JP2004231323A - 記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Eiji Kumai
英司 熊井
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Abstract

【課題】被記録材の搬送経路上において発生する紙ジャムを、漏らさず確実に検出する。
【解決手段】プリンタ1は記録の行われた被記録材を記録面を内側にした状態で湾曲反転させて排出するFd排出経路と、記録面を上にした状態のまま斜め上方に真っ直ぐに排出するFu排出経路とを備えている。被記録材と接触して被記録材の通過を検出する紙検出器70が、搬送駆動ローラ28の上流側に設けられ、Fd紙検出器509は、Fd排出駆動ローラ41の下流側近傍、即ちプリンタ1の用紙搬送経路の最も下流側に設けられている。プリンタ1の制御部は、被記録材が紙検出器70を通過した後に搬送駆動ローラ28を所定量回転させた際にFd紙検出器509が被記録材の通過を検出しない場合には、被記録材の紙ジャムを検出する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Fax、プリンタ等に代表される記録装置及び液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体と前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0002】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0003】
【従来の技術】
Fax、プリンタ等に代表される記録装置においては、印刷用紙等の被記録材の、搬送経路上における位置を把握する為に、搬送経路上に被記録材の通過を検出するセンサが設けられる(例えば、特許文献1参照)。また、このセンサは、例えば被記録材を搬送する被記録材搬送手段の下流側に配置した場合、所定の搬送量だけ被記録材を搬送する動作を行っても前記センサが被記録材の通過を検出しなければ、紙ジャムであると判断することができ、従って紙ジャムセンサとして利用することもできる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−7192号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、例えば前記センサの下流側において紙ジャムが発生する場合には、被記録材は前記センサを既に通過していることから、当該紙ジャムを検出することができないといった問題が生じる場合がある。
また、インク滴を記録面に吐出することによってインクジェット記録を行う記録装置においては、インク滴を吸収して膨張する被記録材に、規則的な波打ち状態(コックリング状態)を強制的に形成することにより、被記録材とインクジェット記録ヘッドとの距離を均一化する。この様にコックリング状態の形成された被記録材は、搬送方向の見かけ上の剛性が増大していることから、この様な状態の被記録材を、例えば湾曲した搬送経路を搬送する場合には、より一層紙ジャムが発生し易く、従ってこの様な湾曲した搬送経路を有する記録装置においては、紙ジャム検出をより一層確実に行うことが望まれる。
【0006】
そこで本発明はこの様な問題に鑑みなされたものであり、その課題は、被記録材の搬送経路上において発生する紙ジャムを、漏らさず確実に検出することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録材に記録を行う記録手段と、被記録材を搬送する被記録材搬送手段と、被記録材の搬送経路の最も下流側に設けられ、上流側から搬送された被記録材を排出する被記録材排出手段と、前記被記録材搬送手段による被記録材の搬送量を検出する被記録材搬送量検出手段と、被記録材の搬送経路に設けられ、被記録材の通過を検出する被記録材通過検出手段と、を備えた記録装置であって、前記被記録材通過検出手段が、前記被記録材排出手段の下流側近傍位置で被記録材の通過を検出する様に設けられていることを特徴とする。
【0008】
上記第1の態様によれば、被記録材の通過を検出する被記録材通過検出手段が、被記録材の搬送経路の最も下流側に設けられる前記被記録材排出手段の、更に下流側の近傍位置で被記録材の通過を検出する様に設けられているので、被記録材が、被記録材搬送経路において被記録材搬送手段から下流側のいずれの場所でジャムとなっても、これを確実に検出することができる。つまり、被記録材搬送手段が被記録材の搬送動作を開始した後、所定量の搬送動作を行っても、前記被記録材通過検出手段が被記録材の通過を検出しない場合には、ジャムであると判断することができる。
【0009】
ここで、前記被記録材通過検出手段の下流側に、被記録材の搬送経路が存在すると、当該搬送経路上におけるジャムを検出することができないが、上記第1の態様によれば、前記被記録材通過検出手段から下流側には被記録材の搬送経路が存在せず、これによって被記録材が、被記録材搬送経路において被記録材搬送手段から下流側のいずれの場所でジャムとなっても、これを確実に検出することが可能となる。
【0010】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記被記録材通過検出手段が、被記録材と接触して揺動するレバー部材と、該レバー部材の揺動を検出するセンサとを備えていることを特徴とする。
上記第2の態様によれば、前記被記録材通過検出手段が、被記録材と実際に接触して揺動するレバー部材によって被記録材の通過を検出するので、誤検出の確率が低く、被記録材の通過を確実に検出できる。
【0011】
本発明の第3の態様は、上記第2の態様において、前記被記録材排出手段が、被記録材の幅方向に延びる回転軸に複数設けられ、回転駆動される排出駆動ローラと、該排出駆動ローラに接して従動回転する排出従動ローラと、を備えて構成された排出ローラを有し、前記レバー部材が、被記録材の幅方向において前記排出ローラ近傍で被記録材と接触する様に設けられていることを特徴とする。
例えばインク滴を記録面に吐出することによってインクジェット記録を行う記録装置においては、インク滴を吸収して膨張する被記録材に、規則的な波打ち状態(コックリング状態)を強制的に形成することにより、被記録材とインクジェット記録ヘッドとの距離を均一化する。従って、前記レバー部材が、前記コックリング状態の谷の部分に上から接する様な位置に設けられていると、前記レバー部材と被記録材とが係合せず、被記録材の通過を確実に検出できないといった問題が生じるおそれがある。
【0012】
しかし、上記第3の態様によれば、前記レバー部材が、被記録材の幅方向において前記排出ローラ近傍で被記録材と接触する様に設けられていることから、前記排出駆動ローラと前記排出従動ローラとにニップされることによって被記録材の位置が定まり、この様に被記録材の位置が定まった場所において前記レバー部材が被記録材と接触することにより、確実に被記録材の通過を検出することが可能となる。
【0013】
本発明の第4の態様は、上記第3の態様において、前記排出ローラが、前記記録手段によって主走査方向に波打つコックリング状態が形成された被記録材の、山の部分に配置されていることを特徴とする。
例えばインク滴を記録面に吐出することによってインクジェット記録を行う記録装置においては、上述の通り被記録材にはコックリング状態が形成される。ここで、前記排出ローラが、前記コックリングの谷の部分に配置されていると、被記録材に無理な力が掛かり、その結果山と谷とが小さい間隔で形成されたり、不規則な皺や折れ曲がり等を発生させる虞がある。しかし上記第4の態様によれば、前記排出ローラが、前記記録手段によって主走査方向に波打つコックリング状態が形成された被記録材の、山の部分に配置されていることから、被記録材に無理な力を加えることなく、適切な状態で排出することができる。
【0014】
本発明の第5の態様は、上記第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記被記録材排出手段が、被記録材の記録面を内側にして被記録材を湾曲反転させることにより、被記録材の記録面を下にした状態で被記録材を排出するフェイスダウン排出経路を備えていることを特徴とする。
上記第5の態様によれば、前記被記録材排出手段が、被記録材の記録面を内側にして被記録材を湾曲反転させることにより、被記録材の記録面を下にした状態で被記録材を排出するフェイスダウン排出経路を備えているので、排出される被記録材は記録面を下にした状態で順次積重され、従ってページ順に積重されることとなり、ユーザフレンドリとなる。
【0015】
本発明の第6の態様は、上記第5の態様において、前記被記録材排出手段が、被記録材の記録面を上にした状態のまま被記録材を排出するフェイスアップ排出経路を更に備えていることを特徴とする。
上記第6の態様によれば、上記第5の態様において、前記被記録材排出手段が、被記録材の記録面を上にした状態のまま被記録材を排出するフェイスアップ排出経路を更に備えているので、被記録材を湾曲させることなく排出することができ、従って腰の強い厚手の被記録材を負荷なく円滑に排出することが可能となる。
【0016】
本発明の第7の態様は、上記第5または第6の態様において、前記被記録材搬送手段による被記録材の送り速度Vと、前記フェイスダウン排出経路の終了位置近傍に設けられた前記排出ローラによる被記録材の送り速度Vとの関係が、V<Vとなる様に構成されていることを特徴とする。
上記第7の態様によれば、前記被記録材搬送手段による被記録材の送り速度Vと、前記排出ローラによる被記録材の送り速度Vとの関係が、V<Vとなる様に構成されているので、被記録材を湾曲反転させて排出する前記フェイスダウン排出経路を経由した被記録材の排出中に、湾曲反転経路において、被記録材が前記湾曲反転経路の外側に位置するガイド部材等に押し付けられる状態の発生を防止できる。従ってこれにより、搬送負荷(フロントテンション)の増大を防止して適切に被記録材の搬送動作を行うことができ、また、被記録材を下流側で湾曲反転させながら上流側の記録部で記録動作を実行しても、搬送負荷が増大しないことから、適切な記録結果を得ることが可能となる。
【0017】
本発明の第8の態様は、上記第1から第7の態様のいずれかにおいて、被記録材を斜め上方に搬送する傾斜した被記録材搬送経路を備え、前記記録手段が、前記傾斜した被記録材搬送経路上で被記録材にインクジェット記録を行うことを特徴とする。
上記第8の態様によれば、被記録材を斜め上方に搬送する傾斜した被記録材搬送経路を備え、前記記録手段が、前記傾斜した被記録材搬送経路上で被記録材にインクジェット記録を行う記録装置において、上述した第1から第7の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
【0018】
本発明の第9の態様は、被記録材に記録を行う記録手段と、被記録材を搬送する被記録材搬送手段と、被記録材の搬送経路の最も下流側に設けられ、上流側から搬送された被記録材を排出する被記録材排出手段と、前記記録手段の下流側に設けられ、被記録材の通過を検出する被記録材通過検出手段と、を備えた記録装置であって、前記被記録材排出手段が、被記録材の幅方向に延びる回転軸に複数設けられ、回転駆動される排出駆動ローラと、該排出駆動ローラに接して従動回転する排出従動ローラと、を備えて構成された排出ローラを有し、前記被記録材通過検出手段が、被記録材と接触して揺動するレバー部材と、該レバー部材の揺動を検出するセンサと、を備え、前記レバー部材が、被記録材の幅方向において前記排出ローラ近傍で被記録材と接触する様に設けられていることを特徴とする。
【0019】
上記第9の態様によれば、前記レバー部材が、被記録材の幅方向において前記排出ローラ近傍で被記録材と接触する様に設けられていることから、前記排出駆動ローラと前記排出従動ローラとにニップされることによって被記録材の位置が定まり、この様に被記録材の位置が定まった場所において前記レバー部材が被記録材と接触することにより、被記録材に波打ち状態(コックリング状態)が形成されていても、確実に被記録材後端の通過を検出することが可能となる。
【0020】
本発明の第10の態様は、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射手段と、被噴射媒体を搬送する被噴射媒体搬送手段と、被噴射媒体の搬送経路の最も下流側に設けられ、上流側から搬送された被噴射媒体を排出する被噴射媒体排出手段と、前記被噴射媒体搬送手段による被噴射媒体の搬送量を検出する被噴射媒体搬送量検出手段と、被噴射媒体の搬送経路に設けられ、被噴射媒体の通過を検出する被噴射媒体通過検出手段と、を備えた液体噴射装置であって、前記被噴射媒体通過検出手段が、前記被噴射媒体排出手段の下流側近傍位置で被噴射媒体の通過を検出する様に設けられていることを特徴とする。
【0021】
上記第10の態様によれば、被噴射媒体の通過を検出する被噴射媒体通過検出手段が、被噴射媒体の搬送経路の最も下流側に設けられる前記被噴射媒体排出手段の、更に下流側の近傍位置で被噴射媒体の通過を検出する様に設けられているので、被噴射媒体が、被噴射媒体搬送経路において被噴射媒体搬送手段から下流側のいずれの場所でジャムとなっても、これを確実に検出することができる。つまり、被噴射媒体搬送手段が被噴射媒体の搬送動作を開始した後、所定量の搬送動作を行っても、前記被噴射媒体通過検出手段が被噴射媒体の通過を検出しない場合には、ジャムであると判断することができる。ここで、前記被噴射媒体通過検出手段の下流側に、被噴射媒体の搬送経路が存在すると、当該搬送経路上におけるジャムを検出することができないが、上記第10の態様によれば、前記被噴射媒体通過検出手段から下流側には被噴射媒体の搬送経路が存在せず、これによって被噴射媒体が、被噴射媒体搬送経路において被噴射媒体搬送手段から下流側のいずれの場所でジャムとなっても、これを確実に検出することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、
1.インクジェットプリンタの概略構成
2.フェイスダウン(Fd)排出部の詳細な構成
の順に図面を参照しながら説明する。
【0023】
<1.インクジェットプリンタの概略構成>
以下では、本発明の一実施形態に係る「記録装置」、「液体噴射装置」としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の概略構成について図1乃至図9を参照しながら説明する。ここで、図1はプリンタ1の外観斜視図、図2はプリンタ1の外観を構成するカバー体を取り外した状態における外観斜視図、図3はプリンタ1の側断面概略図、図4はプリンタ1の要部平面図である。また、図5乃至図7は図3の部分拡大図であり、プリンタ1における用紙搬送(用紙排出)経路のバリエーションを示すものである。更に、図8は紙検出器70の側面図であり、図9はプリンタ1の制御部160のブロック図である。
【0024】
図1において、「被記録材」、「被噴射媒体」の一例としての印刷用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う。)に、「液体」の一例としてのインク滴を吐出して記録を行うプリンタ1は、装置本体1aと、該装置本体1aの下に、オプション給紙ユニット(以下「OPTユニット」と言う)3とを連結可能な様に構成されている。装置本体1aは給紙部、記録部、排紙部等(詳細は後述)を有し、一方でOPTユニット3は、上部の装置本体1aに向けて、セットされた用紙Pを1枚ずつ給紙する給紙部(図示せず)を備えている。
【0025】
このプリンタ1は、装置本体1aに給紙トレイ200を、OPTユニット3に給紙トレイ300を有し、双方の給紙トレイに、多数枚(本実施形態では、それぞれ500枚)の用紙Pを積層状態でセット可能となっている。そして、装置本体1aの側においては、給紙トレイ200の上部に、任意のサイズの用紙Pを手差し給紙可能な手差し給紙口202を備えている。更に、OPTユニット3の側においては、給紙トレイ300がOPTユニット3に対して着脱可能に設けられ、OPTユニット3から取り外した状態で用紙Pのセットが可能となっている。
【0026】
次に、プリンタ1は、装置本体1aの上部に、記録の行われた用紙Pを装置前方側に向けて排出するフェイスダウン(以下「Fd」と略称する)用紙排出口500と、これとは逆に装置後方側に向けて排出するフェイスアップ(以下「Fu」と略称する)用紙排出口600と、を有している。Fd用紙排出口500の側においては、装置手前側に設けられた回動軸を中心にして回動することにより、装置手前側に向けて開くことのできるカバー150が設けられている。
【0027】
図1は、カバー150を開いた状態を示すものであり、当該開いた状態においては、カバー150は、Fd用紙排出口500から排出される用紙Pをスタックする排紙スタッカとしての機能を果たす。また、閉じた状態においては、装置上部の外観を構成するとともに装置内部への塵埃等の進入を防止する機能を果たす。更に、Fu用紙排出口600の側においては、排紙スタッカ601が傾斜姿勢で設けられていて、Fu用紙排出口600から排出された用紙Pは、排紙スタッカ601上に傾斜姿勢で順次積層される。
【0028】
続いて、図2は、プリンタ1の外観を構成するカバー体を取り外した状態を示すものである。図2において、装置本体1aの上部前方側には、インク・カートリッジ105をプリンタ1の幅方向(後述するインクジェット記録ヘッド100の主走査方向)に複数個(本実施形態では4個)セットする為のカートリッジ取付フレーム110が設けられている。本実施形態に係るプリンタ1においては、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー用の、計4個のインク・カートリッジ105が、プリンタ1の幅方向に並んで配設される。このインク・カートリッジ105は、プリンタ1の外観を構成するカートリッジカバー151(図1参照)を開放することで露呈する様になっている。そして、カートリッジカバー151を開放した状態において装置前方側から後方側に向けて差し込む様にして装着可能となり、装置前方側に引き出すことで取り外すことができる様になっている。
【0029】
次に、図3を参照しながらプリンタ1の用紙搬送経路について概説する。プリンタ1は、装置下部前方側から装置上部後方側に向けて斜めに用紙Pを搬送し、傾斜した搬送経路上において用紙Pにインクジェット記録を行い、記録の行われた用紙Pを斜め上方(前方側(Fd用紙排出口500)又は後方側(Fu用紙排出口600))に向けて排出する構成を有している。また、プリンタ1は、用紙Pの表面と裏面の両面にインクジェット記録を行うべく、表面にインクジェット記録の行われた用紙Pを反転させ、そして裏面を上にした状態で記録部へと搬送する為の反転経路を有している。
【0030】
より詳しくは、プリンタ1の用紙搬送経路は、給紙部2と、記録部11と、フェイスダウン(Fd)排出部5と、フェイスアップ(Fu)排出部6と、用紙反転部4と、から大略構成される。尚、図3では図示を省略するが、給紙部2の下には上述したOPTユニット3が装着されることにより、記録部11へと用紙を給紙する給紙部が更に追加される。図3におけるローラ61及びローラ62は、OPTユニット3から装置本体1aへ用紙Pを給送する為のものである。
以下、上記用紙搬送経路の各構成毎に説明する。尚、以下では用紙搬送経路の上流側を単に「上流側」と言い、用紙搬送経路の下流側を単に「下流側」と言うこととする。
【0031】
[給紙部2]
給紙部2は、ホッパ203と、手差しトレイ201と、ピックアップローラ25と、給紙ローラ21と、リバースローラ23とを有している。ホッパ203は給紙トレイ200(図1)にセットされる複数枚の用紙Pを積層状態で支持し、且つ、回動軸203aを中心にして、図示を省略するホッパ駆動手段によって図の時計方向及び反時計方向に揺動可能に構成されている。ホッパ203には用紙幅方向にスライド可能な可動エッジガイド204(図2)が設けられ、給紙カセット200(図1)にセットされた用紙Pは、フレーム206(図2)と可動エッジガイド204とによって側端をガイドされる。ホッパ203の上方に設けられた手差しトレイ201にも同様に用紙幅方向にスライド可能な可動エッジガイド201aが設けられ、手差し給紙口202(図1)から給送される用紙Pは、フレーム206と可動エッジガイド201aとによって側端をガイドされる。
【0032】
ピックアップローラ25は外周面が高摩擦材(例えば、ゴム材)によって構成され、ホッパ203が揺動することにより、ホッパ203上に積重された用紙Pの最上位のものと接触する。そして、当該接触状態で回転することにより、最上位の用紙Pを下流側の給紙ローラ21及びリバースローラ23へと送り出す。
【0033】
給紙ローラ21及びリバースローラ23は、ピックアップローラ25と同様に外周面が高摩擦材によって構成されている。給紙ローラ21及びリバースローラ23は、図4に示す様に主走査方向において0桁側(図4の左側)に偏倚した位置に設けられている。尚、上述したピックアップローラ25も同様に、図4に示す様に0桁側に偏倚した位置に設けられている。図3に戻って、給紙ローラ21は用紙Pを下流側に給送する回転方向(図3の反時計方向)に回転駆動され、リバースローラ23は、用紙Pを上流側に戻す様な回転方向(図3の反時計方向)に回転駆動される。ピックアップローラ25によってホッパ203上から送出された最上位の用紙Pは、給紙ローラ21とリバースローラ23とにニップされた状態で、給紙ローラ21が回転することにより、下流側の搬送駆動ローラ28へと給送される。
【0034】
ここで、リバースローラ23は、図3では図示を省略する駆動機構により、給紙ローラ21に圧接する状態(図3の状態)と給紙ローラ21から離間する状態とを切り換え可能に設けられている。リバースローラ23は、給紙ローラ21に圧接した状態において、給送されるべきホッパ203上の最上位の用紙Pと、これにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pとを分離する機能を果たす。即ち、給紙ローラ21と用紙Pとの間の摩擦係数をμ1、用紙P間の摩擦係数をμ2、用紙Pとリバースローラ23との間の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ3>μ2の関係が成立する様に、給紙ローラ21及びリバースローラ23の外周面を形成する高摩擦材が選定されている。
【0035】
そして、リバースローラ23は、用紙Pを上流側に戻す方向に回転することにより、重送されようとする次位以降の用紙Pを、給紙ローラ21とリバースローラ23とのニップ点で確実に止める。一方で、リバースローラ23は、用紙P先端が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされた後は、搬送駆動ローラ28による用紙Pの搬送動作を阻害しない様に、つまり、搬送負荷(バックテンション)を与えない様に、給紙ローラ21から離間する。
尚、以下では、用紙Pに搬送力を与えるローラ対に対し、当該ローラ対の上流側で用紙Pに与えられる搬送負荷(主に、用紙Pを引っ張ろうとする様な力)を「バックテンション」と言い、逆に下流側で用紙Pに与えられる搬送負荷(主に、用紙Pを下流側から上流側へ押し戻そうとする様な力)を「フロントテンション」と言うこととする。
【0036】
[記録部11]
給紙部2の下流側に設けられた記録部11は、「被記録材搬送手段」「被噴射媒体搬送手段」を構成する搬送駆動ローラ28及び搬送従動ローラ29と、ガイドローラ30と、「記録手段」「液体噴射手段」を構成する、インクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)100、プラテン65、記録部下流側駆動ローラ32、記録部下流側従動ローラ33、記録部補助ローラ35a及び35b、を有している。
【0037】
搬送駆動ローラ28は図示しない駆動モータによって回転駆動され、搬送従動ローラ29は、搬送駆動ローラ28に接して従動回転する。搬送従動ローラ29は、本実施形態では図4に示す様に1つの搬送従動ローラホルダ26の下流側(図4の上側)に2つ軸支され、また、搬送従動ローラホルダ26は、主走査方向(図4の左右方向)に4つ並設されている。
【0038】
更に、1つの搬送従動ローラホルダ26において搬送従動ローラ29の下流側近傍には、ガイドローラ30が1つ、自由回転可能に軸支されている。このガイドローラ30は、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりを防止する機能を果たすものであり、これにより、用紙Pと記録ヘッド100との距離が安定し、適切な記録品質を得ることが可能となる。
【0039】
尚、搬送駆動ローラ28の上流側には、用紙Pの通過を検出する「被記録材通過検出手段」「被噴射媒体通過検出手段」としての紙検出器70が設けられている。紙検出器70は、図8に詳細に図示する様にセンサ72とレバー71とを備えている。
レバー71は、揺動軸71aを中心にして用紙Pの搬送経路を側視して時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられている。揺動軸71aから延びる接触端71cは、図8(B)に示す様に用紙Pの搬送経路上に突出可能な様に形成されていて、用紙P先端が通過することにより、図8(A)に示す様に用紙Pに押し退けられ、これによってレバー71が揺動軸71aを中心に揺動する。尚、レバー71は、図示を省略するコイルばねによって接触端71cが用紙Pの搬送経路上に突出する方向に付勢されている。
【0040】
接触端71cとは反対側に延びる検出端71bは、図8(B)に示す様にその先端がセンサ72に設けられた空隙(図示せず)に入り込むことができる様に形成されている。ここで、センサ72は、発光部(図示せず)と受光部(図示せず)を有し、前記発光部から前記受光部への放射光が、検出端71bの先端によって遮断可能な様に構成されている。つまり、図8(B)に示す様に検出端71bがセンサ72に入り込むと、前記発光部から前記受光部への放射光が遮断される。一方でレバー71が図8(B)に示す状態から図8(A)に示す状態に揺動すると、前記受光部は前記発光部からの放射光を受光する。この様な前記発光部から前記受光部への放射光の遮断と透過によって、センサ72は制御部160(図9)へ放射光の検出状態または非検出状態を示す電気信号を送信し、従ってこれにより、用紙P先端及び後端の通過を、制御部160(図9)側で検出することができる様になっている。
【0041】
尚、レバー71の接触端71cは、図示する様に側面視略「く」の字形の形状をなす様に形成されていて、上流側から搬送されてくる用紙P先端が当接する側(上流側:符号71dで示す)が、用紙搬送経路を側視してほぼ直線に、且つ、図8(B)に示す様に接触端71cが用紙搬送経路を遮る状態において用紙搬送経路と略直交する様に形成されている。また、上流側面71dの反対側(下流側:符号71eで示す)は、凹曲線をなす様に形成されている。これは、以下の様な理由による。
【0042】
先ず、上流側面71dには、ガイド部材68の上側と下側との2種類の搬送経路を経由して搬送されてくる用紙Pの先端が当接する。このため、図8(B)に示す様な接触端71cが搬送経路を遮断する状態において、上流側面71dが例えば極端に傾いていると、一方の搬送経路を経由して搬送されてくる用紙Pと、他方の搬送経路を経由して搬送されてくる用紙Pとで、レバー71の揺動タイミングがずれ、これによって検出誤差が生じることになる。従って、上流側面71dをほぼ直線状に、且つ、用紙搬送経路と略直交する様に形成することにより、上述した様なレバー71の揺動タイミングのずれを防止し、双方の搬送経路を経由して搬送されてくる用紙P先端の通過の検出誤差を防止する様にしている。
【0043】
次に、用紙P後端が接触端71cを通過する際には、用紙Pが用紙搬送経路の上側を通過する場合と、下側を通過する場合とでレバー71の揺動タイミング(復帰タイミング)が異なると、用紙P後端の通過の検出誤差が生じることになる。この様な問題は、揺動軸71aを中心とした先端部71fの揺動半径を大きくとることで、その誤差を低減することが可能となる。従ってこの様な理由により、先端部71fの揺動半径を大きくとるべく、接触端71cを「く」の字形の形状に形成している。
【0044】
次に、用紙Pへの記録動作の際の制御上の理由により、用紙P後端が接触端71cを通過した後に、用紙Pを上流側に僅かに後退させる場合がある。この様な場合、用紙P後端が接触端71cの上流側面71eに衝突すると、用紙P後端に折れ曲がり等の不具合を生じさせる虞がある。そこで、上流側面71eを、図8に示す様に凹曲面とすることにより、用紙Pを上流側に僅かに後退させた際に用紙P後端が上流側に進むことのできる”空間”を形成し、以て極力上述の様な問題の発生を防止している。
【0045】
ところで、上述の様に用紙P後端が接触端71cを通過し、レバー71が図8(B)に示す様に復帰状態となった後に、用紙Pを上流側に戻す制御を行うと、用紙P後端に折れ曲がりを生じさせるばかりでなく、接触端71cを破損させる虞もある。そこで、本実施形態においては、接触端71cを上側と下側の2箇所で支持することにより、用紙P後端が後退した際の、接触端71cの破損を防止する様になっている。即ち、搬送従動ローラホルダ26には、図8及び図4にも示す様に窓穴26aが形成されていて、接触端71cは、図8(B)に示すレバー71の復帰状態においては窓穴26の下から上に僅かに突出する様な状態となる。一方、搬送従動ローラホルダ26の下側にはガイド部材69が形成されていて、接触端71cは、更に該ガイド部材69の下から上に突出する様に設けられている。従って、接触端71cは、窓穴26の縁26bと、ガイド部材69の縁69aとによって支持されることになり、これにより、用紙P後端が接触端71cに下流側から上流側に向けて衝突しても、これを確実に受け止め、接触端71cの破損が防止される様になっている。
【0046】
続いて、搬送駆動ローラ28の下流側には、用紙搬送経路の上側に記録ヘッド100が、用紙搬送経路の下側に、記録ヘッド100と対向する様にプラテン65が、それぞれ設けられている。ここで、記録部11における用紙搬送経路は図示する様に傾斜角を有し、本実施形態においては、水平面に対して約60°の傾斜角を有する様に、用紙搬送経路が構成されている。従って、プラテン65と記録ヘッド100とは、図示する様に傾斜姿勢で設けられている。記録ヘッド100はキャリッジ101の下部に設けられ、キャリッジ101は、主走査方向(図3の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸103を挿通する様に設けられ、キャリッジガイド軸103によってガイドされながら、図示しない駆動手段の動力を受けて主走査方向に往復動する。
【0047】
プラテン65には、図4に示す様に副走査方向(図4の上下方向)に延びるリブ65aが、主走査方向に所定の間隔を置いて形成されていて、用紙Pは、該リブ65aによって記録ヘッド100との距離を規制される。また、プラテン65には、隣接するリブ65aの間に主走査方向に延びる長穴65bが形成されている。この長穴65bは、用紙Pのサイズ(幅寸法)をより適切に検出する為に設けられている。即ち、キャリッジ101においてプラテン65と対向する面には、プラテン65へ向けて放射する光の反射成分を検出する光学センサ(図示せず)が設けられていて、用紙Pとプラテン65との反射率差を利用して、用紙Pの幅寸法を検出することができる様に構成されている。しかし、用紙Pとプラテン65とが同色である場合には、用紙Pの幅寸法を適切に検出することができない。そこで、本実施形態においては、前記放射光を、長穴65bに向けて放射する様に構成し、これによって用紙Pの幅寸法をより一層正確に検出可能としている。
【0048】
次に、図3に戻ってキャリッジ101は、本実施形態においてはインク・カートリッジを搭載せず、前述した様に、インク・カートリッジ取付フレーム110に装着されたインク・カートリッジ105から、図3では図示を省略するインクチューブを介して記録ヘッド100へとインクが供給される様に構成されている。また、各色のインク・カートリッジ105には、各インク・カートリッジに関する情報を保持したICチップ107がそれぞれ装着されている。このICチップ107には、インクの色などの固定情報の他、インク残量などの変動情報を記憶する記憶装置が内蔵されている。各ICチップ107には、受信アンテナ(図示せず)がそれぞれ接続されており、一方で主走査方向に往復動するキャリッジ101には、前記受信アンテナへ無線信号を送信する送信アンテナ(図示せず)を備えたアンテナ基板109が略垂直に立設されている。
【0049】
そして、アンテナ基板109は、キャリッジ101が主走査方向に移動することにより、主走査方向に並んで複数配設されたインク・カートリッジ105のうちの、1つのインク・カートリッジ105のICチップ107と対向する。そして、ICチップ107と通信することにより、ICチップ107に記憶された各種情報を、図示しないプリンタ1の制御部へと送信することができる様になっている。
【0050】
次に、記録ヘッド100の下流側には、回転駆動される記録部下流側駆動ローラ32と、該記録部下流側駆動ローラ32に接して従動回転する記録部下流側従動ローラ33とが設けられ、記録ヘッド100によって記録の行われた用紙Pは、記録部下流側駆動ローラ32の回転によって下流側へ排紙される。また、記録部下流側従動ローラ33の上流側には、記録部補助ローラ35a、35bが設けられていて、これにより、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりがより一層防止されている。尚、記録部下流側従動ローラ33と、記録部補助ローラ35a、35bとは、インク滴が吐出された用紙Pの記録面と接触する為、記録面と点接触する歯付きローラによって構成されている。
【0051】
ここで、記録部下流側駆動ローラ32及び記録部下流側従動ローラ33は、図4に示す様に主走査方向の配置位置が、リブ65aの形成位置と一致する様に成されている。加えて、記録部補助ローラ35bの主走査方向の配置位置は、隣り合う2つのリブ65aのほぼ中間となる様に成され、且つ、用紙Pの記録面と接触する接触点が、リブ65aの上面よりもやや下に位置する様に成されている。従ってこれにより、用紙Pがインク滴を吸収することにより膨潤しても、その伸び分が隣接するリブ65aの間に逃げ、結果として用紙Pには規則的な波打ち状態(コックリング状態)が形成される。
【0052】
即ち、リブ65aの位置で山となり、記録部補助ローラ35bの位置で谷となるコックリングが形成され、これによって用紙Pと記録ヘッド100との距離が著しく不均一となるといった不具合を防止している。加えて、コックリングが形成されることによって搬送方向の見かけ上の剛性が増し、フロントテンションが発生しても、記録ヘッド100において用紙Pが浮き上がり難い(撓み難い)という作用効果も奏することができる。
【0053】
[フェイスダウン(Fd)排出部5]
図3に戻って記録部11の下流側に設けられた「被記録材排出手段」「被噴射媒体排出手段」を構成するFd排出部5は、屈曲ローラ37と、Fd排出駆動ローラ41と、Fd排出従動ローラ43と、を備えている。記録部下流側駆動ローラ32の下流側には、記録部下流側駆動ローラ32によって記録部11から排紙された用紙Pを、フェイスダウン(Fd)経路またはフェイスアップ(Fu)経路のいずれかに切り替えるFd/Fu切替部材503が設けられている。Fd経路は用紙PをFd用紙排出口500(図1)から排出する為の用紙搬送経路、Fu経路はFu用紙排出口600(図1)から排出する為の用紙搬送経路である。
Fd/Fu切替部材503は、揺動軸503aを中心にして、用紙搬送経路を側視して揺動(図3の時計方向及び反時計方向)可能に設けられ、揺動することにより、記録部11から下流側に送られる用紙Pの進行方向を切り替える。また、Fd/Fu切替部材503は、Fd排出経路における湾曲反転経路の外側に設けられ、湾曲面503bによって用紙Pを湾曲反転させる。尚、湾曲面503bは、用紙Pとの間の摩擦抵抗を軽減してフロントテンションの増大を防止すべく、滑らかに形成されている。また、湾曲面503bは、用紙Pの紙幅方向(図3の紙面表裏方向)に複数のリブ(図示せず)が所定の間隔を置いて設けられることによって形成されていて、つまり、一様な面でないので、これによっても、用紙Pとの間の摩擦抵抗を軽減している。
【0054】
次に、図5は、Fd/Fu切替部材503が、記録部11から下流側に送られた用紙Pの進行方向をFd排出経路に切り替える状態を示している。記録部11から下流側に送られた用紙P先端は、Fd/Fu切替部材503に形成された滑らかな湾曲面503bに当接する。用紙P先端は、湾曲面503bと、湾曲面503bの下流側に設けられたガイド部材505に接しながら進み、やがてFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによってニップされる。Fd排出駆動ローラ41はゴムローラからなり、回転駆動される。Fd排出従動ローラ43は歯付きローラから成り、ゴムローラから成るFd排出駆動ローラ41に接して従動回転する。そして、Fd排出駆動ローラ41が回転駆動されることにより、Fd排出口500(図1)から装置前方(矢印「Fd」で示す方向)に向けて記録の行われた用紙Pが排出される。
【0055】
用紙Pが上記Fd排出経路を進行して排出される場合には、用紙Pは記録面を内側にして略U字形の形状に湾曲させられて排出される。従って、Fd排出経路を進行して排出される場合には、排紙スタッカ150(図1)に積重される用紙Pは、ページ順に順序良く積重されることになり、ユーザの利便性が向上する。
【0056】
[フェイスアップ(Fu)排出部6]
図3に戻って、記録部11の下流側であって装置本体1aの後部(図3の右側)に設けられた「被記録材排出手段」「被噴射媒体排出手段」を構成するFu排出部6は、Fu排出駆動ローラ45と、Fu排出従動ローラ47と、Fu補助ローラ49と、凹凸ローラ48(図6参照)とを備えている。用紙PがFu排出経路を進行して排出される場合には、Fd/Fu切替部材503は、図5に示す状態から時計方向に揺動する。そしてこれにより、図6に示す様に記録部11から下流側に送られる用紙Pが斜め上方(図6の右上方向)に真っ直ぐに進む用紙搬送経路が形成される。記録部11から下流側に送られた用紙Pは、Fu排出駆動ローラ45とFu排出従動ローラ47とによってニップされ、Fu排出駆動ローラ45が回転駆動されることにより、Fu用紙排出口600(図1参照)から装置後方(矢印「Fu」で示す方向)に向けて排出される。
【0057】
尚、Fu排出従動ローラ47は歯付きローラからなり、ゴムローラによって成されたFu排出駆動ローラ45に接して従動回動する様構成されている。また、Fu排出駆動ローラ45は、用紙Pの排出方向(図6の右側:プリンタ1の後方側)に設けられている。更に、Fu排出従動ローラ47の下流側近傍には歯付きローラからなるFu補助ローラ49が設けられ、凹凸ローラ48とともに用紙Pの排出動作を補助する。
【0058】
用紙Pが上記Fu排出経路を進行して排出される場合には、用紙Pには湾曲状態は形成されず、記録面を上にして記録部11から下流側がほぼ真っ直ぐに排出される。従って、上記Fu排出経路を利用することにより、厚手の用紙や腰の強い用紙でも、無理なく記録を行い、且つ適切に排出することが可能となる。
【0059】
[用紙反転部4]
図3に戻って、プリンタ1の後部(図3の右側)に設けられた用紙反転部4は、上述したFu排出駆動ローラ45と、Fu排出従動ローラ47等のFu排出部6を構成するローラ群を含み、更にガイド駆動ローラ51と、可動ガイド従動ローラ52と、ガイド駆動ローラ53と、ガイド従動ローラ54と、反転駆動ローラ55と、反転従動ローラ57と、ガイドローラ59と、を備えている。
【0060】
用紙反転部4は、図7に示す様に、上記Fu排出経路を進んできた用紙Pの後端部分を略垂直方向に沿う様に押さえ付け、且つ、Fu排出駆動ローラ45及びガイド駆動ローラ51を図の反時計方向に回転駆動することにより、用紙PをFu用紙排出口600(図1)から排出せずに、用紙反転部4内へと引き入れる。
【0061】
より詳しくは、図7において屈曲ローラ37の下流側には、歯付きローラからなる可動ガイド従動ローラ52を自由回転可能に軸支するFu/R第1切替部材401が設けられ、該Fu/R第1切替部材401と対向する位置に、Fu/R第2切替部材405が設けられている。Fu/R第1切替部材401は、図示しない回動中心を中心に揺動可能に設けられるとともに、可動ガイド従動ローラ52がガイド駆動ローラ51から離間する状態(図6に示す状態)と、ガイド駆動ローラ51に接する状態(図7に示す状態)とを、図示しない駆動機構によって変化可能に設けられている。Fu/R第2切替部材405は、Fu排出駆動ローラ45の回動中心を中心にして揺動可能に設けられるとともに、傾斜姿勢(図6に示す状態)と略垂直な姿勢(図7に示す状態)とを、図示しない駆動機構によって変化可能に設けられている。
【0062】
以上の構成により、用紙Pが図6に示した様にFu排出経路を進み、そして用紙Pの後端がガイド部材501を通過した後に、Fu/R第1切替部材401と、Fu/R第2切替部材405とを、図6に示す状態から図7に示す状態に切り替える。これによって、用紙P後端部分がガイド駆動ローラ51と可動ガイド従動ローラ52とにニップされるとともに、この状態で逆転(図の反時計方向)駆動されるFu排出駆動ローラ45と、ガイド駆動ローラ51との搬送力を受けて、用紙P後端を先頭にして鉛直下方向へと進んでいく。
【0063】
尚、用紙反転部4を進む用紙Pは、最初の記録面(表面)の記録時とは進行方向が逆になる。即ち、最初の記録時には先端であった側が後端側となり、後端であった側が先端側となるので、以下では用紙反転部4を進む際に先端となる側を「用紙P先端(R)」、後端となる側を「用紙P後端(R)」と表記することとする。
【0064】
続いて、図3に戻ってガイド駆動ローラ51の下流側には、回転駆動されるガイド駆動ローラ53と、これに接して従動回転する、歯付きローラからなるガイド従動ローラ54とが設けられていて、用紙P先端(R)が当該ローラ対にニップされることにより、更に下流側に搬送される。
【0065】
ガイド駆動ローラ53の下流側には、大径のガイドローラ59が設けられるとともに、該ガイドローラ59を中心にした略U字形の形状をなす湾曲反転経路が形成されている。ガイドローラ59と対向する側には、回転駆動される反転駆動ローラ55が設けられ、該反転駆動ローラ55と、該反転駆動ローラ55に接して従動回転する反転従動ローラ57とよって用紙P先端(R)がニップされることにより、用紙Pは前記湾曲反転経路を更に進む。
【0066】
ここで、ガイドローラ59は、表面が滑らかであり、且つ、自由回転可能な様に構成されている。これは、ガイドローラ59と対向する用紙Pの面が、既にインク滴の吐出された記録面(表面)であることから、この様な既記録面に対して例えば回転駆動されるゴムローラ等を配すると、既記録面と擦れることによって記録品質を低下させるからである。
【0067】
また、反転従動ローラ57は、図示しない付勢手段によって反転駆動ローラ55に軽く接する様に設けられている。一方、用紙P先端(R)はやがて搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされて、記録ヘッド100へと搬送されるが、搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とによる用紙Pの搬送力は、他のローラ対に比して強力である。従って、用紙P先端(R)が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされると、用紙Pが引っ張られることにより、反転従動ローラ57が前記付勢手段の付勢力に抗して反転駆動ローラ55から離間する場合がある。
【0068】
すると、前記湾曲反転経路の形状が変化し、安定した用紙Pの搬送動作を実現できないといった不具合が生じる。しかし、ガイドローラ59は、回転軸方向と直交する方向には変位しない様に設けられているので、これにより、既記録面を適切に保護しながら、前記湾曲反転経路を一定に維持して安定した用紙Pの搬送動作を実現可能となっている。
【0069】
尚、反転従動ローラ57は歯付きローラではなく、用紙Pと面接触する、表面が滑らかなローラによって構成されている。これは、反転従動ローラ57は用紙Pを湾曲反転させる部分に設けられている為、用紙Pが反転湾曲ローラ57に強く接する場合があるとともに、反転従動ローラ57と接触する用紙Pの面が、既にインク滴の吐出された既記録面(表面)であるので、既記録面を保護する必要がある為である。
【0070】
ガイドローラ59によって形成された湾曲反転経路を通過し、用紙P先端(R)が搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とにニップされると、用紙Pは記録ヘッド100へ搬送され、用紙Pの裏面への記録が実行される。そして、用紙反転部4を経由した用紙Pは、本実施形態においては上述のFu排出経路(Fu排出部6)を通り、Fu用紙排出口600(図1)から斜め上方に排出される。
【0071】
[プリンタ1の制御部]
以上がプリンタ1の用紙搬送経路の構成であり、以下、図9を参照しつつ、プリンタ1の制御部160の構成について説明する。ここで、図9は、制御部160のブロック図である。制御部160は、プリンタ1に印刷情報を送信するホスト・コンピュータ700との間でデータの送受信が可能に構成され、ホスト・コンピュータ700とのインタフェース部(以下「IF」と言う)161と、ASIC162、RAM163、PROM164、EEPROM165、CPU166、発振回路167、DCユニット168、紙送りモータドライバ169、CRモータドライバ171、ヘッドドライバ170を備えている。
【0072】
CPU166はプリンタ1の制御プログラムを実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行い、発信回路167は、CPU166に対して各種処理に必要な周期的な割り込み信号を発生させる。ASIC162は、ホスト・コンピュータ700からIF161を介して送信される印刷データに基づいて記録解像度や記録ヘッド100の駆動波形等を制御するものである。RAM163は、ASIC162およびCPU166の作業領域や他のデータの1次格納領域として用いられ、PROM164およびEEPROM165には、プリンタ1を制御する為に必要な制御プログラム(ファームウェア)および処理に必要なデータが格納されている。
【0073】
紙送りモータドライバ169は、DCユニット168の制御の下、紙送りモータ172を駆動制御して、複数の駆動対象、即ち、前述した搬送駆動ローラ28、記録部下流側駆動ローラ32を回動させる。CRモータドライバ171は、DCユニット168の制御の下、CRモータ180を駆動制御することによりキャリッジ101を主走査方向に往復動させ、または停止・保持させる。ヘッドドライバ170は、CPU166の制御の下、ホスト・コンピュータ700から送信された印刷データに従って記録ヘッド100を駆動制御する。
【0074】
CPU166およびDCユニット168には、搬送される用紙Pの始端および終端を検出する、前述した紙検出器70からの検出信号と、後述するFd紙検出器509からの検出信号と、搬送駆動ローラ28の回動量を検出するロータリエンコーダ174からの出力信号と、キャリッジ101の主走査方向における絶対位置を検出するリニアエンコーダ173とが与えられる。
【0075】
「被記録材搬送量検出手段」「被噴射媒体搬送量検出手段」を構成するロータリエンコーダ174は、紙送りモータ172によって回動駆動され、且つ、図示しない歯車を介して搬送駆動ローラ28へと動力を伝達する歯車176に取り付けられる、外周部に多数のスリット179を有する円盤状スケール174bと、スリット179に対して発光する発光部(図示せず)および前記スリットを通過した光を受光する受光部(図示せず)から構成された検出部174aとから構成されている。円盤状スケール174bが回動すると、検出部174aはスリット179を通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、制御部160は、この様なロータリエンコーダ174からの出力信号を受信することによって、搬送駆動ローラ28の回動量および回動速度を算出し、これにより、用紙Pの搬送量を算出することができ、また、目的とする紙送り制御を実行することができる様になっている。
【0076】
尚、搬送駆動ローラ28の軸端には図示しない歯車が取り付けられ、該歯車が、図9に示す歯車176によって回動駆動される様構成されている。そして、歯車176と、紙送りモータ172の回動軸に取り付けられたピニオン歯車との間には無端ベルト175が係回され、従って以上により、搬送駆動ローラ28が紙送りモータ172によって回動駆動される。また、紙送りモータ172の回動軸に取り付けられたピニオン歯車には、歯車177、178が噛合し、歯車178は、記録部下流側駆動ローラ32の回転軸端に取り付けられた歯車181が噛合している。従って、ロータリエンコーダ174により、搬送駆動ローラ28のみならず、記録部下流側駆動ローラ32の回動量および回動速度も算出することができる様になっている。
【0077】
続いて、リニアエンコーダ173は、主走査方向に長い符号板(図示せず)と、該符号板において主走査方向に複数形成されたスリット(図示せず)に対して発光する発光部(図示せず)および前記スリットを通過した光を受光する受光部(図示せず)から構成され、前記スリットを通過する光によって形成される立ち上がり信号と立ち下がり信号とを出力し、キャリッジ101の主走査方向における絶対位置を検出する。
以上が、プリンタ1の概略構成である。
【0078】
<フェイスダウン(Fd)排出部の詳細な構成>
次に、図10乃至図13を参照しながら、Fd排出部6のより詳細な構成について説明する。ここで、図10は記録部11によってコックリング状態が形成された用紙Pを屈曲させる状態を示す模式図であり、図11はFd排出部6の拡大側面図、図12はFd排出部6の平面図、図13はFd紙検出器509の拡大斜視図である。
【0079】
先ず、図10(A)の模式図に示す様に、インク滴を吸収した用紙Pには図4を参照しながら説明した様にリブ65a、記録部下流側駆動ローラ32、記録部下流側従動ローラ33、記録部補助ローラ35bによって、主走査方向に規則的なコックリング状態が強制的に形成され、用紙搬送方向(図の矢印方向)の見かけ上の剛性が増した状態となる。従って、この様な状態の用紙Pは、Fd排出部6の湾曲反転経路を通過する際に、コックリング状態が形成されたことによって湾曲反転経路に沿って滑らかに湾曲し難い。その為、実際には、図10(B)に示す様に、ある部分において屈曲した様な状態となり、これによって湾曲反転経路を進行させる必要がある。つまり、曲げ(湾曲)の起点を形成する必要がある。尚、インク滴の吸収量(インクデューティ)が少なく、コックリング状態が形成されていない場合には、用紙Pは湾曲反転経路に沿って緩やかなカーブを描くことになる。
【0080】
図5に示した湾曲反転経路の開始位置近傍に設けられる屈曲ローラ37は、上述の様な用紙曲げの起点を形成する。そして、用紙Pを屈曲させることにより、用紙P先端がFd/Fu切替部材503の湾曲面503bに当接する際の角度(以下「当接角」と言う)を規制して、フロントテンションの増大を防止する。
【0081】
図11(A)は湾曲反転経路の開始位置近傍に設けられた屈曲ローラ37によって用紙Pを屈曲させる状態を示すものであり、図11(B)は屈曲ローラ37が設けられておらず、その上流側の記録部下流側従動ローラ33で用紙Pを屈曲させる状態を示すものである。尚、図11(A)、(B)において示す点線は、用紙P先端が湾曲面503bに当接しながら下流側に進む用紙Pの状態の推移を示している。
【0082】
図11(A)に示す様に、屈曲ローラ37によって曲げの起点が形成された用紙Pは、屈曲ローラ37から先の部分が、コックリングによって殆ど湾曲しないか、或いは若干湾曲した状態で、用紙先端のみが湾曲面503bに当接しながら下流側に進む。ここで、用紙P先端が湾曲面503bに当接する当接角が増大すると、フロントテンションが増大し、用紙Pの円滑な進行が阻害されて、この結果として上流側の記録ヘッド100の部分で撓みが生じたり、或いは用紙Pがプラテン65から浮き上がったりして、記録品質を低下させる虞がある。
【0083】
ここで、湾曲反転経路の開始位置近傍に屈曲ローラ37が設けられていない図11(B)では、屈曲ローラ37が設けられている図11(A)に比して、用紙P先端が下流側に進むに従って前記当接角が顕著に増大する。つまり、用紙曲げの起点を形成する位置は、湾曲反転経路から遠ざかる程、前記当接角が顕著に増大し、場合によってはほぼ直角となる場合も生じる。
【0084】
そこで、本実施形態においては、用紙Pに曲げの起点を形成する屈曲ローラ37を湾曲反転経路の開始位置近傍に配し、該屈曲ローラ37によって前記当接角を規制する様にしたので、フロントテンションの顕著な増大を防止して適切に用紙Pの排出動作を行うことができる。また、これによって上流側で撓みや浮き等が発生しないので、用紙Pを湾曲反転経路で湾曲反転させながら、上流側の記録部11でインクジェット記録を実行しても、適切な記録結果を得ることが可能となる。つまり、記録を実行しながら用紙Pを屈曲させることが可能となる。
【0085】
尚、上述の通り、屈曲ローラ37の位置が湾曲反転経路から遠ざかる程フロントテンションが増大する傾向となるが、コックリングによって見かけ上の剛性が増大した用紙Pを屈曲させるには、図11(A)において符号Lcで示す距離、即ち曲げの起点となる位置から湾曲面503bに当接する位置までの距離が大なるほど、屈曲させ易い。従って、屈曲ローラ37の位置は、湾曲反転経路の湾曲状態(曲率が小さいか大きいか)や、排出する用紙Pの厚み、材質等により、適宜調節することが望ましい。
【0086】
また、屈曲ローラ37は、用紙Pのフレーム部材66(図5参照)への接触を防止する機能を併せ持つ。即ち、記録部下流側従動ローラ33と、記録部補助ローラ35a、35bとはフレーム部材66に設けられている。フレーム部材66は湾曲反転経路の内側に位置し、用紙Pの記録面と接触可能な場所にあるが、屈曲ローラ37は、図5に示す様に用紙Pを屈曲させるとともに用紙Pのフレーム部材66への接触を防止し、以て記録品質の低下を防止する様になっている。
【0087】
加えて、屈曲ローラ37は、記録部下流側駆動ローラ32と記録部下流側従動ローラ33とが用紙Pをニップするニップ点における接線よりもやや上側に設けられている。従ってこれにより、用紙Pにおいて記録部下流側駆動ローラ32と記録部下流側従動ローラ33とのニップ点から上流側、つまり、記録ヘッド100近傍部分がプラテン65から浮き上がらず、記録ヘッド100と用紙Pとの距離が安定し、以て適切な記録結果を得ることができる様になっている。
【0088】
続いて、屈曲ローラ37の主走査方向における配置位置について図12を参照しながら説明する。ここで、図12(A)はプラテン65の平面と直角な方向から視た図(プラテン65の平面図)であり、図12(B)は、記録部下流側駆動ローラ32及び記録部下流側従動ローラ33を正面から視た図((A)におけるx方向矢視図)であり、図12(A)と(B)は、主走査方向の位置が一致する様に描かれている。図12(B)に示す様に、用紙Pには、記録部下流側駆動ローラ32と記録部下流側従動ローラ33とのニップ点を山とし、記録部補助ローラ35bとの接点を谷とした規則的なコックリングが形成される。
【0089】
そして、屈曲ローラ37は、図示する様に本実施形態においては用紙Pに形成されたコックリングの谷の位置、即ち記録部補助ローラ35bの位置に設けられている。これは、以下の理由による。即ち、屈曲ローラ37がコックリングの山の部分に設けられて当該山の部分と接する様になっていると、当該山の部分に無理な力が掛かり、その結果山と谷とが小さい間隔で形成されたり、不規則な皺や折れ曲がり等を発生させる虞がある。そしてこの様な状態の用紙Pが湾曲反転経路に進むと、曲げの起点、つまり屈曲ローラ37において折れ曲がり等のダメージを与える虞がある。
【0090】
また、湾曲反転させる際の搬送負荷が増大し、上流側において用紙Pの撓み等が発生する虞があり、その結果記録品質を低下させる虞がある。しかし、上述の通り本実施形態では、屈曲ローラ37はコックリングの谷の部分に配置されているので、用紙Pに無理な力が掛からず、従ってこれにより、下流側で用紙Pを湾曲反転させながら、上流側でインクジェット記録を実行しても、適切な記録結果を得ることが可能となる。
【0091】
次に、Fd排出経路の終端位置に設けられた、Fd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とを備えて構成された排出ローラについて詳説する。用紙Pは上述の通りコックリング状態が形成されるが、このコックリング状態は屈曲ローラ37を通過しても依然残ったままであり、Fd排出駆動ローラ41に達してFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とにニップされる際も、コックリングが生じた状態となっている。従って、用紙PがFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによって適切にニップされないと、フロントテンションを発生させたり、紙ジャムとなる虞もある。
【0092】
そこで、本実施形態においては、Fd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とは、用紙Pのコックリングの山の部分に配置されている。つまり、図12を参照しながら上述した様に用紙Pには記録部下流側駆動ローラ32と記録部下流側従動ローラ33とのニップ点を山とし、記録部補助ローラ35bとの接点を谷とした規則的なコックリングが形成され、そして、記録下流側駆動ローラ32の下流側に設けられた屈曲ローラ37は、用紙Pに無理な力が掛からない様にコックリングの谷の位置、即ち記録部補助ローラ35bの位置に設けられている。
【0093】
次に、Fd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによってニップされる際には、用紙Pは湾曲反転されていることから、図12(B)において符号Pで示す用紙の状態から図12(A)において符号Pで示す用紙の状態への変化に示す様に、コックリングの山と谷が逆転する。従って、コックリングの山と谷が逆転した状態の、谷の部分にFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とが配置されていると、用紙P先端がFd排出従動ローラ43に衝突し、これにより、フロントテンションが生じる虞がある。
【0094】
しかし、図12(A)に示す様に本実施形態においてFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とはコックリングの山と谷が逆転した状態の山の部分、つまり、上流側の記録部補助ローラ35bの位置に配置されているので、用紙PはFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とに円滑にニップされ、以て顕著なフロントテンションの発生を防止することができる。つまり、Fd排出経路を利用して排出を行いながら、上流側でインクジェット記録を適切に実行することができる。
【0095】
尚、Fd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによる用紙Pの送り速度(「速度V」とする)は、搬送駆動ローラ28と搬送従動ローラ29とによる用紙Pの送り速度(「速度V」とする)との関係において、V<Vとなる様に設定されている。これは、以下の理由による。即ち、V>Vの場合には、用紙Pは、Fd/Fu切替部材503の湾曲面503bに押し付けられる様な状態となる。
【0096】
すると、用紙Pと湾曲面503bとの間の摩擦によるフロントテンションが増大し、これによって上流側の記録ヘッド100において、用紙浮きが発生し、記録品質を低下させる虞がある。しかし、本実施形態においては上述の通りV<Vとなる様に設定されているので、用紙PがFd/Fu切替部材503の湾曲面503bに押し付けられる状態の発生を防止でき、フロントテンションの増大を防止して用紙Pを下流側で湾曲反転させながら上流側の記録部11で適切にインクジェット記録を実行することが可能となる。
【0097】
続いて、Fd排出経路の終端位置、より詳しくは、Fd排出駆動ローラ41の下流側に設けられたFd紙検出器509について図13及び適宜その他の図面を参照しながら詳説する。
Fd紙検出器509は、図3に示す様に用紙Pの搬送経路として最も下流側に設けられるFd排出経路(Fd排出部5)の、更に下流側近傍に設けられている。Fd紙検出器509は、図13に示す様にセンサ510とレバー511とを備えている。
【0098】
レバー511は、側面視略くの字形の形状をなし(図5参照)、軸受け部514、514によって軸支された揺動軸513を中心にして用紙Pの搬送経路を側視して時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられている。揺動軸513から延びる接触端511aは、Fd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによって排出される用紙Pの排出経路に突出する様に形成されていて(図6参照)、用紙P先端が通過することにより、用紙P先端に押し退けられて(図5参照)、これによってレバー511が揺動軸513を中心に揺動する。尚、レバー511は、コイルばね515によって接触端511aが用紙Pの排出経路上に突出する方向(図5の反時計方向)に付勢されている。
【0099】
接触端511aとは反対側に延びる検出端511bは、図13に示す様にその先端がセンサ510に設けられた空隙に入り込むことができる様に形成されている。ここで、センサ510は、発光部(図示せず)と受光部(図示せず)を有し、前記発光部から前記受光部への放射光が、検出端511bの先端によって遮断可能な様に構成されている。つまり、検出端511bがセンサ510に入り込むと、前記発光部から前記受光部への放射光が遮断される。
【0100】
一方でレバー511が図6に示す状態から図5に示す状態に揺動すると、前記受光部は前記発光部からの放射光を受光する。この様な前記発光部から前記受光部への放射光の遮断と透過によって、センサ511は制御部160(図9)へ放射光の検出状態または非検出状態を示す電気信号を送信し、従ってこれにより、用紙P先端及び後端の通過を、制御部160(図9)側で検出することができる様になっている。
【0101】
このFd紙検出器509は、Fd排出経路の下流側近傍に設けられたことにより、以下のような作用効果を奏する。即ち、例えばFd紙検出器509がFd排出駆動ローラ41の上流側に設けられている様な場合に、用紙PがFd紙検出器509を通過した後、Fd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とにニップされる直前にジャムとなった場合には、Fd紙検出器509は既に用紙Pの通過を検出する信号を送信していることから、制御部160(図9)側では前記紙ジャムを検出することができない。
【0102】
しかし、本実施形態においてはFd紙検出器509が、プリンタ1において用紙搬送経路の最も下流側に設けられるFd排出駆動ローラ41の更に下流側の近傍で用紙Pの通過を検出する様に設けられているので、従って用紙Pが搬送駆動ローラ28(図3)から下流側のいずれの場所でジャムとなっても、これを確実に検出することができる。つまり、制御部160(図9)の側において、図3に示した紙検出器70を用紙P先端が通過した時からの搬送駆動ローラ28の回動量、即ち用紙Pの搬送量を監視することにより、用紙Pを所定量搬送してもFd紙検出器509が用紙Pの通過を検出しない場合には、ジャム発生と判断することができる。
【0103】
尚、Fd紙検出器509は、特に、レバー511は、図13及び図12に示す様にFd排出駆動ローラ41に隣接する様に設けられ、用紙Pの幅方向においてFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43との近傍で用紙Pと接触する様に設けられている。これは、以下の理由による。即ち、用紙Pには図4を参照しながら説明した様にコックリング状態が形成されることから、レバー511がコックリングの谷の部分と接触する位置に配置されていると、コックリングの程度が顕著な場合には、用紙Pがレバー511の接触端511aと接触せず、用紙Pの通過を正確に検出できない虞がある。また、接触端511aは、用紙P通過の際の負荷を軽減するべく、用紙Pに僅かに接触する様に配置されることが望ましいが、この様な場合は、特に接触端511aと用紙Pとが接触しない事態が生じ易い。
【0104】
一方、用紙PはFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによってニップされることから(図4(A)参照)、当該ニップ点近傍においては用紙Pの位置が定まり易い状態となっている。そこで、レバー511を、この様に用紙Pの位置が定まり易いFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43との近傍に設け、これにより、接触端511aと用紙Pとをコックリングの程度に関わらず確実に接触可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの外観斜視図である。
【図2】本発明に係るプリンタの装置本体の斜視図である。
【図3】本発明に係るプリンタの側断面概略図である。
【図4】本発明に係るプリンタの要部平面図である。
【図5】本発明に係るプリンタの側断面概略図(拡大図)である。
【図6】本発明に係るプリンタの側断面概略図(拡大図)である。
【図7】本発明に係るプリンタの側断面概略図(拡大図)である。
【図8】本発明に係るプリンタの紙検出器の側面図である。
【図9】本発明に係るプリンタの制御部のブロック図である。
【図10】コックリングが形成された印刷用紙の模式図である。
【図11】フェイスダウン排出部の拡大側面図である。
【図12】フェイスダウン排出部の平面図である。
【図13】Fd紙検出器の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ、1a 装置本体、2 給紙部、3 オプション給紙ユニット、4 反転部、5 フェイスダウン排出部、6 フェイスアップ排出部、11 記録部、21 給紙ローラ、23 リバースローラ、25 ピックアップローラ、26 搬送従動ローラホルダ、28 搬送駆動ローラ、29 搬送従動ローラ、30 ガイドローラ、32 記録部下流側駆動ローラ、33 記録部下流側従動ローラ、35a、35b 記録部補助ローラ、37 屈曲ローラ、40 Fd排出駆動ローラ軸、41 Fd排出駆動ローラ、43 Fd排出従動ローラ、45 Fu排出駆動ローラ、46 Fu排出駆動ローラ軸、47 Fu排出従動ローラ、48 凹凸ローラ、49 Fu補助ローラ、51 ガイド駆動ローラ、52 可動ガイド従動ローラ、53 ガイド駆動ローラ、54 ガイド従動ローラ、55 反転駆動ローラ、57 反転従動ローラ、59 ガイドローラ、65 プラテン、66 排紙フレーム、68 ガイド部材、70 紙検出器、71 レバー、72 センサ、100 インクジェット記録ヘッド、101 キャリッジ、103 キャリッジガイド軸、105 インクカートリッジ、107 カートリッジIC、110 カートリッジ取付フレーム、150 上部カバー、151 カートリッジカバー、200 給紙トレイ、201 手差しトレイ、202 手差し給紙口、203 ホッパ、300 オプション給紙トレイ、401 Fu/R第1切替部材、405 Fu/R第2切替部材、500 Fd用紙排出口、501 ガイド部材、503 Fd/Fu切替部材、505、507ガイド部材、509 Fd紙検出器、510 センサ、511 レバー、513 揺動軸、514 軸受部、515 コイルばね、600 Fu用紙排出口、601 排紙スタッカ、P 印刷用紙

Claims (10)

  1. 被記録材に記録を行う記録手段と、
    被記録材を搬送する被記録材搬送手段と、
    被記録材の搬送経路の最も下流側に設けられ、上流側から搬送された被記録材を排出する被記録材排出手段と、
    前記被記録材搬送手段による被記録材の搬送量を検出する被記録材搬送量検出手段と、
    被記録材の搬送経路に設けられ、被記録材の通過を検出する被記録材通過検出手段と、を備えた記録装置であって、
    前記被記録材通過検出手段が、前記被記録材排出手段の下流側近傍位置で被記録材の通過を検出する様に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1において、前記被記録材通過検出手段が、被記録材と接触して揺動するレバー部材と、
    該レバー部材の揺動を検出するセンサと、
    を備えていることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2において、前記被記録材排出手段が、被記録材の幅方向に延びる回転軸に複数設けられ、回転駆動される排出駆動ローラと、該排出駆動ローラに接して従動回転する排出従動ローラと、を備えて構成された排出ローラを有し、
    前記レバー部材が、被記録材の幅方向において前記排出ローラ近傍で被記録材と接触する様に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3において、前記排出ローラが、前記記録手段によって主走査方向に波打つコックリング状態が形成された被記録材の、山の部分に配置されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項において、前記被記録材排出手段が、被記録材の記録面を内側にして被記録材を湾曲反転させることにより、被記録材の記録面を下にした状態で被記録材を排出するフェイスダウン排出経路を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項5において、前記被記録材排出手段が、被記録材の記録面を上にした状態のまま被記録材を排出するフェイスアップ排出経路を更に備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項5または6において、前記被記録材搬送手段による被記録材の送り速度Vと、前記フェイスダウン排出経路の終了位置近傍に設けられた前記排出ローラによる被記録材の送り速度Vとの関係が、V<Vとなる様に構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項において、被記録材を斜め上方に搬送する傾斜した被記録材搬送経路を備え、前記記録手段が、前記傾斜した被記録材搬送経路上で被記録材にインクジェット記録を行う、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 被記録材に記録を行う記録手段と、
    被記録材を搬送する被記録材搬送手段と、
    被記録材の搬送経路の最も下流側に設けられ、上流側から搬送された被記録材を排出する被記録材排出手段と、
    前記記録手段の下流側に設けられ、被記録材の通過を検出する被記録材通過検出手段と、を備えた記録装置であって、
    前記被記録材排出手段が、被記録材の幅方向に延びる回転軸に複数設けられ、回転駆動される排出駆動ローラと、該排出駆動ローラに接して従動回転する排出従動ローラと、を備えて構成された排出ローラを有し、
    前記被記録材通過検出手段が、被記録材と接触して揺動するレバー部材と、
    該レバー部材の揺動を検出するセンサと、を備え、
    前記レバー部材が、被記録材の幅方向において前記排出ローラ近傍で被記録材と接触する様に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射手段と、
    被噴射媒体を搬送する被噴射媒体搬送手段と、
    被噴射媒体の搬送経路の最も下流側に設けられ、上流側から搬送された被噴射媒体を排出する被噴射媒体排出手段と、
    前記被噴射媒体搬送手段による被噴射媒体の搬送量を検出する被噴射媒体搬送量検出手段と、
    被噴射媒体の搬送経路に設けられ、被噴射媒体の通過を検出する被噴射媒体通過検出手段と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記被噴射媒体通過検出手段が、前記被噴射媒体排出手段の下流側近傍位置で被噴射媒体の通過を検出する様に設けられている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014188976A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置

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