JP2004273556A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Tatsuya Yamada
達也 山田
Soichiro Itonaga
総一郎 糸長
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Abstract

【課題】リソグラフィ工程数の低減を図りつつ、適正な特性を有するゲート上シリサイド膜を備えた半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】第1回目のシリサイド工程で、拡散層上シリサイド膜112aと、ゲート上のダミーシリサイド膜112bとを形成する。第1の層間絶縁膜145を堆積した後、CMPにより、ダミーシリサイド膜112bを除去して、第1の層間絶縁膜145とポリシリコン電極122,132とを共に平坦化する。その後、リフラクトリ金属膜であるCo膜を堆積して、熱処理を行なって、ポリシリコン電極122,132の上部をシリサイド化してなるゲート上シリサイド膜を形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関わり、特にシリサイド膜を有する半導体装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの微細化が進むに伴って、ロジック用素子及びDRAM用素子の双方を共通の基板上に形成するDRAM混載技術の必要性が益々強まって来ている。しかし、DRAMメモリセルの形成時には800℃前後の高温熱処理が数時間実行されるため、DRAM部に先立ちロジック部のトランジスタを先に形成するには、通常、そのような高温熱処理に耐えられる半導体装置の熱的安定性が求められる。
【0003】
一方、ロジック部のトランジスタの高性能化を図るため、ロジック部にはシリサイド膜を有するトランジスタを形成する(I/O部には用いない)のが一般的であるが、通常のシリサイド膜は多結晶でありシリコンとは大きく異なる熱膨張係数を持っている。このため、シリサイド膜は高温熱処理時に凝集を起こし易く、断線し易くなる。
【0004】
従来、一般的に行なわれてきたサリサイド工程では、ゲート酸化膜,ゲート電極,絶縁膜サイドウォール,LDD拡散層,ソース・ドレイン拡散層などを形成した後、ソース・ドレイン拡散層とポリシリコンゲート電極とに接触する高融点金属膜を形成し、熱処理を行なって、ソース・ドレイン拡散層の上部と、ポリシリコンゲート電極の上部とを同時にシリサイド化する方法を採用している。
【0005】
この場合、シリサイド形成は2回の熱処理で行なうのが通例であるが、第1回目の熱処理温度が高い程、シリサイド膜厚は厚く形成され、ゲート電極上は凝集し難い高耐熱性を持つシリサイド膜を形成することができる。しかし、第1回目の熱処理温度が高いと拡散層上に形成されるシリサイド膜は、結晶欠陥や異常成長が発生し易く接合リークが悪化する恐れがあり、第1回目の熱処理温度は低い方が好ましい。一方、第2回目の熱処理温度が高い程、拡散層上では結晶欠陥が回復する為なのか接合リークは低減するが、ゲート電極上シリサイド膜は断線が発生し易くなる。つまり、接合リークとゲート抵抗(又は断線)とはトレードオフの関係にあり、接合リークを低減し、且つ、ゲート抵抗を低抵抗化することが課題になっている。
【0006】
そこで、拡散層上とゲート電極上において適正な特性を有するシリサイド膜を形成するために、以下のような技術が知られている。
【0007】
(第1の従来例)
図6(a)〜(d)は、第1の従来例に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。この第1の従来例は、特許文献1に記載されているように、サリサイド技術を用いて拡散層上及びゲート電極上にシリサイド膜を同時に形成するための技術である。
【0008】
まず、図6(a)に示す工程で、シリコン基板1001に、活性領域を囲む素子分離領域となるシャロートレンチ1002を形成した後、活性領域上にゲート酸化膜1003,ポリシリコンゲート電極1004及び酸化膜サイドウォール1006を形成する。ただし、シリコン基板1001内に、酸化膜サイドウォール1006の形成前に、ポリシリコンゲート電極1004に自己整合的に低濃度ソース・ドレイン領域(図示せず)を形成した後、酸化膜サイドウォール1006を形成した後に、ゲート電極1004及び酸化膜サイドウォール1006に自己整合的にソース・ドレイン拡散層1007を形成する。
【0009】
そして、基板上に、Ti膜とTiN膜1009とを堆積した後、熱処理を行なって、ソース・ドレイン拡散層1007及びポリシリコンゲート1004の上部をシリサイド化して、シリサイド膜1010を形成する。これにより、シリサイド膜1010とポリシリコンゲート電極1004からなるゲート電極1005が形成される。
【0010】
次に、図6(b)に示す工程で、フォトリソグラフィー工程と反応性イオンエッチングとを行なって、TiN膜1009のうちゲート電極1005上に位置する部分のみを除去する。
【0011】
次に、図6(c)に示す工程で、基板上に高融点金属膜1019を堆積した後、熱処理によってポリシリコン電極1004の上部を再びシリサイド化し、シリサイド膜1014を形成する。
【0012】
その後、図6(d)に示す工程で、未反応のTi膜とTiN膜及び高融点金属膜1019を選択的に除去する。その後、基板上に、層間絶縁膜1011を堆積した後、層間絶縁膜1011を貫通してソース・ドレイン拡散層1007上のシリサイド膜1010に到達するコンタクトホールを形成する。さらに、コンタクトホールに金属などの導体膜を埋め込んで、コンタクト1012を形成する。
【0013】
この方法により、ソース・ドレイン拡散層1007上のシリサイド膜1010とは異なる条件で、ポリシリコン電極1004上のシリサイド膜1014を形成することができるので、両者の要求される特性に適合したシリサイド膜1010,1014を形成することができる。
【0014】
(第2の従来例)
また、従来より、先にポリシリコン膜の上部をシリサイド化しておいて、その後、ポリシリコン膜をパターニングすることにより、ポリシリコンゲート電極及びシリサイド膜からなるゲート電極を形成することも行なわれている。図7(a)〜(e)は、このような第2の従来例の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0015】
まず、図7(a)に示す工程で、シリコン基板2001に、活性領域を囲む素子分離領域となるシャロートレンチ2002を形成した後、活性領域上に、熱酸化膜であるシリコン酸化膜2003を形成し、さらに、シリコン酸化膜2003の上にポリシリコン膜を堆積する。そして、ポリシリコン膜のうちNMISFET形成領域Rntに位置する部分にはN型不純物(例えばヒ素)を注入してN型ポリシリコン膜2004nを形成する一方、ポリシリコン膜のうちPMISFET形成領域Rに位置する部分にはP型不純物(ボロン)を注入してP型ポリシリコン膜2004pを形成する。
【0016】
次に、各ポリシリコン膜2004n,2004pの上に高融点金属膜(例えばTi膜)及びTiN膜を順に堆積して、熱処理を行なうことにより、各ポリシリコン膜2004n,2004pの上部をシリサイド膜2010にする。
【0017】
次に、図7(b)に示す工程で、シリサイド膜2010の上に窒化膜2011を堆積する。
【0018】
次に、図7(c)に示す工程で、窒化膜2011,シリサイド膜2010,各ポリシリコン膜2004n,2004p及びシリコン酸化膜2003をパターニングする。そして、NMISFET形成領域Rntには、ゲート酸化膜2021と、シリサイド膜及びN型ポリシリコン膜からなるゲート電極2022と、ゲート上部保護膜2024とを形成する。PMISFET形成領域Rptには、ゲート酸化膜2031と、シリサイド膜及びP型ポリシリコン膜からなるゲート電極2032と、ゲート上部保護膜2034とを形成する。
【0019】
その後、NMISFET形成領域RntとPMISFET形成領域Rptとで個別に低濃度不純物のイオン注入を行なって、NMISFET形成領域Rntにおいては、ゲート電極2022に自己整合的にN型低濃度ソース・ドレイン拡散層2006aを形成し、PMISFET形成領域Rptにおいては、ゲート電極2032に自己整合的にP型低濃度ソース・ドレイン拡散層2007a(エクステンション層又はLDD層)を形成する。
【0020】
その後、基板上に窒化膜を堆積した後、異方性エッチングにより窒化膜をエッチバックして、NMISFET形成領域Rntにおいては、ゲート酸化膜2021,ゲート電極2022及びゲート上部保護膜2024の各側面を覆うサイドウォール2023を形成し、PMISFET形成領域Rptにおいては、ゲート酸化膜2031,ゲート電極2032及びゲート上部保護膜2034の各側面を覆うサイドウォール2033を形成する。
【0021】
さらに、NMISFET形成領域RntとPMISFET形成領域Rptとで個別に高濃度不純物のイオン注入を行なって、NMISFET形成領域Rntにおいては、サイドウォール2023に自己整合的にソース・ドレイン拡散層2006bを形成し、PMISFET形成領域Rptにおいては、サイドウォール2033に自己整合的にソース・ドレイン拡散層2007bを形成する。
【0022】
次に、図7(d)に示す工程で、基板上に、高融点金属膜2014とTiN膜2015とを堆積する。
【0023】
次に、図7(e)に示す工程で、2回の熱処理を行なって、ソース・ドレイン拡散層2006b,2007bの上部をシリサイド化して、シリサイド膜2012を形成する。このとき、第1回目の熱処理と第2回目の熱処理の間に、未反応の高融点金属膜2014と,TiN膜2015とを除去する。
【0024】
この方法により、ソース・ドレイン拡散層2006b,2007b上のシリサイド膜2012とは異なる条件で、ポリシリコン膜2004n,2004p上のシリサイド膜2010を形成することができるので、両者の要求される特性に適合したシリサイド膜2010,2012を形成することができる。
【0025】
また、特許文献2に開示されるように、高濃度ソース・ドレイン拡散層のうちコンタクトホールの開口領域のみにシリサイド膜を形成し、ゲート電極に近い領域にはシリサイド膜を形成しない,非サリサイド型MISトランジスタと呼ばれる構造を有するトランジスタもある。非サリサイド型MISトランジスタにおいては、ゲート電極の近傍にはシリサイド膜が形成されないので、高耐圧化が図れ、接合リークを抑制することができる。
【0026】
【特許文献1】
特開2000−196076号公報(要約書)
【特許文献2】
特開2002−203812号公報(要約書)
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記第1の従来例の技術では、図6(b)に示す工程で、TiN膜1009のうちゲート電極1005上に位置する部分のみを除去するために、リソグラフィー工程が余分に必要となり、製造工程数の増大による製造コストの増大を招くという不具合があった。
【0028】
また、上記第2の従来例の技術では、図7(a)に示す工程で、P型ポリシリコン膜2004pに注入されたボロンが、その後熱履歴を経ることによって拡散し、シリコン基板2001内に侵入し、MISトランジスタのしきい値電圧をシフトさせるなどの不具合があった。
【0029】
本発明の目的は、製造工程数の増大や製造工程の複雑化を招くことなく、ソース・ドレイン拡散層上とポリシリコンゲート電極上とにそれぞれ所望の特性を有するシリサイド膜を備えた半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、半導体層と、上記半導体層上に形成されたポリシリコンゲート電極と、上記半導体層内における上記ポリシリコンゲート電極の両側方に位置する領域に設けられた不純物拡散層と、上記不純物拡散層を覆い上記ポリシリコンゲート電極の周囲を埋める,上面が平坦化された第1の層間絶縁膜と、上記第1の層間絶縁膜と共に平坦化されたポリシリコンゲート電極の上部をシリサイド化して形成されたゲート上部シリサイド膜とを備えている。
【0031】
これにより、ゲート上部シリサイド膜の電気的抵抗の増大や断線を防止して、特性を適正に調整することが可能になる。しかも、ゲート上部シリサイド膜を形成するに際して、リソグラフィ工程を追加する必要のない構造なので、製造コストの増大や製造の困難性を招くこともない。
【0032】
上記不純物拡散層の上に形成され、上記ゲート上部シリサイド膜とは異なる条件で形成された拡散層上シリサイド膜をさらに備えていることにより、ゲート上部シリサイド膜と拡散上シリサイド膜との特性を共に適正に調整することが容易になる。
【0033】
上記第1の層間絶縁膜及び上記ゲート上部シリサイド膜を覆う第2の層間絶縁膜と、上記第1及び第2の層間絶縁膜を貫通して上記拡散層上シリサイド膜に到達するプラグとをさらに備えていることができる。
【0034】
その場合には、上記拡散上シリサイド膜は、上記不純物拡散層の一部の上に設けられていることにより、接合リークを抑制することができる。特に、上記拡散層上シリサイド膜が、半導体装置の入出力部(I/O部)に配置されるトランジスタに設けられていることにより、著効を発揮することができる。
【0035】
上記ゲート電極の側面を覆う絶縁性サイドウォールをさらに備え、上記絶縁性サイドウォールが、上記第1の層間絶縁膜と共に平坦化されていることにより、低濃度ソース・ドレイン拡散層やエクステンション拡散層を備えた半導体装置に適した構造となる。
【0036】
上記ゲート上部シリサイド膜は、チタンシリサイド膜,コバルトジシリサイド膜及びニッケルシリサイド膜から選ばれるいずれか1つのシリサイド膜であることにより、安定した特性を有するゲート上部シリサイド膜が得られる。
【0037】
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体層と、上記半導体層の上方に形成されたポリシリコンゲート電極と、上記半導体層内における上記ポリシリコンゲート電極の両側方に位置する領域に設けられた不純物拡散層とが設けられた基板を準備する工程(a)と、上記不純物拡散層及びポリシリコンゲート電極の上方に第1の層間絶縁膜を堆積する工程(b)と、上記第1の層間絶縁膜及び上記ポリシリコンゲート電極を同時に平坦化して、上記ポリシリコンゲート電極を露出させる工程(c)と、上記工程(c)の後で、上記ポリシリコンゲート電極の上部をシリサイド化して、ゲート上シリサイド膜を形成する工程(d)とを含んでいる。
【0038】
この方法により、リソグラフィ工程を追加することなく、ゲート上部シリサイド膜を形成することができるので、工程数の増大や工程の複雑化を招くことなく、かつ、ポリシリコンゲート電極中の不純物が半導体層に侵入するのを抑制しつつ、高抵抗化や断線のない適正な特性を有するゲート上部シリサイド膜を形成することができる。
【0039】
上記工程(b)の前に、上記工程(d)とは異なる条件で上記不純物拡散層の上部をシリサイド化してなる拡散層上シリサイド膜を形成する工程(e)をさらに備えていることにより、拡散上シリサイド膜の特性をゲート上部シリサイド膜の特性とは個別に調整することができ、両者の特性の適正化を図ることができる。
【0040】
上記工程(e)では、上記ポリシリコン電極の上部をシリサイド化してなるダミーのシリサイド膜を上記拡散層上シリサイド膜と共に形成し、上記工程(c)では、上記ダミーのシリサイド膜を除去することにより、一般的なサリサイド工程を利用して、容易に拡散層上シリサイド膜とゲート上部シリサイド膜とを形成することができる。
【0041】
上記工程(a)では、半導体層の上方にポリシリコン膜及び絶縁膜を順次堆積した後、上記絶縁膜及び上記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、上記ポリシリコンゲート電極とともにゲート上保護膜を形成し、上記工程(c)では、上記ゲート上保護膜を除去することもできる。
【0042】
上記工程(e)の前に、上記不純物拡散層を覆うシリサイド化防止用絶縁膜を形成した後、シリサイド化防止用絶縁膜に上記不純物拡散層の一部を開口させる開口部を形成する工程を含み、上記工程(e)では、上記不純物拡散層のうち上記シリサイド化防止用絶縁膜の開口部の底面に露出している部分のみをシリサイド化することにより、I/O部に適したトランジスタを形成することができる。
【0043】
上記工程(d)では、上記ゲート上シリサイド膜として、チタンシリサイド膜、コバルトシリサイド膜及びニッケルシリサイド膜から選ばれるいずれか1つのシリサイド膜を形成することにより、安定した特性を有するゲート上部シリサイド膜を形成することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1(a)〜図2(c)は、高濃度ソース・ドレイン拡散層及びゲート電極の各上部がシリサイド化された半導体装置に係る第1の実施形態の製造工程を示す断面図である。図1(a)〜図2(c)のうち左半分はNチャネル型MISトランジスタを形成する領域であるNMISFET領域Rntを、右半分にPチャネル型MISトランジスタを形成する領域であるPMISFET形成領域Rptをそれぞれ示している。
【0045】
まず、図1(a)に示す工程で、少なくとも上部が半導体層となっているシリコン基板100(ウエハ)上に、活性領域を囲む素子分離領域であるシャロートレンチ111を形成する。そして、NMISFET形成領域Rntには、膜厚が5nmのゲート酸化膜121と、膜厚が100nmのN型ポリシリコン膜からなるポリシリコンゲート電極122と、横方向厚さが70nmの窒化膜からなる絶縁性サイドウォール123とを形成する。PMISFET形成領域Rptには、膜厚が5nmのゲート酸化膜131と、膜厚が100nmのP型ポリシリコン膜からなるポリシリコンゲート電極132と、横方向厚さが70nmの窒化膜からなる絶縁性サイドウォール133とを形成する。なお、シリコン基板100は、基板全体が半導体で構成されたバルクのシリコン基板であってもよいし、上部が半導体層で構成され、上部の半導体層の下方領域全体が絶縁層で構成されているか、半導体基板の中間部に絶縁層が形成され、絶縁層の上方に半導体層が設けられているSOI基板であってもよい。
【0046】
ただし、各ゲート酸化膜121,131及び各ポリシリコンゲート電極122,132を形成した後、絶縁性サイドウォール123,133を形成する前に、NMISFET形成領域RntとPMISFET形成領域Rptとで個別に低濃度不純物のイオン注入を行なって、NMISFET形成領域Rntにおいては、ポリシリコンゲート電極122に自己整合的に低濃度ソース・ドレイン拡散層101a(エクステンション層又はLDD層)を形成し、PMISFET形成領域Rptにおいては、ポリシリコンゲート電極132に自己整合的に低濃度ソース・ドレイン拡散層102a(エクステンション層又はLDD層)を形成する。その後、各絶縁性サイドウォール123,133を形成した後に、NMISFET形成領域RntとPMISFET形成領域Rptとで個別に高濃度不純物のイオン注入を行なって、NMISFET形成領域Rntにおいては、絶縁性サイドウォール123に自己整合的に高濃度ソース・ドレイン拡散層101bを形成し、PMISFET形成領域Rptにおいては、絶縁性サイドウォール133に自己整合的に高濃度ソース・ドレイン拡散層102bを形成する。
【0047】
また、NMISFETのポリシリコン電極122には、ポリシリコン膜の状態でヒ素,リンなどのN型不純物をイオン注入によってドープしてもよい。ただし、高濃度ソース・ドレイン拡散層形成のためのイオン注入により、各ポリシリコンゲート電極122,132には、それぞれN型不純物(ヒ素又はリン),P型不純物(ボロン)がドープされる。
【0048】
次に、図1(b)に示す工程で、Co膜を形成する前に、アルゴンプラズマ(圧力0.4mTorr,プラズマパワー400W,バイアスパワー260W、基板バイアス−120V,エッチング時間5秒)によるスパッタエッチングを行ない、アルゴンイオンの物理的スパッタによって自然酸化膜を除去する。その後、スパッタエッチングが終了すると、ウエハを真空中でCoスパッタチャンバに搬送する。Coスパッタチャンバ内で、圧力2.0mTorr,DCパワー100Wの条件でスパッタを行なって、ウエハ上に、膜厚が7nmのCo膜114を堆積する。引き続き、ウエハを真空中でTiスパッタチャンバまで搬送して、Tiスパッタチャンバ内で、リアクティブスパッタ法により、圧力4.5mTorr,DCパワー7200W,アルゴン流量/窒素流量=2/3の条件で、ウエハ上に膜厚が20nmのTiN膜115を堆積し、その後、ウエハを大気曝露させる。
【0049】
次に、図1(c)に示す工程で、RTA装置によって、TiN膜115の堆積後に大気曝露されたウエハに、470℃,60秒の条件で第1回目のRTA処理を施し、未反応のCo膜114とTiN膜115とを選択的に除去する。この未反応のCo膜114とTiN膜115との除去は、例えば、硫酸或いは塩酸と過酸化水素水とを混合させた酸性薬液や、水酸化アンモニウムと過酸化水素水とを混合させたアルカリ性薬液を用いて行なうことができる。その後、ウエハに、850℃,60秒の条件で2回目のRTA処理を施し、高濃度ソース・ドレイン拡散層101b,102bの上部を占める拡散層上シリサイド膜116aと、ポリシリコンゲート電極上のダミーシリサイド膜116bとを形成する。拡散層上シリサイド膜116aは、高濃度ソース・ドレイン拡散層101b,102bと共にソース・ドレイン領域として機能する。
【0050】
本実施形態では、Co膜114の膜厚は7nmと通常よりも薄く形成されており、しかも、第1回目の熱処理条件は、470℃,60秒と通常よりも低温条件で行なわれる。また、第2回目のRTAは850℃,60秒と通常よりも高温条件で行なわれる。したがって、高濃度ソース・ドレイン拡散層101b,102bの上には、薄く結晶欠陥の少ない拡散層上シリサイド膜116aが形成される。しかし、この条件で形成されたダミーシリサイド膜116bは薄く断線し易いと予想される。
【0051】
次に、図1(d)に示す工程で、基板上に、膜厚が50nmのシリコン窒化膜117と、膜厚が400nmのBPSG膜118とからなる第1の層間絶縁膜145を形成する。
【0052】
次に、図1(e)に示す工程で、CMP法により、ポリシリコンゲート電極122,132上のシリコン窒化膜117,BPSG膜118及びゲート上部シリサイド膜116bを除去すると共に、ポリシリコンゲート電極122,132及び第1の層間絶縁膜145を平坦化して、ポリシリコンゲート電極122,132の上面をウエハ上に露出させる。
【0053】
次に、図2(a)に示す工程で、Co膜の堆積前に、アルゴンプラズマ(圧力0.4mTorr,プラズマパワー400W,バイアスパワー260W,基板バイアス−120V,エッチング時間3秒)によるスパッタエッチングを行ない、アルゴンイオンの物理的スパッタによって自然酸化膜を除去する。その後、スパッタエッチングが終了すると、ウエハを真空中でCoスパッタチャンバまで搬送し、圧力2.0mTorr,DCパワー100Wの条件で、ウエハ上に、膜厚が12nmのCo膜140を堆積する。引き続き、ウエハを真空中でTiスパッタチャンバまで搬送し、リアクティブスパッタ法により、圧力4.5mTorr,DCパワー7200W,アルゴン流量/窒素流量=2/3の条件で、ウエハ上に膜厚が15nmのTiN膜141を堆積し、その後、ウエハを大気曝露させる。
【0054】
次に、図2(b)に示す工程で、大気曝露されたウエハをRTA装置によって、550℃,60秒の条件で第1回目のRTA処理を行なった後、未反応のCo膜140と、TiN膜141とを選択的に除去する。この未反応のCo膜140と、TiN膜141との除去は、例えば、硫酸或いは塩酸と過酸化水素水とを混合させた酸性薬液や、水酸化アンモニウムと過酸化水素水とを混合させたアルカリ性薬液を用いて行なうことができる。その後、ウエハに、750℃,60秒の条件で第2回目のRTA処理を施し、コバルトジシリサイド膜からなるゲート上部シリサイド膜116cを形成する。これにより、ポリシリコンゲート電極122又は132とシリサイド膜116cとにより、NMISFET又はPMISFETのゲート電極がそれぞれ構成される。この第2回目の熱処理温度は通常条件よりも低温条件であるので、ゲート上部シリサイド膜116cの高抵抗化や断線などを有効に防止することができる。
【0055】
そして、ゲート上部シリサイド膜116cのほとんどの部分は、第1の層間絶縁膜118の上面よりも下方に存在するが、ゲート上部シリサイド膜116cの上部は第1の層間絶縁膜118よりも上方にわずかに突出している。
【0056】
本実施形態の構成によると、ゲート上部シリサイド膜上には、シリコン窒化膜が形成されないため、シリコン窒化膜の存在に起因するストレスが低減される。したがって、従来の半導体装置のごとくゲート上部シリサイド膜をシリコン窒化膜が覆っているものに比べ、断線しがたいゲート上部シリサイド膜を形成することができる。
【0057】
このシリサイド化工程では、膜厚が12nmのCo膜140は通常よりも厚く形成されており、550℃,60秒の第1回目のRTAは、通常よりも高温条件で行なわれる。また、750℃,60秒の第2回目のRTAは、通常よりも低温条件で行なわれる。したがって、本実施形態の方法により、厚く断線し難いゲートシリサイド膜116cが形成される。
【0058】
次に、図2(c)に示す工程で、ウエハ上に、厚さ300nmのBPSG膜からなる第2の層間絶縁膜142を堆積した後、CMP法により、第2の層間絶縁膜142の平坦化を行なう。その後、フォトリソグラフィーとドライエッチングにより、第2の層間絶縁膜142と第1の層間絶縁膜118とを貫通して拡散層上シリサイド膜116aに到達する接続孔を形成し、さらに、接続孔内にTi膜,TiN膜及びW膜を埋め込んで、タングステンプラグ143を形成する。
【0059】
本実施形態の製造方法によると、図1(b),(c)に示すサリサイド工程では、拡散層シリサイド膜116aを適正な条件で形成しているので、このとき同時に形成されるゲート上部シリサイド膜116b(ダミーのシリサイド膜)はそのままでは断線しやすいものである。しかし、その後、ゲート上部シリサイド膜116bはCMPによって除去するので、不具合は生じない。そして、図2(a),図2(b)に示すゲートシリサイド化工程で、断線や高抵抗化を抑制しうる,適正な特性を有するゲート上部シリサイド膜116cを形成する。よって、本実施形態の製造工程によって形成された半導体装置においては、接合リークの抑制とゲート細線抵抗の抑制とを併せて実現することができる。
【0060】
しかも、本実施形態の製造方法によると、第1の従来例のように、シリサイド膜を形成するためにリソグラフィ工程を追加する必要はないので、製造工程数の増大を招くことがない。また、本実施形態の製造方法では、ポリシリコン膜の状態でボロンを注入する必要はなく、図1(a)に示す工程における高濃度ソース・ドレイン拡散層102bを形成するためのボロンのイオン注入によって、PMISFETのポリシリコン電極132にボロンが注入される。そして、図1(a)に示す工程の後においては、比較的高温かつ長時間の熱処理が行なわれないので、ポリシリコン電極132中のボロンが拡散してシリコン基板100に侵入するのを抑制することができる。
【0061】
本実施形態のゲート上部シリサイド膜116cを形成する工程では、第1回目のRTA処理(550℃,60秒)と、第2回目のRTA処理(750℃,60秒)という2回のRTA処理を行なったが、コバルトジシリサイド膜となる熱処理温度(例えば550℃)以上、かつ、拡散層上シリサイド膜形成の第2回目のRTA処理温度(例えば800℃)以下の温度範囲で、1回だけのRTA処理によってシリサイド化工程を行なっても、本実施形態と同じ効果を得ることができる。
【0062】
なお、以上の発明において、シリサイド膜としてコバルトシリサイド膜を形成したが、チタンシリサイド膜、ニッケルシリサイド膜など、コバルト以外の金属のシリサイド膜を用いる場合においても、本実施形態と同じ効果を発揮することができる。
【0063】
−第1の実施形態の変形例−
図3(a)〜(e)は、高濃度ソース・ドレイン拡散層及びポリシリコンゲート電極の各上部がシリサイド化された半導体装置に係る第1の実施形態の変形例の製造工程を示す断面図である。図3(a)〜(e)のうち左半分はNチャネル型MISトランジスタを形成する領域であるNMISFET領域Rntを、右半分にPチャネル型MISトランジスタを形成する領域であるPMISFET形成領域Rptをそれぞれ示している。
【0064】
まず、図3(a)に示す工程で、シリコン基板100(ウエハ)上に、活性領域を囲む素子分離領域であるシャロートレンチ111を形成する。そして、NMISFET形成領域Rntには、膜厚が5nmのゲート酸化膜121と、膜厚が100nmのN型ポリシリコン膜からなるポリシリコンゲート電極122と、横方向厚さが70nmの窒化膜からなる絶縁性サイドウォール123と、膜厚が70nmのシリコン窒化膜からなるゲート上部保護膜124とを形成する。PMISFET形成領域Rptには、膜厚が5nmのゲート酸化膜131と、膜厚が100nmのポリシリコン膜からなるポリシリコンゲート電極132と、横方向厚さが70nmの窒化膜からなる絶縁性サイドウォール133と、膜厚が70nmのシリコン窒化膜からなるゲート上部保護膜134とを形成する。ただし、各ゲート酸化膜121,131,各ポリシリコンゲート電極122,132及び各ゲート上部保護膜124,134を形成した後、絶縁性サイドウォール123,133を形成する前に、NMISFET形成領域RntとPMISFET形成領域Rptとで個別に低濃度不純物のイオン注入を行なって、NMISFET形成領域Rntにおいては、ポリシリコンゲート電極122に自己整合的に低濃度ソース・ドレイン拡散層101a(エクステンション層又はLDD層)を形成し、PMISFET形成領域Rptにおいては、ポリシリコンゲート電極132に自己整合的に低濃度ソース・ドレイン拡散層102a(エクステンション層又はLDD層)を形成する。その後、各絶縁性サイドウォール123,133を形成した後に、NMISFET形成領域RntとPMISFET形成領域Rptとで個別に高濃度不純物のイオン注入を行なって、NMISFET形成領域Rntにおいては、絶縁性サイドウォール123に自己整合的に高濃度ソース・ドレイン拡散層101bを形成し、PMISFET形成領域Rptにおいては、絶縁性サイドウォール133に自己整合的に高濃度ソース・ドレイン拡散層102bを形成する。なお、シリコン基板100は、基板全体が半導体で構成されたバルクのシリコン基板であってもよいし、上部が半導体層で構成され、上部の半導体層の下方領域全体が絶縁層で構成されているか、半導体基板の中間部に絶縁層が形成され、絶縁層の上方に半導体層が設けられているSOI基板であってもよい。
【0065】
なお、この変形例では、ゲート上部保護膜124,134があるために、高濃度ソース・ドレイン拡散層形成のためのイオン注入の際に、各ポリシリコンゲート電極122,132には、それぞれN型不純物,P型不純物がドープされない。そこで、NMISFETのポリシリコン電極122には、ポリシリコン膜の状態でヒ素,リンなどのN型不純物をイオン注入によってドープしておく。また、PMISFETのポリシリコン電極132には、その後図1(e)に示す工程で、P型不純物(ボロン)をドープする。
【0066】
次に、図3(b)に示す工程で、Co膜を形成する前に、アルゴンプラズマ(圧力0.4mTorr,プラズマパワー400W,バイアスパワー260W、基板バイアス−120V,エッチング時間5秒)によるスパッタエッチングを行ない、アルゴンイオンの物理的スパッタによって自然酸化膜を除去する。その後、スパッタエッチングが終了すると、ウエハを真空中でCoスパッタチャンバに搬送する。
【0067】
そして、Coスパッタチャンバ内で、圧力2.0mTorr,DCパワー100Wの条件でスパッタを行なって、ウエハ上に、膜厚が7nmのCo膜114を堆積する。引き続き、ウエハを真空中でTiスパッタチャンバまで搬送して、Tiスパッタチャンバ内で、リアクティブスパッタ法により、圧力4.5mTorr,DCパワー7200W,アルゴン流量/窒素流量=2/3の条件で、ウエハ上に膜厚が20nmのTiN膜115を堆積し、その後、ウエハを大気曝露させる。
【0068】
次に、図3(c)に示す工程で、RTA装置によって、TiN膜115の堆積後に大気曝露されたウエハに、470℃,60秒の条件で第1回目のRTA処理を施し、未反応のCo膜114とTiN膜115とを選択的に除去する。この未反応のCo膜114とTiN膜115との除去は、例えば、硫酸或いは塩酸と過酸化水素水とを混合させた酸性薬液や、水酸化アンモニウムと過酸化水素水とを混合させたアルカリ性薬液を用いて行なうことができる。その後、ウエハに、850℃,60秒の条件で2回目のRTA処理を施し、高濃度ソース・ドレイン拡散層101b,102bの上部をシリサイド化して拡散層上シリサイド膜116aを形成する。拡散層上シリサイド膜116aは、高濃度ソース・ドレイン拡散層101b,102bと共にソース・ドレイン領域として機能する。
【0069】
本変形例においても、Co膜114の膜厚は7nmと通常よりも薄く形成されており、しかも、第1回目の熱処理条件は、470℃,60秒と通常よりも低温条件で行なわれる。また、第2回目のRTAは850℃,60秒と通常よりも高温条件で行なわれる。よって、本変形例の製造方法によっても、第1の実施形態と同様に、高濃度ソース・ドレイン拡散層101b,102bの上には、薄く結晶欠陥の少ない拡散層上シリサイド膜116aが形成される。一方、ゲート上部保護膜124,134があるために、ポリシリコンゲート電極122,132の上部はシリサイド化されない。
【0070】
次に、図3(d)に示す工程で、基板上に、層間絶縁膜として、膜厚が50nmのシリコン窒化膜117と、膜厚が400nmのBPSG膜118とを形成する。
【0071】
次に、図3(e)に示す工程で、CMP法により、層間絶縁膜の一部とゲート上部保護膜124,134とを除去して、ポリシリコンゲート電極122,132をウエハの上面に露出させる。
【0072】
その後、PMISFET形成領域Rptにおいて、高濃度のP型不純物であるボロン又はフッ化ボロンのイオン注入を行なって、PMISFETのポリシリコン電極132中にボロンをドープする。
【0073】
その後の工程の図示は省略するが、図2(a)〜(c)に示す工程と同じ処理を行なって、ゲート電極の上部を占めるゲート上部シリサイド膜116cを形成し、その後、第2の層間絶縁膜やタングステンプラグなどを形成する。
【0074】
つまり、図3(b),(c)に示す第1回目のサリサイド工程は、拡散層シリサイド膜116aを適正な条件で形成している。そして、その後、ポリシリコンゲート電極の上部をシリサイド化する工程(第1の実施形態における図2(a),図2(b)に示す工程と同じ工程)で、断線や高抵抗化を防止しうる,適正な特性を有するゲート上部シリサイド膜を形成する。これにより、接合リークの抑制と、ゲートの高抵抗化や断線の防止とを併せて実現することができる。
【0075】
また、この変形例の方法によっても、第1の従来例のように、シリサイド膜を形成するためにリソグラフィ工程を追加する必要はないので、製造工程の増大又は製造工程数の増大を招くことがない。また、本変形例の方法では、ポリシリコン膜の状態でボロンを注入する必要はなく、図3(e)に示す工程において、ボロンのイオン注入によって、PMISFETのポリシリコン電極132にボロンが注入される。そして、図3(e)に示す工程の後においては、第1の実施形態の工程よりもさらに熱履歴が低減するので、ポリシリコン電極132中のボロンが拡散してシリコン基板100に侵入するのを第1の実施形態よりも有効に抑制することができる。
【0076】
なお、この変形例では、図3(a)に示す工程における,ゲート上部保護膜124,134の膜厚を70nmとしたが、5〜10nmと薄く形成してもよい。このように、ゲート上部保護膜124,134の膜厚を薄くした場合には、高濃度ソース・ドレイン拡散層形成のためのイオン注入によって、各ポリシリコンゲート電極の低抵抗化が可能である。さらに、拡散層上シリコン酸化膜116aを形成する際に、ポリシリコンゲート電極122,132の上部はシリサイド化されないので、図3(e)に示す工程においては、ポリシリコンゲート電極の上部をCMPによって除去することなく、ゲート上部シリサイド膜を形成することができる。
【0077】
(第2の実施形態)
図4(a)〜図5(d)は、本発明の第2の実施形態についてのI/O部などに配置される非サリサイドトランジスタの製造工程を示す断面図である。図4(a)〜図5(d)においては、Nチャネル型MISトランジスタのみが図示されており、本実施形態においては、Nチャネル型MISトランジスタの製造方法についてのみ説明する。
【0078】
まず、図4(a)に示す工程で、シリコン基板100(ウエハ)上に、活性領域を囲む素子分離領域であるシャロートレンチ111を形成する。そして、活性領域に、膜厚が5nmのゲート酸化膜151と、膜厚が100nmのN型ポリシリコン膜からなるポリシリコンゲート電極152と、横方向厚さが70nmの窒化膜からなる絶縁性サイドウォール153とを形成する。ただし、ゲート酸化膜151及びポリシリコンゲート電極152を形成した後、絶縁性サイドウォール153を形成する前に、活性領域に低濃度不純物のイオン注入を行なって、ポリシリコンゲート電極152に自己整合的に低濃度ソース・ドレイン拡散層150a(エクステンション層又はLDD層)を形成する。その後、絶縁性サイドウォール153を形成した後に、活性領域に高濃度不純物のイオン注入を行なって、NMISFETの絶縁性サイドウォール153に自己整合的に高濃度ソース・ドレイン拡散層150bを形成する。その後、プラズマCVDにより、高濃度ソース・ドレイン拡散層150aの上に膜厚が50nmのシリコン酸化膜からなるシリサイドプロテクション膜162を形成する。なお、このとき、シャロートレンチ111上にもシリサイドプロテクション膜162が堆積されるが、図面の複雑化を避けるため、以下の工程を示す図では、シャロートレンチ111上におけるシリサイドプロテクション膜162の図示を省略する。なお、シリコン基板100は、基板全体が半導体で構成されたバルクのシリコン基板であってもよいし、上部が半導体層で構成され、上部の半導体層の下方領域全体が絶縁層で構成されているか、半導体基板の中間部に絶縁層が形成され、絶縁層の上方に半導体層が設けられているSOI基板であってもよい。
【0079】
次に、図4(b)に示す工程で、シリサイドプロテクション膜152の上に、後に形成されるタングステンプラグがコンタクトする部分よりも広い範囲を開口したレジスト膜163を形成する。
【0080】
次に、図4(c)に示す工程で、20:1バッファード弗酸により、シリサイドプロテクション膜162のうちレジスト膜163の開口に位置する部分を除去して、ソース・ドレイン拡散層150aの一部を露出させる。その後、レジスト膜163を除去する。
【0081】
次に、図4(d)に示す工程で、シリサイドプロテクション膜162の開口内に露出している高濃度ソース・ドレイン拡散層150aの一部をシリサイド化して、拡散層上シリサイド膜155を形成する。拡散層上シリサイド膜155は、高濃度ソース・ドレイン拡散層150aと共にソース・ドレイン領域として機能する。リソグラフィ工程のマスクの位置合わせ精度を考慮すると、拡散層上シリサイド膜155の径は、後に形成されるタングステンプラグ(図5(d)に示すタングステンプラグ162)の径の5倍以上であることが好ましい。具体的には、タングステンプラグの径が0.2μmで拡散層層上シリサイド膜155の径が1μm以上であることが好ましい。
【0082】
このとき、Co膜を形成する前に、アルゴンプラズマ(圧力0.4mTorr,プラズマパワー400W,バイアスパワー260W、基板バイアス−120V,エッチング時間5秒)によるスパッタエッチングを行ない、アルゴンイオンの物理的スパッタによって自然酸化膜を除去する。その後、スパッタエッチングが終了すると、ウエハを真空中でCoスパッタチャンバに搬送する。Coスパッタチャンバ内で、圧力2.0mTorr,DCパワー100Wの条件でスパッタを行なって、ウエハ上に、膜厚が7nmのCo膜を堆積する。引き続き、ウエハを真空中でTiスパッタチャンバまで搬送して、Tiスパッタチャンバ内で、リアクティブスパッタ法により、圧力4.5mTorr,DCパワー7200W,アルゴン流量/窒素流量=2/3の条件で、ウエハ上に膜厚が20nmのTiN膜を堆積し、その後、ウエハを大気曝露させる。
【0083】
その後、RTA装置によって、470℃,60秒の条件で第1回目のRTA処理を施し、未反応のCo膜とTiN膜とを選択的に除去する。この未反応のCo膜とTiN膜との除去は、例えば、硫酸或いは塩酸と過酸化水素水とを混合させた酸性薬液や、水酸化アンモニウムと過酸化水素水とを混合させたアルカリ性薬液を用いて行なうことができる。その後、ウエハに、850℃,60秒の条件で第2回目のRTA処理を施す。
【0084】
本実施形態では、Co膜114の膜厚は7nmと通常よりも薄く形成されており、しかも、第1回目の熱処理条件は、470℃,60秒と通常よりも低温条件で行なわれる。また、第2回目のRTAは850℃,60秒と通常よりも高温条件で行なわれる。したがって、高濃度ソース・ドレイン拡散層150bの上には、薄く結晶欠陥の少ない拡散層上シリサイド膜154が形成される。
【0085】
次に、図4(e)に示す工程で、トランジスタ及びシリサイドプロテクション膜162を覆う,膜厚が50nmのシリコン窒化膜156と膜厚が400nmのBPSG膜157とからなる第1の層間絶縁膜165を堆積する。このとき、シリサイドプロテクション膜162の開口部に露出している拡散層上シリサイド膜155もシリコン窒化膜156によって覆われる。
【0086】
次に、図5(a)に示す工程で、CMP法により、第1の層間絶縁膜165(BPSG膜157及びシリコン窒化膜156)の上面を平坦化するとともに、ポリシリコンゲート電極152を露出させる。
【0087】
次に、図5(b)に示す工程で、Co膜の堆積前に、アルゴンプラズマ(圧力0.4mTorr,プラズマパワー400W,バイアスパワー260W,基板バイアス−120V,エッチング時間3秒)によるスパッタエッチングを行ない、アルゴンイオンの物理的スパッタによって自然酸化膜を除去する。
【0088】
その後、スパッタエッチングが終了すると、ウエハを真空中でCoスパッタチャンバまで搬送し、圧力2.0mTorr,DCパワー100Wの条件で、ウエハ上に、膜厚が12nmのCo膜158を堆積する。引き続き、ウエハを真空中でTiスパッタチャンバまで搬送し、リアクティブスパッタ法により、圧力4.5mTorr,DCパワー7200W,アルゴン流量/窒素流量=2/3の条件で、ウエハ上に膜厚が15nmのTiN膜159を堆積し、その後、ウエハを大気曝露させる。
【0089】
次に、図5(c)に示す工程で、大気曝露されたウエハをRTA装置によって、550℃,60秒の条件で第1回目のRTA処理を行なった後、未反応のCo膜158と、TiN膜159とを選択的に除去する。この未反応のCo膜158と、TiN膜159との除去は、例えば、硫酸或いは塩酸と過酸化水素水とを混合させた酸性薬液や、水酸化アンモニウムと過酸化水素水とを混合させたアルカリ性薬液を用いて行なうことができる。その後、ウエハに、750℃,60秒の条件で第2回目のRTA処理を施し、コバルトジシリサイド膜からなるゲート上部シリサイド膜160を形成する。これにより、ポリシリコンゲート電極152とシリサイド膜160とにより、MISトランジスタのゲート電極が構成される。そして、ゲート上部シリサイド膜160のほとんどの部分は、第1の層間絶縁膜165の上面よりも下方に存在するが、ゲート上部シリサイド膜160の上部は第1の層間絶縁膜165よりも上方にわずかに突出している。
【0090】
なお、この工程は、第1の実施形態又は変形形態で説明したNMISFET形成領域Rnt又はPMISFET形成領域Rptにおけるゲート上部シリサイド膜116cの形成と同時に行なうことができる。
【0091】
次に、図5(d)に示す工程で、第1の層間絶縁膜165の上に厚さ300nmのBPSG膜からなる第2の層間絶縁膜161を形成し、CMP法により平坦化を行ない、フォトリソグラフィーとドライエッチングにより、第2の層間絶縁膜161と第1の層間絶縁膜165とを貫通してシリサイド膜155に到達する接続孔を形成し、さらに、接続孔内にTi膜,TiN膜及びW膜を埋め込んで、タングステンプラグ162を形成する。
【0092】
本実施形態の半導体装置の製造方法によると、図4(c)に示す拡散層シリサイド化工程では、拡散層シリサイド膜155を適正な条件で形成し、図5(b),図5(c)に示すゲートシリサイド化工程で、断線や高抵抗化を抑制しうる,適正な特性を有するゲート上部シリサイド膜160を形成する。これにより、非サリサイド型MISトランジスタのゲート電極の上部をロジック部のサリサイド型MISトランジスタのゲート電極の上部と同等にシリサイド化することができるため、I/O部のゲート抵抗の増大に起因するAC的遅延を回避することが実現できる。
【0093】
なお、以上の発明において、シリサイド膜としてシリサイド膜を形成したが、チタンシリサイド膜、ニッケルシリサイド膜など、コバルト以外の金属のシリサイド膜を用いる場合においても、本実施形態と同じ効果を発揮することができる。
【0094】
また、本実施形態においても、第1の実施形態の変形例と同様に、図4(a)に示す工程では、ポリシリコンゲート電極153の上にゲート上部保護膜を設けて置いて、その後、図5(a)に示す平坦化工程で、ゲート上部保護膜を除去してから、ゲート上部シリサイド膜の形成を行なってもよい。
【0095】
また、図5(c)に示す工程では、コバルトジシリサイド膜となる熱処理温度(例えば550℃)以上、かつ、拡散層上シリサイド膜形成の第2回目のRTA処理温度(例えば800℃)以下の温度範囲で、1回だけのRTA処理によってシリサイド化工程を行なっても、本実施形態と同じ効果を得ることができる。
【0096】
【発明の効果】
本発明の半導体装置又はその製造方法によると、リソグラフィ工程の増大を招くことなく、ポリシリコンゲート電極上に適正な特性を有するシリサイド膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の前半部分を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程の後半部分を示す断面図である。
【図3】(a)〜(e)は、第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造工程の前半部分を示す断面図である。
【図4】(a)〜(e)は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程の前半部分を示す断面図である。
【図5】(a)〜(d)は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程の後半部分を示す断面図である。
【図6】(a)〜(d)は、第1の従来例に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図7】(a)〜(e)は、第2の従来例に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
100 シリコン基板
101a 低濃度ソース・ドレイン拡散層
101b 高濃度ソース・ドレイン拡散層
102a 低濃度ソース・ドレイン拡散層
102b 高濃度ソース・ドレイン拡散層
111 シャロートレンチ
114 Co膜
115 TiN膜
116a 拡散層上シリサイド膜
116b ダミーシリサイド膜
116c ゲート上部シリサイド膜
117 LP−SiN膜
118 BPSG膜
121 ゲート酸化膜
122 ポリシリコンゲート電極
123 絶縁性サイドウォール
124 ゲート上保護膜
131 ゲート酸化膜
132 ポリシリコンゲート電極
133 絶縁性サイドウォール
134 ゲート上保護膜
140 Co膜
141 TiN膜
142 BPSG膜
143 タングステンプラグ
145 第1の層間絶縁膜
150a 低濃度ソース・ドレイン拡散層
150b 高濃度ソース・ドレイン拡散層
151 ゲート酸化膜
152 ポリシリコンゲート電極
153 絶縁性サイドウォール
154 開口
155 拡散層上シリサイド膜
156 LP−SiN膜
157 BPSG膜
158 Co膜
159 TiN膜
160 ゲート上シリサイド膜
161 BPSG膜
162 タングステンプラグ
163 レジスト膜
165 第2の層間絶縁膜

Claims (13)

  1. 半導体層と、
    上記半導体層上に形成されたポリシリコンゲート電極と、
    上記半導体層内における上記ポリシリコンゲート電極の両側方に位置する領域に設けられた不純物拡散層と、
    上記不純物拡散層を覆い上記ポリシリコンゲート電極の周囲を埋める,上面が平坦化された第1の層間絶縁膜と、
    上記第1の層間絶縁膜と共に平坦化されたポリシリコンゲート電極の上部をシリサイド化して形成されたゲート上部シリサイド膜と
    を備えている半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    上記不純物拡散層の上に形成され、上記ゲート上部シリサイド膜とは異なる条件で形成された拡散層上シリサイド膜をさらに備えている,半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    上記第1の層間絶縁膜及び上記ゲート上部シリサイド膜を覆う第2の層間絶縁膜と、
    上記第1及び第2の層間絶縁膜を貫通して上記拡散層上シリサイド膜に到達するプラグとをさらに備えている,半導体装置。
  4. 請求項2記載の半導体装置において、
    上記拡散上シリサイド膜は、上記不純物拡散層の一部の上に設けられている,半導体装置。
  5. 請求項4に記載の半導体装置において、
    上記拡散層上シリサイド膜は、半導体装置の入出力部(I/O部)に配置されるトランジスタに設けられている,半導体装置。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記ゲート電極の側面を覆う絶縁性サイドウォールをさらに備え、
    上記絶縁性サイドウォールは、上記第1の層間絶縁膜と共に平坦化されている,半導体装置。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記ゲート上部シリサイド膜は、チタンシリサイド膜,コバルトジシリサイド膜及びニッケルシリサイド膜から選ばれるいずれか1つのシリサイド膜である,半導体装置。
  8. 半導体層と、上記半導体層の上方に形成されたポリシリコンゲート電極と、上記半導体層内における上記ポリシリコンゲート電極の両側方に位置する領域に設けられた不純物拡散層とが設けられた基板を準備する工程(a)と、
    上記不純物拡散層及びポリシリコンゲート電極の上方に第1の層間絶縁膜を堆積する工程(b)と、
    上記第1の層間絶縁膜及び上記ポリシリコンゲート電極を同時に平坦化して、上記ポリシリコンゲート電極を露出させる工程(c)と、
    上記工程(c)の後で、上記ポリシリコンゲート電極の上部をシリサイド化して、ゲート上シリサイド膜を形成する工程(d)と
    を含む,半導体装置の製造方法。
  9. 請求項8記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(b)の前に、上記工程(d)とは異なる条件で上記不純物拡散層の上部をシリサイド化してなる拡散層上シリサイド膜を形成する工程(e)をさらに備えている,半導体装置の製造方法。
  10. 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(e)では、上記ポリシリコン電極の上部をシリサイド化してなるダミーのシリサイド膜を上記拡散層上シリサイド膜と共に形成し、
    上記工程(c)では、上記ダミーのシリサイド膜を除去する,半導体装置の製造方法。
  11. 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(a)では、半導体層の上方にポリシリコン膜及び絶縁膜を順次堆積した後、上記絶縁膜及び上記ポリシリコン膜をパターニングすることにより、上記ポリシリコンゲート電極とともにゲート上保護膜を形成し、
    上記工程(c)では、上記ゲート上保護膜を除去する,半導体装置の製造方法。
  12. 請求項9〜11のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(e)の前に、上記不純物拡散層を覆うシリサイド化防止用絶縁膜を形成した後、シリサイド化防止用絶縁膜に上記不純物拡散層の一部を開口させる開口部を形成する工程を含み、
    上記工程(e)では、上記不純物拡散層のうち上記シリサイド化防止用絶縁膜の開口部の底面に露出している部分のみをシリサイド化する,半導体装置の製造方法。
  13. 請求項9〜12のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(d)では、上記ゲート上シリサイド膜として、チタンシリサイド膜、コバルトシリサイド膜及びニッケルシリサイド膜から選ばれるいずれか1つのシリサイド膜を形成する,半導体装置の製造方法。
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