JP2004232810A

JP2004232810A - Strip for transmitting chain of continuously variable transmission

Info

Publication number: JP2004232810A
Application number: JP2003024525A
Authority: JP
Inventors: Eiji Nishimoto; 栄司西本; Jacobus Hubertus Maria Van Rooij; フベルタスマリアファンローエイヤコブス
Original assignee: NTRK KK
Current assignee: NTRK KK
Priority date: 2003-01-31
Filing date: 2003-01-31
Publication date: 2004-08-19

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a strip for a transmitting chain of a continuously variable transmission (CVT) capable of suppressing noise emission effectively while the CVT is in operation. <P>SOLUTION: On the contacting end face of each strip, a curved part or an inclining part is formed extending in the moving direction, and/or at least one of the top and bottom of the contacting end face is curved in the moving direction, and/or on the contacting end face, at least one groove is formed extending in at least one of the vertical direction and the moving direction, and/or at least one groove extending in the axial direction is formed on at least one of the top and bottom of the contacting end face. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明はＣＶＴ用伝動チェーンのストリップに関するものであり、特に車両用ＣＶＴ（連続無段変速伝動装置）の伝動チェーンに用いられるストリップの改良に関するものである。
【０００２】
この明細書において「接触端面」とはストリップのコーンプーリー作用面に接触する端面を言い、「軸方向」とはストリップの延在方向を言い、「移動方向」とはストリップのチェーンへの装着状態においてチェーンの周行方向と平行で軸方向と直交する方向を言い、「上下方向」とは軸方向および移動方向と直交する方向を言う。
【０００３】
【従来技術】
ＣＶＴにおいては２組の離間するコーンプーリー対間に複数の並設された無端状の伝動チェーンが巻回されており、各コーンプーリー対は離間相対向する円錐台状の２個のコーンプーリーから構成されている。並設されたチェーンは連設された多数のリンクから構成されていて、これらのリンクを共通のピンとストリップが貫通延在している。
【０００４】
リンクの構成において、ストリップはピンを支持する働きをしており、ピンとストリップとは互いに対して回転運動する際にそれらの協働する側面に沿って接触し合うものである。
【０００５】
ＣＶＴの動作時には、ピンの接触端面と回転するコーンプーリー作用面との摩擦接触により駆動されて、チェーンが周行する。しかしピンを支持しているストリップもコーンプーリー作用面と接触することがある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような構成においてチェーンが周行してあるリンクがコーンプーリーに近づくとそれに係合するストリップがコーンプーリー対に進入していく。このときストリップの接触端面がコーンプーリーの作用面と激しく打撃接触すると、騒音を発生する。
【０００７】
この騒音は単位時間当たりの打撃エネルギーの大きさによって決まってくる。また打撃エネルギーの大きさはストリップの持つ運動エネルギーすなわち移動速度の二乗に比例する。したがってＣＶＴの動作が高速化するほど騒音の発生も大きくかつ激しくなる。しかし従来のＣＶＴにあってはこのような騒音の発生に対する効果的な対策は殆ど採られていないのである。
【０００８】
かかる従来技術の現状に鑑みてこの発明の目的は、ＣＶＴの動作中における騒音の発生を効果的に抑制することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
このためこの発明のストリップにあっては（ａ）接触端面上において移動方向に延在して湾曲部または傾斜部が形成されている、および／または（ｂ）接触端面の上下端の少なくとも一方が移動方向に亘って湾曲している、および／または（ｃ）接触端面上において上下方向と移動方向の少なくとも一方に延在する凹溝が少なくとも１本形成されている、および／または（ｄ）接触端面の上下端の少なくとも一方に軸方向に延在する凹溝が少なくとも１本形成されていることを要旨とするものである。
【００１０】
【作用】
湾曲部または傾斜部または凹溝の存在によりコーンプーリーの作用面とストリップの接触端面との間にオイル溜りが形成されこれが一種のクッション作用をする。湾曲部または傾斜部の存在によりストリップがコーンプーリー間にスムースに進入する。また凹溝間に存在する凸条または突起部分が振動して打撃エネルギーを吸収する。これらの結果騒音の発生が効果的に抑制される。
【００１１】
【実施例】
図１に示すのはコーンプーリーと接触状態にあるチェーンであって、図中１はリンクを、３はピンを、５はストリップをそれぞれ示す。
【００１２】
図２に示すように、リンクの構成において、ストリップ５はピン３を支持する働きをしている。
【００１３】
また図３に示すのはストリップ５であってＡ−Ａで示すのが軸方向、Ｂ−Ｂで示すのが移動方向、Ｃ−Ｃで示すのが上下方向である。
【００１４】
図４に示すのは第１の発明の一実施例であって、ストリップ５の接触端面において上下方向（Ｃ−Ｃ）に延在する湾曲部５１が形成されている。この湾曲部５１は接触端面の上下方向全域に亙って形成してもよく、上下方向の一部に形成してもよい。
【００１５】
このような湾曲部５１の存在によりコーンプーリーの作用面とストリップの接触端面との間にオイル溜りが形成されこれが一種のクッション作用をする。また湾曲部の存在によりストリップがコーンプーリー間にスムースに進入する。その結果騒音の発生が効果的に抑制される。
【００１６】
図５に示すのは第２の発明の一実施例であって、ストリップ５の接触端面において上下方向（Ｃ−Ｃ）に延在する傾斜部５２が形成されている。この傾斜部５２は接触端面の上下方向全域に亙って形成してもよく、上下方向の一部に形成してもよい。
【００１７】
このような傾斜部５２の存在によりコーンプーリーの作用面とストリップの接触端面との間にオイル溜りが形成されこれが一種のクッション作用をする。また傾斜部５２の存在によりストリップがコーンプーリー間にスムースに進入する。その結果騒音の発生が効果的に抑制される。
【００１８】
図６に示すのは第２の発明の一実施例であって、ストリップ５の接触端面において上下端に湾曲部５３が移動方向（Ｂ−Ｂ）に形成されている。このような湾曲部５３は移動方向の全域に亙ってもよく一部に亙ってもよい。また湾曲部５３は上下端の両方に形成してもよく一方のみに形成してもよい。
【００１９】
このような湾曲部５３の存在によりコーンプーリーの作用面とストリップの接触端面との間にオイル溜りが形成されこれが一種のクッション作用をする。また湾曲部５３の存在によりストリップがコーンプーリー間にスムースに進入する。その結果騒音の発生が効果的に抑制される。
【００２０】
図７に示すのは第３の発明の一実施例であって、ストリップ５の接触端面には上下方向に延在して複数の凹溝５４が互いに平行に刻設されている。
【００２１】
また図８に示すのは第３の発明の他の実施例であって、ストリップ５の接触端面には移動方向に延在して複数の凹溝５５が互いに平行に刻設されている。また図示しないが、接触端面には両凹溝５４、５５を互いに直交配置で混在形成してもよい。
【００２２】
以上第３の発明の場合には、凹溝５４、５５の存在によりコーンプーリーの作用面とストリップの接触端面との間にオイル溜りが形成されこれが一種のクッション作用をする。またコーンプーリーの作用面との打撃接触の際に凹溝間の凸状部分または突起部分が振動する。つまり打撃エネルギーが振動エネルギーに変換されてそれだけ音エネルギーへの変換が低減されるので、その結果騒音の発生が効果的に抑制される。
【００２３】
また第３の発明のさらに他の実施例として図９に示すようにストリップ５の接触端面の上下端に軸方向（Ａ−Ａ）に延在する凹溝５６を互いに平行に形成してもよい。該凹溝５６は上下端の両方に形成してもよく一方のみに形成してもよい。またこの実施例を上記の２通りの実施例と適宜組み合わせてもよい。
【００２４】
この実施例の場合にもコーンプーリーの作用面との打撃接触の際に凹溝間の凸状部分または突起部分が振動する。つまり打撃エネルギーが振動エネルギーに変換されてそれだけ音エネルギーへの変換が低減されるので、その結果騒音の発生が効果的に抑制される。
【００２５】
以上記載した第１〜第３の発明およびその実施例は適宜組合せて採用してもよい。さらに１個のストリップ５の両接触端面を異なる構成（例えば一方の接触端面には第１の発明を採用し、他方の接触端面には第２の発明を採用するなどの組合せ）として、そのようなストリップ５をランダムに連設するようにしてもよい。
【００２６】
さらに以上の実施例においては、１個のリンクに２個の孔を形成し、それぞれの孔に１個のストリップを配置してある。しかし１個の孔に２個のストリップを配置した構成の場合にもこの発明は適用できる。つまり１個の孔に配置するストリップの個数に関係なく、この発明の適用により所期の効果、すなわち騒音の抑制効果を奏することができるのである。
【００２７】
【発明の効果】
オイル溜りのクッション作用および／またはコーンプーリー間へのスムースな進入および／またはストリップの一部の振動などにより騒音の発生が大幅に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図１】コーンプーリーと接触状態にあるチェーンの側面図である。
【図２】ピンとストリップとの関係を示す側面図である。
【図３】各方向を特定するためのストリップの斜視図である。
【図４】第１の発明の一実施例の側面図である。
【図５】第２の発明の一実施例の側面図である。
【図６】第２の発明の他の実施例の側面図である。
【図７】第３の発明の一実施例の端面図である。
【図８】第３の発明の他の実施例の端面図である。
【図９】第３の発明のさらに他の実施例の端面図である。
【符号の説明】
１：リンク
３：ピン
５：ストリップ
５１：湾曲部
５２：傾斜部
５３：湾曲部
５４、５５、５６：凹溝[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a strip of a CVT transmission chain, and more particularly to an improvement of a strip used for a transmission chain of a CVT (continuously variable transmission) for a vehicle.
[0002]
In this specification, the "contact end surface" refers to an end surface that comes into contact with the cone pulley action surface of the strip, the "axial direction" refers to the extending direction of the strip, and the "moving direction" refers to the state of attachment of the strip to the chain. , A direction parallel to the circumferential direction of the chain and orthogonal to the axial direction, and the “vertical direction” refers to a direction orthogonal to the axial direction and the moving direction.
[0003]
[Prior art]
In the CVT, a plurality of endless transmission chains arranged side by side are wound between two pairs of separated cone pulleys. It is configured. The side-by-side chain is made up of a number of links connected in series, through which common pins and strips extend.
[0004]
In the construction of the links, the strips serve to support the pins, and the pins and the strips come into contact along their cooperating sides as they rotate in relation to each other.
[0005]
During the operation of the CVT, the chain is driven by frictional contact between the contact end surface of the pin and the rotating cone pulley action surface to rotate the chain. However, the strip supporting the pins may also come into contact with the cone pulley working surface.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the configuration described above, when the link around which the chain circulates approaches the cone pulley, the strip engaging with it enters the cone pulley pair. At this time, if the contact end face of the strip comes into striking contact with the working surface of the cone pulley, noise is generated.
[0007]
This noise is determined by the magnitude of the impact energy per unit time. The magnitude of the impact energy is proportional to the kinetic energy of the strip, that is, the square of the moving speed. Therefore, the higher the speed of the CVT operation, the larger and more the noise is generated. However, in the conventional CVT, almost no effective countermeasures against the generation of such noise are taken.
[0008]
An object of the present invention in view of the current state of the prior art is to effectively suppress generation of noise during operation of a CVT.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in the strip of the present invention, (a) a curved portion or an inclined portion is formed extending in the moving direction on the contact end face, and / or (b) at least one of the upper and lower ends of the contact end face is formed. (C) at least one concave groove extending in at least one of the vertical direction and the moving direction is formed on the contact end face, and / or (d) the contact is curved in the moving direction. The gist is that at least one groove extending in the axial direction is formed in at least one of the upper and lower ends of the end face.
[0010]
[Action]
Due to the presence of the curved portion or the inclined portion or the concave groove, an oil reservoir is formed between the working surface of the cone pulley and the contact end surface of the strip, which acts as a kind of cushion. The strip smoothly enters between the cone pulleys due to the presence of the curved portion or the inclined portion. Also, the ridges or projections existing between the concave grooves vibrate to absorb the impact energy. As a result, generation of noise is effectively suppressed.
[0011]
【Example】
FIG. 1 shows a chain in contact with a cone pulley, where 1 is a link, 3 is a pin, and 5 is a strip.
[0012]
As shown in FIG. 2, in the configuration of the link, the strips 5 serve to support the pins 3.
[0013]
FIG. 3 shows the strip 5, in which AA is the axial direction, BB is the moving direction, and CC is the vertical direction.
[0014]
FIG. 4 shows an embodiment of the first invention, in which a curved portion 51 extending in the vertical direction (CC) is formed on the contact end face of the strip 5. The curved portion 51 may be formed over the entire vertical region of the contact end face, or may be formed on a part of the vertical direction.
[0015]
Due to the presence of such a curved portion 51, an oil reservoir is formed between the working surface of the cone pulley and the contact end surface of the strip, and this acts as a kind of cushion. Further, the strip smoothly enters between the cone pulleys due to the presence of the curved portion. As a result, generation of noise is effectively suppressed.
[0016]
FIG. 5 shows an embodiment of the second invention, in which an inclined portion 52 extending in the vertical direction (CC) is formed on the contact end face of the strip 5. The inclined portion 52 may be formed over the entire vertical area of the contact end face, or may be formed on a part of the vertical direction.
[0017]
Due to the existence of the inclined portion 52, an oil reservoir is formed between the working surface of the cone pulley and the contact end surface of the strip, and this forms a kind of cushioning function. The strip smoothly enters between the cone pulleys due to the presence of the inclined portion 52. As a result, generation of noise is effectively suppressed.
[0018]
FIG. 6 shows an embodiment of the second invention, in which curved portions 53 are formed at the upper and lower ends of the contact end surface of the strip 5 in the movement direction (BB). Such a curved portion 53 may extend over the entire area or part of the moving direction. Further, the curved portion 53 may be formed on both the upper and lower ends, or may be formed on only one of the upper and lower ends.
[0019]
Due to the presence of the curved portion 53, an oil reservoir is formed between the working surface of the cone pulley and the contact end surface of the strip, and this forms a kind of cushioning action. Further, the strip smoothly enters between the cone pulleys due to the presence of the curved portion 53. As a result, generation of noise is effectively suppressed.
[0020]
FIG. 7 shows an embodiment of the third invention, in which a plurality of concave grooves 54 are formed on the contact end face of the strip 5 so as to extend in the vertical direction and are parallel to each other.
[0021]
FIG. 8 shows another embodiment of the third invention, in which a plurality of concave grooves 55 are engraved on the contact end face of the strip 5 in parallel with each other so as to extend in the moving direction. Although not shown, both concave grooves 54 and 55 may be formed in the contact end face in an orthogonal arrangement.
[0022]
As described above, in the case of the third invention, an oil reservoir is formed between the working surface of the cone pulley and the contact end surface of the strip due to the presence of the concave grooves 54 and 55, and this acts as a kind of cushioning function. Also, at the time of hitting contact with the working surface of the cone pulley, the convex portion or the protrusion between the grooves vibrates. That is, since the impact energy is converted into vibration energy and the conversion into sound energy is reduced accordingly, the generation of noise is effectively suppressed.
[0023]
Further, as still another embodiment of the third invention, as shown in FIG. 9, concave grooves 56 extending in the axial direction (AA) may be formed in the upper and lower ends of the contact end surface of the strip 5 in parallel with each other. . The concave groove 56 may be formed on both the upper and lower ends, or may be formed on only one of the upper and lower ends. This embodiment may be appropriately combined with the above two embodiments.
[0024]
Also in the case of this embodiment, the convex portion or the projecting portion between the concave grooves vibrates at the time of hitting contact with the working surface of the cone pulley. That is, since the impact energy is converted into vibration energy and the conversion into sound energy is reduced accordingly, the generation of noise is effectively suppressed.
[0025]
The first to third inventions and the embodiments described above may be appropriately combined and adopted. Further, the two contact end faces of one strip 5 are configured differently (for example, a combination of adopting the first invention for one contact end face and adopting the second invention for the other contact end face). The strips 5 may be arranged continuously at random.
[0026]
Further, in the above embodiment, two holes are formed in one link, and one strip is arranged in each hole. However, the present invention is also applicable to a configuration in which two strips are arranged in one hole. That is, irrespective of the number of strips arranged in one hole, the intended effect, that is, the effect of suppressing noise can be obtained by applying the present invention.
[0027]
【The invention's effect】
The generation of noise is greatly suppressed by the cushioning action of the oil reservoir and / or the smooth entry between the cone pulleys and / or the vibration of a part of the strip.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a chain in contact with a cone pulley.
FIG. 2 is a side view showing a relationship between a pin and a strip.
FIG. 3 is a perspective view of a strip for specifying each direction.
FIG. 4 is a side view of one embodiment of the first invention.
FIG. 5 is a side view of one embodiment of the second invention.
FIG. 6 is a side view of another embodiment of the second invention.
FIG. 7 is an end view of one embodiment of the third invention.
FIG. 8 is an end view of another embodiment of the third invention.
FIG. 9 is an end view of still another embodiment of the third invention.
[Explanation of symbols]
1: Link 3: Pin 5: Strip 51: Curved portion 52: Inclined portion 53: Curved portions 54, 55, 56: Groove

Claims

ストリップの接触端面上において、上下方向の少なくとも一部に亙って延在して湾曲部または傾斜部が形成されていることを特徴とするＣＶＴ用伝動チェーンのストリップ。A strip for a CVT transmission chain, wherein a curved portion or an inclined portion is formed to extend over at least a part of the contact end surface of the strip in the vertical direction.

ストリップの接触端面の上下端の少なくとも一方が移動方向に亘って少なくとも一部湾曲していることを特徴とするＣＶＴ用伝動チェーンのストリップ。A strip for a CVT transmission chain, wherein at least one of upper and lower ends of a contact end surface of the strip is curved at least partially in a moving direction.

ストリップの接触端面上において、上下方向と移動方向の少なくとも一方に延在する凹溝が少なくとも１本形成されていることを特徴とするＣＶＴ用伝動チェーンのストリップ。A strip for a CVT transmission chain, wherein at least one groove extending in at least one of a vertical direction and a moving direction is formed on a contact end surface of the strip.

ストリップの接触端面の上下端の少なくとも一方に軸方向に延在する凹溝が少なくとも１本形成されていることを特徴とするＣＶＴ用伝動チェーンのストリップ。A strip for a CVT transmission chain, wherein at least one groove extending in the axial direction is formed in at least one of upper and lower ends of a contact end surface of the strip.