JP2004280365A - 株価算出装置、株価算出方法および株価算出プログラム - Google Patents

株価算出装置、株価算出方法および株価算出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】企業の状態を考慮し、当該企業が発行した株式の理想的な株価を自動的に算出すること。
【解決手段】端末装置10a〜10cから指定された企業の株式に関する情報を銘柄データ123bから取得し、当該企業の当期利益の成長率を成長率設定部124cによって設定し、理想株価算出部124bは、当該企業のN年後の株主資本とN年間の配当金額とを算出し、N年後の株主資本およびN年間の配当を割引率設定部124dが設定した割引率を用いて割り引くことで、当該企業の株式の理想的な価格を算出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、株式の銘柄に関するデータをもとに、該銘柄の理想的な株価を算出する株価算出装置、株価算出方法、株価算出プログラムに関し、特に、企業の現在のデータから、理想的な株価を自動的に算出可能な株価算出装置、株価算出プログラムおよび株価算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
株式市場における各銘柄の株価は、投資家の売買によって決定される。各投資家は、今後その銘柄の株価が上昇すると判断すれば銘柄を購入し、その銘柄の株価が下落すると判断すれば銘柄を売却する。換言すれば、各投資家は銘柄に対して本来その銘柄にどれだけの価値があるか、すなわち銘柄の理想的な株価を想定しており、市場における株価が投資家の想定した株価より低ければ購入し、市場における株価が投資家の想定した株価より高ければ売却する。
【0003】
すなわち、株取引を適切に行うためには、銘柄の本来の価値をいかに正確に想定するかが極めて重要である。しかしながら、従来の株価の評価はアナリストなどによる主観的な評価に頼っていた。
【0004】
そこで、この株価の評価を自動化すべく、特許文献1に示された株価予測装置では、公定歩合、為替レートなどの経済指標から株価を予測して算出していた。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−3465号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来技術は、マクロ的な経済状態、すなわち市場全体がどの様に変化するかを予測し、各銘柄の株価はこの市場動向に追随するものとしており、銘柄ごとの株価を正確に予測することができなかった。
【0007】
ある銘柄の株価は、市場全体の動向の影響を受けると共に、株式を発行した企業の状態によって決定されるものである。そこで、理想的な株価を正確に想定するためには、当該企業の状態が今後どのように推移していくかを十分に考慮する必要がある。
【0008】
この発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解決するためになされたものであって、企業の状態を考慮し、当該企業が発行した株式の理想的な株価を自動的に算出することができる株価算出装置、株価算出プログラムおよび株価算出方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る株価算出装置は、株式の銘柄に関するデータをもとに、該銘柄の理想的な株価を算出する株価算出装置であって、指定された銘柄の当期利益の上昇率を成長率として設定する成長率設定手段と、前記指定された銘柄の割引率を設定する割引率設定手段と、前記成長率をもとに、所定年数後における前記指定された銘柄の予想資本金額と、前記所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額と、を算出し、前記予想資本金額および前記予想配当金額を前記割引率によって割り引いて現時点における理想株価を算出する株価算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
この請求項1の発明によれば、株価算出装置は、成長率設定手段によって指定された銘柄の当期利益の上昇率を示す成長率を設定し、割引率設定手段によって指定された銘柄の割引率を設定し、成長率をもとに所定年数後における銘柄の予想資本金額と所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額とを算出し、予想金額と予想配当金額とを割引率によって割り引くことで現時点における理想的な株価を算出することができる。
【0011】
また、請求項2の発明に係る株価算出装置は、請求項1の発明において、前記成長率設定手段は、適正な成長率が不明の場合に仮定成長率を設定し、該仮定成長率をもとに前記株価算出手段が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定成長率の値を修正することを特徴とする。
【0012】
この請求項2の発明によれば、株価算出装置は、適正な成長率が不明の場合に、成長率設定手段が仮定の成長率を設定し、理想株価算出手段は仮定の成長率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定成長率の値を修正する。
【0013】
また、請求項3の発明に係る株価算出装置は、請求項1の発明において、前記割引率設定手段は、適正な割引率が不明の場合に仮定割引率を設定し、該仮定割引率をもとに前記株価算出手段が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定割引率の値を修正することを特徴とする。
【0014】
この請求項3の発明によれば、株価算出装置は、適正な割引率が不明の場合に、割引率設定手段が仮定の割引率を設定し、理想株価算出手段は仮定の割引率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定割引率の値を修正する。
【0015】
また、請求項4の発明に係る株価算出方法は、株式の銘柄に関するデータをもとに、該銘柄の理想的な株価を算出する株価算出方法であって、指定された銘柄の当期利益の上昇率を成長率として設定する成長率設定工程と、前記指定された銘柄の割引率を設定する割引率設定工程と、前記成長率をもとに、所定年数後における前記指定された銘柄の予想資本金額と、前記所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額と、を算出し、前記予想資本金額および前記予想配当金額を前記割引率によって割り引いて現時点における理想株価を算出する株価算出工程と、を含むことを特徴とする。
【0016】
この請求項4の発明によれば、株価算出方法は、成長率設定工程によって指定された銘柄の当期利益の上昇率を示す成長率を設定し、割引率設定工程によって指定された銘柄の割引率を設定し、成長率をもとに所定年数後における銘柄の予想資本金額と所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額とを算出し、予想金額と予想配当金額とを割引率によって割り引くことで現時点における理想的な株価を算出することができる。
【0017】
また、請求項5の発明に係る株価算出方法は、請求項4の発明において、前記成長率設定工程は、適正な成長率が不明の場合に仮定成長率を設定し、該仮定成長率をもとに前記株価算出工程が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定成長率の値を修正することを特徴とする。
【0018】
この請求項5の発明によれば、株価算出方法は、適正な成長率が不明の場合に、成長率設定工程が仮定の成長率を設定し、理想株価算出工程は仮定の成長率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定成長率の値を修正する。
【0019】
また、請求項6の発明に係る株価算出方法は、請求項4の発明において、前記割引率設定工程は、適正な割引率が不明の場合に仮定割引率を設定し、該仮定割引率をもとに前記株価算出工程が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定割引率の値を修正することを特徴とする。
【0020】
この請求項6の発明によれば、株価算出方法は、適正な割引率が不明の場合に、割引率設定工程が仮定の割引率を設定し、理想株価算出工程は仮定の割引率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定割引率の値を修正する。
【0021】
また、請求項7の発明に係る株価算出プログラムは、株式の銘柄に関するデータをもとに、該銘柄の理想的な株価を算出する株価算出プログラムであって、指定された銘柄の当期利益の上昇率を成長率として設定する成長率設定手順と、前記指定された銘柄の割引率を設定する割引率設定手順と、前記成長率をもとに、所定年数後における前記指定された銘柄の予想資本金額と、前記所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額と、を算出し、前記予想資本金額および前記予想配当金額を前記割引率によって割り引いて現時点における理想株価を算出する株価算出手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0022】
この請求項7の発明によれば、株価算出プログラムは、成長率設定手順によって指定された銘柄の当期利益の上昇率を示す成長率を設定し、割引率設定手順によって指定された銘柄の割引率を設定し、成長率をもとに所定年数後における銘柄の予想資本金額と所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額とを算出し、予想金額と予想配当金額とを割引率によって割り引くことで現時点における理想的な株価を算出することができる。
【0023】
また、請求項8の発明に係る株価算出プログラムは、請求項7の発明において、前記成長率設定手順は、適正な成長率が不明の場合に仮定成長率を設定し、該仮定成長率をもとに前記株価算出手順が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定成長率の値を修正することを特徴とする。
【0024】
この請求項8の発明によれば、株価算出プログラムは、適正な成長率が不明の場合に、成長率設定手順が仮定の成長率を設定し、理想株価算出手順は仮定の成長率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定成長率の値を修正する。
【0025】
また、請求項9の発明に係る株価算出プログラムは、請求項7の発明において、前記割引率設定手順は、適正な割引率が不明の場合に仮定割引率を設定し、該仮定割引率をもとに前記株価算出手順が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定割引率の値を修正することを特徴とする。
【0026】
この請求項9の発明によれば、株価算出プログラムは、適正な割引率が不明の場合に、割引率設定手順が仮定の割引率を設定し、理想株価算出手順は仮定の割引率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定割引率の値を修正する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る株価算出装置、株価算出方法および株価算出プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、インターネット上の分散システムの一つであるWWW(World Wide Web)上で動作する理想株価算出システムに本発明を適用した場合を示すこととする。
【0028】
まず、本実施の形態に係る理想株価算出システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る理想株価算出システムの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この理想株価算出システムは、各端末装置10a〜10cとWEBサーバ12とがインターネット11を介して接続された構成となる。
【0029】
端末装置10a〜10cは、HTTPサーバにアクセス可能なWEBブラウザを搭載したインターネット端末であり、プロバイダなどを介してインターネット上の各種サーバ装置にアクセスできる。
【0030】
WEBサーバ12は、本発明に係る装置であり、インターネット上の各種端末装置10a〜10cからアクセスを受け付けてホームページなどのウエブサービスを提供するHTTPサーバである。このWEBサーバ12は、単に一般的なウエブサービスを提供するだけではなく、指定された銘柄の理想的な株価を算出して提供する。具体的には、このWEBサーバ12では、指定された株式銘柄の発行元である企業の成長率をもとに所定年数経過後の当該企業の資本状態と所定年数が経過するまでに支払われる配当とを算出し、算出結果を割り引くことで現在の株式銘柄の理想的な株価を算出するようにしている。
【0031】
図1に示すように、このWEBサーバ12は、インターフェース部120、入力部121、表示部122、記憶部123および制御部124を有する。インターフェース部120は、インターネット11を介して端末装置10a〜10cとデータ授受するネットワークインターフェースであり、具体的にはTCP/IPプロトコルにしたがった処理をおこなう。
【0032】
入力部121は、キーボードやマウスなどの入力デバイスであり、表示部122は、液晶パネルやディスプレイなどの表示デバイスであり、記憶部123は、ハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部12には、ハイパーテキスト123aと銘柄データ123bとが記憶されている。
【0033】
ハイパーテキスト123aは、端末装置10a〜10cに配信するウインドウ画面を形成するハイパーテキストであり、銘柄データ123bは、各種株式銘柄の現在の株価や、各種株式銘柄を発行している企業の株主資本、当期利益、配当性向などを記憶したデータである。この銘柄データ123bは、図示しない株価提供サーバから所定時間間隔で逐次銘柄データを取得して更新される。
【0034】
制御部124は、WEBサーバ12を全体制御する制御部であり、サーバ処理部124a、理想株価算出部124b、成長率設定部124cおよび割引率設定部124dを有する。
【0035】
サーバ処理部124aは、端末装置10a〜10cに対してHTTPサーバとしての機能を提供するための処理部であり、具体的には、端末装置10a〜10cからのアクセスを受け付けた際に、記憶部123に記憶したハイパーテキスト123aを読み出して、該当する端末装置10a〜10cに送信する処理などをおこなう。
【0036】
理想株価算出部124bは、株式銘柄が指定された場合に、指定された株式銘柄を発行している企業の株主資本、当期利益、配当性向を銘柄データ123bから取得し、成長率設定部124cが設定した成長率をもとに所定年数後の株主資本と所定年数が経過するまでに支払われる配当を算出し、割引率設定部124dが設定した割引率によって割り引いて、指定された株式銘柄の理想的な株価を算出する。
【0037】
この理想株価の算出方法について図2および図3を参照して説明する。図2は、現在の資本と、一年後の資本とを比較する図である。図2(a)に示すように、現在資本100、当期利益200を銘柄データ123bから取得すると、当期利益200および配当性向から配当200aを得ることができる。当期利益200は、配当200aを減じた後、現在資本100に加えられるので、図2(b)に示すように1年後資本101を算出することができる。
【0038】
このように、ある年度の資本、当期利益、配当性向から、その年の配当と翌年の資本が算出できるので、この処理を繰り返すことで、図3に示すように、N年後の資本と、N年分の配当額を求めることができる。ここで、当期利益の額は、各年において成長率gずつ増加すると考えることで、企業活動による成長を加味してN年後の資本を算出することができる。
【0039】
ある株式銘柄の価格は、今後その企業がどのように変化するか、ある企業の先行きを見越した価値を示すものである。すなわち、現在の企業の価値は、現在の資本金額に、今後期待できる成長分を加えたものといえる。
【0040】
そこで、ある企業のN年後の資本と、N年間に得られる配当額とを割引率rで割り引いて現在の資本額に加えることで、その企業の現在の資本価値を算出することができ、算出した現在の資本価値を発行株式数で除することで一株あたりの理想的な株価を得ることができる。
【0041】
さらに、現在の株価もしくは時価総額と、理想的な株価もしくは資産価値とを比較することにより、現在の市場における株価が理想的な価格に対して割安であるか、割高であるかを示すことができる。
【0042】
したがって、投資家は、市場における株価が理想株価に比して低い場合にはその株式を購入し、市場における株価が理想株価に比して高い場合には売却することで、適切な株式売買をおこなうことができる。
【0043】
成長率設定部124cは、理想株価算出部124bが使用する成長率を設定する。この成長率は、市場平均期待成長率を用いてもよいし、業種平均期待成長率を用いてもよい。また、利用者が任意に設定した予想成長率を用いてもよい。さらに、この成長率を仮定しておき、仮定した成長率をもとに理想株価算出部によって理想株価を算出し、算出した理想株価が現在の市場株価と適合するように、成長率を調整することとしてもよい。
【0044】
割引率設定部124dは、理想株価算出部124bが使用する割引率を設定する。この割引率は、その企業の自己資本比率や時価総額などの企業状態を示す要因をもとに適切な値を使用する。この割引率を設定する場合に、企業の状態を示す要因として、その企業が倒産する確率などを加味すれば、企業の理想株価をより精度良く算出することができる。また、この割引率を仮定しておき、仮定した割引率をもとに理想株価算出部によって理想株価を算出し、算出した理想株価が現在の市場株価と適合するように、割引率を調整することとしてもよい。
【0045】
すなわち、理想株価算出部124bは、設定された成長率、割引率をもとに理想株価を算出するのみならず、理想株価と市場株価とを一致させるように理想的な成長率、もしくは理想的な割引率を算出することができる。したがって、株価、成長率および割引率のいずれか2項目を設定することで、残りの1項目を求めることができる。
【0046】
つぎに、理想株価の算出処理、理想割引率の算出処理、理想成長率の算出について図4〜図6を参照して説明する。図4は、割引率と成長率から理想株価を算出する場合の処理動作を説明するフローチャートである。同図に示すように、理想株価算出部124aは、まず理想株価を算出する企業の現在の株主資本、当期利益、配当性向を銘柄データ123bから取得する(ステップS101)。
【0047】
つぎに、割引率設定部124dは、理想株価を算出する企業の割引率rを設定し(ステップS102)、その企業の自己資本比率および時価総額から割引率rの値を調整する(ステップS103)。つづいて、その企業の株価純資産比率をもとに株主資本をディスカウントする(ステップS104)。さらに、成長率設定部124cは、成長率gの値として市場平均理想成長率、業種平均理想成長率もしくは予想成長率のいずれかを設定する(ステップS105)。
【0048】
その後、理想株価算出部124bは、現在の理論価値および理論株主資本を処理対象に設定し(ステップS106)、前年の当期利益の(1+g)倍を処理対象年度の当期利益として算出する(ステップS107)。続いて、理想株価算出部124bは、処理対象年度の当期利益に配当性向を掛けて、処理対象年度の配当額を算出する(ステップS108)。
【0049】
その後、理想株価算出部124bは、配当額を(1+r)のn乗で除し、前年の理論価値に加算して処理対象年度の理論価値を算出する(ステップS109)とともに、前年の株主資本に処理対象年度の当期利益を加えた後に配当額を減じて処理対象年度の株主資本を算出する(ステップS110)。ここで、「n」は、処理対象年度が現在の何年後であるかを示す値である。
【0050】
理想株価算出部124bは、このステップS109およびステップS110によって所定年数であるN年後の理論価値および株主資本を算出したか否かを判定する(ステップS111)。その結果、N年後の理論価値および株主資本をまだ算出していなければ(ステップS111,No)、理想株価算出部124bは、翌年、すなわち(n+1)年後を処理対象年度に設定し(ステップS112)、再度ステップS107から処理を継続する。
【0051】
一方、N年後の理論価値および株主資本を算出したならば(ステップS111,Yes)、理想株価算出部124bは、算出したN年度の株主資本を(1+r)のN乗で除し、理論価値に加えて最終理論価値を算出する(ステップS113)。
【0052】
理想株価算出部124bは、この最終理論価値を発行済み株式数で除して理想株価を算出する(ステップS114)。また、この理想株価を現在の市場株価で除することで、現在の市場株価の割安度を算出し(ステップS115)、処理を終了する。
【0053】
つぎに、株価と成長率から理想割引率を算出する処理動作を図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5に示すように、理想株価算出部124aは、まず理想株価を算出する企業の現在の株主資本、当期利益、配当性向を銘柄データ123bから取得する(ステップS201)。
【0054】
つぎに、成長率設定部124cは、成長率gの値として市場平均理想成長率、業種平均理想成長率もしくは予想成長率のいずれかを設定する(ステップS202)。つづいて、理想株価算出部124bは、その企業の株価純資産比率をもとに株主資本をディスカウントする(ステップS203)。
【0055】
その後、割引率設定部124dは、理想株価を算出する企業の割引率rを仮に設定する(ステップS204)。理想株価算出部124bは、現在の理論価値および理論株主資本を処理対象に設定し(ステップS205)、前年の当期利益の(1+g)倍を処理対象年度の当期利益として算出する(ステップS206)。続いて、理想株価算出部124bは、処理対象年度の当期利益に配当性向を掛けて、処理対象年度の配当額を算出する(ステップS207)。
【0056】
その後、理想株価算出部124bは、配当額を(1+r)のn乗で除し、前年の理論価値に加算して処理対象年度の理論価値を算出する(ステップS208)とともに、前年の株主資本に処理対象年度の当期利益を加えた後に配当額を減じて処理対象年度の株主資本を算出する(ステップS209)。ここで、「n」は、処理対象年度が現在の何年後であるかを示す値である。
【0057】
理想株価算出部124bは、このステップS208およびステップS209によって所定年数であるN年後の理論価値および株主資本を算出したか否かを判定する(ステップS210)。その結果、N年後の理論価値および株主資本をまだ算出していなければ(ステップS210,No)、理想株価算出部124bは、翌年、すなわち(n+1)年後を処理対象年度に設定し(ステップS211)、再度ステップS206から処理を継続する。
【0058】
一方、N年後の理論価値および株主資本を算出したならば(ステップS210,Yes)、理想株価算出部124bは、算出したN年度の株主資本を(1+r)のN乗で除し、理論価値に加えて最終理論価値を算出する(ステップS212)。
【0059】
理想株価算出部124bは、この最終理論価値を発行済み株式数で除して理想株価を算出し(ステップS213)、理想株価を現在の市場株価とを比較する。理想株価と現在の市場株価が乖離していれば、割引率設定部124dは、仮定した割引率が不適切であると判定し(ステップS214,No)、再度割引率の設定をおこなう(ステップS204)。
【0060】
一方、理想株価と現在の市場株価とが略一致するならば、割引率設定部124dは、仮定した割引率を最適な割引率であると判定し(ステップS214,Yes)、その割引率を理想割引率として出力して(ステップS215)、処理を終了する。
【0061】
つぎに、株価と割引率から理想成長率を算出する処理動作を図6に示すフローチャートを用いて説明する。図6に示すように、理想株価算出部124aは、まず理想株価を算出する企業の現在の株主資本、当期利益、配当性向を銘柄データ123bから取得する(ステップS301)。
【0062】
つぎに、割引率設定部124dは、理想株価を算出する企業の割引率rを設定し(ステップS302)、その企業の自己資本比率および時価総額から割引率rの値を調整する(ステップS303)。つづいて、理想株価算出部124bは、その企業の株価純資産比率をもとに株主資本をディスカウントする(ステップS304)。
【0063】
また、成長率設定部124cは、理想株価を算出する企業の成長率gを仮に設定する(ステップS305)。その後、理想株価算出部124bは、現在の理論価値および理論株主資本を処理対象に設定し(ステップS306)、前年の当期利益の(1+g)倍を処理対象年度の当期利益として算出する(ステップS307)。続いて、理想株価算出部124bは、処理対象年度の当期利益に配当性向を掛けて、処理対象年度の配当額を算出する(ステップS308)。
【0064】
その後、理想株価算出部124bは、配当額を(1+r)のn乗で除し、前年の理論価値に加算して処理対象年度の理論価値を算出する(ステップS309)とともに、前年の株主資本に処理対象年度の当期利益を加えた後に配当額を減じて処理対象年度の株主資本を算出する(ステップS310)。ここで、「n」は、処理対象年度が現在の何年後であるかを示す値である。
【0065】
理想株価算出部124bは、このステップS309およびステップS310によって所定年数であるN年後の理論価値および株主資本を算出したか否かを判定する(ステップS311)。その結果、N年後の理論価値および株主資本をまだ算出していなければ(ステップS312,No)、理想株価算出部124bは、翌年、すなわち(n+1)年後を処理対象年度に設定し(ステップS312)、再度ステップS307から処理を継続する。
【0066】
一方、N年後の理論価値および株主資本を算出したならば(ステップS311,Yes)、理想株価算出部124bは、算出したN年度の株主資本を(1+r)のN乗で除し、理論価値に加えて最終理論価値を算出する(ステップS313)。
【0067】
理想株価算出部124bは、この最終理論価値を発行済み株式数で除して理想株価を算出し(ステップS314)、理想株価を現在の市場株価とを比較する。理想株価と現在の市場株価が乖離していれば、成長率設定部124cは、仮定した成長率が不適切であると判定し(ステップS315,No)、再度成長率の設定をおこなう(ステップS305)。
【0068】
一方、理想株価と現在の市場株価とが略一致するならば、成長率設定部124cは、仮定した成長率を最適な成長率であると判定し(ステップS315,Yes)、その成長率を理想成長率として出力して(ステップS316)、処理を終了する。
【0069】
なお、この理想成長率の算出を所定の業種に含まれる全ての銘柄に対して実行したならば、その業種の理想平均成長率を求めることができ、市場の全ての銘柄に対して実行したならば、市場全体の理想平均成長率を求めることができる。
【0070】
このように、本実施の形態にかかるWEBサーバ12は、理想株価、理想割引率および理想成長率を算出し、端末10a,10b,10cに提供することができる。WEBサーバ12が、理想株価、理想割引率および理想成長率を端末に送信する場合、サーバ処理部124aがハイパーテキスト123aを用いて表示画面を作成して送信する。
【0071】
図7に、WEBサーバ12が端末10a〜10cに提供する表示画面の一例を示す。図7は、ある端末が「○○社」の評価を要求した場合における表示画面である。図7に示した表示ウインドウW11,W12に表示される内容および表示ウインドウ13における項目「業種名」は、銘柄データ123bから該当する内容を選択する。
【0072】
さらに、表示ウインドウW13では、理想株価の算出に適用した割引率、現株価の理想成長率、市場平均の理想成長率および同業種平均の理想成長率を表示し、それぞれの理想成長率を用いて算出した理想株価と、理想株価と現在の株価との比を表示している。
【0073】
具体的には、「○○社」の株式では、現株価の理想成長率「−2.60%」を用いた場合に理想株価は「2,965」、理想株価と現株価との比は「100.00%」となる。また、市場平均の理想成長率「−0.61%」を用いた場合に理想株価は「3,423」、理想株価と現株価との比は「115.00%」となる。さらに、同業種平均の理想成長率「−4.68」を用いた場合に理想株価は「2,583」、理想株価と現株価との比は「87.12%」となる。
【0074】
すなわち、「○○社」の現株価は、現在と同様の成長を続けると考えた場合には妥当な価格であるが、市場全体と同様に成長すると考えた場合には割安であり、同業種の株価と同様に成長すると考えた場合には割高と言える。
【0075】
また、表示ウインドウW14では、理論株価を成長率との相関を示す関数Aとして示している。さらに、このグラフ上で、現株価と理想成長率との相関を示す相関関係C、市場平均の理想成長率との相関を示す相関関係D、同業種平均の理想成長率との相関を示す相関関係Bを表示している。
【0076】
このように表示ウインドウW13および表示ウインドウW14により、「○○社」の理想株価を視覚化して提供することができる。
【0077】
また、端末10a〜10cから条件を指定して検索を要求された場合、WEBサーバ12は、指定された条件に適合する銘柄を検索して表示する。図8は、端末10a〜10cによる検索条件設定画面の一例であり、図9は、検索条件設定画面によって指定された条件に基づく検索結果表示画面の一例である。
【0078】
図8において、表示ウインドウW21は、投資金額、一日の平均売買代金および市場に関する条件を入力するためのウインドウである。具体的には、500万円以内で投資可能で、一日に平均して1000万円以上売買されており、東証一部もしくは東証二部に上場している銘柄が指定されている。
【0079】
また表示ウインドウW22は、理想株価を算出する際に使用する成長率を指定するウインドウであり、表示ウインドウW23は、検索結果の表示順を指定するウインドウである。具体的には、市場平均の理想成長率を使用して算出した理想株価が割安な順に銘柄を表示することが指定されている。
【0080】
さらに、表示ウインドウW24は、さらに詳細な設定を指定するウインドウである。具体的には、検索結果を表示する場合に、「PER」、「PBR」、「配当利回り」、「自己資本比率」および「時価総額」を併せて表示すること、さらに自己資本比率の最小値は30%とすることが指定されている。
【0081】
この条件における検索結果として、WEBサーバ12は、図9に示す表示ウインドウW31を作成する。このように、WEBサーバ12は、端末側から指定された条件に基づいて各銘柄の理想株価を算出して端末側に提供することができる。
【0082】
上述してきたように、本実施の形態では、指定された企業の現在の資本および当期利益から翌年の資本および配当を算出する処理を繰り返すことで、所定年数経過後の資本と、所定年数が経過するまでに支払われる配当とを算出し、算出結果を割り引くことで現在の株式銘柄の理想的な株価、成長率もしくは割引率を算出することができる。
【0083】
なお、本実施の形態においては、成長率として単一の値を設定し、当期利益が毎年同一の割合で増加するものとして理想株価の算出をおこなっているが、当期利益の成長率は必ずしも単一の値を取る必要はなく、たとえば成長率を関数によって求めることで、時間の経過とともに収益率が変化するシナリオを想定し、そのシナリオに従った理想株価を算出することができる。
【0084】
また、本実施の形態においては、公開株の理想株価を算出する場合について説明したが、本発明の利用は公開株に限定されるものではなく、たとえば未公開株について適正な価格を算出する場合においても用いることができる。
【0085】
なお、本発明にかかる理想株価の算出では、所定年数経過後の資本と、所定年数が経過するまでに支払われる配当とを算出しているが、この所定年数を使用者が任意に設定することとしてもよい。すなわち、所定年数を数年程度の短い値とすることで、短期的な視点における理想株価を算出することができ、所定年数を20年程度の値とすることで、中期的な視点における理想株価を算出することができ、所定年数を数十年程度に設定することで、長期的な視点における理想株価を算出することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、株価算出装置は、成長率設定手段によって指定された銘柄の当期利益の上昇率を示す成長率を設定し、割引率設定手段によって指定された銘柄の割引率を設定し、成長率をもとに所定年数後における銘柄の予想資本金額と所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額とを算出し、予想金額と予想配当金額とを割引率によって割り引くことで現時点における理想的な株価を算出することができるので、指定された企業の状態を考慮し、当該企業が発行した株式の理想的な株価を自動的に算出可能な株価算出装置を提供することができるという効果を奏する。
【0087】
また、請求項2の発明によれば、株価算出装置は、適正な成長率が不明の場合に、成長率設定手段が仮定の成長率を設定し、理想株価算出手段は仮定の成長率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定成長率の値を修正するので、指定された企業の状態を考慮し、当該企業の理想的な成長率を自動的に算出可能な株価算出装置を提供することができるという効果を奏する。
【0088】
また、請求項3の発明によれば、株価算出装置は、適正な割引率が不明の場合に、割引率設定手段が仮定の割引率を設定し、理想株価算出手段は仮定の割引率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定割引率の値を修正するので、指定された企業の状態を考慮し、当該企業の理想的な割引率を自動的に算出可能な株価算出装置を提供することができるという効果を奏する。
【0089】
また、請求項4の発明によれば、株価算出方法は、成長率設定工程によって指定された銘柄の当期利益の上昇率を示す成長率を設定し、割引率設定工程によって指定された銘柄の割引率を設定し、成長率をもとに所定年数後における銘柄の予想資本金額と所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額とを算出し、予想金額と予想配当金額とを割引率によって割り引くことで現時点における理想的な株価を算出することができるので、指定された企業の状態を考慮し、当該企業が発行した株式の理想的な株価を自動的に算出可能な株価算出方法を提供することができるという効果を奏する。
【0090】
また、請求項5の発明によれば、株価算出方法は、適正な成長率が不明の場合に、成長率設定工程が仮定の成長率を設定し、理想株価算出工程は仮定の成長率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定成長率の値を修正するので、指定された企業の状態を考慮し、当該企業の理想的な成長率を自動的に算出可能な株価算出方法を提供することができるという効果を奏する。
【0091】
また、請求項6の発明によれば、株価算出方法は、適正な割引率が不明の場合に、割引率設定工程が仮定の割引率を設定し、理想株価算出工程は仮定の割引率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定割引率の値を修正するので、指定された企業の状態を考慮し、当該企業の理想的な割引率を自動的に算出可能な株価算出方法を提供することができるという効果を奏する。
【0092】
また、請求項7の発明によれば、株価算出プログラムは、成長率設定手順によって指定された銘柄の当期利益の上昇率を示す成長率を設定し、割引率設定手順によって指定された銘柄の割引率を設定し、成長率をもとに所定年数後における銘柄の予想資本金額と所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額とを算出し、予想金額と予想配当金額とを割引率によって割り引くことで現時点における理想的な株価を算出することができるので、指定された企業の状態を考慮し、当該企業が発行した株式の理想的な株価を自動的に算出可能な株価算出プログラムを提供することができるという効果を奏する。
【0093】
また、請求項8の発明によれば、株価算出プログラムは、適正な成長率が不明の場合に、成長率設定手順が仮定の成長率を設定し、理想株価算出手順は仮定の成長率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定成長率の値を修正するので、指定された企業の状態を考慮し、当該企業の理想的な成長率を自動的に算出可能な株価算出プログラムを提供することができるという効果を奏する。
【0094】
また、請求項9の発明によれば、株価算出プログラムは、適正な割引率が不明の場合に、割引率設定手順が仮定の割引率を設定し、理想株価算出手順は仮定の割引率をもとに理想株価を算出し、理想株価が現在の株価に最も近くなるように仮定割引率の値を修正するので、指定された企業の状態を考慮し、当該企業の理想的な割引率を自動的に算出可能な株価算出プログラムを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る株価算出システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】現在の資本と、一年後の資本とを比較する図である。
【図3】N年後の資本と、N年分の配当額の算出方法を説明する説明図である。
【図4】割引率と成長率から理想株価を算出する場合の処理動作を説明するフローチャートである。
【図5】株価と成長率から理想割引率を算出する処理動作を説明するフローチャートである。
【図6】株価と割引率から理想成長率を算出する処理動作を説明するフローチャートである。
【図7】図1に示したWEBサーバが端末に提供する表示画面の一例を示す図である。
【図8】図1に示した端末による検索条件設定画面の一例を示す図である。
【図9】検索条件設定画面によって指定された条件に基づく検索結果表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
10a〜10c 端末装置
11 インターネット
12 WEBサーバ
120 インターフェース部
121 入力部
122 表示部
123 記憶部
123a ハイパーテキスト
123b 銘柄データ
124 制御部
124a サーバ処理部
124b 理想株価算出部
124c 成長率設定部
124d 割引率設定部
100 現在資本
100a N年後株主資本
101 1年後資本
200 当期利益
200a 配当
W11,W12,W13,W14,W21,W22,W23,W24,W31
表示ウインドウ

Claims (9)

  1. 株式の銘柄に関するデータをもとに、該銘柄の理想的な株価を算出する株価算出装置であって、
    指定された銘柄の当期利益の上昇率を成長率として設定する成長率設定手段と、
    前記指定された銘柄の割引率を設定する割引率設定手段と、
    前記成長率をもとに、所定年数後における前記指定された銘柄の予想資本金額と、前記所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額と、を算出し、前記予想資本金額および前記予想配当金額を前記割引率によって割り引いて現時点における理想株価を算出する株価算出手段と、を備えたことを特徴とする株価算出装置。
  2. 前記成長率設定手段は、適正な成長率が不明の場合に仮定成長率を設定し、該仮定成長率をもとに前記株価算出手段が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定成長率の値を修正することを特徴とする請求項1に記載の株価算出装置。
  3. 前記割引率設定手段は、適正な割引率が不明の場合に仮定割引率を設定し、該仮定割引率をもとに前記株価算出手段が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定割引率の値を修正することを特徴とする請求項1に記載の株価算出装置。
  4. 株式の銘柄に関するデータをもとに、該銘柄の理想的な株価を算出する株価算出方法であって、
    指定された銘柄の当期利益の上昇率を成長率として設定する成長率設定工程と、
    前記指定された銘柄の割引率を設定する割引率設定工程と、
    前記成長率をもとに、所定年数後における前記指定された銘柄の予想資本金額と、前記所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額と、を算出し、前記予想資本金額および前記予想配当金額を前記割引率によって割り引いて現時点における理想株価を算出する株価算出工程と、を含むことを特徴とする株価算出方法。
  5. 前記成長率設定工程は、適正な成長率が不明の場合に仮定成長率を設定し、該仮定成長率をもとに前記株価算出工程が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定成長率の値を修正することを特徴とする請求項4に記載の株価算出方法。
  6. 前記割引率設定工程は、適正な割引率が不明の場合に仮定割引率を設定し、該仮定割引率をもとに前記株価算出工程が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定割引率の値を修正することを特徴とする請求項4に記載の株価算出方法。
  7. 株式の銘柄に関するデータをもとに、該銘柄の理想的な株価を算出する株価算出プログラムであって、
    指定された銘柄の当期利益の上昇率を成長率として設定する成長率設定手順と、
    前記指定された銘柄の割引率を設定する割引率設定手順と、
    前記成長率をもとに、所定年数後における前記指定された銘柄の予想資本金額と、前記所定年数が経過するまでに支払われる予想配当金額と、を算出し、前記予想資本金額および前記予想配当金額を前記割引率によって割り引いて現時点における理想株価を算出する株価算出手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする株価算出プログラム。
  8. 前記成長率設定手順は、適正な成長率が不明の場合に仮定成長率を設定し、該仮定成長率をもとに前記株価算出手順が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定成長率の値を修正することを特徴とする請求項7に記載の株価算出プログラム。
  9. 前記割引率設定手順は、適正な割引率が不明の場合に仮定割引率を設定し、該仮定割引率をもとに前記株価算出手順が算出した理想株価が現在の株価に最も近くなるように該仮定割引率の値を修正することを特徴とする請求項7に記載の株価算出プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022078389A (ja) * 2020-04-21 2022-05-25 均 石井 債券実勢価格から計算される株式の理論価格と実勢価格を比較してデータを提供して表示する理論株価推定比較システム。

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