JP2004276288A - 射出成形機及びその温度制御方法 - Google Patents

射出成形機及びその温度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】短い周期でヒーターへの電流の供給/遮断が可能で、ノイズの発生が無く、高い精度で温度制御が可能な温度制御装置を提供する。
【解決手段】ヒーター170に直列にインダクタ260を接続する。サーボモータ140を駆動制御するためのパワートランジスタモジュールに含まれた使用されていない回生抵抗用トランジスタ250を用いてヒーターへの通電制御を行う。回生抵抗用トランジスタ250のオン/オフ制御には、PWM変調された制御信号を用いる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機の加熱シリンダやノズル部などの温度制御を行う温度制御装置に関し、特に、複数のモータ駆動用パワートランジスタモジュールを備える電動射出成形機の温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の射出成形機として、電動射出成形機の一構成例を図4に示す。
【0003】
図示の電動射出成形機10は、射出装置20及び型締装置50等から構成される。
【0004】
射出装置20は、加熱シリンダ21を備え、加熱シリンダ21には、ホッパ22が配設される。また、加熱シリンダ21内には、スクリュー23が進退自在かつ回転自在に配設される。スクリュー23の後端は、支持部材24によって回転自在に支持される。支持部材24には、サーボモータ等の計量モータ25が駆動部として取り付けられ、計量モータ25の回転は、計量モータ25の出力軸26に取り付けられたタイミングベルト27を介して、スクリュー23に伝達される。
【0005】
射出装置20は更に、スクリュー23と平行にねじ軸28を回転自在に備える。ねじ軸28の後端は、サーボモータ等の射出モータ29の出力軸30に取り付けられたタイミングベルト31を介して、射出モータ29に連結されている。従って、射出モータ29によってねじ軸28が回転する。ねじ軸28の前端は支持部材24に固定されたナット32と螺合させられる。従って、駆動部たる射出モータ29を駆動し、タイミングベルと31を介してねじ軸28を回転させると、支持部材24は前後進可能となり、その結果、スクリュー23を前後進させることができる。
【0006】
型締装置50は、可動側の金型51が取り付けられた可動プラテン52と、固定側の金型53が取り付けられた固定プラテン54を含む。可動プラテン52と固定プラテン54は、タイバー55によって連結される。可動プラテン52はタイバー55に沿って摺動可能である。また、型締装置50は、一端が可動プラテン52と連結し、他端がトグルサポート56と連結するトグル機構57を含む。トグルサポート56の中央においては、ボールねじ軸59が回転自在に支持されている。
【0007】
ボールねじ軸59には、トグル機構57に設けられたクロスヘッド60に形成されたナット61が螺合されている。また、ボールねじ軸59の後端にはプールー62が配設され、サーボモータ等の型締モータ63の出力軸64とプーリー62との間には、タイミングベルト65が張設されている。
【0008】
従って、型締装置50において、駆動部たる型締モータ63を駆動すると、型締モータ63の回転が、タイミングベルト65を介して、駆動伝達部たるボールねじ軸59に伝達される。そして、ボールねじ軸59及びナット61によって、回転運動が直線運動に変換され、トグル機構57が作動する。トグル機構57が作動すると、可動プラテン52はタイバー55に沿って摺動し、型閉じ、型締め及び型開きが行われる。
【0009】
このように、図4の電動射出成形機10では、計量モータ25、射出モータ29、型締モータ63等の電動機(モータ)がアクチュエータとして採用され、成形時には、計量、射出、型締等の各動作が連続して行われる。
【0010】
上述したような射出成形機においては、原料樹脂を溶融させるため、また、樹脂の溶融状態を維持するために、複数のヒーターが用いられる。具体的には、図5に示すように、射出成形機の加熱シリンダ501及びノズル部502には、複数の(ここでは、4個の)ヒーター503が取り付けられる。そして、これらのヒーター503は、各々が加熱する領域(被加熱領域)の温度が所望の温度となるように、それぞれ温度制御装置(図示せず)によってフィードバック制御される。
【0011】
従来の射出成形機に用いられる温度制御装置は、目標温度の設定を行う設定器と、被加熱領域の温度を検出する温度センサーと、設定器から設定された目標温度(設定温度ともいう)と温度センサからの検出温度との差(温度偏差)に基づいて各ヒーターへの通電を行うか否かを決定する制御部と、制御部の制御によりオン/オフして各ヒーターへの通電をそれぞれ制御するコンタクタあるいはソリッドステートリレー等のスイッチング素子とを有している。
【0012】
従来の温度制御装置の制御部は、被加熱領域の温度が所定の温度に保たれるように、設定器からの設定温度と温度センサーからの検出温度との差に基づいて、PID(Proportional, Integration and Differential)演算等の演算を行い、ヒーターの通電を行う時間(所定の周期(例えば1秒)における通電時間の割合)を決定する。そして、制御部は、その決定に従い、スイッチング素子のオン/オフを制御する。
【0013】
スイッチング素子のオン/オフにより、ヒーターには、図6に示すような波形を有する電流が流れる(交流駆動の場合)。スイッチング素子がオンすると、ヒーターに電流が流れて発熱し、被加熱領域の温度を上昇させる。一方、スイッチング素子がオフすると、ヒーターには電流が流れず、発熱もないので、被加熱領域の温度は放熱により低下する。
【0014】
以上のようにして、従来の温度制御装置は、加熱シリンダ及びノズル部の温度を一定に保つように、ヒーターへの通電時間を制御している。
【0015】
しかしながら、従来の温度制御装置は、オン/オフ制御を行っているため、オン期間中又はオフ期間中の被加熱領域の温度変化に追従することができない。つまり、従来の温度制御装置には、被加熱領域の温度が大きく変化してもそれを抑制するようヒーターを制御することができない期間(リミットサイクル)が存在する。
【0016】
また、従来の温度制御装置は、スイッチング素子として、応答速度の遅いコンタクタやソリッドステートリレーなどを用いているため、被加熱領域の温度変化に追従するよう、より短い周期でオン/オフさせることができない。
【0017】
以上のことから、従来の温度制御装置は、各被加熱領域の温度を精度よく一定に保つことが困難である。つまり、従来の温度制御装置は、加熱シリンダ及びノズル部全体を、均一にかつ高精度で温度制御することができないという問題点がある。そして、複数の被加熱領域にばらつきが生じると、加熱シリンダ内の樹脂の溶融状態が安定せず、成形品の品質に影響する。
【0018】
上記のような問題点を持たない温度制御装置として、ヒーターへの通電を制御するために、コンタクタ等のスイッチング素子に代えて電力増幅器を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この温度制御装置では、電力増幅器を制御することにより、ヒーターに流れる電流を制御する。また、この温度制御装置では、省電力化を実現するために、電力増幅器をPWM制御するようにしている。
【0019】
【特許文献1】
特開平8−72115号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の射出成形機の温度制御装置には、高い精度で、加熱シリンダ全体を均一に温度制御することができないという問題点がある。
【0021】
また、上述した公報に記載の温度制御装置には、PWM制御によって電力増幅器にスイッチング動作を行わせると、ヒーターに流れる電流が矩形波となり、かつ、電流の応答に遅れがないため、その電流量(振幅)を制御できなくなるという問題点がある。また、ヒーターに流れる電流が矩形波になると、ノイズの発生源になったりしてしまうという問題点もある。
【0022】
そこで、本発明は、ノイズの発生が無く、且つ高い精度で被加熱領域の温度を制御することができる温度制御装置を備えた射出成形機を提供することを目的とする。
【0023】
また、電動射出成形機には、使用されていない回生制御用パワートランジスタがあり、構成に無駄が生じている。
【0024】
そこで、本発明は、使用されていない回生制御用パワートランジスタを有効に利用した安価な温度制御装置を備えた射出成形機を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、被加熱領域を加熱するヒーターへの電流の供給/遮断をパワートランジスタを用いて行う射出成形機において、前記ヒーターに直列接続されたインダクタンスを有していることを特徴とする射出成形機が得られる。
【0026】
具体的には、前記射出成形機は、前記被加熱領域についての目標温度を設定するための設定器と、前記被加熱領域の温度を検出するための温度センサーと、前記目標温度と前記検出温度との差に基づいて制御信号を発生する温度制御部と、前記制御信号をPWM変調してPWM変調された制御信号を出力する変調部とを有し、前記パワートランジスタのオン/オフ制御を前記PWM変調された制御信号により行うようにしたことを特徴とする。
【0027】
前記パワートランジスタとしては、射出成形機が備える複数のモータ駆動用パワートランジスタモジュールに夫々含まれている回生制動用パワートランジスタのうち、回生制動に利用されていない回生制動用パワートランジスタが利用できる。
【0028】
また、本発明によれば、射出成形機の被加熱領域の温度を所定温度に保つための射出成形機の温度制御方法において、前記被加熱領域の温度を温度センサで検出し、前記温度センサが検出した検出温度に基づいてヒーターへの通電を制御するパワートランジスタのオン/オフ制御し、前記ヒーターへの通電を当該ヒーターに直列接続されたインダクタンスを介して行うようにしたことを特徴とする射出成形機の温度制御方法が得られる。
【0029】
より具体的には、前記温度制御方法では、予め設定器に設定された目標温度と前記検出温度との差に基づいて制御信号を生成し、当該制御信号をPWM変調してPWM変調された制御信号を得、当該PWM変調された制御信号を用いて前記パワートランジスタのオン/オフ制御が行われる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の射出成形機に用いられる温度制御装置について詳細に説明する。なお、温度制御装置以外の構成は、従来と同様である。
【0031】
図1に本発明の一実施の形態に係る温度制御装置を示す。この温度制御装置は、電動射出成形機に用いられるものであって、図1には、電動射出成形機のサーボモータとそれを駆動する駆動回路が合わせて示されている。
【0032】
電動射出成形機の駆動回路は、三相交流電源110からの三相交流を整流するダイオードブリッジ120、その出力を平滑化する電解コンデンサ130、及び複数(通常4以上、ここでは2つのみ示す。)のサーボモータ140にそれぞれ対応する複数のパワートランジスタモジュール150を有している。
【0033】
各パワートランジスタモジュール150は、複数のパワートランジスタを含むインバータ回路151と、単一のパワートランジスタで構成される回生抵抗用トランジスタ152とを含む。換言すると、複数のパワートランジスタを含むインバータ回路151と、単一のパワートランジスタで構成される回生抵抗用トランジスタ152とにより、1組のパワートランジスタモジュール150が構成されている。一般的に、1組のパワートランジスタは、トランジスタ7個を有する。その内訳は、モータを制御するためのインバータ回路151を構成するモータ制御用トランジスタが6個、回生エネルギーを制御するための回生抵抗用トランジスタ152が1個である。
【0034】
射出成形機においては、通常、スクリュを前後進させるための射出モータと、スクリュを回転して樹脂を溶融する計量モータと、金型を開閉させるための型締モータと、金型内にて成形された成形品を突出させるエジェクトモータがとが設置されており、それぞれのモータにはそれに対応する複数組のパワートランジスタモジュール150が設けられている。一般的に、最も容量が大きいモータは射出モータであるため、計量モータや型締モータにて生じた回生電流は、電解コンデンサ130に蓄えられたのち、射出モータ用の回生抵抗用トランジスタ152を介して回生抵抗器によって放熱される。したがって、全ての回生抵抗用トランジスタ152のうち、実際に回生抵抗器160が接続され、サーボモータ140の回生制動に使用される回生抵抗用トランジスタは、通常、容量の大きいモータに接続された1〜2組のパワートランジスタモジュール内の回生抵抗用トランジスタ152が用いられる。このため、射出成形機には、全く使用されていない回生抵抗用トランジスタ152が、通常、2〜3個存在する。本実施の形態に係る温度制御装置は、この全く使用されていない回生抵抗用トランジスタ152を、ヒーター170への電流の供給/遮断に利用する。これにより、ヒーター170の通電制御専用のパワートランジスタを用意する必要が無いので、安価に温度制御装置を構成することができる。
【0035】
図示の温度制御装置は、ヒーター170が樹脂溶融及び保温を行う加熱シリンダの被加熱領域(図示せず)、即ち、加熱シリンダやノズル部等、についての目標温度の設定を行うための設定器210と、被加熱領域の温度を検出する熱電対等の温度センサ220と、設定器210に設定された設定温度と温度センサ220からの検出温度とに基づいて制御信号を生成する温度制御部230と、温度制御部230からの制御信号をPWM変調するPWM変調部240と、パワートランジスタモジュール150に含まれている使用されていない回生抵抗用トランジスタ250と、ヒーター170に直列接続されたインダクタ260とを有している。なお、ヒーター170とインダクタ260との直列接続体には、ダイオード270が並列に接続されている。
【0036】
以下、この温度制御装置の動作について説明する。
【0037】
まず、設定器210から被加熱領域の目標温度が設定される。設定器210は、設定された目標温度(設定温度)を示す信号を温度制御部230の減算器231へ出力する。
【0038】
温度制御部230の減算器231には、設定器210からの設定温度を示す信号以外に、温度センサ220からの検出温度を示す信号が入力される。減算器231は、設定温度と検出温度との差、即ち設定温度からの偏差(温度偏差)を求め、求めた温度偏差を示す信号を制御演算部232へ出力する。
【0039】
制御演算部232は、減算器231から供給される温度偏差を示す信号に基づいて、ヒーター170への通電を行うか否かを決定する。具体的には、制御演算器232は、減算器231からの温度偏差に対して、その時間積分値及び時間微分値を求めて、温度偏差が0となるようにヒーター170を制御するための制御信号を生成する(PID演算を行う)。そして、制御演算部232は、生成した制御信号をPWM変調部240へ出力する。
【0040】
PWM変調部240は、温度制御部230からの制御信号をPWM変調し、回生抵抗用トランジスタ250のオン/オフ(スイッチングデューティ)を制御する。PWM変調部240から出力される信号波形は、図2(a)或いは図2(b)に示すようになる。つまり、PWM変調部240は、温度偏差が小さいときは、図2(a)に実線で示すような波形を持つ信号を、温度偏差が大きいときは、図2(b)に実線で示すような波形を持つ信号を出力する。
【0041】
回生抵抗用トランジスタ250は、PWM変調部240からのPWM信号に応じてオン/オフし、ヒーター170への電流を供給/遮断する。このとき、ヒーター170に直列接続されているインダクタ260の働きにより(インダクタ260の存在により電気時定数が生じるので)、実際にヒーター170に流れる電流は、図2(a)及び(b)に破線で示すような波形、或いは、図3(a)及び(b)に示すような波形となる。つまり、ヒーター170に流れる電流は、その変化が緩やかで、高調波成分が含まれておらず、ノイズを発生させ難いものとなっている。また、温度偏差の大小に応じて、その振幅(電流の極大値)が変化している。
【0042】
以上のことから、本実施の形態に係る温度制御装置は、安価でありながら、制御制が良く、高い精度で被加熱領域の温度制御を行うことができる。そして、これによって、加熱シリンダ全体を高い精度で温度制御することができるので、加熱シリンダで計量溶融される樹脂の状態が安定し、成形品の品質が向上する。
【0043】
なお、上記実施の形態では、ヒーター170が1個の場合について説明したが、通常、射出成形機の加熱シリンダ及びノズル部の加熱には、複数のヒーターが用いられており、本願発明はこれら全てのヒーターに対して適用可能である。また、ヒーターの数が、使用されていない回生抵抗用トランジスタの数より多い場合には、その差に等しい数のヒーター専用パワートランジスタを用意してもよい。したがって、ヒータ専用パワートランジスタの数を減らすことができ、装置コストを低減することができる。
【0044】
また、上記実施の形態では、温度センサ220からの検出温度に基づいてフィードバック制御を行っているが、制御精度をより向上させるために、ヒータに流れる電流値を検出し、検出温度とともにヒータの温度制御に利用するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
本願発明によれば、ヒーターへの通電制御をパワートランジスタを用いて行う温度制御装置において、ヒーターにインダクタを接続したことで、高い精度で被加熱物の温度制御を行うことができる。
【0046】
また、本発明によれば、ヒーターへの通電制御をパワートランジスタを用いて行う温度制御装置において、電動射出成形機のサーボモータ制御に用いられるパタートランジスタモジュールに含まれる回生抵抗用トランジスタを利用するようにしたことで、安価に温度制御装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る温度制御装置の構成を示す図である。
【図2】図1の温度制御装置が生成するPWM変調された制御信号の波形を示す図であって、(a)は温度偏差が小さいとき、(b)は温度偏差が大きいときの制御信号の波形を示す。
【図3】ヒーターに流れる電流の波形を示す図であって、(a)は温度偏差が小さいとき、(b)は温度偏差が大きいときの様子を示す図である。
【図4】従来の射出成形機の一構成例を示す概略図である。
【図5】射出成形機に用いられるヒーターの配置を説明するための図である。
【図6】従来の温度制御装置を用いたときの、ヒーターに流れる電流の波形を示す図である。
【符号の説明】
110 三相交流電源
120 ダイオードブリッジ
130 電解コンデンサ
140 サーボモータ
150 パワートランジスタモジュール
151 インバータ回路
152 回生抵抗用トランジスタ
160 回生抵抗器
170 ヒーター
210 設定器
220 温度センサ
230 温度制御部
240 PWM変調部
250 回生抵抗用トランジスタ
260 インダクタ
270 ダイオード
501 加熱シリンダ
502 ノズル部
503 ヒーター

Claims (6)

  1. 被加熱領域を加熱するヒーターへの電流の供給/遮断をパワートランジスタを用いて行う射出成形機において、
    前記ヒーターに直列接続されたインダクタンスを有していることを特徴とする射出成形機。
  2. 前記被加熱領域についての目標温度を設定するための設定器と、前記被加熱領域の温度を検出するための温度センサーと、前記目標温度と前記検出温度との差に基づいて制御信号を発生する温度制御部と、前記制御信号をPWM変調してPWM変調された制御信号を出力する変調部とを有し、前記パワートランジスタのオン/オフ制御を前記PWM変調された制御信号により行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機。
  3. 複数のモータ駆動用パワートランジスタモジュールを備えた請求項1又は2に記載の射出成形機であって、前記パワートランジスタは、前記複数のモータ駆動用パワートランジスタモジュールに夫々含まれている回生制動用パワートランジスタのうち、回生制動に利用されていない回生制動用パワートランジスタであることを特徴とする射出成形機。
  4. 射出成形機の被加熱領域の温度を所定温度に保つための射出成形機の温度制御方法において、
    前記被加熱領域の温度を温度センサで検出し、
    前記温度センサが検出した検出温度に基づいてヒーターへの通電を制御するパワートランジスタのオン/オフ制御し、
    前記ヒーターへの通電を当該ヒーターに直列接続されたインダクタンスを介して行うようにしたことを特徴とする射出成形機の温度制御方法。
  5. 予め設定器に設定された目標温度と前記検出温度との差に基づいて制御信号を生成し、当該制御信号をPWM変調してPWM変調された制御信号を得、当該PWM変調された制御信号を用いて前記パワートランジスタのオン/オフ制御を行うようにしたことを特徴とする請求項4に記載の射出成形機の温度制御方法。
  6. 前記パワートランジスタとして、前記射出成形機が備える複数のモータ駆動用パワートランジスタモジュールの各々に含まれる回生制動用パワートランジスタのうち、回生制動に利用されていない回生制動用パワートランジスタを用いるようにしたことを特徴とする射出成形機の温度制御方法。
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