JP2004242781A - 歯間歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】曲げて使用でき、しかも耐久性に優れた歯間歯ブラシを提供する。
【解決手段】柄本体2に撚り線ブラシ3が埋め込み成形された歯間歯ブラシ1であって、撚り線ブラシ3は、柄本体2に埋め込まれた埋設部3aと、柄本体2から突出して植毛されてなるブラシ部3bとからなり、柄本体2は、撚り線ブラシ3が埋設された端部側に、この撚り線ブラシ3の埋設部3aと一体化する固定部2aが形成されるとともに、この固定部2aに隣接する部分には、親指と人指し指との間で固定部2aを挟んだ状態で、親指と人指し指との操作で可撓変形させることができる可撓変形部2bが形成されてなるものである。
【選択図】 図2
【解決手段】柄本体2に撚り線ブラシ3が埋め込み成形された歯間歯ブラシ1であって、撚り線ブラシ3は、柄本体2に埋め込まれた埋設部3aと、柄本体2から突出して植毛されてなるブラシ部3bとからなり、柄本体2は、撚り線ブラシ3が埋設された端部側に、この撚り線ブラシ3の埋設部3aと一体化する固定部2aが形成されるとともに、この固定部2aに隣接する部分には、親指と人指し指との間で固定部2aを挟んだ状態で、親指と人指し指との操作で可撓変形させることができる可撓変形部2bが形成されてなるものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯間歯ブラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、歯の間や周囲の隙間に挿入して使用する歯ブラシとして、柄本体に撚り線ブラシが埋め込み成形された歯間歯ブラシが知られている。
【0003】
このような歯間歯ブラシは、前歯の隙間に挿入する場合はそのままの状態で容易に使用することができるが、奥歯の隙間に挿入する場合は、柄本体を曲げた状態で口の中に挿入して使用しなければならない。
【0004】
そこで、従来より、このような柄の部分を柔軟に曲げることができるようになされた歯間歯ブラシとして、図6に示すように、柔軟性と弾性を有する第1の部分bを一端に有し、堅い第2の部分cを他端に有する柄dと、前記柄dの少なくとも前記第1の部分bに埋め込まれた末端部eと、柄dの前記第1の部分bから突出する基部fとを有する撚り線ステム付きブラシgとを含む歯間歯ブラシaが提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許2928990号公報
【特許文献2】
特開昭61−240907号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の歯間歯ブラシaの場合、図7に示すように第1の部分bを曲げて使用し続けると、この第1の部分bに埋め込まれた撚り線ステム付きブラシgの末端部eには、曲げによるストレスが加わり続けることとなり、この撚り線ステム付きブラシgは、末端部eがこの第1の部分bの内部で折れてしまい易くなり、柄dから抜け落ちてしまうといった不都合を生じることとなる。
【0007】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、曲げて使用することができ、しかも耐久性に優れた歯間歯ブラシを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の歯間歯ブラシは、柄本体に撚り線ブラシが埋め込み成形された歯間歯ブラシであって、撚り線ブラシは、柄本体に埋め込まれた埋設部と、柄本体から突出して植毛されてなるブラシ部とからなり、柄本体は、撚り線ブラシが埋設された端部側に、この撚り線ブラシの埋設部と一体化する固定部が形成されるとともに、この固定部に隣接する部分には、親指と人指し指との間で固定部を挟んだ状態で、親指と人指し指との操作で可撓変形させることができる可撓変形部が形成されてなるものである。
【0009】
また、上記歯間歯ブラシにおいて、柄本体は、固定部と可撓変形部とがそれぞれ異種材料で形成されてなるものである。
【0010】
さらに、上記歯間歯ブラシにおいて、柄本体は、固定部と可撓変形部とが同一材料からなり、固定部に対して可撓変形部が構造的に弱く形成されて可撓変形部が可撓変形可能となされたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1ないし図3は、本発明に係る歯間歯ブラシ1を示している。
【0013】
すなわち、この歯間歯ブラシ1は、柄本体2に撚り線ブラシ3が埋め込み成形され、撚り線ブラシ3は、柄本体2に埋め込まれた埋設部3aと、柄本体2から突出して植毛されてなるブラシ部3bとからなり、柄本体2は、撚り線ブラシ3が埋設された端部側に、この撚り線ブラシ3の埋設部3aと強固に一体化する固定部2aが形成されるとともに、この固定部2aに隣接する部分には、可撓性を有する可撓変形部2bが形成されてなる。
【0014】
撚り線ブラシ3は、二つ折りにした金属線材31を長手方向に沿った軸周りに撚って構成されている。この際、二つ折りにした金属線材31の折り曲げ端部側から所望の範囲の金属線材31間に、毛体30を挟持した状態としておくことで、この毛体30が周方向に放射状に拡散してブラシ部3bを構成することとなる。毛板30を挟持していない金属線材31の部分は、埋設部3aとなる。この撚り線ブラシ3を構成する金属線材31および毛体30は、口内での使用に適した素材のものが使用される。撚り線ブラシ3の大きさとしては、埋設部3aが約10mm、ブラシ部3bが約10mmの合計約20mm程度の大きさに形成されている。なお、この撚り線ブラシ3の大きさとしては、特に限定されるものではなく、口内での使用に適した範囲で適宜変更が可能である。
【0015】
柄本体2は、ポリプロピレン樹脂からなる直径約7mm、長さ約40mmの略円錐柱状に形成されている。柄本体2の一方の端部から約20mmの長さの範囲は、端部に向かうに従って縮径されたテーパ加工が施されて固定部2aとなされている。この固定部2aの先端部から約10mmの範囲には、上記した撚り線ブラシ3の埋設部3aが埋設される。柄本体2の他方の端部から約10mmの長さの範囲は、支持部2cとなされている。
【0016】
この固定部2aと支持部2cに対し、その間の約10mmの長さの範囲の中央部は、直径が約1/2に縮径されて可撓変形部2bとなされている。この可撓変形部2bの外周には、シリコンゴム製の滑り止め21が被覆されている。
【0017】
この可撓変形部2bの直径が固定部2aの直径の約1/2に縮径されることにより、固定部2aに対して可撓変形部2bが構造的に弱く形成されることとなり、柄本体2を曲げた場合に、この柄本体2は、固定部2aと支持部2cとの位置で曲がらず、可撓変形部2bのみが可撓変形することとなる。固定部2aと支持部2cとには、柄本体2を曲げた場合に可撓変形部2bと同様に曲がらないように、長手方向に沿ってコブ状のリブ22が形成されている。可撓変形部2bの外周に被覆される滑り止め21は、柄本体2を曲げた場合に可撓変形部2bの変形を阻害しないように、周方向に沿った溝部23が外周に複数設けられている。可撓変形部2bの可撓性は、親指と人指し指との間で固定部2aを挟んで柄本体2を手の中に収めた状態で、親指と人指し指との操作で曲げることができる程度であればよい。したがって、柄本体2を構成するものとしては、特にポリプロピレン樹脂に限定されるものではなく、各種の樹脂材料を用いることができる。ただし、固定部2aおよび支持部2cと、可撓変形部2bとの間に構造的な強弱を付けた場合であっても、これら構造的な強弱に関係無く柄本体2全体が一緒に曲がってしまうようなものであってはならない。
【0018】
柄本体2は、親指と人指し指との間で固定部2aを挟んで柄本体2を手の中に収めた状態で、支持部2cを手のひらや他の指に当接支持させることで、手の中で安定させた状態にすることができる。したがって、柄本体2に力が加わるような使用状況の場合、支持部2cは有効である。しかし、可撓変形部2bが簡単に可撓変形してしまうような状態では、柄本体2に力が加わるような状況で、支持部2cがその力を支持する前に可撓変形部2b自体が曲がってしまうこととなり、支持部2cが本来の役割を果たさなくなってしまう。
【0019】
したがって、可撓変形部2bは、柄本体2の軸方向に対して直交する方向からの力に対しては可撓変形するが、柄本体2の軸方向からの力に対しては、ある程度の支持力を発揮することができるだけの弾性を有するように、固定部2aおよび支持部2cに対する可撓変形部2bの構造や、柄本体2の材質が考慮されたものであることが好ましい。ただし、柄本体2は、親指と人指し指との間で固定部2aを挟んで可撓変形部2bを手の中に収めた状態だけでも使用できるので、支持部2c自体が無く、固定部2aと可撓変形部2bだけで構成されたものであってもよい。
【0020】
また、固定部2aは、柄本体2の一端部から約20mmの長さの範囲となされているが、この固定部2aは、撚り線ブラシ3の埋設部3aと強固に一体化して柄本体2から撚り線ブラシ3が抜け落ちることを防止できるだけの埋設シロを確保できればよい。したがって、約10mmの長さがある埋設部3aのうち、約5mmの範囲に渡って固定部2aと埋設部3aとが強固に一体化していれは柄本体2からの撚り線ブラシ3の抜け落ちを防止できるのであれば、固定部2aは、柄本体2の一端部から約5mmの長さの範囲となされそれ以降が可撓変形部2bとなされていてもよい。この場合、埋設部3aの残りの約5mmの部分は、可撓変形部2b内に埋設されることとなり、この可撓変形部2bが可撓変形する毎に、可撓変形によるストレスを受けて可撓変形部2b内で折れてしまうことが懸念される。しかし、このうよなことによって撚り線ブラシ3の埋設部3aが可撓変形部2bの内部で折れてしまったとしても、埋設部3aは、柄本体2の固定部2aと強固に一体化した状態を維持できるので柄本体2からの撚り線ブラシ3の抜け落ちは、防止できる。
【0021】
この歯間歯ブラシ1は、例えば、撚り線ブラシ3の埋設部3aを金型(図示省略)のキャビティ内に位置するようにセットした後、このキャビティ内にポリプロピレン樹脂材料で柄本体2を成形した後、柄本体2の可撓変形部2bの外周部分にシリコンゴム材料で滑り止め21を成形することによって製造することができる。成形方法としては、射出成形や各種の加圧成形などによって製造することができる。
【0022】
このようにして構成される歯間歯ブラシ1は、親指と人指し指との間で固定部2aを挟んで柄本体2を手の中に収めた状態で使用することができる。口内の奥歯の隙間などに使用する場合は、親指と人指し指との操作で柄本体2を曲げて口内に挿入し易い状態にして使用する。この際、柄本体2は、可撓変形部2bが曲がることによって、奥歯の隙間などであっても容易に使用することができる。
【0023】
また、柄本体2は、固定部2aで曲がることなく、可撓変形部2bの位置で曲がるので、固定部2aと強固に一体化された撚り線ブラシ3の埋設部3aには、曲げによるストレスが加わるのを防止することができる。したがって、撚り線ブラシ3が埋設部3aの位置で折れて柄本体2から抜け落ちるといったことを防止して優れた耐久性を得ることができる。
【0024】
なお、本実施の形態において、歯間歯ブラシ1の柄本体2は、可撓変形部2bの直径を固定部2aおよび支持部2cの直径の約1/2に縮径することによって、固定部2aに対して可撓変形部2bを構造的に弱く形成しているが、柄本体2の構成としては、このようなものに限定されるものではなく、例えば、柄本体2の全体が同径で構成され、可撓変形部2bには曲げを阻害しないように周方向に沿った溝部が形成され、それ以外の部分には、曲がらないように長手方向に沿ったリブが形成されて固定部2aに対して可撓変形部2bを構造的に弱く形成するものであってもよい。また、図4に示すように、可撓変形部2bが螺旋状(図4(a)参照)、蛇腹状(図4(b)参照)、玉関節(図4(c)参照)などで自在に曲がるように構成されたものであってもよい。
【0025】
また、本実施の形態において、歯間歯ブラシ1の柄本体2は、固定部2aに対して可撓変形部2bを構造的に弱く形成しているが、柄本体2の構成としては、このようなものに限定されるものではなく、例えば、固定部2aを構成する材料に硬い材料を使用して可撓変形部2bを構成する材料に可撓変形し易い材料を使用してこれらを一体成形するものであってもよい。この場合、固定部2aを構成する材料と可撓変形部2bを構成する材料との組み合わせとしては、例えば、固定部2aにポリプロピレン樹脂を使用した場合、可撓変形部2bとしては、EPDMポリプロピレン樹脂、SBR ポリプロピレン樹脂、メタロセン触媒ポリエチレン樹脂などを使用することができ、固定部2aに飽和ポリエステル樹脂を使用した場合、可撓部2bとしては、EVA 樹脂、ポリエステル樹脂とポリエーテル樹脂との複合樹脂を使用することができ、固定部2aにポリエチレン樹脂を使用した場合、可撓部2bとしては、メタロセン触媒ポリエチレン樹脂などを使用することができる。ただし、この組み合わせとしては、一例であって、固定部2aと可撓変形部2bとを一体成形でき、しかも柄本体2を曲げた場合に固定部2aを変形させることなく可撓変形部2bだけを曲げることができる樹脂同士の組み合わせであれば、その他の樹脂材料同士の組み合わせであってもよい。
【0026】
さらに、本実施の形態において、歯間歯ブラシ1は、図5に示すように、筒状のキャップ4によって撚り線ブラシ3の部分を被覆できるようになされたものであってもよい。このキャップ4は、撚り線ブラシ3側から取り外した後、支持部2c側から柄本体2に差し込むことによって可撓変形部2bが可撓変形できないようにすることができるようになされている。したがって、このようなキャップ4を設けた歯間歯ブラシ1の場合は、可撓変形部2bを曲げて使用しなければならないような状況ではキャップ4を外して使用し、可撓変形部2bを曲げる必要のない状況ではキャップ4を取り付けて使用することができることとなる。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によると、歯間歯ブラシの柄本体は、撚り線ブラシの埋設部と強固に一体化した固定部が曲がらず、可撓変形部が曲がることによって曲がるので、口内の奥歯の隙間などであっても使用することができる。
【0028】
また、撚り線ブラシの埋設部と強固に一体化した固定部が曲がらず、可撓変形部が曲がることにより、曲げによるストレスが撚り線ブラシの埋設部に加わるのを防止することができるので、撚り線ブラシが埋設部の位置で折れて柄本体から抜け落ちるといったことを防止して優れた耐久性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯間歯ブラシの全体構成の概略を示す正面図である。
【図2】本発明に係る歯間歯ブラシの全体構成の概略を示す断面図である。
【図3】本発明に係る歯間歯ブラシの使用状態を示す斜視図である。
【図4】(a)ないし(c)は本発明に係る歯間歯ブラシの他の実施の形態を示す正面図である。
【図5】(a)ないし(c)は本発明のさらに他の実施の形態に係る歯間歯ブラシの使用状態を示す概略図である。
【図6】従来の歯間歯ブラシを示す正面図である。
【図7】従来の歯間歯ブラシの使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 歯間歯ブラシ
2 柄本体
2a 固定部
2b 可撓変形部
3 撚り線ブラシ
3a 埋設部
3b ブラシ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯間歯ブラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、歯の間や周囲の隙間に挿入して使用する歯ブラシとして、柄本体に撚り線ブラシが埋め込み成形された歯間歯ブラシが知られている。
【0003】
このような歯間歯ブラシは、前歯の隙間に挿入する場合はそのままの状態で容易に使用することができるが、奥歯の隙間に挿入する場合は、柄本体を曲げた状態で口の中に挿入して使用しなければならない。
【0004】
そこで、従来より、このような柄の部分を柔軟に曲げることができるようになされた歯間歯ブラシとして、図6に示すように、柔軟性と弾性を有する第1の部分bを一端に有し、堅い第2の部分cを他端に有する柄dと、前記柄dの少なくとも前記第1の部分bに埋め込まれた末端部eと、柄dの前記第1の部分bから突出する基部fとを有する撚り線ステム付きブラシgとを含む歯間歯ブラシaが提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許2928990号公報
【特許文献2】
特開昭61−240907号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の歯間歯ブラシaの場合、図7に示すように第1の部分bを曲げて使用し続けると、この第1の部分bに埋め込まれた撚り線ステム付きブラシgの末端部eには、曲げによるストレスが加わり続けることとなり、この撚り線ステム付きブラシgは、末端部eがこの第1の部分bの内部で折れてしまい易くなり、柄dから抜け落ちてしまうといった不都合を生じることとなる。
【0007】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、曲げて使用することができ、しかも耐久性に優れた歯間歯ブラシを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の歯間歯ブラシは、柄本体に撚り線ブラシが埋め込み成形された歯間歯ブラシであって、撚り線ブラシは、柄本体に埋め込まれた埋設部と、柄本体から突出して植毛されてなるブラシ部とからなり、柄本体は、撚り線ブラシが埋設された端部側に、この撚り線ブラシの埋設部と一体化する固定部が形成されるとともに、この固定部に隣接する部分には、親指と人指し指との間で固定部を挟んだ状態で、親指と人指し指との操作で可撓変形させることができる可撓変形部が形成されてなるものである。
【0009】
また、上記歯間歯ブラシにおいて、柄本体は、固定部と可撓変形部とがそれぞれ異種材料で形成されてなるものである。
【0010】
さらに、上記歯間歯ブラシにおいて、柄本体は、固定部と可撓変形部とが同一材料からなり、固定部に対して可撓変形部が構造的に弱く形成されて可撓変形部が可撓変形可能となされたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1ないし図3は、本発明に係る歯間歯ブラシ1を示している。
【0013】
すなわち、この歯間歯ブラシ1は、柄本体2に撚り線ブラシ3が埋め込み成形され、撚り線ブラシ3は、柄本体2に埋め込まれた埋設部3aと、柄本体2から突出して植毛されてなるブラシ部3bとからなり、柄本体2は、撚り線ブラシ3が埋設された端部側に、この撚り線ブラシ3の埋設部3aと強固に一体化する固定部2aが形成されるとともに、この固定部2aに隣接する部分には、可撓性を有する可撓変形部2bが形成されてなる。
【0014】
撚り線ブラシ3は、二つ折りにした金属線材31を長手方向に沿った軸周りに撚って構成されている。この際、二つ折りにした金属線材31の折り曲げ端部側から所望の範囲の金属線材31間に、毛体30を挟持した状態としておくことで、この毛体30が周方向に放射状に拡散してブラシ部3bを構成することとなる。毛板30を挟持していない金属線材31の部分は、埋設部3aとなる。この撚り線ブラシ3を構成する金属線材31および毛体30は、口内での使用に適した素材のものが使用される。撚り線ブラシ3の大きさとしては、埋設部3aが約10mm、ブラシ部3bが約10mmの合計約20mm程度の大きさに形成されている。なお、この撚り線ブラシ3の大きさとしては、特に限定されるものではなく、口内での使用に適した範囲で適宜変更が可能である。
【0015】
柄本体2は、ポリプロピレン樹脂からなる直径約7mm、長さ約40mmの略円錐柱状に形成されている。柄本体2の一方の端部から約20mmの長さの範囲は、端部に向かうに従って縮径されたテーパ加工が施されて固定部2aとなされている。この固定部2aの先端部から約10mmの範囲には、上記した撚り線ブラシ3の埋設部3aが埋設される。柄本体2の他方の端部から約10mmの長さの範囲は、支持部2cとなされている。
【0016】
この固定部2aと支持部2cに対し、その間の約10mmの長さの範囲の中央部は、直径が約1/2に縮径されて可撓変形部2bとなされている。この可撓変形部2bの外周には、シリコンゴム製の滑り止め21が被覆されている。
【0017】
この可撓変形部2bの直径が固定部2aの直径の約1/2に縮径されることにより、固定部2aに対して可撓変形部2bが構造的に弱く形成されることとなり、柄本体2を曲げた場合に、この柄本体2は、固定部2aと支持部2cとの位置で曲がらず、可撓変形部2bのみが可撓変形することとなる。固定部2aと支持部2cとには、柄本体2を曲げた場合に可撓変形部2bと同様に曲がらないように、長手方向に沿ってコブ状のリブ22が形成されている。可撓変形部2bの外周に被覆される滑り止め21は、柄本体2を曲げた場合に可撓変形部2bの変形を阻害しないように、周方向に沿った溝部23が外周に複数設けられている。可撓変形部2bの可撓性は、親指と人指し指との間で固定部2aを挟んで柄本体2を手の中に収めた状態で、親指と人指し指との操作で曲げることができる程度であればよい。したがって、柄本体2を構成するものとしては、特にポリプロピレン樹脂に限定されるものではなく、各種の樹脂材料を用いることができる。ただし、固定部2aおよび支持部2cと、可撓変形部2bとの間に構造的な強弱を付けた場合であっても、これら構造的な強弱に関係無く柄本体2全体が一緒に曲がってしまうようなものであってはならない。
【0018】
柄本体2は、親指と人指し指との間で固定部2aを挟んで柄本体2を手の中に収めた状態で、支持部2cを手のひらや他の指に当接支持させることで、手の中で安定させた状態にすることができる。したがって、柄本体2に力が加わるような使用状況の場合、支持部2cは有効である。しかし、可撓変形部2bが簡単に可撓変形してしまうような状態では、柄本体2に力が加わるような状況で、支持部2cがその力を支持する前に可撓変形部2b自体が曲がってしまうこととなり、支持部2cが本来の役割を果たさなくなってしまう。
【0019】
したがって、可撓変形部2bは、柄本体2の軸方向に対して直交する方向からの力に対しては可撓変形するが、柄本体2の軸方向からの力に対しては、ある程度の支持力を発揮することができるだけの弾性を有するように、固定部2aおよび支持部2cに対する可撓変形部2bの構造や、柄本体2の材質が考慮されたものであることが好ましい。ただし、柄本体2は、親指と人指し指との間で固定部2aを挟んで可撓変形部2bを手の中に収めた状態だけでも使用できるので、支持部2c自体が無く、固定部2aと可撓変形部2bだけで構成されたものであってもよい。
【0020】
また、固定部2aは、柄本体2の一端部から約20mmの長さの範囲となされているが、この固定部2aは、撚り線ブラシ3の埋設部3aと強固に一体化して柄本体2から撚り線ブラシ3が抜け落ちることを防止できるだけの埋設シロを確保できればよい。したがって、約10mmの長さがある埋設部3aのうち、約5mmの範囲に渡って固定部2aと埋設部3aとが強固に一体化していれは柄本体2からの撚り線ブラシ3の抜け落ちを防止できるのであれば、固定部2aは、柄本体2の一端部から約5mmの長さの範囲となされそれ以降が可撓変形部2bとなされていてもよい。この場合、埋設部3aの残りの約5mmの部分は、可撓変形部2b内に埋設されることとなり、この可撓変形部2bが可撓変形する毎に、可撓変形によるストレスを受けて可撓変形部2b内で折れてしまうことが懸念される。しかし、このうよなことによって撚り線ブラシ3の埋設部3aが可撓変形部2bの内部で折れてしまったとしても、埋設部3aは、柄本体2の固定部2aと強固に一体化した状態を維持できるので柄本体2からの撚り線ブラシ3の抜け落ちは、防止できる。
【0021】
この歯間歯ブラシ1は、例えば、撚り線ブラシ3の埋設部3aを金型(図示省略)のキャビティ内に位置するようにセットした後、このキャビティ内にポリプロピレン樹脂材料で柄本体2を成形した後、柄本体2の可撓変形部2bの外周部分にシリコンゴム材料で滑り止め21を成形することによって製造することができる。成形方法としては、射出成形や各種の加圧成形などによって製造することができる。
【0022】
このようにして構成される歯間歯ブラシ1は、親指と人指し指との間で固定部2aを挟んで柄本体2を手の中に収めた状態で使用することができる。口内の奥歯の隙間などに使用する場合は、親指と人指し指との操作で柄本体2を曲げて口内に挿入し易い状態にして使用する。この際、柄本体2は、可撓変形部2bが曲がることによって、奥歯の隙間などであっても容易に使用することができる。
【0023】
また、柄本体2は、固定部2aで曲がることなく、可撓変形部2bの位置で曲がるので、固定部2aと強固に一体化された撚り線ブラシ3の埋設部3aには、曲げによるストレスが加わるのを防止することができる。したがって、撚り線ブラシ3が埋設部3aの位置で折れて柄本体2から抜け落ちるといったことを防止して優れた耐久性を得ることができる。
【0024】
なお、本実施の形態において、歯間歯ブラシ1の柄本体2は、可撓変形部2bの直径を固定部2aおよび支持部2cの直径の約1/2に縮径することによって、固定部2aに対して可撓変形部2bを構造的に弱く形成しているが、柄本体2の構成としては、このようなものに限定されるものではなく、例えば、柄本体2の全体が同径で構成され、可撓変形部2bには曲げを阻害しないように周方向に沿った溝部が形成され、それ以外の部分には、曲がらないように長手方向に沿ったリブが形成されて固定部2aに対して可撓変形部2bを構造的に弱く形成するものであってもよい。また、図4に示すように、可撓変形部2bが螺旋状(図4(a)参照)、蛇腹状(図4(b)参照)、玉関節(図4(c)参照)などで自在に曲がるように構成されたものであってもよい。
【0025】
また、本実施の形態において、歯間歯ブラシ1の柄本体2は、固定部2aに対して可撓変形部2bを構造的に弱く形成しているが、柄本体2の構成としては、このようなものに限定されるものではなく、例えば、固定部2aを構成する材料に硬い材料を使用して可撓変形部2bを構成する材料に可撓変形し易い材料を使用してこれらを一体成形するものであってもよい。この場合、固定部2aを構成する材料と可撓変形部2bを構成する材料との組み合わせとしては、例えば、固定部2aにポリプロピレン樹脂を使用した場合、可撓変形部2bとしては、EPDMポリプロピレン樹脂、SBR ポリプロピレン樹脂、メタロセン触媒ポリエチレン樹脂などを使用することができ、固定部2aに飽和ポリエステル樹脂を使用した場合、可撓部2bとしては、EVA 樹脂、ポリエステル樹脂とポリエーテル樹脂との複合樹脂を使用することができ、固定部2aにポリエチレン樹脂を使用した場合、可撓部2bとしては、メタロセン触媒ポリエチレン樹脂などを使用することができる。ただし、この組み合わせとしては、一例であって、固定部2aと可撓変形部2bとを一体成形でき、しかも柄本体2を曲げた場合に固定部2aを変形させることなく可撓変形部2bだけを曲げることができる樹脂同士の組み合わせであれば、その他の樹脂材料同士の組み合わせであってもよい。
【0026】
さらに、本実施の形態において、歯間歯ブラシ1は、図5に示すように、筒状のキャップ4によって撚り線ブラシ3の部分を被覆できるようになされたものであってもよい。このキャップ4は、撚り線ブラシ3側から取り外した後、支持部2c側から柄本体2に差し込むことによって可撓変形部2bが可撓変形できないようにすることができるようになされている。したがって、このようなキャップ4を設けた歯間歯ブラシ1の場合は、可撓変形部2bを曲げて使用しなければならないような状況ではキャップ4を外して使用し、可撓変形部2bを曲げる必要のない状況ではキャップ4を取り付けて使用することができることとなる。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によると、歯間歯ブラシの柄本体は、撚り線ブラシの埋設部と強固に一体化した固定部が曲がらず、可撓変形部が曲がることによって曲がるので、口内の奥歯の隙間などであっても使用することができる。
【0028】
また、撚り線ブラシの埋設部と強固に一体化した固定部が曲がらず、可撓変形部が曲がることにより、曲げによるストレスが撚り線ブラシの埋設部に加わるのを防止することができるので、撚り線ブラシが埋設部の位置で折れて柄本体から抜け落ちるといったことを防止して優れた耐久性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯間歯ブラシの全体構成の概略を示す正面図である。
【図2】本発明に係る歯間歯ブラシの全体構成の概略を示す断面図である。
【図3】本発明に係る歯間歯ブラシの使用状態を示す斜視図である。
【図4】(a)ないし(c)は本発明に係る歯間歯ブラシの他の実施の形態を示す正面図である。
【図5】(a)ないし(c)は本発明のさらに他の実施の形態に係る歯間歯ブラシの使用状態を示す概略図である。
【図6】従来の歯間歯ブラシを示す正面図である。
【図7】従来の歯間歯ブラシの使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 歯間歯ブラシ
2 柄本体
2a 固定部
2b 可撓変形部
3 撚り線ブラシ
3a 埋設部
3b ブラシ部
Claims (3)
- 柄本体に撚り線ブラシが埋め込み成形された歯間歯ブラシであって、
撚り線ブラシは、柄本体に埋め込まれた埋設部と、柄本体から突出して植毛されてなるブラシ部とからなり、
柄本体は、撚り線ブラシが埋設された端部側に、この撚り線ブラシの埋設部と一体化する固定部が形成されるとともに、この固定部に隣接する部分には、親指と人指し指との間で固定部を挟んだ状態で、親指と人指し指との操作で可撓変形させることができる可撓変形部が形成されてなることを特徴とする歯間歯ブラシ。 - 柄本体は、固定部と可撓変形部とがそれぞれ異種材料で形成されてなる請求項1記載の歯間歯ブラシ。
- 柄本体は、固定部と可撓変形部とが同一材料からなり、固定部に対して可撓変形部が構造的に弱く形成されて可撓変形部が可撓変形可能となされた請求項1記載の歯間歯ブラシ。
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