は10程度の高分子成分である〔1998年度日本農芸化学会大会要旨集、371頁参照〕。他の一つは、実質的にフコースとマンノースを構成単糖とする構造の繰り返しの多糖類であり、分子量が10〜10の低分子成分である〔Y.Nohata、J.Azuma、R.Kurane、Carbohydrate Research 293、(1996)213〜222参照〕。このB−16多糖類は、アルカシーラン〔商品名、INCIname:Alcaligenes Polysaccharides、伯東(株)製〕として市販されている。B−16多糖類は、低い配合量においての分散物安定性、及び乳化物安定性に優れ、その効果は経時に対しても安定である。これら特性により、低い粘度でありながら、粉体の浮上や沈降が防止され均一に分散し、さっぱりとした使用感を有する製剤を得ることができる。
【0051】
本発明の多糖類の配合量は、通常、乾燥固形分として0.01〜0.5重量%(対全量)(以下、「重量%」を「%」で示す)であり、好ましくは0.02〜0.2%、より好ましくは0.05〜0.1%である。本発明の多糖類の配合量(含有量)が0.01%より少ないと十分な効果が得られないことがあり、また、0.5%を超えて配合してもそれ以上の効果の増加は少なく、経済的メリットが少ないことがある。
【0052】
本発明の多糖類とともに従来より使用された増粘剤およびゲル化剤等を併用してもなんら問題ない。具体的には、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、アルゲコロイド、フコイダン、トラントガム、ローカストビーンガム、ガラクトマンナン等の植物系高分子;キサンタンガム、カードラン、ジェランガム、フコゲル、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;キトサン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子;デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子;ポリエチレンイミン等のカチオン性ポリマー;ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライト等の無機系鉱物;N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α、γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体;デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル;ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル;モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体;ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー等の有機変性した無機系鉱物等が挙げられる。ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も含まれる。これらの増粘剤・ゲル化剤の1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その配合量は、増粘剤・ゲル化剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して0.05〜10%である。
【0053】
本発明の皮膚外用剤には、本発明の効果を損なわない範囲内で、一般に薬品類、医薬部外品類、化粧品類などに使用される有機基剤、油剤、シロキサン化合物、多価アルコール類、界面活性剤、色素、顔料、有機酸類、紫外線吸収剤、さらには籾殻焼成シリカに含有させる有効成分として記載した以外の酵素類、保湿剤、収斂剤、美白剤、抗炎症剤、皮膚(細胞)賦活化剤、抗菌剤、酸化防止剤、香料等も含めて、必要に応じて選択し、籾殻焼成シリカに含有させる、あるいは該皮膚外用剤に配合しても良い。以下、具体例を挙げる。
【0054】
有機基剤(成分)としては、エタノール、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、1、3−ブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ブタノール、プロパノールなどがあげられ、適宜選択して配合することができ、その配合量は、有機基剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して、1%〜50%である。
【0055】
油剤としては、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類、脂肪酸エステル類、有機酸エステル、グリセライド類、フッ化炭化水素類等がある。具体的には、炭化水素としてはスクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等があり、ロウ類としてはミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等があり、動物油類としては牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、硬化油、タートル油、豚脂、馬脂、ミンク油、肝油、卵黄油等があり、ラノリン誘導体としてはラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等があり、脂肪酸類としてはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等があり、高級アルコール類としてはラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、シトステロール、ラノステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等があり、脂肪酸エステル類としてはアジピン酸ジイソブチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸−N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル等があり、アミノ酸エステルとしてはN−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル等があり、有機酸エステル類としてはリンゴ酸ジイソステアリル等があり、グリセライド類としてはアセトグリセライド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステアリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリミリスチン酸グリセライド等があり、フッ素化炭化水素類としてはパーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等があげられ、適宜選択して配合することができ、その配合量は、油剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して、0.1%〜50%である。
【0056】
シロキサン化合物は、ジメチルポリシロキサン、エチルメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルシロキサン−メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン−メチル(ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体などのようなポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン−アルコキシ(炭素数4〜12)メチルシロキサン共重合体、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどのような環状ジメチルポリシロキサン、フルオロメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体などのフッ素変性オルガノポリシロキサン、フルオロメチルシロキサン・ポリオキシエチレンメチルシロキサン共重合体やフルオロメチルメチルシロキサン・ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンメチルシロキサン共重合体などのフルオロアルキル・ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、末端に水酸基を導入したジメチルポリシロキサン変性物や側鎖に部分的に水酸基を導入したヒドロキシメチルシロキサン・ジメチルポリシロキサン共重合体等の末端あるいは側鎖変性オルガノポリシロキサン、側鎖にジアルキルアミノアルキル基を持つジメチルアミノブチルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン重合体などの変性アミノオルガノポリシロキサンがあげられる。これらのシリコーンオイルを皮膚用外用剤組成物に用いるには、通常、当該シリコーンオイルの粘度が100、000(mPa・s:25℃)以下のものが選ばれ、その配合量は通常、皮膚外用剤に対して0.1〜80%、好ましくは0.5〜50%である。
【0057】
多価アルコール類としては、アントラセンジオール、キノリンジオール、グリオキシム、グリセルアルデヒド、アントラセノール、セドヘプチトール、プロパンジオール、イノシトール、ウスニン酸、ウルシオール、ウルソデオキシコール酸、エチルボロン酸、ジエタノールアミン、ジエチルプロパンジオール、ジエチレングリコール、ジエトキシプロパンジオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジオン、シクロヘキサントリオール、ジヒドロキシオクタデカン酸、ジヒドロキシケイ皮酸、ジメチルシクロペンタンジオール、ジメチルプロパンジオール、ジメチルベンゼンジオール、酒石酸アミド、チオグリセリン、トリエチレングリコール、ニトロプロピルプロパンジオール、ブタンジオール、ブチンジオール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、ペンタントリオール、ペンタンペンタオール、酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、ペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトールル、メタンジオール、メチルブタンジオール、モノアセチン、ラムニトール等がある。これらの多価アルコール類は、1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その含有量は、多価アルコール類の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤の0.01〜5重量%である。
【0058】
界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤がある。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルアミン類、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体類などがあげられる。
【0059】
上記非イオン性界面活性剤におけるポリオキシアルキレンは、ポリオキシエチレン(以下、「POE」とする)、ポリオキシプロピレン(以下、「POP」とする)、ポリオキシブチレン(以下、「POB」とする)の1種以上からなるものであり、POE、POP、POBの重合モル数は目的とする界面活性剤の乳化特性により適宜、決定されるものであるが、通常、3〜200である。また、POE、POP、POBの重合モル比も目的とする界面活性剤の乳化特性により適宜、決定される。好ましくは、ポリオキシアルキレンがPOEとPOPからなり、POEが25モル%以上を占めるものである。炭素数2〜4のポリオキシアルキレンアルキルエーテル類は、炭素数8〜30の直鎖あるいは分岐、飽和あるいは不飽和のアルコールにポリアルキレンオキシドを付加したものである。具体的には、POE(3モル)オクチルエーテル、POE(5モル)ドデシルエーテル、POE(10モル)オレイルエーテル、POE(15モル)ステアリルエーテル、POE(20モル)ベヘニルエーテル、POE(10モル)POP(10モル)デシルエーテル、POE(15モル)POP(2モル)イソステリルエーテル、POE(10モル)コレスタノールエーテル、POE(5モル)POP(5モル)水添ラノリン類等がある。
【0060】
ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類は、炭素数1〜22の直鎖あるいは分岐のアルキルフェノール、アルケニルフェノールにポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的にはポリオキシエチレン(3モル)メチルフェニルエーテル、POE(5モル)オクチルフェニルエーテル、POE(10モル)ノニルフェニルエーテル、POE(15モル)ドデシルフェニルエーテル等がある。
【0061】
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類は、炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸にポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的にはPOE(3モル)オクタン酸エステル、POE(5モル)デカン酸エステル、POE(10モル)ドデカン酸エステル、POE(15モル)ステアリン酸エステル、POE(20モル)ベヘニル酸エステル、POE(15モル)イソステアリン酸エステル、POE(15モル)POP(5モル)オレイン酸エステル等がある。
【0062】
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類は、ソルビトールと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸とポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的にはPOE(5モル)ソルビタンモノラウレート、POE(20モル)ソルビタントリラウレート、POE(20モル)ソルビタンモノステアレート、POE(20モル)ソルビタンセスキステアレート、POE(20モル)ソルビタントリステアレート、POE(20モル)ソルビタンモノオレエート等がある。
【0063】
ソルビタン脂肪酸エステル類は、ソルビトールと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸とのエステルであり、具体的にはソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エルチヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等がある。
【0064】
ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類は、グリセリンと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸およびポリアルキレンオキシドの付加エステルである。具体的には、POE(5モル)グリセリンモノラウリレート、POE(10モル)グリセリンモノステアレート、POE(15モル)グリセリンジステアレート、POE(20モル)POP(5モル)グリセリンジオレエート等がある。
【0065】
グリセリン脂肪酸エステル類は、グリセリンと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のエステルであり、具体的にはモノラウリン酸グリセリン、セスキラウリン酸グリセリン、トリラウリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、セスキステアリン酸グリセリン、トリステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、トリオレイン酸グリセリン、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、α、α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、炭素数8〜12の飽和脂肪酸混合物とグリセリンのエステル、ステアリン酸とリンゴ酸とグリセリンのエステル等がある。
【0066】
ポリグリセリン脂肪酸エステル類としては、縮合ヒドロキシステアリン酸ポリグリセリンエステル、縮合リシノレイン酸ポリグリセリンエステル等があり、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類としては、POE(10モル)ヒマシ油、POE(15モル)硬化ヒマシ油、POE(15モル)硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE(20モル)硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE(20モル)硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE(20モル)硬化ヒマシ油マレイン酸等がある。
ショ糖脂肪酸エステル類は、ショ糖と炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のエステルであり、具体的にはショ糖べへニン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル等がある。
【0067】
ポリオキシアルキレンアルキルアミン類は、炭素数3〜22の1級ないし2級アミンとポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的にはPOE(5モル)ジドデシルアミン、ジPOE(10)POP(3)ドデシルアミン、POE(10モル)ジステアリルアミン、ジPOE(10モル)ステアリルアミン、ジPOE(15モル)オレイルアミン、ジPOE(17モル)ベヘニルアミン等がある。
【0068】
エチレンオキシド・プロピレンオキシド共重合体類は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドをモル比で1:9〜9:1の範囲で、分子量約500〜50、000として重合して得られた共重合体である。
【0069】
アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩類、アルキル硫酸塩類及びアルケニル硫酸塩類、アルキルフェニル硫酸塩類及びアルケニルフェニル硫酸塩類、アルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類及びアルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類、(ジ)アルキルスルホコハク酸塩類、N−アシルアミノ酸塩類(アシル−N−メチルタウリン類)、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン重縮合物類等が挙げられる。金属塩はナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましい。
【0070】
脂肪酸塩類は、炭素数8〜30で直鎖あるいは分岐鎖、更には飽和あるいは不飽和の脂肪酸の金属塩類であり、具体的にはオクチル酸ナトリウム、デカン酸ナトリウム、ドデカン酸ナトリウム、テトラデカン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、イソステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、リノレン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等がある。
【0071】
アルキル硫酸塩類及びアルケニル硫酸塩類は、炭素数8〜30で直鎖あるいは分岐鎖、更には飽和あるいは不飽和のアルキル硫酸塩類、アルケニル硫酸塩類であり、具体的にはオクチル硫酸ナトリウム、デシル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、ヤシアルキル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、イソステアリル硫酸カリウム、オレイル硫酸アンモニウム、ベヘニル硫酸アンモニウム等がある。
【0072】
アルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類及びアルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類は、炭素数1〜22で直鎖あるいは分岐鎖のアルキル基あるいはアルケニル基を持ったフェニル基と炭素数2〜4のポリオキシアルキレングリコールの付加物との硫酸エステル塩類である。具体的には、トシルPOE(3モル)硫酸ナトリウム、オクチルフェニルPOE(5モル)硫酸ナトリウム、ノニルフェニルPOE(10モル)硫酸カリウム、デシルフェニルPOE(10モル)硫酸ナトリウム、オクタデシルフェニルPOE(15モル)硫酸カリウム、オクタデセニルフェニルPOE(15モル)硫酸カリウム、イソオクタデシルフェニルPOE(15モル)POP(5モル)硫酸カリウム等がある。
【0073】
(ジ)アルキルスルホコハク酸塩類としては、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジー2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等がある。
【0074】
N−アシルアミノ酸塩類は、アシル−N−メチルタウリン類であり、具体的にはラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩等がある。
【0075】
アルキルベンゼンスルホン酸塩類としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム等がある。これらの1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0076】
カチオン性界面活性剤としては、アミノ酸類、アルキルアミン塩類、4級アンモニウム塩類、ピリジニウム塩類等が挙げられる。
【0077】
アミノ酸類としては、卵黄あるいは大豆由来のレシチン、あるいはこれを水素添加した水添レシチンや水酸化レシチン等のレシチン誘導体等がある。
【0078】
アルキルアミン塩類としては、炭素数3〜22の1級ないし2級アミンと炭素数1〜22のカルボン酸の塩、無機鉱酸の塩であり、具体的にはドデシルアミン酢酸塩、ドデシルアミン塩酸塩、ドデシルアミンステアリン酸塩、ジメチルアミンステアリン酸塩等がある。
【0079】
4級アンモニウム塩類としては、炭素数3〜22の4級アミンと炭素数1〜22のカルボン酸の塩あるいは無機鉱酸の塩であり、具体的には塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、臭化ヤシアルキル(炭素数10〜14)イソキノリニウム塩、塩化ドデシルイミダゾリウム塩等がある。
【0080】
ピリジニウム塩類としては、塩化ポリ(N、N−ジメチル−3、5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等がある。
【0081】
その他、カチオン性界面活性剤として、ドデシルジメチルアミンオキシド等のアミンオキシド類、アクリル酸β−N−Nジメチル−N−エチルアンモニオエチル酸ビニルピロリドン共重合体等のカチオン性ポリマーなども使用できる。
【0082】
両性界面活性剤としては、ベタイン類、ホスホベタイン類およびスルホベタイン類、グリシン系ベタイン類、イミダゾリウム系ベタイン類、アミンオキシド類等がある。具体的には、ベタイン類としてはドデシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチル酢酸ベタイン、ドデカン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等があり、ホスホベタイン類としては2−(ジメチルドデシルアンモニオ)プロピオホスフェート、2−(ジメチルドデシルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピオホスフェート等があり、スルホベタイン類としてはドデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート等があり、グリシン系ベタイン類としてはドデシルジ(アミノエチル)グリシン、イミダゾリウム系ベタイン類としては2−ウンデシル−N、N、N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等がある。
【0083】
これらの中で好ましくは、界面活性剤であるショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、レシチンおよびその誘導体であり、より好ましくはショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、モノステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、縮合ヒドロキシステアリン酸ポリグリセリンエステル、縮合リシノレイン酸ポリグリセリンエステル、レシチン、水添レシチン、水酸化レシチンであり、これらの1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることもできる。その配合量は界面活性剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して0.1〜10重量%である。
【0084】
本発明で用いられる色剤は、有機合成色素として、黄色5号、赤色505号などのアゾ系染料、赤色213号、赤色230号などのキサンテン系染料、黄色204号などのキノリン系染料、青色1号などのトリフェニルメテン系染料、緑色201号などのアンスラキノン系染料、インジゴ系染料などの染料、赤色202号、赤色208号などのレーキ顔料、赤色228号、赤色226号、青色404号などが、天然色素として、カロチン、カルサミン、コチニールなどがある。その配合量は色剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して0.01〜0.1重量%である。
【0085】
本発明で用いられる顔料は、例えば、レーキ顔料、有機顔料、着色顔料、白色顔料、体質顔料等の無機顔料、真珠光沢顔料、金属光沢顔料、ガラスフレーク顔料、金属被覆無機顔料、樹脂顔料、高分子粉体、機能性顔料等があげられ、これらの1種以上が使用される。
【0086】
レーキ顔料には2つの種類があり、1つは水に溶けやすい染料をカルシウム等の塩として水に不溶化した顔料で、例えば赤色202号、204号、206号、207号、208号、220号等がある。他の1つは、硫酸アルミニウム、硫酸ジルコニウム等で水不溶性にしてアルミナに吸着させた顔料で黄色5号、赤色230号等である。
【0087】
有機顔料は、水、油や基剤に溶解しない有色粉末であり、着色力、耐光性に優れている。アゾ系顔料の赤色228号、インジゴ系顔料の赤色226号、フタロシアニン系顔料の青色404号等があげられる。
【0088】
無機顔料は、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等の色調の異なる酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、酸化マグネシウム、酸化コバルト、チタン酸コバルトカーボンブラック、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等があげられる。
【0089】
白色顔料は、着色や被覆等の目的で用いられ、ニ酸化チタンと酸化亜鉛があげられる。
【0090】
体質顔料は、着色よりも製品の形状維持や伸展性、付着性、光沢等の調節、色調の調整(希釈剤)に用いられ、例えば雲母(マイカ)、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母等の雲母系顔料、セリサイト、タルク、カオリン、モンモリロナイト、ゼオライト等の粘度鉱物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、含硫ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の合成無機粉体等があげられる。
【0091】
真珠光沢顔料は、真珠光沢、あるいは虹彩色、メタリック感を与えるために使用される顔料であり、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、オキシ塩化ビヒマスなどが挙げられる。また、酸化チタンの代わりに酸化鉄で被覆した顔料、酸化チタンの被覆層の上に透明な異なった色の顔料を被覆させた顔料なども使用される。
【0092】
金属光沢顔料としては、アルミニウム粉、真鍮粉、銅粉、錫粉、金粉、銀粉など、さらに、これらの金属粉を着色した着色金属粉顔料などが挙げられる。
【0093】
ガラスフレーク顔料は、フレーク状ガラスが金属などで被覆されている。
【0094】
金属被覆無機顔料は、金属蒸着などで金属、および/あるいは金属酸化物が被覆された無機顔料であり、例えば、酸化鉄被覆アルミニウム、酸化鉄被覆雲母、アルミニウム−マンガン被覆雲母状酸化鉄などがあげられる。
【0095】
樹脂顔料としては、樹脂フィルムに着色し、裁断された薄片などがあり、例えば、ポリエステルフィルム末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ナイロンパウダー等などが挙げられる。
【0096】
機能性顔料としては、窒化ホウ素、合成フッ素金雲母、フォトクロミック顔料、複合化微粒子粉体等があげられる。
【0097】
本発明の光輝性顔料の形態は、特に限定されるものではなく、粒状、板状、棒状等、目的および使用顔料により適宜、選択されれば良い。また、顔料の大きさは、特に限定されるものではなく、目的および使用顔料により適宜、選択されれば良く、粒状の顔料であれば、通常、平均粒子径が0.01μm〜5000μmのものが使用され、箔片状や棒状の粉体であれば、通常、長径が0.1〜5000μmのものが使用されている。その配合量は顔料の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して0.1〜10重量%である。
【0098】
有機酸としては、具体的にはアセトキシプロピオン酸、イソ吉草酸、アミノ吉草酸、エトキシ酢酸、エトキシプロピオン酸、イソアミノ吉草酸、エポキシオレイン酸、エライジン酸、アミノ酪酸、エルカ酸、オキサロ酢酸、オレイン酸、アミノレブリン酸、2−アミノ4−グアニジノオキシ酪酸、アンゲリカ酸、ガラクツロン酸、カルバミン酸、イコサトリエン酸、ギ酸、ギ酸アリル、ギ酸イソブチル、イコサン酸、ギ酸イソペンチル、グルクロン酸、イズロン酸、クロトン酸、クロロイソクロトン酸、イソクロトン酸、酢酸、ジヒドロリポ酸、エチルクロトン酸、ジフェニル酢酸、ジメトキシフタル酸、エチルヒドロキシ酪酸、スクシンアミド酸、ステアリン酸、ステアロル酸、ソルビン酸、チグリン酸、チロキシン、デカン酸、トロパ酸、乳酸、ヒドロキシイソ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、ピルビン酸、ブチル酢酸、ブチルヒドロペルオキシド、ブラシジン酸、プロピオル酸、ピロピオン酸、ブロモイソ吉草酸、ブロモイソ酪酸、ブロモプロピオン酸、ヘキサン酸、ヘキセン酸、ペトロセリン酸、ヘプタデカン酸、ヘプタン酸、アレアニル酸、マレアミド酸、マレアミド酸、ミコール酸、ミリスチン酸、メタクリル酸、メチル吉草酸、メチルチオ酢酸、メチル酪酸、メバロン酸、メリシン酸、メルカプト酢酸、ヨード酢酸、ラウリン酸、リシネライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、アコニット酸、オキサロコハク酸、オキソグルタル酸、アジピン酸、カルセイン、カルボキシフェニル酢酸、アセトキシコハク酸、カルボキシコメロン酸、カンホロン酸、イソカンホロン酸、グルタコン酸、グルタル酸、イソクエン酸、クロセチン、コハク酸、フタル酸、フマル酸、イソシンコメロン酸、ジエチレントリアミン五酢酸、イソフタル酸、シトラマル酸、ジニコチン酸、イタコン酸、ジブロモコハク酸、ジクロロコハク酸、エチルマロン酸、ジメチルコハク酸、シュウ酸、酒石酸、シンコメロン酸、スルホニル二酢酸、セバシン酸、タルトロン酸、デソキサル酸、テトラクロロフタル酸、テトラヒドロキシコハク酸、テトラメチルコハク酸、テレフタル酸、トリメシン酸、トリメリト酸、ナフタル酸、ニトロフタル酸、ビキシン、ヒドロキシイソフタル酸、ヒドロキシフタル酸、プレーニト酸、ヒドロキシメチルペンタン二酸、ピロメリト酸、フェニルコハク酸、プロパントリカルボン酸、ブロモコハク酸、ブロモフマル酸、ブロモマレイン酸、ヘミメリト酸、ペラルゴン酸、ベルベロン酸、ベンゼンヘキサカルボン酸、ベンゼンペンタカルボン酸、マレイン酸、マロン酸、メサコン酸、メソ酒石酸、メソシュウ酸、メチルイソフタル酸、メチルコハク酸、メチルマロン酸、メルカプトコハク酸、メロファン酸、ペルオキシフタル酸、リンゴ酸、ルチジン酸、ロイコトリエン等の多価カルボン酸類、メチルアントラニル酸、メルカプト安息香酸、ヨード安息香酸、ベンジル安息香酸、ベンズアミド安息香酸、アセチル安息香酸、エチル安息香酸、オピアン酸、オルセリン酸、アセトアミド安息香酸、カルボキシオキサニル酸、アゾキシ二安息香酸、クロロ安息香酸、クロロ過安息香酸、アニス酸、ゲンチシン酸、ジアミノ安息香酸、シキミ酸、アミノ安息香酸、ジヒドロキシ安息香酸、ジブロモ安息香酸、ベンソイル安息香酸、アミノニトロ安息香酸、ジメチルアミノ安息香酸、ジメチル安息香酸、安息香酸、スルホ安息香酸、テレフタルアルデヒド酸、イソフタルアルデヒド酸、トリクロロ安息香酸、トリニトロ安息香酸、イソプロピル安息香酸、トリヒドロキシ安息香酸、トリメチル安息香酸、トルイル酸、トルオイル安息香酸、ニトロ安息香酸、バニリン酸、イドラゾ二安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシトルイル安息香酸、ピペロニル酸、フェノキシ安息香酸、フルオロ安息香酸、ベラトルム酸、プロトカテク酸、プロベネシド、ブロモ安息香酸、ブロモアントラニル酸、アミノケイ皮酸、イソプロピルケイ皮酸、オキサニル酸、アレカイジン、カルボキシケイ皮酸、ケイ皮酸、アロキサン酸、ケトシクロヘキサンカルボン酸、アントラキノンカルボン酸、シクロブタンカルボン酸、アントラセンカルボン酸、シクロプロパンカルボン酸、イソニコチン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロプロパンカルボン酸、イソニコペンチン酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、シクロヘキサンジカルボン酸、イブプロフェン、シクロヘキセンジカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸、インドメタシン、インドール酢酸、シクロペンタンジカルボン酸、ジメチルフランカルボン酸、シンコフェン、ガロイル没食子酸、トラネキサム酸、ニトロケイ皮酸、ヒドロキシケイ皮酸、メトキシケイ皮酸、ヒドロキシヒドロケイ皮酸、フェニルケイ皮酸、フェルラ酸、イソフェルラ酸、カフェー酸、クロロゲン酸、ブロモケイ皮酸、ヘスペリチン酸、没食子酸、メチルケイ皮酸等の芳香族カルボン酸類、その他、ウルソデオキシコール酸、エラグ酸、オロチジン、オロト酸、カンファン酸、キナ酸、ヒドロキシプロリン、エチオコラン酸、カウルモオグル酸、カルノシン、カルバゾール酢酸、キノリンカルボン酸、キノリン酸、キノリンジカルボン酸、クマリン酸、クロロフェノキシ酢酸、ケノデオキシコール酸、コラン酸、コール酸、サントニン酸、ジヒドロオルト酸、スクシニナル酸、チオフェンカルボン酸、テトラヒドロ葉酸、デヒドロコール酸、テルペニル酸、テレビン酸、ドイミノール酸、ドーパ、トロンボキサン、ナフチル酢酸、ナフトエ酸、ナリジクス酸、ニトロキナジル酸、ニトロフェニルプロピオール酸、ニコペチン酸、ルコナン酸、ドーパキノン、ヒオデオキシコール酸、ヒドロアトロパ酸、ヒドロキシイソプロピルトルイル酸、ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸、ヒドロキシピロンカルボン酸、ヒドロキシピロンジカルボン酸、ヒドロキシフェニル酢酸、ヒドロキシフェニルプロピオン酸、ビフェニルジカルボン酸、ピペコリン酸、ピペリン酸、ピマル酸、ピリジル酸、ピログルタミン酸、ピロールカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロンジカルボン酸、フェニルアントラニル酸、フェニルカルバミン酸、フェニルグリシド酸、フェニル酢酸、フェニルチオ酢酸、フェニル乳酸、フェニルピルビン酸、フェニルブテン酸、フェニルプロピオル酸、フェニル酪酸、フェニレン2酢酸、フェノールフタリン、フェンコル酸、フシジン酸、プロテロイン酸、フランカルボン酸、フランジカルボン酸、フリル酸、フルオレセイン、フルオロフェニル酢酸、プロスタグランジン、プロスタサイクリン、ブロモマンデル酸、ヘモピロールカルボン酸、ベンシジンカルボン酸、ベンジリデンマロン酸、ベンジル酸、ベンゾイルアクリル酸、ベンゾイルオキシ酢酸、ベンゾイルオキシプロピオン酸、ベンゾイルギ酸、ベンゾイル酢酸、ベンゾイルプロピオン酸、ベンゾフェノンカルボン酸、ベンゾフランカルボン酸、ポドカルピン酸、ホモゲンチシン酸、マンデル酸、ムリコール酸、メチルドーパ、メチルフェニル酢酸、メチルフランカルボン酸、メチルレッド、メフェナム酸、リセルグ酸、リトコール酸、リポ酸、レセルピン酸、レチノイン酸、レボピマル酸、グリコール酸、クエン酸、サルチル酸、等が挙げられる。これらの有機酸成分は、1種又は2種以上を適宜選択して配合することができ、その含有量は、有機酸の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して0.01〜5重量%である。
【0099】
本発明で用いられる紫外線吸収剤としては、有機化合物系の紫外線吸収剤と無機化合物系の紫外線散乱剤があり、紫外線吸収剤には、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤などがあげられ、その1種以上が配合される。紫外線吸収剤のパラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤には、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロプロピル、パラジメチルパラアミノ安息香酸アミル、パラメチルパラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸イソブチルなどがあり、ケイ皮酸系紫外線吸収剤としては、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、ジイソプロピルケイ皮酸エステル、メトキシケイ皮酸オクチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ、2−エチルへキサン酸グリセリルなどがあり、サリチル酸系紫外線吸収剤としては、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸鳥エタノールアミン、サリチル酸アミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tertブチルフェニル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸などがあり、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシクロロベンゾフェノン、ジオキシベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’メチルベンゾフェノン、オクタベンゾンなどがあり、その他にもウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸などがあげられる。紫外線散乱剤として用いられる無機化合物には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化鉄などがあげられる。その配合量は紫外線吸収剤の種類により異なり、一律に決められないが、通常、皮膚外用剤に対して0.01〜1重量%である。
【0100】
本発明の皮膚外用剤の形態(剤型)は、特に限定されたものではなく、使用目的に応じて適宜、決定されれば良く、具体的には溶液状、懸濁分散状、ペースト状、ムース状、ゲル(ジェル)状、固体状、粉末状等任意の剤型をとることができる。
【0101】
本発明の皮膚外用剤の製造方法に特に制限はなく、従来から公知の方法を使用することができる。
【0102】
例えば、化粧水、乳液やクリーム等の水性物の場合、籾殻焼成シリカに含有させる成分を揮発性の有機溶剤であるエタノールに溶解し、該エタノール溶液に籾殻焼成シリカを浸漬して有効成分を含浸させた後、該籾殻焼成シリカからエタノールを除去する。次に水(精製水)に有効成分を含有させた籾殻焼成シリカ、その他の皮膚外用剤用の水溶性の有効成分、アルカシーラン等の多糖類及びその他の多糖類系増粘剤や水溶性高分子、界面活性剤、必要に応じて着色剤(色素)を加えて分散させて混合液1とし、他方、水溶性有機液体、例えばエタノール、エチレングリコ−ル等に、その他の皮膚外用剤用の非水溶性の有効成分、油剤、顔料等の色材、防腐剤、香料、エモリエント剤、界面活性剤、薬効成分及び機能成分を溶解し混合液2として、ホモミキサーを用いて混合液1に混合液2を混合し、エマルション化あるいは可溶化する。更に必要に応じて別途、色材(着色染料等)による調色を行った後、ろ過、容器への充てんを行なって化粧水乳液やクリーム等が調製される。乳化の温度は、目的とする化粧水、乳液やクリーム等の形態、物性を考慮して、適宜選択されれば良く、通常、40〜70℃である。また、乳化に使用される機器としては、マウントガウリングホモジナイザーやマイクロフルイダイザー、高圧ホモジナイザー、ナノマイザーなどが有り、目的とする化粧水、乳液やクリーム等の形態、物性を適宜選択して使用される。
【0103】
ペースト、ムース、ジェル等の調製は、水(精製水)にアルカシーランや増粘剤、保湿剤、界面活性剤等を加えて40〜70℃に加熱、攪拌して均一に調製し、これに有効成分を含有させた籾殻焼成シリカ、その他の皮膚外用剤用の有効成分、色材、防腐剤、香料、界面活性剤、薬効成分及び機能成分を溶解した混合液を、撹拌下、加えて乳化あるいは可溶化し、ペースト、ムース、ジェル等が得られる。また、必要に応じて更にロールミル等で混錬し、より均一に調製されても良い。
【0104】
ゼリー状のパックの調製は、精製水に保湿剤、緩衝剤を加え70℃に加熱し、さらに攪拌下、増粘剤、皮膜形成剤を添加し、調製した混合液3に、撹拌下、エタノールに皮膚外用剤用の有効成分を含有した籾殻焼成シリカ、その他の皮膚外用剤の有効成分、防腐剤、香料、エモリエント剤、界面活性剤、薬効成分及び機能成分を溶解した混合液4を混合、乳化して、ゼリー状のパックが調製される。
【0105】
ベビーパウダーや粉白粉等の粉体皮膚外用剤の場合、皮膚外用剤用の有効成分を含有した籾殻焼成シリカ、その他の皮膚外用剤の有効成分、色材(特に顔料)並びに必要に応じてタルクや二酸化チタン等の無機鉱物や香料をブレンダーに入れて混合した後、ボールミル、ロールミル等でさらに均一に分散させて本発明のベビーパウダーや粉白粉等が得られる。また、ファンデーション等では、皮膚外用剤用の有効成分を含有した籾殻焼成シリカ、その他の皮膚外用剤の有効成分、色材(顔料等)、油剤、界面活性剤、アルカシーランあるいは他の多糖類、保湿剤、美白剤並びに必要に応じて香料、酵素類、ビタミン類をブレンダーに加えて混合し、均一にする。このとき場合によっては加熱溶融して混合する方法も用いられる。混合後、さらにコロイドミルで均一に分散にして、容器に入れて圧縮成型して本発明のファンデーション等が得られる。
【0106】
【実施例】
以下に実施例をあげて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
【0107】
〔試験に用いた多糖類〕
(A−1:アルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(粗製品))
グルコース〔和光純薬工業(株)製、試薬〕40.0g、リン酸水素二カリウム〔和光純薬工業(株)製、試薬〕4.0g、リン酸二水素カリウム〔和光純薬工業(株)製、試薬〕2.0g、塩化ナトリウム〔和光純薬工業(株)製、試薬〕0.1g、硫酸マグネシウム〔和光純薬工業(株)製、試薬〕0.2g、硝酸カリウム〔和光純薬工業(株)製、試薬〕1.0g、イーストエキストラクト〔オキソイド(OXOID)社製〕1.5gをイオン交換水に溶解し、水酸化ナトリウムあるいは硫酸を用いpH6.5に調整し、全量を1リットルとした。この水溶液150mLを500mLの三角フラスコに取り、オートクレーブにより加熱滅菌(121℃、15分間)した後、室温まで戻し、アルカリゲネスレータスB−16株(FERM BP−2015号)を1白金耳接種し、30℃にて6日間振とう培養(180rpm)した。培養終了後、培養物に約3倍容量のイソプロピルアルコールを加えて攪拌混合し、析出した凝集物を濾過、回収、減圧下にて乾燥してアルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(A−1)を得た。この多糖類は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースをモル比1:2:1:1で構成される多糖類を主成分とし、この他フコースとマンノースをモル比1:1で構成される多糖類を含み、その存在比は7:1(重量比)である。尚、構成単糖類は、多糖類を硫酸で加水分解した後高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した。
【0108】
(A−2:上記A−1の精製品)
多糖類:A−1の0.5重量%水溶液を調製し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを12とした。この水溶液をイオン交換樹脂「ダイヤイオンHPA−75(OH−)(商品名)」(日本錬水(株)製)のカラムを用いて8Ru以下で処理し、さらに濾過助剤「ラジオライトRL700」と5μmメンブランフイルターで濾過し、タンパク質、核酸、微生物類を除去した。濾液を希塩酸にてpHが7にしてから減圧濃縮し、アセトンを投入して多糖類を沈澱させ、さらに10倍量のアセトンで洗浄し、フコース:グルコース:グルクロン酸:ラムノース=1:2:1:1で構成され、分子量が5,000万の多糖類(A−2)を得た。
【0109】
〔比較例で用いる多糖類〕
・B−1:キサンタンガム〔「ケルザンT」(商品名)、三晶(株)製〕
・B−2:ポリアクリル酸
・B−3:ポリビニルアルコール。
【0110】
〔本発明の籾殻焼成シリカの調製方法〕
未選別の籾殻20gを10メッシュのナイロン網にてふるいにかけ、稲茎と籾殻を分離選別した。5重量%濃度塩酸500mLに選別した籾殻を2時間、浸漬した。浸漬後、籾殻を水道水で十分に洗浄し、10メッシュのナイロン網で水分を切り、屋内で自然乾燥させた。乾燥した籾殻を磁性ルツボに入れ、電気炉で550℃、1時間焼いた。次に電気炉の温度を800℃の上げ、1時間焼成した。冷却後、約3gの籾殻焼成シリカを得た。これを篩いにかけて分級し、長径50〜250μmの籾殻焼成シリカ−1(以下、「焼成シリカ−1」とする)、250〜500μmの籾殻焼成シリカ−2(以下、「焼成シリカ−2」とする)を得た。
【0111】
(有効成分含有焼成シリカ−1:酢酸トコフェロール含有)
300mLステンレス容器に流動パラフィン50.0g、スクワラン40.0g、ミツロウ6.0g、ワセリン3.5g、酢酸トコフェロール0.5gを入れ、約80℃に加熱し、撹拌下、焼成シリカ−1:20gを添加し、均一に油相に浸漬した後、200メッシュの金網でろ過し、焼成シリカ−1をろ別し、エタノールにて焼成シリカ−1の表面を簡単に洗浄した。次いでエタノールを乾燥、除去させて有効成分含有籾殻焼成シリカ−1を得た。
【0112】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−2:混合アミノ酸含有)
300mLステンレス容器にミツロウ2.0g、ワセリン2.0g、固形パラフィン3.0g、オレイルアルコール3.0g、流動パラフィン50.0g、ステアリン酸ソルビタン5.0gを約80℃に加熱し、混合物1とした。一方、グリセリン10.0g、1、3−ブチレングリコール5.0g、混合アミノ酸液〔「プロデュウ400」(商品名、味の素(株)製):グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リジン、グルタミン酸の混合液〕10.0g、水10.0gを約80℃に加熱し、混合物2とした。混合物1をホモジナイザー〔「TKホモミキサー M型」、特殊機化工業(株)製〕を5,000rpmで撹拌させながら混合物2を添加し、油中水型乳化物−1を得た。約80℃に保温した油中水型乳化物−1を撹拌下、焼成シリカ−2:20gを添加し、籾殻焼成シリカ−2が均一に浸漬した後、200メッシュの金網でろ過し、籾殻焼成シリカ−2をろ別し、エタノールにて洗浄した。次いで、次いでエタノールを乾燥、除去させて有効成分含有籾殻焼成シリカ−2を得た。
【0113】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−3:混合アミノ酸、ヒアルロン酸ナトリウム)
300mLステンレス容器に混合アミノ酸液10.0g、ヒアルロン酸ナトリウム1.0g、寒天0.5g、精製水88.5gを撹拌、混合し、約70℃に加熱して、焼成シリカ−1:20gを添加した。焼成シリカが十分に浸漬した後、200メッシュの金網でろ過し、焼成シリカ−1をろ別し、水にて焼成シリカ−1の表面を簡単に洗浄した。室温にて風乾し有効成分含有籾殻焼成シリカ−3を得た。
【0114】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−4:リパーゼ、プロテアーゼ含有)
300mLステンレス容器にスクワラン20.0g、ワセリン3.0g、ステアリン酸1.0g、モノステアリン酸グリセリル0.5g、リパーゼ分散液(99.5重量%のエタノールに0.5重量%のリパーゼを分散させリパーゼ分散液)5.0g、プロテアーゼ分散液(99.5重量%のエタノールに0.5重量%のプロテアーゼを分散させプロテアーゼ分散液)5.0gの混合液を「油相」とし、ポリオキシエチレン(20モル付加)モノステアリン酸ソルビタン1.0g、寒天0.5g、精製水58.5gの混合液を「水相」として水中油型乳化物を調製し、焼成シリカ−1:20gを添加して有効成分含有籾殻焼成シリカ−4を得た。
【0115】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−5:リパーゼ、プロテアーゼ含有)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−1の調製法と同様にして、焼成シリカ−1:20g、流動パラフィン35.0g、スクワラン45.0g、固形パラフィン5.0g、ワセリン3.0g、リパーゼ分散液(99.5重量%のエタノールに0.5重量%のリパーゼを分散させてリパーゼ分散液とした。)6.0g、プロテアーゼ分散液(99.5重量%のエタノールに0.5重量%のプロテアーゼを分散させプロテアーゼ分散液とした。)6.0gから有効成分含有籾殻焼成シリカ−5を得た。
【0116】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−6:アスコルビン酸ステアレート)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−1の調製法と同様にして、焼成シリカ−1:20g、ワセリン1.5g、セチルアルコール1.5g、ステアリン酸2.0g、オレイン酸20.0g、流動パラフィン30.0g、スクワラン35.0g、アスコルビン酸ステアレート10.0gから有効成分含有籾殻焼成シリカ−6を得た。
【0117】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−7:アスコルビン酸ジパルミテート)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−1の調製法と同様にして、焼成シリカ−1:20g、ワセリン2.0g、セチルアルコール1.5g、ステアリン酸2.5g、流動パラフィン35.0g、スクワラン47.0g、アスコルビン酸ジパルミテート12.0gから有効成分含有籾殻焼成シリカ−7を得た。
【0118】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−8:アスコルビン酸リン酸マグネシウム含有)
300mLステンレス容器にセチルアルコール2.0g、イソステアリン酸3.0g、ワセリン1.0g、ミリスチン酸イソプロピル10.0g、スクワラン15.0g、流動パラフィン8.0g、モノオレイン酸ソルビタン1.5g、モノステアリン酸グリセリン2.5gを入れて約80℃に加熱し、均一に混合して「油相」とした。また、精製水27.0gにクエン酸3.0gを溶解させ、順次、1、3−ブチレングリコール6.0g、グリセリン6.0g、アスコルビン酸リン酸マグネシウム15.0gを添加して溶解し、水酸化ナトリウムにて中和して「水相」を調製した。油相および水相を約80℃に加熱し、次いで油相をホモジナイザー〔「TKホモミキサー M型」特殊機化工業(株)製〕を5000rpmで撹拌させながら水相を添加し、油中水型乳化物−2を得た。約80℃に保温した油中水型乳化物−2に焼成シリカ−1を添加し、焼成シリカ−1が浸漬した後、200メッシュ金網にてろ過して、有効成分を含む焼成シリカ−1をろ別し、少量のエタノールにて洗浄した。次いで、エタノールを乾燥、除去させて有効成分含有籾殻焼成シリカ−8を得た。
【0119】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−9:アスコルビン酸ナトリウム)
300mLステンレス容器にアスコルビン酸ナトリウム20.0g、精製水65.0g、エタノール15.0gを均一になるまで攪拌し、次いで焼成シリカ−1を添加し水相に浸漬した。均一に水相に浸漬した後、200メッシュの金網でろ過し、焼成シリカ−1をろ別し、水にて焼成シリカ−1の表面を簡単に洗浄した。室温にて風乾し有効成分含有籾殻焼成シリカ−9を得た。
【0120】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−10:アスコルビン酸ナトリウム、ビタミンAパルミテート含有)
300mLステンレス容器にアスコルビン酸ナトリウム10.0g、ポリオキシエチレン(20モル付加)モノステアリン酸ソルビタン1.0g、精製水58.5g、エタノール15.0gを約70℃に加熱し、均一になるまで攪拌し、「水相」とした。同様に他の300mLステンレス容器にビタミンAパルミテート2.0g、スクワラン12.0g、ステアリン酸1.0g、モノステアリン酸グリセリル0.5gを入れ、均一に撹拌混合して約70℃に加熱し「油相」とした。水相をホモジナイザー〔「TKホモミキサー M型」特殊機化工業(株)製〕を5000rpmで撹拌させながら油相を添加し、水中油型乳化物−1を得た。約70℃に保温した水中油型乳化物−1に焼成シリカ−2を添加し、焼成シリカ−2を十分に浸漬した後、200メッシュの金網でろ過し、焼成シリカ−1をろ別し、水にて焼成シリカ−1の表面を簡単に洗浄した。室温にて風乾し、有効成分含有籾殻焼成シリカ−10を得た。
【0121】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−11:ビタミンAパルミテート含有)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−1の調製法と同様にして、焼成シリカ−1:20g、流動パラフィン35.0g、スクワラン45.0g、オレイルアルコール10.0g、ステアリルアルコール3.0g、固形パラフィン5.0g、ワセリン2.0g、ビタミンAパルミテート5.0gから有効成分含有籾殻焼成シリカ−11を得た。
【0122】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−12:オウバクエキス、カミツレエキス、アルブチン、コンドロイチン硫酸ナトリウム含有)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−3と同様にして、オウバクエキス2.0g、カミツレエキス3.0g、アルブチン0.5g、コンドロイチン硫酸ナトリウム2.0g、寒天0.5g、精製水92.0g、焼成シリカ−1:20gから有効成分含有籾殻焼成シリカ−12を得た。
【0123】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−13:ビタミンAパルミテート、酢酸トコフェロール)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−11と同様にして、ビタミンAパルミテート2.0g、酢酸トコフェロール1.0g、ワセリン5.5g、ステアリン酸1.0g、モノステアリン酸グリセリル0.5gの混合液を「油相」とし、アスコルビン酸リン酸マグネシウム5.0g、クエン酸1.0g、中和に必要な適量の水酸化ナトリウム、ポリオキシエチレン(20モル付加)モノステアリン酸ソルビタン1.0g、アルカシーラン0.1g、精製水82.9gの混合液を「水相」として水中油型乳化物を調製し、焼成シリカ−1:20gを添加して有効成分含有籾殻焼成シリカ−13を得た。
【0124】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−14:ヨーグルトエキス、ニコチン酸アミド、コウジ酸含有)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−3と同様にして、ヨーグルトエキス5.0g、ニコチン酸アミド1.0g、コウジ酸0.5g、ゼラチン0.5g、精製水65.0g、焼成シリカ−1:20gから有効成分含有籾殻焼成シリカ−14を得た。
【0125】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−15:ヨーグルトエキス、米糠エキス、混合アミノ酸、アルブチン含有)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−3と同様にして、ヨーグルトエキス5.0g、米糠エキス0.5g、混合アミノ酸液1.0g、アルブチン0.5g、カードラン0.5g、メチルパラベン0.2g、精製水92.3g、焼成シリカ−1:20gから有効成分含有籾殻焼成シリカ−15を得た。
【0126】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−16:ヨーグルトエキス、乳酸含有)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−3と同様にして、ヨーグルトエキス5.0g、乳酸0.5g、カラギーナン0.2g、アルカシーラン0.04g、メチルパラベン0.2g、精製水92.3g、焼成シリカ−1:20gから有効成分含有籾殻焼成シリカ−16を得た。
【0127】
(有効成分含有籾殻焼成シリカ−17:オウバクエキス、カミツレエキス、人参エキス含有)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−3と同様にして、オウバクエキス5.0g、カミツレエキス5.0g、人参エキス3.0g、寒天0.6g、メチルパラベン0.2g、精製水86.2g、焼成シリカ−1:20gから有効成分含有籾殻焼成シリカ−18を得た。
【0128】
(有効成分含有合成シリカ−1:酢酸トコフェロール含有)
有効成分含有籾殻焼成シリカ−1の調製方法に準じて、籾殻焼成シリカ−1:20gを合成シリカ(商品名「サンスフェアH−201」、旭硝子(株)製):20gに置き換え、それ以外は有効成分含有籾殻焼成シリカ−1の配合と同様にして、有効成分含有合成シリカ−1を得た。
【0129】
以下同様にして、有効成分含有籾殻焼成シリカ−2〜17の配合において、焼成シリカ−1あるいは焼成シリカ−2を合成シリカ〔商品名「サンスフェアH−201」、旭硝子(株)製〕に置き換え、それ以外の配合成分はそのままとして、有効成分含有合成シリカ−2〜17を調製した。調製した有効成分含有焼成シリカおよび有効成分含有合成シリカを表1および表2に示した。
【0130】
【表1】
Figure 2004315389
【0131】
【表2】
Figure 2004315389
【0132】
〔有効成分含有シリカ配合の皮膚外用剤(水性ジェル状美容液)の安定性試験および官能試験−1〕
(水性ジェル状美容液−1の調製)
200mLビーカーにグリセリン12g(6重量%)、1,3−ブチレングリコール12g(6重量%)、アルカシーラン(A−2)0.3g(0.15重量%)、精製水100mL(50重量%)を加えて、プロペラ型撹拌機により撹拌し、混合物3とした。一方、精製水59.28mL(29.64重量%)にエタノール12g(6重量%)、クエン酸0.02g(0.01重量%)、クエン酸ナトリウム0.2g(0.1重量%)、メチルパラベン0.2g(0.1重量%)を加え、撹拌し、混合物4とした。混合物3を撹拌しながら混合物4を加え、さらに有効成分含有籾殻焼成シリカ−1:4.00g(2重量%)を添加し、均一になるまで攪拌して水性ジェル状美容液−1を得た。
【0133】
(水性ジェル状美容液−2〜16の調製)
水性ジェル状美容液−1の調製方法におけるアルカシーラン(A−2)0.3g(0.15重量%)、精製水59.28mL(29.64重量%)、有効成分含有籾殻焼成シリカ−1:4.00g(2重量%)を表3記載の配合組成に置き換えて、表3記載の水性ジェル状美容液−2〜16を調製した。
【0134】
【表3】
Figure 2004315389
【0135】
(安定性試験)
調製した水性ジェル状美容液No.1〜14をふた付きの円筒状ガラス容器(高さ13cm、内径5cm)の底から高さ10cmになるところまで入れ、40℃に3ヶ月間静置した。3ヶ月間静置後、水性ジェル状美容液表面に浮上した有効成分含有シリカから流出した親油性有効成分の有無および水性ジェル状美容液の沈降分離の有無を以下のように目視評価した。水性ジェル状美容液表面に親油性有効成分が流出、浮上したものは好ましくなく、油水分離・沈降分離の生じたものも好ましくない。
・水性ジェル状美容液における親油性有効成分の流出、浮上の有無の評価
○:水性ジェル状美容液表面に流出、浮上した親油性有効成分がない。
×:水性ジェル状美容液表面に流出、浮上した親油性有効成分が有る。
・水性ジェル状美容液における沈降分離の有無の評価
○:水性ジェル状美容液に沈降・分離がない。
×:水性ジェル状美容液表面に沈降・分離が有る。
結果を表4に示した。
【0136】
(有効成分含有シリカを含む水性ジェル状美容液の皮膚官能試験)
パネル10名を選出し、パネル10名の各左手の甲に、調製後、3ヶ月間静置した水性ジェル状美容液0.5gを取り、手のひらで擦ったときの感触で評価した。「さらっと感じる」を「+」、有効成分含有シリカから流出した親油性有効成分により「べたついた感じがする」を「−」として評価した。パネルの評価を以下の基準に従って判定した。水性ジェル状美容液の皮膚官能試験において、「さらっと感じる」パネルの数が多い方が好ましい。結果を表4に示した。
(判定基準)
○:8名以上が「+」と感じる。
×:7名以下が「+」と感じる。
【0137】
【表4】
Figure 2004315389
【0138】
本発明の有効成分含有焼成シリカを添加した水性ジェル状美容液は、有効成分の流出が認められず、従来の合成シリカを使用した水性ジェル状美容液よりも安定であるこが確認された。また、アルカシーランを使用することで、有効成分含有焼成シリカを添加した水性ジェル状美容液の分離を防止することができた。その結果、水性ジェル状美容液の使用感は3ヶ月経ても変わることなく、「さらっと感じる」状態を維持することができた。
【0139】
〔有効成分含有シリカ配合の皮膚外用剤(クレンジングオイル)の安定性試験および官能試験−2〕
(クレンジングオイル−1の調製)
200mLビーカーにエタノール16g(8重量%)、およびショ糖ラウリン酸エステル6g(3重量%)、トリイソステアリン酸POE(20モル付加)グリセリル20g(10重量%)、ブチルパラベン0.4g(0.2重量%)を良く混合し、混合物5とし、約70℃にした。一方、流動パラフィン67.6g(33.8重量%)にオリーブオイル40g(20重量%)、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル30g(15重量%)を添加し、約70℃に加熱、撹拌して混合物6とした。次いで、混合物5をプロペラ型撹拌機にて撹拌しながら混合物6を添加し、さらに有効成分含有焼成シリカ−10を20.00g(10重量%)添加し、均一になるまで攪拌してクレンジングオイル−1を得た。
【0140】
(クレンジングオイル−2〜11の調製)
クレンジングオイル−1の調製方法における有効成分含有焼成シリカ−10:20.00gを表5記載の有効成分含有焼成シリカあるいは有効成分含有合成シリカに置き換えて、クレンジングオイル−1の調製方法と同様にしてクレンジングオイル−2〜23を調製した。
【0141】
【表5】
Figure 2004315389
【0142】
(安定性試験)
調製したクレンジングオイルNo.1〜23をふた付きの円筒状ガラス容器(高さ13cm、内径5cm)の底から高さ10cmになるところまで入れ、40℃に3ヶ月間静置した。3ヶ月間静置後、クレンジングオイル底部に沈降した有効成分含有シリカから流出した親水性有効成分の有無およびクレンジングオイルの沈降分離の有無を以下のように目視評価した。クレンジングオイル底部に親水性有効成分が流出、沈降・沈積したものは好ましくなく、油水分離・沈降分離の生じたものも好ましくない。
・クレンジングオイルにおける親水性有効成分の流出、沈降の有無の評価
○:クレンジングオイルに流出、沈降した親水性有効成分がない。
×:クレンジングオイルに流出、沈降した親水性有効成分が有る。
・クレンジングオイルにおける沈降分離の有無の評価
○:クレンジングオイルに沈降・分離がない。
×:クレンジングオイルに沈降・分離が有る。
結果を表6に示した。
【0143】
(有効成分含有シリカを含むクレンジングオイルの皮膚官能試験)
パネル10名を選出し、パネル10名の各左手の甲に、調製後、3ヶ月間静置したクレンジングオイル0.5gを取り、手のひらで擦ったときの感触で評価した。「さらっと感じる」を「+」、有効成分含有シリカから流出した親水性有効成分により「べたついた感じがする」を「−」として評価した。パネルの評価を以下の基準に従って判定した。クレンジングオイルの皮膚官能試験において、「さらっと感じる」パネルの数が多い方が好ましい。結果を表6に示した。
(判定基準)
○:8名以上が「+」と感じる。
×:7名以下が「+」と感じる。
【0144】
【表6】
Figure 2004315389
【0145】
本発明の有効成分含有焼成シリカを添加したクレンジングオイルは、有効成分の流出が認められず、従来の合成シリカを使用したクレンジングオイルよりも安定であるこが確認された。また、アルカシーランを使用することで、有効成分含有焼成シリカを添加したクレンジングオイルの分離を防止することができた。その結果、クレンジングオイルの使用感は3ヶ月経ても変わることなく、「さらっと感じる」状態を維持することができた。
【0146】
〔有効成分含有シリカ配合の皮膚外用剤の安定性試験および官能試験−3〕
(洗顔クリーム−1の調製)
(製法)
下記配合において、配合成分No.1〜3を約70℃にて加熱溶融し、次いでNo.4をNo.12:40gに溶解させた水溶液を添加し、約70℃に維持して混合物7とした。配合成分No.8、10、11、12を約70℃にて攪拌混合し、混合物8とした。混合物7をホモジナイザー〔「TKホモミキサー M型」特殊機化工業(株)製〕を5000rpmで攪拌しながら混合物8を添加し、エマルションを作り、さらに撹拌、冷却し、約40℃にて配合成分No.5および6、9を添加し、洗顔クリーム−1を得た。
(配合)
Figure 2004315389
(洗顔クリーム−2の調製)
洗顔クリーム−1の有効成分含有焼成シリカ−1:5.0重量%を有効成分含有合成シリカ−1:5.0重量%に、有効成分含有焼成シリカ−2:5.0重量%を有効成分含有合成シリカ−2:5.0重量%にそれぞれ置き換え、それ以外は洗顔クリーム−1と同様にして調製し、洗顔クリーム−2を得た。
【0147】
(クレンジングクリーム−1の調製)
(製法)
下記配合において、配合成分No.1〜4を約70℃にて加熱溶解し、混合物9とした。また、配合成分No.5、6、10、11、12を約70℃にて攪拌混合し、混合物10とした。混合物9をホモジナイザー〔「TKホモミキサー M型」特殊機化工業(株)製〕を5000rpmで攪拌しながら混合物10を添加し、エマルションを調製した。さらに撹拌、冷却し、約40℃にて配合成分No.7および8、9を添加し、クレンジングクリーム−1を得た。
(配合)
Figure 2004315389
(クレンジングクリーム−2の調製)
クレンジングクリーム−1の有効成分含有焼成シリカ−2:5.0重量%を比較例−1のシリカ(5.0重量%)に、No.8:有効成分(親油性)含有焼成シリカ−4(5.0重量%)を比較例−2のシリカ(5.0重量%)に置き換え、それ以外はクレンジングクリーム−1と同様にして調製し、クレンジングクリーム−2を得た。
【0148】
(化粧水−1の調製)
(製法)
下記配合において、配合成分No.1をNo.10に添加し、均一に分散させ、次に攪拌下、No.2〜9を加え、均一になるまで攪拌し、化粧水−1を得た。
(配合)
Figure 2004315389
(比較例3:化粧水−2)
化粧水−1の有効成分含有焼成シリカ−4:3.0重量%を有効成分含有合成シリカ−1:3.0重量%に、有効成分含有焼成シリカ−5:6.0重量%を有効成分含有合成シリカ−2:6.0重量%にそれぞれ置き換え、それ以外は化粧水−1と同様にして調製し、化粧水−2を得た。
【0149】
(乳液−1の調製)
(製法)
下記配合において、配合成分No.16にNo.8、9を加えて溶解後、70℃に保ち混合物11とした。また、No.1〜7及び11を加熱混合し、70℃に保ち混合物12とし、混合物11をホモジナイザー〔「TKホモミキサー M型」特殊機化工業(株)製〕で5000rpmに撹拌しながら混合物12および配合成分No.10を加え、乳化した。さらに約40℃にまで撹拌冷却し、No.12〜14を加えて乳液−1を得た。
(配合)
Figure 2004315389
(乳液−2の調製)
(製法)
下記配合において、配合成分No.16にNo.15を加えて溶解後、No.7〜10を加え均一に分散し、70℃に保ち混合物13とする。また、No.1〜6を加熱混合し、70℃に保ち混合物14とし、混合物13をホモジナイザー〔「TKホモミキサー M型」特殊機化工業(株)製〕で5000rpmに撹拌しながら混合物14を加え、乳化した。さらに約40℃まで撹拌、冷却し、次いでNo.11〜14を加えて乳液−2を得た。
(配合)
Figure 2004315389
(乳液−3の調製)
乳液−1の有効成分含有焼成シリカ−8:3.0重量%を有効成分含有合成シリカ−1:3.0重量%に、有効成分含有焼成シリカ−9:3.0重量%を有効成分含有合成シリカ−2:3.0重量%にそれぞれ置き換え、それ以外は乳液−1と同様にして調製し、乳液−3を得た。
【0150】
(マッサージジェル−1の調製)
(製法)
下記配合において、配合成分No.12にNo.1〜3を添加し、均一に攪拌混合し、混合物15とした。また、配合成分No.4〜9を攪拌混合し、混合物16とする。混合物15を小型ミキサーで撹拌しながら混合物16を加え、均一になるまで攪拌し、No.10および11を加え攪拌してマッサージジェル−1を得た。
(配合)
Figure 2004315389
(マッサージジェル−2の調製)
マッサージジェル−1の有効成分含有焼成シリカ−2:10.0重量%を有効成分含有合成シリカ−1:10.0重量%に、有効成分含有焼成シリカ−8:5.0重量%を有効成分含有焼成シリカ−比較例2:5.0重量%にそれぞれ置き換え、それ以外はマッサージジェル−1と同様にして調製し、マッサージジェル−2を得た。
【0151】
(有効成分含有シリカ配合の皮膚外用剤の安定性試験)
水性ジェル状美容液と同様に、上記の皮膚外用剤をふた付きの円筒状ガラス容器(高さ13cm、内径5cm)の底から高さ10cmになるところまで入れ、40℃に3ヶ月間静置し、有効成分含有シリカから流出した親油性有効成分の有無および水性ジェル状美容液の沈降分離の有無を目視評価した。有効成分含有シリカ配合の皮膚外用剤の表面に親油性有効成分が流出、浮上したものは好ましくなく、油水分離・沈降分離の生じたものも好ましくない。結果を表5に示した。
【0152】
(有効成分含有シリカ配合の皮膚外用剤の皮膚官能試験)
水性ジェル状美容液と同様に、パネル10名を選出し、パネル10名の各左手の甲に、調製直後の皮膚外用剤0.5gを取り、手のひらで擦ったときの感触で評価した。「さらっと感じる」を「+」、有効成分含有シリカから流出した親油性有効成分により「べたついた感じがする」および親水性有効成分により「不均一感、冷ややかさを感じる」を「−」として評価した。同様に調製後に3ヶ月間静置した皮膚外用剤についても行ない、両者を比較して、以下のように判定した。
○:8人以上が、両者は同等の感触と感じた。
×:7人以下が、調製直後の皮膚外用剤の方が良いと感じた。
皮膚外用剤の皮膚官能試験において、「さらっと感じる」パネルの数が多い方が好ましい。結果を表7に示した。
【0153】
【表7】
Figure 2004315389
【0154】
本発明の有効成分含有焼成シリカを配合した洗顔クリーム、クレンジングクリーム、化粧水、乳液、マッサージジェル等は、40℃で3ヵ月間放置後でも当該シリカからの有効成分の流出がなく、その官能評価の結果は、調製直後と同様の感触を維持した。さらに特定の多糖類、例えばアルカシーランの使用により、皮膚用外用剤における有効成分含有焼成シリカの分離を防止し、安定性を向上させることがわかる。
【0155】
【発明の効果】
水溶液中あるいは低濃度では不安定な酵素類、ビタミン類、水と相溶性の悪い成分等の有効成分を籾殻焼成シリカに含有させ、これを皮膚外用剤に配合することにより、長期間、当該有効成分を安定な状態で皮膚外用剤中に維持することができ、製品品質の向上に大きく寄与する。

Claims (9)

  1. 予め有効成分を含有させた籾殻焼成シリカを含有してなることを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 有効成分が、糖および糖誘導体、アミノ酸類、酵素類、ビタミン類、有機酸、植物抽出エキス類、生薬エキス類から選ばれる1種以上である請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 糖および糖誘導体が、キシリトール、ソルビトール、D−グルクロン酸、D−ガラクツロン酸、トレハロース、ラフィノース、ショ糖ステアリン酸エステルから選ばれる1種以上である請求項2記載の皮膚外用剤。
  4. アミノ酸類がトリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、チロシン、リジン、グリシン、アラニン、グルタミン、セリン、システイン、アスパラギン酸、グルタミン酸から選ばれる1種以上である請求項2記載の皮膚外用剤。
  5. 酵素類が、リパーゼ、プロテアーゼ、カタラーゼから選ばれる1種以上である請求項2記載の皮膚外用剤。
  6. ビタミン類がレチノール、レチナール、デヒドロレチナール、カロチン、リコピン、トコフェロール又はその誘導体、ユビキノン類、フィトナジオン、メナキノン、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸リン酸ナトリウム、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、ピリドキシン、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類から選ばれる1種以上である請求項2記載の皮膚外用剤。
  7. 有機酸が、コウジ酸、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、サルチル酸、フェルラ酸、イソフェルラ酸、カフェ酸、クロロゲン酸から選ばれる1種以上である請求項2記載の皮膚外用剤。
  8. 少なくともグルコース、フコース、グルクロン酸、ラムノースを構成単糖とする多糖類を含有する請求項1ないし7のいずれか記載の皮膚外用剤。
  9. 多糖類が、アルカリゲネス レータス B−16株細菌の産生する多糖類である請求項8記載の皮膚外用剤。
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