JP2004259543A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】接続する基板間の位置関係の違いに対応できる、製造および組立てが容易で、信頼性の高い、端子間ピッチを狭くし得るコネクタ10を得る。
【解決手段】相互に回動可能に組合わされたソケット20とプラグ30を備え、ソケット20とプラグ30とは、各々のハウジング21,31に相互に対向する複数の端子溝26,35を、回動軸線と直角方向に備え、ソケット20又はプラグ30の一方の端子溝26,35には、部分円形状板の円形周縁を接触部とする板状の端子33を収納し、他方のプラグ30又はソケット20の端子溝35,26には、弾性部の先端付近に接触部を設けた板状の端子24を収納し、一方の端子33の接触部に対し、他方の端子24の接触部を弾性接触させたコネクタとする。
【選択図】 図1
【解決手段】相互に回動可能に組合わされたソケット20とプラグ30を備え、ソケット20とプラグ30とは、各々のハウジング21,31に相互に対向する複数の端子溝26,35を、回動軸線と直角方向に備え、ソケット20又はプラグ30の一方の端子溝26,35には、部分円形状板の円形周縁を接触部とする板状の端子33を収納し、他方のプラグ30又はソケット20の端子溝35,26には、弾性部の先端付近に接触部を設けた板状の端子24を収納し、一方の端子33の接触部に対し、他方の端子24の接触部を弾性接触させたコネクタとする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリント基板等の基板と基板とを電気的に連絡するコネクタに関するもので、殊に、この基板同士が水平な位置関係にあっても、また垂直な位置関係にあっても、或いは相互にその他の角度を成す位置関係にあっても、アダプターやブラケットなどを用いることなく、当該両基板の電気的連結を可能にするコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コネクタのソケットが一方のプリント基板等の基板に取付けられ、コネクタのプラグが他方のプリント基板等の基板に取付けられていて、このプラグを直接上記ソケットに嵌合させて両プリント基板の間を電気的に連絡するコネクタは、極めて多くの電気・電子機器に用いられている。
【0003】
ところで、同じ端子数・同じ端子間ピッチ・同じ電気的特性のコネクタであっても、ソケット側基板とプラグ側基板との位置関係・取り付け関係が、例えば水平関係から垂直関係に変わってしまうようなことになると、これまでのコネクタが使えなくなり、やむなく新規にコネクタを設計し直したり、或いはソケットとプラグの間にアダプターやブラケットを介在させると言った対応が必要になっていた。
【0004】
このような問題の解決方法を示すものとして、第7図に示すようなコネクタが開示されている。すなわち、コネクタ60の一方、即ちソケット70が一方のプリント基板51に固定されており、同コネクタ60の他方、即ちプラグ80が他方のプリント基板(図示せず)に固定されている。このソケット70とプラグ80とは、その各々が、両端部の支軸83にて、互いに回動自在に連結されている。また、ソケット70の端子71とプラグ80の端子81との間は、可撓性のある細い撚り線90或いはコイル状導線やループ状の端子、フォーク状の端子により繋がれている。
【0005】
このため、ソケット70に対してプラグ80が右方或いは左方向から直角に連結されても、両者が垂直に連結されても、更にはこれらの中間的位置関係で連結されても、電気的連結を達成することが出来る(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平3−190072号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、ソケット70の端子71とプラグ80の端子81の夫々に、可撓性のある細い撚り線90やコイル状導線を半田付けしなければならなかったり、或いはソケット70 の端子71の先端形状をループ状にしたり、フォーク状にする必要があった。従って、この種のコネクタは、構造が極めて複雑で、組み立て性に問題があり、製造コスト、信頼性などの面で市場ニーズに応えることが困難であった。また、両端子71、81の先端に上記撚り線90を半田付けするには端子がそれなりの端子幅を持たねばならず、或いはループやフォーク状に成したソケット70の端子71の先端にプラグ80の端子81が的確に沿うようにするにはそれなりの端子幅が必要であった。その結果、端子間ピッチをより狭くしたいとする市場ニーズにもなかなか応えることが出来なかった。
【0008】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであって、製造および組立てが容易で、信頼性の高い、また、端子間ピッチを狭くし得る、接続する基板間の位置関係の違いに対応できるコネクタを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明では、ソケットとプラグを備え該ソケットと該プラグが、相互に回動可能に組合わされたコネクタであって、
前記ソケットと前記プラグとは、各々のハウジングに相互に対向する複数の端子溝を、回動軸線と直角方向に備え、
前記ソケット又は前記プラグの一方の前記端子溝には、部分円形状板の円形周縁を接触部とする板状の端子を収納し、
他方の前記プラグ又は前記ソケットの前記端子溝には、弾性部の先端付近に接触部を設けた板状の端子を収納し、
前記一方の端子の接触部に対し、前記他方の端子の接触部を弾性接触させたコネクタとする。これによって、可撓性の撚り線やコイル状導線と言った特殊な部材を用いることなく、或いはループやフォーク状と言った特殊な形状の端子とすることなく、ソケットの端子とプラグの端子とを直接、当接させる構造とでき、製造および組立てが容易で、信頼性の高い、また、端子間ピッチを狭くし得る、接続する基板間の位置関係の違いに対応できるコネクタが可能となる。
【0010】
また、一方及び他方の前記端子の接触部をプレス加工によった剪断面に形成すれば、極限まで端子間ピッチを狭くし得るコネクタとできる。
【0011】
また、前記ソケットと前記プラグを相互に回動可能とする支軸部を有し、該支軸を左右逆転しての前記ソケットと前記プラグの組み立てを可能としたコネクタとすれば、接続する基板間の位置関係のさらに大きな違い(変更)に対応できるコネクタが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図を参照しつつ説明する。
【0013】
図1乃至図6は、本発明の一実施の形態を示すもので、まず図1乃至図3において、コネクタ10は、ソケット20とプラグ30を含んで構成されている。ソケット20とプラグ30とは、ソケットハウジング21の左右端部に設け支軸ガイド22及びそれに連なる軸受け部23(図3参照)に、プラグハウジング31の左右端部に設けた支軸部32が嵌合しており、両者は互いに軸受け部23・支軸部32回りに回動自在となっている。また、図1において、プラグハウジング31には、複数の端子溝35が回動軸線と直角方向に並列して形成され、プラグ端子33がその各々に挿入固定される。同様に、ソケットハウジング21には、複数の端子溝35に対向して、複数の端子溝26が、回動軸線と直角方向に並列して形成され、ソケット端子24がその各々に挿入固定される。プラグ端子33のソルダーテール34(図4参照)は、各々、図示せぬプリント基板などの基板の配線パターンに半田付けされる。同様に、ソケット端子24のソルダーテール25(図5参照)は各々、図示せぬプリント基板などの基板の配線パターンに半田付けされる。
【0014】
プラグ端子33は、図4に示すように、基部36、ロック部37、半円板状の円板部38、その円形周縁に略180度にわたって形成された接触部39を備えている。円板部の中心30Cは前記支軸部32の中心と一致する様に、プラグ端子33はプラグハウジング31の端子溝35に挿入固定されている。一方、ソケット端子24は、図5に示すように、基部27、ロック部28、基部27から弓なりに長く立ち上がって伸びた弾性部29、その先端に設けた接触部24Aを備えていて、白鳥の如き形状を呈している。
【0015】
これらのソケット端子24とプラグ端子33は、それぞれ白鳥の如き形状あるいは半円板状に金属薄板をプレスで打抜き製造される。それぞれの接触部24A,39は金属薄板のプレス剪断面として形成される。
【0016】
製造されたプラグ端子33は、図6に示すように、プラグの端子溝35に図6左方から押込み挿入され、ロック部37がプラグハウジング31の窪み31Aに噛合して端子溝35に固定される。一方、ソケット端子24は、図6の右方から押込み挿入され、ロック部28がプラグハウジング21の窪み21Aに噛合して端子溝26に固定される。
【0017】
ソケット20の軸受け部23に、プラグ30の支軸32を、ソケット20の支軸ガイド22を通して嵌合させる。図6に示すように、プラグ端子33の各々の接触部39がソケット端子24のそれぞれの接触部24Aに当接し、更にその弾性部29を図6の一点鎖線で示す様に、弾性変形させつつこの嵌合を行い、両接触部24A、39は互いに確かな電気的接続を達成しする。そして、プラグ30は、ソケット20に対し、およそ90度、中心30C回りに回転しても、上記両接触部24A、39間の電気的接続は損なわれず、両基板の位置関係の変更などに、簡単に追従することができる。
【0018】
しかし、図1及び図6に示されたプラグ30とソケット20の組合せ位置関係では、約90度の両基板間の位置関係の変更に追随できるのみである。そこで、プラグ30のプラグ端子33のソルダーテール34が図6の下側から上側に移るように、支軸部32とソケット20の軸受け部23との嵌合関係を左右逆とすることにより、さらに新たに約90度の両基板間の位置関係の変更に追随できる。このため、全体として約180度の両基板間の位置関係の変更に対応できることになる。支軸部32とソケット20の軸受け部23との嵌合関係を左右逆転することはこの実施例では極めて簡単であり、支軸部32を支軸ガイド22を通して抜き出し、プラグ30の方向を変えて再び支軸ガイド22を通して支軸部32を入れ込めばよい。
【0019】
なお、上記の実施の態様では、プラグ側に円板部38を持つ端子を、ソケット側には弾性部29の先の接触部24Aを持つ端子を備えた例を示したが、ハウジングに設ける端子溝の深さを調整して、これを、プラグ側に弾性部29の先の接触部24Aを持つ端子を、ソケット側には円板部38を持つ端子を備えたコネクタとしても良い。
【0020】
円板部38は、180度に亘って接触部39を持つ必要は必ずしも必要でなく、保守できる角度は180度以下でも以上でも可能である。
【0021】
上記のコネクタによれば、ソケット側基板とプラグ側基板との位置関係が、例えば水平関係から垂直関係に変わってしまう様なレイアウト変更が生じても、ソケット20とプラグ30が互いに、約90度にわたって回動自在に組み合わされているから、適切に対応ができる。さらに、プラグ30とソケット20との軸方向左右の関係を入れ替えることにより全体として約180度の基板間の位置関係の変更に適切な対応ができる。また、ソケットハウジング21とプラグハウジング31の干渉範囲を形状を変えて減らすことにより、ソケット20とプラグ30の相互の回転範囲を90度以上に拡大することも可能である。さらに、ソケット端子24の弾性部29の長さと幅を変えて接触部24Aの位置を図6の下方に下げればソケット20とプラグ30の相互の回転範囲を90度以上に拡大することも可能である。
【0022】
この両端子24、33共、おのおのの接触部24A、39は打抜きプレスの剪断面に形成され、それが互いに直接、当接する様にしたから、図4及び図5に示すように端子の幅tはプレスに供される金属薄板そのものの厚さであるから、端子間ピッチを極限まで狭くしたコネクタを得ることができる。
【0023】
この際、プラグ端子33はその大部分を端子溝35に埋没させ、その先端の接触部39の近傍しかハウジング31から露出しないので、もともと高い剛性を有する形状となっているプラグ端子33は更に高いものとなり、ソケット端子24への当接で歪むようなことはない。一方、ソケット端子24は、それ自体、剛性の低い形状となっているが、弾性部29並びに接触部24Aは端子溝26に遊嵌していてその側面をハウジング21でガードされているから、プラグ端子33の接触部39からの押圧を受けても、その押圧方向に弾性部29が変位することを許容しても、その直角方向への変形は許さず、もってプラグ端子33の接触部39との接触を強固なものとすることができるのである。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、相互に回動可能に組合わされたソケットとプラグの一方の端子溝に部分円形状板の円形周縁を接触部とする板状の端子を収納し、他方の端子溝には、弾性部の先端付近に接触部を設けた板状の端子を収納し、一方の端子の接触部に対し、他方の端子の接触部を弾性接触させたコネクタとすることによって、可撓性の撚り線やコイル状導線と言った特殊な部材を用いることなく、或いはループやフォーク状と言った特殊な形状の端子とすることなく、ソケットの端子とプラグの端子とを直接、当接させる構造とでき、製造および組立てが容易で、信頼性の高い、また、端子間ピッチを狭くし得る、接続する基板間の位置関係の違いに対応できるコネクタが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態としてのコネクタのソケットとプラグを組み立てた状態の斜視図である。
【図2】図1の実施の形態におけるプラグの斜視図である。
【図3】図1の実施の形態におけるソケットの斜視図である。
【図4】図2のプラグにおけるプラグ端子の斜視図である。
【図5】図3のソケットにおけるソケット端子の斜視図である。
【図6】図1のX−X断面図である。
【図7】従来のコネクタの斜視図である。
【符号の説明】
10 コネクタ、20 ソケット、21 ソケットハウジング、21A 窪み、22 設け支軸ガイド、23 軸受け部、24 ソケット端子、24A 接触部、25 ソルダーテール、26 端子溝、27 基部、28 ロック部、29弾性部、30 プラグ、30C 円板部の中心、31 プラグハウジング、31A 窪み、32 支軸部、33 プラグ端子、34 ソルダーテール、35 端子溝、36 基部、37 ロック部、38 円板部、39 接触部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリント基板等の基板と基板とを電気的に連絡するコネクタに関するもので、殊に、この基板同士が水平な位置関係にあっても、また垂直な位置関係にあっても、或いは相互にその他の角度を成す位置関係にあっても、アダプターやブラケットなどを用いることなく、当該両基板の電気的連結を可能にするコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コネクタのソケットが一方のプリント基板等の基板に取付けられ、コネクタのプラグが他方のプリント基板等の基板に取付けられていて、このプラグを直接上記ソケットに嵌合させて両プリント基板の間を電気的に連絡するコネクタは、極めて多くの電気・電子機器に用いられている。
【0003】
ところで、同じ端子数・同じ端子間ピッチ・同じ電気的特性のコネクタであっても、ソケット側基板とプラグ側基板との位置関係・取り付け関係が、例えば水平関係から垂直関係に変わってしまうようなことになると、これまでのコネクタが使えなくなり、やむなく新規にコネクタを設計し直したり、或いはソケットとプラグの間にアダプターやブラケットを介在させると言った対応が必要になっていた。
【0004】
このような問題の解決方法を示すものとして、第7図に示すようなコネクタが開示されている。すなわち、コネクタ60の一方、即ちソケット70が一方のプリント基板51に固定されており、同コネクタ60の他方、即ちプラグ80が他方のプリント基板(図示せず)に固定されている。このソケット70とプラグ80とは、その各々が、両端部の支軸83にて、互いに回動自在に連結されている。また、ソケット70の端子71とプラグ80の端子81との間は、可撓性のある細い撚り線90或いはコイル状導線やループ状の端子、フォーク状の端子により繋がれている。
【0005】
このため、ソケット70に対してプラグ80が右方或いは左方向から直角に連結されても、両者が垂直に連結されても、更にはこれらの中間的位置関係で連結されても、電気的連結を達成することが出来る(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平3−190072号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、ソケット70の端子71とプラグ80の端子81の夫々に、可撓性のある細い撚り線90やコイル状導線を半田付けしなければならなかったり、或いはソケット70 の端子71の先端形状をループ状にしたり、フォーク状にする必要があった。従って、この種のコネクタは、構造が極めて複雑で、組み立て性に問題があり、製造コスト、信頼性などの面で市場ニーズに応えることが困難であった。また、両端子71、81の先端に上記撚り線90を半田付けするには端子がそれなりの端子幅を持たねばならず、或いはループやフォーク状に成したソケット70の端子71の先端にプラグ80の端子81が的確に沿うようにするにはそれなりの端子幅が必要であった。その結果、端子間ピッチをより狭くしたいとする市場ニーズにもなかなか応えることが出来なかった。
【0008】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであって、製造および組立てが容易で、信頼性の高い、また、端子間ピッチを狭くし得る、接続する基板間の位置関係の違いに対応できるコネクタを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明では、ソケットとプラグを備え該ソケットと該プラグが、相互に回動可能に組合わされたコネクタであって、
前記ソケットと前記プラグとは、各々のハウジングに相互に対向する複数の端子溝を、回動軸線と直角方向に備え、
前記ソケット又は前記プラグの一方の前記端子溝には、部分円形状板の円形周縁を接触部とする板状の端子を収納し、
他方の前記プラグ又は前記ソケットの前記端子溝には、弾性部の先端付近に接触部を設けた板状の端子を収納し、
前記一方の端子の接触部に対し、前記他方の端子の接触部を弾性接触させたコネクタとする。これによって、可撓性の撚り線やコイル状導線と言った特殊な部材を用いることなく、或いはループやフォーク状と言った特殊な形状の端子とすることなく、ソケットの端子とプラグの端子とを直接、当接させる構造とでき、製造および組立てが容易で、信頼性の高い、また、端子間ピッチを狭くし得る、接続する基板間の位置関係の違いに対応できるコネクタが可能となる。
【0010】
また、一方及び他方の前記端子の接触部をプレス加工によった剪断面に形成すれば、極限まで端子間ピッチを狭くし得るコネクタとできる。
【0011】
また、前記ソケットと前記プラグを相互に回動可能とする支軸部を有し、該支軸を左右逆転しての前記ソケットと前記プラグの組み立てを可能としたコネクタとすれば、接続する基板間の位置関係のさらに大きな違い(変更)に対応できるコネクタが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図を参照しつつ説明する。
【0013】
図1乃至図6は、本発明の一実施の形態を示すもので、まず図1乃至図3において、コネクタ10は、ソケット20とプラグ30を含んで構成されている。ソケット20とプラグ30とは、ソケットハウジング21の左右端部に設け支軸ガイド22及びそれに連なる軸受け部23(図3参照)に、プラグハウジング31の左右端部に設けた支軸部32が嵌合しており、両者は互いに軸受け部23・支軸部32回りに回動自在となっている。また、図1において、プラグハウジング31には、複数の端子溝35が回動軸線と直角方向に並列して形成され、プラグ端子33がその各々に挿入固定される。同様に、ソケットハウジング21には、複数の端子溝35に対向して、複数の端子溝26が、回動軸線と直角方向に並列して形成され、ソケット端子24がその各々に挿入固定される。プラグ端子33のソルダーテール34(図4参照)は、各々、図示せぬプリント基板などの基板の配線パターンに半田付けされる。同様に、ソケット端子24のソルダーテール25(図5参照)は各々、図示せぬプリント基板などの基板の配線パターンに半田付けされる。
【0014】
プラグ端子33は、図4に示すように、基部36、ロック部37、半円板状の円板部38、その円形周縁に略180度にわたって形成された接触部39を備えている。円板部の中心30Cは前記支軸部32の中心と一致する様に、プラグ端子33はプラグハウジング31の端子溝35に挿入固定されている。一方、ソケット端子24は、図5に示すように、基部27、ロック部28、基部27から弓なりに長く立ち上がって伸びた弾性部29、その先端に設けた接触部24Aを備えていて、白鳥の如き形状を呈している。
【0015】
これらのソケット端子24とプラグ端子33は、それぞれ白鳥の如き形状あるいは半円板状に金属薄板をプレスで打抜き製造される。それぞれの接触部24A,39は金属薄板のプレス剪断面として形成される。
【0016】
製造されたプラグ端子33は、図6に示すように、プラグの端子溝35に図6左方から押込み挿入され、ロック部37がプラグハウジング31の窪み31Aに噛合して端子溝35に固定される。一方、ソケット端子24は、図6の右方から押込み挿入され、ロック部28がプラグハウジング21の窪み21Aに噛合して端子溝26に固定される。
【0017】
ソケット20の軸受け部23に、プラグ30の支軸32を、ソケット20の支軸ガイド22を通して嵌合させる。図6に示すように、プラグ端子33の各々の接触部39がソケット端子24のそれぞれの接触部24Aに当接し、更にその弾性部29を図6の一点鎖線で示す様に、弾性変形させつつこの嵌合を行い、両接触部24A、39は互いに確かな電気的接続を達成しする。そして、プラグ30は、ソケット20に対し、およそ90度、中心30C回りに回転しても、上記両接触部24A、39間の電気的接続は損なわれず、両基板の位置関係の変更などに、簡単に追従することができる。
【0018】
しかし、図1及び図6に示されたプラグ30とソケット20の組合せ位置関係では、約90度の両基板間の位置関係の変更に追随できるのみである。そこで、プラグ30のプラグ端子33のソルダーテール34が図6の下側から上側に移るように、支軸部32とソケット20の軸受け部23との嵌合関係を左右逆とすることにより、さらに新たに約90度の両基板間の位置関係の変更に追随できる。このため、全体として約180度の両基板間の位置関係の変更に対応できることになる。支軸部32とソケット20の軸受け部23との嵌合関係を左右逆転することはこの実施例では極めて簡単であり、支軸部32を支軸ガイド22を通して抜き出し、プラグ30の方向を変えて再び支軸ガイド22を通して支軸部32を入れ込めばよい。
【0019】
なお、上記の実施の態様では、プラグ側に円板部38を持つ端子を、ソケット側には弾性部29の先の接触部24Aを持つ端子を備えた例を示したが、ハウジングに設ける端子溝の深さを調整して、これを、プラグ側に弾性部29の先の接触部24Aを持つ端子を、ソケット側には円板部38を持つ端子を備えたコネクタとしても良い。
【0020】
円板部38は、180度に亘って接触部39を持つ必要は必ずしも必要でなく、保守できる角度は180度以下でも以上でも可能である。
【0021】
上記のコネクタによれば、ソケット側基板とプラグ側基板との位置関係が、例えば水平関係から垂直関係に変わってしまう様なレイアウト変更が生じても、ソケット20とプラグ30が互いに、約90度にわたって回動自在に組み合わされているから、適切に対応ができる。さらに、プラグ30とソケット20との軸方向左右の関係を入れ替えることにより全体として約180度の基板間の位置関係の変更に適切な対応ができる。また、ソケットハウジング21とプラグハウジング31の干渉範囲を形状を変えて減らすことにより、ソケット20とプラグ30の相互の回転範囲を90度以上に拡大することも可能である。さらに、ソケット端子24の弾性部29の長さと幅を変えて接触部24Aの位置を図6の下方に下げればソケット20とプラグ30の相互の回転範囲を90度以上に拡大することも可能である。
【0022】
この両端子24、33共、おのおのの接触部24A、39は打抜きプレスの剪断面に形成され、それが互いに直接、当接する様にしたから、図4及び図5に示すように端子の幅tはプレスに供される金属薄板そのものの厚さであるから、端子間ピッチを極限まで狭くしたコネクタを得ることができる。
【0023】
この際、プラグ端子33はその大部分を端子溝35に埋没させ、その先端の接触部39の近傍しかハウジング31から露出しないので、もともと高い剛性を有する形状となっているプラグ端子33は更に高いものとなり、ソケット端子24への当接で歪むようなことはない。一方、ソケット端子24は、それ自体、剛性の低い形状となっているが、弾性部29並びに接触部24Aは端子溝26に遊嵌していてその側面をハウジング21でガードされているから、プラグ端子33の接触部39からの押圧を受けても、その押圧方向に弾性部29が変位することを許容しても、その直角方向への変形は許さず、もってプラグ端子33の接触部39との接触を強固なものとすることができるのである。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、相互に回動可能に組合わされたソケットとプラグの一方の端子溝に部分円形状板の円形周縁を接触部とする板状の端子を収納し、他方の端子溝には、弾性部の先端付近に接触部を設けた板状の端子を収納し、一方の端子の接触部に対し、他方の端子の接触部を弾性接触させたコネクタとすることによって、可撓性の撚り線やコイル状導線と言った特殊な部材を用いることなく、或いはループやフォーク状と言った特殊な形状の端子とすることなく、ソケットの端子とプラグの端子とを直接、当接させる構造とでき、製造および組立てが容易で、信頼性の高い、また、端子間ピッチを狭くし得る、接続する基板間の位置関係の違いに対応できるコネクタが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態としてのコネクタのソケットとプラグを組み立てた状態の斜視図である。
【図2】図1の実施の形態におけるプラグの斜視図である。
【図3】図1の実施の形態におけるソケットの斜視図である。
【図4】図2のプラグにおけるプラグ端子の斜視図である。
【図5】図3のソケットにおけるソケット端子の斜視図である。
【図6】図1のX−X断面図である。
【図7】従来のコネクタの斜視図である。
【符号の説明】
10 コネクタ、20 ソケット、21 ソケットハウジング、21A 窪み、22 設け支軸ガイド、23 軸受け部、24 ソケット端子、24A 接触部、25 ソルダーテール、26 端子溝、27 基部、28 ロック部、29弾性部、30 プラグ、30C 円板部の中心、31 プラグハウジング、31A 窪み、32 支軸部、33 プラグ端子、34 ソルダーテール、35 端子溝、36 基部、37 ロック部、38 円板部、39 接触部。
Claims (3)
- ソケットとプラグを備え該ソケットと該プラグが、相互に回動可能に組合わされたコネクタであって、
前記ソケットと前記プラグとは、各々のハウジングに相互に対向する複数の端子溝を、回動軸線と直角方向に備え、
前記ソケット又は前記プラグの一方の前記端子溝には、部分円形状板の円形周縁を接触部とする板状の端子を収納し、
他方の前記プラグ又は前記ソケットの前記端子溝には、弾性部の先端付近に接触部を設けた板状の端子を収納し、
前記一方の端子の接触部に対し、前記他方の端子の接触部を弾性接触させたことを特徴とするコネクタ。 - 一方及び他方の前記端子の接触部がプレス加工によった剪断面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
- 前記ソケットと前記プラグを相互に回動可能とする支軸部を有し、該支軸を左右逆転しての前記ソケットと前記プラグの組み立てを可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003047847A JP2004259543A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | コネクタ |
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JP2003047847A JP2004259543A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | コネクタ |
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ID=33113978
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JP2003047847A Pending JP2004259543A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | コネクタ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013004332A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-01-07 | Kel Corp | コネクタ装置 |
JP2013004333A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-01-07 | Kel Corp | コネクタ装置 |
-
2003
- 2003-02-25 JP JP2003047847A patent/JP2004259543A/ja active Pending
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