JP2004243891A - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】表示する車両情報の内容に対応して外景とのコントラストを変更して見やすく、かつ運転者が気づきやすくすることができるヘッドアップディスプレイ1を提供すること。
【解決手段】運転者が視線の変更を少なく見ることができるコンバイナ部2を設け、コンバイナ部2に像を投影する光源3と表示装置4を設け、コンバイナ部2に外光の透過率を変更する液晶シャッタ24を設け、光源3と表示装置4、液晶シャッタ24を制御する制御部5を設け、制御部5が車両情報ネットワーク11から車両情報を得るための車両情報インターフェース8を制御部5に設けてコンバイナ部2に車両情報を表示するようにし、表示する内容に応じてコンバイナ部2の透過率を変更させた。
【選択図】 図1
【解決手段】運転者が視線の変更を少なく見ることができるコンバイナ部2を設け、コンバイナ部2に像を投影する光源3と表示装置4を設け、コンバイナ部2に外光の透過率を変更する液晶シャッタ24を設け、光源3と表示装置4、液晶シャッタ24を制御する制御部5を設け、制御部5が車両情報ネットワーク11から車両情報を得るための車両情報インターフェース8を制御部5に設けてコンバイナ部2に車両情報を表示するようにし、表示する内容に応じてコンバイナ部2の透過率を変更させた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両から運転者へ伝達する情報の内容に対応してコンバイナを見やすくするヘッドアップディスプレイの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用途のヘッドアップディスプレイにおいては、日中の非常に明るい環境下でも表示を視認できるように、外光の強度に対応して透過率を任意に可変させる液晶シャッタを採用している。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−325293号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のヘッドアップディスプレイにあっては、外光の強度により表示エリアの透過率を変更していたため、このヘッドアップディスプレイに車両情報を表示しても、表示する内容に緊急性がある場合や、重要度が高い場合に、運転者が気づきにくいという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、表示する車両情報の内容に対応して外景とのコントラストを変更して見やすく、かつ運転者が気づきやすくすることができるヘッドアップディスプレイを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、運転者が視線の変更を少なく見ることができるコンバイナを設け、コンバイナに像を投影する投影手段を設け、コンバイナに外光の透過率を変更する透過率変更手段を設け、投影手段と透過率変更手段を制御する制御部を設け、外光の強度を検知する光センサを設けて外光に対応してコンバイナの外光の透過率を変更するヘッドアップディスプレイにおいて、制御部が車両情報を得るための車両情報入力手段を設けてコンバイナに車両情報を表示するようにし、表示する内容に応じてコンバイナの透過率を変更させることを特徴とする手段とした。
【0007】
請求項2記載の発明では、車両情報が緊急に運転者に伝達したいものである場合に、コンバイナの透過率を低くするようにしたことを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項3記載の発明では、車両情報入手手段が、車両に搭載される機器を通信線で接続して構成される車両情報ネットワークに制御部を接続するものであることを特徴とする手段とした。
【0009】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明では、車両情報入力手段によって、ヘッドアップディスプレイの制御部が車両情報を得られるようにして、コンバイナが車両情報を表示できるようにする。これにより、運転者は視線を大きく動かすことなく燃料残量やランプ類の状態、車両のトラブルの有無、シートベルトのかけ忘れなどの情報を得ることができる。さらに、車両情報のなかで、緊急度や重要度が大きくなった状態になったならば、制御部による透過率変更手段の制御によって、コンバイナの外光の透過率を変化させるようにして表示を確実に運転者に見せるようにするので、表示する車両情報の内容に対応して外景とのコントラストを変更して見やすく、かつ運転者が気づきやすくすることができる。
【0010】
請求項2記載の発明では、車両情報が緊急に運転者に伝達したいものである場合に、コンバイナの透過率を低くすると、その車両情報に関する情報がはっきりと表示されるので、確実に運転者にその緊急な情報が伝達され、運転者の適切な処理を促すことができ、気づくのが遅いことによる処理の遅れが引き起こす状態の悪化を防ぐことができる。よって、快適な運転環境にできる。
【0011】
請求項3記載の発明では、車両情報入手手段が、車両に搭載される機器を通信線で接続して構成される車両情報ネットワークに制御部を接続するものであるため、複数の車両装置からそれぞれ信号を得るように配線しなくても、車両情報ネットワークの通信線に接続するだけで、そのネットワークに接続した車両装置の情報を得ることができるので、簡単な構成で効率よく情報が得られ、多様化する車両装置の情報に対応でき、コストを抑制できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のヘッドアップディスプレイを実現する実施の形態を、請求項1,2,3に係る発明に対応する実施例に基づいて説明する。
【0013】
(実施例)
【0014】
まず、構成を説明する。
図1は実施例のヘッドアップディスプレイを示す説明図である。図2は実施例のヘッドアップディスプレイのブロック図である。図1,2における主要符号を説明すると、1はヘッドアップディスプレイ、2はコンバイナ部(コンバイナ)、21,22は偏光板、23はホログラムコンバイナ、24は液晶シャッタ(透過率変更手段)、3は光源、4は表示装置、5は制御部、51は制御ユニット、52は描画回路、53は調光回路、54は液晶駆動回路、6は凹面鏡、7はマニュアルスイッチ、8は車両情報インターフェース(車両情報入手手段)、9は光センサ、10はウインドシールドガラス、11は車両情報ネットワーク、A1は走行中に外を見る際の視線、A2はヘッドアップディスプレイを見る際の視線、hは人である。
【0015】
本実施例のヘッドアップディスプレイ1では、運転者の前方となるウインドシールドガラス10の一部にコンバイナ部2として使用する領域を形成する。このコンバイナ部2には制御による信号の印加により光を通過させる方向を変化させて、光の透過率を変更させる液晶シャッタ24を、偏光板21,22で挟み込むようにして設ける。さらに、偏光板22の運転者側には像を運転者に向かって反射させるホログラムコンバイナ23を設ける。
【0016】
さらに、ウインドシールドガラス10の下部には、像を投影するための光源3と表示装置4を設け、その投影先に像をホログラムコンバイナ23に向かって反射させる凹面鏡6を設ける。
【0017】
さらに、車両には、図2に示すように制御部5を設ける。制御部5には、各装置、センサからの入力を行い、各装置を制御するための信号を出力する制御ユニット51と、制御ユニット51からの信号で表示装置4を制御する描画回路52と、制御ユニット51からの信号で光源3を制御する調光回路53と、制御ユニット51からの信号でホログラムコンバイナ23を制御する液晶駆動回路54を設ける。
【0018】
車両には、各車両装置間において情報が通信できるようにした車両情報ネットワーク11が設けられている。この車両情報ネットワーク11は、通信線で各車両装置を接続するようにして、所定の信号送受方法によって各車両装置が信号で情報を送ったり、信号で情報を得たりできるようにしたものである。
【0019】
本実施例の制御部5には、制御ユニット51と接続するように車両情報インターフェース8を設け、この車両情報インターフェース8を車両情報ネットワーク11の信号線に接続するようにして車両情報を得られるようにする。
【0020】
また、車両には、外光の強度を検出する光センサ9を設け、検出信号が制御部5の制御ユニット51に入力されるようにする。
【0021】
車室内の運転者の手が届く位置には、手動でヘッドアップディスプレイ1を操作するためのマニュアルスイッチ7を設ける。
【0022】
次に、作用を説明する。
【0023】
[表示内容に対応して外景とのコントラストを変える作用]
本実施例のヘッドアップディスプレイ1では、光センサ9により外光の強度を検知すると、その強度が信号で制御部5の制御ユニット51に入力される。入力によって検知される外光が強い場合は、制御ユニット51が調光回路53を制御して光源3からより強い光が投光されるようにし、かつ、制御ユニット51が液晶駆動回路54を制御して液晶シャッタ24が外光の透過率を低くするようにする。これにより、外光が強い場合であっても表示像を運転者にはっきり見せるようにする。
【0024】
また、光センサ9により外光が弱いと検知された場合には、制御ユニット51が調光回路53を制御して光源3から弱い光が投光されるようにし、かつ、制御ユニット51が液晶駆動回路54を制御して液晶シャッタ24が外光の透過率を高くするようにする。これにより、外光が弱い場合であっても表示像が強く見えすぎないようにして、適度に表示像を通して外部を見ることができるようにする。
【0025】
さらに、本実施例では、車両情報ネットワーク11から得られる各車両装置の情報信号を車両情報インターフェース8で、制御部5の制御ユニット51が処理できる信号に変換して入力し、制御部5で処理を行い、制御ユニット51で制御する描画回路52により表示装置4に車両情報を表示して、コンバイナ部2への表示像として車両情報を表示する。
【0026】
この車両情報としては、燃料量、ランプ類の状態、バッテリーの充電状態、シートベルトを掛けているかどうか、エアバックの警告、エンジン状態、油圧の状態、ATのポジション、オートクルーズの状態、ブレーキアシストの警告、スリップ表示、4WDの状態、ブレーキの警告、ABSの警告などがあり、必要性や車両の状態などにより使い分けるようにすればよい。
【0027】
車両の状態が変わることによって、燃料の残量が少なくなったことやシートベルトの掛け忘れなどの警告など、各種の警告や重要度、緊急度が増した情報を表示する必要が生じたならば、制御ユニット51が調光回路53を制御して光源3から発せられる光を強くするようにし、かつ、制御ユニット51が液晶駆動回路54を制御して液晶シャッタ24が外光の透過率を低くするようにする。これにより、各種の警告や重要度、緊急度が増した情報は、外景とのコントラストを高くした、つまりウインドシールドガラス10を通して見る外部に対して、明暗をはっきりするように強調した画面で運転者に見せるので、運転者がその情報を見逃さないようにする。
【0028】
また、その情報の緊急度、重要度に応じて、表示の色を変えたり、点滅表示させるなどを行えばさらに、運転者に確実にその情報を見せることができる。
【0029】
[車両情報入手のコスト抑制作用]
本実施例では、車両の各装置が車両情報ネットワーク11で情報をやり取りする。この車両情報ネットワーク11は共通の信号線に接続した複数の装置間での情報のやりとりを行うため、配線は簡略化したものとなり車両のコストは抑制される。この車両情報ネットワーク11に車両情報インターフェース8を介して制御ユニット51を接続しているので、この表示に関する情報を得るために、複数の車両装置と個別に配線する必要がなく、コストを抑制して複数の車両装置から情報を得ることができる。
【0030】
次に、効果を説明する。
【0031】
実施例のヘッドアップディスプレイ1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0032】
(1)運転者が視線の変更を少なく見ることができるコンバイナ部2を設け、コンバイナ部2に像を投影する光源3と表示装置4を設け、コンバイナ部2に外光の透過率を変更する液晶シャッタ24を設け、光源3と表示装置4、液晶シャッタ24を制御する制御部5を設け、外光の強度を検知する光センサ9を設けて外光に対応してコンバイナ部2の外光の透過率を変更するヘッドアップディスプレイ1において、制御部5が車両情報ネットワーク11から車両情報を得るための車両情報インターフェース8を制御部5に設けてコンバイナ部2に車両情報を表示するようにし、表示する内容に応じてコンバイナ部2の透過率を変更させたため、確実に運転者に情報を見せるようにするので、表示する車両情報の内容に対応して外景とのコントラストを変更して見やすく、かつ運転者が気づきやすくすることができる。
【0033】
(2)車両情報が緊急に運転者に伝達したいものである場合に、コンバイナ部2の透過率を低くするようにしたため、確実に運転者にその緊急な情報が伝達され、運転者の適切な処理を促すことができ、気づくのが遅いことによる処理の遅れが引き起こす状態の悪化を防ぐことができる。よって、快適な運転環境にできる。
【0034】
(3)車両情報入手手段が、車両に搭載される機器を通信線で接続して構成される車両情報ネットワーク11に車両情報インターフェース8を介して制御部5を接続するものであるため、簡単な構成で効率よく情報が得られ、多様化する車両装置の情報に対応でき、コストを抑制できる。
【0035】
以上、本発明のヘッドアップディスプレイ1を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0036】
例えば、実施例では、透過率変更手段として液晶シャッタ24を用いたが、コンバイナ部2の外光の透過率を変更できれば、他のものを用いてもよい。
【0037】
また、実施例では、凹面鏡6を用いているが、光源3と表示装置4から直接、像をホログラムコンバイナ23に投影するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のヘッドアップディスプレイを示す説明図である。
【図2】実施例のヘッドアップディスプレイのブロック図である。
【符号の説明】
1 ヘッドアップディスプレイ
2 コンバイナ部
21 偏光板
22 偏光板
23 ホログラムコンバイナ
24 液晶シャッタ
3 光源
4 表示装置
5 制御部
51 制御ユニット
52 描画回路
53 調光回路
54 液晶駆動回路
6 凹面鏡
7 マニュアルスイッチ
8 車両情報インターフェース
9 光センサ
10 ウインドシールドガラス
11 車両情報ネットワーク
A1 (走行中に外を見る際の)視線
A2 (ヘッドアップディスプレイを見る際の)視線
h 人
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両から運転者へ伝達する情報の内容に対応してコンバイナを見やすくするヘッドアップディスプレイの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用途のヘッドアップディスプレイにおいては、日中の非常に明るい環境下でも表示を視認できるように、外光の強度に対応して透過率を任意に可変させる液晶シャッタを採用している。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−325293号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のヘッドアップディスプレイにあっては、外光の強度により表示エリアの透過率を変更していたため、このヘッドアップディスプレイに車両情報を表示しても、表示する内容に緊急性がある場合や、重要度が高い場合に、運転者が気づきにくいという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、表示する車両情報の内容に対応して外景とのコントラストを変更して見やすく、かつ運転者が気づきやすくすることができるヘッドアップディスプレイを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、運転者が視線の変更を少なく見ることができるコンバイナを設け、コンバイナに像を投影する投影手段を設け、コンバイナに外光の透過率を変更する透過率変更手段を設け、投影手段と透過率変更手段を制御する制御部を設け、外光の強度を検知する光センサを設けて外光に対応してコンバイナの外光の透過率を変更するヘッドアップディスプレイにおいて、制御部が車両情報を得るための車両情報入力手段を設けてコンバイナに車両情報を表示するようにし、表示する内容に応じてコンバイナの透過率を変更させることを特徴とする手段とした。
【0007】
請求項2記載の発明では、車両情報が緊急に運転者に伝達したいものである場合に、コンバイナの透過率を低くするようにしたことを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項3記載の発明では、車両情報入手手段が、車両に搭載される機器を通信線で接続して構成される車両情報ネットワークに制御部を接続するものであることを特徴とする手段とした。
【0009】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明では、車両情報入力手段によって、ヘッドアップディスプレイの制御部が車両情報を得られるようにして、コンバイナが車両情報を表示できるようにする。これにより、運転者は視線を大きく動かすことなく燃料残量やランプ類の状態、車両のトラブルの有無、シートベルトのかけ忘れなどの情報を得ることができる。さらに、車両情報のなかで、緊急度や重要度が大きくなった状態になったならば、制御部による透過率変更手段の制御によって、コンバイナの外光の透過率を変化させるようにして表示を確実に運転者に見せるようにするので、表示する車両情報の内容に対応して外景とのコントラストを変更して見やすく、かつ運転者が気づきやすくすることができる。
【0010】
請求項2記載の発明では、車両情報が緊急に運転者に伝達したいものである場合に、コンバイナの透過率を低くすると、その車両情報に関する情報がはっきりと表示されるので、確実に運転者にその緊急な情報が伝達され、運転者の適切な処理を促すことができ、気づくのが遅いことによる処理の遅れが引き起こす状態の悪化を防ぐことができる。よって、快適な運転環境にできる。
【0011】
請求項3記載の発明では、車両情報入手手段が、車両に搭載される機器を通信線で接続して構成される車両情報ネットワークに制御部を接続するものであるため、複数の車両装置からそれぞれ信号を得るように配線しなくても、車両情報ネットワークの通信線に接続するだけで、そのネットワークに接続した車両装置の情報を得ることができるので、簡単な構成で効率よく情報が得られ、多様化する車両装置の情報に対応でき、コストを抑制できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のヘッドアップディスプレイを実現する実施の形態を、請求項1,2,3に係る発明に対応する実施例に基づいて説明する。
【0013】
(実施例)
【0014】
まず、構成を説明する。
図1は実施例のヘッドアップディスプレイを示す説明図である。図2は実施例のヘッドアップディスプレイのブロック図である。図1,2における主要符号を説明すると、1はヘッドアップディスプレイ、2はコンバイナ部(コンバイナ)、21,22は偏光板、23はホログラムコンバイナ、24は液晶シャッタ(透過率変更手段)、3は光源、4は表示装置、5は制御部、51は制御ユニット、52は描画回路、53は調光回路、54は液晶駆動回路、6は凹面鏡、7はマニュアルスイッチ、8は車両情報インターフェース(車両情報入手手段)、9は光センサ、10はウインドシールドガラス、11は車両情報ネットワーク、A1は走行中に外を見る際の視線、A2はヘッドアップディスプレイを見る際の視線、hは人である。
【0015】
本実施例のヘッドアップディスプレイ1では、運転者の前方となるウインドシールドガラス10の一部にコンバイナ部2として使用する領域を形成する。このコンバイナ部2には制御による信号の印加により光を通過させる方向を変化させて、光の透過率を変更させる液晶シャッタ24を、偏光板21,22で挟み込むようにして設ける。さらに、偏光板22の運転者側には像を運転者に向かって反射させるホログラムコンバイナ23を設ける。
【0016】
さらに、ウインドシールドガラス10の下部には、像を投影するための光源3と表示装置4を設け、その投影先に像をホログラムコンバイナ23に向かって反射させる凹面鏡6を設ける。
【0017】
さらに、車両には、図2に示すように制御部5を設ける。制御部5には、各装置、センサからの入力を行い、各装置を制御するための信号を出力する制御ユニット51と、制御ユニット51からの信号で表示装置4を制御する描画回路52と、制御ユニット51からの信号で光源3を制御する調光回路53と、制御ユニット51からの信号でホログラムコンバイナ23を制御する液晶駆動回路54を設ける。
【0018】
車両には、各車両装置間において情報が通信できるようにした車両情報ネットワーク11が設けられている。この車両情報ネットワーク11は、通信線で各車両装置を接続するようにして、所定の信号送受方法によって各車両装置が信号で情報を送ったり、信号で情報を得たりできるようにしたものである。
【0019】
本実施例の制御部5には、制御ユニット51と接続するように車両情報インターフェース8を設け、この車両情報インターフェース8を車両情報ネットワーク11の信号線に接続するようにして車両情報を得られるようにする。
【0020】
また、車両には、外光の強度を検出する光センサ9を設け、検出信号が制御部5の制御ユニット51に入力されるようにする。
【0021】
車室内の運転者の手が届く位置には、手動でヘッドアップディスプレイ1を操作するためのマニュアルスイッチ7を設ける。
【0022】
次に、作用を説明する。
【0023】
[表示内容に対応して外景とのコントラストを変える作用]
本実施例のヘッドアップディスプレイ1では、光センサ9により外光の強度を検知すると、その強度が信号で制御部5の制御ユニット51に入力される。入力によって検知される外光が強い場合は、制御ユニット51が調光回路53を制御して光源3からより強い光が投光されるようにし、かつ、制御ユニット51が液晶駆動回路54を制御して液晶シャッタ24が外光の透過率を低くするようにする。これにより、外光が強い場合であっても表示像を運転者にはっきり見せるようにする。
【0024】
また、光センサ9により外光が弱いと検知された場合には、制御ユニット51が調光回路53を制御して光源3から弱い光が投光されるようにし、かつ、制御ユニット51が液晶駆動回路54を制御して液晶シャッタ24が外光の透過率を高くするようにする。これにより、外光が弱い場合であっても表示像が強く見えすぎないようにして、適度に表示像を通して外部を見ることができるようにする。
【0025】
さらに、本実施例では、車両情報ネットワーク11から得られる各車両装置の情報信号を車両情報インターフェース8で、制御部5の制御ユニット51が処理できる信号に変換して入力し、制御部5で処理を行い、制御ユニット51で制御する描画回路52により表示装置4に車両情報を表示して、コンバイナ部2への表示像として車両情報を表示する。
【0026】
この車両情報としては、燃料量、ランプ類の状態、バッテリーの充電状態、シートベルトを掛けているかどうか、エアバックの警告、エンジン状態、油圧の状態、ATのポジション、オートクルーズの状態、ブレーキアシストの警告、スリップ表示、4WDの状態、ブレーキの警告、ABSの警告などがあり、必要性や車両の状態などにより使い分けるようにすればよい。
【0027】
車両の状態が変わることによって、燃料の残量が少なくなったことやシートベルトの掛け忘れなどの警告など、各種の警告や重要度、緊急度が増した情報を表示する必要が生じたならば、制御ユニット51が調光回路53を制御して光源3から発せられる光を強くするようにし、かつ、制御ユニット51が液晶駆動回路54を制御して液晶シャッタ24が外光の透過率を低くするようにする。これにより、各種の警告や重要度、緊急度が増した情報は、外景とのコントラストを高くした、つまりウインドシールドガラス10を通して見る外部に対して、明暗をはっきりするように強調した画面で運転者に見せるので、運転者がその情報を見逃さないようにする。
【0028】
また、その情報の緊急度、重要度に応じて、表示の色を変えたり、点滅表示させるなどを行えばさらに、運転者に確実にその情報を見せることができる。
【0029】
[車両情報入手のコスト抑制作用]
本実施例では、車両の各装置が車両情報ネットワーク11で情報をやり取りする。この車両情報ネットワーク11は共通の信号線に接続した複数の装置間での情報のやりとりを行うため、配線は簡略化したものとなり車両のコストは抑制される。この車両情報ネットワーク11に車両情報インターフェース8を介して制御ユニット51を接続しているので、この表示に関する情報を得るために、複数の車両装置と個別に配線する必要がなく、コストを抑制して複数の車両装置から情報を得ることができる。
【0030】
次に、効果を説明する。
【0031】
実施例のヘッドアップディスプレイ1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0032】
(1)運転者が視線の変更を少なく見ることができるコンバイナ部2を設け、コンバイナ部2に像を投影する光源3と表示装置4を設け、コンバイナ部2に外光の透過率を変更する液晶シャッタ24を設け、光源3と表示装置4、液晶シャッタ24を制御する制御部5を設け、外光の強度を検知する光センサ9を設けて外光に対応してコンバイナ部2の外光の透過率を変更するヘッドアップディスプレイ1において、制御部5が車両情報ネットワーク11から車両情報を得るための車両情報インターフェース8を制御部5に設けてコンバイナ部2に車両情報を表示するようにし、表示する内容に応じてコンバイナ部2の透過率を変更させたため、確実に運転者に情報を見せるようにするので、表示する車両情報の内容に対応して外景とのコントラストを変更して見やすく、かつ運転者が気づきやすくすることができる。
【0033】
(2)車両情報が緊急に運転者に伝達したいものである場合に、コンバイナ部2の透過率を低くするようにしたため、確実に運転者にその緊急な情報が伝達され、運転者の適切な処理を促すことができ、気づくのが遅いことによる処理の遅れが引き起こす状態の悪化を防ぐことができる。よって、快適な運転環境にできる。
【0034】
(3)車両情報入手手段が、車両に搭載される機器を通信線で接続して構成される車両情報ネットワーク11に車両情報インターフェース8を介して制御部5を接続するものであるため、簡単な構成で効率よく情報が得られ、多様化する車両装置の情報に対応でき、コストを抑制できる。
【0035】
以上、本発明のヘッドアップディスプレイ1を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0036】
例えば、実施例では、透過率変更手段として液晶シャッタ24を用いたが、コンバイナ部2の外光の透過率を変更できれば、他のものを用いてもよい。
【0037】
また、実施例では、凹面鏡6を用いているが、光源3と表示装置4から直接、像をホログラムコンバイナ23に投影するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のヘッドアップディスプレイを示す説明図である。
【図2】実施例のヘッドアップディスプレイのブロック図である。
【符号の説明】
1 ヘッドアップディスプレイ
2 コンバイナ部
21 偏光板
22 偏光板
23 ホログラムコンバイナ
24 液晶シャッタ
3 光源
4 表示装置
5 制御部
51 制御ユニット
52 描画回路
53 調光回路
54 液晶駆動回路
6 凹面鏡
7 マニュアルスイッチ
8 車両情報インターフェース
9 光センサ
10 ウインドシールドガラス
11 車両情報ネットワーク
A1 (走行中に外を見る際の)視線
A2 (ヘッドアップディスプレイを見る際の)視線
h 人
Claims (3)
- 運転者が視線の変更を少なく見ることができるコンバイナを設け、同コンバイナに像を投影する投影手段を設け、前記コンバイナに外光の透過率を変更する透過率変更手段を設け、前記投影手段と前記透過率変更手段を制御する制御部を設け、外光の強度を検知する光センサを設けて外光に対応してコンバイナの外光の透過率を変更するヘッドアップディスプレイにおいて、
前記制御部が車両情報を得るための車両情報入力手段を設けてコンバイナに車両情報を表示するようにし、表示する内容に応じてコンバイナの透過率を変更させることを特徴とするヘッドアップディスプレイ。 - 請求項1に記載されたヘッドアップディスプレイにおいて、車両情報が緊急に運転者に伝達したいものである場合に、コンバイナの透過率を低くするようにしたことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
- 請求項1または請求項2に記載されたヘッドアップディスプレイにおいて、
車両情報入手手段が、車両に搭載される機器を通信線で接続して構成される車両情報ネットワークに制御部を接続するものであることを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
Priority Applications (1)
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