JP2004278313A - エンジンのバルブ駆動装置 - Google Patents

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JP2004278313A JP2003066954A JP2003066954A JP2004278313A JP 2004278313 A JP2004278313 A JP 2004278313A JP 2003066954 A JP2003066954 A JP 2003066954A JP 2003066954 A JP2003066954 A JP 2003066954A JP 2004278313 A JP2004278313 A JP 2004278313A
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Yuji Yasui
裕司 安井
Akiyuki Yonekawa
明之 米川
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】バルブタイミングおよびバルブリフトの両方が可変であり、しかもカムのプロフィールにより決まるバルブリフトよりも小さいバルブリフトを得ることが可能なエンジンのバルブ駆動装置を提供する。
【解決手段】リンク機構36のリンク37の揺動支点44にロッカーアーム35の中間部を枢支し、このリンク37を第1カムシャフト32に設けた第1カム31により上下動させるとともに、ロッカーアーム35の端部に設けたローラ48を第2カムシャフト34に設けた第2カム33により上下揺動させ、更に第1カム31および第2第2カム33間の位相差を位相可変機構で変更する。これにより、前記位相差に応じてバルブタイミングおよびバルブリフトの両方を任意に変化させることができ、特に第1カム31のプロフィールだけで決まるバルブリフトおよび第2カム33のプロフィールだけで決まるバルブリフトの何れか小さい方よりも更に小さいバルブリフトを得ることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの吸気バルブや排気バルブのバルブリフトおよびバルブタイミングを二つのカムによって任意に変化させることが可能なエンジンのバルブ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのバルブを開閉するロッカーアームを2個のカムで駆動することで、バルブタイミングを変更可能したエンジンのバルブ駆動装置が、下記特許文献により公知である。
【0003】
このバルブ駆動装置は、バルブを開く開カムとバルブを閉じる閉カムとを別個に備えており、開カムおよび閉カム間の位相差を変化させることでバルブの開期間を連続的に変化させるようになっている。
【0004】
【特許文献】
特開平7−63022号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものは、バルブタイミングを連続的に変化させることは可能であるが、ロッカーアームの揺動支点の位置が固定されているため、バルブリフトがカムのプロフィールによって予め決められてしまい、エンジンの運転状態に応じたバルブリフトを得ることができなかった。従って、エンジンの特定の運転状態においてバルブリフトを小さくするためにカムのプロフィールを小さくすると、今度はエンジンの他の運転状態において充分なバルブリフトを得ることができないという問題があった。
【0006】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、バルブタイミングおよびバルブリフトの両方が可変であり、しかもカムのプロフィールにより決まるバルブリフトよりも小さいバルブリフトを得ることが可能なエンジンのバルブ駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、エンジンのバルブを開閉駆動するロッカーアームと、同速度で回転する第1、第2カムシャフトと、第1、第2カムシャフト間の位相差を変化させる位相可変機構と、第1カムシャフトに設けられた第1カムと、第2カムシャフトに設けられた第2カムとを備え、第1カムはロッカーアームの揺動支点を移動させ、第2カムはロッカーアームを揺動支点まわりに揺動させることを特徴とするエンジンのバルブ駆動装置が提案される。
【0008】
上記構成によれば、第2カムシャフトに設けた第2カムでロッカーアームを揺動支点まわりに揺動させると、第2カムのプロフィールに応じてバルブが開閉駆動され、また第1カムシャフトに設けた第1カムでロッカーアームの揺動支点を移動させると、第1カムのプロフィールに応じてバルブが開閉駆動されるので、第1、第2カムシャフト間の位相差を位相可変機構で変化させることで、その位相差に応じてバルブタイミングおよびバルブリフトの両方を任意に変化させることができる。特に、第1カムのプロフィールだけで決まるバルブリフトおよび第2カムのプロフィールだけで決まるバルブリフトの何れか小さい方よりも更に小さいバルブリフトを得ることができる。
【0009】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、ロッカーアームは一端および他端にそれぞれバルブ当接部およびカム当接部を有するとともに中間部に揺動支点を有しており、バルブ当接部から揺動支点までの距離とバルブ当接部からカム当接部までの距離との比は、第1カムによる揺動支点の移動量と第2カムによるカム当接部の移動量との比に等しいことを特徴とするエンジンのバルブ駆動装置が提案される。
【0010】
上記構成によれば、ロッカーアームの一端のバルブ当接部から中間部の揺動支点までの距離と、バルブ当接部からロッカーアームの他端のカム当接部までの距離との比を、第1カムによる揺動支点の移動量と第2カムによるカム当接部の移動量との比に等しく設定したので、第1カムによるバルブリフトと第2カムによるバルブリフトとを完全に相殺してバルブ休止を実現することができる。しかもバルブがバルブシートに着座するバルブ着座時は、カムの緩衝曲線を利用して着座させることができるので、着座音の発生を抑制することができる。
【0011】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、第1カムシャフトに位相可変機構を設けたことを特徴とするエンジンのバルブ駆動装置が提案される。
【0012】
上記構成によれば、第1、第2カムのロッカーアームに対する位置関係から第2カムのプロフィールよりも第1カムのプロフィールの方が小さくなるため、プロフィールが小さい側の第1カムを備えた第1カムシャフトの方が、第2カムシャフトよりも駆動トルクが小さくなる。従って、駆動トルクが小さい側の第1カムシャフトに位相可変機構を設けることで、その位相可変機構を小型化することができる。
【0013】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、ロッカーアームの揺動支点をバルブの移動方向に沿って移動するリンク機構を介して支持したことを特徴とするエンジンのバルブ駆動装置が提案される。
【0014】
上記構成によれば、バルブの移動方向に沿って移動するリンク機構によってロッカーアームの揺動支点を支持したので、揺動支点の変位に伴うフリクションを低減でき、第1カムの駆動力をリンク機構を介してロッカーアームの揺動支点に効率良く伝達することができる。
【0015】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、リンク機構は、バルブの移動方向に沿って延びる第1リンクと、第1リンクをバルブの移動方向に沿って移動可能に支持する第2リンクとを備え、第1リンクはロッカーアームの揺動支点を有して第1カムにより駆動されることを特徴とするエンジンのバルブ駆動装置が提案される。
【0016】
上記構成によれば、ロッカーアームの揺動支点を有する第1リンクを第2リンクによりバルブの移動方向に沿って移動可能に支持し、その第1リンクを第1カムにより駆動するので、リンク機構の小型化および耐久性の向上を図ることができる。
【0017】
尚、実施例の吸気バルブ18および排気バルブ19は本発明のバルブに対応し、実施例のローラ48は本発明のカム当接部に対応し、実施例のアジャストボルト51は本発明のバルブ当接部に対応し、実施例の第2位相可変機構57は本発明の位相可変機構に対応する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0019】
図1〜図15は本発明の第1実施例を示すもので、図1はエンジンの縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3はシリンダヘッドの平面図、図4は第1位相可変機構を示す図3の4−4線拡大断面図、図5は第2位相可変機構を示す図3の5−5線拡大断面図、図6は第2位相可変機構の変形例を示す図、図7は第3位相可変機構を示す図3の7−7線拡大断面図、図8はバルブ休止状態の作用説明図、図9は図8に対応するバルブリフト線図、図10はバルブ早閉じ/低リフト状態の作用説明図、図11図10に対応するバルブリフト線図、図12はバルブ通常リフト状態の作用説明図、図13は図12に対応するバルブリフト線図、図14はバルブ遅閉じ状態の作用説明図、図15は図14に対応するバルブリフト線図である。
【0020】
図1に示すように、直列4気筒の4サイクルエンジンEはシリンダブロック11と、その上面に結合されたシリンダヘッド12とを備えており、シリンダブロック11に設けたシリンダスリーブ13にピストン14が摺動自在に嵌合する。
シリンダヘッド12の下面に形成した燃焼室15に吸気ポート16および排気ポート17が連通しており、吸気ポート16および排気ポート17がそれぞれ吸気バルブ18および排気バルブ19のバルブヘッド18a,19aによって開閉される。吸気バルブ18および排気バルブ19は、バルブステム18b,19bの外周に配置したバルブスプリング20,21で閉弁方向に付勢される。燃焼室15の中央部には点火プラグ22が臨み、また燃焼室15の周縁部には燃料噴射弁23が臨んでいる。
【0021】
吸気バルブ18および排気バルブ19はそれぞれバルブ駆動装置24,24によって開閉駆動される。吸気バルブ18および排気バルブ19のバルブ駆動装置24,24は実質的に同一構造であるため、以下吸気バルブ18のバルブ駆動装置24を例にとって構造を説明する。
【0022】
図2に示すように、バルブ駆動装置24は第1カム31を有する第1カムシャフト32と、第2カム33を有する第2カムシャフト34と、ロッカーアーム35と、ロッカーアーム35を支持するリンク機構36とを備える。四節平行リンクよりなるリンク機構36は、吸気バルブ18と略平行に延びる第1リンク37と、一端がシリンダヘッド12にピン38,39で枢支され、他端が第1リンク37にピン40,41で枢支された一対の第2リンク42,43とを備えており、第1リンク37の下部にピンよりなる揺動支点44を介してロッカーアーム35の中間部が枢支される。
【0023】
リンク機構36の第1リンク37の上端に設けたローラ45が第1カム31に当接するように、リターンスプリング46で上向きに付勢された押圧部材47が第1リンク37の下端に当接する。ロッカーアーム35の右端に設けたカム当接部としてのローラ48が第2カム33に当接するように、スタビライザスプリング49で下向きに付勢された押圧部材50が、ロッカーアーム35の揺動支点44よりも右側の上面に当接する。ロッカーアーム35の左端に設けたバルブ当接部としてのアジャストボルト51の下端が、吸気バルブ18のバルブステム18bの上端に僅かなクリアランスを介して当接可能に対向する。
【0024】
このように、リンク機構36によってロッカーアーム35の揺動支点44を移動自在に支持したので、第1カム31の駆動力をリンク機構36を介してロッカーアーム35の揺動支点44に効率良く伝達することができる。しかもロッカーアーム35の揺動支点44を有する第1リンク37を第2リンク42,43により吸気バルブ18の移動方向に沿って移動自在に支持し、その第1リンク37を第1カム31により駆動するので、リンク機構36の小型化および耐久性の向上が可能になる。
【0025】
第1カムシャフト32および第2カムシャフト34にはそれぞれ同歯数の第1ギヤ52および第2ギヤ53が設けられており、第1、第2ギヤ52,53が噛み合うことで第1カムシャフト32は矢印a方向に、第2カムシャフト34は矢印b方向に同速度で回転する。
【0026】
ロッカーアーム35の吸気バルブ18に対する当接点であるアジャストボルト51からロッカーアーム35の揺動支点44までの距離L1と、アジャストボルト51からロッカーアーム35の第2カム33に対する当接点であるローラ48までの距離L2との比であるL1/L2は、第1カム31のプロフィールの高さH1と第2カム33のプロフィールの高さH2と比であるH1/H2に等しくなるように設定されている。H1は第1カム31による揺動支点44の最大移動量に相当し、H2は第2カム33によるローラ48の最大移動量に相当する。本実施例では、L1/L2の値およびH1/H2の値は約0.5に設定されている。
従って、L2はL1の約2倍であり、H2はH1の約2倍である。
【0027】
図3はエンジンEのシリンダヘッド12を上方から見た状態を示す模式図であって、吸気側および排気側の一対の第2カムシャフト34,34の軸端にそれぞれ設けたスプロケット54,54がタイミングチェーン55を介して図示せぬクランクシャフトに接続される。各々のスプロケット54と第2カムシャフト34,34の軸端との間に、第1位相可変機構56が設けられる。
【0028】
吸気側および排気側のそれぞれにおいて、第1カムシャフト32の軸端に設けた第1ギヤ52と第2カムシャフト34の軸端に設けた第2ギヤ53が噛み合っており、第1カムシャフト32と第1ギヤ52との間に第2位相可変機構57が設けられる。
【0029】
吸気側および排気側のそれぞれの第1カムシャフト32には、4個の第1カム31…の間に位置するように3個の第3位相可変機構58…が設けられる。
【0030】
図4に示すように、吸気側および排気側の第1カムシャフト32および第2カムシャフト34の位相をクランクシャフトの位相に対して変更する第1位相可変機構56は、スプロケット54(図3参照)と一体の円筒状のハウジング61と、ハウジング61の内部に同軸に挿入された第2カムシャフト34から放射状に延びる3枚のベーン62…とを備えており、ハウジング61の内面から内向きに延びる3枚の隔壁61a…と3枚のベーン62…との間に各3個の第1室63…および第2室64…が形成される。第1室63…および第2室64…には、タンク65内の作動油がポンプ66およびソレノイドバルブ67を介して選択的に供給されるようになっており、第1室63…および第2室64…の一方の容積が増加して他方の容積が減少することで第2カムシャフト34が矢印c方向あるいは矢印d方向に回転し、ハウジング61に対する第2カムシャフト34の位相、つまりクランクシャフトの位相に対する第1、第2カムシャフト32,34の位相が連続的に変化する。
【0031】
第1位相可変機構56による位相調整幅は45°〜60°程度であり、油圧が失陥したときに第1、第2カムシャフト32,34の位相をロックするロック機構(図示せず)が設けられる。
【0032】
図5に示すように、第1カムシャフト32および第2カムシャフト34間の位相差を変更する第2位相可変機構57は、第1ギヤ52(図3参照)と一体のハウジング68と、ハウジング68の内部に同軸に挿入された第1カムシャフト32から放射状に延びる1枚のベーン69とを備えており、ハウジング68の内部に形成した扇状の空間がベーン69によって第1室70および第2室71に区画される。ベーン69はハウジング68との間に設けた捩じりスプリング72によって矢印e方向に付勢される。第1室70に接続されたシリンダ73にピストン74が摺動自在に嵌合しており、モータ75により回転するピニオン76がピストン74に接続されたラック77に噛み合っている。第2室71はベーン69の移動を妨げないように大気に連通する。
【0033】
従って、モータ75を一方向に駆動してピニオン76およびラック77を介してピストン74を左動させると、シリンダ73から押し出された作動油で第1室70の油圧が増加し、その油圧が捩じりスプリング72の弾発力に釣り合う位置へと第1カムシャフト32が矢印f方向に回転する。逆にモータ75を他方向に駆動してピニオン76およびラック77を介してピストン74を右動させると、第1室70の油圧が減少して第1カムシャフト32が矢印e方向に回転する。このように、シリンダ73およびピストン74を介して制御油圧を発生させることで、第1ギヤ52に対する第1カムシャフト32の位相、つまり第2カムシャフト34に対する第1カムシャフト32の位相を応答性良く制御することができる。第1、第2カムシャフト32,34の位相調整幅は約180°程度である。
【0034】
図6には第2位相可変機構57の変形例が示される。この変形例では捩じりスプリング72によって第1カムシャフト32の位相が最も高頻度で使用される中立位置の位相に付勢されている。これにより、モータ75を駆動する頻度を最小限に抑えて消費電力を節減することができる。
【0035】
尚、第2位相可変機構57の応答性を特に高める必要がない場合は、シリンダ73およびピストン74の代わりに、図4に示す第1位相可変機構56のポンプ66を使用しても良い。
【0036】
図7に示すように、隣接する第1カム31…間の位相差を変更する第3位相可変機構58は、一方の第1カム31と一体のハウジング78と、他方の第1カム31と一体の第1カムシャフト32に設けられたベーン79とを備えており、ハウジング78の内面から内向きに延びる隔壁78a…とベーン79との間に第1室80および第2室81が区画される。第1室80および第2室81には、タンク82内の作動油がポンプ83およびソレノイドバルブ84を介して選択的に供給されるようになっており、第1室80および第2室81の一方の容積が増加して他方の容積が減少することでベーン79が矢印g方向あるいは矢印h方向に回転し、隣接する一対の第1カム31,31間の位相差が連続的に変化する。
【0037】
第3位相可変機構58…は各シリンダ間の吸入空気量の定常的なばらつきを補正するためのもので、高い応答性は必用とされず、位相調整幅も30°程度と小さくて良い。また第3位相可変機構58…には、油圧が失陥したときに隣接する第1カム31…の位相をロックするロック機構(図示せず)が設けられる。
【0038】
尚、本発明では、上記第1位相可変機構56,56、第2位相可変機構57,57および第3位相可変機構58…のうち、第2位相可変機構57,57だけが必須であり、第1位相可変機構56,56および第3位相可変機構58…は省略可能である。
【0039】
次に、本実施例のバルブ駆動装置24により、吸気バルブ18のバルブタイミングおよびバルブリフトがどのように変化するかを説明する。ここでは、第1位相可変機構56および第3位相可変機構58…は停止されており、第2位相可変機構57だけが作動するものとする。つまり、第2位相可変機構57により第1カム31および第2カム33間の位相差だけを変更するものとする。尚、排気バルブ19のバルブタイミングおよびバルブリフトも、吸気バルブ18と同様に制御することができる。
【0040】
先ず、図9に基づいてバルブ駆動装置24の各部の変位量X1,X2,Xの定義と、第1カム31および第2カム33間の位相差θの定義とを説明する。
【0041】
破線で示す変位量X1は、第1カム31によるロッカーアーム35の揺動支点44の変位量であり、第1カム31に押されて揺動支点44が下向きに移動する方向を正にとっている(図2参照)。第1カム31の形状は通常のカムの卵型ではなく、変位量X1が0の状態が約180°続き、変位量X1が最大値H1の状態が約180°続く特殊なものである。
【0042】
二点鎖線で示す変位量X2は、第2カム33によるロッカーアーム35のカム当接部(ローラ48)の変位量であり、第2カム33に押されてローラ48が上向きに移動する方向を正にとっている(図2参照)。第2カム33の形状は通常のカムの卵型ではなく、変位量X2が0の状態が約180°続き、変位量X2が最大値H2の状態が約180°続く特殊なものである。第1、第2カム31,33はほぼ相似形であるが、第2カム33による変位量X2の最大値H2は第1カム31による変位量X1の最大値H1の約2倍である。
【0043】
実線で示す変位量Xは、揺動支点44の変位量X1とローラ48の変位量X2とを合成した吸気バルブ18のバルブリフトであり、吸気バルブ18の開弁方向を正にとっている(図2参照)。
【0044】
第1カム31および第2カム33間の位相差θは、図9に示した状態、つまり、第1カム31による変位量X1の立ち上がり位置P1と、第2カム33による変位量X2の立ち上がり位置P2との差が180°であるとき、位相差θ=0°と定義する。第2位相可変機構57により、第2カム33の位相に対して第1カム31の位相を遅角方向に変化させると、位相差θは0°から次第に増加し、第1カム31による変位量X1のラインは遅角方向(図中右方向)に移動し、図11、図13および図15に示す位置に変化する。
【0045】
さて、図8および図9に示す状態は位相差θ=0°の状態であって、変位量X(バルブリフト)が常時0になるバルブ休止状態に対応する。
【0046】
図8(A)の状態は図9のA位置に対応しており、このとき第1カム31による変位量X1が最大値H1になり、揺動支点44を押し下げて吸気バルブ18を開弁させようとするが、第2カム33による変位量X2が0であってローラ48を押し上げないため、吸気バルブ18は閉弁状態に維持される。
【0047】
図8(B)の状態は図9のB位置に対応しており、このとき第1カム31による変位量X1が最大値H1の約半分に減少し、揺動支点44を僅かに押し下げて吸気バルブ18を開弁させようとし、第2カム33による変位量X2が次第に増加し、ローラ48を僅かに押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとするが、吸気バルブ18は開弁するに至らずに閉弁状態に維持される。
【0048】
図8(C)の状態は図9のC位置に対応しており、このとき第2カム33による変位量X2は最大値H2になり、ローラ48を押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとするが、第1カム31による変位量X1が0であって揺動支点44を押し下げないため、吸気バルブ18は閉弁状態に維持される。
【0049】
図8(D)の状態は図9のD位置に対応しており、このとき第2カム33による変位量X2が次第に減少し、ローラ48を僅かに押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとし、第1カム31による変位量X1が最大値H1の約半分に減少し、揺動支点44を僅かに押し下げて吸気バルブ18を開弁させようとするが、吸気バルブ18は開弁するに至らずに閉弁状態に維持される。
【0050】
以上のように、第2位相可変機構57により第1カム31および第2カム33間の位相差θ=0°に設定すると、吸気バルブ18は閉弁状態に維持されてバルブ休止が実現される。
【0051】
図10および図11に示す状態は位相差θ=20°の状態であって、変位量X(バルブリフト)が僅かに発生した後に速やかに0になるバルブ早閉じ/低リフト状態に対応する。
【0052】
図10(A)の状態は図11のA位置に対応しており、このとき第1カム31による変位量X1が最大値H1になり、揺動支点44を押し下げて吸気バルブ18を開弁させようとするが、第2カム33による変位量X2が0であってローラ48を押し上げないため、吸気バルブ18は閉弁状態になる。
【0053】
図10(B)の状態は図11のB位置に対応しており、このとき第1カム31による変位量X1はほぼ最大値H1になり、揺動支点44を押し下げて吸気バルブ18を開弁させようとし、第2カム33による変位量X2が増加し始め、ローラ48を僅かに押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとするため、吸気バルブ18は僅かに開弁する。
【0054】
図10(C)の状態は図11のC位置に対応しており、このとき第2カム33による変位量X2はほぼ最大値H2になり、ローラ48を押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとし、第1カム31による変位量X1は減少過程にあり、揺動支点44を僅かに押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとするため、吸気バルブ18は僅かに開弁する。
【0055】
図10(D)の状態は図11のD位置に対応しており、このとき第2カム33による変位量X2が最大値H2になり、ローラ48を押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとするが、第1カム31による変位量X1が0であって揺動支点44を押し下げないため、吸気バルブ18は閉弁状態になる。
【0056】
以上のように、第2位相可変機構57により第1カム31および第2カム33間の位相差θ=20°に設定すると、第2カム33により吸気バルブ18が開弁した直後に第1カム31により吸気バルブ18が閉弁するため、バルブ早閉じ/低リフトが実現される。
【0057】
図12および図13に示す状態は位相差θ=90°の状態であって、変位量X(バルブリフト)が吸入行程の初期から圧縮行程の初期にかけて発生するバルブ通常リフト状態に対応する。
【0058】
図12(A)の状態は図13のA位置に対応しており、このとき第1カム31による変位量X1が最大値H1になり、揺動支点44を押し下げて吸気バルブ18を開弁させようとするが、第2カム33による変位量X2が0であってローラ48を押し上げないため、吸気バルブ18は閉弁状態になる。
【0059】
図12(B)の状態は図13のB位置に対応しており、このとき第1カム31による変位量X1は最大値H1になり、揺動支点44を押し下げて吸気バルブ18を開弁させようとし、第2カム33による変位量X2は増加過程にあり、ローラ48を次第に押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとするため、吸気バルブ18は開弁過程になる。
【0060】
図12(C)の状態は図13のC位置に対応しており、このとき第2カム33による変位量X2は最大値H2になり、ローラ48を押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとし、第1カム31による変位量X1は減少過程にあり、揺動支点44の押し下げ量が減少するため、吸気バルブ18は閉弁過程になる。
【0061】
図12(D)の状態は図13のD位置に対応しており、このとき第2カム33による変位量X2が最大値H2になり、ローラ48を押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとするが、第1カム31による変位量X1が0であって揺動支点44を押し下げないため、吸気バルブ18は閉弁状態になる。
【0062】
以上のように、第2位相可変機構57により第1カム31および第2カム33間の位相差θ=90°に設定すると、バルブリフトが吸入行程の初期から圧縮行程の初期にかけて発生するバルブ通常リフト状態が実現される。
【0063】
図14および図15に示す状態は位相差θ=140°の状態であって、変位量X(バルブリフト)の後半部が伸びて閉弁タイミングが遅れるバルブ遅閉じ状態に対応する。
【0064】
図14(A)の状態は図15のA位置に対応しており、このとき第1カム31による変位量X1が最大値H1になり、揺動支点44を押し下げて吸気バルブ18を開弁させようとするが、第2カム33による変位量X2が0であってローラ48を押し上げないため、吸気バルブ18は閉弁状態になる。
【0065】
図14(B)の状態は図15のB位置に対応しており、このとき第1カム31による変位量X1は最大値H1になり、揺動支点44を押し下げて吸気バルブ18を開弁させようとし、第2カム33による変位量X2は増加過程にあり、ローラ48を次第に押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとするため、吸気バルブ18は開弁過程になる。
【0066】
図14(C)の状態は図15のC位置に対応しており、このとき第2カム33による変位量X2は最大値H2になり、ローラ48を押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとし、第1カム31による変位量X1は最大値H1になり、揺動支点44を押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとするため、吸気バルブ18は開弁状態になる。
【0067】
図14(D)の状態は図15のD位置に対応しており、このとき第2カム33による変位量X2が最大値H2になり、ローラ48を押し上げて吸気バルブ18を開弁させようとするが、第1カム31による変位量X1が減少過程にあり、揺動支点44の押し下げ量が減少するため、吸気バルブ18は閉弁過程になる。
【0068】
以上のように、第2位相可変機構57により第1カム31および第2カム33間の位相差θ=140°に設定すると、バルブリフトが吸入行程の初期から圧縮行程の後期にかけて発生するバルブ遅閉じ状態が実現される。
【0069】
しかして、第1カム31でロッカーアーム35の揺動支点44を移動させるとともに、第2カム33でロッカーアーム35のローラ48を移動させ、かつ第1、第2カム31,33間の位相差θを第2位相可変機構57で変更することで、その位相差に応じて吸気バルブ18のバルブタイミングおよびバルブリフトの両方を任意に変化させることができる。しかも第1カム31のプロフィールだけで決まるバルブリフトおよび第2カム33のプロフィールだけで決まるバルブリフトの何れか小さい方よりも更に小さいバルブリフトを得ることができる。
【0070】
またバルブ当接部であるアジャストボルト51から揺動支点44までの距離L1とバルブ当接部であるアジャストボルト51からカム当接部であるローラ48までの距離L2との比L1/L2を、第1カム31による揺動支点44の移動量H1と第2カム33によるローラ48の移動量H2との比H1/H2に等しく設定したので、第1カム31によるバルブリフトと第2カム33によるバルブリフトとを完全に相殺して吸気バルブ18のバルブ休止を実現することができる。しかも吸気バルブ18がバルブシートに着座するバルブ着座時は、第1、第2カム31,33の緩衝曲線を利用して着座させることができるので、着座音の発生を抑制することができる。
【0071】
ところで、第1、第2カム31,33間の位相差θを変更する第2位相可変機構57は、第1、第2カムシャフト32,34の何れの側に設けることも可能である。しかしながら、第2カム33のプロフィールよりも第1カム31のプロフィールの方が小さいため、プロフィールが小さい第1カム31を備えた第1カムシャフト32の駆動トルクが小さくなり、その第1カムシャフト32側に第2位相可変機構57を設けたことにより該第2位相可変機構57を小型化することができる。
【0072】
図16〜図21は本発明の第2実施例を示すもので、図16はバルブ駆動装置の構造を示す、前記図2に対応する図、図17はバルブ遅閉じ状態のバルブリフト線図(遅閉じ量最大)、図18はバルブ遅閉じ状態のバルブリフト線図(遅閉じ量小)、図19はバルブ通常リフト状態のバルブリフト線図、図20はバルブ早閉じ状態のバルブリフト線図、図21はバルブ休止状態のバルブリフト線図である。尚、第2実施例において、第1実施例の部材に対応する部材には、第1実施例と同じ符号を付すことで重複する説明を省略する。
【0073】
第1実施例ではロッカーアーム35の揺動支点44をリンク機構36の第1リンク37に設けて上下動させているが、第2実施例では前記第1リンク37に相当する摺動部材37′をシリンダヘッド12のガイド孔12aに摺動自在に支持し、リターンスプリング46でローラ45が第1カム31に当接するように上向きに付勢している。従って、第1実施例では揺動支点44が円弧状に移動するのに対し、第2実施例では揺動支点44が直線状に移動する。第2実施例のその他の構成は、第1実施例と同じである。
【0074】
次に、本実施例のバルブ駆動装置24により、吸気バルブ18のバルブタイミングおよびバルブリフトがどのように変化するかを説明する。ここでも、第2位相可変機構57により第1カム31および第2カム33間に位相差だけを変更するものとする。
【0075】
先ず、図16および図17に基づいてバルブ駆動装置24の各部の変位量X1,X2,X3,Xの定義と、ロッカーアーム35の傾斜角δと、第1カム31および第2カム33間の位相差θの定義とを説明する。
【0076】
破線で示す変位量X1は、第1カム31によるロッカーアーム35の揺動支点44の変位量であり、第1カム31に押されて揺動支点44が下向きに移動する方向を負にとっている。この変位量X1の表示は第1実施例に対して正負が逆である。二点鎖線で示す変位量X2は、第2カム33によるロッカーアーム35のカム当接部(ローラ48)の変位量であり、第2カム33に押されてローラ48が上向きに移動する方向を正にとっている。この変位量X1の表示は第1実施例と同じである。
【0077】
ロッカーアーム35の傾斜角δは、ロッカーアーム35の揺動支点44に対して、カム当接部(ローラ48)が高くなる傾斜方向を正にとっている。
【0078】
一点鎖線で示す変位量X3は、ロッカーアーム35のバルブ当接部(アジャストボルト51)の変位量であって、吸気バルブ18を開弁させるべくアジャストボルト51が下方に移動する方向を負にとっている。実線で示す変位量Xは、吸気バルブ18のバルブリフトであり、吸気バルブ18の開弁方向を正にとっている。変位量X3および変位量Xが横軸に対して上下対称になっていない部分、つまりバルブリフトXが0である部分は、アジャストボルト51が吸気バルブ18のバルブステム18bから離反している部分である。
【0079】
第1カム31および第2カム33間の位相差θは、図17に示した状態、つまり、第1カム31による変位量X1の立ち上がり終了位置と、第2カム33による変位量X2の立ち上がり開始位置とがP3において一致した状態で、位相差θ=0°と定義する。第2位相可変機構57により、第2カム33の位相に対して第1カム31の位相を遅角方向に変化させると、位相差θは0°から次第に増加し、第1カム31による変位量X1のラインは進角方向(図中左方向)に移動し、図17に示す位置から図18〜図21に示す位置に変化する。この位相差θの定義は、第1実施例における位相差θの定義と異なっている。
【0080】
図17は位相差θ=0°の状態であり、吸気バルブ18が通常タイミングで開弁して閉弁タイミングが遅れるバルブ遅閉じ(遅閉じ量最大)状態に対応する。図18は位相差θ=50°の状態であり、吸気バルブ18が通常タイミングで開弁して閉弁タイミングが遅れるバルブ遅閉じ(遅閉じ量小)に対応する。図19は位相差θ=90°の状態であり、吸気バルブ18が通常タイミングで開弁して通常タイミングで閉弁するバルブ通常リフト状態に対応する。図20は位相差θ=120°の状態であり、吸気バルブ18が通常タイミングで開弁して低リフトのまま早いタイミングで閉弁するバルブ早閉じ/低リフト状態に対応する。図21は位相差θ=135°の状態であり、吸気バルブ18が開弁しないバルブ休止状態に対応する。
【0081】
この第2実施例によっても、第1実施例と同様に吸気バルブ18のバルブタイミングおよびバルブリフトの両方を制御することができ、併せてバルブ休止状態を実現することができる。
【0082】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0083】
例えば、実施例では吸気バルブ18のバルブタイミングおよびバルブリフトの制御について説明したが、本発明は排気バルブ19のバルブタイミングおよびバルブリフトの制御に対しても適用することができる。
【0084】
また実施例では、各吸気バルブ18あるいは排気バルブ19に対して1個の第2カム33と1個のロッカーアーム35とを設けているが、複数個の第2カムと複数個のロッカーアームとを設け、所定の第2カムで所定のロッカーアームを作動させてバルブタイミングおよびバルブリフトを変更可能にしても良い。
【0085】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、第2カムシャフトに設けた第2カムでロッカーアームを揺動支点まわりに揺動させると、第2カムのプロフィールに応じてバルブが開閉駆動され、また第1カムシャフトに設けた第1カムでロッカーアームの揺動支点を移動させると、第1カムのプロフィールに応じてバルブが開閉駆動されるので、第1、第2カムシャフト間の位相差を位相可変機構で変化させることで、その位相差に応じてバルブタイミングおよびバルブリフトの両方を任意に変化させることができる。特に、第1カムのプロフィールだけで決まるバルブリフトおよび第2カムのプロフィールだけで決まるバルブリフトの何れか小さい方よりも更に小さいバルブリフトを得ることができる。
【0086】
また請求項2に記載された発明によれば、ロッカーアームの一端のバルブ当接部から中間部の揺動支点までの距離と、バルブ当接部からロッカーアームの他端のカム当接部までの距離との比を、第1カムによる揺動支点の移動量と第2カムによるカム当接部の移動量との比に等しく設定したので、第1カムによるバルブリフトと第2カムによるバルブリフトとを完全に相殺してバルブ休止を実現することができる。しかもバルブがバルブシートに着座するバルブ着座時は、カムの緩衝曲線を利用して着座させることができるので、着座音の発生を抑制することができる。
【0087】
また請求項3に記載された発明によれば、第1、第2カムのロッカーアームに対する位置関係から第2カムのプロフィールよりも第1カムのプロフィールの方が小さくなるため、プロフィールが小さい側の第1カムを備えた第1カムシャフトの方が、第2カムシャフトよりも駆動トルクが小さくなる。従って、駆動トルクが小さい側の第1カムシャフトに位相可変機構を設けることで、その位相可変機構を小型化することができる。
【0088】
また請求項4に記載された発明によれば、バルブの移動方向に沿って移動するリンク機構によってロッカーアームの揺動支点を支持したので、揺動支点の変位に伴うフリクションを低減でき、第1カムの駆動力をリンク機構を介してロッカーアームの揺動支点に効率良く伝達することができる。
【0089】
また請求項5に記載された発明によれば、ロッカーアームの揺動支点を有する第1リンクを第2リンクによりバルブの移動方向に沿って移動可能に支持し、その第1リンクを第1カムにより駆動するので、リンク機構の小型化および耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの縦断面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】シリンダヘッドの平面図
【図4】第1位相可変機構を示す図3の4−4線拡大断面図
【図5】第2位相可変機構を示す図3の5−5線拡大断面図
【図6】第2位相可変機構の変形例を示す図
【図7】第3位相可変機構を示す図3の7−7線拡大断面図
【図8】バルブ休止状態の作用説明図
【図9】図8に対応するバルブリフト線図
【図10】バルブ早閉じ/低リフト状態の作用説明図
【図11】図10に対応するバルブリフト線図
【図12】バルブ通常リフト状態の作用説明図
【図13】図12に対応するバルブリフト線図
【図14】バルブ遅閉じ状態の作用説明図
【図15】図14に対応するバルブリフト線図
【図16】バルブ駆動装置の構造を示す、前記図2に対応する図
【図17】バルブ遅閉じ状態のバルブリフト線図(遅閉じ量最大)
【図18】バルブ遅閉じ状態のバルブリフト線図(遅閉じ量小)
【図19】バルブ通常リフト状態のバルブリフト線図
【図20】バルブ早閉じ状態のバルブリフト線図
【図21】バルブ休止状態のバルブリフト線図
【符号の説明】
18 吸気バルブ(バルブ)
19 排気バルブ(バルブ)
31 第1カム
32 第1カムシャフト
33 第2カム
34 第2カムシャフト
35 ロッカーアーム
36 リンク機構
37 第1リンク
42 第2リンク
43 第2リンク
44 揺動支点
48 ローラ(カム当接部)
51 アジャストボルト(バルブ当接部)
57 第2位相可変機構(位相可変機構)
E エンジン
L1 バルブ当接部から揺動支点までの距離
L2 バルブ当接部からカム当接部までの距離
H1 第1カムによる揺動支点の移動量
H2 第2カムによるカム当接部の移動量

Claims (5)

  1. エンジン(E)のバルブ(18,19)を開閉駆動するロッカーアーム(35)と、
    同速度で回転する第1、第2カムシャフト(32,34)と、
    第1、第2カムシャフト(32,34)間の位相差を変化させる位相可変機構(57)と、
    第1カムシャフト(32)に設けられた第1カム(31)と、
    第2カムシャフト(34)に設けられた第2カム(33)と、
    を備え、第1カム(31)はロッカーアーム(35)の揺動支点(44)を移動させ、第2カム(33)はロッカーアーム(35)を揺動支点(44)まわりに揺動させることを特徴とするエンジンのバルブ駆動装置。
  2. ロッカーアーム(35)は一端および他端にそれぞれバルブ当接部(51)およびカム当接部(48)を有するとともに中間部に揺動支点(44)を有しており、
    バルブ当接部(51)から揺動支点(44)までの距離(L1)とバルブ当接部(51)からカム当接部(48)までの距離(L2)との比は、第1カム(31)による揺動支点(44)の移動量(H1)と第2カム(33)によるカム当接部(48)の移動量(H2)との比に等しいことを特徴とする、請求項1に記載のエンジンのバルブ駆動装置。
  3. 第1カムシャフト(32)に位相可変機構(57)を設けたことを特徴とする、請求項2に記載のエンジンのバルブ駆動装置。
  4. ロッカーアーム(35)の揺動支点(44)をバルブ(18,19)の移動方向に沿って移動するリンク機構(36)を介して支持したことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエンジンのバルブ駆動装置。
  5. リンク機構(36)は、バルブ(18,19)の移動方向に沿って延びる第1リンク(37)と、第1リンク(37)をバルブ(18,19)の移動方向に沿って移動可能に支持する第2リンク(42,43)とを備え、第1リンク(37)はロッカーアーム(35)の揺動支点(44)を有して第1カム(31)により駆動されることを特徴とする、請求項4に記載のエンジンのバルブ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101518917B1 (ko) * 2013-09-06 2015-05-11 현대자동차 주식회사 가변 밸브 타이밍 장치를 구비한 엔진
KR101858467B1 (ko) * 2014-03-25 2018-05-16 두산인프라코어 주식회사 엔진

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