JP2004275457A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ機1は、メイン基板20に接続され、図柄を任意に選択するための操作ボタン66を備えている。そして、メイン基板20は、操作ボタン66からの入力信号により(S210:YES)、記憶領域E1〜E4に記憶されている大当たりカウンタの値と図柄カウンタの値とに基づいて、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれているか否か、さらには確率変動状態に移行するものが含まれているか否かをチェックし(S212〜S215)、結果を表示サブ基板30に送信する(S216〜S218)。そして、表示サブ基板30で、メイン基板20からの送信結果に基づき、予告パターンを選択し、表示器4に表示する。
【選択図】 図27
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作ボタンを備えるパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、第1種のパチンコ機においては、始動口にパチンコ球が入賞すると、表示器に表示される特別図柄が変動を開始し、その後、変動中の特別図柄が大当たり図柄で停止すれば、大入賞口が所定の開放パターンで作動する大当たり遊技状態に移行する。従って、遊技者からすれば、表示器に表示される特別図柄が変動中は、大当たり遊技状態に移行するかもしれないという期待感から、特別図柄が停止するまで表示器の表示内容に関心を持つことになる。
【0003】
そこで、遊技者の期待感を煽るため、現在変動中の特別図柄が大当たり図柄で停止する可能性があることを前もって知らせる単発予告表示物を表示器に表示させるものがある。
【0004】
また、特許第3101646号公報に記載された遊技機には、上述した大当たり遊技状態に相当する大当たりが事前決定されておりかつ始動入賞記憶数が2以上である遊技状態について、大当たり予告の報知が行われることが記載されている。例えば、キャラクタのみを用いた大当たり予告の報知方法では、3つ目の始動記憶が大当たりとなることが事前に決定されているとすると、通常時には、所定のキャラクタが可変表示部の画面の左横に横向きで表示されおり、まず、1つ目の始動記憶に対応して、キャラクタの色が変化し、次に、2つ目の始動記憶に対応して、キャラクタが手を上に上げる動作を行い、そして、3つ目の始動記憶に対応して、キャラクタが正面を向く動作を行う。
【0005】
そして、特許第3101646号公報の記載によれば、このような大当たり予告の報知が行われると、大当たり予告が変化に富んだものになり、遊技者の興趣を向上させるようになり、また、真の大当たりの予告に加えて偽りの大当たりの予告をある確率で行うようにすれば、大当たりの予告の報知が行われる頻度が高くなるので、遊技者の遊技に対する意欲を向上させることができる。
【0006】
【特許文献1】
特許第3101646号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許第3101646号のパチンコ機における大当たり予告の報知は、所定の条件が満たされると大当たり予告の報知が行われるため、このような大当たりの報知を望まない遊技者にとっては、遊技を行う上で邪魔な演出になるという問題があった。すなわち、遊技者が大当たり予告が必要であるか否かを選択することができなかったのである。したがって、特許第3101646号のパチンコ機は、大当たり予告が不必要な遊技者から敬遠さけられるおそれもあった。
【0008】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、大当たり予告を行うか否かを、遊技者が選択することができるパチンコ機を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するためになされた本発明に係るパチンコ機は、第1所定範囲を周期的にカウントアップしていく大当たりカウンタの値を、パチンコ球が始動口に入賞したタイミングで取得値として複数の記憶領域に記憶・保留し、前記取得値が予め定められた大当たり値と一致するか否かの判定を行い、前記取得値が前記大当たり値と一致するときは、遊技者に有利な大当たり遊技状態とするとともに、前記大当たり遊技状態後は、前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が低く設定される通常状態、または前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が高く設定される確率変動状態に移行させるメイン制御手段と、前記メイン制御手段から前記判定時に送信される最終停止図柄に関する情報や変動パターンに関する情報に基づいて、図柄表示装置の表示器に種々の演出内容を伴って図柄を変動・表示させる図柄表示制御手段とを有するパチンコ機において、前記メイン制御手段に接続され、前記記憶領域に保留されている前記取得値が大当たり値であるか否かをチェックさせるためのチェック要求信号を前記メイン制御手段に送信可能な操作手段を備え、前記メイン制御手段は、前記操作手段からのチェック要求信号を受信すると、前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在するか否かをチェックし、そのチェック結果に関する情報を前記図柄表示制御手段に送信し、前記図柄表示制御手段は、前記チェック結果に関する情報を受信すると、そのチェック結果に関する情報に基づいて、大当たり予告の演出内容を前記図柄表示装置の表示器に表示することを特徴とするものである。
【0010】
このパチンコ機では、メイン制御手段が、チェック要求信号を受信すると、記憶領域に保留されている取得値のうちに大当たり値が存在するか否かをチェックし、そのチェック結果に関する情報を図柄表示制御手段に送信する。そして、図柄表示制御手段は、チェック結果に関する情報を受信すると、そのチェック結果に関する情報に基づいて、大当たり予告の演出内容を決定し図柄表示装置の表示器に表示する。つまり、操作手段を操作してチェック要求信号をメイン基板に送信することにより、大当たり予告が行われるのである。したがって、遊技者が操作手段を操作することにより、大当たり予告を行うか否かを選択することができる。
【0011】
本発明に係るパチンコ機においては、前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在する場合に前記メイン制御手段から送信される前記チェック結果に関する情報には、前記大当たり遊技状態後に前記通常状態あるいは前記確率変動状態のいずれに移行するのかに関する情報も含まれていることが望ましい。
【0012】
これにより、保留の中に確率変動状態に移行するか否かをも含めた大当たり予告を行うことができる。したがって、遊技者は、大当たり遊技状態となるか否かだけでなく、大当たり遊技終了後に確率変動状態に移行するか否かをも、大当たり予告の演出内容によって知ることができる。
【0013】
また、本発明に係るパチンコ機においては、前記大当たり予告の演出には、複数の予告的中率が異なる演出パターンが含まれ、前記図柄表示制御手段は、前記チェック結果を受信した際に、第2所定範囲を周期的にカウントアップしていく予告選択カウンタの値を取得し、前記複数の予告演出パターンから前記取得した予告選択カウンタの値に対応する予告演出パターンを選択することが好ましい。
【0014】
こうすることにより、大当たり予告を完全な予告、つまり予告的中率が100%の予告としないことができる。その結果、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれていても、予告的中率の低い予告演出パターンが表示することもできるし、また逆に、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれていなくても、予告的中率の高い予告演出パターンを表示することもできる。これにより、大当たり予告を行う場合であっても、図柄変動中のリーチアクション等の演出効果を維持することができる。つまり、遊技者に図柄変動中のリーチアクション等の演出が無視されることを防止することができる。また、保留の中に大当たり遊技状態になるものがあるか否かを知りたがっている遊技者に対して、予告的中率の低い予告演出パターンが表示されたとしても、大当たり遊技状態になる可能性があるため、予告演出パターンが表示された時点で大当たりを諦めさせずに少しの期待感を与えることができる。
【0015】
上記問題点を解決するためになされた本発明に係るパチンコ機は、第1所定範囲を周期的にカウントアップしていく大当たりカウンタの値を、パチンコ球が始動口に入賞したタイミングで取得値として複数の記憶領域に記憶・保留し、前記取得値が予め定められた大当たり値と一致するか否かの判定を行い、前記取得値が前記大当たり値と一致するときは、遊技者に有利な大当たり遊技状態とするとともに、前記大当たり遊技状態後は、前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が低く設定される通常状態、または前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が高く設定される確率変動状態に移行させるメイン制御手段と、前記メイン制御手段から前記判定時に送信される最終停止図柄に関する情報や変動パターンに関する情報に基づいて、図柄表示装置の表示器に種々の演出内容を伴って図柄を変動・表示させる図柄表示制御手段とを有するパチンコ機において、前記メイン制御手段に接続され、前記記憶領域に保留されている前記取得値が大当たり値であるか否かをチェックさせるためのチェック要求信号を前記メイン制御手段に送信可能な操作手段を備え、前記メイン制御手段は、前記操作手段からのチェック要求信号を受信すると、前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在するか否かをチェックし、そのチェック結果に基づいて予告的中率が異なる複数の大当たり予告演出パターンのうちいずれかを選択して、その選択した大当たり予告演出パターンに関する情報を前記図柄表示制御手段に送信し、前記図柄表示制御手段は、前記選択された大当たり予告演出パターンに関する情報を受信すると、その大当たり予告演出パターンに関する情報に基づいて、大当たり予告の演出内容を前記図柄表示装置の表示器に表示することを特徴とするものである。
【0016】
このパチンコ機では、メイン制御手段が、チェック要求信号を受信すると、記憶領域に保留されている取得値のうちに大当たり値が存在するか否かをチェックし、そのチェック結果に基づいて予告的中率が異なる複数の大当たり予告演出パターンのうちいずれかを選択して、その選択した大当たり予告演出パターンに関する情報を図柄表示制御手段に送信する。そして、図柄表示制御手段は、メイン基板で選択された大当たり予告演出パターンに関する情報を受信すると、その大当たり予告の演出内容を前記図柄表示の表示器に表示する。つまり、操作手段を操作してチェック要求信号をメイン基板に送信することにより、大当たり予告が行われるのである。したがって、遊技者が操作手段を操作することにより、大当たり予告を行うか否かを選択することができる。
【0017】
本発明に係るパチンコ機においては、前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在する場合、前記メイン制御手段は、前記大当たり遊技状態後に前記通常状態あるいは前記確率変動状態のいずれに移行するのかをさらにチェックし、そのチェック結果に基づいて前記複数の大当たり予告演出パターンのうちいずれかを選択することが望ましい。
【0018】
これにより、保留の中に確率変動状態に移行するか否かをも含めた大当たり予告を行うことができる。したがって、遊技者は、大当たり遊技状態となるか否かだけでなく、大当たり遊技終了後に確率変動状態に移行するか否かをも、大当たり予告の演出内容によって知ることができる。
【0019】
また、本発明に係るパチンコ機においては、前記メイン制御手段は、前記複数の大当たり予告演出パターンのうちいずれかを選択する際に、第2所定範囲を周期的にカウントアップしていく予告選択カウンタの値を取得し、前記複数の予告演出パターンから前記取得した予告選択カウンタの値に対応する予告演出パターンを選択することが好ましい。
【0020】
こうすることにより、大当たり予告を完全な予告、つまり予告的中率が100%の予告としないことができる。その結果、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれていても、予告的中率の低い予告演出パターンが表示することもできるし、また逆に、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれていなくても、予告的中率の高い予告演出パターンを表示することもできる。これにより、大当たり予告を行う場合であっても、図柄変動中のリーチアクション等の演出効果を維持することができる。つまり、遊技者に図柄変動中のリーチアクション等の演出が無視されることを防止することができる。また、保留の中に大当たり遊技状態になるものがあるか否かを知りたがっている遊技者に対して、予告的中率の低い予告演出パターンが表示されたとしても、大当たり遊技状態になる可能性があるため、予告演出パターンが表示された時点で大当たりを諦めさせずに少しの期待感を与えることができる。
【0021】
そして、本発明に係るパチンコ機においては、前記予告演出パターンと前記予告選択カウンタの値との対応関係を記憶する複数のデータテーブルを有し、前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在する場合には、前記複数のデータテーブルのうち前記予告的中率が高い予告演出パターンの選択確率が高いものが使用されて、前記予告選択カウンタの値に対応する予告演出パターンが選択されることが望ましい。
【0022】
このように複数のデータテーブルを有し、これらのデータテーブルと予告選択カウンタの値とを使用して、予告演出パターンを選択することにより、各予告演出パターンごとの選択割合を簡単に変更することができる。また、保留の中に大当たり遊技状態となるものが存在する場合、さらに存在する場合には確率変動状態に移行するものであるとき、逆に確率変動状態に移行しないものであるとき、あるいは当たり遊技状態となるものが存在しない場合における各状態ごとに、常に一定の予告演出パターンが選択されないようにすることができる。つまり、大当たり予告において多様な演出を行うことができる。
【0023】
さらに、本発明に係るパチンコ機においては、前記メイン制御手段は、前記記憶領域に前記取得値が保留されているときに、前記操作手段からのチェック要求信号を有効なものとして受信することとしてもよい。
【0024】
こうすることにより、記憶領域に前記取得値が保留されているときには、いつでも遊技者が操作手段を操作して、保留の中に大当たり遊技状態になるものがあるか否かをチェックすることができる。このため、図柄が変動しているときであっても、大当たり遊技状態になるか否かを知ることができる。したがって、図柄が変動しているときであっても、大当たり遊技状態にならない場合には、遊技者は、トイレに行ったり、飲み物を買いに行ったり、パチンコ球を交換しに行ったりというパチンコ機1から離れなければならない行為を気兼ねなく行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。まず、第1の実施の形態について説明する。図12は、本実施の形態のパチンコ機1の正面図である。本実施の形態のパチンコ機1は、第1種のパチンコ機であって、図12に示すように、遊技盤2の上に、表示器4を備えた図柄表示装置3や、始動口5、大入賞口6などが設けられ、上皿に操作ボタン66が設けられたものである。すなわち、本実施の形態のパチンコ機1では、始動口5にパチンコ球が入賞すると、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄が変動し、その後、変動中の3つの図柄が所定の組合せで停止した場合には、所定の開放パターンで大入賞口6が作動する、「大当たり遊技状態」になるものである。そして、後述するように、操作ボタン66のボタンAの操作により、大当たり予告を行うか否かを任意に選択することができるようになっている。
【0026】
この点、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄について説明すると、当該図柄は、ここでは、図13に示すように、「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」,「10」,「11」,「12」の12種類が用意されている。そして、この12種類の図柄は、図14に示すように、図柄表示装置3の表示器4に設けられた左図柄表示領域7及び、中図柄表示領域8、右図柄表示領域9のそれぞれにおいて、原則、「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「9」→「10」→「11」→「12」→「1」→…の順番で変動した後、左図柄表示領域7、中図柄表示領域8、右図柄表示領域9の順番で停止する。したがって、左図柄表示領域7に停止・表示される図柄が特許請求の範囲に記載の「第1停止図柄」となる。
以下、左図柄表示領域7、中図柄表示領域8、右図柄表示領域9に停止して表示された図柄の組合せを「最終停止図柄」という。
【0027】
このとき、左図柄表示領域7、中図柄表示領域8、及び右図柄表示領域9に停止・表示された各図柄が、例えば、図15に示す12組の組合せのように、全て同じである場合を、ここでは、所定の組合せで停止した場合としており、所定の組合せで停止した後は、所定の開放パターンで大入賞口6が作動する、「大当たり遊技状態」になる。
以下、図15に示す12組の組合せの図柄を「大当たり図柄」という。
【0028】
従って、図16に示すように、左図柄表示領域7及び中図柄表示領域8が同じ図柄で停止・表示され、且つ、右図柄表示領域9に表示されている図柄が変動中は、図15に示す所定の組合せのいずれか一つで停止して「大当たり遊技状態」に移行する可能性があり、このとき、遊技者は期待感を有することになる。そこで、遊技者が期待感を有するような状態、すなわち、図16に示すように、左図柄表示領域7及び中図柄表示領域8が同じ図柄で停止・表示され、且つ、右図柄表示領域9に表示されている図柄が変動中の状態を、「リーチ状態」と呼んでいる。また、左図柄表示領域7及び中図柄表示領域8が同じ図柄で停止・表示され、且つ、右図柄表示領域9が違う図柄で停止・表示された状態の組合せの図柄を、「ハズレリーチ図柄」と呼んでいる。さらに、この「リーチ状態」では、遊技者の期待感を煽るために、図柄表示装置3の表示器4において、各種の「リーチ映像」が表示される。ここでは、「リーチ映像」は、リーチA、リーチB、及びリーチCの3種類が用意されており、それらのいずれかが表示される。
【0029】
そして、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作は、始動口5にパチンコ球が入賞した直後に取得される2つのカウンタの値等に基づいて決定される。ここでは、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄を所定の組合せ(図15に示すもの)で停止させるか否か、すなわち、「大当たり遊技状態」にするか否かを、始動口5にパチンコ球が入賞した直後に取得される一方のカウンタの値に基づいて決定しており、さらに、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの各図柄について、「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」,「10」,「11」,「12」の12種類のうち、どの数字を「大当たり図柄」にするかについては、始動口5にパチンコ球が入賞した直後に取得される他方のカウンタの値に基づいて決定している。
【0030】
また、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作は、上述したように、始動口5にパチンコ球が入賞したことをトリガとして開始されるものであるが、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄が変動中に、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞したときは、その入賞時に取得した2つのカウンタの値を記憶・保留しておき、当該変動中の図柄が停止した直後に、又は、当該変動中の図柄が所定の組合せ(図15に示すもの)で停止した場合には「大当たり遊技状態」が終了した直後に、記憶・保留していた2つのカウンタの値に基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作を開始する。尚、ここでは、記憶・保留される2つのカウンタの値は、4組まで保有することが可能である。
【0031】
この点を詳しく説明すると、本実施の形態のパチンコ機1では、始動口5にパチンコ球が入賞した直後に取得される2つのカウンタの値に対し、図17の(a)に示すように、5組まで記憶・保留できる5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4が確保され、それらのうち、4つの記憶領域E1,E2,E3,E4については、それぞれに対応する4個の保留ランプ61が図柄表示装置3の上部に設けられている(図14参照)。そして、始動口5にパチンコ球が入賞すると、図17の(b)に示すように、その入賞時に取得した1組のカウンタの値D0を記憶領域E0に記憶するとともに、記憶領域E0に記憶された1組のカウンタの値D0に基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作を開始する。
【0032】
その後、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄が変動中に、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞すると、図17の(c)に示すように、その入賞時に取得した1組のカウンタの値D1を記憶領域E1に記憶・保留するとともに、記憶領域E1に対応する1個の保留ランプ61を点灯させる。尚、図17では、保留ランプ61の黒塗りは点灯を示し、白抜きは消灯を示す。また、その後、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄が変動中に、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞すると、図17の(d)に示すように、その入賞時に取得した1組のカウンタの値D2を記憶領域E2に記憶・保留するとともに、記憶領域E2に対応する1個の保留ランプ61を点灯させる。
【0033】
また、その後、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄が変動中に、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞すると、図17の(e)に示すように、その入賞時に取得した1組のカウンタの値D3を記憶領域E3に記憶・保留するとともに、記憶領域E3に対応する1個の保留ランプ61を点灯させる。また、その後、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄が変動中に、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞すると、図17の(f)に示すように、その入賞時に取得した1組のカウンタの値D4を記憶領域E4に記憶・保留するとともに、記憶領域E4に対応する1個の保留ランプ61を点灯させる。
【0034】
尚、その後は、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄が変動中に、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞しても、5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4のそれぞれに1組のカウンタの値D0,D1,D2,D3,D4が記憶されており、その入賞時に取得されるべき1組のカウンタの値を記憶・保留する領域がないので、その入賞時に1組のカウンタの値を取得することは行わない。
【0035】
一方、図17の(f)に示すように、5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4のそれぞれに1組のカウンタの値D0,D1,D2,D3,D4が記憶された状態において、記憶領域E0に記憶された1組のカウンタの値D0に基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作が終了したときは、図18の(a)に示すように、記憶領域E0を空にするとともに、記憶領域E1に記憶された1組のカウンタの値D1を記憶領域E0に上書きし、記憶領域E2に記憶された1組のカウンタの値D2を記憶領域E1に上書きし、記憶領域E3に記憶された1組のカウンタの値D3を記憶領域E2に上書きし、記憶領域E4に記憶された1組のカウンタの値D4を記憶領域E3に上書きし、記憶領域E4を空にし、記憶領域E4に対応する1個の保留ランプ61を消灯させる。尚、図18でも、保留ランプ61の黒塗りは点灯を示し、白抜きは消灯を示す。この結果、図18の(b)に示すようになり、記憶領域E0に記憶された1組のカウンタの値D1に基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作が開始される。このとき、記憶領域E4は空であるので、始動口5にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時に取得した1組のカウンタの値を記憶領域E4に記憶・保留することは可能である。
【0036】
また、図18の(b)に示すように、4つの記憶領域E0,E1,E2,E3のそれぞれに1組のカウンタの値D1,D2,D3,D4が記憶された状態において、記憶領域E0に記憶された1組のカウンタの値D1に基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作が終了したときは、記憶領域E0を空にするとともに、記憶領域E1に記憶された1組のカウンタの値D2を記憶領域E0に上書きし、記憶領域E2に記憶された1組のカウンタの値D3を記憶領域E1に上書きし、記憶領域E3に記憶された1組のカウンタの値D4を記憶領域E2に上書きし、記憶領域E3を空にし、記憶領域E3に対応する1個の保留ランプ61を消灯させる。この結果、図18の(c)に示すようになり、記憶領域E0に記憶された1組のカウンタの値D2に基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作が開始される。このとき、記憶領域E3,E4は空であるので、始動口5にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時に取得した1組のカウンタの値を記憶領域E3に記憶・保留することは可能であり、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時に取得した1組のカウンタの値を記憶領域E4に記憶・保留することも可能である。
【0037】
また、図18の(c)に示すように、3つの記憶領域E0,E1,E2のそれぞれに1組のカウンタの値D2,D3,D4が記憶された状態において、記憶領域E0に記憶された1組のカウンタの値D2に基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作が終了したときは、記憶領域E0を空にするとともに、記憶領域E1に記憶された1組のカウンタの値D3を記憶領域E0に上書きし、記憶領域E2に記憶された1組のカウンタの値D4を記憶領域E1に上書きし、記憶領域E2を空にし、記憶領域E2に対応する1個の保留ランプ61を消灯させる。この結果、図18の(d)に示すようになり、記憶領域E0に記憶された1組のカウンタの値D3に基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作が開始される。このとき、記憶領域E2,E3,E4は空であるので、始動口5にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時に取得した1組のカウンタの値を記憶領域E2に記憶・保留することは可能であり、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時に取得した1組のカウンタの値を記憶領域E3に記憶・保留することも可能であり、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時に取得した1組のカウンタの値を記憶領域E4に記憶・保留することも可能である。
【0038】
また、図18の(d)に示すように、2つの記憶領域E0,E1のそれぞれに1組のカウンタの値D3,D4が記憶された状態において、記憶領域E0に記憶された1組のカウンタの値D3に基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作が終了したときは、記憶領域E0を空にするとともに、記憶領域E1に記憶された1組のカウンタの値D4を記憶領域E0に上書きし、記憶領域E1を空にし、記憶領域E1に対応する1個の保留ランプ61を消灯させる。この結果、図18の(e)に示すようになり、記憶領域E0に記憶された1組のカウンタの値D4に基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作が開始される。このとき、記憶領域E1,E2,E3,E4は空であるので、始動口5にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時に取得した1組のカウンタの値を記憶領域E1に記憶・保留することは可能であり、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時に取得した1組のカウンタの値を記憶領域E2に記憶・保留することも可能であり、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時に取得した1組のカウンタの値を記憶領域E3に記憶・保留することが可能であり、さらに、始動口5にパチンコ球が入賞すれば、その入賞時に取得した1組のカウンタの値を記憶領域E4に記憶・保留することも可能である。
【0039】
もっとも、図18に示す場合において、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作が終了したときに、所定の組合せ(図15に示すもの)で停止した場合には、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作は、図柄表示装置3の表示器4に表示される図柄の変動・停止の動作が終了したときではなく、当該所定の組合せ(図15に示すもの)に対する「大当たり遊技状態」が終了した直後に、記憶領域E0に新たに記憶された1組のカウンタの値D1,D2,D3,D4などに基づいて開始される。
【0040】
また、図19は、本実施の形態のパチンコ機1のブロック図である。図19に示すように、本実施の形態のパチンコ機1では、メイン基板20と、表示サブ基板30、ランプ制御基板40、賞球サブ基板50などが設けられている。この点、メイン基板20には、メイン制御用CPU21や、メイン制御用ROM22、メイン制御用RAM23、入力・出力ポート24などが搭載されている。さらに、入力・出力ポート24には、始動入賞口5(図12参照)にパチンコ球が入賞したことを検知するための始動入賞口スイッチ63や、大入賞口6(図12参照)にパチンコ球が入賞したことを検知するための大入賞口スイッチ64、大入賞口6(図12参照)のVゾーン(図示せず)にパチンコ球が入賞したことを検知するためのVゾーンセンサ65、操作ボタン66などが接続されている。尚、図17及び図18に記載された5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4や、始動口5(図12参照)にパチンコ球が入賞した時にその値が取得される2つのカウンタなどは、メイン制御用RAM23に確保されている。
【0041】
また、表示サブ基板30には、図柄表示制御用CPU31や、図柄表示制御用ROM32、図柄表示制御用RAM33、入力・出力ポート34、VDP35などが搭載されており、図柄表示制御用CPU31は、メイン基板20から送られてきた情報に従って、図柄表示制御用ROM32及び図柄表示制御用RAM33などに記憶された制御方法その他の技術情報に基づき、VDP35に接続された表示器5の表示内容を制御する。
【0042】
また、ランプ制御基板40には、ランプ制御用CPU41や、ランプ制御用ROM42、ランプ制御用RAM43、入力・出力ポート44、などが搭載されている。さらに、入力・出力ポート44には、4個の保留ランプ61(図12参照)やその他のランプなどが接続されている。そして、ランプ制御用CPU41は、メイン基板20から送られてきた命令に従って、ランプ制御用ROM42及びランプ制御用RAM43などに記憶された制御方法その他の技術情報に基づき、入力・出力ポート44に接続された4個の保留ランプ61(図12参照)やその他のランプなど点灯内容を制御する。
【0043】
また、賞球サブ基板50には、賞球制御用CPU51や、賞球制御用ROM52、賞球制御用RAM53、入力・出力ポート54などが搭載されている。さらに、入力・出力ポート54には、始動入賞口5(図12参照)や大入賞口6(図12参照)にパチンコ球が入賞した際に所定数のパチンコ球を払い出すための賞球払出装置62が接続されている。そして、賞球制御用CPU51は、メイン基板20から送られてきた命令に従って、賞球制御用ROM52及び賞球制御用RAM53などに記憶された制御方法その他の技術情報に基づき、賞球払出装置62の動作内容を制御する。
【0044】
尚、上述した本実施の形態のパチンコ機1の動作内容は、メイン基板20などにおいて、後述するフローチャートが処理されることにより実行される。
【0045】
次に、本実施の形態のパチンコ機1において、メイン基板20で行われるプログラムについて説明する。メイン基板20で行われるプログラムには、電源投入直後に作動するメインプログラムと、一定時間毎(例えば、4msec毎)に作動する割込プログラムがある。
【0046】
図1は、メイン基板20で行われるメインプログラムのフローチャート図である。図1のメインプログラムは、電源投入直後に作動するものであり、電源が投入されると、先ず、S11において、バックアップ復帰処理があるか否かを判断する。ここで、バックアップ復帰処理があると判断する場合には(S11:Yes)、S12に進んで、バックアップのデータを復帰させる処理を行った後、S13に進む。一方、バックアップ復帰処理がないと判断する場合には(S11:No)、何もすることなく、S13に進む。そして、S13では、図柄カウンタや、変動パターンカウンタ、リーチカウンタ、左図柄カウンタ、中図柄カウンタ、右図柄カウンタなど、メイン基板20での判定で使用するカウンタのカウントアップを行う。さらに、S14において、初期値変更カウンタのカウンタアップを行った後、S13に戻り、上述したS13及びS14のカウントアップ処理を繰り返し行う。
【0047】
この点、図柄カウンタや、変動パターンカウンタ、初期値変更カウンタ、リーチカウンタ、左図柄カウンタ、中図柄カウンタ、右図柄カウンタなどは、図19のメイン制御用RAM23などに確保されるものである。そして、図柄カウンタは、図20に示すように、「1」〜「12」の範囲を「1」毎にカウントアップしていく円弧カウンタであり、図柄表示装置3の表示器4に表示される「大当たり図柄」を意味するものである。また、左図柄カウンタと、中図柄カウンタ、右図柄カウンタは、図23に示すように、「1」〜「12」の範囲を「1」毎にカウントアップしていく円弧カウンタであり、それらの値の組合せは、図15に示す12組の組合せを除けば、図柄表示装置3の表示器4に表示される「大当たり図柄」以外のものを意味するものである。また、変動パターンカウンタは、図25に示すように、「0」〜「9」の範囲を「1」毎にカウントアップしていく円弧カウンタである。また、初期値変更カウンタは、図26に示すように、「1」〜「299」の範囲を「1」毎にカウントアップしていく円弧カウンタである。
【0048】
一方、図2は、メイン基板20で行われる割込プログラムのフローチャート図である。図2の割込プログラムは、電源投入後の一定時間毎(例えば、4msec毎)に作動するものであり、スタートからリターンに至るまでの所要時間は、最大でも、一定時間(例えば、4msec)を越えることがない。図2の割込プログラムでは、先ず、S21において、大当たりカウンタのカウントアップを行う。その後は、S22の始動入賞処理と、S23の結果報知処置、S24の大当たり遊技処理、S25の大当たりカウンタの初期値変更処理、S26の賞球払出処理、S27のハズレ図柄処理を順に行う。そして、S27のハズレ図柄処理の後は、この割込プログラムが次に作動するまでの間、メイン基板20では、図1のメインプログラムのS13及びS14が繰り返し行われる。
【0049】
この点、大当たりカウンタとは、図19のメイン制御用RAM23などに確保されるものである。そして、大当たりカウンタは、図26に示すように、「1」〜「299」の範囲を「1」毎にカウントアップしていく円弧カウンタであるが、上述した初期値変更カウンタとは別に確保されたものであり、さらに、その機能上、上述した初期値変更カウンタと同じ値を同時にとることがない。ここで、大当たりカウンタの値の意味ついて説明すると、始動口5にパチンコ球が入賞した時に「7」を取得した場合には、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄が、図15に示す12個の所定の組合せのいずれか一つに停止して、所定の開放パターンで大入賞口6が作動する、「大当たり遊技状態」になる(以下、「大当たり」という)。また、後述する確変状態において、始動口5にパチンコ球が入賞した時に「7」,「50」,「100」,「150」,「200」,「250」のいずれか一つを取得した場合にも、「大当たり」となる。尚、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄が、図16に示す「リーチ状態」に移行するが、その後は、図15に示す12個の所定の組合せのいずれでもないものに停止して、「大当たり遊技状態」になることはないことを、「ハズレリーチ」という。また、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄が、図16に示す「リーチ状態」に移行することはなく、しかも、図15に示す12個の所定の組合せのいずれでもないものに停止して、「大当たり遊技状態」になることはないことを、「完全ハズレ」という。
【0050】
次に、割込プログラムの始動入賞処理(図のS22)について、図3のフローチャート図に基づいて説明する。図3に示すように、先ず、S31において、始動口5にパチンコ球が入賞したか否かを判断する。この判断は、始動口5に設けられた始動口スイッチ63がパチンコ球を検知したか否かによって行われる。ここで、始動口5にパチンコ球が入賞していないと判断する場合(S31:No)には、図2の割込プログラムに戻るが、始動口5にパチンコ球が入賞したと判断する場合(S31:Yes)には、S32に進む。
【0051】
S32では、記憶の上限か否か、すなわち、記憶領域E4(図17及び図18参照)が空であるか否かを判断している。ここで、記憶領域E4(図17及び図18参照)が空でないと判断する場合には(S32:Yes)、図2の割込プログラムに戻るが、記憶領域E4(図17及び図18参照)が空であると判断する場合には(S32:No)、S33に進む。S33では、現在の大当たりカウンタの値と現在の図柄カウンタの値を取得するとともに、図17の(a)〜(f)のいずれか一つに示すようにして、5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4のいずれかに1組のカウンタの値として記憶した後、S37に進む。
【0052】
S37では、記憶があるか否か、すなわち、記憶領域E0(図17及び図18参照)に1組のカウンタの値が記憶されているか否かを判断している。ここで、図17の(a)に示すように、記憶領域E0に1組のカウンタの値が記憶されていないと判断する場合には(S37:No)、図2の割込プログラムに戻るが、図17の(b)〜(e)に示すように、記憶領域E0に1組のカウンタの値が記憶されていると判断する場合には(S37:Yes)、S36に進む。
【0053】
S36では、図17の(c)〜(f)に示すように、記憶領域E1に1組のカウンタの値を記憶したときは記憶領域E1に対応する1個の保留ランプ61を点灯させた後、又は、記憶領域E2に1組のカウンタの値を記憶したときは記憶領域E2に対応する1個の保留ランプ61を点灯させた後、記憶領域E3に1組のカウンタの値を記憶したときは記憶領域E3に対応する1個の保留ランプ61を点灯させた後、記憶領域E4に1組のカウンタの値を記憶したときは記憶領域E4に対応する1個の保留ランプ61を点灯させた後、図2の割込プログラムに戻る。
【0054】
次に、割込プログラムの結果報知処理(図のS23)について、図4のフローチャート図に基づいて説明する。図4に示すように、先ず、S61において、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄が変動中であるか否かを判断している。ここで、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄が変動中であると判断する場合には(S61:Yes)、S62に進んで、当該図柄の変動時間が終了したか否かを判断する。ここで、当該図柄の変動時間が終了しないと判断した場合には(S62:No)、何もすることなく、図2の割込プログラムに戻るが、当該図柄の変動時間が終了したと判断した場合には(S62:Yes)、S63に進んで、当該図柄の変動を停止させる命令を図19の表示サブ基板30に送信した後、図2の割込プログラムに戻る。
【0055】
また、S63では、5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4についての記憶の書き換えが行われる。例えば、このとき、図17の(f)に示すように、5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4の各々に一組のカウンタの値が記憶されている場合には、図18の(a)を経た後に、図18の(b)に示すように、5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4についての記憶の書き換えが行われる。また、このとき、図18の(b)に示すように、4つの記憶領域E0,E1,E2,E3の各々に一組のカウンタの値が記憶されている場合には、記憶領域E0を空にした後、図18の(c)に示すように、5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4についての記憶の書き換えが行われる。
【0056】
また、このとき、図18の(c)に示すように、3つの記憶領域E0,E1,E2の各々に一組のカウンタの値が記憶されている場合には、記憶領域E0を空にした後、図18の(d)に示すように、5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4についての記憶の書き換えが行われる。また、このとき、図18の(d)に示すように、2つの記憶領域E0,E1の各々に一組のカウンタの値が記憶されている場合には、記憶領域E0を空にした後、図18の(e)に示すように、5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4についての記憶の書き換えが行われる。また、このとき、図18の(e)に示すように、1つの記憶領域E0に一組のカウンタの値が記憶されている場合には、記憶領域E0を空にした後、図17の(a)に示すように、5つの記憶領域E0,E1,E2,E3,E4についての記憶の書き換えが行われる。
【0057】
また、S61において、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄が変動中でないと判断する場合には(S61:No)、S64に進んで、記憶があるか否か、すなわち、記憶領域E0(図17及び図18参照)に1組のカウンタの値が記憶されているか否かを判断している。ここで、図17の(a)に示すように、記憶領域E0に1組のカウンタの値が記憶されていないと判断する場合には(S64:No)、図2の割込プログラムに戻るが、図17の(f)や図18の(b)〜(e)に示すように、記憶領域E0に1組のカウンタの値が記憶されていると判断する場合には(S64:Yes)、S66に進む。
【0058】
S66では、保留ランプ61のいずれか一つが点灯しているか否かを判断する。ここで、保留ランプ61の全てが点灯していないと判断する場合には(S66:No)、何もすることなく、S69に進むが、保留ランプ61のいずれか一つが点灯していると判断する場合には(S66:Yes)、S67に進んで、点灯している保留ランプ61のうち最も右側のものを1個消灯させる。
【0059】
すなわち、このとき、図18の(a)に示すように、4個の保留ランプ61のうち全てが点灯している場合には、図18の(b)に示すように、記憶領域E4に対応する1個の保留ランプ61を消灯させる。また、このとき、図18の(b)に示すように、4個の保留ランプ61のうち3個が点灯している場合には、図18の(c)に示すように、記憶領域E3に対応する1個の保留ランプ61を消灯させる。また、このとき、図18の(c)に示すように、4個の保留ランプ61のうち2個が点灯している場合には、図18の(d)に示すように、記憶領域E2に対応する1個の保留ランプ61を消灯させる。また、このとき、図18の(d)に示すように、4個の保留ランプ61のうち1個が点灯している場合には、図18の(e)に示すように、記憶領域E1に対応する1個の保留ランプ61を消灯させる。
【0060】
そして、次のS69では、現在の記憶領域E0に記憶された大当たりカウンタの値が大当たり値であるか否か、すなわち、大当たりカウンタの値が「7」であるか否かを判断している。
ここで、S69の処理を図5に基づいて説明する。先ず、S161において、現在の記憶領域E0に記憶された大当たりカウンタの値を読み込む。次に、S162において、後述する確変状態であるか否かを判断する。ここで、確変状態でないと判断する場合には(S162:No)、S163に進んで、通常時の大当たり値である「7」を読み込む。この点、通常時の大当たり値である「7」は、メイン制御用RAM23に設けられた図6に示すテーブルから読み込まれる。その後、S164において、大当たりカウンタの値から通常時の大当たり値である「7」を減算し、S165において、その減算結果が「0」であるか否かを判断する。ここで、その減算結果が「0」であると判断する場合には(S165:Yes)、図4のS70へ進むが、その減算結果が「0」でないと判断する場合には(S165:No)、図4のS73へ進む。一方、確変状態であると判断する場合には(S162:Yes)、S166に進んで、確変時の大当たり値である「7」,「50」,「100」,「150」,「200」,「250」を読み込む。この点、確変時の大当たり値である「7」,「50」,「100」,「150」,「200」,「250」は、メイン制御用RAM23に設けられた図6に示すテーブルから読み込まれる。その後、S167において、大当たりカウンタの値から、確変時の大当たり値である「7」,「50」,「100」,「150」,「200」,「250」をそれぞれ減算し、S168において、その6個の減算結果のうち「0」が一つでもあるか否かを判断する。ここで、その6個の減算結果のうち「0」が一つでもあると判断する場合には(S168:Yes)、図4のS70へ進むが、その6個の減算結果のいずれも「0」でないと判断する場合には(S168:No)、図4のS73へ進む。
【0061】
図4のS70では、現在の記憶領域E0に記憶された図柄カウンタの値から、図15に示す12組の「大当たり図柄」のうちいずれか一つを「最終停止図柄」として選ぶ。具体的には、上述したように、現在の記憶領域E0に記憶された図柄カウンタの値は、図20に示すように、「1」〜「12」の範囲を「1」毎にカウントアップしていくものであることから、図柄カウンタの値に統一した「大当たり図柄」を選ぶ。例えば、現在の記憶領域E0に記憶された図柄カウンタの値が「5」に相当する場合には、「5」「5」「5」の「大当たり図柄」を選ぶ。もちろん、現在の記憶領域E0に記憶された図柄カウンタの値が「9」に相当する場合には、「9」「9」「9」の「大当たり図柄」が選ばれる。そして、S71において、現在の変動パターンカウンタ(図25参照)の値を取得した後、S72に進んで、現在の変動パターンカウンタ(図25参照)の値と、図10の変動パターン決定テーブルとから、変動パターンの番号を選択し、S80に進む。
尚、図10の変動パターン決定テーブルについては、後で詳細に説明する。
【0062】
一方、S73では、この時点で取得したリーチカウンタの値がリーチ値であるか否かを判断する。この点、リーチカウンタとは、図19のメイン制御用RAM23などに確保されるものであり、図21に示すように、「1」〜「100」の範囲を「1」毎にカウントアップしていく円弧カウンタである。また、リーチ値は、図19のメイン制御用RAM23などに確保されるものであり、図22に示すように、「7」や、「17」,「27」,「37」,「47」,「57」,「67」,「77」,「87」,「97」の10個が記憶されている。そして、リーチカウンタの値が10個のリーチ値のいずれかであると判断した場合には(S73:Yes)、S74に進む。
【0063】
S74では、後述するハズレリーチ図柄用記憶領域に記憶された「ハズレリーチ図柄」を「最終停止図柄」とする。そして、S75において、現在の変動パターンカウンタ(図25参照)の値を取得した後、S76に進んで、現在の変動パターンカウンタ(図25参照)の値と、図10の変動パターン決定テーブルとから、変動パターンの番号を選択し、S80の処理に進む。
【0064】
また、S73において、リーチカウンタの値が10個のリーチ値のいずれでもないと判断した場合には(S73:No)、S77に進む。S77では、後述する完全ハズレ図柄用記憶領域に記憶された「完全ハズレ図柄」を「最終停止図柄」とする。この点、「完全ハズレ図柄」とは、「大当たり図柄」及び「ハズレリーチ図柄」以外のものをいう。そして、S78において、現在の変動パターンカウンタ(図25参照)の値を取得した後、S79に進んで、現在の変動パターンカウンタ(図25参照)の値と、図10の変動パターン決定テーブルとから、変動パターンの番号を選択し、S80の処理に進む。
【0065】
S80では、図19の表示サブ基板30に対して、「最終停止図柄」に関する情報や、変動パターンの番号に関する情報を送信する。
このとき、図19の表示サブ基板30では、「最終停止図柄」に関する情報や、変動パターンの番号に関する情報、図11の映像選択テーブルに基づいて、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄の変動を開始させるとともに、図柄表示装置3の表示器4の表示内容を制御する。尚、図11の映像選択テーブルについては、後で詳細に説明する。
そして、S81において、変動時間の計数をスタートさせた後に、図2の割込プログラムに戻る。
【0066】
ここで、図10の変動パターン決定テーブルについて説明する。図10の変動パターン決定テーブルは、図19のメイン制御用ROM22に記憶されたものである。また、図10の変動パターン決定テーブルにおいては、「1」〜「7」の7個の変動パターンの番号が用意されており、さらに、各変動パターンの番号には、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄を変動・停止させるための演出時間が定められている。また、「当」と、「ハリ」、「完ハ」に区分けられている。
【0067】
この点、「当」とは、現在の記憶領域E0に記憶された大当たりカウンタの値が「大当たり遊技状態」に移行するものであること、すなわち、大当たりカウンタの値が「7」であることを意味する。従って、図4のS72では、大当たりカウンタの値が「7」であることから(S69:Yes)、「5」〜「7」のいずれかの変動パターンの番号が選択される。
【0068】
さらに、このとき、変動パターンカウンタの値が「0」である場合は「5」の変動パターンの番号が選択され、変動パターンカウンタの値が「1」〜「3」のいずれかである場合は「6」の変動パターンの番号が選択され、変動パターンカウンタの値が「4」〜「9」のいずれかである場合は「7」の変動パターンの番号が選択される。尚、テーブルに記載された分数は、このときの確率を意味する。
【0069】
また、「ハリ」とは、大当たりカウンタの値が「7」でなく、かつ、リーチカウンタの値が「7」、「17」、「27」、「37」、「47」、「57」、「67」、「77」、「87」、「97」のいずれかであること、すなわち、「リーチ状態」に移行することを意味する。従って、図4のS76では、大当たりカウンタの値が「7」でなく、かつ、リーチカウンタの値が「7」、「17」、「27」、「37」、「47」、「57」、「67」、「77」、「87」、「97」のいずれかであることから(S73:Yes)、「2」〜「4」のいずれかの変動パターンの番号が選択される。
【0070】
さらに、このとき、変動パターンカウンタの値が「0」〜「5」のいずれかである場合は「2」の変動パターンの番号が選択され、変動パターンカウンタの値が「6」〜「8」のいずれかである場合は「3」の変動パターンの番号が選択され、変動パターンカウンタの値が「9」である場合は「4」の変動パターンの番号が選択される。尚、テーブルに記載された分数は、このときの確率を意味する。
【0071】
また、「完ハ」とは、大当たりカウンタの値が「7」でなく、かつ、リーチカウンタの値が「7」、「17」、「27」、「37」、「47」、「57」、「67」、「77」、「87」、「97」のいずれでもないこと、すなわち、「完全ハズレ」に移行することを意味する。従って、図4のS79では、大当たりカウンタの値が「7」でなく、かつ、リーチカウンタの値が「7」、「17」、「27」、「37」、「47」、「57」、「67」、「77」、「87」、「97」のいずれでもないことから(S73:No)、「1」の変動パターンの番号が選択される。
【0072】
もっとも、このときは、変動パターンカウンタの値が「0」〜「9」のいずれであっても、「1」の変動パターンの番号が選択される。尚、テーブルに記載された分数は、このときの確率を意味する。
【0073】
次に、図11の映像選択テーブルについて説明する。図11の映像選択テーブルは、図19の図柄表示制御用ROM32に記憶されたものである。図11の映像選択テーブルにおいては、「1」〜「7」の7個の変動パターンの番号が用意されており、さらに、各変動パターンの番号には、映像内容が定められている。この点、変動パターンの番号は、図10の変動パターン決定テーブルのものと対応するものである。
【0074】
また、映像内容とは、図柄表示装置3の表示器4に表示される3つの図柄が変動・停止する際の、図柄表示装置3の表示器4に表示される映像内容をいう。
【0075】
また、「完全ハズレ」とは、「完全ハズレ」のときに図柄表示装置3の表示器4に表示する映像を意味する。また、「リーチA」とは、「リーチ状態」のときに、図柄表示装置3の表示器4に表示する「リーチ映像」の種類であるリーチAを意味する。また、「リーチB」とは、「リーチ状態」のときに、図柄表示装置3の表示器4に表示する「リーチ映像」の種類であるリーチBを意味する。また、「リーチC」とは、「リーチ状態」のときに、図柄表示装置3の表示器4に表示する「リーチ映像」の種類であるリーチCを意味する。また、「「大当たり」表示」」とは、図柄表示装置3の表示器4で変動する3つの図柄が「大当たり図柄」をもって停止した際に図柄表示装置3の表示器4に表示する「大当たり」の文字を意味する。
【0076】
そして、映像内容は、「完全ハズレ」、「リーチA」、「リーチB」、「リーチC」、「「大当たり」表示」の組合せで構成されている。
【0077】
次に、図2のS24の大当たり遊技処理について、図7のフローチャートに基づいて説明する。図7に示すように、図2のS24の大当たり遊技処理では、S131において、「大当たり遊技状態」の最中であるか否かを判断している。ここで、「大当たり遊技状態」の最中であると判断する場合には(S131:Yes)、S132に進んで、「大当たり遊技状態」の終了条件が成立するか否かを判断している。
【0078】
ここで、「大当たり遊技状態」の終了条件について説明する。本実施の形態のパチンコ機1は、第1種のパチンコ機であり、「大当たり遊技状態」とは、例えば、大入賞口6に10個のパチンコ球が入賞するか、あるいは、所定時間が経過するまで、大入賞口6を開放させ、このとき、Vゾーン(図示しない)にパチンコ球が入賞すると次のラウンドに進み、最高で15ラウンドまで継続して進むことである。従って、「大当たり遊技状態」の終了条件とは、大入賞口6が開放中にVゾーン(図示しない)にパチンコ球が入賞しなかったこと、あるいは、15ラウンドまで消化したことである。
【0079】
そして、「大当たり遊技状態」の終了条件が成立しないと判断する場合には(S132:No)、図2の割込プログラムに戻るが、「大当たり遊技状態」の終了条件が成立すると判断する場合には(S132:Yes)、S133に進んで、表示サブ基板30に終了画面表示命令を送信し、S134において、「大当たり遊技状態」を終了させた後に、S137に進む。このとき、表示サブ基板30は、終了画面表示命令を受信すると、「大当たり遊技状態」の最中に図柄表示装置3の表示器4に表示する表示内容を終了させる。そして、S137において、「大当たり図柄」が奇数であるか否かを判断する。具体的に言えば、現在の記憶領域E0に記憶された図柄カウンタの値が「1」や、「3」,「5」,「7」,「9」,「11」のいずれかであるか否かを判断する。ここで、現在の記憶領域E0に記憶された図柄カウンタの値が「1」や、「3」,「5」,「7」,「9」,「11」のいずれかであると判断する場合には(S137:Yes)、S138に進んで、図19のメイン制御用RAM23などに確保されたフラグに、確変状態を意味する「1」を代入した後、図2の割込プログラムに戻る。一方、現在の記憶領域E0に記憶された図柄カウンタの値が「1」や、「3」,「5」,「7」,「9」,「11」のいずれでもないと判断する場合には(S137:No)、S139に進んで、図19のメイン制御用RAM23などに確保されたフラグに、通常状態を意味する「0」を代入した後、図2の割込プログラムに戻る。
すなわち、ここで、確変状態とは、大当たりカウンタの値に対する大当たり値が、「7」,「50」,「100」,「150」,「200」,「250」の6個ある状態をいい(図5のS166)、遊技者側から見れば、「大当たり図柄」が、「1」「1」「1」,「3」「3」「3」,「5」「5」「5」,「7」「7」「7」,「9」「9」「9」,「11」「11」「11」のいずれかであるときに発生する。また、通常状態とは、大当たりカウンタの値に対する大当たり値が、「7」の1個のみの状態をいい(図5のS163)、遊技者側から見れば、「大当たり図柄」が、「2」「2」「2」,「4」「4」「4」,「6」「6」「6」,「8」「8」「8」,「10」「10」「10」,「12」「12」「12」のいずれかであるときに発生する。
尚、初期状態では、図19のメイン制御用RAM23などに確保されたフラグには、通常状態を意味する「0」が代入されている。
【0080】
一方、「大当たり遊技状態」の最中でないと判断する場合には(S131:No)、S135に進んで、「大当たり図柄」が図柄表示装置3の表示器4に表示されることにより大当たりを報知したか否か、すなわち、図柄の変動を停止させる命令を図19の表示サブ基板30に送信した直後か否かを判断している。ここで、図柄の変動を停止させる命令を図19の表示サブ基板30に送信した直後でないと判断する場合には(S135:No)、図2の割込プログラムに戻るが、図柄の変動を停止させる命令を図19の表示サブ基板30に送信した直後であると判断する場合には(S135:Yes)、S136に進んで、「大当たり遊技状態」を開始させた後に、図2の割込プログラムに戻る。
【0081】
次に、図2のS25の大当たりカウンタの初期値変更処理について、図8のフローチャートに基づいて説明する。図8に示すように、図2のS25の大当たりカウンタの初期値変更処理では、S141において、大当たりカウンタが1周したか否かを判断している。ここで、大当たりカウンタが1周していないと判断する場合は(S141:No)、図2の割込プログラムに戻るが、大当たりカウンタが1周したと判断する場合は(S141:Yes)、S142に進んで、現在の初期値変更カウンタの値X1を取得する。そして、S143において、大当たりカウンタを値X1に設定し、S144に進んで、大当たりカウンタが値X1を初期値としてカウントアップできるようにした後に、図2の割込プログラムに戻る。
【0082】
この点、大当たりカウンタは、図26に示すように、「1」〜「299」の範囲を「1」毎にカウントアップしていく円弧カウンタであることから、大当たりカウンタが1周したか否か(S141)は、大当たりカウンタの値が、初期値X1から「1」を引いた値であるか否かで判断される。
【0083】
次に、図2のS26の賞球払出処理について、図9のフローチャートに基づいて説明する。図9に示すように、S151において、始動口5にパチンコ球が入賞したか否かを判断している。ここで、始動口5にパチンコ球が入賞したと判断する場合には(S151:Yes)、S152に進んで、賞球サブ基板50に、始動口5への入賞に対する賞品球数を払い出させる命令を出した後、図2の割込プログラムに戻る。このとき、賞球サブ基板50は、賞球払出装置62を介して、所定個数のパチンコ球を払い出す。一方、始動口5にパチンコ球が入賞していないと判断する場合には(S151:No)、S153に進んで、大入賞口6にパチンコ球が入賞したか否かを判断している。ここで、大入賞口6にパチンコ球が入賞していないと判断する場合は(S153:No)、図2の割込プログラムに戻るが、大入賞口6にパチンコ球が入賞したと判断する場合は(S153:Yes)、S154に進んで、賞球サブ基板50に、大入賞口6への入賞に対する賞品球数を払い出させる命令を出した後、図2の割込プログラムに戻る。このとき、賞球サブ基板50は、賞球払出装置62を介して、所定個数のパチンコ球を払い出す。
【0084】
次に、図2のS27のハズレ図柄処理について、図24のフローチャートに基づいて説明する。図24に示すように、S171において、左図柄カウンタの値と中図柄カウンタの値が同じであるか否かを判断する。ここで、左図柄カウンタの値と中図柄カウンタの値が同じであると判断した場合には(S171:Yes)、S172に進んで、中図柄カウンタの値と右図柄カウンタの値が同じであるか否かを判断する。この点、左図柄カウンタと、中図柄カウンタ、右図柄カウンタは、図20に示すように、「1」〜「12」の範囲を「1」毎にカウントアップしていく円弧カウンタである。
【0085】
そして、中図柄カウンタの値と右図柄カウンタの値が同じであると判断する場合には(S172:Yes)、図2の割込プログラムに戻るが、中図柄カウンタの値と右図柄カウンタの値が同じでないと判断する場合には(S172:No)、S173に進んで、左図柄カウンタの値と中図柄カウンタの値と右図柄カウンタの値の組合せを、「ハズレリーチ図柄」として、ハズレリーチ図柄用記憶領域に上書きした後、図2の割込プログラムに戻る。具体的に言えば、例えば、左図柄カウンタの値が「1」、中図柄カウンタの値が「1」、右図柄カウンタの値が「2」の場合は(S171:Yes,S172:No)、「1」「1」「2」を、「ハズレリーチ図柄」として、ハズレリーチ図柄用記憶領域に上書きするが(S173)、左図柄カウンタの値が「1」、中図柄カウンタの値が「1」、右図柄カウンタの値が「1」の場合は(S171:Yes,S172:Yes)、ハズレリーチ図柄用記憶領域に対して何もすることなく、図2の割込プログラムに戻る。
【0086】
一方、左図柄カウンタの値と中図柄カウンタの値が同じでないと判断した場合には(S171:No)、S174に進んで、左図柄カウンタの値と中図柄カウンタの値と右図柄カウンタの値の組合せを、「完全ハズレ図柄」として、完全ハズレ図柄用記憶領域に上書きした後、図2の割込プログラムに戻る。具体的に言えば、例えば、左図柄カウンタの値が「0」、中図柄カウンタの値が「1」、右図柄カウンタの値が「2」の場合は(S171:No)、「0」「1」「2」を、「完全ハズレ図柄」として、完全ハズレ図柄用記憶領域に上書きする(S174)。
尚、ハズレリーチ図柄用記憶領域や完全ハズレ図柄用記憶領域は、図19のメイン制御用RAM23などに確保される。
【0087】
続いて、保留の中に大当たり遊技状態になるものが存在する否かについての大当たり予告の処理について、図27および図28を参照しながら説明する。図27は、メイン基板20における大当たり予告処理の内容を示すフローチャートである。図28は、表示サブ基板30における大当たり予告処理の内容を示すフローチャートである。
【0088】
まず、メイン基板20における処理について説明する。メイン基板20においては、図27に示すように、まず、操作ボタン66のボタンAからの入力信号が受信されたか否かを判断する(S210)。このとき、入力信号があった場合には(S210:YES)、記憶領域E1〜E4のいずれかにカウンタ(大当たりカウンタおよび図柄カウンタ)の値が記憶されているか否かを判断する(S211)。一方、操作ボタン66のボタンAからの入力信号が受信されていない場合には(S210:NO)、図2の割込プログラムに戻る。ここで、操作ボタン66のボタンAからの入力信号が、特許請求の範囲に記載の「チェック要求信号」に相当する。
【0089】
S211の処理において、記憶領域E1〜E4のいずれかにカウンタ(大当たりカウンタおよび図柄カウンタ)の値が記憶されていると判断した場合には(S212:YES)、操作ボタン66のボタンAからの入力信号を有効なものとして、S212の処理に進む。一方、記憶領域E1〜E4のいずれかにもカウンタ(大当たりカウンタおよび図柄カウンタ)の値が記憶されていないと判断した場合には(S212:NO)、操作ボタン66のボタンAからの入力信号を無効にして、図2の割込プログラムに戻る。
【0090】
このような処理により、本実施の形態に係るパチンコ機1では、保留ランプ61が点灯している場合には、いつでも遊技者が操作ボタン66のボタンAを押すことによって、保留の中に大当たり遊技状態になるものがあるか否かをチェックすることができる。このため、図柄が変動しているときであっても、大当たり遊技状態になる確率がどの程度であるのかを知ることができる。したがって、図柄が変動しているときであっても、大当たり遊技状態になる確率が低い場合には、トイレに行ったり、飲み物を買いに行ったり、パチンコ球を交換しに行ったりというパチンコ機1から離れなければならない行為を気兼ねなく行うことができる。
【0091】
S212の処理では、記憶領域E1〜E4に記憶されている大当たりカウンタの値を取得する。なお、記憶領域E1〜E4のすべてに大当たりカウンタの値が記憶されているとは限らない。したがって、ここで取得される大当たりカウンタの値の個数は、1〜4個のいずれかとなる。大当たりカウンタの値を取得すると、その取得した大当たりカウンタの値のなかに大当たり値が存在するか否か、つまり大当たり遊技状態となるものが存在する否かを判断する(S213)。このとき、大当たり値が存在する場合には(S213:YES)、記憶領域E1〜E4に記憶されている図柄カウンタの値を取得する(S214)。なお、記憶領域E1〜E4のすべてに図柄カウンタの値が記憶されているとは限らない。したがって、ここで取得される図柄カウンタの値の個数は、1〜4個のいずれかとなる。一方、取得した大当たりカウンタの値のなかに大当たり値が存在しない場合には(S213:NO)、保留の中には大当たり遊技状態になるものは存在しないから、ハズレ信号を表示サブ基板30に送信した後(S218)、図2の割込プログラムに戻る。
【0092】
そして、記憶領域E1〜E4に記憶されている図柄カウンタの値を取得すると、取得した図柄カウンタの値のなかに奇数が存在するか否か、つまり確率変動状態に移行するものであるか否かを判断する(S215)。このとき、奇数が存在する場合には(S215:YES)、確率変動状態に移行するものが存在するのであるから、確変信号を表示サブ基板30に送信した後(S216)、図2の割込プログラムに戻る。一方、取得した図柄カウンタの値のなかに奇数が存在しない場合には(S215:NO)、確率変動にはならないから、非確変信号を表示サブ基板30に送信した後(S217)、図2の割込プログラムに戻る。
【0093】
このようにして、メイン基板20では、操作ボタン66のボタンAからの入力信号に基づき、保留の中に大当たり遊技状態となるものが存在するのか否か、さらには確率変動状態に移行するものが存在するのか否かをチェックしている。そして、このチェック結果に関する情報、つまり確変信号、非確変信号、およびハズレ信号を表示サブ基板30に送信するのである。その後、このチェック結果に関する情報を表示サブ基板30が受信すると、表示サブ基板30では、以下に示す処理が実行される。
【0094】
そこで、表示サブ基板30における処理について説明する。表示サブ基板30においては、図28に示すように、まず、メイン基板20からチェック結果に関する情報を受信したか否かを判断する(S220)。このとき、チェック結果に関する情報を受信している場合には(S220:YES)、S221の処理に進む。なお、チェック結果に関する情報を受信していない場合には(S220:NO)、S220で待機状態となる。
【0095】
S221の処理では、受信したチェック結果に関する情報が確変信号であるか否かを判断する。そして、確変信号である場合には(S221:YES)、予告選択カウンタの値を取得する(S222)。ここで、予告選択カウンタは、「0」〜「100」の範囲を「1」毎にカウントアップしていく円弧カウンタである。そして、図29(a)に示す予告選択データテーブル1を使用して、取得した予告選択カウンタの値に基づき大当たり予告パターンを決定し(S223)、その決定した大当たり予告パターンの演出内容を図柄表示装置3の表示器4に表示する(S224)。
【0096】
ここで、予告選択データテーブル1は、図29(a)に示すように、予告選択カウンタの値が「0」〜「30」の場合には、後述する大当たり予告パターンDが選択され、「31」〜「70」の場合には、後述する大当たり予告パターンCが選択され、「71」〜「90」の場合には、後述する大当たり予告パターンBが選択され、「91」〜「100」の場合には、後述する大当たり予告パターンAが選択されるようになっている。
【0097】
そして、大当たり予告パターンとして、図30(a)〜(d)に示すような信頼度(予告的中率)が異なる4種類のパターンが記憶されている。具体的には、図30(a)に示す信頼度が低い大当たり予告パターンAと、図30(b)に示す信頼度が中程度の大当たり予告パターンBと、図30(c)に示す信頼度が高い大当たり予告パターンCと、図30(d)に示す確率変動状態に必ず移行することを報知する大当たり予告パターンDとが記憶されている。
【0098】
したがって、予告選択データテーブル1を使用すると、信頼度が高い大当たり予告パターン(パターンC,D)が約70%の確率で選択される一方、信頼度が低い大当たり予告パターンAが選択される確率は約10%となる。つまり、保留の中に確率変動状態に移行する(大当たり遊技状態となる)ものがある場合には、信頼度の高い大当たり予告パターンが選択されやすい予告選択データテーブル1を使用することにより、信頼度の高い大当たり予告パターンの演出内容を図柄表示装置3の表示器4に表示することができる。
【0099】
一方、受信したチェック結果に関する情報が確変信号でない場合には(S221:NO)、非確変信号であるか否かを判断する(S225)。このとき、非確変信号である場合には(S225:YES)、予告選択カウンタの値を取得する(S226)。そして、図29(b)に示す予告選択データテーブル2を使用して、取得した予告選択カウンタの値に基づき大当たり予告パターンを決定し(S227)、その決定した大当たり予告パターンの演出内容を図柄表示装置3の表示器4に表示する(S224)。
【0100】
ここで、予告選択データテーブル2は、図29(b)に示すように、予告選択カウンタの値が「0」〜「50」の場合には、大当たり予告パターンCが選択され、「51」〜「80」の場合には、大当たり予告パターンBが選択され、「81」〜「100」の場合には、大当たり予告パターンAが選択されるようになっている。したがって、予告選択データテーブル2を使用すると、信頼度が高い大当たり予告パターンCが約50%の確率で選択される一方、信頼度が低い大当たり予告パターンAが選択される確率は約10%である。つまり、保留の中に大当たり遊技状態となるものがある場合には、信頼度の高い大当たり予告パターンが選択されやすい予告選択データテーブル2を使用することにより、信頼度の高い大当たり予告パターンの演出内容を図柄表示装置3の表示器4に表示することができる。
【0101】
一方、受信したチェック結果に関する情報が非確変信号でもない場合、つまりハズレ信号の場合には(S225:NO)、予告選択カウンタの値を取得する(S228)。そして、図29(c)に示す予告選択データテーブル3を使用して、取得した予告選択カウンタの値に基づき大当たり予告パターンを決定し(S229)、その決定した大当たり予告パターンの演出内容を図柄表示装置3の表示器4に表示する(S224)。
【0102】
ここで、予告選択データテーブル3は、図29(c)に示すように、予告選択カウンタの値が「0」〜「20」の場合には、大当たり予告パターンCが選択され、「21」〜「50」の場合には、大当たり予告パターンBが選択され、「51」〜「100」の場合には、大当たり予告パターンAが選択されるようになっている。したがって、予告選択データテーブル3を使用すると、信頼度が低い大当たり予告パターンAが約50%の確率で選択される一方、信頼度が高い大当たり予告パターンAが選択される確率は約20%である。つまり、保留の中に大当たり遊技状態となるものがない場合には、信頼度の低い大当たり予告パターンが選択されやすい予告選択データテーブル3を使用することにより、信頼度の低い大当たり予告パターンの演出内容を図柄表示装置3の表示器4に表示することができる。
【0103】
このような大当たり予告の処理を行うことにより、遊技者が操作ボタン66のボタンAを押した場合に、大当たり予告が行われる。したがって、大当たり予告が必要な遊技者は、操作ボタン66のボタンAを押すことにより、大当たり予告が行われ、保留の中に大当たり状態となるものが含まれている否かを知ることができる。また、大当たり予告が不必要な遊技者(図柄の変動が最終的にどの図柄で停止するかを楽しみにしている遊技者など)は、操作ボタン66のボタンAを押さなければ、大当たり予告が行われないので、毎回の図柄の変動を楽しむことができる。すなわち、遊技者の意志に合わせて大当たり予告を行うか否かを選択することができるので、遊技者に合わせた遊技演出を行うことができる。
【0104】
また、大当たり予告を完全な予告、つまり信頼度100%の予告にしてしまうと、図柄の変動前に大当たり遊技状態になるか否かがわかるので、リーチアクション等の演出効果がなくなってしまう。そこで、本実施の形態で行う大当たり予告は、複数の大当たり予告パターンA〜Dを設け、予告選択カウンタの値と各大当たり予告パターンA〜Dとの対応関係を記憶する予告選択データテーブル1〜3を使用することにより、完全な予告とならないようにしている。
【0105】
具体的に言うと、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれていても、信頼度の低い大当たり予告パターンAが表示される場合もあるし、また逆に、保留中に大当たり遊技状態になるものが含まれていなくても、信頼度の高い大当たり予告パターンBが表示される場合もある。これにより、図柄変動中のリーチアクション等の演出効果も維持することができる。つまり、遊技者に図柄変動中のリーチアクション等の演出が無視されることを防止することができる。また、保留の中に大当たり遊技状態になるものがあるか否かを知りたがっている遊技者に対して、信頼度の低い大当たり予告パターンAが表示されたとしても、大当たり遊技状態になる可能性があるため、大当たり予告パターンAが表示された時点で大当たりを諦めさせずに少しの期待感を与えることができる。
【0106】
以上、詳細に説明したように第1の実施の係るパチンコ機1によれば、操作ボタン66のボタンAが押されたら(S210:YES)、メイン基板20によって、記憶領域E1〜E4に記憶されている大当たりカウンタの値と図柄カウンタの値とに基づいて、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれているか否か、さらには確率変動状態に移行するものが含まれているか否かがチェックされ(S212〜S215)、そのチェック結果が表示サブ基板30に送信される(S216〜S218)。そして、表示サブ基板30によって、メイン基板20におけるチェック結果に対応する予告選択テーブル1〜3を使用して、取得した予告選択カウンタの値に対応する大当たり予告パターンA〜Dのうちのいずれかが選択され(S221〜S223,S255〜S229)、その演出内容が図柄表示装置3の表示器4に表示される(S224)。このように、操作ボタン66のボタンAを押すことにより、大当たり予告が行われるので、遊技者の意志に合わせて大当たり予告を行うか否かを選択することができる。
【0107】
また、複数の大当たり予告パターンA〜Dを設け、予告選択カウンタの値と各大当たり予告パターンA〜Dとの対応関係を記憶する予告選択データテーブル1〜3を使用して、大当たり予告パターンを選択しているので、多彩な大当たり予告を行うことができる。また、大当たり予告を信頼度100%の予告にしていないので、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれていても、信頼度の低い大当たり予告パターンAが表示される場合もあるし、また逆に、保留中に大当たり遊技状態になるものが含まれていなくても、信頼度の高い大当たり予告パターンBが表示される場合などもある。したがって、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれているか否かをある程度の確率で知らせることができるとともに、図柄変動中のリーチアクション等の演出効果も維持することができる。
【0108】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係るパチンコ機は、第1の実施の形態に係るパチンコ機1と基本的構成を同じくするものであるが、大当たり予告処理の方法が異なる。すなわち、第1の実施の形態では、表示サブ基板において大当たり予告パターンを決定しているが、第2の実施の形態では後述するように、メイン基板において大当たり予告パターンを決定するようになっている。このため、相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と同様な点については説明を適宜省略する。
【0109】
そこで、第2の実施の形態における大当たり予告処理について、図31および図32を参照しながら説明する。図31は、メイン基板20における大当たり予告処理の内容を示すフローチャートである。図32は、表示サブ基板30における大当たり予告処理の内容を示すフローチャートである。
【0110】
まず、メイン基板20における処理について説明する。メイン基板20においては、図31に示すように、まず、操作ボタン66のボタンAからの入力信号が受信されたか否かを判断する(S310)。このとき、入力信号があった場合には(S310:YES)、記憶領域E1〜E4のいずれかにカウンタ(大当たりカウンタおよび図柄カウンタ)の値が記憶されているか否かを判断する(S311)。一方、操作ボタン66のボタンAからの入力信号が受信されていない場合には(S310:NO)、図2の割込プログラムに戻る。
【0111】
S311の処理において、記憶領域E1〜E4のいずれかにカウンタ(大当たりカウンタおよび図柄カウンタ)の値が記憶されていると判断した場合には(S312:YES)、操作ボタン66のボタンAからの入力信号を有効なものとして、S312の処理に進む。一方、記憶領域E1〜E4のいずれかにもカウンタ(大当たりカウンタおよび図柄カウンタ)の値が記憶されていないと判断した場合には(S312:NO)、操作ボタン66のボタンAからの入力信号を無効にして、図2の割込プログラムに戻る。
【0112】
このような処理により、第2の実施の形態に係るパチンコ機でも、保留ランプ61が点灯している場合には、いつでも遊技者が操作ボタン66のボタンAを押すことによって、保留の中に大当たり遊技状態になるものがあるか否かをチェックすることができる。このため、図柄が変動しているときであっても、大当たり遊技状態になる確率がどの程度であるのかを知ることができる。したがって、図柄が変動しているときであっても、大当たり遊技状態になる確率が低い場合には、トイレに行ったり、飲み物を買いに行ったり、パチンコ球を交換しに行ったりというパチンコ機1から離れなければならない行為を気兼ねなく行うことができる。
【0113】
S312の処理では、記憶領域E1〜E4に記憶されている大当たりカウンタの値を取得する。なお、記憶領域E1〜E4のすべてに大当たりカウンタの値が記憶されているとは限らない。したがって、ここで取得される大当たりカウンタの値の個数は、1〜4個のいずれかとなる。大当たりカウンタの値を取得すると、その取得した大当たりカウンタの値のなかに大当たり値が存在するか否か、つまり大当たり遊技状態となるものが存在する否かを判断する(S313)。このとき、大当たり値が存在する場合には(S313:YES)、記憶領域E1〜E4に記憶されている図柄カウンタの値を取得する(S314)。なお、記憶領域E1〜E4のすべてに図柄カウンタの値が記憶されているとは限らない。したがって、ここで取得される図柄カウンタの値の個数は、1〜4個のいずれかとなる。一方、取得した大当たりカウンタの値のなかに大当たり値が存在しない場合には(S313:NO)、保留の中には大当たり遊技状態になるものは存在しないから、大当たり予告パターンAを選択して(S318)、その情報を表示サブ基板30に送信した後(S319)、図2の割込プログラムに戻る。
【0114】
そして、記憶領域E1〜E4に記憶されている図柄カウンタの値を取得すると、取得した図柄カウンタの値のなかに奇数が存在するか否か、つまり確率変動状態に移行するものであるか否かを判断する(S315)。このとき、奇数が存在する場合には(S315:YES)、確率変動状態に移行するものが存在するのであるから、大当たり予告パターンDを選択して(S316)、その情報を表示サブ基板30に送信した後(S319)、図2の割込プログラムに戻る。一方、取得した図柄カウンタの値のなかに奇数が存在しない場合には(S315:NO)、確率変動にはならないから、大当たり予告パターンC(パターンBであってもよい)を選択して(S317)、その情報を表示サブ基板30に送信した後(S319)、図2の割込プログラムに戻る。
【0115】
このようにして、メイン基板20では、操作ボタン66のボタンAからの入力信号に基づき、保留の中に大当たり遊技状態となるものが存在するのか否か、さらには確率変動状態に移行するものが存在するのか否かをチェックしている。そして、このチェック結果に基づいて、信頼度(予告的中率)が異なる大当たり予告パターンA,C,Dのいずれかを選択する。そして、メイン基板は、その選択した大当たり予告パターンに関する情報を表示サブ基板30に送信するのである。その後、表示サブ基板30において、以下の処理が行われて大当たり予告が実行される。
【0116】
そこで、表示サブ基板30における処理について説明する。表示サブ基板30においては、図32に示すように、メイン基板20から送信された大当たり予告パターンに関する情報を受信したか否かを判断する(S320)。このとき、受信している場合には(S320:YES)、受信した情報に対応する大当たり予告パターンの演出内容を図柄表示装置3の表示器4に表示する(S321)。なお、大当たり予告パターンに関する情報を受信していない場合には、S320で待機状態となる。
【0117】
このような大当たり予告の処理を行うことにより、第1の実施の形態と同様に、遊技者が操作ボタン66のボタンAを押した場合に、大当たり予告が行われる。したがって、大当たり予告が必要な遊技者は、操作ボタン66のボタンAを押すことにより、大当たり予告が行われ、保留の中に大当たり状態となるものが含まれている否かを報知することができる。また、大当たり予告が不必要な遊技者(図柄の変動が最終的にどの図柄で停止するかを楽しみにしている遊技者など)は、操作ボタン66のボタンAを押さなければ、大当たり予告が行われないので、毎回の図柄の変動を楽しむことができる。すなわち、遊技者の意志に合わせて大当たり予告を行うか否かを選択することができるので、遊技者に合わせた遊技演出を行うことができる。
【0118】
以上、詳細に説明したように第2の実施の係るパチンコ機によれば、操作ボタン66のボタンAが押されたら(S310:YES)、メイン基板20によって、記憶領域E1〜E4に記憶されている大当たりカウンタの値と図柄カウンタの値とに基づいて、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれているか否か、さらには確率変動状態に移行するものが含まれているか否かがチェックされ(S312〜S315)、そのチェック結果に基づいて大当たり予告パターンが選択され(S316〜S318)、その選択された大当たり予告パターンの情報が表示サブ基板30に送信される(S319)。そして、表示サブ基板30によって、メイン基板20で選択された大当たり予告パターンの演出内容が図柄表示装置3の表示器4に表示される(S321)。このように、操作ボタン66のボタンAを押すことにより、大当たり予告が行われるので、遊技者の意志に合わせて大当たり予告を行うか否かを選択することができる。
【0119】
(第3の実施の形態)
最後に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態に係るパチンコ機は、第2の実施の形態に係るパチンコ機と基本的構成を同じくするものであるが、大当たり予告処理の方法が若干異なる。すなわち、第2の実施の形態ではメイン基板20において、チェック結果に基づいて直接予告パターンを選択しているが、本実施の形態では、チェック結果に基づいた予告選択データテーブルと予告選択カウンタの値とにより予告パターンを選択している点が異なる。このため、相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と同様な点については説明を適宜省略する。
【0120】
そこで、第3の実施の形態における大当たり予告処理について、図33を参照しながら説明する。図33は、メイン基板20における大当たり予告処理の内容を示すフローチャートである。なお、表示サブ基板30における大当たり予告処理は、図32に示すフローチャートにしたがって行われる。
【0121】
メイン基板20においては、図33に示すように、まず、操作ボタン66のボタンAからの入力信号が受信されたか否かを判断する(S410)。このとき、入力信号があった場合には(S410:YES)、記憶領域E1〜E4のいずれかにカウンタ(大当たりカウンタおよび図柄カウンタ)の値が記憶されているか否かを判断する(S411)。一方、操作ボタン66のボタンAからの入力信号が受信されていない場合には(S410:NO)、図2の割込プログラムに戻る。
【0122】
S411の処理において、記憶領域E1〜E4のいずれかにカウンタ(大当たりカウンタおよび図柄カウンタ)の値が記憶されていると判断した場合には(S412:YES)、操作ボタン66のボタンAからの入力信号を有効なものとして、S412の処理に進む。一方、記憶領域E1〜E4のいずれかにもカウンタ(大当たりカウンタおよび図柄カウンタ)の値が記憶されていないと判断した場合には(S412:NO)、操作ボタン66のボタンAからの入力信号を無効にして、図2の割込プログラムに戻る。
【0123】
このような処理により、第3の本実施の形態に係るパチンコ機では、第1および第2の実施の形態に係るパチンコ機と同様、保留ランプ61が点灯している場合には、いつでも遊技者が操作ボタン66のボタンAを押すことによって、保留の中に大当たり遊技状態になるものがあるか否かをチェックすることができる。このため、図柄が変動しているときであっても、大当たり遊技状態になる確率がどの程度であるのかを知ることができる。したがって、図柄が変動しているときであっても、大当たり遊技状態になる確率が低い場合には、トイレに行ったり、飲み物を買いに行ったり、パチンコ球を交換しに行ったりというパチンコ機1から離れなければならない行為を気兼ねなく行うことができる。
【0124】
S412の処理では、記憶領域E1〜E4に記憶されている大当たりカウンタの値を取得する。なお、記憶領域E1〜E4のすべてに大当たりカウンタの値が記憶されているとは限らない。したがって、ここで取得される大当たりカウンタの値の個数は、1〜4個のいずれかとなる。大当たりカウンタの値を取得すると、その取得した大当たりカウンタの値のなかに大当たり値が存在するか否か、つまり大当たり遊技状態となるものが存在する否かを判断する(S413)。このとき、大当たり値が存在する場合には(S413:YES)、記憶領域E1〜E4に記憶されている図柄カウンタの値を取得する(S414)。なお、記憶領域E1〜E4のすべてに図柄カウンタの値が記憶されているとは限らない。したがって、ここで取得される図柄カウンタの値の個数は、1〜4個のいずれかとなる。一方、取得した大当たりカウンタの値のなかに大当たり値が存在しない場合には(S413:NO)、予告選択カウンタの値を取得する(S430)。そして、図29(c)に示す予告選択データテーブル3を使用して、取得した予告選択カウンタの値に基づき大当たり予告パターンを決定し(S431)、その決定した大当たり予告パターンに関する情報を表示サブ基板30に送信した後(S418)、図2の割込プログラムに戻る。
【0125】
そして、記憶領域E1〜E4に記憶されている図柄カウンタの値を取得すると、取得した図柄カウンタの値のなかに奇数が存在するか否か、つまり確率変動状態に移行するものであるか否かを判断する(S415)。このとき、奇数が存在する場合、つまり確率変動状態に移行するものが存在する場合には(S415:YES)、予告選択カウンタの値を取得する(S416)。そして、図29(a)に示す予告選択データテーブル1を使用して、取得した予告選択カウンタの値に基づき大当たり予告パターンを決定し(S417)、その決定した大当たり予告パターンに関する情報を表示サブ基板30に送信した後(S418)、図2の割込プログラムに戻る。
【0126】
一方、奇数が存在しない場合、つまり確率変動状態に移行するものが存在しない場合には(S415:NO)、予告選択カウンタの値を取得する(S420)。そして、図29(b)に示す予告選択データテーブル2を使用して、取得した予告選択カウンタの値に基づき大当たり予告パターンを決定し(S421)、その決定した大当たり予告パターンに関する情報を表示サブ基板30に送信した後(S418)、図2の割込プログラムに戻る。
【0127】
このような大当たり予告の処理を行うことによっても、遊技者が操作ボタン66のボタンAを押した場合に、大当たり予告が行われる。したがって、大当たり予告が必要な遊技者は、操作ボタン66のボタンAを押すことにより、大当たり予告が行われ、保留の中に大当たり状態となるものが含まれている否かを知ることができる。また、大当たり予告が不必要な遊技者(図柄の変動が最終的にどの図柄で停止するかを楽しみにしている遊技者など)は、操作ボタン66のボタンAを押さなければ、大当たり予告が行われないので、毎回の図柄の変動を楽しむことができる。すなわち、遊技者の意志に合わせて大当たり予告を行うか否かを選択することができるので、遊技者に合わせた遊技演出を行うことができる。
【0128】
また、大当たり予告を完全な予告、つまり信頼度100%の予告にしてしまうと、図柄の変動前に大当たり遊技状態になるか否かがわかるので、リーチアクション等の演出効果がなくなってしまう。そこで、本実施の形態で行う大当たり予告は、複数の大当たり予告パターンA〜Dを設け、予告選択カウンタの値と各大当たり予告パターンA〜Dとの対応関係を記憶する予告選択データテーブル1〜3を使用することにより、完全な予告とならないようにしている。
【0129】
具体的に言うと、保留の中に大当たり遊技状態になるものが含まれていても、信頼度の低い大当たり予告パターンAが表示される場合もあるし、また逆に、保留中に大当たり遊技状態になるものが含まれていなくても、信頼度の高い大当たり予告パターンBが表示される場合もある。これにより、図柄変動中のリーチアクション等の演出効果も維持することができる。つまり、遊技者に図柄変動中のリーチアクション等の演出が無視されることを防止することができる。また、保留の中に大当たり遊技状態になるものがあるか否かを知りたがっている遊技者に対して、信頼度の低い大当たり予告パターンAが表示されたとしても、大当たり遊技状態になる可能性があるため、大当たり予告パターンAが表示された時点で大当たりを諦めさせずに少しの期待感を与えることができる。
【0130】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、上記した実施の形態に係るパチンコ機1では、操作ボタン66をメイン基板20に接続しているが、操作ボタン66を表示サブ基板30に接続して、操作ボタン66からの入力信号をメイン基板20との間で送受信するようにしてもよい。また、上記した実施の形態に係るパチンコ機1では、操作ボタン66のボタンAを押すことにより、大当たり予告を行うようにしているが、ボタンAの代わりにボタンBを押すことにより、大当たり予告を行うようにしてもよい。
【0131】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明に係るパチンコ機によれば、第1所定範囲を周期的にカウントアップしていく大当たりカウンタの値を、パチンコ球が始動口に入賞したタイミングで取得値として複数の記憶領域に記憶・保留し、前記取得値が予め定められた大当たり値と一致するか否かの判定を行い、前記取得値が前記大当たり値と一致するときは、遊技者に有利な大当たり遊技状態とするとともに、前記大当たり遊技状態後は、前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が低く設定される通常状態、または前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が高く設定される確率変動状態に移行させるメイン制御手段と、前記メイン制御手段から前記判定時に送信される最終停止図柄に関する情報や変動パターンに関する情報に基づいて、図柄表示装置の表示器に種々の演出内容を伴って図柄を変動・表示させる図柄表示制御手段とを有するパチンコ機において、前記メイン制御手段に接続され、前記記憶領域に保留されている前記取得値が大当たり値であるか否かをチェックさせるためのチェック要求信号を前記メイン制御手段に送信可能な操作手段を備え、前記メイン制御手段は、前記操作手段からのチェック要求信号を受信すると、前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在するか否かをチェックし、そのチェック結果に関する情報を前記図柄表示制御手段に送信し、前記図柄表示制御手段は、前記チェック結果に関する情報を受信すると、そのチェック結果に関する情報に基づいて、大当たり予告の演出内容を前記図柄表示装置の表示器に表示するので、大当たり予告が必要な遊技者は、操作手段を操作することにより、大当たり予告が行われ、保留の中に大当たり状態となるものが含まれている否かを知ることができる。また、大当たり予告が不必要な遊技者(図柄の変動が最終的にどの図柄で停止するかを楽しみにしている遊技者など)は、操作手段を操作しなければ、大当たり予告が行われないので、毎回の図柄の変動を楽しむことができる。すなわち、遊技者の意志に合わせて大当たり予告を行うか否かを選択することができるので、遊技者に合わせた遊技演出を行うことができる。
【0132】
また、本発明の別形態に係るパチンコ機によっても、第1所定範囲を周期的にカウントアップしていく大当たりカウンタの値を、パチンコ球が始動口に入賞したタイミングで取得値として複数の記憶領域に記憶・保留し、前記取得値が予め定められた大当たり値と一致するか否かの判定を行い、前記取得値が前記大当たり値と一致するときは、遊技者に有利な大当たり遊技状態とするとともに、前記大当たり遊技状態後は、前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が低く設定される通常状態、または前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が高く設定される確率変動状態に移行させるメイン制御手段と、前記メイン制御手段から前記判定時に送信される最終停止図柄に関する情報や変動パターンに関する情報に基づいて、図柄表示装置の表示器に種々の演出内容を伴って図柄を変動・表示させる図柄表示制御手段とを有するパチンコ機において、前記メイン制御手段に接続され、前記記憶領域に保留されている前記取得値が大当たり値であるか否かをチェックさせるためのチェック要求信号を前記メイン制御手段に送信可能な操作手段を備え、前記メイン制御手段は、前記操作手段からのチェック要求信号を受信すると、前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在するか否かをチェックし、そのチェック結果に基づいて予告的中率が異なる複数の大当たり予告演出パターンのうちいずれかを選択して、その選択した大当たり予告演出パターンに関する情報を前記図柄表示制御手段に送信し、前記図柄表示制御手段は、前記選択された大当たり予告演出パターンに関する情報を受信すると、その大当たり予告演出パターンに関する情報に基づいて、大当たり予告の演出内容を前記図柄表示装置の表示器に表示するので、大当たり予告が必要な遊技者は、操作手段を操作することにより、大当たり予告が行われ、保留の中に大当たり状態となるものが含まれている否かを知ることができる。また、大当たり予告が不必要な遊技者(図柄の変動が最終的にどの図柄で停止するかを楽しみにしている遊技者など)は、操作手段を操作しなければ、大当たり予告が行われないので、毎回の図柄の変動を楽しむことができる。すなわち、遊技者の意志に合わせて大当たり予告を行うか否かを選択することができるので、遊技者に合わせた遊技演出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、メインプログラムについてのフローチャート図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、割込プログラムについてのフローチャート図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、割込プログラムの始動入賞処理についてのフローチャート図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、割込プログラムの結果報知処理についてのフローチャート図である。
【図5】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、割込プログラムの結果報知処理についてのフローチャート図である。
【図6】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、通常時の大当たり値と確変時の大当たり値を示したテーブルである。
【図7】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、割込プログラムの大当たり遊技処理についてのフローチャート図である。
【図8】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、割込プログラムの大当たりカウンタの初期値変更処理についてのフローチャート図である。
【図9】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、割込プログラムの賞球払出処理についてのフローチャート図である。
【図10】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、変動パターン決定テーブルを示した図である。
【図11】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、映像選択テーブルを示した図である。
【図12】本発明の第1実施形態によるパチンコ機を示した正面図である。
【図13】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、図柄表示装置の表示器で変動・停止する3つの図柄の種類を示した図である。
【図14】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、図柄表示装置及びその表示器を示した正面図である。
【図15】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、図柄表示装置の表示器で変動・停止する3つの図柄についての所定の組合せを示した図である。
【図16】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、図柄表示装置の表示器で変動・停止する3つの図柄についてリーチ状態のときの様子を示した図である。
【図17】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、5つの記憶領域のデータ保持の仕方、4つの保留ランプの点灯・消灯の仕方、さらに、5つの記憶領域と4つの保留ランプとの関係を示した図である。
【図18】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、5つの記憶領域のデータ保持の仕方、保留ランプの点灯・消灯の仕方、さらに、5つの記憶領域と4つの保留ランプとの関係を示した図である。
【図19】本発明の第1実施形態によるパチンコ機のブロック図である。
【図20】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、図柄カウンタの概念図である。
【図21】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、リーチカウンタの概念図である。
【図22】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、リーチカウンタテーブルの概念図である。
【図23】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、左図柄カウンタと、中図柄カウンタ、右図柄カウンタの概念図である。
【図24】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、割込プログラムのハズレ図柄処理についてのフローチャート図である。
【図25】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、変動パターンカウンタの概念図である。
【図26】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、大当たりカウンタ及び初期値変更カウンタの概念図である。
【図27】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、メイン基板20における大当たり予告処理の内容を示すフローチャートである。
【図28】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、表示サブ基板30における大当たり予告処理の内容を示すフローチャートである。
【図29】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、予告データテーブルの内容を示す図である。
【図30】本発明の第1実施形態によるパチンコ機において、信頼度の異なる大当たり予告パターンの例を示す図である。
【図31】本発明の第2の実施形態によるパチンコ機において、メイン基板20における大当たり予告処理の内容を示すフローチャートである。
【図32】本発明の第2の実施形態によるパチンコ機において、表示サブ基板30における大当たり予告処理の内容を示すフローチャートである。
【図33】本発明の第3の実施形態によるパチンコ機において、メイン基板20における大当たり予告処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
4 表示器
5 始動口
6 大入賞口
7 左図柄表示領域
8 中図柄表示領域
9 右図柄表示領域
20 メイン基板
30 表示サブ基板
66 操作ボタン
D1〜D4 1組のカウンタの値
E0〜E4 記憶領域
Claims (8)
- 第1所定範囲を周期的にカウントアップしていく大当たりカウンタの値を、パチンコ球が始動口に入賞したタイミングで取得値として複数の記憶領域に記憶・保留し、前記取得値が予め定められた大当たり値と一致するか否かの判定を行い、前記取得値が前記大当たり値と一致するときは、遊技者に有利な大当たり遊技状態とするとともに、前記大当たり遊技状態後は、前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が低く設定される通常状態、または前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が高く設定される確率変動状態に移行させるメイン制御手段と、前記メイン制御手段から前記判定時に送信される最終停止図柄に関する情報や変動パターンに関する情報に基づいて、図柄表示装置の表示器に種々の演出内容を伴って図柄を変動・表示させる図柄表示制御手段とを有するパチンコ機において、
前記メイン制御手段に接続され、前記記憶領域に保留されている前記取得値が大当たり値であるか否かをチェックさせるためのチェック要求信号を前記メイン制御手段に送信可能な操作手段を備え、
前記メイン制御手段は、前記操作手段からのチェック要求信号を受信すると、前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在するか否かをチェックし、そのチェック結果に関する情報を前記図柄表示制御手段に送信し、
前記図柄表示制御手段は、前記チェック結果に関する情報を受信すると、そのチェック結果に関する情報に基づいて、大当たり予告の演出内容を前記図柄表示装置の表示器に表示する
ことを特徴とするパチンコ機。 - 請求項1に記載するパチンコ機において、
前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在する場合に前記メイン制御手段から送信される前記チェック結果に関する情報には、前記大当たり遊技状態後に前記通常状態あるいは前記確率変動状態のいずれに移行するのかに関する情報も含まれていることを特徴とするパチンコ機。 - 請求項1または請求項2に記載するパチンコ機において、
前記大当たり予告の演出には、複数の予告的中率が異なる演出パターンが含まれ、
前記図柄表示制御手段は、前記チェック結果を受信した際に、第2所定範囲を周期的にカウントアップしていく予告選択カウンタの値を取得し、前記複数の予告演出パターンから前記取得した予告選択カウンタの値に対応する予告演出パターンを選択することを特徴とするパチンコ機。 - 第1所定範囲を周期的にカウントアップしていく大当たりカウンタの値を、パチンコ球が始動口に入賞したタイミングで取得値として複数の記憶領域に記憶・保留し、前記取得値が予め定められた大当たり値と一致するか否かの判定を行い、前記取得値が前記大当たり値と一致するときは、遊技者に有利な大当たり遊技状態とするとともに、前記大当たり遊技状態後は、前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が低く設定される通常状態、または前記取得値になり得る前記大当たりカウンタの値の個数に対する前記大当たり値の個数の割合が高く設定される確率変動状態に移行させるメイン制御手段と、前記メイン制御手段から前記判定時に送信される最終停止図柄に関する情報や変動パターンに関する情報に基づいて、図柄表示装置の表示器に種々の演出内容を伴って図柄を変動・表示させる図柄表示制御手段とを有するパチンコ機において、
前記メイン制御手段に接続され、前記記憶領域に保留されている前記取得値が大当たり値であるか否かをチェックさせるためのチェック要求信号を前記メイン制御手段に送信可能な操作手段を備え、
前記メイン制御手段は、前記操作手段からのチェック要求信号を受信すると、前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在するか否かをチェックし、そのチェック結果に基づいて予告的中率が異なる複数の大当たり予告演出パターンのうちいずれかを選択して、その選択した大当たり予告演出パターンに関する情報を前記図柄表示制御手段に送信し、
前記図柄表示制御手段は、前記選択された大当たり予告演出パターンに関する情報を受信すると、その大当たり予告演出パターンに関する情報に基づいて、大当たり予告の演出内容を前記図柄表示装置の表示器に表示する
ことを特徴とするパチンコ機。 - 請求項4に記載するパチンコ機において、
前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在する場合、前記メイン制御手段は、前記大当たり遊技状態後に前記通常状態あるいは前記確率変動状態のいずれに移行するのかをさらにチェックし、そのチェック結果に基づいて前記複数の大当たり予告演出パターンのうちいずれかを選択することを特徴とするパチンコ機。 - 請求項4または請求項5に記載するパチンコ機において、
前記メイン制御手段は、前記複数の大当たり予告演出パターンのうちいずれかを選択する際に、第2所定範囲を周期的にカウントアップしていく予告選択カウンタの値を取得し、前記複数の予告演出パターンから前記取得した予告選択カウンタの値に対応する予告演出パターンを選択することを特徴とするパチンコ機。 - 請求項3または請求項6に記載するパチンコ機において、
前記予告演出パターンと前記予告選択カウンタの値との対応関係を記憶する複数のデータテーブルを有し、
前記記憶領域に保留されている前記取得値のうちに前記大当たり値が存在する場合には、前記複数のデータテーブルのうち前記予告的中率が高い予告演出パターンの選択確率が高いものが使用されて、前記予告選択カウンタの値に対応する予告演出パターンが選択されることを特徴とするパチンコ機。 - 請求項1から請求項7に記載するいずれか1つのパチンコ機において、
前記メイン制御手段は、前記記憶領域に前記取得値が保留されているときに、前記操作手段からのチェック要求信号を有効なものとして受信することを特徴とするパチンコ機。
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