JP2004235085A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の内部抵抗を低減させて高出力の燃料電池を提供する。
【解決手段】加圧後の正極集電体3と負極集電体6との間の距離から加圧後の電解質層4cの厚さを引いた値をA、加圧前の正極拡散層4aの厚さと加圧前の負極拡散層4eの厚さとの和をB、加圧前の正極触媒層4bの厚さと加圧前の負極触媒層4dの厚さとの和をC、およびA=xB+Cとした場合、正極と負極とが、正極集電体3と負極集電体6との間で、xが0.1以上0.8以下の範囲になるように加圧されている燃料電池とする。また、負極触媒層に含まれる触媒の単位面積当たりの質量が、正極触媒層に含まれる触媒の単位面積当たりの質量に対して、120%以上500%以下とした燃料電池とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコン、携帯電話などのコードレス機器の普及に伴い、その電源である二次電池はますます小型化、高容量化が要望されている。現在、エネルギー密度が高く、小型軽量化が図れる二次電池としてリチウムイオン二次電池が実用化されており、ポータブル電源として需要が増大している。しかし、使用されるコードレス機器の種類によっては、このリチウム二次電池では未だ十分な連続使用時間を保証する程度までには至っていない。
【0003】
このような状況の中で上記要望に応え得る電池として、燃料電池が期待されている。中でも、液体燃料であるメタノールを直接電池の反応に利用する直接メタノール型燃料電池は、電池本体に空気を供給するブロアや燃料を供給するポンプを用いなくてもよいため、小型化が可能であり、将来のポータブル電源として有望である(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−268836号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この直接メタノール型燃料電池には現在のところ多くの課題が存在し、実用化には至っていない。その課題の一つは電池の内部抵抗が大きいために出力が低いことである。この電池の内部抵抗には、電子抵抗、反応抵抗、拡散抵抗などが含まれる。電子抵抗は電子の流れを阻害する抵抗であり、反応抵抗は主として負極でのメタノール酸化を阻害する抵抗であり、拡散抵抗は酸素や燃料の移動を阻害する抵抗である。従って、直接メタノール型燃料電池の出力を高めて実用化するには、これらの内部抵抗を総合的に低減することが重要となる。
【0006】
そこで、本発明は、加圧前と加圧後の電極の寸法関係を特定範囲に限定すること、また正極と負極の触媒量の関係を特定範囲に限定することにより、電池の内部抵抗を低減させて高出力の燃料電池を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の燃料電池は、酸素を還元する正極と、燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質と、前記正極と接する正極集電体と、前記負極と接する負極集電体とを含む燃料電池であって、
前記正極および前記負極が、それぞれ拡散層と、触媒層とを含み、
前記正極集電体と前記負極集電体との間に、前記正極の拡散層と触媒層、前記負極の拡散層と触媒層、および前記電解質が加圧状態で配置され、
加圧後の前記正極集電体と前記負極集電体との間の距離から加圧後の前記電解質の厚さを引いた値をA、加圧前の前記正極の拡散層の厚さと加圧前の前記負極の拡散層の厚さとの和をB、加圧前の前記正極の触媒層の厚さと加圧前の前記負極の触媒層の厚さとの和をC、およびA=xB+Cとした場合、
前記正極と前記負極とが、前記正極集電体と前記負極集電体との間で、xが0.1以上0.8以下の範囲になるように加圧されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の第2の燃料電池は、酸素を還元する正極と、燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質とを含む燃料電池であって、
前記正極および前記負極が、それぞれ触媒層を含み、
前記負極の触媒層に含まれる触媒の単位面積当たりの質量が、前記正極の触媒層に含まれる触媒の単位面積当たりの質量に対して、120%以上500%以下であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の第1の燃料電池の実施の形態を説明する。
【0010】
本発明の第1の燃料電池の一形態は、加圧後の正極集電体と負極集電体との間の距離から加圧後の電解質の厚さを引いた値をA、加圧前の正極の拡散層の厚さと加圧前の負極の拡散層の厚さとの和をB、加圧前の正極の触媒層の厚さと加圧前の負極の触媒層の厚さとの和をC、およびA=xB+Cとした場合、正極と負極が正極集電体と負極集電体との間で、xが0.1以上0.8以下、より好ましくは0.2以上0.6以下、さらに好ましくは0.25以上0.5以下の範囲になるように加圧されている。
【0011】
このように、A=0.1×B+CからA=0.8×B+Cの範囲になるように加圧することにより、正極の拡散層と触媒層および負極の拡散層と触媒層が適度な加圧状態を維持できるため、前述の内部抵抗の中でも特に電子抵抗と拡散抵抗を低減でき、燃料電池の出力を向上できる。即ち、この加圧をA=0.8×B+Cの状態よりも小さくした場合(xが0.8を超える場合)には、電極と集電体との接触が緩くなって電子抵抗が増大する。また、この加圧をA=0.1×B+Cの状態よりも大きくした場合(xが0.1未満の場合)には、電極内の細孔がつぶれ、その数が減少し、電極反応に必要な空気や燃料の拡散性が低下し、拡散抵抗が増大する。
【0012】
また、本実施形態の燃料電池は、凹部を含むカバー板と、凹部を含む燃料貯蔵部と、貫通孔を含むパッキンとをさらに含み、正極がカバー板の凹部に配置され、負極が燃料貯蔵部の凹部に配置され、燃料貯蔵部の凹部の周囲にはパッキンが配置されていることが好ましい。パッキンを備えることにより、カバー板と燃料貯蔵部とを加圧した場合に密閉性が高まり、燃料の漏液が確実に防止できる。
【0013】
また、本実施形態の燃料電池は、正極と、負極と、電解質とが、電極・電解質一体化物を形成していることが好ましい。電池製造時の構成部品の取り扱いが容易となるからである。
【0014】
次に、本発明の第1の燃料電池の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0015】
(実施形態1a)
図1は、本発明の第1の燃料電池の一形態における加圧前の状態の断面模式図である。
【0016】
図1において、本実施形態の燃料電池は、カバー板1と燃料タンク5(燃料貯蔵部)との間に電極・電解質一体化物4を備えている。この電極・電解質一体化物4においては、電解質層4cのカバー板1側には正極拡散層4aと正極触媒層4b、および電解質層4cの燃料タンク5側には負極触媒層4dと負極拡散層4eが配置されている。なお、電解質層4cは、ほぼカバー板1および燃料タンク5を覆う大きさに形成されている。
【0017】
また、カバー板1には、外部から空気を取り込むための空気孔2が複数設けられている。そのカバー板1の電極側には凹部9が設けられ、その凹部9の底面にはリード線3aを取り付けた正極集電体3が配置されている。燃料タンク5には、電極に燃料を供給する燃料供給孔7が複数設けられている。その燃料タンク5の電極側には、凹部10が設けられ、その凹部10の底面にはリード線6aを取り付けた負極集電体6が配置されている。また、燃料タンク5内には液体燃料5aが貯蔵されており、さらに凹部10の周囲には燃料の漏液防止のための貫通孔8aを備えたパッキン8が配置されている。なお、電池の両端には、加圧締付用のボルト11とナット12とが備えられている。
【0018】
この加圧前の正極拡散層4aの厚さと加圧前の負極拡散層4eの厚さとの和を例えばB、また加圧前の正極触媒層4bの厚さと加圧前の負極触媒層4dの厚さとの和を例えばCとしておく。
【0019】
この図1の状態から徐々にボルト11にナット12をねじ込んでカバー板1と燃料タンク5とを締め付け、電極・電解質一体化物4を正極集電体3と負極集電体6の間で加圧する。これにより、カバー板1の凹部9の内部に正極拡散層4aと正極触媒層4bとが加圧されて収納され、正極拡散層4aと正極触媒層4bとが一体となって正極を構成する。また、燃料タンク5の凹部10内とパッキン8の貫通孔8a内には、負極触媒層4dと負極拡散層4eとが加圧されて収納され、負極触媒層4dと負極拡散層4eとが一体となって負極を構成する。また、正極の拡散層4a、触媒層4bと負極の拡散層4e、触媒層4dとは、加圧によりその厚さが減少する。一方、電解質層4cとパッキン8も加圧されるが、ほとんどその厚さは変化しない。
【0020】
この加圧後の正極集電体3と負極集電体6との間の距離から加圧後の電解質層4cの厚さを引いた値を例えばAとする。
【0021】
ここで、カバー板1と燃料タンク5との加圧の程度は、実際の圧力を測定することが困難である。そこで、加圧前の正極拡散層4aの厚さと加圧前の負極拡散層4eの厚さとの和Bと、加圧前の正極触媒層4bの厚さと加圧前の負極触媒層4dの厚さとの和Cと、加圧後の正極集電体3と負極集電体6との間の距離から加圧後の電解質層4cの厚さを引いた値Aとの関係で圧力を制御した。即ち、加圧後においてA=0.1×B+CからA=0.8×B+Cの範囲になるように各電極の厚さ関係を規定した。これにより、圧力を測定しなくても、あらかじめ集電体間の間隔を設定し、その間隔に対して電極の厚さを調整するだけで、一定の圧力を電極・電解質一体化物4に加えることができる。
【0022】
負極は、例えば、多孔性の炭素材料からなる負極拡散層4eと、触媒を担持した炭素粉末、プロトン伝導性物質、およびフッ素樹脂バインダからなる負極触媒層4dとを積層して構成される。負極は液体燃料である例えばメタノールを酸化する機能を有しており、その触媒には、例えば、白金微粒子や、鉄、ニッケル、コバルト、錫、ルテニウムまたは金などと白金との合金微粒子などが用いられるが、これらに限定されない。この触媒の担体である炭素粉末は、例えばBET法による比表面積が10〜2000m/gのカーボンブラックを用いることができる。この炭素粉末に触媒を例えばコロイド法を用いて担持する。炭素粉末と触媒との割合は炭素粉末100質量部に対し、触媒を5〜400質量部とすることが好ましい。この範囲内であれば、十分な触媒活性が得られ、触媒活性が低下することもない。プロトン伝導性物質としては、例えば、ポリパーフルオロスルホン酸樹脂やスルホン化ポリエーテルスルホン酸樹脂、スルホン化ポリイミド樹脂などスルホン酸基を有する樹脂を用いることができるが、これらに限定されない。このようなプロトン伝導性物質の割合は、触媒を担持する炭素粉末100質量部に対し、2〜200質量部とすることが好ましい。この範囲内であれば、十分なプロトン伝導性が得られ、電子抵抗が大きくならず、電池性能が低下しない。フッ素樹脂バインダとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライドおよびクロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体などを用いることができる。このバインダの割合は、触媒を担持する炭素粉末100質量部に対し、0.01〜100質量部とすることが好ましい。この範囲内であれば、十分な結着性が得られ、電子抵抗が大きくならず、電池性能が低下しない。
【0023】
以上の材料を用いた負極の製造方法について説明する。先ず、上記触媒を担持した炭素粉末、プロトン伝導性物質、フッ素樹脂バインダ、および水と有機溶剤とを均一に分散してスラリーとする。このスラリーの固形分量は、スラリーの全質量100質量部に対して1〜70質量部とするのが好ましい。この範囲内であれば適度な粘性が得られるからである。これらの材料の分散は、例えばボールミル、ホモジナイザー、超音波分散機などを用いて行なうことができるが、これらに限定されない。また、上記有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどが使用できる。
【0024】
その後、上記で得られたスラリーを、多孔性の炭素材料からなる負極拡散層4eに塗布して乾燥する。続いて熱プレスを行なうことで、バインダが溶融結着し、負極が形成される。熱プレスの温度はバインダの種類によって異なるが、使用するバインダのガラス転移点以上、ガラス転移点を20℃上回る温度以下に設定することが好ましい。プレスの圧力は3〜50MPaが好ましい。3MPa未満では電極の成形が十分でなく、50MPaを超えると電極内の細孔がつぶれてしまい、電池性能が低下するからである。
【0025】
また、正極は、例えば、多孔性の炭素材料からなる正極拡散層4aと、触媒を担持した炭素粉末、プロトン伝導性物質およびフッ素樹脂バインダからなる正極触媒層4bとを積層して構成される。正極は、酸素を還元する機能を有しており、例えば負極と同様に構成することができる。
【0026】
次に、電解質層4cについて説明する。この電解質層4cは、電子伝導性を持たずプロトンを輸送することが可能な材料により構成される。例えば、ポリパーフルオロスルホン酸樹脂膜、具体的には、デュポン社製の“ナフィオン”(商品名)、旭硝子社製の“フレミオン”(商品名)、旭化成工業社製の“アシプレックス”(商品名)などにより電解質層4cを構成することができる。その他では、スルホン化ポリエーテルスルホン酸樹脂膜、スルホン化ポリイミド樹脂膜、硫酸ドープポリベンズイミダゾール膜などからも構成することができる。
【0027】
カバー板1は、例えば、PTFE、硬質ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラスチックや、ガラスエポキシ樹脂、またステンレス鋼などの耐食性金属を絶縁体で被覆したものから構成されている。正極集電体3の材質としては、例えば白金、金、ステンレス、ニッケル、または金などと白金との合金などが用いられる。燃料としては、例えば、メタノール水溶液、エタノール水溶液、ジメチルエーテル、水素化ホウ素ナトリウム水溶液、水素化ホウ素カリウム水溶液、水素化ホウ素リチウム水溶液などが用いられる。燃料タンク5は、例えば、PTFE、硬質ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラスチックや、ガラスエポキシ樹脂、またステンレス鋼などの耐食性金属を絶縁体で被覆したものから構成されている。負極集電体6の材質は、例えば白金、金、ステンレス、ニッケル、または金などと白金との合金などが用いられる。さらに、燃料供給孔7の周辺部には、パッキン8が設けられている。
【0028】
カバー板1と燃料タンク5で、各電極・電解質一体化物4を挟みこむだけでは、燃料供給孔7から供給される液体燃料5aが外部へ漏れてしまう。そこで、パッキン8を設けることによって、燃料タンク5と電極・電解質一体化物4との隙間から液体燃料5aが漏れることを防止することができる。パッキン8は、例えば、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッソゴムなどのゴムや、PTFE樹脂などから構成されている。
【0029】
(実施形態1b)
図2は、本発明の第1の燃料電池の他の形態における加圧前の状態の断面模式図である。本実施形態は、カバー板1の凹部9(図1)と燃料タンク5の凹部10(図1)を設けずに、パッキン8を厚くした以外は、実施形態1aと同様にして燃料電池を作製した。
【0030】
(実施形態1c)
図3は、本発明の第1の燃料電池のさらに他の形態における加圧前の状態の断面模式図である。本実施形態は、燃料タンク5の凹部10(図1)を設けずに、パッキン8を少し厚くした以外は、実施形態1aと同様にして燃料電池を作製した。
【0031】
次に、本発明の第2の燃料電池の実施の形態を説明する。
【0032】
本発明の第2の燃料電池の一形態は、負極の触媒層に含まれる触媒の単位面積当たりの質量が、正極の触媒層に含まれる触媒の単位面積当たりの質量に対して、120%以上500%以下、より好ましくは125%以上400%以下、さらに好ましくは130%以上300%以下としたものである。
【0033】
これにより、負極における燃料の酸化がスムーズとなるため、前述の内部抵抗の中でも特に負極の反応抵抗を低減でき、燃料電池の出力を向上できる。即ち、本実施形態の燃料電池は、正極では酸素ガスが反応し、負極では液体燃料が反応する。従来は、正極の触媒量と負極の触媒量は同量とされていた。しかし、正極に対して相対的に分極の大きな負極での反応は正極での反応に比べて反応抵抗が大きいため、正極の触媒量と負極の触媒量を同量としたのでは、正極では必要最少限の触媒量以上を使用する場合もあり、逆に負極では触媒量が不足して反応抵抗が増加する場合もあった。そこで、負極の触媒量を正極の触媒量に比べて一定の範囲で増加させることにより、負極での反応抵抗を確実に低減させたものである。上記値が120%未満の場合には、正極に対して相対的に分極の大きな負極の性能が十分に得られず、また500%を超えると相対的に正極の分極が大きくなり、ともに燃料電池の出力が低下する。
【0034】
また、本実施形態の燃料電池は、正極と、負極と、電解質とが、電極・電解質一体化物を形成し、複数の電極・電解質一体化物が同一平面上に配置されていることが好ましい。これにより、電池の厚さを薄くすることが可能となるからである。
【0035】
次に、本発明の第2の燃料電池の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0036】
(実施形態2)
図4は、本発明の第2の燃料電池の一形態の断面模式図である。図4において、正極28は、例えば、多孔性の炭素材料からなる拡散層28aと、触媒を担持した炭素粉末からなる触媒層28bとを積層して構成されており、前述の実施形態1と同様にして構成される。
【0037】
電解質層30は、前述の実施形態1aと同様に電子伝導性を持たずプロトンを輸送することが可能な材料により構成される。
【0038】
負極29は、拡散層29aと触媒層29bとからなり、実施形態1aと同様に構成される。ただし、負極29の触媒層29bに含まれる触媒の単位面積当たりの質量は、正極28の触媒層28bに含まれる触媒の単位面積当たりの質量に対して、120%以上500%以下となるように設定してある。
【0039】
上記正極28、上記負極29および上記電解質層30は、積層されて電極・電解質一体化物を構成している。また、この電極・電解質一体化物は同一電池容器内の同一平面上に複数個備えられている。
【0040】
負極29の電解質層30と反対側には液体燃料24を貯蔵する燃料タンク23が隣接して設けられている。液体燃料24としては、例えば、メタノール水溶液、エタノール水溶液、ジメチルエーテル、水素化ホウ素ナトリウム水溶液、水素化ホウ素カリウム水溶液、水素化ホウ素リチウム水溶液などが用いられる。燃料タンク23は、例えば、PTFE、硬質ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂や、ステンレス鋼などの耐食性金属から構成されている。ただし、燃料タンク23を金属で構成する際には、同一電池容器内に配置されているそれぞれの負極同士が電気的に短絡しないように絶縁体を導入する必要がある。燃料タンク23の負極29と接する部分には燃料供給孔23aが設けられており、この部分から液体燃料24が負極29へと供給される。また、液体燃料を含浸して保持し且つ負極29に液体燃料を供給する燃料吸い上げ材25が、負極29と接する個所を含む燃料タンク23の内部に設けられている。これにより、液体燃料24が消費されても、液体燃料24と負極29との接触が維持されるため、液体燃料24を最後まで使い切ることができる。燃料吸い上げ材25としては、ガラス繊維を用いることができるが、燃料の含浸によって寸法が余り変化せず、化学的にも安定なものであれば他の材料を用いてもよい。
【0041】
正極28の電解質層30と反対側にはカバー板22が設けられており、カバー板22の正極28と接する部分には空気孔21が設けられている。これにより、空気孔21を通して大気中の酸素が正極28と接することになる。カバー板22の端部には、カバー板22と燃料タンク23を貫通する構造を持つ気液分離孔兼燃料充填口26bが設けられている。この気液分離孔兼燃料充填口26bの燃料タンク23と反対側には脱着可能な気液分離膜26aが設けられている。この気液分離膜26aは細孔を持つPTFE製シートからなり、放電反応で生成した二酸化炭素などを、燃料を漏液させることなく燃料タンク23から放出させることができる。また、気液分離膜26aを脱着可能とすることで、燃料を補充する時の充填口ともなる。気液分離孔兼燃料充填口26b、カバー板22および空気孔21は、例えば、燃料タンク23と同様の材料から構成することができる。
【0042】
正極28と接する箇所から、隣接する負極29と接する箇所に渡って集電体27が設置されており、正極28と隣接する電極・電解質一体化物の負極29は電気的に接続されている。集電体27は隣接する電極・電解質一体化物を電気的に直列に接続する役割を持ち、同一電池容器内に並べられた全ての電極・電解質一体化物は集電体27によって電気的に直列に接続される。集電体27は、例えば、白金、金などの貴金属や、ステンレス鋼などの耐食性金属、またはカーボンなどから構成することができる。
【0043】
【実施例】
先ず、本発明の第1の燃料電池を実施例に基づき具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0044】
(実施例1)
以下のようにして、図1と類似の構造の燃料電池を作製した。
【0045】
正極は以下のようにして作製した。先ず、ライオンアクゾ社製の“ケッチェンブラックEC”(商品名)を50質量部、平均粒子径3nmの白金微粒子を50質量部担持した白金担持カーボンを10質量部、エレクトロケミ(Electrochem)社製のプロトン伝導性物質“ナフィオン(Nafion)”(商品名、固形分濃度5質量%)を75質量部、バインダとしてダイキン社製のポリテトラフルオロエチレンエマルジョン溶液“D1”(商品名、エマルジョン濃度60質量%)を10質量部および水を5質量部準備した。これらをホモジナイザーで混合分散し、拡散層であるカーボンクロス(厚さ350μm)に白金量が1mg/cmになるように塗布して乾燥した。次に、120℃、10MPaの条件で2分間熱プレスを行ない電極として成型し、正極を得た。
【0046】
負極は以下のように作製した。先ず、上記“ケッチェンブラックEC”を50質量部、平均粒子径3nmの白金ルテニウム合金(合金比1:1)微粒子を50質量部担持した白金担持カーボンを10質量部、上記“ナフィオン”を75質量部、バインダとして上記ポリテトラフルオロエチレンエマルジョン溶液“D1”を5質量部および水を10質量部準備した。これらをホモジナイザーで均一に混合分散し、拡散層であるカーボンクロス(厚さ350μm)に白金ルテニウム量が1mg/cmになるように塗布して乾燥した。次に、120℃、10MPaの条件で2分間熱プレスを行ない電極として成型し、負極を得た。
【0047】
電極の大きさは正極、負極ともに縦30mm、横30mm、厚さ390μmとした。従って、各触媒層の厚さは40μmである。
【0048】
電解質層は、デュポン社製の“ナフィオン117”(商品名)を用い、正極および負極でこの電解質層を挟持し、120℃、10MPaの条件で3分間熱プレスを行ない、電極・電解質一体化物を作製した。
【0049】
正極の外側にはカバー板を配置した。カバー板は、縦60mm、横60mm、厚さ2mmで、電極と接する側の中央部に縦32mm、横32mmの正方形の窪み(凹部)が100μmの深さで設けられたステンレス(SUS316)に絶縁性の塗膜として日本ペイント社製のフェノール樹脂系塗料“マイカスA”(商品名)を塗布したもので構成した。カバー板には空気孔が設けられ、その空気孔と接する部分に正極集電体を配置した。正極集電体は縦30mm、横30mm、厚さ100μmの金メッシュにリード線を取り付けたものを用いた。
【0050】
負極の外側には液体燃料を貯蔵する燃料タンクを設けた。液体燃料としては、5質量%のメタノール水溶液を用いた。燃料タンクは、縦60mm、横60mm、奥行き30mmの箱状で、電極と接する側の中央部に縦32mm、横32mmの正方形の窪み(凹部)が100μmの深さで設けられたステンレス(SUS316、厚さ2mm)に絶縁性の塗膜として上記フェノール樹脂系塗料“マイカスA”を塗布したもので形成した。また、燃料タンクには燃料供給孔を設け、その燃料供給孔と接する部分に負極集電体を配置した。負極集電体は正極集電体と同様の寸法および材質で構成した。
【0051】
さらに、燃料タンクの窪みの周辺部には、燃料漏れ防止のためのパッキンを配置した。パッキンは、縦60mm、横60mm、厚さ150μmで、中央部に縦32mm、横32mmの正方形の穴が電極収納のために空けられたシリコーンゴム製のパッキンで構成した。
【0052】
次に、ボルトとナットでカバー板と燃料タンクとを締め付けた。
【0053】
以上より、本実施例では、加圧後の正極集電体と負極集電体との間の距離から加圧後の電解質の厚さを引いた値Aは、カバー板の窪みの深さ(100μm)と燃料タンクの窪みの深さ(100μm)とパッキンの厚さ(150μm)との和から、正極集電体の厚さ(100μm)と負極集電体の厚さ(100μm)との和を引いた150μmとなる。
【0054】
また、加圧前の正極の拡散層の厚さ(350μm)と加圧前の負極の拡散層の厚さ(350μm)との和Bは、700μmとなる。さらに、加圧前の正極の触媒層の厚さ(40μm)と加圧前の負極の触媒層の厚さ(40μm)との和Cは、80μmとなる。
【0055】
従って、本実施例では、A=0.10×B+Cの状態で加圧されていることになる。
【0056】
(実施例2)
本実施例は、パッキンの厚さを220μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.20×B+Cの状態で加圧した。
【0057】
(実施例3)
本実施例は、パッキンの厚さを300μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.31×B+Cの状態で加圧した。
【0058】
(実施例4)
本実施例は、パッキンの厚さを360μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.40×B+Cの状態で加圧した。
【0059】
(実施例5)
本実施例は、パッキンの厚さを430μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.50×B+Cの状態で加圧した。
【0060】
(実施例6)
本実施例は、パッキンの厚さを500μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.60×B+Cの状態で加圧した。
【0061】
(実施例7)
本実施例は、パッキンの厚さを630μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.79×B+Cの状態で加圧した。
【0062】
(比較例1)
本比較例は、パッキンの厚さを120μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.06×B+Cの状態で加圧した。
【0063】
(比較例2)
本比較例は、パッキンの厚さを700μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.89×B+Cの状態で加圧した。
【0064】
(比較例3)
本比較例は、パッキンの厚さを780μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=1.00×B+Cの状態で加圧した。
【0065】
(実施例8)
以下のようにして、図2と同様の構造の燃料電池を作製した。
【0066】
カバー板および燃料タンクには窪みを設けず、パッキンの厚さを350μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。
【0067】
本実施例では、加圧後の正極集電体と負極集電体との間の距離から加圧後の電解質の厚さを引いた値Aは、パッキンの厚さ(350μm)から、正極集電体の厚さ(100μm)と負極集電体の厚さ(100μm)との和を引いた150μmとなる。従って、本実施例では、A=0.10×B+Cの状態で加圧されていることになる。
【0068】
(実施例9)
本実施例は、パッキンの厚さを420μmとした以外は実施例8と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.20×B+Cの状態で加圧した。
【0069】
(実施例10)
本実施例は、パッキンの厚さを500μmとした以外は実施例8と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.31×B+Cの状態で加圧した。
【0070】
(実施例11)
本実施例は、パッキンの厚さを560μmとした以外は実施例8と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.40×B+Cの状態で加圧した。
【0071】
(実施例12)
本実施例は、パッキンの厚さを630μmとした以外は実施例8と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.50×B+Cの状態で加圧した。
【0072】
(実施例13)
本実施例は、パッキンの厚さを700μmとした以外は実施例8と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.60×B+Cの状態で加圧した。
【0073】
(実施例14)
本実施例は、パッキンの厚さを830μmとした以外は実施例8と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.79×B+Cの状態で加圧した。
【0074】
(比較例4)
本比較例は、パッキンの厚さを320μmとした以外は実施例8と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.06×B+Cの状態で加圧した。
【0075】
(比較例5)
本比較例は、パッキンの厚さを900μmとした以外は実施例8と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.89×B+Cの状態で加圧した。
【0076】
(比較例6)
本比較例は、パッキンの厚さを980μmとした以外は実施例8と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=1.00×B+Cの状態で加圧した。
【0077】
(実施例15)
以下のようにして、図3と類似の構造の燃料電池を作製した。
【0078】
燃料タンクには窪みを設けず、パッキンの厚さを250μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。
【0079】
本実施例では、加圧後の正極集電体と負極集電体との間の距離から加圧後の電解質の厚さを引いた値Aは、カバー板の窪みの深さ(100μm)とパッキンの厚さ(250μm)との和から、正極集電体の厚さ(100μm)と負極集電体の厚さ(100μm)との和を引いた150μmとなる。従って、本実施例では、A=0.10×B+Cの状態で加圧されていることになる。
【0080】
(実施例16)
本実施例は、パッキンの厚さを320μmとした以外は実施例15と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.20×B+Cの状態で加圧した。
【0081】
(実施例17)
本実施例は、パッキンの厚さを400μmとした以外は実施例15と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.31×B+Cの状態で加圧した。
【0082】
(実施例18)
本実施例は、パッキンの厚さを460μmとした以外は実施例15と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.40×B+Cの状態で加圧した。
【0083】
(実施例19)
本実施例は、パッキンの厚さを530μmとした以外は実施例15と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.50×B+Cの状態で加圧した。
【0084】
(実施例20)
本実施例は、パッキンの厚さを600μmとした以外は実施例15と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.60×B+Cの状態で加圧した。
【0085】
(実施例21)
本実施例は、パッキンの厚さを730μmとした以外は実施例15と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.79×B+Cの状態で加圧した。
【0086】
(比較例7)
本比較例は、パッキンの厚さを220μmとした以外は実施例15と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.06×B+Cの状態で加圧した。
【0087】
(比較例8)
本比較例は、パッキンの厚さを800μmとした以外は実施例15と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.89×B+Cの状態で加圧した。
【0088】
(比較例9)
本比較例は、パッキンの厚さを880μmとした以外は実施例15と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=1.00×B+Cの状態で加圧した。
【0089】
(実施例22)
本実施例は、正極の白金量を5mg/cm、負極の白金ルテニウム量を5mg/cm、正極、負極の厚さをそれぞれ550μm(拡散層厚さ350μm、触媒層厚さ200μm)、パッキンの厚さを470μmとした以外は実施例1と同様にして燃料電池を作製した。
【0090】
以上より、本実施例では、加圧後の正極集電体と負極集電体との間の距離から加圧後の電解質の厚さを引いた値Aは、カバー板の窪みの深さ(100μm)と燃料タンクの窪みの深さ(100μm)とパッキンの厚さ(470μm)との和から、正極集電体の厚さ(100μm)と負極集電体の厚さ(100μm)との和を引いた470μmとなる。
【0091】
また、加圧前の正極の拡散層の厚さ(350μm)と加圧前の負極の拡散層の厚さ(350μm)との和Bは、700μmとなる。さらに、加圧前の正極の触媒層の厚さ(200μm)と加圧前の負極の触媒層の厚さ(200μm)との和Cは、400μmとなる。
【0092】
従って、本実施例では、A=0.10×B+Cの状態で加圧されていることになる。
【0093】
(実施例23)
本実施例は、パッキンの厚さを540μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.20×B+Cの状態で加圧した。
【0094】
(実施例24)
本実施例は、パッキンの厚さを620μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.31×B+Cの状態で加圧した。
【0095】
(実施例25)
本実施例は、パッキンの厚さを680μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.40×B+Cの状態で加圧した。
【0096】
(実施例26)
本実施例は、パッキンの厚さを750μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.50×B+Cの状態で加圧した。
【0097】
(実施例27)
本実施例は、パッキンの厚さを820μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.60×B+Cの状態で加圧した。
【0098】
(実施例28)
本実施例は、パッキンの厚さを950μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.79×B+Cの状態で加圧した。
【0099】
(比較例10)
本比較例は、パッキンの厚さを440μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.06×B+Cの状態で加圧した。
【0100】
(比較例11)
本比較例は、パッキンの厚さを1020μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.89×B+Cの状態で加圧した。
【0101】
(比較例12)
本比較例は、パッキンの厚さを1100μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=1.00×B+Cの状態で加圧した。
【0102】
(実施例29)
カバー板および燃料タンクには窪みを設けず、パッキンの厚さを670μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。
【0103】
本実施例では、加圧後の正極集電体と負極集電体との間の距離から加圧後の電解質の厚さを引いた値Aは、パッキンの厚さ(670μm)から、正極集電体の厚さ(100μm)と負極集電体の厚さ(100μm)との和を引いた470μmとなる。従って、本実施例では、A=0.10×B+Cの状態で加圧されていることになる。
【0104】
(実施例30)
本実施例は、パッキンの厚さを740μmとした以外は実施例29と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.20×B+Cの状態で加圧した。
【0105】
(実施例31)
本実施例は、パッキンの厚さを820μmとした以外は実施例29と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.31×B+Cの状態で加圧した。
【0106】
(実施例32)
本実施例は、パッキンの厚さを880μmとした以外は実施例29と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.40×B+Cの状態で加圧した。
【0107】
(実施例33)
本実施例は、パッキンの厚さを950μmとした以外は実施例29と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.50×B+Cの状態で加圧した。
【0108】
(実施例34)
本実施例は、パッキンの厚さを1020μmとした以外は実施例29と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.60×B+Cの状態で加圧した。
【0109】
(実施例35)
本実施例は、パッキンの厚さを1150μmとした以外は実施例29と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.79×B+Cの状態で加圧した。
【0110】
(比較例13)
本比較例は、パッキンの厚さを640μmとした以外は実施例29と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.06×B+Cの状態で加圧した。
【0111】
(比較例14)
本比較例は、パッキンの厚さを1220μmとした以外は実施例29と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.89×B+Cの状態で加圧した。
【0112】
(比較例15)
本比較例は、パッキンの厚さを1300μmとした以外は実施例29と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=1.00×B+Cの状態で加圧した。
【0113】
(実施例36)
燃料タンクには窪みを設けず、パッキンの厚さを570μmとした以外は実施例22と同様にして燃料電池を作製した。
【0114】
本実施例では、加圧後の正極集電体と負極集電体との間の距離から加圧後の電解質の厚さを引いた値Aは、カバー板の窪みの深さ(100μm)とパッキンの厚さ(570μm)との和から、正極集電体の厚さ(100μm)と負極集電体の厚さ(100μm)との和を引いた470μmとなる。従って、本実施例では、A=0.10×B+Cの状態で加圧されていることになる。
【0115】
(実施例37)
本実施例は、パッキンの厚さを640μmとした以外は実施例36と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.20×B+Cの状態で加圧した。
【0116】
(実施例38)
本実施例は、パッキンの厚さを720μmとした以外は実施例36と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.31×B+Cの状態で加圧した。
【0117】
(実施例39)
本実施例は、パッキンの厚さを780μmとした以外は実施例36と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.40×B+Cの状態で加圧した。
【0118】
(実施例40)
本実施例は、パッキンの厚さを850μmとした以外は実施例36と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.50×B+Cの状態で加圧した。
【0119】
(実施例41)
本実施例は、パッキンの厚さを920μmとした以外は実施例36と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.60×B+Cの状態で加圧した。
【0120】
(実施例42)
本実施例は、パッキンの厚さを1050μmとした以外は実施例36と同様にして燃料電池を作製した。本実施例では、A=0.79×B+Cの状態で加圧した。
【0121】
(比較例16)
本比較例は、パッキンの厚さを540μmとした以外は実施例36と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.06×B+Cの状態で加圧した。
【0122】
(比較例17)
本比較例は、パッキンの厚さを1120μmとした以外は実施例36と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=0.89×B+Cの状態で加圧した。
【0123】
(比較例18)
本比較例は、パッキンの厚さを1200μmとした以外は実施例36と同様にして燃料電池を作製した。本比較例では、A=1.00×B+Cの状態で加圧した。
【0124】
以上のように作製した各燃料電池に対して、温度20℃の下で500mAの電流を印加したときの作動電圧を測定した。その結果を表1、表2に示す。なお、表1、表2のxは、式A=xB+CにおけるBの係数xである。
【0125】
【表1】
Figure 2004235085
【0126】
【表2】
Figure 2004235085
【0127】
触媒量が1mg/cmの場合は表1から明らかなように、実施例1〜21が示した電圧に比べ、比較例1〜9が示した作動電圧は低かった。これは、比較例1、4および7では、電極・電解質一体化物への加圧が大きすぎて、電極が押しつぶされて電極内部への空気とメタノールの拡散が不十分となって、拡散抵抗が増加したためと考えられる。また、比較例2、3、5、6、8および9では、電極・電解質一体化物への加圧がないか、または加圧が小さすぎて、電極と集電体の接触が不十分となって、電子抵抗が増加したためと考えられる。
【0128】
触媒量が5mg/cmの場合は表2から明らかなように、実施例22〜42が示した電圧に比べ、比較例10〜18の示した電圧は低い。これも表1の場合と同様に考えることができる。
【0129】
これらの結果より、A=0.1×B+CからA=0.8×B+Cの範囲内で加圧することにより、正極の拡散層と触媒層および負極の拡散層と触媒層が適度な加圧状態を維持できるため、電池の内部抵抗の中でも特に電子抵抗と拡散抵抗を低減でき、燃料電池の出力を向上できることが分かる。
【0130】
次に、本発明の第2の燃料電池を実施例に基づき具体的に説明する。
【0131】
(実施例43)
以下のようにして、図4と同様の構造の燃料電池を作製した。
【0132】
正極は以下のようにして作製した。先ず、ライオンアクゾ社製の“ケッチェンブラックEC”(商品名)を50質量部、平均粒子径3nmの白金微粒子を50質量部担持した白金担持カーボンを10質量部、エレクトロケミ(Electrochem)社製のプロトン伝導性物質“ナフィオン(Nafion)”(商品名、固形分濃度5質量%)を75質量部、バインダとしてダイキン社製のポリテトラフルオロエチレンエマルジョン溶液“D1”(商品名、エマルジョン濃度60質量%)を10質量部および水を5質量部準備した。これらをホモジナイザーで混合分散し、拡散層であるカーボンクロスに白金量が0.45mg/cmになるように塗布して乾燥した。次に、120℃、10MPaの条件で2分間熱プレスを行ない電極として成型し、正極を得た。
【0133】
負極は以下のように作製した。先ず、上記“ケッチェンブラックEC”を50質量部、平均粒子径3nmの白金ルテニウム合金(合金比1:1)微粒子を50質量部担持した白金担持カーボンを10質量部、上記“ナフィオン”を75質量部、バインダとして上記ポリテトラフルオロエチレンエマルジョン溶液“D1”を5質量部および水を10質量部準備した。これらをホモジナイザーで均一に混合分散し、拡散層であるカーボンクロスに白金ルテニウム量が0.55mg/cm(正極の触媒量に対する割合:122%)になるように塗布して乾燥した。次に、120℃、10MPaの条件で2分間熱プレスを行ない電極として成型し、負極を得た。
【0134】
電解質層は、デュポン社製の“ナフィオン117”(商品名)を用い、正極および負極でこの電解質層を挟持し、120℃、10MPaの条件で3分間熱プレスを行ない、電極・電解質一体化物を作製した。なお、電極面積は正極、負極ともに10cmとした。
【0135】
正極の電解質層と反対側に設けられているカバー板および燃料タンクは、ステンレス(SUS316)に絶縁性の塗膜として日本ペイント社製のフェノール樹脂系塗料“マイカスA”(商品名)を塗布したもので構成した。正極集電体は厚さ10μmの金製のシートからなり、エポキシ樹脂を用いて正極と接着した。液体燃料としては、5質量%のメタノール水溶液を用いた。負極集電体は正極集電体と同様の材質で構成した。気液分離膜は細孔を持つPTFE製の膜から構成した。
【0136】
(実施例44)
本実施例は、正極の白金量が0.33mg/cm、負極の白金ルテニウム量が0.67mg/cm(正極の触媒量に対する割合:203%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0137】
(実施例45)
本実施例は、正極の白金量が0.25mg/cm、負極の白金ルテニウム量が0.75mg/cm(正極の触媒量に対する割合:300%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0138】
(実施例46)
本実施例は、正極の白金量が0.2mg/cm、負極の白金ルテニウム量が0.8mg/cm(正極の触媒量に対する割合:400%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0139】
(実施例47)
本実施例は、正極の白金量が0.17mg/cm、負極の白金ルテニウム量が0.83mg/cm(正極の触媒量に対する割合:488%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0140】
(比較例19)
本比較例は、正極の白金量が0.6mg/cm、負極の白金ルテニウム量が0.4mg/cm(正極の触媒量に対する割合:67%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0141】
(比較例20)
本比較例は、正極の白金量が0.5mg/cm、負極の白金ルテニウム量が0.5mg/cm(正極の触媒量に対する割合:100%)になるように塗布した以外は実施例43と同様に燃料電池を作製した。
【0142】
(比較例21)
本比較例は、正極の白金量が0.14mg/cm、負極の白金ルテニウム量が0.86mg/cm(正極の触媒量に対する割合:614%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0143】
(比較例22)
本比較例は、正極の白金量が0.12mg/cm、負極の白金ルテニウム量が0.88mg/cm(正極の触媒量に対する割合:733%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0144】
(実施例48)
本実施例は、正極の白金量が2.25mg/cm、負極の白金ルテニウム量が2.75mg/cm(正極の触媒量に対する割合:122%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0145】
(実施例49)
本実施例は、正極の白金量が1.7mg/cm、負極の白金ルテニウム量が3.3mg/cm(正極の触媒量に対する割合:194%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0146】
(実施例50)
本実施例は、正極の白金量が1.25mg/cm、負極の白金ルテニウム量が3.75mg/cm(正極の触媒量に対する割合:300%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0147】
(実施例51)
本実施例は、正極の白金量が1mg/cm、負極の白金ルテニウム量が4mg/cm(正極の触媒量に対する割合:400%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0148】
(実施例52)
本実施例は、正極の白金量が0.84mg/cm、負極の白金ルテニウム量が4.16mg/cm(正極の触媒量に対する割合:495%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0149】
(比較例23)
本比較例は、正極の白金量が3mg/cm、負極の白金ルテニウム量が2mg/cm(正極の触媒量に対する割合:67%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0150】
(比較例24)
本比較例は、正極の白金量が2.5mg/cm、負極の白金ルテニウム量が2.5mg/cm(正極の触媒量に対する割合:100%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0151】
(比較例25)
本比較例は、正極の白金量が0.7mg/cm、負極の白金ルテニウム量が4.3mg/cm(正極の触媒量に対する割合:614%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0152】
(比較例26)
本比較例は、正極の白金量が0.6mg/cm、負極の白金ルテニウム量が4.4mg/cm(正極の触媒量に対する割合:733%)になるように塗布した以外は実施例43と同様にして燃料電池を作製した。
【0153】
以上のように作製した燃料電池に対して、温度20℃の下で200mAの電流を印加したときの出力を測定し、触媒利用率を計算した。その結果を表3に示す。ここで、触媒利用率は、電池の出力を使用した全触媒量で割って算出した値であり、これにより触媒を電池の反応にどれだけ有効に使えたかを判断することができる。
【0154】
なお、表3において、実施例43〜47および比較例19〜22は、正極、負極を合わせた単位面積当たりの総触媒量が1mg/cmの場合であり、実施例48〜52および比較例23〜26は、正極、負極を合わせた単位面積当たりの総触媒量が5mg/cmの場合である。
【0155】
【表3】
Figure 2004235085
【0156】
表3から明らかなように、正極に対する負極の触媒量の割合が120〜500%の実施例43〜47および実施例48〜52が示した出力および触媒利用率に比べて、比較例19〜22および比較例23〜26が示した出力および触媒利用率は低かった。これは、比較例19、20、23および24では、正極に対して相対的に分極の大きな負極の性能が十分に得られなかったためと考えられる。比較例21、22、25および26は、相対的に正極の分極が大きくなってしまったためと考えられる。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の燃料電池は、加圧前と加圧後の電極の寸法関係を特定範囲に限定すること、また正極と負極の触媒量の関係を特定範囲に限定することにより、電池の内部抵抗を低減させて高出力の燃料電池を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の燃料電池の一形態における加圧前の状態の断面模式図である。
【図2】本発明の第1の燃料電池の他の形態における加圧前の状態の断面模式図である。
【図3】本発明の第1の燃料電池のさらに他の形態における加圧前の状態の断面模式図である。
【図4】本発明の第2の燃料電池における一形態の断面模式図である。
【符号の説明】
1 カバー板
2 空気孔
3 正極集電体
3a リード線
4 電極・電解質一体化物
4a 正極拡散層
4b 正極触媒層
4c 電解質層
4d 負極触媒層
4e 負極拡散層
5 燃料タンク
5a 液体燃料
6 負極集電体
6a リード線
7 燃料供給孔
8 パッキン
8a 貫通孔
9 凹部
10 凹部
11 ボルト
12 ナット
21 空気孔
22 カバー板
23 燃料タンク
23a 燃料供給孔
24 液体燃料
25 燃料吸い上げ材
26a 気液分離膜
26b 気液分離孔兼燃料充填口
27 集電体
28 正極
28a 拡散層
28b 触媒層
29 負極
29a 拡散層
29b 触媒層
30 電解質層

Claims (5)

  1. 酸素を還元する正極と、燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質と、前記正極と接する正極集電体と、前記負極と接する負極集電体とを含む燃料電池であって、
    前記正極および前記負極が、それぞれ拡散層と、触媒層とを含み、
    前記正極集電体と前記負極集電体との間に、前記正極の拡散層と触媒層、前記負極の拡散層と触媒層、および前記電解質が加圧状態で配置され、
    加圧後の前記正極集電体と前記負極集電体との間の距離から加圧後の前記電解質の厚さを引いた値をA、加圧前の前記正極の拡散層の厚さと加圧前の前記負極の拡散層の厚さとの和をB、加圧前の前記正極の触媒層の厚さと加圧前の前記負極の触媒層の厚さとの和をC、およびA=xB+Cとした場合、
    前記正極と前記負極とが、前記正極集電体と前記負極集電体との間で、xが0.1以上0.8以下の範囲になるように加圧されていることを特徴とする燃料電池。
  2. 凹部を含むカバー板と、凹部を含む燃料貯蔵部と、貫通孔を含むパッキンとをさらに含み、前記正極が前記カバー板の凹部に配置され、前記負極が前記燃料貯蔵部の凹部に配置され、前記燃料貯蔵部の凹部の周囲に前記パッキンが配置されている請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記正極と、前記負極と、前記電解質とが、電極・電解質一体化物を形成している請求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 酸素を還元する正極と、燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質とを含む燃料電池であって、
    前記正極および前記負極が、それぞれ触媒層を含み、
    前記負極の触媒層に含まれる触媒の単位面積当たりの質量が、前記正極の触媒層に含まれる触媒の単位面積当たりの質量に対して、120%以上500%以下であることを特徴とする燃料電池。
  5. 前記正極と、前記負極と、前記電解質とが、電極・電解質一体化物を形成し、複数の前記電極・電解質一体化物が同一平面上に配置されている請求項4に記載の燃料電池。
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