JP2004230798A - シリアル装置 - Google Patents

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典子 佐藤
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Abstract

【課題】ガイドシャフトとガイドレールとでスライド自在に支持して主走査移動させる被走査体に、副走査移動する媒体が対向するシリアル装置において、加速や外乱のために被走査体に発生する回転モーメントを効果的に抑制する。
【解決手段】被走査体401の複数の軸受部材401a,401bが主走査方向に離反した位置でガイドシャフト402を各々保持しており、その軸受部材401a,401bの各々の近傍で押圧機構10,11がガイドシャフト402を副走査方向に押圧している。加速や外乱のために被走査体401に回転モーメントが発生すると軸受部材401a,401bに副走査方向の応力が作用するが、この方向で押圧機構10,11がガイドシャフト402を押圧しているので被走査体401の回転モーメントを効果的に抑制できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガイドシャフトとガイドレールとで被走査体をスライド自在に支持して往復移動させるシリアル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録情報に基づいて用紙等の記録媒体に画像を記録するプリンタやファクシミリ等の記録装置、または原稿上の画像を読取る読取り装置などにおいては、装置本体に設置されたガイドシャフト等の案内部材に沿って往復移動可能なキャリッジ上に記録ヘッドや読取りヘッドを搭載し、キャリッジを駆動して記録媒体や原稿を走査することで情報の記録や読取りが行なわれる。
【0003】
このようにキャリッジを往復移動させるシリアル装置は種々の機器で使用されており、キャリッジは、通常2本以上の案内部材(ガイドシャフト等)によって往復移動可能に案内支持されている。そこで、このように1つ以上の案内部材によってキャリッジの走査方向が規定され、これらに案内されてヘッドを搭載したキャリッジを往復走査しながら所定の作用をなす装置をシリアル装置と呼ぶ。
【0004】
代表的なシリアル装置には、記録ヘッドを往復走査させて、走査方向と略直角方向に搬送される記録媒体上に画像を形成するシリアル型記録装置や、読取りヘッドを往復走査させて同様に搬送される媒体上の画像を読取るシリアル型画像読取り装置などがある。
【0005】
シリアル装置は、記録媒体の大きさに比べ、記録や読取りに要するヘッドの記録領域や読取り領域が小さくて済むため、装置サイズやコストを抑制することができ、主に家庭やオフィスの卓上で使用する記録装置や読取り装置において一般的に利用されている。シリアル型記録装置は、記録手段としての記録ヘッドを搭載したキャリッジの往復走査に同期して、記録ヘッドを記録情報に基づいて駆動することにより、記録媒体上に画像記録を行う。
【0006】
ここで、上述のようなシリアル装置の一従来例として一般的なインクジェット記録装置を図3ないし図5を参照して以下に説明する。なお、図3はインクジェット記録装置の内部機構の斜視図、図4は側面図、図5は平面図である。
【0007】
図3および図4に例示するように、インクジェット記録装置は、紙、布、OHPシート、等の記録媒体Pを搬送手段で搬送し、キャリッジ401に搭載された記録手段である記録ヘッド500により記録媒体Pに記録を行う。このとき、記録ヘッド500は主走査方向に往復移動させ、これに同期して画像信号に応じて記録ヘッド500を駆動して吐出口からインクを吐出させることにより、記録媒体Pに1ライン分の記録が行われる。
【0008】
1ライン分の記録が終了したところで記録媒体Pを所定量だけ副走査方向に紙送りし、次いで上記の主走査による記録動作を行って次のラインを記録する。このような記録動作と紙送り動作を交互に繰り返すことで記録媒体P全体への記録が行われる。
【0009】
記録ヘッド500は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するものであり、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えている。また、記録ヘッド500は、電気熱変換体により印加される熱エネルギーによってインク内に膜沸騰を生じさせ、その時に生じる気泡の成長、収縮による圧力変化を利用して吐出口よりインクを吐出させ、そのインク滴を記録媒体Pに着弾させることでドットマトリクスの記録を行う。
【0010】
キャリッジ401は記録ヘッド500を搭載して往復移動させるためのものである。記録装置には2本の案内部材、すなわち1本のガイドシャフト402と1本のガイドレール305が記録媒体Pの搬送方向(Y)に対して直交する主走査方向(X)に架設されており、キャリッジ401はこれらの案内部材に沿って往復移動可能に案内支持されている。
【0011】
ガイドシャフト402の両端部の近傍には駆動プーリおよび従動プーリが取り付けられており(図示せず)、両プーリ間にはキャリッジ401と係止したタイミングベルト412が架け渡され、テンションばね(図示せず)によって張架されている。
【0012】
また、駆動プーリにはキャリッジモータ(駆動モータ)が連結されており(図示せず)、このキャリッジモータの正逆駆動によってキャリッジ401がガイドシャフト402およびガイドレール305に沿って往復移動する。このキャリッジ401の往復走査に伴い所定のタイミングで記録情報に基づいて記録ヘッド500を駆動することにより、不図示の記録媒体Pに画像記録が行われる。
【0013】
また、キャリッジ401には記録ヘッド500とともにインクタンク(図示せず)が搭載されており、このインクタンクから記録ヘッド500へインクを供給するように構成されている。この場合、インクタンクは記録ヘッド500に対して一体化してもよく、また、着脱可能に装着してもよい。
【0014】
なお、ガイドレール305は、ガイドシャフト402の記録媒体Pの搬送方向(Y)の下流側に配置されており、両者の配列関係は略水平方向となっている。キャリッジ401には、ガイドシャフト402が貫通嵌合する軸受部材401a,401b、および、ガイドレール305と当接して摺動可能な摺動部(ガイドレール当接部)401cが設けられている。
【0015】
軸受部材401a,401bは主走査方向に離間した2ヶ所に設けられており、摺動部401cはその間に配置されている。図4(b)に示すように、軸受部材401a,401bの内径は、ガイドシャフト402に対して滑らかに摺動するため、ガイドシャフト402の外径よりも40〜90μm程度大きい寸法にされている。
【0016】
このため、軸受部材401a,401bとガイドシャフト402との間にはガタ9が存在するが、キャリッジ401は自重で記録媒体Pに近接する(Z)方向に寄っているため、ガタ9は軸受部材401a,401bの下側で最も大きく、記録媒体Pの搬送方向(Y)には上流側、下流側ともほぼ均等な空隙となっている。
【0017】
また軸受部材401a,401b近傍の走査方向中央には、駆動伝達部401dが設けられている。駆動伝達部401dにはタイミングベルト412が一体的に、またはキャリッジモータなど駆動手段からの駆動力の脈動を減衰させるための弾性部材を介して取り付けられている。
【0018】
上述のような構成において、従来のインクジェット記録装置では、キャリッジ401の走査中に、例えば、ガイドレール305上にキズやゴミなどの障害物があると、キャリッジ401は、レール摺動部401c側では抵抗を受けて遅れるので、図5に示すように、駆動伝達部401d側すなわち軸受部材401a,401b側が先に進む方向の回転モーメント(矢印H)が発生する。
【0019】
また、キャリッジ401が走査を開始する際には、キャリッジモータよりタイミングベルト412を介して駆動伝達部401dへと駆動力Bが加えられてキャリッジ401が加速する。しかし、通常キャリッジ401の重心Aはキャリッジ401の中央付近にあり、駆動力作用点から離れているため、この場合も、キャリッジ401には、自身の慣性力により瞬間的に重心Aを中心とした回転モーメント(矢印H)が作用する。
【0020】
上述のような場合、軸受部材401a,401bには、それぞれ矢印C、D方向に応力が作用するので、図5(a)に示すように、左側の軸受部材401aでは軸受内径の上流側のガタ9が最大となり、図5(c)に示すように、右側の軸受部材401bでは軸受内径の下流側のガタ9が最大となる。さらに、ガイドシャフト402からの反発により反対方向に回転する動きも生じ、その結果、キャリッジ401が振動することになる。
【0021】
また、キャリッジ401の加速時にかかる最大回転力Bは、記録ヘッド500を含めたキャリッジ401の自重と、加速中のキャリッジ401にかかる最大加速度(通常は重力加速度の2倍程度)との積に略比例する。また、軸受部材401a,401bにかかる回転力C、Dは、キャリッジ401の駆動力伝達部401dから重心位置AまでのY方向の距離Lyと重心位置Aから軸受部材401a,401bまでのX方向の距離Lxa,Lxbの比をかけた、
C=B×Ly/Lxa
D=B×Ly/Lxb
に、それぞれ略比例する。
【0022】
記録ヘッド500には、インクを吐出する吐出ノズルがY方向に列状に形成されているが、近年の記録速度の向上により、吐出ノズル数が増加し、吐出ノズル列が長くなる傾向にある。また複数色のインクを用いて写真などの高精細な画像記録を行う記録ヘッド500には、各インク色に対応するノズル列が、キャリッジ401の走査方向に互いに離間して設けられている。
【0023】
インクジェット記録装置においては、キャリッジ401の一回の走査でノズル列に相当する幅の画像記録を行った後、記録媒体PをLFローラ201によって所定量だけ紙送りし、ついで再びキャリッジ401の走査による次の画像記録を行うといった動作を繰り返して画像形成が行われる。
【0024】
この走査の全域または一部で、前述のようにキャリッジ401の微少な回転(または揺動)があると、例えば、Y方向に平行な直線を記録しようとして記録ヘッド500から吐出されたインク滴の列は、Y方向に対してある傾きを持ったドット列として記録媒体P上に着弾する。
【0025】
さらに、往復双方向の走査時に画像記録を行うインクジェット記録装置では、往方向走査時と復方向走査時とで、上述のノズル列の傾き方向が反対となるので、顕著なドットの位置ずれが起こる場合がある。
【0026】
特に、カラー印刷のために複数のノズル列を有する記録ヘッド500を搭載したインクジェット記録装置では、例えば、記録媒体P上の同じ位置にシアン(C)インクとマゼンタ(M)インクとを着弾させようと、キャリッジモータおよび記録ヘッド500の制御を行っても、シアンのノズル列からインクを吐出する時とマゼンタのノズル列からインクを吐出する時とでキャリッジ401の微少な回転(または揺動)角度が異なり、色間のドット位置ずれが起こる場合もある。
【0027】
このようなドットの位置ずれは罫線のがたつきや不快な色ムラとなって画像の品位を低下させるため、特に高画質、高精細な画像印刷を行う記録装置に於いては、キャリッジ401の微少な回転(または揺動)を抑制しなければならない。
【0028】
特に、記録装置の高さを低減するため、ガイドシャフト402とガイドレール305とがキャリッジ401の重心を挟んで略水平に並列に配置され、軸受部材401a,401bのX方向間隔Lxに比べてキャリッジ401の駆動力伝達部401dから重心位置AまでのY方向の距離Lyがほぼ等しいインクジェット記録装置では、上述したようにキャリッジ401に発生する回転(または揺動)が大きく、また矢印Hで示す記録媒体Pと平行な面に発生するため、記録画質の高画質化、高精細化が困難であった。
【0029】
このような課題を解決するため、キャリッジに設けられた2ヶ所の軸受に押圧機構を設け、弾性部材によってキャリッジをガイドシャフトへと付勢することにより、キャリッジのがたつきを抑制する提案がある(例えば、特許文献1参照)。
【0030】
【特許文献1】
特開平6−79944号公報
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に開示されたインクジェット記録装置では、キャリッジをガイドシャフトへと付勢する方向が考慮されていないため、前述のように加速や外乱によりキャリッジ401に発生する回転モーメントを効果的に抑制できない場合がある。
【0032】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、ガイドシャフトとガイドレールとでスライド自在に支持して往復移動させる被走査体に加速や外乱のために発生する回転モーメントを効果的に抑制できるシリアル装置を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明のシリアル装置は、主走査方向と各々平行なガイドシャフトとガイドレールとが副走査方向に配列されており、ガイドシャフトとガイドレールとで被走査体がスライド自在に支持されており、被走査体をガイドシャフトの近傍で作用させる応力により主走査方向に往復移動させ、被走査体と対向する位置で媒体を副走査方向に移動させるシリアル装置であって、被走査体が、主走査方向に離反した位置に配置されてガイドシャフトを各々保持する複数の軸受部材と、軸受部材の各々の近傍でガイドシャフトを副走査方向に押圧する複数の押圧機構と、を有している。
【0034】
このため、ガイドレールに障害物があるときや被走査体が加速したときは、主走査方向と副走査方向とに平行な平面での回転モーメントが被走査体に作用し、軸受部材には副走査方向に応力が作用する。しかし、この軸受部材の近傍で押圧機構がガイドシャフトを副走査方向に押圧しているので、被走査体の回転モーメントが効果的に抑制される。
【0035】
なお、本発明で云う各種要素は、かならずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の要素が1個の部材として形成されていること、ある要素が他の要素の一部であること、ある要素の一部と他の要素の一部とが重複していること、等も可能である。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1および図2を参照して以下に説明する。ただし、本実施の形態に関して前述した一従来例と同一の部分は、同一の名称を使用して詳細な説明は省略する。なお、図1は本発明のシリアル装置の実施の一形態であるインクジェット記録装置の要部の平面図であり、図2は側面図である。
【0037】
本形態のインクジェット記録装置では、図1に示すように、軸受部材401a,401bの近傍で記録媒体Pの搬送方向(Y方向)の下流側の位置に摺動部材10a,10bが設けられており、これらの間に弾性部材11a,11bが設けられている。弾性部材11a,11bは、キャリッジ401に中央で装着された一枚の板バネからなり、左右両端に装着された摺動部材10a,10bをガイドシャフト402の中心に向かって押圧している。
【0038】
このため、図1(b)に示すように、キャリッジ401は摺動部材10a,10bおよび弾性部材11a,11bにより、記録媒体Pの搬送方向であるY方向の下流側に押圧保持され、ガタ9は軸受部材401a,401bのY方向の下流側で最も大きく、Z方向には上側、下側ともほぼ均等な空隙となっている。
【0039】
なお、キャリッジ401にガイドシャフト402が組み込まれていない状態では、摺動部材10a,10bは軸受部材401a,401b内に突出しており、キャリッジ401の側方からガイドシャフト402が挿入されると、摺動部材10a,10bが押しのけられて弾性部材11が撓む。
【0040】
摺動部材10a,10bの先端は、ガイドシャフト402挿入方向に対しR面が設けられているので、ガイドシャフト402が引っかかることなくスムーズに組み込むことができる。なお、摺動部材10は、摩擦係数が低く摩耗しにくい材質、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)や含油燒結金属等で形成されている。
【0041】
本形態のインクジェット記録装置では、例えば、キャリッジ401の走査中にガイドレール305上にキズやゴミなどの障害物があると、キャリッジ401はレール摺動部401c側では抵抗を受けて遅れ、駆動伝達部401d側すなわち軸受部材401a,401b側では先に進む方向の回転モーメント(H)を受ける。
【0042】
また、キャリッジ401が走査を開始する際に、キャリッジモータよりタイミングベルト412を介して駆動伝達部401dへと駆動力Bが加えられると、キャリッジ401は自身の慣性力により瞬間的に重心Aを中心とした回転モーメント(H)が発生する。
【0043】
上述のような場合、軸受部材401a,401bは回転力C、Dを受けるが、キャリッジ401の進行方向である矢印B側の軸受部材401bは、図1(b)に示すように、矢印D’で示すように摺動部材10bおよび弾性部材11bによってすでに同方向に押圧保持されている。一方、進行方向の反対側である軸受部材401aには摺動部材10aおよび弾性部材11aの押圧と反対方向の回転力Cがかかるが、回転力Cよりも高い押圧力C’で摺動部材10aが押圧されているので、図1(b)の状態が保たれ、なめらかなキャリッジ401の走査が維持される。
【0044】
図中矢印Bと反対方向に加速する場合も同様に、進行方向反対側である軸受部材401bに摺動部材10bおよび弾性部材11bの押圧と反対方向の回転力がかかるが、回転力よりも高い押圧力D’で摺動部材10bが押圧されているので、図1(b)の状態が保たれ、なめらかなキャリッジ401の走査が維持される。
【0045】
本形態のインクジェット記録装置では、上述のように軸受部材401a,401bが保持されているので、キャリッジ401が外乱や加速のために回転(または揺動)することがなく、円滑に往復走査するので、記録ヘッド500から吐出されたインク滴が位置ずれなく記録媒体Pに着弾し、罫線のがたつきや不快な色ムラのない高画質、高精細な画像印刷を行うことができる。
【0046】
また、本形態のインクジェット記録装置では、摺動部材10a,10bが軸受部材401a,401bの内側でガイドシャフト402に当接するので、軸受部材401a,401bとして既存の市販部品を使用することが可能である。しかも、キャリッジ401の横幅が拡大することもなく、キャリッジ401のデッドスペースを有効利用することができる。
【0047】
さらに、本形態のインクジェット記録装置では、一対の摺動部材10a,10bを押圧する一対の弾性部材11a,11bが、1個の板バネの両側部分からなるので、その構造が簡単で部品点数と組立工数とを削減して生産性を向上させることができる。
【0048】
しかも、摺動部材10a,10bが、摩擦係数が低く耐摩耗性が高いポリアセタール樹脂や含油燒結金属等で形成されているので、摺動抵抗を無為に上昇させることなくガイドシャフト402を押圧することができ、その摺動性能を長期的に維持することができる。
【0049】
なお、弾性部材11による押圧機構摺動部材10、11の所要押圧力C’、D’は、軸受部材401a,401bにかかる回転力以上である必要がある。キャリッジ1の自重と加速中のキャリッジ1にかかる最大加速度との積から求められる最大回転力に、キャリッジ1の駆動力伝達部1dから重心位置Aまでの距離Lyと重心位置Aから軸受部1a,1bまでの距離Lxa,Lxbの比を乗算し、
C’≧B×Ly/Lxa’
D’≧B×Ly/Lxb’
とすることが好適である。
【0050】
すなわち所要押圧力C’、D’を低減するためには、駆動伝達部401dから押圧部までのX方向の距離Lxa’、Lxb’をなるべく長くとることが望ましい。
【0051】
[実施の形態の変形例]
本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、本形態では、摺動部材10a,10bを軸受部材401a,401bの内側に配列したが、外側に配列してもよく、それによっても同様もしくはより高い作用および効果が得られる。
【0052】
また、本形態では、摺動部材10を弾性部材11によりY方向の上流側へ押圧する構成としたが、逆にY方向の下流側へ押圧してもよく、それによっても同様の作用および効果が得られる。
【0053】
さらに、本形態では、一対の摺動部材10a,10bを押圧する弾性部材11a,11bが1個の板バネの両側部分からなることを例示したが、例えば、弾性部材として、複数の摺動部材ごとに個々にコイルスプリングを装着するようなことも可能である。
【0054】
また、本形態では、シリアル装置として記録媒体Pに画像を記録するインクジェット記録装置を例示したが、例えば、本発明は記録媒体Pから画像を読取走査するスキャニング装置などにも適用可能である。
【0055】
【発明の効果】
本発明のシリアル装置では、被走査体の軸受部材の近傍で押圧機構がガイドシャフトを副走査方向に押圧しているので、ガイドレールに障害物があるときや被走査体が加速したときに、被走査体に回転モーメントが発生して軸受部材に副走査方向の応力が作用しても、これを良好に抑制して被走査体の不適な変位を防止することができるので、例えば、インクジェット記録装置の印刷品質やスキャニング装置の読取品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリアル装置の実施の一形態であるインクジェット記録装置の要部の平面図である。
【図2】インクジェット記録装置の要部の側面図である。
【図3】一従来例のインクジェット記録装置の内部機構の斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の要部の側面図である。
【図5】インクジェット記録装置の要部の平面図である。
【符号の説明】
10a,10b 摺動部材
11a,11b 弾性部材
305 ガイドレール
401 被走査体の一部であるキャリッジ
401a,401b 軸受部材
500 被走査体の一部である記録ヘッド

Claims (1)

  1. 主走査方向と各々平行なガイドシャフトとガイドレールとが副走査方向に配列されており、前記ガイドシャフトと前記ガイドレールとで被走査体がスライド自在に支持されており、前記被走査体を前記ガイドシャフトの近傍で作用させる応力により主走査方向に往復移動させ、前記被走査体と対向する位置で媒体を副走査方向に移動させるシリアル装置であって、
    前記被走査体が、主走査方向に離反した位置に配置されて前記ガイドシャフトを各々保持する複数の軸受部材と、前記軸受部材の各々の近傍で前記ガイドシャフトを副走査方向に押圧する複数の押圧機構と、を有しているシリアル装置。
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