JP2004264520A - ファインダ装置とこれを有するカメラ - Google Patents

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JP2004264520A JP2003054039A JP2003054039A JP2004264520A JP 2004264520 A JP2004264520 A JP 2004264520A JP 2003054039 A JP2003054039 A JP 2003054039A JP 2003054039 A JP2003054039 A JP 2003054039A JP 2004264520 A JP2004264520 A JP 2004264520A
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Yasushi Ogino
泰 荻野
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Abstract

【課題】被写体像と撮影再生画像を表示する表示素子とを同一の接眼レンズで観察可能なファインダであって、表示素子光学系の設計自由度、表示品質および表示自由度の高いファインダ装置とこれを用いたカメラを提供すること。
【解決手段】撮影レンズからの光が結像される焦点板5と、前記焦点板5に結像された一次像を二次像面に結像するリレーレンズ11と、前記撮影レンズからの光が結像される撮像装置19と、前記撮像装置19からの情報または撮影制御情報を処理する処理手段21と、前記処理手段21からの情報を表示する表示装置29と、前記表示装置29の表示像を前記二次像面に結像する表示用レンズ系33と、前記一次像と前記表示像とを前記二次像面に重ねて、または切り替えて表示する光学処理手段35と、前記二次像面の像を観察する接眼レンズ15とを具備してなること。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラのファインダ内表示装置に関する。
【0002】
【従来技術】
固体撮像素子を用いたデジタルカメラにおいて、周囲の外光に影響されず高精細な撮影再生画像を観察可能な方法として、外光の影響を受けにくいファインダ内で再生画像を拡大観察する方法が採用されている。特に、撮影レンズの光学的結像状態と、撮影再生画像とを同一の接眼レンズで観察可能なファインダ光学系が提案されている。この提案では、ファインダ光学系にリレーレンズ方式を採用し、リレーレンズの像面と等価な位置に画像の表示素子を配置し、ミラー等による光路切り替えによって、光学的結像と再生画像との切り替えまたは重ね合わせを行っている。さらに、表示素子にカメラの制御情報等(シャッター速度、絞り値、AFエリア等)を表示して、光学的結像と同時に観察できるように構成している。(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−245114号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1の開示例では、撮影画像を表示する表示素子をリレーレンズの像面と等価な位置に直接配置しているため、リレーレンズによる結像と表示素子とを適切な大きさで観察するようにするためには、リレーレンズの像面の大きさと表示素子の大きさが一致している必要が有り、表示素子の選択の幅が狭まってしまうという問題がある。また、リレーレンズの像面と等価な位置に表示素子を配置する必要があるため、表示素子の光学系にプリズムや偏光ビームスプリッタなどを用いてより高性能な表示光学系を自由に設計できないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みて行われたものであり、被写体像と撮影再生画像を表示する表示素子とを同一の接眼レンズで観察可能なファインダであって、表示素子光学系の設計自由度、表示品質および表示自由度の高いファインダ装置とこれを用いたカメラを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、撮影レンズからの光が結像される焦点板と、前記焦点板に結像された一次像を二次像面に結像するリレーレンズと、前記撮影レンズからの光が結像される撮像装置と、前記撮像装置からの情報または撮影制御情報を処理する処理手段と、前記処理手段からの情報を表示する表示装置と、前記表示装置の表示像を前記二次像面に結像する表示用レンズ系と、前記一次像と前記表示像とを前記二次像面に重ねて、または切り替えて表示する光学処理手段と、前記二次像面の像を観察する接眼レンズとを具備してなることを特徴とするファインダ装置を提供する。
【0007】
また、本発明のファインダ装置では、前記二次像面に結像された前記一次像と前記表示像の大きさは、当該表示像の方が大となるように前記表示用レンズ系が特性付けられていることが望ましい。
【0008】
また、本発明のファインダ装置では、前記表示装置は、反射型偏光変換表示素子または微小ミラーアレイ素子からなり、当該反射型偏光変換表示素子または微小ミラーアレイ素子を照明する照明光学系を有していることが望ましい。
【0009】
また、本発明のファインダ装置では、前記リレーレンズの光軸と前記表示用レンズ系の光軸とのなす角度を90度未満とした構成とすることが望ましい。
【0010】
また、本発明のファインダ装置では、前記光学処理手段は、前記リレーレンズと前記二次像面との間に設けられていることが望ましい。
【0011】
また、本発明のファインダ装置では、前記光学処理手段は、前記リレーレンズの光軸に対する傾斜角度または設置位置を変えることによって前記一次像と前記表示像との切り替えを行うことが望ましい。
【0012】
また、本発明のファインダ装置では、前記光学処理手段は、前記二次像面において前記一次像と前記表示像の明るさが略等しくなるように透過率特性を可変できることが望ましい。
【0013】
また、本発明のファインダ装置では、前記光学処理手段は、波長選択的透過特性または波長選択的反射特性を有する光学部材からなることが望ましい。
【0014】
また、本発明のファインダ装置では、前記光学処理手段は、前記リレーレンズからの光の透過部分と、該リレーレンズからの光の非透過部分とを有し、前記非透過部分はミラーから形成されていることが望ましい。
【0015】
また、本発明のファインダ装置では、前記光学処理手段は、ホログラム素子から形成されていることが望ましい。
【0016】
また、本発明のファインダ装置では、前記光学処理手段は、2枚以上の光学素子で形成されていることが望ましい。
【0017】
また、本発明のファインダ装置では、前記光学処理手段は、それぞれ異なる波長選択特性を有することが望ましい。
【0018】
また、本発明のファインダ装置では、前記光学処理手段は、少なくとも1つが固定されており、その他は可動であることが望ましい。
【0019】
また、本発明のファインダ装置では、前記光学処理手段の反射率特性に応じて、前記表示装置の表示色と明るさのいずれか、または両方を調整することが望ましい。
【0020】
また、本発明では、前記ファインダ装置を搭載したことを特徴とするカメラを提供する
【0021】
【発明の実施形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0022】
図1は、本発明に係るファインダ装置を搭載したカメラの概略全体構成を示す図である。図2は、本発明の第1実施の形態に係るファインダ装置の光学系を示す概略図である。図3は、本発明の第2実施の形態に係るファインダ装置の光学系を示す概略図である。図4は、本発明の第3実施の形態に係るファインダ装置の光学系を示す概略図である。図5は、図4に示すファインダ装置の表示状態を説明する図である。図6は、図4に示すファインダ装置のファインダ内表示例を示す図であり、(A)は横位置撮影時を、(B)は縦位置撮影時を示す。図7は、本発明の第4実施の形態に係るファインダ装置を搭載したカメラの光学系を示す斜視図である。図8は、本発明の第5実施の形態に係るファインダ装置を搭載したカメラの光学系を示す斜視図である。
【0023】
図1において、撮影レンズ1を透過した被写体からの光は、ハーフミラー3で反射されて焦点板5に1次像として結像される。焦点板5に結像された1次像は、コンデンサーレンズ7、折り曲げミラー9、およびリレーレンズ11を介して2次像面に光学像13として結像される。2次像面に結像された光学像13は、接眼レンズ15を介して撮影者17によって観察される。このようにして、被写体像観察光学系が形成されている。
【0024】
ハーフミラー3を透過した被写体からの光は、撮像素子19(例えば、CCD素子等)に結像して、撮影画像として画像処理手段21に取り込まれる。画像処理手段21は、撮像素子19からの画像信号を処理したり、カメラの制御信号を制御したりする制御ユニット23と撮影画像やカメラの制御情報を記憶するメモリー部25とから構成されている。
【0025】
画像処理手段21からの撮影画像またはカメラの制御情報は表示素子ドライバー27に送られて、表示装置29(例えば、液晶表示装置等)によって表示される。
【0026】
表示装置29で表示された撮影画像の再生画像やカメラの制御情報は、照明光学系31で照明され、表示用レンズ系33、および上述の被写体像観察光学系の光軸に配置された光学処理手段35を介して2次像面に表示像37として結像され、接眼レンズ15を介して撮影者に観察される。このようにして、表示光学系が形成されている。これらにより、本発明に係るファインダ装置を搭載したカメラが構成されている。また、被写体像観察光学系の光軸と表示光学系の光軸とは略90度の傾き角度をなすように構成されている。
【0027】
なお、図1では、説明のために光学像13と表示像37との位置を光軸方向にずらして示してあるが、実際には同一の2次像面に結像されていることは言うまでもない。
【0028】
また、表示装置29がLEDのような発光素子で形成されている場合は、照明光学系31を設けなくても良い。
【0029】
なお、本第1実施形態の説明では、ハーフミラー3を用いた例について説明したが、ハーフミラー3はクイックリターンミラーであっても良い。
【0030】
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係るファインダ装置の光学系を示す概略図である。
【0031】
図2において、焦点板5に結像された1次像は、コンデンサーレンズ7、折り曲げミラー9(図1参照)、およびリレーレンズ11を介して2次像面に光学像13として結像される。2次像面に結像された光学像13は、接眼レンズ15を介して撮影者17によって観察される。このようにして、被写体像観察光学系が形成されている。
【0032】
表示装置29に表示された撮影画像の再生画像やカメラの制御情報は、光源40からの光で照明光学系31を介して照明され、表示用レンズ系33、および上述の被写体像観察光学系の光軸に配置された光学処理手段35を介して2次像面に表示像37として結像されて、接眼レンズ15を介して撮影者に観察される。このようにして、表示光学系が形成されている。これらにより、光学像13と表示像37とが観察可能なファインダ装置が形成されている。また、被写体像観察光学系の光軸と表示光学系の光軸とは略90度の傾き角度をなすように構成されている。
【0033】
本第1実施形態では、被写体像観察光学系の光軸に配置された光学処理手段35は、被写体像観察光学系の光軸に挿脱可能に配置されている。焦点板5に結像された1次像を観察する際には、光学処理手段35を被写体像観察光学系の光軸から外した位置35aにセットして1次像を2次像面に結像させる。表示装置29に表示された像を観察する際には、光学処理手段35を被写体像観察光学系の光軸に挿入した位置35bにセットして表示装置29の表示画像を2次像面に結像する。このように、光学処理手段35を被写体像観察光学系の光軸に挿脱することによって、1次像と表示画像とを切替えて接眼レンズ15を介して観察可能となる。
【0034】
このように、本第1実施形態によれば、表示光学系によって表示像37を形成し、光学処理手段35によって光学像13と表示像37とを重ねて配置可能にすることによって、リレーレンズ11による光学像13の大きさと表示像37との大きさの違いを表示光学系の結像倍率で調整することができ、ファインダ装置全体の設計自由度が向上する。
【0035】
なお、説明のために光学像13と表示像37との位置を光軸方向にずらして示してあるが、実際には同一の2次像面に結像されていることは言うまでもない。
【0036】
また、光学処理手段35はミラーで形成されている。
【0037】
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態にかかるファインダ装置の光学系を示す概略図である。
【0038】
本第2実施形態は、第1実施形態における表示装置29の表示画像を2次像面に結像する表示用レンズ系の倍率を変えたものである。その他、第1実施形態と同様の部材には同じ符号を付し説明を省略する。
【0039】
図3において、焦点板5に結像された1次像は、コンデンサーレンズ7、折り曲げミラー9(図1参照)、およびリレーレンズ11を介して2次像面に光学像13として結像される。2次像面に結像された光学像13は、接眼レンズ15を介して撮影者17によって観察される。このようにして、被写体像観察光学系が形成されている。
【0040】
表示装置29に表示された撮影画像の再生画像やカメラの制御情報は、光源40からの光で照明光学系31を介して照明され、表示用レンズ系33、および上述の被写体像観察光学系の光軸に配置された光学処理手段35を介して2次像面に表示像37として結像されて、接眼レンズ15を介して撮影者に観察される。このようにして、表示光学系が形成されている。これらにより、光学像13と表示像37とが観察可能なファインダ装置が形成されている。また、被写体像観察光学系の光軸と表示光学系の光軸とは略90度の傾き角度をなすように構成されている。
【0041】
また、本第2実施形態では、被写体像観察光学系の光軸に配置された光学処理手段35は、被写体像観察光学系の光軸に挿脱可能に配置されている。焦点板5に結像された1次像を観察する際には、光学処理手段35を被写体像観察光学系の光軸から外した位置35aにセットして1次像を2次像面に結像させる。表示装置29に表示された像を観察する際には、光学処理手段35を被写体像観察光学系の光軸に挿入した位置35bにセットして表示装置29の表示画像を2次像面に結像する。このように、光学処理手段35を被写体像観察光学系の光軸に挿脱することによって、1次像と表示画像とを切替えて接眼レンズ15を介して観察可能となる。
【0042】
また、表示用レンズ系33は、2次像面に結像される表示像37の最大像高を、リレーレンズ11で結像される光学像13の最大像高より大きくなるように結像倍率が設定されている。また、接眼レンズ15の物体面が、表示像37の最大像高をカバーするように設定されている。このように構成することによって、光学像13よりも表示像37の方を広い視野角で観察できるようになる。
【0043】
この結果、表示装置29に光学像13と略同サイズの再生画像と、再生画像の外周にカメラの制御情報とを合わせた画像を表示し、表示用レンズ系33と光学処理手段35とを介して2次像面に表示像37として結像させることで、接眼レンズ15を介して撮影者が再生画像とカメラの制御情報とを同時に観察可能となる。
【0044】
このように、本第2実施形態によれば、表示光学系によって結像される表示像37の大きさを、光学像13よりも大きく設定することによって、光学的制約のある光学ファインダの視野の大きさに関係なく、広い見かけの視野で再生画像を観察することが可能となる。また、新たな部材を追加することなく、光学像13の外周部に各種の表示を行うことができる。
【0045】
なお、第1実施形態と同様に、説明のために光学像13と表示像37との位置を光軸方向にずらして示してあるが、実際には同一の2次像面に結像されていることは言うまでもない。
【0046】
また、光学処理手段35はミラーで形成されている。
【0047】
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態にかかるファインダ装置の光学系を示す概略図である。図5は、図4に示すファインダ装置の表示状態を説明する図である。図6は、図4に示すファインダ装置のファインダ内表示例を示す図であり、(A)は横位置撮影時を、(B)は縦位置撮影時を示す。
【0048】
本第3実施形態は、第1実施形態における光学処理手段を複数の反射光学素子に変更したものである。その他、第1実施形態と同様の部材には同じ符号を付し説明を省略する。
【0049】
図4において、焦点板5に結像された1次像は、コンデンサーレンズ7、折り曲げミラー9(図1参照)、およびリレーレンズ11を介して2次像面に光学像13として結像される。2次像面に結像された光学像13は、接眼レンズ15を介して撮影者17によって観察される。このようにして、被写体像観察光学系が形成されている。
【0050】
表示装置29に表示された撮影画像の再生画像やカメラの制御情報は、光源40からの光で照明光学系31を介して照明され、表示用レンズ系33、および上述の被写体像観察光学系の光軸に配置された光学処理手段35を介して2次像面に表示像37として結像されて、接眼レンズ15を介して撮影者に観察される。このようにして、表示光学系が形成されている。これらにより、光学像13と表示像37とが観察可能なファインダ装置が形成されている。また、被写体像観察光学系の光軸と表示光学系の光軸とのなす角度は、90度未満に設定されている。
【0051】
なお、第1実施形態と同様に、説明のために光学像13と表示像37との位置を光軸方向にずらして示してあるが、実際には同一の2次像面に結像されていることは言うまでもない。
【0052】
本第3実施形態では、光学処理手段35は2つの光学素子51、53を用いた場合を示している。第1の光学素子51は被写体像観察光学系の光軸内に、光軸に対して所定の傾き角度を有して固定されており、特定の波長域の光のみを反射する波長選択性を有する光学素子である。第2の光学素子53は、接眼レンズ15側に第1の光学素子51と同じ傾き角度で被写体像観察光学系の光軸内に挿脱可能であり、可視光線のほぼ全域を反射するフルミラーである。
【0053】
第1の光学素子51のみが被写体像観察光学系の光軸内にある時、焦点板5の像は第1の光学素子51を高い透過率で透過し2次像面に結像し、接眼レンズ15を介して撮影者に良好な光学像13として観察される。このとき、表示装置29に所望の画像(例えば、カメラ情報等)を表示し、光源40の照明光として第1の光学素子で反射される波長を用いることによって、表示装置29に表示された画像は、第1の光学素子51によって反射されて2次像面に表示像37として結像される。この結果、撮影者は、2次像面で光学像13と表示像37とを合成した像を観察可能となる。
【0054】
また、第2の光学素子53を第1の光学素子51の近傍で接眼レンズ15側53b位置に挿入すると、被写体像観察光学系のリレーレンズ11からの光束は遮断され、2次像面に結像することはない。この結果、2次像面には、表示装置29に表示された表示像37のみが結像され、接眼レンズ15を介して撮影者に観察される。
【0055】
また、被写体像観察光学系の光軸と表示光学系の光軸とのなす角度は90度未満に設定している。そして、表示光学系の光軸を被写体像観察光学系の光軸と合致させるため、第1および第2の光学素子51,53が表示光学系の光軸となす傾角は、45度よりも大きくしている。これにより、第1および第2の光学素子51,53からなる光学処理手段35の被写体像観察光学系の光軸に沿った幅を狭くすることができ、ファインダ装置の小型化を実現することができる。
【0056】
また、第1および第2の光学素子51,53にホログラムを用いることによって、より効率の高い反射が可能となると同時に、光学処理手段35を光路中に挿入することによる被写体像に対する光学的影響を抑制することができる。
【0057】
図5は、本第3実施形態にかかるファインダ装置の2次像面における光学像13と表示像37との合成像61の例を示す。
【0058】
図5において、2次像面に結像された光学像13は、撮影レンズ1(図1参照)による被写体像であり撮像素子19(図1参照)に結像される像と等価である。表示像37は、表示装置29に表示され表示光学系により2次像面に結像された表示画像を示している。光学処理手段35は周囲にフルミラー部63を有し、中央部に波長選択ミラー部65を有している。
【0059】
焦点板5に結像された被写体像はリレーレンズ11を介して、光学処理手段35の波長選択ミラー部65を透過して2次像面に光学像13として結像される。波長選択ミラー部65の大きさは、リレーレンズ11の光束を全て透過する大きさに設定する。これにより、撮影者は、焦点板5に結像された像をほとんど減衰なく観察可能となる。
【0060】
また、表示装置29に表示された画像のうち、画面の周囲にあって、光学処理手段35のフルミラー部63によって反射され2次像面に結像された表示像37は、光学像13の周辺部に表示されて、接眼レンズ15を介して撮影者に観察される。
【0061】
また、表示装置29に表示された画像のうち、画面中央付近にあって光学処理手段35の波長選択ミラー部65によって反射される部分67は表示色を波長選択ミラー65で反射可能な色(波長)にすることによって、光学像13と合成して観察できる。
【0062】
図6は、図4に示すファインダ装置のファインダ70内表示例を示す図であり、(A)は横位置撮影時を、(B)は縦位置撮影時を示す。
【0063】
ここで、表示装置29には、640×480ドット以上の画素を有する偏光変換表示素子またはマイクロミラーアレイ等の表示素子が用いられる。
【0064】
図6(A)の横位置撮影時に示すように、表示素子の画素数が多いため、光学像13の周辺部にドットマトリックス表示71、文字表示72、およびキャラクタ文字表示73等の種々の表示形態を構成することが可能である。
【0065】
また、光学処理手段35によって、光学像13の画面内においても画面外と同様の精細さで画像表示ができるため、画面内への文字表示74やキャラクタ文字表示75が可能である。
【0066】
また、図6(B)に示すような縦位置撮影時には、文字の上下方向を画面に合わせて変更することが可能であり、表示された文字やドットマトリクス表示を見やすく表示することができる。また、表示スペースが制限される場合には、画面外のキャラクタ文字73等の配置を任意の場所に変更することで最適なファインダ70内表示が可能となる。
【0067】
横位置撮影時と縦位置撮影時の切替えは、カメラに搭載されている位置センサーで、カメラの位置が検出され、この信号を基にファインダ内表示の切替えが行われる。
【0068】
このように、本第3実施の形態によれば、被写体像観察光学系の光軸と表示光学系の光軸とのなす角度を90度未満とすることで、表示光学系が接眼レンズ15側から観察困難となり、不要な反射光やフレアの発生を防ぐことが可能となる。また、航路の合成および切り替えを行う光学処理手段35の光軸方向の幅を抑制することができ、光学系の全長を小型化できる。さらに、光路の合成にホログラムを用いた場合の反射特性や透過率特性を向上することができる。
【0069】
また、光学処理手段35は部分ミラーとし、光学像の光束は透過するようにし、同時に光学像の光束が透過しない部分には任意の反射特性を持たせ、表示光学系からの光束を接眼レンズ15に導くようにしたことで、画像表示用の高精細表示素子を用いて、光学像13の外周部にカメラの撮影情報の表示を行うことが可能となる。なお、光学像13とカメラの撮影情報の表示像の明るさの調整は、光源40の光量調整や光学処理手段35の光学像の透過光量を調節することによって達成される。
【0070】
また、光学処理手段35に2枚以上の光学素子51,53を用い、それぞれ異なる反射特性、透過特性を持たせ、さらに少なくとも1枚を固定し、他を可動とすることにより、撮影画面の観察の際に、表示装置による撮影情報の表示像37と、画像再生時における表示とを最適化することが可能となる。
【0071】
また、反射光学素子にホログラムを用いることにより、透過光にほとんど影響を与えることなく、表示装置29からの光束を接眼レンズ15に導くことができる。
【0072】
また、光学処理手段35の反射特性により、表示装置の照明波長を変更することで、照明光の無駄を無くし、適切なファインダ内表示を行うことが可能となる。
【0073】
(第4実施形態)
図7は、本発明にかかる第4実施形態に係るファインダ装置をカメラに搭載したときの光学系を示す斜視図である。第1実施形態と同様の部材には同じ符号を付し説明を省略する。
【0074】
図7において、撮影レンズ1を透過した被写体光は、ハーフミラー3で反射されて焦点板5に1次像として結像される。焦点板5に結像された1次像は、折り曲げミラーM1と、折り曲げミラーM2と、リレーレンズ11と、折り曲げミラーM3とを介して2次像面に光学像13として結像される。2次像面に結像された光学像13は、接眼レンズ15を介して撮影者によって観察される。このようにして、被写体像観察光学系が形成されている。
【0075】
表示装置29で表示された撮影画像の再生画像やカメラの制御情報は、光源40の照明光によって照明光学系31を介して照明され、表示用レンズ系33、および上述の被写体像観察光学系の光軸に配置された光学処理手段35を介して2次像面に表示像37として結像される。表示像37は接眼レンズ15を介して撮影者に観察される。このようにして、表示光学系が形成されている。これらにより、本発明に係るファインダ装置を搭載したカメラが構成されている。また、被写体像観察光学系の光軸と表示光学系の光軸とは略90度の傾き角度をなすように構成されている。
【0076】
本第4実施形態では、ファインダで被写体像(光学像13)を観察する際には、光学処理手段35を被写体像観察光学系の光軸から退避させ、リレーレンズ11の光軸を接眼レンズ15の光軸に接続する。これにより、焦点板5に結像された被写体像を観察することができる。
【0077】
ファインダ内で画像再生を行う際には、光学処理手段35を被写体像観察光学系の光軸内に挿入し、リレーレンズ11からの光束を遮断する。これと同時に、光学処理手段35の傾角を所定の値に設定することで、表示装置29の表示画像を表示用レンズ系33を介して2次像面に表示像37として結像させる。撮影者は接眼レンズ15を介して表示像37を観察することができる。
【0078】
本第4実施形態では、焦点板5に形成された被写体像を、3枚の折り曲げミラーM1、M2、M3を用いて、接眼レンズ15に導いており、ファインダ装置を構成する被写体像観察光学系を短縮化できると共に、部品点数も削減できる。
【0079】
(第5実施形態)
図8は、本発明にかかる第4実施形態に係るファインダ装置をカメラに搭載したときの光学系を示す斜視図である。第1実施形態と同様の部材には同じ符号を付し説明を省略する。
【0080】
図8において、撮影レンズ1を透過した被写体光は、ハーフミラー3で反射されて焦点板5に1次像として結像される。焦点板5に結像された1次像は、折り曲げミラーM1と、折り曲げミラーM2と、リレーレンズ11と、可動可能な折り曲げミラーM3とを介して2次像面に光学像13として結像される。2次像面に結像された光学像13は、接眼レンズ15を介して撮影者によって観察される。このようにして、被写体像観察光学系が形成されている。
【0081】
表示装置29で表示された撮影画像の再生画像やカメラの制御情報は、光源40の照明光によって照明光学系31を介して照明され、表示用レンズ系33、および上述の被写体像観察光学系の光軸に配置された可動可能な折り曲げミラーM3を所定角度に傾けて2次像面に表示像37として結像される。表示像37は接眼レンズ15を介して撮影者に観察される。このようにして、表示光学系が形成されている。これらにより、本発明に係るファインダ装置を搭載したカメラが構成されている。また、被写体像観察光学系の光軸と表示光学系の光軸とは略90度の傾き角度をなすように構成されている。
【0082】
本第5実施形態では、被写体像観察光学系に配置された折り曲げミラーM1、M2、M3のうち、最も2次像面に近い位置に配置された折り曲げミラーM3の傾角を変更することによって、接眼レンズ15で観察される像を、光学像13と表示像37とに切替え可能としている。
【0083】
このように本第5実施形態では、折り曲げミラーM3を共用することによって、専用の光学処理手段が不要となり、ファインダ装置を構成する光学部品点数が削減できると共に、ファインダ光学系の全長が短縮化でき、カメラの小型化ができる。
【0084】
なお、本第5実施形態では、折り曲げミラーM3の傾角を変えているが、折り曲げミラーM3の位置を変えることでも実現可能である。
【0085】
また、全ての実施形態において、光学処理手段35を被写体像観察光学系のリレーレンズ11と2次像面との間に配置することよって、接眼レンズ15の物体面と接眼レンズの第1面との間の距離を短縮することができ、小型化や高倍率化に適した構成とすることができる。
【0086】
また、表示装置29の表示素子に、反射型偏光変換素子または微小ミラーアレイを用いることにより、高精細な画像再生を行うことが可能となる。
【0087】
なお、上述の実施の形態は例に過ぎず、上述の構成や形状に限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜修正、変更が可能である。
【0088】
【発明の効果】
上述のように、本発明では、被写体像と撮影再生画像を表示する表示素子とを同一の接眼レンズで観察可能なファインダであって、表示素子光学系の設計自由度、表示品質および表示自由度の高いファインダ装置とこれを用いたカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファインダ装置を搭載したカメラの概略全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係るファインダ装置の光学系を示す概略図である。
【図3】本発明の第2実施の形態に係るファインダ装置の光学系を示す概略図である。
【図4】本発明の第3実施の形態に係るファインダ装置の光学系を示す概略図である。
【図5】図4に示すファインダ装置の表示状態を説明する図である。
【図6】図4に示すファインダ装置のファインダ内表示例を示す図であり、(A)は横位置撮影時を、(B)は縦位置撮影時を示す。
【図7】本発明の第4実施の形態に係るファインダ装置を搭載したカメラの光学系を示す斜視図である。
【図8】本発明の第5実施の形態に係るファインダ装置を搭載したカメラの光学系を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ
3 ハーフミラー(クイックリターンミラー)
5 焦点板
7 コンデンサーレンズ
9 折り曲げミラー
11 リレーレンズ
13 光学像
15 接眼レンズ
17 撮影者
19 撮像素子
21 画像処理手段
23 制御ユニット
25 メモリー部
27 表示素子ドライバー
29 表示装置
31 照明光学系
33 表示用レンズ系
35 光学処理手段
37 表示像
40 光源
51 第1の光学素子
53 第2の光学素子
61 合成像
63 フルミラー部
65 波長選択ミラー部
70 ファインダ
71 ドットマトリックス表示
72 文字表示
73 キャラクタ文字表示
74 文字表示(画面内)
75 キャラクタ文字表示(画面内)
M1,M2,M3 折り曲げミラー

Claims (15)

  1. 撮影レンズからの光が結像される焦点板と、
    前記焦点板に結像された一次像を二次像面に結像するリレーレンズと、
    前記撮影レンズからの光が結像される撮像装置と、
    前記撮像装置からの情報または撮影制御情報を処理する処理手段と、
    前記処理手段からの情報を表示する表示装置と、
    前記表示装置の表示像を前記二次像面に結像する表示用レンズ系と、
    前記一次像と前記表示像とを前記二次像面に重ねて、または切り替えて表示する光学処理手段と、
    前記二次像面の像を観察する接眼レンズとを具備してなることを特徴とするファインダ装置。
  2. 前記二次像面に結像された前記一次像と前記表示像の大きさは、当該表示像の方が大となるように前記表示用レンズ系を特性付けたことを特徴とする請求項1に記載のファインダ装置。
  3. 前記表示装置は、反射型偏光変換表示素子または微小ミラーアレイ素子からなり、当該反射型偏光変換表示素子または微小ミラーアレイ素子を照明する照明光学系を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のファインダ装置。
  4. 前記リレーレンズの光軸と前記表示用レンズ系の光軸とのなす角度を90度未満としたことを特徴とする請求項1または2に記載のファインダ装置。
  5. 前記光学処理手段は、前記リレーレンズと前記二次像面との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のファインダ装置。
  6. 前記光学処理手段は、前記リレーレンズの光軸に対する傾斜角度または設置位置を変えることによって前記一次像と前記表示像との切り替えを行うことを特徴とする請求項5に記載のファインダ装置。
  7. 前記光学処理手段は、前記二次像面において前記一次像と前記表示像の明るさが略等しくなるように透過率特性を可変できることを特徴とする請求項5に記載のファインダ装置。
  8. 前記光学処理手段は、波長選択的透過特性または波長選択的反射特性を有する光学部材からなることを特徴とする請求項5に記載のファインダ装置。
  9. 前記光学処理手段は、前記リレーレンズからの光の透過部分と、該リレーレンズからの光の非透過部分とを有し、
    前記非透過部分はミラーから形成されていることを特徴とする請求項5に記載のファインダ装置。
  10. 前記光学処理手段は、ホログラム素子から形成されていることを特徴とする請求項5に記載のファインダ装置。
  11. 前記光学処理手段は、2枚以上の光学素子で形成されていることを特徴とする請求項5に記載のファインダ装置。
  12. 前記光学処理手段は、それぞれ異なる波長選択特性を有することを特徴とする請求項11に記載のファインダ装置。
  13. 前記光学処理手段は、少なくとも1つが固定されており、その他は可動であることを特徴とする請求項11に記載のファインダ装置。
  14. 前記光学処理手段の反射率特性に応じて、前記表示装置の表示色と明るさのいずれか、または両方を調整することを特徴とする請求項1または3または5に記載のファインダ装置。
  15. 請求項1乃至14に記載のファインダ装置を搭載したことを特徴とするカメラ。
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DE102005025613B3 (de) * 2005-06-03 2006-09-21 Stueckler Gerd Elektronische Suchereinrichtung für Photoapparate und Filmkameras
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US7705907B2 (en) 2003-09-01 2010-04-27 Nikon Corporation Image display apparatus and camera capable of having an electronic image superimposed on an optical image

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