JP2004224822A - 粘着テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】柔軟性、手切れ性、テープ安定性、異音発生防止性、難燃性を兼ね備え、かつ焼却する際の燃焼条件に関係なくダイオキシンの発生を防止できる粘着テープの提供。
【解決手段】支持体2と、該支持体の一方側に粘着剤層3を設け、前記支持体2は、人工絹糸織布層21と、該人工絹糸織布層21の一方の面に積層された剥離剤層23と、前記人工絹糸織布層の他方の面に積層されたポリエチレン系樹脂層22と、該ポリエチレン系樹脂層22に積層された難燃剤層24を備えるようにし、この難燃剤層24を、アクリル樹脂をバインダーとするリン酸ジフェニル系難燃剤及び/又はグアニジン系難燃剤から形成し、該難燃剤層24に前記粘着剤層3を積層する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器や自動車等で使用される電線同士を結束する粘着テープに関する。より詳しくは、柔軟性、手切れ性、テープ安定性、異音発生防止性を兼ね備え、更に、ハロゲン元素が含有されていない難燃剤を用いて難燃性を付与した粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気機器や自動車等で使用される電線等(以下、「被着体」と総称する。)の結束に使用される粘着テープとしては、主にポリ塩化ビニル(以下。「PVC」という。)系樹脂組成物を支持体としたものが一般的である。
【0003】
また、電線等の擦れから発生する異音発生を防止するために、綿布やポリエステル織布、不織布、アセテートクロスを支持体とした粘着テープが採用されている(特許文献1、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−116911号公報
【特許文献2】
特開平11−335637号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、PVC系樹脂組成物を支持体とした従来の粘着テープは、塩素元素を含有しているため、焼却する際の燃焼条件によってはダイオキシンが発生する可能性があり、かつ、焼却の際に塩化水素が発生し、これが酸性雨の原因になるという課題があった。
【0006】
また、綿布、アセテートクロス等を支持体とした粘着テープは、手切れ性が悪く、作業効率が良くないという課題があり、ポリエステル織布や不織布等を支持体とした粘着テープは、樹脂層が表層に積層されると、電線等の擦れによって発生する異音を完全に抑えることができないという課題があった。
【0007】
更に、綿布やポリエステル織布、不織布、アセテートクロス等を支持体とした粘着テープでは、粘着テープが燃え易いという課題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、柔軟性、手切れ性、テープ安定性、異音発生防止性、難燃性を兼ね備えるとともに、環境負荷の少ない粘着テープを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは、鋭意検討を行った結果、次の粘着テープによって、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
本発明に係る粘着テープは、支持体と、該支持体の一方側に粘着剤層が設けられた粘着テープであって、前記支持体は、人工絹糸織布層と、該人工絹糸織布層の一方の面に積層された剥離剤層と、前記人工絹糸織布層の他方の面に積層されたポリエチレン系樹脂層と、該ポリエチレン系樹脂層に積層された難燃剤層を備えており、前記難燃剤層は、アクリル樹脂をバインダーとするリン酸ジフェニル系難燃剤及び/又はグアニジン系難燃剤から形成され、該難燃剤層に前記粘着剤層が積層された構成を備える。
【0011】
この粘着テープでは、人工絹糸織布層を支持体の表層(剥離剤層の次の層)に採用することによって、電線等の擦れによって発生する異音発生を防止することができるとともに、従来使用されている粘着テープと同等の柔軟性、手切れ性が得られる。また、支持体に、ポリエチレン系樹脂層を設けたことによって、粘着テープの強度を維持するとともに、手切れ性を向上させることができる。
【0012】
更に、この粘着テープでは、剥離剤層を支持体の背面に有することによって、ロール状に巻き付けられた粘着テープを巻き戻す際に、粘着剤層が一周前に巻きつけられている支持体に強固に貼りつくことがない。
【0013】
そして、この粘着テープは、支持体および粘着剤層にハロゲン元素を含有していないため、焼却する際の燃焼条件に関係なく、ダイオキシンの発生を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る粘着テープの好適な実施形態について説明する。
【0015】
本発明に係る粘着テープは、上層から順番に、剥離剤層、人工絹糸織布層、ポリエチレン系樹脂層、難燃剤層が積層されている支持体と、この支持体の前記難燃剤層に積層された粘着剤層と、を備えている。
【0016】
まず、前記支持体の「人工絹糸織布層」は、粘着テープが電線などに擦れた際の異音の発生を防止するとともに、粘着テープ自体の柔軟性および手切れ性を得るために設けた。
【0017】
人工絹糸織布の糸本数は、少な過ぎると異音発生防止効果が得られなくなり、多過ぎると粘着テープの手切れ性および柔軟性が悪くなってしまうことが判明したため、15〜45本/cmが好適である。また、縦糸と横糸の比率は、3:7以下であると手切れ性が悪くなり、7:3以上であると異音防止効果が得られなくなるため、4:6〜6:4が好適である。
【0018】
人工絹糸織布の厚みは、薄過ぎると異音防止効果が得られなくなり、厚過ぎると手切れ性が悪くなるため、100〜300μmが良く、好ましくは、150〜250μmが良い。
【0019】
次に、支持体のポリエチレン系樹脂層は、人工絹糸織布の強度の維持および手切れ性を得るために設けた。ポリエチレン系樹脂層の厚さは、薄過ぎると人工絹糸の織布の強度を保持することができず、厚過ぎると手切れ性が悪くなるとともに柔軟性が失われてしまうため、10〜70μmが良く、好ましくは、30〜50μmが良い。
【0020】
ここで、「ポリエチレン系樹脂層」に採用できる材料は、従来公知の樹脂を適宜選択して採用でき、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンープロピレン共重合体ゴム、エチレンープロピレンージエン共重合体ゴム、エチレン−ブテン−1共重合体ゴムなどのオレフィン系ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのエチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−エチル−アクリレート共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体などのエチレン−α,β−カルボン酸またはその誘導体との共重合体などのエチレン系(共)重合体がある。これらを単独あるいは複数種を併用して使用しても良い。
【0021】
続いて、本発明に係る粘着テープの支持体を構成する「難燃剤層」に採用できる難燃剤は、アクリル樹脂をバインダーとしたリン酸ジフェニル系難燃剤及び/又はグアニジン系難燃剤である。これにより、粘着テープとしてJIS法OI値22以上の難燃性を確保でき、かつ難燃剤中にハロゲン元素が含有しない構成となる。
【0022】
「難燃剤層」は、薄過ぎると前記基準の難燃性を確保できず、厚過ぎると手切れ性、柔軟性が失われるため、5〜100μmが好ましく、20〜50μmが特に好ましい。
【0023】
ここで、「リン酸ジフェニル系難燃剤」としては、リン酸クレジルジフェニル、リン酸−2−エチルヘキルジフェニル等があり、グアニジン系難燃剤としては、スルファミン酸グアニジン、リン酸グアニール尿素等といった通常のグアニジン系難燃剤の他にリン酸モノグアニジン、リン酸ジグアニジン等のリン酸グアニジンがある。これらを単独あるいは複数種を併用して使用しても良い。
【0024】
また、リン酸ジフェニル系難燃剤及び/又はグアニジン系難燃剤を難燃剤として使用する場合においては、溶剤系又は水系アクリル樹脂をバインダーとして使用することで、アクリル樹脂がポリエチレン系樹脂層と粘着剤層との密着性を上げる効果がある。
【0025】
バインダーである前記アクリル樹脂の配合比は、リン酸ジフェニル系難燃剤及び/又はグアニジン系難燃剤100重量部に対して、20〜500重量部が好ましく、50〜200重量部がより好ましい。
【0026】
本発明に係る粘着テープの支持体を構成する「剥離剤層」は、ロール状に巻き付けられた粘着テープを巻き戻す際に、粘着剤層が一周前に巻きつけられている支持体の背面へ強固に貼りつくことを防止するために採用したものである。また、この剥離剤層によって、粘着テープを巻き戻す際に、人工絹糸織布がポリエチレン系樹脂層から剥離しなくなる。
【0027】
ここで、「剥離剤層」に採用できる材料としては、従来公知の剥離剤を適宜選択して採用でき、縮合型シリコーン、付加型シリコーン等のシリコーン系剥離剤、長鎖アルキルアクリレート、長鎖アルキル変性高分子等のアルキルペンダント系剥離剤、縮合ワックス系剥離剤がある。
【0028】
次に、本発明の粘着テープを構成する「粘着剤層」は、支持体と被着体を安定的に固定するためのものであり、従来公知の天然ゴム、合成ゴムをベースとしたゴム系粘着剤、アクリル酸エステル共重合体をベースとしたアクリル系粘着剤などを適宜選択して採用できる。
【0029】
「粘着剤層」の厚さは、薄過ぎると支持体と被着体を安定的に固定できなくなったり、粘着テープが電線などに擦れた際に異音が発生したりする。また、厚過ぎると粘着力が高くなってしまい、巻き戻せなくなったり、柔軟性、手切れ性が失われてしまったりする。このため、粘着剤層の厚さは、10〜200μmが好ましい。
【0030】
以上の構成である本発明に係る粘着テープは、柔軟性、手切れ性、テープ安定性、異音発生防止性、難燃性を兼ね備えるとともに、難燃剤中にハロゲン元素が含有されていないため、焼却する際の燃焼条件に関係なく、ダイオキシンの発生を防止できる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明に係る実施例1の構成を、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る実施例である粘着テープの層構造を示す縦断面図である。
【0032】
図1に示された実施例1に係る粘着テープ1は、支持体2と、該支持体2に積層された粘着剤層3と、からなり、幅25mmの帯状に形成されている。支持体2は、厚さ250μmに形成された人工絹糸織布層21と、この人工絹糸織布21の一方の面に積層された厚さ40μmのポリエチレン系樹脂層22と、前記人工絹糸織布21の他方の面に積層された厚さ0.5μmの剥離剤層23と、前記ポリエチレン系樹脂層22に積層された厚さ30μmの難燃剤層24と、を備える。そして、この支持体2を構成する前記難燃剤層24に、更に厚さ30μmの粘着剤層3が積層されている。
【0033】
ここで、本実施例の支持体2における人工絹糸織布層21に使用される人工絹糸織布は、糸本数38本/cm、縦糸と横糸の比率6:4のものであり、ポリエチレン系樹脂層22は、低密度ポリエチレンであり、剥離剤層23は、長鎖アルキル変性高分子を塗布、乾燥したものであり、難燃剤層24は、リン酸ジフェニル系難燃剤としてリン酸クレジルジフェニルを水系(エマルジョン化)したアクリル樹脂をバインダーとし、固形分換算で50%重量部として塗布、乾燥したものである。
【0034】
また、本実施例の粘着剤層3は、ゴム系粘着剤であり、天然ゴム100重量部、粘着付与樹脂150重量部、軟化剤50重量部、充填剤50重量部、老化防止剤2重量部、その他に架橋剤、紫外線吸収剤等からなる組成物を支持体2(の難燃剤層24)に塗布、乾燥し、難燃剤層24に積層させた。
【0035】
以下、上記した構成の実施例1と、以下に説明する実施例2〜4、比較例1〜12の特性に関する検証試験について説明する。表1は、各実施例および各比較例の粘着テープの構成並びにその特性に関する試験結果を示したものである。
【0036】
【表1】
Figure 2004224822
【0037】
表1の特性の欄における「柔軟性」は、粘着テープを、PVC樹脂組成物およびポリオレフィン系樹脂組成物を使用した電線にハーフラップ状で巻き付けた際、粘着テープの浮きおよび巻き付け終わりの切断時に端末部分の端末剥がれの有無を目視で判断した。浮き、端末剥がれの無い場合は○、ある場合は×とした。
【0038】
「手切れ性」は、長さ100mmに形成した粘着テープを横方向に人間の手で切断し、切断面の切り口の状態を評価したものである。切断面の切り口でテープが切れない場合を×とし、切り口がきれいに切れた場合を○とした。
【0039】
「テープ安定性」は、粘着テープを巻き解した際、粘着剤層2が剥離剤層13からの剥がれる状態の有無を判断した。剥がれが重く、支持体2の人工絹糸織布層21とポリエチレン系樹脂層22に層間剥離が発生した場合は×、発生しない場合は○とした。
【0040】
「異音発生防止性」は、粘着テープを、PVC樹脂組成物およびポリオレフィン系樹脂組成物を使用した電線にハーフラップ状で巻き付け、粘着テープを巻き付けた電線同士を擦り合わせた時に発生する異音を聴覚にて確認した。異音が発生する場合は×、発生しない場合は○とした。
【0041】
「難燃性」は、JIS法OI値であるJIS K 7201(酸素指数法による高分子材料の燃焼方法)により測定した難燃性の指標であり22以上を必要とする。「難燃性」の指標が22未満の場合は×、22以上の場合は○とした。
【0042】
以下、実施例2〜4、比較例1〜12の構成及びその評価結果について説明する。なお、特記しない部分は、図1に示された上記構成の実施例1と同様の構成である。
【0043】
実施例2。この実施例2に係る粘着テープは、上記実施例1における粘着剤層3の厚さ30μmを100μmに変更したものである。この実施例2によれば、実施例1同様に、本発明の目的を達成できた。
【0044】
実施例3。この実施例3に係る粘着テープは、実施例1におけるポリエチレン系樹脂層22を、「低密度ポリエチレン」から「エチレン−酢酸ビニル共重合体」へ変更したものである。実施例3では、本発明の目的を達成できた。
【0045】
実施例4。この実施例4に係る粘着テープは、実施例1における難燃剤層24の材料を、「リン酸クレジルジフェニル」から「リン酸グアニジン」に変更したものである。実施例4では、本発明の目的を達成できた。
【0046】
比較例1。この比較例1に係る粘着テープは、実施例1の人工絹糸織布層21の厚さを、「250μm」から「80μm」へ変更したものである。この比較例1では、異音発生防止性に関して不良であった。
【0047】
比較例2。この比較例2に係る粘着テープは、実施例1の人工絹糸織布層の厚さを、「250μm」から「350μm」へ変更したものである。この比較例2では、柔軟性と手切れ性が悪かった。
【0048】
比較例3。この比較例3に係る粘着テープは、実施例1の人工絹糸織布層21における糸の打ち込み本数を、「150本/cm」から「80本/cm」へ変更したものである。この比較例3では、異音発生防止性に関して不良であった。
【0049】
比較例4。この比較例4に係る粘着テープは、実施例1の人工絹糸織布層21における糸の打ち込み本数を、「150本/cm」から「400本/cm」へ変更したものである。この比較例4では、柔軟性および手切れ性が悪かった。
【0050】
比較例5。この比較例5に係る粘着テープは、実施例1の人工絹糸織布層21における縦糸と横糸の比率を、「6:4」から「8:2」へ変更したものである。この比較例5では、異音発生防止性が充分でなかった。
【0051】
比較例6。この比較例6に係る粘着テープは、実施例1の人工絹糸織布21の縦糸と横糸の比率を、「6:4」から「2:8」へ変更したものである。この比較例6では、手切れ性が悪かった。
【0052】
比較例7。この比較例7に係る粘着テープは、実施例1のポリエチレン系樹脂層22の厚さを、「40μm」から「5μm」へ変更したものである。この比較例7では、異音発生防止性が充分でなかった。
【0053】
比較例8。この比較例8に係る粘着テープは、実施例1のポリエチレン系樹脂層22の厚さを、「40μm」から「80μm」へ変更したものである。この比較例8では、柔軟性および手切れ性が悪かった。
【0054】
比較例9。この比較例9に係る粘着テープは、実施例1の難燃剤層24の厚さを、「30μm」から「1μm」へ変更したものである。この比較例9では、難燃性が低かった。
【0055】
比較例10。この比較例10に係る粘着テープは、実施例1の難燃剤層24の厚さを、「40μm」から「120μm」に変更したものである。この比較例10では、難燃性は高いが、柔軟性および手切れ性が悪かった。
【0056】
比較例11。この比較例11に係る粘着テープは、実施例1の粘着剤層3の厚さを、「30μm」から「10μm」へ変更したものである。この比較例11では、異音発生防止性が不充分であった。
【0057】
比較例12。この比較例12に係る粘着テープは、実施例1の粘着剤層3)の厚さを、「30μm」から「250μm」へ変更したものである。この比較例12では、柔軟性、手切れ性およびテープ安定性が悪かった。
【0058】
なお、表1には示さなかったが、各実施例および各比較例とも、燃焼した際にダイオキシンなどの有害物質を発生しなかった。
【0059】
【発明の効果】
本発明に係る粘着テープは、支持体と、該支持体の一方側に粘着剤層が設けられた粘着テープであって、前記支持体が、人工絹糸織布層と、該人工絹糸織布層の一方の面に積層された剥離剤層と、前記人工絹糸織布層の他方の面に積層されたポリエチレン系樹脂層と、該ポリエチレン系樹脂層に積層された難燃剤層を備え、前記難燃剤層が、アクリル樹脂をバインダーとするリン酸ジフェニル系難燃剤及び/又はグアニジン系難燃剤から形成され、該難燃剤層に前記粘着剤層が積層された構成に工夫されているので、粘着テープの柔軟性、手切れ性、テープ安定性、異音発生防止性、難燃性の全てを兼ね備え、かつ焼却する際の燃焼条件に関係なくダイオキシンの発生を防止できる。このため、本発明に係る粘着テープは、電気機器や自動車等で使用される電線同士を結束する粘着テープとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の層構成を示す縦断面図
【符号の説明】
1 粘着テープ
2 支持体
3 粘着剤層
21 人工絹糸織布層
22 ポリエチレン系樹脂層
23 剥離剤層
24 難燃剤層

Claims (1)

  1. 支持体と、該支持体の一方側に粘着剤層が設けられた粘着テープであって、
    前記支持体は、人工絹糸織布層と、該人工絹糸織布層の一方の面に積層された剥離剤層と、前記人工絹糸織布層の他方の面に積層されたポリエチレン系樹脂層と、該ポリエチレン系樹脂層に積層された難燃剤層を備えており、
    前記難燃剤層は、アクリル樹脂をバインダーとするリン酸ジフェニル系難燃剤及び/又はグアニジン系難燃剤から形成され、該難燃剤層に前記粘着剤層が積層されたことを特徴とする粘着テープ。
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