JP2004257737A - バイオチップ読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で低コストなバイオチップ読み取り装置を提供する。
【解決手段】蛍光物質を励起可能なレーザ光11を照射する半導体レーザ10と、半導体レーザ10から照射されたレーザ光11をガウシアン光からトップハット光に変換するビームシェーパー12と、散乱した蛍光21をコリメートするキャピラリプレート22と、キャピラリプレート22を通過した光のうちレーザ光11を遮断し蛍光21を透過する干渉フィルタ24と、干渉フィルタ24を透過した蛍光21を受光する電子冷却式CCD20と、を有する構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バイオチップ読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有用な遺伝子の研究や病気の診断などのために、遺伝子の発現パターンの解析や、蛋白質の機能を解明するプロテオーム解析などが行われている。これらの解析には、ハイブリダイゼーション反応が利用されている。ハイブリダイゼーション反応は、既知の配列を有するDNAや蛋白質等(以下、プローブと呼ぶ)と、調査対象のDNAや蛋白質等(以下、試料と呼ぶ)とを、相補的に結合(ハイブリダイズ)させるものである。その具体的な方法として、まずDNAチップやプロテインチップなどのバイオチップを形成する。バイオチップは、ガラス基板の表面に形成した多数のスポットに、それぞれ配列の異なるプローブを固定したものである。一方の試料には、蛍光物質により標識を施しておく。そして、このバイオチップおよび試料を反応容器に入れて、ハイブリダイゼーションを行う。その後、バイオチップに光を照射して蛍光物質を励起させ、各スポットから発せられる蛍光の強度を測定して、各スポットにおけるハイブリダイゼーションの有無等を確認する。これにより、DNAや蛋白質等に関する各種の解析を行うことができる。
【0003】
この蛍光測定方法には、以下の2方式が存在する。図4に第1の方式の説明図を示す。第1の方式では、蛍光物質の励起波長のレーザ光111を半導体レーザ110により照射し、このレーザ光111を集光レンズ114で集光し、さらにガルバノミラー116で反射して、バイオチップ101上を走査させる。バイオチップ101におけるハイブリダイゼーションの行われたスポット102では、蛍光物質がレーザ光により励起されて蛍光121を発生する。そして、散乱する蛍光121をレンズ126で集光し、フォトマル120等で受光するものである。第2の方式では、キセノン等の連続光源と光学バンドパスフィルタとを組み合わせて励起光を作成し、バイオチップ上に照射する。さらに、バイオチップの各スポットから散乱する蛍光をレンズで集光し、冷却CCD等で平面的に受光するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−094747号公報(第1図、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した第1の方式では、照射したレーザ光の集光および散乱した蛍光の集光のため、集光レンズを使用する。集光レンズは、一般に長い焦点距離(数cm〜10cm程度)を必要とするので、バイオチップ読み取り装置が大型化するという問題がある。また、バイオチップ上にレーザを走査するガルバノミラーは、光軸やタイミングの設定が困難であり、バイオチップ読み取り装置が複雑化するという問題がある。
【0006】
また、上述した第2の方式では、キセノン等の連続光源を使用するが、高輝度の連続光源が必要となり、バイオチップ読み取り装置が大型化および高額化するという問題がある。また、キセノン等の連続光源は発熱量が多く、DNAなどを痛める危険性があることから、バイオチップに近づけることができない。したがって、バイオチップ読み取り装置が大型化するという問題がある。一方、散乱した蛍光の集光のため集光レンズを使用するので、やはりバイオチップ読み取り装置が大型化するという問題がある。
【0007】
このように、いずれの方式を用いても、バイオチップ読み取り装置が大型化し、または高額化するという問題があった。そのため、臨床検査や食品検査の一部では、バイオチップ読み取り装置を利用することができなかった。
本発明は上記問題点に着目し、小型で低コストなバイオチップ読み取り装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るバイオチップ読み取り装置は、バイオチップにおける複数のスポットに光を照射し、これにより発生した蛍光を受光して、蛍光物質の存在する前記スポットを特定するバイオチップ読み取り装置であって、前記蛍光物質を励起可能なレーザ光を照射する半導体レーザと、前記半導体レーザから照射された前記レーザ光を、ガウシアン光からトップハット光に変換するビームシェーパーと、を有する構成とした。
【0009】
ビームシェーパーを用いることで、半導体レーザを面光源として使用することが可能となり、集光レンズおよびガルバノミラーを使用する必要がなくなる。これにより、バイオチップに近接して半導体レーザを配置することが可能となり、バイオチップ読み取り装置を小型化することができる。また、ガルバノミラーや連続光源など、取り扱いが複雑で高価な部品を使用する必要がなくなるので、低コストで信頼性の高いバイオチップ読み取り装置を提供することができる。
【0010】
また、バイオチップにおける複数のスポットに光を照射し、これにより発生した蛍光を受光して、蛍光物質の存在する前記スポットを特定するバイオチップ読み取り装置であって、散乱した前記蛍光をコリメートするキャピラリプレートと、前記キャピラリプレートを通過した光のうち、前記蛍光物質を励起する光を遮断し、前記蛍光を透過する干渉フィルタと、前記干渉フィルタを透過した前記蛍光を受光するイメージセンサと、を有する構成とした。
【0011】
キャピラリプレートを用いることで、散乱する蛍光をコリメートすることが可能となり、集光レンズを使用する必要がなくなる。これにより、バイオチップに近接してイメージセンサを配置することが可能となり、バイオチップ読み取り装置を小型化することができる。
【0012】
そして、バイオチップにおける複数のスポットに光を照射し、これにより発生した蛍光を受光して、蛍光物質の存在する前記スポットを特定するバイオチップ読み取り装置であって、前記蛍光物質を励起可能なレーザ光を照射する半導体レーザと、前記半導体レーザから照射された前記レーザ光を、ガウシアン光からトップハット光に変換するビームシェーパーと、散乱した前記蛍光をコリメートするキャピラリプレートと、前記キャピラリプレートを通過した光のうち、前記レーザ光を遮断し、前記蛍光を透過する干渉フィルタと、前記干渉フィルタを透過した前記蛍光を受光するイメージセンサと、を有する構成とした。これにより、小型で低コストなバイオチップ読み取り装置を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係るバイオチップ読み取り装置の好ましい実施の形態を、添付図面にしたがって詳細に説明する。なお以下に記載するのは本発明の実施形態の一態様にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0014】
図1に、本実施形態に係るバイオチップ読み取り装置の側面図を示す。本実施形態に係るバイオチップ読み取り装置5は、バイオチップ1における複数のスポットに光を照射し、これにより発生した蛍光21を受光して、蛍光物質の存在するスポットを特定するバイオチップ読み取り装置5であって、蛍光物質を励起可能なレーザ光11を照射する半導体レーザ10と、半導体レーザ10から照射されたレーザ光11をガウシアン光からトップハット光に変換するビームシェーパー12と、散乱した蛍光21をコリメートするキャピラリプレート22と、キャピラリプレート22を通過した光のうちレーザ光11を遮断し蛍光21を透過する干渉フィルタ24と、干渉フィルタ24を透過した蛍光21を受光する電子冷却式CCD20と、を有するものである。
【0015】
半導体レーザ10は、バイオチップ1上に存在する蛍光物質を励起し得る波長のレーザ光を照射できるものを使用する。一例を挙げれば、波長532nmのレーザ光を照射し得る半導体レーザ10を使用する。
【0016】
半導体レーザ10の下流側に、ビームシェーパー12を設ける。ビームシェーパー12は、図2(1)に示すように強度分布するレーザ光などのガウシアン光を、図2(2)に示すように強度分布するトップハット光に変換するものである。ビームシェーパー12には、屈折方式および回折方式が存在する。屈折方式は、非球面レンズを使用するものである。すなわち、光密度の高いガウシアン光の中心部では光束を広げる凹レンズを使用し、光密度の低いガウシアン光の周辺部では光束を狭める凸レンズを使用して、光強度を均一化する(特開2002−139696号公報参照)。一方の回折方式は、回折型光学素子を使用するものである。すなわち、回折型光学素子(ホログラフィー素子)における結晶方位および空間周期を適当に設定することにより、入射波を所望の位置に回折して、光強度を均一化する(特開平8−94839号公報参照)。
【0017】
なお、ビームシェーパーの代わりにディフューザを使用した場合でも、トップハット光を得ることができる。ディフューザは、透明媒体にエッチングされた回折格子パターンで入射光を拡散し、均一な光を得るものである。
【0018】
一方、バイオチップ1のセット位置の下流側には、キャピラリプレート22を設置する。キャピラリプレート22は、厚さ0.4〜数十mmのガラス板に、直径数μmの微細孔を多数設けたものである。各微細孔は、キャピラリプレート22の表面に整列配置して、キャピラリプレート22の表面から垂直に形成する。一般にキャピラリプレートは気体流の整流やフィルタリングに使用されるが、板厚に対し孔径が非常に小さいことを利用して、散乱した蛍光から平行光を取り出すコリメータとしてキャピラリプレート22を使用する。これにより集光レンズを使用する必要がなくなるので、後述する電子冷却式CCD20等のイメージセンサをバイオチップ1に近接して配置することが可能となり、バイオチップ読み取り装置5を小型化することができる。
【0019】
キャピラリプレート22の下流側に、干渉フィルタ24を設置する。バイオチップ読み取り装置5では、レーザ光11に比べてはるかに微弱な蛍光21のみを撮像する必要がある。そこで干渉フィルタ24により、特定波長の蛍光21のみを透過させ、蛍光撮像の妨げとなるレーザ光11を遮断する。
【0020】
干渉フィルタ24は、透過させない波長の光を、吸収や散乱ではなく干渉によって除去している光学フィルタである。干渉フィルタには、金属干渉フィルタや全誘電体干渉フィルタなどがある。金属干渉フィルタは、ガラス基板の表面に、誘電体であるフッ化マグネシウムの薄膜と、半透明金属薄膜とを、交互に蒸着したものである。一方の全誘電体干渉フィルタは、金属薄膜の代わりに、硫化亜鉛や酸化セシウムなど高い屈折率を示す薄膜を蒸着した多層膜フィルタである。全誘電体干渉フィルタは、金属フィルタに比べて透過波長帯域を狭くすることが可能である。よって、透過光波長と遮断光波長とが相互に近接している場合には、全誘電体干渉フィルタが有効である。ここで、励起光波長と蛍光波長との差は、通常は20〜30nmであるが、6nm程度の場合もありうる。したがって本実施形態では、干渉フィルタ24を使用し、蛍光と、レーザ光としての励起光とが同時に撮像されても、蛍光がレーザ光に埋もれることを防止することができる。
【0021】
干渉フィルタ24の下流側には、イメージセンサを設置する。特に、微弱な蛍光を撮像するイメージセンサとして、電子冷却式CCD20を採用する。一般にCCDでは、光が入力されていない状態でも、暗電流と呼ばれるノイズ電流が出力される。光量が多い場合には暗電流は問題にならないが、微弱な蛍光を撮像する場合には暗電流が無視できなくなる。暗電流は主に熱により電荷が蓄積されて発生するので、CCDを冷却することにより暗電流を減少させることができる。その冷却方式として、液化窒素などによる冷却方式も存在するが、本実施形態では電子冷却方式を採用する。電子冷却方式は、ペルチェデバイスなどの熱電変換デバイスをCCDに装着する方式である。ペルチェデバイスとは、異種金属の接触面を通じて所定方向に直流電流を流すことにより、その接触面において熱を吸収するものであり、ヒートポンプとして作用する。なお、熱電変換デバイスに加えて、サーミスタなどの温度センサをCCDに取り付けて、CCDを一定の低温に保持する。このような電子冷却式CCD20を使用して暗電流を減少させることにより、長時間露光した場合でも高いS/N比を確保することが可能となる。上記のように構成した本実施形態に係るバイオチップ読み取り装置は、以下のようにして使用する。
【0022】
バイオチップ読み取り装置は、ハイブリダイゼーション工程を行った後に、バイオチップの各スポットにおけるハイブリダイゼーションの有無等を確認するバイオチップ読み取り工程で使用する。ハイブリダイゼーション工程では、既知の配列を有するDNAや蛋白質等(以下、プローブと呼ぶ)と、調査対象のDNAや蛋白質等(以下、試料と呼ぶ)とを、相補的に結合(ハイブリダイズ)させる。そのため、まずDNAチップやプロテインチップなどのバイオチップを形成する。バイオチップは、ガラス基板の表面に形成した多数のスポットに、それぞれ配列の異なるプローブを固定したものである。一方の試料には、蛍光物質により標識を施しておく。そして、このバイオチップおよび試料を反応容器に入れて、ハイブリダイゼーションを行う。これにより、相補的な配列を有するプローブおよび試料が、バイオチップにおける特定のスポット上で結合する。
【0023】
バイオチップ読み取り工程では、ハイブリダイゼーション工程に供したバイオチップを、図1に示すようにバイオチップ読み取り装置5に装着する。次に、半導体レーザ10を起動する。半導体レーザ10から照射されたレーザ光11は、図2(1)に示すように光強度がガウス分布するガウシアン光である。すなわち、光軸における強度がもっとも強く、光軸から離れるにしたがって強度が弱くなる。なお、このレーザ光11をそのままバイオチップ1に照射すると、バイオチップ1の周辺部に照射されるレーザ光の強度が弱くなり、周辺部のスポット2に存在する蛍光物質が励起できないことになる。そこで、半導体レーザ10から照射されたレーザ光11を、ビームシェーパー12に入射させる。ビームシェーパー12の内部では、レーザ光が非球面レンズや回折型光学素子を通過する際に、そのレーザ光の強度が均一化される。これによりレーザ光は、図2(1)に示すガウシアン光から、図2(2)に示すトップハット光に変換される。すなわち、光軸から所定距離の範囲内における強度が一定となり、半導体レーザ10を面光源として利用できるようになる。そして、ビームシェーパー12から出力されたレーザ光13を、バイオチップ1に照射する。これにより、バイオチップ1の各部に対して、同じ強度のレーザ光が照射される。したがって、バイオチップ1の各スポット2に存在する蛍光物質を確実に励起することができる。
【0024】
レーザ光によって励起された蛍光物質は、蛍光21を発生させる。なお、蛍光21は蛍光物質から散乱するので、これをそのままCCD等で撮像すると、どのスポット2に蛍光物質が存在するのか特定できないことになる。そこで、バイオチップ1の下流側にキャピラリプレート22を配置する。これにより、図3に示すように、散乱した蛍光21のうちバイオチップ1から垂直に放射された蛍光21aのみが、キャピラリプレート22の微細孔22aを通過する。そして、キャピラリプレート22を通過した蛍光21を撮像すれば、バイオチップ1におけるどのスポット2に蛍光物質が存在するのか特定することができる。
【0025】
ただし、バイオチップ1を透過したレーザ光11も、蛍光21とともにキャピラリプレート22の微細孔を通過する。なお、レーザ光11の強度は蛍光21に比べて非常に強いことから、CCD等による撮像結果において蛍光の受光を判別できないことになる。そこで、図1に示すように、キャピラリプレート22を透過した光を、干渉フィルタ24に入射させる。干渉フィルタ24は、キャピラリプレート22を透過した光のうち、蛍光21のみを透過し、レーザ光11を遮断する。
【0026】
そして、干渉フィルタ24を透過した蛍光を、電子冷却式CCD20によって受光する。電子冷却式CCD20は、熱電変換デバイスによりCCDを冷却しているので、暗電流を出力しない。したがって、受光した蛍光のみを出力することができる。これにより、バイオチップ1において蛍光物質の存在するスポットを特定することが可能となり、バイオチップ1の各スポットにおけるハイブリダイゼーションの有無等を確認することができる。
以上に詳述した本実施形態に係る構成により、バイオチップ読み取り装置を小型化することができる。
【0027】
すなわち、ビームシェーパーを用いることで、半導体レーザを面光源として使用することが可能となり、集光レンズおよびガルバノミラーを使用する必要がなくなる。これにより、バイオチップに近接して半導体レーザを配置することが可能となり、バイオチップ読み取り装置を小型化することができる。また、ガルバノミラーや連続光源など、取り扱いが複雑で高価な部品を使用する必要がなくなるので、低コストで信頼性の高いバイオチップ読み取り装置を提供することができる。
【0028】
また、キャピラリプレートを用いることで、散乱する蛍光をコリメートすることが可能となり、集光レンズを使用する必要がなくなる。これにより、バイオチップに近接して電子冷却式CCDを配置することが可能となり、バイオチップ読み取り装置を小型化することができる。このように、バイオチップに近接して励起光源および受光器を配置すれば、バイオチップ読み取り装置の高さを10cm程度とすることができる。
【0029】
以上により、小型で低コストなバイオチップ読み取り装置を提供することができるので、例えば臨床検査や食品検査などの分野にも、バイオチップ読み取り装置の利用範囲を拡大することができる。
【0030】
【発明の効果】
バイオチップにおける複数のスポットに光を照射し、これにより発生した蛍光を受光して、蛍光物質の存在する前記スポットを特定するバイオチップ読み取り装置であって、前記蛍光物質を励起可能なレーザ光を照射する半導体レーザと、前記半導体レーザから照射された前記レーザ光を、ガウシアン光からトップハット光に変換するビームシェーパーと、散乱した前記蛍光をコリメートするキャピラリプレートと、前記キャピラリプレートを通過した光のうち、前記レーザ光を遮断し、前記蛍光を透過する干渉フィルタと、前記干渉フィルタを透過した前記蛍光を受光するイメージセンサと、を有する構成としたので、小型で低コストなバイオチップ読み取り装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るバイオチップ読み取り装置の側面図である。
【図2】(1)はガウシアン光の強度分布図であり、(2)はトップハット光の強度分布図である。
【図3】キャピラリプレートにおけるコリメート作用の説明図である。
【図4】従来技術に係るバイオチップ読み取り装置の説明図である。
【符号の説明】
1………バイオチップ、2………スポット、5………バイオチップ読み取り装置、10………半導体レーザ、11………レーザ光、12………ビームシェーパー、13………レーザ光、20………電子冷却式CCD、21………蛍光、22………キャピラリプレート、24………干渉フィルタ。

Claims (3)

  1. バイオチップにおける複数のスポットに光を照射し、これにより発生した蛍光を受光して、蛍光物質の存在する前記スポットを特定するバイオチップ読み取り装置であって、
    前記蛍光物質を励起可能なレーザ光を照射する半導体レーザと、
    前記半導体レーザから照射された前記レーザ光を、ガウシアン光からトップハット光に変換するビームシェーパーと、
    を有することを特徴とするバイオチップ読み取り装置。
  2. バイオチップにおける複数のスポットに光を照射し、これにより発生した蛍光を受光して、蛍光物質の存在する前記スポットを特定するバイオチップ読み取り装置であって、
    散乱した前記蛍光をコリメートするキャピラリプレートと、
    前記キャピラリプレートを通過した光のうち、前記蛍光物質を励起する光を遮断し、前記蛍光を透過する干渉フィルタと、
    前記干渉フィルタを透過した前記蛍光を受光するイメージセンサと、
    を有することを特徴とするバイオチップ読み取り装置。
  3. バイオチップにおける複数のスポットに光を照射し、これにより発生した蛍光を受光して、蛍光物質の存在する前記スポットを特定するバイオチップ読み取り装置であって、
    前記蛍光物質を励起可能なレーザ光を照射する半導体レーザと、
    前記半導体レーザから照射された前記レーザ光を、ガウシアン光からトップハット光に変換するビームシェーパーと、
    散乱した前記蛍光をコリメートするキャピラリプレートと、
    前記キャピラリプレートを通過した光のうち、前記レーザ光を遮断し、前記蛍光を透過する干渉フィルタと、
    前記干渉フィルタを透過した前記蛍光を受光するイメージセンサと、
    を有することを特徴とするバイオチップ読み取り装置。
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