JP2004262275A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動トルクの変動指令に対して速度比(変速比)と駆動トルクを短時間にて応答良く目標値に到達させることができ、併せて、燃費の向上効果を得ることができるハイブリッド車両の制御装置を提供すること。
【解決手段】主たるトルク源と、補助的なトルク源である複数のモータジェネレータMG1,MG2が二自由度の浮遊歯車変速機構に接続されていて、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)が補助的な複数のモータジェネレータMG1,MG2のモータ回転数N1,N2により決定されるハイブリッド車両において、主たるトルク源のトルク応答が補助的なトルク源のトルク応答に対して遅い場合に、駆動トルクの変動指令に対して、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)を先に変化させる変速制御と、遅れて出力駆動トルクを変化させる駆動トルク制御との第1協調制御手段を設けた。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンと2つ以上のモータジェネレータをトルク源とするハイブリッド車両の制御装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オートマチックトランスミッションを搭載する車両では、変速段を変更する際のいわゆる段間においては駆動力と変速比とを独立に制御することが非常に困難であった。これは、変速段の段間においては油圧クラッチにより駆動トルクを制御しつつ、トルクコンバータの伝達トルクを制御すれば駆動力と変速とを独立に制御できるが、油圧クラッチの伝達トルクが特に過渡的に回転数差および押し付け圧力の複雑かつ不安定な関数であること、トルクコンバータの伝達トルクが入り側回転数および回転数差の関数であるため、これを制御するには大きな慣性をもつエンジン軸の回転数を高速で制御しなくてはならないこと、などの理由による(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−187460号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種のオートマチックトランスミッションでは、油圧クラッチの伝達トルクの不確定性もさることながら、変速用のトルクと駆動力用のトルクの和がエンジントルクである、という制約により、変速の応答性を上げようとすると過渡駆動力応答は悪くなり、過渡駆動力の応答を速くすると変速の応答性が下がる、というトレードオフが存在した。すなわち、エンジントルクの応答性を超える高速応答の変速を行わせるときには、変速中エンジントルクは一定とみなせるために、そのトルクから変速機内の回転要素の速度を変化させる、すなわち、運動エネルギーを変化させるための加減速トルクを差し引くため、残差である出力駆動トルクは必ず変化してしまうことになり、これが運転手に著しい違和感を感じさせるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、駆動トルクの変動指令に対して速度比(変速比)と駆動トルクを短時間にて応答良く目標値に到達させることができ、併せて、燃費の向上効果を得ることができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、
主たるトルク源と、補助的なトルク源である複数のモータが二自由度の浮遊歯車変速機構に接続されていて、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)が補助的な複数のモータの回転速度により決定されるハイブリッド車両において、
主たるトルク源のトルク応答が補助的なトルク源のトルク応答に対して遅い場合に、駆動トルクの変動指令に対して、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)を先に変化させ、遅れて出力駆動トルクを変化させる変速制御と駆動トルク制御との第1協調制御手段を設けた。
【0007】
なお、第1協調制御手段に代え、主たるトルク源のトルク応答が補助的なトルク源のトルク応答に対して遅い場合に、駆動トルクの変動指令に対して、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)を大きく変化させ、出力駆動トルクを小さく変化させる変速制御と駆動トルク制御との第2協調制御手段を設けるようにしても良い。
【0008】
【発明の効果】
よって、本発明のハイブリッド車両の制御装置にあっては、モータのトルク応答はエンジンのトルク応答および人間の知覚に対して十分速いことを利用し、エンジントルク応答遅れおよび人間の知覚に違和感を及ぼさない期間は出力駆動トルクを増加させず(または、出力駆動トルクの増加を抑え)、バッテリの出力をもっぱら変速に用いることにより、速い変速を可能とさせる。これにより出力駆動トルクの変化に対して適した変速比にあらかじめ近づけることによって、遅れて要求される出力駆動トルクの増加を容易とし、併せて、エンジン動作点の燃費最適線からのずれが小さくなるので燃費向上効果を得る。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のハイブリッド車両の制御装置を実現する実施の形態を、図示する第1実施例と第2実施例とに基づいて説明する。
【0010】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
図1は第1実施例のハイブリッド車両の制御装置を示す全体システム図である。ハイブリッド駆動系を図1により説明すると、1はエンジン(主たるトルク源)、2は同軸多層モータ(補助的なトルク源である複数のモータ)、3はラビニョウ型複合遊星歯車列(二自由度の遊星歯車変速機構)、4は出力ギヤ(負荷)、5はカウンターギヤ、6はドライブギヤ、7はディファレンシャル、8、8はドライブシャフト、9はモータ&ギヤケース、10はエンジン出力軸、11は第1モータジェネレータ出力軸、12は第2モータジェネレータ出力軸、13はモータ室、14はギヤ室、15はクラッチ、16はハイブレーキ、17はローブレーキである。
【0011】
前記同軸多層モータ2は、モータ&ギヤケース9に固定され、コイルを巻いた固定電機子としてのステータSと、前記ステータSの外側に配置し、図外の永久磁石を埋設したアウターロータORと、前記ステータSの内側に配置し、図外の永久磁石を埋設したインナーロータIRと、を同軸上に配置することで構成されている。以下、ステータS+インナーロータIRを、第1モータジェネレータMG1といい、ステータS+アウターロータORを、第2モータジェネレータMG2という。
【0012】
前記ラビニョウ型複合遊星歯車列3は、互いに噛み合う第1ピニオンP1と第2ピニオンP2を支持する共通キャリヤCと、第1ピニオンP1に噛み合う第1サンギヤS1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2サンギヤS2と、第1ピニオンP1に噛み合う第1リングギヤR1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2リングギヤR2と、の5つの回転要素を有する。
【0013】
そして、ハイブリッド駆動系は、前記第2リングギヤR2とエンジン出力軸10とをクラッチ15を介して連結し、前記第1サンギヤS1と第1モータジェネレータ出力軸11とを連結し、前記第2サンギヤS2と第2モータジェネレータ出力軸12とを連結し、前記共通キャリヤCに出力ギヤ4を連結することにより構成されている。
【0014】
そして、前記ラビニョウ型複合遊星歯車列3は、第1サンギヤS1と第1ピニオンP1と第2ピニオンP2と第2リングギヤR2によりダブルピニオン型遊星歯車が構成され、このダブルピニオン型遊星歯車は、共線図上で(S−R−CまたはC−R−S)配列となる。また、前記ラビニョウ型複合遊星歯車列3は、第2サンギヤS2と第2ピニオンP2と第2リングギヤR2によりシングルピニオン型遊星歯車が構成され、このシングルピニオン型遊星歯車は、共線図上で(S−C−RまたはR−C−S)配列となる。
【0015】
このため、ラビニョウ型複合遊星歯車列3に連結されるエンジン1と第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2と出力ギヤ4との4つの回転要素は、図2に示すように、共線図上において、第1モータジェネレータMG1、エンジン1、出力ギヤ4、第2モータジェネレータMG2の回転速度順になるように連結される。
【0016】
ここで、共線図(速度線図)とは、遊星歯車のギヤ比を考える場合、式により求める方法に代え、より簡単で分かりやすい作図により求める方法で用いられる速度線図であり、縦軸に各回転要素の回転数(回転速度)をとり、横軸にリングギヤ、キャリヤ、サンギヤを、間隔がサンギヤとリングギヤの歯数比になるように配置したものである。なお、シングルピニオン型遊星歯車の場合は、サンギヤとリングギヤとが逆回転するため、キャリヤの回転速度軸が真ん中になるように配置し、ダブルピニオン型遊星歯車の場合は、サンギヤとリングギヤとが同回転するため、キャリヤの回転速度軸が外になるように配置する。
【0017】
前記ハイブレーキ16は、共線図上で第1モータジェネレータMG1の回転速度軸と一致する位置に配置され、締結により変速比をオーバードライブ側のハイ変速比に固定する(図2参照)。第1実施例のハイブレーキ16は、第1サンギヤS1をモータ&ギヤケース9に固定可能とする位置に配置している。
【0018】
前記ローブレーキ17は、共線図上で出力ギヤ4の回転速度軸と第2モータジェネレータMG2の回転速度軸との間の位置に配置され、締結により変速比をアンダードライブ側のロー変速比に固定する(図2参照)。第1実施例のローブレーキ17は、第1リングギヤR1をモータ&ギヤケース9に固定可能とする位置に配置している。
【0019】
前記出力ギヤ4からの出力回転及び出力トルクは、カウンターギヤ5→ドライブギヤ6→ディファレンシャル7を経過し、ドライブシャフト8、8から図外の駆動輪へ伝達される。
【0020】
次に、ハイブリッド車両の制御系構成を図1により説明すると、21はエンジンコントローラ、22はスロットルバルブアクチュエータ、23はモータコントローラ、24はインバータ、25はバッテリ、26はハイブリッドコントローラ、27はアクセル開度センサ、28は車速センサ、29はモータ温度センサ、30はエンジン回転数センサである。
【0021】
前記エンジンコントローラ21は、ハイブリッドコントローラ26からの指令に応じてエンジン回転数NeとエンジントルクTeを制御する指令をスロットルバルブアクチュエータ22へ出力する。すなわち、エンジン回転数センサ30からのエンジン回転数検出値をフィードバック情報としてスロットルバルブを開閉制御する。
【0022】
前記モータコントローラ23は、第1モータジェネレータMG1の回転数N1とトルクT1と第2モータジェネレータMG2の回転数N2とトルクT2をそれぞれ独立に制御する指令をインバータ24へ出力する。
【0023】
前記インバータ24は、前記同軸多層モータ3のステータSのコイルに接続され、モータコントローラ23からの指令により、インナーロータIRへの駆動電流とアウターロータORへの駆動電流(一方が三相交流、他方が六相交流)とを複合させた複合電流を作り出す。このインバータ24にはバッテリ25が接続されている。
【0024】
前記ハイブリッドコントローラ26は、アクセル開度センサ27、車速センサ28、モータ温度センサ29、エンジン回転数センサ30等からのセンサ信号を入力して所定の演算処理を行う。このハイブリッドコントローラ26には、前記エンジンコントローラ21に対し演算処理結果にしたがって制御指令を出力すると共に、前記モータコントローラ23に対し演算処理結果にしたがって制御指令を出力する変速制御と駆動トルクとの協調制御プログラムが組み込まれている。
【0025】
なお、ハイブリッドコントローラ26とエンジンコントローラ21、および、ハイブリッドコントローラ26とモータコントローラ23とは、それぞれ双方向通信線により接続されている。
【0026】
次に、第1実施例で採用したハイブリッド駆動系の特徴点について述べる。
(1)同軸多層モータの採用
モータジェネレータとして2ロータ・1ステータの同軸多層モータ2を採用したことで、アウターロータ磁力線とインナーロータ磁力線とに2つの磁力線が作られ、コイル及びインバータ24を2つのインナーロータIRとアウターロータORに対し共用できる。そして、インナーロータIRに対する電流とアウターロータORに対する電流を重ね合わせた複合電流を1つのコイルに印加することにより、2つのロータIR、ORをそれぞれ独立に制御することができる。つまり、外観的には、1つの同軸多層モータ2であるが、モータ機能とジェネレータ機能の異種または同種の機能を組み合わせたものとして使える。
【0027】
よって、例えば、それぞれにロータとステータを持つ2個の独立したモータジェネレータを設ける場合に比べ、コスト(部品点数低減、インバータ電流定格低減、磁石低減)・サイズ(同軸構造による小型化、インバータサイズ低減)・効率(鉄損低減・インバータ損失低減)の面で有利にすることができる。
【0028】
また、複合電流制御のみで(モータ+ジェネレータ)の使い方に限らず、(モータ+モータ)や(ジェネレータ+ジェネレータ)の使い方も可能であるというように、高い選択自由度を持つため、例えば、第1実施例のように、ハイブリッド車のトルク源に同軸多層モータ2を採用した場合、これら多数の選択肢の中から車両状態に応じて最も効果的、或いは、効率的な組み合わせを選択することができる。
【0029】
(2)ラビニョウ型複合遊星歯車列の採用
第1実施例装置のように、エンジンと第1モータジェネレータと第2モータジェネレータと出力部材との4要素を有するハイブリッド駆動系には、4要素を連結するために少なくとも4つの回転要素を有するものであれば様々な遊星歯車機構を採用することができる。
【0030】
しかし、多数の遊星歯車機構が考えられる中で、遊星歯車機構の動的な動作を簡易的に表せる剛体レバーモデルを導入でき、かつ、軸方向寸法が短くなりコンパクトな遊星歯車機構とすることができるという理由により、ラビニョウ型複合遊星歯車列3を採用した。
【0031】
すなわち、ラビニョウ型複合遊星歯車列3は、2列の遊星歯車の幅寸法でありながら、4つの遊星歯車(2つの平行な縦方向遊星歯車と2つのクロスする前後方向遊星歯車)の組み合わせを実現しているため、例えば、4つの遊星歯車を軸方向に配列するのに比べて大幅に軸方向寸法が短縮される。
【0032】
(3) 同軸多層モータとラビニョウ型複合遊星歯車列の適合性
ハイブリッド駆動系に対し同軸多層モータ2とラビニョウ型複合遊星歯車列3を適用した場合、下記に列挙するメリットがある。
【0033】
▲1▼互いに同軸構造であるため、同軸多層モータ2の出力軸11、12と、ラビニョウ型複合遊星歯車列3の両サンギヤS1、S2とを、例えば、スプライン嵌合にて簡単に連結できるというように、組み合わせ相性が非常に良く、スペース・コスト・重量の面で極めて有利である。
【0034】
▲2▼同軸多層モータ2の一方を放電(モータ)として用い、他方を発電(ジェネレータ)として用いた場合、1つのインバータ24を介してモータ電流を制御することも可能であり、バッテリ25からの持ち出しを少なくすることができる。例えば、ダイレクト配電制御モードの場合、理論上、バッテリ25からの持ち出しをゼロにすることができる。
【0035】
▲3▼同軸多層モータ2の両方を放電(モータ)として用いた場合、駆動範囲を広くとることができる。すなわち、2つのモータパワーを掛け合わせた値がパワー最大値(一定値)以下の全ての領域を駆動可能範囲とし、一方のモータが小パワーで、他方のモータが大パワーという組み合わせで用いることもできる。
【0036】
次に、作用を説明する。
【0037】
[変速制御と駆動トルクとの協調制御処理]
図3は第1実施例のハイブリッドコントローラ26の協調制御部にて実行される変速制御と駆動トルクとの協調制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(第1協調制御手段)。
【0038】
ステップS1では、アクセル開度センサ27からアクセル開度APS、車速センサ28から車速Vspが読み込まれ、ステップS2へ移行する。
【0039】
ステップS2では、後述するダイレクト配電モードにより、エンジン動作点Ne,Teと、モータ動作点N1,T1,N2,T2が決定され、ステップS23へ移行する。
【0040】
ステップS3では、今回演算された目標駆動トルクTo と、前回演算された目標駆動トルクTo n−1との差の絶対値が駆動トルク変動しきい値α以上であるか否かが判断され、YESの場合はステップS6へ移行し、NOの場合はステップS4へ移行する。
【0041】
ステップS4では、ステップS3による駆動トルクの変動が小さいという判断に基づき、ステップS2で決定されたエンジン動作点Ne,Teを得る指令がエンジンコントローラ21に対し出力され、ステップS5へ移行する。
【0042】
ステップS5では、ステップS2で決定されたモータ動作点N1,T1,N2,T2を得る指令がモータコントローラ23に対し出力され、RETURNへ移行する。
【0043】
ステップS6では、ステップS3による駆動トルクの変動が大きいという判断に基づき、ステップS2で決定されたエンジン動作点Ne,Teを得る指令がエンジンコントローラ21に対し出力され、ステップS7へ移行する。
【0044】
ステップS7では、ステップS2で決定されたモータ動作点N1,T1,N2,T2のうち、モータ回転数N1,N2を得る指令がモータコントローラ23に対し出力され、ステップS8へ移行する。
【0045】
ステップS8では、エンジン回転数センサ30からの入力回転数と車速センサ28からの出力回転数との比により演算にて求められる実変速比iが、ステップS2で求めたエンジン回転数Neと出力軸回転数Noとの比による目標変速比iに一致しているか否かが判断され、YESの場合はステップS9へ移行し、NOの場合はステップS7へ戻る。
【0046】
ステップS9では、ステップS8による変速完了判断に基づいて、ステップS2で決定されたモータ動作点N1,T1,N2,T2のうち、モータトルクT1,T2を得る指令がモータコントローラ23に対し出力され、RETURNへ移行する。
【0047】
[エンジン動作点及びモータ動作点の決定]
まず、「ダイレクト配電制御モード」とは、第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2の一方を放電とし他方を発電として用い、両者MG1、MG2の収支がゼロとなるようにそれぞれの回転数N1、N2とトルクT1、T2を決めて制御する制御モードをいう。
【0048】
このダイレクト配電制御モードを説明すると、図4はダイレクト配電制御ブロック図であり、50は目標駆動トルク決定部、51は出力軸回転数算出部、52は目標パワー算出部、53は目標エンジンパワー算出部、54は最適燃費エンジン回転数決定部、55はエンジン動作点算出部、56はモータ動作点算出部である。
【0049】
前記目標駆動トルク決定部50は、アクセル開度検出値APSと車速検出値Vspと図示するような目標駆動トルクマップとに基づいて、目標駆動トルクToを決定する。
【0050】
前記出力軸回転数算出部51は、車速検出値Vspと変換係数K1とを用いて出力軸回転数Noを算出する。
【0051】
前記目標パワー算出部52は、目標駆動トルク決定部50からの目標駆動トルクToと、出力軸回転数算出部51からの出力軸回転数Noと、変換係数K2とを用いて目標パワーPoを算出する。
【0052】
前記目標エンジンパワー算出部53は、目標パワーPoと、メカ効率ηmとを用いて、目標エンジンパワーPeを算出する。
【0053】
前記最適燃費エンジン回転数決定部54は、目標エンジンパワーPeと、最適燃費線と等パワー線によるエンジン出力マップを用いて、最適燃費エンジン回転数Neαを決定する。
【0054】
前記エンジン動作点算出部55は、最適燃費エンジン回転数Neαをエンジン回転数Neとし、目標エンジンパワーPeとエンジン回転数NeによりエンジントルクTeを算出する。
【0055】
前記モータ動作点算出部56は、エンジン回転数Ne、出力軸回転数No、エンジントルクTeを入力し、
後述の(1)式〜(5)式のバランス式において、(4)式のバッテリパワーPbを、Pb=0として、連立運動方程式を解くことにより、ダイレクト配電制御モードでのモータ動作点(N1、T1、N2、T2)を算出する。
【0056】
まず、図1のハイブリッド駆動系において、エンジン1から出力ギヤ4までのギヤ比を1とし、エンジン1から第1モータジェネレータMG1までのギヤ比をαとし、出力ギヤ4から第2モータジェネレータMG2までのギヤ比をβと定義する(図2参照)。
タイヤ出力の目標とする出力トルクToを指定すると、これを達成するように目標とする変速比i、第1モータトルクT1、第2モータトルクT2、第1モータ回転数N1、第2モータ回転数N2、エンジントルクTe、エンジン回転数Neが設定される。このとき、出力トルクTo、エンジントルクTe、エンジン回転数Ne、出力軸回転数No、変速比i(=Ne/No)は、図4に示すように、トルクマップ等により決定されるので、その時、
各モータ回転数N1、N2は、
N1=Ne+α(Ne−No) ...(1)
N2=No−β(Ne−No) ...(2)
の式により表される。
また、共線図上のバランスは、各モータトルクT1、T2とすると、下記の式で表すことができる。
トルク上下方向のバランス
To=T1+T2+Te ...(3)
モータパワーのバランス
N1・T1+N2・T2=Pb ...(4)
エンジン回りのレバー回転方向のトルクバランス
αT1+To=(1+β)T2 ...(5)
の式により表される。
これら(1)式〜(5)式(E−IVTバランス式)において、(4)式のバッテリパワーPbを、Pb=0として、連立運動方程式を解くと、
T1={N2・Te}/{β・N1+(α+1)・N2} ...(6)
T2={N1・Te}/{β・N1+(α+1)・N2} ...(7)
となる。つまり、(1)、(2)、(6)、(7)式により、ダイレクト配電制御モードでのモータ動作点(N1、T1、N2、T2)が算出される。
【0057】
よって、ダイレクト配電走行モードでの共線図は、図2に示すようになり、第1モータジェネレータMG1の回転数N1と、第2モータジェネレータMG2の回転数N2とを制御することにより、剛体レバーが移動し、アンダードライブからオーバードライブまでの広い変速比を達成することができる。そして、理論上はバッテリ負荷をゼロとし、良好な燃費性能を確保することができる。さらに、ダイレクト配電制御モードでは、下記に列挙するようなメリットを持つ。
▲1▼モータ動作点(第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2の回転数N1、N2とトルクT1、T2)をバランス式により簡単に計算できる。
▲2▼モータパワー(=モータ通過パワー)が「ゼロ」となる変速比が2点(例えば、1/変速比=約0.6の近傍と、1/変速比=約1.5の近傍)ある。
▲3▼ロー側ほどモータトルクが大きくなる。つまり、電気的な最ロー側変速比は、モータトルクT1、T2によって決定される。
▲4▼エンジン1が低出力時には、モータトルクT1、T2及び回転数N1、N2の両面で制限を受けることがなく、変速レンジを非常にワイドにとることができる。
【0058】
[変速制御と駆動トルクとの関係]
独立なトルク源を三つ、すなわち、エンジン1と第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2を持つ電気変速機付きのハイブリッド車両において、これら三つのトルクを制御することにより、駆動力の応答と変速の応答とを独立に制御調整できる。そのうち、エンジントルクの応答は相対的に低速であり、高速の変速を行わせるときには一定の出力トルクとみなせるので、残る二つのモータジェネレータMG1,MG2のトルクを制御する。このとき、
(1)変速による回転系の運動エネルギーの増減(パワー)、
(2)出力駆動力により系外に散逸するパワー(出力パワー)、
(3)一定のエンジントルクと変速の際のエンジン回転数の積(入力パワー)、
(4)複数のモータによりバッテリから消費されるパワー、
がバランスすることになる。
【0059】
通常の運転手による出力駆動トルク指令の変化のうち、例えば、キックダウンと呼ばれる出力駆動トルク指令の急増についてみると、出力駆動トルクを大きくすることは上記(2)の系外に散逸するパワーを大きくすることになる。このとき、通常の変速機構では、キックダウン指令が発生した直後、エンジン回転数を大きくするような変速(ローシフト)と出力駆動トルクの増加が指令されることになる。エンジン回転数を高くする変速(ローシフト)では変速機構の回転エネルギーの総和は大きくなるので、このエネルギー増加分のパワーと、出力駆動トルクの増加による系外への散逸パワー増加分を、バッテリがモータを介して供給することになる。このとき、バッテリのパワー制約により、出力駆動トルクの増加を大きくすれば速い変速が不可能となる。
【0060】
具体的に説明すると、目標駆動トルクが変化するとき、何らかの手段で適切な変速比を設定する過程で、適切な変速比が変化する。例えば、第1実施例のように主たるトルク源がエンジン1である場合、図4のエンジン出力マップに示すように、最適効率線がエンジン回転数−トルクカーブ上の線で決まっており、エンジン効率を最適に保つための変速比を決定する手段がある。つまり、図4において、運転者によるアクセル操作に表れる「駆動トルク要求」が変化すると、目標エンジンパワーPeが変化し、エンジントルクTeとエンジン回転数Neの最適な組み合わせが算出され、エンジン回転数と車速(出力軸回転数)とで決まる「最適な変速比(目標変速比i)」が変化する。ところで、目標変速比iが変化すると、これに応じてモータジェネレータMG1,MG2のトルクT1,T2を増減して変速比を変更する。ここで、エンジントルクTeの応答は、モータトルクT1,T2に比べて遅いので、この期間では一定であるとする。このとき、駆動トルクも変化させると、エンジントルクTeの応答は遅く変化が無視できるとすれば、駆動トルクの変化もモータトルクT1,T2の増減でまかなわなくてはならず、変速比を変更するためのモータトルクT1,T2が不足し、速い変速が不可能となる。
【0061】
[変速制御と駆動トルクとの協調制御作用]
これに対し、本発明の第1実施例においては、モータのトルク応答はエンジンのトルク応答および人間の知覚に対して十分速いことを利用し、エンジントルク応答遅れおよび人間の知覚に違和感を及ぼさない期間は出力駆動トルクを増加させず、バッテリ25の出力をもっぱら変速に用いることにより、速い変速を可能とさせる。これにより出力駆動トルクの変化に対して適した変速比にあらかじめ近づけることによって、遅れて要求される出力駆動トルクの増加を容易とし、併せて、エンジン動作点Ne,Teの燃費最適線からのずれが小さくなるので燃費向上効果を得る。
【0062】
すなわち、目標駆動トルクの変化幅が駆動トルク変動しきい値α以上である場合、図3のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS6→ステップS7へと進む流れとなり、モータトルクT1,T2を得る指令の出力に先行して、モータ回転数N1,N2を得る指令が出力され、先に変速比を目標変速比iに一致させる制御が実行される。そして、ステップS8にて実変速比iが目標変速比iに一致している、つまり、変速が完了であると判断されると、ステップS9へ進んでモータトルクT1,T2を得る指令が出力されることになる。
【0063】
図5に、駆動トルクと変速比とを同時に変えようとしたときの挙動を示す。アクセルペダルが踏まれた直後、エンジントルクはゆっくりと応答する。これに対しモータ1トルクとモータ2トルクは即座に応答するが、それぞれ(あるいは一方が)リミットされる。このトルクが変速と駆動トルク補償とに用いられているため、変速速度は遅く駆動トルクも十分に補償できない。
【0064】
これに対し、図6に、本発明の第1実施例による、変速比を先に変化させ、次に駆動トルクを変化させるようにした場合の挙動を示す。高速の変速を行う場合、図5の従来技術と同様、モータトルクはそれぞれ(あるいは一方が)リミットされる。このトルクがすべて変速にのみ用いられるため、変速比は図5の従来技術と比べて短時間に目標値に到達する。図6ではその後、駆動トルクを変化させている。変速が終了しているため、モータトルクT1,T2をすべてエンジントルクTeの応答遅れ補償に用いることができ、駆動トルクは出力される。その後エンジントルクTeが応答するので、モータトルクT1,T2による補償分は徐々に減っていく。このように、先に変速を完了したほうが、モータトルクT1,T2の即応性を生かした高速な変速をすることができる。
【0065】
このように、第1実施例においては、目標駆動トルクToが変化した場合に即座に変速比変更を開始するが、駆動トルクについてはしばらくの間据え置くため、駆動トルクの増加に伴う系外へのパワーの増加なしに、補助的なトルク源のモータトルクをすべて変速比変更に利用することができ、すばやい変速が可能となる。駆動トルクを即座に変化させた場合に比べて、その駆動トルクを出すのに適した変速比になるのが速いため、変速が終了するまでの期間が長くその期間駆動力が不足する、駆動トルクが出てもその期間燃費が悪くなる、などの課題を回避することができる。さらに、過渡的な状態が短く、エンジン状態がすぐに安定するので、従来技術に比べて燃費向上のメリットがある。
【0066】
次に、効果を説明する。
第1実施例のハイブリッド車両の制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0067】
(1)主たるトルク源と、補助的なトルク源である複数のモータジェネレータMG1,MG2が二自由度の浮遊歯車変速機構に接続されていて、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)が補助的な複数のモータジェネレータMG1,MG2のモータ回転数N1,N2により決定されるハイブリッド車両において、主たるトルク源のトルク応答が補助的なトルク源のトルク応答に対して遅い場合に、駆動トルクの変動指令に対して、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)を先に変化させる変速制御と、遅れて出力駆動トルクを変化させる駆動トルク制御との第1協調制御手段を設けたため、駆動トルクの変動指令に対して速度比(変速比)と駆動トルクを短時間にて応答良く目標値に到達させることができ、併せて、燃費の向上効果を得ることができる。
【0068】
(2)前記第1協調制御手段は、先に行われる変速制御により実変速比iが目標変速比iに達するまでの時間を遅れ時間とし、遅れ時間経過後、速やかにモータトルクT1,T2を得る駆動トルク制御を実行するようにしたため、例えば、タイマー管理により変速制御から駆動トルク制御への移行を行う場合に比べ、早すぎることも遅すぎることもない最適なタイミングで行うことができ、変速比と駆動トルクを高応答性により極めて短時間にて目標値に到達させることができる。
【0069】
(3)前記二自由度の浮遊歯車変速機構を、エンジン1と第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2と出力ギヤ4との4要素が、共線図上で第1モータジェネレータMG1、エンジン1、出力ギヤ4、第2モータジェネレータMG2の回転速度順になるように連結されたラビニョウ型複合遊星歯車列3とし、前記エンジン1と第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2のそれぞれの回転数Ne,N1,N2とトルクTe,T1,T2であらわされる動作点は、前記ラビニョウ型複合遊星歯車列3の動的な動作を簡易的に表せる剛体レバーモデルを導入し、バッテリパワーPbをゼロとしたときに共線図上において剛体レバーのバランス式が成立するように決められるため、アンダードライブからオーバードライブまでの広い変速比を達成することができると共に、理論上はバッテリ負荷をゼロとし、良好な燃費性能を確保することができる。
【0070】
(4)第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2を、コイルを巻いた固定電機子としてのステータSと、ステータSの外側に配置し、永久磁石を埋設したアウターロータORと、ステータSの内側に配置し、永久磁石を埋設したインナーロータIRと、ステータSのコイルに接続され、インナーロータIRへの駆動電流とアウターロータORへの駆動電流とを複合させた複合電流を作り出すインバータ24と、該インバータ24に接続されたバッテリ25と、を備えた同軸多層モータ2としたため、それぞれにロータとステータを持つ2個の独立したモータジェネレータを設ける場合に比べ、コスト(部品点数低減、インバータ電流定格低減、磁石低減)・サイズ(同軸構造による小型化、インバータサイズ低減)・効率(鉄損低減・インバータ損失低減)の面で有利にすることができる。
【0071】
(5)遊星歯車機構を、互いに噛み合う第1ピニオンP1と第2ピニオンP2を支持する共通キャリヤCと、第1ピニオンP1に噛み合う第1サンギヤS1と、第2ピニオンP2に噛み合う第2サンギヤS2と、第1ピニオンP1に噛み合う第1リングギヤR1と、第2ピニオンP2に噛み合うリングギヤR2との5つの回転要素を有するラビニョウ型複合遊星歯車列3とし、第2リングギヤR2とエンジン出力軸10とをクラッチ15を介して連結し、第1サンギヤS1と第1モータジェネレータ出力軸11とを連結し、第2サンギヤS2と第2モータジェネレータ出力軸12とを連結し、共通キャリヤCに出力ギヤ4(Out)を連結することにより、共線図上で第1モータジェネレータMG1、エンジン1、出力ギヤ4、第2モータジェネレータMG2の回転速度順になるように連結したため、遊星歯車機構の動的な動作を簡易的に表せる剛体レバーモデルを導入でき、かつ、軸方向寸法が短くなりコンパクトな遊星歯車機構とすることができる。
【0072】
(第2実施例)
この第2実施例は、駆動トルクの変動指令に対して、変速比を先に変化させ遅れて出力駆動トルクを変化させる第1協調制御手段に代え、駆動トルクの変動指令に対して、変速比を大きく変化させ、出力駆動トルクを小さく変化させる第2協調制御手段を採用した例である。なお、構成的には、第1実施例装置と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
【0073】
次に、作用を説明する。
【0074】
[変速制御と駆動トルクとの協調制御処理]
図7は第2実施例のハイブリッドコントローラ26の協調制御部にて実行される変速制御と駆動トルクとの協調制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する(第2協調制御手段)。
【0075】
ステップS21では、アクセル開度センサ27からアクセル開度APS、車速センサ28から車速Vspが読み込まれ、ステップS2へ移行する。
【0076】
ステップS22では、上記ダイレクト配電モードにより、エンジン動作点Ne,Teと、モータ動作点N1,T1,N2,T2が決定され、ステップS23へ移行する。
【0077】
ステップS23では、今回演算された目標駆動トルクTo と、前回演算された目標駆動トルクTo n−1との差の絶対値が駆動トルク変動しきい値α以上であるか否かが判断され、YESの場合はステップS26へ移行し、NOの場合はステップS24へ移行する。
【0078】
ステップS24では、ステップS23による駆動トルクの変動が小さいという判断に基づき、ステップS22で決定されたエンジン動作点Ne,Teを得る指令がエンジンコントローラ21に対し出力され、ステップS25へ移行する。
【0079】
ステップS25では、ステップS22で決定されたモータ動作点N1,T1,N2,T2を得る指令がモータコントローラ23に対し出力され、RETURNへ移行する。
【0080】
ステップS26では、ステップS23による駆動トルクの変動が大きいという判断に基づき、ステップS22で決定されたエンジン動作点Ne,Teを得る指令がエンジンコントローラ21に対し出力され、ステップS27へ移行する。
【0081】
ステップS27では、ステップS2で決定されたモータ動作点N1,T1,N2,T2のうち、モータ回転数N1,N2を得る指令がモータコントローラ23に対し出力され、ステップS28へ移行する。
【0082】
ステップS28では、ステップS2で決定されたモータトルクT1,T2が現在値よりも大きい場合には、前回のモータトルクT1n−1,T2n−1に一定値△Tを加算した値、また、ステップS2で決定されたモータトルクT1,T2が現在値よりも小さい場合には、前回のモータトルクT1n−1,T2n−1から一定値△Tを減算した値が、今回のモータトルクT1,T2とされ、今回のモータトルクT1,T2を得る指令がモータコントローラ23に対し出力され、ステップS28へ移行する。
【0083】
ステップS29では、今回のモータトルクT1,T2がそれぞれステップS2で決定されたモータトルクT1,T2以上であるか否かが判断され、NOの場合はステップS30へ移行し、YESの場合はRETURNへ移行する。
【0084】
ステップS30では、今回のモータトルクT1,T2がそれぞれ前回のモータトルクT1n−1,T2n−1と書き換えられる。
【0085】
[変速制御と駆動トルクとの協調制御作用]
本発明の第2実施例においては、モータのトルク応答はエンジンのトルク応答および人間の知覚に対して十分速いことを利用し、エンジントルク応答遅れおよび人間の知覚に違和感を及ぼさない期間は出力駆動トルクの増加を小さく抑え、バッテリ25の出力のほとんどを変速に用いることにより、速い変速を可能とさせる。これにより出力駆動トルクの変化に対して適した変速比にあらかじめ近づけることによって、遅れて要求される出力駆動トルクの増加を容易とし、併せて、エンジン動作点Ne,Teの燃費最適線からのずれが小さくなるので燃費向上効果を得る。
【0086】
すなわち、目標駆動トルクの変化幅が駆動トルク変動しきい値α以上である場合、図7のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS26→ステップS27へと進む流れとなり、エンジン動作点Ne,Te及びモータ回転数N1,N2を得る指令が出力される。そして、ステップS28→ステップS29→ステップS30にて、少しづつ指令値が変化しながら所定の時間を要して最終的にモータトルクT1,T2を得る指令が出力されることになる。
【0087】
よって、この第2実施例においても、高速の変速を行う場合、図5の従来技術と同様、モータトルクはそれぞれ(あるいは一方が)リミットされる。このトルクがほとんど変速にのみ用いられるため、変速比は図5の従来技術と比べて短時間に目標値に到達する。そして、変速が終了すると、モータトルクT1,T2をすべてエンジントルクTeの応答遅れ補償に用いることができ、駆動トルクは出力される。その後エンジントルクTeが応答するので、モータトルクT1,T2による補償分は徐々に減っていく。このように、先に変速を完了したほうが、モータトルクT1,T2の即応性を生かした高速な変速をすることができる。
【0088】
このように、第2実施例においては、目標駆動トルクToが変化した場合に即座に変速比変更を開始するが、駆動トルクについては増減を緩やかにするため、駆動トルクの急激な増加に伴う系外へのパワーの増加を抑え、補助的なトルク源のモータトルクをほとんど変速比変更に利用することができ、すばやい変速が可能となる。駆動トルクを即座に変化させた場合に比べて、その駆動トルクを出すのに適した変速比になるのが速いため、変速が終了するまでの期間が長くその期間駆動力が不足する、駆動トルクが出てもその期間燃費が悪くなる、などの課題を回避することができる。さらに、過渡的な状態が短く、エンジン状態がすぐに安定するので、従来技術に比べて燃費向上のメリットがある。
【0089】
加えて、第1実施例では駆動トルクの応答が通常より遅れ、感覚の鋭い運転者の場合は違和感を感じるが、第2実施例の適用においては、駆動トルクが目標駆動トルクの変更直後から変化しているので、まったく変化しない機関が存在する場合に比べ違和感が小さくなるという利点がある。
【0090】
次に、効果を説明する。
第2実施例のハイブリッド車両の制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0091】
(6)主たるトルク源と、補助的なトルク源である複数のモータジェネレータMG1,MG2が二自由度の浮遊歯車変速機構に接続されていて、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)が補助的な複数のモータジェネレータMG1,MG2のモータ回転数N1,N2により決定されるハイブリッド車両において、主たるトルク源のトルク応答が補助的なトルク源のトルク応答に対して遅い場合に、駆動トルクの変動指令に対して、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)を大きく変化させる変速制御と、出力駆動トルクを小さく変化させる駆動トルク制御との第2協調制御手段を設けたため、駆動トルクの変動指令に対して速度比(変速比)と駆動トルクを短時間にて応答良く目標値に到達させることができ、併せて、燃費の向上効果を得ることができる。
【0092】
(7)前記第2協調制御手段は、駆動トルクの変動指令に対して、変速制御と駆動トルク制御を同時に実行するが、変速制御側では速度比(変速比)の最終目標値を指令値とし、駆動トルク制御側では一定時間毎の駆動トルク変化幅を小さい幅に抑えたトルク変化抑制値を指令値とするようにしたため、駆動トルクが目標駆動トルクの変更直後から変化しているので、感覚の鋭い運転者であっても違和感を感じることがない。
【0093】
以上、本発明のハイブリッド車両の制御装置を第1実施例及び第2実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0094】
第1実施例及び第2実施例では、第1モータジェネレータと第2モータジェネレータとして、共通ステータと2つのロータにより外観上は1つのモータジェネレータであるが、機能上は2つのモータジェネレータを達成する同軸多層モータ2の適用例を示したが、2つの独立した交流モータジェネレータや直流モータジェネレータを用いたものであっても良い。
【0095】
第1実施例及び第2実施例では、遊星歯車機構として、ラビニョウ型複合遊星歯車列3の適用例を示したが、エンジンと第1モータジェネレータと第2モータジェネレータと出力部材との4要素を連結するため、少なくとも4つの回転要素を有する遊星歯車により構成される機構であれば、ラビニョウ型複合遊星歯車列3に限られることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のハイブリッド車両の制御装置を示す全体システム図である。
【図2】第1実施例装置のダイレクト配電制御モードでの共線図である。
【図3】第1実施例装置におけるハイブリッドコントローラの協調制御部にて実行される変速制御と駆動トルクとの協調制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】第1実施例装置のハイブリッドコントローラにおけるダイレクト配電制御モードでのモータ制御ブロック図である。
【図5】駆動トルクと変速比を同時に変えようとしたときのアクセルペダル、駆動力指令・実績、変速比指令・実績、エンジントルク、モータ1トルク、モータ2トルクを示すタイムチャートである。
【図6】変速比を先に変化させ次に駆動力を変えたときのアクセルペダル、駆動力指令・実績、変速比指令・実績、エンジントルク、モータ1トルク、モータ2トルクを示すタイムチャートである。
【図7】第2実施例装置におけるハイブリッドコントローラの協調制御部にて実行される変速制御と駆動トルクとの協調制御処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン(主たるトルク源)
2 同軸多層モータ(補助的なトルク源である複数のモータ)
3 ラビニョウ型複合遊星歯車列(二自由度の遊星歯車変速機構)
4 出力ギヤ(負荷)
5 カウンターギヤ
6 ドライブギヤ
7 ディファレンシャル
8,8 ドライブシャフト
9 モータ&ギヤケース
10 エンジン出力軸
11 第1モータジェネレータ出力軸
12 第2モータジェネレータ出力軸
13 モータ室
14 ギヤ室
15 クラッチ
16 ハイブレーキ
17 ローブレーキ
21 エンジンコントローラ
22 スロットルバルブアクチュエータ
23 モータコントローラ
24 インバータ
25 バッテリ
26 ハイブリッドコントローラ
27 アクセル開度センサ
28 車速センサ
29 モータ温度センサ
30 エンジン回転数センサ

Claims (7)

  1. 主たるトルク源と、補助的なトルク源である複数のモータが二自由度の浮遊歯車変速機構に接続されていて、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)が補助的な複数のモータの回転速度により決定されるハイブリッド車両において、
    主たるトルク源のトルク応答が補助的なトルク源のトルク応答に対して遅い場合に、駆動トルクの変動指令に対して、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)を先に変化させる変速制御と、遅れて出力駆動トルクを変化させる駆動トルク制御との第1協調制御手段を設けたことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載されたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記第1協調制御手段は、先に行われる変速制御により速度比(変速比)が目標値に達するまでの時間を遅れ時間とし、遅れ時間経過後、速やかに駆動トルク制御を実行することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記二自由度の浮遊歯車変速機構を、エンジンと第1モータジェネレータと第2モータジェネレータと出力部材との4要素が、共線図上で第1モータジェネレータ、エンジン、出力部材、第2モータジェネレータの回転速度順になるように連結された遊星歯車機構とし、
    前記エンジンと第1モータジェネレータと第2モータジェネレータのそれぞれの回転数とトルクであらわされる動作点は、前記遊星歯車機構の動的な動作を簡易的に表せる剛体レバーモデルを導入し、バッテリパワーをゼロとしたときに共線図上において剛体レバーのバランス式が成立するように決められることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  4. 請求項3に記載されたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記第1モータジェネレータと第2モータジェネレータは、コイルを巻いた固定電機子としてのステータと、ステータの外側に配置し、永久磁石を埋設したアウターロータと、ステータの内側に配置し、永久磁石を埋設したインナーロータと、ステータのコイルに接続され、インナーロータへの駆動電流とアウターロータへの駆動電流とを複合させた複合電流を作り出すインバータと、該インバータに接続されたバッテリと、を備えた同軸多層モータであることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  5. 請求項2または請求項3に記載されたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記遊星歯車機構を、互いに噛み合う第1ピニオンと第2ピニオンを支持する共通キャリヤと、第1ピニオンに噛み合う第1サンギヤと、第2ピニオンに噛み合う第2サンギヤと、第1ピニオンに噛み合う第1リングギヤと、第2ピニオンに噛み合う第2リングギヤとの5つの回転要素を有するラビニョウ型複合遊星歯車列とし、
    前記第2リングギヤとエンジン出力軸とをクラッチを介して連結し、前記第1サンギヤと第1モータジェネレータ出力軸とを連結し、前記第2サンギヤと第2モータジェネレータ出力軸とを連結し、前記共通キャリヤに出力部材を連結することにより、共線図上で第1モータジェネレータ、エンジン、出力部材、第2モータジェネレータの回転速度順になるように連結したことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  6. 主たるトルク源と、補助的なトルク源である複数のモータが二自由度の浮遊歯車変速機構に接続されていて、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)が補助的な複数のモータの回転速度により決定されるハイブリッド車両において、
    主たるトルク源のトルク応答が補助的なトルク源のトルク応答に対して遅い場合に、駆動トルクの変動指令に対して、主たるトルク源と負荷との速度比(変速比)を大きく変化させる変速制御と、出力駆動トルクを小さく変化させる駆動トルク制御との第2協調制御手段を設けたことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  7. 請求項6に記載されたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記第2協調制御手段は、駆動トルクの変動指令に対して、変速制御と駆動トルク制御を同時に実行するが、変速制御側では速度比(変速比)の最終目標値を指令値とし、駆動トルク制御側では一定時間毎の駆動トルク変化幅を小さい幅に抑えたトルク変化抑制値を指令値とすることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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