JP2004312079A - 移動***置特定システム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単かつ汎用的なシステム構成で移動体の位置を柔軟に特定するとともに、特定された移動体の位置情報を用いて移動体を撮影し、撮影記録を集中管理する。
【解決手段】無線端末101が移動体Xとともに経路Yを矢印方向に進行していき、アクセスポイント102の電波伝搬エリアに進入すると、アクセスポイント102と無線接続可能な状態となる。無線端末101は、アクセスポイント102と接続可能な状態にあることを検知して、アクセスポイント102に接続し、認証サーバ104へ接続要求を行う。認証サーバ104は無線端末101のユーザ認証手続を通じて無線端末101が経由しているアクセスポイント102を特定するので、無線端末101とともに移動する移動体Xの位置が特定される。
【選択図】 図1
【解決手段】無線端末101が移動体Xとともに経路Yを矢印方向に進行していき、アクセスポイント102の電波伝搬エリアに進入すると、アクセスポイント102と無線接続可能な状態となる。無線端末101は、アクセスポイント102と接続可能な状態にあることを検知して、アクセスポイント102に接続し、認証サーバ104へ接続要求を行う。認証サーバ104は無線端末101のユーザ認証手続を通じて無線端末101が経由しているアクセスポイント102を特定するので、無線端末101とともに移動する移動体Xの位置が特定される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動***置特定システムに関し、より詳細には、迷路やお化け屋敷などのアトラクション、サーキットコース、観光地、巡回警備などにおいて、経路内を移動する人や乗り物の位置を特定し、当該位置に基づいてカメラなどの制御対象を制御することが可能な移動***置特定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
迷路やお化け屋敷などのアトラクション、サーキットコース、あるいは観光地などにおいては、所定の経路を移動している人や乗り物を撮影するサービスが提供されている。また、警察や警備員などの巡回警備を記録するためのシステムが必要とされてきている。そのためのシステムとして、移動体を自動撮影するシステムが知られている(特許文献1参照)。これは、映像記録手段が移動体とともに所定の経路を移動するとともに、経路中に設けられた複数の映像撮影手段からの電解強度を検出し、電解強度が所定のレベルを超えた場合に記録を開始するものである。
【0003】
【特許文献1】特開2002−152720号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の自動撮影システムでは、電解強度にて移動体(被写体)の位置を特定しているため、撮影位置を柔軟に設定することができないという問題がある。また、移動体ごとに映像を格納する手段が設けられているため無駄が大きいという問題もある。
【0005】
したがって、本発明の目的は、簡単かつ汎用的なシステム構成で移動体の位置を柔軟に特定するとともに、特定された移動体の位置情報を用いて移動体を撮影し、撮影記録を集中管理することが可能な移動***置特定システムを提供することができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、移動体とともに所定の移動経路上を移動する無線端末と、電波伝搬エリア内に進入した前記無線端末と無線接続される複数のアクセスポイントと、前記アクセスポイントとネットワークを介して接続され、前記無線端末からのネットワーク接続要求の際に前記アクセスポイントから送信される当該アクセスポイントに関する情報に基づいて、前記無線端末が無線接続している前記アクセスポイントを特定する制御装置を備えていることを特徴とする移動***置特定システムによって達成される。
【0007】
本発明によれば、無線端末がアクセスポイントを経由してネットワークに接続する際にアクセスポイントから送信される当該アクセスポイントに関する情報から無線端末が接続しているアクセスポイントが特定されるので、無線端末とともに移動体が当該アクセスポイントの電波伝搬エリア内に存在しているものと判断することができ、移動体の位置を特定することができる。
【0008】
本発明の好ましい実施形態において、前記制御装置は、前記アクセスポイントの電波伝搬エリア内に進入した前記無線端末からのネットワーク接続要求に応じてユーザ認証を行う認証サーバである。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によれば、無線端末がアクセスポイントを経由してネットワークに接続する際、認証サーバによってネットワークへの接続が認証されるとともに、その認証過程で得られる情報から無線端末が接続しているアクセスポイントが特定されるので、無線端末とともに移動体が当該アクセスポイントの電波伝搬エリア内に存在しているものと判断することができ、移動体の位置を特定することができる。
【0010】
本発明のさらに好ましい実施形態において、前記認証サーバはRADIUSサーバである。
【0011】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、汎用的なサーバを利用して移動体の位置を特定することができる。また特に、アクセスポイントに負荷をかけることなく安全性の高いユーザ認証を実現できるとともに、ユーザ認証を容易に集中管理することができる。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態において、前記複数のアクセスポイントは、互いの電波伝搬エリアが重ならないように配置されている。
【0013】
本発明の好ましい実施形態によれば、移動体の位置を確実に特定することができる。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記無線端末による前記アクセスポイントを経由したネットワーク接続を強制的に切断するネットワーク切断手段をさらに備えている。
【0015】
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば複数のアクセスポイントの電波伝搬エリアの一部が互いに重なっているような場合に、電波伝搬エリアが重なる領域付近で無線端末のネットワーク接続を強制的に切断することができるため、次のアクセスポイントへの接続を円滑に行わせることができ、これにより移動体の位置を確実に特定することができる。
【0016】
本発明のさらに好ましい実施の形態において、前記ネットワーク切断手段は、前記アクセスポイントの電波伝搬エリア内において前記移動体の通過を検知する通過検知センサである。
【0017】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、移動体の通過を簡単な構成で確実に検知することができる。
【0018】
本発明の好ましい実施形態において、前記制御装置は、前記無線端末による前記アクセスポイントを経由したネットワーク接続が切断された場合に、前記無線端末による前記アクセスポイントを経由した前記ネットワークへの再接続要求を拒否する。
【0019】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、移動体が経路を逆行したとしても、アクセスポイントを経由したネットワーク接続がなされることがないため、移動体の位置を移動経路に沿って順に特定することができる。
【0020】
本発明のさらに好ましい実施形態においては、前記移動体の位置に基づいて制御される制御対象をさらに備えている。
【0021】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、移動体の位置を特定することができるとともに、移動体の位置に応じて制御対象を制御することができる。
【0022】
本発明のさらに好ましい実施形態において、前記制御対象は、前記移動体を撮影する撮像手段である。
【0023】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、移動体の位置を特定することができるとともに、所定の位置に移動してきた移動体を撮影することができる。
【0024】
本発明のさらに好ましい実施形態においては、前記撮像手段で撮影された画像を記録する画像記録手段と、前記画像記録手段に記録された画像を画像記録媒体に記録する画像提供手段をさらに備えている。
【0025】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、移動体の位置を特定し、その移動体を撮影し、かつ撮影した画像を集中管理することができ、さらに撮影した画像をユーザに提供することができる。
【0026】
本発明のさらに好ましい実施形態において、前記無線端末は識別情報を有し、前記画像記録手段は前記識別情報に基づいて前記画像を記録し、前記画像提供手段は前記識別情報に基づいて前記画像記録媒体に記録する画像を選択する。
【0027】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、前記無線端末が識別情報を有しているので、当該識別情報に基づいて画像を記録し、記録した画像をCD−Rなどの画像記録媒体に識別情報別に記録して提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムの構成を示す略ブロック図である。
【0030】
図1に示されるように、この移動***置特定システム100は、人や乗り物などの移動体Xとともに移動する無線端末101と、移動体Xの移動経路Y上に配置された複数のアクセスポイント102(102a〜102d)と、各アクセスポイント102とローカルエリアネットワーク(LAN)103を介して接続された制御装置である認証サーバ104を備えている。
【0031】
無線端末101は、アクセスポイント102を介してLAN103に接続するための無線ネットワーク通信機能を備えている。無線端末101は専用装置であってもよく、無線ネットワークアダプタが装着されたPDA(Personal Data Assistance:情報携帯端末)などの汎用装置であっても構わない。
【0032】
アクセスポイント102は、無線端末101をLAN103に接続するための中継機能を備えており、移動経路Yの適所に分散配置されている。本実施形態においては、第1のアクセスポイント102a(AP1)、第2のアクセスポイント102b(AP2)、第3のアクセスポイント102c(AP3)および第4のアクセスポイント102d(AP4)が移動経路Y上に順に設けられている。図示のように、各アクセスポイント102の電波伝搬エリア(通信エリア)は、無線端末101が所定の位置を通過するときアクセスポイント102と必ず接続可能な状態となるように設定される。また、他のアクセスポイントの電波伝搬エリアと重ならないように設定されることが好ましい。
【0033】
無線端末101およびアクセスポイント102は、IEEE802.11b、IEEE802.11a、IEEE802.11gなどに準拠した無線ネットワーク通信機能を備え、IEEE802−1xを利用したユーザ認証機能、認証サーバ104と連携したアドレス認証機能、WEPキーの自動生成機能を備えていることが好ましい。
【0034】
認証サーバ104は、各アクセスポイント102a〜102dとLAN103を介して接続している。認証サーバ104は、無線端末101を認証する機能を備えており、無線端末101がいずれかのアクセスポイント102a〜102dにLAN103への接続を要求したとき、認証サーバは無線端末のLAN103への接続を認証する。
【0035】
認証サーバ104としては、例えばRADIUS(Remote Authentication Dial−In User Service)サーバが使用される。RADIUSサーバは、無線LANやVPN(Virtual Private Network:仮想プライベートネットワーク)などのリモートアクセスにおいてユーザ認証を行うためのサーバであり、IEEE802.1xとEAP(Extensible Authentication Protocol:拡張認証プロトコル)の組み合わせによってユーザ認証が実現されている。RADIUSサーバであれば、無線端末101をユーザ認証する際、その無線端末101が経由しているアクセスポイントを特定することができ、さらには電子証明書を用いたユーザ認証方式を採用することによりセキュリティを高めることもできる。
【0036】
次に、図2を参照しながら、移動***置特定システム100の動作について詳細に説明する。
【0037】
図2は、移動***置特定システム100の動作を示すシーケンス図である。
【0038】
最初、無線端末101はアクセスポイント102a〜102dの電波伝搬エリアのいずれにも入っていないため、無線端末101はLAN103に接続しておらず、移動体Xの位置も特定されていない状態にある。そして図2に示されるように、無線端末101が経路Yを矢印方向に進行する移動体Xとともに移動して、アクセスポイント102a(AP1)の電波伝搬エリア内に進入すると(ステップS211)、無線端末101はアクセスポイント102aから発信されるビーコンを検知し、アクセスポイント102aと接続可能な状態であることを認識するので、アクセスポイント102aに対してLAN103への接続要求を行う(ステップS212)。
【0039】
接続要求を受けたアクセスポイント102aは、無線端末101からの接続要求を認証サーバ104へ通知する(ステップS213)。このとき、認証サーバ104には無線端末101に関する情報とともにアクセスポイント102aに関する情報も送信されるため、認証サーバ104はこの情報に基づいて無線端末101が経由しているアクセスポイントを特定することができる。
【0040】
アクセスポイント102の特定に用いる情報としては、例えばアクセスポイント102のMACアドレスや、アクセスポイント102と認証サーバ104との間の認証手続で使用される属性情報が使用される。属性情報としては、例えばIPアドレス(NAS−IP−Address)、ポート番号(NAS−Port)、ID番号(NAS−Identifier)、ステーションID(Called−Station−ID)などを使用することができる。なおRADIUSの属性はRFC2138の5.Attributeで規定されている。また、認証サーバと各アクセスポイントとの間で事前に設定されたシェアド・シークレット(shared secret)と呼ばれるパスワードからもアクセスポイントを特定することができるが、アクセスポイントごとに異なったパスワードが設定されていることが条件とされる。
【0041】
認証サーバ104はネットワーク接続要求を受けて無線端末101との間でユーザ認証手続を開始する(ステップS214)。ユーザ認証手続では、例えば無線端末101と認証サーバ104との間で電子証明書の交換および認証が行われる。その結果、認証が得られた場合には、WEPキーの交換が行われた後、認証サーバ104によってネットワークへの接続が許可される(ステップS215、S216)。したがって、無線端末101はネットワーク103に接続され、無線端末101とアクセスポイント102aとの間ではWEPキーを用いたセキュリティの高い無線通信が行われる。なお、認証が得られない場合には、無線端末101からの無線接続がアクセスポイント102によって拒否される。
【0042】
無線端末101が移動体Xとともに経路Yを矢印方向にさらに進行することによってアクセスポイント102aの電波伝搬エリアから外れると(ステップS217)、通信不能となるため、アクセスポイント102aを経由したネットワーク接続も自動的に切断される。したがって、無線端末101は再び待機状態となる。
【0043】
無線端末101が移動体Xとともに経路Yを矢印方向にさらに進行していき、アクセスポイント102b(AP2)の電波伝搬エリア内に進入した場合にも(S221)、上述したアクセスポイント102aの場合と同様にネットワーク接続要求が認証サーバ104によって認証され、LAN103に接続される(ステップS222〜S226)。そして、このときアクセスポイント102から送信される情報に基づいて無線端末が経由しているアクセスポイントを特定することができる。
無線端末101がアクセスポイント102c(AP3)の電波伝搬エリアに侵入した場合(図示を省略)およびアクセスポイント102d(AP4)の電波伝搬エリア内に進入した場合(ステップS241)にも、上述したアクセスポイント102aの場合と同様にネットワーク接続要求が認証サーバ104によって認証され、LAN103に接続される。そして、このとき認証サーバ104は、アクセスポイント102から送信される情報に基づいて、無線端末101が経由しているアクセスポイントを特定することができる。したがって、移動体Xがアクセスポイント102a〜102dのいずれかの電波伝搬エリア内に存在しているものと判断することができる。
【0044】
以上説明したように、本実施形態によれば、無線端末101とともに移動する移動体Xの位置を特定することができ、経路順に正しく移動しているか否かといった移動体Xの移動状況を把握することもできる。また特に、無線端末101の電波強度よらず、上位のプロトコルを利用した簡単なシステム構成で移動体Xの位置を特定することができる。
【0045】
図3は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムの構成の一部を示す略ブロック図である。
【0046】
図3に示されるように、この移動***置特定システムでは、2つのアクセスポイント102a、102bの電波伝搬エリアが一部重なっている。このようなシステム構成において、経路Y上には移動体Xの通過を検知し、検知結果を認証サーバ104に通知するための通過検知センサ106が設けられる。通過検知センサ106としては、例えば光が遮断されることで移動体の通過を検出する光センサが使用される。通過検知センサ106は、例えば図示のように、アクセスポイント102aの電波伝搬エリア内であり、しかもアクセスポイント102bの電波伝搬エリアの境界に設置される。
【0047】
無線端末101がアクセスポイント102aに進入すると、無線端末101は認証サーバ104によって認証された後、ネットワーク103に接続される。その後、無線端末101が経路をさらに進行していき、通過検知センサ106の前を通過すると、通過検知センサ106がこれを検出し、検出結果を認証サーバに通知する。認証サーバ104は、通過検知センサ106からの通知を受けると、無線端末101のアクセスポイント102a経由によるネットワーク接続を強制的に切断するとともに、アクセスポイント102aへの再接続を一定時間内禁止する。
【0048】
一方、無線端末101は、アクセスポイント102bの電波伝搬エリア内にほぼ進入しており、アクセスポイント102bと通信可能な状態となっている。したがって、無線端末101は、アクセスポイント102bを経由したネットワーク接続を開始する。
【0049】
以上説明したように、本実施形態によれば、2つのアクセスポイントの電波伝搬エリアが一部重なる場合であっても、無線端末101の移動に合わせてアクセスポイントを確実に切り替えることができ、移動体Xの位置を確実に特定することができる。
【0050】
図4は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムを示す略ブロック図である。
【0051】
図4に示されるように、この移動***置特定システム400は、図1に示した移動***置特定システム100の応用例であって、移動体撮影システムとして構成されている。そのため、無線端末101、複数のアクセスポイント102(102a〜102d)、LAN103および認証サーバ104に加えて、複数のカメラ105a〜105dと、画像管理装置107を備えている。
【0052】
カメラ105は、ネットワーク制御が可能なWebカメラであって、撮影画像を所定のアドレスへ送信する機能を備えている。本実施形態においては、各アクセスポイント102a〜102dの電波伝搬エリア内に進入した移動体Xを撮影することができるように、それぞれのアクセスポイント102a〜102dに対応した4つのカメラ105a〜105dが設けられている。カメラ105aはアクセスポイント102aの電波伝搬エリア内に進入した移動体を撮影することが可能な位置に配置されており、他のカメラ105b〜104dもそれぞれアクセスポイント102b〜102dの電波伝搬エリア内に進入した移動体を撮影することが可能な位置に配置されている。各カメラ105a〜105dはLAN103に接続されており、認証サーバ104によって撮影がリモート制御され、撮影された画像は画像管理装置107へ送信される。
【0053】
なお、カメラの数とアクセスポイントの数は同数でなくても構わない。またそれぞれのカメラは、静止画撮影用であってもよく、動画撮影用であってもよい。さらには、静止画撮影用のカメラと動画撮影用のカメラの両方を使用し、設置場所および目的に合わせてそれぞれのカメラを使い分けても構わない。
【0054】
画像管理装置107は、カメラ105からネットワーク103を介して送信される画像データを蓄積するデータベース機能を備えている。各カメラ105a〜105dによって撮影された複数の画像データは、無線端末101が有する固有の情報に基づいて管理される。固有の情報としては、画像データの管理を目的として各無線端末に割り当てられた専用の識別情報のみならず、MACアドレスなどを利用することもできる。
【0055】
次に、図5を参照しながら、移動***置特定システム400の動作について詳細に説明する。
【0056】
図5は、移動***置特定システム400の動作を示すシーケンス図である。
【0057】
最初、無線端末101はアクセスポイント102a〜102dの電波伝搬エリアのいずれにも入っていないため、無線端末101はLAN103に接続しておらず、移動体Xの位置も特定されていない状態にある。そして図2に示されるように、無線端末101が経路Yを矢印方向に進行する移動体Xとともに移動して、アクセスポイント102aの電波伝搬エリア内に進入すると(ステップS511)、無線端末101はアクセスポイント102aから発信されるビーコンを検知し、アクセスポイント102aと接続可能な状態であることを認識するので、アクセスポイント102aに対してLAN103への接続要求を行う(ステップS512)。
【0058】
接続要求を受けたアクセスポイント102aは、無線端末101からの接続要求を認証サーバ104へ通知する(ステップS513)。このとき、認証サーバ104には無線端末101に関する情報とともにアクセスポイント102aに関する情報も送信されるため、認証サーバ104はこの情報に基づいて無線端末101が経由しているアクセスポイントを特定することができる。
【0059】
認証サーバ104はネットワーク接続要求を受けて無線端末101との間でユーザ認証手続を開始する(ステップS514)。ユーザ認証手続では、例えば無線端末101と認証サーバ104との間で電子証明書の交換および認証が行われる。その結果、認証が得られた場合には、WEPキーの交換が行われた後、認証サーバ104によってネットワークへの接続が許可される(ステップS515、S516)。したがって、無線端末101はネットワーク103に接続され、無線端末101とアクセスポイント102aとの間ではWEPキーを用いたセキュリティの高い無線通信が行われる。なお、認証が得られない場合には、無線端末101からの無線接続がアクセスポイント102によって拒否される。
【0060】
そして、移動体Xの位置が特定されると、認証サーバ104はLAN103に接続されたカメラ105aに対して撮影開始を指示するとともに(ステップS517)、画像管理装置107に対してデータの記録開始を要求する(ステップS518)。したがって、アクセスポイント102aの電波伝搬エリア内にいる移動体Xがカメラ105aによって撮影され、その画像データはLAN103を介して画像管理装置107へ送信され、画像管理装置107内に蓄積される(ステップS519)。したがって、移動体Xを自動撮影することができるとともに、撮影された画像を集中管理することができる。
【0061】
無線端末101が移動体Xとともに経路Yを矢印方向にさらに進行することによってアクセスポイント102aの電波伝搬エリアから外れると(ステップS520)、通信不能となるため、アクセスポイント102aを経由したネットワーク接続も自動的に切断される。したがって、無線端末101は再び待機状態となる。
【0062】
無線端末101が移動体Xとともに経路Yを矢印方向にさらに進行していき、アクセスポイント102bの電波伝搬エリア内に進入した場合(図示を省略)、102cの電波伝搬エリア内に進入した場合(図示を省略)、および102dの電波伝搬エリア内に進入した場合(ステップS541)にも、上述したアクセスポイント102aの場合と同様にネットワーク接続要求が認証サーバ104によって認証され、LAN103に接続される(ステップS542〜S550)。このとき認証サーバ104は、アクセスポイントから送信される情報に基づいて、無線端末101が経由しているアクセスポイントを特定することができる。したがって、移動体Xがアクセスポイント102a〜102dのいずれかの電波伝搬エリア内に存在しているものと判断することができる。
【0063】
無線端末101が経路Yを進行していき、最終のアクセスポイント102dを経由したネットワーク接続が切断されると、認証サーバ104はその時点で移動体Xの画像データの記録を終了するよう指示し、撮影が完了する(S551)。
【0064】
以上説明したように、本実施形態によれば、上位のプロトコルを利用した簡単なシステム構成により、無線端末101とともに移動する移動体Xの位置を特定し、移動体Xを自動撮影することができるとともに、撮影された画像を集中管理することができる。
【0065】
次に、撮影された画像データを提供するシステムについて、図3を参照しながら説明する。巡回警備の記録などでは、画像管理装置107内に画像データを一定期間蓄積し、必要なときにディスプレイに表示させれば足りるが、例えばジェットコースターやお化け屋敷などのアトラクション利用するユーザの表情を記念撮影するような場合には、撮影後にその画像がユーザに提供されることが好ましい。
【0066】
図6は、画像データを提供するシステムにおける画像データの提供手順を示すシーケンス図である。このシーケンスは、図5に示した撮影シーケンスの完了後に実行されるものである。
【0067】
図6に示されるように、認証サーバ104から撮影記録の終了が指示されて移動体Xの撮影が完了すると(ステップS551)、無線端末101はまず認証サーバ104へ画像データの受取要求を送信する(ステップS552)。このとき、画像データの管理に用いられている無線端末固有の識別情報も送信される。そして、無線端末101と認証サーバ104との間でユーザ認証が行われた後(ステップS553)、認証が得られた場合には、画像管理装置107に対して画像データを送信する指示がなされる(ステップS554)。画像管理装置107は、識別情報に基づいて画像データベースの中から対応する画像データを選択し、無線端末101へ画像データを転送するので(ステップS555)、画像データが無線端末101内に記録される(ステップS556)。
【0068】
以上説明したように、本実施形態によれば、無線端末101に対して画像データを直接転送するので、例えば無線端末101がユーザの所有するものである場合には、ユーザに画像データを直接提供することができる。
【0069】
次に、撮影された画像データを提供する他のシステムについて説明する。
【0070】
図7は、画像データを提供する他のシステムにおける無線端末101の構成を示す略ブロック図である。
【0071】
図7に示されるように、無線端末101は、上述した無線ネットワーク通信機能などを実現する無線端末本体101aと、固有の識別情報101bが記録された記録媒体101cを有している。識別情報101bとしては、画像データの管理を目的として各無線端末に割り当てられた専用の識別情報であることが好ましく、例えばパスワード、秘密鍵、電子証明書などが使用される。記録媒体101cは無線端末本体101aから着脱可能であることが好ましく、例えばICカード、フラッシュメモリカード、USBメモリキーなどが使用されるが、これらに限定されるものではない。識別情報101bはハードウェアによって構成されていてもよく、その場合には識別情報101bと記録媒体101cが一体的に構成される。
【0072】
一方、画像管理装置107は、画像データを蓄積するデータベース機能に加えて、蓄積されている画像データベースの中から所望の画像データを画像記録媒体に記録する機能を備えている。具体的には、画像データを写真として印刷する機能、CD−R、DVD−R、ICカード、フラッシュメモリカードなどの記録媒体に画像データを記録する機能を備えている。また、無線端末本体101から取り外された記録媒体101cからデータを読み出す機能を備えている。
【0073】
画像データの提供では、まず識別情報101bが記録された記録媒体101cが無線端末101から取り外され、これが画像管理装置107にセットされて識別情報101bが読み出される。そしてこの識別情報101bに基づいて画像データベースの中から対応する画像データが選択され、画像データが写真として印刷され、またはCD−Rなどの画像記録媒体に記録される。したがって、無線端末101を使用したユーザにこの画像記録媒体を提供することで、ユーザは画像記録媒体を取得することができる。また、無線端末101がユーザに貸し出しされたものである場合には、無線端末101と引き換えに画像記録媒体を提供することができる。
【0074】
なお、本実施形態においては、識別情報が記録された記録媒体101cが無線端末本体101aから着脱可能である場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば内蔵メモリやハードディスクであっても構わない。このような場合には、無線端末101と画像管理装置107を直接ケーブル接続し、またはLAN103を介して接続することにより識別情報を取得することができ、当該識別情報に基づいて画像データを特定し、画像データが記録された画像記録媒体を提供することができる。
【0075】
また、本実施形態においては、認証サーバ104と画像管理装置107がそれぞれ別々の装置として設けられているが、認証サーバ104と画像管理装置107が一台のコンピュータによって実現されても構わない。また、画像管理装置107による画像データを蓄積するデータベース機能と、画像データを記録媒体に記録する機能を別々の装置で実現しても構わない。例えば、一方の機能をファイルサーバやあるいはネットワーク機能を備えたハードディスクレコーダで実現し、他方の機能をネットワークプリンタやCD−Rドライブを備えたパーソナルコンピュータによって実現することも可能である。
【0076】
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更を加えることが可能であり、これらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
【0077】
例えば、前記実施形態においては、アクセスポイントの電波伝搬エリアが円形領域である場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、電波伝搬エリアが経路Yの所定の位置全体をカバーすることができるように設定されていれば、移動経路に合わせて指向性を持たせても構わない。また、アクセスポイント102は経路Yの略中央に配置されているが、電波伝搬エリアが経路Yの所定の位置全体をカバーすることができるように設定されていれば、経路Y内あるいはその付近のどこに配置されていても構わない。
【0078】
また、前記実施形態においては、通過検知センサの検知結果に基づいてネットワーク接続を強制的に切断する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、無線端末がアクセスポイントの電波伝搬エリアに進入してから所定時間を経過した場合には、たとえ当該アクセスポイントの電波伝搬エリア内にいたとしてもネットワーク接続を強制的に切断し、当該アクセスポイントを経由したネットワークへの再接続を禁止するようにしてもよい。
【0079】
また、前記実施形態においては、認証サーバ104がカメラ105に撮影開始を指示し、撮影された画像データが画像記録装置に送信される場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、カメラ105が画像を常時撮影しており、認証サーバ104からの指示により画像管理装置107がカメラ105にネットワーク接続して画像データのダウンロードを開始するようにしてもよい。あるいは、カメラ105から画像管理装置107へ画像データがストリーミング配信されており、認証サーバ104からの指示により画像管理装置107が所定のタイミングでストリーミング画像を取り込むようにしてもよい。
【0080】
また、前記実施形態においては、カメラ105と画像管理装置107が一体的に構成されていても構わない。また、上述したように、カメラ105は静止画像を撮影するものであってもよく、動画を撮影するものであってもよく、CCD、赤外線その他どのような撮像手段であっても構わない。
【0081】
また、前記実施形態においては、最後の(第4の)アクセスポイント102dを経由した無線端末101のネットワーク接続が切断した時点で移動体Xの撮影処理を終了させる場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、アクセスポイント102dよりも経路Yの下流側に、撮影処理の終了を判断するための第5のアクセスポイントを別途設け、第5のアクセスポイントに接続された時点で移動体Xの撮影処理を終了させても構わない。このようにすれば、第5のアクセスポイントに接続した時点で無線端末に画像を配信することも可能となる。
【0082】
さらに、前記実施形態においては、移動体Xの位置を特定してカメラで撮影する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、移動体Xの位置を特定して、例えば扉を開閉したり、ライトを点滅させたりするなど、あらゆる制御対象を制御することが可能である。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単かつ汎用的なシステム構成で移動体の位置を柔軟に特定するとともに、特定された移動体の位置情報を用いて移動体を撮影し、撮影記録を集中管理することが可能な移動***置特定システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムの構成を示す略ブロック図である。
【図2】図2は、移動***置特定システム100の動作を示すシーケンス図である。
【図3】図3は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムの構成の一部を示す略ブロック図である。
【図4】図4は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムを示す略ブロック図である。
【図5】図5は、移動***置特定システム400の動作を示すシーケンス図である。
【図6】図6は、画像データを提供する他のシステムにおける画像データの提供手順を示すシーケンス図である。
【図7】図7は、画像データを提供するシステムにおける無線端末101の構成を示す略ブロック図である。
【符号の説明】
100 移動***置特定システム
101 無線端末
101a 無線端末本体
101b 識別情報
101c 記録媒体
102(102a〜102e) アクセスポイント
103 ネットワーク(LAN)
104 認証サーバ
105(105a〜105d) カメラ
106 通過検知センサ
107 画像管理装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動***置特定システムに関し、より詳細には、迷路やお化け屋敷などのアトラクション、サーキットコース、観光地、巡回警備などにおいて、経路内を移動する人や乗り物の位置を特定し、当該位置に基づいてカメラなどの制御対象を制御することが可能な移動***置特定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
迷路やお化け屋敷などのアトラクション、サーキットコース、あるいは観光地などにおいては、所定の経路を移動している人や乗り物を撮影するサービスが提供されている。また、警察や警備員などの巡回警備を記録するためのシステムが必要とされてきている。そのためのシステムとして、移動体を自動撮影するシステムが知られている(特許文献1参照)。これは、映像記録手段が移動体とともに所定の経路を移動するとともに、経路中に設けられた複数の映像撮影手段からの電解強度を検出し、電解強度が所定のレベルを超えた場合に記録を開始するものである。
【0003】
【特許文献1】特開2002−152720号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の自動撮影システムでは、電解強度にて移動体(被写体)の位置を特定しているため、撮影位置を柔軟に設定することができないという問題がある。また、移動体ごとに映像を格納する手段が設けられているため無駄が大きいという問題もある。
【0005】
したがって、本発明の目的は、簡単かつ汎用的なシステム構成で移動体の位置を柔軟に特定するとともに、特定された移動体の位置情報を用いて移動体を撮影し、撮影記録を集中管理することが可能な移動***置特定システムを提供することができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、移動体とともに所定の移動経路上を移動する無線端末と、電波伝搬エリア内に進入した前記無線端末と無線接続される複数のアクセスポイントと、前記アクセスポイントとネットワークを介して接続され、前記無線端末からのネットワーク接続要求の際に前記アクセスポイントから送信される当該アクセスポイントに関する情報に基づいて、前記無線端末が無線接続している前記アクセスポイントを特定する制御装置を備えていることを特徴とする移動***置特定システムによって達成される。
【0007】
本発明によれば、無線端末がアクセスポイントを経由してネットワークに接続する際にアクセスポイントから送信される当該アクセスポイントに関する情報から無線端末が接続しているアクセスポイントが特定されるので、無線端末とともに移動体が当該アクセスポイントの電波伝搬エリア内に存在しているものと判断することができ、移動体の位置を特定することができる。
【0008】
本発明の好ましい実施形態において、前記制御装置は、前記アクセスポイントの電波伝搬エリア内に進入した前記無線端末からのネットワーク接続要求に応じてユーザ認証を行う認証サーバである。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によれば、無線端末がアクセスポイントを経由してネットワークに接続する際、認証サーバによってネットワークへの接続が認証されるとともに、その認証過程で得られる情報から無線端末が接続しているアクセスポイントが特定されるので、無線端末とともに移動体が当該アクセスポイントの電波伝搬エリア内に存在しているものと判断することができ、移動体の位置を特定することができる。
【0010】
本発明のさらに好ましい実施形態において、前記認証サーバはRADIUSサーバである。
【0011】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、汎用的なサーバを利用して移動体の位置を特定することができる。また特に、アクセスポイントに負荷をかけることなく安全性の高いユーザ認証を実現できるとともに、ユーザ認証を容易に集中管理することができる。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態において、前記複数のアクセスポイントは、互いの電波伝搬エリアが重ならないように配置されている。
【0013】
本発明の好ましい実施形態によれば、移動体の位置を確実に特定することができる。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記無線端末による前記アクセスポイントを経由したネットワーク接続を強制的に切断するネットワーク切断手段をさらに備えている。
【0015】
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば複数のアクセスポイントの電波伝搬エリアの一部が互いに重なっているような場合に、電波伝搬エリアが重なる領域付近で無線端末のネットワーク接続を強制的に切断することができるため、次のアクセスポイントへの接続を円滑に行わせることができ、これにより移動体の位置を確実に特定することができる。
【0016】
本発明のさらに好ましい実施の形態において、前記ネットワーク切断手段は、前記アクセスポイントの電波伝搬エリア内において前記移動体の通過を検知する通過検知センサである。
【0017】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、移動体の通過を簡単な構成で確実に検知することができる。
【0018】
本発明の好ましい実施形態において、前記制御装置は、前記無線端末による前記アクセスポイントを経由したネットワーク接続が切断された場合に、前記無線端末による前記アクセスポイントを経由した前記ネットワークへの再接続要求を拒否する。
【0019】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、移動体が経路を逆行したとしても、アクセスポイントを経由したネットワーク接続がなされることがないため、移動体の位置を移動経路に沿って順に特定することができる。
【0020】
本発明のさらに好ましい実施形態においては、前記移動体の位置に基づいて制御される制御対象をさらに備えている。
【0021】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、移動体の位置を特定することができるとともに、移動体の位置に応じて制御対象を制御することができる。
【0022】
本発明のさらに好ましい実施形態において、前記制御対象は、前記移動体を撮影する撮像手段である。
【0023】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、移動体の位置を特定することができるとともに、所定の位置に移動してきた移動体を撮影することができる。
【0024】
本発明のさらに好ましい実施形態においては、前記撮像手段で撮影された画像を記録する画像記録手段と、前記画像記録手段に記録された画像を画像記録媒体に記録する画像提供手段をさらに備えている。
【0025】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、移動体の位置を特定し、その移動体を撮影し、かつ撮影した画像を集中管理することができ、さらに撮影した画像をユーザに提供することができる。
【0026】
本発明のさらに好ましい実施形態において、前記無線端末は識別情報を有し、前記画像記録手段は前記識別情報に基づいて前記画像を記録し、前記画像提供手段は前記識別情報に基づいて前記画像記録媒体に記録する画像を選択する。
【0027】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、前記無線端末が識別情報を有しているので、当該識別情報に基づいて画像を記録し、記録した画像をCD−Rなどの画像記録媒体に識別情報別に記録して提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムの構成を示す略ブロック図である。
【0030】
図1に示されるように、この移動***置特定システム100は、人や乗り物などの移動体Xとともに移動する無線端末101と、移動体Xの移動経路Y上に配置された複数のアクセスポイント102(102a〜102d)と、各アクセスポイント102とローカルエリアネットワーク(LAN)103を介して接続された制御装置である認証サーバ104を備えている。
【0031】
無線端末101は、アクセスポイント102を介してLAN103に接続するための無線ネットワーク通信機能を備えている。無線端末101は専用装置であってもよく、無線ネットワークアダプタが装着されたPDA(Personal Data Assistance:情報携帯端末)などの汎用装置であっても構わない。
【0032】
アクセスポイント102は、無線端末101をLAN103に接続するための中継機能を備えており、移動経路Yの適所に分散配置されている。本実施形態においては、第1のアクセスポイント102a(AP1)、第2のアクセスポイント102b(AP2)、第3のアクセスポイント102c(AP3)および第4のアクセスポイント102d(AP4)が移動経路Y上に順に設けられている。図示のように、各アクセスポイント102の電波伝搬エリア(通信エリア)は、無線端末101が所定の位置を通過するときアクセスポイント102と必ず接続可能な状態となるように設定される。また、他のアクセスポイントの電波伝搬エリアと重ならないように設定されることが好ましい。
【0033】
無線端末101およびアクセスポイント102は、IEEE802.11b、IEEE802.11a、IEEE802.11gなどに準拠した無線ネットワーク通信機能を備え、IEEE802−1xを利用したユーザ認証機能、認証サーバ104と連携したアドレス認証機能、WEPキーの自動生成機能を備えていることが好ましい。
【0034】
認証サーバ104は、各アクセスポイント102a〜102dとLAN103を介して接続している。認証サーバ104は、無線端末101を認証する機能を備えており、無線端末101がいずれかのアクセスポイント102a〜102dにLAN103への接続を要求したとき、認証サーバは無線端末のLAN103への接続を認証する。
【0035】
認証サーバ104としては、例えばRADIUS(Remote Authentication Dial−In User Service)サーバが使用される。RADIUSサーバは、無線LANやVPN(Virtual Private Network:仮想プライベートネットワーク)などのリモートアクセスにおいてユーザ認証を行うためのサーバであり、IEEE802.1xとEAP(Extensible Authentication Protocol:拡張認証プロトコル)の組み合わせによってユーザ認証が実現されている。RADIUSサーバであれば、無線端末101をユーザ認証する際、その無線端末101が経由しているアクセスポイントを特定することができ、さらには電子証明書を用いたユーザ認証方式を採用することによりセキュリティを高めることもできる。
【0036】
次に、図2を参照しながら、移動***置特定システム100の動作について詳細に説明する。
【0037】
図2は、移動***置特定システム100の動作を示すシーケンス図である。
【0038】
最初、無線端末101はアクセスポイント102a〜102dの電波伝搬エリアのいずれにも入っていないため、無線端末101はLAN103に接続しておらず、移動体Xの位置も特定されていない状態にある。そして図2に示されるように、無線端末101が経路Yを矢印方向に進行する移動体Xとともに移動して、アクセスポイント102a(AP1)の電波伝搬エリア内に進入すると(ステップS211)、無線端末101はアクセスポイント102aから発信されるビーコンを検知し、アクセスポイント102aと接続可能な状態であることを認識するので、アクセスポイント102aに対してLAN103への接続要求を行う(ステップS212)。
【0039】
接続要求を受けたアクセスポイント102aは、無線端末101からの接続要求を認証サーバ104へ通知する(ステップS213)。このとき、認証サーバ104には無線端末101に関する情報とともにアクセスポイント102aに関する情報も送信されるため、認証サーバ104はこの情報に基づいて無線端末101が経由しているアクセスポイントを特定することができる。
【0040】
アクセスポイント102の特定に用いる情報としては、例えばアクセスポイント102のMACアドレスや、アクセスポイント102と認証サーバ104との間の認証手続で使用される属性情報が使用される。属性情報としては、例えばIPアドレス(NAS−IP−Address)、ポート番号(NAS−Port)、ID番号(NAS−Identifier)、ステーションID(Called−Station−ID)などを使用することができる。なおRADIUSの属性はRFC2138の5.Attributeで規定されている。また、認証サーバと各アクセスポイントとの間で事前に設定されたシェアド・シークレット(shared secret)と呼ばれるパスワードからもアクセスポイントを特定することができるが、アクセスポイントごとに異なったパスワードが設定されていることが条件とされる。
【0041】
認証サーバ104はネットワーク接続要求を受けて無線端末101との間でユーザ認証手続を開始する(ステップS214)。ユーザ認証手続では、例えば無線端末101と認証サーバ104との間で電子証明書の交換および認証が行われる。その結果、認証が得られた場合には、WEPキーの交換が行われた後、認証サーバ104によってネットワークへの接続が許可される(ステップS215、S216)。したがって、無線端末101はネットワーク103に接続され、無線端末101とアクセスポイント102aとの間ではWEPキーを用いたセキュリティの高い無線通信が行われる。なお、認証が得られない場合には、無線端末101からの無線接続がアクセスポイント102によって拒否される。
【0042】
無線端末101が移動体Xとともに経路Yを矢印方向にさらに進行することによってアクセスポイント102aの電波伝搬エリアから外れると(ステップS217)、通信不能となるため、アクセスポイント102aを経由したネットワーク接続も自動的に切断される。したがって、無線端末101は再び待機状態となる。
【0043】
無線端末101が移動体Xとともに経路Yを矢印方向にさらに進行していき、アクセスポイント102b(AP2)の電波伝搬エリア内に進入した場合にも(S221)、上述したアクセスポイント102aの場合と同様にネットワーク接続要求が認証サーバ104によって認証され、LAN103に接続される(ステップS222〜S226)。そして、このときアクセスポイント102から送信される情報に基づいて無線端末が経由しているアクセスポイントを特定することができる。
無線端末101がアクセスポイント102c(AP3)の電波伝搬エリアに侵入した場合(図示を省略)およびアクセスポイント102d(AP4)の電波伝搬エリア内に進入した場合(ステップS241)にも、上述したアクセスポイント102aの場合と同様にネットワーク接続要求が認証サーバ104によって認証され、LAN103に接続される。そして、このとき認証サーバ104は、アクセスポイント102から送信される情報に基づいて、無線端末101が経由しているアクセスポイントを特定することができる。したがって、移動体Xがアクセスポイント102a〜102dのいずれかの電波伝搬エリア内に存在しているものと判断することができる。
【0044】
以上説明したように、本実施形態によれば、無線端末101とともに移動する移動体Xの位置を特定することができ、経路順に正しく移動しているか否かといった移動体Xの移動状況を把握することもできる。また特に、無線端末101の電波強度よらず、上位のプロトコルを利用した簡単なシステム構成で移動体Xの位置を特定することができる。
【0045】
図3は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムの構成の一部を示す略ブロック図である。
【0046】
図3に示されるように、この移動***置特定システムでは、2つのアクセスポイント102a、102bの電波伝搬エリアが一部重なっている。このようなシステム構成において、経路Y上には移動体Xの通過を検知し、検知結果を認証サーバ104に通知するための通過検知センサ106が設けられる。通過検知センサ106としては、例えば光が遮断されることで移動体の通過を検出する光センサが使用される。通過検知センサ106は、例えば図示のように、アクセスポイント102aの電波伝搬エリア内であり、しかもアクセスポイント102bの電波伝搬エリアの境界に設置される。
【0047】
無線端末101がアクセスポイント102aに進入すると、無線端末101は認証サーバ104によって認証された後、ネットワーク103に接続される。その後、無線端末101が経路をさらに進行していき、通過検知センサ106の前を通過すると、通過検知センサ106がこれを検出し、検出結果を認証サーバに通知する。認証サーバ104は、通過検知センサ106からの通知を受けると、無線端末101のアクセスポイント102a経由によるネットワーク接続を強制的に切断するとともに、アクセスポイント102aへの再接続を一定時間内禁止する。
【0048】
一方、無線端末101は、アクセスポイント102bの電波伝搬エリア内にほぼ進入しており、アクセスポイント102bと通信可能な状態となっている。したがって、無線端末101は、アクセスポイント102bを経由したネットワーク接続を開始する。
【0049】
以上説明したように、本実施形態によれば、2つのアクセスポイントの電波伝搬エリアが一部重なる場合であっても、無線端末101の移動に合わせてアクセスポイントを確実に切り替えることができ、移動体Xの位置を確実に特定することができる。
【0050】
図4は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムを示す略ブロック図である。
【0051】
図4に示されるように、この移動***置特定システム400は、図1に示した移動***置特定システム100の応用例であって、移動体撮影システムとして構成されている。そのため、無線端末101、複数のアクセスポイント102(102a〜102d)、LAN103および認証サーバ104に加えて、複数のカメラ105a〜105dと、画像管理装置107を備えている。
【0052】
カメラ105は、ネットワーク制御が可能なWebカメラであって、撮影画像を所定のアドレスへ送信する機能を備えている。本実施形態においては、各アクセスポイント102a〜102dの電波伝搬エリア内に進入した移動体Xを撮影することができるように、それぞれのアクセスポイント102a〜102dに対応した4つのカメラ105a〜105dが設けられている。カメラ105aはアクセスポイント102aの電波伝搬エリア内に進入した移動体を撮影することが可能な位置に配置されており、他のカメラ105b〜104dもそれぞれアクセスポイント102b〜102dの電波伝搬エリア内に進入した移動体を撮影することが可能な位置に配置されている。各カメラ105a〜105dはLAN103に接続されており、認証サーバ104によって撮影がリモート制御され、撮影された画像は画像管理装置107へ送信される。
【0053】
なお、カメラの数とアクセスポイントの数は同数でなくても構わない。またそれぞれのカメラは、静止画撮影用であってもよく、動画撮影用であってもよい。さらには、静止画撮影用のカメラと動画撮影用のカメラの両方を使用し、設置場所および目的に合わせてそれぞれのカメラを使い分けても構わない。
【0054】
画像管理装置107は、カメラ105からネットワーク103を介して送信される画像データを蓄積するデータベース機能を備えている。各カメラ105a〜105dによって撮影された複数の画像データは、無線端末101が有する固有の情報に基づいて管理される。固有の情報としては、画像データの管理を目的として各無線端末に割り当てられた専用の識別情報のみならず、MACアドレスなどを利用することもできる。
【0055】
次に、図5を参照しながら、移動***置特定システム400の動作について詳細に説明する。
【0056】
図5は、移動***置特定システム400の動作を示すシーケンス図である。
【0057】
最初、無線端末101はアクセスポイント102a〜102dの電波伝搬エリアのいずれにも入っていないため、無線端末101はLAN103に接続しておらず、移動体Xの位置も特定されていない状態にある。そして図2に示されるように、無線端末101が経路Yを矢印方向に進行する移動体Xとともに移動して、アクセスポイント102aの電波伝搬エリア内に進入すると(ステップS511)、無線端末101はアクセスポイント102aから発信されるビーコンを検知し、アクセスポイント102aと接続可能な状態であることを認識するので、アクセスポイント102aに対してLAN103への接続要求を行う(ステップS512)。
【0058】
接続要求を受けたアクセスポイント102aは、無線端末101からの接続要求を認証サーバ104へ通知する(ステップS513)。このとき、認証サーバ104には無線端末101に関する情報とともにアクセスポイント102aに関する情報も送信されるため、認証サーバ104はこの情報に基づいて無線端末101が経由しているアクセスポイントを特定することができる。
【0059】
認証サーバ104はネットワーク接続要求を受けて無線端末101との間でユーザ認証手続を開始する(ステップS514)。ユーザ認証手続では、例えば無線端末101と認証サーバ104との間で電子証明書の交換および認証が行われる。その結果、認証が得られた場合には、WEPキーの交換が行われた後、認証サーバ104によってネットワークへの接続が許可される(ステップS515、S516)。したがって、無線端末101はネットワーク103に接続され、無線端末101とアクセスポイント102aとの間ではWEPキーを用いたセキュリティの高い無線通信が行われる。なお、認証が得られない場合には、無線端末101からの無線接続がアクセスポイント102によって拒否される。
【0060】
そして、移動体Xの位置が特定されると、認証サーバ104はLAN103に接続されたカメラ105aに対して撮影開始を指示するとともに(ステップS517)、画像管理装置107に対してデータの記録開始を要求する(ステップS518)。したがって、アクセスポイント102aの電波伝搬エリア内にいる移動体Xがカメラ105aによって撮影され、その画像データはLAN103を介して画像管理装置107へ送信され、画像管理装置107内に蓄積される(ステップS519)。したがって、移動体Xを自動撮影することができるとともに、撮影された画像を集中管理することができる。
【0061】
無線端末101が移動体Xとともに経路Yを矢印方向にさらに進行することによってアクセスポイント102aの電波伝搬エリアから外れると(ステップS520)、通信不能となるため、アクセスポイント102aを経由したネットワーク接続も自動的に切断される。したがって、無線端末101は再び待機状態となる。
【0062】
無線端末101が移動体Xとともに経路Yを矢印方向にさらに進行していき、アクセスポイント102bの電波伝搬エリア内に進入した場合(図示を省略)、102cの電波伝搬エリア内に進入した場合(図示を省略)、および102dの電波伝搬エリア内に進入した場合(ステップS541)にも、上述したアクセスポイント102aの場合と同様にネットワーク接続要求が認証サーバ104によって認証され、LAN103に接続される(ステップS542〜S550)。このとき認証サーバ104は、アクセスポイントから送信される情報に基づいて、無線端末101が経由しているアクセスポイントを特定することができる。したがって、移動体Xがアクセスポイント102a〜102dのいずれかの電波伝搬エリア内に存在しているものと判断することができる。
【0063】
無線端末101が経路Yを進行していき、最終のアクセスポイント102dを経由したネットワーク接続が切断されると、認証サーバ104はその時点で移動体Xの画像データの記録を終了するよう指示し、撮影が完了する(S551)。
【0064】
以上説明したように、本実施形態によれば、上位のプロトコルを利用した簡単なシステム構成により、無線端末101とともに移動する移動体Xの位置を特定し、移動体Xを自動撮影することができるとともに、撮影された画像を集中管理することができる。
【0065】
次に、撮影された画像データを提供するシステムについて、図3を参照しながら説明する。巡回警備の記録などでは、画像管理装置107内に画像データを一定期間蓄積し、必要なときにディスプレイに表示させれば足りるが、例えばジェットコースターやお化け屋敷などのアトラクション利用するユーザの表情を記念撮影するような場合には、撮影後にその画像がユーザに提供されることが好ましい。
【0066】
図6は、画像データを提供するシステムにおける画像データの提供手順を示すシーケンス図である。このシーケンスは、図5に示した撮影シーケンスの完了後に実行されるものである。
【0067】
図6に示されるように、認証サーバ104から撮影記録の終了が指示されて移動体Xの撮影が完了すると(ステップS551)、無線端末101はまず認証サーバ104へ画像データの受取要求を送信する(ステップS552)。このとき、画像データの管理に用いられている無線端末固有の識別情報も送信される。そして、無線端末101と認証サーバ104との間でユーザ認証が行われた後(ステップS553)、認証が得られた場合には、画像管理装置107に対して画像データを送信する指示がなされる(ステップS554)。画像管理装置107は、識別情報に基づいて画像データベースの中から対応する画像データを選択し、無線端末101へ画像データを転送するので(ステップS555)、画像データが無線端末101内に記録される(ステップS556)。
【0068】
以上説明したように、本実施形態によれば、無線端末101に対して画像データを直接転送するので、例えば無線端末101がユーザの所有するものである場合には、ユーザに画像データを直接提供することができる。
【0069】
次に、撮影された画像データを提供する他のシステムについて説明する。
【0070】
図7は、画像データを提供する他のシステムにおける無線端末101の構成を示す略ブロック図である。
【0071】
図7に示されるように、無線端末101は、上述した無線ネットワーク通信機能などを実現する無線端末本体101aと、固有の識別情報101bが記録された記録媒体101cを有している。識別情報101bとしては、画像データの管理を目的として各無線端末に割り当てられた専用の識別情報であることが好ましく、例えばパスワード、秘密鍵、電子証明書などが使用される。記録媒体101cは無線端末本体101aから着脱可能であることが好ましく、例えばICカード、フラッシュメモリカード、USBメモリキーなどが使用されるが、これらに限定されるものではない。識別情報101bはハードウェアによって構成されていてもよく、その場合には識別情報101bと記録媒体101cが一体的に構成される。
【0072】
一方、画像管理装置107は、画像データを蓄積するデータベース機能に加えて、蓄積されている画像データベースの中から所望の画像データを画像記録媒体に記録する機能を備えている。具体的には、画像データを写真として印刷する機能、CD−R、DVD−R、ICカード、フラッシュメモリカードなどの記録媒体に画像データを記録する機能を備えている。また、無線端末本体101から取り外された記録媒体101cからデータを読み出す機能を備えている。
【0073】
画像データの提供では、まず識別情報101bが記録された記録媒体101cが無線端末101から取り外され、これが画像管理装置107にセットされて識別情報101bが読み出される。そしてこの識別情報101bに基づいて画像データベースの中から対応する画像データが選択され、画像データが写真として印刷され、またはCD−Rなどの画像記録媒体に記録される。したがって、無線端末101を使用したユーザにこの画像記録媒体を提供することで、ユーザは画像記録媒体を取得することができる。また、無線端末101がユーザに貸し出しされたものである場合には、無線端末101と引き換えに画像記録媒体を提供することができる。
【0074】
なお、本実施形態においては、識別情報が記録された記録媒体101cが無線端末本体101aから着脱可能である場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば内蔵メモリやハードディスクであっても構わない。このような場合には、無線端末101と画像管理装置107を直接ケーブル接続し、またはLAN103を介して接続することにより識別情報を取得することができ、当該識別情報に基づいて画像データを特定し、画像データが記録された画像記録媒体を提供することができる。
【0075】
また、本実施形態においては、認証サーバ104と画像管理装置107がそれぞれ別々の装置として設けられているが、認証サーバ104と画像管理装置107が一台のコンピュータによって実現されても構わない。また、画像管理装置107による画像データを蓄積するデータベース機能と、画像データを記録媒体に記録する機能を別々の装置で実現しても構わない。例えば、一方の機能をファイルサーバやあるいはネットワーク機能を備えたハードディスクレコーダで実現し、他方の機能をネットワークプリンタやCD−Rドライブを備えたパーソナルコンピュータによって実現することも可能である。
【0076】
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更を加えることが可能であり、これらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
【0077】
例えば、前記実施形態においては、アクセスポイントの電波伝搬エリアが円形領域である場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、電波伝搬エリアが経路Yの所定の位置全体をカバーすることができるように設定されていれば、移動経路に合わせて指向性を持たせても構わない。また、アクセスポイント102は経路Yの略中央に配置されているが、電波伝搬エリアが経路Yの所定の位置全体をカバーすることができるように設定されていれば、経路Y内あるいはその付近のどこに配置されていても構わない。
【0078】
また、前記実施形態においては、通過検知センサの検知結果に基づいてネットワーク接続を強制的に切断する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、無線端末がアクセスポイントの電波伝搬エリアに進入してから所定時間を経過した場合には、たとえ当該アクセスポイントの電波伝搬エリア内にいたとしてもネットワーク接続を強制的に切断し、当該アクセスポイントを経由したネットワークへの再接続を禁止するようにしてもよい。
【0079】
また、前記実施形態においては、認証サーバ104がカメラ105に撮影開始を指示し、撮影された画像データが画像記録装置に送信される場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、カメラ105が画像を常時撮影しており、認証サーバ104からの指示により画像管理装置107がカメラ105にネットワーク接続して画像データのダウンロードを開始するようにしてもよい。あるいは、カメラ105から画像管理装置107へ画像データがストリーミング配信されており、認証サーバ104からの指示により画像管理装置107が所定のタイミングでストリーミング画像を取り込むようにしてもよい。
【0080】
また、前記実施形態においては、カメラ105と画像管理装置107が一体的に構成されていても構わない。また、上述したように、カメラ105は静止画像を撮影するものであってもよく、動画を撮影するものであってもよく、CCD、赤外線その他どのような撮像手段であっても構わない。
【0081】
また、前記実施形態においては、最後の(第4の)アクセスポイント102dを経由した無線端末101のネットワーク接続が切断した時点で移動体Xの撮影処理を終了させる場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、アクセスポイント102dよりも経路Yの下流側に、撮影処理の終了を判断するための第5のアクセスポイントを別途設け、第5のアクセスポイントに接続された時点で移動体Xの撮影処理を終了させても構わない。このようにすれば、第5のアクセスポイントに接続した時点で無線端末に画像を配信することも可能となる。
【0082】
さらに、前記実施形態においては、移動体Xの位置を特定してカメラで撮影する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、移動体Xの位置を特定して、例えば扉を開閉したり、ライトを点滅させたりするなど、あらゆる制御対象を制御することが可能である。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単かつ汎用的なシステム構成で移動体の位置を柔軟に特定するとともに、特定された移動体の位置情報を用いて移動体を撮影し、撮影記録を集中管理することが可能な移動***置特定システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムの構成を示す略ブロック図である。
【図2】図2は、移動***置特定システム100の動作を示すシーケンス図である。
【図3】図3は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムの構成の一部を示す略ブロック図である。
【図4】図4は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる移動***置特定システムを示す略ブロック図である。
【図5】図5は、移動***置特定システム400の動作を示すシーケンス図である。
【図6】図6は、画像データを提供する他のシステムにおける画像データの提供手順を示すシーケンス図である。
【図7】図7は、画像データを提供するシステムにおける無線端末101の構成を示す略ブロック図である。
【符号の説明】
100 移動***置特定システム
101 無線端末
101a 無線端末本体
101b 識別情報
101c 記録媒体
102(102a〜102e) アクセスポイント
103 ネットワーク(LAN)
104 認証サーバ
105(105a〜105d) カメラ
106 通過検知センサ
107 画像管理装置
Claims (11)
- 移動体とともに所定の移動経路上を移動する無線端末と、
電波伝搬エリア内に進入した前記無線端末と無線接続される複数のアクセスポイントと、
前記アクセスポイントとネットワークを介して接続され、前記無線端末からのネットワーク接続要求の際に前記アクセスポイントから送信される当該アクセスポイントに関する情報に基づいて、前記無線端末が無線接続している前記アクセスポイントを特定する制御装置を備えていることを特徴とする移動***置特定システム。 - 前記制御装置は、前記アクセスポイントの電波伝搬エリア内に進入した前記無線端末からのネットワーク接続要求に応じてユーザ認証を行う認証サーバであることを特徴とする請求項1に記載の移動***置特定システム。
- 前記認証サーバは、RADIUSサーバであることを特徴とする請求項2のいずれか1項に記載の移動***置特定システム。
- 前記複数のアクセスポイントは、互いの電波伝搬エリアが重ならないように配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移動***置特定システム。
- 前記無線端末による前記アクセスポイントを経由したネットワーク接続を強制的に切断するネットワーク切断手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動***置特定システム。
- 前記ネットワーク切断手段は、前記アクセスポイントの電波伝搬エリア内において前記移動体の通過を検知する通過検知センサであることを特徴とする請求項5に記載の移動***置特定システム。
- 前記制御装置は、前記無線端末による前記アクセスポイントを経由したネットワーク接続が切断された場合に、前記無線端末による前記アクセスポイントを経由した前記ネットワークへの再接続要求を拒否することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の移動***置特定システム。
- 前記移動体の位置に基づいて制御される制御対象をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の移動***置特定システム。
- 前記制御対象は、前記移動体を撮影する撮像手段であることを特徴とする請求項8に記載の移動***置特定システム。
- 前記撮像手段で撮影された画像を記録する画像記録手段と、前記画像記録手段に記録された画像を画像記録媒体に記録する画像提供手段をさらに備えていることを特徴とする請求項9に記載の移動***置特定システム。
- 前記無線端末は識別情報を有し、前記画像記録手段は前記識別情報に基づいて前記画像を記録し、前記画像提供手段は前記識別情報に基づいて前記画像記録媒体に記録する画像を選択することを特徴とする請求項10に記載の移動***置特定システム。
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- 2003-04-02 JP JP2003098924A patent/JP2004312079A/ja not_active Withdrawn
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