JP2004222656A - 釣用リールの注油構造 - Google Patents

釣用リールの注油構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2004222656A
JP2004222656A JP2003016708A JP2003016708A JP2004222656A JP 2004222656 A JP2004222656 A JP 2004222656A JP 2003016708 A JP2003016708 A JP 2003016708A JP 2003016708 A JP2003016708 A JP 2003016708A JP 2004222656 A JP2004222656 A JP 2004222656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
cylindrical
reel body
lubrication structure
male screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003016708A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Hiraoka
宏一 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2003016708A priority Critical patent/JP2004222656A/ja
Publication of JP2004222656A publication Critical patent/JP2004222656A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】釣用リールの注油構造において、キャップを抜け落ちにくくして紛失しないようにする。
【解決手段】注油構造45は、装着部50と、キャップ51と、抜け止め部材52とを備えている。装着部50は、蓋部材21外側から収納空間に向けて貫通して形成されている。キャップ51は、装着部50に設けられた雌ねじ部53に螺合可能な雄ねじ部56と、雄ねじ部56の第1端で有底円筒状に一体に形成された第1筒状部57と、雄ねじ部56の第2端で円筒状に一体に形成された第2筒状部58と、第1筒状部57の側面を内外に貫通して形成された油導入孔59と、第1筒状部57の底部を拡径して第1筒状部57に一体に形成されたフランジ部60とを有している。抜け止め部材52は、第2筒状部58の端部に設けられた係合部61に、リール本体の内側で装着されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、注油構造、特に、内部に空間を有する釣用リールのリール本体に設けられた注油構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
内部に空間を有する釣用リールのリール本体に注油構造が設けられることがある。この注油構造を釣用リールに設置することによって、リール本体を分解することなく、リール本体内部の各種機構への注油作業を行うことが可能となる。たとえば、スピニングリールのリール本体に注油構造を設けることで、精密機構であるロータ駆動機構、特に、フェースギアとピニオンギアとの噛み合い部分に注油することがある。
【0003】
注油構造は、一般に、装着部とキャップとを有している。装着部は、リール本体外側から内部空間に向けて貫通して形成され、雌ねじ部と雌ねじ部のリール本体外方に雌ねじ部より大径に形成される円形の凹部とを有している。キャップは、雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部と、凹部の側壁に嵌合可能な筒状部とによって形成されている。(たとえば、特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2002−335821号公報(第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の釣用リールの注油構造では、キャップが装着部から取り外し可能になっており、装着部が油導入孔の役目を果たしている。このような注油構造では、キャップを装着部から取り外すことによって、装着部からリール本体内部に注油することが可能となっている。しかしながら、装着部からリール本体内部に注油するときに、キャップを装着部から取り外すと、キャップが抜け落ちてキャップを紛失するおそれがある。
【0006】
本発明の課題は、釣用リールの注油構造において、キャップを抜け落ちにくくして紛失しないようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る釣用リールの注油構造は、内部に空間を有する釣用リールのリール本体に設けられた注油構造であって、装着部と、キャップと、抜け止め部材とを備えている。装着部は、リール本体外側から内部空間に向けて貫通して形成されている。この装着部は、雌ねじ部と第1凹部とを有している。第1凹部は円形に形成されており、この円形の第1凹部は雌ねじ部のリール本体外方に雌ねじ部より大径に形成されている。キャップは、雄ねじ部と、第1筒状部と、第2筒状部と、油導入孔とを有している。雄ねじ部は、雌ねじ部に螺合可能に円筒状に形成されている。第1筒状部は、雄ねじ部の第1端に有底円筒状に一体に形成されており、第1凹部の側壁に嵌合可能となっている。第2筒状部は、係合部を有し、雄ねじ部の第2端に雄ねじ部より小径に円筒状に一体に形成されている。油導入孔は、第1筒状部および第2筒状部のいずれかを内外に貫通して形成されている。抜け止め部材は、リール本体の内側で係合部に装着され装着部からキャップの抜け出しを防止するためのものである。
【0008】
この釣用リールの注油構造は、キャップが、リール本体外側から内部空間に向けて貫通した装着部に装着される。このとき、キャップの第2筒状部が装着部に挿入された後、キャップの雄ねじ部と装着部の雌ねじ部とが螺合され、キャップの第1筒状部が装着部の第1凹部側壁に嵌合される。そして、抜け止め部材が、リール本体の内側で係合部に装着される。ここで、油導入孔は、第1筒状部および第2筒状部のいずれかを内外に貫通して形成されている。
【0009】
このように構成された注油構造では、たとえば油導入孔が第1筒状部に形成される場合、キャップを回転させて雄ねじ部を雌ねじ部から弛めることで、油導入孔が第1凹部からリール本体の外側に向けて引き出せる。このとき、リール本体の内側に装着された抜け止め部材によって、装着部からのキャップの抜け出しが規制される。この状態で、油導入孔から注油を行うと、油は油導入孔から筒状部内を通ってリール本体内部に導き入れられる。一方で、キャップを回転させてキャップを装着部にねじ込んでいくと、油導入孔は第1凹部の側壁に嵌合されて、油導入孔は外部からアクセスできなくなる。
【0010】
ここでは、抜け止め部材がリール本体の内側に装着されているので、キャップを装着部から引き出しても、キャップはリール本体から抜け落ちにくく、キャップを紛失しないように考慮されている。ここで、油導入孔は第1筒状部および第2筒状部のいずれかを内外に貫通して形成されているので、油は油導入孔から筒状部内を通ってリール本体内部に導き入れることができる。また、注油作業を行わないときは、キャップが装着部にねじ込まれ、これによって油導入孔が外部に開放されるのを防止することができる。
【0011】
発明2に係る釣用リールの注油構造は、発明1に記載の釣用リールの注油構造において、キャップには、第1筒状部の底部を拡径したフランジ部が一体に形成されている。また、装着部には、フランジ部を嵌合可能な円形の第2凹部が第1凹部からリール本体外方に向けて形成されている。この場合、キャップに第1筒状部の底部を拡径したフランジ部が一体に形成され、このフランジ部を嵌合可能な第2凹部が装着部のリール本体外方に形成されているので、キャップを装着部に確実にねじ込むことができる。
【0012】
発明3に係る釣用リールの注油構造は、発明1又は2に記載の釣用リールの注油構造において、第1筒状部の底部外面が、キャップを装着部にねじ込んだ状態でリール本体の外面と同一面になるように形成されている。この場合、第1筒状部の底部外面が、キャップを装着部にねじ込んだ状態でリール本体の外面と同一面になるように形成されているので、キャップを装着部にねじ込んでしまえば、キャップへの糸絡みを防止できるだけでなく、リール本体の外観を損なわずにキャップをリール本体に配置することができる。
【0013】
発明4に係る釣用リールの注油構造は、発明1から3のいずれかに記載の釣用リールの注油構造において、第1筒状部の底部外面には、キャップを装着部に螺合させるための工具係止溝が形成されている。この場合、第1筒状部の底部外面には、キャップを装着部に螺合させるための工具係止溝が形成されているので、キャップを装着部にねじ込んだり装着部から弛めたりすることが容易にできる。
【0014】
発明5に係る釣用リールの注油構造は、発明1から4のいずれかに記載の釣用リールの注油構造において、抜け止め部材がE型止め輪になっている。この場合、抜け止め部材がE型止め輪になっているので、リール本体の内側で抜け止め部材を係合部に容易に装着することができる。
発明6に係る釣用リールの注油構造は、発明1から5のいずれかに記載の釣用リールの注油構造において、油導入孔が第1筒状部に形成されている。この場合、油導入孔が第1筒状部に形成されているので、油導入孔にアクセスしやすく、油導入孔からリール本体内部に容易に注油することができる。
【0015】
発明7に係る釣用リールの注油構造は、発明1から5のいずれかに記載の釣用リールの注油構造において、油導入孔が第2筒状部に形成されている。この場合、油導入孔が第2筒状部に形成されているので、キャップを弛めて油導入孔からリール本体内部に注油することができるだけでなく、キャップをねじ込んだときの油導入孔の密封性を向上することができる。
【0016】
発明8に係る釣用リールの注油構造は、発明1から6のいずれかに記載の釣用リールの注油構造において、装着部のリール本体内側には係止部が形成されており、係止部と雄ねじ部との間に、キャップをリール本体の外方に向かって付勢するばね部材が配置されている。この場合、リール本体内側に形成された係止部とキャップの雄ねじ部との間にばね部材が配置されているので、キャップを弛めて雄ねじ部が雌ねじ部から外れると、キャップはばね部材によって装着部からリール本体の外側に向かって付勢される。このとき、キャップは抜け止め部材によって抜け止めされているので、油導入孔にアクセスできる状態でキャップを安定して維持でき、注油作業を効率良く行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔スピニングリールの構成〕
図1に、本発明の一実施形態によるスピニングリールを示す。
スピニングリールは、ハンドル1と、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。
【0018】
リール本体2は、図1および図2に示すように、リールボディ2aと、リールボディ2aから上方に延びる竿取付脚2bとを有している。リールボディ2aの内部には収納空間が形成されている。この収納空間にはロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。リールボディ2aは、本体部材20と、蓋部材21と、カバー部材23とを有している。本体部材20は、内部に前述の収納空間が形成されており、側面に開口部を有している。蓋部材21は、本体部材20側面の開口部を塞ぐように、本体部材20にねじ止めされている。カバー部材23は、本体部材20および蓋部材21の後方外形に沿って装着されている。
【0019】
蓋部材21には、図2から図4に示すように、本体部材20内部の収納空間に設けられたロータ駆動機構5に注油するための注油構造45が設けられている。注油構造45は、装着部50と、キャップ51と、抜け止め部材52とを有している。装着部50は、ロータ駆動機構5に注油しやすいように、フェースギア11とピニオンギア12との噛み合い部分近傍に配置され、蓋部材21外側から収納空間に向けて貫通して形成されている。この装着部50は、雌ねじ部53と、第1凹部54と、第2凹部55とを有している。雌ねじ部53は、装着部50において収納空間側の内周面に形成されている。第1凹部54は、雌ねじ部53の外径より大径の円形に形成されている。この第1凹部54は、雌ねじ部53から蓋部材21外方に向けて配置されている。第2凹部55は、第1凹部54の内周径より大径の円形に形成されている。この第2凹部55は、第1凹部54から蓋部材21外方に向けて配置されている。
【0020】
キャップ51は、図4に示すように、雄ねじ部56と、第1筒状部57と、第2筒状部58と、油導入孔59と、フランジ部60とを有している。雄ねじ部56は、円筒状に形成されており、雌ねじ部53と螺合可能になっている。第1筒状部57は、雄ねじ部56の第1端で有底円筒状に一体に形成されている。この第1筒状部57は、第1凹部54の側壁に嵌合可能となっている。第2筒状部58は、雄ねじ部56の第2端で円筒状に一体に形成されている。第2筒状部58の外径は、雄ねじ部56の外径より小径となっている。第2筒状部58の端部には、係合部61が設けられている。油導入孔59は、第1筒状部57の側面を内外に貫通して形成されている。フランジ部60は、有底円筒状の第1筒状部57の底部を拡径して、第1筒状部57に一体に形成されている。このフランジ部60は、第2凹部55に嵌合可能となっている。フランジ部60の底部外面には、キャップ51の雄ねじ部56を装着部50の雌ねじ部53に螺合させるための工具係止溝62が形成されている。また、フランジ部60の底部外面は、キャップ51を装着部50にねじ込んだ状態でリール本体2の外面と同一面になるようになっている。
【0021】
抜け止め部材52は、装着部50からキャップ51の抜け出しを防止するためのものであり、リール本体2の内側で係合部61に装着されている。抜け止め部材52は、たとえば、E型止め輪になっており、係合部61に容易に装着できるようになっている。
ロータ3は、図2に示すように、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。ロータ3は、円筒部30と、第1ロータアーム31および第2ロータアーム32とを有している。第1および第2ロータアーム31,32は、円筒部30の側方に互いに対向して設けられている。円筒部30と第1および第2ロータアーム31,32とは、たとえばアルミニウム合金製であり、一体に成形されている。第1および第2ロータアーム31,32は、円筒部30の周面上に周方向に広がりをもたせて接続させている。そして、円筒部30から外方に突出して湾曲しながら前方に延びている。第1ロータアーム31は、先端に第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。そして、第1ベール支持部材40の先端に、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着されている。第2ロータアーム32は、先端に第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には、線材を略U状に湾曲させた形状のベール43が固定されている。このように、第1ベール支持部材40および第2ベール支持部材42、ラインローラ41、ベール43によって、釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
【0022】
ロータ駆動機構5は、図2に示すように、ハンドル1が連結されたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、フェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されている。ピニオンギア12の前部は、ロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3に固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受14a、14bを介してリール本体2に回転自在に支持されている。ピニオンギア12の前部には、所定の長さで平行に面取りされた面取り部24が形成されている。この面取り部24は、ロータ3をピニオンギア12に回転不能に連結するためのものである。
【0023】
スプール4は、図2に示すように、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に装着されている。スプール4は、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻き付けられる筒状の糸巻胴部4aおよび糸巻胴部4aの後部に一体成形された大径筒状のスカート部4bを含むスプール本体7と、糸巻胴部4aの前部に装着された大径の鍔部8と、鍔部8をスプール本体7に固定するための鍔部固定部材9とを有している。
【0024】
オシレーティング機構6は、図2に示すように、ドラグ機構19を介してスプール4に連結されたスプール軸15を前後方向に移動させて、スプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸16と、螺軸16に沿って前後方向に移動するスライダ17と、螺軸16の先端に固定された中間ギア18とを有している。スライダ17は、スプール軸15の後端に回転不能に固定されている。中間ギア18は、図3に示すように、減速機構7を介してピニオンギア12に噛み合っている。なお、ドラグ機構19は、スプール4にドラグ力を作用させるための機構であり、スプール4とスプール軸15との間に装着されている。このドラグ機構19は、ドラグ力を手で調整するためのつまみ部19aと、つまみ部19aによりスプール4側に押圧される複数枚のドラグ板19bとで構成されている。
【0025】
〔注油構造の組み立て手順および効果〕
注油構造45を組み立てるには、まず、キャップ51の第2筒状部58を装着部50に挿入する。次に、工具係止溝62を用いてキャップ51の雄ねじ部56を装着部50の雌ねじ部53にねじ込みながら、キャップ51の第1筒状部57およびフランジ部60を、装着部50の第1凹部54および第2凹部55にそれぞれ嵌合させる。すると、第2筒状部58の端部に形成された係合部61が、リール本体2の内側に配置された状態になる。最後に、この係合部61に、抜け止め部材52を取り付ける。
【0026】
このように組み立てられた注油構造45では、工具係止溝62を用いてキャップ51を弛めると、キャップ51のフランジ部60および第1筒状部57が、装着部50の第2凹部55および第1凹部54からそれぞれ引き出される。そして、第1筒状部57に形成された油導入孔59にアクセスすることが可能になる。この状態で、油導入孔59から注油を行うと、油は油導入孔59から第1筒状部57内へと導き入れられる。そして、油は、第1筒状部57、雄ねじ部56、第2筒状部58の順に、筒状部57,56,58内部を通ってリール本体2内部へと導かれる。一方で、工具係止溝62を用いてキャップ51を装着部50にねじ込んでいくと、第1筒状部57に形成された油導入孔59が第1凹部54の側壁に収納されて、油導入孔59に外部からアクセスできなくなる。油導入孔59が第1凹部54の側壁に収納されると同時に、フランジ部60は第2凹部55に嵌合される。このとき、フランジ部60の底部外面がリール本体2の外面と同一面になるように、フランジ部60は第2凹部55に配置される。
【0027】
以上のように、注油構造をリール本体2に組み付けておけば、リール本体2を分解することなく、注油構造45を介してリール本体の内部機構に注油することができる。しかしながら、注油するときにキャップ51を装着部50から引き出す必要があるため、キャップ51の抜け落ちに対して考慮しておくことは、注油作業を円滑に行う上では重要となる。このとき、本実施形態の注油構造45では、抜け止め部材52がリール本体2の内側でキャップ51の係合部61に装着されているので、キャップ51を装着部50から引き出したとしても、抜け止め部材52によって装着部50からのキャップ51の抜け出しが規制され、キャップ51が装着部50から抜け落ちにくい。このように、キャップ51を抜け落ちにくくしておけば、注油作業を円滑に行うことできるとともに、キャップ51の紛失もしにくくなる。なお、キャップを装着部から取り外して装着部から直接注油するといった従来の注油構造では、油が装着部の内周面に付着することがある。しかしながら、本実施形態の注油構造45では、注油作業を行ったとしても、油はキャップ51の筒状部57,56,58内部を通るだけで装着部50の内周面に付着しにくく、注油構造45をリール本体2に組み付けた時の状態を維持しながら利用することができる。
【0028】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、釣用リールの注油構造45の例としてスピニングリールを用いた説明を行ったが、釣用リールは、前記実施形態に限定されず、注油構造45を有する釣用リールであれば、どのようなものでも良い。たとえば、両軸受リールにも、本発明は適用できる。
【0029】
(b) 前記実施形態では、油導入孔59が第1筒状部57に形成された場合の例を示したが、油導入孔59の設置位置は、前記実施形態に限定されず、油をリール本体2内に導き入れることができれば、どのようなものでも良い。たとえば、第2筒状部58に油導入孔59を形成すると、キャップ51を弛めたときには油導入孔59からリール本体2内部に注油することができ、キャップ51をねじ込んだときには油導入孔59に対する密封性を向上することができる。
【0030】
(c) 前記実施形態では、キャップ51を弛めて装着部50から引き出すようにした注油構造45の例を示したが、注油構造45は、前記実施形態に限定されず、キャップ51を装着部50から引き出すことができれば、ばね部材等を用いてキャップ51を装着部50から引き出せるようにしても良い。たとえば、図5に示したように、油導入孔59aを第1筒状部57aに形成した場合、蓋部材21に形成された装着部50aの収納空間側に係止部65を設けて、この係止部65とキャップ51aの雄ねじ部56aとの間に、ばね部材66を第2筒状部58aに沿わせて配置する。このばね部材66は、キャップ51aを蓋部材21の外方に向かって付勢している。このようにしておくと、キャップ51aを弛めて雄ねじ部56aが雌ねじ部53aから外れたときに、キャップ51aは、ばね部材66によって装着部50aから蓋部材21の外方に向かって付勢される。そして、抜け止め部材52aが係止部65に当接することで、キャップ51aが装着部50aに対して抜け止めされる。すると、油導入孔59aにアクセスできる状態でキャップ51aを安定して維持でき、注油作業を効率良く行うことができる。
【0031】
(d) 前記実施形態では、キャップ51,51aにフランジ部60,60aを設置して油導入孔59,59aを装着部50,50aに確実に収納する場合の例を示したが、キャップ51,51aは、前記実施形態に限定されず、油導入孔59,59aを装着部50,50aに収納することができれば、必ずしもフランジ部60,60aを有している必要はない。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、釣用リールの注油構造において、抜け止め部材がリール本体の内側に装着されているので、キャップを装着部から引き出しても、キャップはリール本体から抜け落ちにくく、キャップを紛失しないようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスピニングリールの左側面図。
【図2】前記スピニングリールの左側面断面図。
【図3】前記スピニングリールの背面断面図。
【図4】前記スピニングリールに設置された注油構造の拡大断面図。
【図5】他の実施形態の図4に相当する図。
【符号の説明】
2 リール本体
3 ロータ
4 スプール
5 ロータ駆動機構
20 本体部材
21 蓋部材
23 カバー部材
45 注油構造
50,50a 装着部
51,51a キャップ
52,52a 抜け止め部材
53,53a 雌ねじ部
54,54a 第1凹部
55,55a 第2凹部
56,56a 雄ねじ部
57,57a 第1筒状部
58,58a 第2筒状部
59,59a 油導入孔
60,60a フランジ部
61 係合部
62 工具係止溝
65 係止部
66 ばね部材

Claims (8)

  1. 内部に空間を有する釣用リールのリール本体に設けられた注油構造であって、
    前記リール本体外側から前記空間に向けて貫通して形成され、雌ねじ部と前記雌ねじ部の前記リール本体外方に前記雌ねじ部より大径に形成される円形の第1凹部とを有する装着部と、
    前記雌ねじ部に螺合可能な円筒状の雄ねじ部と、前記雄ねじ部の第1端に有底円筒状に一体に形成され前記第1凹部の側壁に嵌合可能な第1筒状部と、前記雄ねじ部の第2端に前記雄ねじ部より小径に円筒状に一体に形成され係合部を有する第2筒状部と、前記第1筒状部および前記第2筒状部のいずれかを内外に貫通して形成される油導入孔とを有するキャップと、
    前記リール本体の内側で前記係合部に装着され前記装着部から前記キャップの抜け出しを防止するための抜け止め部材と、
    を備える釣用リールの注油構造。
  2. 前記キャップには前記第1筒状部の底部を拡径したフランジ部が一体に形成されており、前記装着部には前記フランジ部を嵌合可能な円形の第2凹部が前記第1凹部から前記リール本体外方に向けて形成されている、請求項1に記載の釣用リールの注油構造。
  3. 前記第1筒状部の底部外面は、前記キャップを前記装着部にねじ込んだ状態で前記リール本体の外面と同一面になるように形成されている、請求項1又は2に記載の釣用リールの注油構造。
  4. 前記第1筒状部の底部外面には、前記キャップを前記装着部に螺合させるための工具係止溝が形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の釣用リールの注油構造。
  5. 前記抜け止め部材は、E型止め輪である、請求項1から4のいずれかに記載の釣用リールの注油構造。
  6. 前記油導入孔は、前記第1筒状部に形成されている、請求項1から5のいずれかに記載の釣用リールの注油構造。
  7. 前記油導入孔は、前記第2筒状部に形成されている、請求項1から5のいずれかに記載の釣用リールの注油構造。
  8. 前記装着部の前記リール本体内側には係止部が形成されており、前記係止部と前記雄ねじ部との間に、前記キャップを前記リール本体の外方に向かって付勢するばね部材が配置されている、請求項1から6のいずれかに記載の釣用リールの注油構造。
JP2003016708A 2003-01-24 2003-01-24 釣用リールの注油構造 Pending JP2004222656A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003016708A JP2004222656A (ja) 2003-01-24 2003-01-24 釣用リールの注油構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003016708A JP2004222656A (ja) 2003-01-24 2003-01-24 釣用リールの注油構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004222656A true JP2004222656A (ja) 2004-08-12

Family

ID=32904079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003016708A Pending JP2004222656A (ja) 2003-01-24 2003-01-24 釣用リールの注油構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004222656A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110046309A (ko) * 2009-10-28 2011-05-04 가부시키가이샤 시마노 스피닝 릴의 낚싯줄 안내 기구
JP2011092047A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Shimano Inc スピニングリールの釣り糸案内機構
JP2015035987A (ja) * 2013-08-16 2015-02-23 株式会社シマノ スピニングリール

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110046309A (ko) * 2009-10-28 2011-05-04 가부시키가이샤 시마노 스피닝 릴의 낚싯줄 안내 기구
JP2011092047A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Shimano Inc スピニングリールの釣り糸案内機構
CN102067830A (zh) * 2009-10-28 2011-05-25 株式会社岛野 纺车式渔线轮的钓线导向机构
KR101700695B1 (ko) 2009-10-28 2017-01-31 가부시키가이샤 시마노 스피닝 릴의 낚싯줄 안내 기구
JP2015035987A (ja) * 2013-08-16 2015-02-23 株式会社シマノ スピニングリール
CN104365568A (zh) * 2013-08-16 2015-02-25 株式会社岛野 纺车式绕线轮

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7137585B2 (en) Fishing line guide mechanism for a spinning reel
JP4045167B2 (ja) スピニングリールのハンドル組立体
JP2550972Y2 (ja) 魚釣用リールのハンドル
JP3372809B2 (ja) スピニングリールのフレーム構造
KR20040071074A (ko) 스피닝 릴의 릴 본체
KR20060090574A (ko) 스피닝 릴의 핸들 조립체
JP2004222525A (ja) スピニングリールのハンドル組立体
JP3913510B2 (ja) 釣り用部品の締結構造
KR100656501B1 (ko) 스피닝 릴의 낚싯줄 안내 기구
KR101058363B1 (ko) 스피닝 릴의 마스터 기어
JP2004222656A (ja) 釣用リールの注油構造
KR20110046309A (ko) 스피닝 릴의 낚싯줄 안내 기구
KR20040019947A (ko) 스피닝 릴의 낚싯줄 안내 기구
JP4476128B2 (ja) スピニングリールのマスターギア
US7007880B2 (en) Fishing line guide mechanism for spinning reel
KR20040071073A (ko) 스피닝 릴의 릴 본체
JP3999721B2 (ja) 魚釣用リ−ル
JP3871899B2 (ja) スピニングリールのリール本体
JP2010158184A (ja) スピニングリールのハンドル取付構造
JP7384851B2 (ja) 魚釣用スピニングリール
JP2002000135A (ja) 魚釣用リール
JP4272489B2 (ja) 両軸受リールのリール本体
JPH11206287A (ja) スピニングリール
JP3518984B2 (ja) スピニングリール
JP3884314B2 (ja) スピニングリールのマスターギア