JP2004224421A - 製品供給装置 - Google Patents
製品供給装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004224421A JP2004224421A JP2003017143A JP2003017143A JP2004224421A JP 2004224421 A JP2004224421 A JP 2004224421A JP 2003017143 A JP2003017143 A JP 2003017143A JP 2003017143 A JP2003017143 A JP 2003017143A JP 2004224421 A JP2004224421 A JP 2004224421A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- product
- turret
- separation
- storage
- supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Basic Packing Technique (AREA)
- Specific Conveyance Elements (AREA)
- Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)
Abstract
【課題】切り離しタイミングに合わせて後続製品の移動を規制する動作タイミングを容易に調整でき、しかも製品の品種変更があっても再調整の必要をなくし、作業の容易化を図る。
【解決手段】製品を連続して搬送してくる供給コンベア10と、製品Pを収納保持する複数の収納ポケット23を有し、供給コンベア10により搬送されてきた先頭の製品Pを所定の収納位置Aで該収納ポケット23に収納するとともに、該製品Pを保持して回転する切離しターレット20とを備える。また、収納ポケット23に収納保持された製品Pを所定の排出位置Bで該収納ポケット23から取り出し、後工程に送り出す突っ込みプッシャ30と、空の収納ポケット23が収納位置Aに回転配置されるまで、供給コンベア10上の後続製品を停止させておくストッパ爪40を有している。
【選択図】 図3
【解決手段】製品を連続して搬送してくる供給コンベア10と、製品Pを収納保持する複数の収納ポケット23を有し、供給コンベア10により搬送されてきた先頭の製品Pを所定の収納位置Aで該収納ポケット23に収納するとともに、該製品Pを保持して回転する切離しターレット20とを備える。また、収納ポケット23に収納保持された製品Pを所定の排出位置Bで該収納ポケット23から取り出し、後工程に送り出す突っ込みプッシャ30と、空の収納ポケット23が収納位置Aに回転配置されるまで、供給コンベア10上の後続製品を停止させておくストッパ爪40を有している。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、包装機に製品を一個ずつ切り離して供給するための製品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、後述する特許文献1や特許文献2に開示された如き上包み包装機では、包装フィルムが供給配置されるフィルム供給部に対し、製品の搬送軌道が直交して設けられている。製品は搬送コンベアによって搬送軌道上を連続搬送されきて、フィルム供給部の手前で一個ずつ切り離されてフィルム供給部に押し出され、ここで製品の外周に包装フィルムが被覆される。その後、フィルム供給部の下流に設けたターレットに収納され、該ターレットの回転に伴い製品の端から突き出した包装フィルムの胴部が折り込まれていく。
【0003】
さて、特許文献1に開示された装置には、連続搬送されてきた製品を一個ずつ切り離すための手段として、切り離しコンベア(8)が採用されている。同文献1では詳述されていないが、この切り離しコンベアは、上流側の供給コンベアよりも高速回転する一対のベルトで構成され、該ベルト対により製品を挟持して搬送していく。すなわち、供給コンベア上を連続搬送されてきた製品群の先頭にある製品がこの切り離しコンベアに挟持されると、供給コンベアと切り離しコンベアとの間の速度差をもって、該先頭の製品だけが後続製品から切り離され下流へ送られる。
【0004】
この切り離しタイミングに同期して、供給コンベアと切り離しコンベアの境界部分にはストッパが突き出し、後続製品が切り離しコンベアへ移行するのを規制する。これにより、連続搬送されてきた製品群のうち、先頭の製品のみが切り離しコンベアにより下流へ送られていく。
なお、切り離しコンベアの下流には、プッシャと称する製品の押し出し手段が設けられており、切り離しコンベアによって搬送されてきた単一の製品は、このプッシャに受け渡されてフィルム供給部に押し出されていく。
【0005】
また、特許文献2に開示された装置には、連続搬送されてきた製品を一個ずつ切り離すための手段として、エレベータ(8)が採用されている。すなわち、供給コンベアの下流には、昇降自在なエレベータが設置されており、供給コンベア上を連続搬送されてきた製品群の先頭製品がこのエレベータに受け渡されて持ち上げられる。この上昇動作により先頭製品が後続の製品群から切り離される。エレベータの上昇位置には、プッシャ(4)が設置してあり、このプッシャによってフィルム供給部に押し出されていく。
エレベータが昇降する間は、供給コンベアとエレベータの境界部分にストッパが突き出し、後続製品の移動を規制する。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−39412号公報
【特許文献1】
特開2001−240013号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように切り離しコンベアを利用して連続搬送されてきた製品を一個ずつ切り離す方式にあっては、同コンベアに先頭製品が受け渡されたとき、後続製品との間に生じる僅かな隙間をねらってストッパを突き出し、後続製品を停止させなければならない。そして、先頭製品が切り離しコンベアに挟持されてから上記隙間がストッパの出没位置に入るまでのタイミングは、供給される製品の寸法等に応じて変わる。したがって、製品の品種変更がある毎にストッパの駆動タイミングを調整する必要があり、その調整作業が煩雑であった。
【0008】
さらに、切り離しコンベアは、一対のベルトにより製品を挟持して高速搬送する構成であるが、製品の挟持圧力が弱いと滑りが生じて設定どおりの速度で製品を搬送することができず、上記ストッパの駆動タイミングとの間にずれが生じて、動作不良を引き起こすおそれがあった。一方、製品の挟持圧力が大きすぎると、製品を圧縮してしまい不良品発生の原因となる。このため、切り離しコンベアの挟持圧力も、製品の寸法や硬度に応じて高精度に調整する必要があり、その調整作業が煩雑であった。しかも製品の寸法にばらつきがある場合は、たとえ高精度に調整をしても製品により挟持圧力が不規則に変化してしまい、搬送動作が不安定となるおそれがあった。
【0009】
また、エレベータを利用して連続搬送されてきた製品を一個ずつ切り離す方式にあっては、先頭製品を載せたエレベータアが上昇し、プッシャにより先頭製品を押し出し、その後エレベータが下降するまでの間、後続製品を停止しておく必要があるので、1サイクルの動作時間が遅く、高速運転に対応できないという課題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、請求項1の発明は、包装機に製品を一個ずつ切り離して供給するための製品供給装置であって、
製品を連続して搬送してくる供給コンベアと、
製品を収納保持する複数の収納ポケットを有し、供給コンベアにより搬送されてきた先頭の製品を所定の収納位置で該収納ポケットに収納するとともに、該製品を保持して回転する切離しターレットと、
収納ポケットに収納保持された製品を所定の排出位置で該収納ポケットから取り出し、後工程に送り出す送出手段と、
空の収納ポケットが収納位置に回転配置されるまで、供給コンベア上の後続製品を停止させておくストッパ手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
上記構成の本発明は、連続搬送されてきた製品群の先頭製品を、切離しターレットの回転をもって後続製品から切り離すので、製品の寸法に関係なく一定のタイミングで先頭製品を切り離すことができる。したがって、切り離しタイミングに合わせて後続製品の移動を規制する場合も、その動作タイミングを容易に調整でき、しかも製品の品種変更があっても再調整が必要なくなり、作業の容易化を図ることができる。また、製品寸法にばらつきがあっても安定した切り離し動作を実現でき、さらに柔らかい製品も損傷させることなく切り離すことができる。
また、切離しターレットの回転に伴い製品の切り離しを実現する本発明は、製品切り離し動作が簡単なため、その動作間隔を容易に短縮することができ、高速運転にも安定して対応することができる。
【0012】
さらに、請求項2の発明は、収納位置から切離しターレットが180度回転した位置に排出位置を設定するとともに、該排出位置を収納位置よりも低い高さ位置に設定し、
送出手段は、直線的に往復移動して収納ポケットから製品を押し出す突っ込みプッシャにより構成され、かつ、収納位置の下方から排出位置にかけて該突っ込みプッシャの移動経路を配置したことを特徴とする。
【0013】
このように排出位置を収納位置よりも低い高さ位置に設定することで、突っ込みプッシャの移動経路を収納位置にある収納ポケット内の製品と干渉することなく、同ターレットの内側に配置することが可能となり、装置全体の小形化を実現できる。
【0014】
ここで、ストッパ手段は、供給コンベアの製品搬送軌道上に出没自在なストッパ爪で構成することができる(請求項3)。
【0015】
また、ストッパ手段は、切離しターレットにおける収納ポケットの入口以外の外周縁に形成した周壁であって、該周壁に供給コンベア上の後続製品が当接する構成とすることもできる(請求項4)。このように構成すれば、後続製品の移動を規制するためにストッパ爪等の機構を設ける必要がなく構造が簡素化し、しかも機構間の動作タイミングを調整する必要もなくなるので、運転操作も簡易化する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る製品供給装置を組み込んだ包装機の概要を示す斜視図である。図2は同包装機の正面図である。
【0017】
これらの図を参照して、まず包装機の概要を説明すると、製品Pは供給コンベア10の載せられて連続的に搬送されてくる。供給コンベア10の下流には、複数の収納ポケット23を有する切離しターレット20が設けてある。切離しターレット20は、連続的に供給されてきた製品群の先頭にある製品Pを収納ポケット23に収納して回転する。この回転に伴い、先頭の製品Pが後続製品から切り離される。続いて、切離しターレット20が180度回転した位置で、収納ポケット23内の製品Pは下流へ押し出される。これら供給コンベア10および切離しターレット20は、本実施形態に係る製品供給装置の構成要素であり、これらの構成については後述する。
【0018】
切離しターレット20の下流には、フィルム供給部100が設けてあり、帯状の包装フィルムFが一定長さに切断されてこのフィルム供給部100に配置される。ここで、フィルム供給部100には、包装フィルムFが製品Pの搬送軌道に対しほぼ直交して配置される。したがって、包装フィルムFは、切離しターレット20から押し出されてきた製品Pの外周に被さるようにして、製品Pと一体に下流へ搬送されていく。
【0019】
フィルム供給部100の下流には、製品Pの外周に包装フィルムFを折り込むためのターレット(以下、胴折りターレット110と称する)が設けてあり、包装フィルムFが外周に被さった状態の製品Pは、この胴折りターレット110の収納ポケット112内に格納される。このとき、包装フィルムFは製品Pの外周に密着する。そして、胴折りターレット110の周囲には、折込みシールユニット120が設けてあり、製品Pに密着していない包装フィルムFの端縁がこの折込みシールユニット120によって製品Pの外周に折り込まれ、かつ重合部分が熱シールされる。
【0020】
胴折りターレット110の下流には、排出コンベア130が設置してあり、胴折りターレット110が180度回転した位置で、収納ポケット112内の製品Pは下流へ押し出され、排出コンベア130に受け渡される。排出コンベア130の側部近傍にはサイド折りブロック(図示せず)が設けてあり、製品Pの両側縁から突き出した包装フィルムFが、排出コンベア130上を搬送される過程で、サイド折りブロックにより折り込まれ、かつ重合部分が熱シールされる。これにより製品Pが包装フィルムFで被覆された包装形態が出来上がる。
【0021】
なお、上述した胴折りターレット110以下の包装工程は、従来から上包み包装として知られているものである(例えば、特開2001−39412号公報、特開2001−240013号公報参照)。
【0022】
図3は本実施形態に係る製品供給装置の正面図、図4は同じく平面図である。これらの図を参照して、製品供給装置について更に詳細に説明する。
製品供給装置は、供給コンベア10、切離しターレット20、および突っ込みプッシャ30を含み、記述したようにフィルム供給部100の上流側に設置されている。
【0023】
供給コンベア10は、連続回転する搬送ベルトの上面に製品Pを載置して搬送するもので、製品Pはこの供給ベルトによって連続的に搬送されてくる。供給コンベア10の下流側先端部は、切離しターレット20の内部側まで延出して配置してあり、供給コンベア10で搬送されてきた製品群の先頭にある製品Pが、そのまま切離しターレット20の収納ポケット23まで搬送されるよう、相互間の位置が調整されている。
【0024】
切離しターレット20は、図4に示すように回転軸21に一定の間隔をおいて2枚の側板22が装着され、これら側板22が回転軸21と一体に回転する。本実施形態では、胴折りターレット110の回転駆動力を伝達ベルト111を介して回転軸21に伝えており、したがって、切離しターレット20は胴折りターレット110に同期して回転する。
供給コンベア10の下流側先端部は、各側板22の中間部に入り込んでおり(図4参照)、この供給コンベア10が入り込んだ位置を製品の収納位置Aに設定してある。一方、収納位置Aから切離しターレット20が180度回転した位置を排出位置Bに設定してあり、この排出位置Bの下流側にフィルム供給部100が位置している。
【0025】
各側板22の内面には、互いに対向する凹溝からなる収納ポケット23が一定角度ごとに複数(図3では6つ)形成してある。これら収納ポケット23は、収納された製品Pの両側部を支持する。各収納ポケット23は、収納位置Aで供給コンベア10と平行に配置され、供給コンベア10で搬送されてきた製品Pがそのまま収納ポケット23内に格納される。また、排出位置Bでは収納ポケット23が水平配置され、後述する突っ込みプッシャ30によって製品をフィルム供給部100へ押し出し可能となっている。
【0026】
ここで、排出位置Bは収納位置Aよりも低い高さ位置に設定してあり(図3参照)、収納位置Aの下方から排出位置Bにかけて、突っ込みプッシャ30の移動経路が設けてある。突っ込みプッシャ30は、直線状の案内レール31に沿って往復移動自在であり、排出位置Bの後方から前進して同位置にある製品Pの後端を押圧し、収納ポケット23から製品Pを押し出す機能を有している。排出位置Bを収納位置Aよりも低い高さ位置に設定したことにより、この突っ込みプッシャ30の移動経路を収納位置Aにある収納ポケット23内の製品Pと干渉することなく、同ターレットの内側に配置することが可能となり、装置全体の小形化を実現できる。
【0027】
また、供給コンベア10の製品搬送軌道には、正面からみて切離しターレット20の外周と交叉する手前の地点(図3(a)参照)にストッパ爪40が出没自在となっている。ストッパ爪40は、図3(b)に拡大して示すように、図示しない駆動アクチュエータからの駆動力をもって支軸を中心に回動し、その先端部が製品搬送軌道に出没する構成である。
このストッパ爪40は、切離しターレット20の回転に同期して製品搬送軌道上に突き出し、供給コンベア10で搬送されてくる後続製品Pを堰き止める機能を有している。
【0028】
図5はストッパ爪40の突き出し動作を示す正面図である。同図(a)に示すように、供給コンベア10上に載置された製品群の先頭製品P1が、切離しターレット20の収納ポケット23に収納され、続いて同図(b)に示すように切離しターレット20が時計方向に回転するとき、この回転に同期してストッパ爪40が回動し突き出し動作を開始する。そして、同図(c)に示すように、先頭製品P1が供給コンベア10上に載置された後続製品P2から切り離されるタイミングで、ストッパ爪40が後続製品P2の前方に突き出し、それら後続製品P2の移動を規制する。このとき、供給コンベア10はそのまま回転を続けているが、後続製品P2はスリップして切離しターレット20の手前で滞留する。このように、ストッパ爪40により後続製品P2を堰き止めることで、後続製品P2の切離しターレット20への衝突が回避される。
【0029】
また、このストッパ爪40の出没位置近傍には、図4に示すように製品Pの搬送確認センサ50が配設してある。この搬送確認センサ50は、ストッパ爪40により堰き止められた後続製品の存在を検出する。
【0030】
上述した構成の製品供給装置は、供給コンベア10上を連続的に搬送されてくる製品群の先頭にある製品Pを、切離しターレット20の回転により後続の製品群から切り離して移送する。すなわち、収納位置Aに配置された切離しターレット20の収納ポケット23に先頭の製品Pが収納されると、同ターレットが回転し、その回転に伴い後続の製品Pから先頭の製品Pが切り離される。このとき、上述したように、ストッパ爪40が供給コンベア10の製品搬送軌道上に突き出し、後続製品Pの移動を規制する。
【0031】
続いて、空の収納ポケット23が供給位置まで回転してくると、ストッパ爪40が引っ込み、後続製品Pが再び移動を開始してその先頭にある製品Pが収納ポケット23に収納される。ここで、ストッパ爪40に後続製品Pが堰き止められていなかった場合は、搬送確認センサ50がこれを確認する。そして、このときはストッパ爪40の駆動アクチュエータ(図示せず)が作動せず、ストッパ爪40を突き出したままの状態が維持される。切離しターレット20は、供給位置に配置された収納ポケット23に製品Pを収納しないまま回転する。
【0032】
遅れて搬送されてきた後続の先頭製品Pが収納ポケット23内にすべて収納される前に引離しターレットが回転すると、同ターレットの周囲に設けたガイド板に先頭製品Pが干渉する等、その後の動作に支障が生じる。そのため、上述したようにストッパ爪40に後続製品Pが堰き止められていなかった場合は、収納ポケット23を空送りして障害の発生を回避している。
【0033】
切離しターレット20の回転に伴い後続の製品Pから切り離され、そして排出位置Bに到達した製品Pは、突っ込みプッシャ30により押し出されてフィルム供給部100を通り、胴折りターレット110に受け渡される。
【0034】
上述した製品供給装置は、次のような利点をも有している。
図6に示すように、従来の製品供給方式では、製品の品種変更に伴い、胴折りターレット110へ供給される製品Pの高さがT1からT2に変わると、胴折りターレット110による180度の回転に起因して、供給側と排出側とで製品の高さが上下逆方向に変わる。その結果、供給側で製品の上面に合わせて高さ調整をした場合、排出側では製品の下面に合わせて高さ調整しなければならない。このため、排出側の構成要素(例えば、排出コンベア130)は基台自体の高さを調整することになり、大がかりな作業が必要であった。
【0035】
これに対し、本実施形態の製品供給装置によれば、図7に示すように、製品Pは切離しターレット20で180度回転し、さらに胴折りターレット110で180度回転する結果、トータルで1回転することになるので、供給側と排出側いずれも製品の上面に合わせて高さを調整すればよく、基台自体の高さ調整が必要なくなり調整作業が容易となる。
【0036】
図8は本発明の他の実施形態に係る製品供給装置の正面図、図9は同じく平面図である。
これらの図に示す製品供給装置は、切離しターレット20に形成した空の収納ポケット23が収納位置Aに回転配置される、供給コンベア10上の後続製品Pを停止させておくストッパ手段として、側板22の外周縁を利用した構成となっている。すなわち、切離しターレット20を形成する2枚の側板22を、製品搬送軌道と干渉する内側位置に配置するとともに、これら各側板22の内面に収納ポケット23を切り込み形成する。収納ポケット23の幅は、製品が干渉することなく収納でき、しかも製品Pの両側部が収納ポケット23の凹溝内に配置される寸法に設定してある。
【0037】
また、本実施形態では切離しターレット20を胴折りターレット110と同期させることなく独自に回転駆動させるとともに、収納位置Aにある収納ポケット23に確実に製品Pが収納されたことを確認するための収納確認センサ60が設置してある。
【0038】
上記構成の製品供給装置は、供給コンベア10上を連続的に搬送されてくる製品群の先頭にある製品Pを、切離しターレット20の回転により後続の製品Pから切り離して移送する。すなわち、収納位置Aに配置された切離しターレット20の収納ポケット23に先頭の製品Pが収納されると、同ターレットが回転し、その回転に伴い後続の製品群から先頭の製品Pが切り離される。このとき、供給コンベア10上にある後続の製品Pは切離しターレット20の側板22に接触して移動が規制される。
【0039】
続いて、空の収納ポケット23が供給位置まで回転してくると、側板22による移動規制が解除されるため、後続製品群の先頭にある製品Pが再び移動を開始して、該収納ポケット23内に収納される。製品Pの収納状態は収納確認センサ60が監視しており、製品Pが確実に収納ポケット23内に収まるまで、切離しターレット20は回転を停止している。そして、製品Pが確実に収納ポケット23内に収納された後、再び切離しターレット20が回転する。
【0040】
切離しターレット20の回転に伴い後続の製品群から切り離され、そして排出位置Bに到達した製品Pは、突っ込みプッシャ30により押し出されてフィルム供給部100を通り、胴折りターレット110に受け渡される。
【0041】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の製品供給装置は、図1に示した構成以外の包装機にも適用可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、連続搬送されてきた製品群の先頭製品を、切離しターレットの回転をもって後続製品から切り離すので、製品の寸法に関係なく一定のタイミングで先頭製品を切り離すことができる。したがって、切り離しタイミングに合わせて後続製品の移動を規制する場合も、その動作タイミングを容易に調整でき、しかも製品の品種変更があっても再調整が必要なくなり、作業の容易化を図ることができる。
また、製品寸法にばらつきがあっても安定した切り離し動作を実現でき、さらに柔らかい製品も損傷させることなく切り離すことができる。
さらに、切離しターレットの回転に伴い製品の切り離しを実現する本発明は、製品切り離し動作が簡単なため、その動作間隔を容易に短縮することができ、高速運転にも安定して対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る製品供給装置を組み込んだ包装機の概要を示す斜視図である。
【図2】図1に示した包装機の正面図である。
【図3】(a)は本発明の実施形態に係る製品供給装置の正面図、(b)は同装置のストッパ爪を拡大して示す正面図である。
【図4】図3に示した製品供給装置の平面断面図である。
【図5】図3(b)に示したストッパ爪の動作説明図である。
【図6】図3に示した製品供給装置の利点を説明するための比較図である。
【図7】図3に示した製品供給装置の利点を示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る製品供給装置の正面図である。
【図9】図8に示した製品供給装置の平面断面図である。
【符号の説明】
P:製品
F:包装フィルム
10:供給コンベア
20:切離しターレット
21:回転軸
22:側板
23:収納ポケット
A:収納位置
B:排出位置
30:突っ込みプッシャ
31:案内レール
40:ストッパ爪
50:搬送確認センサ
60:収納確認センサ
100:フィルム供給部
110:胴折りターレット
120:折込みシールユニット
130:排出コンベア
【発明の属する技術分野】
この発明は、包装機に製品を一個ずつ切り離して供給するための製品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、後述する特許文献1や特許文献2に開示された如き上包み包装機では、包装フィルムが供給配置されるフィルム供給部に対し、製品の搬送軌道が直交して設けられている。製品は搬送コンベアによって搬送軌道上を連続搬送されきて、フィルム供給部の手前で一個ずつ切り離されてフィルム供給部に押し出され、ここで製品の外周に包装フィルムが被覆される。その後、フィルム供給部の下流に設けたターレットに収納され、該ターレットの回転に伴い製品の端から突き出した包装フィルムの胴部が折り込まれていく。
【0003】
さて、特許文献1に開示された装置には、連続搬送されてきた製品を一個ずつ切り離すための手段として、切り離しコンベア(8)が採用されている。同文献1では詳述されていないが、この切り離しコンベアは、上流側の供給コンベアよりも高速回転する一対のベルトで構成され、該ベルト対により製品を挟持して搬送していく。すなわち、供給コンベア上を連続搬送されてきた製品群の先頭にある製品がこの切り離しコンベアに挟持されると、供給コンベアと切り離しコンベアとの間の速度差をもって、該先頭の製品だけが後続製品から切り離され下流へ送られる。
【0004】
この切り離しタイミングに同期して、供給コンベアと切り離しコンベアの境界部分にはストッパが突き出し、後続製品が切り離しコンベアへ移行するのを規制する。これにより、連続搬送されてきた製品群のうち、先頭の製品のみが切り離しコンベアにより下流へ送られていく。
なお、切り離しコンベアの下流には、プッシャと称する製品の押し出し手段が設けられており、切り離しコンベアによって搬送されてきた単一の製品は、このプッシャに受け渡されてフィルム供給部に押し出されていく。
【0005】
また、特許文献2に開示された装置には、連続搬送されてきた製品を一個ずつ切り離すための手段として、エレベータ(8)が採用されている。すなわち、供給コンベアの下流には、昇降自在なエレベータが設置されており、供給コンベア上を連続搬送されてきた製品群の先頭製品がこのエレベータに受け渡されて持ち上げられる。この上昇動作により先頭製品が後続の製品群から切り離される。エレベータの上昇位置には、プッシャ(4)が設置してあり、このプッシャによってフィルム供給部に押し出されていく。
エレベータが昇降する間は、供給コンベアとエレベータの境界部分にストッパが突き出し、後続製品の移動を規制する。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−39412号公報
【特許文献1】
特開2001−240013号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように切り離しコンベアを利用して連続搬送されてきた製品を一個ずつ切り離す方式にあっては、同コンベアに先頭製品が受け渡されたとき、後続製品との間に生じる僅かな隙間をねらってストッパを突き出し、後続製品を停止させなければならない。そして、先頭製品が切り離しコンベアに挟持されてから上記隙間がストッパの出没位置に入るまでのタイミングは、供給される製品の寸法等に応じて変わる。したがって、製品の品種変更がある毎にストッパの駆動タイミングを調整する必要があり、その調整作業が煩雑であった。
【0008】
さらに、切り離しコンベアは、一対のベルトにより製品を挟持して高速搬送する構成であるが、製品の挟持圧力が弱いと滑りが生じて設定どおりの速度で製品を搬送することができず、上記ストッパの駆動タイミングとの間にずれが生じて、動作不良を引き起こすおそれがあった。一方、製品の挟持圧力が大きすぎると、製品を圧縮してしまい不良品発生の原因となる。このため、切り離しコンベアの挟持圧力も、製品の寸法や硬度に応じて高精度に調整する必要があり、その調整作業が煩雑であった。しかも製品の寸法にばらつきがある場合は、たとえ高精度に調整をしても製品により挟持圧力が不規則に変化してしまい、搬送動作が不安定となるおそれがあった。
【0009】
また、エレベータを利用して連続搬送されてきた製品を一個ずつ切り離す方式にあっては、先頭製品を載せたエレベータアが上昇し、プッシャにより先頭製品を押し出し、その後エレベータが下降するまでの間、後続製品を停止しておく必要があるので、1サイクルの動作時間が遅く、高速運転に対応できないという課題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、請求項1の発明は、包装機に製品を一個ずつ切り離して供給するための製品供給装置であって、
製品を連続して搬送してくる供給コンベアと、
製品を収納保持する複数の収納ポケットを有し、供給コンベアにより搬送されてきた先頭の製品を所定の収納位置で該収納ポケットに収納するとともに、該製品を保持して回転する切離しターレットと、
収納ポケットに収納保持された製品を所定の排出位置で該収納ポケットから取り出し、後工程に送り出す送出手段と、
空の収納ポケットが収納位置に回転配置されるまで、供給コンベア上の後続製品を停止させておくストッパ手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
上記構成の本発明は、連続搬送されてきた製品群の先頭製品を、切離しターレットの回転をもって後続製品から切り離すので、製品の寸法に関係なく一定のタイミングで先頭製品を切り離すことができる。したがって、切り離しタイミングに合わせて後続製品の移動を規制する場合も、その動作タイミングを容易に調整でき、しかも製品の品種変更があっても再調整が必要なくなり、作業の容易化を図ることができる。また、製品寸法にばらつきがあっても安定した切り離し動作を実現でき、さらに柔らかい製品も損傷させることなく切り離すことができる。
また、切離しターレットの回転に伴い製品の切り離しを実現する本発明は、製品切り離し動作が簡単なため、その動作間隔を容易に短縮することができ、高速運転にも安定して対応することができる。
【0012】
さらに、請求項2の発明は、収納位置から切離しターレットが180度回転した位置に排出位置を設定するとともに、該排出位置を収納位置よりも低い高さ位置に設定し、
送出手段は、直線的に往復移動して収納ポケットから製品を押し出す突っ込みプッシャにより構成され、かつ、収納位置の下方から排出位置にかけて該突っ込みプッシャの移動経路を配置したことを特徴とする。
【0013】
このように排出位置を収納位置よりも低い高さ位置に設定することで、突っ込みプッシャの移動経路を収納位置にある収納ポケット内の製品と干渉することなく、同ターレットの内側に配置することが可能となり、装置全体の小形化を実現できる。
【0014】
ここで、ストッパ手段は、供給コンベアの製品搬送軌道上に出没自在なストッパ爪で構成することができる(請求項3)。
【0015】
また、ストッパ手段は、切離しターレットにおける収納ポケットの入口以外の外周縁に形成した周壁であって、該周壁に供給コンベア上の後続製品が当接する構成とすることもできる(請求項4)。このように構成すれば、後続製品の移動を規制するためにストッパ爪等の機構を設ける必要がなく構造が簡素化し、しかも機構間の動作タイミングを調整する必要もなくなるので、運転操作も簡易化する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る製品供給装置を組み込んだ包装機の概要を示す斜視図である。図2は同包装機の正面図である。
【0017】
これらの図を参照して、まず包装機の概要を説明すると、製品Pは供給コンベア10の載せられて連続的に搬送されてくる。供給コンベア10の下流には、複数の収納ポケット23を有する切離しターレット20が設けてある。切離しターレット20は、連続的に供給されてきた製品群の先頭にある製品Pを収納ポケット23に収納して回転する。この回転に伴い、先頭の製品Pが後続製品から切り離される。続いて、切離しターレット20が180度回転した位置で、収納ポケット23内の製品Pは下流へ押し出される。これら供給コンベア10および切離しターレット20は、本実施形態に係る製品供給装置の構成要素であり、これらの構成については後述する。
【0018】
切離しターレット20の下流には、フィルム供給部100が設けてあり、帯状の包装フィルムFが一定長さに切断されてこのフィルム供給部100に配置される。ここで、フィルム供給部100には、包装フィルムFが製品Pの搬送軌道に対しほぼ直交して配置される。したがって、包装フィルムFは、切離しターレット20から押し出されてきた製品Pの外周に被さるようにして、製品Pと一体に下流へ搬送されていく。
【0019】
フィルム供給部100の下流には、製品Pの外周に包装フィルムFを折り込むためのターレット(以下、胴折りターレット110と称する)が設けてあり、包装フィルムFが外周に被さった状態の製品Pは、この胴折りターレット110の収納ポケット112内に格納される。このとき、包装フィルムFは製品Pの外周に密着する。そして、胴折りターレット110の周囲には、折込みシールユニット120が設けてあり、製品Pに密着していない包装フィルムFの端縁がこの折込みシールユニット120によって製品Pの外周に折り込まれ、かつ重合部分が熱シールされる。
【0020】
胴折りターレット110の下流には、排出コンベア130が設置してあり、胴折りターレット110が180度回転した位置で、収納ポケット112内の製品Pは下流へ押し出され、排出コンベア130に受け渡される。排出コンベア130の側部近傍にはサイド折りブロック(図示せず)が設けてあり、製品Pの両側縁から突き出した包装フィルムFが、排出コンベア130上を搬送される過程で、サイド折りブロックにより折り込まれ、かつ重合部分が熱シールされる。これにより製品Pが包装フィルムFで被覆された包装形態が出来上がる。
【0021】
なお、上述した胴折りターレット110以下の包装工程は、従来から上包み包装として知られているものである(例えば、特開2001−39412号公報、特開2001−240013号公報参照)。
【0022】
図3は本実施形態に係る製品供給装置の正面図、図4は同じく平面図である。これらの図を参照して、製品供給装置について更に詳細に説明する。
製品供給装置は、供給コンベア10、切離しターレット20、および突っ込みプッシャ30を含み、記述したようにフィルム供給部100の上流側に設置されている。
【0023】
供給コンベア10は、連続回転する搬送ベルトの上面に製品Pを載置して搬送するもので、製品Pはこの供給ベルトによって連続的に搬送されてくる。供給コンベア10の下流側先端部は、切離しターレット20の内部側まで延出して配置してあり、供給コンベア10で搬送されてきた製品群の先頭にある製品Pが、そのまま切離しターレット20の収納ポケット23まで搬送されるよう、相互間の位置が調整されている。
【0024】
切離しターレット20は、図4に示すように回転軸21に一定の間隔をおいて2枚の側板22が装着され、これら側板22が回転軸21と一体に回転する。本実施形態では、胴折りターレット110の回転駆動力を伝達ベルト111を介して回転軸21に伝えており、したがって、切離しターレット20は胴折りターレット110に同期して回転する。
供給コンベア10の下流側先端部は、各側板22の中間部に入り込んでおり(図4参照)、この供給コンベア10が入り込んだ位置を製品の収納位置Aに設定してある。一方、収納位置Aから切離しターレット20が180度回転した位置を排出位置Bに設定してあり、この排出位置Bの下流側にフィルム供給部100が位置している。
【0025】
各側板22の内面には、互いに対向する凹溝からなる収納ポケット23が一定角度ごとに複数(図3では6つ)形成してある。これら収納ポケット23は、収納された製品Pの両側部を支持する。各収納ポケット23は、収納位置Aで供給コンベア10と平行に配置され、供給コンベア10で搬送されてきた製品Pがそのまま収納ポケット23内に格納される。また、排出位置Bでは収納ポケット23が水平配置され、後述する突っ込みプッシャ30によって製品をフィルム供給部100へ押し出し可能となっている。
【0026】
ここで、排出位置Bは収納位置Aよりも低い高さ位置に設定してあり(図3参照)、収納位置Aの下方から排出位置Bにかけて、突っ込みプッシャ30の移動経路が設けてある。突っ込みプッシャ30は、直線状の案内レール31に沿って往復移動自在であり、排出位置Bの後方から前進して同位置にある製品Pの後端を押圧し、収納ポケット23から製品Pを押し出す機能を有している。排出位置Bを収納位置Aよりも低い高さ位置に設定したことにより、この突っ込みプッシャ30の移動経路を収納位置Aにある収納ポケット23内の製品Pと干渉することなく、同ターレットの内側に配置することが可能となり、装置全体の小形化を実現できる。
【0027】
また、供給コンベア10の製品搬送軌道には、正面からみて切離しターレット20の外周と交叉する手前の地点(図3(a)参照)にストッパ爪40が出没自在となっている。ストッパ爪40は、図3(b)に拡大して示すように、図示しない駆動アクチュエータからの駆動力をもって支軸を中心に回動し、その先端部が製品搬送軌道に出没する構成である。
このストッパ爪40は、切離しターレット20の回転に同期して製品搬送軌道上に突き出し、供給コンベア10で搬送されてくる後続製品Pを堰き止める機能を有している。
【0028】
図5はストッパ爪40の突き出し動作を示す正面図である。同図(a)に示すように、供給コンベア10上に載置された製品群の先頭製品P1が、切離しターレット20の収納ポケット23に収納され、続いて同図(b)に示すように切離しターレット20が時計方向に回転するとき、この回転に同期してストッパ爪40が回動し突き出し動作を開始する。そして、同図(c)に示すように、先頭製品P1が供給コンベア10上に載置された後続製品P2から切り離されるタイミングで、ストッパ爪40が後続製品P2の前方に突き出し、それら後続製品P2の移動を規制する。このとき、供給コンベア10はそのまま回転を続けているが、後続製品P2はスリップして切離しターレット20の手前で滞留する。このように、ストッパ爪40により後続製品P2を堰き止めることで、後続製品P2の切離しターレット20への衝突が回避される。
【0029】
また、このストッパ爪40の出没位置近傍には、図4に示すように製品Pの搬送確認センサ50が配設してある。この搬送確認センサ50は、ストッパ爪40により堰き止められた後続製品の存在を検出する。
【0030】
上述した構成の製品供給装置は、供給コンベア10上を連続的に搬送されてくる製品群の先頭にある製品Pを、切離しターレット20の回転により後続の製品群から切り離して移送する。すなわち、収納位置Aに配置された切離しターレット20の収納ポケット23に先頭の製品Pが収納されると、同ターレットが回転し、その回転に伴い後続の製品Pから先頭の製品Pが切り離される。このとき、上述したように、ストッパ爪40が供給コンベア10の製品搬送軌道上に突き出し、後続製品Pの移動を規制する。
【0031】
続いて、空の収納ポケット23が供給位置まで回転してくると、ストッパ爪40が引っ込み、後続製品Pが再び移動を開始してその先頭にある製品Pが収納ポケット23に収納される。ここで、ストッパ爪40に後続製品Pが堰き止められていなかった場合は、搬送確認センサ50がこれを確認する。そして、このときはストッパ爪40の駆動アクチュエータ(図示せず)が作動せず、ストッパ爪40を突き出したままの状態が維持される。切離しターレット20は、供給位置に配置された収納ポケット23に製品Pを収納しないまま回転する。
【0032】
遅れて搬送されてきた後続の先頭製品Pが収納ポケット23内にすべて収納される前に引離しターレットが回転すると、同ターレットの周囲に設けたガイド板に先頭製品Pが干渉する等、その後の動作に支障が生じる。そのため、上述したようにストッパ爪40に後続製品Pが堰き止められていなかった場合は、収納ポケット23を空送りして障害の発生を回避している。
【0033】
切離しターレット20の回転に伴い後続の製品Pから切り離され、そして排出位置Bに到達した製品Pは、突っ込みプッシャ30により押し出されてフィルム供給部100を通り、胴折りターレット110に受け渡される。
【0034】
上述した製品供給装置は、次のような利点をも有している。
図6に示すように、従来の製品供給方式では、製品の品種変更に伴い、胴折りターレット110へ供給される製品Pの高さがT1からT2に変わると、胴折りターレット110による180度の回転に起因して、供給側と排出側とで製品の高さが上下逆方向に変わる。その結果、供給側で製品の上面に合わせて高さ調整をした場合、排出側では製品の下面に合わせて高さ調整しなければならない。このため、排出側の構成要素(例えば、排出コンベア130)は基台自体の高さを調整することになり、大がかりな作業が必要であった。
【0035】
これに対し、本実施形態の製品供給装置によれば、図7に示すように、製品Pは切離しターレット20で180度回転し、さらに胴折りターレット110で180度回転する結果、トータルで1回転することになるので、供給側と排出側いずれも製品の上面に合わせて高さを調整すればよく、基台自体の高さ調整が必要なくなり調整作業が容易となる。
【0036】
図8は本発明の他の実施形態に係る製品供給装置の正面図、図9は同じく平面図である。
これらの図に示す製品供給装置は、切離しターレット20に形成した空の収納ポケット23が収納位置Aに回転配置される、供給コンベア10上の後続製品Pを停止させておくストッパ手段として、側板22の外周縁を利用した構成となっている。すなわち、切離しターレット20を形成する2枚の側板22を、製品搬送軌道と干渉する内側位置に配置するとともに、これら各側板22の内面に収納ポケット23を切り込み形成する。収納ポケット23の幅は、製品が干渉することなく収納でき、しかも製品Pの両側部が収納ポケット23の凹溝内に配置される寸法に設定してある。
【0037】
また、本実施形態では切離しターレット20を胴折りターレット110と同期させることなく独自に回転駆動させるとともに、収納位置Aにある収納ポケット23に確実に製品Pが収納されたことを確認するための収納確認センサ60が設置してある。
【0038】
上記構成の製品供給装置は、供給コンベア10上を連続的に搬送されてくる製品群の先頭にある製品Pを、切離しターレット20の回転により後続の製品Pから切り離して移送する。すなわち、収納位置Aに配置された切離しターレット20の収納ポケット23に先頭の製品Pが収納されると、同ターレットが回転し、その回転に伴い後続の製品群から先頭の製品Pが切り離される。このとき、供給コンベア10上にある後続の製品Pは切離しターレット20の側板22に接触して移動が規制される。
【0039】
続いて、空の収納ポケット23が供給位置まで回転してくると、側板22による移動規制が解除されるため、後続製品群の先頭にある製品Pが再び移動を開始して、該収納ポケット23内に収納される。製品Pの収納状態は収納確認センサ60が監視しており、製品Pが確実に収納ポケット23内に収まるまで、切離しターレット20は回転を停止している。そして、製品Pが確実に収納ポケット23内に収納された後、再び切離しターレット20が回転する。
【0040】
切離しターレット20の回転に伴い後続の製品群から切り離され、そして排出位置Bに到達した製品Pは、突っ込みプッシャ30により押し出されてフィルム供給部100を通り、胴折りターレット110に受け渡される。
【0041】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の製品供給装置は、図1に示した構成以外の包装機にも適用可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、連続搬送されてきた製品群の先頭製品を、切離しターレットの回転をもって後続製品から切り離すので、製品の寸法に関係なく一定のタイミングで先頭製品を切り離すことができる。したがって、切り離しタイミングに合わせて後続製品の移動を規制する場合も、その動作タイミングを容易に調整でき、しかも製品の品種変更があっても再調整が必要なくなり、作業の容易化を図ることができる。
また、製品寸法にばらつきがあっても安定した切り離し動作を実現でき、さらに柔らかい製品も損傷させることなく切り離すことができる。
さらに、切離しターレットの回転に伴い製品の切り離しを実現する本発明は、製品切り離し動作が簡単なため、その動作間隔を容易に短縮することができ、高速運転にも安定して対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る製品供給装置を組み込んだ包装機の概要を示す斜視図である。
【図2】図1に示した包装機の正面図である。
【図3】(a)は本発明の実施形態に係る製品供給装置の正面図、(b)は同装置のストッパ爪を拡大して示す正面図である。
【図4】図3に示した製品供給装置の平面断面図である。
【図5】図3(b)に示したストッパ爪の動作説明図である。
【図6】図3に示した製品供給装置の利点を説明するための比較図である。
【図7】図3に示した製品供給装置の利点を示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る製品供給装置の正面図である。
【図9】図8に示した製品供給装置の平面断面図である。
【符号の説明】
P:製品
F:包装フィルム
10:供給コンベア
20:切離しターレット
21:回転軸
22:側板
23:収納ポケット
A:収納位置
B:排出位置
30:突っ込みプッシャ
31:案内レール
40:ストッパ爪
50:搬送確認センサ
60:収納確認センサ
100:フィルム供給部
110:胴折りターレット
120:折込みシールユニット
130:排出コンベア
Claims (4)
- 包装機に製品を一個ずつ切り離して供給するための製品供給装置であって、
製品を連続して搬送してくる供給コンベアと、
製品を収納保持する複数の収納ポケットを有し、前記供給コンベアにより搬送されてきた先頭の製品を所定の収納位置で該収納ポケットに収納するとともに、該製品を保持して回転する切離しターレットと、
前記収納ポケットに収納保持された製品を所定の排出位置で該収納ポケットから取り出し、後工程に送り出す送出手段と、
空の収納ポケットが前記収納位置に回転配置されるまで、前記供給コンベア上の後続製品を停止させておくストッパ手段と、
を備えたことを特徴とする製品供給装置。 - 前記収納位置から前記切離しターレットが180度回転した位置に前記排出位置を設定するとともに、該排出位置を前記収納位置よりも低い高さ位置に設定し、
前記送出手段は、直線的に往復移動して前記収納ポケットから製品を押し出す突っ込みプッシャにより構成され、かつ、前記収納位置の下方から前記排出位置にかけて該突っ込みプッシャの移動経路を配置したことを特徴とする請求項1の製品供給装置。 - 前記ストッパ手段は、前記供給コンベアの製品搬送軌道上に出没自在なストッパ爪であることを特徴とする請求項1又は2の製品供給装置。
- 前記ストッパ手段は、前記切離しターレットにおける前記収納ポケットの入口以外の外周縁に形成した周壁であって、該周壁に前記供給コンベア上の後続製品が当接する構成であることを特徴とする請求項1又は2の製品供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003017143A JP2004224421A (ja) | 2003-01-27 | 2003-01-27 | 製品供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003017143A JP2004224421A (ja) | 2003-01-27 | 2003-01-27 | 製品供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004224421A true JP2004224421A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32904374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003017143A Pending JP2004224421A (ja) | 2003-01-27 | 2003-01-27 | 製品供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004224421A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013142822A1 (en) * | 2012-03-23 | 2013-09-26 | C.G. Bretting Manufacturing Co., Inc. | High speed small pack wrapper |
US20130271945A1 (en) | 2004-02-06 | 2013-10-17 | Nikon Corporation | Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method |
US9341954B2 (en) | 2007-10-24 | 2016-05-17 | Nikon Corporation | Optical unit, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method |
US9423698B2 (en) | 2003-10-28 | 2016-08-23 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus |
US9678332B2 (en) | 2007-11-06 | 2017-06-13 | Nikon Corporation | Illumination apparatus, illumination method, exposure apparatus, and device manufacturing method |
US9678437B2 (en) | 2003-04-09 | 2017-06-13 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus having distribution changing member to change light amount and polarization member to set polarization in circumference direction |
US9885872B2 (en) | 2003-11-20 | 2018-02-06 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical integrator and polarization member that changes polarization state of light |
US9891539B2 (en) | 2005-05-12 | 2018-02-13 | Nikon Corporation | Projection optical system, exposure apparatus, and exposure method |
US10101666B2 (en) | 2007-10-12 | 2018-10-16 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method |
KR102250287B1 (ko) * | 2020-09-07 | 2021-05-10 | 허미숙 | 용기손잡이 자동조립시스템의 손잡이 자동공급장치 |
-
2003
- 2003-01-27 JP JP2003017143A patent/JP2004224421A/ja active Pending
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9678437B2 (en) | 2003-04-09 | 2017-06-13 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus having distribution changing member to change light amount and polarization member to set polarization in circumference direction |
US9885959B2 (en) | 2003-04-09 | 2018-02-06 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus having deflecting member, lens, polarization member to set polarization in circumference direction, and optical integrator |
US9423698B2 (en) | 2003-10-28 | 2016-08-23 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus |
US9760014B2 (en) | 2003-10-28 | 2017-09-12 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus |
US10281632B2 (en) | 2003-11-20 | 2019-05-07 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical member with optical rotatory power to rotate linear polarization direction |
US9885872B2 (en) | 2003-11-20 | 2018-02-06 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical integrator and polarization member that changes polarization state of light |
US10007194B2 (en) | 2004-02-06 | 2018-06-26 | Nikon Corporation | Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method |
US20130271945A1 (en) | 2004-02-06 | 2013-10-17 | Nikon Corporation | Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method |
US10241417B2 (en) | 2004-02-06 | 2019-03-26 | Nikon Corporation | Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method |
US10234770B2 (en) | 2004-02-06 | 2019-03-19 | Nikon Corporation | Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method |
US9891539B2 (en) | 2005-05-12 | 2018-02-13 | Nikon Corporation | Projection optical system, exposure apparatus, and exposure method |
US10101666B2 (en) | 2007-10-12 | 2018-10-16 | Nikon Corporation | Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method |
US9857599B2 (en) | 2007-10-24 | 2018-01-02 | Nikon Corporation | Optical unit, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method |
US9341954B2 (en) | 2007-10-24 | 2016-05-17 | Nikon Corporation | Optical unit, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method |
US9678332B2 (en) | 2007-11-06 | 2017-06-13 | Nikon Corporation | Illumination apparatus, illumination method, exposure apparatus, and device manufacturing method |
WO2013142822A1 (en) * | 2012-03-23 | 2013-09-26 | C.G. Bretting Manufacturing Co., Inc. | High speed small pack wrapper |
US9604381B2 (en) | 2012-03-23 | 2017-03-28 | C.G. Bretting Manufacturing Co., Inc. | High speed small pack wrapper |
KR102250287B1 (ko) * | 2020-09-07 | 2021-05-10 | 허미숙 | 용기손잡이 자동조립시스템의 손잡이 자동공급장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3837436B2 (ja) | 多数個パックの包装装置 | |
EP1889784B1 (en) | Method and unit for feeding products to a group-forming unit | |
EP2204280B1 (en) | Method and apparatus for supplying bags to a packaging machine | |
US6698576B2 (en) | Method and device for transferring a product in a packaging machine | |
JP2004224421A (ja) | 製品供給装置 | |
EP0900753B1 (en) | Method and unit for feeding blanks to a user machine | |
JPH01167115A (ja) | 物品をワーキング・ステーションへ搬送する装置 | |
US6990783B2 (en) | Product packing machine | |
CN108298133B (zh) | 用于传送泡罩包装的方法 | |
JP2003267546A (ja) | スパウト又はスパウト付き袋の搬送装置 | |
JP3236948B2 (ja) | 折畳みカートンの取出し開口方法および装置 | |
JP2003267328A (ja) | 製品包装ラインにシート材料要素を送るための方法及び装置 | |
JP2001316037A (ja) | ブリスターシートを処理するための装置 | |
US7941992B2 (en) | Method and unit for feeding products to a group-forming unit | |
JP6719069B2 (ja) | 物品受渡し装置 | |
JP3630347B2 (ja) | 箱起し装置 | |
CN111629969B (zh) | 用于将保护元件安装在包装上的设备和方法 | |
US5775064A (en) | Cartoning machine | |
JP5604211B2 (ja) | 物品移し替え装置 | |
JP3945258B2 (ja) | ケーサ | |
JP2024081870A (ja) | 横型製袋充填包装機における商品供給機構 | |
EP1516835A2 (en) | Transporting device for parallelepiped-shaped products | |
EP3381843A2 (en) | Device for feeding containers | |
JP2001199403A (ja) | 横型製袋充填機における物品位置ズレ防止装置 | |
JP2005503278A (ja) | バッグを直線状搬送システムまで移送するバッグ移送装置 |