JP2004305728A - 酸化型毛髪染色剤の塗布のための塗布用具 - Google Patents

Abstract

【課題】より長い時間に内に繰り返し少量ずつ取り出すことができる酸化型毛髪染色剤の塗布用具を提供すること。
【解決手段】液状の染料を収容するための第一の室２および、酸化剤を収容するための第二の室３が設けられている。製品放出部４は、染料ならびに酸化剤の供給のために使用される。室２、３についてそれぞれ一つの製品放出口５、６がある。この両方の製品放出口５、６は、製品放出部４中に互いに並んで通じており、それによって塗布用具１の外でだけ、特に毛髪において反応性の染料が作られる。製品放出口５、６内に、塗布性を向上させるために、特にフェルト、スポンジ状の材料、剛毛または織物でできたそれぞれ一つの液体透過性の挿入物７、８を設けることが好ましい。
【選択図】 図１

Description

本出願の対象は、二つの室を有したヒトの頭髪への酸化型毛髪染色剤の塗布のための塗布用具（アプリケータ）であって、この際、第一の室が染料を収容するために、第二の室が酸化剤を収容するために使用され、しかも、染料および酸化剤の両方を供給するためにある製品放出部が設けられているものである。

このような塗布用具は、二成分容器として種々の形態で公知である。酸化剤としては、過酸化物溶液が使用される。染料および酸化剤は、互いに分けて塗布用具の中に貯蔵される。塗布用具を使用する直前に、室を分けている栓を押し出すことによって、両成分は混合され、それによって活性になる。この混合により反応性の染料が生じ、それは塗布用具の製品放出口を通して染めるべき毛髪上に放出される。そのような塗布用具は、ＤＥ１９８１２６６０Ａ１に記載されている。

この公知の塗布用具は、塗布用具の活性化のあと、全部の反応性の染料一定の比較的短い時間内に使用されねばならないという欠点を有している。その後では、それはもはや使えない。一部の量の取り出しも不可能である。一房の髪を染める場合のようにいつも少量の染料しか要らない場合は、まさにこの塗布用具はあまり適当ではない。

本発明は、前記の方法の塗布用具をさらに発展させ、より長い時間内に繰り返し少量ずつ取り出すことができるようにするという課題に基づく。

この課題は、請求項１の特徴的な部分によって解決される。そのために、塗布用具には室につきそれぞれ一つの製品放出口が設けられており、この両方の製品放出口は製品放出部に互いに並んで通じている。

本発明の塗布用具は、繰り返しての少量ずつの取り出しのために、より長い時間内にも適しているという長所を有する。

両方の並列する製品放出口は、両方の成分である毛髪染色剤と過酸化物溶液が塗布用具の外でだけ互いに接触するようになっている。このように製品放出部で提供された成分は、例えば髪房の染めに使用できる。この場合、製品は成分相互の均等な混合と髪房に沿った均一な製品の配分を達成するために、手で摺りこまれる。

毛髪染色剤は過酸化物溶液との接触によって初めて活性になるので、塗布用具の中にある成分は比較的長時間、そこで安定なままである。塗布用具の少量ずつの更なる取出しによってはじめて、酸化性の毛髪染色剤と酸化剤から成る反応性の混合物は再び製品放出部に用意される。

提案される塗布用具のもう一つの有利な形態は、請求項２ないし１０に記載される。

両方の製品放出口には、それぞれ液体を透過する特にフェルト、スポンジ状材料、剛毛または織物から成る挿入物（Ｅｉｎｓａｔｚ）が設けられているので（請求項２）、この挿入物を通して両方の成分の均等な放出が相互に一定の容積比で行われる。それぞれの挿入物が、その透過性について、それを貫流する成分の粘度に合っている場合には、これはさらに良く達成される。髪の房上に直接製品を塗布するには、請求項３に記載されるようにして、製品放出口の上に挿入物が１ないし１０ｍｍ突き出ていることが好ましい。こうすると、突き出た挿入物が髪房への製品の塗布に使用できる。

中心に配置された製品放出口が円形の断面を有し、それが外側の環状に形作られた製品放出口で同心円状に取り囲まれている場合（請求項４）、内側の製品放出口から放出される成分は、常に外側の製品放出口の成分のあとに髪の房に塗布され、塗布用具のどの方向とも同様に誘導され、その長軸のまわりのどの角度位置にも保持される。製品放出口のこの配置のためには、円環状の断面を有した第二の室に囲まれた円筒状の第一の室が幾何学的に適している。

輸送の間に他の成分による一方の成分の濡れを防ぐことができる別に用意された室、一方の室を交換できるように作ることが提案される（請求項６）。こうすると、一杯に詰まった室は互いに別々に用意できる。別の塗布用具に交換できる室を挿入することにより、機能的な塗布用具が更に得られる。第一の室が製品放出口の中にある挿入物と一緒に塗布用具に挿入できる場合には、技術的に確実に実現し、コスト的に有利な形態が請求項７によって達成される。こうして、いろいろな毛髪染色剤が提供でき、選択に応じて塗布用具内に押し込まれる。

この場合、第一の室は塗布用具の底の開口を通じて塗布用具中に押し込まれ、ワンタッチで第一の室の塗布用具での目的の位置を達成できる(請求項８）。別に用意された室は、他のものと全く同様に、一つの室を有する塗布用具だけが蓋を有する。この別の室の蓋は、さらに挿入の前に取り外される。

請求項９に記載されるように、製品放出部を覆うためにカバー膜が設けられており、この場合カバー膜は室の内壁と液密に結合され、特に溶接されているので、成分の乾燥も、両方の製品放出口の境界での成分の意図しない混合も避けられる。

それぞれ一つのカバー膜がそれぞれ一つの製品放出口のカバーのために或る場合(請求項１０）、別々に提供された室が同じ方法で乾燥に対して保護される。

下記に、本発明は実施例を示す図面によってさらに詳しく説明される。すなわち、
図１は、酸化性毛髪染色剤の収容のための内側の室、過酸化物溶液の収容のための外側の環状の室を有し、室の製品放出口にそれぞれフェルトを有し、保護キャップを有する毛染めのための塗布用具の形態の一つの型の垂直断面図であり、
図２は、保護キャップなしの図１の対象の上面図であり、
図３は、内側の室がフェルトと一緒に交換できる塗布用具の形態の更に別の型の垂直断面図であり、
図４は、更に両方の製品放出口の上にカバー膜を有する図２の対象の上面図であり、
図５は、カバー膜で製品放出口が閉鎖された挿入物付きの室の垂直断面図であり、
図６は、その唯一の室が頭部をカバー膜で閉鎖され、図５の対象の受け入れのためにある塗布用具の垂直断面図を示す。

酸化性毛髪染色剤をヒトの頭髪に塗布するための塗布用具１は、二つの室２、３を有し、ここに第一の室２は酸化性染料の収容のために、第二の室３は過酸化物溶液の収容のために設けられている（図１、図２）。製品放出部４は、染料ならびに、過酸化物溶液として使用される酸化剤を供給するために設けられている。室２、３についてそれぞれ一つの製品放出口５、６が設けられている。この両方の製品放出口５、６は、製品放出部４に互いに並んで直接通じている。

製品放出口５、６の中には、それぞれフェルト製の液体透過性の挿入物７、８が入っている。この挿入物７、８は、正確にはそれぞれ約１ｍｍだけ製品放出口５、６の上に突出している。

中心にある製品放出口５は、円形の断面を有し、それは外側に環状に作られた製品放出口６で同心円状に囲まれている。それに似たものとして、円環状の断面を有する第二の室３に囲まれた円柱状の第一の室２が存在している。

台底（Ｓｔａｎｄｆｕｓｓ）９は、塗布用具１の安全なスタンドの役目をする。保護キャップ１０を外した後、突き出した挿入物７，８を有する満たされた塗布用具１を、染めるべき髪の房の上で動かす。この場合、この髪の房は、毛髪染色剤の入った挿入物７だけでなく、過酸化物の入った挿入物８でも濡らされ、その結果、髪房の上で全体として一つの反応性の毛染剤が塗布される。こうして、髪房への連続的な処理によって、均一な髪房の染色が達成できる。しかしまた、髪の房のサンプルを得る目的で、髪の房の不均一な、例えば限定された染色も可能である。そのためには、塗布用具１で例えば髪の房の上にそれぞれ等間隔で塗布して、染められていない場所のあとに交互にそれぞれ染められた場所または染められた髪房の部分を得る。

もう一つの実施例（図３）では、内側の室２が交換可能なように作られており、製品放出口５の中にある挿入物７と一緒に塗布用具１に挿入できる。一方で満たされた第二の室３だけを有する塗布用具１と、他方で満たされた第一の室２とを別々に移送した後、使用の直前に塗布用具１の底１２にある開口１１に、第一の室２を挿入する。この際、止め具１３は、第一の室２の目的の位置への到達のために設けられている。

図４の実施例では、製品放出口のカバーのためのカバー膜１８があり、このカバー膜１８は室２，３の内壁１４、１５と二つの環状の溶接継ぎ目１６、１７で液密に接合されており、室２、３の中の製品の乾燥を防いでいる。カバー膜１８についた舌片部（Ｌａｓｃｈｅ）１９は、カバー膜１８を掴みやすくして、最初の使用の前にこれを取り外しやすくする。

図５および６の実施例では、それぞれ一つのカバー膜１８がそれぞれ、一つの室２、３の製品放出口５，６を覆うために設けられている。室２の内壁１５（図５）は、唯一の周囲に巡らされた溶接継ぎ目１６でカバー膜１８と結合しているが、室３の内壁１４は、図６の対象では、二つの相互に同心円状に走る環状の溶接継ぎ目１６、１７の上にカバー膜１８で溶接されている。両方のカバー膜１８を取り去ったあと、図５の対象は図６の対象に挿入されて、機能を発揮し得る塗布用具となる。

酸化性毛髪染色剤の収容のための内側の室、過酸化物溶液の収容のための外側の環状の室を有し、室の製品放出口にそれぞれフェルトを有し、保護キャップを有する毛染めのための塗布用具の形態の一つの型の垂直断面図である。 保護キャップを有しない図１の対象の上面図である。 内側の室がフェルトと一緒に交換可能な塗布用具の形態の更に別の型の垂直断面図である。 さらに両方の製品放出口の上にカバー膜を有する図２の対象の上面図である。 カバー膜で製品放出口が閉鎖された挿入物付きの室の垂直断面図である。 その唯一の室が頭部をカバー膜で閉鎖され、図５の対象の受け入れのためにある塗布用具の垂直断面図である。

符号の説明

１ 塗布用具
２、３ 室
４ 製品放出部
５、６ 製品放出口
７、８ 挿入物
９ 台底
１０ 保護キャップ
１１ 開口
１２ 底
１３ 止め具
１４、１５ 内壁
１６、１７ 溶接継ぎ目
１８ カバー膜
１９ 舌片部

Claims (10)

1. 二つの室（２、３）を有した、ヒトの頭髪上に酸化性の毛髪染色剤を塗布するための塗布用具（１）であって、この際、前記第一の室（２）が染料を収容するために設けられ、前記第二の室（３）が酸化剤を収容するために設けられ、しかも前記染料ならびに前記酸化剤を取り出すための製品放出部（４）が設けられているものにおいて、前記室（２、３）につきそれぞれ一つの製品放出口（５、６）が設けられており、これら両方の製品放出口（５、６）が互いに並んで前記製品放出部（４）に通じていることを特徴とする、ヒトの頭髪への酸化性毛髪染色剤塗布用具。
2. 前記製品放出口（５、６）内に、特にフェルト、スポンジ状の材料、剛毛または織物でできたそれぞれ一つの液体透過性の挿入物（７、８）が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の塗布用具。
3. 前記挿入物（７、８）が、前記製品放出口（５、６）の上に、好ましくは１ないし１０ｍｍだけ突き出ていることを特徴とする請求項２に記載の塗布用具。
4. 中心に位置する製品放出口（５）が円形の断面を有し、外側の環状に作られた製品放出口（６）で同心円状に囲まれていることを特徴とする請求項１、請求項２または請求項３に記載の塗布用具。
5. 円筒形の第一の室（２）が設けられており、当該室が円形の断面を有した第二の室（３）で囲まれていることを特徴とする請求項４に記載の塗布用具。
6. 前記室（２）が交換可能であることを特徴とする請求項１ないし５のいずれか１項に記載の塗布用具。
7. 前記第一の室（２）が、その製品放出口（５）内にある挿入物（７）と一緒に塗布用具（１）に挿入できることを特徴とする請求項５および請求項６に記載の塗布用具。
8. 前記第一の室（２）が、前記塗布用具（１）の底（１２）にある開口（１１）を通して塗布用具（１）に挿入できること、および前記第一の室（２）を目的の位置に到達させるための止め具（１３）が塗布用具（１）に設けられていることを特徴とする請求項７に記載の塗布用具。
9. 前記製品放出部（４）を覆うためカバー膜（１８） が設けられていること、および前記カバー膜（１８）が前記室（２、３）の内壁（１４、１５）と液密に接合され、特に溶接されていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれか１項に記載の塗布用具。
10. 前記製品放出口（５、６）をそれぞれ覆うために、カバー膜（１８）がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項６ないし８のいずれか１項に記載の塗布用具。

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