JP2004219314A - はかりの風防装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大きな開口部を得ることができるはかりの風防装置を提供する。
【解決手段】風防装置10は固定カバー11と、可動可能な回動カバー12から構成されている。固定カバー11は筐体1上に固定され、側面11bに軸部13が設けられている。回動カバー12の側面12aは、軸部13を介して固定カバー11に回動自在に軸支されている。被計量物を秤量皿2に出し入れする際には、回動カバー12を上方に回動することにより、風防装置10を開口する。
【選択図】 図2
【解決手段】風防装置10は固定カバー11と、可動可能な回動カバー12から構成されている。固定カバー11は筐体1上に固定され、側面11bに軸部13が設けられている。回動カバー12の側面12aは、軸部13を介して固定カバー11に回動自在に軸支されている。被計量物を秤量皿2に出し入れする際には、回動カバー12を上方に回動することにより、風防装置10を開口する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子天びん等に設けるはかりの風防装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
精密に部品を秤量することが必要な電子天びん等においては、風圧や周囲の乱気流などが測定精度に及ぼす影響を避けるために、外気を或る程度遮断し、被計量物を風防により囲んで測定するとことが、必要不可欠となる場合がある。
【0003】
風防は一般に箱形や縦型円筒形や球形の形状をしている。箱形風防の開口部は通常は2枚の引戸から構成されており、1枚の引戸を引くことにより開けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、箱形風防の場合には被計量物を出し入れする開口部の面積は最大でも2枚の引戸のうちの1枚分しかなく、特に体積の大きな被計量物を秤量する際には、他方の引戸が邪魔となったり、ときには出し入れができないこともある。また、縦型円筒形や球形の風防の場合には、十分な容積を確保し難い。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、大きな内容積を確保でき、開口部から被計量物の出し入れを容易に行うことのできるはかりの風防装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るはかりの風防装置は、計量部の筐体上に計量皿を囲むように設けた固定カバーと可動の回動カバーとから成るはかりの風防装置において、前記固定カバーは前方を開放し、前記回動カバーは内部を視認できる材料から成り、前記固定カバーの両面に設けた水平の軸部を中心に上下に回動可能とし、下降した状態において前記固定カバーの開放部を覆って、前記固定カバーとの間の空間部をほぼ密閉したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1ははかりの風防装置の斜視図を示している。はかり筐体1内には荷重測定機が内蔵され、筐体1の上面には秤量皿2が設けられ、筐体1の前面部には測定した被計量物の重量を表示する液晶パネル3、測定スイッチ4、電源スイッチ5等が設けられている。筐体1上の秤量皿2を囲むように、全体として略かまぼこ型の風防装置10が構設されている。風防装置10は透明なガラス板、帯電防止プラスチック、アクリル板等により構成されていて、内部が視認できるようにされている。
【0008】
この風防装置10は円弧状の上面11aを有する固定カバー11と、可動の回動カバー12とから構成されている。固定カバー11は筐体1上に設置され、前方は開放部とされ、側面11bには水平方向の軸部13が設けられている。また、回動カバー12は側面12aにおいて、固定カバー11に軸部13を介して軸支され、固定カバー11に対し上下方向に回動可能とされている。
【0009】
回動カバー12は下降している際には、図1に示すように固定カバー11の開放部を覆って、風防装置10内の空間部をほぼ密閉するように構成されている。また図2に示すように、回動カバー12が上昇している際には、回動カバー12の円弧状の上面12bは固定カバー11の上面11aに重なり合っている。
【0010】
回動カバー12を上昇させて、任意の位置で手を離しても、回動カバー12はその任意の位置で停止するように、回動カバー12には制動部材が設けられている。この制動手段として、回動カバー12の側面11bと固定カバー11の側面12aの間の隙間部に、起毛された合成繊維から成るモール14が、固定カバー11に付設することにより介在されている。
【0011】
被計量物を秤量皿2に載置する際には、先ず図2に示すように回動カバー12を軸部13を中心として上方に回動することにより、風防装置10を開口する。実際には、図2の状態よりも更に大きく回動させることができ、完全に回動した状態では固定カバー11とほぼ重なり合う。このように、回動カバー12を回動することにより、固定カバー11の前方を完全に開口部とすることができ、大きな被計量物の出し入れも容易に行うことができる。
【0012】
また、回動カバー12を持ち上げている途中で手を離しても、モール14の摺動抵抗力により、回動カバー12は下降することはなく、その位置で停止する。従って、両手を使って被計量物を受皿2上に出し入れすることができる。
【0013】
なお、固定カバー11との回動カバー12間にモール14を介在したことにより、風防装置10の密閉度を更に向上する。
【0014】
そして、被計量物を秤量皿2に載置した後に、回動カバー12を下降することにより開口部を閉止し、外気との出入を遮断した後に、測定スイッチ4を押して秤量を開始する。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るはかりの風防装置は、簡便な機構でありながら、大きな開口部を得ることができ、被計量物の出し入れが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】はかりの斜視図である。
【図2】回動カバーを上方に回動させた状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 はかり筐体
2 秤量皿
4 液晶パネル
5 電源スイッチ
8 軸部
10 風防
11 固定カバー
12 回動カバー
13 モール
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子天びん等に設けるはかりの風防装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
精密に部品を秤量することが必要な電子天びん等においては、風圧や周囲の乱気流などが測定精度に及ぼす影響を避けるために、外気を或る程度遮断し、被計量物を風防により囲んで測定するとことが、必要不可欠となる場合がある。
【0003】
風防は一般に箱形や縦型円筒形や球形の形状をしている。箱形風防の開口部は通常は2枚の引戸から構成されており、1枚の引戸を引くことにより開けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、箱形風防の場合には被計量物を出し入れする開口部の面積は最大でも2枚の引戸のうちの1枚分しかなく、特に体積の大きな被計量物を秤量する際には、他方の引戸が邪魔となったり、ときには出し入れができないこともある。また、縦型円筒形や球形の風防の場合には、十分な容積を確保し難い。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、大きな内容積を確保でき、開口部から被計量物の出し入れを容易に行うことのできるはかりの風防装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るはかりの風防装置は、計量部の筐体上に計量皿を囲むように設けた固定カバーと可動の回動カバーとから成るはかりの風防装置において、前記固定カバーは前方を開放し、前記回動カバーは内部を視認できる材料から成り、前記固定カバーの両面に設けた水平の軸部を中心に上下に回動可能とし、下降した状態において前記固定カバーの開放部を覆って、前記固定カバーとの間の空間部をほぼ密閉したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1ははかりの風防装置の斜視図を示している。はかり筐体1内には荷重測定機が内蔵され、筐体1の上面には秤量皿2が設けられ、筐体1の前面部には測定した被計量物の重量を表示する液晶パネル3、測定スイッチ4、電源スイッチ5等が設けられている。筐体1上の秤量皿2を囲むように、全体として略かまぼこ型の風防装置10が構設されている。風防装置10は透明なガラス板、帯電防止プラスチック、アクリル板等により構成されていて、内部が視認できるようにされている。
【0008】
この風防装置10は円弧状の上面11aを有する固定カバー11と、可動の回動カバー12とから構成されている。固定カバー11は筐体1上に設置され、前方は開放部とされ、側面11bには水平方向の軸部13が設けられている。また、回動カバー12は側面12aにおいて、固定カバー11に軸部13を介して軸支され、固定カバー11に対し上下方向に回動可能とされている。
【0009】
回動カバー12は下降している際には、図1に示すように固定カバー11の開放部を覆って、風防装置10内の空間部をほぼ密閉するように構成されている。また図2に示すように、回動カバー12が上昇している際には、回動カバー12の円弧状の上面12bは固定カバー11の上面11aに重なり合っている。
【0010】
回動カバー12を上昇させて、任意の位置で手を離しても、回動カバー12はその任意の位置で停止するように、回動カバー12には制動部材が設けられている。この制動手段として、回動カバー12の側面11bと固定カバー11の側面12aの間の隙間部に、起毛された合成繊維から成るモール14が、固定カバー11に付設することにより介在されている。
【0011】
被計量物を秤量皿2に載置する際には、先ず図2に示すように回動カバー12を軸部13を中心として上方に回動することにより、風防装置10を開口する。実際には、図2の状態よりも更に大きく回動させることができ、完全に回動した状態では固定カバー11とほぼ重なり合う。このように、回動カバー12を回動することにより、固定カバー11の前方を完全に開口部とすることができ、大きな被計量物の出し入れも容易に行うことができる。
【0012】
また、回動カバー12を持ち上げている途中で手を離しても、モール14の摺動抵抗力により、回動カバー12は下降することはなく、その位置で停止する。従って、両手を使って被計量物を受皿2上に出し入れすることができる。
【0013】
なお、固定カバー11との回動カバー12間にモール14を介在したことにより、風防装置10の密閉度を更に向上する。
【0014】
そして、被計量物を秤量皿2に載置した後に、回動カバー12を下降することにより開口部を閉止し、外気との出入を遮断した後に、測定スイッチ4を押して秤量を開始する。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るはかりの風防装置は、簡便な機構でありながら、大きな開口部を得ることができ、被計量物の出し入れが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】はかりの斜視図である。
【図2】回動カバーを上方に回動させた状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 はかり筐体
2 秤量皿
4 液晶パネル
5 電源スイッチ
8 軸部
10 風防
11 固定カバー
12 回動カバー
13 モール
Claims (4)
- 計量部の筐体上に計量皿を囲むように設けた固定カバーと可動の回動カバーとから成るはかりの風防装置において、前記固定カバーは前方を開放し、前記回動カバーは内部を視認できる材料から成り、前記固定カバーの両面に設けた水平の軸部を中心に上下に回動可能とし、下降した状態において前記固定カバーの開放部を覆って、前記固定カバーとの間の空間部をほぼ密閉したことを特徴とするはかりの風防装置。
- 前記固定カバーと前記回動カバーの間に制動部材を設けることにより、回動の途中の任意の位置において、回動停止の状態を維持できるようにした請求項1に記載のはかりの風防装置。
- 前記制動部材は起毛繊維から成るモールとした請求項1に記載のはかりの風防装置。
- 前記固定カバー、前記回動カバーはガラス又は合成樹脂部材とした請求項1に記載のはかりの風防装置。
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