JP2004219500A - プロジェクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、リフレクタの高効率化を達成したプロジェクタ装置を提供することにある。
【解決手段】リフレクタを光軸からの距離に基づいて複数の切片に分割した複数の切片リフレクタの集合体として構成し、光軸上の所定の点光源からの光線がリフレクタで反射し前記光軸と交わる位置が、光軸から遠い切片リフレクタで反射した光線が前記光軸と交わる位置より、光軸に近い切片リフレクタで反射した光線の方が、リフレクタから離れた位置となるように、切片リフレクタを傾けて構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】リフレクタを光軸からの距離に基づいて複数の切片に分割した複数の切片リフレクタの集合体として構成し、光軸上の所定の点光源からの光線がリフレクタで反射し前記光軸と交わる位置が、光軸から遠い切片リフレクタで反射した光線が前記光軸と交わる位置より、光軸に近い切片リフレクタで反射した光線の方が、リフレクタから離れた位置となるように、切片リフレクタを傾けて構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネルを用いた液晶プロジェクタ装置に関する。この液晶プロジェクタ装置は、前面投射のいわゆる液晶プロジェクタや、投射型テレビといった分野に広く利用できる。
【0002】
【従来の技術】
業務用途の液晶プロジェクタが大きく普及してきている。また、従来のブラウン管に表示された画像をスクリーンに投影する方式の画像表示装置に代わるものとして、液晶表示素子を用いた投射型テレビの開発が行われてきた。
【0003】
業務用途の液晶プロジェクタとしては、0.9インチ液晶パネルで明るさ2000ルーメンを越える製品も商品化されてきているが、小型・低コストの観点から更に小さな液晶パネルの使用が望まれている。このとき、液晶パネルの小型化に伴い、基本的に明るさが低下するので、より高効率な照明光学系の実用化が望まれている。
【0004】
一方、家庭用の投射型テレビとしては、業務用の液晶プロジェクタに比べて、より忠実な色再現性、高いコントラスト性能及び素早い動画表示性能が求められている。色度性能を改善する一般的な方法は、赤・緑・青の各3原色の境の波長の光をカットすることであり、明るさが大きく劣化する。従って、この場合でも、より高効率な照明光学系の実用化が望まれている。
【0005】
従来より、光の利用効率を向上させるため、楕円リフレクタが使用されている。楕円リフレクタを用いた液晶プロジェクタにおいては、楕円リフレクタの第1焦点位置に配置された光源から出射した光線は、リフレクタで反射し、リフレクタの第2焦点位置に集光する。しかし、これが厳密に成立するのは、リフレクタの第1焦点位置に点光源を配置した場合だけである。実際には、光源は点光源とみなせない程のある広がり(大きさ)を有しており、光源から出射した光線は、リフレクタの第2焦点位置近傍に集光する。
【0006】
尚、リフレクタ自体の改善方法ではないが、下記特許文献1においては、楕円リフレクタにおいて、光源光軸近傍を通過する光路を有する光線を光源光軸に対して略平行光に補正するための凹状の補正面を楕円リフレクタと第2焦点との間に配置する方法が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−244199号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、楕円リフレクタの第1焦点位置に配置した光源から出射した光線が第2焦点位置に集光するのは、光源が点光源と見なせる場合である。実際には、光源は僅かに離間した2つの輝点を有しており、広がりを持っているため、前記特許文献1の図8で示されているように、第1焦点F1の左右の2つの輝点610b,610cから出射された光線は、そのそれぞれの集光位置Fb,Fcに集光し、第2焦点F2を中心に広がりを持つ光源像614が形成される。
【0009】
一対のレンズアレイを用いたレンズアレイ方式のインテグレータ照明光学系を用いる場合、楕円リフレクタからの収束反射光線を光軸に略平行な光源とするため、前記特許文献1の図7で示されているような平行化レンズ640が使用される。しかし、光源が点光源と見なせない場合は、前記特許文献1の図10で示されているように、例えば光軸近傍を通過する光線611を平行化レンズ640で平行化できない。そこで、前記特許文献1では、光源光軸近傍を通過する光路を有する光線を光源光軸に対して略平行光に補正するための凹状の補正面を楕円リフレクタと第2焦点との間に配置する方法が開示されている。前記特許文献1の図1において、光源の輝点20bから出射し、楕円リフレクタ30の底部で反射した反射光線11は補正レンズ50によって光源光軸と略平行とされている。
【0010】
しかし、輝点20bからは物理的な遮蔽がなければ360度方向に光線が出射するので、例えば楕円リフレクタ30の最大開口径部近傍でも反射される。この場合、最大開口径部近傍からの反射光線は光源光軸に対して傾きが大きくなる(光線13よりさらに大きい)ので、補正レンズ50を通過せず、直接平行化レンズ60に入射し、光源光軸に対して平行化できない。
【0011】
また、前記特許文献1では、レンズアレイ方式のインテグレータ照明光学系について考慮されているが、例えばロッドレンズなどの所謂カレイドスコープ(万華鏡)を用いたロッドインテグレータ照明光学系について考慮されていない。
【0012】
本発明の目的は、上記した課題を解決し、リフレクタの高効率化を達成したプロジェクタ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、白色光を照射する光源と、前記光源から出射した光束を反射し、光軸方向に向かう収束光束とするリフレクタと、前記リフレクタで集光された光束を入射し、光束を均一化する光導波路と、前記光導波路により均一化された光束を入射するライトバルブと、前記ライトバルブ上に形成された光学像を投射する投射レンズとを有し、前記リフレクタは、前記光軸からの距離に基づいて複数の切片に分割した複数の切片リフレクタの集合体として構成され、前記光軸上の所定の点光源からの光線が前記リフレクタで反射し前記光軸と交わる位置が、前記光軸から遠い切片リフレクタで反射した光線が前記光軸と交わる位置より、前記光軸に近い切片リフレクタで反射した光線の方が、前記リフレクタから離れた位置となるように、前記切片リフレクタを傾けて構成する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図4と、図12から図14を用いて本発明の高効率リフレクタの実施の形態について説明する。また、図5から図11、表1から表3を用いて具体的な高効率化の根拠について説明する。なお、各図において、共通な部分には同一符号を付し、一度説明したものについては、繰り返して説明せず、その説明を省略する。
【0015】
図1は、本発明のリフレクタの作用を表している。図1において、1は光源、2はリフレクタである。一般的に、楕円リフレクタの場合は、第1焦点位置に配置した光源1から出射した光線は光源が点光源ならば楕円リフレクタ2で反射し第2焦点位置に集光する。しかし、実際には、光源1が点光源と見なせないので、詳細は後述するが、これに対応するため、本発明のリフレクタ2では、リフレクタ2の第1焦点位置から出射した光線がリフレクタ2で反射し光軸14と交わる位置が、光軸14から遠いリフレクタ2の部分で反射した光線203が光軸14と交わる位置より、光軸14に近いリフレクタ2の部分で反射した光線201の方が、リフレクタ2から離れた位置となるようにリフレクタ2の形状を規定するのを特徴としている。
【0016】
この基本となる考え方は、以下の3つのステップから成る。
【0017】
▲1▼先ず、リフレクタを光軸からの距離で複数の切片に分割し、リフレクタを各切片リフレクタの集合体として定義する。
【0018】
▲2▼次に、楕円リフレクタの第1焦点位置にある大きさを持った光源モデルを配置し、楕円リフレクタの第2焦点位置近傍で受光器を光軸上移動させながら、受光器に照射される光線本数が最大となる受光器の位置(ΔZ)を求める。
【0019】
▲3▼最後に、受光器の位置(ΔZ)を逆補正することによって、全ての切片リフレクタで反射する光束の集光位置を光軸上で同一の位置とする。
【0020】
この内容について、以下説明する。
【0021】
図2は、楕円リフレクタ2の第1焦点位置にある大きさを持った光源1に対応した光源モデルを配置した様態で、楕円リフレクタ2を複数の切片に分割し、各リフレクタ2の切片21による光束の集光状態の模式図を表している。このとき、受光器3で受ける光線本数を受光器3の位置を光軸上で移動させて計算比較した。
【0022】
尚、楕円リフレクタ2の切片の分割方法について、図3を用いて捕捉説明する。図3では、楕円リフレクタ2上に初期の点P1を定め、その点P1からの直線距離ΔLが一定となる点をP2と定め、次に、点P2から同じ直線距離ΔLの点を点P3と、曲線距離ΔLが一定となる点Piを順次求めることで、楕円リフレクタ2の分割を行った。この理由は、より細かく分割することで、本発明の目的である高効率化の効果が大きいこと、しかし、リフレクタの切片の大きさが小さくなり過ぎると、小さいリフレクタの切片の加工が困難になる。そこで、リフレクタの切片の大きさをそろえるために、図3の分割方法を採用した。
【0023】
リフレクタとしては、基準の形状を楕円として、第1焦点距離をf1=16mm、第2焦点距離をf2=137mm、リフレクタ反射面の有効範囲を、半径表示で8.3mm(楕円リフレクタ2の底部開口部穴径)から38.5mmとした。この楕円リフレクタ2の面上で、直線距離ΔLが1mm±0.0005mmの点Piを順次求めた。以下、点列Piを表1に示すが、座標系は、図2に示したように、光軸14をZ軸、光軸からの垂直方向をR軸とし、基準とした楕円リフレクタ2の頂点(光軸との交点)を原点としたときの、座標表示である。
【0024】
【表1】
【0025】
次に、点P1と点P2の範囲のリフレクタの切片B1で、受光器3の位置を第2焦点位置を基準にΔZ=−20mmからΔZ=1mmまで1mm刻みに移動させて光線本数を計算した。以下、同様に、点P2から点P3の範囲のリフレクタの切片B2、と順次、点P46から点P47の範囲のリフレクタの切片B46まで各22回づつの計算を行った。
【0026】
以下、計算結果を図5から図11と、表2から表4を用いて説明する。
【0027】
図5において、光源1の大きさはアーク長(発光部の大きさに相当)1.4mm、受光器3の大きさは4×3mmである。尚、図5の縦軸は光線本数である。例えば、第1の切片(R=8.300〜9.254)ではΔZ=−19mmで光線本数が最大となり、第20の切片(R=24.292〜24.995)ではΔZ=−8mmで光線本数が最大となり、第46の切片(R=38.404〜38.791)ではΔZ=0mmで光線本数が最大となった。
【0028】
表2は、楕円リフレクタ2の各切片での光線本数の最大値を、第2焦点位置に受光器3を配置したときの光線本数で割った値を示した表である。
【0029】
【表2】
【0030】
例えば、第1の切片(R=8.300〜9.254)では1.36倍、第20の切片(R=24.292〜24.995)では1.15倍、そして、第46の切片(R=38.404〜38.791)では1.00倍となった。各切片ごとの光線本数の最大値の和を、分割していないリフレクタの場合での光線本数で割った値は、1.10倍となった。即ち、各切片毎の最大となる光線本数を同じ受光面3上に集光させることができれば、この場合で約10%の効率改善が期待できる。
【0031】
尚、分割していない楕円リフレクタの場合も同様に、受光器3を光軸上で移動させて、光線本数の最大値を求めたところ、ΔZ=−1mmで最大値が得られた。改めて、この値を分母にとった場合でも、1.09倍の値となった。この場合でも、約9%の改善効果が期待できる。
【0032】
受光器3の大きさの違いによる期待される改善効果の関係を把握するために、受光器3の大きさを更に、2種類追加し、同様の計算を行った。図6は受光器3の大きさを5×3.75mmと大きくし同様の計算をした結果であり、対応する受光器サイズの表2の非分割の場合から約6%(ΔZ=−1mmで約5%)の改善効果が期待できる。図7は受光器3の大きさを6×4.5mmと大きくし同様の計算をした結果であり、対応する受光器サイズの表2の非分割の場合から約4%(ΔZ=−1mmで約3%)の改善効果が期待できる。受光器3が大きくなると、第2焦点位置でも大部分の光線が受光器3に入射するようになってくるので、本発明による改善効果は小さくなってくる。しかし、実際の照明光学系において、受光器3は例えば、ロッドレンズのようなインレグレータに相当するので、受光器3が大きいとは、ロッドレンズが大きいことであり、照明光学系の大型化が必要となる。仮に、照明光学系を大型化できたとしても、ロッドレンズの出射面の光量分布を、液晶パネルに代表されるライトバルブ面上に写像させる必要があり、ロッドレンズが大きいとその写像倍率が小さくなるので、ライトバルブに入射する光束のF値が小さくなり、後続の投射レンズで捕捉することが困難になってくる。
【0033】
次に、図5の設計パラメータを基準パラメータとして、今度はリフレクタの大きさを更に、2種類追加し、同様の計算を行った。図8はリフレクタ2の大きさを0.75倍し同様の計算をした結果であり、表3は、この場合に対応する、楕円リフレクタ2の各切片での光線本数の最大値を、第2焦点位置に受光器3を配置したときの光線本数で割った値を示した表である。
【0034】
【表3】
【0035】
表3から明らかなように、約12%(ΔZ=−2mmで約11%)の改善効果が期待できる。図9はリフレクタ2の大きさを0.5倍し同様の計算をした結果であり、表3から約17%(ΔZ=−2mmで約13%)の改善効果が期待できる。分割の基準となる点P列には、図5での値を0.75倍した値を使用した。
本来、リフレクタ底部の穴径は、光源が入っている管球を通すためのもので、あり、比例では小さくできないのだが、リフレクタ2の大きさによる全体傾向を把握することと、おおよその改善効果を知るために、比例処理を行った。
【0036】
更に、図5の設計パラメータを基準パラメータとして、今度は光源1の大きさを更に、2種類追加し、同様の計算を行った。図10は光源1の大きさを1.1倍し同様の計算をした結果であり、表4は、この場合に対応する、楕円リフレクタ2の各切片での光線本数の最大値を、第2焦点位置に受光器3を配置したときの光線本数で割った値を示した表である。
【0037】
【表4】
【0038】
表4から明らかなように、約13%(ΔZ=−2mmで約11%)の改善効果が期待できる。図11は光源1の大きさを0.9倍し同様の計算をした結果であり、表4から約7%(ΔZ=−2mmで約7%)の改善効果が期待できる。やはり、光源1についても、交流方式か直流方式か、或いは、高圧方式かそうでないか等々で、ある一定のアーク長でも実際の光源1の輝度分布は異なってくるが、光源1の大きさによる全体傾向を把握することと、おおよその改善効果を知るために、比例処理を行った。
【0039】
次に、表2から表4で求めた改善効果を実現するための手法について、図4を用いて説明する。
【0040】
図4は、リフレクタ2の切片21修正前と修正後を、光軸を挟んで図の上下に表した図である。図4の光軸14から上側がリフレクタ2の切片21の修正前であり、リフレクタ2の第1焦点位置から出射しリフレクタ2で反射した光線は、リフレクタ2の近軸像位置である第2焦点位置F2の受光器3に集光する。これに対して、光源1は点光源ではないので、図5から図11と表2から表4で説明したように、リフレクタ2で光軸に近い部分で反射した場合は、第2焦点位置F2よりリフレクタ2に近い側に寄った集光位置FAの受光器3に集光する。そこで、第1焦点位置から出射しリフレクタで反射した光線が第2焦点位置F2よりも、予め、リフレクタ2から遠い側にずれた位置FBに集光(近軸像が結像)するよう設定することによって、点光源でない光源1から出射した光束が、第2焦点位置F2で受光器3に一番良く集光させることができる。
【0041】
リフレクタ2のこの修正方法は、大きく分けて2種類の方法がある。先ず、第1の方法の実施形態について述べる。
【0042】
図12は、第1の方法の説明図である。各切片を代表する座標としては、例えば、点Piと点Pi+1で定義できる線分の中点を点Qiとして定義する。
【0043】
第1焦点位置(F1)から出射した光線がリフレクタ2上の点Qiで反射し、第2焦点位置(F2)で集光する場合、その光線の傾きは、点QiのR座標を、f2から点QiのZ座標を引いた値で割り、逆正接を取ることで求まる。同様に、ΔZデフォーカスへの光線の傾きは、分母からΔZ引いた値で同様の計算をして求まる。従って、図12のΔθは、求めた2つの角度の差を計算することで求まる。
【0044】
ここで、リフレクタ2の切片では、反射なので、半分の値Δθ/2分、切片を傾ければ良いことが分かる。
【0045】
また、点Qiの元々の傾き自体は、楕円の式を微分すれば求まるので、求めた角度をΔθ/2分、逆補正すればよい。点Qiでの傾き(正接と角度)とΔZとΔθ/2と、逆補正後の正接を表5に示す。
【0046】
【表5】
【0047】
もとの基準とした楕円リフレクタの各切片を所定量、それぞれ傾けても良いが、リフレクタ2を十分均等に小さく分割していれば、各切片はRZ断面図で直線に近似できるので、その近似した直線を所定量、傾ければ良い。尚、立体的には、光軸に対して回転対称な形状なので、補正後の各切片は、それぞれ円推面の一部となる。
【0048】
補正後の各円錐面を連続して繋ぐために、隣り合った円錐面どうしの交点(点S)を求めた。点S列を表6に示す。尚、S1は直線R=8.3との交点で、S47は直線R=38.5との交点で求めた。
【0049】
【表6】
【0050】
次に、図13を用いて、本発明の高効率リフレクタを、ロッドインテグレータを用いた照明光学系に適用した構成について説明する。図13で、1は光源、2はリフレクタ、4はロッドイングレータとしてロッドレンズを用いた光導波路、15は1/4波長板、5は平板状のP偏光光もしくはS偏光光のどちらか一方を透過し他方を反射させる機能を有する反射型偏光板、6は写像レンズ、7はダイクロミラー、8は全反射のミラー、9はフィールドレンズ、10はリレーレンズ、11はライトバルブとしてのパネル、12はクロスプリズム、13は投射レンズである。光源1から出射した光束は、本発明の光高率なリフレクタ2によりロッドインテグレータ4の入射面に集光し、ロッドインテグレータ4によって一様性を改善される。そして、ロッドインテグレータ4の出射面からの出射光は、後述する1/4波長板15と反射型偏光板5の作用により所定の偏光方向に揃えられる。一様性が改善されたインテグレータ4の出射側の光量分布は、写像レンズ6によってパネル11上に写像される。また、パネル直前のフィールドレンズ9は、パネル11へ入射する光線をテレセントリックとするためのものである。さらに、パネル11の途中の光路に配置したダイクロミラー7によって白色光は赤色と緑色と青色に分離される。ミラー8によって光路を折り曲げ、光路の長い1色の光路に関しては、リレーレンズ10を介して、全体として、赤色と緑色と青色の光束は、それぞれ赤用のパネル11と緑用のパネル11と青用のパネル11に照射される。
【0051】
1/4波長板15と反射型偏向板5の偏光変換作用について、図15を用いて以下説明する。図15は1/4波長板15と反射型偏向板5の偏光変換作用を説明する図で、(a)図は構成を、(b)図はロッドインテグレータ4の一入出射面形状を示す。図15において、ロッドインテグレータ4は入射面31に入射面より小さい面積の入射開口部32が設けられており、該入射開口部32以外の入射面に反射鏡33が設けられている。かつ、出射面34に出射面より小さい面積の出射開口部35と該出射開口部35以外の出射面に反射鏡36が設けられている。また、ロッドインテグレータ4の出射面34に1/4波長板15と反射型偏光板5が順に設けられている。本構成においては、入射開口部32に入射した光束のうち、出射開口部35以外の反射鏡36に入射した光束は反射されて入射開口部32側に戻る。入射開口部32側に戻ってきた光束のうち、入射開口部32から漏れていかない光束は反射鏡33で捕捉されて、出射開口部35側に折り返される。このような作用が繰り返されて、結局、出射開口部35を通過する。出射開口部35を通過した光束は特定の偏向方向の光束のみ反射型偏向板5を透過し、偏向方向が異なる光束は反射される。この反射光のうち入射開口部32から漏れていかない光束は入射面31の反射鏡33で折り返され、再び戻り、反射型偏光板5に入射する。この時、戻ってきた光束は往復で1/4波長板15を2回通過していることになるので、位相が1/2波長ずれ、偏向方向が所定偏光方向となり、今度は、反射型偏向板5の部分を通過する。このようにして、所定偏光方向に揃えられる。
【0052】
尚、1/4波長板15としてはフィルム波長板,水晶板,蒸着膜による波長板などが利用可能であるが、耐熱性の観点から水晶や蒸着膜の方が信頼性や性能が高い。反射型偏光板5としては、金属,無機物もしくはガラス材のワイヤーグリッド型偏光板が適切である。これらを用いれば、反射効率も高くなり、光効率向上が望める。また、偏向方向が問題とならない、ミラー反射のライトバルブ素子との組み合わせにおいては、偏向変換素子(1/4波長板15と反射型偏光板5)は不要となる。
【0053】
本発明によれば、リフレクタ2で反射された広がりを有する光源1からの光束は、特開2002−244199号公報や特開2001−110217号公報で指摘されているような光源像の広がりがなく、インテグレータ4の入射開口面に集光するので、インテグレータ4への入射効率が従来に比べ向上し、高効率なリフレクタを実現することが可能となる。
【0054】
図13では、本発明の高効率リフレクタを、ロッドインテグレータを用いた照明光学系に適用したが、一対のレンズアレイを用いたレンズアレイ方式のインテグレータ照明光学系に適用してもよいことは明らかである。特開2002−244199号公報の図10において、リフレクタ620を本発明によるリフレクタ2に置き換えれば、広がりを有する光源からの反射光線は、光線611のような光線を生じることなく、第2焦点位置F2に集光するように向かうので、平行化レンズ640により光源光軸600aXに略平行とすることができる。
【0055】
次に、図14を用いて、本発明の第2の方法の実施の形態について説明する。
【0056】
図14は本発明の第2の方法の実施の形態による高効率リフレクタを示す説明図である。図14において、第2の実施形態のリフレクタ102は、第1焦点距離f1=16mm、第2焦点距離f2=137mm、リフレクタ反射面の有効範囲8.3mmから38.5mm(半径表示)の楕円リフレクタを、反射面がφ40mmからφ77mmである光軸から離れた側の楕円リフレクタ102Bはそのままの形状とし、反射面がφ16.6mmからφ40mmである光軸に近い側の楕円リフレクタを第1焦点距離f1=16mm、第2焦点距離f2=153mmの楕円リフレクタ102Aで構成したものである。第1焦点距離から出射した光線のうち、光軸から離れた楕円リフレクタ102Bで反射した光線はリフレクタ頂点(光軸との交点)から137mmの第2焦点位置F2Bで集光し、光軸から近い楕円リフレクタ102Aで反射した光線はリフレクタ頂点から153mmの第2焦点位置F2Aで集光している。このとき、図4で示したように、点光源とは異なるある大きさをもった光源モデルの場合では、光軸に近い楕円リフレクタ102Aの光量最大となる位置が第2焦点位置F2Aからリフレクタ側に寄るので、楕円リフレクタ102Aの光量最大となる位置を光軸から離れた楕円リフレクタ102Bの第2焦点位置F2Bの近傍に一致させることができる。
【0057】
また、以上のように、本発明によれば、リフレクタの径が大きい部分の修正を実施していないので、楕円リフレクタからロッドレンズへ入射する最大角度が一定のままである。この意味について以下、説明する。
【0058】
楕円リフレクタの第2焦点距離と第1焦点距離の比で定義できる楕円リフレクタの倍率を小さくすれば、光源の楕円リフレクタによる像の大きさを小さくできるので、ロッドレンズへの入射効率は向上する。しかしながら、このとき、ロッドレンズへ入射する光束の最大角度が大きくなる。即ち、ロッドレンズへ入射する光束のF値が小さくなる。この結果、後続の投射レンズでの光束の補足率が劣化する。
【0059】
従って、本発明では照明光学系のF値を変更することなく、高効率なリフレクタを実現しており、照明光学系全体としての光線通過率の改善を実現している。また、本文中で説明したロッドレンズタイプのインテグレータとしては、ロッドレンズに限らず内側に鏡面を有する四角柱、或いは、四角錐の一部でも本発明が成立することは明らかである。
【0060】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、リフレクタを光軸からの距離で分割し、点光源とは異なる大きさを持った光源による集光位置を、リフレクタの各切片で一致させた高効率リフレクタおよび、及び、それを用いた投射方プロジェクタ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における高効率リフレクタの光線図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるリフレクタの各切片での反射光量が最大となる光軸上の位置の求める方を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるリフレクタの分割の方法を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1のリフレクタの各切片の補正の考え方の説明図である。
【図5】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図6】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図7】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図8】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図9】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図10】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図11】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図12】リフレクタの各切片による反射角度の補正の方法の説明図である。
【図13】本発明の実施の形態1による高効率リフレクタを用いた照明光学系の構成を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態2による高効率リフレクタを示す説明図である。
【図15】1/4波長板14と反射型偏向板5の偏光変換作用を説明する図である。
【符号の説明】
1…光源、2…リフレクタ、3…受光器、4…ロッドインテグレータ、5…反射型偏光板、6…写像レンズ、7…ダイクロミラー、8…ミラー、9…フィールドレンズ、10…リレーレンズ、11…パネル、12…クロスプリズムル、13…投射レンズ、14…光軸、15…1/4波長板、31…入射面、32…入射開口部、33…反射鏡、34…出射面、35…出射開口部、36…反射鏡、102…リフレクタ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネルを用いた液晶プロジェクタ装置に関する。この液晶プロジェクタ装置は、前面投射のいわゆる液晶プロジェクタや、投射型テレビといった分野に広く利用できる。
【0002】
【従来の技術】
業務用途の液晶プロジェクタが大きく普及してきている。また、従来のブラウン管に表示された画像をスクリーンに投影する方式の画像表示装置に代わるものとして、液晶表示素子を用いた投射型テレビの開発が行われてきた。
【0003】
業務用途の液晶プロジェクタとしては、0.9インチ液晶パネルで明るさ2000ルーメンを越える製品も商品化されてきているが、小型・低コストの観点から更に小さな液晶パネルの使用が望まれている。このとき、液晶パネルの小型化に伴い、基本的に明るさが低下するので、より高効率な照明光学系の実用化が望まれている。
【0004】
一方、家庭用の投射型テレビとしては、業務用の液晶プロジェクタに比べて、より忠実な色再現性、高いコントラスト性能及び素早い動画表示性能が求められている。色度性能を改善する一般的な方法は、赤・緑・青の各3原色の境の波長の光をカットすることであり、明るさが大きく劣化する。従って、この場合でも、より高効率な照明光学系の実用化が望まれている。
【0005】
従来より、光の利用効率を向上させるため、楕円リフレクタが使用されている。楕円リフレクタを用いた液晶プロジェクタにおいては、楕円リフレクタの第1焦点位置に配置された光源から出射した光線は、リフレクタで反射し、リフレクタの第2焦点位置に集光する。しかし、これが厳密に成立するのは、リフレクタの第1焦点位置に点光源を配置した場合だけである。実際には、光源は点光源とみなせない程のある広がり(大きさ)を有しており、光源から出射した光線は、リフレクタの第2焦点位置近傍に集光する。
【0006】
尚、リフレクタ自体の改善方法ではないが、下記特許文献1においては、楕円リフレクタにおいて、光源光軸近傍を通過する光路を有する光線を光源光軸に対して略平行光に補正するための凹状の補正面を楕円リフレクタと第2焦点との間に配置する方法が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−244199号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、楕円リフレクタの第1焦点位置に配置した光源から出射した光線が第2焦点位置に集光するのは、光源が点光源と見なせる場合である。実際には、光源は僅かに離間した2つの輝点を有しており、広がりを持っているため、前記特許文献1の図8で示されているように、第1焦点F1の左右の2つの輝点610b,610cから出射された光線は、そのそれぞれの集光位置Fb,Fcに集光し、第2焦点F2を中心に広がりを持つ光源像614が形成される。
【0009】
一対のレンズアレイを用いたレンズアレイ方式のインテグレータ照明光学系を用いる場合、楕円リフレクタからの収束反射光線を光軸に略平行な光源とするため、前記特許文献1の図7で示されているような平行化レンズ640が使用される。しかし、光源が点光源と見なせない場合は、前記特許文献1の図10で示されているように、例えば光軸近傍を通過する光線611を平行化レンズ640で平行化できない。そこで、前記特許文献1では、光源光軸近傍を通過する光路を有する光線を光源光軸に対して略平行光に補正するための凹状の補正面を楕円リフレクタと第2焦点との間に配置する方法が開示されている。前記特許文献1の図1において、光源の輝点20bから出射し、楕円リフレクタ30の底部で反射した反射光線11は補正レンズ50によって光源光軸と略平行とされている。
【0010】
しかし、輝点20bからは物理的な遮蔽がなければ360度方向に光線が出射するので、例えば楕円リフレクタ30の最大開口径部近傍でも反射される。この場合、最大開口径部近傍からの反射光線は光源光軸に対して傾きが大きくなる(光線13よりさらに大きい)ので、補正レンズ50を通過せず、直接平行化レンズ60に入射し、光源光軸に対して平行化できない。
【0011】
また、前記特許文献1では、レンズアレイ方式のインテグレータ照明光学系について考慮されているが、例えばロッドレンズなどの所謂カレイドスコープ(万華鏡)を用いたロッドインテグレータ照明光学系について考慮されていない。
【0012】
本発明の目的は、上記した課題を解決し、リフレクタの高効率化を達成したプロジェクタ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、白色光を照射する光源と、前記光源から出射した光束を反射し、光軸方向に向かう収束光束とするリフレクタと、前記リフレクタで集光された光束を入射し、光束を均一化する光導波路と、前記光導波路により均一化された光束を入射するライトバルブと、前記ライトバルブ上に形成された光学像を投射する投射レンズとを有し、前記リフレクタは、前記光軸からの距離に基づいて複数の切片に分割した複数の切片リフレクタの集合体として構成され、前記光軸上の所定の点光源からの光線が前記リフレクタで反射し前記光軸と交わる位置が、前記光軸から遠い切片リフレクタで反射した光線が前記光軸と交わる位置より、前記光軸に近い切片リフレクタで反射した光線の方が、前記リフレクタから離れた位置となるように、前記切片リフレクタを傾けて構成する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図4と、図12から図14を用いて本発明の高効率リフレクタの実施の形態について説明する。また、図5から図11、表1から表3を用いて具体的な高効率化の根拠について説明する。なお、各図において、共通な部分には同一符号を付し、一度説明したものについては、繰り返して説明せず、その説明を省略する。
【0015】
図1は、本発明のリフレクタの作用を表している。図1において、1は光源、2はリフレクタである。一般的に、楕円リフレクタの場合は、第1焦点位置に配置した光源1から出射した光線は光源が点光源ならば楕円リフレクタ2で反射し第2焦点位置に集光する。しかし、実際には、光源1が点光源と見なせないので、詳細は後述するが、これに対応するため、本発明のリフレクタ2では、リフレクタ2の第1焦点位置から出射した光線がリフレクタ2で反射し光軸14と交わる位置が、光軸14から遠いリフレクタ2の部分で反射した光線203が光軸14と交わる位置より、光軸14に近いリフレクタ2の部分で反射した光線201の方が、リフレクタ2から離れた位置となるようにリフレクタ2の形状を規定するのを特徴としている。
【0016】
この基本となる考え方は、以下の3つのステップから成る。
【0017】
▲1▼先ず、リフレクタを光軸からの距離で複数の切片に分割し、リフレクタを各切片リフレクタの集合体として定義する。
【0018】
▲2▼次に、楕円リフレクタの第1焦点位置にある大きさを持った光源モデルを配置し、楕円リフレクタの第2焦点位置近傍で受光器を光軸上移動させながら、受光器に照射される光線本数が最大となる受光器の位置(ΔZ)を求める。
【0019】
▲3▼最後に、受光器の位置(ΔZ)を逆補正することによって、全ての切片リフレクタで反射する光束の集光位置を光軸上で同一の位置とする。
【0020】
この内容について、以下説明する。
【0021】
図2は、楕円リフレクタ2の第1焦点位置にある大きさを持った光源1に対応した光源モデルを配置した様態で、楕円リフレクタ2を複数の切片に分割し、各リフレクタ2の切片21による光束の集光状態の模式図を表している。このとき、受光器3で受ける光線本数を受光器3の位置を光軸上で移動させて計算比較した。
【0022】
尚、楕円リフレクタ2の切片の分割方法について、図3を用いて捕捉説明する。図3では、楕円リフレクタ2上に初期の点P1を定め、その点P1からの直線距離ΔLが一定となる点をP2と定め、次に、点P2から同じ直線距離ΔLの点を点P3と、曲線距離ΔLが一定となる点Piを順次求めることで、楕円リフレクタ2の分割を行った。この理由は、より細かく分割することで、本発明の目的である高効率化の効果が大きいこと、しかし、リフレクタの切片の大きさが小さくなり過ぎると、小さいリフレクタの切片の加工が困難になる。そこで、リフレクタの切片の大きさをそろえるために、図3の分割方法を採用した。
【0023】
リフレクタとしては、基準の形状を楕円として、第1焦点距離をf1=16mm、第2焦点距離をf2=137mm、リフレクタ反射面の有効範囲を、半径表示で8.3mm(楕円リフレクタ2の底部開口部穴径)から38.5mmとした。この楕円リフレクタ2の面上で、直線距離ΔLが1mm±0.0005mmの点Piを順次求めた。以下、点列Piを表1に示すが、座標系は、図2に示したように、光軸14をZ軸、光軸からの垂直方向をR軸とし、基準とした楕円リフレクタ2の頂点(光軸との交点)を原点としたときの、座標表示である。
【0024】
【表1】
【0025】
次に、点P1と点P2の範囲のリフレクタの切片B1で、受光器3の位置を第2焦点位置を基準にΔZ=−20mmからΔZ=1mmまで1mm刻みに移動させて光線本数を計算した。以下、同様に、点P2から点P3の範囲のリフレクタの切片B2、と順次、点P46から点P47の範囲のリフレクタの切片B46まで各22回づつの計算を行った。
【0026】
以下、計算結果を図5から図11と、表2から表4を用いて説明する。
【0027】
図5において、光源1の大きさはアーク長(発光部の大きさに相当)1.4mm、受光器3の大きさは4×3mmである。尚、図5の縦軸は光線本数である。例えば、第1の切片(R=8.300〜9.254)ではΔZ=−19mmで光線本数が最大となり、第20の切片(R=24.292〜24.995)ではΔZ=−8mmで光線本数が最大となり、第46の切片(R=38.404〜38.791)ではΔZ=0mmで光線本数が最大となった。
【0028】
表2は、楕円リフレクタ2の各切片での光線本数の最大値を、第2焦点位置に受光器3を配置したときの光線本数で割った値を示した表である。
【0029】
【表2】
【0030】
例えば、第1の切片(R=8.300〜9.254)では1.36倍、第20の切片(R=24.292〜24.995)では1.15倍、そして、第46の切片(R=38.404〜38.791)では1.00倍となった。各切片ごとの光線本数の最大値の和を、分割していないリフレクタの場合での光線本数で割った値は、1.10倍となった。即ち、各切片毎の最大となる光線本数を同じ受光面3上に集光させることができれば、この場合で約10%の効率改善が期待できる。
【0031】
尚、分割していない楕円リフレクタの場合も同様に、受光器3を光軸上で移動させて、光線本数の最大値を求めたところ、ΔZ=−1mmで最大値が得られた。改めて、この値を分母にとった場合でも、1.09倍の値となった。この場合でも、約9%の改善効果が期待できる。
【0032】
受光器3の大きさの違いによる期待される改善効果の関係を把握するために、受光器3の大きさを更に、2種類追加し、同様の計算を行った。図6は受光器3の大きさを5×3.75mmと大きくし同様の計算をした結果であり、対応する受光器サイズの表2の非分割の場合から約6%(ΔZ=−1mmで約5%)の改善効果が期待できる。図7は受光器3の大きさを6×4.5mmと大きくし同様の計算をした結果であり、対応する受光器サイズの表2の非分割の場合から約4%(ΔZ=−1mmで約3%)の改善効果が期待できる。受光器3が大きくなると、第2焦点位置でも大部分の光線が受光器3に入射するようになってくるので、本発明による改善効果は小さくなってくる。しかし、実際の照明光学系において、受光器3は例えば、ロッドレンズのようなインレグレータに相当するので、受光器3が大きいとは、ロッドレンズが大きいことであり、照明光学系の大型化が必要となる。仮に、照明光学系を大型化できたとしても、ロッドレンズの出射面の光量分布を、液晶パネルに代表されるライトバルブ面上に写像させる必要があり、ロッドレンズが大きいとその写像倍率が小さくなるので、ライトバルブに入射する光束のF値が小さくなり、後続の投射レンズで捕捉することが困難になってくる。
【0033】
次に、図5の設計パラメータを基準パラメータとして、今度はリフレクタの大きさを更に、2種類追加し、同様の計算を行った。図8はリフレクタ2の大きさを0.75倍し同様の計算をした結果であり、表3は、この場合に対応する、楕円リフレクタ2の各切片での光線本数の最大値を、第2焦点位置に受光器3を配置したときの光線本数で割った値を示した表である。
【0034】
【表3】
【0035】
表3から明らかなように、約12%(ΔZ=−2mmで約11%)の改善効果が期待できる。図9はリフレクタ2の大きさを0.5倍し同様の計算をした結果であり、表3から約17%(ΔZ=−2mmで約13%)の改善効果が期待できる。分割の基準となる点P列には、図5での値を0.75倍した値を使用した。
本来、リフレクタ底部の穴径は、光源が入っている管球を通すためのもので、あり、比例では小さくできないのだが、リフレクタ2の大きさによる全体傾向を把握することと、おおよその改善効果を知るために、比例処理を行った。
【0036】
更に、図5の設計パラメータを基準パラメータとして、今度は光源1の大きさを更に、2種類追加し、同様の計算を行った。図10は光源1の大きさを1.1倍し同様の計算をした結果であり、表4は、この場合に対応する、楕円リフレクタ2の各切片での光線本数の最大値を、第2焦点位置に受光器3を配置したときの光線本数で割った値を示した表である。
【0037】
【表4】
【0038】
表4から明らかなように、約13%(ΔZ=−2mmで約11%)の改善効果が期待できる。図11は光源1の大きさを0.9倍し同様の計算をした結果であり、表4から約7%(ΔZ=−2mmで約7%)の改善効果が期待できる。やはり、光源1についても、交流方式か直流方式か、或いは、高圧方式かそうでないか等々で、ある一定のアーク長でも実際の光源1の輝度分布は異なってくるが、光源1の大きさによる全体傾向を把握することと、おおよその改善効果を知るために、比例処理を行った。
【0039】
次に、表2から表4で求めた改善効果を実現するための手法について、図4を用いて説明する。
【0040】
図4は、リフレクタ2の切片21修正前と修正後を、光軸を挟んで図の上下に表した図である。図4の光軸14から上側がリフレクタ2の切片21の修正前であり、リフレクタ2の第1焦点位置から出射しリフレクタ2で反射した光線は、リフレクタ2の近軸像位置である第2焦点位置F2の受光器3に集光する。これに対して、光源1は点光源ではないので、図5から図11と表2から表4で説明したように、リフレクタ2で光軸に近い部分で反射した場合は、第2焦点位置F2よりリフレクタ2に近い側に寄った集光位置FAの受光器3に集光する。そこで、第1焦点位置から出射しリフレクタで反射した光線が第2焦点位置F2よりも、予め、リフレクタ2から遠い側にずれた位置FBに集光(近軸像が結像)するよう設定することによって、点光源でない光源1から出射した光束が、第2焦点位置F2で受光器3に一番良く集光させることができる。
【0041】
リフレクタ2のこの修正方法は、大きく分けて2種類の方法がある。先ず、第1の方法の実施形態について述べる。
【0042】
図12は、第1の方法の説明図である。各切片を代表する座標としては、例えば、点Piと点Pi+1で定義できる線分の中点を点Qiとして定義する。
【0043】
第1焦点位置(F1)から出射した光線がリフレクタ2上の点Qiで反射し、第2焦点位置(F2)で集光する場合、その光線の傾きは、点QiのR座標を、f2から点QiのZ座標を引いた値で割り、逆正接を取ることで求まる。同様に、ΔZデフォーカスへの光線の傾きは、分母からΔZ引いた値で同様の計算をして求まる。従って、図12のΔθは、求めた2つの角度の差を計算することで求まる。
【0044】
ここで、リフレクタ2の切片では、反射なので、半分の値Δθ/2分、切片を傾ければ良いことが分かる。
【0045】
また、点Qiの元々の傾き自体は、楕円の式を微分すれば求まるので、求めた角度をΔθ/2分、逆補正すればよい。点Qiでの傾き(正接と角度)とΔZとΔθ/2と、逆補正後の正接を表5に示す。
【0046】
【表5】
【0047】
もとの基準とした楕円リフレクタの各切片を所定量、それぞれ傾けても良いが、リフレクタ2を十分均等に小さく分割していれば、各切片はRZ断面図で直線に近似できるので、その近似した直線を所定量、傾ければ良い。尚、立体的には、光軸に対して回転対称な形状なので、補正後の各切片は、それぞれ円推面の一部となる。
【0048】
補正後の各円錐面を連続して繋ぐために、隣り合った円錐面どうしの交点(点S)を求めた。点S列を表6に示す。尚、S1は直線R=8.3との交点で、S47は直線R=38.5との交点で求めた。
【0049】
【表6】
【0050】
次に、図13を用いて、本発明の高効率リフレクタを、ロッドインテグレータを用いた照明光学系に適用した構成について説明する。図13で、1は光源、2はリフレクタ、4はロッドイングレータとしてロッドレンズを用いた光導波路、15は1/4波長板、5は平板状のP偏光光もしくはS偏光光のどちらか一方を透過し他方を反射させる機能を有する反射型偏光板、6は写像レンズ、7はダイクロミラー、8は全反射のミラー、9はフィールドレンズ、10はリレーレンズ、11はライトバルブとしてのパネル、12はクロスプリズム、13は投射レンズである。光源1から出射した光束は、本発明の光高率なリフレクタ2によりロッドインテグレータ4の入射面に集光し、ロッドインテグレータ4によって一様性を改善される。そして、ロッドインテグレータ4の出射面からの出射光は、後述する1/4波長板15と反射型偏光板5の作用により所定の偏光方向に揃えられる。一様性が改善されたインテグレータ4の出射側の光量分布は、写像レンズ6によってパネル11上に写像される。また、パネル直前のフィールドレンズ9は、パネル11へ入射する光線をテレセントリックとするためのものである。さらに、パネル11の途中の光路に配置したダイクロミラー7によって白色光は赤色と緑色と青色に分離される。ミラー8によって光路を折り曲げ、光路の長い1色の光路に関しては、リレーレンズ10を介して、全体として、赤色と緑色と青色の光束は、それぞれ赤用のパネル11と緑用のパネル11と青用のパネル11に照射される。
【0051】
1/4波長板15と反射型偏向板5の偏光変換作用について、図15を用いて以下説明する。図15は1/4波長板15と反射型偏向板5の偏光変換作用を説明する図で、(a)図は構成を、(b)図はロッドインテグレータ4の一入出射面形状を示す。図15において、ロッドインテグレータ4は入射面31に入射面より小さい面積の入射開口部32が設けられており、該入射開口部32以外の入射面に反射鏡33が設けられている。かつ、出射面34に出射面より小さい面積の出射開口部35と該出射開口部35以外の出射面に反射鏡36が設けられている。また、ロッドインテグレータ4の出射面34に1/4波長板15と反射型偏光板5が順に設けられている。本構成においては、入射開口部32に入射した光束のうち、出射開口部35以外の反射鏡36に入射した光束は反射されて入射開口部32側に戻る。入射開口部32側に戻ってきた光束のうち、入射開口部32から漏れていかない光束は反射鏡33で捕捉されて、出射開口部35側に折り返される。このような作用が繰り返されて、結局、出射開口部35を通過する。出射開口部35を通過した光束は特定の偏向方向の光束のみ反射型偏向板5を透過し、偏向方向が異なる光束は反射される。この反射光のうち入射開口部32から漏れていかない光束は入射面31の反射鏡33で折り返され、再び戻り、反射型偏光板5に入射する。この時、戻ってきた光束は往復で1/4波長板15を2回通過していることになるので、位相が1/2波長ずれ、偏向方向が所定偏光方向となり、今度は、反射型偏向板5の部分を通過する。このようにして、所定偏光方向に揃えられる。
【0052】
尚、1/4波長板15としてはフィルム波長板,水晶板,蒸着膜による波長板などが利用可能であるが、耐熱性の観点から水晶や蒸着膜の方が信頼性や性能が高い。反射型偏光板5としては、金属,無機物もしくはガラス材のワイヤーグリッド型偏光板が適切である。これらを用いれば、反射効率も高くなり、光効率向上が望める。また、偏向方向が問題とならない、ミラー反射のライトバルブ素子との組み合わせにおいては、偏向変換素子(1/4波長板15と反射型偏光板5)は不要となる。
【0053】
本発明によれば、リフレクタ2で反射された広がりを有する光源1からの光束は、特開2002−244199号公報や特開2001−110217号公報で指摘されているような光源像の広がりがなく、インテグレータ4の入射開口面に集光するので、インテグレータ4への入射効率が従来に比べ向上し、高効率なリフレクタを実現することが可能となる。
【0054】
図13では、本発明の高効率リフレクタを、ロッドインテグレータを用いた照明光学系に適用したが、一対のレンズアレイを用いたレンズアレイ方式のインテグレータ照明光学系に適用してもよいことは明らかである。特開2002−244199号公報の図10において、リフレクタ620を本発明によるリフレクタ2に置き換えれば、広がりを有する光源からの反射光線は、光線611のような光線を生じることなく、第2焦点位置F2に集光するように向かうので、平行化レンズ640により光源光軸600aXに略平行とすることができる。
【0055】
次に、図14を用いて、本発明の第2の方法の実施の形態について説明する。
【0056】
図14は本発明の第2の方法の実施の形態による高効率リフレクタを示す説明図である。図14において、第2の実施形態のリフレクタ102は、第1焦点距離f1=16mm、第2焦点距離f2=137mm、リフレクタ反射面の有効範囲8.3mmから38.5mm(半径表示)の楕円リフレクタを、反射面がφ40mmからφ77mmである光軸から離れた側の楕円リフレクタ102Bはそのままの形状とし、反射面がφ16.6mmからφ40mmである光軸に近い側の楕円リフレクタを第1焦点距離f1=16mm、第2焦点距離f2=153mmの楕円リフレクタ102Aで構成したものである。第1焦点距離から出射した光線のうち、光軸から離れた楕円リフレクタ102Bで反射した光線はリフレクタ頂点(光軸との交点)から137mmの第2焦点位置F2Bで集光し、光軸から近い楕円リフレクタ102Aで反射した光線はリフレクタ頂点から153mmの第2焦点位置F2Aで集光している。このとき、図4で示したように、点光源とは異なるある大きさをもった光源モデルの場合では、光軸に近い楕円リフレクタ102Aの光量最大となる位置が第2焦点位置F2Aからリフレクタ側に寄るので、楕円リフレクタ102Aの光量最大となる位置を光軸から離れた楕円リフレクタ102Bの第2焦点位置F2Bの近傍に一致させることができる。
【0057】
また、以上のように、本発明によれば、リフレクタの径が大きい部分の修正を実施していないので、楕円リフレクタからロッドレンズへ入射する最大角度が一定のままである。この意味について以下、説明する。
【0058】
楕円リフレクタの第2焦点距離と第1焦点距離の比で定義できる楕円リフレクタの倍率を小さくすれば、光源の楕円リフレクタによる像の大きさを小さくできるので、ロッドレンズへの入射効率は向上する。しかしながら、このとき、ロッドレンズへ入射する光束の最大角度が大きくなる。即ち、ロッドレンズへ入射する光束のF値が小さくなる。この結果、後続の投射レンズでの光束の補足率が劣化する。
【0059】
従って、本発明では照明光学系のF値を変更することなく、高効率なリフレクタを実現しており、照明光学系全体としての光線通過率の改善を実現している。また、本文中で説明したロッドレンズタイプのインテグレータとしては、ロッドレンズに限らず内側に鏡面を有する四角柱、或いは、四角錐の一部でも本発明が成立することは明らかである。
【0060】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、リフレクタを光軸からの距離で分割し、点光源とは異なる大きさを持った光源による集光位置を、リフレクタの各切片で一致させた高効率リフレクタおよび、及び、それを用いた投射方プロジェクタ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における高効率リフレクタの光線図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるリフレクタの各切片での反射光量が最大となる光軸上の位置の求める方を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるリフレクタの分割の方法を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1のリフレクタの各切片の補正の考え方の説明図である。
【図5】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図6】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図7】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図8】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図9】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図10】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図11】リフレクタの各切片による反射光量の受光器の位置による変化を示す説明図である。
【図12】リフレクタの各切片による反射角度の補正の方法の説明図である。
【図13】本発明の実施の形態1による高効率リフレクタを用いた照明光学系の構成を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態2による高効率リフレクタを示す説明図である。
【図15】1/4波長板14と反射型偏向板5の偏光変換作用を説明する図である。
【符号の説明】
1…光源、2…リフレクタ、3…受光器、4…ロッドインテグレータ、5…反射型偏光板、6…写像レンズ、7…ダイクロミラー、8…ミラー、9…フィールドレンズ、10…リレーレンズ、11…パネル、12…クロスプリズムル、13…投射レンズ、14…光軸、15…1/4波長板、31…入射面、32…入射開口部、33…反射鏡、34…出射面、35…出射開口部、36…反射鏡、102…リフレクタ。
Claims (5)
- 白色光を照射する光源と、
前記光源から出射した光束を反射し、光軸方向に向かう収束光束とするリフレクタと、
前記リフレクタで集光された光束を入射し、光束を均一化する光導波路と、
前記光導波路により均一化された光束を入射するライトバルブと、
前記ライトバルブ上に形成された光学像を投射する投射レンズとを有し、
前記リフレクタは、前記光軸からの距離に基づいて複数の切片に分割した複数の切片リフレクタの集合体として構成され、
前記光軸上の所定の点光源からの光線が前記リフレクタで反射し前記光軸と交わる位置が、前記光軸から遠い切片リフレクタで反射した光線が前記光軸と交わる位置より、前記光軸に近い切片リフレクタで反射した光線の方が、前記リフレクタから離れた位置となるように、前記切片リフレクタを傾けて構成することを特徴とするプロジェクタ装置。 - 白色光を照射する光源と、
前記光源から出射した光束を反射し、光軸方向に向かう収束光束とする楕円面を基本形状としたリフレクタと、
前記リフレクタで集光された光束を入射し、光束を均一化する光導波路と、
前記光導波路により均一化された光束を入射するライトバルブと、
前記ライトバルブ上に形成された光学像を投射する投射レンズとを有し、
前記リフレクタは、前記光軸からの距離に基づいて複数の切片に分割した複数の円錐リフレクタの集合体として構成され、
前記楕円面の第1焦点位置から出射した光線が前記リフレクタで反射し前記光軸と交わる位置が、前記光軸から遠い円錐リフレクタで反射した光線が前記光軸と交わる位置より、前記光軸に近い円錐リフレクタで反射した光線の方が、前記リフレクタから離れた位置となるように、前記円錐リフレクタの傾きを定めて構成するプロジェクタ装置。 - 白色光を照射する光源と、
前記光源から出射した光束を反射し、光軸方向に向かう収束光束とする楕円面を基本形状としたリフレクタと、
前記リフレクタで集光された光束を入射し、光束を均一化する光導波路と、
前記光導波路により均一化された光束を入射するライトバルブと、
前記ライトバルブ上に形成された光学像を投射する投射レンズとを有し、
前記リフレクタは、前記光軸からの距離に基づいて複数の切片に分割した複数の楕円リフレクタの集合体として構成され、
前記光軸に近い側の楕円リフレクタの第2焦点距離が、前記光軸から遠い側の楕円リフレクタの第2焦点距離よりも大きいことを特徴とするプロジェクタ装置。 - 前記光導波路は、入射面に該入射面より小さい面積の入射開口部と、該入射開口部以外の該入射面に反射鏡を設け、出射面に該出射面より小さい面積の出射開口部と該出射開口部以外の該出射面に反射鏡を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のプロジェクタ装置。
- 前記光導波路は、前記出射面に1/4波長板と偏光板とをこの順に設けたことを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ装置。
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