JP2004231194A - 繊維積層体収納箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】厚手シートを片手で簡単に引出すことができ、かつドロップバック（飛び出たシートの引き戻り）の少ない取出口および収納箱を提供する。
【解決手段】ポップアップ式に取出すように交互に積層されたワイパーやペーパータオル及びトイレットペーパーなど比較的厚手のシートを収納する収納箱において、該収納箱のシート取出口用開口を所定幅のスリットが天面の長手方向に沿って両側面まで延びていることを特徴とする繊維積層体収納箱。
【選択図】 図４
【解決手段】ポップアップ式に取出すように交互に積層されたワイパーやペーパータオル及びトイレットペーパーなど比較的厚手のシートを収納する収納箱において、該収納箱のシート取出口用開口を所定幅のスリットが天面の長手方向に沿って両側面まで延びていることを特徴とする繊維積層体収納箱。
【選択図】 図４
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はワイパーやペーパータオル及びトイレットペーパーなど比較的厚手のシートを収納する収納箱およびそのシート取出口用開口に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】特開昭５１−１１８５６８号公報
【０００３】
ワイパーやペーパータオルのような比較的厚手のシートをポップアップ式に取り出す場合には、シート自体の剛性が高く、また表面に施されたエンボス加工の影響などにより、シートと収納箱取出口周縁との抵抗が大きく、片手では取出しにくいなどの傾向があった。
この傾向は収納箱内の残存シート枚数が少なくなると特に顕著であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は厚手シートを片手で簡単に引出すことができ、かつドロップバック（飛び出たシートの引き戻り）の少ない取出口および収納箱を提供する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明はポップアップ式に取出すように交互に積層されたワイパーやペーパータオル及びトイレットペーパーなど比較的厚手のシートを収納する収納箱において、該収納箱のシート取出口用開口を所定幅のスリットが天面の長手方向に沿って両側面まで延びていることを特徴とする繊維積層体収納箱に関する。
上記においてスリットの両端部が分岐せずまたは例えば逆Ｙ字型または逆Ｔ字型に分岐しており、またはスリット幅は３〜２０ｍｍの範囲であり、またはスリットの長手方向中央部に幅広部を備えており、またはシート取出口開口はポリウィンドウ等のポリフィルムを備えていない繊維積層体の収納箱に関する。
【０００６】
また本発明は所定幅のスリットが収納箱の天面長手方向全長に亘っており、該スリットの両端は収納箱の両側面に天面から分岐しまたは分岐せずにＩ字型、逆Ｙ字型または逆Ｔ字型に下方に延びている繊維体収納箱におけるシート取出口用開口に関する。
上記において側面の高さの１／２より上にスリットを設けるのが箱の強度を保つ上で好ましい。
上記においてシート取出口用開口のスリットをそのスリット幅をシート厚みより十分に大きくすると共に収納箱の天面の長手方向から両側面まで延長することにより厚手のシートをその収納箱より片手で簡単に引出せかつドロップバックの少ない取出口としたまたはスリット中央部に幅広部を備え、初回のシート取出し易さを向上させた繊維体収納箱におけるシート取出口用開口に関する。
【０００７】
本発明のスリット幅は紙厚より十分に大きければよいが、具体的には３〜２０ｍｍが好ましい。
これは３ｍｍ未満ではシートの取出し抵抗が高く、２０ｍｍより大きいと持ち運び時等に収納箱が潰れ易く、またドロップバックが起こり易くなる。
またスリットの長手方向中央部に幅広部を備えるのはシートの初回の取出し易さを向上させるためである。
【０００８】
【発明の効果】
厚手シートの収納箱からの取出し性が向上する。
ワイパーのような比較的剛性の高いシートにおいては取出しの抵抗が少ない。またドロップバックも少ない。
長手方向全長に延び両側面に至るスリットにより収納箱内に折り込まれたシートの展開方向及び取出し方向への力に対応して包装箱体（収納箱）の上部が変形し、取出し抵抗が低減する。
【０００９】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面によって説明するが、本発明はこれによって特に制約されるものではない。
【００１０】
［従来例１］
図１は汎用のティシュ収納箱を示し、収納箱の天面に形成した取出口開口内面に設けたポリウィンドウのスリットからティシュをポップアップ式に連続的に取出せるようになっている。
【００１１】
［従来例２］
収納箱の前側面から天面に亘って開口を形成しこの開口から直接ティシュまたはその他のシートを取出せるようにしている。
【００１２】
［実施例１］
図３に示すように直方体の収納箱（１）の天面（２）にその長手方向に沿ってその全長に亘りスリット（３）を形成している。スリット（３）の両端はその両側面でＩ字型開口（棒状開口）（４）を形成している。（５）は厚手の取出しシートを示す。
シート（５）は収納箱（１）内に交互に積層収容され、ポップアップ式に取出させるようになっている。
【００１３】
［実施例２］
図４はスリット（３）の両端が、その両側面で逆Ｙ字型開口（４’）を形成している例を示している。
収納箱（１）内に交互に積層収容された厚手のシートからスリット（３）を通して取出された厚手シート（５）はその取出しの際引出しの力（Ｆ）により収納箱（１）の上部（１’）に矢印方向の変形を与え、それに対応してシート（５）の取出し抵抗が低減する。
【００１４】
［実施例３］
図５はスリット（３）の両端が収納箱（１）の両側面で形成する開口（４）（４’）…を例示したもので、（イ）は図３のＩ字型開口（４）、（ロ）は逆Ｔ字型開口（４’’）、（ハ）は図４の逆Ｙ字型開口（４’）を示す。その際スリット（３）の開口は側面の高さ（Ｈ）の１／２より上に設けられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の収納箱の外観図である。
【図２】従来の収納箱の外観図である。
【図３】実施例１の収納箱外観図である。
【図４】実施例２の収納箱の引出し時の変形の模式図である。
【図５】スリットの両側面形状の例示図で（イ）はＩ字型開口、（ロ）は逆Ｔ字型開口、（ハ）は逆Ｙ字型開口を夫々示す。
【符号の説明】
１…収納箱
１’…収納箱の上部
２…天面
３…スリット
４，４’，４’’…開口
５…取出しシート
【発明の属する技術分野】
本発明はワイパーやペーパータオル及びトイレットペーパーなど比較的厚手のシートを収納する収納箱およびそのシート取出口用開口に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】特開昭５１−１１８５６８号公報
【０００３】
ワイパーやペーパータオルのような比較的厚手のシートをポップアップ式に取り出す場合には、シート自体の剛性が高く、また表面に施されたエンボス加工の影響などにより、シートと収納箱取出口周縁との抵抗が大きく、片手では取出しにくいなどの傾向があった。
この傾向は収納箱内の残存シート枚数が少なくなると特に顕著であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は厚手シートを片手で簡単に引出すことができ、かつドロップバック（飛び出たシートの引き戻り）の少ない取出口および収納箱を提供する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明はポップアップ式に取出すように交互に積層されたワイパーやペーパータオル及びトイレットペーパーなど比較的厚手のシートを収納する収納箱において、該収納箱のシート取出口用開口を所定幅のスリットが天面の長手方向に沿って両側面まで延びていることを特徴とする繊維積層体収納箱に関する。
上記においてスリットの両端部が分岐せずまたは例えば逆Ｙ字型または逆Ｔ字型に分岐しており、またはスリット幅は３〜２０ｍｍの範囲であり、またはスリットの長手方向中央部に幅広部を備えており、またはシート取出口開口はポリウィンドウ等のポリフィルムを備えていない繊維積層体の収納箱に関する。
【０００６】
また本発明は所定幅のスリットが収納箱の天面長手方向全長に亘っており、該スリットの両端は収納箱の両側面に天面から分岐しまたは分岐せずにＩ字型、逆Ｙ字型または逆Ｔ字型に下方に延びている繊維体収納箱におけるシート取出口用開口に関する。
上記において側面の高さの１／２より上にスリットを設けるのが箱の強度を保つ上で好ましい。
上記においてシート取出口用開口のスリットをそのスリット幅をシート厚みより十分に大きくすると共に収納箱の天面の長手方向から両側面まで延長することにより厚手のシートをその収納箱より片手で簡単に引出せかつドロップバックの少ない取出口としたまたはスリット中央部に幅広部を備え、初回のシート取出し易さを向上させた繊維体収納箱におけるシート取出口用開口に関する。
【０００７】
本発明のスリット幅は紙厚より十分に大きければよいが、具体的には３〜２０ｍｍが好ましい。
これは３ｍｍ未満ではシートの取出し抵抗が高く、２０ｍｍより大きいと持ち運び時等に収納箱が潰れ易く、またドロップバックが起こり易くなる。
またスリットの長手方向中央部に幅広部を備えるのはシートの初回の取出し易さを向上させるためである。
【０００８】
【発明の効果】
厚手シートの収納箱からの取出し性が向上する。
ワイパーのような比較的剛性の高いシートにおいては取出しの抵抗が少ない。またドロップバックも少ない。
長手方向全長に延び両側面に至るスリットにより収納箱内に折り込まれたシートの展開方向及び取出し方向への力に対応して包装箱体（収納箱）の上部が変形し、取出し抵抗が低減する。
【０００９】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面によって説明するが、本発明はこれによって特に制約されるものではない。
【００１０】
［従来例１］
図１は汎用のティシュ収納箱を示し、収納箱の天面に形成した取出口開口内面に設けたポリウィンドウのスリットからティシュをポップアップ式に連続的に取出せるようになっている。
【００１１】
［従来例２］
収納箱の前側面から天面に亘って開口を形成しこの開口から直接ティシュまたはその他のシートを取出せるようにしている。
【００１２】
［実施例１］
図３に示すように直方体の収納箱（１）の天面（２）にその長手方向に沿ってその全長に亘りスリット（３）を形成している。スリット（３）の両端はその両側面でＩ字型開口（棒状開口）（４）を形成している。（５）は厚手の取出しシートを示す。
シート（５）は収納箱（１）内に交互に積層収容され、ポップアップ式に取出させるようになっている。
【００１３】
［実施例２］
図４はスリット（３）の両端が、その両側面で逆Ｙ字型開口（４’）を形成している例を示している。
収納箱（１）内に交互に積層収容された厚手のシートからスリット（３）を通して取出された厚手シート（５）はその取出しの際引出しの力（Ｆ）により収納箱（１）の上部（１’）に矢印方向の変形を与え、それに対応してシート（５）の取出し抵抗が低減する。
【００１４】
［実施例３］
図５はスリット（３）の両端が収納箱（１）の両側面で形成する開口（４）（４’）…を例示したもので、（イ）は図３のＩ字型開口（４）、（ロ）は逆Ｔ字型開口（４’’）、（ハ）は図４の逆Ｙ字型開口（４’）を示す。その際スリット（３）の開口は側面の高さ（Ｈ）の１／２より上に設けられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の収納箱の外観図である。
【図２】従来の収納箱の外観図である。
【図３】実施例１の収納箱外観図である。
【図４】実施例２の収納箱の引出し時の変形の模式図である。
【図５】スリットの両側面形状の例示図で（イ）はＩ字型開口、（ロ）は逆Ｔ字型開口、（ハ）は逆Ｙ字型開口を夫々示す。
【符号の説明】
１…収納箱
１’…収納箱の上部
２…天面
３…スリット
４，４’，４’’…開口
５…取出しシート
Claims (6)
- ポップアップ式に取出すように交互に積層されたワイパーやペーパータオル及びトイレットペーパーなど比較的厚手のシートを収納する収納箱において、該収納箱のシート取出口用開口を所定幅のスリットが天面の長手方向に沿って両側面まで延びていることを特徴とする繊維積層体収納箱。
- スリットの両端部が複数に分岐している請求項１記載の繊維積層体収納箱。
- スリット幅は３〜２０ｍｍの範囲である請求項１または２記載の繊維積層体収納箱。
- スリットの長手方向中央部に幅広部を備えた請求項１から３までのいずれか１項記載の繊維積層体収納箱。
- シート取出口開口はポリウィンドウ等のポリフィルムを備えていない請求項１から４までのいずれか１項記載の繊維積層体収納箱。
- 両側面に天面から下方に延びているスリットが側面の高さの１／２より上に設けられている請求項１から５までのいずれか１項記載の繊維積層体収納箱。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003018235A JP4248262B2 (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 繊維積層体収納箱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003018235A JP4248262B2 (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 繊維積層体収納箱 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004231194A true JP2004231194A (ja) | 2004-08-19 |
| JP4248262B2 JP4248262B2 (ja) | 2009-04-02 |
Family
ID=32948424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003018235A Expired - Fee Related JP4248262B2 (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 繊維積層体収納箱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4248262B2 (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3043472A (en) * | 1960-04-20 | 1962-07-10 | Container Corp | Stack of interfolded sheet units |
| JPS6057564U (ja) * | 1983-09-12 | 1985-04-22 | 島 光子 | テイシユケ−ス |
| JPH033586U (ja) * | 1989-05-24 | 1991-01-14 | ||
| JPH0853170A (ja) * | 1994-06-29 | 1996-02-27 | Ind Cartarie Tronchetti Spa | ペーパシート用容器 |
-
2003
- 2003-01-28 JP JP2003018235A patent/JP4248262B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3043472A (en) * | 1960-04-20 | 1962-07-10 | Container Corp | Stack of interfolded sheet units |
| JPS6057564U (ja) * | 1983-09-12 | 1985-04-22 | 島 光子 | テイシユケ−ス |
| JPH033586U (ja) * | 1989-05-24 | 1991-01-14 | ||
| JPH0853170A (ja) * | 1994-06-29 | 1996-02-27 | Ind Cartarie Tronchetti Spa | ペーパシート用容器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4248262B2 (ja) | 2009-04-02 |
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