JP2004237917A

JP2004237917A - Rack pinion type steering device

Info

Publication number: JP2004237917A
Application number: JP2003031140A
Authority: JP
Inventors: Eiji Tanaka; 英治田中; Shinji Asano; 真嗣浅野
Original assignee: Koyo Seiko Co Ltd
Current assignee: Koyo Seiko Co Ltd
Priority date: 2003-02-07
Filing date: 2003-02-07
Publication date: 2004-08-26

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a rack pinion type steering device for preventing generation of abnormal sound due to a collision of a rack pressing member and an inner wall of a housing to internally fit and hold the rack pressing member. <P>SOLUTION: This steering device is provided with the rack pressing member 3 having a columnar groove part 31 formed to cross the center part of an end face on one side in a radial direction and pressing a rack shaft 1 to a pinion shaft 2 by fitting the rack shaft 1 into the groove part 31, and an annular elastic part externally fitted to the rack pressing member 3 and abutting on the inner wall of the housing H3. The device is provided with an elastic part 36 continuous to the annular elastic part, extended along a peripheral surface of the rack pressing member 3 toward one side and abutting on the inner wall of the housing H3 at a radial direction position crossing the groove part 31. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用の舵取装置の一形式として広く利用されているラックピニオン式舵取装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ラックピニオン式舵取装置は、操舵部材（ステアリングホイール）に連結されたピニオン軸と、該ピニオン軸に噛合し、車体の左右方向に延設され、両端に操向車輪が連結されたラック軸とを備え、操舵部材の回転操作に応じて生じるピニオン軸の回動をラック軸の軸長方向への移動に変換して左右の操向車輪を操向し、舵取りを行わせる構成となっている。
【０００３】
このようなラックピニオン式舵取装置においては、ラック軸に形成されたラック歯とピニオン軸に一体形成されたピニオンとの噛合部に適正な予圧を加え、左右両方向の舵取りを遅れを伴わずに高精度に行わせるために、ラック軸をピニオン軸へ押圧し、前記噛合部に予圧を加えつつラック軸を移動案内するサポートヨーク（ラックガイドとも称す）が用いられている。
【０００４】
図４は従来のサポートヨーク及び環状弾性部の分解斜視図であり、図５は従来のサポートヨークの断面図である。
【０００５】
図において３は円柱状をなすサポートヨークであり、サポートヨーク３は、径方向に横切るように形成され、断面がＹ字状をなす溝部３１が、ラック軸を押圧する一側の端面に設けられている。この溝部３１には、金属製の基材の一面にフッ素樹脂等の被膜を被着してなる薄肉のシート材をプレス加工により成形したラック受けシート４が装着されている。また、サポートヨーク３の他側には、他側の端面から軸長方向へ適長に亘って縮径された嵌合部３７が設けられている。この嵌合部３７には、外径がサポートヨーク３の一側の外径よりも幾分大きく形成され、内径が嵌合部３７に対応し、軸長方向の長さが嵌合部３７の軸長方向の長さよりも幾分長く形成された環状弾性部３５が組み付けられている。このサポートヨーク３は、ラック軸を覆うラックハウジングに連設されたハウジングに内嵌保持される。
【０００６】
なお、サポートヨークのガタ付きを抑えるために、サポートヨークと、該サポートヨークを収容するハウジングの内壁との嵌合隙間を埋める弾性リングを備えるものがある（例えば、特許文献１参照）。
【０００７】
【特許文献１】
特開昭４８−４４９２８号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
図４及び図５に示したサポートヨーク３は、一側の端面に溝部３１が設けられているために、サポートヨーク３を内嵌保持したハウジングの内壁との隙間を埋めるための環状弾性部３５が他側にしか巻装できない。このため、ラック軸に加わる外力の作用によりサポートヨーク３の一側が、ラック軸の軸長方向に交叉する方向（図５中の矢印にて示した方向）へ揺動し、サポートヨーク３を内嵌保持したハウジングの内壁に衝突してラトル音のような不快な異音（コトコト音）を発生するという問題があった。
【０００９】
このような問題を解決する手段として、サポートヨーク３の軸長方向の長さを長くすること、又はサポートヨーク３の一側外周にＯリングを巻装すること等が考えられる。しかし、サポートヨーク３の軸長方向の長さを長くすることは、限られたスペースの制約から採用することができず、サポートヨーク３の一側外周にＯリングを巻装することは、一側の周面が溝部３１により分断されているために採用できない。
【００１０】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ハウジングに弾性的に当接する部分の配置を工夫することによりサポートヨークがラック軸の軸長方向に交叉する方向に揺動することを抑え、異音も発生しないラックピニオン式舵取装置を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るラックピニオン式舵取装置は、操舵部材に連結されたピニオン軸と、該ピニオン軸に噛合するラック軸と、円柱状をなし、一側の端面の中央部を径方向に横切るように溝部が形成され、該溝部に前記ラック軸を嵌め合わせて前記ピニオン軸へ押圧するラック押圧部材と、該ラック押圧部材を内嵌保持するハウジングと、前記ラック押圧部材に外嵌され、前記ハウジングの内壁に当接する環状弾性部とを備えるラックピニオン式舵取装置において、前記環状弾性部に連続し、前記ラック押圧部材の周面に沿って前記一側に向けて延設され、前記溝部と交叉する径方向位置にて前記ハウジングの内壁に当接する弾性部を備えることを特徴とする。
【００１２】
本発明においては、ラック押圧部材の一側をラック軸の軸長方向に交叉する方向に揺動させようとする力が、舵取りのために移動するラック軸からラック押圧部材に働いても、弾性部とハウジングの内壁との当接により揺動が防止される。これによりラック押圧部材とハウジングの内壁とは直接的に衝突せず、異音を発生させることがない。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【００１４】
図１は、本発明に係るラックピニオン式舵取装置の要部の縦断面図である。
【００１５】
図においてＨ２は略円筒形をなすピニオンハウジングであり、ピニオンハウジングＨ２の内部には、ピニオン軸２が配設されている。ピニオン軸２は、下半部を拡径して一体形成されたピニオン２０を備えており、ピニオン２０の上下両側に位置する一対のアンギュラ玉軸受２１，２２により、ピニオンハウジングＨ２の内部に同軸上での回動自在に支持されている。また、ピニオンハウジングＨ２の外部に突出するピニオン軸２の上端部は、図示しない操舵部材に連結されている。
【００１６】
ピニオンハウジングＨ２の下半部の一側には、略円筒形をなすラックハウジングＨ１が軸心を交叉させて連設され、ラックハウジングＨ１の内部には、軸長方向への移動自在にラック軸１が支持されている。このラック軸１は、ピニオンハウジングＨ２との連通部を臨む側に適長に亘って形成されたラック歯１０を備えており、このラック歯１０はピニオン軸２のピニオン２０に噛合させてある。ラック軸１のラック歯１０が形成された側の逆側（背面側）には、ラック軸１に沿うように突条１１が設けられている。この突条１１の基端部両側には、突条１１に沿うように傾斜面１２，１２が設けられており、ラック軸１の背面側は、この傾斜面１２，１２及び突条１１によりＹ字状をなしている。また、ラック軸１の両端は、ラックハウジングＨ１の両側に突出しており、図示しない左右の操向車輪に各別に連結され、これらの操向車輪が、ラックハウジングＨ１内でのラック軸１の移動に応じて操向されるようになしてある。
【００１７】
また、ラックハウジングＨ１には、ピニオンハウジングＨ２との連設部の逆側に、ラックハウジングＨ１及びピニオンハウジングＨ２と略直交する向きにサブハウジングＨ３が突設されている。サブハウジングＨ３には、ラック軸１のＹ字状の背面側からラックハウジングＨ１の内部に連通する円形断面の保持孔３０が貫通形成されている。この保持孔３０には、ラック押圧部材である円柱状をなすサポートヨーク３が軸長方向への移動自在に内嵌保持されている。保持孔３０の壁面には、サポートヨーク３に組み付けられた後述の緩衝部材５が当接している。
【００１８】
図２はサポートヨーク３及び緩衝部材５の分解斜視図であり、図３はサポートヨーク３に緩衝部材５が組み付けられた状態を示す斜視図である。
【００１９】
サポートヨーク３の一側の端面の中央部には、径方向に横切るように、ラック軸１の背面側の形状に対応したＹ字状の溝部３１が形成されている。この溝部３１には、金属製の基材の一面にフッ素樹脂等の被膜を被着してなる薄肉のシート材をプレス加工により成形したラック受けシート４が装着されている。サポートヨーク３の他側には、他側の端面から軸長方向へ適長に亘って縮径された嵌合部３７が設けられている。また、サポートヨーク３の周面には、嵌合部３７に連続し、周面に沿って一側に向けて延設された矩形の嵌合凹部３８，３８が溝部３１と交叉する径方向位置に形成されている（図２には１箇所のみ図示）。この嵌合凹部３８，３８の一側には、サポートヨーク３の周面に向かうテーパ面３８ａ，３８ａが設けられている（図２には１箇所のみ図示）。
【００２０】
嵌合部３７に嵌合される環状弾性部３５は、外周の半径がサポートヨーク３の一側の外周の半径よりも図１に示した寸法ｔ１だけ大きく形成され、内径が嵌合部３７に対応し、軸長方向の長さが嵌合部３７の軸長方向の長さよりも図１に示した寸法ｔ２だけ長く形成されている。嵌合凹部３８，３８に嵌合される矩形の弾性部３６，３６は、環状弾性部３５から軸長方向に延設されており、厚みはサポートヨーク３の嵌合凹部３８，３８の深さよりも図１に示した寸法ｔ１だけ厚く形成されている。嵌合凹部３８，３８の先端部の外側にはサポートヨーク３の周面に向かうテーパ面３６ａ，３６ａが設けられ、内側にも同様にサポートヨーク３の周面に向かうテーパ面３６ｂ，３６ｂが設けられている。これらの環状弾性部３５及び弾性部３６，３６により緩衝部材５が構成されている。
【００２１】
サポートヨーク３に緩衝部材５が組み付けられることにより、環状弾性部３５は、サポートヨーク３の周面より適宜の寸法ｔ１だけ凸設され（図１参照）、サポートヨーク３の他側の端面より適宜の寸法ｔ２だけ凸設される（図１参照）。また、弾性部３６，３６は、溝部３１と交叉する径方向位置において、サポートヨーク３の周面に沿って一側に向けて延設されることになり、サポートヨーク３の周面より適宜の寸法ｔ１だけ凸設される（図１参照）。サポートヨーク３及び緩衝部材５の組み付けは、弾性部３６，３６の先端部内側に、サポートヨーク３の周面に向かうテーパ面３６ｂ，３６ｂが設けられているから、テーパ面３６ｂ，３６ｂの作用により滑らかに組み付けることができる。
【００２２】
このようなサポートヨーク３は、一側の端面に形成された溝部３１をラック軸１の背面側にラック受けシート４を介して当接させるように嵌め合わせてある。また、サポートヨーク３の他側の端面は、保持孔３０の開口部にねじ込まれ、ロックナット３３により位置決め固定された押えキャップ３２に臨ませてあり、この押えキャップ３２との間に介装された押しばね３４によりサポートヨーク３はラック軸１に向けて押圧付勢されている。
【００２３】
サポートヨーク３は、押しばね３４の付勢力により、溝部３１をラック受けシート４を介してラック軸１の背面に押し付け、ラック軸１をピニオン軸２へ押圧し、ラック歯１０とピニオン２０との噛合部に予圧を付与すると共に、ラック軸１を軸長方向への移動自在に案内する作用をなす。前記予圧の強さは、押えキャップ３２のねじ込み量を増減し、ロックナット３３の締め付けにより適宜のねじ込み位置にて押えキャップ３２を固定することにより適正に設定することができる。
【００２４】
このような作用をなすサポートヨーク３には、ラック軸１及びピニオン２０の噛合反力等の作用により軸長方向に移動させる外力が加わる。押しばね３４は、この外力と付勢力とのバランスによりサポートヨーク３の軸長方向への移動を許容し、ラック歯１０とピニオン２０との噛合部の予圧を略一定に保つ作用をなす。
【００２５】
本発明に係るラックピニオン式舵取装置においては、サポートヨーク３の一側をラック軸１の軸長方向に交叉する方向に揺動させようとする力がサポートヨーク３に加わっても、サポートヨーク３の周面には、環状弾性部３５に連続し、周面に沿って一側に向けて延設され、溝部３１と交叉する径方向位置にて保持孔３０の壁面に当接する弾性部３６，３６が備えられているから、サポートヨーク３の揺動は、弾性部３６，３６と保持孔３０の壁面との当接により防止され、サポートヨーク３が保持孔３０の壁面に衝突することもなく、ラトル音のような異音の発生を防止できる。
【００２６】
また、環状弾性部３５をサポートヨーク３の周面だけでなく他側の端面に対しても凸設し、弾性部３６，３６を軸長方向に延設して緩衝部材５としたから、緩衝部材５を一つ備えるだけで、サポートヨーク３が軸長方向に移動した場合の押えキャップ３２との衝突と、サポートヨーク３が揺動した場合の保持孔３０の壁面との衝突との２種類の衝突を防止することができると共に、サポートヨーク３への緩衝部材５の取り付けに掛かる工数は従来のＯリングの場合と略同等にできる。
【００２７】
さらに、弾性部３６，３６の先端部外側には、サポートヨーク３の周面に向かうテーパ面３６ａ，３６ａが設けられているから、サポートヨーク３を保持孔３０に挿入する場合にもテーパ面３６ａ，３６ａの作用により滑らかに挿入できると共に、サポートヨーク３がラック軸１側に移動した場合にも弾性部３６，３６の端部は大きな摺動抵抗を発生させることがなく、サポートヨーク３の移動を阻害しない。
【００２８】
以上に説明した実施の形態においては、嵌合部３７に連続し、サポートヨーク３の周面に沿って一側に向けて延設された矩形の嵌合凹部３８，３８を溝部３１と交叉する径方向位置に形成し、環状弾性部３５から弾性部３６，３６を軸長方向に延設したが、弾性部３６，３６は、環状弾性部３５から延設して一体に形成する必要はなく、別体としてもよい。つまり、嵌合凹部３８，３８を嵌合部３７に連続させずに、サポートヨーク３の周面にて分断されるように形成し、環状弾性部３５と別体に形成された弾性部３６，３６をこの嵌合凹部３８，３８に嵌め合わせるようにしてもよい。
【００２９】
また、環状弾性部３５は、サポートヨーク３の他側の端面からも突出するように設けたが、サポートヨーク３の他側の端面から突出しないように設けてもよい。
【００３０】
また、弾性部３６，３６は２箇所に各１つずつ設けたが、弾性部３６，３６の数は特に限定しない。
【００３１】
また、嵌合凹部３８，３８及び弾性部３６，３６の形状を矩形としたが、形状は矩形に限らず、例えば三角形又は円形等、異なる形状としてもよい。
【００３２】
さらに、以上の実施の形態においては、運転者により操舵部材に加えられる操作力のみで舵取りを行わせる構成としたマニュアルステアリング装置への適用例について述べたが、本発明は、油圧又は電動アクチュエータの発生力により舵取りを補助するパワーステアリング装置への適用も可能であり、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【００３３】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明に係るラックピニオン式舵取装置においては、サポートヨークの一側をラック軸の軸長方向に交叉する方向に揺動させようとする力がサポートヨークに加わっても、弾性部と保持孔の壁面との当接により揺動が防止されるから、サポートヨークと保持孔の壁面とが衝突することはなく、運転者に不快な音として伝わる異音が発生しない等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るラックピニオン式舵取装置の要部の縦断面図である。
【図２】サポートヨーク及び緩衝部材の分解斜視図である。
【図３】サポートヨークに緩衝部材が組み付けられた状態を示す斜視図である。
【図４】従来のサポートヨーク及び環状弾性部の分解斜視図である。
【図５】従来のサポートヨークの断面図である。
【符号の説明】
１ラック軸
２ピニオン軸
３サポートヨーク（ラック押圧部材）
３０保持孔（ハウジングの内壁）
３１溝部
３５環状弾性部
３６弾性部
Ｈ３サブハウジング（ハウジング）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a rack and pinion type steering device widely used as one type of a steering device for an automobile.
[0002]
[Prior art]
The rack and pinion type steering device includes a pinion shaft connected to a steering member (steering wheel), a rack shaft that meshes with the pinion shaft, extends in the left-right direction of the vehicle body, and has steered wheels connected to both ends. The rotation of the pinion shaft generated in response to the rotation operation of the steering member is converted into the movement in the axial direction of the rack shaft to steer the left and right steering wheels to perform steering. .
[0003]
In such a rack and pinion type steering device, an appropriate preload is applied to a meshing portion between a rack tooth formed on the rack shaft and a pinion formed integrally with the pinion shaft, and steering in both the left and right directions is performed without delay. In order to perform the operation with high precision, a support yoke (also referred to as a rack guide) that presses the rack shaft to a pinion shaft and moves and guides the rack shaft while applying a preload to the meshing portion is used.
[0004]
FIG. 4 is an exploded perspective view of a conventional support yoke and an annular elastic portion, and FIG. 5 is a cross-sectional view of the conventional support yoke.
[0005]
In the figure, reference numeral 3 denotes a support yoke having a columnar shape. The support yoke 3 is formed so as to cross in the radial direction, and a groove 31 having a Y-shaped cross section is provided on one end face for pressing the rack shaft. ing. A rack receiving sheet 4 formed by pressing a thin sheet material formed by applying a coating such as a fluororesin on one surface of a metal base material is mounted in the groove 31. On the other side of the support yoke 3, there is provided a fitting portion 37 whose diameter is reduced from the end face on the other side to an appropriate length in the axial direction. The outer diameter of the fitting portion 37 is slightly larger than the outer diameter of one side of the support yoke 3, the inner diameter corresponds to the fitting portion 37, and the length in the axial direction of the fitting portion 37 is equal to that of the fitting portion 37. An annular elastic portion 35 formed somewhat longer than the length in the axial direction is attached. The support yoke 3 is internally fitted and held in a housing connected to a rack housing that covers the rack shaft.
[0006]
In addition, in order to suppress backlash of the support yoke, there is one that includes an elastic ring that fills a fitting gap between the support yoke and an inner wall of a housing that houses the support yoke (for example, see Patent Document 1).
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-48-44928
[Problems to be solved by the invention]
Since the support yoke 3 shown in FIGS. 4 and 5 has the groove 31 on one end surface, an annular elastic portion 35 for filling a gap between the support yoke 3 and the inner wall of the housing in which the support yoke 3 is fitted and held. Can only be wound on the other side. Therefore, one side of the support yoke 3 swings in a direction intersecting the axial direction of the rack shaft (the direction indicated by the arrow in FIG. 5) by the action of the external force applied to the rack shaft, and the support yoke 3 is moved inward. There is a problem that an unpleasant abnormal sound (a rattling sound) such as a rattle sound is generated by colliding with the inner wall of the fitted housing.
[0009]
As a means for solving such a problem, it is conceivable to increase the length of the support yoke 3 in the axial direction, or to wind an O-ring around the outer periphery of one side of the support yoke 3. However, increasing the length of the support yoke 3 in the axial direction cannot be adopted due to limited space, and it is difficult to wind an O-ring around one side of the support yoke 3. Cannot be adopted because the peripheral surface on the side is divided by the groove 31.
[0010]
The present invention has been made in view of such circumstances, and suppresses the swing of the support yoke in the direction intersecting with the axial direction of the rack shaft by devising the arrangement of the portion that elastically contacts the housing. It is another object of the present invention to provide a rack and pinion type steering device that does not generate abnormal noise.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
A rack-and-pinion type steering device according to the present invention is configured so that a pinion shaft connected to a steering member, a rack shaft that meshes with the pinion shaft, and a columnar shape, and radially crosses a central portion of one end surface. A rack pressing member that fits the rack shaft into the groove portion and presses the rack pressing member against the pinion shaft; a housing that internally holds the rack pressing member; and a housing that is externally fitted to the rack pressing member, In the rack and pinion type steering device having an annular elastic portion abutting on an inner wall of the rack pinion type steering device, the annular elastic portion is continuous with the rack pressing member, and is extended toward the one side along the peripheral surface of the rack pressing member. An elastic portion is provided which abuts on the inner wall of the housing at a crossing radial position.
[0012]
In the present invention, even if a force that causes one side of the rack pressing member to swing in a direction crossing the axial direction of the rack shaft acts on the rack pressing member from the rack shaft that moves for steering, Oscillation is prevented by the contact between the portion and the inner wall of the housing. Thus, the rack pressing member does not directly collide with the inner wall of the housing, and no abnormal noise is generated.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings showing the embodiments.
[0014]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a main part of a rack and pinion type steering device according to the present invention.
[0015]
In the figure, reference numeral H2 denotes a pinion housing having a substantially cylindrical shape, and a pinion shaft 2 is disposed inside the pinion housing H2. The pinion shaft 2 includes a pinion 20 formed by integrally forming the lower half portion with a larger diameter. The pair of angular ball bearings 21 and 22 located on the upper and lower sides of the pinion 20 coaxially cooperate with the inside of the pinion housing H2. It is rotatably supported at. Further, the upper end of the pinion shaft 2 protruding outside the pinion housing H2 is connected to a steering member (not shown).
[0016]
On one side of the lower half of the pinion housing H2, a rack housing H1 having a substantially cylindrical shape is continuously provided with its axis intersecting. Inside the rack housing H1, a rack shaft movably in the axial direction is provided. 1 is supported. The rack shaft 1 has rack teeth 10 formed over a suitable length on the side facing the communicating portion with the pinion housing H2, and the rack teeth 10 are engaged with the pinion 20 of the pinion shaft 2. On the opposite side (back side) of the rack shaft 1 on the side where the rack teeth 10 are formed, a ridge 11 is provided along the rack shaft 1. On both sides of the base end of the ridge 11, inclined surfaces 12, 12 are provided along the ridge 11, and the rear side of the rack shaft 1 is Y-shaped by the inclined surfaces 12, 12 and the ridge 11. It is shaped like a letter. Further, both ends of the rack shaft 1 protrude from both sides of the rack housing H1 and are respectively connected to left and right steering wheels (not shown). These steering wheels move the rack shaft 1 within the rack housing H1. It is made to be steered according to.
[0017]
A sub-housing H3 protrudes from the rack housing H1 in a direction substantially orthogonal to the rack housing H1 and the pinion housing H2, on a side opposite to a portion connected to the pinion housing H2. A holding hole 30 having a circular cross section communicating with the inside of the rack housing H1 from the Y-shaped rear side of the rack shaft 1 is formed through the sub-housing H3. A cylindrical support yoke 3 serving as a rack pressing member is internally fitted and held in the holding hole 30 so as to be movable in the axial direction. The below-described buffer member 5 assembled to the support yoke 3 is in contact with the wall surface of the holding hole 30.
[0018]
FIG. 2 is an exploded perspective view of the support yoke 3 and the buffer member 5, and FIG. 3 is a perspective view showing a state where the buffer member 5 is assembled to the support yoke 3.
[0019]
At the center of one end surface of the support yoke 3, a Y-shaped groove 31 corresponding to the shape of the rear side of the rack shaft 1 is formed so as to cross in the radial direction. A rack receiving sheet 4 formed by pressing a thin sheet material formed by applying a coating such as a fluororesin on one surface of a metal base material is mounted in the groove 31. On the other side of the support yoke 3, there is provided a fitting portion 37 whose diameter is reduced from the end face on the other side to an appropriate length in the axial direction. Further, on the peripheral surface of the support yoke 3, radial fitting positions 38, 38, which are continuous with the fitting portion 37 and extend toward the one side along the circumferential surface, intersect with the groove portion 31. (Only one is shown in FIG. 2). On one side of the fitting recesses 38, 38, tapered surfaces 38a, 38a facing the peripheral surface of the support yoke 3 are provided (only one is shown in FIG. 2).
[0020]
The annular elastic portion 35 fitted to the fitting portion 37 is formed such that the outer radius thereof is larger than the outer radius of one side of the support yoke 3 by the dimension t1 shown in FIG. Correspondingly, the length in the axial direction is formed longer than the length in the axial direction of the fitting portion 37 by the dimension t2 shown in FIG. The rectangular elastic portions 36, 36 fitted into the fitting concave portions 38, 38 extend in the axial direction from the annular elastic portion 35, and have a thickness greater than the depth of the fitting concave portions 38, 38 of the support yoke 3. Is also formed thicker by the dimension t1 shown in FIG. Tapered surfaces 36a, 36a directed toward the peripheral surface of the support yoke 3 are provided outside the distal ends of the fitting recesses 38, 38, and tapered surfaces 36b, 36b directed toward the peripheral surface of the support yoke 3 are also provided inside. Has been. The cushioning member 5 is configured by the annular elastic portion 35 and the elastic portions 36, 36.
[0021]
When the cushioning member 5 is assembled to the support yoke 3, the annular elastic portion 35 is protruded from the peripheral surface of the support yoke 3 by an appropriate dimension t1 (see FIG. 1), and appropriately from the end surface on the other side of the support yoke 3. (See FIG. 1). Further, the elastic portions 36, 36 are extended toward one side along the peripheral surface of the support yoke 3 at the radial position intersecting with the groove portion 31, and are appropriately extended from the peripheral surface of the support yoke 3. The protrusion is provided by the dimension t1 (see FIG. 1). When the support yoke 3 and the cushioning member 5 are assembled, the tapered surfaces 36b, 36b directed toward the peripheral surface of the support yoke 3 are provided inside the distal ends of the elastic portions 36, 36, so that the tapered surfaces 36b, 36b act. Can be assembled smoothly.
[0022]
Such a support yoke 3 is fitted so that a groove 31 formed on one end face is brought into contact with the rear side of the rack shaft 1 via a rack receiving sheet 4. The other end face of the support yoke 3 is screwed into the opening of the holding hole 30 and faces the pressing cap 32 positioned and fixed by the lock nut 33, and is interposed between the holding cap 32 and the pressing cap 32. The support yoke 3 is urged toward the rack shaft 1 by the pressing spring 34.
[0023]
The support yoke 3 presses the groove 31 against the back surface of the rack shaft 1 via the rack receiving sheet 4 by the urging force of the pressing spring 34, and presses the rack shaft 1 against the pinion shaft 2, and the rack yoke 10 and the pinion 20 The preload is applied to the meshing portion, and the rack shaft 1 is movably guided in the axial direction. The strength of the preload can be appropriately set by increasing or decreasing the screwing amount of the holding cap 32 and fixing the holding cap 32 at an appropriate screwing position by tightening the lock nut 33.
[0024]
An external force for moving the support yoke 3 in the axial direction is applied to the support yoke 3 having such an action by an action such as a meshing reaction force between the rack shaft 1 and the pinion 20. The pressing spring 34 allows the support yoke 3 to move in the axial direction due to the balance between the external force and the urging force, and functions to keep the preload of the meshing portion between the rack teeth 10 and the pinion 20 substantially constant.
[0025]
In the rack and pinion type steering device according to the present invention, even if a force is applied to the support yoke 3 to swing one side of the support yoke 3 in a direction crossing the axial direction of the rack shaft 1, the support yoke 3 The elastic portion 36 is continuous with the annular elastic portion 35, extends toward the one side along the peripheral surface, and comes into contact with the wall surface of the holding hole 30 at a radial position intersecting the groove portion 31. , 36 are provided, the swing of the support yoke 3 is prevented by the contact between the elastic portions 36, 36 and the wall surface of the holding hole 30, and the support yoke 3 may collide with the wall surface of the holding hole 30. Therefore, generation of abnormal noise such as rattle noise can be prevented.
[0026]
Further, since the annular elastic portion 35 is protruded not only on the peripheral surface of the support yoke 3 but also on the end surface on the other side, and the elastic portions 36 and 36 are extended in the axial direction to form the cushioning member 5. With only one member 5, there are two types: a collision with the pressing cap 32 when the support yoke 3 moves in the axial direction, and a collision with the wall surface of the holding hole 30 when the support yoke 3 swings. Collision can be prevented, and the man-hour required to attach the buffer member 5 to the support yoke 3 can be substantially the same as that of the conventional O-ring.
[0027]
Furthermore, since the tapered surfaces 36a, 36a facing the peripheral surface of the support yoke 3 are provided outside the distal ends of the elastic portions 36, 36, the tapered surface 36a is also used when the support yoke 3 is inserted into the holding hole 30. , 36a, the ends of the elastic portions 36, 36 do not generate large sliding resistance even when the support yoke 3 moves toward the rack shaft 1, so that the support yoke 3 moves. Does not inhibit.
[0028]
In the embodiment described above, the rectangular fitting recesses 38, 38 continuing to the fitting portion 37 and extending toward the one side along the peripheral surface of the support yoke 3 intersect with the groove portion 31. Although formed at the radial direction and the elastic portions 36, 36 extend in the axial direction from the annular elastic portion 35, the elastic portions 36, 36 do not need to extend from the annular elastic portion 35 and be integrally formed. , May be separate. That is, the fitting recesses 38, 38 are not continuous with the fitting portion 37, but are formed so as to be separated at the peripheral surface of the support yoke 3, and the elastic portions 36, which are formed separately from the annular elastic portion 35. 36 may be fitted into the fitting concave portions 38, 38.
[0029]
Further, the annular elastic portion 35 is provided so as to protrude from the other end face of the support yoke 3, but may be provided so as not to protrude from the other end face of the support yoke 3.
[0030]
Further, the elastic portions 36, 36 are provided one at each of two places, but the number of the elastic portions 36, 36 is not particularly limited.
[0031]
Further, although the shapes of the fitting concave portions 38, 38 and the elastic portions 36, 36 are rectangular, the shapes are not limited to rectangles, and may be different shapes such as a triangle or a circle.
[0032]
Furthermore, in the above embodiment, an example of application to a manual steering device configured to perform steering only by an operating force applied to a steering member by a driver has been described.However, the present invention relates to a hydraulic or electric actuator. It is needless to say that the present invention can be applied to a power steering device that assists steering by generated force, and a similar effect can be obtained.
[0033]
【The invention's effect】
As described above in detail, in the rack and pinion type steering apparatus according to the present invention, a force for swinging one side of the support yoke in a direction crossing the axial direction of the rack shaft is applied to the support yoke. However, since the swinging is prevented by the contact between the elastic portion and the wall surface of the holding hole, the support yoke does not collide with the wall surface of the holding hole, and abnormal noise transmitted as unpleasant sound to the driver is generated. For example, the present invention has excellent effects.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a main part of a rack and pinion type steering device according to the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of a support yoke and a cushioning member.
FIG. 3 is a perspective view showing a state in which a buffer member is assembled to a support yoke.
FIG. 4 is an exploded perspective view of a conventional support yoke and an annular elastic portion.
FIG. 5 is a sectional view of a conventional support yoke.
[Explanation of symbols]
1 rack shaft 2 pinion shaft 3 support yoke (rack pressing member)
30 Holding hole (inner wall of housing)
31 groove portion 35 annular elastic portion 36 elastic portion H3 sub housing (housing)

Claims

操舵部材に連結されたピニオン軸と、該ピニオン軸に噛合するラック軸と、円柱状をなし、一側の端面の中央部を径方向に横切るように溝部が形成され、該溝部に前記ラック軸を嵌め合わせて前記ピニオン軸へ押圧するラック押圧部材と、該ラック押圧部材を内嵌保持するハウジングと、前記ラック押圧部材に外嵌され、前記ハウジングの内壁に当接する環状弾性部とを備えるラックピニオン式舵取装置において、
前記環状弾性部に連続し、前記ラック押圧部材の周面に沿って前記一側に向けて延設され、前記溝部と交叉する径方向位置にて前記ハウジングの内壁に当接する弾性部を備えることを特徴とするラックピニオン式舵取装置。A pinion shaft connected to the steering member, a rack shaft meshing with the pinion shaft, a columnar shape, and a groove formed radially across a central portion of one end surface; and the rack shaft is formed in the groove. A rack pressing member that presses the rack pressing member against the pinion shaft, a housing that internally fits and holds the rack pressing member, and an annular elastic portion that is externally fitted to the rack pressing member and abuts against an inner wall of the housing. In pinion type steering devices,
An elastic portion that is continuous with the annular elastic portion, extends toward the one side along the peripheral surface of the rack pressing member, and contacts an inner wall of the housing at a radial position crossing the groove portion; A rack and pinion type steering device characterized by the following.