JP2004285804A - 角落し構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガイド溝9に挿入して落とし込まれた角落し1を容易に持上げる
【解決手段】下流側に設置された係合部材4の水平面5に雌螺子部材6が設けられており、螺合した螺子軸3の回転操作によって該雌螺子部材6と一体になって上下方向に移動することを特徴とする角落しの構造を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】下流側に設置された係合部材4の水平面5に雌螺子部材6が設けられており、螺合した螺子軸3の回転操作によって該雌螺子部材6と一体になって上下方向に移動することを特徴とする角落しの構造を提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、融雪や農業用に取水するために、水路をせき止めて使用される角落しの構造及び水路の開放方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
融雪や農業用の簡便型取水設備では、所要高さに積み上げられた角落しによって水路をせき止めている。
【0003】
図3に示すように、角落し1は、水路の壁面8に設けた上下方向のガイド溝9に挿入され、角落しは1段あるいは複数段に積み重ねることによって、所要高さの遮水壁7を構成する。
【0004】
そして、該角落し上流側の堆積物の除去など、保守点検作業の際には、水をせき止めている該角落しを引き上げ又は取り除いている。
【0005】
この角落しを取り除く際には、吊り上げ装置により引き上げるか又は、下流側より人力で最下段の角落し1に対して、金属バールなどのてこ作用によって持上げていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、角落し1及び2は水中に浸された状態で、水圧が作用するため、大きな吊り上げ力を要し、従来の角落しの引き上げでは、次のような欠点があった。
【0007】
吊り上げの場合、大掛かりな吊り上げ装置が必要になり、装置のコストが高くなるだけでなく、景観にも悪影響を及ぼす。
【0008】
また、下流側より人力で持上げる場合、作業者が水路中に立って、正面から水流を浴びることになるため、作業奥境も悪くまた危険である。
【0009】
そこで、本発明は水路の溝にセットされた角落しを容易に持上げて、取り除くことができるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明は、図1において、下流側に設置された係合部材4の水平面5に雌螺子部材6が設けられており、螺合した螺子軸3の回転操作によって該雌螺子部材6と一体になって上下方向に移動することを特徴とする角落しの構造を提供するものである。
【0011】
あるいは、図2に示すように、垂直方向に貫通した穴13の一部に雌螺子部材16が嵌着されており、螺合した螺子軸3の回転操作によって該雌螺子部材16と一体になって上下方向に移動することを特徴とする角落しの構造を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1において、1及び2は例えば木製の角落しで、その有効高さが200〜600mmのブロック状を呈している。各々の角落し1及び2は、水路の側壁8の一部により構成してなる互いに対向して配置されたガイド溝9に挿入して落とし込まれる。
【0013】
そして、角落し1(複数の場合角落し2及びその上段の角落し)が落としこまれ、水をせき止める遮水壁7が構成される。
【0014】
その最下段の角落し1には、下流側に設置された係合部材4の水平面5に雌螺子部材6が設けられており、螺合した螺子軸3の回転操作によって該雌螺子部材6と該螺子軸3が上下方向に相対移動するようになっている。
【0015】
雌螺子部材6を設けた係合部材4は、角落しの水流に対する直角方向の幅と角落しの有効高さとの関係によって単数の場合と複数の場合がある。たとえば角落しの幅が有効高さに対して十分小さければ単数でよいが、角落しの幅が有効高さに対して大きくなれば2個以上必要となる。
【0016】
【実施例】
この角落しを持上げるときには、図1において、最下段の角落し1の係合部材4の水平面5に設けられた雌螺子部材6に螺合した螺子軸3の上端凸設部10をハンドル12の凹設部17とかみ合わせる。
【0017】
ハンドル12を右回転させることによって、螺子軸3は同方向に回転し、水平面5の下方に移動することになるから、螺子軸3の下端11は、河床を押し、係合部材4と一体になっている角落し1が上方に持ち上がり、該角落し1および2を堰から取り外すことができる。
【0018】
あるいは、図2における実施形態では、最下段の角落し1に設けられた雌螺子部材16に螺合した螺子軸3の上端凸設部10を、上段の角落し15に設けられた貫通穴14を通過してハンドル12の凹設部17とかみ合わせる。
【0019】
ハンドル12を回転させることによって、螺子軸3は雌螺子部材16の下方に移動するから、螺子軸3の下端11は、河床を押し、雌螺子部材16と一体になっている角落し1が上方に持ち上がり、該角落し1および15を堰から取り外すことができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を有する。
【0021】
作業者が川岸からハンドル12を回転させることができるため、作業者が直接水流に接することがなく、安全で作業環境も良好である。
【0022】
最下段の角落し1に係合部材4を接合させただけ、あるいは図2において雌螺子部材16を嵌着させただけの構造であるから、大掛かりな吊り上げ装置が不要であり、低コストで製作可能である。
【0023】
さらに、その場合、河面上に吊り上げ装置などの付属物を有しないため、景観にほとんど影響することがない。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】角落しに係合部材4を設けた本発明の概念図である。
【図2】貫通した穴に雌螺子部材16が嵌着された角落し構造の概念図である。
【図3】従来の角落しの概念図である。
【符号の説明】
1.最下段の角落し
2.複数段の場合の上段の角落し
3.螺子軸
4.係合部材
5.係合部材4の水平面
6.雌螺子部材
7.遮水壁
8.水路の側壁
9.ガイド溝
10.螺子軸3の上端凸設部
11.螺子軸3の下端部分
12.ハンドル
13.垂直方向に貫通した穴
14.複数段の場合の上段の角落しに設けられた貫通穴
15.複数段の場合の貫通穴を有する上段の角落し
16.雌螺子部材
17.ハンドル凹設部
【発明の属する技術分野】
本発明は、融雪や農業用に取水するために、水路をせき止めて使用される角落しの構造及び水路の開放方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
融雪や農業用の簡便型取水設備では、所要高さに積み上げられた角落しによって水路をせき止めている。
【0003】
図3に示すように、角落し1は、水路の壁面8に設けた上下方向のガイド溝9に挿入され、角落しは1段あるいは複数段に積み重ねることによって、所要高さの遮水壁7を構成する。
【0004】
そして、該角落し上流側の堆積物の除去など、保守点検作業の際には、水をせき止めている該角落しを引き上げ又は取り除いている。
【0005】
この角落しを取り除く際には、吊り上げ装置により引き上げるか又は、下流側より人力で最下段の角落し1に対して、金属バールなどのてこ作用によって持上げていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、角落し1及び2は水中に浸された状態で、水圧が作用するため、大きな吊り上げ力を要し、従来の角落しの引き上げでは、次のような欠点があった。
【0007】
吊り上げの場合、大掛かりな吊り上げ装置が必要になり、装置のコストが高くなるだけでなく、景観にも悪影響を及ぼす。
【0008】
また、下流側より人力で持上げる場合、作業者が水路中に立って、正面から水流を浴びることになるため、作業奥境も悪くまた危険である。
【0009】
そこで、本発明は水路の溝にセットされた角落しを容易に持上げて、取り除くことができるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明は、図1において、下流側に設置された係合部材4の水平面5に雌螺子部材6が設けられており、螺合した螺子軸3の回転操作によって該雌螺子部材6と一体になって上下方向に移動することを特徴とする角落しの構造を提供するものである。
【0011】
あるいは、図2に示すように、垂直方向に貫通した穴13の一部に雌螺子部材16が嵌着されており、螺合した螺子軸3の回転操作によって該雌螺子部材16と一体になって上下方向に移動することを特徴とする角落しの構造を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1において、1及び2は例えば木製の角落しで、その有効高さが200〜600mmのブロック状を呈している。各々の角落し1及び2は、水路の側壁8の一部により構成してなる互いに対向して配置されたガイド溝9に挿入して落とし込まれる。
【0013】
そして、角落し1(複数の場合角落し2及びその上段の角落し)が落としこまれ、水をせき止める遮水壁7が構成される。
【0014】
その最下段の角落し1には、下流側に設置された係合部材4の水平面5に雌螺子部材6が設けられており、螺合した螺子軸3の回転操作によって該雌螺子部材6と該螺子軸3が上下方向に相対移動するようになっている。
【0015】
雌螺子部材6を設けた係合部材4は、角落しの水流に対する直角方向の幅と角落しの有効高さとの関係によって単数の場合と複数の場合がある。たとえば角落しの幅が有効高さに対して十分小さければ単数でよいが、角落しの幅が有効高さに対して大きくなれば2個以上必要となる。
【0016】
【実施例】
この角落しを持上げるときには、図1において、最下段の角落し1の係合部材4の水平面5に設けられた雌螺子部材6に螺合した螺子軸3の上端凸設部10をハンドル12の凹設部17とかみ合わせる。
【0017】
ハンドル12を右回転させることによって、螺子軸3は同方向に回転し、水平面5の下方に移動することになるから、螺子軸3の下端11は、河床を押し、係合部材4と一体になっている角落し1が上方に持ち上がり、該角落し1および2を堰から取り外すことができる。
【0018】
あるいは、図2における実施形態では、最下段の角落し1に設けられた雌螺子部材16に螺合した螺子軸3の上端凸設部10を、上段の角落し15に設けられた貫通穴14を通過してハンドル12の凹設部17とかみ合わせる。
【0019】
ハンドル12を回転させることによって、螺子軸3は雌螺子部材16の下方に移動するから、螺子軸3の下端11は、河床を押し、雌螺子部材16と一体になっている角落し1が上方に持ち上がり、該角落し1および15を堰から取り外すことができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を有する。
【0021】
作業者が川岸からハンドル12を回転させることができるため、作業者が直接水流に接することがなく、安全で作業環境も良好である。
【0022】
最下段の角落し1に係合部材4を接合させただけ、あるいは図2において雌螺子部材16を嵌着させただけの構造であるから、大掛かりな吊り上げ装置が不要であり、低コストで製作可能である。
【0023】
さらに、その場合、河面上に吊り上げ装置などの付属物を有しないため、景観にほとんど影響することがない。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】角落しに係合部材4を設けた本発明の概念図である。
【図2】貫通した穴に雌螺子部材16が嵌着された角落し構造の概念図である。
【図3】従来の角落しの概念図である。
【符号の説明】
1.最下段の角落し
2.複数段の場合の上段の角落し
3.螺子軸
4.係合部材
5.係合部材4の水平面
6.雌螺子部材
7.遮水壁
8.水路の側壁
9.ガイド溝
10.螺子軸3の上端凸設部
11.螺子軸3の下端部分
12.ハンドル
13.垂直方向に貫通した穴
14.複数段の場合の上段の角落しに設けられた貫通穴
15.複数段の場合の貫通穴を有する上段の角落し
16.雌螺子部材
17.ハンドル凹設部
Claims (2)
- 下流側に設置された係合部材4の水平面5に雌螺子部材6が設けられており、螺合した螺子軸3の回転操作によって該雌螺子部材6と一体になって上下方向に移動することを特徴とする角落しの構造
- 垂直方向に貫通した穴13の一部に雌螺子部材16が嵌着されており、螺合した螺子軸3の回転操作によって該雌螺子部材16と一体になって上下方向に移動することを特徴とする角落しの構造
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003119093A JP2004285804A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 角落し構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003119093A JP2004285804A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 角落し構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004285804A true JP2004285804A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33296407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003119093A Pending JP2004285804A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 角落し構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004285804A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008002265A (ja) * | 2007-07-17 | 2008-01-10 | Oikawa Tekkosho:Kk | 角落し構造 |
KR100941329B1 (ko) | 2008-01-23 | 2010-02-12 | 명신크레인(주) | 댐 수문 정비용 스톱 로그 탈부착용 크레인 지그장치 |
JP2020125665A (ja) * | 2019-02-06 | 2020-08-20 | 中国電力株式会社 | 取水ゲート |
CN113605493A (zh) * | 2021-09-10 | 2021-11-05 | 濮阳市水利勘测设计院 | 一种高效型坑塘引水*** |
JP7257263B2 (ja) | 2019-06-07 | 2023-04-13 | 中電プラント株式会社 | 遮水装置及び遮水方法 |
WO2023134049A1 (zh) * | 2022-01-14 | 2023-07-20 | 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 | 一种高效快捷的无级分层取水闸门装置 |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003119093A patent/JP2004285804A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008002265A (ja) * | 2007-07-17 | 2008-01-10 | Oikawa Tekkosho:Kk | 角落し構造 |
KR100941329B1 (ko) | 2008-01-23 | 2010-02-12 | 명신크레인(주) | 댐 수문 정비용 스톱 로그 탈부착용 크레인 지그장치 |
JP2020125665A (ja) * | 2019-02-06 | 2020-08-20 | 中国電力株式会社 | 取水ゲート |
JP7183839B2 (ja) | 2019-02-06 | 2022-12-06 | 中国電力株式会社 | 取水ゲート |
JP7257263B2 (ja) | 2019-06-07 | 2023-04-13 | 中電プラント株式会社 | 遮水装置及び遮水方法 |
CN113605493A (zh) * | 2021-09-10 | 2021-11-05 | 濮阳市水利勘测设计院 | 一种高效型坑塘引水*** |
CN113605493B (zh) * | 2021-09-10 | 2024-01-26 | 濮阳市水利勘测设计有限公司 | 一种高效型坑塘引水*** |
WO2023134049A1 (zh) * | 2022-01-14 | 2023-07-20 | 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 | 一种高效快捷的无级分层取水闸门装置 |
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