JP2004217416A - 乗客コンベアの安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、隣設型乗客コンベアにおいて、上昇および下降方向にすれ違う乗客の接触人身事故を防止できる乗客コンベアの安全装置を提供する。
【解決手段】隣設型乗客コンベア１および２の隣接部Ｘの案内フレーム１Ｄ，２Ｄ同士に固設される底辺部５Ａと、この底辺部５Ａに固設されてその隣接部Ｘのハンドレール１Ｂ，２Ｂの中央部に直立する垂辺部５Ｂとで形成される安全装置５をステップ１，２の移動方向に沿って配置した。
【選択図】 図２
【解決手段】隣設型乗客コンベア１および２の隣接部Ｘの案内フレーム１Ｄ，２Ｄ同士に固設される底辺部５Ａと、この底辺部５Ａに固設されてその隣接部Ｘのハンドレール１Ｂ，２Ｂの中央部に直立する垂辺部５Ｂとで形成される安全装置５をステップ１，２の移動方向に沿って配置した。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレーターや電動道路等の隣設型乗客コンベアの安全装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、乗客コンベアの外側部に位置する天井等の障害物に、上昇移動する乗客の頭部が衝突した場合の安全対策としては、特開２００２−３３８１８７号公報に開示されているように略三角形の保護体を天井や乗客コンベアの一部に固設する構成が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知例は、乗客コンベアが設置された外側部における安全対策であり、最近設置例が多くなっている隣設型乗客コンベアの隣接部の安全対策の例はなかった。ここで、上昇および下降する隣設乗客コンベアの場合、ハンドレールは合計４本存在するが、外側部の２本を対象に上記公知例が必要となるもので、隣接部の中央２本の所ではすれ違う乗客同士の接触事故が知られている。すなわち、上昇移動、あるいは下降移動する乗客が、ハンドレールから隣接するハンドレール側に腕や手荷物を張りだした場合にすれ違う乗客に危害を及ぼすという人身（接触）事故が少なからず発生しており、それに対する有効な安全装置が必要となっている。
【０００４】
本発明の目的は、かかる人身事故を防止するためになされたものであり、隣接部のハンドレールとハンドレール間において発生する人身事故を防止することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、無端状に連結されて一方の乗降床と他方の乗降床間を移動するステップと、このステップ両側部に直立配置される欄干と、この欄干を形成する欄干パネル、案内フレームおよびハンドレールなどを備えて隣設された乗客コンベアにおいて、その隣接部の前記案内フレーム同士に固設される底辺部と、この底辺部に固設されてその隣接部のハンドレール同士の中央部に直立する垂辺部とで形成される安全装置を前記ステップの移動方向に沿って配置したのである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる乗客コンベアの安全装置の一実施形態を図１と図２に基づいて説明する。図１は、隣設型の乗客コンベア１および２の側面図であり同図には手前側の乗客コンベア１のみを図示しているが、同図のＡ−Ａ線に沿う断面図である図２には例えば矢印Ｂ方向に上昇運転される乗客コンベア１と矢印Ｃ方向に下降運転される乗客コンベア２を密着させて隣接した状態を示してある。乗客コンベア１と２には同一機能を有する乗客輸送用のステップ１Ａ，２Ａ、これらステップ１Ａ，２Ａの両側にはハンドレール１Ｂ，２Ｂという移動体、それに欄干パネル１Ｃ，２Ｃ、案内フレーム１Ｄ，２Ｄなどの固定体である欄干１Ｅ，２Ｅなどが配置されて、これら構造体が下階床３から上階床４にかけて隣接設置されている。
【０００７】
ここで、乗客コンベア１と２の隣接部Ｘのハンドレール１Ｂと２Ｂ（間隔Ｗ）とこれらを案内支持する案内フレーム１Ｄ，２Ｄの外側にビスａで固設され、ハンドレール１Ｂと２Ｂの上面よりも下側に符号Ｓだけ下がった位置にハンドレール１Ｂと２Ｂの間を塞ぐ底辺部５Ａと、この底辺部５Ａの中央、すなわちハンドレール１Ｂ，２Ｂとは等間隔Ｗ１の位置には、底辺部５Ａに接合されて一体品となる水辺部５Ｂからなる安全装置５をステップ１Ａ，２Ａの移動方向に沿って配置してある。そして、垂辺部５Ｂの上端５ＢＢは、ハンドレール１Ｂ，２Ｂの上面よりも高さＨ（１００〜５００ｍｍ程度）だけ立上った状態で配置されており、この垂辺部５Ｂによって乗客コンベア１と２の仕切りを形成して矢印Ｂ，Ｃのようにすれ違う乗客の人体や荷物の接触を防ぐ機能を発揮するようになっている。また、底辺部５Ａは、ハンドレール１Ｂと２Ｂの間からの手荷物の落下阻止、塵埃の入り込みを防ぐ効果を発揮するものである。なお、この安全装置５は、乗客の視界が広くなる透明な合成樹脂板を用いるのが望ましいと考えられる。
【０００８】
ここで、この安全装置５の必要性について説明すれば、最近の乗客コンベアは、ステップ（１Ａなど）の横幅Ｆに対して、それの機械外幅Ｇが狭く設計されたスリム型（符号ｍ部分の縮減型）が普及し始め、ハンドレール１Ｂ，２Ｂ間が狭くなる傾向にあることから特に重要となっている。このため、乗客コンベア１と２の仕切りとなってすれ違う乗客の接触を防止する垂辺部５Ｂの安全効果は大きいと言える。
【０００９】
【発明の効果】
以上説明した本発明の乗客コンベアの安全装置によれば、隣設型乗客コンベアにおいて上昇および下降方向にすれ違う乗客の接触人身事故を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態の隣設型乗客コンベアの側面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【符号の説明】
１，２・・・乗客コンベア、１Ａ，２Ａ・・・ステップ
１Ｂ，２Ｂ・・・ハンドレール、１Ｄ，２Ｄ・・・案内フレーム
５・・・安全装置、５Ａ・・・底辺部、５Ｂ・・・垂辺部
【図】
◎図１
◎図２
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレーターや電動道路等の隣設型乗客コンベアの安全装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、乗客コンベアの外側部に位置する天井等の障害物に、上昇移動する乗客の頭部が衝突した場合の安全対策としては、特開２００２−３３８１８７号公報に開示されているように略三角形の保護体を天井や乗客コンベアの一部に固設する構成が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知例は、乗客コンベアが設置された外側部における安全対策であり、最近設置例が多くなっている隣設型乗客コンベアの隣接部の安全対策の例はなかった。ここで、上昇および下降する隣設乗客コンベアの場合、ハンドレールは合計４本存在するが、外側部の２本を対象に上記公知例が必要となるもので、隣接部の中央２本の所ではすれ違う乗客同士の接触事故が知られている。すなわち、上昇移動、あるいは下降移動する乗客が、ハンドレールから隣接するハンドレール側に腕や手荷物を張りだした場合にすれ違う乗客に危害を及ぼすという人身（接触）事故が少なからず発生しており、それに対する有効な安全装置が必要となっている。
【０００４】
本発明の目的は、かかる人身事故を防止するためになされたものであり、隣接部のハンドレールとハンドレール間において発生する人身事故を防止することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、無端状に連結されて一方の乗降床と他方の乗降床間を移動するステップと、このステップ両側部に直立配置される欄干と、この欄干を形成する欄干パネル、案内フレームおよびハンドレールなどを備えて隣設された乗客コンベアにおいて、その隣接部の前記案内フレーム同士に固設される底辺部と、この底辺部に固設されてその隣接部のハンドレール同士の中央部に直立する垂辺部とで形成される安全装置を前記ステップの移動方向に沿って配置したのである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる乗客コンベアの安全装置の一実施形態を図１と図２に基づいて説明する。図１は、隣設型の乗客コンベア１および２の側面図であり同図には手前側の乗客コンベア１のみを図示しているが、同図のＡ−Ａ線に沿う断面図である図２には例えば矢印Ｂ方向に上昇運転される乗客コンベア１と矢印Ｃ方向に下降運転される乗客コンベア２を密着させて隣接した状態を示してある。乗客コンベア１と２には同一機能を有する乗客輸送用のステップ１Ａ，２Ａ、これらステップ１Ａ，２Ａの両側にはハンドレール１Ｂ，２Ｂという移動体、それに欄干パネル１Ｃ，２Ｃ、案内フレーム１Ｄ，２Ｄなどの固定体である欄干１Ｅ，２Ｅなどが配置されて、これら構造体が下階床３から上階床４にかけて隣接設置されている。
【０００７】
ここで、乗客コンベア１と２の隣接部Ｘのハンドレール１Ｂと２Ｂ（間隔Ｗ）とこれらを案内支持する案内フレーム１Ｄ，２Ｄの外側にビスａで固設され、ハンドレール１Ｂと２Ｂの上面よりも下側に符号Ｓだけ下がった位置にハンドレール１Ｂと２Ｂの間を塞ぐ底辺部５Ａと、この底辺部５Ａの中央、すなわちハンドレール１Ｂ，２Ｂとは等間隔Ｗ１の位置には、底辺部５Ａに接合されて一体品となる水辺部５Ｂからなる安全装置５をステップ１Ａ，２Ａの移動方向に沿って配置してある。そして、垂辺部５Ｂの上端５ＢＢは、ハンドレール１Ｂ，２Ｂの上面よりも高さＨ（１００〜５００ｍｍ程度）だけ立上った状態で配置されており、この垂辺部５Ｂによって乗客コンベア１と２の仕切りを形成して矢印Ｂ，Ｃのようにすれ違う乗客の人体や荷物の接触を防ぐ機能を発揮するようになっている。また、底辺部５Ａは、ハンドレール１Ｂと２Ｂの間からの手荷物の落下阻止、塵埃の入り込みを防ぐ効果を発揮するものである。なお、この安全装置５は、乗客の視界が広くなる透明な合成樹脂板を用いるのが望ましいと考えられる。
【０００８】
ここで、この安全装置５の必要性について説明すれば、最近の乗客コンベアは、ステップ（１Ａなど）の横幅Ｆに対して、それの機械外幅Ｇが狭く設計されたスリム型（符号ｍ部分の縮減型）が普及し始め、ハンドレール１Ｂ，２Ｂ間が狭くなる傾向にあることから特に重要となっている。このため、乗客コンベア１と２の仕切りとなってすれ違う乗客の接触を防止する垂辺部５Ｂの安全効果は大きいと言える。
【０００９】
【発明の効果】
以上説明した本発明の乗客コンベアの安全装置によれば、隣設型乗客コンベアにおいて上昇および下降方向にすれ違う乗客の接触人身事故を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態の隣設型乗客コンベアの側面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【符号の説明】
１，２・・・乗客コンベア、１Ａ，２Ａ・・・ステップ
１Ｂ，２Ｂ・・・ハンドレール、１Ｄ，２Ｄ・・・案内フレーム
５・・・安全装置、５Ａ・・・底辺部、５Ｂ・・・垂辺部
【図】
◎図１
◎図２
Claims (1)
- 無端状に連結されて一方の乗降床と他方の乗降床間を移動するステップと、このステップ両側部に直立配置される欄干と、この欄干を形成する欄干パネル、案内フレームおよびハンドレールなどを備えて隣設された乗客コンベアにおいて、その隣接部の前記案内フレーム同士に固設される底辺部と、この底辺部に固設されてその隣接部のハンドレール同士の中央部に直立する垂辺部とで形成される安全装置を前記ステップの移動方向に沿って配置したことを特徴とする乗客コンベアの安全装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003038964A JP2004217416A (ja) | 2003-01-10 | 2003-01-10 | 乗客コンベアの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003038964A JP2004217416A (ja) | 2003-01-10 | 2003-01-10 | 乗客コンベアの安全装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004217416A true JP2004217416A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32905120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003038964A Pending JP2004217416A (ja) | 2003-01-10 | 2003-01-10 | 乗客コンベアの安全装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004217416A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018034943A (ja) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | 株式会社日立ビルシステム | 乗客コンベア |
| EP3757052A1 (de) * | 2019-05-28 | 2020-12-30 | thyssenkrupp Elevator Innovation and Operations AG | Balustradenprofil mit handlaufführung sowie balustrade und personenfördervorrichtung mit einem solchen balustradenprofil |
-
2003
- 2003-01-10 JP JP2003038964A patent/JP2004217416A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018034943A (ja) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | 株式会社日立ビルシステム | 乗客コンベア |
| EP3757052A1 (de) * | 2019-05-28 | 2020-12-30 | thyssenkrupp Elevator Innovation and Operations AG | Balustradenprofil mit handlaufführung sowie balustrade und personenfördervorrichtung mit einem solchen balustradenprofil |
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