JP2004313387A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】シートのリクライニングにより十分に体を伸ばすことができ、さらにリクライニングしたシートを素早く元のシート状態に戻すことが可能な車両用シートを提供すること。
【解決手段】本発明に係る車両用シート1は、前部がフレーム7に回動可能に取り付けられて後部が上下動するシートクッション部2と、シートクッション部2の後部に回動可能に連結されるとともに、フレーム7の後部に回転可能に取り付けられた支持フレーム16により揺動可能に支持されるシートバック部3とを備えている。ユーザは、シートバック部3を揺動させて、シートクッション部2とシートバック部2との連結部20を上昇させることにより、シートクッション部2とシートバック部3との角度θを大きくすることができる。
【選択図】 図6
【解決手段】本発明に係る車両用シート1は、前部がフレーム7に回動可能に取り付けられて後部が上下動するシートクッション部2と、シートクッション部2の後部に回動可能に連結されるとともに、フレーム7の後部に回転可能に取り付けられた支持フレーム16により揺動可能に支持されるシートバック部3とを備えている。ユーザは、シートバック部3を揺動させて、シートクッション部2とシートバック部2との連結部20を上昇させることにより、シートクッション部2とシートバック部3との角度θを大きくすることができる。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートバック部をリクライニングさせることが可能な車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な車両用シートは、車両床面に前後動可能に取り付けられるシートクッション部と、シートクッション部にリクライニング機構を介して傾動可能に設けられるシートバック部とを備えている。リクライニング機構には、電動稼働機構またはラッチ機構が用いられており、ユーザは、電動稼働機構用の操作ボタンまたはラッチ機構用のリクライニングレバーを操作することによってシートバック部を好適な角度に傾動・保持させることが可能となっている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−153730号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両用シートにおいてユーザが背伸びを行う場合、従来のシート構造では、シートバック部を傾斜させてシートをリクライニング姿勢にしても、ユーザの腰部がシートバック部とシートクッション部との連結部に位置して沈み込んでしまうので、十分に体を伸ばすことができないという問題がある。
【0005】
また、ユーザがリクライニング姿勢の状態から操作ボタンまたはリクライニングレバーを操作してシートバック部を起立させるためには、一般的に上半身を起こして体の重心をシートクッション部に移動させてからシートバック部を起立させる必要があるため、シートを元の状態に戻す際にユーザに多くの動作負担を掛けてしまうとともに、素早く元のシート状態に戻すことができないとう問題があった。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、シートのリクライニングにより十分に体を伸ばすことができ、さらにリクライニングしたシートを素早く元のシート状態に戻すことが可能な車両用シートを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、前部がフレームに回動可能に取り付けられて後部が上下動するシートクッション部と、該シートクッション部の後部に回動可能に連結されるとともに、前記フレームの後部に回転可能に取り付けられた支持フレームにより揺動可能に支持さえるシートバック部とを備え、該シートバック部を揺動させて前記シートクッション部と前記シートバック部との連結部を上昇させることにより、前記シートクッション部と前記シートバック部との角度を大きくすることが可能な車両用シートであることを特徴とする。
【0008】
このような構成にすることによって、ユーザが車両用シートで背伸びを行う場合に、連結部により腰が持ち上げられて体が反りかえり易くなるので、体全体を伸ばすことが容易となるとともに、素早くシートを倒すことが可能となる。
【0009】
また、腰を曲げて連結部を押し下げることによってシートクッション部がフレーム側に戻るとともに、シートバック部が起立して元の角度に戻るので、素早くシートを元の状態に戻すことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用シート、図面を用いて詳述する。
【0011】
図1、図2に示すように、本発明に係る車両用シート1は、ユーザが腰をかけるシートクッション部2と、ユーザの上半身を後方より支えるシートバック部3とを備えている。
【0012】
シートクッション部2は、車体床面4に固定されたシートレール(フレーム)5を介して車両床面に取り付けられている。シートレール5は、シートクッション部2の下方に左右一対に設けられており、一つのシートレール5は、車体床面に固定される固定レール6と固定レール6に案内されてスライドする可動レール7とにより構成されている。
【0013】
シートクッション部2は、可動レール7の前端部に設けられる回転ジョイント部8を介して可動レール7に固定されており、回転ジョイント部8の軸芯を回転軸としてシートクッション部2の後端部を上下動する方向に回動させることが可能となっている。また、可動レール7の後部には、シートクション部2を可動レール7に固定するためのロック機構10が設けられている。固定ロック機構10は、シートクッション部2の底面に形成された突起部11に嵌合する嵌合凹部12を有しており、嵌合凹部12には、嵌合された突起部11が嵌合凹部12から離れないように突起部11を把持(ロック)する把持部(図示省略)が設けられている。把持部は、パーキングブレーキを掛けたときに、またはAT(オートマティックトランスミッション)セレクタがパーキングに設定されたときであって、シートバック部の側方に設けられたロック解除ボタン13を押下された場合にのみ突起部11の把持(ロック)を解除する。
【0014】
シートバック部3は、シートクッション部2の後端部に傾動(回動)自在に設けられており、さらに、シートバック部3は、可動レール7の後端部に回動可能に設けられたシートバック支持機構15を介してシートバック部3の左右側方より支持されている。
【0015】
シートバック支持機構15は、図3に示すように、可動レール7に回動可能に取り付けられるシートバック支持リンク16と、シートバック支持リンク16の端部に回動可能に取り付けられる補助部材17と、補助部材17に螺合されるスクリュー18と、スクリューを回動させる駆動ユニット19とにより構成されている。
【0016】
シートバック支持リンク16は、可動レール7の後端部よりシートクッション部2とシートバック部3との連結部20近傍へと緩やかにカーブを描きながら湾曲した後に、シートバック部3に沿って延びるJ字形状を呈している。補助部材17は、シートバック支持リンク16のシートバック部3側の端部に取り付けられており、スクリュー18に螺合する螺合穴17aが設けられている。
【0017】
スクリュー18は、軸受け部21と駆動ユニット19とにより挟持されてシートバック部3の左右に一対に設けられており、駆動ユニット19の動力に伴って回転する構造となっている。
【0018】
次に、シートクッション部2の側方に設けられた操作部22が操作された場合のシートバック部3及びシートクッション部2の動作を説明する。
【0019】
ロック機構10によりシートクッション部2が可動レール7にロックされている場合に、ユーザが操作部22のスライドボタン23を操作すると、スライドボタン23の操作に応じて、シートクッション部2が車両前後方向にスライドする。
【0020】
一方、ロック機構10によりシートクッション部2がロックされている場合に、傾動ボタン24が操作されると、傾動ボタン24の操作に応じて駆動ユニット19が駆動し、スクリュー18が回転する。スクリュー18の回転に伴って補助部材17が上方(ヘッドレスト25方向)に移動すると、図4に示すように、シートバック部3がシートバック支持リンク16により、連結部20を回転軸としてシートの後下方に引き下げられてシートバック部3が傾斜する。反対に、傾動ボタン24の操作により補助部材17が降下すると、図5に示すように、シートバック部3が起立する方向に移動する。このように、ロック機構10によりシートクッション部2が可動レール7にロックされているときに、操作部22の傾動ボタン24を操作すると、シートバック部3の傾斜角度を変更させることが可能となる。
【0021】
シートバック部3がある程度が傾斜されている状態で、ロック解除ボタン30が押されてロック機構10が解除された場合には、図6に示すように、車両用シート1が可動レール7の前端部の回転ジョイント部8とシートバック支持リンク16とにより可動レール7に固定される状態となり、さらに連結部20において、シートバック部3がシートクッション部2に傾動(回動)自在に連結されているので、背中でシートバック部3を押し倒してユーザが背伸びを行うことによって、連結部20が上昇してシートクッション部2とシートバック部3との角度θが大きくなる。このため、ユーザが車両用シート1で背伸びを行う場合に、連結部20により腰が持ち上げられて体が反りかえり易くなるので、体全体を伸ばすことが容易となるとともに、傾動ボタン24等を操作することなく素早くシートを倒すことが可能となる。
【0022】
さらに、腰を曲げて連結部20を押し下げることによってシートクッション部2が可動レール7側に戻るとともに、シートバック部3が起立して元の傾斜角度に戻るので、傾動ボタン24を操作することなく素早くシートを元の状態に戻すことが可能となる。また、従来のように上半身を起こして体の重心をシートクッション部2に移動させてからシートバック部3を起立させる必要がないので、シートを元の状態に戻す際のユーザの動作負担を軽減させることができる。
【0023】
また、ロック機構10は、上述したように、ロック解除ボタン13を押下しても、パーキングブレーキを掛けたときまたはATセレクタがパーキングに設定されたときにしか、ロックが解除されないので、車両走行中にロック機構が解除されることを防止することができ、走行時の安全性を高めることが可能となる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る車両用シートを用いることによって、ユーザが車両用シートで背伸びを行う場合に、連結部により腰が持ち上げられて体が反りかえり易くなるので、体全体を伸ばすことが容易となるとともに、素早くシートを倒すことが可能となる。
【0025】
さらに、腰を曲げて連結部を押し下げることによってシートクッション部がフレーム側に戻るとともに、シートバック部が起立して元の傾斜角度に戻るので、素早くシートを元の状態に戻すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートを示した側面図である。
【図2】本発明に係る車両用シートを示した正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るシートバック支持機構を示した図である。
【図4】本発明に係る車両用シートにおいて、補助部材の上方への移動に応じて傾動されるシートバック部を示した側面図である。
【図5】本発明に係る車両用シートにおいて、補助部材の降下に応じて傾動されるシートバック部を示した側面図である。
【図6】本発明に係る車両用シートにおいて、連結部が上昇してシートクッション部とシートバック部との角度θが大きくなった様子を示した側面図である。
【符号の説明】
1 車両用シート
2 シートクッション部
3 シートバック部
5 シートレール(フレーム)
6 固定レール
7 可動レール
8 回転ジョイント部
10 ロック機構
13 ロック解除ボタン
15 シートバック支持機構
16 シートバック支持リンク(支持フレーム)
17 補助部材
18 スクリュー(支持点スライド機構)
19 駆動ユニット(支持点スライド機構)
20 連結部
22 操作部
23 スライドボタン
24 傾動ボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートバック部をリクライニングさせることが可能な車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な車両用シートは、車両床面に前後動可能に取り付けられるシートクッション部と、シートクッション部にリクライニング機構を介して傾動可能に設けられるシートバック部とを備えている。リクライニング機構には、電動稼働機構またはラッチ機構が用いられており、ユーザは、電動稼働機構用の操作ボタンまたはラッチ機構用のリクライニングレバーを操作することによってシートバック部を好適な角度に傾動・保持させることが可能となっている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−153730号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車両用シートにおいてユーザが背伸びを行う場合、従来のシート構造では、シートバック部を傾斜させてシートをリクライニング姿勢にしても、ユーザの腰部がシートバック部とシートクッション部との連結部に位置して沈み込んでしまうので、十分に体を伸ばすことができないという問題がある。
【0005】
また、ユーザがリクライニング姿勢の状態から操作ボタンまたはリクライニングレバーを操作してシートバック部を起立させるためには、一般的に上半身を起こして体の重心をシートクッション部に移動させてからシートバック部を起立させる必要があるため、シートを元の状態に戻す際にユーザに多くの動作負担を掛けてしまうとともに、素早く元のシート状態に戻すことができないとう問題があった。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、シートのリクライニングにより十分に体を伸ばすことができ、さらにリクライニングしたシートを素早く元のシート状態に戻すことが可能な車両用シートを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、前部がフレームに回動可能に取り付けられて後部が上下動するシートクッション部と、該シートクッション部の後部に回動可能に連結されるとともに、前記フレームの後部に回転可能に取り付けられた支持フレームにより揺動可能に支持さえるシートバック部とを備え、該シートバック部を揺動させて前記シートクッション部と前記シートバック部との連結部を上昇させることにより、前記シートクッション部と前記シートバック部との角度を大きくすることが可能な車両用シートであることを特徴とする。
【0008】
このような構成にすることによって、ユーザが車両用シートで背伸びを行う場合に、連結部により腰が持ち上げられて体が反りかえり易くなるので、体全体を伸ばすことが容易となるとともに、素早くシートを倒すことが可能となる。
【0009】
また、腰を曲げて連結部を押し下げることによってシートクッション部がフレーム側に戻るとともに、シートバック部が起立して元の角度に戻るので、素早くシートを元の状態に戻すことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用シート、図面を用いて詳述する。
【0011】
図1、図2に示すように、本発明に係る車両用シート1は、ユーザが腰をかけるシートクッション部2と、ユーザの上半身を後方より支えるシートバック部3とを備えている。
【0012】
シートクッション部2は、車体床面4に固定されたシートレール(フレーム)5を介して車両床面に取り付けられている。シートレール5は、シートクッション部2の下方に左右一対に設けられており、一つのシートレール5は、車体床面に固定される固定レール6と固定レール6に案内されてスライドする可動レール7とにより構成されている。
【0013】
シートクッション部2は、可動レール7の前端部に設けられる回転ジョイント部8を介して可動レール7に固定されており、回転ジョイント部8の軸芯を回転軸としてシートクッション部2の後端部を上下動する方向に回動させることが可能となっている。また、可動レール7の後部には、シートクション部2を可動レール7に固定するためのロック機構10が設けられている。固定ロック機構10は、シートクッション部2の底面に形成された突起部11に嵌合する嵌合凹部12を有しており、嵌合凹部12には、嵌合された突起部11が嵌合凹部12から離れないように突起部11を把持(ロック)する把持部(図示省略)が設けられている。把持部は、パーキングブレーキを掛けたときに、またはAT(オートマティックトランスミッション)セレクタがパーキングに設定されたときであって、シートバック部の側方に設けられたロック解除ボタン13を押下された場合にのみ突起部11の把持(ロック)を解除する。
【0014】
シートバック部3は、シートクッション部2の後端部に傾動(回動)自在に設けられており、さらに、シートバック部3は、可動レール7の後端部に回動可能に設けられたシートバック支持機構15を介してシートバック部3の左右側方より支持されている。
【0015】
シートバック支持機構15は、図3に示すように、可動レール7に回動可能に取り付けられるシートバック支持リンク16と、シートバック支持リンク16の端部に回動可能に取り付けられる補助部材17と、補助部材17に螺合されるスクリュー18と、スクリューを回動させる駆動ユニット19とにより構成されている。
【0016】
シートバック支持リンク16は、可動レール7の後端部よりシートクッション部2とシートバック部3との連結部20近傍へと緩やかにカーブを描きながら湾曲した後に、シートバック部3に沿って延びるJ字形状を呈している。補助部材17は、シートバック支持リンク16のシートバック部3側の端部に取り付けられており、スクリュー18に螺合する螺合穴17aが設けられている。
【0017】
スクリュー18は、軸受け部21と駆動ユニット19とにより挟持されてシートバック部3の左右に一対に設けられており、駆動ユニット19の動力に伴って回転する構造となっている。
【0018】
次に、シートクッション部2の側方に設けられた操作部22が操作された場合のシートバック部3及びシートクッション部2の動作を説明する。
【0019】
ロック機構10によりシートクッション部2が可動レール7にロックされている場合に、ユーザが操作部22のスライドボタン23を操作すると、スライドボタン23の操作に応じて、シートクッション部2が車両前後方向にスライドする。
【0020】
一方、ロック機構10によりシートクッション部2がロックされている場合に、傾動ボタン24が操作されると、傾動ボタン24の操作に応じて駆動ユニット19が駆動し、スクリュー18が回転する。スクリュー18の回転に伴って補助部材17が上方(ヘッドレスト25方向)に移動すると、図4に示すように、シートバック部3がシートバック支持リンク16により、連結部20を回転軸としてシートの後下方に引き下げられてシートバック部3が傾斜する。反対に、傾動ボタン24の操作により補助部材17が降下すると、図5に示すように、シートバック部3が起立する方向に移動する。このように、ロック機構10によりシートクッション部2が可動レール7にロックされているときに、操作部22の傾動ボタン24を操作すると、シートバック部3の傾斜角度を変更させることが可能となる。
【0021】
シートバック部3がある程度が傾斜されている状態で、ロック解除ボタン30が押されてロック機構10が解除された場合には、図6に示すように、車両用シート1が可動レール7の前端部の回転ジョイント部8とシートバック支持リンク16とにより可動レール7に固定される状態となり、さらに連結部20において、シートバック部3がシートクッション部2に傾動(回動)自在に連結されているので、背中でシートバック部3を押し倒してユーザが背伸びを行うことによって、連結部20が上昇してシートクッション部2とシートバック部3との角度θが大きくなる。このため、ユーザが車両用シート1で背伸びを行う場合に、連結部20により腰が持ち上げられて体が反りかえり易くなるので、体全体を伸ばすことが容易となるとともに、傾動ボタン24等を操作することなく素早くシートを倒すことが可能となる。
【0022】
さらに、腰を曲げて連結部20を押し下げることによってシートクッション部2が可動レール7側に戻るとともに、シートバック部3が起立して元の傾斜角度に戻るので、傾動ボタン24を操作することなく素早くシートを元の状態に戻すことが可能となる。また、従来のように上半身を起こして体の重心をシートクッション部2に移動させてからシートバック部3を起立させる必要がないので、シートを元の状態に戻す際のユーザの動作負担を軽減させることができる。
【0023】
また、ロック機構10は、上述したように、ロック解除ボタン13を押下しても、パーキングブレーキを掛けたときまたはATセレクタがパーキングに設定されたときにしか、ロックが解除されないので、車両走行中にロック機構が解除されることを防止することができ、走行時の安全性を高めることが可能となる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る車両用シートを用いることによって、ユーザが車両用シートで背伸びを行う場合に、連結部により腰が持ち上げられて体が反りかえり易くなるので、体全体を伸ばすことが容易となるとともに、素早くシートを倒すことが可能となる。
【0025】
さらに、腰を曲げて連結部を押し下げることによってシートクッション部がフレーム側に戻るとともに、シートバック部が起立して元の傾斜角度に戻るので、素早くシートを元の状態に戻すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートを示した側面図である。
【図2】本発明に係る車両用シートを示した正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るシートバック支持機構を示した図である。
【図4】本発明に係る車両用シートにおいて、補助部材の上方への移動に応じて傾動されるシートバック部を示した側面図である。
【図5】本発明に係る車両用シートにおいて、補助部材の降下に応じて傾動されるシートバック部を示した側面図である。
【図6】本発明に係る車両用シートにおいて、連結部が上昇してシートクッション部とシートバック部との角度θが大きくなった様子を示した側面図である。
【符号の説明】
1 車両用シート
2 シートクッション部
3 シートバック部
5 シートレール(フレーム)
6 固定レール
7 可動レール
8 回転ジョイント部
10 ロック機構
13 ロック解除ボタン
15 シートバック支持機構
16 シートバック支持リンク(支持フレーム)
17 補助部材
18 スクリュー(支持点スライド機構)
19 駆動ユニット(支持点スライド機構)
20 連結部
22 操作部
23 スライドボタン
24 傾動ボタン
Claims (5)
- 前部がフレームに回動可能に取り付けられて後部が上下動するシートクッション部と、
該シートクッション部の後部に回動可能に連結されるとともに、前記フレームの後部に回転可能に取り付けられた支持フレームにより揺動可能に支持されるシートバック部とを備え、
該シートバック部を揺動させて前記シートクッション部と前記シートバック部との連結部を上昇させることにより、前記シートクッション部と前記シートバック部との角度を大きくすることが可能であることを特徴とする車両用シート。 - 前記シートバック部は、支持フレームにより支持される支持点を前記シートバック部のヘッドレスト方向に移動させるための支持点スライド機構を備え、
該支持点スライド機構による前記支持点の移動に応じて、前記シートバック部の傾斜角度が変化することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。 - 前記フレームは、車両床面に固定される固定レールと、該固定レールに案内されて車両前後方向にスライドする可動レールとを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用シート。
- 前記フレームには、前記シートクッション部を当該フレームに固定するロック機構が設けられており、該ロック機構を解除した場合にのみ前記シートバック部を揺動させて前記シートクッション部と前記シートナック部との角度を大きくすることが可能となることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用シート。
- 前記ロック機構は、少なくとも、オートマティックトランスミッションのセレクタがパーキングに設定されている場合、または、パーキングブレーキが掛けられている場合にしか、ロックを解除することができないことを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003110205A JP2004313387A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003110205A JP2004313387A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | 車両用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004313387A true JP2004313387A (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=33471128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003110205A Pending JP2004313387A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004313387A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018079859A (ja) * | 2016-11-17 | 2018-05-24 | シロキ工業株式会社 | 車両用シート |
CN109703427A (zh) * | 2019-02-01 | 2019-05-03 | 深圳市伴我回家科技有限公司 | 一种可旋转伸缩的汽车靠枕 |
JP7101597B2 (ja) | 2018-11-13 | 2022-07-15 | ダイハツ工業株式会社 | 運転座席のスライド制御装置 |
-
2003
- 2003-04-15 JP JP2003110205A patent/JP2004313387A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018079859A (ja) * | 2016-11-17 | 2018-05-24 | シロキ工業株式会社 | 車両用シート |
JP7101597B2 (ja) | 2018-11-13 | 2022-07-15 | ダイハツ工業株式会社 | 運転座席のスライド制御装置 |
CN109703427A (zh) * | 2019-02-01 | 2019-05-03 | 深圳市伴我回家科技有限公司 | 一种可旋转伸缩的汽车靠枕 |
CN109703427B (zh) * | 2019-02-01 | 2023-10-03 | 深圳市伴我回家科技有限公司 | 一种可旋转伸缩的汽车靠枕 |
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