JP2004315318A - 燃料改質装置 - Google Patents

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隆晟 伊藤
Kazuhiro Wakao
和弘 若尾
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計宏 桜井
Hiroki Ichinose
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Abstract

【課題】改質触媒に対する液化燃料の流入を確実に防止可能であると共に、改質効率を向上させることができる燃料改質装置の提供。
【解決手段】燃料と空気との混合気を改質するための改質器20は、混合気を改質するための改質触媒を含む改質反応部23と、改質反応部23に導入される前に液化した燃料を回収するための燃料捕捉室28および気液分離フィン29等を備える。燃料捕捉室28は、中途に開閉弁18を有する接続管L3を介して、改質反応部23に対して空気を供給するためのバイパス管L2と接続され、燃料捕捉室28内に回収された燃料は、接続管L3からバイパス管L2内に再供給される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料と空気との混合気を改質するための燃料改質装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両用エンジンの燃焼室に供給すべき改質ガスを得るための燃料改質装置として、炭化水素系燃料と空気との混合気を改質触媒にて部分酸化反応させてCOおよびHを含む改質ガスを生成するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。かかる従来の燃料改質装置では、その始動時に、燃料が燃料タンクから燃料気化器に送られ、燃料気化器で気化させられた燃料が改質触媒に対して供給される。また、かかる従来の燃料改質装置では、改質触媒の温度が所定温度を上回るようになると、改質触媒の熱を利用して気化させた燃料が改質触媒に対して供給される。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−179121号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の燃料改質装置では、特に改質触媒の温度が十分に高まっていない場合、燃料が改質触媒に達するまでの間に液化し、液状の燃料が改質触媒に流れ込んでしまうこともあり得る。このように、燃料が改質触媒に導入される前に液化してしまう場合、均一に混ざり合った燃料と空気との混合気を改質触媒に対して安定に供給し得なくなってしまうので、所望の改質効率、すなわち、理論値に近い量の改質ガスを得ることができなくなる。また、液状の燃料が改質触媒に流入した場合、改質装置からの未改質燃料(未改質HC)の送出量が増加してしまうので、エンジン排気中の未改質HC等をゼロに近づけることが困難となる。
【0005】
そこで、本発明は、改質触媒に対する液化燃料の流入を確実に防止可能であると共に、改質効率を向上させることができる燃料改質装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による燃料改質装置は、燃料と空気との混合気を改質するための燃料改質装置において、混合気を改質するための改質触媒を含む改質反応部と、改質反応部に導入される前に液化した燃料を回収するための液化燃料回収手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
この燃料改質装置では、例えば改質触媒の温度が十分に高まっていないような場合に燃料が改質反応部に導入される前に液化してしまったとしても、改質反応部に対する液化した燃料の流入が液化燃料回収手段により防止される。従って、この燃料改質装置では、改質反応部に、均一に混ざり合った燃料と空気との混合気を安定的に供給できるので、所望の改質効率、すなわち、理論値に近い量の改質ガスを得ることが可能となる。また、この燃料改質装置では、液化した燃料の改質反応部に対する流入が確実に防止されるので、燃料改質装置からの未改質燃料(未改質HC)の送出量を極めて少なくすることが可能となる。
【0008】
この場合、改質反応部に対して空気を供給するための空気供給路と、液化燃料回収手段と空気供給路とを接続する接続路とを更に備えると好ましい。
【0009】
このような構成を採用すれば、液化燃料回収手段によって回収された燃料を空気供給路内の空気に混合させて改質反応部に再供給することが可能となる。
【0010】
更に、液化燃料回収手段は、改質反応部で発生した熱を利用して、回収した燃料を気化させ得ると好ましい。このような構成を採用すれば、回収された燃料を空気に均一に混合させて改質反応部に再供給することが可能となる。
【0011】
また、液化燃料回収手段は、液化した燃料を吸着可能な吸着材を更に含んでいてもよい。このような構成を採用すれば、液化した燃料がそのまま空気に再度混合させられることを確実に抑制することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による燃料改質装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明による燃料改質装置を備えた車両Cを示す概略構成図である。同図に示される車両Cは、走行用駆動源として、エンジン(内燃機関)1を有している。エンジン1は、エンジンブロック2に形成された燃焼室3の内部で燃焼成分を含む混合気を燃焼させ、燃焼室3内でピストン4を往復移動させることにより動力を発生するものである。なお、本実施形態において、エンジン1は、図2からわかるように4気筒エンジンとして構成されている(ただし、図1には、1気筒のみが示される)。
【0014】
各燃焼室3の吸気ポートは、吸気マニホールド5を構成する吸気管5aにそれぞれ接続され、各燃焼室3の排気ポートは、排気マニホールド6を構成する排気管6aにそれぞれ接続されている。また、エンジン1のシリンダヘッドには、吸気ポートを開閉する吸気弁Viと、排気ポートを開閉する排気弁Veとが各燃焼室3ごとに配設されている。各吸気弁Viおよび各排気弁Veは、例えば、可変バルブタイミング機能を有する動弁機構(図示省略)によって開閉させられる。更に、エンジン1のシリンダヘッドには、複数の点火プラグ7が各燃焼室3内に臨むように配設されている。また、排気マニホールド6は、図示されない触媒装置(三元触媒)に接続されている。
【0015】
図1および図2からわかるように、吸気マニホールド5を構成する各吸気管5aは、サージタンク8に接続されており、吸気マニホールド5(各吸気管5a)とサージタンク8とは、エンジン1の吸気系統を構成する。また、サージタンク8には、給気管L1が接続されており、給気管L1は、エアクリーナ9を介して図示されない空気取入口に接続されている。そして、給気管L1の中途(サージタンク8とエアクリーナ9との間)には、スロットルバルブ(本実施形態では、電子スロットル)10が組み込まれている。
【0016】
更に、給気管L1には、エアクリーナ9とスロットルバルブ10との間に位置するようにエアフローメータAFMが設置されている。そして、給気管L1からは、スロットルバルブ10とエアフローメータAFMとの間に定められた分岐部BPにおいてバイパス管(空気供給路)L2が分岐されている。バイパス管L2は、その中途に分岐部BP側から順番にエアポンプ11と開閉弁12とを有し、その先端(分岐部BP側の端部と反対側の端部)は、本発明による改質器(燃料改質装置)20に接続されている。なお、開閉弁12としては、電磁弁またはモータ弁等が採用される。
【0017】
改質器20は、図2に示されるように、両端が閉鎖された筒状の本体21を有する。この本体21の一端側(図2における右端側)の領域は、混合室22として定められており、混合室22には、上述のバイパス管L2からの空気と、燃料噴射弁15によって噴射される燃料との混合気が導入される。また、改質器20の本体21の内部には、混合室22に隣接するように改質反応部23が画成されており、改質反応部23には、例えばジルコニアにロジウムを担持させた改質触媒が配置されている。更に、改質器20の本体21の内部には、改質ガス分配室(改質ガス供給部)24が画成されている。改質ガス分配室24は、改質反応部23を挟んで混合室22の反対側、すなわち、改質反応部23の下流側に位置する。
【0018】
そして、改質器20の本体21には、図1および図2に示されるように、エンジン1の燃焼室3の数(本実施形態では、4室)に応じた本数の管路25の一端が改質ガス分配室24と連通するように接続されている。各管路25の他端は、図1および図2からわかるように、対応する1本の吸気管5aに接続されている。これにより、エンジン1の各燃焼室3の吸気ポートは、吸気管5aおよび管路25を介して改質ガス分配室24の内部と連通可能となる。
【0019】
改質器20に対して燃料を供給するための燃料噴射弁15は、図示されない燃料ポンプを介して燃料タンクに接続されており、ガソリン等の炭化水素系燃料を噴射可能なものである。図3に示されるように、燃料噴射弁15は、改質器20の本体21に接続された弁収容部26の内部に収容されている。そして、弁収容部26には、当該弁収容部26内の燃料噴射弁15の燃料噴射孔15a近傍に空気が吹き込まれるように、エアポンプ11および開閉弁12を含むバイパス管L2の先端が接続されている。すなわち、バイパス管L2は、燃料噴射弁15(燃料噴射孔15a)に対して側方から空気を吹き付けるように弁収容部26に接続されている。
【0020】
また、燃料噴射弁15の先端には、ノズル部材16が接続されている。ノズル部材16は、その径方向に放射状に形成された複数の空気噴孔16aと、その軸方向に延びるように形成されて各空気噴孔16aと連通するノズル混合室16bとを有する。ノズル部材16のノズル混合室16bは、図3に示されるように、改質器20の混合室22の内部と連通している。そして、弁収容部26と燃料噴射弁15およびノズル部材16との間には、燃料や空気の外部への漏洩を防止するためにOリング17a,17bが介設されている。
【0021】
一方、改質器20の本体21には、混合室22の周囲を覆うように、スリーブ27が固定されている。スリーブ27は、一端側から他端側に向けて(弁収容部26から改質反応部23に向けて)徐々に外径が増加するように形成されており、その内部の一箇所に液体が溜まり易くなるように構成されている。このスリーブ27の内壁面と本体21の外周面との間には、混合室22の外周に位置するように燃料捕捉室28が画成され、混合室22と燃料捕捉室28とは、本体21に形成された複数の孔21aを介して互いに連通する。また、本体21の孔21aの周辺には、気液分離フィン29が固定されている。気液分離フィン29は、孔21aの周辺の液体を孔21a内へと案内することができるように形成・配置されている。
【0022】
更に、スリーブ27の最も外径が大きい部位の周辺には、中途に開閉弁18を有する接続管(接続路)L3の一端が接続されている。接続管L3の他端は、開閉弁12の下流側においてバイパス管L2に接続されており、この接続管L3を介して、燃料捕捉室28とバイパス管L2とは互いに連通可能となる。図3に示されるように、バイパス管L2の内部には、長手方向中央部に最も内径が小さい最狭部(のど部)を有するベンチュリー管19が固定されており、接続管L3は、ベンチュリー管19の長手方向中央部を貫通し、その先端をベンチュリー管19の最狭部付近からバイパス管L2内へと覗かせている。なお、開閉弁18としても、電磁弁またはモータ弁等が採用される。
【0023】
さて、車両Cのエンジン1は、図1に示されるように、制御手段として機能する電子制御ユニット(以下「ECU」という)30を備える。ECU30は、何れも図示されないCPU、ROM、RAM、入出力ポートおよび記憶装置等を含むものである。このECU30には、上述の点火プラグ(イグナイタ)7、図示されない動弁機構、スロットルバルブ10、エアポンプ11、バイパス管L2の開閉弁12、燃料噴射弁15、接続管L3の開閉弁18およびエアフローメータAFM等が接続されており、ECU30は、エンジン1の運転状態を検出する各種センサの検出値や、各種制御プログラム、マップ等に従ってこれらの機器類を制御する。
【0024】
上述のように構成される車両Cを作動させる場合、ECU30は、燃料噴射弁15を作動させて改質器20に対する燃料噴射を開始させ、これと同時に、開閉弁12を開放させると共にエアポンプ11を作動させて、改質器20に対するバイパス管L2からの空気供給を開始させる。これにより、エアポンプ11は、バイパス管L2を介して給気管L1から空気を吸い込んで吐出する。エアポンプ11から吐出された空気は、バイパス管L2から弁収容部26内の燃料噴射弁15の燃料噴射孔15a近傍に送り込まれ、ノズル部材16の各空気噴孔16aを介してノズル混合室16bに達する。そして、バイパス管L2からの空気は、ノズル部材16のノズル混合室16bにて、燃料噴射孔15aから噴射される炭化水素系燃料と混ざり合い、改質器20の混合室22に流れ込む。
【0025】
ノズル部材16から混合室22内に供給された燃料と空気との混合気は、図3において白抜矢印で示されるように改質反応部23へと向かう。ここで、改質反応部23の改質触媒の温度が十分に高まっていないような場合、燃料噴射孔15aから噴射された後、ノズル混合室16bで気化して空気と混ざり合った燃料が、改質反応部23に達するまでの間に液化してしまい、液化した燃料が混合室22(本体21)の内壁面に付着してしまうこともあり得る。
【0026】
この点に鑑みて、改質器20では、上述のように、混合室22の外周に、複数の孔21aを介して混合室22と連通する燃料捕捉室28が画成されており、かつ、孔21aの周辺には気液分離フィン29が配置されており、これら燃料捕捉室28や気液分離フィン29は、液化燃料回収手段として機能する。すなわち、本発明による改質器20では、燃料がノズル部材16から混合室22に流れ込んだ後、改質反応部23に達する前に液化しても、混合室22の内壁面に達した液状の燃料は、気液分離フィン29により混合気から分離されて孔21aへと案内され、燃料捕捉室28へと流れ込むことになる。
【0027】
この結果、改質器20では、改質反応部23に対する液化した燃料の流入を確実に防止することが可能となる。従って、改質器20によれば、改質反応部23に均一に混ざり合った燃料と空気との混合気を安定的に供給できるので、所望の改質効率、すなわち、理論値に近い量の改質ガスを得ることが可能となる。また、改質器20では、液化した燃料の改質反応部23に対する流入が確実に防止されるので、改質器20からの未改質燃料(未改質HC)の送出量を極めて少なくすることも可能となる。これにより、エンジン1の排気中の未改質HC等をゼロに近づけることができる。
【0028】
上述のようにして液化した燃料が分離・回収され、気化した燃料と空気とが均一に混ざり合っている混合室22内の混合気は、改質反応部23へと流れ込む。改質反応部23では、改質触媒により炭化水素系燃料と空気とが反応させられ、次の(1)式にて表わされる部分酸化反応が進行する。
+(m/2)O → mCO+(n/2)H …(1)
そして、上記(1)式の反応が進行することにより、燃焼成分であるCOおよびHを含む改質ガスが生成され、得られた改質ガスは、改質ガス分配室24から、管路25を介して、各吸気管5aの内部に供給される。
【0029】
また、サージタンク8内には、ECU30によって開度調整される給気管L1のスロットルバルブ10を介して空気が導入され、サージタンク8内の空気は、各吸気管5a内に分配される。従って、改質ガス分配室24から各吸気管5a内に導入された改質ガスは、吸気管5a内で空気と混ざり合った後、各燃焼室3内に吸入される。なお、本実施形態では、改質器20への空気がエアフローメータAFMの下流側で給気管L1から取り出され、エアフローメータAFMの指示値がエンジン1の総吸入空気量を示すことから、各燃焼室3における空燃比制御は良好に実行され得る。
【0030】
そして、各燃料室3に改質ガスと空気との混合気が供給され、所定のタイミングで各点火プラグ7が点火されると、各燃焼室3内で燃焼成分であるCOおよびHが燃焼してピストン4を往復移動させる。これにより、エンジン1が作動し、トルクコンバータ、変速機、デファレンシャル機構等を含むトランスアクスルTを介して車輪Wを回転駆動することになる。
【0031】
また、ECU30は、改質器20に対する混合気の供給が開始され、改質反応部23にて改質反応が開始された段階で、接続管L3の開閉弁18を開放させ、燃料捕捉室28とバイパス管L2とを連通させる。この際、バイパス管L2内のベンチュリー管19によって接続管L3のバイパス管L2側の端部近傍に負圧が生じさせられることから、燃料捕捉室28の内部(下部)に溜まった液状の燃料および燃料捕捉室28内で気化した燃料は、接続管L3を介してバイパス管L2へと吸引される。
【0032】
これにより、燃料捕捉室28内の液化した燃料およびそこで気化した燃料は、ベンチュリー管19の作用により、接続管L3の端部からバイパス管L2内に噴出され、バイパス管L2内を流通する空気に均一に混合させられる。この結果、改質器20では、燃料捕捉室28内に回収された燃料をバイパス管L2内の空気に均一に混合させて混合室22から改質反応部23へと再供給することが可能となる。なお、本実施形態において、ECU30は、改質器20に対する混合気の供給が停止され、改質反応部23における改質反応が停止された段階で、接続管L3の開閉弁18を閉鎖させ、接続管L3を介した燃料捕捉室28内の燃料の改質反応部23に対する再供給を停止させる。
【0033】
図4は、本発明による燃料改質装置の他の実施形態を示す拡大断面図である。図4に示される改質器20Aでは、本体21と共に燃料捕捉室28を画成するスリーブ27Aが、混合室22の外周だけではなく、改質反応部23の外周をも覆うように、その長手方向に延長されている。これにより、改質器20Aでは、燃料捕捉室28が混合室22および改質反応部23の周囲に画成される。この場合、スリーブ27Aは、その両端から中央部に向けて徐々に外径が増加するように形成されており、その長手方向中央部付近に液体が溜まり易くなるように構成されている。そして、接続管L3は、スリーブ27Aの最も外径が大きい中央部付近に接続されている。
【0034】
このように構成される改質器20Aでは、燃料捕捉室28が改質反応部23の外周にも形成されることから、改質反応に伴って改質反応部23で発生した熱が本体21を介して燃料捕捉室28内に良好に伝えられる。従って、改質器20Aによれば、改質反応部23で発生した熱を利用して燃料捕捉室28内に滞留している液状の燃料を気化させることが可能となる。
【0035】
そして、燃料捕捉室28の内部で気化した燃料は、ベンチュリー管19の作用により、接続管L3の端部からバイパス管L2内の空気に対して噴出され、バイパス管L2を流通する空気と均一に混ざり合う。この結果、改質器20Aによれば、燃料捕捉室28内に回収された燃料をバイパス管L2内の空気に極めて良好かつ均一に混合させた上で、混合室22から改質反応部23へと再供給することが可能となる。なお、図4の改質器20Aでは、接続管L3の開閉弁18が省略されてもよい。
【0036】
図5は、本発明による燃料改質装置の更に他の実施形態を示す拡大断面図である。図5に示される改質器20Bは、基本的には、図3等に示された改質器20と同様の構成を有するが、改質器20Bの燃料捕捉室28の内部には、ゼオライトや活性炭といった炭化水素(燃料)を吸着可能な吸着材40が配置されている。本実施形態では、吸着材40は、接続管L3の端部に連なるように、スリーブ27の最も外径の大きい部位付近に配置されている。
【0037】
このように構成された改質器20Bでは、気液分離フィン29等により燃料捕捉室28内に回収された液状の燃料が吸着材40によって吸着されるので、液化した燃料の捕捉効率を向上させることが可能となる。また、吸着材40によって吸着された燃料(炭化水素)は、吸着材40の周囲温度が所定温度以上になった段階で気化して吸着材40から脱離することになる。従って、改質器20Bでは、燃料捕捉室28内に回収された燃料が液状のままで接続管L3からバイパス管L2へと流入してしまうことを確実に防止することができる。この結果、改質器20Bによっても、燃料捕捉室28内に回収された燃料をバイパス管L2内の空気に極めて良好かつ均一に混合させた上で、混合室22から改質反応部23へと再供給することが可能となる。
【0038】
更に、改質器20Bでは、エアポンプ11および燃料噴射弁15の動作が停止させられ、改質器20Bに対する混合気の供給が停止された際に、混合室22内に残存している炭化水素が燃料捕捉室28内の吸着材40によって吸着されることになる。従って、改質器20Bでは、改質反応部23に対する混合気の供給が停止された後、改質反応部23における改質反応を速やかに停止させることが可能となる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明されたように、本発明によれば、改質触媒に対する液化燃料の流入を確実に防止可能であると共に、改質効率を向上させることができる燃料改質装置の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料改質装置を説明するための概略構成図である。
【図2】本発明による燃料改質装置を説明するための概略構成図である。
【図3】本発明による燃料改質装置を示す拡大断面図である。
【図4】本発明による燃料改質装置の他の実施形態を示す拡大断面図である。
【図5】本発明による燃料改質装置の更に他の実施形態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン
3 燃焼室
11 エアポンプ
12,18 開閉弁
15 燃料噴射弁
19 ベンチュリー管
20,20A,20B 改質器
21 本体
22 混合室
23 改質反応部
24 改質ガス分配室
26 弁収容部
27,27A スリーブ
28 燃料捕捉室
29 気液分離フィン
30 ECU
40 吸着材
C 車両
L1 給気管
L2 バイパス管
L3 接続管

Claims (4)

  1. 燃料と空気との混合気を改質するための燃料改質装置において、
    前記混合気を改質するための改質触媒を含む改質反応部と、
    前記改質反応部に導入される前に液化した燃料を回収するための液化燃料回収手段とを備えることを特徴とする燃料改質装置。
  2. 前記改質反応部に対して空気を供給するための空気供給路と、前記液化燃料回収手段と前記空気供給路とを接続する接続路とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料改質装置。
  3. 前記液化燃料回収手段は、前記改質反応部で発生した熱を利用して、回収した燃料を気化させ得ることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料改質装置。
  4. 前記液化燃料回収手段は、液化した燃料を吸着可能な吸着材を更に含んでいることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の燃料改質装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184842A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Nissan Motor Co Ltd 燃料改質装置
JP2010184843A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Nissan Motor Co Ltd 燃料改質装置

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