JP2004239026A - 建材とこれを用いた床、壁、通路等の建築構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】床形成に際して、隣り合う床板材の反りを回避しつつ、施工性を高める。
【解決手段】床10を構成する床板材12のそれぞれは、等脚台形の断面形状を備え、木表が台形頂上辺側の板面(木表側板面13)になり、木裏が台形底辺側の板面(木裏側板面14)となるように切り出される。それぞれの床板材12は、床下地17上面に並べられ、その際、一枚の床板材12を、木裏側板面14が床下地17側となるように床下地17に載置される。次いで、次の床板材12を、木表側板面13が床下地17側になるように床下地17に載置しつつ、木裏側板面14が床下地17の床板材12の台形斜面15と、隣の床板材12の台形斜面15同士が上下に重なるように接合させる。そして、木表側板面13が床下地17側の床板材12をボルト18等にて床下地17に固定する。これを繰り返して床10とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数個を並べることで床、壁、通路等の建築構造物を形成する建材と、これを用いた建築構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
こうした建築構造物の一つである床は、床板材を床下地に並べて形成され、住居用家屋に急速に普及しつつあると同時に、学校等の公共施設等では一般的である。こうした床板材は、合板製の板材と丸太等の木材から切り出した板材に大別される。近年までは、前者の合板製板材が主流であったものの、合板接着剤にホルムアルデヒド等の有機溶媒を用いているため、住環境重視の観点から、こうした有機溶媒を用いない後者の板材が多用されつつある。木材からの切出板材は、間伐材の有効利用としても着目されている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】
特開平10−37348号公報
【0003】
ところで、こうした建築構造物には、床や壁や天井等の建物内外装が含まれるほか、遊歩道、渡り廊下等の人が歩く通路も含まれ、これら建築構造物では、切出板材等の建材を並べて形成されている。そして、隣り合う建材同士の接合に際しては、建材端面に上記公報に見られるような凹凸を加工して継ぎ合わせる継手仕様(本さね仕口)を施し、継手で強固に板材同士を接合固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の床板材では、継手加工を必要とする分だけ手間が掛かると共に、床下地に床板材を並べる場合でも、継手接合に気を遣う必要があり、施工が煩雑であった。なお、こうした煩雑さは、床板材を並べる床施工に特有のものではなく、建材を並べた壁や通路等の建築構造物の施工にあっても生じる。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされ、施工性が高い建材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、以下の構成を取った。即ち、本発明の建材は、その複数個を並べることで、床や壁や天井等の建物内外装の他、遊歩道、渡り廊下等の人が歩く通路といった建築構造物を形成するに当たり、建材の外観をなす第1、第2の主面を建材長手方向に対向して備え、第1主面の側の建材幅方向の両端には、上からの押さえ付けが可能な押圧部を第2主面側の建材幅方向両端より突出して備えるものとした。
【0007】
第1、第2の主面を建材長手方向に対向させるに当たっては、建材の幅方向両端においてその建材厚みに実用上支障のない範囲で差があるに過ぎず、各建材で建材厚みがほぼ同じで主面同士が平行であることが好ましい。つまり、各建材で厚みが相違し主面同士が平行でないとすれば、建築構造物の形成に際して複数の建材を並べた場合、隣り合う建材と建材を手で触れると建材間の段差に生じるが、こうして手で触れた場合にこの段差に違和感がない程度であればよい。なお、こうした範囲は、施工対象となる建築構造物によって相違しても差し支えない。例えば、床や建物内壁、天井では、こうした段差が約0.1〜0.3mm程度であれば、主面同士は平行であるとしてもよく、建物外壁や通路であれば、これより大きな段差であっても支障はない。特に、通路は遊歩道、渡り廊下等の人が歩くものであることから、通路にあっては、歩行の際につまずいたりしない程度の段差であればよい。
【0008】
また、こうした本発明の建材では、その建材の複数を並べて用いられることから、その板厚は、既述したように各建材で実質的に同一である。よって、板厚が同じもの同士を床や内壁等の建築構造物の形成に使用できるので、その外観面(床であれば床面、壁であれば壁面)を平らにでき好ましい。また、板厚を規格化し、異なる板厚ごとに他種類の建材とするようにもできる。こうすれば、建築構造物の形成対象の建物種別、例えば、一般住居用の床板材や、学校の教室用、体育館用等の床板材等を、板厚に応じて種々提供できる。
【0009】
そして、建材を並べるに当たっては、その並列状態において、隣り合う建材の一方の建材では、第1主面が建築構造物の外観側となる。他方の建材では、この一方の建材が反転した姿勢となるように第2主面が建材構造物の外観側となり、第1主面がこの外観と反対側となる。しかも、互いの建材の第1主面側の押圧部は上下に重なって接合する。これを繰り返して建材を順次並べ、建築構造物が完成する。
【0010】
こうして完成した建築構造物では、第1主面が外観側となる建材(以下、第1主面建材と称する)と第2主面が外観側となる建材(以下、第2主面建材と称する)とが交互に並ぶことになる。そして、第1主面建材における外観側の第1主面の建材幅両端の押圧部が、建材両側の第2主面建材を押さえ付ける。つまり、第2主面建材にあっては、その両側の第1主面建材に、その押圧部を介して両側で押さえ付けられる。
【0011】
以上説明したように、本発明によれば、隣り合う建材接合のための継手加工として「本さね仕口」を必要とせず、建材の第1主面側における建材幅両端を押圧部として備えるようにすればよい。しかも、建材を並列状態に並べる場合でも、第1主面建材と第2主面建材とを、互いの押圧部を上下に重なるように接合させつつ交互に並べればよい。これらの結果、隣り合う建材の接合に際して継手接合に気を遣う必要がないので、作業が簡便となり施工性も高まると共に、コスト的に有利である。
【0012】
こうした本発明は、次のような態様を採ることもできる。即ち、建材の断面形状を、傾斜した脚を有する台形形状とすると共に、上記の第1主面建材を台形底辺側が外観側となるものとし、第2主面建材を台形頂上辺側が外観側となるものとした。その上で、断面台形形状の斜面を押圧部として、隣り合う建材においてその斜面同士が上下で接合するようにして建材の並列を繰り返して建材を順次並べ、建築構造物を完成させる。
【0013】
この態様の建築構造物であっても、既述した効果をそのまま奏することができる。そして、この態様では、断面形状が単純な台形形状であることから、建材の製造が容易となる利点がある。
【0014】
また、建材の第1、第2主面の間に、建材の長手方向に沿って空隙を連続して有するものとすることができる。こうすれば、空隙を暖房用或いは冷却用の湯水の通水用空隙としたり、配線ケーブルの施設用空隙とすることができるので、前者の場合にあっては建材を通して冷暖房を図ることができる。後者の場合では、建材表面に配線ケーブル施設が不要となり、見栄えが向上する。
【0015】
この場合、この空隙と干渉しない位置で、建材を、建材構造物の外観側から建材固定用の他の建材、例えば床下地や胴縁や野縁に固定するようにすることもできる。こうすれば、空隙に存在する湯水の漏れや配線ケーブルの破損等を招かないようにできる。
【0016】
また、上記したいずれか記載の建材を石材、コンクリート材若しくは樹脂材のいずれかから形成することもできる。石材やコンクリート材であれば、建材の自重によりその両隣の建材を押圧部で押さえることができるので、建材個々の固定が不要となる。また、コンクリート材や樹脂材であれば、空隙の形成が容易である。
【0017】
更に、建材を木材からの切り出し材とすることもできる。この場合は、木表と木裏を対向させた心去材の板材として切り出し、この切り出しに際しては、板材における木裏の側の板面を前記第1主面とし、木表の側の板面を前記第2主面とする。そして、建材の支えのための下地材に建材を並べて建築構造物を形成するには、隣り合う一方の建材を、木裏側板面が下地材側となるように下地材に接合する。これにより、この建材の木表側板面を、建築構造物の外観側とする。次いで、他方の建材を、木表側板面が下地材側になるように下地材に接合させ、その木裏側板面を建築構造物の外観側となるようにする。その上で、この他方の建材を下地材に固定し、互いの建材の押圧部を上下に重なるように接合させる。これを繰り返して建材を順次並べ、建築構造物が完成する。
【0018】
こうした本発明の心去材としての建材は、板材の木表・木裏を建築構造物の外観側とするか下地材側にするかといった従来全く配慮されなかった点に新たに着眼してなされたものであって、次の利点を有する。
【0019】
木表と木裏が表裏の板面とした建材では、樹木の性質上、建材端面側から見て、木裏側が延び木表側が縮むようにした反りが起きる。従って、従来の床板材では、こうした反りに対処するため、上記公報に見られるように、隣り合う床板材同士の接合箇所に継手加工を施し、継手で強固に床板材同士を接合固定していた。
【0020】
しかしながら、上記した本発明の上記建材を並べた建築構造物、例えば床では、次のようになる。
つまり、この床では、木裏側板面が下地(床下地)側となり木表側板面が建築構造物(床)の外観側となるように床下地に接合された建材(以下、木裏接合床板材と称する)と、木表側板面が床下地側になり木裏側板面が建築構造物(床)の外観側となるように床下地に接合・固定された建材(以下、木表接合床板材と称する)が交互に並ぶことになる。そして、木裏接合床板材は、その両側の木表接合床板材に、押圧部を介して床下地側に両側で押さえ付けられる。
【0021】
木裏接合床板材は、床面側が木表であることから、板材端面側から見て、木裏側が延び木表側が縮むような反り、つまり木裏側板面両端の押圧部が床面側に持ち上がろうとする反りを起こそうとする。しかし、木裏接合床板材がその両側の木表接合床板材によって押圧部を介して床下地側に押さえ付けられていることから、こうした反りは木裏接合床板材で起き難くなる。木表接合床板材にあってはこの逆の反りを起こそうとするが、この反りは、木表接合床板材が床下地に接合・固定されていることから、起き難い。しかも、この木表接合床板材が起こそうとする反りは、木裏側板面両端の押圧部が床下地側に向かうものであるので、木裏接合床板材両側の押圧部を床下地側に押さえ付けようとすることが増長され、木裏接合床板材の反りはより一層起き難くなる。
【0022】
この結果、本発明の一態様である心去材の建材によれば、隣り合う建材の反りを有効に回避できる他、施工性向上、コスト低減等の既述した効果を奏することができる。
【0023】
こうした心去材の建材は、床に限らず建築内外壁を形成するために下地材(胴縁や野縁)に並べて用いられるものに適用できる。
【0024】
また、上記した心去材の建材において、その切り出しに当たり、その断面形状を、傾斜した脚を有する台形形状とすると共に、木表が台形頂上辺側の板面になり、木裏が台形底辺側の板面となるようにし、断面台形形状の斜面を押圧部とした。この態様では、下地材への建材の交互接合に際し、一方の建材についての台形底辺側板面(即ち、木裏側板面)の下地材接合と、他方の床板材についての台形頂上辺側板面(即ち、木表板面)の下地材接合とを図り、互いの建材の断面台形形状の斜面同士が上下に重なるように接合する状態とし、当該他方の建材を下地材に固定する。これを繰り返して建材を順次並べ、建築構造物が完成する。
【0025】
この態様の建築構造物であっても、既述した効果をそのまま奏することができる。そして、この態様では、断面形状が単純な台形形状であることから、加工が容易となる利点がある。
【0026】
また、断面形状が傾斜した脚を有する台形状形状となるよう木材から切り出した建材とするに当たり、台形断面に樹木の心を含む心持ち材とすることもできる。こうすれば、上記した施工性向上等の利点に加え、高い強度を有する建材を提供できるので、この建材を用いることで、人が歩く通路を心持ち材から容易に形成できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は第1実施例の床10とその構成部材である床板材を説明するための説明図、図2は床板材の載置の様子とその効果を説明する説明図である。
【0028】
図示するように、床10は、複数枚の床板材12を並べて構成される。それぞれの床板材12は、等脚台形の断面形状を備え、木材からの切り出しに当たっては、木表が台形頂上辺側の板面(木表側板面13)になり、木裏が台形底辺側の板面(木裏側板面14)となるようにされている。つまり、この床板材12は、木表と木裏を対向させた心去材とされている。
【0029】
床板材12のそれぞれは、隣り合う床板材12で形成される床面(上面)を手で触れても板厚差に違和感がない約0.1〜0.3mm程度の範囲で、板厚が同一とされている。また、本実施例では、床板材12はその幅がすべて同一としたが、幅のみが相違する床板材を用いることもできる。つまり、断面形状は同じ斜面を持つ等脚台形であるが、頂上辺および底辺の長さが、床板材12ごとで相違するようにすることもできる。こうすれば、形成する床の寸法に合わせて床板材12の幅寸法を選択できる。また、床板材12は、木裏側板面14の両端を、台形斜面15の下端側で面取りした面取部16としており、この面取部16は完成した床の目地となる。よって、完成した床に求められる美観や意匠により、面取部16を図示するような平面状とできるほか、円弧形状にしたりすることもできる。面取部16の大きさについても種々のものとできる。
【0030】
この床板材12は、図2に示すように、床下地17上面に並べられる。この際、一枚の床板材12を、木裏側板面14が床下地17側となるように床下地17に載置し、木表側板面13を床面側とする。次いで、次の床板材12を、木表側板面13が床下地17側になるように床下地17に載置し、木裏側板面14を床面側とする。つまり、この隣り合う床板材12については、一方の床板材12が板材長手方向を中心に反転した関係となる。そして、このように床板材12を交互に載置しつつ、木裏側板面14が床下地17の側の床板材12とその隣の床板材12とを、それぞれの台形斜面15同士が上下に重なるように接合させる。こうして床板材12を並べた後に、木表側板面13が床下地17側の床板材12をボルト18等にて床下地17に固定する。これを繰り返して床板材12を順次並べ、床10を完成させる。
【0031】
こうして完成した床10では、木裏側板面14が床下地17側の床板材12と、木表側板面13が床下地17側の床板材12が交互に並ぶことになる。そして、木裏側板面14が床下地17側の床板材12は、その両側において、木表側板面13が床下地17側の床板材12に、台形斜面15を介して床下地17側に両側で押さえ付けられる。
【0032】
木裏側板面14が床下地17側の床板材12は、床面側が木表であることから、図2中に一点鎖線Aで示すように、板材端面側から見て、木裏側が延び木表側が縮むような反り、つまり台形斜面15側が床面側に持ち上がろうとする反りを起こそうとする。しかし、木裏側板面14が床下地17側の床板材12は、その両側において木表側板面13が床下地17側の床板材12によって台形斜面15を介して床下地17側に押さえ付けられていることから、こうした反りは木裏側板面14が床下地17側の床板材12で起き難くなる。木表側板面13が床下地17側の床板材12にあってはこの逆の反りを起こそうとするが、この反りは、当該床板材が床下地17にボルト18で載置・固定されていることから、起き難い。しかも、木表側板面13が床下地17側の床板材12で起きようとする反りは、床下地17側が木表であることから、図2中に一点鎖線Bで示すように、台形斜面15側が床下地側に向かうような反りとなる。よって、木裏側板面14が床下地17側の床板材12の両側の台形斜面15を床下地17側に押さえ付けようとすることが増長され、当該床板材の反りはより一層起き難くなる。
【0033】
以上説明したように、本実施例によれば、隣り合う床板材12の反りを有効に回避できる。また、床板材接合のための継手加工を必要としないので、コスト的に有利である。しかも、床下地17に床板材12を並べる場合でも、木裏側板面14が床下地17側の床板材12と木表側板面13が床下地17側の床板材12とを、互いの台形斜面15を上下に重ねて接合させつつ交互に載置して並べ、木表側板面13が床下地17側の床板材12をボルト18により床下地17に固定すればよい。よって、継手接合に気を遣う必要がないので、作業が簡便となり、施工性も高まる。
【0034】
また、本実施例によれば、床板材12を等脚断面形状の板材とすればよいことから、加工が容易となる利点があり、生産性が高く好ましい。
【0035】
更に、本実施例によれば、ボルト18を用いて固定していた床板材12を取り外せば、その両側の床板材12も取り外すことができる。よって、床面に損傷等が起きて取り替えが必要となれば、該当部分の付近の床板材12をボルト18を緩めて一旦取り外し、損傷床板材を取り替え後に、もう一度、床板材12をボルトにて固定すればよい。
【0036】
つまり、従来は、こうした部分的な取り替えを全く想定せずに、それぞれの床板材を床に糊付けしたり、本さね仕口部分を釘打ちしていたので、部分的な床板材取り替えができないのに対し、本実施例によればこうした部分的な取り替えに容易に対処できる。
【0037】
また、釘打ちが本さね仕口部分であることから、釘取り外しも困難となり、床板材を取り外して再利用しようという発想が生じなかったのに対し、本実施例の床板材によれば、床板材の再利用を推進することができ、好ましい。
【0038】
次に、変形例について説明する。図3は床板材12の形状についての変形例を説明するための説明図、図4は床板材12の形状についてのまた別の変形例を説明するための説明図である。
【0039】
上記した実施例では、床板材12の断面形状を等脚台形としたが、図3に示すように、傾斜した脚を有する不等脚台形の断面形状とされた床板材12とすることもできる。この変形例にあっても、それぞれの側の台形斜面が隣り合う床板材12の台形斜面と上下に重なって床板材12を床下地17側に押しつけることができ、上記した効果をそのまま奏することができる。
【0040】
また、図4に示す変形例では、床板材12は、木裏側板面14の両端に、床板材12の板厚のほぼ半分の厚みを有する突出片20を有する。この変形例にあっても、木裏側板面14を床下地17側とした床板材12の左右の突出片20は、両隣の床板材12(木表側板面13を床下地17側とした床板材12)が有する突出片20により、床下地17の側に押しつけられる。よって、この変形例にあっても、床板材12の反りを効果的に、且つ、簡便に回避できる。
【0041】
次に、床板材12の他の変形例について説明する。図5は見栄え向上を図るための変形例を示す説明図、図6は床板材12のプレ加工の様子を説明するための説明図である。
【0042】
図5に示す変形例では、ボルト18の埋込穴22を形成するに際し、その埋込穴22を、ボルトヘッドの埋没に十分な深さとし、ボルト締め後に、埋込穴22に目クラ栓23を打ち込む。こうすれば、床面側の木裏側板面14において、ボルト18およびその埋込穴22を見え無くできるので、床面の見栄えを高めることができる。この場合、目クラ栓23に代え、ネジにより取り外し可能な栓とすることもできる。
【0043】
また、図6に示すように、木裏側板面14の側に、皿ネジ25を用いるための下穴26を床板材12を貫通しないように形成するように変形することもできる。こうすれば、図示する床板材12を木裏側板面14が床下地17側となるように使用する場合であっても、床面側となる木表側板面13に下穴を露出させないので、見栄えを損なうことが無く好ましい。また、この下穴26を工場にてプレ加工しておくことができるので、現場施工時には加工済みの下穴26に皿ネジ25をセットしてネジ止めすればよく、現場作業が簡略となる。なお、図5に示す埋込穴22にあっても、ネジ部挿入箇所の穴を貫通しないようにしておけば、上記したように床板材12を木裏側板面14が床下地17側となるように使用する場合であっても、ネジ部挿入用の穴を露出させないので、見栄えを損なうことが無く好ましい。
【0044】
次に他の実施例について説明する。図7は第2実施例の建材30を説明するための説明図、図8はこの建材30を固定する手法を例示する説明図である。
図示するように、この第2実施例の建材30は、既述した床板材12と同様、等脚台形の断面形状を有し、建材外観をなす上下の主面の間に、建材の長手方向に沿って貫通孔31を備える。この場合、建材30は、建材の厚みは同一であるものの、その建材幅については相違し、幅広の建材30は二つの貫通孔31を有する。
【0045】
それぞれの建材30は、台形底辺側の主面(底辺主面32)と台形頂上辺側の主面(頂上主面33)とを備え、隣り合う建材のある建材30は、頂上主面33を図示しない下地材側に底辺主面32を建築構造物外観側に、その両隣の建材30は、主面が反転するよう、底辺主面32を下地材側に、頂上主面33を建築構造物外観側とする。そして、交互に並べられた建材30は互いの台形斜面34を接合させ、底辺主面32が建築構造物外観側の建材30で、その両隣の建材30を押さえ付けている。
【0046】
この第2実施例の建材30では、第1実施例と同様に木材から切り出した板材とすることができるほか、石材、コンクリート材若しくは樹脂材のいずれかから形成することもできる。石材やコンクリート材の建材30であれば、底辺主面32が建築構造物外観側の建材30の自重によりその両隣の建材30を押圧部で押さえることができるので、建材個々の固定が不要となる、或いは、建材固定の固定箇所を少なくすることもできる。よって、建材固定作業が簡便となる。また、コンクリート材や樹脂材であれば、型成型の金型に貫通孔31形成用の中子を設けて型成型し、その後に中子を取り出せばよいので、貫通孔31の形成が容易である。或いは、金型への中子設置に替え、パイプ材を金型に組み込むようにすることもでき、そうすればパイプ材自体で貫通孔31が形成できるので、より簡便である。
【0047】
第2実施例の建材30は、建材長手方向に貫通孔31を有することから、この貫通孔31を建材端面側からの湯水の流通管路とすることができる。よって、図示しない湯水供給装置を経てそれぞれの建材30における貫通孔31に湯或いは水を供給することで、建材30と通して建材上面の環境(例えば、室内環境)の冷暖房を容易に行うことができる。また、貫通孔31に室内配線等の配線ケーブルを施設すれば、建材表面(建築構造物外観側表面)での配線ケーブル施設やケーブルカバー設置が共に不要となるので、見栄えを向上することができる。なお、配線ケーブル施設用とするならば、貫通孔31を図8に点線で示すような切欠とすることもできる。この切欠であっても、底辺主面32と頂上主面33の間に空隙を形成することに変わりはない。
【0048】
上記したように貫通孔31を有する建材30を下地材に固定する場合は、図8に示すように、底辺主面32が建築構造物外観側の建材30に貫通孔31と干渉しない位置にボルト35の埋込穴36を形成し、当該建材を下地材に固定すればよい。なお、頂上主面33が建築構造物外観側の建材30についても同様に固定するようにしてもよい。そして、この第2実施例では、埋込穴36をねじ穴とし、目クラ栓37をねじ止めするようにした。このため、貫通孔31に存在する湯水の漏れや配線ケーブルの破損等を招かないようにしつつ、建材表面(建築構造物外観側表面)の見栄えを高めることができる。この場合、建材30が木材からの切出材であれば、ねじ固定式の目クラ栓37に代え、打ち込みタイプの目クラ栓とすることもできる。
【0049】
次に、第3実施例について説明する。この第3実施例は、建材を台形断面に樹木の心を含む心持ち材とした点に特徴がある。図9は第3実施例の建材40の切り出しの様子を説明する説明図である。
【0050】
図示するように、建材40は、丸太から樹木の心を含むよう台形形状断面で切り出される。この場合、台形形状は、等脚台形であってもよく不等脚台形でもよい。こうした切り出しの際には、既述した床板材12を、建材40周囲の心去材の部分から建材40の上下或いは左右において、同時に切り出すことができる。よって、比較的大径の丸太材であれば、心持ち材の建材40と心去材の床板材12の切り出しに有効利用できる。また、建材40の切り出しだけであれば、丸太材は小径のものでよいことから、間伐材をこの建材40の切り出しに有効利用できる。
【0051】
この心持ち材の建材40は、台形形状断面を有するという性質から、床板材12と同様の施工性向上等の利点を有するほか、心持ちであるという性質から、高い強度を発揮する。よって、この建材40にあっては、強度を必要とする建築構造物、例えば遊歩道や渡り廊下といった人が歩く通路を容易に形成できる。或いは、建物野外のデッキの形成にも容易に適用できる。
【0052】
ここで、建材40の適用例について説明する。図10は建材40を用いた通路の一部の様子を示す説明図、図11は所定本数の建材40を用いて建材のユニット化を図った一例を示す説明図である。
【0053】
図10に示すように、建材40にあっても、底辺主面42を建築構造物外観側に頂上主面43を下地材側にした建材40と、この逆の建材40を交互に並べ、少なくとも、底辺主面42が建築構造物外観側の建材40を図示しない下地材にボルト・ねじ・釘等で固定する。こうして完成した建築構造物は、個々の建材40が心持ち材で高い強度を有するので、遊歩道や渡り廊下といった通路やデッキとしてそのまま利用でき、簡便である。なお、この図10では、それぞれの建材40を建材幅が異なるものとしたが、同じ建材幅のものを並べてもよいことは勿論である。
【0054】
図10に示す建築構造物を通路とした場合、図中に示すA方向(長手方向)或いはB方向(幅方向)のどちらの方向にも通路を延ばすことができる。この場合、建材40の長手方向寸法には木材切り出し上の制限があることから(例えば、長さが4000mm等)、長手方向に通路を延ばすには、図示する複数の建材40を、長手方向に並べればよい。幅方向に延ばすには、通路幅と同寸とされた長手方向寸法の建材40を通路範囲に亘って交互に並べて設置すればよい。なお、図10に示す建築構造物を家屋のデッキとして利用することもできる。
【0055】
図11に示す建材ユニット45は、図10で示したものと同様に建材40を交互に並べて備え、それぞれの建材40を蟻桟46に蟻継ぎ固定する。この場合、蟻桟46の側を頂上主面43とする建材40aについてだけ蟻桟46に蟻継ぎ固定し、蟻桟46の側を底辺主面42とする建材40bを蟻桟46に固定しないようにすることもできる。このようにしても、上記の建材40aが底辺主面42両端の斜面で建材40bを蟻桟46側に押し付けるので、特段の支障はない。なお、建材40bを蟻桟46に固定しないようにするには、蟻桟46の蟻首と干渉しないような切欠をこの建材40bの下面(底辺主面42)に形成すればよい。
【0056】
この建材ユニット45は、その縦横寸法が規格化されている。例えば、ユニット横寸法(図における左右方向寸法)を約2000mmとし、ユニット縦寸法を約4000mmとした。そして、ユニット横方向の両端の建材40cについては、一方の建材端面を垂直な端面とした。
【0057】
こうした建材ユニット45によれば、心持ち材である建材40を利用したことによる上記利点(強度向上等)に加え、次の利点がある。
(1)通路やデッキとすべき場所に、建材ユニット45を順次載置するだけで足り、簡便である。また、取り扱いもユニットごとでよく、簡便である。
(2)縦横寸法が規格化されているので、建材ユニット45を適用する建築構造物(通路やデッキ等)の設計が簡略となる。
(3)蟻桟46による蟻継ぎを採用してボルト・釘・接着剤等を不要としたので、自然物(木材)だけからの構成となる。
【0058】
ここで、図10や図11に示した建築構造物(例えば、通路やデッキ等)において、野外に設置した場合の雨水の水はけを図る変形例について説明する。図12は雨水対策を考慮した変形例を説明するための説明図、図13は図12における13−13線断面図である。
【0059】
図示するように、この変形例では、建材40の台形斜面44にその斜面に沿った切欠48を形成した。こうすると、交互に並んだ建材40の継ぎ目(目地)において、切欠48は、建材40を貫通する貫通孔となる。よって、雨水はこの切欠48から排出されるので、交互に並んだ建材40の上面に不用意に雨水が貯まってしまうような事態を抑制できる。なお、切欠48は、隣り合う建材40に対向して形成する必要はなく、一方の建材40の台形斜面44に形成されていればよい。
【0060】
次に、建材ユニットの他の実施例について説明する。図14は建材40を用いた他の建材ユニット50を示す説明図、図15は図14の15−15線断面図、図16は図14の16−16線断面図、図17は図14の17−17線断面図、図18は図14の18−18線断面図、図19はこの建材ユニット50を利用した一例を示す説明図である。
【0061】
図示するように、この建材ユニット50は、等脚断面形状の建材40を、その台形斜面44(図15〜図18参照)を接合させつつ交互に8本並べて備える。こうして並べられたそれぞれの建材40は、横方向に貫通する複数個の貫通孔51に挿入された長尺ボルト52により、固定され、これによりユニット化されている。長尺ボルト52はその両端が建材ユニット端面から出ないようにされ、そのボルトヘッドおよび固定ナットは、貫通孔51の座ぐり穴に位置する。
【0062】
本実施例では、建材ユニット50を重機により玉がけ扱いするために、玉がけ用の凹所53を建材ユニット50の上面に設けた。つまり、図16に示すように、この凹所53では、長尺ボルト52が露出するので、このボルトに玉がけロープを掛けて重機での吊り下げができるようにされている。なお、凹所53を設けないようにすることもでき、この場合には、玉がけ帯やローブで建材ユニット50を直接玉がけすればよい。
【0063】
また、建材ユニット50は、長手方向の両端に、隣り合う建材ユニット50との接合のため、次の構成を有する。
つまり、建材ユニット50の長手方向端部は、その台形断面を切り欠いた繋ぎ部とされている。この繋ぎ部は、図14と図15および図18に示すように、8本のうちの半分の建材40については、図示する建材ユニットの底面側を切り欠いて形成した薄肉突出片55と、建材ユニットの上面側を切り欠き形成した厚肉突出片56とで構成されている。そして、この両突出片は、長手方向の両端で、薄肉突出片55と厚肉突出片56が対角となるようにされている。
【0064】
そして、この建材ユニット50を用いて建築構造物を形成するには、当該ユニットの載置対象となる下地材に敷き詰める。例えば、建材ユニット50を体育館等の広い床に用いる場合には床下地に敷き詰め、建材ユニット50を金属製屋根葺き材の葺き対象材に用いる場合には棟木ともや材およびけた材に掛け渡すよう、敷き詰める。後者の場合には、まず、棟木側に建材ユニット50を幅方向に敷き詰め、軒側の別の建材ユニット50を、軒側から建材長手方向に押し込むようにして載置する。そうすると、図19に示すように、建材ユニット50の長手方向両端で薄肉突出片55と厚肉突出片56が上下に重なり、各ユニットが繋がる。ユニット幅方向では、隣り合うユニットの建材40がそれぞれ台形斜面44を接合させて並ぶことになる。なお、上記のように上下に重なった薄肉突出片55と厚肉突出片56について、両突出片を釘、ボルト等で上下に連結固定するようにすることもできる。また、下地材に建材ユニット50をボルト等で固定するようにすることもできる。この場合は、既述したように台形断面における底辺主面を建築構造物外観側とした建材40について固定すればその両側の建材も押さえ付けることができるが、ユニット化されているので、どの建材を固定するようにしてもよい。
【0065】
上記した建材ユニット50によっても、既述した効果を同様に奏することができる。しかも、この建材ユニット50によれば、広い面積に亘って建築構造物を形成する場合において、建材長手方向端部で薄肉突出片55と厚肉突出片56を上下に重ねるので、建材縦方向のユニットの並びに隙間をもたらさない。よって、見栄えの向上を図ることができる。また、こうして並べた建材ユニット50を金属製屋根葺き材の葺き対象材とするような場合には、棟木ともや材およびけた材にかけて従来用いられていた垂木や野地板が不要となる。
【0066】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0067】
例えば、上記の第1実施例およびその変形例では、木表側板面13が床下地17側の床板材12のみをボルト等を用いて床下地17に固定するようにしたが、木裏側板面14が床下地17側となる床板材12についても床下地17に固定するようにすることもできる。
【0068】
また、上記した第1実施例とその変形例では、床を形成する床板材として説明したが、住居等の建築構造物の内壁や外壁を形成する建材(壁材)として適用することもできる。この場合には、建材を柱間の胴縁に既述したように建材を交互に並べて固定すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の床10とその構成部材である床板材を説明するための説明図である。
【図2】床板材の載置の様子とその効果を説明する説明図である。
【図3】床板材12の形状についての変形例を説明するための説明図である。
【図4】床板材12の形状についてのまた別の変形例を説明するための説明図である。
【図5】見栄え向上を図るための変形例を示す説明図である。
【図6】床板材12のプレ加工の様子を説明するための説明図である。
【図7】第2実施例の建材30を説明するための説明図である。
【図8】この建材30を固定する手法を例示する説明図である。
【図9】第3実施例の建材40の切り出しの様子を説明する説明図である。
【図10】建材40を用いた通路の一部の様子を示す説明図である。
【図11】所定本数の建材40を用いて建材のユニット化を図った一例を示す説明図である。
【図12】雨水対策を考慮した変形例を説明するための説明図である。
【図13】図12における13−13線断面図である。
【図14】建材40を用いた他の建材ユニット50を示す説明図である。
【図15】図14の15−15線断面図である。
【図16】図14の16−16線断面図である。
【図17】図14の17−17線断面図である。
【図18】図14の18−18線断面図である。
【図19】この建材ユニット50を利用した一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…床
12…床板材
13…木表側板面
14…木裏側板面
15…台形斜面
16…面取部
17…床下地
18…ボルト
20…突出片
22…埋込穴
23…目クラ栓
25…皿ネジ
26…下穴
30…建材
31…貫通孔
32…底辺主面
33…頂上主面
34…台形斜面
35…ボルト
36…埋込穴
37…目クラ栓
40…建材
40a〜40c…建材
42…底辺主面
43…頂上主面
44…台形斜面
45…建材ユニット
46…蟻桟
48…切欠
50…建材ユニット
51…貫通孔
52…長尺ボルト
53…凹所
55…薄肉突出片
56…厚肉突出片

Claims (15)

  1. 複数個を並べることで床、壁、通路等の建築構造物を形成する建材であって、
    建材の外観をなす第1、第2の主面を建材長手方向に対向して備え、
    該第1主面の側の建材幅方向の両端を、前記建材が前記建築構造物の形成のために並べられた並列状態における両隣の建材を上から押さえ付けことが可能な押圧部として、前記第2主面側の建材幅方向両端より突出させて備え、
    前記並列状態において、隣り合う建材の一方の建材は、前記第1主面を前記建築構造物の外観側とし、他方の建材は、前記一方の建材が前記建材長手方向を中心に反転した姿勢となるように前記第2主面を前記建材構造物の外観側として並列され、互いの建材の前記第1主面側の前記押圧部を上下に重なるように接合させてなる、建材。
  2. 請求項1記載の建材であって、
    傾斜した脚を有する台形形状の断面形状を有し、
    前記建材の並列状態において、隣り合う建材の一方の建材が前記台形形状の底辺側を前記建築構造物の外観側の前記第1主面となり、他方の建材が前記台形形状の頂上辺側を前記建築構造物の外観側の前記第2主面となるように、前記隣り合う建材を並列させ、互いの建材の台形断面の斜面を前記押圧部として上下に接合させてなる、建材。
  3. 請求項1または請求項2記載の建材であって、
    前記第1、第2主面の間に、前記建材の長手方向に沿って空隙を連続して有する、建材。
  4. 請求項3記載の建材であって、
    前記空隙は、暖房用或いは冷却用の湯水の通水用空隙、若しくは、配線ケーブルの施設用空隙とされている、建材。
  5. 請求項3または請求項4記載の建材であって、
    前記空隙と干渉しない位置で、前記建材構造物の外観側から建材固定用の他の建材に固定されている、建材。
  6. 請求項1ないし請求項5いずれか記載の建材であって、
    石材、コンクリート材若しくは樹脂材のいずれかから形成されている、建材。
  7. 請求項1記載の建材であって、
    木材から切り出され、木表と木裏を対向させた心去材の板材とされ、
    該板材における木裏の側の板面を前記第1主面とし、木表の側の板面を前記第2主面とし、
    建材の支えのための下地材に前記建材が並べられた並列状態において、隣り合う一方の建材は、前記木裏側板面が前記下地材側となるように前記下地材に接合されて、前記木表側板面が前記建築構造物の外観側となり、他方の建材は、前記木表側板面が前記下地材側になるように前記下地材に接合されて、前記木裏側板面が前記建築構造物の外観側となるように前記下地材に固定され、互いの建材の前記押圧部を上下に重なるように接合させてなる、建材。
  8. 請求項7記載の建材であって、
    前記建築構造物としての床或いは建築内外壁を形成するための前記下地材に前記並列状態で並べられる、建材。
  9. 請求項7または請求項8記載の建材であって、
    傾斜した脚を有する台形形状の断面形状を有し、木表が台形頂上辺側の板面になり、木裏が台形底辺側の板面となるように木材から切り出され、
    前記並列状態において、前記一方の建材は、前記台形底辺側の板面が前記下地材側となるように前記下地材に接合され、前記他方の建材は、前記台形頂上辺側の板面が前記下地材側になるように前記下地材に接合して固定され、互いの床板材の台形断面の斜面を前記押圧部として接合させてなる、建材。
  10. 請求項2記載の建材であって、
    前記台形断面に樹木の心を含む心持ち材とされた、建材。
  11. 請求項10記載の建材であって、
    建材の支えのための下地材に前記並列状態で並べられ、
    前記台形底辺側を前記建築構造物外観側とした前記建材が前記下地材に少なくとも固定される、建材。
  12. 建材の支えのための下地材に建材を並べて形成された建築構造物であって、
    板厚が実質的に同一の請求項7ないし請求項9記載の建材を前記下地材に並べ、隣り合う建材の一方の建材は、前記木裏側板面が前記下地材側となるように前記下地材に接合され、他方の建材は、前記木表側板面が前記下地材側になるように前記下地材に接合して固定され、互いの建材の前記押圧部を上下に重なるように接合させてなる、建築構造物。
  13. 請求項12記載の建築構造物であって、
    前記建材を前記下地材である床下地に並べて形成した床、或いは前記建材を前記下地材である胴縁や野縁に並べて形成した建築内外壁である、建築構造物。
  14. 建材の支えのための下地材に建材を並べて形成された建築構造物であって、
    板厚が実質的に同一の請求項10または請求項11記載の建材を前記下地材に並べ、隣り合う建材の一方の建材は、前記台形頂上辺側が前記下地材側となるように前記下地材に接合され、他方の建材は、前記台形底面が前記下地材側になるように前記下地材に接合して固定され、互いの建材の前記押圧部を上下に重なるように接合させてなる、建築構造物。
  15. 請求項14記載の建築構造物であって、
    前記建材を前記下地材に並べて形成され、人が歩く通路である、建築構造物。
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