JP2004308557A - センサユニット - Google Patents

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JP2004308557A
JP2004308557A JP2003103515A JP2003103515A JP2004308557A JP 2004308557 A JP2004308557 A JP 2004308557A JP 2003103515 A JP2003103515 A JP 2003103515A JP 2003103515 A JP2003103515 A JP 2003103515A JP 2004308557 A JP2004308557 A JP 2004308557A
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Shigeru Yamazaki
茂 山崎
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Abstract

【課題】圧力センサ及び温度センサのモジュール化を図りつつ、それぞれセンサの検出精度を高める。
【解決手段】吸気通路B1を開閉する弁体Vの上流側の吸気温度を検出する温度センサ40、弁体Vの下流側の吸気圧力を検出する圧力センサ30、温度センサ及び圧力センサを一体的に保持するケースを備え、ケースには、ケース本体10とゴムパイプ60とにより、検出される圧力を圧力センサ30に導く圧力導入通路11a、弁体Vの上流側の吸気を温度センサ40の近傍から圧力導入通路11aに導く吸気導入通路12aを形成する。これにより、スロットルボディBからの熱の影響を抑制して吸気温度を高精度に検出でき、又、ブローバイガス等の逆流を防止して、吸気圧力を安定して高精度に検出できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二輪車、レジャービークル、自動車、その他の車両等に搭載されるエンジンの吸気通路内の圧力と吸気温度とを検出するセンサを少なくとも一体的に備えたセンサユニットに関し、特に、検出される圧力を導く圧力導入通路をセンサユニットのケースに一体的に形成したセンサユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの吸気管内の圧力を検出する従来の圧力センサとしては、吸気通路を形成すると共に弁体を回動自在に支持するスロットルボディに対して、弁体を迂回するバイパス通路、バイパス通路に連通する圧力導入通路、弁体の上流側においてバイパス通路の開口面積を調整するアジャスティングスクリュウ、弁体の上流側においてバイパス通路に連通する新気導入通路等を形成し、ブローバイガス等の逆流による付着を防止しつつ、圧力導入通路により導かれた圧力を検出するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、他の圧力センサとしては、吸気通路を形成すると共に弁体を回動自在に支持するスロットルボディに対して、弁体を迂回するバイパス通路、バイパス通路に連通する圧力導入通路等を形成し、圧力センサの先端検出部を通路を画定する壁面から突出するように配置して、壁面に沿って流れるブローバイガス中の水分あるいはオイル等が先端検出部に付着するのを防止しつつ、圧力導入通路により導かれた圧力を検出するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−129935号公報
【特許文献2】
実用新案登録第2574454号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の吸気圧力を検出する構成においては、バイパス通路、圧力導入通路、新気導入通路等を形成するために、スロットルボディに対して、例えばドリル加工等の追加工を施さなければならず、コストの増加を招いていた。
また、上記従来の圧力センサは、専ら圧力を検出するセンサ単体として使用されるものであり、例えば吸気温度を検出する温度センサ等その他のセンサと一体的にモジュール化されて使用されるものではなく、各々のセンサの配置をそれぞれ検討する必要があり、又、各々のセンサの組付け作業等が煩雑であった。さらに、温度センサ等がスロットルボディに直接取り付けられる場合は、スロットルボディの温度の影響を受け、吸気の温度を正確に検出できない虞があった。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、圧力センサ、温度センサ等を含む複数のセンサのモジュール化、低コスト化等を図りつつ、各々のセンサが高精度な検出を行えるセンサユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のセンサユニットは、吸気通路を開閉する弁体の上流側の吸気温度を検出する温度センサと、弁体の下流側の吸気圧力を検出する圧力センサと、温度センサ及び圧力センサを一体的に保持するケースと、ケースに設けられ検出される圧力を圧力センサに導く圧力導入通路とを備え、吸気通路を画定するエンジンの吸気管に装着されるセンサユニットであって、上記ケースは、弁体の上流側の吸気を温度センサの近傍から圧力導入通路に導くように形成された吸気導入通路を有する、構成となっている。
【0008】
この構成によれば、弁体よりも上流側の吸気が吸気導入通路から圧力導入通路に向けて流れ込む際に、その吸気が温度センサの近傍を流れるため、吸気管(例えば、スロットルボディ)そのものの熱の影響を抑制でき、吸気の温度を高精度に検出できる。また、弁体よりも上流側の吸気が吸気導入通路を通って圧力導入通路内に導かれるため、弁体よりも下流側の吸気通路からブローバイガス等が逆流して圧力導入通路内に侵入するのを防止でき、これにより圧力センサが汚染されるのを防止でき、吸気圧力を安定して高精度に検出できる。
また、圧力センサ及び温度センサが一体的にモジュール化されているため、従来のように各々のセンサを個別に取り扱う場合に比べて、管理コストを低減でき、取り扱いの煩雑さを解消でき、又、ケースに対して圧力導入通路及び吸気導入通路が形成されているため、従来のようにスロットルボディに通路を加工する場合に比べて、通路の形成が容易になり、低コスト化を達成できる。
【0009】
上記構成において、ケースは、外輪郭を画定するケース本体とケース本体に連結されたゴムパイプとを含み、吸気導入通路及び圧力導入通路は、ケース本体に一体的に形成された吸気導入パイプ及び圧力導入パイプとゴムパイプとにより画定されている、構成を採用できる。
この構成によれば、例えば樹脂材料により、ケース本体に一体的に型成形された吸気導入パイプ及び圧力導入パイプと、ゴム材料により型成形されたゴムパイプとを連結することで、吸気導入通路及び圧力導入通路を画定するため、通路のレイアウトの自由度が高まり、又、通路を容易に形成することができる。また、通路内の断面積に変化(例えば、後述のオリフィス)をもたせるような場合にも、型により容易に成形することができる。
【0010】
また、上記構成において、ケースは、外輪郭を画定するケース本体とケース本体に接合された通路形成部材とを含み、吸気導入通路及び圧力導入通路は、ケース本体と通路形成部材との接合により画定されている、構成を採用できる。
この構成によれば、例えば樹脂材料によりそれそれ予め形成された、ケース本体と通路形成部材とを接合することで、吸気導入通路及び圧力導入通路を画定するため、前述同様に、通路のレイアウトの自由度が高まり、又、通路を容易に形成することができる。また、通路内の断面積に変化(例えば、後述のオリフィス)をもたせるような場合にも、型により容易に成形することができる。
【0011】
上記構成において、吸気導入通路は、温度センサの少なくとも一部を、流れる吸気に曝すように形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、弁体の上流側の吸気が吸気導入通路から圧力導入通路に向けて流れ込む際に、温度センサの少なくとも一部が吸気に曝されるため、吸気管(例えば、スロットルボディ)そのものの熱の影響をさらに抑制でき、吸気の温度をより高精度に検出できる。
【0012】
上記構成において、温度センサは、その外周面が流れる吸気に曝されるように、吸気導入通路内に配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、弁体の上流側の吸気が吸気導入通路から圧力導入通路に向けて流れ込む際に、温度センサの外周面が吸気に曝されるため、吸気管(例えば、スロットルボディ)そのものの熱の影響をより一層抑制でき、吸気の温度をより一層高精度に検出できる。また、温度センサが吸気導入通路の通路面積を絞る役割をなして、上流側の吸気の圧力が圧力導入通路内の圧力に影響するのを防止することもできる。
【0013】
上記構成において、吸気導入通路には、所定の口径に絞られたオリフィスが設けられている、構成を採用できる。
この構成によれば、オリフィスの絞り口径を適宜選定することにより、上流側の吸気の圧力が圧力導入通路内の圧力に影響するのを確実に防止できる。すなわち、弁体より下流側の吸気通路内の圧力と圧力導入通路内の圧力センサ(検出部)に面する領域の圧力との間に圧力差が発生するのを防止でき、吸気の圧力を高精度に検出できる。
【0014】
上記構成において、圧力導入通路の導入口は、吸気管に装着された状態で、吸気管に形成された連通路よりも上流側に開口するように形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、ケースに形成される圧力導入通路の導入口が、吸気管(例えば、スロットルボディ)に形成される連通路と一直線上に開口するのではなく、上流側に偏倚した位置にて開口するため、弁体よりも下流側の吸気通路から圧力導入通路内にゴミ等が侵入するのをより効果的に防止できる。
【0015】
上記構成において、弁体の開度を検出する非接触式の角度センサを有し、温度センサ及び圧力センサは、吸気通路の伸長方向において、角度センサを挟むように配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、角度センサを跨ぐように吸気導入通路を画定する部材(例えば、ゴムパイプ)を配設することができ、三個のセンサを一体的に備えつつも、全体を集約化でき、センサユニット全体をコンパクトにすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係るセンサユニットの一実施形態を示す断面図である。この実施形態において、センサユニット1は、二輪車に搭載されるエンジンの吸気通路を画定する吸気管の一部をなすスロットルボディBに装着されている。
スロットルボディBは、図1に示すように、吸気通路B1を開閉する弁体V、弁体Vを回動自在に支持するシャフトS等を備え、弁体Vよりも上流側の壁面には嵌合孔B2が形成され、弁体Vよりも下流側の壁面には連通路B3が形成されている。尚、シャフトSは、モータ(不図示)等により回転駆動される。
【0017】
センサユニット1は、図1に示すように、外輪郭及び凹部10aを画定するケース本体10、凹部10a内に配置された回路基板20、回路基板20に実装された圧力サンサ30、回路基板20に接続されると共にケース本体10に一部が埋設された温度センサ40及び角度センサ50の一部をなすセンサ部51、ケース本体10に一体的に形成された圧力導入パイプ11及び吸気導入パイプ12、圧力導入パイプ11と吸気導入パイプ12とを連通させかつ圧力センサ30の検出部30aに接続されるゴムパイプ60、ケース本体10の凹部10a内に充填されたモールド樹脂材70等により形成されている。ここでは、ケース本体10、ゴムパイプ60等により、センサユニット1のケースが形成されている。
【0018】
ケース本体10は、図1に示すように、凹部10aを画定すると共に、凹部10aの開口方向に伸長する圧力導入パイプ11及び吸気導入パイプ12を画定するように、樹脂材料を用いて金型により成形されている。
圧力導入パイプ11は、図1に示すように、シール80を介してスロットルボディBの連通路B3に接続されて、弁体Vよりも下流側の吸気通路B1内における吸気の圧力を導く圧力導入通路11aを画定する。
【0019】
ここで、圧力導入通路11aの導入口11a´は、図1に示すようにスロットルボディBに装着された状態で、連通路B3よりも上流側の外壁面に対向して開口するように形成されている。すなわち、導入口11a´が連通路B3と一直線上に開口するのではなく上流側に偏倚した位置にて開口するため、弁体Vよりも下流側の吸気通路B1から圧力導入通路11a内にゴミ等が侵入するのを効果的に防止できる。
【0020】
吸気導入パイプ12は、図1に示すように、シール80を介してスロットルボディBの嵌合孔B2に嵌合されて、弁体Vよりも上流側の吸気通路B1内における吸気を導く吸気導入通路12aを画定する。また、吸気導入パイプ12には、吸気導入通路12aを所定の口径に絞るオリフィス12bが一体的に形成されている。オリフィス12bは、弁体Vよりも上流側の吸気通路B1内の圧力が圧力導入通路11a内の圧力に影響を及ぼすのを防止するものである。
【0021】
ゴムパイプ60は、ケース本体10への組付け(連結)後において、ケースの一部をなすものであり、図1に示すように、吸気導入パイプ12と圧力導入パイプ11とを連結(連通)して圧力導入通路及び吸気導入通路の一部をそれぞれ画定すると同時に、検出部30aを圧力導入通路11aに連通させる。
ここで、ゴムパイプ60は、弾性変形可能であるため、連結が容易に行える。また、吸気導入パイプ12及び圧力導入パイプ11に対して、別個の部材であるゴムパイプ60を連結して、吸気導入通路12a及び圧力導入通路11aの一部及び両通路を連通する通路を画定しているため、通路をレイアウトする際の自由度が高まり、又、通路を容易に形成することができ、さらに、オリフィス12b等も金型にて容易に成形できる。
【0022】
圧力センサ30は、検出される圧力をダイヤフラム等の受圧部に導く検出部(検出ポート)30aを有し、検出部30aはゴムパイプ60に接続されている。したがって、検出部30aには、連通路B3、圧力導入通路11a、及びゴムパイプ60により画定される通路(圧力導入通路)を介して、弁体Vよりも下流側の吸気通路B1内における吸気の圧力が導かれるようになっている。
【0023】
このように、吸気導入パイプ12及び圧力導入パイプ11並びに検出部30aが、ゴムパイプ60を介して連結(連通)されているため、弁体Vよりも上流側の吸気が吸気導入通路12aを通って圧力導入通路11a内に導かれ、弁体Vよりも下流側の吸気通路からブローバイガス等が逆流して圧力導入通路11a内に侵入するのを防止できる。これにより、圧力センサ30(検出部30a)が汚染されるのを防止でき、吸気圧力を安定して高精度に検出できる。
【0024】
温度センサ40は、図1に示すように、吸気の温度を検出する検出部40a、検出部40aから導出される配線40bにより形成されている。検出部40aは、吸気導入パイプ12の導入口12a´近傍に配置されて、その表面の一部が吸気通路B1及び吸気導入通路12a内に露出して、流れる吸気に曝されるようになっている。配線40bは、ケース本体10内に埋設されて回路基板20上の配線に接続されている。
したがって、弁体Vよりも上流側の吸気が吸気導入通路12a(導入口12a´)から圧力導入通路11aに向けて流れ込む際に、その吸気が温度センサ40(検出部40a)の表面に沿って流れるため、スロットルボディBの熱の影響を抑制でき、吸気の温度を高精度に検出できる。
【0025】
角度センサ50は、図1に示すように、ケース本体10に固定されたセンサ部51、シャフトSに固定された可動部52により形成されている。センサ部51は、ホール素子51a、磁束を通すステータ51b,51c等からなり、ケース本体10の成形時に一体的に埋設される。ホール素子51aの配線は、回路基板20上の配線に接続されている。可動部55は、マグネット55aが埋設されて円筒状に形成され、シャフトSと一体的に回動するようになっている。そして、可動部52がセンサ部51に対して相対的に回動することにより、弁体Vの開度を非接触式にて検出する。
【0026】
ここで、温度センサ40と圧力センサ30とは、吸気通路B1の伸長方向(吸気の流れ方向)において、角度センサ50を挟むように配置されているため、吸気導入通路12a及び圧力導入通路11aを連通するゴムパイプ60、すなわち、ゴムパイプ60により画定される吸気導入通路を、角度センサ50を跨ぐように配設することができる。したがって、三個のセンサ30,40,50を備えつつも、全体を集約化でき、センサユニット1をコンパクト化できる。
【0027】
また、センサユニット1が、圧力センサ30及び温度センサ40並びに角度センサ50(センサ部51)を一体的に保持するようにモジュール化されているため、従来のように各々のセンサを個別に取り扱う場合に比べて、管理コストを低減でき、取り扱いの煩雑さを解消できる。さらに、ケース(ケース本体10)に対して圧力導入通路11a及び吸気導入通路12aが形成されているため、従来のようにスロットルボディに通路を加工する場合に比べて、通路の形成が容易になり、低コスト化を達成できる。
【0028】
以上のように、この実施形態におけるセンサユニット1によれば、弁体Vよりも上流側の吸気が吸気導入通路12aから圧力導入通路11aに導かれるため、弁体Vよりも下流側の吸気通路B1から圧力導入通路11a内へブローバイガス等が逆流するのを防止できる。また、吸気導入通路12aにはオリフィス12bが設けられているため、上流側の吸気の圧力が圧力導入通路11a内の圧力に影響を及ぼすのを防止できる。さらに、導入口11a´が連通路B3よりも上流側に開口するため、圧力導入通路11a内へのゴミ等の侵入を効果的に防止できる。これにより、圧力センサ30は、吸気の圧力を高精度に検出できる。
また、温度センサ40(検出部40a)は、その表面の一部が吸気導入通路12aを流れる吸気に曝されるため、スロットルボディBからの熱伝達を抑制できる。これにより、温度センサ40は、吸気の温度を高精度に検出できる。
【0029】
図2及び図3(a),(b)は、本発明に係るセンサユニットの他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
このセンサユニット1´においては、図2及び図3に示すように、吸気導入パイプ12の先端部12cは、他の部分に比べて内径がより大きく形成され、4つの支持片12c´がその内壁から内側に突出するように形成されている。
そして、温度センサ40の検出部40aは、4つの支持片12c´に支持されて内壁面から離隔され、その外周面が流れる吸気に曝されるように、吸気導入通路12a内に配置されている。
【0030】
したがって、弁体Vの上流側の吸気が吸気導入通路12aから圧力導入通路11aに向けて流れ込む際に、温度センサ40(検出部40a)の外周面が吸気に曝されるため、スロットルボディBからの熱伝達が極力抑制されて、吸気の温度がより一層高精度に検出される。また、温度センサ40の検出部40aが吸気導入通路12aの通路面積を絞るように形成することで、上流側の吸気の圧力が圧力導入通路11a内の圧力に影響するのを防止できる。
【0031】
以上のように、この実施形態におけるセンサユニット1´によれば、前述同様に、吸気導入通路12aから流れ込む吸気により圧力導入通路11a内へブローバイガス等の逆流を防止でき、又、オリフィス12bにより上流側の吸気の圧力が圧力導入通路11a内の圧力に影響を及ぼすのを防止でき、さらに、導入口11a´が連通路B3よりも上流側に開口するためゴミ等の侵入を効果的に防止できる。これにより、圧力センサ30は、吸気の圧力を高精度に検出できる。
また、温度センサ40(検出部40a)は、その外周表面が吸気導入通路12aを流れる吸気に曝されるように吸気導入通路12a内に配置されているため、スロットルボディBからの熱伝達をより一層抑制できる。これにより、温度センサ40は、吸気の温度をより一層高精度に検出できる。
【0032】
図4は、本発明に係るセンサユニットのさらに他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。このセンサユニット1´´においては、図4に示すように、ケース本体10´には圧力導入パイプ13が形成され、又、ケース本体10´の一部に温度センサ40が埋設されており、検出部40aの一部が吸気通路B1内に露出して吸気に曝されるようになっている。
【0033】
圧力センサ30(検出部30a)は、凹部10a´の底壁10b´を向くように回路基板20´に実装されている。検出部30aには、カバー部材14及び圧力導入通路13aにより、弁体Vよりも下流側の吸気の圧力が導かれるようになっている。
【0034】
また、ケース本体10´には、別個の通路形成部材60´が、超音波溶着等により接合されて、その一部に形成された筒状部及びその一部と底壁10b´との協働により、吸気導入通路60a´を画定している。また、通路形成部材60´の筒状部には、オリフィス60b´が一体的に形成されている。
そして、この吸気導入通路60a´の導入口60a´´の近傍に、温度センサ40の検出部40aが配置されている。すなわち、ケース本体10´、通路形成部材60´等により、センサユニット1´´のケースが形成されている。
【0035】
したがって、弁体Vの上流側の吸気が、吸気導入通路60a´(導入口60a´´)から圧力導入通路13aに向けて流れ込む際に、温度センサ40(検出部40a)の近傍を流れるため、スロットルボディBから検出部40aへの熱伝達が抑制されて、吸気の温度が高精度に検出される。
【0036】
以上のように、この実施形態におけるセンサユニット1´´によれば、前述同様に、吸気導入通路60a´から流れ込む吸気により圧力導入通路13a内へのブローバイガス等の逆流を防止でき、又、オリフィス60b´により上流側の吸気の圧力が圧力導入通路13a内の圧力に影響を及ぼすのを防止でき、さらに、導入口13a´が連通路B3よりも上流側に開口するためゴミ等の侵入を効果的に防止できる。これにより、圧力センサ30は、吸気の圧力を高精度に検出できる。
【0037】
また、温度センサ40(検出部40a)は、流れる吸気に積極的に曝されるように吸気導入通路60a´の導入口60a´´の近傍に配置されているため、スロットルボディBからの熱伝達を抑制できる。これにより、温度センサ40は、吸気の温度を高精度に検出できる。
【0038】
上記実施形態においては、センサユニットを二輪車に搭載されるエンジンのスロットルボディBに装着した場合を示したが、これに限定されるものではなく、二輪車以外の車両に搭載されるエンジンに装着されてもよい。
また、上記実施形態においては、吸気導入通路を形成する部材として、ケース本体10に一体的に形成された吸気導入パイプ12、ゴムパイプ60、通路形成部材60´を示したが、これに限定されるものではなく、その他の形状及び構成をなす部材を連結して吸気導入通路を画定してもよい。
さらに、上記実施形態においては、複数のセンサとして、圧力センサ30及び温度センサ40の他に、角度センサ50を含む構成を示したが、これに限定されるものではなく、その他のセンサ含む構成において本発明を採用してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のセンサユニットによれば、温度センサ、圧力センサ、両センサを一体的に保持するケース、ケースに設けられた圧力導入通路を備え、ケースには、弁体の上流側の吸気を温度センサの近傍から圧力導入通路に導くように吸気導入通路が形成されていることにより、吸気が温度センサの近傍を流れて、吸気管(例えば、スロットルボディ)そのものの熱の影響を抑制でき、吸気の温度を高精度に検出できる。
また、吸気導入通路を通って圧力導入通路内に導かれる吸気により、ブローバイガス等の逆流を防止できるため、圧力センサが汚染されるのを防止でき、吸気圧力を安定して高精度に検出できる。
さらに、圧力センサ及び温度センサが一体的にモジュール化されているため、従来のように各々のセンサを個別に取り扱う場合に比べて、管理コストを低減でき、取り扱いの煩雑さを解消でき、又、ケースに対して圧力導入通路及び吸気導入通路を形成するため、従来のようにスロットルボディに通路を加工する場合に比べて、通路の形成が容易になり、低コスト化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサユニットの一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明に係るセンサユニットの他の実施形態を示す断面図である。
【図3】図2に示すセンサユニットの一部を拡大して示すものであり、(a)は温度センサを配置する領域の拡大断面図、(b)は(a)中のE1−E1における断面図である。
【図4】本発明に係るセンサユニットのさらに他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
B スロットルボディ(吸気管)
B1 吸気通路
B2 嵌合孔
B3 連通路
V 弁体
S シャフト
1,1´,1´´ センサユニット
10,10´ ケース本体(ケース)
10a 凹部
11,13 圧力導入パイプ
11a,13a 圧力導入通路
11a´,12a´,13a´ 導入口
12 吸気導入パイプ
12a,60a´ 吸気導入通路
12b,60b´ オリフィス
12c 先端部
12c´ 支持片
14 カバー部材
60a´´ 導入口
20,20´ 回路基板
30 圧力センサ
30a 検出部
40 温度センサ
40a 検出部
50 角度センサ
51 センサ部
52 可動部
60 ゴムパイプ(ケース)
60´ 通路形成部材(ケース)
70 モールド樹脂材
80 シール

Claims (8)

  1. 吸気通路を開閉する弁体の上流側の吸気温度を検出する温度センサと、前記弁体の下流側の吸気圧力を検出する圧力センサと、前記温度センサ及び圧力センサを一体的に保持するケースと、前記ケースに設けられ検出される圧力を前記圧力センサに導く圧力導入通路とを備え、前記吸気通路を画定するエンジンの吸気管に装着されるセンサユニットであって、
    前記ケースは、前記弁体の上流側の吸気を前記温度センサの近傍から前記圧力導入通路に導くように形成された吸気導入通路を有する、
    ことを特徴とするセンサユニット。
  2. 前記ケースは、外輪郭を画定するケース本体と、前記ケース本体に連結されたゴムパイプと、を含み、
    前記吸気導入通路及び圧力導入通路は、前記ケース本体に一体的に形成された吸気導入パイプ及び圧力導入パイプと前記ゴムパイプとにより画定されている、ことを特徴とする請求項1記載のセンサユニット。
  3. 前記ケースは、外輪郭を画定するケース本体と、前記ケース本体に接合された通路形成部材と、を含み、
    前記吸気導入通路及び圧力導入通路は、前記ケース本体と前記通路形成部材との接合により画定されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のセンサユニット。
  4. 前記吸気導入通路は、前記温度センサの少なくとも一部を、流れる吸気に曝すように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のセンサユニット。
  5. 前記温度センサは、その外周面が流れる吸気に曝されるように、前記吸気導入通路内に配置されている、
    ことを特徴とする請求項4記載のセンサユニット。
  6. 前記吸気導入通路には、所定の口径に絞られたオリフィスが設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載のセンサユニット。
  7. 前記圧力導入通路の導入口は、吸気管に装着された状態で、吸気管に形成された連通路よりも上流側に開口するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし6いずれかに記載のセンサユニット。
  8. 前記弁体の開度を検出する非接触式の角度センサを有し、
    前記温度センサ及び圧力センサは、吸気通路の伸長方向において、前記角度センサを挟むように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし7いずれかに記載のセンサユニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101498383B1 (ko) * 2013-10-17 2015-03-05 주식회사 현대케피코 내연기관용 센서 조립체와 그의 조립 방법
JP2015059799A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 アルプス電気株式会社 圧力検知装置およびこれを使用した吸気圧測定装置
JP7424922B2 (ja) 2020-06-19 2024-01-30 株式会社ミクニ エンジンのスロットル装置

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