JP2004254750A - カーオーディオシステム - Google Patents

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Masayuki Kaneda
雅之 金田
Kinya Iwamoto
欣也 岩本
Haruo Matsuo
治夫 松尾
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することが可能なカーオーディオ装置を提供する。
【解決手段】カーオーディオ11は、音楽及び音声の少なくとも一方を含む音的情報を出力可能である。出力状態検知回路13は、カーオーディオ11による音的情報の出力状態を検知する。一方、生体信号検知回路14は、運転者の生体信号を検知する。出力方法決定回路15は、出力状態検知回路13により検知された出力状態、及び生体信号検知回路14により検知された運転者の生体信号に基づいて、カーオーディオ11による音的情報の出力方法を決定する。そして、カーオーディオ11は、出力方法決定回路15により決定された出力方法に基づいて、音的情報を自動出力する
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーオーディオシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、検出した運転者の覚醒度レベルに基づいて音声情報を出力し、この音声に対する運転者の反応状況に基づいて、緊急度の高い警報、緊急度の低い警報、休憩案内及び車両制御の少なくとも1つを実行する車両用運転状況監視装置が知られている。この装置によれば、運転者の覚醒度レベルに加え、音声情報に対する運転者の反応に基づいて警報等を行うため、単に覚醒度レベルのみに基づいて警報等をする装置に比べ、精度の向上が図れると共に、適切な対応措置を取ることができる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、人間の感覚を刺激するための音を連続的に発生させつつ、人間の覚醒リズムの半周期以下の一定間隔あるいはランダム間隔で音の特性を変化させる覚醒維持装置が知られている。この装置では、一定又はランダム間隔で音楽特性を変化させているので、人が眠くなる以前に居眠りを防ぐことができ、覚醒状態を維持させることができる(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−132052号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平8−196637号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の装置では、主として警報音にて運転者に注意喚起するものであるため、眠気はあるもののそれほどの眠気を感じていない運転者にとっては、警報音が煩わしいものとなる可能性があった。また、警報音により注意喚起するため、聞き逃してしまった場合には警報の効果が無くなってしまうという問題もあった。
【0007】
また、特許文献2の装置では、一定又はランダム間隔で音の特性を変化させているため、運転者が充分に覚醒している場合にも音楽が時折変化してしまうこととなり、却って煩わしいものとなる可能性があった。
【0008】
このように、従来における装置では、運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することが困難な状況にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、カーオーディオは、音楽及び音声の少なくとも一方を含む音的情報を出力可能であり、出力状態検知手段は、カーオーディオによる音的情報の出力状態を検知し、生体信号検知手段は、運転者の生体信号を検知し、出力方法決定手段は、出力状態検知手段により検知された出力状態、及び生体信号検知手段により検知された運転者の生体信号に基づいて、カーオーディオによる音的情報の出力方法を決定し、さらに、カーオーディオは、出力方法決定手段により決定された出力方法に基づいて、音的情報を自動出力する、ことを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、音的情報が音楽及び音声の少なくとも一方を含み、カーオーディオによる音的情報の出力状態を検知する一方、運転者の生体信号を検知し、これに基づいて出力方法を決定して、音的情報を自動出力している。このため、警報音により運転者に警告することなく、音的情報により注意喚起するため、警報音の警告による煩わしさを運転者に与えないようにすることができる。また、音的情報の自動出力により運転者に意外性のある注意喚起を行うことができ、運転者が本システムによる注意喚起を聞き逃し難くすることができる。
【0011】
さらに、音的情報の自動出力は運転者の生体信号に基づくものであるため、例えば、眠気を感じていないときに音的情報を出力してしまい、運転者に不快感を与えてしまうという可能性を少なくすることができる。
【0012】
従って、運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るカーオーディオシステムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、カーオーディオシステム1は、音楽及び音声の少なくとも一方を含む音的情報を、車室内に設置されたスピーカ12から出力するカーオーディオ11を備えている。
【0015】
また、カーオーディオシステム1は、上記カーオーディオ11による音的情報の出力状態を検知する出力状態検知回路(出力状態検知手段)13と、運転者の生体信号を検知する生体信号検知回路(生体信号検知手段)14とを具備している。さらに、カーオーディオシステム1は、上記カーオーディオ11による音的情報の出力方法を決定する出力方法決定回路(出力方法決定手段)15を具備している。
【0016】
カーオーディオ11は、CDプレーヤー、MDプレーヤーなどからなる音楽等の出力機器であり、運転者が指定した楽曲の再生・出力を行うものである。また、カーオーディオ11は、ラジオを含み、運転者が指定した電波局からの音楽情報や音声情報の出力を行うものでもある。
【0017】
出力状態検知回路13は、カーオーディオ11が音的情報を出力しているか、音楽を主とする音的情報を出力しているか等を検知するものである。また、出力状態検知回路13は、この検知を常時行っており、検知結果を逐次出力方法決定回路15に送出するように構成されている。
【0018】
生体信号検知回路14は、例えば、運転者の脳波、眼電位、心拍、脈拍、皮膚電位、眼の開閉状態のうち少なくとも1つを検知することで、運転者の覚醒度レベル、すなわち運転者が眠気を感じている度合い等を検知するものである。
【0019】
出力方法決定回路15は、上記出力状態検知回路13からの音的情報の出力状態、及び生体信号検知回路14により検知された運転者の生体信号を受信するものである。そして、出力方法決定回路15は、この受信した情報に基づいて、カーオーディオ11による音的情報の出力方法を決定する。
【0020】
このようなカーオーディオシステム1においては、運転者が眠気を感じたときに生体信号検知回路14がその旨を検知し、現在の運転者の覚醒レベルは所定レベルよりも低いか否かを判断する。そして、生体信号検知回路14は、運転者の覚醒度レベルが低い場合、その旨を出力方法決定回路15に伝える。一方、出力状態検知回路13は、カーオーディオ11の音的情報の出力状態を常時検知しており、この出力状態を逐次出力方法決定回路15に伝えている。
【0021】
そして、出力方法決定回路15は、生体信号検知回路14及び出力状態検知回路13からの情報に基づき、その結果が所定の条件を満たしたときに音的情報の自動出力をすべきと決定する。
【0022】
出力方法決定回路15により自動出力が決定されると、カーオーディオ11は、音的情報を自動出力して、運転者に注意喚起を促すこととなる。
【0023】
以下、第1の実施形態に係るカーオーディオシステム1の動作について、図2を参照し詳細に説明する。図2は、図1に示したカーオーディオシステム1の動作を示すフローチャートである。なお、以下の動作においては、アップテンポな音楽を自動出力する場合を例に説明する。また、以下の動作は、例えばイグニッションスイッチがオンされた段階で開始し、イグニッションスイッチがオフされるまで繰り返され続けるものとする。
【0024】
同図に示すように、まず、生体信号検知回路14は、運転者の覚醒度レベルを検知する(ST101)。そして、出力状態検知回路13は、カーオーディオ11の出力状態を検知する(ST102)。ここで、出力状態とは、音的情報の出力の有無や、音声を主とする音的情報が出力されているかや、音楽を主とする音的情報が出力されているかなどを示すものである。
【0025】
その後、生体信号検知回路14は、検知した覚醒度レベルが、所定レベル以下であるか否かを判断する(ST103)。所定レベル以下であると判断した場合(ST103:YES)、出力状態検知回路13は、ステップST102において検知したカーオーディオ11の出力状態に基づいて、音的情報の出力の有無を判断する(ST104)。
【0026】
音的情報が出力されていないと判断した場合(ST104:NO)、出力方法決定回路15は、アップテンポな音楽を出力すると決定する。そして、カーオーディオ11は、眠気を感じている運転者に対して注意喚起すべく、アップテンポな音楽を自動出力する(ST105)。その後、処理はステップST101に戻る。
【0027】
一方、音的情報が出力されていると判断した場合(ST104:YES)、出力状態検知回路13は、出力されている音的情報が音楽を主とするものか、音声を主とするものかについて判断する。(ST106)。ここで、例えば運転者がラジオのスポーツ中継やディスクジョッキーなどを聞いている場合、出力状態検知回路13は、音的情報が音声を主とするものであると判断する。また、例えば運転者がCDプレーヤーやMDプレーヤーなどから出力される音楽を聞いている場合には、音的情報が音楽を主とするものであると判断する。
【0028】
音的情報が音声を主とするものであると判断した場合(ST106:音声)、出力方法決定回路15は、アップテンポな音楽を出力すると決定する。そして、カーオーディオ11は、眠気を感じている運転者に対して注意喚起すべく、ステップST105と同様に、アップテンポな音楽を自動出力する(ST107)。その後、処理はステップST101に戻る。
【0029】
また、音的情報が音楽を主とするものであると判断した場合(ST106:音楽)、出力状態検知回路13は、出力されている音楽がアップテンポなものか否かを判断する。(ST108)。この際、出力状態検知回路13は、音的情報として出力されている音楽のリズムを検知することにより、出力されている音楽がアップテンポなものか否かを判断する。すなわち、出力状態検知回路13は、出力されている音楽のリズムが何分の何拍子になっているかを検知し判断する。さらには、アレンジがロック調であるかどうかに基づいて判断するようにしてもよい。
【0030】
アップテンポなものでないと判断した場合(ST108:NO)、処理はステップST107に移行する。一方、アップテンポなものであると判断した場合(ST108:YES)、出力方法決定回路15は、現在出力中である曲の終了を待って、他のアップテンポな音楽を出力すると決定する。そして、カーオーディオ11は、現在の曲の終了後、アップテンポな音楽を自動出力する(ST109)。その後、処理はステップST101に戻る。
【0031】
上記のように、本実施形態の出力方法決定回路15は、アップテンポな音楽の出力が検知されず、運転者の居眠り状態が検知された場合に、アップテンポな音楽を出力すると決定している。また、アップテンポな音楽の出力が検知されていたとしても、運転者の居眠り状態が検知された場合には、現在出力中の曲の終了後に、さらに他のアップテンポな音楽を出力すると決定している。そして、カーオーディオ11は、上記出力方法に基づいて、アップテンポな音楽を出力し、又は現在出力中の音楽の終了を待って、他のアップテンポな音楽を出力している。
【0032】
このような動作を行う本実施形態では、出力するものが音楽であるため、たとえ運転者が眠気を感じ始めた段階であっても煩わしいと感じさせ難くなっている。また、音楽は通常2〜6分程度流れつつけるものであるため、継続的に音楽を提供して聞き逃し等の可能性を少なくしている。さらに、生体情報を検知しているため、運転者が眠気を感じている段階で、注意喚起を促すことができ、運転者が眠気を感じていない段階で音楽を提供してしまうということが無くなっている。
【0033】
ところで、図2のステップST103にて、検知した覚醒度レベルが、所定レベル以下でないと判断した場合(ST103:NO)、出力状態検知回路13は、出力中の音楽が自動出力されたものであるか否かを判断する(ST110)。出力中の音楽が自動出力されたものでないと判断した場合(ST110:NO)、すなわち運転者が眠気を感じておらず、音楽も自動出力されたものでない場合、処理はステップST101に戻る。つまり、運転者が眠気を感じていない段階では音的情報の自動出力を行わないようにし、運転者に煩わしさを与えないようにしている。なお、カーオーディオ11を停止等により、音的情報自体が検出されていない場合には、当然に、出力中の音的情報が自動出力されたものでないと判断する。
【0034】
一方、出力中の音的情報が自動出力されたものであると判断した場合(ST110:YES)、出力方法決定回路15は、出力状態を自動出力前のものに戻すように決定する。そして、カーオーディオ11は、出力状態を自動出力前の状態に戻す(ST111)。
【0035】
ここで、ステップST103にて「NO」となり、ステップST110にて「YES」となった場合とは、音楽の自動出力により運転者の眠気が解消した場合である。本実施形態では、この段階で自動出力の状態から自動出力前の状態に戻すことで、眠気が解消した運転者に必要以上に注意喚起することなく、極力、煩わしさを与えないようにしている。
【0036】
出力状態を自動出力前のものに戻した後、処理はステップST101に移行し、再度、覚醒度レベルの検知処理(ST101)を行うこととなる。
【0037】
次に、図3を参照して、第1の実施形態に係るカーオーディオシステム1の動作を再度説明する。図3は、図1に示したカーオーディオシステム1の動作を示すタイムチャートである。
【0038】
図3には、「オーディオの再生状態」、「運転者の状態」、及び「運転者状態検知」のそれぞれの状態が経過時間と共に示されている。また、「運転者の状態」として、「イライラ状態」、「適度な緊張状態」、及び「居眠り状態」の3つの状態が示されている。
【0039】
まず、時刻t0において、例えば運転者が乗車し、イグニッションスイッチをオンしたとする。イグニッションスイッチがオンされると、生体信号検知回路14は運転者の覚醒度レベルを検知する。運転を開始した直後において、運転者は、通常適度な緊張状態を維持しつつ運転しており、運転者の状態は、図3にも示されるように、「適度な緊張状態」となっている。また、運転者がカーオーディオ11を聞いていなければ、出力状態検知回路13によって、カーオーディオ11が未使用状態であることが検知される。以後、上記の状態が時刻t1まで継続する。なお、この状態では、図2に示すステップST103において、「YES」と判断されることがなく、ステップST101,102,103,110の処理が繰り返えされることとなる。
【0040】
その後、例えば、単調な走行環境が続き、これが影響して運転者の覚醒度が低下し始める。そして、時刻t2において運転者は、居眠り状態に陥る。
【0041】
その後、時刻t3において、生体信号検知回路14は、検知した覚醒度レベルが所定レベル以下になったことを検知する。すなわち、生体信号検知回路14は、運転者が居眠り状態であることを検知する。検知後、出力状態検知回路13は、カーオーディオ11にて音的情報が出力されているか否かを判断する。
【0042】
ここでは上記したように、カーオーディオ11は未使用状態である。このため、出力状態検知回路13は、音的情報が出力されていないことを検知する。そして、出力方法決定回路15は、アップテンポな音楽の出力を決定し、カーオーディオ11は、これに従ってアップテンポな音楽を出力する。
【0043】
そして、時刻t4において、運転者は、眠気を解消し、再び適度な緊張感を持って運転を続けることとなる。
【0044】
このようにして、第1の実施形態におけるカーオーディオシステム1は、音的情報が音楽及び音声の少なくとも一方を含み、カーオーディオ11による音的情報の出力状態を検知する。一方、運転者の生体信号を検知し、これに基づいて出力方法決定回路15により出力方法を決定して、音的情報を自動出力している。このため、警報音により運転者に警告することなく、音的情報により注意喚起するため、警報音の警告による煩わしさを運転者に与えないようにすることができる。また、音的情報の自動出力により運転者に意外性のある注意喚起を行うことができ、運転者が本システムによる注意喚起を聞き逃し難くすることができる。
【0045】
さらに、音的情報の自動出力は運転者の生体信号に基づくものであるため、例えば、眠気を感じていないときに音的情報を出力してしまい、運転者に不快感を与えてしまうという可能性を少なくすることができる。
【0046】
従って、運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することができる。
【0047】
また、運転者の脳波、眼電位、心拍、脈拍、皮膚電位、眼の開閉状態のうち少なくとも1つを検知するので、運転者の情報を直接に検知することとなり、自車両の走行状態等によって覚醒度レベルを判断する場合に比して、居眠り状態の判断を精度良く行うことができる。
【0048】
また、アップテンポな音楽の出力が検知されず、運転者の居眠り状態が検知された場合に、アップテンポな音楽を出力するようにしている。このため、音楽が出力されていない、音声が出力されている、スローテンポな音楽が流れているといった運転者にとって眠気を解消しづらい車内環境を、眠気を解消しやすい環境に転換させることができる。故に、効果的な注意喚起をすることができる。
【0049】
また、出力状態検知回路13が音的情報の出力の有無を検知するので、現在、運転者にとって眠気を解消しづらい車内環境であるか否かを知ることができ、出力方法決定回路15は、これに基づいて適切に注意喚起を行うことができる。
【0050】
また、出力されている音的情報の主とするものが音楽であるか音声であるかについて検知し、主とするものが音楽である場合には、出力状態検知回路13が出力されている音楽のリズムを検知する。このため、現在、運転者にとって眠気を解消しづらい車内環境であるか否かをより詳細に知ることができ、出力方法決定回路15は、これに基づいて一層適切に注意喚起を行うことができる。
【0051】
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態に係るカーオーディオシステム2は、第1の実施形態のものと同様の構成であるが、処理内容が一部異なっている。
【0052】
図4は、第2の実施形態に係るカーオーディオシステム2の動作を示すフローチャートである。なお、ステップST201,202,204〜210,215,216は、図2に示すステップST101,102,103〜109,110,111と同様であるため、説明を省略する。また、以下の動作においては、アップテンポな音楽を自動出力する場合を例に説明する。
【0053】
ステップST202の後、出力方法決定回路15は、カーオーディオ11の出力履歴を記憶する(ST203)。ここで記憶する内容とは、例えば、音的情報が出力されていない時間、音的情報が出力されている時間、及び出力されている音的情報が音声を主とするものか音楽を主とするものか、などである。また、出力されている音的情報が音楽である場合は、その音楽がアップテンポなものであるか否か、出力した曲数、及び出力した時間についても記憶する。
【0054】
記憶後、第1の実施形態とほぼ同様の処理を経て、ステップST210に至る。ステップST210では、カーオーディオ11が、現在出力中の曲の終了後、アップテンポな音楽を自動出力する(ST210)。
【0055】
自動出力の後、出力方法決定回路15は、アップテンポな音楽が第1の所定曲数繰り返されたか否かを判断する(ST211)。第1の所定曲数繰り返されたと判断した場合(ST211:YES)、出力方法決定回路15は、運転者に対し、車両を止めて休息を促すメッセージを出力すると決定し、カーオーディオ11は、このメッセージを出力する(ST212)。そして、処理はステップST201に戻る。
【0056】
一方、第1の所定曲数繰り返されていないと判断した場合(ST211:NO)、出力方法決定回路15は、アップテンポな音楽が第2の所定曲数繰り返されたか否かを判断する(ST213)。第2の所定曲数繰り返されていないと判断した場合(ST213:NO)、処理はステップST201に戻る。
【0057】
一方、第2の所定曲数繰り返されたと判断した場合(ST213:YES)、出力方法決定回路15は、音楽の音圧、音質、音場、音像のうち少なくとも1つを変化させてアップテンポな音楽を出力すると決定する。そして、カーオーディオ11は、出力方法決定回路15の指示に従う音楽を出力する(ST214)。
【0058】
なお、第1の所定曲数は、第2の所定曲数よりも大きい値に設定されている。このため、アップテンポな音楽が繰り返され続けると、まず、カーオーディオ11は、音楽の音圧、音質、音場、音像のうち少なくとも1つを変化させてアップテンポな音楽を出力する。そして、さらにアップテンポな音楽が繰り返され続けると、カーオーディオ11は、車両を止めて休息を促すメッセージを出力する。
【0059】
このようにカーオーディオシステム2では、アップテンポな音楽が繰り返された回数をカウントしている。そして、カウント数が第2の所定曲数に達した段階で音圧、音質、音場、音像のうち少なくとも1つを変化させてアップテンポな音楽を出力している。このため、居眠り状態が容易に解消しない運転者に対して、新たな刺激となる音楽を提供し、より効果的に運転者の眠気を解消させるようにしている。
【0060】
このようにして、第2実施形態に係るカーオーディオシステム2では、第1の実施形態と同様に、運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することができる。さらに、第1の実施形態と同様に、居眠り状態の判断を精度良く行うことができ、効果的な注意喚起をすることができ、適切に注意喚起を行うと共に一層適切に注意喚起を行うこともできる。
【0061】
また、音圧、音質、音場、音像のうち少なくとも1つを変化させてアップテンポな音楽を出力している。このため、居眠り状態が解消しない運転者に対して、新たな刺激となる音楽を提供することができ、より効果的に運転者の眠気を解消させることができる。
【0062】
なお、第2の実施形態では、曲数に基づいて、運転者の居眠り状態が続く期間を検知しているが、運転者の居眠り状態が続く期間を計時し、所定時間に達した段階で、アップテンポな音楽に変化つけて出力するようにしてもよい。すなわち、曲数に限らず、運転者の居眠り状態が一定の期間に渡って検知可能な構成にしておけばよい。
【0063】
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。第3の実施形態に係るカーオーディオシステム3は、第1の実施形態のものと同様の構成であるが、音楽装置16を備える点で、第1の実施形態と異なっている。
【0064】
図5は、第3の実施形態に係るカーオーディオシステム3の構成を示すブロック図である。同図に示すように、カーオーディオシステム3は、音楽装置16を備えている。
【0065】
音楽装置16は、例えば、車載通信機、メモリ、ハードディスク、及び再生機(MDやCDやDVDを再生するもの)などであり、カーオーディオ11にて出力される音楽の数を増加させる目的で設置されている。
【0066】
すなわち、音楽装置16が車載通信機である場合には、インターネット回線や無線通信により、音楽データをダウンロードし、このダウンロードした音楽を運転者に提供することができる。また、メモリやハードディスクである場合には、事前に音楽データを記憶させておき、この記憶させた音楽を運転者に提供することができる。また、上記再生機は、多数のMDやCDやDVDを再生可能なチェンジャーとしての役割を持っている。このため、再生機では、多数のMDやCDやDVDから所望の音楽を運転者に提供することができる。
【0067】
また、音楽装置16は、アップテンポな音楽を事前に登録くしておくための第1登録部(第1登録手段)16aを備えている。この第1登録部16aは、上記多数の音楽のうちアップテンポな音楽の情報を複数登録しており、運転者に音楽を提供する際には、登録してある情報に基づいて、カーオーディオ11にアップテンポな音楽を出力させるようにする。
【0068】
また、複数のアップテンポな音楽が提供可能なことから、出力方法決定回路15は、アップテンポな音楽をランダムに出力するように決定することもできる。この場合、アップテンポな音楽がランダムに出力されるため、運転者は音楽を聴いていても飽きにくくなる。
【0069】
ここで、第3の実施形態に係るカーオーディオシステム3の変形例について説明する。図6は、図5に示したカーオーディオシステム3の変形例の構成を示すブロック図である。同図に示すように、変形例に係るカーオーディオシステム3aは、第3の実施形態のものに加え、第1選曲SW(第1操作手段)17を備えている。
【0070】
第1選曲SW17は、音楽装置16の第1登録部16aに対して、入力操作が行えるものである。運転者は、第1選曲SW17を操作することにより、アップテンポな音楽を第1登録部16aに登録させることができる。このため、注意喚起するに際して、ランダムに且つ運転者の好みの音楽を提供することができるようになる。
【0071】
次に、第3の実施形態に係るカーオーディオシステム3の動作を説明する。処理内容は第1の実施形態とほぼ同様である。但し、図2のステップST105,107,109の処理内容が異なっている。
【0072】
第3の実施形態に係るカーオーディオシステム3において、ステップST105,107では、アップテンポな音楽が自動出力されるだけでなく、出力方法決定回路15が、複数のアップテンポな音楽をランダムに出力すると決定する。そして、カーオーディオ11が、出力方法決定回路15の指示に従い、ランダムに音楽を出力する。
【0073】
また、ステップST109では、現在出力されているアップテンポな音楽の終了後に、カーオーディオ11が、登録された複数のアップテンポな音楽をランダムに出力する。
【0074】
さらに、変形例に係るに係るカーオーディオシステム3aでは、図2のステップST105,107において、運転者により登録された好みのアップテンポな音楽がランダムに出力されることとなる。また、ステップST109では、現在出力されているアップテンポな音楽の終了後に、運転者により登録された好みのアップテンポな音楽がランダムに出力されることとなる。
【0075】
このようにして、第3実施形態に係るカーオーディオシステム3及びその変形例では、第1の実施形態と同様に、運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することができる。さらに、第1の実施形態と同様に、居眠り状態の判断を精度良く行うことができ、煩わしさがなく、効果的な注意喚起をすることができ、適切に注意喚起を行うと共に一層適切に注意喚起を行うこともできる。
【0076】
また、第3実施形態に係るカーオーディオシステム3及びその変形例では、登録されたアップテンポな音楽をランダムに提供するようにしている。このため、運転者は音楽を聴いていても飽きにくく、眠気を解消する上で効果的に音楽を提供することができる。
【0077】
また、変形例に係るカーオーディオシステム3aでは、第1選択SW17が運転者によるアップテンポな音楽の登録操作を受け付ける。このため、運転者の好みの曲が選択され、その曲が運転者に提供されることになり、より効果的に眠気を解消するための音楽を提供することができる。
【0078】
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。第4の実施形態に係るカーオーディオシステム4は、第1の実施形態のものとほぼ同様の構成であるが、生体信号検知回路14に代えて、操作行動検知回路(操作行動検知手段)18を備える点で、第1の実施形態と異なっている。
【0079】
図7は、第4の実施形態に係るカーオーディオシステム4の構成を示すブロック図である。同図に示すように、カーオーディオシステム4は、操作行動検知回路18を備えている。
【0080】
操作行動検知回路18は、運転者のアクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作のうち少なくとも1つを検知して、運転者の操作行動を検知するものである。また、操作行動検知回路18は、運転者の操作行動に関する情報を出力方法決定回路15に送出するものである。
【0081】
このように、第4の実施形態では操作行動検知回路18を備えている。このため、出力方法決定回路15は、受信した運転者の操作行動と、出力状態検知回路13からの音的情報の出力状態とに基づいて、カーオーディオ11による音的情報の出力方法を決定することとなる。
【0082】
次に、第4の実施形態に係るカーオーディオシステム4の動作について、図8を参照し詳細に説明する。図8は、図7に示したカーオーディオシステム4の動作を示すフローチャートである。なお、以下の動作においては、スローテンポな音楽を自動出力する場合を例に説明する。
【0083】
同図に示すように、まず、操作行動検知回路18は、運転者の操作行動を検知する(ST401)。その後、操作行動検知回路18は、操作行動に基づいて運転者の精神状態であるイラツキ度合いを推定する(ST402)。例えば、操作行動検知回路18は、運転者のアクセル操作に基づいて、アクセルの踏み込み速度を演算し、この速度を予め記憶されている情報と比較して、イラツキ度合いを推定する。ブレーキ操作、ハンドル操作等についても同様である。さらには、これらの操作を総合的に判断して、運転者の精神状態を推定するようにしていもよい。
【0084】
推定後、出力状態検知回路13は、カーオーディオ11の出力状態を検知し(ST403)、生体信号検知回路14は、検知したイラツキ度合いが、所定レベルを超えたか否かを判断する(ST404)。所定レベルを超えたと判断した場合(ST404:YES)、出力状態検知回路13は、ステップST403において検知したカーオーディオ11の出力状態に基づいて、音的情報の出力の有無を判断する(ST405)。
【0085】
音的情報が出力されていないと判断した場合(ST405:NO)、出力方法決定回路15は、スローテンポな音楽を出力すると決定する。そして、カーオーディオ11は、運転者のイライラ状態を解消すべく、スローテンポな音楽を自動出力する(ST406)。その後、処理はステップST401に戻る。
【0086】
一方、音的情報が出力されていると判断した場合(ST405:YES)、出力状態検知回路13は、出力されている音的情報が音楽を主とするものか、音声を主とするものかについて判断する。(ST407)。
【0087】
音的情報が音声を主とするものであると判断した場合(ST407:音声)、出力方法決定回路15は、スローテンポな音楽を出力すると決定する。そして、カーオーディオ11は、運転者のイライラ状態を解消すべく、ステップST406と同様に、スローテンポな音楽を自動出力する(ST408)。その後、処理はステップST401に戻る。
【0088】
また、音的情報が音楽を主とするものであると判断した場合(ST407:音楽)、出力状態検知回路13は、出力されている音楽がスローテンポなものか否かを判断する。(ST409)。
【0089】
スローテンポなものでないと判断した場合(ST409:NO)、運転者のイライラ状態を解消すべく、処理はステップST408に移行する。一方、スローテンポなものであると判断した場合(ST409:YES)、出力方法決定回路15は、現在出力中である曲の終了を待って、他のスローテンポな音楽を出力すると決定する。そして、カーオーディオ11は、現在の曲の終了後、スローテンポな音楽を自動出力する(ST410)。その後、処理はステップST401に戻る。
【0090】
上記のように、本実施形態の出力方法決定回路15は、スローテンポな音楽の出力が検知されず、運転者のイライラ状態が検知された場合に、スローテンポな音楽を出力すると決定している。また、スローテンポな音楽の出力が検知されていたとしても、運転者のイライラ状態が検知された場合には、現在出力中の曲の終了を待って、他のスローテンポな音楽を出力すると決定している。そして、カーオーディオ11は、上記出力方法に基づいて、スローテンポな音楽を出力し、又は現在出力中の音楽の終了を待って、他のスローテンポな音楽を出力している。
【0091】
なお、図8のステップST404にて、検知したイラツキ度合いが、所定レベルを超えないと判断した場合(ST404:NO)、出力状態検知回路13は、出力中の音楽が自動出力されたものであるか否かを判断する(ST411)。以後、ステップST411,412において、図2に示すステップST110,111と同様の処理が行われる。
【0092】
次に、図9を参照して、第4の実施形態に係るカーオーディオシステム4の動作を再度説明する。図9は、図7に示したカーオーディオシステム4の動作を示すタイムチャートである。
【0093】
まず、運転者が乗車し、イグニッションスイッチをオンしたとする。そして、運転者は、カーオーディオ11を操作してアップテンポな音楽を選択したとする。このとき、出力状態検知回路13は、アップテンポな音楽の出力中であることを検知する。なお、この運転開始直後の状態において通常運転者はイラツキ状態ではなく、本システム4においては、図8のステップST401,402,403,404,411の処理が繰り返されることとなる。
【0094】
その後、運転者が時刻t10においてイライラ状態に陥ったとする。そして、時刻t11において操作行動検知回路18は運転者がイライラ状態であることを検知する。このときの運転者の状態は、図9にも示されるように、「イライラ状態」となっている。また、このときに、出力方法決定回路15は、スローテンポな音楽の出力を決定する。そして、カーオーディオ11は、この決定に基づきスローテンポな音楽を出力する。
【0095】
その後、時刻t12において、運転者は、イライラ状態を解消し、適度な緊張感を持って運転を続けることとなる。
【0096】
次に、第4の実施形態に係るカーオーディオシステム4の変形例について説明する。図10は、図7に示したカーオーディオシステム4の変形例の構成を示すブロック図である。同図に示すように、変形例に係るカーオーディオシステム4aは、第4の実施形態のものに加え、音楽装置16、及び第2選曲SW(第2操作手段)19を備えている。
【0097】
音楽装置16は、第3実施形態において説明したものとほぼ同様であるが、スローテンポな音楽を事前に登録くしておくための第2登録部(第2登録手段)16bを有している。第2登録部16bは、多数の音楽のうちスローテンポな音楽の情報を登録しており、運転者に音楽を提供する際には、登録してある情報に基づいて、カーオーディオ11にスローテンポな音楽を出力させるようにする。
【0098】
また、複数のスローテンポな音楽が提供可能なことから、出力方法決定回路15は、スローテンポな音楽をランダムに出力するように決定することもできる。この場合、スローテンポな音楽がランダムに出力されるため、運転者に沈静刺激を与えつつ、同じ曲が繰り返されることによってイラツキが増長しないようにしている。
【0099】
第2選曲SW19は、音楽装置16の第2登録部16bに対して、入力操作が行えるものである。運転者は、第2選曲SW19を操作することにより、スローテンポな音楽を第2登録部16bに登録させることができる。このため、運転者に沈静刺激を与えつつ、ランダムに且つ運転者の好みの音楽を提供することができる。
【0100】
次に、変形例に係るカーオーディオシステム4aの動作を説明する。処理内容は第4の実施形態とほぼ同様である。但し、図8のステップST406,408,410の処理内容が異なっている。
【0101】
変形例に係るカーオーディオシステム4aにおいて、ステップST406,408では、出力方法決定回路15が、登録された複数のアップテンポな音楽をランダムに出力すると決定する。さらには、運転者により第2選曲SW19を介して好みの曲が登録されているため、出力方法決定回路15は、好みの曲として登録されたスローテンポな音楽をランダムに出力すると決定する。そして、カーオーディオ11は、出力方法決定回路15の指示に従い、音楽を出力する。
【0102】
また、ステップST410では、現在出力されているスローテンポな音楽の終了後に、運転者により登録された好みのスローテンポな音楽をランダムに出力することとなる。
【0103】
このようにして、第4実施形態に係るカーオーディオシステム4は、音楽及び音声の少なくとも一方を含む音的情報のカーオーディオ11による出力状態を検知する。また、カーオーディオシステム4は、運転者の操作行動を検知し、これに基づいて出力方法決定回路15により出力方法を決定して、音的情報を自動出力している。このため、警報音により運転者に警告することなく、音的情報により注意喚起するため、警報音の警告による煩わしさを運転者に与えないようにすることができる。また、音的情報の自動出力により運転者に意外性のある注意喚起を行うことができ、運転者が本システムによる注意喚起を聞き逃し難くすることができる。
【0104】
さらに、音的情報の自動出力は運転者の操作行動に基づくものであるため、運転者がイライラ状態にあるときに適切に音的情報を提供でき、例えば、安定した精神状態のときに音的情報を出力して、運転者に不快感を与えてしまうという可能性を少なくすることができる。
【0105】
従って、運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することができる。
【0106】
また、運転者のアクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作のうち少なくとも1つを検知するので、運転者の運転状態を最も反映する情報を検知することとなり、運転者の身体の情報等によってイライラ状態を判断する場合に比して、精度良く判断することができる。
【0107】
また、スローテンポな音楽の出力が検知されず、運転者のイライラ状態が検知された場合に、スローテンポな音楽を出力するようにしているため、音楽が出力されていない、音声が出力されている、アップテンポな音楽が流れているといった運転者にとってイライラ状態を解消しづらい車内環境を、解消しやすい環境に転換させることができる。故に、煩わしさがなく、効果的な注意喚起をすることができる。
【0108】
さらに、変形例に係るカーオーディオシステム4aでは、登録されたスローテンポな音楽をランダムに提供するようにしている。このため、運転者に沈静刺激を与えつつ、同じ曲が繰り返されることによってイラツキが増長しないようにすることができる。
【0109】
また、第2選択SW19が運転者によるスローテンポな音楽の登録操作を受け付ける。このため、運転者の好みの曲が選択され、その曲が運転者に提供されることになり、沈静刺激を与えつつイラツキの増長を防止すると共に、好みの曲を提供することにより、より効果的にイライラ状態を解消させることができる。
【0110】
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。第5の実施形態に係るカーオーディオシステム5は、第1の実施形態のものとほぼ同様の構成であるが、新たに反応検知回路(反応検知手段)20を備える点で、第1の実施形態と異なっている。
【0111】
図11は、第5の実施形態に係るカーオーディオシステム5の構成を示すブロック図である。同図に示すように、カーオーディオシステム5は、反応検知回路20を備えている。
【0112】
反応検知回路20は、カーオーディオ11による音的情報の自動出力に対し、運転者の反応を検知するものである。この運転者の反応とは、例えば音的情報の自動出力を停止する操作などである。
【0113】
また、反応検知回路20は、出力方法決定回路15に接続されており、検知した運転者の反応に関する情報を出力方法決定回路15に送出するように構成されている。
【0114】
このため、出力方法決定回路15は、生体信号及び出力状態に加え、運転者の反応に基づいて、カーオーディオ11による音的情報の出力方法を決定することとなる。
【0115】
次に、第5の実施形態に係るカーオーディオシステム5の動作について、図11を参照し詳細に説明する。図12は、図11に示したカーオーディオシステム5の動作を示すフローチャートである。なお、図12に示すステップST501〜511は、図2に示すステップST101〜111と同様であるため、説明を省略する。また、以下の動作においては、アップテンポな音楽を自動出力する場合を例に説明する。
【0116】
同図に示すように、ステップST505,507,509の終了後、反応検知回路20は、自動出力に対する運転者の反応があったか否かを判断する(ST512)。反応がなかったと判断した場合(ST512:NO)、処理はステップST501に戻る。
【0117】
一方、反応があったと判断した場合(ST512:YES)、出力方法決定回路15は、出力状態を自動出力直前の状態に戻すことを決定し、カーオーディオ11は、これに従って自動出力が行われる直前に出力されていた音的情報を出力する(ST513)。
【0118】
出力方法決定回路15は、自動出力が行われる直前の音的情報を出力するために、例えば、音的情報が自動出力される際に、その自動出力が行われる直前の出力状態を記憶しておく。そして、反応検知回路20によって、自動出力されている音的情報の停止要求が検知された場合、出力方法決定回路15は、記憶した情報に基づき、自動出力が行われる直前に出力されていた音的情報を出力するを決定する。
【0119】
その後、出力方法決定回路15は、自動出力の最中に流れていた音楽を次回の自動出力の対象から除外すると決定する(ST514)。そして、処理はステップST501に戻る。
【0120】
このようにして、本実施形態に係るカーオーディオシステム5では、第1の実施形態と同様に、運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することができる。さらに、第1の実施形態と同様に、居眠り状態の判断を精度良く行うことができ、煩わしさがなく、効果的な注意喚起をすることができ、適切に注意喚起を行うと共に一層適切に注意喚起を行うこともできる。
【0121】
また、反応検知回路20にて音的情報の自動出力に対する運転者の反応を検知し、この反応に基づいて音的情報の出力方法を決定している。このため、自動出力後の運転者の反応に応じた処理を行うことができる。そして、運転者の反応に応じた処理を行うことで、より適切に音的情報を提供することができる。
【0122】
また、反応検知回路20にて自動出力の停止要求が検知された場合に、自動出力が行われる直前にて出力されていた音的情報を出力すると決定する。このため、運転者は自らが操作等して、居眠り状態となる前に聴いていた音楽を再設定する必要がなくなっている。従って、利便性を向上させることができる。
【0123】
また、反応検知回路20により自動出力の停止要求が検知された場合に、その音的情報を次回の出力対象から除外する。このため、次回の自動出力の際には、除外された音的情報以外の音的情報が出力されることとなり、今回と次回とで同じ情報が連続に提供されてしまうことを防止することができる。従って、警報効果の低下を一層抑制することができる。
【0124】
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。第6の実施形態に係るカーオーディオシステム6は、第1の実施形態のものとほぼ同様の構成であるが、新たに車両走行環境検知回路(車両走行環境検知手段)21を備える点で、第1の実施形態と異なっている。
【0125】
図13は、第6の実施形態に係るカーオーディオシステム6の構成を示すブロック図である。同図に示すように、カーオーディオシステム6は、車両走行環境検知回路21を備えている。
【0126】
車両走行環境検知回路21は、車速センサ、ナビゲーション装置、時刻検出装置、ワイパー作動状態検出センサのうち少なくとも1つからの信号により車両走行環境を検知するものである。
【0127】
また、車両走行環境検知回路21は、出力方法決定回路15に接続されており、検知した走行環境に関する情報を出力方法決定回路15に送出するように構成されている。このため、出力方法決定回路15は、生体信号及び出力状態に加え、車両走行環境に基づいて、カーオーディオ11による音的情報の出力方法を決定することとなる。
【0128】
次に、第6の実施形態に係るカーオーディオシステム6の動作について、図14を参照し詳細に説明する。図14は、図13に示したカーオーディオシステム6の動作を示すフローチャートである。
【0129】
なお、図14に示すステップST601,602,604,605,607,609は、図2に示すステップST101,102,103,104,106,108とそれぞれ同様であるため、説明を省略する。また、以下の動作においては、アップテンポな音楽を自動出力する場合を例に説明する。
【0130】
同図に示すように、ステップST602の終了後、車両走行環境検知回路21は、自車両の走行環境を検知して、出力する音楽の選定を行う(ST603)。図15は、車両走行環境検知回路21により行われる音楽の選定処理(ST603)の詳細を示すフローチャートである。
【0131】
まず、車両走行環境検知回路21は、速度閾による判定を行う(ST701)。具体的に車両走行環境検知回路21は、車速センサから車速信号を読み込み、これと速度閾値とを比較して、現在の車両走行状態が「高速」「低速」「渋滞」のいずれの部類に属するかを判定する。
【0132】
その後、車両走行環境検知回路21は、天候による判定を行う(ST702)。例えば、車両走行環境検知回路21は、ワイパー作動状態検出センサからワイパー動作に関するセンサ信号を読み込み、現在の天候が「晴天」「雨天」のいずれの部類に属するかを判定する。
【0133】
そして、車両走行環境検知回路21は、時刻による判定を行う(ST703)。例えば、車両走行環境検知回路21は、時刻検出装置から時刻信号を読み込み、これと所定の閾値とを比較して、現在「昼間」なのか「夜間」なのかを判定する。
【0134】
その後、車両走行環境検知回路21は、出力する音楽の選定を行う(ST704)。車両走行環境検知回路21は、例えば、音楽の選定を行うためのマップを備えており、上記判定結果とマップとにより音楽の選定を行う。マップとしては、例えば図16に示すようなものが挙げられる。
【0135】
図16は、車両走行環境検知回路21が有する音楽の選定マップを示す説明図である。同図に示すように、マップは、「速度閾」「時刻」「天候」に分かれている。また、「速度閾」は、「高速」「低速」「渋滞」の3つの判定結果に分けられており、「時刻」は「昼間」「夜間」の2つ判定結果に分けられており、「天候」は「晴天」「雨天」の2つ判定結果に分けられている。
【0136】
また、マップには、「1」から「12」までの選曲グループが設けられており、これらと上記した判定結果とがそれぞれ対応するようにされている。例えば、「速度閾」が「低速」であり、「時刻」が「夜間」であり、「天候」が「晴天」である場合には、選曲グループが「7」と決定されるようにされている。また、「速度閾」が「渋滞」であり、「時刻」が「夜間」であり、「天候」が「雨天」である場合には、選曲グループが「12」と決定されるようにされている。
車両走行環境検知回路21は、このマップに基づいて、選曲グループを決定する。この決定された選曲グループが、後の処理において出力される音楽である。
【0137】
再度、図14を参照して説明する。選定後、処理はステップST604に移行する。そして、ステップST605にて、カーオーディオ11から音的情報の出力がないと判断された場合には、出力方法決定回路15は、選定されたグループ番号に基づいて、出力する音楽を決定する。そして、カーオーディオ11は決定された音楽を出力する(ST606)。その後、処理はステップST601に戻る。
【0138】
一方、ステップST605からステップST607を経て、処理がステップST608に移行した場合には、ステップST606と同様に、出力方法決定回路15が選定されたグループ番号に基づいて、出力する音楽を決定する。そして、カーオーディオ11が決定された音楽を出力する(ST608)。その後、処理はステップST601に戻る。
【0139】
ステップST607からステップST609を経て、処理がステップST610に移行した場合には、出力方法決定回路15は、現在出力中の音楽の終了を待って、選定されたグループの音楽を自動出力すると決定する。そして、現在出力中の音楽の終了後、カーオーディオ11が決定された音楽を出力する(ST610)。その後、処理はステップST601に戻る。
【0140】
このようにして、第6実施形態に係るカーオーディオシステム6では、第1の実施形態と同様に、運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することができる。さらに、第1の実施形態と同様に、居眠り状態の判断を精度良く行うことができ、煩わしさがなく、効果的な注意喚起をすることができ、適切に注意喚起を行うと共に一層適切に注意喚起を行うこともできる。
【0141】
また、車両走行環境を検知する車両走行環境検知回路21にて検知された車両走行環境に基づいて、カーオーディオ11による音的情報の出力方法を決定する。このため、運転者の状態に加え、高速道走行や、渋滞走行など走行環境も加味した判定が行えるので、より運転者の感覚にあった音的情報を提供することができる。
【0142】
また、車両走行環境検知回路21は、車速センサ、ナビゲーション装置、時刻検出装置、ワイパー作動状態検出センサのうち少なくとも1つからの信号により車両走行環境を検知する。このため、カメラ等により得られた画像に基づいて車両環境を推定する場合等に比して、精度良く車両走行環境に関する情報を得ることができる。
【0143】
次に、本発明の第7の実施形態を説明する。第7の実施形態に係るカーオーディオシステム7は、前述した第1,2,4〜6の実施形態のものを複合的に構成したものである。すなわち、第1の実施形態のものに加え、操作行動検知回路18、反応検知回路20及び車両走行環境検知回路21を備えている。
【0144】
図17は、第7の実施形態に係るカーオーディオシステム7の構成を示すブロック図である。各構成要素については、前述の第1,2,4〜6の実施形態にて説明したものと同様である。
【0145】
このカーオーディオシステム7において、出力方法決定回路15は、出力状態検知回路13からの出力状態の情報、及び生体信号検知回路14からの生体信号を入力することとなる。また、出力方法決定回路15は、操作行動検知回路18からの操作行動の情報、反応検知回路20からの運転者の反応に関する情報、及び車両走行環境検知回路21からの車両走行環境の情報を入力することとなる。
【0146】
そして、出力方法決定回路15は、これらの入力した情報に基づいて、カーオーディオ11の出力方法を決定することとなる。ここで、出力方法決定回路15は、全ての情報に基づいて総合的に判断し、カーオーディオ11の出力方法を決定する構成に限られない。すなわち、或るタイミングでは、出力状態の情報、及び生体信号を入力して、出力方法を決定し、他のタイミングでは、操作行動の情報、及び車両走行環境の情報を入力して、出力方法を決定するようにしてもよい。
【0147】
但し、第7の実施形態では、運転者の状態に応じて適切に注意喚起を促すようにするためには、どのタイミングにおいても、生体信号及び操作行動の少なくとも一方を入力する必要がある。例えば出力状態及び車両走行環境の情報を入力したとしても、運転者が居眠りやイライラ状態にあるかなどが不明なため、不適切なタイミングで注意喚起してしまう可能性があるためである。
【0148】
なお、詳細な動作については、図2、図4、図8、図12、図14の動作を組み合わせたものとなるため、説明を省略する。
【0149】
このように、第7の実施形態に係るカーオーディオシステム7では、生体信号検知回路14および操作行動検知回路18の少なくとも一方からの検知信号を入力する。そして、出力方法決定回路15が、出力状態検知回路13、反応検知回路20および車両走行環境検知回路21からの少なくとも1つからの検知信号とに基づいて、カーオーディオによる音的情報の出力方法を決定する。このため、上記の全ての信号に基づいて総合的に判断し、カーオーディオ11の出力方法を決定することができる。また、状況に応じて特定の信号のみに基づいて判断し、カーオーディオ11の出力方法を決定することも可能となる。
【0150】
従って、より一層運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することができる。
【0151】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、カーオーディオ11から音楽が自動出力される例を元に説明したが、これに限らず、ラジオ等からの音声情報を出力するようにしてもよい。この場合であっても、警報音による煩わしさや聞き逃しを軽減することができ、さらに、自動出力により意外性をもって運転者に注意喚起することができる。故に、運転者に与える煩わしさを軽減すると共に、警報効果の低下を抑制することができる。
【0152】
また、第7の実施形態に係るカーオーディオ7の構成に、第3の実施形態に係る音楽装置16等を追加するようにしてもよい。この場合、カーオーディオ7をさらに好適なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカーオーディオシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したカーオーディオシステムの動作を示すフローチャートである。
【図3】図1に示したカーオーディオシステムの動作を示すタイムチャートである。
【図4】第2の実施形態に係るカーオーディオシステムの動作を示すフローチャートである。
【図5】第3の実施形態に係るカーオーディオシステムの構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示したカーオーディオシステム3の変形例の構成を示すブロック図である。
【図7】第4の実施形態に係るカーオーディオシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示したカーオーディオシステムの動作を示すフローチャートである。
【図9】図7に示したカーオーディオシステムの動作を示すタイムチャートである。
【図10】図7に示したカーオーディオシステムの変形例の構成を示すブロック図である。
【図11】第5の実施形態に係るカーオーディオシステムの構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示したカーオーディオシステムの動作を示すフローチャートである。
【図13】第6の実施形態に係るカーオーディオシステムの構成を示すブロック図である。
【図14】図13に示したカーオーディオシステムの動作を示すフローチャートである。
【図15】車両走行環境検知回路により行われる音楽の選定処理(ST603)の詳細を示すフローチャートである。
【図16】車両走行環境検知回路が有する音楽の選定マップを示す説明図である。
【図17】第7の実施形態に係るカーオーディオシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜7…カーオーディオシステム
11…カーオーディオ
13…出力状態検知回路(出力状態決定手段)
14…生体信号検知回路(生体信号決定手段)
15…出力方法決定回路(出力方法決定手段)
16a…第1登録部(第1登録手段)
16b…第2登録部(第2登録手段)
17…第1選曲SW(第1操作手段)
18…操作行動検知回路(操作行動検知手段)
19…第2選曲SW(第2操作手段)
20…反応検知回路(反応検知手段)
21…車両走行環境検知回路(車両走行環境検知手段)

Claims (23)

  1. 音楽及び音声の少なくとも一方を含む音的情報を出力するカーオーディオと、
    このカーオーディオによる音的情報の出力状態を検知する出力状態検知手段と、
    運転者の生体信号を検知する生体信号検知手段と、
    前記出力状態検知手段により検知された出力状態、及び前記生体信号検知手段により検知された運転者の生体信号に基づいて、前記カーオーディオによる音的情報の出力方法を決定する出力方法決定手段と、を備え、
    前記カーオーディオは、前記出力方法決定手段により決定された出力方法に基づいて、音的情報を自動出力する
    ことを特徴とするカーオーディオシステム。
  2. 前記生体信号検知手段は、運転者の脳波、眼電位、心拍、脈拍、皮膚電位、眼の開閉状態のうち少なくとも1つを検知することを特徴とする請求項1に記載のカーオーディオシステム。
  3. 音楽及び音声の少なくとも一方を含む音的情報を出力するカーオーディオと、
    このカーオーディオによる音的情報の出力状態を検知する出力状態検知手段と、
    運転者の操作行動を検知する操作行動検知手段と、
    前記出力状態検知手段により検知された出力状態、及び前記操作行動検知手段により検知された運転者の操作行動に基づいて、前記カーオーディオによる音的情報の出力方法を決定する出力方法決定手段と、を備え、
    前記カーオーディオは、前記出力方法決定手段により決定された出力方法に基づいて、音的情報を自動出力する
    ことを特徴とするカーオーディオシステム。
  4. 前記操作行動検知手段は、運転者のアクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作のうち少なくとも1つを検知することを特徴とする請求項3に記載のカーオーディオシステム。
  5. 前記カーオーディオによる音的情報の自動出力に対し、運転者の反応を検知する反応検知手段を更に備え、
    前記出力方法決定手段は、前記反応検知手段にて検知された運転者の反応に基づいて、前記カーオーディオによる音的情報の出力方法を決定する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のカーオーディオシステム。
  6. 前記出力方法決定手段は、前記反応検知手段によって、自動出力の停止要求が検知された場合に、自動出力が行われる直前にて出力されていた音的情報を出力すると決定する
    ことを特徴とする請求項5に記載のカーオーディオシステム。
  7. 前記出力方法決定手段は、前記反応検知手段によって、自動出力の停止要求が検知された場合に、停止要求の際に出力されていた音的情報を次回の出力対象から除外すると決定する
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6のいずれかに記載のカーオーディオシステム。
  8. 車両走行環境を検知する車両走行環境検知手段を更に備え、前記出力方法決定手段は、前記車両走行環境検知手段にて検知された車両走行環境に基づいて、前記カーオーディオによる音的情報の出力方法を決定する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のカーオーディオシステム。
  9. 前記車両走行環境検知手段は、車速センサ、ナビゲーション装置、時刻検出装置、ワイパー作動状態検出センサのうち少なくとも1つからの信号により車両走行環境を検知する
    ことを特徴とする請求項8に記載のカーオーディオシステム。
  10. 前記出力方法決定手段は、前記出力状態検知手段によりアップテンポな音楽の出力が検知されず、前記生体信号検知手段により運転者の居眠り状態が検知された場合に、アップテンポな音楽を出力すると決定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のカーオーディオシステム。
  11. 前記出力方法決定手段は、前記出力状態検知手段によりアップテンポな音楽の出力状態であると検知されたにもかかわらず、前記生体信号検知手段により運転者の居眠り状態が一定の期間に渡って検知された場合に、音圧、音質、音場、音像のうち少なくとも1つを変化させてアップテンポな音楽を出力すると決定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のカーオーディオシステム。
  12. アップテンポな音楽を登録する第1登録手段を更に備え、
    前記出力方法決定手段は、前記第1登録手段によりアップテンポな音楽が複数登録され、前記出力状態検知手段によりアップテンポな音楽の出力が検知されず、前記生体信号検知手段により運転者の居眠り状態が検知された場合に、登録された複数のアップテンポな音楽をランダムに出力すると決定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のカーオーディオシステム。
  13. 前記第1登録手段に対しアップテンポな音楽の登録操作を受け付ける第1操作手段を更に備えることを特徴とする請求項12に記載のカーオーディオシステム。
  14. 前記出力方法決定手段は、前記出力状態検知手段によりスローテンポな音楽の出力が検知されず、操作行動検知手段により運転者のイライラ状態が検知された場合に、スローテンポな音楽を出力する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4にいずれかに記載のカーオーディオシステム。
  15. スローテンポな音楽を登録する第2登録手段を更に備え、
    前記出力方法決定手段は、前記第2登録手段によりスローテンポな音楽が複数登録され、前記出力状態検知手段によりスローテンポな音楽の出力が検知されず、操作行動検知手段により運転者のイライラ状態が検知された場合に、登録された複数のスローテンポな音楽をランダムに出力すると決定する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれかに記載のカーオーディオシステム。
  16. 前記第2登録手段に対しスローテンポな音楽の登録操作を受け付ける第2操作手段を更に備えることを特徴とする請求項15に記載のカーオーディオシステム。
  17. 前記出力状態検知手段は、音的情報の出力の有無を検知することを特徴とする請求項1〜請求項16のいずれか1項に記載のカーオーディオシステム。
  18. 前記カーオーディオは、音的情報として音楽および音声を出力可能であり、
    前記出力状態検知手段は、出力されている音的情報が音楽を主とするものか、音声を主とするものかについて検知することを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれか1項に記載のカーオーディオシステム。
  19. 前記出力状態検知手段は、音的情報として出力されている音楽のリズムを検知することを特徴とする請求項1〜請求項18のいずれか1項に記載のカーオーディオシステム。
  20. 前記出力状態検知手段は、出力された音的情報に関する情報を記憶することを特徴とする請求項1〜請求項19のいずれか1項に記載のカーオーディオシステム。
  21. 音楽及び音声の少なくとも一方を含む音的情報を出力するカーオーディオと、
    このカーオーディオによる音的情報の出力状態を検知する出力状態検知手段と、
    運転者の生体信号を検知する生体信号検知手段と、
    運転者の操作行動を検知する操作行動検知手段と、
    前記カーオーディオによる音的情報の自動出力に対する運転者の反応を検知する反応検知手段と、
    車両走行環境を検知する車両走行環境検知手段と、
    前記生体信号検知手段および前記操作行動検知手段の少なくとも一方からの検知信号と、前記出力状態検知手段、前記反応検知手段および前記車両走行環境検知手段からの少なくとも1つからの検知信号とに基づいて、前記カーオーディオによる音的情報の出力方法を決定する出力方法決定手段と、を備え、
    前記カーオーディオは、前記出力方法決定手段により決定された出力方法に基づいて、音的情報を自動出力する
    ことを特徴とするカーオーディオシステム。
  22. 音楽及び音声の少なくとも一方を含む音的情報のカーオーディオによる出力状態を検知すると共に、運転者の生体信号を検知し、
    検知した前記出力状態と前記生体信号とに基づいて前記カーオーディオによる音的情報の出力方法を決定し、この出力方法に基づいて音的情報を自動出力する
    ことを特徴とするカーオーディオシステム。
  23. 音楽及び音声の少なくとも一方を含む音的情報のカーオーディオによる出力状態を検知すると共に、運転者の操作行動を検知し、
    検知した前記出力状態と前記操作行動とに基づいて前記カーオーディオによる音的情報の出力方法を決定し、この出力方法に基づいて音的情報を自動出力する
    ことを特徴とするカーオーディオシステム。
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