JP2004234989A - プラグイン接触子及びバスダクト分岐構造 - Google Patents

プラグイン接触子及びバスダクト分岐構造 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な電気的接触が得られ、多様な接触部材間の距離に対して容易に適応可能であり、又、大容量の分岐の場合にも対応することが可能なプラグイン接触子を提供する。
【解決手段】バスダクト接続部の導電性部材等の接触部材相互間に圧入して電気的に分岐可能なプラグイン接触子であって、対向するバネ片相互間に補助部材が介設され、前記接触部材相互間に圧入した状態で、導電性のバネ片が接触部材と補助部材で狭持される構成とする。導電性を有する補助部材を用いると、補助部材の導通性で大容量の分岐を良好に行うことが可能となって好適である。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として分岐箇所に圧入して電気的に分岐可能なプラグイン接触子及びそのプラグイン接触子を用いるバスダクト分岐構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
分岐箇所に圧入して電気的に分岐可能なプラグイン接触子に関連する従来技術として、特許文献1に、導体に貫通穴を設け、その貫通穴に少なくとも左右に弾性導電部材を有する分岐用接触子を圧入嵌着し、前記貫通穴の両側壁にその弾性導電部分の両外側部を圧接して接続する導体の分岐装置が開示されている。
【0003】
また、他の関連技術として特許文献2に、一組の導体接続部を複数個重合してハウジングを構成する上下板及び左右板を配設固定し、左右板の開口部より先端部近傍にバネ性を附与してなる分岐用端子を狭持弾着するバスダクトの接続装置が開示されている。
【0004】
また、他の関連技術として特許文献3に、接続導体間に圧入弾着するプラグイン接触子で、対向する接触片間にばね片を介在させ、前記接触片を互いに離間する方向にばね力を付勢するプラグイン接触子が開示されている。
【0005】
【特許文献1】実開昭62−15795号
【特許文献2】特公昭49−44387号
【特許文献3】特開平11−262142号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1、2の技術は、プラグイン接触子の導電部材をバネ片とし、2片のバネ片のみが外方へ付勢して接触する構造であるため、プラグイン接触子を分岐箇所に圧入する際や圧入後に、バネ片が望ましい通常接触の状態以上に変形して接触不良を起こす或いは通電性能が低下する可能性がある。そのため、プラグイン接触子を圧入する際に正確な位置に圧入するなど、細部に注意を払いながらの分岐作業を要求され、分岐作業に多大な労力を費やす必要が生ずるという不具合がある。
【0007】
更に、特許文献1、2の技術は、電流が接触したバネ片だけを通って分岐用導体に導かれるので、小容量の分岐の場合には良いものの、大容量の分岐の場合にはバネ片の断面積が不足してしまう。そのため、複数の接触部及びバネ片を用意する必要が生じ、コストアップに繋がることになる。又、バネ片全体に亘って高熱を帯びてしまい、安定した分岐ができなくなるという不具合も生ずる。
【0008】
また、特許文献3の技術は上記不具合を解消することが可能であるものの、プラグイン接触子を圧入する分岐箇所の接触部材間の距離が一定であれば良いが、例えば接触部材間の距離が通常よりも広い場合或いは狭い場合等は、バネを作り直す必要が生ずる。そして、作り直したバネに対する外方への付勢力を試験及び調整することが要求されることになり、多大な費用及び労力が必要とされるという不具合が生ずる。
【0009】
本発明は上記問題に鑑みなされたものであって、良好な電気的接触が得られると共に、多様な接触部材間の距離に対して容易に適応可能であり、又、大容量の分岐の場合にも対応することが可能なプラグイン接触子及びそのプラグイン接触子を用いたバスダクトの分岐構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のプラグイン接触子は、少なくとも一部が導電性である接触箇所に圧入して電気的に分岐可能なプラグイン接触子であって、バネ片に補助部材が付設され、該接触箇所に圧入した状態で、該バネ片が該接触箇所の接触部と該補助部材で狭持されることを特徴とする。例えば前記接触箇所を導電性の接触部材と導電性若しくは非導電性の接触部材相互間として、少なくとも一方が導電性である対向するバネ片の相互間に補助部材が介設されたプラグイン接触子とし、プラグイン接触子を該接触部材相互間に圧入した状態で、導電性バネ片が該接触部材と該補助部材で狭持される構成とする。尚、バネ片は一つ或いは2以上の複数とすることが可能である。
【0011】
また、本発明のプラグイン接触子は、少なくとも一部が導電性である接触箇所に圧入して電気的に分岐可能なプラグイン接触子であって、少なくとも一方が導電性である対向するバネ片の相互間に補助部材が介設され、該接触箇所に圧入した状態で、該対向するバネ片を該補助部材が外方に付勢することを特徴とする。或いは、プラグイン接触子をバネ片に補助部材が付設されたものとして、接触箇所に圧入した状態で、バネ片を補強部材が外方に付勢し、若しくは補強部材をバネ片が外方に付勢する構成とする。
【0012】
また、本発明のプラグイン接触子は、少なくとも一部が導電性である接触箇所に圧入して電気的に分岐可能なプラグイン接触子であって、両側のバネ部が略先端で連続している導電性のバネ片の該バネ部相互間に補助部材が介設され、該接触箇所に圧入した状態で、該バネ部を該補助部材が外方に付勢することを特徴とする。前記略先端で連続しているバネ片には、例えば両側のバネ部の先端で折り返されている一体的なバネ片や、両側のバネ部の略先端で固着されているバネ片等が含まれる。
【0013】
更に、本発明のプラグイン接触子は、前記補助部材が導電性であることを特徴とする。尚、本発明には、補助部材若しくはバネ片若しくは補助部材とバネ片の両者を導電性とする、或いはバネ片若しくは対向するバネ片の一方若しくは対向するバネ片の双方若しくは複数のバネ片を導電性とする、或いはこれらの内の物理的に組み合わせ可能な適宜の組み合わせが含まれる。又、バネ片を導電性とする場合にはリン青銅のバネ片とすると好適であるが、リン青銅以外の適宜の導電性材料を用いることが可能である。
【0014】
更に、本発明のプラグイン接触子は、前記圧入状態で、前記補助部材と導電性のバネ片とが少なくとも2箇所以上で接触することを特徴とし、3箇所や4箇所など複数箇所とすることが可能である。
【0015】
また、本発明のバスダクト分岐構造は、上記プラグイン接触子をバスダクトユニット相互を接続するバスダクト接続部の接触部材相互間を前記接触箇所として圧入し分岐することを特徴とする。例えば任意若しくは所定の圧入可能箇所の接触部材相互間にプラグイン接触子を圧入して分岐する。
【0016】
更に、本発明のバスダクト分岐構造は、前記バスダクト接続部が、同相の導体端部を向かい合わせ、若しくは同相の導体端部を重ね合わせ、該導体端部に導電性部材を沿わせて同相の導体端部相互を電気的に接続するものであり、前記プラグイン接触子を前記接触部材に相当する該導電性部材相互間に圧入して分岐することを特徴とする。
【0017】
尚、各発明には他の発明の特定事項を追加し、或いは各発明の特定事項を他の発明の特定事項に変更し、或いは部分的な作用効果を奏する限度で各発明の特定事項を削除して上位概念化したものも本発明に含まれる。
【0018】
【作用】
本発明のプラグイン接触子は、バネ片が接触箇所の接触部と補助部材で狭持される、或いは補強部材がバネ片やバネ部を外方に付勢するので、良好な電気的接触を得ることができると共に、プラグイン接触子或いはバネ片やバネ部を接触部材間等に圧入する際や圧入後に、バネ片やバネ部が変形することを未然に防止することができる。または、接触部材相互間の距離が通常よりも長い場合或いは短い場合等、接触箇所のサイズに合わせて補助部材の厚さを変更する或いは厚さが異なる補助部材を使用するのみで対応することが可能であり、製造コスト等のコスト削減や施工性の向上を図ることができる。
【0019】
また、導電性を有する補助部材を用いることにより、導電性のバネ片やバネ部のみで分岐するのではなく、バネ片やバネ部に接している補助部材にも導通させて分岐することが可能となるので、大容量の分岐を行う場合にも良好な導通性で安定して分岐することができ、例えばバネ片やバネ部全体が熱を帯びて電気的安全性が妨げられること等もない。更に、分岐容量や分岐対象に応じて導電性の補助部材の厚さ・幅・場合によっては材質等を適宜変更することで、多様な分岐容量等に対し容易に且つ適切に対応して良好な分岐を行うことができる。更には、補助部材と一方若しくは双方の導電性のバネ片やバネ部とを少なくとも2点以上で接触させることにより、1点接触に比べて接触抵抗を減らし、良好な導通性で分岐することが可能となる。
【0020】
また、例えば同相の導体端部を向かい合わせ、或いは同相の導体端部を重ね合わせ、これらに導電性部材を沿わせることにより同相の導体端部相互を電気的に接続するバスダクト接続部に対し、プラグイン接触子を導電性部材相互間に圧入して分岐する分岐構造とすることにより、新たに分岐用バスダクトを製造及び用意することや施工時に大型の分岐バスダクトを施工することを不要にすることができ、コストダウンや施工性の向上を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に沿って説明する。図1乃至図3は本発明の第1実施形態のプラグイン接触子を示し、図1はプラグイン接触子の分解斜視図、図2はプラグイン接触子の圧入前後の状態を示す正面説明図、図3は様々な距離の接触部材相互間に対応するプラグイン接触子を圧入する場合を示す正面説明図である。
【0022】
本実施形態のプラグイン接触子1は、図1及び図2に示すように、平板状の補助部材2或いは中間部材と、補助部材2の厚さ方向両側に設置される、弾性を有するバネ片3を有し、補助部材2とその両側のバネ片3をリベット等の結合具4で結合して構成されている。補助部材2は導電性の材料で形成され、後述する接触部材5・5相互間へ圧入することを容易にするために、長さ方向の一端に略V字形に面取りされて形成されたV字部21を有し、長さ方向の他端の近傍にリベット等の結合具4を挿通する結合具挿通孔22が穿設されている。バネ片3も導電性の材料で形成され、長さ方向の略中央から先端部31にかけて或いは一端近傍に、中心から外方へ略弧状に膨出する膨出部32が形成され、長さ方向の他端近傍には、他端から略中央にかけて形成された平坦な平坦部33に、補助部材2の結合具挿通孔22に合わせた位置へ同様に結合具挿通孔34が穿設されている。
【0023】
補助部材2とその両側のバネ片3・3が結合具4で結合されたプラグイン接触子1は、図2(a)に示すように、バネ片3の平坦部33が補助部材2の側面に沿うと共に、バネ片3の膨出部32が補助部材2の側面から外方に離れた状態であり、膨出部32・32の略最大膨出箇所相互間の距離は、後述する接触部材5・5間の距離よりも長くなっている。また、バネ片3の先端部31は補助部材2の先端部であるV字部21の先端よりも下方に位置し、且つバネ片3の先端部31・31相互間の距離は補助部材2の厚さよりも狭くなっている。前述の如く先端部31・31相互間の距離を補助部材2の厚さより短くすることにより、補助部材2を後述する接触部材5・5相互間に圧入することで自動的にバネ片3・3も圧入することが可能となり、接触部材5・5相互間へプラグイン接触子1を圧入し易くなると共に、補助部材2の存在と相俟って圧入時や圧入後にバネ片3が変形することを未然に防止することもできる。
【0024】
そして、図2(b)に示すように、2枚の平板状で導電性の接触部材5・5相互間にプラグイン接触子1を圧入すると、バネ片3・3の膨出部32・32の略中央部分が接触部材5・5相互間よりも離間していることから、膨出部32のバネ力或いは弾性力により接触部材5・5に圧力がかかり、接触部6に於いてバネ片3が接触部材5が強い接触圧力で接触する。更に、前記接触した状態では、バネ片3・3の先端部31・31が相互に重なり合い或いは突合し、又、補助部材2の先端のV字部21と側面の突合箇所である角近傍がバネ片3の一部に当接してバネ片3を外方に付勢するので、接触部6に於けるバネ片3の膨出部32の接触部材5への接触圧力が強化・安定され且つ接触面積も増加される。また、少なくとも補助部材2とバネ片3とは、結合具4による結合部と前記補助部材2の先端近傍の角の2点(接触部材2とバネ片3の接触箇所を挟んで上下2点)で接触し、前記角ではバネ片3に働く反作用で補助部材2とバネ片3とが強く安定した接触圧力で接触する。
【0025】
従って、接触部材5とバネ片3間の接触抵抗及びバネ片3と補助部材2間の接触抵抗を大幅に小さくし、接触部材5からバネ片3へ、或いは接触部材5からバネ片3を経て補助部材2へのスムーズで安定した導通性を確保し、接触部材5とプラグイン接触子1を電気的に接続し、接触部材5から良好な分岐を行うことができる。つまり、補助部材2とバネ片3とが接触部材5とバネ片3との接触箇所を挟んだ上下2点で接触しているため、接触部材5からバネ片3、上側の接触箇所を介して補助部材2へ導通する第1導通経路と、接触部材5からバネ片3、下側の接触箇所を介して導通する第2導通経路が形成されることになり、接触抵抗が減ることになる。尚、プラグイン接触子1の結合具4による結合部の近傍は図に省略したケーブル等と接続され、前記ケーブルと機器とが接続されて分岐する構成となっている。
【0026】
上記第1実施形態のプラグイン接触子1を使用することにより、接触部材5・5間にプラグイン接触子1を圧入した際に、接触部材5とバネ片3間の接触抵抗及びバネ片3と補助部材2間の接触抵抗を大幅に小さくし、良好な導通性を確保して安定した分岐を行うことができる。また、バネ片3の圧入方向の先端部31近傍まで補助部材2が介在しているため、接触部材5・5相互間への圧入時や圧入後に、プラグイン接触子1が変形することを防止することができる。また、補助部材2が導電性を有する構成であるため、補助部材2の厚さや幅を変更することにより、分岐容量が大きい場合等でも容易に対応することができる。
【0027】
また、図3に示すように、接触部材5・5相互間の距離が様々に異なる場合にも、バネ片3の変更や変更後のプラグイン接触子1或いはバネ片3の弾性力の試験などを行う必要がなく、補助部材2の厚さを変えるだけで対応することができるため、施工性の向上やコストダウンを図ることができる。
【0028】
例えば図3(a)に示すように、接触部材5・5相互間の距離で比較的多い距離などを通常の距離Aとし、前記距離Aに対応するプラグイン接触子1の補助部材2の厚さをBとする場合、例えば図3(b)に示すように、接触部材5・5相互間の距離が通常の距離Aよりもα分狭い場合には補助部材2の厚さを通常の厚さBよりもα分薄くし、又、図3(c)に示すように、接触部材5・5相互間の距離が通常の距離Aよりもβ分広い場合には補助部材2の厚さを通常の厚さBよりもβ分厚くすることにより、圧入時に補助部材2の先端部近傍の角がバネ片3に接触するので、補助部材2の厚さを変えても所定レベル或いは所要レベルの弾性力を維持して接触部材5・5相互間に圧入することが可能であり、圧入時の接触部材5・5相互間の距離と補助部材2の厚さの差を一定に保つことにより、補助部材2と接触部材5・5相互間に介在するバネ片3の所定レベルの弾性力を確保することができる。
【0029】
次に、上記プラグイン接触子1をバスダクトに使用した例を図4及び図5に示す。図4はバスダクトを接続しているバスダクト接続部の一部切欠平面図、図5はバスダクト接続部にプラグイン接触子を圧入した状態を示す一部切欠断面図である。
【0030】
本実施形態のバスダクト接続部100は、図4に示すように、3線の導体201をハウジングしてなるバスダクト200・200を接続する接続ユニットであり、バスダクト200・200の同相の導体端部201a・201aが相互に向かい合わせて配置され、これらの向かい合った導体端部201a・201a相互を厚さ方向両側に沿わせる導電性部材101で電気的に接続するものである。バスダクト接続部100には、異相導体201・201間及び最外側の導体201と接続側板102間に介在し、これらを相互に絶縁する絶縁セパレータ103が導電性部材101に沿って4枚設けられ、導電性部材101、絶縁セパレータ103、接続側板102をボルト・ナット等からなる締着具104で締着し、導電性部材101・101間のバスダクト200・200の同相の導体端部201a・201aを電気的に接続する構成である。又、バスダクト接続部100の幅方向両側の開口部には接続カバー105が被せて設けられ、接続カバー105にはプラグイン接触子1を挿通可能なプラグイン開口部106が設けられている。
【0031】
バスダクト接続部100に第1実施形態のプラグイン接触子1を圧入して設ける場合、図5に示すように、バスダクト接続部100の長さ方向中間位置にあるプラグイン開口部106からプラグイン接触子1を挿入し、上記接触部材に相当する導電性部材101・101相互間に圧入して設ける。プラグイン接触子1はバスダクト接続部100の前記中間位置に圧入することで、バスダクト200の導体201と干渉させずに良好に圧入することが可能である。
【0032】
上記プラグイン接触子1をバスダクト接続部100に圧入することにより、一方のバスダクト200の導体端部201aから導電性部材101を介してプラグイン接触子1のバネ片3に電流を導き、更にはバネ片3を介して、或いはバネ片3から補助部材2を介して図に省略したケーブル等に電流を導くことができるので、バスダクト幹線路の電流をプラグイン接触子1にて他の機器に分岐することが可能となる。
【0033】
上記の如くプラグイン接触子1をバスダクト接続部100での分岐に使用することにより、分岐用バスダクトを別個に製造及び用意する必要がなく、且つ施工時に重い分岐用バスダクトを施工する必要がなくなるため、コストダウンや施工性の向上を図ることができる。また、バスダクト200の場合、電流容量に応じて導体201の厚さを変えることが多いが、かような場合にも、プラグイン接触子1の補助部材2の厚さを変更することで容易に対応することが可能であり、かかる点からもコストダウンや施工性の向上を図ることができる。
【0034】
以上、本発明のプラグイン接触子及びバスダクト分岐構造の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下の例のような拡張や変形が可能である。
【0035】
例えば本発明のプラグイン接触子の構造等は上記第1実施形態に限定されるものではなく、図6(a)に示すプラグイン接触子1のように、バネ片3に第1膨出部32aと第2膨出部32bの2箇所の膨出部32を設け、圧入時に結合具4による結合部近傍、補助部材2の圧入方向端部近傍の角、第1膨出部32aと第2膨出部32bとの間の内方への突出箇所或いは点の3箇所に於いて、補助部材2とバネ片3が3点接触する構造や、又は、図6(b)に示すプラグイン接触子1のように、補助部材2の圧入方向端部に凹部23を設け、バネ片3の圧入方向端部を凹部23内に入り込ませるように屈曲させ屈曲部35とし、圧入時に結合具4による結合部近傍、補助部材2の圧入方向端部の外側の角、凹部23とバネ片3の屈曲部35の先端の接触箇所の3点で接触する構造にしてもよく、3点接触により補助部材2とバネ片3の接触抵抗をより減少し、良好で安定した電気接続が可能となる。
【0036】
また、本発明のプラグイン接触子或いはバスダクト分岐構造が分岐するバスダクトは上記実施形態に限定されるものではなく、様々な形状及び構成のバスダクトに対応して分岐することが可能であり、例えば3線式以外にも2線式或いは4線式以上のバスダクトでもよく、又、絶縁物を被覆してハウジング内に収納する絶縁被覆型バスダクトの他、導体相互間に所定の距離を開けて空気で絶縁する空気絶縁型バスダクトの場合にも対応可能である。
【0037】
また、本発明のプラグイン接触子或いはバスダクト分岐構造が分岐するバスダクト接続部について、上記実施形態では、同相の導体端部201a・201aを向かい合わせて接続する所謂突き合わせ接続のバスダクト接続部100の場合について説明したが、本発明は同相の導体端部相互を重ね合わせて接続する所謂重ね合わせ接続の場合にも対応可能であり、重ね合わせ部の外方に設けられる導電性部材から上記突合せ接続と同様に分岐を行うことが可能である。
【0038】
また、上記プラグイン接触子1では補助部材2とバネ片3を結合する結合具4としてリベットの例について言及したが、結合具4はボルトやナット等の締着具でもよく、又、補助部材2とバネ片3を結合具挿通孔を穿設せずにリベットでかしめ結合する構造、或いは溶接等で結合する構造、或いは導電性を有する接着剤で接合する構造など、結合構成は適宜である。
【0039】
また、上記実施形態に於ける導電性部材101など接触部材5は、プラグイン接触子1が圧入される接触部材5・5が共に導電性を有する場合について説明したが、少なくとも一方の接触部材5が導電性を有するものであればよく、又、プラグイン接触子1のバネ片3も前記導電性を有する接触部材5に接触するものが導電性であればよい。
【0040】
また、上記実施形態では一対の接触部材5・5相互間或いは導電性部材101・101相互間を接触箇所とし、前記接触箇所にプラグイン接触子1が圧入される場合について説明したが、本発明に於ける接触箇所や接触部材はプラグイン接触子1が圧入可能な構成であれば適宜であり、例えば図7に示すように、略中央に開口51が設けられている厚板状で導電性の接触部材50とし、開口51にプラグイン接触子1を圧入する構成等とすることが可能である。
【0041】
また、上記実施形態では、一対のバネ片3・3が接触箇所に圧入される場合について説明したが、バネ片の構成はこれに限定されるものではなく、例えば図2の先端部31・31が互いに繋がって一体化し、先端で折り返された形状であって、両側にバネ部となる膨出部32・32を有するバネ片としてもよく、或いは図2の先端部31・31が互いに固着され一体化しており、両側にバネ部となる膨出部32・32を有するバネ片等としてもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明のプラグイン接触子或いはバスダクト分岐構造を使用することにより、良好な電気的接触を得ることができる。また、多様な接触部材間の距離に対して容易に適応することができる効果を奏し、コストダウンや施工性の向上も図ることができる。また、大容量の分岐を行う場合にも容易且つ適切に対応でき、良好で安定した分岐を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のプラグイン接触子の分解斜視図。
【図2】(a)第1実施形態のプラグイン接触子の圧入前状態を示す正面説明図。
(b)第1実施形態のプラグイン接触子の圧入後状態を示す正面説明図。
【図3】(a)第1実施形態のプラグイン接触子を通常の間隔の接触部材間に圧入する場合を示す正面説明図。
(b)第1実施形態のプラグイン接触子を通常よりも狭い間隔の接触部材間に圧入する場合を示す正面説明図。
(c)第1実施形態のプラグイン接触子を通常よりも広い間隔の接触部材間に圧入する場合を示す正面説明図。
【図4】バスダクトを接続しているバスダクト接続部の一部切欠平面図。
【図5】バスダクト接続部に第1実施形態のプラグイン接触子を圧入した状態を示す一部切欠断面図。
【図6】(a)第2実施形態のプラグイン接触子を示す正面図。
(b)第3実施形態のプラグイン接触子を示す正面図。
【図7】他の接触部材の例を示す斜視説明図。
【符号の説明】
1 プラグイン接触子
2 補助部材
23 凹部
3 バネ片
31 先端部
32 膨出部
32a 第1膨出部
32b 第2膨出部
33 平坦部
35 屈曲部
4 結合具
5、50 接触部材
51 開口
100 バスダクト接続部
101 導電性部材
106 プラグイン開口部
200 バスダクト
201a 導体端部

Claims (7)

  1. 少なくとも一部が導電性である接触箇所に圧入して電気的に分岐可能なプラグイン接触子であって、バネ片に補助部材が付設され、該接触箇所に圧入した状態で、該バネ片が該接触箇所の接触部と該補助部材で狭持されることを特徴とするプラグイン接触子。
  2. 少なくとも一部が導電性である接触箇所に圧入して電気的に分岐可能なプラグイン接触子であって、少なくとも一方が導電性である対向するバネ片の相互間に補助部材が介設され、該接触箇所に圧入した状態で、該対向するバネ片を該補助部材が外方に付勢することを特徴とするプラグイン接触子。
  3. 少なくとも一部が導電性である接触箇所に圧入して電気的に分岐可能なプラグイン接触子であって、両側のバネ部が略先端で連続している導電性のバネ片の該バネ部相互間に補助部材が介設され、該接触箇所に圧入した状態で、該バネ部を該補助部材が外方に付勢することを特徴とするプラグイン接触子。
  4. 前記補助部材が導電性であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のプラグイン接触子。
  5. 前記圧入状態で、前記補助部材と導電性のバネ片とが少なくとも2箇所以上で接触することを特徴とする請求項4記載のプラグイン接触子。
  6. 請求項1、2、3、4又は5記載のプラグイン接触子をバスダクトユニット相互を接続するバスダクト接続部の接触部材相互間を前記接触箇所として圧入し分岐することを特徴とするバスダクト分岐構造。
  7. 前記バスダクト接続部が、同相の導体端部を向かい合わせ、若しくは同相の導体端部を重ね合わせ、該導体端部に導電性部材を沿わせて同相の導体端部相互を電気的に接続するものであり、前記プラグイン接触子を前記接触部材に相当する該導電性部材相互間に圧入して分岐することを特徴とする請求項6記載のバスダクト分岐構造。
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