JP2004245553A - 昇降五徳付きコンロ - Google Patents
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Abstract
【課題】昇降五徳を手で持たずに昇降可能とすると共に、最も上昇した位置と最も下降した位置とでそれぞれ水平姿勢で保持可能とし、これにより天板の清掃を容易且つ即座に行なえるようにすること。
【解決手段】バーナー部1に配置される昇降五徳2と、昇降五徳2を水平姿勢のままで上下動可能とすると共に最も上昇した位置と最も下降した位置とで各々保持するための昇降機構4とを具備した昇降五徳付きコンロである。
【選択図】 図1
【解決手段】バーナー部1に配置される昇降五徳2と、昇降五徳2を水平姿勢のままで上下動可能とすると共に最も上昇した位置と最も下降した位置とで各々保持するための昇降機構4とを具備した昇降五徳付きコンロである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降五徳付きコンロに関し、詳しくは昇降五徳を水平姿勢のままで上下動可能とし且つ最も上がった位置と最も下がった位置とで昇降五徳を保持できるようにした技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、システムキッチン等に組み込んで使用される五徳付きコンロとして、例えば図10に示すように、バーナー部1の外周部の天板3上に回動五徳2’を配置すると共に、この回動五徳2’をヒンジ部50を中心に上方に回動可能に軸支し、回動五徳2’の先端部51が上向きとなるように回動五徳2’を垂直に立てることで、天板3の清掃を容易に行えるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−35223号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、調理油や煮汁等がふきこぼれた場合、煮汁等は熱によりこびり付いて時間の経過とともに取り除くことが困難となる。従来では、回動五徳2’全体が完全に冷えてしまうまでは回動五徳2’を手でつかんで上方に回動させることができないため、冷めて天板3にこびりついてしまった後でしか天板3の清掃ができないという問題があった。
【0005】
本発明は、前記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、昇降五徳を手で持たずに昇降可能とすると共に最も上昇した位置と最も下降した位置とで各々保持できるようにし、これにより天板の清掃を容易且つ即座に行なえるようにした昇降五徳付きコンロを提供することにあり、他の目的とすところは、使用時における安全性を向上させることができ、また、鍋底センサーの検知精度を高めることができ、また、昇降五徳の下降時の安定性を高めることができ、また、昇降五徳を最も下げた時に脚部と天板との衝撃による天板の損傷を防止できると共に騒音を防止でき、さらに、バーナー部周辺の清掃時に手のやけどを回避できる昇降五徳付きコンロを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1記載の発明に係る昇降五徳付きコンロは、バーナー部に配置される昇降五徳と、前記昇降五徳を水平姿勢のままで上下動可能とすると共に最も上昇した位置と最も下降した位置とで各々保持するための昇降機構とを具備することを特徴とする。
【0007】
本発明に従えば、通常の調理作業においては、昇降五徳を最も下方まで下げて使用するが、調理油や煮汁等がふきこぼれた場合は、昇降機構によって昇降五徳を水平姿勢のままで上昇させて最も上がった位置で保持することができる。これにより、昇降五徳を手で持たなくてもよいので、五徳全体が完全に冷えてしまうまで待つ必要がなく、結果、煮汁等がこびりつく前に天板の清掃を容易に行なうことができるものであり、しかも昇降五徳の最も上昇した位置では昇降五徳は傾くことなく水平姿勢のままで保持されるため、バーナー部周辺の天板の手入れが一層容易となる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、前記バーナー部に、鍋底温度を測定する上下動可能な鍋底センサーと、鍋底センサーの高さ検知を行なうセンサー高さ検知装置とが設けられ、鍋底センサーが下がっている時には昇降五徳を上昇不能となるように構成したことを特徴とする。
【0009】
本発明に従えば、鍋底センサーが下がっていると検知された時は昇降五徳の上に鍋等の重量物があると判断し、昇降五徳を上昇不能となるように制御することで、誤って昇降機構を操作しようとしても昇降五徳が上昇することがなく、安全性を高めることができる。
【0010】
また請求項3記載の発明は、請求項2記載の効果に加えて、前記昇降五徳に鍋底センサーを外側から囲むように遮熱壁を設けたことを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、昇降五徳に鍋底センサーを囲むための遮熱壁を設けることで、鍋底センサーとその周囲とを遮熱することができ、これにより、鍋底センサーは鍋底以外の周囲からの熱を拾いにくくすることができるので、鍋底センサーが精度良く鍋底の温度を検知できるようになる。
【0012】
また請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳の高さ検知を行なう五徳高さ検知装置を備え、昇降五徳が所定高さにある時のみバーナー部を燃焼可能とすることを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、昇降五徳が上がった状態にあることを検知したときには、例えばガス電磁弁を閉状態に保ち、点火不能とする。これにより、昇降五徳が上がった状態でバーナー部が点火されることを防止できる。
【0014】
また請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳は、放射状に延出した爪部の先端部分に下向きに突出した脚部を備え、昇降五徳の下降時において前記脚部の下端をバーナー部周辺の天板部分で支持可能としたことを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、昇降五徳の下降時に脚部の下端を天板部分で支えることができ、昇降五徳の下降時の安定性を高めることができる。
【0016】
また請求項6記載の発明は、請求項5記載の効果に加えて、前記昇降五徳の脚部に天板部分との衝撃を緩和する緩衝部材を取り付けたことを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、昇降五徳を下げた時でも昇降五徳の脚部と天板との衝撃を緩衝部材にて緩和できるので、昇降五徳の下降時の安定性を脚部によって向上させることができるものでありながら、昇降五徳を下げた時に脚部と天板との衝撃による天板の損傷を防止できると共に、騒音を防止できるようになる。
【0018】
また請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳にやけどを防止する部材を取り付けたことを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、バーナー部周辺の清掃時に手が昇降五徳に接触しても手をやけどを回避できるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0021】
図1(a)はバーナー部1に配置される昇降五徳2とその昇降機構4を説明する断面図であり、図1(b)(c)は昇降五徳2の平面図及び側面図であり、図2はバーナー部1を3個備えた場合のビルトインタイプのコンロ5の斜視図である。コンロ5の天板3の所定箇所(図2の例では3箇所)には開口部6が形成され、各開口部6にバーナー部1が設置されている。なお、バーナー部1の数は特に問わないものとする。
【0022】
バーナー部1は、図1(a)に示すように、複数個の炎口7(図2)が放射状に設けられた環状のガス混合管8と、ガス混合管8上に載置される環状のバーナーキャップ9とで構成されている。図1(a)中の10は天板3とガス混合管8との隙間に介在されるパッキンである。
【0023】
バーナー部1には昇降五徳2が配置される。昇降五徳2は、図1(b)、(c)に示すように、側面視で略T字型をしており、中央の円盤部11と、円盤部11から横方向(少なくとも3方向)に放射状に延出する複数の爪部12と、円盤部11の中央から下方に突出する円柱部13とが一体に形成されている。円柱部13は、図1(a)に示す環状のバーナー部1の内側開口部14を貫通しており、円柱部13の下端が昇降機構4を介してコンロ本体の下枠15に固定されている。
【0024】
前記昇降機構4は、昇降五徳2を水平姿勢のままで上下動可能とすると共に最も上がった位置及び最も下がった位置で昇降五徳2を各々水平保持するためのものであり、本例では電磁式で構成されている。電磁式の昇降機構4は、図3に示すように、昇降五徳2の円柱部13の下端に接する昇降台17と、コンロ本体の下枠15に固定される支持台18と、昇降台17を支持台18に対して上方に付勢するためのバネ19と、バネ19を上下方向に伸縮させる電磁石21と永久磁石22とで構成されている。ここでは、昇降台17は下方に開口した筒形に形成されていると共に、昇降台17の下端開口から内方に向かって内向きフランジ18aが突設されている。一方、支持台18は昇降台17の内側に収納され、支持台18の中央部が支柱23を介してコンロ本体の下枠15に固定されている。昇降台17の内向きフランジ18aと支持台18の外周部との間はバネ19を介してつながっている。さらに、昇降台17の内向きフランジ18aには電磁石21が取着され、支持台18の外周部には電磁石21と相対する永久磁石22が取着されている。なお電磁石21を支持台18の外周部、永久磁石22を昇降台17の内向きフランジ18aに固定してもよい。昇降機構4の操作スイッチ(図示せず)を操作して電磁石21に電流を流すと、図3(b)のように相対する方向に配置された電磁石21と永久磁石22の吸着力の働きでバネ19が縮まり、昇降台17及び昇降五徳2が自動的に上昇するようになり、また電磁石21への電流を切るとバネ19の力で双方の磁石21,22が離れ、図3(a)のように昇降台17及び昇降五徳2が元の位置まで自動的に下降するようになっている。
【0025】
上記構成によれば、通常の調理作業においては、昇降五徳2を最も下方まで下げて使用する。この状態では、バーナー部1と昇降五徳2上に載せられた鍋底との距離は、通常の五徳を使用した場合と同程度になる。調理油や煮汁等がふきこぼれた場合は、昇降五徳2から鍋を一旦降ろし、昇降機構4の操作スイッチを操作する。すると双方の磁石21,22が吸引されることで、昇降五徳2は水平姿勢のままで上昇し且つ最も上がった位置で保持されるようになる。これにより、昇降五徳2を手で持ち上げなくてもよいので、昇降五徳2全体が完全に冷えてしまうまで待つ必要がなく、従って、煮汁等がこびりつく前に天板3の清掃を容易に行なうことができる。しかも昇降五徳2を傾けることなく水平姿勢のままで上昇位置で保持できるできるので、バーナー部1周辺の天板3の手入れが一層容易となる。清掃後は、スイッチ操作によって電磁石21への電流を切ると、昇降五徳2はバネ19の力で下降して、最も下がった位置で水平保持されるようになる。従って、昇降五徳2を手で持つことなく、加熱調理可能な状態に即座に戻すことができる。
【0026】
また本例では、昇降五徳2の円柱部13をバーナー部1の内側開口部14を貫通させて、その下端部を昇降機構4を介してコンロ本体の下枠15に固定してあるので、昇降五徳2の円柱部13が下枠15に対して安定支持された構造となり、昇降五徳2の下降時の安定性が高められる。これに伴い、昇降五徳2は安定良く上下動可能な状態となると共に、昇降五徳2の爪部12の横方向への延出量を大きくすることが可能となるため、底面積の広い鍋でも安定性がきわめて良好な昇降五徳2が得られるようになる。そのうえ、爪部12は先端部分の下方が開放されているため、昇降五徳2が最も上に上がった位置で爪部12の下側に手を入れ易くなり、清掃が一層容易となる。
【0027】
さらに本例では、昇降機構4は昇降五徳2の円柱部13の下端に配置されているので、バーナー部1の燃焼熱によって昇降機構4の電磁石21のリード線が加熱される心配もなく、そのうえ昇降機構4は外部に露出しないため、見栄えも良くなる。そのうえ昇降機構4は、昇降台17と支持台18とバネ19と電磁石21と永久磁石22とを組み合わせるだけで、容易に且つ安価に製作できるという利点もある。
【0028】
図4〜図6は昇降機構4の他の実施形態を示している。先ず図4はカム式の昇降機構4であり、昇降五徳2の円柱部13の下端に接するカム25と、コンロ本体の下枠15に固定される支持台18’と、カム25と支持台18’とを連結するカムシャフト26とで構成されている。カムシャフト26を回転させるとカム25が回転し、カム25の回転に合わせて昇降五徳2が上昇(図4(b)の状態)或いは下降(図4(a)の状態)する。ここで、カムシャフト26は、回転つまみにより手動で回転させてもよいが、ステッピングモータで電気的に駆動させるようにしてもよい。
【0029】
図5はバネ式の昇降機構4であり、昇降五徳2の円柱部13の下端に接する昇降台17と、コンロ本体の下枠15に固定される支持台18と、昇降台17を支持台18に対して上方に付勢するためのバネ19と、昇降台17を下降位置で保持する操作つまみ27とで構成されている。ここでは、昇降台17は下方に開口した筒状に形成されている。一方、支持台18は、昇降台17の内側に収納されており、支持台18の中央部から下方に突出した支柱23がコンロ本体の下枠15に固定されている。昇降台17と支持台18の外周部との間はバネ19を介してつながっている。昇降台17の外周下端には突状の引掛部28が設けられ、その引掛部28に操作つまみ27に設けた引掛棒29を引掛ることで、昇降台17がバネ19によって上昇するのが抑えられる。引掛棒29は復帰バネ20を介してコンロ本体の壁面30に固定されている。操作つまみ27によって引掛棒29を壁面30方向に引っ張ると、昇降台17の引掛部28が開放状態となり、図5(b)のようにバネ19の力で昇降台17及び昇降五徳2が自動的に上昇するようになっている。また上昇した昇降五徳2を押し下げると、図5(a)のように昇降台17の引掛部28が下降して引掛棒29に引掛かった状態となる。このとき、引掛棒29は復帰バネ20のバネ力で引掛部28に引掛った状態で保持されるので、昇降台17及び昇降五徳2は元の位置で保持されるようになる。なお操作つまみ27による引掛棒29の移動操作は手動でも電動でも可能である。
【0030】
図6はラッチ式の昇降機構4であり、昇降五徳2の円柱部13の下端に接する昇降台17’と、コンロ本体の下枠15に固定される支持台18”と、昇降台17’を支持台18”に対して最も上昇した位置又は最も下降した位置のいずれかで保持するラッチ機構とで構成されている。ここでは、昇降台17’は柱状に形成されており、支持台18”は昇降台17’の下部が上下移動自在に収納される箱形に形成されている。支持台18”には側面視で略J字形のガイド溝31が設けられると共に、昇降台17’の下部を上方に付勢するバネ(図示せず)が内蔵されている。昇降台17’の下部にはガイド溝31にガイドされる突起部32が突設されており、ガイド溝31に沿って突起部32が上下移動可能となっている。本例のラッチ機構は、一般のプッシュ式ボールペンと同様な仕組みであり、昇降五徳2を一度押し下げると、図6(b)のように突起部32がガイド溝31に沿って上昇することで昇降台17’及び昇降五徳2が最も上昇した状態で保持されるようになり、昇降五徳2をもう一度押し下げると、図6(a)のように突起部32がガイド溝31に沿って下降して昇降台17’及び昇降五徳2が下降位置で保持されるようになっている。
【0031】
次に、鍋底センサー33を備えた場合の実施形態を説明する。図7はその一例であり、昇降五徳2の上面を円環部11’で形成すると共に、円柱部13’を中空筒状に形成し、円柱部13’の中空部35内から円環部11’内を通して、鍋底の温度を測定する鍋底センサー33(温度センサー)を上下動可能に配置してある。この鍋底センサー33は昇降五徳2の上に鍋等の重量物が載置されたときは調理物の温度を鍋底を介して測定するものである。鍋底センサー33の下方には、鍋底センサー33が下がったことを検知するためのセンサー高さ検知装置を構成するマイクロスイッチ36が設けられている。鍋底センサー33及びマイクロスイッチ36は、それぞれ、電装部37に接続されている。電装部37のマイクロコンピュータは、鍋底センサー33からの入力を基に、ガス通路部の温度制御を行なうものである。ここで、昇降五徳2の上に鍋があると、鍋底センサー33が図7の矢印方向Eに下がってマイクロスイッチ36がONとなり、一方、鍋等がなく鍋底センサー33が図7の矢印方向Fに上がっているとマイクロスイッチ36はOFFになる。これにより、昇降五徳2の上に鍋等があるかどうかがマイクロスイッチ36のON/OFFで判別できるようになっている。さらに、電装部37のマイクロコンピュータは、昇降五徳2の上に鍋等がなく鍋底センサー33が上がっている時のみ、つまりマイクロスイッチ36がOFFの時のみ、昇降五徳2を上昇可能な状態とし、一方、鍋底センサー33が下がっている時、つまりマイクロスイッチ36がONの時には、昇降五徳2の上に鍋等の重量物があると判断し、昇降五徳2を上昇不能な状態となるように制御する。これにより、昇降五徳2に鍋が載置されると、鍋底センサー33の感熱部が鍋底に当接して鍋底センサー33全体が押し下げられるため、この状態で誤って昇降機構4を操作した場合でも昇降五徳2は上昇不能な状態となるため、昇降五徳2が不意に上昇することがなく、使用の安全性を確保できるものである。
【0032】
さらに、図7に示す例では、昇降五徳2の円環部11’の全周に亘って鍋底センサー33を外から囲むようにリング形状の小壁からなる遮熱壁38が設けられている。ちなみに、鍋底センサー33は鍋底以外の周囲からの熱も拾いやすく、それが誤作動の一因となっている。そこで本例では、遮熱壁38を鍋底センサー33を囲むように設けているので、鍋底センサー33とその周囲とを遮熱することができ、これにより、鍋底センサー33は鍋底以外の周囲からの熱を拾いにくくなるので、鍋底センサー33が精度良く鍋底の温度を検知でき、検知精度を向上させることができる利点がある。そのうえ円環部11’の全周にリング形状の小壁を設けるだけで遮熱壁38を簡単に形成できるという利点もある。
【0033】
次に、昇降五徳2の高さ位置を検知するための五徳高さ検知装置39を設け、昇降五徳2が所定高さにあるときのみバーナー部1を燃焼可能とする場合の実施形態を説明する。図8(a)〜(c)はその一例を示している。ちなみに、昇降五徳2が上に上がった状態でバーナー部1を点火すると、不完全燃焼を起す恐れがあるため、本例ではそれを防止する目的で昇降五徳2の高さ検知を行なう五徳高さ検知装置39を設けたものである。先ず図8(a)は、マイクロスイッチ方式の五徳高さ検知装置39Aを示しており、ガス混合管8の一部(図ではガス混合管8の下端部)にマイクロスイッチ40を設け、昇降五徳2が下降すると円柱部13の下端がマイクロスイッチ40を押してONとなり、昇降五徳2が上昇すると円柱部13の下端がマイクロスイッチ40から離れてOFFとなり、このようなマイクロスイッチ40のON/OFFによって昇降五徳2の昇降を検知できる構造となっている。図8(b)は、リードスイッチ方式の五徳高さ検知装置39Bを示しており、ガス混合管8の一部(図ではガス混合管8の下端部)に電磁石42(又は永久磁石41)を固定し、昇降五徳2の円柱部13の下端に永久磁石41(又は電磁石42)を固定し、昇降五徳2と一緒に永久磁石22が昇降することによりリードスイッチがON/OFFとなり、昇降五徳2の昇降を検知できる構造となっている。図8(c)は、フォトカプラ方式の五徳高さ検知装置39Cを示しており、ガス混合管8の一部(図ではガス混合管8の下端部)の相対する位置に配置した発光部43と受光部44とを備え、昇降五徳2が上がった状態では円柱部13が上昇して発光部43からの光を受光部44が検知可能となり、昇降五徳2が下がった状態では発光部43からの光が円柱部13で遮られて受光部44が検知不能となり、このような検知可否によって昇降五徳2の昇降を検知できる構造となっている。
【0034】
しかして、図8の例によれば昇降五徳2の五徳高さ検知装置39A〜39C(マイクロスイッチ、リードスイッチ、フォトカプラ)からの信号は、電装部37のマイクロコンピュータに送られ、昇降五徳2が下がった状態にあることを示す検知信号があった場合のみ、電装部37はガス電磁弁を開状態に保ち、点火させることができるようにする。一方、昇降五徳2が上がった状態にあることを示す検知信号があった場合は、電装部37はガス電磁弁を閉状態に保ち、点火不能とする。これにより、昇降五徳2が上がった状態でバーナー部1が点火される心配をなくすことができる。
【0035】
次に、昇降五徳2の爪部12の先端部分から下向きに突出した脚部45を備え、脚部45の下端を天板3部分で支える構造とした場合の実施形態を説明する。図9はその一例を示している。昇降五徳2の下降時に脚部45を天板3で支えることで、昇降五徳2の下降時の安定性を高めることができる。これにより、底面積の広い鍋でもより安定して支持できる構造となる。また図9の例では、昇降五徳2の脚部45の下端に天板3との衝撃を緩和する緩衝部材46を設けている。ここでは、緩衝部材46として例えば、ゴム或いは樹脂のキャップが使用されている。ちなみに、昇降五徳2の安定性を高めるために、昇降五徳2の爪部12の先端から下方に脚部45を突出させると、昇降五徳2の下降時に脚部45と天板3との衝撃で天板3に傷をつけたり、衝撃音が発生するという問題がある。そこで、昇降五徳2の脚部45にゴム或いは樹脂のキャップからなる緩衝部材46を装着することで、脚部45と天板3との衝撃を緩和できる結果、昇降五徳2の下降時の安定性を脚部45によって向上させることができるものでありながら、昇降五徳2を下げた時に脚部45と天板3との衝撃による天板3の損傷を防止できると共に騒音を防止できるようになる。さらに緩衝部材46は、昇降五徳2の清掃時において昇降五徳2の脚部45に手が接触した場合に、やけどを防止する機能も兼ね備えている。つまり、昇降五徳2を上昇させてバーナー部1の周辺を清掃する際に、手が昇降五徳2の脚部45に触れるとやけどをしやすくなるが、脚部45にゴム或いは樹脂のキャップを装着することでやけどを回避できる。また本例では緩衝部材46がやけど防止材を兼用しているので、部品数の増加を防止できるという利点もある。なお、緩衝部材46は脚部45の下端部のみに限らず、脚部45全体に装着したり、或いは脚部45以外に装着してもよい。これにより、昇降五徳2の下降時の安定性を脚部45によって向上させつつ、バーナー部1周辺の清掃を安全に行なうことができるものである。
【0036】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明によれば、バーナー部に配置される昇降五徳と、前記昇降五徳を水平姿勢のままで上下動可能とすると共に最も上昇した位置と最も下降した位置とで各々保持するための昇降機構とを具備するので、調理油や煮汁等がふきこぼれた場合は、昇降機構によって昇降五徳を上昇させて最も上がった位置で水平姿勢のままで保持することができる。これにより、手で昇降五徳をつかまなくてもよいので、五徳全体が完全に冷えてしまうまで待つ必要がなく、結果、煮汁等がこびりつく前に天板の清掃を容易に行なうことができるものであり、しかも昇降五徳の最も上昇した位置では昇降五徳は傾くことなく水平姿勢のままで保持されているため、バーナー部周辺の天板の手入れが一層容易となり、使い勝手が大幅に向上するものである。
【0037】
また請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の効果に加えて、前記バーナー部に、鍋底温度を測定する上下動可能な鍋底センサーと、鍋底センサーの高さ検知を行なうセンサー高さ検知装置とが設けられ、鍋底センサーが下がっている時には昇降五徳を上昇不能となるように構成したので、鍋底センサーが下がっていると検知された時は昇降五徳の上に鍋等の重量物があると判断し、昇降五徳を上昇不能となるように制御することで、誤って昇降機構を操作しようとしても昇降五徳が上昇することがなく、使用時における安全性を確保できるものである。
【0038】
また請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の効果に加えて、前記昇降五徳に鍋底センサーを外側から囲むように遮熱壁を設けたので、遮熱壁によって鍋底センサーとその周囲とを遮熱することができ、これにより、鍋底センサーは鍋底以外の周囲からの熱を拾いにくくすることができるので、鍋底センサーが精度良く鍋底の温度を検知でき、鍋底センサーの検知精度を向上させることができ、さらに遮熱壁を昇降五徳に設けたことによって、バーナー部側に遮熱壁を設ける場合と比較して、バーナー部の構造を簡素化できるものである。
【0039】
また請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳の高さ検知を行なう五徳高さ検知装置を備え、昇降五徳が所定高さにある時のみバーナー部を燃焼可能とするので、昇降五徳が上がった状態にあることを検知したときには、例えばガス電磁弁を閉状態に保ち、点火不能とすることによって、昇降五徳が上がった状態でバーナー部が点火される心配がなくなり、安全性を十分に確保できるものである。
【0040】
また請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳は、放射状に延出した爪部の先端部分に下向きに突出した脚部を備え、昇降五徳の下降時において前記脚部の下端をバーナー部周辺の天板部分で支持可能としたので、昇降五徳の下降時に脚部の下端を天板部分で支えることができ、昇降五徳の下降時の安定性を高めることができる。これにより、底面積の広い鍋でもより安定して支持できる構造となる。
【0041】
また請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の効果に加えて、前記昇降五徳の脚部に天板部分との衝撃を緩和する緩衝部材を取り付けたので、昇降五徳を下げた時でも昇降五徳の脚部と天板との衝撃を緩衝部材にて緩和でき、結果、昇降五徳の下降時の安定性を脚部によって向上させることができるものでありながら、昇降五徳を下げた時に脚部と天板との衝撃による天板の損傷を防止できると共に、騒音を防止できるものである。
【0042】
また請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳にやけどを防止する部材を取り付けたので、バーナー部周辺の清掃時に手が昇降五徳に接触した場合でも手をやけどする危険を回避でき、安全に清掃ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態のバーナー部に配置される昇降五徳及びその昇降機構を説明する断面図、(b)は昇降五徳の平面図、(c)は側面図である。
【図2】同上のバーナー部を3個備えた場合のコンロの斜視図である。
【図3】(a)(b)は同上の昇降機構の動作の説明図である。
【図4】(a)(b)は他の実施形態の昇降機構の動作の説明図である。
【図5】(a)(b)は更に他の実施形態の昇降機構の動作の説明図である。
【図6】(a)(b)は更に他の実施形態の昇降機構の動作の説明図である。
【図7】同上の昇降五徳に遮熱壁を設けた実施形態の断面図である。
【図8】(a)は同上の五徳高さ検知装置の一例を説明する断面図、(b)は他例を説明する断面図、(c)は更に他例を説明する断面図である。
【図9】同上の昇降五徳の脚部に緩衝部材を設けた実施形態の断面図である。
【図10】従来例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 バーナー部
2 昇降五徳
3 天板
4 昇降機構
11 円盤部
12 爪部
13 円柱部
33 鍋底センサー
38 遮熱壁
39 五徳高さ検知装置
45 脚部
46 緩衝部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降五徳付きコンロに関し、詳しくは昇降五徳を水平姿勢のままで上下動可能とし且つ最も上がった位置と最も下がった位置とで昇降五徳を保持できるようにした技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、システムキッチン等に組み込んで使用される五徳付きコンロとして、例えば図10に示すように、バーナー部1の外周部の天板3上に回動五徳2’を配置すると共に、この回動五徳2’をヒンジ部50を中心に上方に回動可能に軸支し、回動五徳2’の先端部51が上向きとなるように回動五徳2’を垂直に立てることで、天板3の清掃を容易に行えるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−35223号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、調理油や煮汁等がふきこぼれた場合、煮汁等は熱によりこびり付いて時間の経過とともに取り除くことが困難となる。従来では、回動五徳2’全体が完全に冷えてしまうまでは回動五徳2’を手でつかんで上方に回動させることができないため、冷めて天板3にこびりついてしまった後でしか天板3の清掃ができないという問題があった。
【0005】
本発明は、前記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、昇降五徳を手で持たずに昇降可能とすると共に最も上昇した位置と最も下降した位置とで各々保持できるようにし、これにより天板の清掃を容易且つ即座に行なえるようにした昇降五徳付きコンロを提供することにあり、他の目的とすところは、使用時における安全性を向上させることができ、また、鍋底センサーの検知精度を高めることができ、また、昇降五徳の下降時の安定性を高めることができ、また、昇降五徳を最も下げた時に脚部と天板との衝撃による天板の損傷を防止できると共に騒音を防止でき、さらに、バーナー部周辺の清掃時に手のやけどを回避できる昇降五徳付きコンロを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1記載の発明に係る昇降五徳付きコンロは、バーナー部に配置される昇降五徳と、前記昇降五徳を水平姿勢のままで上下動可能とすると共に最も上昇した位置と最も下降した位置とで各々保持するための昇降機構とを具備することを特徴とする。
【0007】
本発明に従えば、通常の調理作業においては、昇降五徳を最も下方まで下げて使用するが、調理油や煮汁等がふきこぼれた場合は、昇降機構によって昇降五徳を水平姿勢のままで上昇させて最も上がった位置で保持することができる。これにより、昇降五徳を手で持たなくてもよいので、五徳全体が完全に冷えてしまうまで待つ必要がなく、結果、煮汁等がこびりつく前に天板の清掃を容易に行なうことができるものであり、しかも昇降五徳の最も上昇した位置では昇降五徳は傾くことなく水平姿勢のままで保持されるため、バーナー部周辺の天板の手入れが一層容易となる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、前記バーナー部に、鍋底温度を測定する上下動可能な鍋底センサーと、鍋底センサーの高さ検知を行なうセンサー高さ検知装置とが設けられ、鍋底センサーが下がっている時には昇降五徳を上昇不能となるように構成したことを特徴とする。
【0009】
本発明に従えば、鍋底センサーが下がっていると検知された時は昇降五徳の上に鍋等の重量物があると判断し、昇降五徳を上昇不能となるように制御することで、誤って昇降機構を操作しようとしても昇降五徳が上昇することがなく、安全性を高めることができる。
【0010】
また請求項3記載の発明は、請求項2記載の効果に加えて、前記昇降五徳に鍋底センサーを外側から囲むように遮熱壁を設けたことを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、昇降五徳に鍋底センサーを囲むための遮熱壁を設けることで、鍋底センサーとその周囲とを遮熱することができ、これにより、鍋底センサーは鍋底以外の周囲からの熱を拾いにくくすることができるので、鍋底センサーが精度良く鍋底の温度を検知できるようになる。
【0012】
また請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳の高さ検知を行なう五徳高さ検知装置を備え、昇降五徳が所定高さにある時のみバーナー部を燃焼可能とすることを特徴とする。
【0013】
本発明に従えば、昇降五徳が上がった状態にあることを検知したときには、例えばガス電磁弁を閉状態に保ち、点火不能とする。これにより、昇降五徳が上がった状態でバーナー部が点火されることを防止できる。
【0014】
また請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳は、放射状に延出した爪部の先端部分に下向きに突出した脚部を備え、昇降五徳の下降時において前記脚部の下端をバーナー部周辺の天板部分で支持可能としたことを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、昇降五徳の下降時に脚部の下端を天板部分で支えることができ、昇降五徳の下降時の安定性を高めることができる。
【0016】
また請求項6記載の発明は、請求項5記載の効果に加えて、前記昇降五徳の脚部に天板部分との衝撃を緩和する緩衝部材を取り付けたことを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、昇降五徳を下げた時でも昇降五徳の脚部と天板との衝撃を緩衝部材にて緩和できるので、昇降五徳の下降時の安定性を脚部によって向上させることができるものでありながら、昇降五徳を下げた時に脚部と天板との衝撃による天板の損傷を防止できると共に、騒音を防止できるようになる。
【0018】
また請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳にやけどを防止する部材を取り付けたことを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、バーナー部周辺の清掃時に手が昇降五徳に接触しても手をやけどを回避できるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0021】
図1(a)はバーナー部1に配置される昇降五徳2とその昇降機構4を説明する断面図であり、図1(b)(c)は昇降五徳2の平面図及び側面図であり、図2はバーナー部1を3個備えた場合のビルトインタイプのコンロ5の斜視図である。コンロ5の天板3の所定箇所(図2の例では3箇所)には開口部6が形成され、各開口部6にバーナー部1が設置されている。なお、バーナー部1の数は特に問わないものとする。
【0022】
バーナー部1は、図1(a)に示すように、複数個の炎口7(図2)が放射状に設けられた環状のガス混合管8と、ガス混合管8上に載置される環状のバーナーキャップ9とで構成されている。図1(a)中の10は天板3とガス混合管8との隙間に介在されるパッキンである。
【0023】
バーナー部1には昇降五徳2が配置される。昇降五徳2は、図1(b)、(c)に示すように、側面視で略T字型をしており、中央の円盤部11と、円盤部11から横方向(少なくとも3方向)に放射状に延出する複数の爪部12と、円盤部11の中央から下方に突出する円柱部13とが一体に形成されている。円柱部13は、図1(a)に示す環状のバーナー部1の内側開口部14を貫通しており、円柱部13の下端が昇降機構4を介してコンロ本体の下枠15に固定されている。
【0024】
前記昇降機構4は、昇降五徳2を水平姿勢のままで上下動可能とすると共に最も上がった位置及び最も下がった位置で昇降五徳2を各々水平保持するためのものであり、本例では電磁式で構成されている。電磁式の昇降機構4は、図3に示すように、昇降五徳2の円柱部13の下端に接する昇降台17と、コンロ本体の下枠15に固定される支持台18と、昇降台17を支持台18に対して上方に付勢するためのバネ19と、バネ19を上下方向に伸縮させる電磁石21と永久磁石22とで構成されている。ここでは、昇降台17は下方に開口した筒形に形成されていると共に、昇降台17の下端開口から内方に向かって内向きフランジ18aが突設されている。一方、支持台18は昇降台17の内側に収納され、支持台18の中央部が支柱23を介してコンロ本体の下枠15に固定されている。昇降台17の内向きフランジ18aと支持台18の外周部との間はバネ19を介してつながっている。さらに、昇降台17の内向きフランジ18aには電磁石21が取着され、支持台18の外周部には電磁石21と相対する永久磁石22が取着されている。なお電磁石21を支持台18の外周部、永久磁石22を昇降台17の内向きフランジ18aに固定してもよい。昇降機構4の操作スイッチ(図示せず)を操作して電磁石21に電流を流すと、図3(b)のように相対する方向に配置された電磁石21と永久磁石22の吸着力の働きでバネ19が縮まり、昇降台17及び昇降五徳2が自動的に上昇するようになり、また電磁石21への電流を切るとバネ19の力で双方の磁石21,22が離れ、図3(a)のように昇降台17及び昇降五徳2が元の位置まで自動的に下降するようになっている。
【0025】
上記構成によれば、通常の調理作業においては、昇降五徳2を最も下方まで下げて使用する。この状態では、バーナー部1と昇降五徳2上に載せられた鍋底との距離は、通常の五徳を使用した場合と同程度になる。調理油や煮汁等がふきこぼれた場合は、昇降五徳2から鍋を一旦降ろし、昇降機構4の操作スイッチを操作する。すると双方の磁石21,22が吸引されることで、昇降五徳2は水平姿勢のままで上昇し且つ最も上がった位置で保持されるようになる。これにより、昇降五徳2を手で持ち上げなくてもよいので、昇降五徳2全体が完全に冷えてしまうまで待つ必要がなく、従って、煮汁等がこびりつく前に天板3の清掃を容易に行なうことができる。しかも昇降五徳2を傾けることなく水平姿勢のままで上昇位置で保持できるできるので、バーナー部1周辺の天板3の手入れが一層容易となる。清掃後は、スイッチ操作によって電磁石21への電流を切ると、昇降五徳2はバネ19の力で下降して、最も下がった位置で水平保持されるようになる。従って、昇降五徳2を手で持つことなく、加熱調理可能な状態に即座に戻すことができる。
【0026】
また本例では、昇降五徳2の円柱部13をバーナー部1の内側開口部14を貫通させて、その下端部を昇降機構4を介してコンロ本体の下枠15に固定してあるので、昇降五徳2の円柱部13が下枠15に対して安定支持された構造となり、昇降五徳2の下降時の安定性が高められる。これに伴い、昇降五徳2は安定良く上下動可能な状態となると共に、昇降五徳2の爪部12の横方向への延出量を大きくすることが可能となるため、底面積の広い鍋でも安定性がきわめて良好な昇降五徳2が得られるようになる。そのうえ、爪部12は先端部分の下方が開放されているため、昇降五徳2が最も上に上がった位置で爪部12の下側に手を入れ易くなり、清掃が一層容易となる。
【0027】
さらに本例では、昇降機構4は昇降五徳2の円柱部13の下端に配置されているので、バーナー部1の燃焼熱によって昇降機構4の電磁石21のリード線が加熱される心配もなく、そのうえ昇降機構4は外部に露出しないため、見栄えも良くなる。そのうえ昇降機構4は、昇降台17と支持台18とバネ19と電磁石21と永久磁石22とを組み合わせるだけで、容易に且つ安価に製作できるという利点もある。
【0028】
図4〜図6は昇降機構4の他の実施形態を示している。先ず図4はカム式の昇降機構4であり、昇降五徳2の円柱部13の下端に接するカム25と、コンロ本体の下枠15に固定される支持台18’と、カム25と支持台18’とを連結するカムシャフト26とで構成されている。カムシャフト26を回転させるとカム25が回転し、カム25の回転に合わせて昇降五徳2が上昇(図4(b)の状態)或いは下降(図4(a)の状態)する。ここで、カムシャフト26は、回転つまみにより手動で回転させてもよいが、ステッピングモータで電気的に駆動させるようにしてもよい。
【0029】
図5はバネ式の昇降機構4であり、昇降五徳2の円柱部13の下端に接する昇降台17と、コンロ本体の下枠15に固定される支持台18と、昇降台17を支持台18に対して上方に付勢するためのバネ19と、昇降台17を下降位置で保持する操作つまみ27とで構成されている。ここでは、昇降台17は下方に開口した筒状に形成されている。一方、支持台18は、昇降台17の内側に収納されており、支持台18の中央部から下方に突出した支柱23がコンロ本体の下枠15に固定されている。昇降台17と支持台18の外周部との間はバネ19を介してつながっている。昇降台17の外周下端には突状の引掛部28が設けられ、その引掛部28に操作つまみ27に設けた引掛棒29を引掛ることで、昇降台17がバネ19によって上昇するのが抑えられる。引掛棒29は復帰バネ20を介してコンロ本体の壁面30に固定されている。操作つまみ27によって引掛棒29を壁面30方向に引っ張ると、昇降台17の引掛部28が開放状態となり、図5(b)のようにバネ19の力で昇降台17及び昇降五徳2が自動的に上昇するようになっている。また上昇した昇降五徳2を押し下げると、図5(a)のように昇降台17の引掛部28が下降して引掛棒29に引掛かった状態となる。このとき、引掛棒29は復帰バネ20のバネ力で引掛部28に引掛った状態で保持されるので、昇降台17及び昇降五徳2は元の位置で保持されるようになる。なお操作つまみ27による引掛棒29の移動操作は手動でも電動でも可能である。
【0030】
図6はラッチ式の昇降機構4であり、昇降五徳2の円柱部13の下端に接する昇降台17’と、コンロ本体の下枠15に固定される支持台18”と、昇降台17’を支持台18”に対して最も上昇した位置又は最も下降した位置のいずれかで保持するラッチ機構とで構成されている。ここでは、昇降台17’は柱状に形成されており、支持台18”は昇降台17’の下部が上下移動自在に収納される箱形に形成されている。支持台18”には側面視で略J字形のガイド溝31が設けられると共に、昇降台17’の下部を上方に付勢するバネ(図示せず)が内蔵されている。昇降台17’の下部にはガイド溝31にガイドされる突起部32が突設されており、ガイド溝31に沿って突起部32が上下移動可能となっている。本例のラッチ機構は、一般のプッシュ式ボールペンと同様な仕組みであり、昇降五徳2を一度押し下げると、図6(b)のように突起部32がガイド溝31に沿って上昇することで昇降台17’及び昇降五徳2が最も上昇した状態で保持されるようになり、昇降五徳2をもう一度押し下げると、図6(a)のように突起部32がガイド溝31に沿って下降して昇降台17’及び昇降五徳2が下降位置で保持されるようになっている。
【0031】
次に、鍋底センサー33を備えた場合の実施形態を説明する。図7はその一例であり、昇降五徳2の上面を円環部11’で形成すると共に、円柱部13’を中空筒状に形成し、円柱部13’の中空部35内から円環部11’内を通して、鍋底の温度を測定する鍋底センサー33(温度センサー)を上下動可能に配置してある。この鍋底センサー33は昇降五徳2の上に鍋等の重量物が載置されたときは調理物の温度を鍋底を介して測定するものである。鍋底センサー33の下方には、鍋底センサー33が下がったことを検知するためのセンサー高さ検知装置を構成するマイクロスイッチ36が設けられている。鍋底センサー33及びマイクロスイッチ36は、それぞれ、電装部37に接続されている。電装部37のマイクロコンピュータは、鍋底センサー33からの入力を基に、ガス通路部の温度制御を行なうものである。ここで、昇降五徳2の上に鍋があると、鍋底センサー33が図7の矢印方向Eに下がってマイクロスイッチ36がONとなり、一方、鍋等がなく鍋底センサー33が図7の矢印方向Fに上がっているとマイクロスイッチ36はOFFになる。これにより、昇降五徳2の上に鍋等があるかどうかがマイクロスイッチ36のON/OFFで判別できるようになっている。さらに、電装部37のマイクロコンピュータは、昇降五徳2の上に鍋等がなく鍋底センサー33が上がっている時のみ、つまりマイクロスイッチ36がOFFの時のみ、昇降五徳2を上昇可能な状態とし、一方、鍋底センサー33が下がっている時、つまりマイクロスイッチ36がONの時には、昇降五徳2の上に鍋等の重量物があると判断し、昇降五徳2を上昇不能な状態となるように制御する。これにより、昇降五徳2に鍋が載置されると、鍋底センサー33の感熱部が鍋底に当接して鍋底センサー33全体が押し下げられるため、この状態で誤って昇降機構4を操作した場合でも昇降五徳2は上昇不能な状態となるため、昇降五徳2が不意に上昇することがなく、使用の安全性を確保できるものである。
【0032】
さらに、図7に示す例では、昇降五徳2の円環部11’の全周に亘って鍋底センサー33を外から囲むようにリング形状の小壁からなる遮熱壁38が設けられている。ちなみに、鍋底センサー33は鍋底以外の周囲からの熱も拾いやすく、それが誤作動の一因となっている。そこで本例では、遮熱壁38を鍋底センサー33を囲むように設けているので、鍋底センサー33とその周囲とを遮熱することができ、これにより、鍋底センサー33は鍋底以外の周囲からの熱を拾いにくくなるので、鍋底センサー33が精度良く鍋底の温度を検知でき、検知精度を向上させることができる利点がある。そのうえ円環部11’の全周にリング形状の小壁を設けるだけで遮熱壁38を簡単に形成できるという利点もある。
【0033】
次に、昇降五徳2の高さ位置を検知するための五徳高さ検知装置39を設け、昇降五徳2が所定高さにあるときのみバーナー部1を燃焼可能とする場合の実施形態を説明する。図8(a)〜(c)はその一例を示している。ちなみに、昇降五徳2が上に上がった状態でバーナー部1を点火すると、不完全燃焼を起す恐れがあるため、本例ではそれを防止する目的で昇降五徳2の高さ検知を行なう五徳高さ検知装置39を設けたものである。先ず図8(a)は、マイクロスイッチ方式の五徳高さ検知装置39Aを示しており、ガス混合管8の一部(図ではガス混合管8の下端部)にマイクロスイッチ40を設け、昇降五徳2が下降すると円柱部13の下端がマイクロスイッチ40を押してONとなり、昇降五徳2が上昇すると円柱部13の下端がマイクロスイッチ40から離れてOFFとなり、このようなマイクロスイッチ40のON/OFFによって昇降五徳2の昇降を検知できる構造となっている。図8(b)は、リードスイッチ方式の五徳高さ検知装置39Bを示しており、ガス混合管8の一部(図ではガス混合管8の下端部)に電磁石42(又は永久磁石41)を固定し、昇降五徳2の円柱部13の下端に永久磁石41(又は電磁石42)を固定し、昇降五徳2と一緒に永久磁石22が昇降することによりリードスイッチがON/OFFとなり、昇降五徳2の昇降を検知できる構造となっている。図8(c)は、フォトカプラ方式の五徳高さ検知装置39Cを示しており、ガス混合管8の一部(図ではガス混合管8の下端部)の相対する位置に配置した発光部43と受光部44とを備え、昇降五徳2が上がった状態では円柱部13が上昇して発光部43からの光を受光部44が検知可能となり、昇降五徳2が下がった状態では発光部43からの光が円柱部13で遮られて受光部44が検知不能となり、このような検知可否によって昇降五徳2の昇降を検知できる構造となっている。
【0034】
しかして、図8の例によれば昇降五徳2の五徳高さ検知装置39A〜39C(マイクロスイッチ、リードスイッチ、フォトカプラ)からの信号は、電装部37のマイクロコンピュータに送られ、昇降五徳2が下がった状態にあることを示す検知信号があった場合のみ、電装部37はガス電磁弁を開状態に保ち、点火させることができるようにする。一方、昇降五徳2が上がった状態にあることを示す検知信号があった場合は、電装部37はガス電磁弁を閉状態に保ち、点火不能とする。これにより、昇降五徳2が上がった状態でバーナー部1が点火される心配をなくすことができる。
【0035】
次に、昇降五徳2の爪部12の先端部分から下向きに突出した脚部45を備え、脚部45の下端を天板3部分で支える構造とした場合の実施形態を説明する。図9はその一例を示している。昇降五徳2の下降時に脚部45を天板3で支えることで、昇降五徳2の下降時の安定性を高めることができる。これにより、底面積の広い鍋でもより安定して支持できる構造となる。また図9の例では、昇降五徳2の脚部45の下端に天板3との衝撃を緩和する緩衝部材46を設けている。ここでは、緩衝部材46として例えば、ゴム或いは樹脂のキャップが使用されている。ちなみに、昇降五徳2の安定性を高めるために、昇降五徳2の爪部12の先端から下方に脚部45を突出させると、昇降五徳2の下降時に脚部45と天板3との衝撃で天板3に傷をつけたり、衝撃音が発生するという問題がある。そこで、昇降五徳2の脚部45にゴム或いは樹脂のキャップからなる緩衝部材46を装着することで、脚部45と天板3との衝撃を緩和できる結果、昇降五徳2の下降時の安定性を脚部45によって向上させることができるものでありながら、昇降五徳2を下げた時に脚部45と天板3との衝撃による天板3の損傷を防止できると共に騒音を防止できるようになる。さらに緩衝部材46は、昇降五徳2の清掃時において昇降五徳2の脚部45に手が接触した場合に、やけどを防止する機能も兼ね備えている。つまり、昇降五徳2を上昇させてバーナー部1の周辺を清掃する際に、手が昇降五徳2の脚部45に触れるとやけどをしやすくなるが、脚部45にゴム或いは樹脂のキャップを装着することでやけどを回避できる。また本例では緩衝部材46がやけど防止材を兼用しているので、部品数の増加を防止できるという利点もある。なお、緩衝部材46は脚部45の下端部のみに限らず、脚部45全体に装着したり、或いは脚部45以外に装着してもよい。これにより、昇降五徳2の下降時の安定性を脚部45によって向上させつつ、バーナー部1周辺の清掃を安全に行なうことができるものである。
【0036】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明によれば、バーナー部に配置される昇降五徳と、前記昇降五徳を水平姿勢のままで上下動可能とすると共に最も上昇した位置と最も下降した位置とで各々保持するための昇降機構とを具備するので、調理油や煮汁等がふきこぼれた場合は、昇降機構によって昇降五徳を上昇させて最も上がった位置で水平姿勢のままで保持することができる。これにより、手で昇降五徳をつかまなくてもよいので、五徳全体が完全に冷えてしまうまで待つ必要がなく、結果、煮汁等がこびりつく前に天板の清掃を容易に行なうことができるものであり、しかも昇降五徳の最も上昇した位置では昇降五徳は傾くことなく水平姿勢のままで保持されているため、バーナー部周辺の天板の手入れが一層容易となり、使い勝手が大幅に向上するものである。
【0037】
また請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の効果に加えて、前記バーナー部に、鍋底温度を測定する上下動可能な鍋底センサーと、鍋底センサーの高さ検知を行なうセンサー高さ検知装置とが設けられ、鍋底センサーが下がっている時には昇降五徳を上昇不能となるように構成したので、鍋底センサーが下がっていると検知された時は昇降五徳の上に鍋等の重量物があると判断し、昇降五徳を上昇不能となるように制御することで、誤って昇降機構を操作しようとしても昇降五徳が上昇することがなく、使用時における安全性を確保できるものである。
【0038】
また請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の効果に加えて、前記昇降五徳に鍋底センサーを外側から囲むように遮熱壁を設けたので、遮熱壁によって鍋底センサーとその周囲とを遮熱することができ、これにより、鍋底センサーは鍋底以外の周囲からの熱を拾いにくくすることができるので、鍋底センサーが精度良く鍋底の温度を検知でき、鍋底センサーの検知精度を向上させることができ、さらに遮熱壁を昇降五徳に設けたことによって、バーナー部側に遮熱壁を設ける場合と比較して、バーナー部の構造を簡素化できるものである。
【0039】
また請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳の高さ検知を行なう五徳高さ検知装置を備え、昇降五徳が所定高さにある時のみバーナー部を燃焼可能とするので、昇降五徳が上がった状態にあることを検知したときには、例えばガス電磁弁を閉状態に保ち、点火不能とすることによって、昇降五徳が上がった状態でバーナー部が点火される心配がなくなり、安全性を十分に確保できるものである。
【0040】
また請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳は、放射状に延出した爪部の先端部分に下向きに突出した脚部を備え、昇降五徳の下降時において前記脚部の下端をバーナー部周辺の天板部分で支持可能としたので、昇降五徳の下降時に脚部の下端を天板部分で支えることができ、昇降五徳の下降時の安定性を高めることができる。これにより、底面積の広い鍋でもより安定して支持できる構造となる。
【0041】
また請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の効果に加えて、前記昇降五徳の脚部に天板部分との衝撃を緩和する緩衝部材を取り付けたので、昇降五徳を下げた時でも昇降五徳の脚部と天板との衝撃を緩衝部材にて緩和でき、結果、昇降五徳の下降時の安定性を脚部によって向上させることができるものでありながら、昇降五徳を下げた時に脚部と天板との衝撃による天板の損傷を防止できると共に、騒音を防止できるものである。
【0042】
また請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の効果に加えて、前記昇降五徳にやけどを防止する部材を取り付けたので、バーナー部周辺の清掃時に手が昇降五徳に接触した場合でも手をやけどする危険を回避でき、安全に清掃ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態のバーナー部に配置される昇降五徳及びその昇降機構を説明する断面図、(b)は昇降五徳の平面図、(c)は側面図である。
【図2】同上のバーナー部を3個備えた場合のコンロの斜視図である。
【図3】(a)(b)は同上の昇降機構の動作の説明図である。
【図4】(a)(b)は他の実施形態の昇降機構の動作の説明図である。
【図5】(a)(b)は更に他の実施形態の昇降機構の動作の説明図である。
【図6】(a)(b)は更に他の実施形態の昇降機構の動作の説明図である。
【図7】同上の昇降五徳に遮熱壁を設けた実施形態の断面図である。
【図8】(a)は同上の五徳高さ検知装置の一例を説明する断面図、(b)は他例を説明する断面図、(c)は更に他例を説明する断面図である。
【図9】同上の昇降五徳の脚部に緩衝部材を設けた実施形態の断面図である。
【図10】従来例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 バーナー部
2 昇降五徳
3 天板
4 昇降機構
11 円盤部
12 爪部
13 円柱部
33 鍋底センサー
38 遮熱壁
39 五徳高さ検知装置
45 脚部
46 緩衝部材
Claims (7)
- バーナー部に配置される昇降五徳と、前記昇降五徳を水平姿勢のままで上下動可能とすると共に最も上昇した位置と最も下降した位置とで各々保持するための昇降機構とを具備することを特徴とする昇降五徳付きコンロ。
- 前記バーナー部に、鍋底温度を測定する上下動可能な鍋底センサーと、鍋底センサーの高さ検知を行なうセンサー高さ検知装置とが設けられ、鍋底センサーが下がっている時には昇降五徳を上昇不能となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の昇降五徳付きコンロ。
- 前記昇降五徳に鍋底センサーを外側から囲むように遮熱壁を設けたことを特徴とする請求項2記載の昇降五徳付きコンロ。
- 前記昇降五徳の高さ検知を行なう五徳高さ検知装置を備え、昇降五徳が所定高さにある時のみバーナー部を燃焼可能とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の昇降五徳付きコンロ。
- 前記昇降五徳は、放射状に延出した爪部の先端部分に下向きに突出した脚部を備え、昇降五徳の下降時において前記脚部の下端をバーナー部周辺の天板部分で支持可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の昇降五徳付きコンロ。
- 前記昇降五徳の脚部に天板部分との衝撃を緩和する緩衝部材を取り付けたことを特徴とする請求項5記載の昇降五徳付きコンロ。
- 前記昇降五徳にやけどを防止する部材を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の昇降五徳付きコンロ。
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