JP2004313580A - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型で、吸収能力に優れた使い捨て吸収性物品を提供する。
【解決手段】不織布状以外のパルプ繊維を含まない吸収体を用いた使い捨て吸収性物品であって、この吸収体は、吸水性樹脂粉末が、吸水性樹脂粉末存在領域と吸水性樹脂粉末非存在領域とが存在するように、第1不織布層と第2不織布層との間に挟持・接合されてなる吸収シート体が2層以上積層された積層シート体からなり、この積層シート体は、少なくとも***部近傍においては、各吸収シート体の吸水性樹脂粉末存在領域が厚み方向においてほぼ重なるように積層されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非常に薄型でしかも吸収能力に優れた吸収体を備えた使い捨て吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ナプキン、軽失禁用の尿取りパッド、使い捨ておむつ、使い捨てパンツ等用の経血や尿等の体液を吸収するための吸収体としては、従来から、解繊パルプ繊維、吸水性樹脂粉末、熱可塑性繊維等を混合してマット状に成形し、薄葉紙等で包み込んで固着した吸収マットが用いられていた。
【0003】
しかし、このような吸収マットはパルプ繊維が含まれているため嵩高となり、ごわごわした装着感とならざるを得ない。また、吸水したパルプ繊維は、着用者に対し「濡れている」という不快感を与えることとなる。このため、より薄型で携帯性に優れ、しかも使用の際の着用感に優れた吸収体を得る目的で、パルプ繊維の量を極力減らすかまたはパルプ繊維を用いない吸収体の検討が進められている。
【0004】
パルプ繊維を用いない薄型吸収体の一例として、2枚の不織布等のシート部材間に吸水性樹脂粉末を挟持した構成のものがあるが、吸水性樹脂粉末をシート部材間に確実に挟持するために、シートのほぼ全面にホットメルト接着剤を塗布して、吸水性樹脂もシートほぼ全面に均一に分布させたものが一般的である。このようなタイプの薄型吸収体は、尿等の体液が一時的に多量に排出された場合に、吸水性樹脂による吸液が追いつかず、吸収体の側面等から尿が漏れてしまうという問題があった。
【0005】
これは、吸水性樹脂を固定するためのホットメルト接着剤の量が多過ぎて、吸水性樹脂粉末の表面のかなりの部分がホットメルト接着剤に覆われて吸水性を充分発揮できなくなっていることと、シート間に挟まれているためとホットメルト接着剤に拘束されているために吸水性樹脂粉末の膨潤が阻害されてしまうこと等が原因と考えられる。
【0006】
こういったことから、ホットメルト接着剤を面塗工するのではなく、低坪量に塗工する方法が検討されている。例えば、特許文献1には、点線状、直線状または曲線状に塗布された粘着剤によって、シートと吸水性樹脂粉末を固着する構成の吸収性物品が開示されている。ただし、この発明においても、2枚のシート(吸収素材)の間に吸水性樹脂粉末を挟んでから圧縮一体化させているので、吸水性樹脂粉末が吸水膨潤しようとしても上下のシートに拘束されて、その吸水能を充分発揮できないという点が問題である。
【0007】
そこで、本発明者等は、2枚の不織布に吸水性樹脂粉末を挟む構成であって、吸水性樹脂粉末の膨潤を阻害せず、しかも吸水性樹脂粉末が安定にシート体に固定されている超薄型の吸収シート体を開発し、既に出願した(特許文献2)。この吸収シート体を1層備えた吸収性物品は特許文献2に開示されているが、吸収シート体が積層された構成については何ら開示されていない。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−38350号
【特許文献2】
WO 01/89439号
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明では、上記吸収シート体を2層以上積層した構成であって、薄型でかつ吸収力に優れた吸収体を備えた使い捨て吸収性物品の提供を課題として掲げた。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は、不織布状以外のパルプ繊維を含まない吸収体を用いた使い捨て吸収性物品であって、
この吸収体は、吸水性樹脂粉末が、吸水性樹脂粉末存在領域と吸水性樹脂粉末非存在領域とが存在するように、第1不織布層と第2不織布層との間に挟持・接合されてなる吸収シート体が2層以上積層された積層シート体からなり、
この積層シート体は、少なくとも***部近傍においては、各吸収シート体の吸水性樹脂粉末存在領域が厚み方向においてほぼ重なるように積層されているところに要旨を有する。
【0011】
各吸収シート体の吸水性樹脂粉末存在領域を少なくとも***部近傍において、厚み方向においてほぼ重なるように積層したことによって、薄型で、かつ優れた吸収性能を有する使い捨て吸収性物品を提供することができた。
【0012】
上記各吸収シート体は、吸水性樹脂粉末非存在領域が、吸収シート体の幅方向両端部領域と、幅方向両端部領域に挟まれた中間部領域を2区分以上に分割する1以上の領域とからなり、吸水性樹脂粉末が、多数の細繊維状ホットメルト接着剤がランダムに付着し合って形成されたウエブ状体である第1ホットメルト接着剤層によって第1不織布層と接合され、かつ、スパイラル状軌跡を有する線状ホットメルト接着剤が複数本重なり合って形成された網状体である第2ホットメルト接着剤層によって第2不織布層と接合され、第1および第2不織布層とが、吸水性樹脂粉末非存在領域において、上記第1ホットメルト接着剤層および/または上記第2ホットメルト接着剤層によって互いに接合されている構造を有するものであることが好ましい。
【0013】
各吸収シート体における吸水性樹脂粉末非存在領域と吸水性樹脂粉末存在領域との面積比が、1:9〜5:5である態様、各吸収シート体の各吸水性樹脂粉末存在領域における吸水性樹脂粉末の量が100〜250g/mである態様は、いずれも本発明の好適な実施態様である。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1(a)は、本発明の使い捨て吸収性物品の一例である尿取りパッドPの一部切欠き平面図、図1(b)は、(a)図のX線−X線断面模式図を示した。尿取りパッドPは、基本的には、肌面側のトップシート1と、パッドの幅方向両端部を覆うサイドシート11,11と、外面側のバックシート3と、トップシート1とバックシート3との間に配設された吸収体2とから構成されている。
【0015】
図例のパッドPにおいては、トップシート1は、吸収体2より若干幅広でパッドPと同じ長さの略長方形状に形成されており、トップシート1の幅方向両側には、立体ギャザーを形成するためのサイドシート11,11が設けられる。このサイドシート11の一端はバックシート3に接着され、他方端は内側に折り畳まれて、袋状の内部には弾性帯12が伸長状態でサイドシート11に接着される。この弾性体12の収縮力で立体ギャザーが形成されるように、立ち上がり基端部11aとトップシート1とが接着されると共に、図示しないが、サイドシート11の長手方向前後端部がトップシート1に固着される。
【0016】
トップシート1の下側(着用状態における着用者から見た場合に下側であることを示す。以下同じ)で吸収体2の上側には、必要に応じて拡散シート13が、設けられる。この拡散シート13は、長方形状の吸収体2より若干狭い幅で、パッドPの長さと同じ長さである。拡散シート13は、トップシート1を通過した体液を面方向へ拡散する働きを有している。
【0017】
拡散シート13の下側には、長方形状の吸収体2が設けられる。この吸収体2の詳細は後述する。吸収体2の下側には、バックシート3と相似形でバックシート3よりも一回り小さい補助シート14が配設されている。この補助シート14として、厚手(30〜50g/m)のエンボス加工されたクレープ紙等を用いると、尿取りパッドPの形状保持効果、体液拡散効果、消臭効果等が付与されるが、補助シート14は配設されていなくても構わない。
【0018】
補助シート14の下側はバックシート3である。このバックシート3は、一方に膨出部を有する略長円状に形成されている。すなわち、一方の端部が(通常、パッドの後部・臀部側に該当する)他方端部より大きい円弧を描くように形成されている。ただし、尿取りパッドPは、図示形状に限定されず、矩形状、略砂時計状、鉄アレイ状等適宜選択できる。
【0019】
バックシート3の下側には、図1(b)に示すように、着用者の下着や、尿取りパッドを取り付ける使い捨ておむつまたはパンツに対するずれ止め効果のあるずれ止め部材31(粘着剤等)がその表面を離型紙32で保護された状態で取り付けられている。
【0020】
図2には2枚の吸収シート体20が積層された構造の吸収体2の断面模式図を、図3には吸収シート体20の一部切欠き斜視図を示した。なお、図2では、わかりやすくするために吸水性樹脂粉末存在領域の厚みが比較的厚いように記載したが、吸水前の吸収シート体20は、実際は厚さ数mmのほぼフラットなシートである。
【0021】
吸収シート体20は、第1不織布層22の上に、第1ホットメルト接着剤層S1が区分けされて設けられ、この左右の第1のホットメルト接着剤層S1の上に、吸水性樹脂粉末層23が区分けされて設けられ、さらに、第2のホットメルト接着剤層S2が第1不織布層22とほぼ同面積同形状の第2不織布層24のほぼ全面に設けられた状態で吸水性樹脂粉末層23上に積層されることにより構成されている。幅方向両端部の22aと、隣り合う第1のホットメルト接着剤層S1の間の22bが吸水性樹脂粉末非存在領域であり、22cは吸水性樹脂粉末存在領域である。
【0022】
図例では、吸水性樹脂粉末非存在領域22bが吸収シート体20の長手方向に延びる帯状部であって、幅方向左右両端部22a、22aと、この両端部領域に挟まれた中間部領域4箇所(22b)との計6箇所存在する例を示したが、もちろん吸水性樹脂粉末存在領域22cと非存在領域22bは何箇所あっても構わない。また、長手方向に延びる帯状部に限られず、幅方向に延びる帯状部を設けてもよく、碁盤目状に交差させるなど、適宜設定可能である。長方形の帯状部以外に、または帯状部と共に、菱形や他の多角形状の吸水性樹脂粉末非存在領域を設けてもよい。吸水性樹脂粉末非存在領域22a・22bと吸水性樹脂粉末存在領域22cの比率は、面積比で、1:9〜5:5とすることが好ましい。吸水性樹脂粉末非存在領域22a・22bは、尿や軟便に含まれる水分等の体液(生理用の使い捨て吸収性物品の場合は、経血等の***液も含む)を速やかに吸収シート対20の面方向や厚み方向へと拡散させる重要な役割を果たすため、上記面積比で1より少ない(すなわち全面積の1割未満)と、一度に多量の尿等が排出されたときに横漏れを起こすおそれがある。また、通気性も悪くなる。しかし、吸水性樹脂粉末非存在領域が上記面積比で5を超えると、吸水性樹脂粉末存在領域が少なくなって、吸水能力が不充分となる。より好ましい面積比は、2:8〜4:6である。
【0023】
第1ホットメルト接着剤層S1は、吸水性樹脂粉末23と第1不織布層22とを接合固定するための層である。このため、第1ホットメルト接着剤層S1は、第1不織布層2の上の吸水性樹脂粉末存在領域22cに形成されている。なお、第1ホットメルト接着剤層S1を、吸水性樹脂粉末存在領域22cのみならず第1不織布層22の全面に形成してもよい。
【0024】
一方、第2ホットメルト接着剤層S2は、吸水性樹脂粉末存在領域22cおよび非存在領域22a、22bの両方にまたがって、第2不織布層24のほぼ全面に相当するように形成されている。吸水後の吸水性樹脂23を第2不織布層24に確実に固定することができる。この構成によって、吸水性樹脂粉末非存在領域22a、22bに第2ホットメルト接着剤層S2が形成され、第1不織布層22と第2不織布層24が、この第2ホットメルト接着剤層S2で接合されることとなる。
【0025】
上記例では、第2ホットメルト接着剤層S2によって第1不織布層22と第2不織布層24とを接合しているが、第1ホットメルト接着剤層S1が、吸水性樹脂粉末非存在領域22aおよび/または22bに形成されていてもよい。第2ホットメルト接着剤層S2が第2不織布層24のほぼ全面に形成されている場合は、第1および第2ホットメルト接着剤層S1、S2の両層によって、第1不織布層22と第2不織布層24が接合されることとなる。また、第2ホットメルト接着剤層S2を、第2不織布層24の表面で、吸水性樹脂粉末存在領域22c、22cに相当する部分にのみ形成してもよく、この場合は、第1ホットメルト接着剤層S1によって、第1不織布層22と第2不織布層24とが接合される。
【0026】
また、第1不織布層22と第2不織布層24とは、吸水性樹脂粉末非存在領域22aおよび22bに第1および第2ホットメルト接着剤層S1、S2を塗布せずに、あるいは第1ホットメルト接着剤層S1と第2ホットメルト接着剤層S2のいずれかまたは両方を介して、ヒートシールで接合されていてもよい。吸水性樹脂粉末非存在領域22bが図例よりも多く形成されている場合は、全ての吸水性樹脂粉末非存在領域22a、22bにおいてヒートシール接合されている必要はなく、吸収シート体20の形状を保持できる程度にシールされていればよい。ヒートシール形状は、接合強度と液の拡散性のバランスを考慮して、線状、エンボス状、碁盤目状等公知のシール形状を適宜選択するとよい。
【0027】
ヒートシール接合する場合には、第1不織布層22と第2不織布層24との接触面に、ポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性繊維が含有された不織布を存在させる必要があるが、第1不織布層22および第2不織布層24の最表面(第1不織布層22と当接する面)の両方が熱可塑性繊維含有不織布である構成、あるいは、第1不織布層の最表面のみ、または第2不織布層の最表面のみに熱可塑性繊維含有不織布が存在する構成、いずれも採用可能である。
【0028】
一方、図2に示したように、吸収体2は、吸収シート体20が2層積層されて構成されている。本発明では、上下の吸収シート体20、20が、少なくとも***部近傍においては、各吸収シート体20の吸水性樹脂粉末存在領域22c同士が重なり合うように積層する必要がある。従って、各吸収シート体20は、吸水性樹脂粉末存在領域22cと非存在領域22a・22bの面積、幅、位置が同期しているもの、すなわち同一構造および形状の吸収シート体20同士を積層することが望ましい。吸収シート体20は3層以上に積層してもよく、このときも、少なくとも***部近傍においては、吸水性樹脂粉末存在領域22cが重なり合うように積層する。また、複数の吸収シート体20を積層するのでなく、1枚の吸収シート体20を折り重ねて、上述のような積層構造を採るように構成してもよい。
【0029】
なお、***部近傍とは、排尿口(または膣)当接部を中心として前後左右方向に広がりを持つ部分(排尿部)であり、図1(a)の黒矢印Mで示される長さを有し、黒矢印Nで示される幅を持つ部分である。一般的な使い捨て吸収性物品では「股下部」と略同義である。そして、この股下部において吸水性樹脂粉末存在領域22cが重なり合っていれば、吸収シート体20の長手方向前後端部や幅方向両端部近傍において、吸水性樹脂粉末存在領域22cが重ならない部分があっても構わない(ただし、重なっている方が望ましい)。例えば、図4に吸収体2を示したように、黒矢印N(図1)を超える右端部については、上側の吸収シート体20の吸水性樹脂粉末存在領域22c−1と、下側の吸収シート体20の吸水性樹脂粉末存在領域22c−3とは重なっているが、上側の吸収シート体20の吸水性樹脂粉末存在領域22c−2の下側には、下側の吸収シート体20の吸水性樹脂粉末存在領域22c−3の一部と、吸水性樹脂粉末存在領域22c−4の一部と、これらの間の吸水性樹脂粉末非存在領域22b−2とが位置していて、吸水性樹脂粉末存在領域同士が重なり合っているとは言えない。黒矢印N(図1)を超える右端部については、このような積層状態となっていても構わない。
【0030】
また、上側の吸収シート体20の方が大面積で、下側の吸収シート体20の吸水性樹脂粉末存在領域22cのないところに上側の吸収シート体20の吸水性樹脂粉末存在領域22cがある場合のように、各吸収シート体20の吸水性樹脂粉末存在領域22c同士を重ね合わせることのできない構造的な事情がある場合も一部、吸水性樹脂粉末存在領域22c同士が重なり合っていないところがあってもよい。
【0031】
このように、上下の吸収シート体20、20の吸水性樹脂粉末存在領域22cの位置を合わせて厚み方向にほぼ重なるように吸収シート体20、20を積層することにより、種々の効果を得ることができる。
【0032】
まず、第一に、吸収シート体20が1層のみの場合に比べ、積層した分だけ、体液の吸収量は増大する。
【0033】
次に、吸収シート体20の形状変化によって吸収体2の中に空間が形成され、この空間が体液の通路となって、速やかな体液吸収が達成される。図5には、吸収体2が体液を吸収した状態を断面模式図として示した。図5に示したように、吸水性樹脂粉末23は、着用者から***された体液を吸収して膨潤する。このとき、第1不織布層22と第2不織布層24は、吸水性樹脂粉末非存在領域22bにおいて第2ホットメルト接着剤層S2で接合されていて、吸水性樹脂粉末3は封止された状態となっているので、吸水後の膨潤によって、吸水性樹脂粉末非存在領域22bで区切られた存在領域22cの第1および第2不織布層22、24が許容する伸びの範囲においてその体積を増し、吸収シート体20の厚みを増大させる。その結果、上側の吸収シート体20と下側の吸収シート体20との間に、空間41が形成され、下側の吸収シート体20と補助シート14(補助シート14を設けない場合にはバックシート3)との間にも、空間42が形成されることとなる。
【0034】
これらの空間41、42は、長時間の使用に際して、特に2回目以降に排出された体液を吸収する際や、一度に大量の体液が排出された場合に有効に機能する。例えば、1回目の体液は、通常上側の吸収シート体20によって吸収されるが、2回目以降の体液の排出や、1回目であっても一度に大量の体液の排出があった場合は、上側の吸収シート体20の吸収能力を超えてしまうこととなって、それ以上吸水できない。また、上側の吸収シート体20における膨潤した吸水性樹脂粉末存在領域23はむしろ体液の通過を邪魔する層となってしまう。しかし、空間41が存在すればこの空間が体液の通路となって、上側の吸収シート体20で吸収されなかった体液を黒矢印5のように下側の吸収シート20体へ速やかに拡散移動させて、吸収させることができる。また、黒矢印6のように空間41と空間42を通路として体液を拡散性に優れた補助シート14まで移動させ、面方向に体液を拡散させて下側の吸収シート体20における未だ吸収能を有している吸水性樹脂粉末存在領域22cへと運ぶことができる。なお、補助シート14を設けない場合であっても、空間41と空間42を通路として体液が不透液性のバックシート3側まで移動するので、下側の吸収シート体20の下方から吸収させることができる。このように、空間41、42があることで、2層の吸収シート体20の吸収能力を充分に活用できるのである。
【0035】
さらに、吸水後は、上側の吸収シート体20とトップシート1との間にも空間が形成されるため、体液の逆戻りを抑えると共に、蒸れ感を生じさせずに着用者に対して爽やかな装着感を与える。また、吸水性樹脂粉末非存在領域22a・22bは、尿・経血等が排出されたときに、面方向においてもこれらの体液を拡散させる作用を有しているため、一度に多量の体液が排出されたときでも、横漏れ等の不都合が起こらない。
【0036】
このように、本発明の使い捨て吸収性物品は、薄型の吸収シート体20を積層して使用するに当たり、少なくとも***部近傍において吸水性樹脂粉末領域22cが重なり合うように積層するところに特徴を有しているので、その他の構成は、従来公知の使い捨て吸収性物品で通常用いられる構成がいずれも採用可能である。以下、本発明の使い捨て吸収性物品の好ましい態様を説明する。
【0037】
トップシート1、拡散シート13、第1不織布層および第2不織布層には、液透過性の不織布が好適である。不織布を構成する繊維の種類としては、レーヨン等の再生繊維;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリエステル等の合成繊維;絹、パルプ(セルロース)等の天然繊維等が好ましく用いられる。芯鞘タイプやサイドバイサイド等の複合繊維を用いてもよい。ただし、第1不織布層22と第2不織布層24をヒートシールで接合する場合は、熱可塑性繊維が含まれた不織布が第1不織布層22および/または第2不織布層24の表層に位置させる必要がある。もちろん、第1ホットメルト接着剤層S1および/または第2ホットメルト接着剤層S2によって第1および第2不織布層を接合する場合は、熱可塑性繊維が含まれていない不織布の使用が可能である。ポリオレフィン等の疎水性繊維に対しては、公知の親水化処理(不織布化後でもよい)を行うことが推奨される。繊維の繊度は特に限定されず、一般的な1.5〜4dtex(デシテックス)のものでよく、拡散性向上のために、1dtex以下の極細繊維や、6dtex以上の極太繊維を配合してもよい。
【0038】
不織布は、公知の乾式法、湿式法いずれの製法で製造されたものも採用可能である。不織布の目付としては、10〜80g/mが好ましい。10g/mより小さいと強度不足となり易く、80g/mを超えると通気性が次第に劣るものとなるため、好ましくない。なお、拡散シート13としては、50g/m程度の嵩高い不織布が適しており、例えばエアスルー方式で得られる不織布が好ましい。
【0039】
また、トップシート1として、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルムに開孔をあけた液透過性フィルムも使用可能である。トップシート1は複数の不織布や開孔フィルムが積層されたものであってもよい。
【0040】
サイドシート11は、横漏れ防止のため、撥水性または液不透過性の素材のものが好ましく、ポリオレフィン等の疎水性繊維製の不織布が好適である。サイドシート11に添設される弾性体としては、天然ゴム、ポリウレタン等の合成ゴム、熱可塑性エラストマー等からなる帯状、糸状、フィルム状の弾性体が挙げられる。これらの弾性体は、各種使い捨て吸収性物品の当該分野で公知の部位に取り付けることができる。
【0041】
バックシート3としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルムや、液不透過性かつ透湿性の開孔または無開孔プラスチックフィルム、あるいはこれらと不織布との積層体等が好ましい。本発明では薄型で高吸収タイプの使い捨て吸収性物品の提供を課題としているので、吸収体2とバックシート3の間にパルプ繊維を含んだ補助吸収体のような部材を配設することは望ましくないが、前記したような厚手のクレープ紙からなる補助シート14等は厚みが1mm以下であれば使用しても差し支えない。
【0042】
吸収シート体20の第1不織布層22と第2不織布層24の素材は上記したとおりである。吸水性樹脂粉末23としては、ポリアクリル酸塩系、澱粉・アクリロニトリル系、セルロース系等公知の吸水性樹脂を用いることができる。吸水量が大きく、吸液速度が速いものが好ましい。
【0043】
また、吸水性樹脂粉末23は、個々の吸水性樹脂粉末存在領域における量として100〜250g/mが好ましい。100g/mより少ないと、吸水後の膨潤による吸収シート体20の厚みの増大量が少なく、空間41や42の形成が不充分となるおそれがある。本発明で用いる吸収シート体20は、ウエブ状体の第1ホットメルト接着剤層S1で多量の吸水性樹脂粉末23を接合固定し、網状体の第2ホットメルト接着剤層S2によって、吸水後の樹脂の膨潤を妨げることなく、第1および第2不織布層22・24内に吸水性樹脂粉末23を確実に把持し続けるという構成を採用しているので、吸水性樹脂粉末23を100g/m以上(好ましくは150g/m以上)といった高レベルに多くでき、吸収シート体20の吸水性能を向上させることができる。ただし、250g/mを超えて吸水性樹脂粉末を使用すると、ウエブ状体や網状体のホットメルト接着剤層S1やS2で多量の粉末を固定するのが難しくなるため、吸水性樹脂粉末量の上限は250g/mが好ましい。
【0044】
第1不織布層22および第2不織布層24の形状は、長方形以外にも、正方形、砂時計型、繭形(蚕の)等、適宜用途に応じて決めればよい。吸水性樹脂粉末非存在領域22bは、少なくとも、幅方向中間部内(幅方向両端部の間)に1箇所以上設けることが好ましい。この構成によって、排出された尿や経血は、吸収シート体の長手方向へ速やかに拡散し、その後幅方向に拡散しながら、吸収性樹脂粉末23に吸収されていくので、横漏れ防止効果が一層高まるからである。
【0045】
さらに、吸収シート体20を連続的に製造する場合は、通常、吸収シート体20の長手方向が第1不織布層22の連続体の走行方向となるので、幅方向に延びる吸水性樹脂粉末非存在領域22bを設けようとすると、第1ホットメルト接着剤層S1や吸水性樹脂粉末層23の形成を走行方向に対して間欠的に行う必要が生じ、これらを同期させなければならない点で、若干、製造工程が複雑となる。一方、長手方向に延びる吸水性樹脂粉末存在領域22bの場合は、ホットメルト接着剤および吸水性樹脂粉末を所定箇所にのみ供給する手段を採用すればよく、間欠操作を行う必要がないので、図1に示したような吸収シート体20を高速大量生産することができるため、好ましい。
【0046】
第1のホットメルト接着剤層S1および第2のホットメルト接着剤層S2は、通気性を確保し、吸水性樹脂の膨潤を阻害することのないように、線状のホットメルト接着剤の集合体とすることが好ましい。ホットメルト接着剤を面状に塗工すると、通気性が阻害され、蒸れ感を生じるが、線状のホットメルト接着剤の集合体であれば、通気性が阻害されず、吸水性樹脂の膨潤も妨げず、しかも吸水性樹脂粉末23を第1不織布層22および第2不織布層24へ確実に接合固定できるからである。
【0047】
第1ホットメルト接着剤層S1は、多数の細繊維状のホットメルト接着剤が、空隙を残すようにランダムに付着し合って形成されたウエブ状体とすることが好ましい。このようなウエブ状体は、例えば、複数の小さな吐出孔群が直線状に配列され、各吐出孔近傍に加熱空気を高速で噴出することのできるエアー噴出口を備えたカーテンスプレーコータを利用することにより製造することができる。カーテンスプレーコータによれば、吐出孔から線状に吐出された溶融状態のホットメルト接着剤に対し、加熱空気が高速で吹き付けられることによって、ホットメルト接着剤が細長く引き延ばされた後、破断して、短く細い繊度の繊維状物となる。多数の吐出孔群から吐出されたホットメルト接着剤がこのような短い繊維状物となって、走行している第1不織布層22の連続体表面へと落下すると、多数の細繊維状のホットメルト接着剤がランダムに付着し合ったウエブ状体が、第1不織布層上22に形成される。
【0048】
このようなウエブ状体の第1ホットメルト接着剤層S1では、細い繊維状のホットメルト接着剤が比較的高密度に第1不織布層22へ付着しているので、第1ホットメルト接着剤層S1の上へ吸水性樹脂粉末23が多量に散布されても確実に接合固定することができる。
【0049】
コータにおける吐出孔の間隔や、不織布層連続体の走行速度を調整すれば、単位面積当たりのホットメルト接着剤の付着量を調整することができるが、通気性と、吸水性樹脂粉末の接合力のバランスの観点からは、第1のホットメルト接着剤層S1の付着量は1〜20g/mが好ましい。1g/mより少ないと、吸水性樹脂粉末3を固定する接着力が不充分となることがある。しかし、20g/mを超えると、接着力が飽和するのでホットメルト接着剤が無駄になる上に、通気性が阻害される。さらに、吸水性樹脂粉末23と第1ホットメルト接着剤層S1との接着面積が増え過ぎて、吸液後の膨潤が妨害されることがあるため好ましくない。
【0050】
第2ホットメルト接着剤層S2は、スパイラル状軌跡を有する線状のホットメルト接着剤が、空隙21を残して複数本重なり合った網状体とすることが好ましい。スパイラル状軌跡を有する線状ホットメルト接着剤は連続線であるので、これらの線状ホットメルト接着剤が何本も重なり合うことによって、前記したカーテンスプレーコータによる細繊維状ホットメルト接着剤からなる第1ホットメルト接着剤層S1よりも強力な網状体が形成される。この結果、吸液後に膨潤した樹脂粒子を、確実に第1不織布層22と第2不織布層24との間に把持固定することができる。
【0051】
このようなスパイラル状軌跡を有する線状ホットメルト接着剤は、例えば、ホットメルト吐出孔近傍に、ノズル中心方向にエアーを吹き出すことのできるエアー噴出口が3個以上点対称に備えられたスパイラルスプレーガンノズルで得ることができる。すなわち、吐出孔直下へ、ビード状で吐出されたホットメルト接着剤は、ある角度でエアーが吹き付けられると吹き付けられたエアーの方へ変位する。その変位した先へめがけて、ホットメルト接着剤に描かせるスパイラルの接線方向へエアーを吹き付けることにより、ホットメルト接着剤は再び変位する。この変位操作が点対称に設けられた複数のエアー噴出口によって繰り返されることにより、ホットメルト接着剤は連続線を維持しながらスパイラル状で落下していく。この線状ホットメルト接着剤を停止している不織布層で受け止めるとその軌跡は円形となるが、不織布層を走行させながら上記線状ホットメルト接着剤を受け止めると、スパイラル状軌跡となる。なお、不織布層の走行速度が速くなると、縦長のスパイラル状軌跡となる。スパイラル状軌跡の長さLおよび幅Wは適宜設定可能であるが、幅Wが5〜30mm、長さLが5〜50mmであることが好ましい。
【0052】
スパイラルスプレーノズルガンでは、スパイラルを描かせるためのエアーが干渉しないようにするために、吐出孔同士をあまり近接させることができない。第2のホットメルト接着剤層S2においては、複数本のスパイラル状軌跡を有する線状ホットメルト接着剤を重ね合わせて、強力な網状体を作ることが好ましいので、製造ライン中にスパイラルスプレーノズルガンを複数台設置することが好ましい。複数本のスパイラル状軌跡のホットメルト接着剤が重なり合った網状体を形成させることができる。このスパイラル状軌跡の第2ホットメルト接着剤層S2においても、好ましい付着量は前記と同じ理由で1〜20g/mである。
【0053】
上記説明においては、第1ホットメルト接着剤層S1がカーテンスプレーコータによって形成されるウエブ状体であり、第2ホットメルト接着剤層S2がスパイラルスプレーノズルガンによって形成されるスパイラル状軌跡のものである実施態様について説明したが、上下を逆にして、第1ホットメルト接着剤層S1をスパイラル状軌跡として、第2ホットメルト接着剤層S2をカーテンスプレーコータによるウエブ状体としてもよく、それぞれまたはいずれかを両者混合タイプの接着剤層としても構わない。
【0054】
ホットメルト接着剤としては、第1および第2のホットメルト接着剤とも同種の、または異種のものを用いることができ、その種類は特に限定されない。生産性の点からは、60〜180℃程度で溶融するものが好ましく、SIS、SIBS、SEBS、SEPS等のスチレン系エラストマー;エチレン・酢酸ビニル系コポリマー;ポリエステル系、アクリル系、ポリオレフィン系等のエラストマー類;ポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリイソプレン、天然ゴム等のゴム類等が好ましく用いられる。吸液後に膨潤した粒子を確実に固定することができ、膨潤による膨大化に追随し得る伸び易さを有するものが好ましく、この点で、スチレン系エラストマーや、ゴム類が好ましい。
【0055】
本発明の使い捨て吸収性物品の一例である尿取りパッドを連続製造するには、バックシート3の連続体を走行させながら、ホットメルト接着剤を塗布し、吸収体2として複数の吸収シート体20を製品の間隔に合わせて裁置し、ホットメルト接着剤を塗布したトップシート1の連続体で覆い、各部材を圧着したのち、個々の製品毎にシールしながら切断する方法等が挙げられる。
【0056】
本発明の使い捨て吸収性物品は、上記尿取りパッド(軽失禁用パッドとしても利用可能)以外に、使い捨ておむつ、使い捨てパンツ等の形態であってもよい。例えば使い捨てパンツとして使用する場合には、通気性のバックシートでパンツ形状を形成し、吸収シート体と同程度の大きさの不透液性シートをパンツ内側に接合し、その上に吸収シート体を積層することが好ましい。これらの使い捨て吸収性物品は、吸収体に不織布状以外のパルプ繊維を使用していないため、非常に薄い使い捨て吸収性物品となる。その他、当業者に公知の他の部材が取り付けられていてもよい。なお、本発明で用いられる吸収シート体の製造方法は前記した特許文献2に詳細に説明されている。
【0057】
【発明の効果】
本発明の使い捨て吸収性物品においては、区切られた領域に吸水性樹脂粉末が存在する構造の薄型の吸収シート体を積層する際に、この吸水性樹脂粉末存在領域が厚み方向において重なり合うように積層したので、最上層の吸水性樹脂が膨潤した後に、多数の空間が形成されて体液の通路となる。この空間(通路)が形成されることで、下層の吸収シート体への体液の移動が速やかに行われるので、各吸収シート体の吸収能力を充分活用することができ、高い吸水性能を有している。また、吸収体にはごわごわしたパルプ繊維が使用されていないので、本発明の使い捨て吸収性物品は非常に薄型となり、柔軟性に優れ、装着感も良好となる上に、吸液後の濡れた感触や、蒸れ感を装着者に与えることがない。
【0058】
従って、本発明の使い捨て吸収性物品は、使い捨てパンツ、使い捨ておむつ、尿取りパッド、生理用ナプキン、生理用ショーツ、軽失禁用ショーツ等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使い捨て吸収性物品の代表的な実施例を示した一部切欠き平面図である。
【図2】図1の使い捨て吸収性物品の断面模式図である。
【図3】吸収シート体の一部切欠き斜視図である。
【図4】吸収シート体の幅方向端部の断面模式図である。
【図5】吸収シート体が膨潤した状態を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 トップシート
2 吸収体
3 バックシート
11 サイドシート
12 弾性体
13 拡散シート
14 補助シート
20 吸収シート体
22 第1不織布層
22a、22b 吸水性樹脂粉末非存在領域
22c 吸水性樹脂粉末存在領域
23 吸水性樹脂粉末
24 第2不織布層
41 空間
42 空間
S1 第1のホットメルト接着剤層
S2 第2のホットメルト接着剤層

Claims (4)

  1. 不織布状以外のパルプ繊維を含まない吸収体を用いた使い捨て吸収性物品であって、
    この吸収体は、吸水性樹脂粉末が、吸水性樹脂粉末存在領域と吸水性樹脂粉末非存在領域とが存在するように、第1不織布層と第2不織布層との間に挟持・接合されてなる吸収シート体が2層以上積層された積層シート体からなり、
    この積層シート体は、少なくとも***部近傍においては、各吸収シート体の吸水性樹脂粉末存在領域が厚み方向においてほぼ重なるように積層されていることを特徴とする使い捨て吸収性物品。
  2. 上記各吸収シート体は、
    吸水性樹脂粉末非存在領域が、吸収シート体の幅方向両端部領域と、幅方向両端部領域に挟まれた中間部領域を2区分以上に分割する1以上の領域とからなり、
    吸水性樹脂粉末が、多数の細繊維状ホットメルト接着剤がランダムに付着し合って形成されたウエブ状体である第1ホットメルト接着剤層によって第1不織布層と接合され、かつ、スパイラル状軌跡を有する線状ホットメルト接着剤が複数本重なり合って形成された網状体である第2ホットメルト接着剤層によって第2不織布層と接合され、
    第1および第2不織布層とが、吸水性樹脂粉末非存在領域において、上記第1ホットメルト接着剤層および/または上記第2ホットメルト接着剤層によって互いに接合されている構造を有するものである請求項1に記載の使い捨て吸収性物品。
  3. 各吸収シート体における吸水性樹脂粉末非存在領域と吸水性樹脂粉末存在領域との面積比が、1:9〜5:5である請求項1または2に記載の使い捨て吸収性物品。
  4. 各吸収シート体の各吸水性樹脂粉末存在領域における吸水性樹脂粉末の量が100〜250g/mである請求項1〜3のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品。
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