JP2004311558A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2004311558A
JP2004311558A JP2003100115A JP2003100115A JP2004311558A JP 2004311558 A JP2004311558 A JP 2004311558A JP 2003100115 A JP2003100115 A JP 2003100115A JP 2003100115 A JP2003100115 A JP 2003100115A JP 2004311558 A JP2004311558 A JP 2004311558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage drop
voltage
circuit
output
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003100115A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Oo
欣也 大尾
Hiroaki Shiroyama
博明 城山
Masaharu Oda
将治 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003100115A priority Critical patent/JP2004311558A/ja
Publication of JP2004311558A publication Critical patent/JP2004311558A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】電圧降下による誤動作を検出・改善するとともに、解析・マスク変更無しで製品としてのLSIの提供を可能にし、さらに、量産時の歩留まりの向上を実現する。
【解決手段】本発明の半導体集積回路は、電圧降下による誤動作を検出する電圧降下検出回路200と、電圧降下検出回路200が不具合を検出した場合に電圧降下部分の電圧を段階的に上昇させる電圧レギュレート回路300とを半導体集積回路内に備える。改善方法としては電圧降下検出回路200が不具合を検出しなくなるまで電圧レギュレート回路300の電圧を段階的に上昇させることで、良品動作を実現可能とすることができ、LSIの改良は不要となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路全般にかかわり、特には大規模LSIに比較的多く発生する電圧降下(IR−DROP)による不具合を改善するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、LSIの設計段階において、電圧降下による誤動作が発生することが予測される箇所には、あらかじめ降下電圧量を算出し、電圧降下が発生しないような設計を実施している。LSIの大規模化が進むにつれて、設計段階では予測できない箇所や、予測以上の電圧降下による誤動作が発生する傾向にある。この場合、LSIの評価段階で、解析により電圧降下箇所を発見し、不具合対策の回路修正を実施し、マスクの変更、修正の確認を実施した上で、修正サンプルの提出を行っている。
【0003】
なお、先行技術として、プリント基板上でマージン試験基板を別途準備した電圧マージン試験回路と診断劣化装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−275291号公報(第5−6頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近時では、LSIの大規模化が進み、電圧降下による不具合発生頻度が高くなる傾向がある。このような現状において、上記従来の技術では、不具合発生時には解析・マスク修正から修正サンプル提出までに数ヶ月を費やすことがあり、タイムリーな製品の出荷ができず、しかも費用が増大するという課題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みて創作したものであり、電圧降下によるLSIの不具合の解析に要する時間を大幅に削減し、マスク変更無しで製品として使用可能となる半導体集積回路を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために次のような手段を講じる。
【0008】
第1の解決手段として、本発明による半導体集積回路は、回路動作時に発生する電圧降下を誤動作によって検出し、検出結果を外部にモニタ出力可能な電圧降下検出回路と、出力電圧設定端子に対する外部からの設定により電源電圧を段階的に上昇させて出力可能な電圧レギュレート回路とを備えた構成としている。
【0009】
この構成による作用は次のとおりである。半導体集積回路の動作時に許容を越える遅延など誤動作を生じる程度に電圧降下が生じているときは、電圧降下検出回路がその電圧降下を検出し、外部に対してモニタ出力する。このモニタ出力を確認すると、電圧レギュレート回路の出力電圧設定端子に対する外部からの設定により、電圧レギュレート回路が出力する電圧のレベルを1段階分上昇させる。この結果、新しく設定された電源電圧のもとで、再度、電圧降下検出回路による検出動作を行い、不具合を検出しなくなるまで電圧レギュレート回路の電圧を段階的に上昇させる。このようにすることにより、良品動作を実現可能とすることができ、LSIの改良は不要となる。
【0010】
第2の解決手段として、本発明による半導体集積回路は、回路動作時に発生する電圧降下を誤動作によって検出する電圧降下検出回路と、出力電圧設定端子に対する設定により電源電圧を段階的に上昇させて出力可能な電圧レギュレート回路と、前記電圧降下検出回路による検出結果が電圧降下を示すときに前記電圧レギュレート回路のレベルを1段階上昇させる電圧降下自動改善回路とを備えた構成としている。
【0011】
この構成による作用は次のとおりである。半導体集積回路の動作時に許容を越える遅延など誤動作を生じる程度に電圧降下が生じているときは、電圧降下検出回路がその電圧降下を検出し、その検出結果を電圧降下自動改善回路に出力する。この結果、電圧降下自動改善回路は電圧レギュレート回路の出力電圧設定端子を制御して、電圧レギュレート回路が出力する電圧のレベルを1段階分上昇させる。この結果、新しく設定された電源電圧のもとで、再度、電圧降下検出回路による検出動作を行い、不具合を検出しなくなるまで電圧降下自動改善回路を介して電圧レギュレート回路の電圧を自動的に段階的に上昇させる。このようにすることにより、良品動作を実現可能とすることができ、LSIの改良は不要となる。第1の解決手段が人為的作業を必要とするのに対し、1回のテスティングで自動的に電圧降下改善が可能となり、さらに効率的な対応を実現できる。
【0012】
第3の解決手段として、本発明による半導体集積回路は、回路動作時に半導体チップ上の複数箇所で発生する電圧降下を誤動作によって検出する電圧降下検出回路と、出力電圧設定端子に対する設定により電源電圧を段階的に上昇させて出力可能な電圧レギュレート回路と、前記電圧降下検出回路による検出結果が電圧降下を示すときに前記電圧レギュレート回路のレベルを1段階上昇させる電圧降下自動改善回路と、前記電圧レギュレート回路からのレギュレートされた電源電圧を前記複数箇所の対応する箇所に分配する分配回路とを備えた構成としている。
【0013】
この構成による作用は次のとおりである。電圧降下に起因する遅延等の誤動作を半導体チップの部位ごとに検出し、誤動作を生じている部位に対してレギュレートした電源電圧を分配することができる。また、設定により、誤動作発生部位が複数あるときは、その複数部位の電源電圧改善を連続的に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかわる半導体集積回路の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。電圧降下現象は、一般的に、LSI半導体チップの中心付近で発生する可能性が高いため、以下では、チップ中心付近で電圧降下が発生した場合を例に説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における半導体集積回路の構成を示すレイアウト図である。図1において、10はLSI半導体チップ、100は電源、200は電圧降下検出回路、300は電圧レギュレート回路、21は電圧降下検出回路200のデータ入力ライン、22はクロック入力ライン、26は検出結果モニタ出力ライン、32は電圧レギュレート回路300の電圧出力端子である。LSI半導体チップ10は、新たな構成要素として、電圧降下検出回路200と電圧レギュレート回路300を搭載している。
【0016】
図2は電圧降下検出回路200の具体的構成を示すブロック図である。これは、チップ中心付近で電圧降下が発生する場合に対応したものである。
【0017】
図2において、第1のフリップフロップFF1のデータ入力(D)にはデータ入力ライン21を介して入力データDin1が入力され、クロック入力(CK)にはクロック入力ライン22からの基準クロックCLK0が遅延バッファー23で遅延されたクロックCLK1が入力され、第1のフリップフロップFF1のデータ出力(Q)は遅延バッファー24を介して第2のフリップフロップFF2のデータ入力(D)に接続され、データDin2が入力されている。第2のフリップフロップFF2のクロック入力(CK)には基準クロックCLK0が遅延バッファー25で遅延されたクロックCLK2が入力され、データ出力(Q)は検出結果モニタ出力ライン26に接続され、電圧降下検出結果の出力データDoutを出力する。レイアウト上で、遅延バッファー23と遅延バッファー24は、電圧降下が発生する可能性が低いLSI半導体チップの端に配置され、遅延バッファー25は電圧降下が発生する可能性の高いLSI半導体チップの中心付近に配置されている。
【0018】
ここで、遅延バッファー23は使用バッファー数がn個で遅延時間がΔtであり、遅延バッファー24は使用バッファー数がn個で遅延時間がΔtであり、遅延バッファー25は使用バッファー数がn個で遅延時間がΔtであり、ΔtとΔtの遅延の関係を、Δt<Δtとすることで、第2のフリップフロップFF2がデータを取得する際のセットアップマージンを確保している。
【0019】
次に、上記構成の電圧降下検出回路200の動作を図3のタイミングチャートに基づいて説明する。第1のフリップフロップFF1において、入力データDin1をクロックCLK1の立ち上がりエッジでトリガーし、第2のフリップフロップFF2のデータ入力(D)に対する入力データDin2を出力する。この入力データDin2は遅延時間Δtだけ遅延している。
【0020】
第2のフリップフロップFF2において、入力データDin2をクロックCLK2の立ち上がりエッジでトリガーし、出力データDoutを出力する。クロックCLK2はクロックCLK1に対して遅れた位相となっている。実線で示すクロックCLK2は電圧降下がないときのものである。
【0021】
しかし、クロックCLK2にかかわる遅延バッファー25は、電圧降下が発生しやすい箇所に配線されているため、電圧降下が発生しやすく、点線のように、タイミングが遅れることがある。電圧降下の発生によるクロックCLK2のタイミング遅延が生じると、第2のフリップフロップFF2がデータを取り違える。その結果、出力データDoutも点線で示すように遅延することになり、期待値比較ポイントPでの出力結果が期待値とは異なってしまい、電圧降下を検出することができる。
【0022】
この電圧降下検出回路200は、電圧降下に起因する遅延時間の変化に基づいて電圧降下を検出するものであり、遅延の発生しやすい回路構成となっている。
【0023】
次に、電圧レギュレート回路300について説明する。
【0024】
図4は電圧レギュレート回路300を示す。図4において、VDDは電源電圧、VDD1はレギュレートされた電源電圧、31は出力電圧設定端子、32はレギュレートされた電源電圧VDD1の出力端子である。電圧レギュレート回路300は、出力電圧設定端子31に対する入力信号の組み合わせによって電源電圧VDDを変更し、レギュレートされた電源電圧VDD1として出力する。
【0025】
次に、以上のように構成された本実施の形態の半導体集積回路の動作を説明する。
【0026】
まず、準備として基準のテストパターンを取得する。LSIテスタを用いて、電圧降下検出回路200に入力データDin1と基準クロックCLK0を入力する。電圧降下に起因する誤動作を発生させない状態として、図3の実線で示す第2のフリップフロップFF2の出力データDoutのタイミングを確認する。この出力データDoutの波形を期待通りの出力波形とし、ファンクションテストでの期待値を合わせ込んだ基準のテストパターンとする。
【0027】
次に、基準のテストパターンによるファンクションテストを行う。電圧降下が発生していない場合には、LSIテスタで正常検出(PASS)する。しかし、チップ中心付近で電圧降下が発生すると、LSI中央に配置したクロックCLK2に電圧降下による遅延が発生し、入力データDin2とのセットアップマージンが無くなり、データ出力Doutに期待通りの出力が得られなくなる。つまり、LSIテスタで異常検出(FAIL)することになる。
【0028】
このように電圧降下に起因して誤動作が発生した場合、外部から制御可能な出力電圧設定端子31にLSIテスタで制御信号を入力する。これにより、レギュレートされた電源電圧VDD1を段階制御の1レベル分だけ上昇させ、電圧降下発生箇所の電源電圧を上昇させる。その後、再び同じテストパターンを用いたファンクションテストを行い、正常検出/異常検出判定を行う。判定結果が異常検出であった場合、再度、出力電圧設定端子31の設定を行い、レギュレートされた電源電圧VDD1をさらに1レベル分上昇させる。以上のテストを繰り返して実行し、LSIテスタでの判定結果が正常検出する際の出力電圧設定端子31の設定値を読み取る。これにより、電圧降下箇所の電圧をどのくらいまで上げれば、電圧降下に起因する誤動作を改善できるかを確認することができる。
【0029】
従来は、解析を行い、電圧降下箇所を発見し、マスク変更を経て、新しい改良チップを作製し、その後の評価で電圧降下が改善されているのを確認していた。これに対して本実施の形態では、従来のような多大な時間を必要とする作業は、これを行わないでよい。取得した基準のテストパターンを用いて、同一仕様のLSI半導体チップにおいて電圧降下の改善を確認することが可能となり、解析の短TAT化(開発リードタイムの削減)を実現することができる。
【0030】
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2における半導体集積回路の構成を示すレイアウト図である。図5において、400は電圧降下検出回路200と電圧レギュレート回路300との間に介在され、電圧降下検出回路200が電圧降下の発生を検出したときのみ電圧レギュレート回路300のレベルを自動的に1段階上昇させる電圧降下自動改善回路である。その他の構成については実施の形態1の場合の図1と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
【0031】
図6は電圧降下自動改善回路400の具体な構成を電圧降下検出回路200と電圧レギュレート回路300との関係において示すブロック図である。
【0032】
図6に示すように、電圧降下自動改善回路400は、AND回路41とカウンター回路42を備えている。AND回路41は、電圧降下検出回路200からの出力データDoutと外部からのゲート信号Sgとの論理積をとり、その結果の論理積出力Aoutをカウンター回路42のクロック入力端子(CK)に入力するように構成されている。カウンター回路42は、AND回路41からの論理積出力Aoutが有効のときにカウントアップする。カウンター回路42は、ここでは一例として、4ビットカウンターとしている。カウンター回路42の出力Coutは、その4ビットすべてが電圧レギュレート回路300の出力電圧設定端子31に接続されている。4ビットのうち最下位ビットのみがモニタ出力端子43に接続され、外部よりモニタできる構造になっている。
【0033】
図7は実施の形態2の半導体集積回路で用いるテストパターンの一例を示す。実施の形態1の場合の図3に示す信号の他に、AND回路41のゲート信号Sgおよび論理積出力Aoutが追加されている。
【0034】
電圧降下が生じていないときは、AND回路41に対するゲート信号Sgのタイミングに対して、電圧降下検出回路200からの出力データDoutはタイミングがずれており、AND回路41の論理積出力Aoutは“L”レベルのままである。このとき、カウンター回路42は動作しない。
【0035】
次に、電圧降下による遅延の影響で誤動作が発生した場合の動作を説明する。電圧降下検出回路200の出力データDoutが点線で示すように遅延するため、ゲート信号Sgのタイミングと一致する期間が生じ、AND回路41の論理積出力Aoutが点線で示すように“H”レベルとなることがある。この結果、カウンター回路42が動作しカウント値をカウントアップする。
【0036】
カウントアップされたカウント値出力Coutを出力電圧設定端子31に入力した電圧レギュレート回路300は、レギュレートされた電源電圧VDD1を段階制御の1レベル分だけ上昇させ、電圧降下発生箇所の電源電圧を上昇させる。1回のLSIテスティング中に、カウンター回路42のカウント値が1つ増加するたびに、電圧降下発生箇所の電源電圧を所定のステップで上昇させることができる。レギュレートされた電源電圧VDD1が正常になって電圧降下による遅延が解消されると、AND回路41が非導通状態に安定し、レギュレートされた電源電圧VDD1も正常値で安定化する。
【0037】
なお、モニタ出力端子43を介して外部でモニタすることにより、カウンター回路42のカウントアップ回数が分かり、電圧降下を自動的に改善するのに必要なレギュレートされた電源電圧VDD1を知ることができる。
【0038】
実施の形態1ではテストパターンを複数回繰り返して実行する必要があったが、本実施の形態によれば、1回のテスティングで、自動的に電圧降下改善および改善電圧の検出が可能となり、解析工数をさらに削減することができる。
【0039】
本実施の形態において、LSIを使用する際に、図8に示すようなシステムリセット信号を用いて、システムリセット解除区間Tdにおいて、電圧降下自動検出で使用したテストパターンと同様なパターンを実行することにより、改善に必要な出力電圧設定端子31に設定すべき情報を入手し、システムリセット区間Trで、前記の情報を出力電圧設定端子31に設定することにより、その都度の良品動作を実現することができる。つまり、マスク修正なしで不良を良化することができ、このことにより量産化が有利となる。
【0040】
(実施の形態3)
図9は本発明の実施の形態3における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。図9において、200aはマルチ電圧降下検出回路、300は電圧レギュレート回路、400は電圧降下自動改善回路、500はアナログスイッチを利用した分配回路である。
【0041】
図10はマルチ電圧降下検出回路200aの具体的構成を示すブロック図である。マルチ電圧降下検出回路200aは、すでに説明した電圧降下検出回路200と役割的には同一のもので、第1のフリップフロップFF1と第2のフリップフロップFF2から構成されている。第1のフリップフロップFF1のクロック端子は1本の経路しか存在しないが、第2のフリップフロップFF2のクロック端子には、3本の経路を通る配線が用意されており、セレクター27によって選択可能となっている。
【0042】
LSI半導体チップ上で全く異なった場所に3つの遅延バッファー27a,27b,27cを経由するクロック入力ラインがセレクター27に入力され、セレクター制御端子SE1,SE2における2ビットの入力の組み合わせにより、3本のクロックのいずれか1つを選択し、第2のフリップフロップFF2のクロックCLK2として出力される。
【0043】
電圧降下自動改善回路400は、実施の形態2の場合の図6に示されるものと同一の構成となっている。電圧レギュレート回路300についても同様であり、電圧降下自動改善回路400と電圧レギュレート回路300との関係も同様の構成となっている。
【0044】
分配回路500は、電圧レギュレート回路300からのレギュレートされた電源電圧VDD1を入力し、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3に対する入力の組み合わせに応じて、出力端子50a,50b,50cのいずれか1つを選択し、レギュレートされた電源電圧VDD1を出力するように構成されている。
【0045】
セレクター27に対する3つの遅延バッファー27a,27b,27cの配置位置と、分配回路500の出力端子50a,50b,50cの配置位置とは互いに対応している。具体的な一例として、半導体チップ上における遅延バッファー27a,27b,27cの配置をそれぞれ中心部、左端、右端とした場合、分配回路500の出力端子50a,50b,50cもそれぞれ中心部、左端、右端とする。
【0046】
セレクター制御端子SE1,SE2の組み合わせを“0,0”として、チップ中心部の遅延バッファー27aを選択する場合を“CASE1”とする。また、セレクター制御端子SE1,SE2の組み合わせを“0,1”として、チップ左端の遅延バッファー27bを選択する場合を“CASE2”とし、セレクター制御端子SE1,SE2の組み合わせを“1,0”として、チップ右端の遅延バッファー27cを選択する場合を“CASE3”とする。
【0047】
さらに、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“1,0,0”として、分配回路500の中心部相当の出力端子50aを選択する場合を“CASE4”とする。また、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“0,1,0”として、分配回路500の左端相当の出力端子50bを選択する場合を“CASE5”とし、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“0,0,1”として、分配回路500の右端相当の出力端子50cを選択する場合を“CASE6”とする。さらに、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“1,1,0”として、分配回路500の中心部および左端相当の出力端子50a,50bを同時に選択する場合を“CASE45”とする。また、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“1,0,1”として、分配回路500の中心部および右端相当の出力端子50a,50cを同時に選択する場合を“CASE46”とし、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“0,1,1”として、分配回路500の左端および右端相当の出力端子50b,50cを同時に選択する場合を“CASE56”とする。さらに、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“1,1,1”として、分配回路500の中央部、左端および右端相当の出力端子50a,50b,50cの3つを同時に選択する場合を“CASE456”とする。
【0048】
図11に示すテストパターンは、セレクター制御端子SE1,SE2の組み合わせを“0,0”とし、かつ、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“1,0,0”とした状態で、電圧降下を起こさせて期待値比較ポイントPでの出力結果が期待値と異なるようにして取得したものである。これは、“CASE1”と“CASE4”の組み合わせに対応したもので、LSI半導体チップの中心部の電圧降下による誤動作の発生の有無の確認と改善に対応したテストパターンとなっている。このようなテストパターンをあらかじめ作成しておく。
【0049】
図示は省略するが、同様に、チップ左端の電圧降下による誤動作の発生の有無の確認と改善のために、“CASE2”と“CASE5”の組み合わせに対応したテストパターンを作成しておく。すなわち、セレクター制御端子SE1,SE2の組み合わせを“0,1”とし、かつ、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“0,1,0”とした状態で、電圧降下を起こさせて期待値比較ポイントPでの出力結果が期待値と異なるときのテストパターンをあらかじめ作成しておく。
【0050】
また、チップ右端の電圧降下による誤動作の発生の有無の確認と改善のために、“CASE3”と“CASE6”の組み合わせに対応したテストパターンを作成しておく。すなわち、セレクター制御端子SE1,SE2の組み合わせを“1,0”とし、かつ、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“0,0,1”とした状態で、電圧降下を起こさせて期待値比較ポイントPでの出力結果が期待値と異なるときのテストパターンをあらかじめ作成しておく。
【0051】
次に、以上のように構成された本実施の形態の半導体集積回路の動作を説明する。
【0052】
セレクター制御端子SE1,SE2の組み合わせを“CASE1”の場合の“0,0”とし、第2のフリップフロップFF2のクロックCLK2としてチップ中心部の遅延バッファー27aに対応するクロックCLK2aを選択し、電圧降下に起因する遅延のために期待値比較ポイントPでの誤動作があるか否かを検出する。誤動作を検出したときは、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“CASE4”の“1,0,0”とし、レギュレートされた電源電圧VDD1を中心部相当の出力端子50aから出力する。これにより、チップ中心部での電圧降下検出と改善が可能となる。
【0053】
そして、電圧降下自動改善回路400におけるカウンター回路42のカウント値が最大になるのを待ってから、セレクター制御端子SE1,SE2の組み合わせを“CASE2”の場合の“0,1”とし、第2のフリップフロップFF2のクロックCLK2としてチップ左端の遅延バッファー27bに対応するクロックCLK2bを選択し、電圧降下に起因する遅延のために期待値比較ポイントPでの誤動作があるか否かを検出する。誤動作を検出したときは、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“CASE5”の“0,1,0”とし、レギュレートされた電源電圧VDD1を左端相当の出力端子50bから出力する。これにより、チップ左端での電圧降下検出と改善が可能となる。
【0054】
さらに、カウンター回路42のカウント値が再度最大になるのを待ってから、セレクター制御端子SE1,SE2の組み合わせを“CASE3”の場合の“1,0”とし、第2のフリップフロップFF2のクロックCLK2としてチップ右端の遅延バッファー27cに対応するクロックCLK2cを選択し、電圧降下に起因する遅延のために期待値比較ポイントPでの誤動作があるか否かを検出する。誤動作を検出したときは、スイッチ制御端子CT1,CT2,CT3の組み合わせを“CASE6”の“0,0,1”とし、レギュレートされた電源電圧VDD1を右端相当の出力端子50cから出力する。これにより、チップ右端での電圧降下検出と改善が可能となる。
【0055】
このように、半導体チップの中心部、左端、右端と連続して電圧降下検出と改善を1回のテスティングで実施することができる。
【0056】
電圧レギュレート回路300からのレギュレートされた電源電圧VDD1を分配回路500でスイッチングすることにより、複数箇所で電圧降下による誤動作が発生した場合でも、同時に改善することが可能である。これにより、量産化を実現できるとともに、複数箇所の不具合を良化することができ、更なる歩留向上も可能となる。
【0057】
なお、上記の例では、半導体チップの3箇所の電圧降下による誤動作の検出と改善について説明したが、適用箇所の個数は任意である。セレクター27における分解能、カウンター回路42の最大カウントアップ値、分配回路500における分解能を変更することで、任意の複数箇所の電圧降下による誤動作の検出と改善に対応できる。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、許容を越える遅延など誤動作を生じる基因の電圧降下を検出し、その検出をモニタ出力で確認すると、外部設定により電源電圧をレギュレートし、このような動作を不具合を検出しなくなるまで繰り返すことにより、良品動作を実現可能でき、LSIの改良を不要化できる。その結果、電圧降下に起因する半導体チップの不具合の解析に要する時間を大幅に削減できる。
【0059】
また、電圧降下自動改善回路により電圧レギュレート回路の動作を自動化するので、人為的作業なしに、1回のテスティングで自動的に電圧降下改善が可能となり、さらに効率的な対応を実現できる。
【0060】
また、電圧降下に起因する遅延等の誤動作を半導体チップの部位ごとに検出し、レギュレートした電源電圧を誤動作を生じている部位に分配することができる。また、設定により、誤動作発生部位が複数あるときは、その複数部位の電源電圧改善を連続的に行うことができる。
【0061】
このようにして、マスク変更無しで製品として使用可能なLSI半導体チップの提供が可能となり、大幅な開発コストの削減、開発スピードの向上・歩留向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における半導体集積回路の構成を示すレイアウト図
【図2】本発明の実施の形態1における半導体集積回路の電圧降下検出回路の具体的構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1における半導体集積回路の電圧降下検出に用いるテストパターンのタイミングチャート
【図4】本発明の実施の形態1における半導体集積回路の電圧レギュレート回路の構成図
【図5】本発明の実施の形態2における半導体集積回路の構成を示すレイアウト図
【図6】本発明の実施の形態2における半導体集積回路の電圧降下検出回路と電圧レギュレート回路と電圧降下自動改善回路の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態2における半導体集積回路の電圧降下検出に用いるテストパターンのタイミングチャート
【図8】本発明の実施の形態2における半導体集積回路のシステムリセットのタイミングチャート
【図9】本発明の実施の形態3における半導体集積回路の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態3における半導体集積回路のマルチ電圧降下検出回路の具体的構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態3における半導体集積回路の電圧降下検出に用いるテストパターンのタイミングチャート
【符号の説明】
10 LSI半導体チップ
21 データ入力ライン
22 クロック入力ライン
23,24,25 遅延バッファー
26 検出結果モニタ出力ライン
27 セレクター
27a,27b,27c 遅延バッファー
31 出力電圧設定端子
32 電圧出力端子
41 AND回路
42 カウンター回路
43 モニタ出力端子
100 電源
200 電圧降下検出回路
200a マルチ電圧降下検出回路
300 電圧レギュレート回路
400 電圧降下自動改善回路
500 分配回路
Aout 論理積出力
CLK0 基準クロック
CLK1 第1のフリップフロップのクロック
CLK2 第2のフリップフロップのクロック
Cout カウンター出力
CT1,CT2,CT3 スイッチ制御端子
Din1 第1のフリップフロップの入力データ
Din2 第2のフリップフロップの入力データ
Dout 第2のフリップフロップの出力データ
FF1 第1のフリップフロップ
FF2 第2のフリップフロップ
P 期待値比較ポイント
SE1,SE2 セレクター制御端子
Sg ゲート信号
Td システムリセット解除区間
Tr システムリセット区間
VDD 電源電圧
VDD1 レギュレートされた電源電圧

Claims (3)

  1. 回路動作時に発生する電圧降下を誤動作によって検出し、検出結果を外部にモニタ出力可能な電圧降下検出回路と、
    出力電圧設定端子に対する外部からの設定により電源電圧を段階的に上昇させて出力可能な電圧レギュレート回路とを備えた半導体集積回路。
  2. 回路動作時に発生する電圧降下を誤動作によって検出する電圧降下検出回路と、
    出力電圧設定端子に対する設定により電源電圧を段階的に上昇させて出力可能な電圧レギュレート回路と、
    前記電圧降下検出回路による検出結果が電圧降下を示すときに前記電圧レギュレート回路のレベルを1段階上昇させる電圧降下自動改善回路とを備えた半導体集積回路。
  3. 回路動作時に半導体チップ上の複数箇所で発生する電圧降下を誤動作によって検出する電圧降下検出回路と、
    出力電圧設定端子に対する設定により電源電圧を段階的に上昇させて出力可能な電圧レギュレート回路と、
    前記電圧降下検出回路による検出結果が電圧降下を示すときに前記電圧レギュレート回路のレベルを1段階上昇させる電圧降下自動改善回路と、
    前記電圧レギュレート回路からのレギュレートされた電源電圧を前記複数箇所の対応する箇所に分配する分配回路とを備えた半導体集積回路。
JP2003100115A 2003-04-03 2003-04-03 半導体集積回路 Pending JP2004311558A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003100115A JP2004311558A (ja) 2003-04-03 2003-04-03 半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003100115A JP2004311558A (ja) 2003-04-03 2003-04-03 半導体集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004311558A true JP2004311558A (ja) 2004-11-04

Family

ID=33464343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003100115A Pending JP2004311558A (ja) 2003-04-03 2003-04-03 半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004311558A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010277237A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Fujitsu Semiconductor Ltd 試験条件調整装置および試験条件調整方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010277237A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Fujitsu Semiconductor Ltd 試験条件調整装置および試験条件調整方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100153896A1 (en) Real-time critical path margin violation detector, a method of monitoring a path and an ic incorporating the detector or method
US8191029B2 (en) Timing error sampling generator, critical path monitor for hold and setup violations of an integrated circuit and a method of timing testing
US7188326B2 (en) Methods for designing and testing semiconductor integrated circuits with plural clock groups
US7944237B2 (en) Adjustable hold flip flop and method for adjusting hold requirements
US7003421B1 (en) VDD over and undervoltage measurement techniques using monitor cells
US6804793B2 (en) Manipulating an integrated circuit clock in response to early detection of an operation known to trigger an internal disturbance
JP2007205933A (ja) 半導体集積回路
JP5148615B2 (ja) 電子デバイスおよび診断装置
JP4740788B2 (ja) 半導体集積回路
JP5205881B2 (ja) 半導体集積回路および半導体集積回路の電源電圧降下量測定方法
JP2004311558A (ja) 半導体集積回路
US7694255B2 (en) Variable delay circuit, recording medium, logic verification method and electronic device
US7260490B2 (en) Method for measuring a delay time of a digital circuit and corresponding device and digital circuit
US8539327B2 (en) Semiconductor integrated circuit for testing logic circuit
JP2004311559A (ja) 半導体集積回路
US20060001434A1 (en) Method of inspecting actual speed of semiconductor integrated circuit
JP5796404B2 (ja) 半導体回路及びテスト方法
JP5164924B2 (ja) バウンダリスキャン回路
JP2001296334A (ja) 集積回路および故障検出方法
JP2005293622A (ja) 集積回路、及びホールドタイムエラーの余裕度の検査方法
US8754667B2 (en) Semiconductor device test method and semiconductor device
JP3202632B2 (ja) 回路機能検査装置
JP2008122310A (ja) デバイステスタ、タイミング校正方法
JP2009053130A (ja) 半導体装置
JP3064387B2 (ja) 半導体装置