JP2004305166A - モーアブレード駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】同期障害による草刈ブレード相互の干渉による副次的な損傷を招くことなく、過大負荷に対応することができるモーアブレード駆動装置を提供する。
【解決手段】旋回領域が互いに重なる草刈ブレード7…を取付けた複数のブレード軸5,6の回転を同期させる同期部4と、上記複数のブレード軸5,6を駆動する動力を伝動する伝動部4とを備えて構成され、上記伝動部4には複数のブレード軸5,6の駆動動力を集中して受ける単一の動力入力部3を形成し、この動力入力3部には同期部4を含む複数のブレード軸5,6側の負荷強度を越える過大動力の伝動を制限して所定範囲内で動力を伝動する伝動制限手段14を介設する。
【選択図】 図4
【解決手段】旋回領域が互いに重なる草刈ブレード7…を取付けた複数のブレード軸5,6の回転を同期させる同期部4と、上記複数のブレード軸5,6を駆動する動力を伝動する伝動部4とを備えて構成され、上記伝動部4には複数のブレード軸5,6の駆動動力を集中して受ける単一の動力入力部3を形成し、この動力入力3部には同期部4を含む複数のブレード軸5,6側の負荷強度を越える過大動力の伝動を制限して所定範囲内で動力を伝動する伝動制限手段14を介設する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋回領域が互いに重なる草刈ブレードを取付けた複数のブレード軸を駆動するモーアブレード駆動装置に関し、特に、同期障害による草刈ブレード相互の干渉による副次的な損傷を招くことなく、過大負荷に対応することができるモーアブレード駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラクタに懸装して草を刈るモーア装置に関して旋回領域が互いに重なる草刈ブレードを取付けた複数のブレード軸を駆動するモーアブレード駆動装置が知られている。たとえば、特許文献1のモーアブレード駆動装置は、機体側から動力を受けるベベル軸を設け、このベベル軸から2本のシャフトによって同期駆動される複数のブレード軸により旋回領域が互いに重なる草刈ブレードを互いに逆方向に伝動して同期回転させることにより、大きな排草力で能率良く草刈りすることができる。また、ブレード軸のボス部とブレード軸との間にシヤピンを介設することにより、地面の障害物等によって草刈ブレードに過大な負荷を受けた場合に動力伝動を遮断することにより、草刈ブレードに受ける損傷を小さく抑えることができる。
【特許文献1】特開2001−327211号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成のモーアブレード駆動装置は、過大負荷を受けた草刈ブレードがシヤピンの破断によって動力伝動が遮断される一方で他のブレード軸とその草刈ブレードが動力を受けることから、旋回領域が互いに重なる部分において干渉を起こし、その結果、他の草刈ブレードにまで損傷が副次的に拡大するという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、同期障害による草刈ブレード相互の干渉による副次的な損傷を招くことなく、過大負荷に対応することができるモーアブレード駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、旋回領域が互いに重なる草刈ブレードを取付けた複数のブレード軸の回転を同期させる同期部と、上記複数のブレード軸を駆動する動力を伝動する伝動部とを備えるモーアブレード駆動装置において、上記伝動部には複数のブレード軸の駆動動力を集中して受ける単一の動力入力部を形成し、この動力入力部には同期部を含む複数のブレード軸側の負荷強度を越える過大動力の伝動を制限して所定範囲内で動力を伝動する伝動制限手段を介設したことを特徴とする。
【0006】
上記伝動部は、その動力入力部の伝動制限手段を介して複数のブレード軸側に入力動力を伝動し、その複数のブレード軸が動力を受けつつ同期部によって同期回転することにより、旋回領域が互いに重なる草刈ブレードが同期回転する。このとき、いずれかの草刈ブレードが大きな負荷を受けると、そのブレード軸から動力入力部を介して動力入力側に負荷が及び、この負荷が所定の制限動力を越える場合は、草刈ブレードの同期性を確保しつつ、動力入力部の伝動制限手段によって過大負荷の伝動が制限される。
【0007】
請求項2に係る発明は、前記動力入力部は、入力動力を受けて回動可能な伝動軸によって形成し、この伝動軸には、複数のブレード軸側を回動する出力部材と、そのボス部を回転可能に支持するフランジ部材とを取付け、このフランジ部材と出力部材のボス部との間に所定範囲内でトルク伝達が可能なシヤピンを介設し、これらフランジ部材とシヤピンとにより前記伝動制限手段を形成したことを特徴とする。上記出力部材は、入力動力を受ける伝動軸からフランジ部材とシヤピンを介して動力を受け、ブレード軸側に過大な負荷を受けた場合は、シヤピンの破断により同期部による同期性を確保しつつ伝動が確実に遮断される。
【0008】
請求項3に係る発明は、前記同期部は、複数のブレード軸を同期回転させるベルト伝動機構によって形成し、このベルト伝動機構には、前記出力部材として伝動軸に取付けた駆動プーリを備えることを特徴とする。上記ベルト伝動機構は、伝動軸に受けた入力動力を駆動プーリを介して複数のブレード軸を伝動するとともに同期回転させる。
【0009】
【発明の効果】
本発明のモーアブレード駆動装置は以下の効果を奏する。
上記構成のモーアブレード駆動装置は、同期回転するいずれかの草刈ブレードが所定の制限動力を越える大きな負荷を受けた場合に、動力入力部の伝動制限手段によって過大負荷の伝動が制限される。したがって、同期部を含むブレード軸側の負荷強度を越える負荷を受けた場合に伝動を制限するように設定することにより、過大負荷を受けてもブレード軸の同期部を保護することができるので、同期障害による草刈ブレー相互の干渉による副次的な損傷を回避することができる。
【0010】
ブレード軸側からの過大な負荷をフランジ部材とシヤピンで受けるようにした場合は、管理が容易で簡易な構成により同期回転するブレード軸側を確実に保護することができる。
【0011】
複数のブレード軸の駆動と同期回転をベルト伝動機構により構成した場合は、ブレード軸側の保護を確保した上で、伝動部と同期部を一体機構により、簡易に構成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記技術思想に基づき具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
【0013】
モーア装置を腹装したトラクタは、図1の全体側面図のように、前後輪A,Bで支持された機体フレームCの下方にフロントリンクDと後部リンクEとを介して発明に係るモーアブレード駆動装置を備えたモーア装置1を配置し、このモーア装置1は、その前側に延びるシャフト2を機体前部のPTO部Fと連結するとともに、後端を機体側のシュータGに嵌め込んで装着される。
このモーア装置1は、その透視平面図および透視側面図をそれぞれ図2、図3に示すように、ユニバーサルジョイント2を介して機体側から動力を受ける動力入力部3、この動力入力部から動力を同期伝動するベルト機構4による同期部を兼ねる伝動部、この伝動部から駆動力を受ける2つのブレード軸5,6、ブレード軸に取付けた草刈ブレード7…、この草刈ブレード7…やブレード軸5,6の外周を覆って刈った刈草を案内するモーアデッキ8等から構成される。上記動力入力部3、ベルト伝動機構4、2つのブレード軸5,6は、モーアブレード駆動装置を構成する。
【0014】
2つのブレード軸5,6は、それぞれに取付けた草刈ブレード7…の旋回領域が互いに重なる距離に近接してそれぞれの草刈ブレード7…90を度の位相差で配置し、かつ、ベルト伝動機構4を両面タイミングベルトにより互いに逆方向に同期回転するべく構成する。
【0015】
動力入力部3は、図4の拡大透視正面図に示すように、前方のユニバーサルジョイント2から入力動力をベベルギヤ11aにより受け、2つの軸受11b、11cにより直立姿勢で軸支される伝動軸11によって形成する。この伝動軸11には、キー13aを介してフランジ部材13を取付け、このフランジ部材13に対して回動可能にベルト伝動機構4の駆動プーリ(出力部材)12を配置し、そのボス部12aとフランジ部材13との間に所定範囲内でトルク伝達が可能な所定断面積のボルト14…によるシヤピンを介設する。フランジ部材13には軸線方向のクリアランスをとって抜け止めの止め輪13bを取付ける。シヤピン14は、フランジ部材13とボス部12aとの間の伝動制限手段を形成する。
【0016】
上記構成のモーアブレード駆動装置は、ユニバーサルジョイント2から動力を受けることにより、伝動制限手段14を介設した動力入力部3からベルト伝動機構4を介して複数のブレード軸5,6側に入力動力を伝動し、その複数のブレード軸5,6は、動力を受けつつ同期回転することにより、旋回領域が互いに重なる草刈ブレード7…が同期回転する。作業中にいずれかの草刈ブレード7…が硬い石塊や木片に当たって大きな負荷を受けると、そのブレード軸5,6から動力入力部3を介して動力入力側に負荷が及び、この負荷が所定の制限動力を越える場合は、動力入力部3の伝動制限手段14によって過大動力の伝動が制限される。したがって、ブレード軸5,6側の負荷強度を越える負荷を受けた場合でも、草刈ブレード7…の同期性が確保されるので、同期障害による草刈ブレード7…相互の干渉による副次的な損傷を招くことなく、過大負荷に対応することができる。
【0017】
次に、モーア装置前部のユニバーサルジョイント部について説明する。ユニバーサルジョイント2の下方にモーアデッキ8の前端を支持するはしご形のフロントリンク21を配置し、このフロントリンク21にユニバーサルジョイント2のカバー22を溝状に形成して取付ける。フロントリンク21は、モアデッキを機体の腹下部において昇降自在に支持するリンク機構の一部を構成するもので、機体前部に設けたフック状の係止部にフロントリンク21側のピン21b、21bを引っ掛け、レバー21cを前後方向に回動させることによりモアデッキをワンタッチで機体に装着できる。カバー22は、ユニバーサルジョイント2の下方と両側方を覆い、かつ、不図示のフロントアクスルとの干渉範囲を切欠22aとする深溝状に形成する。また、フロントリンク21の連結部21a,21aの近傍にユニバーサルジョイント2を係止するための略U字状に形成した丸棒によるホルダ部材23,23を45°の傾斜で取付ける。
【0018】
上記構成のモーア装置1の稼動に際しては、ユニバーサルジョイント2がカバー22によりその三方を覆われるので、回転部の露出を回避できるとともに丈の高い草の巻き付きを防止することができる。モーア装置1のメンテナンスの際は、特段の操作を要することなくフロントリンク21とともにカバー22を着脱することができ、フロントリンク21の連結部21a,21aを分離した上でユニバーサルジョイント2の先端を機体のPTO軸側から引き抜き、図5の作用平面図のように、ユニバーサルジョイント2を水平姿勢で屈曲することによりいずれかのホルダ部材23,23に掛止保持することができる。モーア装置1を立てたときでも同様に掛止保持することができる。
【0019】
上記ホルダ部材23,23が無い場合には、ユニバーサルジョイント2の先端を本機側から外すとその先端が地面に付いた状態であり、モーア装置1を本機の下から出し入れする時にユニバーサルジョイント2が抜け落ちたり、その先端が地面に引っ掛かったり、本機前輪に引っ掛かったりして支障を生じることがあった。また、草刈ブレード7…の交換のためにモーアデッキ8を立てる時は、しばしばモーアデッキ8の下に手を入れる必要があり、その時、ユニバーサルジョイント2が自重で振れると連動回転する草刈ブレード7…によって手に受傷することがある。このような不都合を簡易な構成によって回避することができるほか、メス側のジョイントが抜ける機種では、常に装着したまま保持できるので、抜き出した部材の置き場所を失念して紛失するというトラブルを回避することができる。
【0020】
次に、モーアデッキ8について説明する。モーアデッキ8は、図6の平面図(A)と側面図(B)のように、2つのブレード軸5,6の後方角度位置をブレード回転の起点(0°)とすると、そこから180°回転した角度位置までの範囲8aは、通路幅を一定で通路高さが次第に高くなっていく曲線を描くように形成する。180°から270°までの範囲8bは通路幅も次第に広がり、高さも同じように曲線を描いて高くなるように形成する。270°位置から通路はまっすぐ後方に延びるが、270°位置からデッキ後端までの伏せたコの字状断面の可動カバー24の通路幅は次第に広がり、高さ方向は直線的に高くなっていく。そこからデッキ通路出口、さらに不図示のコレクタシュータの入口から出口まで、通路幅は一定で天井は直線的に高くなっていくように形成する。
【0021】
このように2ブレードリヤディスチャージモーアを構成することにより、従来の構成(0°〜270°は幅一定、高さは曲線で高くなる。270°〜デッキ出口は次第に幅が広がり、高さは曲線的に高くなる。デッキ出口〜コレクタシュータ出口は幅が次第に広がり、高さは直線的に高くなる。)と較べ、コレクタシュータ出口の断面形状が従来と同一でも、通路幅が従来より早めに広くなり、高さも途中から直線的に高くなることから、コレクタシュータ出口の風速が上がり、実刈り稼動でも草詰まりの低減が確認された。曲線部は、歩行型の機種により実績確認できた。また、直線部がジャバラ構成の場合は、刈り高さが高くなると通路天井が下がってくるが、曲線よりも直線の方が高い位置を刈草片が通過し、より遠くまで飛ぶので草詰まりを減らすことができる。
【0022】
上記可動カバー24は、図7の作用側面図のように、最低位置に下げた場合にその後端24aが通路壁25,25の後端と揃う形状に形成することにより、後輪26,26からの逃げを確保することができる。従来の可動カバーは、最上位置で通路壁25,25の後端と揃う形状であったので、最低位置においては通路壁25,25の後端からさらに後方に出っ張るので、モーアを本機の下から出し入れする時にリンクを除けるべく最低位置まで下げると、出っ張りが本機の後輪26,26に当たり、出し入れに支障が生じていたが、上記可動カバー24は、従来の後端を斜めにカットした簡易な構成によってそのような問題点を解消することができる。
【0023】
次に、ブレード軸および草刈ブレードについて説明する。上記ブレード軸5,6は、図8の縦断面図(A)、下面図(B)、縦断面図(A)におけるD−D線矢視図(C)に示すように、モーアデッキ8に取付けた軸受ハウジング31a,31bに、それぞれブレード軸5、6を軸支し、各ブレード軸5、6の下端にリング付きのプレート32とともに草刈ブレード7を取付ける。
【0024】
草刈ブレード7には、前縁に草刈刃7aを形成し、また、草刈ブレード7の外周部の後端側には、刈草片を送り出すためのフィン33を立ち上げる。このフィン33は、次第に立ち上がるように前部基線33bから後部基線33cに到る曲面部33aを介設し、その曲率半径が回転半径位置に応じて徐々に変化する(例えば、R25〜R115)ように、略扇形の範囲の外周縁で最大半径とする。この曲面部33aにより、フィン33の最大限の立ち上がり高さが確保され、それに伴う風速増加の効果が得られるとともに、刈草片がフィン33にぶつかることなく、傾斜面に沿って高い位置に送り出されるので、刈草片が効率よく送りされ、出刈取性能を向上することができる。
【0025】
また、草刈ブレード7には、上方に突出する山形リブ34を長手方向に形成し、特にブレード軸6の近傍は2本の山形リブ34a,34aを形成することにより、草刈刃7aやフィン33のスペースを確保しつつ、回転半径位置に応じて必要な曲げ剛性が確保されるので、草刈ブレード7の反りを効果的に防止することができる。
【0026】
草刈ブレード7の固定方法は、ノックピン35、35を打ち込んだカラー36をブレード軸5,6の下端にスプライン嵌合し、そのノックピン35、35に合わせて草刈ブレード7とプレート32を装着してボルト37で固定する。このように草刈ブレード7を固定することにより、位相ずれを防止した上で、プレート32により草刈ブレード7の反りを防止し、さらに、プレート32の溶接リングによってノックピン35、35の脱落を防止しつつ、ボルト37の頭の摩耗を防止することができる。
【0027】
次に、モーア装置の駆動系のレイアウトについて説明する。モーア装置1の駆動系は、図9の透視平面図に示すように、本機からユニバーサルジョイント2を介して動力を受ける動力入力部3の駆動プーリ12と駆動力を受ける2つのブレード軸5,6との間に両面タイミングベルトによるベルト機構4を構成する。逆転(CCW)側のブレード軸5に取付けた従動プーリ41について1つのアイドラプーリ42を配置し、正転(CW)側のブレード軸6に取付けた従動プーリ43について2つのアイドラプーリ44、45を配置することにより、両従動プーリ41、43について必要な巻き付け角を共に確保してそれぞれの歯飛びを防止することにより、90°の位相差による同期回転を確保することができる。
【0028】
逆転側のブレード軸5についてのアイドラプーリ42は、図10のブレード軸部の拡大縦断面図のように、軸受ハウジング31aの上部に取付けたベース51に可動ベース52を軸支し、この可動ベース52上に起設した支軸42aに軸支する。可動ベース52にはねじロッドによる調節部53とボルトによる固定部54とを備え、アイドラプーリ42をベルトテンション設定調節可能に構成する。また、正転側のブレード軸6についてのアイドラプーリ44,45は、軸受ハウジング31bの上部に取付けたベース55に軸支する。
【0029】
上記構成のアイドラプーリ42、44,45は、薄板材によって形成されたモーアデッキ8から起立する長い軸の頂部に保持する従来の構造と較べ、ベース51、55を介して大きな取付け剛性を確保することができる上に、軸受ハウジング31a、31bと一体的なブロックとして取扱うことができるので、容易にメンテナンスすることができる。
【0030】
アイドラプーリ42によるベルトテンションは、調節部53の調節の後に固定部54で固定する。したがって、ベルトテンションを容易に設定調節することができる。従来のテンション調節は、動力入力部3を前後方向に位置調節することによって可能であるが、その位置調節はベルトテンションを直接受けることから作業が困難な上に移動ストロークに限度があり、また、全長増加は本機の下からの出し入れ作業上も好ましくない。
【図面の簡単な説明】
【図1】モーア装置を腹装したトラクタの全体側面図
【図2】本発明のトラクタ懸装モーア装置の透視平面図
【図3】本発明のトラクタ懸装モーア装置の透視側面図
【図4】動力入力部の透視拡大正面図
【図5】ホルダ部材の作用平面図
【図6】モーアデッキの平面図(A)と側面図(B)
【図7】可動カバーの作用側面図
【図8】ブレード軸および草刈ブレードの縦断面図(A)、下面図(B)、縦断面図(A)におけるD−D線矢視図(C)
【図9】モーア装置の駆動系の透視平面図
【図10】ブレード軸部の拡大縦断面図
【符号の説明】
1 トラクタ懸装モーア装置
2 ユニバーサルジョイント
3 動力入力部
4 ベルト伝動機構(同期部、駆動部)
5,6 ブレード軸
7 草刈ブレード
7a 草刈刃
8 モーアデッキ
11 伝動軸
11b、11c 軸受
12 駆動プーリ(出力部材)
12a ボス部
13 フランジ部材
14 シャーピン(伝動制限手段)
31a,31b 軸受ハウジング
35 ノックピン
41、43 従動プーリ
42、44,45 アイドラプーリ
51、55 ベース
52 可動ベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋回領域が互いに重なる草刈ブレードを取付けた複数のブレード軸を駆動するモーアブレード駆動装置に関し、特に、同期障害による草刈ブレード相互の干渉による副次的な損傷を招くことなく、過大負荷に対応することができるモーアブレード駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラクタに懸装して草を刈るモーア装置に関して旋回領域が互いに重なる草刈ブレードを取付けた複数のブレード軸を駆動するモーアブレード駆動装置が知られている。たとえば、特許文献1のモーアブレード駆動装置は、機体側から動力を受けるベベル軸を設け、このベベル軸から2本のシャフトによって同期駆動される複数のブレード軸により旋回領域が互いに重なる草刈ブレードを互いに逆方向に伝動して同期回転させることにより、大きな排草力で能率良く草刈りすることができる。また、ブレード軸のボス部とブレード軸との間にシヤピンを介設することにより、地面の障害物等によって草刈ブレードに過大な負荷を受けた場合に動力伝動を遮断することにより、草刈ブレードに受ける損傷を小さく抑えることができる。
【特許文献1】特開2001−327211号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成のモーアブレード駆動装置は、過大負荷を受けた草刈ブレードがシヤピンの破断によって動力伝動が遮断される一方で他のブレード軸とその草刈ブレードが動力を受けることから、旋回領域が互いに重なる部分において干渉を起こし、その結果、他の草刈ブレードにまで損傷が副次的に拡大するという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、同期障害による草刈ブレード相互の干渉による副次的な損傷を招くことなく、過大負荷に対応することができるモーアブレード駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、旋回領域が互いに重なる草刈ブレードを取付けた複数のブレード軸の回転を同期させる同期部と、上記複数のブレード軸を駆動する動力を伝動する伝動部とを備えるモーアブレード駆動装置において、上記伝動部には複数のブレード軸の駆動動力を集中して受ける単一の動力入力部を形成し、この動力入力部には同期部を含む複数のブレード軸側の負荷強度を越える過大動力の伝動を制限して所定範囲内で動力を伝動する伝動制限手段を介設したことを特徴とする。
【0006】
上記伝動部は、その動力入力部の伝動制限手段を介して複数のブレード軸側に入力動力を伝動し、その複数のブレード軸が動力を受けつつ同期部によって同期回転することにより、旋回領域が互いに重なる草刈ブレードが同期回転する。このとき、いずれかの草刈ブレードが大きな負荷を受けると、そのブレード軸から動力入力部を介して動力入力側に負荷が及び、この負荷が所定の制限動力を越える場合は、草刈ブレードの同期性を確保しつつ、動力入力部の伝動制限手段によって過大負荷の伝動が制限される。
【0007】
請求項2に係る発明は、前記動力入力部は、入力動力を受けて回動可能な伝動軸によって形成し、この伝動軸には、複数のブレード軸側を回動する出力部材と、そのボス部を回転可能に支持するフランジ部材とを取付け、このフランジ部材と出力部材のボス部との間に所定範囲内でトルク伝達が可能なシヤピンを介設し、これらフランジ部材とシヤピンとにより前記伝動制限手段を形成したことを特徴とする。上記出力部材は、入力動力を受ける伝動軸からフランジ部材とシヤピンを介して動力を受け、ブレード軸側に過大な負荷を受けた場合は、シヤピンの破断により同期部による同期性を確保しつつ伝動が確実に遮断される。
【0008】
請求項3に係る発明は、前記同期部は、複数のブレード軸を同期回転させるベルト伝動機構によって形成し、このベルト伝動機構には、前記出力部材として伝動軸に取付けた駆動プーリを備えることを特徴とする。上記ベルト伝動機構は、伝動軸に受けた入力動力を駆動プーリを介して複数のブレード軸を伝動するとともに同期回転させる。
【0009】
【発明の効果】
本発明のモーアブレード駆動装置は以下の効果を奏する。
上記構成のモーアブレード駆動装置は、同期回転するいずれかの草刈ブレードが所定の制限動力を越える大きな負荷を受けた場合に、動力入力部の伝動制限手段によって過大負荷の伝動が制限される。したがって、同期部を含むブレード軸側の負荷強度を越える負荷を受けた場合に伝動を制限するように設定することにより、過大負荷を受けてもブレード軸の同期部を保護することができるので、同期障害による草刈ブレー相互の干渉による副次的な損傷を回避することができる。
【0010】
ブレード軸側からの過大な負荷をフランジ部材とシヤピンで受けるようにした場合は、管理が容易で簡易な構成により同期回転するブレード軸側を確実に保護することができる。
【0011】
複数のブレード軸の駆動と同期回転をベルト伝動機構により構成した場合は、ブレード軸側の保護を確保した上で、伝動部と同期部を一体機構により、簡易に構成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記技術思想に基づき具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
【0013】
モーア装置を腹装したトラクタは、図1の全体側面図のように、前後輪A,Bで支持された機体フレームCの下方にフロントリンクDと後部リンクEとを介して発明に係るモーアブレード駆動装置を備えたモーア装置1を配置し、このモーア装置1は、その前側に延びるシャフト2を機体前部のPTO部Fと連結するとともに、後端を機体側のシュータGに嵌め込んで装着される。
このモーア装置1は、その透視平面図および透視側面図をそれぞれ図2、図3に示すように、ユニバーサルジョイント2を介して機体側から動力を受ける動力入力部3、この動力入力部から動力を同期伝動するベルト機構4による同期部を兼ねる伝動部、この伝動部から駆動力を受ける2つのブレード軸5,6、ブレード軸に取付けた草刈ブレード7…、この草刈ブレード7…やブレード軸5,6の外周を覆って刈った刈草を案内するモーアデッキ8等から構成される。上記動力入力部3、ベルト伝動機構4、2つのブレード軸5,6は、モーアブレード駆動装置を構成する。
【0014】
2つのブレード軸5,6は、それぞれに取付けた草刈ブレード7…の旋回領域が互いに重なる距離に近接してそれぞれの草刈ブレード7…90を度の位相差で配置し、かつ、ベルト伝動機構4を両面タイミングベルトにより互いに逆方向に同期回転するべく構成する。
【0015】
動力入力部3は、図4の拡大透視正面図に示すように、前方のユニバーサルジョイント2から入力動力をベベルギヤ11aにより受け、2つの軸受11b、11cにより直立姿勢で軸支される伝動軸11によって形成する。この伝動軸11には、キー13aを介してフランジ部材13を取付け、このフランジ部材13に対して回動可能にベルト伝動機構4の駆動プーリ(出力部材)12を配置し、そのボス部12aとフランジ部材13との間に所定範囲内でトルク伝達が可能な所定断面積のボルト14…によるシヤピンを介設する。フランジ部材13には軸線方向のクリアランスをとって抜け止めの止め輪13bを取付ける。シヤピン14は、フランジ部材13とボス部12aとの間の伝動制限手段を形成する。
【0016】
上記構成のモーアブレード駆動装置は、ユニバーサルジョイント2から動力を受けることにより、伝動制限手段14を介設した動力入力部3からベルト伝動機構4を介して複数のブレード軸5,6側に入力動力を伝動し、その複数のブレード軸5,6は、動力を受けつつ同期回転することにより、旋回領域が互いに重なる草刈ブレード7…が同期回転する。作業中にいずれかの草刈ブレード7…が硬い石塊や木片に当たって大きな負荷を受けると、そのブレード軸5,6から動力入力部3を介して動力入力側に負荷が及び、この負荷が所定の制限動力を越える場合は、動力入力部3の伝動制限手段14によって過大動力の伝動が制限される。したがって、ブレード軸5,6側の負荷強度を越える負荷を受けた場合でも、草刈ブレード7…の同期性が確保されるので、同期障害による草刈ブレード7…相互の干渉による副次的な損傷を招くことなく、過大負荷に対応することができる。
【0017】
次に、モーア装置前部のユニバーサルジョイント部について説明する。ユニバーサルジョイント2の下方にモーアデッキ8の前端を支持するはしご形のフロントリンク21を配置し、このフロントリンク21にユニバーサルジョイント2のカバー22を溝状に形成して取付ける。フロントリンク21は、モアデッキを機体の腹下部において昇降自在に支持するリンク機構の一部を構成するもので、機体前部に設けたフック状の係止部にフロントリンク21側のピン21b、21bを引っ掛け、レバー21cを前後方向に回動させることによりモアデッキをワンタッチで機体に装着できる。カバー22は、ユニバーサルジョイント2の下方と両側方を覆い、かつ、不図示のフロントアクスルとの干渉範囲を切欠22aとする深溝状に形成する。また、フロントリンク21の連結部21a,21aの近傍にユニバーサルジョイント2を係止するための略U字状に形成した丸棒によるホルダ部材23,23を45°の傾斜で取付ける。
【0018】
上記構成のモーア装置1の稼動に際しては、ユニバーサルジョイント2がカバー22によりその三方を覆われるので、回転部の露出を回避できるとともに丈の高い草の巻き付きを防止することができる。モーア装置1のメンテナンスの際は、特段の操作を要することなくフロントリンク21とともにカバー22を着脱することができ、フロントリンク21の連結部21a,21aを分離した上でユニバーサルジョイント2の先端を機体のPTO軸側から引き抜き、図5の作用平面図のように、ユニバーサルジョイント2を水平姿勢で屈曲することによりいずれかのホルダ部材23,23に掛止保持することができる。モーア装置1を立てたときでも同様に掛止保持することができる。
【0019】
上記ホルダ部材23,23が無い場合には、ユニバーサルジョイント2の先端を本機側から外すとその先端が地面に付いた状態であり、モーア装置1を本機の下から出し入れする時にユニバーサルジョイント2が抜け落ちたり、その先端が地面に引っ掛かったり、本機前輪に引っ掛かったりして支障を生じることがあった。また、草刈ブレード7…の交換のためにモーアデッキ8を立てる時は、しばしばモーアデッキ8の下に手を入れる必要があり、その時、ユニバーサルジョイント2が自重で振れると連動回転する草刈ブレード7…によって手に受傷することがある。このような不都合を簡易な構成によって回避することができるほか、メス側のジョイントが抜ける機種では、常に装着したまま保持できるので、抜き出した部材の置き場所を失念して紛失するというトラブルを回避することができる。
【0020】
次に、モーアデッキ8について説明する。モーアデッキ8は、図6の平面図(A)と側面図(B)のように、2つのブレード軸5,6の後方角度位置をブレード回転の起点(0°)とすると、そこから180°回転した角度位置までの範囲8aは、通路幅を一定で通路高さが次第に高くなっていく曲線を描くように形成する。180°から270°までの範囲8bは通路幅も次第に広がり、高さも同じように曲線を描いて高くなるように形成する。270°位置から通路はまっすぐ後方に延びるが、270°位置からデッキ後端までの伏せたコの字状断面の可動カバー24の通路幅は次第に広がり、高さ方向は直線的に高くなっていく。そこからデッキ通路出口、さらに不図示のコレクタシュータの入口から出口まで、通路幅は一定で天井は直線的に高くなっていくように形成する。
【0021】
このように2ブレードリヤディスチャージモーアを構成することにより、従来の構成(0°〜270°は幅一定、高さは曲線で高くなる。270°〜デッキ出口は次第に幅が広がり、高さは曲線的に高くなる。デッキ出口〜コレクタシュータ出口は幅が次第に広がり、高さは直線的に高くなる。)と較べ、コレクタシュータ出口の断面形状が従来と同一でも、通路幅が従来より早めに広くなり、高さも途中から直線的に高くなることから、コレクタシュータ出口の風速が上がり、実刈り稼動でも草詰まりの低減が確認された。曲線部は、歩行型の機種により実績確認できた。また、直線部がジャバラ構成の場合は、刈り高さが高くなると通路天井が下がってくるが、曲線よりも直線の方が高い位置を刈草片が通過し、より遠くまで飛ぶので草詰まりを減らすことができる。
【0022】
上記可動カバー24は、図7の作用側面図のように、最低位置に下げた場合にその後端24aが通路壁25,25の後端と揃う形状に形成することにより、後輪26,26からの逃げを確保することができる。従来の可動カバーは、最上位置で通路壁25,25の後端と揃う形状であったので、最低位置においては通路壁25,25の後端からさらに後方に出っ張るので、モーアを本機の下から出し入れする時にリンクを除けるべく最低位置まで下げると、出っ張りが本機の後輪26,26に当たり、出し入れに支障が生じていたが、上記可動カバー24は、従来の後端を斜めにカットした簡易な構成によってそのような問題点を解消することができる。
【0023】
次に、ブレード軸および草刈ブレードについて説明する。上記ブレード軸5,6は、図8の縦断面図(A)、下面図(B)、縦断面図(A)におけるD−D線矢視図(C)に示すように、モーアデッキ8に取付けた軸受ハウジング31a,31bに、それぞれブレード軸5、6を軸支し、各ブレード軸5、6の下端にリング付きのプレート32とともに草刈ブレード7を取付ける。
【0024】
草刈ブレード7には、前縁に草刈刃7aを形成し、また、草刈ブレード7の外周部の後端側には、刈草片を送り出すためのフィン33を立ち上げる。このフィン33は、次第に立ち上がるように前部基線33bから後部基線33cに到る曲面部33aを介設し、その曲率半径が回転半径位置に応じて徐々に変化する(例えば、R25〜R115)ように、略扇形の範囲の外周縁で最大半径とする。この曲面部33aにより、フィン33の最大限の立ち上がり高さが確保され、それに伴う風速増加の効果が得られるとともに、刈草片がフィン33にぶつかることなく、傾斜面に沿って高い位置に送り出されるので、刈草片が効率よく送りされ、出刈取性能を向上することができる。
【0025】
また、草刈ブレード7には、上方に突出する山形リブ34を長手方向に形成し、特にブレード軸6の近傍は2本の山形リブ34a,34aを形成することにより、草刈刃7aやフィン33のスペースを確保しつつ、回転半径位置に応じて必要な曲げ剛性が確保されるので、草刈ブレード7の反りを効果的に防止することができる。
【0026】
草刈ブレード7の固定方法は、ノックピン35、35を打ち込んだカラー36をブレード軸5,6の下端にスプライン嵌合し、そのノックピン35、35に合わせて草刈ブレード7とプレート32を装着してボルト37で固定する。このように草刈ブレード7を固定することにより、位相ずれを防止した上で、プレート32により草刈ブレード7の反りを防止し、さらに、プレート32の溶接リングによってノックピン35、35の脱落を防止しつつ、ボルト37の頭の摩耗を防止することができる。
【0027】
次に、モーア装置の駆動系のレイアウトについて説明する。モーア装置1の駆動系は、図9の透視平面図に示すように、本機からユニバーサルジョイント2を介して動力を受ける動力入力部3の駆動プーリ12と駆動力を受ける2つのブレード軸5,6との間に両面タイミングベルトによるベルト機構4を構成する。逆転(CCW)側のブレード軸5に取付けた従動プーリ41について1つのアイドラプーリ42を配置し、正転(CW)側のブレード軸6に取付けた従動プーリ43について2つのアイドラプーリ44、45を配置することにより、両従動プーリ41、43について必要な巻き付け角を共に確保してそれぞれの歯飛びを防止することにより、90°の位相差による同期回転を確保することができる。
【0028】
逆転側のブレード軸5についてのアイドラプーリ42は、図10のブレード軸部の拡大縦断面図のように、軸受ハウジング31aの上部に取付けたベース51に可動ベース52を軸支し、この可動ベース52上に起設した支軸42aに軸支する。可動ベース52にはねじロッドによる調節部53とボルトによる固定部54とを備え、アイドラプーリ42をベルトテンション設定調節可能に構成する。また、正転側のブレード軸6についてのアイドラプーリ44,45は、軸受ハウジング31bの上部に取付けたベース55に軸支する。
【0029】
上記構成のアイドラプーリ42、44,45は、薄板材によって形成されたモーアデッキ8から起立する長い軸の頂部に保持する従来の構造と較べ、ベース51、55を介して大きな取付け剛性を確保することができる上に、軸受ハウジング31a、31bと一体的なブロックとして取扱うことができるので、容易にメンテナンスすることができる。
【0030】
アイドラプーリ42によるベルトテンションは、調節部53の調節の後に固定部54で固定する。したがって、ベルトテンションを容易に設定調節することができる。従来のテンション調節は、動力入力部3を前後方向に位置調節することによって可能であるが、その位置調節はベルトテンションを直接受けることから作業が困難な上に移動ストロークに限度があり、また、全長増加は本機の下からの出し入れ作業上も好ましくない。
【図面の簡単な説明】
【図1】モーア装置を腹装したトラクタの全体側面図
【図2】本発明のトラクタ懸装モーア装置の透視平面図
【図3】本発明のトラクタ懸装モーア装置の透視側面図
【図4】動力入力部の透視拡大正面図
【図5】ホルダ部材の作用平面図
【図6】モーアデッキの平面図(A)と側面図(B)
【図7】可動カバーの作用側面図
【図8】ブレード軸および草刈ブレードの縦断面図(A)、下面図(B)、縦断面図(A)におけるD−D線矢視図(C)
【図9】モーア装置の駆動系の透視平面図
【図10】ブレード軸部の拡大縦断面図
【符号の説明】
1 トラクタ懸装モーア装置
2 ユニバーサルジョイント
3 動力入力部
4 ベルト伝動機構(同期部、駆動部)
5,6 ブレード軸
7 草刈ブレード
7a 草刈刃
8 モーアデッキ
11 伝動軸
11b、11c 軸受
12 駆動プーリ(出力部材)
12a ボス部
13 フランジ部材
14 シャーピン(伝動制限手段)
31a,31b 軸受ハウジング
35 ノックピン
41、43 従動プーリ
42、44,45 アイドラプーリ
51、55 ベース
52 可動ベース
Claims (3)
- 旋回領域が互いに重なる草刈ブレード(7…)を取付けた複数のブレード軸(5,6)の回転を同期させる同期部と、上記複数のブレード軸(5,6)を駆動する動力を伝動する伝動部(4)とを備えるモーアブレード駆動装置において、
上記伝動部(4)には複数のブレード軸(5,6)の駆動動力を集中して受ける単一の動力入力部(3)を形成し、この動力入力部(3)には同期部(4)を含む複数のブレード軸(5,6)側の負荷強度を越える過大動力の伝動を制限して所定範囲内で動力を伝動する伝動制限手段(14)を介設したことを特徴とするモーアブレード駆動装置。 - 前記動力入力部(3)は、入力動力を受けて回動可能な伝動軸(11)によって形成し、この伝動軸(11)には、複数のブレード軸(5,6)側を回動する出力部材(12)と、そのボス部(12a)を回転可能に支持するフランジ部材(13)とを取付け、このフランジ部材(13)と出力部材(12)のボス部(12a)との間に所定範囲内でトルク伝達が可能なシヤピン(14)を介設し、これらフランジ部材(13)とシヤピン(14)とにより前記伝動制限手段を形成したことを特徴とする請求項1記載のモーアブレード駆動装置。
- 前記同期部は、複数のブレード軸(5,6)を同期回転させるベルト伝動機構(4)によって形成し、このベルト伝動機構(4)には、前記出力部材(12)として伝動軸に取付けた駆動プーリを備えることを特徴とする請求項2記載のモーアブレード駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003106148A JP2004305166A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | モーアブレード駆動装置 |
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JP2003106148A JP2004305166A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | モーアブレード駆動装置 |
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JP2003106148A Withdrawn JP2004305166A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | モーアブレード駆動装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011512139A (ja) * | 2008-02-15 | 2011-04-21 | バイオ−ラッド ラボラトリーズ,インコーポレイティド | 自動調整する蓋を有するサーマルサイクラー |
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2003
- 2003-04-10 JP JP2003106148A patent/JP2004305166A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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US8784753B2 (en) | 2008-02-15 | 2014-07-22 | Bio-Rad Laboratories, Inc. | Thermal cycler with self-adjusting lid |
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