JP2004236257A - 電子透かしを利用した画像処理 - Google Patents

電子透かしを利用した画像処理 Download PDF

Info

Publication number
JP2004236257A
JP2004236257A JP2003025511A JP2003025511A JP2004236257A JP 2004236257 A JP2004236257 A JP 2004236257A JP 2003025511 A JP2003025511 A JP 2003025511A JP 2003025511 A JP2003025511 A JP 2003025511A JP 2004236257 A JP2004236257 A JP 2004236257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
image processing
data
image
control information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003025511A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Fukazawa
賢二 深沢
Hiroshi Hasegawa
浩 長谷川
Koji Yamada
孝司 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003025511A priority Critical patent/JP2004236257A/ja
Publication of JP2004236257A publication Critical patent/JP2004236257A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】同時に出力される複数の画像の画像データに対して各々対応する画像処理制御情報を適切に適用して画像処理の適正化を図ること。
【解決手段】画像データGDには、最初のピクセルブロックM1に画像データGDの開始を示す開始情報が、最後のピクセルブロックM2には画像データGDの終了を示す終了情報が、その他のピクセルブロックには画像処理制御情報GIが電子透かし情報として埋め込まれている。画像処理装置では、一度の出力処理、例えば、印刷処理において同時に出力される複数の画像の画像データGDを含む出力単位データODから、各画像データGDに埋め込まれている電子透かし情報を用いて各画像データGDを検出し、更に埋め込まれていた画像処理制御情報GIを用いて検出された各画像データGDに対して適切な画像処理を実行する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データに対応付けられた画像処理制御情報を用いて画像データに対する画像処理を実行する画像処理装置、および画像処理制御情報と関連付けられた画像データを生成する画像データ生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像データ毎に対応付けられていると共に画像処理条件を指定する画像処理制御情報を用いた画像データに対する画像処理技術が実用化されている。この画像処理技術では、画像データのヘッダ部に画像処理制御情報が記述され、画像処理装置は、画像データのヘッダ部に記述された画像処理制御情報を読み出し、読み出した画像処理制御情報を用いて画像データに対する画像処理を実行する。したがって、画像データ毎に画像処理(画質調整)の最適化を図ることができる。
【0003】
複数の画像を一枚の用紙に対して同時に出力する場合には、同時に出力される複数の画像に対応する各画像データのヘッダ部から画像処理制御情報を取得し、取得した画像処理制御情報と各画像データとの対応を維持しながら各画像データに対する画像処理が実行される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−344881号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記技術では、画像データのヘッダ部に画像処理制御情報が記述されているため、例えば、同時に出力される複数の画像に対応する画像データを合成して出力時の画像レイアウトに対応する出力用データを作成する際に、ヘッダ部の情報が失われ画像処理制御情報を用いた画像処理を実行できないことがある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、同時に出力される複数の画像の画像データに対して各々対応する画像処理制御情報を適切に適用して画像処理の適正化を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置を提供する。本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、前記出力単位データを受け取る出力単位データ取得手段と、前記画像データに埋め込まれている画像処理制御情報を用いて前記取得された出力単位データから各画像データを特定する画像データ特定手段と、前記特定した画像データから抽出された画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、前記取得された画像処理制御情報を用いて前記特定された画像データに対して画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の第1の態様に係る画像処理装置によれば、画像データに埋め込まれている画像処理制御情報を用いて同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを特定し、特定した画像データから抽出された画像処理制御情報を取得し、取得した画像処理制御情報を用いて特定した画像データに対して画像処理を施すので、同時に出力される複数の画像の画像データに対して各々対応する画像処理制御情報を適切に適用して画像処理の適正化を図ることができる。
【0009】
本発明の第2の態様は、同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに所定の大きさのピクセルブロック単位にて埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置を提供する。本発明の第2の態様に係る画像処理装置は、 前記出力単位データを受け取る出力単位データ取得手段と、前記取得された出力単位データをピクセル単位にて走査して、前記複数の画像データの内の一の画像データを検出する画像データ検出手段と、前記一の画像データが検出された後、前記検出された画像データを前記ピクセルブロック単位にて走査して、前記ピクセルブロック単位にて埋め込まれた画像処理制御情報を抽出する画像処理制御情報抽出手段と、前記検出された画像データを取得する画像データ取得手段と、前記抽出された画像処理制御情報を用いて前記取得した画像データに対して画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の態様に係る画像処理装置によれば、出力単位データをピクセル単位にて走査して、複数の画像データの内の一の画像データを検出し、一の画像データを検出した後、検出した画像データをピクセルブロック単位にて走査して、ピクセルブロック単位にて埋め込まれた画像処理制御情報を抽出し、検出された画像データを取得し、抽出された画像処理制御情報を用いて取得した画像データに対して画像処理を施すので、同時に出力される複数の画像の画像データに対して各々対応する画像処理制御情報を適切に適用して画像処理の適正化を図ることができる。また、出力単位データから画像データを検出するまではピクセル単位で出力データを走査し、画像データを検出した後は画像データをピクセルブロックにて走査するので、画像データを正確に検出することができると共に、画像処理制御情報を迅速に取得することができる。
【0011】
本発明の第2の態様に係る画像処理装置において、前記各画像データには画像データの開始点を示す画像データ開始情報および画像データの終了点を示す画像データ終了情報が前記ピクセルブロック単位にて透かし情報として埋め込まれており、前記画像データ検出手段は、前記出力単位データから前記ピクセルブロック単位にて透かし情報を抽出し、前記画像データ開始情報を検出することによって前記一の画像データを検出し、前記画像処理制御情報抽出手段は、前記画像データ開始情報が検出された後、前記画像データ終了情報が検出されるまで、前記画像処理制御情報の抽出を実行し、前記画像データ取得手段は、前記画像データ開始情報、前記画像データ終了情報、および前記画像処理制御情報のいずれかを用いて前記画像データを取得しても良い。
【0012】
本発明の第2の態様に係る画像処理装置によれば、出力単位データからピクセルブロック単位にて透かし情報を抽出し、画像データ開始情報を検出することによって一の画像データを検出し、画像データ開始情報が検出された後、画像データ終了情報が検出されるまで、画像処理制御情報の抽出を実行するので、開始情報および終了情報に基づいて、より正確に画像データを検出することができると共に画像処理制御情報を取得することができる。
【0013】
本発明の第3の態様は、同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに所定の大きさのピクセルブロック単位にて埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置を提供する。本発明の第3の態様に係る画像処理装置は、前記出力単位データを受け取る出力単位データ取得手段と、前記取得された出力単位データに含まれる複数の画像データの内の一の画像データの開始位置を検出するまでは出力単位データをピクセル単位にて走査し、前記一の画像データの開始位置を検出した後は画像データとしての出力単位データを前記ピクセルブロック単位にて走査して、前記ピクセルブロック単位にて透かし情報を抽出し、前記一の画像データに埋め込まれた前記画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、前記一の画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得された画像処理制御情報を用いて前記一の画像データに対して画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の第3の態様に係る画像処理装置によれば、出力単位データに含まれる複数の画像データの内の一の画像データの開始位置を検出するまでは出力単位データをピクセル単位にて走査し、一の画像データの開始位置を検出した後は画像データとしての出力単位データをピクセルブロック単位にて走査すると共にピクセルブロック単位にて透かし情報を抽出して、一の画像データに埋め込まれた前記画像処理制御情報を取得し、取得した画像処理制御情報を用いて一の画像データに対して画像処理を施すので、同時に出力される複数の画像の画像データに対して各々対応する画像処理制御情報を適切に適用して画像処理の適正化を図ることができる。また、出力単位データから画像データを検出するまではピクセル単位で出力データを走査し、画像データを検出した後は画像データをピクセルブロックにて走査するので、画像データを正確に検出することができると共に、画像処理制御情報を迅速に取得することができる。
【0015】
本発明の第3の態様に係る画像処理装置において、前記各画像データの先頭と終端には画像データの開始点を示す画像データ開始情報および画像データの終了点を示す画像データ終了情報がそれぞれ前記ピクセルブロック単位にて透かし情報として埋め込まれており、
前記画像処理制御情報取得手段は、
前記一の画像データに埋め込まれた前記画像データ開始情報を取得することによって前記一の画像データの開始位置を検出し、前記一の画像データに埋め込まれた前記画像データ終了情報を取得することによって前記一の画像データの終了位置を検出する画像データ位置検出手段と、
前記一の画像データの開始位置を検出した後、前記一の画像データの終了位置を検出するまで、画像データとしての出力単位データを前記ピクセルブロック単位にて行方向に走査し、走査中の出力単位データ行から前記画像処理制御情報を取得できなくなると、前記走査中の出力単位データ行の次の行において前記画像データとしての出力単位データを前記ピクセルブロック単位にて行方向に走査することを繰り返し実行して前記画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報抽出手段とを備え、
前記画像データ取得手段は、前記画像データ開始情報、前記画像データ終了情報、および前記画像処理制御情報のいずれかを含むピクセルブロックのデータを前記一の画像データとして取得しても良い。
【0016】
かかる構成を備える本発明の第3の態様に係る画像処理装置によれば、画像データ開始情報に基づいて一の画像データの開始位置を検出した後は、画像処理制御情報が取得される限り出力単位データに対してピクセルブロック単位にて順次行方向に走査され、画像処理制御情報が取得される。画像処理制御情報は、画像データにだけ埋め込まれているので、一の画像データの開始位置を検出した後の出力単位データに対するピクセルブロック単位での走査並びに画像処理制御情報の取得(抽出)処理は、画像データに対してのみ実行されることとなる。したがって、出力単位データから効率的かつ適切に一の画像データを取得することができる。また、複数の画像データに対してそれぞれ適切な画像処理制御情報を適用して画像処理を実行することができる。
【0017】
本発明の第3の態様に係る画像処理装置において、前記画像処理制御情報は、前記複数のピクセルブロックに分割された前記画像データに分散されて埋め込まれており、前記複数のピクセルブロックに分割された画像データに埋め込まれた画像処理制御情報には画像処理制御情報であることを判別するための判別情報が含まれており、画像処理制御情報取得手段は、前記判別情報を有する出力単位データから前記画像処理制御情報を取得しても良い。かかる場合には、判別情報に基づいて、画像処理制御情報をより的確に取得することができる。
【0018】
本発明の第3の態様に係る画像処理装置において、前記画像処理制御情報は、その全情報が、複数のピクセルブロックに分割された前記画像データにそれぞれ埋め込まれていても良い。かかる場合には、画像データの一部が欠落した場合であっても適切に画像処理制御情報を取得することができる。
【0019】
本発明の第3の態様に係る画像処理装置において、前記画像処理制御情報は、前記複数のピクセルブロックに分割された前記画像データに分散されて埋め込まれており、前記複数のピクセルブロックに分割された画像データに埋め込まれた画像処理制御情報には画像処理制御情報であることを判別するための判別情報が含まれており、画像処理制御情報抽出手段は、前記判別情報に基づいて前記画像処理制御情報を取得出来たか否かを判定しても良い。かかる場合には、判別情報に基づいて、画像処理制御情報をより的確に取得することができる。
【0020】
本発明の第3の態様に係る画像処理装置において、前記画像処理制御情報は、その全情報が、前記複数のピクセルブロックに分割された前記画像データにそれぞれ埋め込まれており、画像処理制御情報取得手段は、前記出力単位データから抽出された情報に基づいて前記画像処理制御情報を取得出来たか否かを判定しても良い。かかる場合には、画像データの一部が欠落した場合であっても適切に画像処理制御情報を取得することができる。
【0021】
本発明の第4の態様は、同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法を提供する。本発明の第4の態様に係る画像処理方法は、前記出力単位データを受け取り、前記画像データに埋め込まれている画像処理制御情報を用いて前記取得した出力単位データから各画像データを特定し、前記特定した画像データから抽出された画像処理制御情報を取得し、前記取得した画像処理制御情報を用いて前記画像データに対して画像処理を施すことを特徴とする。
【0022】
本発明の第4の態様に係る画像処理方法は、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様の作用効果を奏すると共に、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0023】
本発明の第5の態様は、同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに所定の大きさのピクセルブロック単位にて埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法を提供する。本発明の第5の態様に係る画像処理方法は、前記出力単位データを取得し、前記取得した出力単位データをピクセル単位にて走査して、前記複数の画像データの内の一の画像データを検出し、前記一の画像データを検出した後、前記検出した画像データを前記ピクセルブロック単位にて走査して、前記ピクセルブロック単位にて埋め込まれた画像処理制御情報を抽出し、前記検出した画像データを取得し、前記抽出した画像処理制御情報を用いて前記取得した画像データに対して画像処理を施すことを特徴とする。
【0024】
本発明の第5の態様に係る画像処理方法は、本発明の第2の態様に係る画像処理装置と同様の作用効果を奏すると共に、本発明の第2の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0025】
本発明の第6の態様は、同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに所定の大きさのピクセルブロック単位にて埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法を提供する。本発明の第6の態様に係る画像処理方法は、前記出力単位データを取得し、データをピクセル単位にて走査して前記ピクセルブロック単位にて透かし情報を抽出することによって前記取得した出力単位データに含まれる複数の画像データの内の一の画像データの開始位置を検出し、前記一の画像データの開始位置を検出した後はデータを前記ピクセルブロック単位にて走査して前記ピクセルブロック単位にて透かし情報を抽出することによって前記一の画像データに埋め込まれた前記画像処理制御情報を取得し、前記一の画像データを取得し、前記取得した画像処理制御情報を用いて前記取得した一の画像データに対して画像処理を施すことを特徴とする。
【0026】
本発明の第6の態様に係る画像処理方法は、本発明の第3の態様に係る画像処理装置と同様の作用効果を奏すると共に、本発明の第6の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0027】
本発明の第7の態様は、画像処理の際に用いられる画像処理制御情報が透かし情報として電子的に埋め込まれている画像データを生成する画像データ生成装置を提供する。本発明の第7の態様に係る画像データ生成装置は、画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した画像データに適当な画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、前記取得した画像データを所定の大きさのピクセルブロック単位の画像データに分割し、分割された各ピクセルブロック単位の画像データに対して前記画像処理制御情報を分散して透かし情報として埋め込む画像処理制御情報埋め込み手段と、前記画像データの先頭および終端に位置するピクセルブロック単位の画像データには前記画像データの開始位置を示す開始位置情報および終了位置を示す終了位置情報をそれぞれ透かし情報として埋め込む位置情報埋め込み手段と、前記画像処理制御情報が埋め込まれた画像データを出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0028】
本発明の第7の態様に係る画像データ生成装置によれば、分割された各ピクセルブロック単位の画像データに対して画像処理制御情報を分散して透かし情報として埋め込み、画像データの先頭および終端に位置するピクセルブロック単位の画像データには画像データの開始位置を示す開始位置情報および終了位置を示す終了位置情報をそれぞれ透かし情報として埋め込むので、透かし情報に基づいた画像データの検出および検出された画像データに埋め込まれた画像処理制御情報を用いた画像処理を可能とする画像データを出力することができる。
【0029】
本発明の第8の態様は、画像処理の際に用いられる画像処理制御情報が透かし情報として電子的に埋め込まれている画像データを生成する画像データ生成装置を提供する。本発明の第8の態様に係る画像データ生成装置は、画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した画像データに適当な画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、前記取得した画像データを所定の大きさのピクセルブロック単位の画像データに分割し、分割された各ピクセルブロック単位の画像データに対して前記画像処理制御情報の全情報を分散して透かし情報として埋め込む画像処理制御情報埋め込み手段と、前記画像データの先頭および終端に位置するピクセルブロック単位の画像データには前記画像データの開始位置を示す開始位置情報および終了位置を示す終了位置情報をそれぞれ透かし情報として埋め込む位置情報埋め込み手段と、前記画像処理制御情報が埋め込まれた画像データを出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0030】
本発明の第8の態様に係る画像データ生成装置によれば、分割された各ピクセルブロック単位の画像データに対して画像処理制御情報の全情報を透かし情報として埋め込み、画像データの先頭および終端に位置するピクセルブロック単位の画像データには画像データの開始位置を示す開始位置情報および終了位置を示す終了位置情報をそれぞれ透かし情報として埋め込むので、透かし情報に基づいた画像データの検出および検出された画像データに埋め込まれた画像処理制御情報を用いた画像処理を可能とする画像データを出力することができる。
【0031】
なお、上記各態様は、この他にもプログラム、プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体としても実現され得ることは言うまでもない。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像処理装置および画像データ生成装置について図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
【0033】
先ず、本実施例に係る画像処理装置において実行される画像処理の特徴について図1を参照して説明する。図1は本実施例に係る画像処理装置において実行される画像処理の特徴を示す説明図である。なお、図1を始めとするデータの走査状態を示す図では、説明を容易にするために、各データがメモリ上に展開された際のピクセルデータの展開イメージ(出力画像のレイアウトイメージ)を概念的に示す。
【0034】
本実施例に係る画像処理装置では、一度の出力処理、例えば、印刷処理において同時に出力される複数の画像の画像データGDを含む出力単位データODから、各画像データGDに電子透かし情報として埋め込まれている画像処理制御情報GIを用いて各画像データGDを検出し、更に埋め込まれていた画像処理制御情報GIを用いて検出された各画像データGDに対して適切な画像処理が実行される。
【0035】
画像データGDには、本実施例に係る画像データ生成装置によって所定の大きさのピクセルブロック単位にて画像処理制御情報GIが電子透かし情報として埋め込まれている。また、画像データGDの最初の所定の大きさのピクセルブロックM1には画像データGDの開始を示す開始情報が、また画像データGDの最後の所定の大きさのピクセルブロックM2には画像データGDの終了を示す終了情報がそれぞれ電子透かし情報として埋め込まれている。
【0036】
画像処理装置は、出力単位データODから画像データGDを検出するために、▲1▼として示すように、1ピクセル(画素)単位にて行方向にデータ(出力単位データOD)を走査しながら、所定の大きさのピクセルブロック単位にて透かし情報の抽出を実行する。すなわち、画像データGDの開始位置(開始ピクセル)を検出するまでは、出力単位データODのどのピクセルデータが画像データGDに相当するかが不明であるから、走査単位をピクセル単位とすることで検出精度を向上させる。
【0037】
画像処理装置は、ピクセルブロックM1に埋め込まれている開始情報を抽出(取得)することによって画像データGDの開始位置を検出する。画像処理装置は、画像データGDの開始位置を検出した後は、▲2▼として示すように、画像データGDに対して透かし情報を埋め込む際に採用された所定の大きさのピクセルブロック単位にてデータを走査、取得すると共に透かし情報を抽出する。透かし情報が抽出されたピクセルブロック単位のデータは画像データGDの一部を構成するデータであるから、走査順に、例えば、フレームメモリ上に格納される。抽出された透かし情報は、画像処理制御情報GIの一部を構成する情報であるから、例えば、メモリ上に格納される。
【0038】
画像データGDの側端部では、抽出された透かし情報が画像処理制御情報GIであるか否かによって走査対象のピクセルブロックのデータが画像データGDであるか他のデータであるかが判定される。既述の通り、画像データGDには画像処理制御情報GIが埋め込まれているので、走査対象のピクセルブロックから画像処理制御情報GIを検出できる限り行方向への走査処理が継続される。画像処理装置は、開始情報を含むピクセルブロックM1と同一行の最上段のピクセルであって、画像データGDの最側端ピクセルの次に位置するピクセルの位置情報を次回ピクセル単位走査開始情報として予め記憶しておく。
【0039】
画像処理装置は、走査対象のピクセルブロックから画像処理制御情報GIを検出できない場合には、開始情報を有するピクセルブロックM1が存在する列の下方の行へと移行する。すなわち、開始情報を有するピクセルブロックM1が存在する列の下方のピクセルブロックを次の走査対象とする。画像処理装置は、走査対象のピクセルブロックから終了情報を抽出(取得)した場合には、画像データGDの走査が終了したものと判断し、これまで得られた断片的な画像処理制御情報GIから完全な画像処理制御情報GIを再生、合成(取得)し、フレームメモリ上に格納された画像データGDに適用して画像処理を実行する。画像処理が施された画像データGDは、出力装置ドライバに送出される。
【0040】
検出した画像データGDに対する画像処理が終了すると、画像処理装置は次回ピクセル単位操作開始情報に基づいて、ピクセル単位での走査処理を開始すべきピクセルを特定し、ピクセル単位での走査処理を開始し、上述の処理を繰り返す。以下、より詳細に本実施例に係る画像処理装置および画像データ生成装置について説明する。
【0041】
図2〜図5を参照して本実施例に係る画像処理装置画像データ生成装置を含む画像処理システムについて説明する。図2は本実施例に係る画像処理装置および画像データ生成装置を含む画像処理システムの概略構成を示す説明図である。図3は本実施例に係るディジタルスチルカメラ10の内部構成を概略的に示すブロック図である。図4はディジタルスチルカメラ10において透かし情報が埋め込まれた画像データGDを概念的に示す説明図である。図5は本実施例に係るパーソナルコンピュータPC(プリンタ20)の内部構成を概略的に示すブロック図である。
【0042】
画像処理システムは、画像処理識別情報が電子透かし情報として埋め込まれた画像データGDを生成するディジタルスチルカメラ10、ディジタルスチルカメラ10にて生成された画像データGDから画像処理識別情報を抽出し、抽出した画像処理識別情報を用いて画像データGDに対する画像処理を実行するパーソナルコンピュータPC、パーソナルコンピュータPCにて画像処理が施された画像データGDを用いて出力画像を出力する出力装置としてのカラープリンタ20、モニタ30を備えている。なお、カラープリンタ20、モニタ30は、パーソナルコンピュータPCと同様にして、ディジタルスチルカメラ10にて生成された画像データGDに対する画像処理機能を備えていても良い。
【0043】
ディジタルスチルカメラ10は、被写体に基づく光の情報(画像)を光電変換素子(CCDや光電子倍増管)に結像させることにより画像データGDを生成するカメラであり、図3に示すように光情報を収集するための光学回路11、光電変換素子を制御して画像(画像データGD)を生成するための画像生成回路12、予め設定された画像処理制御情報GIを格納する記憶装置13、生成された画像データGDに対して画像処理制御情報GIを電子透かし情報として埋め込む電子透かし情報埋め込み回路14、各回路を制御する制御回路15を備えている。ディジタルスチルカメラ10は、生成した画像データGDをカードスロット16に差し込まれている外部記憶装置としてのメモリカードMCに保存する。ディジタルスチルカメラ10における画像データGDの保存形式としては、JPEG形式が一般的であるが、この他にもTIFF形式、GIF形式、BMP形式、RAW形式等の保存形式が用いられ得る。ディジタルスチルカメラ10はさらに、各種機能を選択、設定するための選択・決定ボタン17を備えている。
【0044】
ディジタルスチルカメラ10の電子透かし情報埋め込み回路14において実行される、画像データGDに対する画像処理制御情報GIの埋め込み(電子透かし化)処理には様々な既存の手法が適用され得る。電子透かしの手法としては、画像データGDの標本値に情報(画像処理制御情報GI)を埋め込む手法と、画像データGDの周波数成分に情報を埋め込む手法、両者を混合した手法、ブロック差分の手法等が知られている。前者は埋め込み・抽出処理の負荷が軽い一方で加工や圧縮などによって透かし情報が破壊(消失)され易く、後者は埋め込み・抽出処理の負荷が重い一方で加工や圧縮などによって透かし情報が破壊(消失)され難い。また、画像データGDに対する透かし情報の埋め込み位置に関しては、透かし情報を画像データGD全体に対して分散し、画像データGDを複数の所定の大きさのピクセル(画素)ブロックに分割して各ピクセルブロックに割り当てられた透かし情報を分割された各ブロックに対応する画像データGDに埋め込む手法、画像データGDを複数の所定の大きさピクセルブロックに分割して各ブロックに対応する画像データGDに対して同一の透かし情報を繰り返し埋め込む手法が知られている。
【0045】
以下の説明において、本実施例に係るディジタルスチルカメラ10は、図4に示すように、透かし情報を画像データGD全体に対して分散し(割当て)、画像データGDを128×128(ピクセル)の大きさの複数のピクセルブロックPBに分割し、各ピクセルブロックPBに対応する画像データGDの周波数領域に対して、割り当てられた透かし情報を埋め込む手法を採用する。すなわち、先ず、透かし情報を所定をビット数毎に分割し、各ピクセルブロックに割り当てる。次に、各ピクセルブロック単位にて、フーリエ変換(FET)、離散コサイン変換(DCT)等の変換式によって、画像データGDを周波数成分へと変換し、割り当てられた透かし情報を重畳し、逆変換を実行して透かし情報が埋め込まれた画像データGDを得る。
【0046】
128×128(ピクセル)のピクセルブロックPBに対しては、数十ビット、例えば、64bit(8byte)の情報を埋め込むことができる。したがって、画像データGDが1024×768(ピクセル)の大きさを有している場合には、画像データGDは48個のピクセルブロックPBに分割され、全体では48×8=384byte程度の情報を埋め込むことができる。画像処理制御情報GIは、全体で100〜200byteの情報量であるため、画質を劣化させることなく埋め込みを実行することができる。また、画像処理制御情報GIの埋め込みに当たっては、抽出の際に正しく画像処理制御情報GIを抽出できるように、パリティビット等の誤り訂正符号を用いて、割り当てられた情報(データ)を冗長化した上で画像処理制御情報GIの埋め込みが実行される。
【0047】
また、分割された48個のピクセルブロックPBに対応する画像データGDの中で、最初のピクセルブロックM1に対応する画像データGDには、画像データGDの開始位置であることを示す開始情報が、最後のピクセルブロックM2に対応する画像データGDには画像データGDの終了位置であることを示す終了情報がそれぞれ透かし情報として埋め込まれている。これら開始情報および終了情報は、画像処理制御情報GIと共に埋め込まれていても良く、あるいは、これら最初および最後のピクセルブロックM1、M2に対応する画像データGDには、画像処理制御情報GIを埋め込むことなく、開始情報および終了情報のみを埋め込んでも良い。開始情報および終了情報としては、例えば、特定のビットパターンが用いられ、開始情報と終了情報とは同一のビットパターンを有していても良い。
【0048】
パーソナルコンピュータPCは、入力された画像データGDに対して画像処理を実行する画像処理装置であり、メモリカードMCを収容するスロット41と、ケーブルCVを介して画像データGDが入力される入力端子42と、スロット41および入力端子42を介して画像データGDを取得する画像データ取得回路43を備えている。パーソナルコンピュータPCはまた、電子透かし情報として画像データGDに埋め込まれている画像処理制御情報GIを抽出する電子透かし情報抽出回路44と、抽出された画像処理制御情報GIを用いた画像データGDに対する画像処理を実行可能な画像処理回路45と、取得された画像データGD、画像処理制御情報GIを用いた画像処理を実行するためのプログラム等を格納する記憶装置46と、各回路の動作を制御する制御回路47とを備えている。パーソナルコンピュータPCにて画像処理が施された画像データGDは、出力端子48、ケーブルCVを介してプリンタ20へと送られる。
【0049】
プリンタ20は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色インクを印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成することによって画像を形成するインクジェット方式のプリンタであり、あるいは、カラートナーを印刷媒体上に転写・定着させて画像を形成する電子写真方式のプリンタである。
【0050】
プリンタ20がパーソナルコンピュータPCと同様にして画像処理機能を保有する場合には、図4を用いて説明したパーソナルコンピュータPCが備える各回路に加えて、図4中にて破線にて示される回路、機構を備える。すなわち、媒体に対する印刷処理を実行する印刷機構291、画像処理が施された画像データGDを用いて印刷用のデータを生成すると共に、印刷機構291の動作を制御する印刷制御回路29を備えている。なお、パーソナルコンピュータPCが備える各回路41〜48と同等の回路、端子については符号21〜28を付すことでその説明を省略する。
【0051】
モニタ30は、例えば、カソード・レイ・チューブ(CRT)型、あるいは、液晶表示(LCD)型の表示装置である。
【0052】
ディジタルスチルカメラ10において生成された画像データGDは、例えば、ケーブルCV、コンピュータPCを介して、あるいは、ケーブルCVを介してプリンタ20、およびモニタ30に送出される。また、ディジタルスチルカメラ10のメモリカードMCが接続されたコンピュータPCを介して、あるいは、メモリカードMCをプリンタ20、モニタ30に対して直接、接続することによって画像データGDがプリンタ20、モニタ30に送出される。
【0053】
図6〜図11を参照して本実施例に係るパーソナルコンピュータにおいて実行される画像処理制御情報GIを用いた画像処理について説明する。図6は本実施例に係るパーソナルコンピュータPCにて実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図7は本実施例に係るパーソナルコンピュータPCにて実行される画像データ検出処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図8は出力単位データに対する走査および画像処理制御情報GIの抽出の様子を模式的に示す説明図である。図9は本実施例に係るパーソナルコンピュータPCにて実行される画像処理制御情報抽出処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図10は開始情報および終了情報を用いて出力単位データから画像データGDが特定され、画像処理制御情報GIが抽出される様子を模式的に示す説明図である。図11は出力単位データから特定された画像データGDを模式的に示す説明図である。
【0054】
制御回路47は、処理対象となる出力単位データODを取得する(ステップS100)。出力単位データODとは、例えば、出力装置がプリンタである場合には、1枚の用紙に対して同時に出力される画像のデータ、テキストのデータを含むデータを意味し、特に、本実施例では、同時に出力される複数の画像のデータが含まれているデータを意味する。出力単位データODには、例えば、アルバムデータ、インデックスデータ等が含まれ、これら各出力単位データODは、アプリケーションソフト、出力装置のドライバソフトによって生成される。本実施例では、予めアプリケーションソフトによって複数のRGB画像データGDを含む出力単位データODが生成されているものとする。
【0055】
制御回路47は、取得した出力単位データODに含まれる画像データGDを検出する画像データ検出処理を実行する(ステップS110)。画像データ検出処理について図7および図8を参照して説明する。なお、ここでいう画像データGDの検出とは、具体的には、画像データGDに埋め込まれている開始情報を検出する処理を言う。図8において、画像処理制御情報GIが埋め込まれているピクセルブロックPBiには粗いハッチングが施されており、開始情報および終了情報が埋め込まれているピクセルブロックM1、M2には細かいハッチングが施されている。また、他の情報が埋め込まれた、あるいは、情報が埋め込まれていないピクセルブロックPBにはハッチングが施されていない。
【0056】
制御回路47は、先ず、走査の始点となる走査開始ピクセル情報を取得する(ステップS200)。任意の出力単位データODに対する画像データGDの検出処理が初めての場合には、図8における出力単位データODの左上方角のピクセルの座標(0,0)が取得される。一方、任意の出力単位データODに対する画像データGDの検出処理が2回目以降の場合には、画像データGDおよび画像処理制御情報GIの取得処理を終えた画像データGDの右上方角ピクセルの隣のピクセルの座標、例えば、図8において(a,b)が取得される。
【0057】
制御回路47は、走査開始ピクセルを決定した後、図8に示すように出力単位データODをピクセル単位にて行方向へと走査しながら、128×128のピクセルブロック単位にて透かし情報の抽出処理を実行する(ステップS210)。制御回路47は、開始情報が抽出されたか、すなわち、抽出した情報に開始情報が含まれているか否かを判定し(ステップS220)、開始情報が抽出されたと判定した場合には(ステップS220:Yes)、当該ピクセルブロックのデータを画像データGDの一部として記憶装置に格納して本処理ルーチンを終了し、図6の処理ルーチンへとリターンする。具体的には、図8に示すピクセルPM1が走査ピクセルに該当した場合に、ピクセルブロックM1の出力単位データOD(画像データGD)から透かし情報が抽出され、抽出された透かし情報に開始情報が含まれていると判定される。なお、行方向とは、例えば、出力装置における画像の出力順序方向を意味しても良く、また、必ずしも水平方向である必要はなく、垂直方向その他の方向であっても良い。
【0058】
一方、制御回路47は、開始情報が抽出されなかったと判定した場合には(ステップS220:No)、走査したピクセルが走査行における出力単位データの終端ピクセルであるか否かを判定する(ステップS230)。制御回路47は、走査したピクセルが走査行における出力単位データの終端ピクセルでないと判定した場合には(ステップS230:No)、ピクセル単位の走査処理、すなわち、ステップS210〜S230を再度実行する。
【0059】
制御回路47は、走査したピクセルが走査行における出力単位データの終端ピクセルであると判定した場合には(ステップS230:Yes)、走査の対象行を次行に移行し(ステップS240)、次行においてピクセル単位の走査処理、すなわち、ステップS210〜S240を再度実行する。
【0060】
図6に戻り説明すると、制御回路47は、電子透かし情報抽出回路44を介して、検出した(出力単位データODに含まれる)画像データGDから画像処理制御情報GIを抽出する画像処理制御情報抽出処理を実行する。画像処理制御情報抽出処理について図9〜11を参照して説明する。制御回路47は、図8に示すように、開始情報が検出されたピクセルブロックM1から、出力単位データOD(画像データGD)を128×128のピクセルブロック単位にて行方向に走査し、128のピクセルブロック単位にて出力単位データOD(画像データGD)に埋め込まれている透かし情報を抽出する(ステップS300)。
【0061】
制御回路47は、画像処理制御情報GIを抽出できたか否か、すなわち抽出した透かし情報に画像処理制御情報GIが含まれているか否かを判定する(ステップS310)。具体的には、128×128のピクセルブロック単位のデータに対して透かし情報を埋め込む際に用いられた変換式の逆変換式を適用することにより、当該ピクセルブロックに割り当てられた透かし情報(当該ピクセルブロックに割り当てられたビット数の画像処理制御情報GI)が取得される。透かし情報が分割された画像処理制御情報GIの一部であるか否か(画像処理制御情報GIが含まれているか否か)は、既述のパリティビット等の誤り訂正符号を解析することにより判定される。これにより、出力単位データODから意図しないデータ(画像データGD以外のデータ)から透かし情報を取得することを回避することが可能となり、画像処理制御情報GIの取得精度を向上させることができる。
【0062】
制御回路47は、画像処理制御情報GIを抽出できたと判定した場合には(ステップS310:Yes)、抽出した画像処理制御情報GIの部分情報および当該ピクセルブロックPBのデータを画像データGDの一部として記憶装置に格納し、データ(画像データGD)に対するピクセルブロック単位の走査を継続する(ステップS300)。制御回路47は、画像処理制御情報GIを抽出できなかったと判定した場合には(ステップS310:No)、終了情報を抽出できたか否かを判定する(ステップS320)。すなわち、図8における終了情報が埋め込まれたピクセルブロックM2に到達したか否かが判定される。
【0063】
制御回路47は、終了情報を抽出できたと判定した場合には(ステップS320:Yes)、当該ピクセルブロックのデータを画像データGDの一部として記憶装置に格納する。制御回路47は、記憶装置に格納されているこれまで得た画像処理制御情報GIの断片情報を合成して画像処理制御情報GIを取得(再生)して(ステップS340)、本処理ルーチンを終了し、図6の処理ルーチンへとリターンする。すなわち、終了情報の検出により、任意の画像に対応する画像データGDの走査は終了し、画像データGDに埋め込まれた画像処理制御情報GIは全て取得される。
【0064】
制御回路47は、終了情報を抽出できなかったと判定した場合には(ステップS320:No)、開始情報を取得したピクセルブロックM1が位置する列にある次のピクセルブロック行へ移行し(ステップS330)、次のピクセルブロック行においてピクセルブロック単位の走査処理、すなわち、ステップS300〜S320を再度実行する。画像処理制御情報GIおよび終了情報のいずれも抽出することができない場合には、当該ピクセルブロック(図8中ピクセルブロックPB)のデータは、画像データGD以外の出力単位データODであることを意味するからである。ここで、制御回路47は、開始情報が埋め込まれているピクセルブロックM1を含むピクセルブロック行の最右端のピクセルブロックPBirに隣接するピクセルブロックにおける左上ピクセルの座標情報(a,b)を走査開示ピクセル情報として取得し、次の画像データ検出処理に用いる。
【0065】
以上の処理により、図9および図10に示すように、出力単位データODに含まれる複数の画像データGDが出力単位データODから検出され、画像処理制御情報GIを用いて画像処理すべき画像データGDが特定される。すなわち、開始情報が検出されたピクセルブロックM1から、終了情報が検出されるピクセルブロックM2までのピクセルブロック単位のデータは画像データGDの一部として記憶装置に記憶されているので、出力単位データODから画像データGDを特定(取得)することができる。
【0066】
図6に戻り説明を続けると、制御回路47は、画像処理回路45を介して画像処理制御情報GIを用いた画像処理を実行する(ステップS130)。画像処理制御情報GIとしては、画像処理に適用すべきパラメータの値が直接または間接的に書き込まれていても良く、あるいは、パラメータの値の組み合わせを示す値が書き込まれていても良い。パラメータの値が直接書き込まれている場合にはそのパラメータの値を用いて画像データGDの特性値が調整される。一方、パラメータの値が間接的に書き込まれている場合、または組み合わせが書き込まれている場合には、記憶装置46に格納されているテーブル等を参照して画像処理に用いるべきパラメータの値が取得され、画像データGDの特性値が調整される。
【0067】
より具体的には、制御回路47は、画像データGDを解析して得られた、例えば、統計値、ヒストグラムを用いて画像データGDの特性を示す(画質に関わる)パラメータの値、例えば、シャープネス、明度等を決定し、決定した各パラメータの値と各パラメータについて予め定められている基準値との差が低減されるよう各パラメータの値を調整する、いわゆる自動画像調整処理を実行する。本実施例では、各パラメータの値を調整して各パラメータの値と基準値との差を低減するにあたって、画像処理制御情報GIによって指定された値を考慮して最終的なパラメータの値を決定する(低減量を決定する)。画像処理制御情報GIは、画像データGDの生成時における条件、ディジタルスチルカメラ10とプリンタ20との組み合わせに基づいて決定された情報であるから、これら条件を考慮することによち自動画像調整処理をより適切なものとすることができる。
【0068】
制御回路47は、画像処理が終了した画像データGD、あるいは、画像処理が実行されなかった画像データGDをプリンタドライバへと送出する(ステップS140)。制御回路47は、出力単位データODの全データ(ピクセル)に対する走査が完了したか否かを判定し(ステップS150)、全データに対する走査が完了していないと判定した場合には(ステップS150:No)、画像データGDの検出処理(ステップS110)から再度、処理を実行する。一方、制御回路47は、全データに対する走査が完了したと判定した場合には(ステップS150:Yes)、画像処理を終了する。プリンタドライバでは、ルックアップテーブルを用いて画像データGDをRGBデータからCMYKデータへと変換する色変換処理、ハーフトーン処理、補間処理等が実行されると共に、画像データGDがラスタデータ化されて印刷用データが生成される。生成された印刷用データは、プリンタ20へと出力され、例えば、紙媒体上に画像として出力される。
【0069】
以上説明したように本実施例に係るパーソナルコンピュータPC(画像処理装置)によれば、画像データGDに埋め込まれた画像処理制御情報GIを抽出することによって、複数の画像データGDを含む出力単位データODから各画像データGDを検出するので、出力単位データODに複数の画像データGDが含まれている(複数の画像データGDが合成される)場合であっても、各画像データGDと各画像処理制御情報GIとの対応付けを維持することができる。したがって、各画像データGDに対して適切な画像処理制御情報GIを用いて適切な画像処理を実行することができる。
【0070】
また、画像データGDには128×128のピクセルブロック単位にて画像処理制御情報GIが埋め込まれているので、画像データGDの開始情報を検出するまではピクセル単位にて出力単位データODを走査し、画像データGDの開始情報を検出した後は、画像データGDの終了情報を検出するまで128×128のピクセルブロック単位にて出力単位データOD(画像データGD)を走査することにより、画像処理制御情報GIの抽出処理を迅速に実行することができる。
【0071】
本実施例に係るディジタルスチルカメラ10によれば、画像処理制御情報GIを所定の大きさ(例えば、128×128)のピクセルブロック単位にて画像データGDに対して埋め込むことができるので、画像処理制御情報GIの抽出の有無による画像データGDの検出並びに、検出された画像データGDに対する抽出された画像処理制御情報GIの適用を伴う画像処理を可能にする画像データGDを生成することができる。
【0072】
・その他の実施例:
(1)上記実施例では、パーソナルコンピュータPCを画像処理装置として用いて説明しているが、このほかにも、例えば、画像処理機能を備えるスタンドアローン型のプリンタ20を画像処理装置として用いてもよい。また、画像処理装置等のハードウェア構成を伴うことなく、プリンタドライバ、画像処理アプリケーション(プログラム)としても実現され得る。
【0073】
プリンタ20が画像処理装置として用いられる場合には、ディジタルスチルカメラ10から直接複数の画像データGDを取得し、1つの出力単位データODを生成しても良い。ディジタルスチルカメラ10から出力される画像データGDはJPEG形式のYCbCrデータであることが多く、かかる場合には、画像データGDは、YCbCrデータのままフレームメモリ上に展開されても良い。プリンタ20が画像処理装置として用いられる場合には、画像処理制御情報GIを用いた画像処理(ステップS130)において以下の処理が更に実行され得る。
【0074】
画像処理回路45は、YCbCrデータを第1のRGBデータへと変換する色変換処理を実行し、さらに、第1のRGBデータを、画像処理が実行される作業色空間のデータ(第2のRGBデータ)へと変換する色変換処理を実行する。ここで用いられる作業色空間(第2のRGB色空間)は、一般的に用いられているsRGB色空間よりも少なくとも一部において広い色再現領域を有するwRGB色空間である。また、画像処理制御情報GIには、第1のRGBデータを定義する色空間を指定する情報、すなわち、第1のRGBデータを第2のRGBデータへと変換する際に用いられるマトリクス演算のマトリクス値を指定する情報が含まれている。
【0075】
(2)上記実施例では、複数の128×128のピクセルブロックPBに分割された画像データGDに対して分割した画像処理制御情報GIが割り当てられているが、各ピクセルブロックPBの画像データGDに対して全ての画像処理制御情報GIを割り当てて埋め込んでも良い。画像処理制御情報GIのデータ容量が少ない場合には全ての画像処理制御情報GIを各ピクセルブロックの画像データGDに埋め込んでも画質の劣化は少なく、また、あまり高い画質が要求されない場合にも有効である。かかる場合には、パリティービット等の用いた誤り訂正符号を用いる代わりに、画像処理制御情報GI固有のフォーマット、または、画像処理制御情報GIであることを示すタグに基づいて抽出された透かし情報が画像処理制御情報であるか否かを判定しても良い。
【0076】
(3)上記実施例では、128×128のピクセルブロックPBを用いているが、透かし情報が所定のサイズのピクセルブロック単位にて埋め込まれ、その所定のサイズのピクセルブロック単位にて透かし情報が抽出されればよく、この他にも64×64、256×256等、必要に応じて種々のサイズのピクセルブロックPBが用いられ得ることはいうまでもない。
【0077】
さらに、上記実施例では、透かし情報を埋め込む手法として、画像データGDを周波数成分へ変換して透かし情報を重畳する手法が用いられているが、画像データGDの標本値を用いる手法等の他の手法が用いられ得ることは既述の通りである。
【0078】
以上、実施例に基づき本発明に係る画像処理装置および画像データ生成装置を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像処理装置において実行される画像処理の特徴を示す説明図である。
【図2】本実施例に係る画像処理装置および画像データ生成装置を含む画像処理システムの概略構成を示す説明図である。
【図3】本実施例に係るディジタルスチルカメラ10の内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】ディジタルスチルカメラ10において透かし情報が埋め込まれた画像データGDを概念的に示す説明図である。
【図5】本実施例に係るパーソナルコンピュータPC(プリンタ20)の内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図6】本実施例に係るパーソナルコンピュータPCにて実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】本実施例に係るパーソナルコンピュータPCにて実行される画像データ検出処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】出力単位データに対する走査および画像処理制御情報GIの抽出の様子を模式的に示す説明図である。
【図9】本実施例に係るパーソナルコンピュータPCにて実行される画像処理制御情報抽出処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】開始情報および終了情報を用いて出力単位データから画像データGDが特定され、画像処理制御情報GIが抽出される様子を模式的に示す説明図である。
【図11】出力単位データから特定された画像データGDを模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
PC…パーソナルコンピュータ
10…ディジタルスチルカメラ
11…光学回路
12…画像生成回路
13…記憶装置
14…電子透かし情報埋め込み回路
15…制御回路
16…カードスロット
17…選択・決定ボタン
20…プリンタ
21…スロット
22…入力端子
23…画像データ取得回路
24…電子透かし情報抽出回路
25…画像処理回路
26…記憶装置
27…制御回路
28…出力端子
29…印刷制御回路
291…印刷機構
30…表示ディスプレイ
41…スロット
42…入力端子
43…画像データ取得回路
44…電子透かし情報抽出回路
45…画像処理回路
46…記憶装置
47…制御回路
48…出力端子
CV…ケーブル
MC…メモリカード
PB…ピクセルブロック
M1…開始情報が埋め込まれているピクセルブロック
M2…終了情報が埋め込まれているピクセルブロック

Claims (14)

  1. 同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置であって、
    前記出力単位データを受け取る出力単位データ取得手段と、
    前記画像データに埋め込まれている画像処理制御情報を用いて前記取得された出力単位データから各画像データを特定する画像データ特定手段と、
    前記特定した画像データから抽出された画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、
    前記取得された画像処理制御情報を用いて前記特定された画像データに対して画像処理を施す画像処理手段とを備える画像処理装置。
  2. 同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに所定の大きさのピクセルブロック単位にて埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置であって、
    前記出力単位データを受け取る出力単位データ取得手段と、
    前記取得された出力単位データをピクセル単位にて走査して、前記複数の画像データの内の一の画像データを検出する画像データ検出手段と、
    前記一の画像データが検出された後、前記検出された画像データを前記ピクセルブロック単位にて走査して、前記ピクセルブロック単位にて埋め込まれた画像処理制御情報を抽出する画像処理制御情報抽出手段と、
    前記検出された画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記抽出された画像処理制御情報を用いて前記取得した画像データに対して画像処理を施す画像処理手段とを備える画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記各画像データには画像データの開始点を示す画像データ開始情報および画像データの終了点を示す画像データ終了情報が前記ピクセルブロック単位にて透かし情報として埋め込まれており、
    前記画像データ検出手段は、前記出力単位データから前記ピクセルブロック単位にて透かし情報を抽出し、前記画像データ開始情報を検出することによって前記一の画像データを検出し、
    前記画像処理制御情報抽出手段は、前記画像データ開始情報が検出された後、前記画像データ終了情報が検出されるまで、前記画像処理制御情報の抽出を実行し、
    前記画像データ取得手段は、前記画像データ開始情報、前記画像データ終了情報、および前記画像処理制御情報のいずれかを用いて前記出力単位データから前記画像データを取得する画像処理装置。
  4. 同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに所定の大きさのピクセルブロック単位にて埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理装置であって、
    前記出力単位データを受け取る出力単位データ取得手段と、
    前記取得された出力単位データに含まれる複数の画像データの内の一の画像データの開始位置を検出するまでは出力単位データをピクセル単位にて走査し、前記一の画像データの開始位置を検出した後は画像データとしての出力単位データを前記ピクセルブロック単位にて走査して、前記ピクセルブロック単位にて透かし情報を抽出し、前記一の画像データに埋め込まれた前記画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、
    前記一の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得された画像処理制御情報を用いて前記一の画像データに対して画像処理を施す画像処理手段とを備える画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置において、
    前記各画像データの先頭と終端には画像データの開始点を示す画像データ開始情報および画像データの終了点を示す画像データ終了情報がそれぞれ前記ピクセルブロック単位にて透かし情報として埋め込まれており、
    前記画像処理制御情報取得手段は、
    前記一の画像データに埋め込まれた前記画像データ開始情報を取得することによって前記一の画像データの開始位置を検出し、前記一の画像データに埋め込まれた前記画像データ終了情報を取得することによって前記一の画像データの終了位置を検出する画像データ位置検出手段と、
    前記一の画像データの開始位置を検出した後、前記一の画像データの終了位置を検出するまで、画像データとしての出力単位データを前記ピクセルブロック単位にて行方向に走査し、走査中の出力単位データ行から前記画像処理制御情報を取得できなくなると、前記走査中の出力単位データ行の次の行において前記画像データとしての出力単位データを前記ピクセルブロック単位にて行方向に走査することを繰り返し実行して前記画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報抽出手段とを備え、
    前記画像データ取得手段は、前記画像データ開始情報、前記画像データ終了情報、および前記画像処理制御情報のいずれかを含むピクセルブロックのデータを前記一の画像データとして取得する画像処理装置。
  6. 請求項4に記載の画像処理装置において、
    前記画像処理制御情報は、前記複数のピクセルブロックに分割された前記画像データに分散されて埋め込まれており、
    前記複数のピクセルブロックに分割された画像データに埋め込まれた画像処理制御情報には画像処理制御情報であることを判別するための判別情報が含まれており、
    画像処理制御情報取得手段は、前記判別情報を有する出力単位データから前記画像処理制御情報を取得する画像処理装置。
  7. 請求項4に記載の画像処理装置において、
    前記画像処理制御情報は、その全情報が、前記複数のピクセルブロックに分割された前記画像データにそれぞれ埋め込まれている画像処理装置。
  8. 請求項5に記載の画像処理装置において、
    前記画像処理制御情報は、前記複数のピクセルブロックに分割された前記画像データに分散されて埋め込まれており、
    前記複数のピクセルブロックに分割された画像データに埋め込まれた画像処理制御情報には画像処理制御情報であることを判別するための判別情報が含まれており、
    画像処理制御情報抽出手段は、前記判別情報に基づいて前記画像処理制御情報を取得出来たか否かを判定する画像処理装置。
  9. 請求項5に記載の画像処理装置において、
    前記画像処理制御情報は、その全情報が、前記複数のピクセルブロックに分割された前記画像データにそれぞれ埋め込まれており、
    画像処理制御情報取得手段は、前記出力単位データから抽出された情報に基づいて前記画像処理制御情報を取得出来たか否かを判定する画像処理装置。
  10. 同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法であって、
    前記出力単位データを受け取り、
    前記画像データに埋め込まれている画像処理制御情報を用いて前記取得した出力単位データから各画像データを特定し、
    前記特定した画像データから抽出された画像処理制御情報を取得し、
    前記取得した画像処理制御情報を用いて前記画像データに対して画像処理を施す画像処理方法。
  11. 同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに所定の大きさのピクセルブロック単位にて埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法であって、
    前記出力単位データを取得し、
    前記取得した出力単位データをピクセル単位にて走査して、前記複数の画像データの内の一の画像データを検出し、
    前記一の画像データを検出した後、前記検出した画像データを前記ピクセルブロック単位にて走査して、前記ピクセルブロック単位にて埋め込まれた画像処理制御情報を抽出し、
    前記検出した画像データを取得し、
    前記抽出した画像処理制御情報を用いて前記取得した画像データに対して画像処理を施す画像処理方法。
  12. 同時に出力される複数の画像の画像データを含む出力単位データから各画像データを検出し、各画像データに所定の大きさのピクセルブロック単位にて埋め込まれている画像処理制御情報を用いて各画像データに対して画像処理を実行する画像処理方法であって、
    前記出力単位データを取得し、
    データをピクセル単位にて走査して前記ピクセルブロック単位にて透かし情報を抽出することによって前記取得した出力単位データに含まれる複数の画像データの内の一の画像データの開始位置を検出し、
    前記一の画像データの開始位置を検出した後はデータを前記ピクセルブロック単位にて走査して前記ピクセルブロック単位にて透かし情報を抽出することによって前記一の画像データに埋め込まれた前記画像処理制御情報を取得し、
    前記一の画像データを取得し、
    前記取得した画像処理制御情報を用いて前記取得した一の画像データに対して画像処理を施す画像処理方法。
  13. 画像処理の際に用いられる画像処理制御情報が透かし情報として電子的に埋め込まれている画像データを生成する画像データ生成装置であって、
    画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した画像データに適当な画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、
    前記取得した画像データを所定の大きさのピクセルブロック単位の画像データに分割し、分割された各ピクセルブロック単位の画像データに対して前記画像処理制御情報を分散して透かし情報として埋め込む画像処理制御情報埋め込み手段と、
    前記画像データの先頭および終端に位置するピクセルブロック単位の画像データには前記画像データの開始位置を示す開始位置情報および終了位置を示す終了位置情報をそれぞれ透かし情報として埋め込む位置情報埋め込み手段と、
    前記画像処理制御情報が埋め込まれた画像データを出力する出力手段とを備える画像データ生成装置。
  14. 画像処理の際に用いられる画像処理制御情報が透かし情報として電子的に埋め込まれている画像データを生成する画像データ生成装置であって、
    画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した画像データに適当な画像処理制御情報を取得する画像処理制御情報取得手段と、
    前記取得した画像データを所定の大きさのピクセルブロック単位の画像データに分割し、分割された各ピクセルブロック単位の画像データに対して前記画像処理制御情報の全情報を分散して透かし情報として埋め込む画像処理制御情報埋め込み手段と、
    前記画像データの先頭および終端に位置するピクセルブロック単位の画像データには前記画像データの開始位置を示す開始位置情報および終了位置を示す終了位置情報をそれぞれ透かし情報として埋め込む位置情報埋め込み手段と、
    前記画像処理制御情報が埋め込まれた画像データを出力する出力手段とを備える画像データ生成装置。
JP2003025511A 2003-02-03 2003-02-03 電子透かしを利用した画像処理 Pending JP2004236257A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003025511A JP2004236257A (ja) 2003-02-03 2003-02-03 電子透かしを利用した画像処理

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003025511A JP2004236257A (ja) 2003-02-03 2003-02-03 電子透かしを利用した画像処理

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004236257A true JP2004236257A (ja) 2004-08-19

Family

ID=32953769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003025511A Pending JP2004236257A (ja) 2003-02-03 2003-02-03 電子透かしを利用した画像処理

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004236257A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007159045A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Nagasaki Univ 画像データ処理方法及び装置
JP2008015649A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Seiko Epson Corp 印刷制御装置、印刷システム、印刷装置の制御方法、ドライバプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2012085107A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Nec Access Technica Ltd 画像処理装置、文書取扱システムおよび画像処理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007159045A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Nagasaki Univ 画像データ処理方法及び装置
JP2008015649A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Seiko Epson Corp 印刷制御装置、印刷システム、印刷装置の制御方法、ドライバプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2012085107A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Nec Access Technica Ltd 画像処理装置、文書取扱システムおよび画像処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7564487B2 (en) Digital camera and control method for generating an image file using feature extraction data
JP4406195B2 (ja) 画像データの出力画像調整
US20100265359A1 (en) Output image adjustment of image data
US7880925B2 (en) Apparatus and method for generating an image file with a color layer and a monochrome layer
US8184344B2 (en) Image processing apparatus and image processing method, computer program and storage medium
US11790477B2 (en) Digital watermark analysis apparatus and digital watermark analysis method
JP2019009733A (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2008036856A (ja) 印刷装置、および、印刷方法
US8724165B2 (en) Image data generating device, image data generating method, and computer-readable storage medium for generating monochrome image data and color image data
US20040141069A1 (en) Adjustment for output image of image data
JP4315176B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、および、印刷用プログラム
US7253923B2 (en) Image processing apparatus
US8189235B2 (en) Apparatus, method and program product that calculates a color blending ratio so security dots reproduced in a monochrome image are substantially undetectable
JP2007043423A (ja) 画像処理方法及びその装置
JP4010306B2 (ja) 画像ファイルの出力画像調整
JP2004236257A (ja) 電子透かしを利用した画像処理
JP4295465B2 (ja) 画像処理装置
JP2005284423A (ja) 画像処理装置、および、画像処理方法
US20100188670A1 (en) Image processing apparatus, image processing method and program executing the image processing method
JP3922223B2 (ja) 画像データの出力画像調整
JP4092882B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2002314797A (ja) 画像処理制御データを含む画像ファイル
JP2001309183A (ja) 画像処理装置および方法
JP4165599B2 (ja) 画像処理装置
JP2005144875A (ja) プリント画像色再現システム