JP2004240941A - ガス警報器 - Google Patents

ガス警報器 Download PDF

Info

Publication number
JP2004240941A
JP2004240941A JP2003097383A JP2003097383A JP2004240941A JP 2004240941 A JP2004240941 A JP 2004240941A JP 2003097383 A JP2003097383 A JP 2003097383A JP 2003097383 A JP2003097383 A JP 2003097383A JP 2004240941 A JP2004240941 A JP 2004240941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
concentration
alarm
operation mode
gas concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003097383A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazu Mochizuki
計 望月
Hiromasa Takashima
裕正 高島
Shigeo Obata
滋男 小畑
Wataru Takabayashi
亘 高林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2003097383A priority Critical patent/JP2004240941A/ja
Publication of JP2004240941A publication Critical patent/JP2004240941A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】点検作業時間を短縮することができるガス警報器を提供すること。
【解決手段】ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度より低く設定された点検モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、所定時間経過後強制的に警報を停止する動作モード制御手段16を備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス警報器に関し、特に通常動作モードおよび点検動作モードを有するガス警報器に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、ガス警報器に用いられるセンサとしては、接触燃焼式や半導体式のガスセンサが一般的である。接触燃焼式ガスセンサは、通常、20〜50μmの細い白金線をコイル状に形成し、そのコイル上に触媒を塗布、乾燥、焼成を行い、ガスセンサとしている。
【0003】
このガスセンサによるガス検知は、都市ガスあるいはLPガスが存在すると、その中に含まれるメタン、イソブタン、水素と触媒との反応熱で、白金コイルの抵抗値が上昇する原理を利用している。半導体式ガスセンサは、接触燃焼式ガスセンサと同様に、コイル上に触媒を塗布、乾燥、焼成を行い、ガスセンサとしている。半導体式ガスセンサの半導体表面にガスが接触すると、半導体と吸着分子との間に電子の授受が起こり、その電気伝導度が変化するので、この電気伝導度の変化を検出することにより、ガスを検知することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
都市ガスまたはLPガスの検知と、不完全燃焼ガスの検知、火災の検知を組み合わせた複合型警報器においては、ユーザ宅への設置時、センサ特性を確認するため、ライター等の生ガスや一酸化炭素ガスを用いて点検を行う。現行警報器の場合、機種によっても異なるが、たとえば、電源投入後10分間は点検モードとしているので、点検作業に時間がかかるという問題がある。
【0005】
また、点検モードの間センサがある設定点以上のガスに反応すると、遅延を無視し即鳴動する。その際、過度にセンサへガスを吹きかけると、センサ内部にある活性炭にこれらのガスが吸着し、点検終了後も鳴り止まないという問題が生じる。また、仮に鳴り止んだとしても、作業終了後、活性炭に吸着したガスが徐々に離脱し、再鳴動してしまう危険性もある。
【0006】
また、一酸化炭素をSnOを主成分とした半導体式ガスセンサで検出する場合、センサ素子の温度を400℃程度と100℃程度の温度サイクルで使用し、100℃の温度領域で一酸化炭素を検出する方法が採られており、センサ素子温度が低いことおよび温度サイクルにより検出を行うことで、応答速度的には都市ガスあるいはLPガスセンサと比較して遅くなっている。
【0007】
このように構成された不完全燃焼警報器の点検を行う場合、点検時に極めて毒性の高い一酸化炭素を持ち運ぶことが難しく、一般的にはブタンガスが充填された簡易ライターの内炎部分よりセラミック製のノズルの付いたスポイトで一酸化炭素を採取し、点検が行われている。このような作業で点検が行われる場合、前述の一酸化炭素の検知原理に伴う応答速度特性の問題および点検方法によっては、高濃度の一酸化炭素ガスがガスセンサへ暴露された場合等において、点検後の鳴り止みが非常に遅くなる場合もあり、点検作業に時間がかかるという問題が発生している。
【0008】
そこで本発明は、上述した点検動作モード時の従来の問題点に鑑み、点検作業時間を短縮することができるガス警報器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度より低く設定された点検モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、所定時間経過後強制的に警報を停止する動作モード制御手段16を備えたことを特徴とするガス警報器に存する。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度より低く設定された点検モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、所定時間経過後強制的に警報を停止する動作モード制御手段16を備えているので、従来より点検作業を短時間に行うことができる。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に警報を停止する動作モード制御手段16を備えたことを特徴とするガス警報器に存する。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に警報を停止する動作モード制御手段16を備えているので、従来より点検作業を短時間に行うことができる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度より低く設定された点検動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に警報を停止する動作モード制御手段16を備えたことを特徴とするガス警報器に存する。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度より低く設定された点検動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に警報を停止する動作モード制御手段16を備えているので、従来より点検作業を短時間に行うことができる。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった際に、強制的に警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度より低く設定された1段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段16を備えたことを特徴とするガス警報器に存する。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった際に、強制的に警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度より低く設定された1段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段16を備えているので、点検作業時に警報確認後従来より早い段階で警報を停止することができると共に、有電圧出力は警報停止後も継続するため、有電圧出力を利用する外部接続機器との連動点検は行いやすいという利点がある。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度以下となった際に、強制的に警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用1段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段16を備えたことを特徴とするガス警報器に存する。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度以下となった際に、強制的に警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用1段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段16を備えているので、点検作業時に警報確認後従来より早い段階で警報を停止することができると共に、有電圧出力は警報停止後も継続するため、有電圧出力を利用する外部接続機器との連動点検は行いやすいという利点がある。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0019】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の発明は、ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の1段目警報濃度または該1段目警報濃度より高く設定された2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった際に、警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段を備えたことを特徴とするガス警報器に存する。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の1段目警報濃度または該1段目警報濃度より高く設定された2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった際に、警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段を備えているので、点検作業時に警報確認後従来よりさらに早い段階で警報および有電圧出力を停止することができるので、点検終了をさらに早く確認することができる。
【0021】
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の発明は、ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の1段目警報濃度または該1段目警報濃度より高く設定された2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度以下となった際に、警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段を備えたことを特徴とするガス警報器に存する。
【0022】
請求項7記載の発明によれば、ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の1段目警報濃度または該1段目警報濃度より高く設定された2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度以下となった際に、警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段を備えているので、点検作業時に警報確認後従来よりさらに早い段階で警報および有電圧出力を停止することができるので、点検終了をさらに早く確認することができる。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0023】
上記課題を解決するためになされた請求項8記載の発明は、前記ガスセンサは、2種類のガスに対するガス濃度を検出してガス濃度信号を生成するセンサ素子と、該センサ素子を加熱するヒータとを有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
【0024】
請求項8記載の発明によれば、ガスセンサ12は、2種類のガス11A,11Bに対するガス濃度を検出してガス濃度信号12aを生成するセンサ素子124と、センサ素子124を加熱するヒータ122とを有するので、1つのガスセンサで複数種類のガスに対するガス濃度を検出することができる。
【0025】
上記課題を解決するためになされた請求項9記載の発明は、前記ガス濃度の検出期間中に前記2種類のガス11A,11Bのそれぞれに対応して前記センサ素子124を加熱するための第1ガスモード加熱信号16aおよび第2ガスモード加熱信号16bを生成する前記動作モード制御手段16と、前記第1ガスモード加熱信号16aまたは前記第2ガスモード加熱信号16bに基づいて、前記ヒータ122を作動するための加熱信号14aを生成する加熱駆動手段14とを有することを特徴とする請求項8記載のガス警報器に存する。
【0026】
請求項9記載の発明によれば、ガス濃度の検出期間中に2種類のガス11A,11Bのそれぞれに対応してセンサ素子124を加熱するための第1ガスモード加熱信号16aおよび第2ガスモード加熱信号16bを生成する動作モード制御手段16と、第1ガスモード加熱信号16aまたは第2ガスモード加熱信号16bに基づいて、ヒータ122を作動するための加熱信号14aを生成する加熱駆動手段14とを有するので、ガスセンサ12のヒータ122を2種類のガス11A、11Bのそれぞれの適正温度まで加熱することができる。
【0027】
上記課題を解決するためになされた請求項10記載の発明は、前記動作モード制御手段16は、前記第1ガスモード加熱信号16aが印加されている間または前記第2ガスモード加熱信号16bが印加されている間の所定のタイミングで、前記ガスセンサ12における前記ガス濃度信号12aの生成を命令するためのイネーブル信号16eを生成するセンサ制御部162を有することを特徴とする請求項8記載のガス警報器に存する。
【0028】
請求項10記載の発明によれば、動作モード制御手段16は、第1ガスモード加熱信号16aが印加されている間または第2ガスモード加熱信号16bが印加されている間の所定のタイミングで、ガスセンサ12におけるガス濃度信号12aの生成を命令するためのイネーブル信号16eを生成するセンサ制御部162を有するので、所定のタイミングでガス濃度信号12aを生成して、検出ミスが発生しないようにすることができる。
【0029】
上記課題を解決するためになされた請求項11記載の発明は、前記ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11Aの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガス11Bの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する前記ガス警報器において、前記動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用第1ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、所定時間経過後強制的に第1警報を停止し、また、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用第2ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を開始し、所定時間経過後強制的に第2警報を停止することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
【0030】
請求項11記載の発明によれば、ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11Aの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガス11Bの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知するガス警報器において、前記動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用第1ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、所定時間経過後強制的に第1警報を停止し、また、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用第2ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を開始し、所定時間経過後強制的に第2警報を停止するので、従来より点検作業を短時間に行うことができる。また、低濃度の2種類のガス11A,11Bで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサ12から遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサ12がさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0031】
上記課題を解決するためになされた請求項12記載の発明は、前記ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11Aの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガス11Bの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する前記ガス警報器において、前記動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、その後検出された第1ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第1警報を停止し、また、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を開始し、その後検出された第2ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第2警報を停止することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
【0032】
請求項12記載の発明によれば、ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11Aの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガス11Bの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知するガス警報器において、動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、その後検出された第1ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第1警報を停止し、また、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を開始し、その後検出された第2ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第2警報を停止するので、低濃度の2種類のガス11A,11Bで点検を行うことができ、従来より点検作業を短時間に行うことができる。
【0033】
上記課題を解決するためになされた請求項13記載の発明は、前記ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11Aの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガス11Bの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する前記ガス警報器において、前記動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用第1ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、その後検出された第1ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第1警報を停止し、また、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用第2ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を開始し、その後検出された第2ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第2警報を停止することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
【0034】
請求項13記載の発明によれば、ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11Aの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガス11Bの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知するガス警報器において、前記動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用第1ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、その後検出された第1ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第1警報を停止し、また、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用第2ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を開始し、その後検出された第2ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第2警報を停止するので、2種類のガス11A,11Bで点検を行うことができ、従来より点検作業を短時間に行うことができる。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0035】
上記課題を解決するためになされた請求項14記載の発明は、前記ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11Aの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガス11Bの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する前記ガス警報器において、前記動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、その後検出された第1ガス濃度が2段目第1ガス警報濃度以下となった際に、強制的に第1警報を停止すると共に、検出された第2ガス濃度が、2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその検出された第2ガス濃度が、2段目第2ガス警報濃度より低く設定された1段目第2ガス警報濃度以下になった際に、有電圧出力を停止することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
【0036】
請求項14記載の発明によれば、ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11Aの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガス11Bの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知するガス警報器において、動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、その後検出された第1ガス濃度が2段目第1ガス警報濃度以下となった際に、強制的に第1警報を停止すると共に、検出された第2ガス濃度が、2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその検出された第2ガス濃度が、2段目第2ガス警報濃度より低く設定された1段目第2ガス警報濃度以下になった際に、有電圧出力を停止するので、2種類のガス11A,11Bで点検を行うことができ、点検作業時に警報確認後従来より早い段階で警報を停止することができると共に、有電圧出力は警報停止後も継続するため、有電圧出力を利用する外部接続機器との連動点検は行いやすいという利点がある。
【0037】
上記課題を解決するためになされた請求項15記載の発明は、前記ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11Aの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガス11Bの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する前記ガス警報器において、前記動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用2段目第1ガス警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、かつその後検出された第1ガス濃度が点検動作モード用2段目第1ガス警報濃度以下となった際に、強制的に第1警報を停止すると共に、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用2段目第2ガス警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその検出された第2ガス濃度が、点検動作モード用2段目第2ガス警報濃度より低く設定された点検動作モード用1段目第2ガス警報濃度以下になった際に、有電圧出力を停止することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
【0038】
請求項15記載の発明によれば、ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11Aの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガス11Bの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知するガス警報器において、動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用2段目第1ガス警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、かつその後検出された第1ガス濃度が点検動作モード用2段目第1ガス警報濃度以下となった際に、強制的に第1警報を停止すると共に、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用2段目第2ガス警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその検出された第2ガス濃度が、点検動作モード用2段目第2ガス警報濃度より低く設定された点検動作モード用1段目第2ガス警報濃度以下になった際に、有電圧出力を停止するので、2種類のガス11A,11Bで点検を行うことができ、点検作業時に警報確認後従来より早い段階で警報を停止することができると共に、有電圧出力は警報停止後も継続するため、有電圧出力を利用する外部接続機器との連動点検は行いやすいという利点がある。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0039】
上記課題を解決するためになされた請求項16記載の発明は、前記動作モード制御手段16は、前記第1ガス濃度の検出期間中に前記センサ素子124を前記低温域に加熱するための前記第1ガスモード加熱信号16aを生成し、前記第2ガス濃度の検出期間中に前記センサ素子124を前記高温域に加熱するための前記第2ガスモード加熱信号16bを生成するように構成されていることを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
【0040】
請求項16記載の発明によれば、動作モード制御手段16は、第1ガス濃度の検出期間中にセンサ素子124を低温域に加熱するための第1ガスモード加熱信号16aを生成し、第2ガス濃度の検出期間中にセンサ素子124を高温域に加熱するための第2ガスモード加熱信号16bを生成するように構成されているので、ガスセンサ12のセンサ素子124を2種類のガスのそれぞれの適正温度まで加熱するように制御することができる。
【0041】
上記課題を解決するためになされた請求項17記載の発明は、前記センサ制御部162は、前記第1ガス濃度の検出期間中に、前記第1ガス11Aに係る前記第1ガスモード加熱信号16aが印加されている間または前記第2ガス11Bに係る前記第2ガスモード加熱信号16bが印加されている間の所定のタイミングで、前記ガスセンサ12における前記第1ガス11Aまたは第2ガス11Bに係る前記ガス濃度信号12aの生成を命令するための前記イネーブル信号16eを生成するように構成されていることを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
【0042】
請求項17記載の発明によれば、センサ制御部162は、第1ガス濃度の検出期間中に、第1ガス11Aに係る第1ガスモード加熱信号16aが印加されている間または第2ガス11Bに係る第2ガスモード加熱信号16bが印加されている間の所定のタイミングで、ガスセンサ12における第1ガス11Aまたは第2ガス11Bに係るガス濃度信号12aの生成を命令するためのイネーブル信号16eを生成するように構成されているので、所定のタイミングで第1ガス濃度信号または第2ガス濃度信号を生成して、検出ミスが発生しないようにすることができる。
【0043】
上記課題を解決するためになされた請求項18記載の発明は、前記動作モード制御手段16は、電源オン時にガス警報器10を所定時間の間点検動作モードで動作させ、上記所定時間経過後前記ガス警報器10を点検動作モードから通常動作モードに切り換えて動作させることを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
【0044】
請求項18記載の発明によれば、動作モード制御手段16は、電源オン時にガス警報器10を所定時間の間点検動作モードで動作させ、所定時間経過後ガス警報器10を点検動作モードから通常動作モードに切り換えて動作させるので、ガス警報器を設置場所への取り付け時に、通常動作を行わせる前に、従来より短時間に点検を行うことができる。
【0045】
上記課題を解決するためになされた請求項19記載の発明は、前記動作モード制御手段16は、電源オン時にガス警報器10を点検動作モードで動作させ、上記点検動作モードにおける警報停止後通常動作モードに切り換えて動作させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
【0046】
請求項19記載の発明によれば、動作モード制御手段16は、電源オン時にガス警報器10を点検動作モードで動作させ、点検動作モードにおける警報停止後通常動作モードに切り換えて動作させるので、ガス警報器を設置場所への取り付け時に、通常動作を行わせる前に、低濃度のガスで点検を行うことができると共に、点検時間を大幅に短縮することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0048】
図2は、本発明に係るガス警報器の第1の実施形態を示す回路図である。以下の説明では、第1ガス11Aとして一酸化炭素(CO)ガス、第2ガス11Bとして都市ガス中に含まれるメタン(CH)ガスのガス検知を行うガス警報器10として、特に、ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11A(すなわち、COガス)の第1ガス濃度C1を検出し、さらに、高温域で第2ガス11B(すなわち、CHガス)の第2ガス濃度C2を検出すると共に、第1ガス濃度C1が所定の第1ガス警報濃度A1以上となった際に、第1ガス濃度C1が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度C2が所定の第2ガス警報濃度A2以上となった際に、第2ガス濃度C2が異常となった旨の第2警報を報知するガス検知装置10を実施形態として、図2を参照して説明する。
【0049】
図2のガス警報器10は、ガスセンサ12、加熱駆動手段14、動作モード制御手段16および警報手段18を有する。
【0050】
本実施形態のガス警報器10は、具体的には、ガスセンサ12の温度を、70乃至100℃程度が5〜20秒程度継続する低温域と、350乃至400℃程度が3〜5秒程度継続する高温域とに周期的に交互に変化させ、このような低温域で第1ガス(COガス)11Aの第1ガス濃度C1(単位は[ppm])を検出し、さらに前述の高温域で第2ガス11B(CHガス)の第2ガス濃度C2(単位は[ppm])を検出すると共に、検出したCOガスの濃度(単位は[ppm])が所定の第1ガス警報濃度A1以上となった際に、COガスが異常となった旨の第1警報を報知し、同様に、検出したCHガスの濃度が所定の第2ガス警報濃度A2以上となった際に、CHガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する機能を有する。
【0051】
また、ガス警報器10は、通常動作モードと点検動作モードとを有する。そして、第1ガス警報濃度A1は、通常動作モード時は通常動作モード用第1ガス警報濃度A1nに設定されると共に、点検動作モード時は通常動作モード用第1ガス警報濃度A1nより低く設定された点検動作モード用第1ガス警報濃度A1iに設定され、同様に、第2ガス警報濃度A2は、通常動作モード時は通常動作モード用第2ガス警報濃度A2nに設定されると共に、点検動作モード時は通常動作モード用第2ガス警報濃度A2nより低く設定された点検動作モード用第2ガス警報濃度A2iに設定される。
【0052】
ガスセンサ12は、一例として、COガス11AおよびCHガス11Bを1つのセンサで検知するタイプ(CO/CHセンサ)のガスセンサであって、ヒータ122とセンサ素子124を有する。ヒータ122は、その一端が加熱駆動手段14のpnp型トランジスタQ1のコレクタに接続されると共に、他端が接地されている。センサ素子124は、動作モード制御手段16のCPU164の入力ポートP3に接続され、測定対象ガスのガス雰囲気(すなわち、COガス雰囲気またはCHガス雰囲気)に接触させることにより、これらのガス濃度の検出を行う機能を有する。具体的には、センサ素子124が検知対象ガスに接触すると、各々のガス雰囲気のガス濃度に反応して検出電圧が立ち上がり始め、この検出電圧がCPU164の入力ポートP3に印加される。
【0053】
ガスセンサ12の出力応答特性は、センサ素子124自体の出力応答特性、およびガス暴露のタイミングによって決定されるものである。
【0054】
図3は、図2のガス警報器10における、イネーブル信号16eの生成タイミング、すなわち、ガスの検出タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【0055】
加熱駆動手段14は、エミッタが電源Vccに接続され、コレクタがガスセンサ12のヒータ122に接続されたpnp型トランジスタQ1と、トランジスタQ1のエミッタとベース間に接続された抵抗R1と、トランジスタQ1のベースと動作モード制御手段16のCPU164の出力ポートP4間に接続された抵抗R2とからなり、第1ガスモード加熱信号16aまたは第2ガスモード加熱信号16bに基づいて、ヒータ122を作動するための加熱信号14aを生成する機能を有する。
【0056】
トランジスタQ1のベースにCPU164からの第1ガスモード加熱信号16aまたは第2ガスモード加熱信号16bが与えられることにより、トランジスタQ1は、第1ガスモード加熱信号16aまたは第2ガスモード加熱信号16bに基づいて、ヒータ122を作動するための加熱信号14aを生成することができる。
【0057】
第1ガスモード加熱信号16aは、図3および図4に示すように、ヒータ122を加熱するための加熱電圧VHL(単位は[V])で与えられる。同様に、第2ガスモード加熱信号16bは、加熱電圧VHLより高い加熱電圧VHH(単位は[V])で与えられる。
【0058】
加熱駆動手段14は、具体的には、図3に示すように、第1ガスモード加熱信号16aに応じて、ガスセンサ12の温度を、70乃至100℃程度の低温域にT2(=5〜20秒)の期間だけ、ヒータ122を制御するための加熱信号14aを生成する。
【0059】
同様に、第2ガスモード加熱信号16bに応じて、ガスセンサ12の温度を、350乃至400℃程度の高温域にT1(=3〜5秒)の期間だけ、ヒータ122を制御するための加熱信号14aを生成する。
【0060】
動作モード制御手段16は、CPU164を中心にして構成されており、さらに、第1ガス警報濃度A1に対応する第1ガス警報レベルV1を設定するための第1基準電圧生成部と、第2ガス警報濃度A2に対応する第2ガス警報レベルV2を設定するための第2基準電圧生成部とを有する。
【0061】
第1基準電圧生成部は、電源Vccと接地間に直列接続された抵抗R7と、CPU164の出力ポートP7からの制御信号で可変制御される電子ボリュームVR1とから構成されている。第1ガス警報レベルV1は、この電子ボリュームVR1を調節して得られるVR1の抵抗値と抵抗R7の抵抗値との分圧比(すなわち、VR1/(VR1+R7)によって決定され、CPU164の入力ポートP1に出力される。
【0062】
同様に、第2基準電圧生成部は、電源電圧Vccと接地間に直列接続された抵抗R9と、CPU164の出力ポートP7からの制御信号で可変制御される電子ボリュームVR2と抵抗R9から構成されている。第2ガス警報レベルV2は、この電子ボリュームVR2を調節して得られるVR2の抵抗値と抵抗R9の抵抗値との分圧比(すなわち、VR2/(VR2+R9)によって決定され、CPU164の入力ポートP2に出力される。
【0063】
動作モード制御手段16は、前述の低温域で、COガス11Aのガス濃度である第1ガス濃度C1の検出期間T2中に、検出された第1ガス濃度C1(すなわち、ガス濃度信号12a)が第1ガス警報濃度A1に達した際に、COガス11Aが異常となった旨の第1警報を報知する機能を有する。
【0064】
さらに、動作モード制御手段16は、前述の高温域で、CHガス11Bのガス濃度である第2ガス濃度C2の検出期間T1中に、検出された第2ガス濃度C2(すなわち、ガス濃度信号12a)が第2ガス警報濃度A2に達した際に、CHガスが異常となった旨の第2警報を報知する機能を有する。
【0065】
動作モード制御手段16に設けられたセンサ制御部162は、エミッタが電源Vccに接続されかつコレクタが抵抗R4を介して負荷としてのセンサ素子124に接続されているpnp型トランジスタQ2と、電源VccとトランジスタQ2のベース間に接続された抵抗R5と、トランジスタQ2のベースとCPU164の出力ポートP5間に接続された抵抗R6と、センサ素子124にバイアス電流を与えるために電源Vccとセンサ素子124間に接続された抵抗R3とから構成されている。
【0066】
センサ制御部162は、通常動作モード時には、第1ガス濃度C1の検出期間T1中に、第1ガス11Aに係る第1ガスモード加熱信号16aが印加されている間の所定のタイミング(すなわち、図3中の「白丸」で示されるCOガス検出ポイント)でまたは第2ガスモード加熱信号16bが印加されている間の所定のタイミング(すなわち、図3中の「黒丸」で示されるCHガス検出ポイント)で、ガスセンサ12における第1ガス11Aまたは第2ガス11Bに係るガス濃度信号12aの生成を命令するためのイネーブル信号16eを生成する機能を有する。
【0067】
また、センサ制御部162は、点検動作モード時には、図4に示すように、第1ガス濃度C1の検出期間T1中に、第1ガス11Aに係る第1ガスモード加熱信号16aが印加されている間常に、または第2ガスモード加熱信号16bが印加されている間常に、ガスセンサ12における第1ガス11Aまたは第2ガス11Bに係るガス濃度信号12aの生成を命令するためのイネーブル信号16eを生成する機能を有する。
【0068】
CPU164は、出力ポートP5からイネーブル信号16eを出力してトランジスタQ2を制御することにより、センサ素子124からのガス濃度信号12aを入力端子P3から取り込んでいる。
【0069】
警報手段18は、CPU164の出力ポートP6にベースが接続されたnpn型トランジスタQ3と、トランジスタQ3のコレクタ負荷としてコレクタと電源Vcc間に接続されたブザー182(図中Bz)から構成されている。
【0070】
CPU164は、第1ガスモード警報信号16cまたは第2ガスモード警報信号16dを出力端子P6からトランジスタQ3のベースに与えて、警報音18aの発生を促す制御を行う。
【0071】
次に、ガス警報器10の動作について説明する。ガス警報器10の動作を要約すると、ガス警報器10の設置場所への取り付け時、ガスセンサ12の動作、すなわち、ガスセンサ12が正常にガス検知を行うかどうか、を確認するため、点検用ガスをガスセンサ12に吹き付けるが、吹き付け時間やガス濃度によりガスセンサ12の回復時間が異なる。
【0072】
そこで、ガス警報器10の電源を投入し、所定時間(たとえば、1分間)の初期遅延後、動作モード制御手段16は、点検動作モード期間を所定時間(たとえば、3分間)設ける。この間に、点検用ガスの吹き付けによる点検を行う。点検動作モード中は、動作モード制御手段16は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、検出された点検用ガスの濃度が通常動作モード用警報濃度より低く設定された点検動作モード用警報濃度以上になると、警報手段18のブザー182の鳴動を開始させ、所定時間経過後鳴動を強制的に停止させる。
【0073】
その後、ガス警報器10は、動作モードを点検動作モードから通常動作モードに切り換え、以後通常動作モードで動作し、通常動作モード用警報濃度以上のガス濃度が検出された際には、警報手段18のブザー182を鳴動させ、警報を報知する。
【0074】
次に、図4および図5のフローチャートを参照して、図1のガス警報器10の動作を詳細に説明する。ガス警報器10の動作は、動作モード制御手段16のCPU164の処理に基づいて行われる。図4のフローチャートにおいて、まず、ガス警報器10を電源ONし(ステップS11)、次いで、回路の安定動作に達するまで動作の初期遅延時間(たとえば、60秒)の間待機する(ステップS12)。この間、ガスセンサ12のクリーニングのため、CPU164の出力ポートP4からのクリーニング用加熱信号により、トランジスタQ1がONになり、ヒータ122のヒートアップを行っている。
【0075】
初期遅延が終了すると、次に、CPU164は、内蔵の点検動作モード用タイマー(図2では図示していない)をスタートさせ(ステップS13)、次いで、点検動作モード用タイマーのカウントにより点検動作モード期間としての180秒(3分)が経過したか否かを判定する(ステップS14)。180秒(3分)経過していなければ、CPU164は、点検動作モードを開始する(ステップS15)。
【0076】
この点検動作モードの開始により、CPU164は、出力ポートP4から、第1ガスモード加熱信号16aおよび第2ガスモード加熱信号16bをトランジスタQ1のベースに印加する。それにより、トランジスタQ1は、図3に示すような加熱信号14aを生成し、ガスセンサ12のヒータ122を駆動する。
【0077】
次いで、CPU164は、第1ガス警報濃度A1および第2ガス警報濃度A2を、それぞれ、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)より低い点検動作モード用第1ガス警報濃度A1i、たとえば50ppm、および通常動作モード用第2ガス警報濃度A2n(=3000ppm)より低い点検動作モード用第2ガス警報濃度A2i、たとえば500ppmに設定する(ステップS16)。
【0078】
この設定は次のようにして行われる。すなわち、CPU164は、出力ポートP7から点検動作モード用のレベルの制御信号を電子ボリュームVR1およびVR2に出力することにより、第1基準電圧生成部および第2基準電圧生成部の第1ガス警報レベルV1および第2ガス警報レベルV2を、それぞれ、点検動作モード用第1ガス警報レベルV1iおよび点検動作モード用第2ガス警報レベルV2iに設定する。このように設定された点検動作モード用第1ガス警報レベルV1iおよび点検動作モード用第2ガス警報レベルV2iは、それぞれ、点検動作モード用第1ガス警報濃度A1i、たとえば50ppm、および点検動作モード用第2ガス警報濃度A2i、たとえば500ppm、に対応する基準電圧として、CPU164の入力ポートP1およびP2に印加される。
【0079】
次に、CPU164は、ガスセンサ12のセンサ素子124で検出されたガス濃度が、点検用ガスとしてCOガス11Aが吹き付けられた場合には50ppm以上であるか否か、あるいは点検用ガスとしてCHガス11Bが吹き付けられた場合には500ppm以上であるか否かを判定する(ステップS17)。この判定は、CPU164が、図2に示すように、出力ポートP5からのイネーブル信号16eによるセンサ制御部162の制御によりT1およびT2のガス濃度の検出期間中、常に、ガスセンサ12のセンサ素子124の検出電圧(ガス濃度信号12a)を入力ポートP3から取り込み、取り込んだ検出電圧が第1ガス警報レベルV1または第2ガス警報レベルV2以上であるか否かを判定することにより行われる。
【0080】
次に、ステップS17の答がYESであれば、CPU164は、内蔵の警報用タイマー(図示しない)をスタートさせ(ステップS18)、次いで、出力ポートP6から制御信号を出力してトランジスタQ3をオンになるように制御してブザー182の鳴動を開始させることにより、点検用ガスがCOガス11Aの場合には、COガス11Aの濃度C1が点検動作モード用第1ガス警報濃度A1i(=50ppm)以上の異常値になった旨の第1警報を報知し、点検用ガスがCHガス11Bの場合には、CHガス11Bの濃度C2が点検動作モード用第2ガス警報濃度A2i(=500ppm)以上の異常値になった旨の第2警報を報知する(ステップS19)。
【0081】
次に、CPU164は、警報用タイマーのカウントが所定時間(たとえば、3秒)経過したか否かを判定する(ステップS20)。3秒経過していなければ、ステップS19に戻り、ブザー182の鳴動による警報を継続する。
【0082】
3秒経過していれば、CPU164は、ブザー182の鳴動による警報を停止し(ステップS21)、次いで警報用タイマーをリセットし(ステップS22)、次いで、動作モードを点検動作モードから通常動作モードに切り換え、通常動作モードによる処理を行う(ステップS10)。
【0083】
一方、ステップS14で180秒(3分)経過していれば、CPU164は、点検動作モード用タイマーをリセット(ステップS23)、次いで動作モードを点検動作モードから通常動作モードに切り換え、通常動作モードによる処理を行う(ステップS10)。
【0084】
次に、ステップ10で行われる通常動作モード時の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0085】
動作モードが点検動作モードから通常動作モードに切り換えられると、まず、CPU164は、第1ガス警報濃度A1および第2ガス警報濃度A2を、それぞれ、点検動作モード用第1ガス警報濃度A1i(=50ppm)および点検動作モード用第2ガス警報濃度A2i(=500ppm)から、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n、たとえば150ppm、および通常動作モード用第2ガス警報濃度A2n、たとえば3000ppmに設定変更する(ステップS101)。
【0086】
この設定は次のようにして行われる。すなわち、CPU164は、出力ポートP7から通常動作モード用のレベルの制御信号を電子ボリュームVR1およびVR2に出力することにより、第1基準電圧生成部および第2基準電圧生成部の第1ガス警報レベルV1および第2ガス警報レベルV2を、それぞれ、通常動作モード用第1ガス警報レベルV1nおよび通常動作モード用第2ガス警報レベルV2nに設定する。このように設定された通常動作モード用第1ガス警報レベルV1nおよび通常動作モード用第2ガス警報レベルV2nは、それぞれ、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n、たとえば150ppm、および通常動作モード用第2ガス警報濃度A2n、たとえば3000ppm、に対応する基準電圧として、CPU164の入力ポートP1およびP2に印加される。
【0087】
次に、CPU164は、ガスセンサ12のセンサ素子124で検出されたガス濃度が、COガス11Aの場合には150ppm以上であるか否か、あるいはCHガス11Bの場合には3000ppm以上であるか否かを判定する(ステップS102)。この判定は、CPU164が、出力ポートP5からのイネーブル信号16eによるセンサ制御部162の制御により決定される所定のタイミング(すなわち、図3に示すCOガス検知ポイントまたはCHガス検知ポイント)で、ガスセンサ12のセンサ素子124の検出電圧を入力ポートP3から取り込み、取り込んだ検出電圧(ガス濃度信号12a)が通常動作モード用第1ガス警報レベルV1nまたは通常動作モード用第2ガス警報レベルV2n以上であるか否かを判定することにより行われる。
【0088】
次に、ステップS102の答がYESであれば、CPU164は、出力ポートP6から第1ガスモード警報信号16cまたは第2ガスモード警報信号16dを出力してトランジスタQ3をオンになるように制御してブザー182を鳴動させることにより、検出されたガスがCOガス11Aの場合には、COガス11Aの濃度C1が通常動作モード用第1ガス警報濃度Ai(=150ppm)以上の異常値になった旨の第1警報を報知し、検出されたガスがCHガス11Bの場合には、CHガス11Bの濃度C2が通常動作モード用第2ガス警報濃度A2n(=3000ppm)以上の異常値になった旨の第2警報を報知する(ステップS103)。
【0089】
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、通常動作モードと点検動作モードを設け、点検動作モード時にはガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、検出された点検用ガスの濃度が通常動作モード用警報濃度より低く設定された点検動作モード用警報濃度以上になると、警報手段18のブザー182の鳴動を開始させ、所定時間経過後鳴動を強制的に停止させて、動作モードを点検動作モードから通常動作モードに切り換えるので、従来より点検作業を短時間で行うことができる。また、検動作モード時の警報濃度を通常動作モード時の設定ポイントより大幅に低く設定することで、低濃度のガスで点検を行い、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、点検用ガスによる過度の影響を低減することができ、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0090】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、点検動作モード時の警報が、開始から所定時間経過後強制的に停止するように構成されているが、第2の実施形態では、回路構成は第1の実施形態と同一とするが、動作モード制御手段16のCPU164の処理が異なり、点検動作モード時の警報は、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上になった際に開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に停止するように構成される。
【0091】
この第2の実施形態に関しては、点検動作モード時の点検ガスの吹き付けに対するガスセンサ12の応答特性を考慮している。図6は、点検用ガスとしてCOガスを吹き付けた場合の半導体式ガスセンサからなるガスセンサ12の応答特性の一例を示す。図6を見ると、点検時のガスセンサ応答特性は、点検用ガスの吹き付けと同時に急激に高出力となり、その後減衰していく。なお、ガスセンサ12の応答特性は、点検用ガスとしてCHガスを使用する場合も、同じ傾向の特性を示す。
【0092】
そこで、第2の実施形態では、上述のような点検用ガスの吹き付けに対するガスセンサ12の応答特性を利用して、点検動作モード時の警報の開始および停止を設定するものである。
【0093】
図7は、点検動作モード時の警報の開始および停止の設定を説明する図であり、点検動作モード時の加熱信号14aのCOガス検知ポイントに対するガスセンサ12の検出電圧の変化を示している。2段目警報設定点ALP2は、第1の実施形態における通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)に相当し、1段目警報設定点ALP1は、2段目警報設定点ALP2を基準としてそれより所定値だけ低くCPU164内で設定された設定点である。
【0094】
点検動作モード時には、ガスセンサ12の検出電圧が、点検用COガスの吹き付けにより、CO検知ポイントP0における2段目警報設定点ALP2を超えない検出値Vk−1から急激に上昇して、CO検知ポイントP1において2段目警報設定点ALP2を超える検出値Vkに達した場合、警報手段18の警報が開始し(すなわち、ブザー182の鳴動を開始し)、その後に続くCO検知ポイントP2,P3,P4,...で検出された検出値Vk+1,Vk+2,Vk+3,...が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に、警報手段18の警報を停止する(すなわち、ブザー182の鳴動を停止する)。
【0095】
たとえば、図7の例では、CPU164は、2段目警報設定点ALP2を超えたCO検知ポイントP1における検出値Vkの検出時に、警報手段18の警報を開始し(すなわち、ブザー182の鳴動を開始し)、その後に続くCO検知ポイントP2,P3で検出された検出値Vk+1,Vk+2が連続して前回検出値以下となっているので、検出ポイントP3における検出値Vk+2の検出時に、警報手段18の警報を停止する(すなわち、ブザー182の鳴動を停止する)ように制御するのである。
【0096】
以下、図8および図9のフローチャートを参照して、本発明の第2の実施形態に係るガス警報器10の動作を詳細に説明する。図8のフローチャートは、CPU164で実行されるメインルーチンであり、図9のフローチャートは、図8のフローチャート中で実行されるサブルーチンである。
【0097】
まず、ガス警報器10を電源ONし(ステップS31)、次いで、CPU164は、内蔵の点検動作モード用タイマーをスタートさせ(ステップS32)、次いで、点検動作モード用タイマーのカウントにより点検動作モード期間としての240秒(4分)が経過したか否かを判定する(ステップS33)。240秒(4分)経過していなければ、CPU164は、点検動作モードにおけるガスセンサ12の検出電圧(ガス濃度信号12a)のレベル判定処理を実行する(ステップS40)。
【0098】
点検動作モードにおけるガスセンサ12の検出電圧(ガス濃度信号12a)のレベル判定処理は、図9に示すサブルーチンのフローチャートにしたがって実行される。図9においては、まず、CPU164は、ガスセンサ12からの検出値が2段目警報設定点ALP2を超えたか否かを判定し(ステップS401)、検出値Vkが2段目警報設定点ALP2を超えた場合は、次いで、CPU164は、出力ポートP6から制御信号を出力してトランジスタQ3をオンになるように制御しブザー182を鳴動させることにより、COガス11Aの濃度C1が通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)以上の異常値になった旨の第1警報を開始する(ステップS402)。
【0099】
次に、CPU164は、検出値Vkに対応するCO検知ポイントP1に続くCO検知ポイントP2における検出値Vk+1が前回検出値Vk以下か否かを判定する(ステップS403)。CO検知ポイントP2における検出値Vk+1が前回検出値Vk以下であれば(ステップS403のYES)、次いでCPU164は、検出値Vk+1に対応するCO検知ポイントP2に続くCO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下か否かを判定する(ステップS404)。
【0100】
CO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下であれば(ステップS404のYES)、次いでCPU164は、点検動作モード時の第1警報を停止し(ステップS405)、次いで、図8のメインルーチンに戻る。
【0101】
一方、ステップS404で、CO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下でなければ(ステップS404のNO)、次いでCPU164は、図8のメインルーチンに戻る。
【0102】
また、ステップS403で、CO検知ポイントP2における検出値Vk+1が前回検出値Vk以下でなければ(ステップS403のNO)、次いでCPU164は、検出値Vk+1に対応するCO検知ポイントP2に続くCO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下か否かを判定する(ステップS406)。
【0103】
CO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下であれば(ステップS406のYES)、次いでCPU164は、検出値Vk+2に対応するCO検知ポイントP3に続くCO検知ポイントP4における検出値Vk+3が前回検出値Vk+2以下か否かを判定する(ステップS407)。
CO検知ポイントP4における検出値Vk+3が前回検出値Vk+2以下であれば(ステップS407のYES)、次いでCPU164は、点検動作モード時の第1警報を停止し(ステップS405)、次いで、図8のメインルーチンに戻る。
【0104】
一方、ステップS406で、CO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下でなければ(ステップS406のNO)、次いでCPU164は、図8のメインルーチンに戻る。
【0105】
また、ステップS407で、CO検知ポイントP4における検出値Vk+3が前回検出値Vk+2以下でなければ(ステップS407のNO)、次いでCPU164は、図8のメインルーチンに戻る。
【0106】
次に、再び図8のフローチャートに戻り、ステップS40の処理後、次いでCPU164は、点検動作モード期間、すなわち240秒(4分)が経過したか否かを判定する(ステップS41)。240秒(4分)経過していれば、CPU164は、点検動作モード用タイマーをリセットし(ステップS42)、次いで、動作モードを点検動作モードから通常動作モードに切り換え、通常動作モードによる処理(図5参照)を行う(ステップS10)。
【0107】
なお、点検用ガスがCHガスの場合にも、COガスの場合と同様の動作処理を行うことができる。
【0108】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、点検動作モード時の警報は、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上になった際に開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に停止するように構成されるので、従来より点検作業を短時間に行うことができる。
【0109】
なお、第2の実施形態において、2段目警報設定点ALP2を、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)ではなく、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)より低く設定された点検動作モード用第1ガス警報濃度A1i(=50ppm)に等しく設定しても良い。この場合には、点検動作モード時の警報は、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度A1n(=150ppm)より低く設定された点検動作モード用第1ガス警報濃度A1i(=50ppm)以上になった際に開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に停止するので、同様に、従来より点検作業を短時間に行うことができる。また、低濃度のガスで点検を行い、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、点検用ガスによる過度の影響を低減することができる。
【0110】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図10は、本発明に係るガス警報器の第3の実施形態を示す回路図である。図10に示す回路は、図2に示す第1の実施形態の回路と同一構成を有し、さらに、CPU164の出力ポートP8に接続された出力回路20と、警報手段18に含まれるトランジスタQ4およびLED(発光ダイオード)183とを備えている。トランジスタQ4のベースはCPU164の出力ポートP9に接続され、LED183は、トランジスタQ4のコレクタ負荷としてコレクタと電源Vcc間に接続されている。
【0111】
出力回路20は、その出力端子OUTに、ガス濃度が警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となったことを表す有電圧出力を外部接続機器(図示しない)に対して供給する外部信号出力手段であり、たとえば、通常6ボルトの電圧信号を出力端子OUTに出力しているが、ガス濃度が警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報が報知される時、それと同時に、CPU164の出力ポートP8からの制御信号に基づいて、第1ガス(すなわち、COガス)の場合には18ボルトまたは第2ガス(すなわち、CHガス)の場合には12ボルトの電圧信号を出力端子OUTに出力する。それにより、外部接続機器は、出力回路20の出力端子OUTから供給される18ボルト(COガスに対応)または12ボルト(CHガスに対応)により、ガス警報器の警報動作を監視したり、記録したりすることができる。
【0112】
上述の構成において、この第3の実施形態では、動作モード制御手段16のCPU164の処理が上述の第1および第2の実施形態と異なり、点検動作モード時の警報は、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上になった際に開始し、その後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった場合に強制的に停止すると共に、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、出力回路20の出力端子OUTからの有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度より低く設定された1段目警報濃度以下となった際に、出力回路20の出力端子OUTからの有電圧出力を停止するように構成される。
【0113】
従来のガス警報器として、図10の回路図と同一構成であるが、動作モード制御手段16のCPU164の処理がこの第3の実施形態と異なっているものがある。このような従来のガス警報器では、図11に示すように、CPU164の制御により、点検動作モード時には、ガスセンサ12の検出電圧が点検用COガスの吹き付けによりCO検知ポイントP0における検出値Vk−1から急激に上昇して、CO検知ポイントP2において2段目警報設定点ALP2を超える検出値Vk+1に達した場合、警報手段18におけるブザー182の警報音を開始しかつLED183を点灯すると共に、出力回路20は、その出力端子OUTからの18ボルトの有電圧出力の供給を開始する。
【0114】
また、その後に続くCO検知ポイントP3,P4,...で検出された検出値Vk+2,Vk+3,...のいずれか、たとえば、図11の例ではCO検知ポイントP4で検出された検出値Vk+3が1段目警報設定点ALP1以下となった場合、警報手段18におけるブザー182の警報音が停止しかつLED183が消灯すると共に、出力回路20は、その出力端子OUTからの18ボルトの有電圧出力を停止する。
【0115】
このような動作では、実際の点検作業の際、高濃度の点検用ガスにて点検が行われるため、しばらくの間(たとえば、約2分)は警報音が鳴り続けることがあり、「警報音がなかなか鳴り止まない」、「点検性が悪い」等の問題があった。
【0116】
そこで、本発明の第3の実施形態では、図12に示すように、警報音を発する警報手段18のブザー182は、たとえば、点検動作モード時には、ガスセンサ12の検出電圧が、点検用COガスの吹き付けにより、2段目警報設定点ALP2(すなわち、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm))を超えない検出値Vk−1から上昇して、2段目警報設定点ALP2を超える検出値、たとえばCO検知ポイントP2における検出値Vk+1、に達した場合、警報手段18におけるブザー182の警報音を開始しかつLED183を点灯すると共に、出力回路20は、その出力端子OUTからの18ボルトの有電圧出力の供給を開始する。
【0117】
しかし、その後に続くCO検知ポイントP3,P4,...で検出された検出値Vk+2,Vk+3,...のいずれか、たとえば、図12の例ではCO検知ポイントP3で検出された検出値Vk+2が2段目警報設定点ALP2以下となった場合に、警報手段18におけるブザー182の警報音が停止しかつLED183が消灯すると共に、その後に続くCO検知ポイントP3,P4,...で検出された検出値Vk+2,Vk+3,...のいずれか、たとえば、図12の例ではCO検知ポイントP4で検出された検出値Vk+3が1段目警報設定点ALP1以下となった場合、出力回路20は、その出力端子OUTから18ボルトの有電圧出力を停止する。
【0118】
以下、図13のフローチャートを主に参照して、本発明の第3の実施形態にかかるガス警報器10の動作を説明する。なお、ガス警報器10のCPU164で実行されるメインルーチンは、図8のフローチャートと同様であり、ここでは、図8のフローチャートにおけるステップS40のサブルーチンとして、図9のフローチャートの代わりに図13のフローチャートが実行される。
【0119】
そこで、図13においてはまず、CPU164は、ガスセンサ12からの検出値Vj(ただし、j=k−1,k,k+1,k+2,k+3,...)が2段目警報設定点ALP2を超えたか否かを判定し(ステップS501)、検出値Vjが2段目警報設定点ALP2を超えた場合(図13では検出値Vk+1の場合)は、次いで、CPU164は、出力ポートP6から制御信号を出力してトランジスタQ3をオンになるように制御しブザー182を鳴動させ、かつ出力ポートP9から制御信号を出力してトランジスタQ4をオン制御してLED183を点灯させることにより、COガス11Aの濃度C1が通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)以上の異常値になった旨の第1警報を開始すると共に、出力ポートP8から制御信号を出力することにより、出力回路20の出力端子OUTから有電圧出力、すなわち、18ボルトの電圧信号の供給を開始する(ステップS502)。
【0120】
次に、CPU164は、検出値Vkに対応するCO検知ポイントP1に続くCO検知ポイントP2,P3,P4,...における検出値Vjが2段目警報設定点ALP2以下になったか否かを判定する(ステップS503)。検出値Vjが2段目警報設定点ALP2以下になっていれば(図13では検出値Vk+2の場合)(ステップS503のYES)、次いでCPU164は、出力ポートP6から制御信号を出力してトランジスタQ3をオフになるように制御しブザー182の鳴動を停止させ、かつ出力ポートP9から制御信号を出力してトランジスタQ4をオフ制御してLED183を消灯させることにより、第1警報を停止する(ステップS504)。
【0121】
次に、CPU164は、続くCO検知ポイントP3,P4,...における検出値Vjが2段目警報設定点ALP1より所定値低く設定された1段目警報設定点ALP1以下になったか否かを判定する(ステップS505)。検出値Vjが1段目警報設定点ALP1以下になっていれば(図13ではVk+3の場合)(ステップS505のYES)、次いでCPU164は、出力ポートP8からの制御信号により、出力回路20の出力端子OUTから有電圧出力、すなわち、18ボルトの電圧信号の供給を停止する(ステップS506)。
【0122】
次に、CPU164は、図8に示すメインルーチンに戻り、点検動作モード処理から通常動作モード処理に切り換える。なお、通常動作モード処理では、警報手段18のブザー182による警報音の開始および停止に合わせて、出力回路20の出力端子OUTからの有電圧出力の開始および停止が行われる。
【0123】
なお、点検用ガスがCHガスの場合にも、COガスの場合と同様の動作処理を行うことができる。
【0124】
以上説明したように、本発明の第3の実施形態によれば、点検動作モード時の警報は、検出されたガス濃度が2段目警報設定点以上になった際に開始し、その後検出されたガス濃度が2段目警報設定点以下となった際に強制的に停止すると共に、有電圧出力は、検出されたガス濃度が2段目警報設定点以上になった際に開始し、その後検出されたガス濃度が1段目警報設定点以下となった際に停止するので、点検作業時に警報確認後従来より早い段階で警報を停止することができると共に、有電圧出力は警報停止後も継続するため、有電圧出力を利用する外部接続機器との連動点検は行いやすいという利点がある。
【0125】
なお、第3の実施形態において、2段目警報設定点ALP2を、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)ではなく、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)より低く設定された点検動作モード用第1ガス警報濃度A1i(=50ppm)に等しく設定しても良い。この場合にも、上述の利点があると共に、低濃度のガスで点検を行い、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、点検用ガスによる過度の影響を低減することができる。
【0126】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本発明の第4の実施形態に係るガス警報器の構成は、図10に示す第3の実施形態の回路と同一構成を有するが、動作モード制御手段16のCPU164の処理が上述の第3の実施形態と異なり、点検動作モード時の警報は、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上になった際に開始し、その後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった場合に強制的に停止すると共に、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、出力回路20の出力端子OUTからの有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった際に、出力回路20の出力端子OUTからの有電圧出力を停止するように構成される。
【0127】
すなわち、図14に示すように、警報音を発する警報手段18のブザー182は、たとえば、点検動作モード時には、ガスセンサ12の検出電圧が、点検用COガスの吹き付けにより、2段目警報設定点ALP2を超える検出値、たとえばCO検知ポイントP2における検出値Vk+1、に達した場合、警報手段18におけるブザー182の警報音を開始し、出力回路20は、その出力端子OUTからの18ボルトの有電圧出力の供給を開始する。また、ガスセンサ12の検出電圧が、点検用COガスの吹き付けにより、1段目警報設定点ALP1を超える検出値、たとえばCO検知ポイントP1における検出値Vk、に達した場合、LED183が点滅し、ガスセンサ12の検出電圧が、1段目警報設定点ALP2を超える検出値、たとえばCO検知ポイントP2における検出値Vk+1、に達した場合、LED183が点灯する。
【0128】
しかし、その後に続くCO検知ポイントP3,P4,...で検出された検出値Vk+2,Vk+3,...のいずれか、たとえば、図14の例ではCO検知ポイントP3で検出された検出値Vk+2が2段目警報設定点ALP2以下となった場合に、警報手段18におけるブザー182の警報音が停止しかつLED183が消灯すると共に、出力回路20は、その出力端子OUTから18ボルトの有電圧出力を停止する。
【0129】
以下、図15のフローチャートを主に参照して、本発明の第4の実施形態にかかるガス警報器10の動作を説明する。なお、ガス警報器10のCPU164で実行されるメインルーチンは、図8のフローチャートと同様であり、ここでは、図8のフローチャートにおけるステップS40のサブルーチンとして、図9のフローチャートの代わりに図15のフローチャートが実行される。
【0130】
そこで、図15においてはまず、CPU164は、ガスセンサ12からの検出値Vj(ただし、j=k−1,k,k+1,k+2,k+3,...)が2段目警報設定点ALP1を超えたか否かを判定し(ステップS601)、検出値Vjが1段目警報設定点ALP1を超えた場合(図15では検出値Vkの場合)は、次いで、CPU164は、出力ポートP9から所定周波数のオンオフ信号からなる制御信号を出力してトランジスタQ4をオン、オフになるように制御しLED183を点滅させることにより、COガス11Aの濃度C1が1断面警報設定点ALP1以上の異常値になった旨の警報を開始する(ステップS602)。
【0131】
次いで、CPU164は、ガスセンサ12からの検出値Vjが2段目警報設定点ALP2を超えたか否かを判定し(ステップS603)、検出値Vjが2段目警報設定点ALP2を超えた場合(図15では検出値Vk+1の場合)は、次いで、CPU164は、出力ポートP9から制御信号を出力してトランジスタQ4をオンになるように制御してLED183を点灯させると共に、出力ポートP6から制御信号を出力してトランジスタQ3をオンになるように制御しブザー182を鳴動させることにより、COガス11Aの濃度C1が通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)以上の異常値になった旨の第1警報を開始すると共に、出力ポートP8から制御信号を出力することにより、出力回路20の出力端子OUTから有電圧出力、すなわち、18ボルトの電圧信号の供給を開始する(ステップS604)。
【0132】
次に、CPU164は、検出値Vkに対応するCO検知ポイントP1に続くCO検知ポイントP2,P3,P4,...における検出値Vjが2段目警報設定点ALP2以下になったか否かを判定する(ステップS605)。検出値Vjが2段目警報設定点ALP2以下になっていれば(図14では検出値Vk+2の場合)(ステップS605のYES)、次いでCPU164は、出力ポートP6から制御信号を出力してトランジスタQ3をオフになるように制御しブザー182の鳴動を停止させ、かつ出力ポートP9から制御信号を出力してトランジスタQ4をオフ制御してLED183を消灯させることにより、第1警報を停止する(ステップS606)。
【0133】
次に、CPU164は、出力ポートP8からの制御信号により、出力回路20の出力端子OUTから有電圧出力、すなわち、18ボルトの電圧信号の供給を停止する(ステップS607)。
【0134】
次に、CPU164は、図8に示すメインルーチンに戻り、点検動作モード処理から通常動作モード処理に切り換える。なお、通常動作モード処理では、警報手段18のブザー182による警報音の開始および停止に合わせて、出力回路20の出力端子OUTからの有電圧出力の開始および停止が行われる。
【0135】
なお、点検用ガスがCHガスの場合にも、COガスの場合と同様の動作処理を行うことができる。
【0136】
以上説明したように、本発明の第4の実施形態によれば、点検動作モード時の警報は、検出されたガス濃度が1段目警報設定点以上になった際に、LED183の点滅を開始し、検出されたガス濃度が2段目警報設定点以上になった際に、ブザー182の鳴動およびLED183の点灯による警報を行い、その後検出されたガス濃度が2段目警報設定点以下となった際に、ブザー182の鳴動停止、LED183の消灯および出力回路20からの有電圧出力の停止を行うので、点検作業時に警報確認後第3の実施例よりもさらに早い段階で点検を終了させることができるという利点がある。
【0137】
なお、第4の実施形態において、2段目警報設定点ALP2を、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)ではなく、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)より低く設定された点検動作モード用第1ガス警報濃度A1i(=50ppm)に等しく設定しても良い。この場合にも、上述の利点があると共に、低濃度のガスで点検を行い、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、点検用ガスによる過度の影響を低減することができる。
【0138】
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【0139】
たとえば、上述の第1の実施形態においては、第1および第2基準電圧生成部は、抵抗R7,R9と電子ボリュームVR1,VR2で構成されているが、他の構成とすることができる。
【0140】
また、点検動作モード時の警報時間(たとえば、3秒)は一例であって、他の時間としても良く、好適には3〜5秒とすることができる。
【0141】
また、上述の各実施形態において、警報手段18は、音声による警報を報知するブザー182を備えているが、さらに、点灯光や点滅光等の光による警報を報知するためのLED等を備えても良い。
【0142】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、従来より点検作業を短時間に行うことができる。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0143】
請求項2記載の発明によれば、従来より点検作業を短時間に行うことができる。
【0144】
請求項3記載の発明によれば、従来より点検作業を短時間に行うことができる。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0145】
請求項4記載の発明によれば、点検作業時に警報確認後従来より早い段階で警報を停止することができると共に、有電圧出力は警報停止後も継続するため、有電圧出力を利用する外部接続機器との連動点検は行いやすいという利点がある。
【0146】
請求項5記載の発明によれば、点検作業時に警報確認後従来より早い段階で警報を停止することができると共に、有電圧出力は警報停止後も継続するため、有電圧出力を利用する外部接続機器との連動点検は行いやすいという利点がある。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0147】
請求項6記載の発明によれば、点検作業時に警報確認後従来よりさらに早い段階で警報および有電圧出力を停止することができるので、点検終了をさらに早く確認することができる。
【0148】
請求項7記載の発明によれば、点検作業時に警報確認後従来よりさらに早い段階で警報および有電圧出力を停止することができるので、点検終了をさらに早く確認することができる。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0149】
請求項8記載の発明によれば、
1つのガスセンサで複数種類のガスに対するガス濃度を検出することができる。
【0150】
請求項9記載の発明によれば、ガスセンサ12のヒータ122を2種類のガス11A、11Bのそれぞれの適正温度まで加熱することができる。
【0151】
請求項10記載の発明によれば、所定のタイミングでガス濃度信号12aを生成して、検出ミスが発生しないようにすることができる。
【0152】
請求項11記載の発明によれば、従来より点検作業を短時間に行うことができる。また、低濃度の2種類のガス11A,11Bで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサ12から遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサ12がさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0153】
請求項12記載の発明によれば、低濃度の2種類のガス11A,11Bで点検を行うことができ、従来より点検作業を短時間に行うことができる。
【0154】
請求項13記載の発明によれば、2種類のガス11A,11Bで点検を行うことができ、従来より点検作業を短時間に行うことができる。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0155】
請求項14記載の発明によれば、2種類のガス11A,11Bで点検を行うことができ、点検作業時に警報確認後従来より早い段階で警報を停止することができると共に、有電圧出力は警報停止後も継続するため、有電圧出力を利用する外部接続機器との連動点検は行いやすいという利点がある。
【0156】
請求項15記載の発明によれば、2種類のガス11A,11Bで点検を行うことができ、点検作業時に警報確認後従来より早い段階で警報を停止することができると共に、有電圧出力は警報停止後も継続するため、有電圧出力を利用する外部接続機器との連動点検は行いやすいという利点がある。また、低濃度のガスで点検を行うことができ、警報を報知された時点で点検用ガスをガスセンサから遠ざけることにより高濃度ガスにガスセンサがさらされないようにして、従来のような点検時の警報手段の鳴動持続や再鳴動を回避することが可能となる。
【0157】
請求項16記載の発明によれば、ガスセンサ12のセンサ素子124を2種類のガスのそれぞれの適正温度まで加熱するように制御することができる。
【0158】
請求項17記載の発明によれば、所定のタイミングで第1ガス濃度信号または第2ガス濃度信号を生成して、検出ミスが発生しないようにすることができる。
【0159】
請求項18記載の発明によれば、ガス警報器を設置場所への取り付け時に、通常動作を行わせる前に、従来より短時間に点検を行うことができる。
【0160】
請求項19記載の発明によれば、ガス警報器を設置場所への取り付け時に、通常動作を行わせる前に、低濃度のガスで点検を行うことができると共に、点検時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス警報器の機能ブロック図である。
【図2】本発明に係るガス警報器の第1の実施形態を示す回路図である。
【図3】図2のガス警報器における通常動作モード時のガスの検出タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図4】図2のガス警報器の動作を説明するフローチャートである。
【図5】図2のガス警報器の動作を説明するフローチャートである。
【図6】点検用ガスとしてCOガスを吹き付けた場合の半導体式ガスセンサからなるガスセンサ12の応答特性の一例を示す。
【図7】本発明に係るガス警報器の第2の実施形態における点検動作モード時の警報の開始および停止の設定を説明する図である。
【図8】本発明に係るガス警報器の第2の実施形態における動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明に係るガス警報器の第2の実施形態における動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明に係るガス警報器の第3の実施形態を示す回路図である。
【図11】第3の実施形態における警報および有電圧出力の開始と停止の設定を説明するための従来における警報および有電圧出力の開始と停止の設定を示す図である。
【図12】第3の実施形態における警報および有電圧出力の開始と停止の設定を説明する図である。
【図13】第3の実施形態のガス警報器の動作を説明するフローチャートである。
【図14】本発明に係るガス警報器の第4の実施形態における警報および有電圧出力の開始と停止の設定を説明する図である。
【図15】第4の実施形態のガス警報器の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 ガス警報器
12 ガスセンサ
14 加熱駆動手段
16 動作モード制御手段
18 警報手段
122 ヒータ
124 センサ素子
162 センサ制御部
182 ブザー
183 LED

Claims (19)

  1. ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、
    通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度より低く設定された点検モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、所定時間経過後強制的に警報を停止する動作モード制御手段を備えた
    ことを特徴とするガス警報器。
  2. ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、
    通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に警報を停止する動作モード制御手段を備えた
    ことを特徴とするガス警報器。
  3. ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、
    通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度より低く設定された点検動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に警報を停止する動作モード制御手段を備えた
    ことを特徴とするガス警報器。
  4. ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、
    通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった際に、強制的に警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度より低く設定された1段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段を備えた
    ことを特徴とするガス警報器。
  5. ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、
    通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度以下となった際に、強制的に警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用1段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段を備えた
    ことを特徴とするガス警報器。
  6. ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の1段目警報濃度または該1段目警報濃度より高く設定された2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、
    通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった際に、警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が2段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段を備えた
    ことを特徴とするガス警報器。
  7. ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の1段目警報濃度または該1段目警報濃度より高く設定された2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、
    通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度以下となった際に、警報を停止すると共に、検出されたガス濃度が通常動作モード用2段目警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその後検出されたガス濃度が点検動作モード用2段目警報濃度以下となった際に、有電圧出力を停止する動作モード制御手段を備えた
    ことを特徴とするガス警報器。
  8. 前記ガスセンサは、2種類のガスに対するガス濃度を検出してガス濃度信号を生成するセンサ素子と、該センサ素子を加熱するヒータとを有する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のガス警報器。
  9. 前記ガス濃度の検出期間中に前記2種類のガスのそれぞれに対応して前記センサ素子を加熱するための第1ガスモード加熱信号および第2ガスモード加熱信号を生成する前記動作モード制御手段と、
    前記第1ガスモード加熱信号または前記第2ガスモード加熱信号に基づいて、前記ヒータを作動するための加熱信号を生成する加熱駆動手段とを有する
    ことを特徴とする請求項8記載のガス警報器。
  10. 前記動作モード制御手段は、前記第1ガスモード加熱信号が印加されている間または前記第2ガスモード加熱信号が印加されている間の所定のタイミングで、前記ガスセンサにおける前記ガス濃度信号の生成を命令するためのイネーブル信号を生成するセンサ制御部を有する
    ことを特徴とする請求項8記載のガス警報器。
  11. 前記ガスセンサの温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガスの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガスの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する前記ガス警報器において、
    前記動作モード制御手段は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用第1ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、所定時間経過後強制的に第1警報を停止し、また、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用第2ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を開始し、所定時間経過後強制的に第2警報を停止する
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のガス警報器。
  12. 前記ガスセンサの温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガスの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガスの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する前記ガス警報器において、
    前記動作モード制御手段は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、その後検出された第1ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第1警報を停止し、また、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を開始し、その後検出された第2ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第2警報を停止する
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のガス警報器。
  13. 前記ガスセンサの温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガスの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガスの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する前記ガス警報器において、
    前記動作モード制御手段は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用第1ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、その後検出された第1ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第1警報を停止し、また、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用第2ガス警報濃度より低く設定された点検モード用第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を開始し、その後検出された第2ガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に第2警報を停止する
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のガス警報器。
  14. 前記ガスセンサの温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガスの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガスの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する前記ガス警報器において、
    前記動作モード制御手段は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、その後検出された第1ガス濃度が2段目第1ガス警報濃度以下となった際に、強制的に第1警報を停止すると共に、検出された第2ガス濃度が、2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその検出された第2ガス濃度が、2段目第2ガス警報濃度より低く設定された1段目第2ガス警報濃度以下になった際に、有電圧出力を停止する
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のガス警報器。
  15. 前記ガスセンサの温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガスの第1ガス濃度を検出し、さらに高温域で第2ガスの第2ガス濃度を検出すると共に、第1ガス濃度が第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度が第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する前記ガス警報器において、
    前記動作モード制御手段は、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出された第1ガス濃度が通常動作モード用2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を報知し、かつ、検出された第2ガス濃度が通常動作モード用2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、第2ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出された第1ガス濃度が、通常動作モード用2段目第1ガス警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目第1ガス警報濃度以上となった際に、第1ガス濃度が異常となった旨の第1警報を開始し、かつその後検出された第1ガス濃度が点検動作モード用2段目第1ガス警報濃度以下となった際に、強制的に第1警報を停止すると共に、検出された第2ガス濃度が、通常動作モード用2段目第2ガス警報濃度より低く設定された点検動作モード用2段目第2ガス警報濃度以上となった際に、有電圧出力を開始し、かつその検出された第2ガス濃度が、点検動作モード用2段目第2ガス警報濃度より低く設定された点検動作モード用1段目第2ガス警報濃度以下になった際に、有電圧出力を停止する
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のガス警報器。
  16. 前記動作モード制御手段は、前記第1ガス濃度の検出期間中に前記センサ素子を前記低温域に加熱するための前記第1ガスモード加熱信号を生成し、前記第2ガス濃度の検出期間中に前記センサ素子を前記高温域に加熱するための前記第2ガスモード加熱信号を生成するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載のガス警報器。
  17. 前記センサ制御部は、前記第1ガス濃度の検出期間中に、前記第1ガスに係る前記第1ガスモード加熱信号が印加されている間または前記第2ガスに係る前記第2ガスモード加熱信号が印加されている間の所定のタイミングで、前記ガスセンサにおける前記第1ガスまたは第2ガスに係る前記ガス濃度信号の生成を命令するための前記イネーブル信号を生成するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載のガス警報器。
  18. 前記動作モード制御手段は、電源オン時にガス警報器を所定時間の間点検動作モードで動作させ、上記所定時間経過後前記ガス警報器を点検動作モードから通常動作モードに切り換えて動作させる
    ことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のガス警報器。
  19. 前記動作モード制御手段は、電源オン時にガス警報器を点検動作モードで動作させ、上記点検動作モードにおける警報停止後通常動作モードに切り換えて動作させる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のガス警報器。
JP2003097383A 2002-12-13 2003-03-31 ガス警報器 Pending JP2004240941A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003097383A JP2004240941A (ja) 2002-12-13 2003-03-31 ガス警報器

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002362419 2002-12-13
JP2003097383A JP2004240941A (ja) 2002-12-13 2003-03-31 ガス警報器

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006270778A Division JP4001903B2 (ja) 2002-12-13 2006-10-02 ガス警報器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004240941A true JP2004240941A (ja) 2004-08-26

Family

ID=32964534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003097383A Pending JP2004240941A (ja) 2002-12-13 2003-03-31 ガス警報器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004240941A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007066056A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Yazaki Corp ガス警報器
JP2008140129A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Yazaki Corp ガス警報器及びガス警報器の点検方法
JP2008176657A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Yazaki Corp 複合型ガス警報装置
JP2008176655A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Yazaki Corp ガス警報器の点検方法及びガス警報器
JP2008269533A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd ガス警報器
US7604478B2 (en) * 2005-03-21 2009-10-20 Honeywell International Inc. Vapor resistant fuel burning appliance
JP2015079439A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 新コスモス電機株式会社 警報器
CN111462461A (zh) * 2020-03-12 2020-07-28 深圳达温技术服务有限公司 多发一收物联网中接收端的同步报警及复位方法
CN112947177A (zh) * 2021-02-04 2021-06-11 中国神华能源股份有限公司国华电力分公司 一种设备点检***、方法、装置及存储介质

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7604478B2 (en) * 2005-03-21 2009-10-20 Honeywell International Inc. Vapor resistant fuel burning appliance
JP2007066056A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Yazaki Corp ガス警報器
JP4686306B2 (ja) * 2005-08-31 2011-05-25 矢崎総業株式会社 ガス警報器
JP2008140129A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Yazaki Corp ガス警報器及びガス警報器の点検方法
JP2008176657A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Yazaki Corp 複合型ガス警報装置
JP2008176655A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Yazaki Corp ガス警報器の点検方法及びガス警報器
JP2008269533A (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd ガス警報器
JP2015079439A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 新コスモス電機株式会社 警報器
CN111462461A (zh) * 2020-03-12 2020-07-28 深圳达温技术服务有限公司 多发一收物联网中接收端的同步报警及复位方法
CN112947177A (zh) * 2021-02-04 2021-06-11 中国神华能源股份有限公司国华电力分公司 一种设备点检***、方法、装置及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004240941A (ja) ガス警報器
TW201246138A (en) Battery-powered gas alarm and control device thereof
JP4001903B2 (ja) ガス警報器
JP4686306B2 (ja) ガス警報器
JP2004192530A (ja) ガス警報器
JP2004355110A (ja) 自動試験機能を備えたガス漏れ警報器、火災感知器及び複合警報器
JP2002074567A (ja) 警報器
JP6632182B2 (ja) 警報器
JP2004192531A (ja) ガス警報器
JP3377023B2 (ja) ガス検出装置、及びこれに用いられるガス検出方法
JP2001194330A (ja) ガス警報器及びガス警報方法
JP2007265102A (ja) 火災警報器
JP4211030B2 (ja) 火災警報器
JP2012198752A (ja) ガス警報器
JP6446772B2 (ja) ガス警報器
JP2010073045A (ja) 火災警報器
JP2000346822A (ja) 携帯用ガス検出装置
JP4561494B2 (ja) ガス警報システム、ガス警報器、ガス警報システムの受信器
JP2002245570A (ja) ガス漏れ警報器
JP2007102260A (ja) 警報器
JP5277134B2 (ja) 電池式のガス警報器
JP3761066B2 (ja) ガス漏れ警報器の試験方法
JP3866390B2 (ja) ガス漏れ警報器
JP2005032009A (ja) 警報器点検回路
JP2004038660A (ja) ガス警報器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061227

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070105

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070126