JP2004306646A - ハイブリッド車両 - Google Patents

ハイブリッド車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2004306646A
JP2004306646A JP2003099119A JP2003099119A JP2004306646A JP 2004306646 A JP2004306646 A JP 2004306646A JP 2003099119 A JP2003099119 A JP 2003099119A JP 2003099119 A JP2003099119 A JP 2003099119A JP 2004306646 A JP2004306646 A JP 2004306646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
reverse
motor
shaft
counter shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003099119A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Fujioka
征人 藤岡
Daiji Maruyama
大司 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2003099119A priority Critical patent/JP2004306646A/ja
Publication of JP2004306646A publication Critical patent/JP2004306646A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/02Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H3/08Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts
    • F16H3/087Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears
    • F16H3/089Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears all of the meshing gears being supported by a pair of parallel shafts, one being the input shaft and the other the output shaft, there being no countershaft involved

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】モータの駆動力をリバースカウンタシャフトのリバースギヤに入力するマニュアルトランスミッションを備えたハイブリッド車両において、後進変速段を確立するためのクラッチ機構を適切に配置してマニュアルトランスミッションの軸方向寸法の大型化を回避する。
【解決手段】マニュアルトランスミッションTは、エンジンEに接続されたメインシャフトMSと、駆動輪Wに接続されたカウンタシャフトCSと、メインシャフトMSに連動して回転するリバース第1ギヤ49およびカウンタシャフトCSに連動して回転するリバース第2ギヤ50を相対回転可能に支持するリバースカウンタシャフトRCSと、リバース第1ギヤ49およびリバース第2ギヤ50を結合してリバース変速段を確立するシンクロ機構53とを備えており、モータMの駆動力はモータ出力ギヤ54からリバース第2ギヤ50に入力される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンおよびモータの駆動力をマニュアルトランスミッションを介して駆動輪に伝達可能なハイブリッド車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
下記特許文献には、エンジンおよびモータの駆動力をマニュアルトランスミッションを介して駆動輪に伝達可能なハイブリッド車両において、リバースアイドルシャフト(本発明のリバースカウンタシャフト)に設けられて一体に回転する2個のリバースアイドルギヤを、エンジンに接続されたカウンタシャフト(本発明のメインシャフト)に相対回転自在に設けたリバースギヤと、駆動輪に接続されたメインシャフト(本発明のカウンタシャフト)に固設したリバースギヤとにそれぞれ噛合させ、カウンタシャフトに設けたリバースギヤをシンクロメッシュ機構で該カウンタシャフトに結合することで後進変速段を確立するものが記載されている。モータの駆動力はリバースアイドルシャフトに設けた一方のリバースアイドルギヤに入力され、そこからカウンタシャフトおよびメインシャフトを経て駆動輪に伝達される。
【0003】
【特許文献】
特開平11−122711号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものは、メインシャフト(本発明のカウンタシャフト)に相対回転自在に設けたリバースギヤをシンクロメッシュ機構で該メインシャフト(本発明のカウンタシャフト)に結合して後進変速段を確立するので、メインシャフト(本発明のカウンタシャフト)の長さが前記シンクロメッシュ機構の分だけ長くなってしまい、マニュアルトランスミッションの軸方向寸法が大型化する問題があった。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、モータの駆動力をリバースカウンタシャフトのリバースギヤに入力するマニュアルトランスミッションを備えたハイブリッド車両において、後進変速段を確立するためのクラッチ機構を適切に配置してマニュアルトランスミッションの軸方向寸法の大型化を回避することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンおよびモータの駆動力をマニュアルトランスミッションを介して駆動輪に伝達可能なハイブリッド車両において、マニュアルトランスミッションは、エンジンに接続されたメインシャフトと、駆動輪に接続されたカウンタシャフトと、メインシャフトに連動して回転するリバース第1ギヤおよびカウンタシャフトに連動して回転するリバース第2ギヤを相対回転可能に支持するリバースカウンタシャフトと、リバース第1ギヤおよびリバース第2ギヤを結合してリバース変速段を確立する第1クラッチ機構とを備え、モータの駆動力を前記リバース第2ギヤに入力可能としたことを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0007】
上記構成によれば、モータの駆動力をカウンタシャフトを介して駆動輪に伝達する動力伝達経路にリバース第2ギヤを介在させたので、特別の減速用ギヤを設けることなくリバース第2ギヤを減速用ギヤとして利用することで、部品点数、コストおよび重量を削減することができ、しかもカウンタシャフト上に特別の減速用ギヤを設ける必要がなくなってマニュアルトランスミッションの軸方向寸法を小型化することができる。またカウンタシャフトに比べて短いリバースカウンタシャフトにリバース変速段を確立するための第1クラッチ機構を設けたので、マニュアルトランスミッションの軸方向寸法の大型化を回避することができる。
【0008】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、モータおよびカウンタシャフト間の動力伝達経路に第2クラッチ機構を配置したことを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0009】
上記構成によれば、モータおよびカウンタシャフト間の動力伝達経路に配置した第2クラッチ機構を係合解除することで、駆動輪の回転がカウンタシャフトを介してモータに逆伝達されなくなるので、モータおよびカウンタシャフト間の動力伝達経路の減速比を大きく設定しても高速走行時のモータの耐久性に悪影響が及ぶことがなく、しかもエンジンによる走行時にモータの引きずりを防止して燃料消費量の削減を図ることができる。
【0010】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、モータの駆動力を出力するモータ出力軸をメインシャフトおよびリバースカウンタシャフトよりも下方に配置したことを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0011】
上記構成によれば、モータの駆動力を出力するモータ出力軸をメインシャフトおよびリバースカウンタシャフトよりも下方に配置したので、メインシャフトおよびリバースカウンタシャフトを潤滑したオイルでモータ出力軸を潤滑することが可能なり、潤滑系の構造を簡素化することができる。
【0012】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、ミッションケースの一部をモータケースの一部に共用したことを特徴とするハイブリッド車両が提案される。
【0013】
上記構成によれば、ミッションケースの一部をモータケースの一部に共用したので、部品点数の削減を図ることができる。
【0014】
尚、実施例のフロントカバー12aは本発明のモータケースに対応し、実施例の第4シンクロメッシュ機構53は本発明の第1クラッチ機構に対応し、実施例の第5シンクロメッシュ機構56は本発明の第2クラッチ機構に対応する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0016】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図1はハイブリッド車両用のマニュアルトランスミッションの縦断面図(図5の1−1線断面図)、図2は図1のA部拡大図、図3は図1のB部拡大図、図4は図1のC部拡大図、図5は図1の5−5線断面図、図6はマニュアルトランスミッションのスケルトン図である。
【0017】
ハイブリッド車両用のマニュアルトランスミッションTは、右側の第1ケーシング11および左側の第2ケーシング12を車体前後方向に延びる割り面で結合したミッションケース13を備えており、第1ケーシング11の右側面の開口部11aにエンジンEが結合される。第1、第2ケーシング11,12には、ボールベアリング14,15を介してメインシャフトMSが支持されるとともに、ローラベアリング16およびボールベアリング17を介してカウンタシャフトCSが支持され、更にメインシャフトMSおよびカウンタシャフトCSよりも短いリバースカウンタシャフトRCSが支持される。メインシャフトMSの右端はクラッチCを介してエンジンEのクランクシャフト18に接続される。
【0018】
モータMは本体ケーシング19と、その前面に結合されたフロントカバー12aと、その後面に結合されたリヤカバー20とを備えており、フロントカバー12aは第2ケーシング12と一体に形成される。このように、モータMのケーシングの一部をミッションケース13と一体に形成することで、部品点数の削減を図ることができる。モータ出力軸MOSは第1、第2ケーシング11,12にボールベアリング21,22を介して支持されており、そのモータ出力軸MOSに固定されたロータ23が本体ケーシング19の内周面に固定されたステータ24に対向する。
【0019】
メインシャフトMSには、メイン1速ギヤ25、メイン2速ギヤ26およびメインリバースギヤ27が固設され、メイン3速ギヤ28、メイン4速ギヤ29、メイン5速ギヤ30およびメイン6速ギヤ31がそれぞれニードルベアリング32〜35を介して相対回転自在に支持される。またカウンタシャフトCSには、カウンタ1速ギヤ36およびカウンタ2速ギヤ37がそれぞれニードルベアリング38,39を介して相対回転自在に支持され、カウンタ3速ギヤ40、カウンタ4速ギヤ41、カウンタ5速ギヤ42、カウンタ6速ギヤ43、カウンタリバースギヤ44およびファイナルドライブギヤ45が固設される。
【0020】
メイン1速ギヤ25、メイン2速ギヤ26、メイン3速ギヤ28、メイン4速ギヤ29、メイン5速ギヤ30およびメイン6速ギヤ31は、それぞれカウンタ1速ギヤ36、カウンタ2速ギヤ37、カウンタ3速ギヤ40、カウンタ4速ギヤ41、カウンタ5速ギヤ42およびカウンタ6速ギヤ43に噛合する。カウンタ1速ギヤ36およびカウンタ2速ギヤ37は第1シンクロメッシュ機構46を介してカウンタシャフトCSに選択的に結合可能であり、メイン3速ギヤ28およびメイン4速ギヤ29は第2シンクロメッシュ機構47を介してメインシャフトMSに選択的に結合可能であり、メイン5速ギヤ30およびメイン6速ギヤ31は第3シンクロメッシュ機構48を介してメインシャフトMSに選択的に結合可能である。
【0021】
リバースカウンタシャフトRCSには、リバース第1ギヤ49およびリバース第2ギヤ50がそれぞれニードルベアリング51,52を介して相対回転自在に支持されており、リバース第1ギヤ49はメインリバースギヤ27に常時噛合し、リバース第2ギヤ50はカウンタリバースギヤ44に常時噛合する。リバース第1ギヤ49およびリバース第2ギヤ50は第4シンクロメッシュ機構53を介して相互に結合可能である。
【0022】
モータ出力軸MOSには、リバース第2ギヤ50に常時噛合するモータ出力ギヤ54がニードルベアリング55を介して相対回転自在に支持されており、このモータ出力ギヤ54は第5シンクロメッシュ機構56を介してモータ出力軸MOSに結合可能である。
【0023】
尚、本実施例のマニュアルトランスミッションTはオートマチック作動するものであり、クラッチCおよび第1〜第5シンクロメッシュ機構46,47,48,53,56は、ドライバーによるマニュアル操作ではなくアクチュエータによるオートマチック操作で作動するようになっている。
【0024】
ディファレンシャルギヤDのディファレンシャルケース57が第1ケーシング11および第2ケーシング12にボールベアリング58,59を介して支持されており、ディファレンシャルケース57に設けたファイナルドリブンギヤ60がカウンタシャフトCSのファイナルドライブギヤ45に噛合する。ディファレンシャルケース57に設けたピニオンシャフト61に2個のディファレンシャルピニオン62,62が回転自在に支持されており、これらのディファレンシャルピニオン62,62に2個のディファレンシャルサイドギヤ63,63が噛合する。各々のディファレンシャルサイドギヤ63,63に結合されてディファレンシャルケース57に相対回転自在に支持された左右の車軸64,64が、左右の駆動輪W,Wにそれぞれ接続される。
【0025】
図5はマニュアルトランスミッションTの第2ケーシング12を第1ケーシング11との割り面の近傍において切断した断面図であって、エンジンEに接続されたメインシャフトMSの前下方にリバースカウンタシャフトRCSが配置され、その前下方にモータ出力軸MOSが配置される。またメインシャフトMSの後下方にカウンタシャフトCSが配置され、その後下方にディファレンシャルギヤDが配置される。第2ケーシング12の下部には、その前壁からカウンタシャフトCSの下方まで延びるS字状の隔壁12bが設けられており、その隔壁12bの前部にモータ出力軸MOSおよびモータ出力ギヤ54の下方を囲むようにオイル溜まり65が形成される。
【0026】
図1および図2から明らかなように、リバースカウンタシャフトRCSの左端から左側に延びる第2ケーシング12の前面に左右方向に延びるリブ12cが形成されており、そのリブ12cの右端はリバースカウンタシャフトRCSの内部を貫通するオイル通路66の左端に臨んでいる。
【0027】
次に、上記マニュアルトランスミッションTの作用を説明する。
【0028】
エンジンEによる前進走行を行うとき、第5シンクロメッシュ機構56によりモータ出力ギヤ54をモータ出力軸MOSから切り離して駆動力がモータMに逆伝達されないようにするとともに、第4シンクロメッシュ機構53によりリバース第1ギヤ49およびリバース第2ギヤ50の結合を解除しておく。
【0029】
第1シンクロメッシュ機構46でカウンタ1速ギヤ36をカウンタシャフトCSに結合すると1速変速段が確立し、エンジンEにクラッチCを介して接続されたメインシャフトMSの回転は、メイン1速ギヤ25、カウンタ1速ギヤ36、カウンタシャフトCS、ファイナルドライブギヤ45、ファイナルドリブンギヤ60、ディファレンシャルギヤDおよび車軸64,64を介して駆動輪W,Wに伝達される。第1シンクロメッシュ機構46でカウンタ2速ギヤ37をカウンタシャフトCSに結合すると2速変速段が確立し、メインシャフトMSの回転は、メイン2速ギヤ26からカウンタ2速ギヤ37に伝達されて駆動輪W,Wが駆動される。
【0030】
第2シンクロメッシュ機構47でメイン3速ギヤ28をメインシャフトMSに結合すると3速変速段が確立し、メインシャフトMSの回転は、メイン3速ギヤ28からカウンタ3速ギヤ40に伝達されて駆動輪W,Wが駆動される。第2シンクロメッシュ機構47でメイン4速ギヤ29をメインシャフトMSに結合すると4速変速段が確立し、メインシャフトMSの回転は、メイン4速ギヤ29からカウンタ4速ギヤ41に伝達されて駆動輪W,Wが駆動される。第3シンクロメッシュ機構48でメイン5速ギヤ30をメインシャフトMSに結合すると5速変速段が確立し、メインシャフトMSの回転は、メイン5速ギヤ30からカウンタ5速ギヤ42に伝達されて駆動輪W,Wが駆動される。第3シンクロメッシュ機構48でメイン6速ギヤ31をメインシャフトMSに結合すると6速変速段が確立し、メインシャフトMSの回転は、メイン6速ギヤ31からカウンタ6速ギヤ43に伝達されて駆動輪W,Wが駆動される。
【0031】
尚、駆動輪W,Wに接続されたカウンタシャフトCSの回転は、カウンタリバースギヤ44およびリバース第2ギヤ50を介してモータ出力ギヤ54に常時伝達されるが、第5シンクロメッシュ機構56によりモータ出力ギヤ54をモータ出力軸MOSから切り離すことで、高速走行時にモータMが外力で強制的に高速回転させられて耐久性が低下したり、モータMのフリクションによりエンジンEの燃料消費量が増加したりするのを防止することができる。
【0032】
但し、車両の減速時であり、かつモータMが外力で過回転になる虞のない場合には、第5シンクロメッシュ機構56によりモータ出力ギヤ54をモータ出力軸MOSに結合することで、モータMをジェネレータとして機能させて回生制動を行うことができる。
【0033】
エンジンEによる後進走行を行うとき、第4シンクロメッシュ機構53でリバース第1ギヤ49およびリバース第2ギヤ50を一体に結合して後進変速段を確立する。その結果、エンジンEにクラッチCを介して接続されたメインシャフトMSの回転は、メインリバースギヤ27、リバース第1ギヤ49、リバース第2ギヤ50、カウンタリバースギヤ44、カウンタシャフトCS、ファイナルドライブギヤ45、ファイナルドリブンギヤ60、ディファレンシャルギヤDおよび車軸64,64を介して駆動輪W,Wに伝達される。
【0034】
上述したエンジンEによる前進走行中あるいは後進走行中に、第5シンクロメッシュ機構56でモータ出力ギヤ54をモータ出力軸MOSに結合した状態でモータMを駆動すると、モータMの駆動力をモータ出力ギヤ54、リバース第2ギヤ50およびカウンタリバースギヤ44を介してカウンタシャフトCSに伝達することで、エンジンEの駆動力をモータMの駆動力でアシストすることができる。但し、前進走行中であるか後進走行中であるかに応じてモータMの駆動方向は逆になる。
【0035】
エンジンEの駆動力を使用せずにモータMの駆動力だけで車両を前進走行あるいは後進走行させる場合には、第5シンクロメッシュ機構56でモータ出力ギヤ54をモータ出力軸MOSに結合し、かつ第4シンクロメッシュ機構53でリバース第1ギヤ49およびリバース第2ギヤ50の結合を解除した状態でモータMを正転あるいは逆転駆動する。これにより、モータMの駆動力がモータ出力ギヤ54、リバース第2ギヤ50およびカウンタリバースギヤ44、カウンタシャフトCS、ファイナルドライブギヤ45、ファイナルドリブンギヤ60、ディファレンシャルギヤDおよび車軸64,64を介して駆動輪W,Wに伝達される。
【0036】
モータMの駆動力を駆動輪W,Wに伝達する際に、モータ出力軸MOSに結合されたモータ出力ギヤ54の回転を第2リバースギヤ50を介してカウンタシャフトCSに伝達するので、モータMからカウンタシャフトCSへの駆動力の伝達経路の減速比を既存の第2リバースギヤ50およびカウンタリバースギヤ44を利用して稼ぐことができ、カウンタシャフトCS上に特別の減速用ギヤを設ける必要がなくして部品点数を削減するとともに、カウンタシャフトCSの長さが増加するのを防止してマニュアルトランスミッションTの軸方向寸法を小型化することができる。しかもカウンタシャフトCSに比べて短いリバースカウンタシャフトRCSにリバース変速段を確立するための第4シンクロメッシュ機構53を設けたので、カウンタシャフトCS上にシンクロメッシュ機構を配置する場合に比べてマニュアルトランスミッションTの軸方向寸法を小型化することができる。
【0037】
ミッションケース13の内部で最も低い位置にあるファイナルドリブンギヤ60が図5の矢印a方向に掻き上げたオイルは図示せぬオイル供給部に集められ、そこからメインシャフトMSおよびカウンタシャフトCSの内部を軸方向に貫通するオイル通路67,68に供給されたオイルは、オイル孔67a…,68a…から遠心力で径方向外側に噴出し、メインシャフトMSおよびカウンタシャフトCSの周囲に配置されたギヤ群、ニードルベアリング群、第1〜第3シンクロメッシュ機構46〜48等を潤滑する。
【0038】
メインシャフトMSおよびカウンタシャフトCSのオイル孔67a…,68a…から噴出したオイルの一部は、第2ケーシング12の壁面に沿って流下してリブ12cに案内され、図2に矢印bで示すように、リバースカウンタシャフトRCSの内部を軸方向に貫通するオイル通路66に流入する。そしてオイル通路66からオイル孔66a…を経て径方向外側に噴出したオイルはニードルベアリング51,52、リバース第1ギヤ49、リバース第2ギヤ50および第4シンクロメッシュ機構53を潤滑する。
【0039】
メインシャフトMS、カウンタシャフトCSおよびリバースカウンタシャフトRCSのオイル孔67a…,67b…,66a…から噴出したオイルは第2ケーシング12の隔壁12b上のオイル溜まり65に溜められ、そこからモータ出力ギヤ54により掻き上げられたオイルは図示せぬオイル供給部に集められ、そこからモータ出力軸MOSの内部を軸方向に貫通するオイル通路69に供給されたオイルは、オイル孔69a…から遠心力で径方向外側に噴出し、モータ出力軸MOSの周囲に配置されたモータ出力ギヤ54、ニードルベアリング55および第5シンクロメッシュ機構56を潤滑する。
【0040】
このように、モータ出力軸MOSをメインシャフトMSおよびリバースカウンタシャフトRCSよりも下方に配置したので、メインシャフトMSおよびリバースカウンタシャフトRCSの周囲を潤滑したオイルでモータ出力軸MOSの周囲を潤滑することが可能なり、潤滑系の構造を簡素化することができる。
【0041】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0042】
例えば、実施例のマニュアルトランスミッションTはアクチュエータによりオートマチック作動するものであるが、ドライバーによりマニュアル作動するものであっても良い。
【0043】
また本発明の第1、第2クラッチ機構は、シンクロメッシュ機能を備えていないものであっても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、モータの駆動力をカウンタシャフトを介して駆動輪に伝達する動力伝達経路にリバース第2ギヤを介在させたので、特別の減速用ギヤを設けることなくリバース第2ギヤを減速用ギヤとして利用することで、部品点数、コストおよび重量を削減することができ、しかもカウンタシャフト上に特別の減速用ギヤを設ける必要がなくなってマニュアルトランスミッションの軸方向寸法を小型化することができる。またカウンタシャフトに比べて短いリバースカウンタシャフトにリバース変速段を確立するための第1クラッチ機構を設けたので、マニュアルトランスミッションの軸方向寸法の大型化を回避することができる。
【0045】
また請求項2に記載された発明によれば、モータおよびカウンタシャフト間の動力伝達経路に配置した第2クラッチ機構を係合解除することで、駆動輪の回転がカウンタシャフトを介してモータに逆伝達されなくなるので、モータおよびカウンタシャフト間の動力伝達経路の減速比を大きく設定しても高速走行時のモータの耐久性に悪影響が及ぶことがなく、しかもエンジンによる走行時にモータの引きずりを防止して燃料消費量の削減を図ることができる。
【0046】
また請求項3に記載された発明によれば、モータの駆動力を出力するモータ出力軸をメインシャフトおよびリバースカウンタシャフトよりも下方に配置したので、メインシャフトおよびリバースカウンタシャフトを潤滑したオイルでモータ出力軸を潤滑することが可能なり、潤滑系の構造を簡素化することができる。
【0047】
また請求項4に記載された発明によれば、ミッションケースの一部をモータケースの一部に共用したので、部品点数の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド車両用のマニュアルトランスミッションの縦断面図(図5の1−1線断面図)
【図2】図1のA部拡大図
【図3】図1のB部拡大図
【図4】図1のC部拡大図
【図5】図1の5−5線断面図
【図6】マニュアルトランスミッションのスケルトン図
【符号の説明】
CS カウンタシャフト
E エンジン
M モータ
MOS モータ出力軸
MS メインシャフト
RCS リバースカウンタシャフト
T マニュアルトランスミッション
W 駆動輪
12a フロントカバー(モータケース)
13 ミッションケース
49 リバース第1ギヤ
50 リバース第2ギヤ
53 第4シンクロメッシュ機構(第1クラッチ機構)
56 第5シンクロメッシュ機構(第2クラッチ機構)

Claims (4)

  1. エンジン(E)およびモータ(M)の駆動力をマニュアルトランスミッション(T)を介して駆動輪(W)に伝達可能なハイブリッド車両において、
    マニュアルトランスミッション(T)は、エンジン(E)に接続されたメインシャフト(MS)と、駆動輪(W)に接続されたカウンタシャフト(CS)と、メインシャフト(MS)に連動して回転するリバース第1ギヤ(49)およびカウンタシャフト(CS)に連動して回転するリバース第2ギヤ(50)を相対回転可能に支持するリバースカウンタシャフト(RCS)と、リバース第1ギヤ(49)およびリバース第2ギヤ(50)を結合してリバース変速段を確立する第1クラッチ機構(53)とを備え、モータ(M)の駆動力を前記リバース第2ギヤ(50)に入力可能としたことを特徴とするハイブリッド車両。
  2. モータ(M)およびカウンタシャフト(CS)間の動力伝達経路に第2クラッチ機構(56)を配置したことを特徴とする、請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. モータ(M)の駆動力を出力するモータ出力軸(MOS)をメインシャフト(MS)およびリバースカウンタシャフト(RCS)よりも下方に配置したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のハイブリッド車両。
  4. ミッションケース(13)の一部をモータケース(12a)の一部に共用したことを特徴とする、請求項〜請求項3の何れか1項に記載のハイブリッド車両。
JP2003099119A 2003-04-02 2003-04-02 ハイブリッド車両 Pending JP2004306646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003099119A JP2004306646A (ja) 2003-04-02 2003-04-02 ハイブリッド車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003099119A JP2004306646A (ja) 2003-04-02 2003-04-02 ハイブリッド車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004306646A true JP2004306646A (ja) 2004-11-04

Family

ID=33463672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003099119A Pending JP2004306646A (ja) 2003-04-02 2003-04-02 ハイブリッド車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004306646A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1676991A2 (en) 2004-12-28 2006-07-05 HONDA MOTOR CO., Ltd. Plant temperature control system
US7467562B2 (en) 2005-03-31 2008-12-23 Honda Motor Co., Ltd. Vehicular transmission
WO2009050922A1 (ja) * 2007-10-19 2009-04-23 Aisin Aw Co., Ltd. ハイブリッド駆動装置
JP2010100215A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Toyota Motor Corp 車両の駆動装置
WO2012161045A1 (ja) * 2011-05-25 2012-11-29 アイシン・エーアイ株式会社 手動変速機
DE112010005791T5 (de) 2010-08-04 2013-05-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fahrzeugantriebsvorrichtung
JP2013147048A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Gkn Driveline Japan Ltd 駆動装置
CN103796907A (zh) * 2011-09-12 2014-05-14 本田技研工业株式会社 车辆用顶盖结构
CN106337905A (zh) * 2016-10-27 2017-01-18 浙江吉利控股集团有限公司 一种用于混合动力车辆的变速器装置
EP3636959A1 (en) * 2018-10-09 2020-04-15 Mazda Motor Corporation Vehicle transmission, powertrain, and vehicle
CN111347865A (zh) * 2018-12-21 2020-06-30 铃木株式会社 混合动力车辆用驱动装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7305819B2 (en) 2004-12-28 2007-12-11 Honda Motor Co., Ltd. Plant temperature control system
EP1676991A2 (en) 2004-12-28 2006-07-05 HONDA MOTOR CO., Ltd. Plant temperature control system
US7467562B2 (en) 2005-03-31 2008-12-23 Honda Motor Co., Ltd. Vehicular transmission
WO2009050922A1 (ja) * 2007-10-19 2009-04-23 Aisin Aw Co., Ltd. ハイブリッド駆動装置
JP2009101729A (ja) * 2007-10-19 2009-05-14 Aisin Aw Co Ltd ハイブリッド駆動装置
US7975571B2 (en) 2007-10-19 2011-07-12 Aisin Aw Co., Ltd. Hybrid drive device
JP2010100215A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Toyota Motor Corp 車両の駆動装置
US8690726B2 (en) 2010-08-04 2014-04-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle drive device
DE112010005791B8 (de) * 2010-08-04 2015-09-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fahrzeugantriebsvorrichtung
DE112010005791T5 (de) 2010-08-04 2013-05-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fahrzeugantriebsvorrichtung
DE112010005791B4 (de) * 2010-08-04 2015-07-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fahrzeugantriebsvorrichtung
US9267573B2 (en) 2011-05-25 2016-02-23 Aisin Ai Co., Ltd. Manual transmission
JP2012246935A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Aisin Ai Co Ltd 手動変速機
WO2012161045A1 (ja) * 2011-05-25 2012-11-29 アイシン・エーアイ株式会社 手動変速機
CN103796907A (zh) * 2011-09-12 2014-05-14 本田技研工业株式会社 车辆用顶盖结构
JP2013147048A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Gkn Driveline Japan Ltd 駆動装置
CN106337905A (zh) * 2016-10-27 2017-01-18 浙江吉利控股集团有限公司 一种用于混合动力车辆的变速器装置
EP3636959A1 (en) * 2018-10-09 2020-04-15 Mazda Motor Corporation Vehicle transmission, powertrain, and vehicle
CN111347865A (zh) * 2018-12-21 2020-06-30 铃木株式会社 混合动力车辆用驱动装置
CN111347865B (zh) * 2018-12-21 2024-01-23 铃木株式会社 混合动力车辆用驱动装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6367694B2 (ja) ハイブリッド車両用変速装置
JP6457787B2 (ja) ハイブリッド車両用変速装置
JP4226610B2 (ja) ハイブリッド車両
TWI275720B (en) Structure of lubricating differential apparatus
JPWO2013076878A1 (ja) 車両用電動駆動装置
JP2010070188A (ja) 車両用のハイブリッド駆動機構
JP2005106266A (ja) 車両用駆動装置
JP2008546593A (ja) ハイブリッドギアボックス
JP2007534553A (ja) ハイブリッド動力装置とその操作方法
JP2018105419A (ja) ハイブリッド車両の潤滑構造
JP6542779B2 (ja) ハイブリッド推進及び関連する制御技術を有する自動車用変速装置
JP2004306646A (ja) ハイブリッド車両
JP2005059787A (ja) ハイブリッド車両
JP4701587B2 (ja) 電動式駆動装置
JP2017193320A (ja) 自動車用駆動装置
JP2005001466A (ja) ハイブリッド車両
JP4167840B2 (ja) 四輪駆動用手動変速機
JP2017197107A (ja) 自動車用駆動装置
JP2006036165A (ja) ハイブリッド車両におけるパーキング装置
JP2011037296A (ja) 車両用駆動装置の構成方法
JP2006166491A (ja) インナーロータ型回転電機
JP6302294B2 (ja) 車両用駆動装置
JP4390673B2 (ja) トラクタの変速装置
JP4464512B2 (ja) 作業車両の変速装置
JP7017390B2 (ja) 動力伝達装置