JP2004311255A - レバー式コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】撓みロック片に対する異物の干渉を防止する。
【解決手段】第1ハウジング10の外面におけるアーム部22で覆われた領域に撓みロック片14を形成した。両ハウジング10,30の嵌合過程では、カムピン31が撓みロック片14に係止することにより両ハウジング10,30の嵌合及びレバー20の回動が規制され、この規制状態から、両ハウジング10,30間の嵌合抵抗を上回る回動力をレバー20に付与すると、撓みロック片14が弾性撓みしつつカムピン31から解離し、解離直後の慣性により両ハウジング10,30の嵌合及びレバー20の回動が正規の嵌合状態まで一気に進む。撓みロック片14はアーム部22で覆い隠されているので、撓みロック片14に対する異物の干渉が防止される。
【選択図】 図2
【解決手段】第1ハウジング10の外面におけるアーム部22で覆われた領域に撓みロック片14を形成した。両ハウジング10,30の嵌合過程では、カムピン31が撓みロック片14に係止することにより両ハウジング10,30の嵌合及びレバー20の回動が規制され、この規制状態から、両ハウジング10,30間の嵌合抵抗を上回る回動力をレバー20に付与すると、撓みロック片14が弾性撓みしつつカムピン31から解離し、解離直後の慣性により両ハウジング10,30の嵌合及びレバー20の回動が正規の嵌合状態まで一気に進む。撓みロック片14はアーム部22で覆い隠されているので、撓みロック片14に対する異物の干渉が防止される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、慣性ロック手段を備えたレバー式コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
慣性ロック機能を備えたレバー式コネクタとして、特許文献1に記載されているものがある。このレバー式コネクタは、雄ハウジングのフード部の側壁に撓みロック片を形成し、その撓みロック片にレバーを係止させることで、レバーを初期位置(カム溝の入口が雌ハウジング側に開口する姿勢)で回動規制した状態にロックしておくようになっている。
【0003】
この状態から、雄ハウジングのフード部に雌ハウジングを浅く嵌合し、レバーのカム溝の入口に雌ハウジングのカムピンを進入させる。そして、両ハウジングの嵌合抵抗を上回る大きな回動操作をレバーに付与すると、撓みロック片が弾性撓みしつつレバーから解離し、解離直後の慣性によってレバーの回動が一気に正規嵌合位置まで進み、レバーの回動に伴ってカム溝とカムピンとの係合によるカム作用により、雌雄両ハウジングが正規嵌合状態に至る。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−214653号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のレバー式コネクタでは、撓みロック片が、雄ハウジングの外面に露出した状態となっているので、撓みロック片が異物の干渉によって変形したり破損したりする虞がある。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、撓みロック片に対する異物の干渉を防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1ハウジングと、前記第1ハウジングに支持され、前記第1ハウジングの外面に沿って回動する板状のアーム部を有するとともに、そのアーム部にカム溝が形成されているレバーと、外面にカムピンを有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングとを備え、前記カム溝と前記カムピンとを係合した状態で前記レバーを回動させることにより、カム作用によって前記両ハウジングを嵌合するようにしたレバー式コネクタにおいて、前記第1ハウジングの外面における前記アーム部で覆われた領域には撓みロック片が形成され、前記両ハウジングの嵌合過程では、前記カムピンが前記撓みロック片に係止することにより前記両ハウジングの嵌合及び前記レバーの回動が規制されるとともに、この規制状態から、前記両ハウジング間の嵌合抵抗を上回る回動力を前記レバーに付与することで、前記撓みロック片が弾性撓みしつつ前記カムピンから解離し、解離直後の慣性により前記両ハウジングの嵌合及び前記レバーの回動が正規の嵌合状態まで一気に進む構成とした。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1ハウジングには、前記第2ハウジングを嵌入させるフード部が形成され、前記フード部を構成する壁部の一部が前記撓みロック片とされている構成とした。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記撓みロック片は、前記両ハウジングの嵌合過程における前記カムピンの移動方向と略同方向へ片持ち状に延出する板状の形態をなし、前記撓みロック片には、前記フード部の壁面と面一状に、且つ前記カムピンの移動経路上に突出する突起が形成され、前記カムピンが前記突起に当接することで前記両ハウジングの嵌合と前記レバーの回動が規制され、前記撓みロック片がその板面と平行に弾性撓みすることで、前記突起が前記カムピンから解離する構成とした。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、前記両ハウジングが嵌合する際には、前記カム溝に対する前記カムピンの進入を許容する初期位置から前記レバーの回動が開始され、前記レバーが初期位置にある状態のときに、前記カムピンが前記撓みロック片に係止するようになっている構成とした。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明において、前記両ハウジングが正規嵌合された状態では、前記カムピンが前記撓みロック片に対し嵌合時とは反対側側から当接することで、カムピンの戻り方向の変位が規制される構成とした。
【0009】
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかの発明において、前記カムピンに、平坦状をなし且つ前記撓みロック片との係止方向に対して略直角な係止面を設けた構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
撓みロック片はアーム部で覆い隠されているので、撓みロック片に対する異物の干渉を防止することができる。
[請求項2の発明]
撓みロック片の大部分は、フード部の壁厚の範囲内に納めることができるので、ハウジングの外面から外側へ突出させた位置に撓みロック片を設ける場合に比べて、小型化を図ることができる。
【0011】
[請求項3の発明]
撓みロック片の弾性撓み方向がその板面と平行となっているので、撓みロック片とカムピンとの係止力が強く、慣性ロック機能の信頼性が高い。
[請求項4の発明]
レバーの回動途中でカムピンが撓みロック片に係止してレバーの回動が規制されると、作業者が、その時点で嵌合が完了したと勘違いして未嵌合のままで作業を終えてしまうことが懸念される。しかし、本発明では、レバーの回動が開始すると同時にレバーに慣性力が付与されるようにしたので、嵌合操作の途中でレバーの回動が規制されることがなく、正規の嵌合状態に至るまで確実に作業を進めることができる。
【0012】
[請求項5の発明]
両ハウジングが正規嵌合した状態では、カムピンが撓みロック片への当接によって戻り方向への変位が規制されるので、レバーの戻り方向への回動及び両ハウジングの離脱動作が規制され、これにより、両ハウジングが正規嵌合状態にロックされる。
[請求項6の発明]
カムピンに、平坦状をなし且つ撓みロック片との係止方向に対して略直角な係止面を設け、その係止面を撓みロック片に突き当てるようにしたので、カムピンと撓みロック片との係止が確実に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図5を参照して説明する。
本実施形態1のレバー式コネクタは、第1ハウジング10と、レバー20と、第2ハウジング30とを備えて構成されている。
第1ハウジング10は、合成樹脂製であり、前方(図1における左方)へ角筒状に突出するフード部11を有する。第1ハウジング10内には、先端にタブを有する雄端子金具(図示せず)が収容され、フード部11内においてはタブが前方へ突出している。第1ハウジング10の左右両外側面における後端側位置には、レバー20を支持するための一対の支持軸12が突出形成されている。
【0014】
フード部11を構成する左右両側壁部11Sには、夫々、その前端に開放する切欠部13が形成されている。この切欠部13における下端側の領域には、切欠部13の後端縁から前方へ片持ち状に突出する板状の撓みロック片14が形成されている。撓みロック片14は、両ハウジング10,30の嵌合方向と平行に直線状に延びており、撓みロック片14の外側面及び内側面は、夫々、側壁部11Sの外側面及び内側面に対して面一となっている。
【0015】
撓みロック片14の上縁には、撓みロック片14と面一と板状をなす突起15が形成されている。突起15の前端縁は、両ハウジング10,30の嵌合方向と直角な係止縁部15aとなっており、後端縁は両ハウジング10,30の嵌合方向に対して傾斜した戻り規制縁部15bとなっている。かかる突起15は、フード部11に第2ハウジング30が嵌合するときのカムピン31の移動経路上に位置している。
【0016】
かかる撓みロック片14は、その板面と平行に下方へ弾性撓みし得るようになっている。尚、切欠部13における撓みロック片14よりも下方には、撓みロック片14の弾性撓みを可能とするための撓み空間16が形成されている。また、撓みロック片14は、その少なくとも一部が後述するレバー20のアーム部22によって覆い隠されるように配置されている。
レバー20は、合成樹脂製であって、第1ハウジング10の上方に配される操作部21と、この操作部21の左右両端から第1ハウジング10の左右両外側面に沿うように延出する一対の板状のアーム部22とを一体成形したものである。アーム部22の内側面(第1ハウジング10の外側面と対向する面)には、入口をアーム部22の外周縁に開口させたカム溝23が形成されている。かかるレバー20は、両アーム部22の軸受孔24を支持軸12に嵌合させることにより、第1ハウジング10に対して初期位置(図1及び図2を参照)と嵌合完了位置(図4を参照)との間で約90°の角度回動し得るように支持されている。
【0017】
レバー20が初期位置にある状態では、カム溝23の入口が、撓みロック片14の上縁に沿い且つ突起15と対応する高さに位置するとともに、前方(第2ハウジング30と対応する方向)に向かって開口するようになっていて、これにより、カム溝23に対してカムピン31が進入可能となっている。
両アーム部22には、夫々、撓み係止片25が形成されており、レバー20が初期位置にある状態では、この撓み係止片25が切欠部13の上縁の係止部17に対して下から係止することにより、レバー20が嵌合完了位置側へ回動することが規制されるようになっている。
【0018】
第2ハウジング30は、合成樹脂製であり、全体としてブロック状をなし、その内部には、雄端子金具のタブと嵌合可能な角筒部を有する雌端子金具(図示せず)が収容されている。
第2ハウジング30の左右両外側面には、一対のカムピン31が突出して形成されている。カムピン31は、円柱部の外周における前下部分(図1における右下部分)を四半円弧状に切欠した凹部32を形成したものであって、凹部32の前面は、両ハウジング10,30に嵌合方向と直角な平坦状をなす係止面32aとなっている。
【0019】
また、第2ハウジング30の左右両外側面には、レバー20が初期位置にあるときの撓み係止片25と同じ高さにおいて前後方向(フード部11に対する第2ハウジング30の嵌合方向と平行な方向)へ細長く延びる一対のリブ状をなす解除部33が形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
両ハウジング10,30を嵌合する際には、第1ハウジング10において撓み係止片25を係止部17に係止させることによりレバー20を初期位置に保持しておく。この状態では、撓みロック片14の全体がアーム部22によって覆い隠されている。この状態から、フード部11に第2ハウジング30を浅く嵌合すると、カムピン31がカム溝23の入口に進入するとともに、解除部33の前端が撓み係止片25に当接してその撓み係止片25をアーム部22の外面側へ弾性撓みさせる。これにより、撓み係止片25が係止部17から解離し、撓み係止片25と係止部と17の係止によるレバー20の回動規制状態が解除される。
【0020】
また、カムピン31がカム溝23の入口に進入した状態では、カムピン31の係止面32aが撓みロック片14の係止縁部15aに対して両ハウジング10,30の嵌合方向と平行な方向に突き当たり、この突き当たり方向と直角な係止面32a及び係止縁部15aとの係止により、第2ハウジング30のフード部11への嵌入が規制される。つまり、レバー20の回動が規制される。
この状態で、レバー20に対して雄端子金具と雌端子金具との間の摩擦抵抗に起因する両ハウジング10,30間の嵌合抵抗を上回る回動力をレバー20の操作部21に付与すると、図3に示すように、撓みロック片14が下方へ弾性撓みしつつカムピン31から解離する。そして、解離の瞬間、レバー20に付与されていた回動力が解放されることにより、撓みロック片14とカムピン31との係止によるレバー20の回動規制状態が解除されると同時に、レバー20には大きな慣性力が付与される。この慣性力により、レバー20が一気に嵌合完了位置へ回動されるとともに、カム溝23とカムピン31との係合によるカム作用によって両ハウジング10,30が正規の嵌合状態へ一気に進む。
【0021】
撓みロック片14が弾性撓みしている状態では、撓みロック片14のほぼ全体がアーム部22によって覆い隠されているとともに、撓みロック片14は第2ハウジング30の外側面とアーム部22の内側面との間に挟まれてガイドされた状態となっている。このガイド作用により、撓みロック片14はその板面を平坦状に保ったままで、且つその板面と平行な方向へ弾性変位できるようになっている。つまり、撓みロック片14が湾曲変形したり、撓みロック片14が板面に対して斜め方向へ弾性変位したりすることが防止されている。
【0022】
両ハウジング10,30が正規嵌合状態に達すると、カムピン31が撓みロック片14の突起15を通過するため、撓みロック片14が上方へ弾性復帰し、その突起15の戻り規制縁部15bがカムピン31に当接する。これにより、カムピン31の戻り方向への変位、即ち第2ハウジング30がフード部11から外れる方向への移動が規制される。また、正規嵌合状態では、撓みロック片14の延出端部がアーム部22から露出しているが、撓みロック片14の内側面は第2ハウジング30の外側面にほぼ密接した状態となっているので、外方から異物が撓みロック片14に干渉して撓みロック片14を内側へ押圧しても、撓みロック片14は変形を来すことはない。
【0023】
尚、レバー20が初期位置と嵌合完了位置との間で回動する間、カムピン31の凹部32はカム溝23の内面と非対応であって摺接しないようになっている。つまり、カム溝23の内面に摺接するのはカムピン31のうちの円弧面だけであるから、カム溝23とカムピン31との摺接は円滑に行われる。
上述のように本実施形態においては、撓みロック片14は、第1ハウジング10の外面におけるアーム部22で覆われる領域に配置されているので、撓みロック片14に対する異物の干渉を防止することができる。
【0024】
また、フード部11を構成する側壁部11Sの一部が撓みロック片14とされて、撓みロック片14は、フード部11の側壁部11Sの壁厚の範囲内に納められている。したがって、第1ハウジングの外面から外側へ突出させた位置に撓みロック片を設ける場合に比べて、小型化を図ることができる。
また、撓みロック片14の弾性撓み方向はその板面と平行となっているので、、撓みロック片14とカムピン31との係止力が強く、慣性ロック機能の信頼性が高い。
【0025】
また、レバー20の回動途中でカムピン31が撓みロック片14に係止してレバー20の回動が規制されると、作業者が、その時点で嵌合が完了したと勘違いして未嵌合のままで作業を終えてしまうことが懸念される。しかし、本実施形態では、レバー20の回動が開始するのと同時にレバー20に慣性力が付与されるようにしたので、嵌合操作の途中でレバー20の回動が規制されることがなく、正規の嵌合状態に至るまで確実に作業を進めることができる。
【0026】
また、両ハウジング10,30が正規嵌合した状態では、カムピン31が撓みロック片14への当接によって戻り方向への変位が規制されるので、レバー20の戻り方向への回動及び両ハウジング10,30の離脱動作が規制され、これにより、両ハウジング10,30が正規嵌合状態にロックされる。
また、カムピン31に、平坦状をなし且つ撓みロック片14との係止方向に対して略直角な係止面32aを設け、その係止面32aを撓みロック片14に突き当てるようにしたので、カムピン31と撓みロック片14との係止が確実に行われる。
【0027】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では撓みロック片の大部分をフード部の側壁部の壁厚の範囲内に納めるようにしたが、本発明によれば、撓みロック片を第1ハウジングの外面から突出する形態で形成してもよい。
【0028】
(2)上記実施形態では先端にタブを有する雄端子金具を保持する雄側ハウジングにレバーと撓みロック片を設けたが、本発明によれば、雄端子金具のタブと嵌合する角筒部を有する雌端子金具を収容する雌側ハウジングにレバーと撓みロック片を設けてもよい。
(3)上記実施形態では撓みロック片の弾性撓み方向をフード部の側壁部の壁面と平行な方向(レバーの回動中心軸と略直角な方向)としたが、本発明によれば、撓みロック片の弾性撓み方向をフード部の側壁部の壁面と略直角な方向としてもよい。
【0029】
(4)上記実施形態ではカムピンに平坦状をなし撓みロック片との係止方向と略直角な係止面を設けたが、本発明によれば、このように係止面を設けず、カムピンの外周の円弧面を撓みロック片に係止させてもよい。
(5)上記実施形態では撓みロック片を片持ち状に延出する形態としたが、本発明によれば、撓みロック片を両端支持形態としてもよい。
(6)上記実施形態ではレバーが初期位置にあるときにカムピンが撓みロック片に係止するようにしたが、本発明によれば、レバーが初期位置から嵌合完了位置側へ回動を開始した後に、カムピンが撓みロック片に係止するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において両ハウジングが未嵌合の状態をあらわす側面図
【図2】両ハウジングが浅く嵌合してカムピンが撓みロック片に係止した状態をあらわす一部切欠側面図
【図3】撓みロック片が弾性撓みしつつカムピンとの係止を解除し、レバーに慣性力が付与された状態をあらわす一部切欠側面図
【図4】両ハウジングが正規嵌合した状態をあらわす側面図
【図5】レバーを外した状態の第1ハウジングの側面図
【符号の説明】
10…第1ハウジング
11…フード部
11S…側壁部(フード部を構成する壁部)
14…撓みロック片
15…突起
20…レバー
22…アーム部
23…カム溝
30…第2ハウジング
31…カムピン
32a…係止面
【発明の属する技術分野】
本発明は、慣性ロック手段を備えたレバー式コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
慣性ロック機能を備えたレバー式コネクタとして、特許文献1に記載されているものがある。このレバー式コネクタは、雄ハウジングのフード部の側壁に撓みロック片を形成し、その撓みロック片にレバーを係止させることで、レバーを初期位置(カム溝の入口が雌ハウジング側に開口する姿勢)で回動規制した状態にロックしておくようになっている。
【0003】
この状態から、雄ハウジングのフード部に雌ハウジングを浅く嵌合し、レバーのカム溝の入口に雌ハウジングのカムピンを進入させる。そして、両ハウジングの嵌合抵抗を上回る大きな回動操作をレバーに付与すると、撓みロック片が弾性撓みしつつレバーから解離し、解離直後の慣性によってレバーの回動が一気に正規嵌合位置まで進み、レバーの回動に伴ってカム溝とカムピンとの係合によるカム作用により、雌雄両ハウジングが正規嵌合状態に至る。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−214653号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のレバー式コネクタでは、撓みロック片が、雄ハウジングの外面に露出した状態となっているので、撓みロック片が異物の干渉によって変形したり破損したりする虞がある。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、撓みロック片に対する異物の干渉を防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1ハウジングと、前記第1ハウジングに支持され、前記第1ハウジングの外面に沿って回動する板状のアーム部を有するとともに、そのアーム部にカム溝が形成されているレバーと、外面にカムピンを有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングとを備え、前記カム溝と前記カムピンとを係合した状態で前記レバーを回動させることにより、カム作用によって前記両ハウジングを嵌合するようにしたレバー式コネクタにおいて、前記第1ハウジングの外面における前記アーム部で覆われた領域には撓みロック片が形成され、前記両ハウジングの嵌合過程では、前記カムピンが前記撓みロック片に係止することにより前記両ハウジングの嵌合及び前記レバーの回動が規制されるとともに、この規制状態から、前記両ハウジング間の嵌合抵抗を上回る回動力を前記レバーに付与することで、前記撓みロック片が弾性撓みしつつ前記カムピンから解離し、解離直後の慣性により前記両ハウジングの嵌合及び前記レバーの回動が正規の嵌合状態まで一気に進む構成とした。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1ハウジングには、前記第2ハウジングを嵌入させるフード部が形成され、前記フード部を構成する壁部の一部が前記撓みロック片とされている構成とした。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記撓みロック片は、前記両ハウジングの嵌合過程における前記カムピンの移動方向と略同方向へ片持ち状に延出する板状の形態をなし、前記撓みロック片には、前記フード部の壁面と面一状に、且つ前記カムピンの移動経路上に突出する突起が形成され、前記カムピンが前記突起に当接することで前記両ハウジングの嵌合と前記レバーの回動が規制され、前記撓みロック片がその板面と平行に弾性撓みすることで、前記突起が前記カムピンから解離する構成とした。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、前記両ハウジングが嵌合する際には、前記カム溝に対する前記カムピンの進入を許容する初期位置から前記レバーの回動が開始され、前記レバーが初期位置にある状態のときに、前記カムピンが前記撓みロック片に係止するようになっている構成とした。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明において、前記両ハウジングが正規嵌合された状態では、前記カムピンが前記撓みロック片に対し嵌合時とは反対側側から当接することで、カムピンの戻り方向の変位が規制される構成とした。
【0009】
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかの発明において、前記カムピンに、平坦状をなし且つ前記撓みロック片との係止方向に対して略直角な係止面を設けた構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
撓みロック片はアーム部で覆い隠されているので、撓みロック片に対する異物の干渉を防止することができる。
[請求項2の発明]
撓みロック片の大部分は、フード部の壁厚の範囲内に納めることができるので、ハウジングの外面から外側へ突出させた位置に撓みロック片を設ける場合に比べて、小型化を図ることができる。
【0011】
[請求項3の発明]
撓みロック片の弾性撓み方向がその板面と平行となっているので、撓みロック片とカムピンとの係止力が強く、慣性ロック機能の信頼性が高い。
[請求項4の発明]
レバーの回動途中でカムピンが撓みロック片に係止してレバーの回動が規制されると、作業者が、その時点で嵌合が完了したと勘違いして未嵌合のままで作業を終えてしまうことが懸念される。しかし、本発明では、レバーの回動が開始すると同時にレバーに慣性力が付与されるようにしたので、嵌合操作の途中でレバーの回動が規制されることがなく、正規の嵌合状態に至るまで確実に作業を進めることができる。
【0012】
[請求項5の発明]
両ハウジングが正規嵌合した状態では、カムピンが撓みロック片への当接によって戻り方向への変位が規制されるので、レバーの戻り方向への回動及び両ハウジングの離脱動作が規制され、これにより、両ハウジングが正規嵌合状態にロックされる。
[請求項6の発明]
カムピンに、平坦状をなし且つ撓みロック片との係止方向に対して略直角な係止面を設け、その係止面を撓みロック片に突き当てるようにしたので、カムピンと撓みロック片との係止が確実に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図5を参照して説明する。
本実施形態1のレバー式コネクタは、第1ハウジング10と、レバー20と、第2ハウジング30とを備えて構成されている。
第1ハウジング10は、合成樹脂製であり、前方(図1における左方)へ角筒状に突出するフード部11を有する。第1ハウジング10内には、先端にタブを有する雄端子金具(図示せず)が収容され、フード部11内においてはタブが前方へ突出している。第1ハウジング10の左右両外側面における後端側位置には、レバー20を支持するための一対の支持軸12が突出形成されている。
【0014】
フード部11を構成する左右両側壁部11Sには、夫々、その前端に開放する切欠部13が形成されている。この切欠部13における下端側の領域には、切欠部13の後端縁から前方へ片持ち状に突出する板状の撓みロック片14が形成されている。撓みロック片14は、両ハウジング10,30の嵌合方向と平行に直線状に延びており、撓みロック片14の外側面及び内側面は、夫々、側壁部11Sの外側面及び内側面に対して面一となっている。
【0015】
撓みロック片14の上縁には、撓みロック片14と面一と板状をなす突起15が形成されている。突起15の前端縁は、両ハウジング10,30の嵌合方向と直角な係止縁部15aとなっており、後端縁は両ハウジング10,30の嵌合方向に対して傾斜した戻り規制縁部15bとなっている。かかる突起15は、フード部11に第2ハウジング30が嵌合するときのカムピン31の移動経路上に位置している。
【0016】
かかる撓みロック片14は、その板面と平行に下方へ弾性撓みし得るようになっている。尚、切欠部13における撓みロック片14よりも下方には、撓みロック片14の弾性撓みを可能とするための撓み空間16が形成されている。また、撓みロック片14は、その少なくとも一部が後述するレバー20のアーム部22によって覆い隠されるように配置されている。
レバー20は、合成樹脂製であって、第1ハウジング10の上方に配される操作部21と、この操作部21の左右両端から第1ハウジング10の左右両外側面に沿うように延出する一対の板状のアーム部22とを一体成形したものである。アーム部22の内側面(第1ハウジング10の外側面と対向する面)には、入口をアーム部22の外周縁に開口させたカム溝23が形成されている。かかるレバー20は、両アーム部22の軸受孔24を支持軸12に嵌合させることにより、第1ハウジング10に対して初期位置(図1及び図2を参照)と嵌合完了位置(図4を参照)との間で約90°の角度回動し得るように支持されている。
【0017】
レバー20が初期位置にある状態では、カム溝23の入口が、撓みロック片14の上縁に沿い且つ突起15と対応する高さに位置するとともに、前方(第2ハウジング30と対応する方向)に向かって開口するようになっていて、これにより、カム溝23に対してカムピン31が進入可能となっている。
両アーム部22には、夫々、撓み係止片25が形成されており、レバー20が初期位置にある状態では、この撓み係止片25が切欠部13の上縁の係止部17に対して下から係止することにより、レバー20が嵌合完了位置側へ回動することが規制されるようになっている。
【0018】
第2ハウジング30は、合成樹脂製であり、全体としてブロック状をなし、その内部には、雄端子金具のタブと嵌合可能な角筒部を有する雌端子金具(図示せず)が収容されている。
第2ハウジング30の左右両外側面には、一対のカムピン31が突出して形成されている。カムピン31は、円柱部の外周における前下部分(図1における右下部分)を四半円弧状に切欠した凹部32を形成したものであって、凹部32の前面は、両ハウジング10,30に嵌合方向と直角な平坦状をなす係止面32aとなっている。
【0019】
また、第2ハウジング30の左右両外側面には、レバー20が初期位置にあるときの撓み係止片25と同じ高さにおいて前後方向(フード部11に対する第2ハウジング30の嵌合方向と平行な方向)へ細長く延びる一対のリブ状をなす解除部33が形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
両ハウジング10,30を嵌合する際には、第1ハウジング10において撓み係止片25を係止部17に係止させることによりレバー20を初期位置に保持しておく。この状態では、撓みロック片14の全体がアーム部22によって覆い隠されている。この状態から、フード部11に第2ハウジング30を浅く嵌合すると、カムピン31がカム溝23の入口に進入するとともに、解除部33の前端が撓み係止片25に当接してその撓み係止片25をアーム部22の外面側へ弾性撓みさせる。これにより、撓み係止片25が係止部17から解離し、撓み係止片25と係止部と17の係止によるレバー20の回動規制状態が解除される。
【0020】
また、カムピン31がカム溝23の入口に進入した状態では、カムピン31の係止面32aが撓みロック片14の係止縁部15aに対して両ハウジング10,30の嵌合方向と平行な方向に突き当たり、この突き当たり方向と直角な係止面32a及び係止縁部15aとの係止により、第2ハウジング30のフード部11への嵌入が規制される。つまり、レバー20の回動が規制される。
この状態で、レバー20に対して雄端子金具と雌端子金具との間の摩擦抵抗に起因する両ハウジング10,30間の嵌合抵抗を上回る回動力をレバー20の操作部21に付与すると、図3に示すように、撓みロック片14が下方へ弾性撓みしつつカムピン31から解離する。そして、解離の瞬間、レバー20に付与されていた回動力が解放されることにより、撓みロック片14とカムピン31との係止によるレバー20の回動規制状態が解除されると同時に、レバー20には大きな慣性力が付与される。この慣性力により、レバー20が一気に嵌合完了位置へ回動されるとともに、カム溝23とカムピン31との係合によるカム作用によって両ハウジング10,30が正規の嵌合状態へ一気に進む。
【0021】
撓みロック片14が弾性撓みしている状態では、撓みロック片14のほぼ全体がアーム部22によって覆い隠されているとともに、撓みロック片14は第2ハウジング30の外側面とアーム部22の内側面との間に挟まれてガイドされた状態となっている。このガイド作用により、撓みロック片14はその板面を平坦状に保ったままで、且つその板面と平行な方向へ弾性変位できるようになっている。つまり、撓みロック片14が湾曲変形したり、撓みロック片14が板面に対して斜め方向へ弾性変位したりすることが防止されている。
【0022】
両ハウジング10,30が正規嵌合状態に達すると、カムピン31が撓みロック片14の突起15を通過するため、撓みロック片14が上方へ弾性復帰し、その突起15の戻り規制縁部15bがカムピン31に当接する。これにより、カムピン31の戻り方向への変位、即ち第2ハウジング30がフード部11から外れる方向への移動が規制される。また、正規嵌合状態では、撓みロック片14の延出端部がアーム部22から露出しているが、撓みロック片14の内側面は第2ハウジング30の外側面にほぼ密接した状態となっているので、外方から異物が撓みロック片14に干渉して撓みロック片14を内側へ押圧しても、撓みロック片14は変形を来すことはない。
【0023】
尚、レバー20が初期位置と嵌合完了位置との間で回動する間、カムピン31の凹部32はカム溝23の内面と非対応であって摺接しないようになっている。つまり、カム溝23の内面に摺接するのはカムピン31のうちの円弧面だけであるから、カム溝23とカムピン31との摺接は円滑に行われる。
上述のように本実施形態においては、撓みロック片14は、第1ハウジング10の外面におけるアーム部22で覆われる領域に配置されているので、撓みロック片14に対する異物の干渉を防止することができる。
【0024】
また、フード部11を構成する側壁部11Sの一部が撓みロック片14とされて、撓みロック片14は、フード部11の側壁部11Sの壁厚の範囲内に納められている。したがって、第1ハウジングの外面から外側へ突出させた位置に撓みロック片を設ける場合に比べて、小型化を図ることができる。
また、撓みロック片14の弾性撓み方向はその板面と平行となっているので、、撓みロック片14とカムピン31との係止力が強く、慣性ロック機能の信頼性が高い。
【0025】
また、レバー20の回動途中でカムピン31が撓みロック片14に係止してレバー20の回動が規制されると、作業者が、その時点で嵌合が完了したと勘違いして未嵌合のままで作業を終えてしまうことが懸念される。しかし、本実施形態では、レバー20の回動が開始するのと同時にレバー20に慣性力が付与されるようにしたので、嵌合操作の途中でレバー20の回動が規制されることがなく、正規の嵌合状態に至るまで確実に作業を進めることができる。
【0026】
また、両ハウジング10,30が正規嵌合した状態では、カムピン31が撓みロック片14への当接によって戻り方向への変位が規制されるので、レバー20の戻り方向への回動及び両ハウジング10,30の離脱動作が規制され、これにより、両ハウジング10,30が正規嵌合状態にロックされる。
また、カムピン31に、平坦状をなし且つ撓みロック片14との係止方向に対して略直角な係止面32aを設け、その係止面32aを撓みロック片14に突き当てるようにしたので、カムピン31と撓みロック片14との係止が確実に行われる。
【0027】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では撓みロック片の大部分をフード部の側壁部の壁厚の範囲内に納めるようにしたが、本発明によれば、撓みロック片を第1ハウジングの外面から突出する形態で形成してもよい。
【0028】
(2)上記実施形態では先端にタブを有する雄端子金具を保持する雄側ハウジングにレバーと撓みロック片を設けたが、本発明によれば、雄端子金具のタブと嵌合する角筒部を有する雌端子金具を収容する雌側ハウジングにレバーと撓みロック片を設けてもよい。
(3)上記実施形態では撓みロック片の弾性撓み方向をフード部の側壁部の壁面と平行な方向(レバーの回動中心軸と略直角な方向)としたが、本発明によれば、撓みロック片の弾性撓み方向をフード部の側壁部の壁面と略直角な方向としてもよい。
【0029】
(4)上記実施形態ではカムピンに平坦状をなし撓みロック片との係止方向と略直角な係止面を設けたが、本発明によれば、このように係止面を設けず、カムピンの外周の円弧面を撓みロック片に係止させてもよい。
(5)上記実施形態では撓みロック片を片持ち状に延出する形態としたが、本発明によれば、撓みロック片を両端支持形態としてもよい。
(6)上記実施形態ではレバーが初期位置にあるときにカムピンが撓みロック片に係止するようにしたが、本発明によれば、レバーが初期位置から嵌合完了位置側へ回動を開始した後に、カムピンが撓みロック片に係止するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において両ハウジングが未嵌合の状態をあらわす側面図
【図2】両ハウジングが浅く嵌合してカムピンが撓みロック片に係止した状態をあらわす一部切欠側面図
【図3】撓みロック片が弾性撓みしつつカムピンとの係止を解除し、レバーに慣性力が付与された状態をあらわす一部切欠側面図
【図4】両ハウジングが正規嵌合した状態をあらわす側面図
【図5】レバーを外した状態の第1ハウジングの側面図
【符号の説明】
10…第1ハウジング
11…フード部
11S…側壁部(フード部を構成する壁部)
14…撓みロック片
15…突起
20…レバー
22…アーム部
23…カム溝
30…第2ハウジング
31…カムピン
32a…係止面
Claims (6)
- 第1ハウジングと、
前記第1ハウジングに支持され、前記第1ハウジングの外面に沿って回動する板状のアーム部を有するとともに、そのアーム部にカム溝が形成されているレバーと、
外面にカムピンを有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングとを備え、
前記カム溝と前記カムピンとを係合した状態で前記レバーを回動させることにより、カム作用によって前記両ハウジングを嵌合するようにしたレバー式コネクタにおいて、
前記第1ハウジングの外面における前記アーム部で覆われた領域には撓みロック片が形成され、
前記両ハウジングの嵌合過程では、前記カムピンが前記撓みロック片に係止することにより前記両ハウジングの嵌合及び前記レバーの回動が規制されるとともに、
この規制状態から、前記両ハウジング間の嵌合抵抗を上回る回動力を前記レバーに付与することで、前記撓みロック片が弾性撓みしつつ前記カムピンから解離し、解離直後の慣性により前記両ハウジングの嵌合及び前記レバーの回動が正規の嵌合状態まで一気に進む構成としたことを特徴とするレバー式コネクタ。 - 前記第1ハウジングには、前記第2ハウジングを嵌入させるフード部が形成され、
前記フード部を構成する壁部の一部が前記撓みロック片とされていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。 - 前記撓みロック片は、前記両ハウジングの嵌合過程における前記カムピンの移動方向と略同方向へ片持ち状に延出する板状の形態をなし、
前記撓みロック片には、前記フード部の壁面と面一状に、且つ前記カムピンの移動経路上に突出する突起が形成され、
前記カムピンが前記突起に当接することで前記両ハウジングの嵌合と前記レバーの回動が規制され、
前記撓みロック片がその板面と平行に弾性撓みすることで、前記突起が前記カムピンから解離する構成としたことを特徴とする請求項2記載のレバー式コネクタ。 - 前記両ハウジングが嵌合する際には、前記カム溝に対する前記カムピンの進入を許容する初期位置から前記レバーの回動が開始され、
前記レバーが初期位置にある状態のときに、前記カムピンが前記撓みロック片に係止するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のレバー式コネクタ。 - 前記両ハウジングが正規嵌合された状態では、前記カムピンが前記撓みロック片に対し嵌合時とは反対側側から当接することで、カムピンの戻り方向の変位が規制される構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のレバー式コネクタ。
- 前記カムピンに、平坦状をなし且つ前記撓みロック片との係止方向に対して略直角な係止面を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のレバー式コネクタ。
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JP2003104373A JP2004311255A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | レバー式コネクタ |
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JP (1) | JP2004311255A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11888260B2 (en) | 2021-02-10 | 2024-01-30 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Connector having connection assisting slider mounted in housing |
-
2003
- 2003-04-08 JP JP2003104373A patent/JP2004311255A/ja active Pending
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