JP2004307620A - 粘着テープ及びそれを用いたマスカー - Google Patents

粘着テープ及びそれを用いたマスカー Download PDF

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Katsuji Oimizu
生水勝次
Akira Yukimoto
昌 行本
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Mitsuru Sato
充 佐藤
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Abstract

【課題】粘着テープとくに車両もしくは建築の塗装用、シーリング用として好適に使用される、曲面や粗面、凹凸面への追従性が良く、耐水性、手切れ性に優れ、かつ剥がす際にテープ破断が少ない、塗料やシーリング材、マスキングフィルム等の合成材料と同様に廃棄することができる合成材料のみを使用したマスキングテープ及びそれを使用したマスカーを提供する
【解決手段】KES(Kawabata Evaluation System)測定による繊維流れ方向の表裏両サイドへの曲げ硬さの平均値が0.01gf・cm/cm〜0.4gf・cm/cmであり、繊維流れ方向と直交する方向の表裏両サイドへの曲げ硬さの平均値が0.01gf・cm/cm〜0.3gf・cm/cmの範囲にある合成繊維で構成された不織布基材を使用した粘着テープ、マスキングテープ及びそれを使用したマスカー。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の機械的特性を有する合成繊維で構成された不織布基材を使用した粘着テープに関し、とくに車両もしくは建築の塗装用、シーリング用として好適に使用される、曲面や粗面、凹凸面への追従性が良く、耐水性、手切れ性に優れ、かつ剥がす際にテープ破断が少ない、塗料やシーリング材、マスキングフィルム等の合成材料と同様に廃棄することができる、合成材料からなる不織布基材を使用したマスキングテープ及びそれを使用したマスカーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、粘着テープとくにマスキングテープの基材としては、木材パルプを主体とした和紙やクレープ紙などの紙基材が知られている。これら紙基材を使用したマスキングテープは、手で容易に切断することができる、所謂手切れ性が良好であることから、作業性を重視する車両や建築物の塗装用やシーリング用として幅広く使用されている。また、紙基材は厚みや繊維組成、含浸剤、背面塗工剤等を変えてやることにより、自由にその柔軟性を設定することができることから、曲面や粗面、凹凸面に追従性が良いものが多品種用意されている。
【0003】
しかしながら、このように追従性を重視した紙基材の粘着テープは、強度が不十分となり、施工後剥がす際にテープ破断しやすいという欠点を有している。このため、含浸剤や背面処理剤等での改善も試みられているが十分ではなく、耐水性、耐溶剤性の面でも問題が多い。また近年、廃棄の問題がクローズアップされており、粘着テープに付着した塗料、シーリング材やマスキングフィルムといった合成材料が該マスキングテープとともに処理され再生利用されるケースが増えつつある。このため、特にテープ体の多くの部分を占める支持体については塗料やシーリング材、マスキングフィルムといった合成材料と性質の近いものである必要があり、紙基材を使用したものでは同様に処理、再利用できないことから分別する作業が必要となり問題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、特定の機械的特性を有する合成繊維で構成された不織布基材を使用した粘着テープに関し、とくに車両もしくは建築の塗装用、シーリング用として好適に使用される、曲面や粗面、凹凸面への追従性が良く、耐水性、手切れ性に優れ、かつ剥がす際にテープ破断が少ない、塗料やシーリング材、マスキングフィルム等の合成材料と同様に廃棄することができる合成材料のみで構成された不織布基材を使用したマスキングテープ及びそれを使用したマスカーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
目的を達成するために、本発明では、粘着テープの基材として、曲げ強度が特定の範囲にある、塗料、シーリング材、マスキングフィルム等の合成材料と同様に廃棄できる合成繊維のみで構成された不織布基材を用いることにより、曲面や粗面、凹凸面への追従性、耐水性、施工後剥がす際のテープ破断が少ない性能、手切れ性の向上を図った。
本発明は、特定の機械的特性を有する合成繊維で構成された不織布基材を使用した粘着テープに関し、とくに車両もしくは建築の塗装用、シーリング用として好適に使用される、曲面や粗面、凹凸面への追従性が良く、耐水性、手切れ性に優れ、かつ剥がす際にテープ破断が少ない、塗料やシーリング材、マスキングフィルム等の合成材料と同様に廃棄することができるマスキングテープ及びそれを使用したマスカーを提供する。
すなわち、KES(Kawabata Evaluation System)測定による繊維流れ方向の表裏両サイドへの曲げ硬さの平均値が0.01gf・cm/cm〜0.4gf・cm/cmであり、繊維流れ方向と直交する方向の表裏両サイドへの曲げ硬さの平均値が0.01gf・cm/cm〜0.3gf・cm/cmの範囲にある、合成繊維で構成された不織布基材を使用したマスキングテープにより目的を達成できることが判明した。
【0006】
ここで、本発明の粘着テープとくにマスキングテープに用いる不織布基材の材料は、合成繊維である必要があり、ポリオレフィン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維等が挙げられるが、ポリオレフィン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリル系繊維が好ましく用いられ、とくにポリオレフィン系繊維が好ましく用いられる。
ポリオレフィン系繊維としては、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維が挙げられる。
さらに、用いる合成繊維において、ポリオレフィン繊維を50質量%以上含有することが、とくに本発明の実施態様として有利である。
使用される合成繊維の長さ、太さに特に制限はないが、繊維の平均長さは3mm以上のもの、合成繊維の平均太さは直径5μm〜15μm程度のものが好ましい。
不織布基材の厚みについても特に制限はないが、20μm〜100μm程度のものが好ましい。
【0007】
本発明の粘着テープとくにマスキングテープに用いる不織布基材は、繊維流れ方向の表裏両サイドへの曲げ硬さの平均値が0.01gf・cm/cm〜0.4gf・cm/cm、好ましくは0.03gf・cm/cm〜0.3gf・cm/cm、繊維流れ方向と直交する方向の表裏両サイドへの曲げ硬さの平均値が0.01gf・cm/cm〜0.3gf・cm/cm、好ましくは0.02gf・cm/cm〜0.2gf・cm/cmの範囲で選択される。
繊維流れ方向の表裏両サイドへの曲げ硬さの平均値が0.01gf・cm/cmに満たない場合強度が不足し、施工後剥がす際にテープ破断し易くなり、0.4gf・cm/cmを超える場合追従性、手切れ性が不十分となる。
繊維流れ方向と直交する方向の表裏両サイドへの曲げ硬さの平均値が0.01gf・cm/cmに満たない場合強度が不足し、施工後剥がす際にテープ破断し易くなり、0.3gf・cm/cmを超える場合追従性が不十分となる。
通常、繊維流れ方向とマスキングテープの長さ方向を一致させ、繊維流れ方向と直交する方向とマスキングテープの巾方向を一致させている。
なお、本発明の粘着テープとくにマスキングテープに用いる不織布基材の表裏両サイドへの曲げ硬さの測定に使用した計測機器は、カトーテック株式会社 KES−FB2 純曲げ試験機であり、測定条件は、温度20℃、湿度65%で行った。
KES測定とは川端李雄筆、繊維機械学会(繊維工学)、vol.26、No.10、P721〜P728(1973)に記載されているように、風合い計測のために設計された布試験システムKES−FBシリーズ(Kawabata Evaluation System for fabrics)の一部で布の曲げ特性を測定するものである。この曲げ特性測定機KES−FB2(カトーテック社製)は、試料全体を一定曲率で円弧状に曲げ、その曲率を等速で変化させることができ、それに伴う微少な曲げモーメントを検出し、曲げモーメントと曲率の関係を測定することができる。なお、最大曲率はK=±2.5cm−1、クランプ間隔(試料長)=1cm、曲げ変形速度は0.5cm /secである。
曲げかたさは、曲率K(cm )の増加に対する曲げモーメントM(g・cm/cm、単位長さ当りの値)の増分でM−K曲線の傾斜を示す。かかる曲げかたさは、K=0.5と1.5の間、および、K=−0.5と−1.5の間の2ヶ所で測定し、それぞれ表曲げ(表面が外側となるような曲げ)と裏曲げ(裏面が外側となるような曲げ)の勾配の平均値とする。
【0008】
不織布の製造方法としては特に制限はないが、乾式法、湿式法、スパンボンド法などに代表されるような、主にフリースとよばれる繊維の集積層を形成する方法や、ケミカルボンド法、サーマルボンド法、ポイントシール法、ニードルパンチ法、水流絡合法などに代表されるような、繊維同士を結合させる方法等が用いられる。
【0009】
本発明の粘着テープとくにマスキングテープに使用される不織布の坪量は、乾燥質量で10〜60g/m、好ましくは15〜40g/mである。基材の総坪量が10g/m以下の場合、基材の強度が十分でないため、施工後剥がす際にテープ破断しやすくなる。逆に、60g/mを超える場合、基材の強度は十分であるが、追従性、手切れ性が不十分となる。
【0010】
本発明の粘着テープとくにマスキングテープに用いる不織布基材には、通常のマスキングテープ用基材のように、含浸剤を含浸させることができる。
使用される含浸剤の材料に特に制限はなく、その使用形態にも特に制限はない。使用される材料としては、例えば天然ゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、イソブチレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合ゴム、ブタジエン−(メタ)アクリル酸共重合ゴム、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル共重合ゴム、(メタ)アクリル酸グラフト天然ゴム、(メタ)アクリル酸エステルグラフト天然ゴム、スチレングラフト天然ゴム、アクリロニトリルグラフト天然ゴム、合成イソプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合ゴム、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合ゴム、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合ゴム、エチレン−アクリロニトリル共重合ゴム、ポリエーテルウレタンゴム、ポリエステルウレタンゴム、シリコーンゴム、液状イソプレンゴム、液状ブタジエン、液状スチレン−ブタジエン共重合ゴム、液状アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、液状オキシプロピレンゴムなどの合成ゴム(合成エラストマー)や、セラック、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸エステル共重合体などの樹脂、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、ヒドロキシ(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン、N−アルキロール基やN−アルコキシアルキル基を有するモノマーよりなる群から選ばれた少なくとも2種以上の共重合樹脂などのが挙げられる。
また、含浸剤としてはこのほかにも、ハロゲン基、クロルスルホン基、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、エポキシ基などの官能基を有するエラストマーも使用される。具体的には、クロロブチルゴム、ブロモブチルゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、塩素化ポリエチレン、クロルスルホン化ポリエチレン、カルボキシル化アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、液状クロロプレンゴム、液状カルボキシル化ポリイソプレンゴム、液状カルボキシル化ポリブタジエン、液状ヒドロキシル化ポリイソプレン、液状ヒドロキシル化ポリブタジエンゴム、液状アミノ化ポリブタジエンゴムなどが挙げられる。
これら含浸剤は、ランダム体、ブロック体、グラフト体あるいはそれらの変成体の何れであってもよく、1種のみ用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。また、分子中に水素添加可能な不飽和の二重結合を有するものについては、その水素添加物も使用可能であるとともに、硫黄を含む加硫剤、無機加硫剤、樹脂加硫剤などの種々の加硫剤の他、オキシム類,ニトロソ化合物、ポリアミン、ポリエチレンイミン、有機ペルオキシドなどの架橋剤で架橋させてもよい。また、官能基を有するものについても、該官能基と反応することができる各種架橋剤、例えば、金属化合物、アミノ化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物などを併用して架橋させてもよい。架橋剤はそれぞれに応じて1種又は2種以上組み合わせて使用され、架橋を行うと主に耐溶剤性などが向上する。
含浸剤の含浸量は、通常、基材質量に対して、乾燥質量で10%〜200%、好ましくは20%〜150%とする。また、含浸剤には充填剤、顔料や紫外線吸収剤、老化防止剤を配合すると、紫外線や熱が遮断され、粘着剤層の劣化が防止されるので好ましい。
【0011】
含浸剤に使用される充填剤や顔料としては特に限定されないが、例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、二硫化モリブデン、けい酸アルミニウム、けい酸カルシウム、珪藻土、珪石粉、タルク、シリカ、ゼオライト、アルミナホワイト、グラファイト、酸化チタン、超微粒子酸化チタン、亜鉛華、黒色酸化鉄、雲母状酸化鉄、鉛白、ホワイトカーボン、モリブデンホワイト、カーボンブラック、リサージ、リトポン、バライト、カドミウム赤、カドミウム水銀赤、ベンガラ、モリブデン赤、鉛丹、黄鉛、カドミウム黄、バリウム黄、ストロンチウム黄、チタン黄、チタンブラック、酸化クロム緑、酸化コバルト、コバルト緑、コバルト・クロム緑、群青、紺青、コバルト青、セルリアン青、マンガン紫、コバルト紫などの無機系のものや、シェラック、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、フタロシアニンブルー、染色レーキなどの有機系のものなどが挙げられる。なお、これら充填剤や顔料は、通常0.01〜5μm程度の微粒子であるのが望ましい。これらは1種用いてもよいし、また2種以上組み合わせて用いてもよい。充填剤や顔料を配合する場合、その配合量は、粘着剤100質量部に対して、通常0.1〜250質量部の範囲で選択される。
【0012】
含浸剤に使用される紫外線防止剤としては特に限定されないが、例えばサリチル酸誘導体、ベンゾフェノン系のもの、ベンゾトリアゾール系のもの、シアノアクリレート系紫外線架橋剤などが挙げられる。サリチル酸誘導体としては、例えばサリチル酸フェニル、サリチル酸−P−オクチルフェニル、サリチル酸−P−第三ブチルフェニルなどが挙げられる。ベンゾフェノン系のものとしては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−スルホベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン・トリヒドレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシ)プロポキシベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニル)メタンなどが挙げられる。ベンゾトリアゾール系のものとしては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−第三ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三ブチル−5’−メチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−第三ブチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−n−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−n−第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−第三アミルフェニル)ベンゾトリアゾ―ル、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3”,4”,5”,6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]などが挙げられる。シアノアクリレート系紫外線架橋剤としては、例えば、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレートなどが挙げられる。これら紫外線防止剤は1種用いてもよいし、また2種以上組み合わせて用いてもよい。紫外線防止剤を配合する場合、その配合量は、粘着剤100質量部に対して、通常0.1〜5質量部の範囲で選択される。
【0013】
含浸剤に使用される老化防止剤としては特に限定されないが、例えば、ナフチルアミン系のもの、P−フェニレンジアミン系のもの、アミン混合物、その他アミン系のもの、キノリン系のもの、ヒドロキノン誘導体、モノフェノール系のもの、ビス,トリス,ポリフェノール系のもの、チオビスフェノール系のもの、ヒンダードフェノール系のもの、亜リン酸エステル系のものなどが挙げられる。これら老化防止剤は1種用いてもよいし、また2種以上組み合わせて用いてもよい。老化防止剤を配合する場合、その配合量は、粘着剤100質量部に対して、通常0.05〜5質量部の範囲で選択される。
【0014】
本発明の粘着テープとくにマスキングテープに適用できる粘着剤は、従来の粘着剤すべて用いることができ、通常は溶剤(水を含む)に溶解、あるいは分散させて用いられるが、その使用形態にも特に制限はない。例えば粘着剤の種類としてはゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤などがある。
本発明で用いるゴム系粘着剤に使用されるベースエラストマーとしては、特に制限はなく、例えば天然ゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、イソブチレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合ゴム、メタクリル酸メチルグラフト天然ゴム、スチレングラフト天然ゴム、アクリロニトリルグラフト天然ゴム、合成イソプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合ゴム、エチレン−アクリル酸エステル共重合ゴム、エチレン−アクリトニトリル共重合ゴム、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル共重合ゴム、ポリエーテルウレタンゴム、ポリエステルウレタンゴム、液状イソプレンゴム、液状ブタジエン、液状スチレン−ブタジエン共重合ゴム、液状アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、液状オキシプロピレンゴムなどを挙げられる。
本発明で用いるアクリル系粘着剤としては、特に制限はないが、例えば(A)アルキル基の炭素数が4〜12のアクリル酸アルキルエステル及び/又はアルキル基の炭素数が4〜18のメタクリル酸アルキルエステル85〜98.9質量%、(B)アクリロニトリル及び/又はメタクリロニトリル1〜10質量%、(C)α,β−不飽和カルボン酸0.1〜5質量%から成るモノマー混合物か、あるいは該モノマー混合物100質量部に対し40質量部を超えない量のこれら成分と共重合可能なモノマーを配合して成るモノマー混合物を重合して得られるポリマー等を用いることができる。
本発明の粘着テープとくにマスキングテープに使用される粘着剤には、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、含浸剤に使用されるような充填剤、顔料、紫外線防止剤、老化防止剤や公知の粘着性付与樹脂、可塑剤など各種添加剤を含有させることができる。
【0015】
粘着剤に添加される粘着性付与樹脂としては特に限定されないが、例えばテルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、フェノール系樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、ロジン系樹脂、変性ロジン系樹脂、脂肪族合成石油系樹脂、芳香族合成石油系樹脂、脂環族合成石油系樹脂、クマロン−インデン樹脂、キシレン樹脂、スチレン系樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂等、可塑剤としては特に限定されないが、例えばプロセスオイル、液状ポリブタジエン、液状ポリイソブチレン、液状ポリイソプレン、液状テルペン系樹脂、液状テルペンフェノール系樹脂、液状ロジン系樹脂、液状石油系樹脂、液状シリコーン系樹脂、液状クマロン−インデン樹脂、液状キシレン樹脂、液状スチレン樹脂、流動パラフィン、塩化パラフィン、パラフィンワックス、エチレンとα−オレフィンのコオリゴマー、ホワイトオイル、ペトロラタム、石油スルホン酸塩、ギルソナイト、石油アスファルト、フタル酸エステル誘導体、イソフタル酸誘導体、テトラヒドロフタル酸誘導体、アジピン酸誘導体、アゼライン酸誘導体、セバシン酸誘導体、ドデカン−2−酸誘導体、マレイン酸誘導体、フマル酸誘導体、トリメリット酸誘導体、クエン酸誘導体、イタコン酸誘導体、オレイン酸誘導体、リシノール酸誘導体、ステアリン酸誘導体、その他脂肪酸誘導体、スルホン酸誘導体、リン酸誘導体、グルタール酸誘導体、その他のモノエステル系可塑剤、グリコール誘導体、グリセリン誘導体、パラフィン誘導体、エポキシ誘導体、重合形可塑剤、動植物油脂系可塑剤などが挙げられる。これら成分の中で、分子中に水素添加可能な不飽和の二重結合を有するものについては、その水素添加品も使用可能であるとともに、官能基を有するものについては該官能基と反応することができる各種架橋剤、例えば、金属化合物、アミノ化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物などを併用して架橋させてもよい。架橋剤はそれぞれに応じて1種又は2種、粘着付与剤は1種のみ用いて粘着付与剤は1種のみ用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
粘着付与樹脂、可塑剤を配合する場合、その配合量は、ベースポリマー100質量部に対して、通常5〜100質量部の範囲で選択される。
【0016】
粘着剤の不織布基材への塗工方法としては通常用いられる方法、例えば、グラビアコータ法、ロールコータ法、リバースコータ法、ドクターブレード法、バーコータ法、コンマコータ法、ファウンテンダイコータ法、リップコータ法、ナイフコータ法などが挙げられる。これらのうち好ましいものはグラビアコータ法、コンマコータ法、リップコータ法である。粘着剤が溶剤(水を含む)に溶解、あるいは分散させて用いられる場合、塗工後は熱風または(近)赤外線、高周波などのエネルギーにより加熱して溶媒あるいは分散媒の乾燥を行う。粘着剤の乾燥塗工厚さは、通常5〜250μm、好ましくは10〜100μmである。
【0017】
また、粘着剤には周知の方法により粘着剤層中に気泡を含有させてもよい。気泡を含有させる方法としては特に制限はなく、公知の方法、例えばアゾ系、スルホニルヒドラジド系、ニトロソ系、無機系などの、それ自身が熱分解や化学反応を起こして気体を発生する発泡剤を含有させる方法、熱発泡性あるいは熱膨張性のマイクロカプセルを含有させる方法などの化学的方法や、乾燥の際、溶媒あるいは分散媒を急激に揮発させることにより生成する気泡をそのまま含有させる方法、塗工前に感圧接着剤配合液を急激に攪拌することにより機械的に泡を形成させる方法などの物理的方法が挙げられる。気泡を含有させることにより柔軟性が向上するとともに、表層が粗面となることから、低接着でありながら十分なタックを有する、いわゆる接着性と再剥離性のバランスのとれた粘着テープとなる。
【0018】
本発明の粘着テープとくにマスキングテープに用いる不織布基材には支持体の強度を向上させたり、支持体と粘着剤あるいは剥離剤との接着を十分なものにする目的の他、粘着剤あるいは剥離剤の必要以上の支持体への吸収を防ぐ目的で、粘着剤層側の支持体の片面にアンダーコート剤の層や粘着剤層側とは反対側の支持体の背面に背面処理剤の層を設けてもよい。
【0019】
アンダーコート剤としては特に限定されないが、例えば天然ゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、イソブチレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合ゴム、メタクリル酸メチルグラフト天然ゴム、スチレングラフト天然ゴム、アクリロニトリルグラフト天然ゴム、合成イソプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合ゴム、エチレン−アクリル酸エステル共重合ゴム、エチレン−アクリトニトリル共重合ゴム、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル共重合ゴム、ポリエーテルウレタンゴム、ポリエステルウレタンゴム、液状イソプレンゴム、液状ブタジエン、液状スチレン−ブタジエン共重合ゴム、液状アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、液状オキシプロピレンゴムなどのエラストマーや、セラック、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸エステル共重合体などの樹脂、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、ヒドロキシ(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、スチレン、N−アルキロール基、N−アルコキシアルキル基を有する重合性単量体よりなる群から選ばれた少なくとも2種以上の共重合樹脂、官能基を有するエラストマー(クロロブチルゴム、ブロモブチルゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、塩素化ポリエチレン、クロルスルホン化ポリエチレン、カルボキシル化アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、液状クロロプレンゴム、液状カルボキシル化ポリイソプレンゴム、液状カルボキシル化ポリブタジエン、液状ヒドロキシル化ポリイソプレン、液状ヒドロキシル化ポリブタジエンゴム、液状アミノ化ポリブタジエンゴム)などが挙げられる。
これらのアンダーコート剤は1種用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。また、成分中に水素添加可能な不飽和の二重結合を有するものについては、その水素添加品も使用可能であるとともに、硫黄を含む加硫剤、無機加硫剤、樹脂加硫剤など種々の加硫剤の他、オキシム類、ニトロソ化合物、ポリアミン、ポリエチレンイミン、有機ペルオキシドなどの架橋剤を併用して架橋させてもよい。成分中に官能基を有するものについても、該官能基と反応することができる各種架橋剤、例えば、金属化合物、アミノ化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物などを併用することにより架橋させてもよい。アンダーコート剤には必要に応じて含浸剤に使用されるような、充填剤、顔料、老化防止剤、紫外線防止剤など、公知の各種添加剤を含有させてもよい。
アンダーコート剤の塗布量は、乾燥質量で通常0.3〜40g/m、好ましくは1〜20g/mの範囲で選ばれる。
【0020】
背面処理剤としては特に限定されないが、例えば、ブタジエンゴム、ブタジエン−(メタ)アクリル酸共重合ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン共重合ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン共重合ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合ゴム、エチレン−アクリル酸エステル共重合ゴム、エチレン−アクリロニトリル共重合ゴムなどのエラストマー、セラック、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸エステル共重合体などの樹脂の他、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、ヒドロキシ(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、スチレン、N−アルキロール基、N−アルコキシアルキル基を有する重合性単量体よりなる群から選ばれた少なくとも2種以上の共重合樹脂などが挙げられる。
これらの背面処理剤は1種用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。また、成分中に水素添加可能な不飽和の二重結合を有するものについては、その水素添加品も使用可能であるとともに、硫黄を含む加硫剤、無機加硫剤、樹脂加硫剤など種々の加硫剤の他、オキシム類、ニトロソ化合物、ポリアミン、ポリエチレンイミン、有機ペルオキシドなどの架橋剤を併用して架橋させてもよい。 成分中に官能基を有するものについても、該官能基と反応することができる各種架橋剤、例えば、金属化合物、アミノ化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物などを併用することにより架橋させてもよい。背面処理剤には必要に応じて含浸剤に使用されるような、充填剤、顔料、老化防止剤、紫外線防止剤など、公知の各種添加剤を含有させてもよい。
背面処理剤の塗布量は、乾燥質量で通常0.3〜40g/m、好ましくは1〜20g/mの範囲で選ばれる。
【0021】
本発明の粘着テープとくにマスキングテープは、ロール状に巻回した巻回物の剥離あるいは展開をスムーズにする目的で、支持体背面に直接または背面処理剤の層を介して、剥離剤層を設けてもよい。剥離剤としては例えば、以下に示すものが挙げられる。
1)アルキルペンダント系剥離剤
(a)ステアリルアクリレートとアクリル酸、アクリロニトリルまたは酢酸ビニルの共重合物
(b)ステアリルアクリルアミドとアクリル酸またはアクリロニトリルの共重合物
(c)ステアリルビニルエーテルとアクリル酸、無水マレイン酸またはアクリロニトリルの共重合物
(d)セルロースまたはポリビニルアルコールと塩化ステアロイルとの反応生成物
(e)ポリビニルアルコール、部分アセタール化ポリビニルアルコール、セルロース誘導体、ポリエステルなどの活性水素をもつ共重合体をステアリルイソシアネートなどの脂肪族イソシアネートで変性したもの
2)縮合ワックス系剥離剤
(a)ベヘニルアミノプロピルアミンまたはα−モノステアレートとジカルボン酸またはポリイソシアネート化合物との反応性成物であるポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン
(b)長鎖アルキルワーナー錯塩
(c)シェラックワックス
3)ポリエチレンイミン誘導体
(a)ポリ(N−ステアロイルエチレンイミン)
(b)ポリエチレンイミンと脂肪族イソシアネート、例えば、C1837NCOとの反応生成物であるアルキル尿素誘導体
これらの剥離剤は1種用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。また、成分中に官能基を有するものについては、該官能基と反応することができる各種架橋剤、例えば、金属化合物、アミノ化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物などを併用することにより架橋させてもよい。
剥離剤の塗布量は、通常0.01〜10g/m、好ましくは0.1〜1g/mの範囲で選択される。
【0022】
本発明の粘着テープとくにマスキングテープは通常、ロール状あるいは円筒状の巻回物である支持体を巻戻しながら供給し、その片面に上記粘着剤を常法で塗被し、粘着剤層を内側に巻き込むように適当な芯材を中にして巻回することによって得られる巻回物の形状で提供されるが、ロール状ないしシート状の剥離紙を台紙として用いることによって、例えば予め1辺を100mm〜1,000mm程度の適宜長さに設定したマスキングシート、あるいは文字や図形を描くためのカッティングシートの形状で提供してもよい。
マスカーに係る塗装用養生材では、マスキングテープを用いて、マスキングテープの粘着面の長尺方向片側縁を養生シート材の側縁に沿って貼着して、全体をロール状に巻回したものとする。この塗装用養生材の概略を図1に示す。
通常、養生用あるいは塗装用粘着テープは、被塗装面の保護の為、紙、フィルムなどのシート状養生材を組み合わせて使用されるが、使用現場にて養生材をマスキングテープで貼り付けていく方法では作業効率が悪くなる。したがって、予めマスキングテープ1の粘着面の長尺片側側縁を養生シート材2の側縁に沿って貼着し、全体をロール上に巻回しておけば、被塗装養生面に沿って展開するだけで良いので、作業効率が格段に高まる。
なお、養生シート材2を折り込んでおき、ロール状に巻回した養生材の長さを短縮することにしてもよい。例えば、養生シート材2としてポリエチレンフィルムを用い、マスキングテープ1と平行に前記養生シート材2を2つないし4つに折り畳んだまま全体をロール状に巻回しておけば、養生材の長さが格段に短くなり、包装・運搬などの取扱いに便利である。また、マスキングテープ1を巻回した部分と養生シート材2を巻回した部分の巻径がほぼ等しくなるので、商品として取扱い性が一層向上する利点も得られる。
【0023】
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
[実施例1]
(基材の調整の一例)
平均長さ5mm、平均太さ7μmの二軸延伸したポリエチレン繊維を湿式抄紙法にて抄紙し、加熱処理することにより乾燥質量が25g/m、厚み70μmの100%ポリエチレン不織布基材を得た。
この基材に、乾燥質量で15g/mになるようにエチレン−酢酸ビニル共重合体の水系エマルジョン溶液を含浸処理した。
(粘着剤の調整の一例)
攪拌装置、還流冷却管、温度計及び滴下ロートを備えた反応器に水160gとエレミノールJS−2(商品名、三洋化成工業社製反応性乳化剤)1.25gとを仕込み、60℃に昇温した。
次いで、攪拌しながら、過硫酸アンモニウムの10%水溶液12gを加えた後、アクリル酸10%、アクリル酸2−エチルヘキシル465g、アクリロニトリル25g、エレミノールJS−2(商品名、三洋化成工業社製反応性乳化剤)11.25g及び水215gからなるモノマーエマルジョンを滴下ロートから4時間かけて滴下し、乳化重合させた。この間、重合温度は60℃に保ち、滴下終了後65℃〜75℃で熟成反応を3.5時間行った。反応後、反応液を30℃に放冷し、25%アンモニア水5.5gと、フォアマスターAP(商品名、サンノプコ社製消泡剤)0.18gとを添加し、不揮発分54.5質量%、粘度3500mPa・s、pH7.5の水性エマルション粘着剤を得た。
(基材への塗布の一例)
これを乾燥後の塗膜の厚さが30μmになるように前記の不織布基材上に塗布し、乾燥したのち、10mm×150mmの矩形状に切断して、試験片を作製した。
【0024】
試験片を粗面追従性、手切れ性の2項目に亘ってテストした。
(1)粗面追従性:被着体にはリシン塗装面を使用し、温度23℃、湿度65%条件下で被着体に完全に追従させるように貼り付けた時の貼り付け易さ(追従し易さ)を測定者が判断し、次の基準で判定した。
〇:良い
△:普通
×:悪い
(2)手切れ性:試験片の基材流れ方向と交差する方向に手で裂いた時の裂き易さを測定者が判断し、次の基準で判定した。
〇:良い
△:普通
×:悪い
実施例1の試験片は、粗面追従性、手切れ性の2項目に亘ってテストした結果、粗面追従性○、手切れ性○の結果を得た。
【0025】
[実施例2〜5]
表1に示す不織布基材を使用した以外は実施例1と同様にして試験片を作成した。
[比較例1]
表1に示す不織布基材を用いた以外は実施例1と同様にして試験片を作製した。
【表1】
Figure 2004307620
%:質量%
曲げかたさ:KES−FB2(カトーテック株式会社)を使用し、温度20℃、湿度60%の条件下で測定(標準測定)したもの(gf・cm/cm)
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装用養生材の概略図である。
【符号の説明】
1 マスキングテープ
2 養生シート材

Claims (5)

  1. KES(Kawabata Evaluation System)測定による繊維流れ方向の表裏両サイドへの曲げ硬さの平均値が0.01gf・cm/cm〜0.4gf・cm/cmであり、繊維流れ方向と直交する方向の表裏両サイドへの曲げ硬さの平均値が0.01gf・cm/cm〜0.3gf・cm/cmの範囲にある合成繊維で構成された不織布基材を使用した粘着テープ。
  2. 合成繊維がポリオレフィン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維からなる群より選ばれる1種又は2種以上で構成されたことを特徴とする請求項1記載の不織布基材を使用した粘着テープ。
  3. 合成繊維がポリオレフィン繊維を50質量%以上含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載した粘着テープ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかひとつに記載した粘着テープを塗装用またはシーリング用に使用されるマスキングテープとして用いること。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかひとつに記載した粘着テープを用いて、粘着テープの粘着面の長尺方向片側側縁を養生シート材の側縁に沿って貼着して、全体をロール状に巻回してなるマスカー。
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